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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】駆動装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/32 20160101AFI20240430BHJP
   G09G 3/3208 20160101ALI20240430BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240430BHJP
【FI】
G09G3/32 A
G09G3/3208
G09G3/20 611E
G09G3/20 642A
G09G3/20 670K
G09G3/20 611H
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022530307
(86)(22)【出願日】2020-11-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2020132753
(87)【国際公開番号】W WO2022077722
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】202011086740.3
(32)【優先日】2020-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517380215
【氏名又は名称】北京集創北方科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Chipone Technology (Beijing) Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】Building 56,No.2 North Jing Yuan Street, Beijing Economic Technological Development Area,Daxing District,Beijing 100176,China
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】シエ ゾンチェ
【審査官】橋本 直明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/058647(WO,A1)
【文献】特開2009-251590(JP,A)
【文献】特開2016-062101(JP,A)
【文献】特表2006-525539(JP,A)
【文献】特開2009-199057(JP,A)
【文献】特開2003-150107(JP,A)
【文献】米国特許第06278242(US,B1)
【文献】特開2009-075320(JP,A)
【文献】特開2005-331933(JP,A)
【文献】特開2016-090922(JP,A)
【文献】特開2000-163015(JP,A)
【文献】特開2007-148128(JP,A)
【文献】特開2009-036933(JP,A)
【文献】特開2012-118381(JP,A)
【文献】特開2017-223855(JP,A)
【文献】特開2018-072780(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103021336(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/32
G09G 3/3208
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電圧を生成する第1電圧生成モジュールと、
第1コンデンサモジュールと、
前記第1電圧生成モジュール及び前記第1コンデンサモジュールに電気的に接続され、第1時間帯において前記第1電圧を前記第1コンデンサモジュールの第1端に出力する第1スイッチモジュールと、
前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、第2電圧を第2時間帯において前記第1コンデンサモジュールの第2端に出力して、前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧を設定する電圧調整モジュールと、
第1発光モジュールと、
前記第1コンデンサモジュールの第1端及び前記第1発光モジュールに電気的に接続され、前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧で前記第1発光モジュールを駆動して発光させる第1トランジスタモジュールと、を含み、
前記電圧調整モジュールは、
前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量に基づいて抵抗ユニットに出力する検知電流を決定する電流検知ユニットと、
第1端が前記電流検知ユニット及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、第2端が接地される前記抵抗ユニットであって、前記検知電流及び前記抵抗ユニットの抵抗に基づいて前記第2電圧を決定する前記抵抗ユニットと、を含み、
前記電流検知ユニットは、
第1電圧を生成する第2電圧生成モジュールと、
第2コンデンサモジュールと、
前記第2電圧生成モジュール及び前記第2コンデンサモジュールに電気的に接続され、第3時間帯において前記第1電圧を前記第2コンデンサモジュールの第1端に出力する第2スイッチモジュールと、
第2発光モジュールと、
前記第2コンデンサモジュールの第1端及び前記第2発光モジュールに電気的に接続され、前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧で前記第2発光モジュールを駆動して発光させる第2トランジスタモジュールと、
第3トランジスタモジュールと、
前記第2電圧生成モジュール、前記第2コンデンサモジュールの第1端及び前記第3トランジスタモジュールに電気的に接続され、前記第1電圧及び前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧に基づいて、前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量である検知電圧を得るオペアンプモジュールと、を含み、
