(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】サンプル容器内で搬送されるサンプルの自動化処理およびその中に含有されるサンプルに対して実施されるべきアッセイによるサンプル容器の群化
(51)【国際特許分類】
G01N 35/02 20060101AFI20240430BHJP
【FI】
G01N35/02 G
(21)【出願番号】P 2022563937
(86)(22)【出願日】2021-04-22
(86)【国際出願番号】 US2021028722
(87)【国際公開番号】W WO2021216932
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-12-27
(32)【優先日】2020-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500169900
【氏名又は名称】ジェン-プローブ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シルバート, ロルフ
【審査官】松岡 智也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0342465(US,A1)
【文献】特開2017-053829(JP,A)
【文献】特表2015-520376(JP,A)
【文献】特開平10-282111(JP,A)
【文献】特表2014-532879(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 35/00-37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記システムは、
A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、
B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成されるサンプル移送デバイスと、
C)前記2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
D)各分析器と関連付けられ、前記運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、
E)各分析器と関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
F)1つまたはそれを上回るコントローラであって、
1)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
2)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定することと、
3)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、前記緩衝待ち行列と関連付けられる前記分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を前記運搬器から前記緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることと、
4)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、前記緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、前記同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、
5)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、前記緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、
6)前記関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、以下のタスク、すなわち、
a)そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、
b)その有効アッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、または、
c)サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送すること
のうちの1つを実施することと
を行うようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラと
、
G)各分析器と関連付けられるシャトルモジュールであって、前記シャトルモジュールは、前記関連付けられる緩衝待ち行列と前記関連付けられる分析器との間でサンプル容器を平行移動させるように構成される、シャトルモジュールと
を備える、システム。
【請求項2】
STATサンプル容器が、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される場合、前記1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)サンプルの一部を、前記STATサンプル容器の前の前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された