前記第2電圧生成モジュールは前記第1電圧生成モジュールの複製であり、前記第2コンデンサモジュールは前記第1コンデンサモジュールの複製であり、前記第2スイッチモジュールは前記第1スイッチモジュールの複製であり、前記第2発光モジュールは前記第1発光モジュールの複製であり、前記第2トランジスタモジュールは前記第1トランジスタモジュールの複製であり、
前記第3トランジスタモジュールは、前記オペアンプモジュール、前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、前記検知電圧に基づいて前記検知電流を生成し、ここで、
前記第2電圧は、電流漏れに起因する前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量に基づいて決定されることを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
前記第1電圧生成モジュールは、
輝度情報、及び輝度情報と電圧との関連関係を含む予め設定された輝度電圧関係に基づいて、前記第1電圧を生成する第1電圧生成ユニットを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記検知電圧は第1検知電圧と第2検知電圧を含み、前記検知電流は第1検知電流と第2検知電流を含み、前記オペアンプモジュールは第1オペアンプと第2オペアンプを含み、前記第3トランジスタモジュールは第1検知トランジスタと第2検知トランジスタを含み、前記駆動装置は、第1検知スイッチと第2検知スイッチを含む第3スイッチモジュールをさらに含み、
前記第1オペアンプの非反転入力端は前記第1電圧が入力され、前記第1オペアンプの反転入力端は前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧が入力され、前記第1オペアンプの出力端は、前記第1検知トランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第1検知電圧を出力し、前記第1検知トランジスタのドレインは電源電圧を受け、前記第1検知トランジスタのソースは、前記第1検知スイッチの第1端に電気的に接続され、前記第1検知電流を出力し、前記第1検知スイッチの第2端は前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、
前記第2オペアンプの非反転入力端は前記第1電圧が入力され、前記第2オペアンプの反転入力端は前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧が入力され、前記第2オペアンプの出力端は、前記第2検知トランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第2検知電圧を出力し、前記第2検知トランジスタのドレインは電源電圧を受け、前記第2検知トランジスタのソースは、前記第2検知スイッチの第1端に電気的に接続され、前記第2検知電流を出力し、前記第2検知スイッチの第2端は前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記検知電圧は第1検知電圧と第2検知電圧を含み、前記検知電流は第1検知電流と第2検知電流を含み、前記オペアンプモジュールは第1オペアンプを含み、前記第3トランジスタモジュールは第1検知トランジスタと第2検知トランジスタを含み、
前記第1オペアンプの非反転入力端は前記第1電圧が入力され、前記第1オペアンプの反転入力端は前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧が入力され、前記第1オペアンプの出力端は、前記第1検知トランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第1検知電圧を出力し、前記第1検知トランジスタのドレインは電源電圧を受け、前記第1検知トランジスタのソースは、前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、前記第1検知電流を出力し、
前記第1オペアンプの出力端は、前記第2検知トランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第2検知電圧を出力し、前記第2検知トランジスタのドレインは電源電圧を受け、前記第2検知トランジスタのソースは、前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、前記第2検知電流を出力する、ことを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
【請求項5】
第1検知スイッチは、前記第1検知電流が正の電流となるとオンにされ、第2検知スイッチは、第2検知電流が負の電流となるとオンにされる、ことを特徴とする請求項又はに記載の駆動装置。
【請求項6】
前記第1スイッチモジュールは第1端が前記第1電圧を受け、第2端が前記第1コンデンサモジュールの第1端に電気的に接続される第1スイッチを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記第1スイッチモジュールはさらに、
第1時間帯において、前記第1スイッチをオンにし、前記第1電圧を前記第1コンデンサモジュールの第1端に出力し、
第2時間帯において、前記第1スイッチをオフにするために用いられる、ことを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記第2電圧生成モジュールは前記第1電圧生成モジュールの複製であり、前記第2スイッチモジュールは前記第1スイッチモジュールの複製であり、前記第2コンデンサモジュールは前記第1コンデンサモジュールの複製であり、前記第2トランジスタモジュールは前記第1トランジスタモジュールの複製であり、前記第2発光モジュールは前記第1発光モジュールの複製である、ことを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記第1コンデンサモジュールは、
第1端が前記第1コンデンサモジュールの第1端として前記第1スイッチモジュール及び前記第1トランジスタモジュールに電気的に接続され、第2端が前記第1コンデンサモジュールの第2端として前記電圧調整モジュールに電気的に接続される第1コンデンサを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記第1トランジスタモジュールは、複数の第1トランジスタモジュール、複数の第1コンデンサモジュール、複数の第1発光モジュールを含み、第1スイッチモジュールは複数の第1スイッチを含み、第1電圧生成モジュールは複数の第1電圧を生成し、
電圧生成モジュールはさらに、トランジスタモジュールのそれぞれに対応付けられる複数の第1電圧のそれぞれを出力するために用いられ、
電圧調整モジュールは、生成された第2電圧を第1コンデンサモジュールのそれぞれの第2端に出力して、第1コンデンサモジュールのそれぞれの第1端の電圧に対して補償を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項11】
発光モジュールは、LCD、LED、MiniLED、MicroLED、OLEDのいずれか一つ又は複数を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の駆動装置を含む、ことを特徴とする電子機器。
【請求項13】
ディスプレイ、スマートフォン、又は携帯機器を含む、ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術分野に関し、特に駆動装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の継続的な発展と人々の生活水準の継続的な改善に伴い、表示機能を備えた様々な電子機器がますます普及している。しかし、現在、電子機器の表示パネルは、表示パネル自体の各デバイスの電流漏れによるフリッカーの問題があるので、ユーザ体験に影響を与えるだけでなく、表示パネルの寿命の短縮も招いてしまう。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、上記実情に鑑みて、第1電圧を生成する第1電圧生成モジュールと、
第1コンデンサモジュールと、
前記第1電圧生成モジュール及び前記第1コンデンサモジュールに電気的に接続され、第1時間帯において前記第1電圧を前記第1コンデンサモジュールの第1端に出力する第1スイッチモジュールと、
前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量に基づいて第2電圧を決定し、前記第2電圧を第2時間帯において前記第1コンデンサモジュールの第2端に出力して、前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧を設定する電圧調整モジュールと、
第1発光モジュールと、
前記第1コンデンサモジュールの第1端及び前記第1発光モジュールに電気的に接続され、前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧で前記第1発光モジュールを駆動して発光させる第1トランジスタモジュールと、を含む、駆動装置を提供する。
【0004】
1つの可能な実施形態では、前記第1電圧生成モジュールは、
輝度情報、及び輝度情報と電圧との関連関係を含む予め設定された輝度電圧関係に基づいて、前記第1電圧を生成する第1電圧生成ユニットを含む。
【0005】
1つの可能な実施形態では、前記電圧調整モジュールは、
前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量に基づいて検知電流を決定する電流検知ユニットと、
第1端が前記電流検知ユニット及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、第2端が接地される抵抗ユニットであって、前記検知電流及び前記抵抗ユニットの抵抗に基づいて前記第2電圧を決定する前記抵抗ユニットと、を含む。
【0006】
1つの可能な実施形態では、前記電流検知ユニットは、
第1電圧を生成する第2電圧生成モジュールと、
第2コンデンサモジュールと、
前記第2電圧生成モジュール及び前記第2コンデンサモジュールに電気的に接続され、第3時間帯において前記第1電圧を前記第2コンデンサモジュールの第1端に出力する第2スイッチモジュールと、
第2発光モジュールと、
前記第2コンデンサモジュールの第1端及び前記第2発光モジュールに電気的に接続され、前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧で前記第2発光モジュールを駆動して発光させる第2トランジスタモジュールと、
第3トランジスタモジュールと、
前記第2電圧生成モジュール、前記第2コンデンサモジュールの第1端及び前記第3トランジスタモジュールに電気的に接続され、前記第1電圧及び前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧に基づいて、前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量である検知電圧を得るオペアンプモジュールと、を含み、
前記第3トランジスタモジュールは、前記オペアンプモジュール、前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、前記検知電圧に基づいて前記検知電流を生成する。
【0007】
1つの可能な実施形態では、前記検知電圧は第1検知電圧と第2検知電圧を含み、前記検知電流は第1検知電流と第2検知電流を含み、前記オペアンプモジュールは第1オペアンプと第2オペアンプを含み、前記第3トランジスタモジュールは第1検知トランジスタと第2検知トランジスタを含み、前記駆動装置は、第1検知スイッチと第2検知スイッチを含む第3スイッチモジュールをさらに含み、
前記第1オペアンプの非反転入力端は前記第1電圧が入力され、前記第1オペアンプの反転入力端は前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧が入力され、前記第1オペアンプの出力端は、前記第1検知トランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第1検知電圧を出力し、前記第1検知トランジスタのドレインは電源電圧を受け、前記第1検知トランジスタのソースは、前記第1検知スイッチの第1端に電気的に接続され、前記第1検知電流を出力し、前記第1検知スイッチの第2端は前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、
前記第2オペアンプの非反転入力端は前記第1電圧が入力され、前記第2オペアンプの反転入力端は前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧が入力され、前記第2オペアンプの出力端は、前記第2検知トランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第2検知電圧を出力し、前記第2検知トランジスタのドレインは電源電圧を受け、前記第2検知トランジスタのソースは、前記第2検知スイッチの第1端に電気的に接続され、前記第2検知電流を出力し、前記第2検知スイッチの第2端は前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続される。
【0008】
1つの可能な実施形態では、前記検知電圧は第1検知電圧と第2検知電圧を含み、前記検知電流は第1検知電流と第2検知電流を含み、前記オペアンプモジュールは第1オペアンプを含み、前記第3トランジスタモジュールは第1検知トランジスタと第2検知トランジスタを含み、
前記第1オペアンプの非反転入力端は前記第1電圧が入力され、前記第1オペアンプの反転入力端は前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧が入力され、前記第1オペアンプの出力端は、前記第1検知トランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第1検知電圧を出力し、前記第1検知トランジスタのドレインは電源電圧を受け、前記第1検知トランジスタのソースは、前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、前記第1検知電流を出力し、
前記第1オペアンプの出力端は、前記第2検知トランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第2検知電圧を出力し、前記第2検知トランジスタのドレインは電源電圧を受け、前記第2検知トランジスタのソースは、前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、前記第2検知電流を出力する。
【0009】
1つの可能な実施形態では、前記第1検知スイッチは、前記第1検知電流が正の電流となるとオンにされ、前記第2検知スイッチは、第2検知電流が負の電流となるとオンにされる。
【0010】
1つの可能な実施形態では、前記第1スイッチモジュールは第1端が前記第1電圧を受け、第2端が前記第1コンデンサモジュールの第1端に電気的に接続される第1スイッチを含む。
【0011】
1つの可能な実施形態では、前記第1スイッチモジュールはさらに、
第1時間帯において、前記第1スイッチをオンにし、前記第1電圧を前記第1コンデンサモジュールの第1端に出力し、
第2時間帯において、前記第1スイッチをオフにするために用いられる。
【0012】
1つの可能な実施形態では、前記第2電圧生成モジュールは前記第1電圧生成モジュールの複製であり、前記第2スイッチモジュールは前記第1スイッチモジュールの複製であり、前記第2コンデンサモジュールは前記第1コンデンサモジュールの複製であり、前記第2トランジスタモジュールは前記第1トランジスタモジュールの複製であり、前記第2発光モジュールは前記第1発光モジュールの複製である。
【0013】
1つの可能な実施形態では、前記第1コンデンサモジュールは、
第1端が前記第1コンデンサモジュールの第1端として前記第1スイッチモジュール及び前記第1トランジスタモジュールに電気的に接続され、第2端が前記第1コンデンサモジュールの第2端として前記電圧調整モジュールに電気的に接続される第1コンデンサを含む。
【0014】
1つの可能な実施形態では、前記第1トランジスタモジュールは、複数の第1トランジスタモジュール、複数の第1コンデンサモジュール、複数の第1発光モジュールを含み、第1スイッチモジュールは複数の第1スイッチを含んでもよく、第1電圧生成モジュールは複数の第1電圧を生成してもよく、
前記電圧生成モジュールはさらに、トランジスタモジュールのそれぞれに対応付けられる複数の第1電圧のそれぞれを出力するために用いられ、
電圧調整モジュールは、生成された第2電圧を第1コンデンサモジュールのそれぞれの第2端に出力して、第1コンデンサモジュールのそれぞれの第1端の電圧に対して補償を行う。
【0015】
1つの可能な実施形態では、前記発光モジュールは、LCD、LED、MiniLED、MicroLED、OLEDのいずれか一つ又は複数を含む。
【0016】
本開示の一の局面によれば、上述した駆動装置を含む、電子機器を提供する。
【0017】
1つの可能な実施形態では、前記電子機器は、ディスプレイ、スマートフォン、又は携帯機器を含む。
【0018】
上記装置により、本開示の実施例では、第1電圧を生成し、第1電圧を第1時間帯において第1コンデンサモジュールの第1端に出力し、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量に基づいて第2電圧を決定し第1コンデンサモジュールの第2端に出力して、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧を設定することにより、装置内の電流漏れに対して補償および調整を行って、第1発光モジュールのフリッカーの問題を解決することができる。
【0019】
以下に、図面を参照しながら例示的な実施例を詳しく説明することにより、本開示のその他の特徴及び態様がより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
明細書の一部分として明細書に組み込まれる図面は、明細書と共に本開示の例示的な実施例、特徴及び態様を示しており、本開示の原理を説明するために用いられる。
図1】本開示の一実施例に係る駆動装置のブロック図を示す。
図2】本開示の一実施例に係る駆動装置の模式図を示す。
図3】本開示の一実施例に係る電圧調整モジュールの模式図を示す。
図4】本開示の一実施例に係る駆動装置の模式図を示す。
図5】本開示の一実施例に係る駆動装置の模式図を示す。
【0021】
以下、図面を参照しながら本開示の様々な例示的実施例、特徴及び態様を詳細に説明する。図面において、同じ符号は、機能が同じまたは類似する要素を表す。図面において実施例の様々な態様を示したが、特に明記されたいない限り、図面は、必ずしも原寸に比例しているとは限らない。
【0022】
ここの用語「例示的」とは、「例、実施例として用いられることまたは説明的なもの」を意味する。ここで「例示的」に説明されるいかなる実施例は、必ずしも他の実施例より好ましいまたは優れたものと解釈されるとは限らない。
【0023】
また、本開示をより良く説明するために、以下の具体的な実施形態には多くの具体的な細部が示されている。当業者であれば、何らかの具体的な細部がなくても、本開示は同様に実施できることを理解すべきである。いくつかの実施例では、本開示の趣旨を強調するために、当業者によく知られている方法、手段、素子および回路について、詳細な説明を行わない。
【0024】
図1を参照し、図1は本開示の一実施例に係る駆動装置のブロック図を示す。
【0025】
図1に示すように、前記装置は、
第1電圧を生成する第1電圧生成モジュール10と、
第1コンデンサモジュール30と、
前記第1電圧生成モジュール10及び前記第1コンデンサモジュール30に電気的に接続され、第1時間帯において前記第1電圧を前記第1コンデンサモジュール30の第1端に出力する第1スイッチモジュール20と、
前記第1コンデンサモジュール30の第2端に電気的に接続され、前記第1コンデンサモジュール30の第1端の電圧の変化量に基づいて第2電圧を決定し、前記第2電圧を第2時間帯において前記第1コンデンサモジュール30の第2端に出力して、前記第1コンデンサモジュール30の第1端の電圧を設定する電圧調整モジュール40と、
第1発光モジュール60と、
前記第1コンデンサモジュール30の第1端及び前記第1発光モジュール60に電気的に接続され、前記第1コンデンサモジュール30の第1端の電圧で前記第1発光モジュール60を駆動して発光させる第1トランジスタモジュール50と、を含む。
【0026】
上記装置により、本開示の実施例では、第1電圧を生成し、第1電圧を第1時間帯において第1コンデンサモジュールの第1端に出力し、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量に基づいて第2電圧を決定し第1コンデンサモジュールの第2端に出力して、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧を設定することにより、装置内の電流漏れに対して補償および調整を行い、第1発光モジュールのフリッカーの問題を解決することができる。
【0027】
本開示の実施例に係る装置は、表示機能を備えた様々な電子機器であってもよく、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)等とも呼ばれ、ユーザに音声及び/又はデータ接続性を提供する機器であり、例えば、無線接続機能を備える手持ち装置、車載装置等である。現在、いくつかの端末の例としては、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internetdevice、MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmentedreality、AR)デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、無人運転(selfdriving)における無線端末、遠隔手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、テレマティクスにおける無線端末等が挙げられる。
【0028】
1つの可能な実施形態では、前記発光モジュールは、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)、MiniLED(Mini Light Emitting Diode、ミニ発光ダイオード)、MicroLED(Micro Light Emitting Diode、マイクロ発光ダイオード)、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)のいずれか一つ又は複数を含んでもよい。
【0029】
なお、本開示の実施例に係る装置における各モジュールはいずれもハードウェア回路によって実現されてもよく、以下、駆動装置における各モジュールの実現可能な方式について例示的に説明する。
【0030】
図2を参照し、図2は本開示の一実施例に係る駆動装置の模式図を示す。
【0031】
1つの可能な実施形態では、図2に示すように、前記第1電圧生成モジュール10は、
輝度情報、及び輝度情報と電圧との関連関係を含む予め設定された輝度電圧関係に基づいて、前記第1電圧Vinを生成する第1電圧生成ユニット110を含んでもよい。
【0032】
一例では、予め設定された輝度関係は事前に設定することができ、例えば、第1発光モジュールに含まれる表示トランジスタの種類に基づいて輝度と電圧との関連関係を設定することができ、異なる第1発光モジュールに対して、異なる予め設定された輝度電圧関係を設定することができる。予め設定された輝度関係は、テーブルの形式であってもよく、他の形式であってもよく、本開示の実施例においてそれらについて限定しないことはもちろんである。
【0033】
本開示の実施例では、具体的な予め設定された輝度関係については限定せず、第1発光モジュールの種類についても限定せず、当業者は必要に応じて設定することができる。
【0034】
一例では、第1電圧生成ユニットは、直列に接続されている複数の抵抗を含んでもよく、複数の抵抗によって電源電圧を分圧することにより、異なる第1電圧を決定することができる。
【0035】
第1電圧生成ユニットについての上記説明は例示的なものであり、本開示において第1電圧生成ユニットの具体的な実施形態について限定しないことはもちろんである。当業者は必要に応じて関連技術における電圧生成装置(例えば、交流直流AC/DC変換装置、直流直流DC/DC変換装置)を選択して実現させることができる。
【0036】
一例では、第1電圧生成モジュールは、予め設定された輝度関係又は駆動装置の各モジュールが生成した他のデータを記憶する記憶ユニット(不図示)を含んでもよい。
【0037】
記憶ユニットは、例えば静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどの様々なタイプの揮発性または不揮発性記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現できる。
【0038】
1つの可能な実施形態では、図2に示すように、前記第1スイッチモジュール20は、第1端が前記第1電圧Vinを受け、第2端が前記第1コンデンサモジュール30の第1端に電気的に接続される第1スイッチS1を含んでもよい。
【0039】
1つの可能な実施形態では、前記第1スイッチモジュールはさらに、
第1時間帯において、前記第1スイッチをオンにし、前記第1電圧を前記第1コンデンサモジュールの第1端に出力し、
第2時間帯において、前記第1スイッチをオフにするために用いられる。
【0040】
一例では、第1時間帯は必要に応じて設定することができ、第2時間帯は第1時間帯の時間が満了した後の時間帯であってもよい。
【0041】
なお、駆動装置において、コンデンサモジュールやトランジスタモジュールの漏れ電流量は第1時間帯の長さと正の相関があり(比例しており)、例示的には、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量は
【数1】

となり、ただし、IOFFは漏れ電流の大きさを表し、Tは第1時間帯の長さを表し、CSは第1コンデンサモジュールの容量の大きさを表す。それからわかるように、変化量は時間帯の長さと相関関係がある。
【0042】
第1時間帯の長さを異ならせて設定すると、漏れ電流量の値が異なり、電圧調整モジュールの生成した第2電圧の値も異なる。第2電圧は漏れ電流量と相関関係があり、第2電圧は第1時間帯の長さとも相関関係がある。
【0043】
1つの可能な実施形態では、図2に示すように、前記第1コンデンサモジュール30は、
第1端が前記第1コンデンサモジュール30の第1端として前記第1スイッチモジュール20及び前記第1トランジスタモジュール50に電気的に接続され、第2端が前記第1コンデンサモジュール30の第2端として前記電圧調整モジュール40に電気的に接続される第1コンデンサC1を含んでもよい。
【0044】
1つの可能な実施形態では、第1トランジスタモジュール50は少なくとも1つのトランジスタを含んでもよく、トランジスタの種類はNMOSトランジスタ、PMOSトランジスタ等であってもよい。
【0045】
第1トランジスタモジュール50は、第1発光モジュール60の駆動段として、第1発光モジュールを駆動して発光させることができる。
【0046】
1つの可能な実施形態では、駆動装置における第1コンデンサモジュール、第1トランジスタモジュールにおいて電流漏れ現象が発生する可能性がある。例えば、第1トランジスタモジュールにおいてPMOSトランジスタであると仮定した場合、PMOSトランジスタの電流漏れにより、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が増加することになり、第1トランジスタモジュールにおいてNMOSトランジスタであると仮定した場合、NMOSトランジスタの電流漏れにより、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が減少することになる。第1コンデンサモジュールにおいて、コンデンサの電流漏れにより、第1コンデンサモジュールの電圧が低下することになる。電流漏れに起因して第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が減少すると、第1電圧生成ユニットが生成した第1電圧の損失が発生し、依然として第1電圧でトランジスタモジュールをオンにして発光モジュールを駆動すると、発光輝度が不足してしまい、発光モジュールの表示が正常でなくなる。一方、電流漏れに起因して第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が増加すると、発光モジュールが所望の輝度より高い輝度で発光することになり、発光モジュールのフリッカー現象が発生し、より深刻な場合には、発光モジュールの損傷を招き、ユーザー体験に影響を与える可能性がある。
【0047】
1つの可能な実施形態では、図2に示すように、前記電圧調整モジュール40は、
前記第1コンデンサモジュール30の第1端の電圧の変化量に基づいて検知電流を決定する電流検知ユニット410と、
第1端が前記電流検知ユニット410及び前記第1コンデンサモジュール30の第2端に電気的に接続され、第2端が接地される抵抗ユニット420であって、前記検知電流及び前記抵抗ユニット420の抵抗に基づいて前記第2電圧を決定する前記抵抗ユニット420と、を含んでもよい。
【0048】
本開示の実施例では、電流検知ユニットを利用して前記第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量に基づいて検知電流を決定し、抵抗ユニットを利用して前記検知電流及び前記抵抗ユニットの抵抗に基づいて前記第2電圧を決定することにより、電流漏れに対して補償を行うことができる。
【0049】
図3を参照し、図3は本開示の一実施例に係る電圧調整モジュールの模式図を示す。
【0050】
1つの可能な実施形態では、図3に示すように、前記電流検知ユニット410は、
第1電圧Vinを生成する第2電圧生成モジュール81と、
第2コンデンサモジュール83と、
前記第2電圧生成モジュール81及び前記第2コンデンサモジュール83に電気的に接続され、第3時間帯において前記第1電圧を前記第2コンデンサモジュール83の第1端に出力する第2スイッチモジュール82と、
第2発光モジュール85と、
前記第2コンデンサモジュール83の第1端及び前記第2発光モジュール85に電気的に接続され、前記第2コンデンサモジュール83の第1端の電圧で前記第2発光モジュール85を駆動して発光させる第2トランジスタモジュール84と、
前記第2電圧生成モジュール81、前記第2コンデンサモジュール83の第1端及び前記第3トランジスタモジュール87に電気的に接続され、前記第1電圧Vin及び前記第2コンデンサモジュール83の第1端の電圧に基づいて、前記第1コンデンサモジュール30の第1端の電圧の変化量である検知電圧を得るオペアンプモジュール86と、
前記オペアンプモジュール86、前記抵抗ユニット420の第1端及び前記第1コンデンサモジュール30の第2端に電気的に接続され、前記検知電圧に基づいて前記検知電流を生成する第3トランジスタモジュール87と、を含んでもよい。
【0051】
1つの可能な実施形態では、前記第2電圧生成モジュールは前記第1電圧生成モジュールの複製であり、前記第2スイッチモジュールは前記第1スイッチモジュールの複製であり、前記第2コンデンサモジュールは前記第1コンデンサモジュールの複製であり、前記第2トランジスタモジュールは前記第1トランジスタモジュールの複製であり、前記第2発光モジュールは前記第1発光モジュールの複製である。
【0052】
本開示の実施例では、駆動装置における第1電圧生成モジュール、第1スイッチモジュール、第1コンデンサモジュール、第1トランジスタモジュール、及び第1発光モジュールを複製して、第2電圧生成モジュール、第2スイッチモジュール、第2コンデンサモジュール、第2トランジスタモジュール、第2発光モジュールを得ることにより、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量を取得して漏れ電流量を検知し、該当する第2電圧を取得して漏れ電流量に対して補償を行うことが実現され、発光モジュールのフリッカーの問題を効果的に解決することができる。
【0053】
本開示の実施例でいう各モジュールに対する「複製」とは、産業製造により各モジュールを量産することであってもよく、例えば、製造において、同一のパラメータを設定し、同一の原材料、同一の製造設備を用いて同一の工程を実行することにより同一又は類似のモジュールを得てもよい。
【0054】
上記設定により、本開示の実施例では、電圧調整モジュールにおける第2電圧生成モジュールにより前記第1電圧を生成し、第1電圧を第3時間帯(第1時間帯の長さと同じ)において第2スイッチモジュールにより第2コンデンサモジュールの第1端に入力し、第3時間帯の時間が満了した場合、第2スイッチモジュールは第2電圧生成モジュールと第2コンデンサモジュールとの電気的な接続関係を遮断する。この場合、第2コンデンサモジュール及び/又は第3トランジスタモジュールの電流漏れは第2コンデンサモジュールの第1端の電圧に影響を及ぼし、オペアンプモジュールは第2コンデンサモジュールの第1端の電圧及び前記第1電圧を取得することにより、第2コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量を得ることができる。当該変化量は第1コンデンサモジュールの第1端の電圧の変化量に相当するものである。
【0055】
1つの可能な実施形態では、前記検知電圧は第1検知電圧と第2検知電圧を含んでもよく、前記検知電流は第1検知電流と第2検知電流を含んでもよい。
【0056】
1つの可能な実施形態では、図3に示すように、前記オペアンプモジュール86は第1オペアンプA1と第2オペアンプA2を含んでもよく、前記第3トランジスタモジュール87は第1検知トランジスタQ1と第2検知トランジスタQ2を含んでもよく、前記装置は、第1検知スイッチS2と第2検知スイッチS3を含む第3スイッチモジュール88をさらに含んでもよく、
前記第1オペアンプA1の非反転入力端は前記第1電圧Vinが入力され、前記第1オペアンプA1の反転入力端は前記第2コンデンサモジュール83の第1端の電圧が入力され、前記第1オペアンプA1の出力端は、前記第1検知トランジスタQ1のゲートに電気的に接続され、且つ前記第1検知電圧を出力し、前記第1検知トランジスタQ1のドレインは電源電圧VDDを受け、前記第1検知トランジスタQ1のソースは、前記第1検知スイッチS2の第1端に電気的に接続され、前記第1検知電流を出力し、前記第1検知スイッチS2の第2端は前記抵抗ユニット420(例示的に、抵抗ユニット420は抵抗R1を含む)の第1端(例示的に、抵抗R1の第1端)及び前記第1コンデンサモジュール30の第2端に電気的に接続され、
前記第2オペアンプA2の非反転入力端は前記第1電圧Vinが入力され、前記第2オペアンプA2の反転入力端は前記第2コンデンサモジュール83の第1端の電圧が入力され、前記第2オペアンプA2の出力端は、前記第2検知トランジスタQ2のゲートに電気的に接続され、且つ前記第2検知電圧を出力し、前記第2検知トランジスタQ2のドレインは電源電圧NVDDを受け、前記第2検知トランジスタQ2のソースは、前記第2検知スイッチS3の第1端に電気的に接続され、前記第2検知電流を出力し、前記第2検知スイッチS3の第2端は前記抵抗ユニット420(例示的に、抵抗ユニット420は抵抗R1を含む)の第1端(例示的に、抵抗R1の第1端)及び前記第1コンデンサモジュール30の第2端に電気的に接続される。
【0057】
一例では、第1検知トランジスタQ1はPMOSトランジスタであってもよい。
【0058】
一例では、第2検知トランジスタQ2はNMOSトランジスタであってもよい。
【0059】
1つの可能な実施形態では、前記第1検知スイッチは、前記第1検知電流が正の電流となるとオンにされ、前記第2検知スイッチは、第2検知電流が負の電流となるとオンにされる。
【0060】
一例では、第1トランジスタモジュールにおけるトランジスタがPMOSトランジスタである場合、第1トランジスタモジュールの電流は第1コンデンサモジュールに漏れるので、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が上昇する。第1電圧が5V、継続時間が1秒、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧変化量ΔV=0.5Vであると仮定した場合、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が5.5Vとなり、第2検知トランジスタQ2において得られる、継続時間が1秒であるときの検知電流は-5μAとなる。第2検知電流が負値であるため、このとき、第2検知スイッチS3はオンにされ、第2検知電流を抵抗ユニットの第2端に出力する。抵抗ユニットの抵抗が0.1MΩであると仮定した場合、電圧調整モジュールにおいて得られる第2電圧は-0.5Vとなり、第2電圧を第1コンデンサモジュールの第2端に出力することにより、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧を5Vに低下させることができ、電流漏れに対する補償を達成し、フリッカーの問題を解決する。
【0061】
一例では、第1トランジスタモジュールにおけるトランジスタがNMOSトランジスタである場合、第1コンデンサモジュールの電流は第1トランジスタモジュールに漏れ、且つ、第1コンデンサモジュール自体においても電流漏れ現象が存在するので、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が低下する。第1電圧が5V、継続時間が1秒、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧変化量ΔV=-0.5Vであると仮定した場合、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が4.5Vとなり、第1検知トランジスタQ1において得られる、継続時間が1秒であるときの検知電流は5μAとなる。第1検知電流が正値であるため、このとき、第1検知スイッチS1はオンにされ、第1検知電流を抵抗ユニットの第2端に出力する。抵抗ユニットの抵抗が0.1MΩであると仮定した場合、電圧調整モジュールにおいて得られる第2電圧は0.5Vとなり、第2電圧を第1コンデンサモジュールの第2端に出力することにより、第1コンデンサモジュールの第1端の電圧を5Vに上昇させることができ、電流漏れに対する補償を達成し、フリッカーの現象を改善する。
【0062】
以上、第3スイッチモジュールにより検知電流を抵抗ユニットの第1端に出力することについて説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。第1検知トランジスタと第2検知トランジスタとが異なる種類のトランジスタであるため、両者が同時にオンにされることがない場合、第3スイッチモジュールを除去することができる。これについて、以下に例示的に説明する。
【0063】
図4を参照し、図4は本開示の一実施例に係る駆動装置の模式図を示す。
【0064】
1つの可能な実施形態では、図4に示すように、前記オペアンプモジュールは、図3に示す第2オペアンプA2を含まず、第1オペアンプA1のみを含んでもよい。本開示では、1つのオペアンプによっても検知電圧を2つの検知トランジスタに入力して検知電流を得ることができる。
【0065】
一例では、前記第1オペアンプA1の非反転入力端は前記第1電圧Vinが入力され、前記第1オペアンプA1の反転入力端は前記第2コンデンサモジュールの第1端の電圧が入力され、前記第1オペアンプA1の出力端は、前記第1検知トランジスタQ1のゲートに電気的に接続され、前記第1検知電圧を出力し、前記第1検知トランジスタQ1のドレインは電源電圧VDDを受け、前記第1検知トランジスタQ1のソースは、前記抵抗ユニット420の第1端及び前記第1コンデンサモジュール30の第2端に電気的に接続され、前記第1検知電流を出力する。
【0066】
一例では、電流漏れ現象に起因して第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が低下すると、第1オペアンプA1から正の電圧変化量を発生する場合、第1検知トランジスタがオンにされ、第2検知トランジスタがオフにされ、第1検知トランジスタは正の第1検知電流を抵抗ユニット420の第1端に出力する。
【0067】
一例では、前記第1オペアンプA1の出力端は、前記第2検知トランジスタQ2のゲートに電気的に接続され、前記第2検知電圧を出力し、前記第2検知トランジスタQ2のドレインは電源電圧NVDDを受け、前記第2検知トランジスタのソースは、前記抵抗ユニットの第1端及び前記第1コンデンサモジュールの第2端に電気的に接続され、前記第2検知電流を出力する。
【0068】
一例では、電流漏れ現象に起因して第1コンデンサモジュールの第1端の電圧が増加すると、第1オペアンプA1から負の電圧変化量を発生する場合、第2検知トランジスタがオンにされ、第1検知トランジスタがオフにされ、第2検知トランジスタは負の第1検知電流を抵抗ユニット420の第1端に出力する。
【0069】
図5を参照し、図5は本開示の一実施例に係る駆動装置の模式図を示す。
【0070】
1つの可能な実施形態では、図5に示すように、前記装置は、複数の第1トランジスタモジュール50、複数の第1コンデンサモジュール30、複数の第1発光モジュール60を含んでもよく、第1スイッチモジュール20は、複数の第1スイッチ(S11~S1K、Kは1よりも大きい整数)を含んでもよく、第1電圧生成モジュール10は、複数の第1電圧(Vin1~VinkK)を生成してもよい。
前記電圧生成モジュールはさらに、トランジスタモジュールのそれぞれに対応付けられる複数の第1電圧のそれぞれを出力するために用いられ、
電圧調整モジュール40は、生成された第2電圧を第1コンデンサモジュール30のそれぞれの第2端に出力して、第1コンデンサモジュール30のそれぞれの第1端の電圧に対して補償を行ってもよい。
【0071】
上記装置における電圧生成モジュール、スイッチモジュール、コンデンサモジュール等のモジュールの接続関係について、上述した説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0072】
上記設定により、本開示の実施例は駆動装置の適用範囲を広くすることができ、表示パネルにおける複数のトランジスタに対して適応的な電圧補償を行い、各発光モジュールのフリッカーの問題を改善し、表示パネル全体の表示効果を向上させることができる。
【0073】
以上、本開示の各実施例を記述したが、上記説明は例示的なものに過ぎず、網羅的なものではなく、かつ披露された各実施例に限定されるものでもない。当業者にとって、説明された各実施例の範囲および精神から逸脱することなく、様々な修正および変更が自明である。本明細書に選ばれた用語は、各実施例の原理、実際の適用または既存技術に対する改善を好適に解釈するか、または他の当業者に本文に披露された各実施例を理解させるためのものである。
図1
図2
図3
図4
図5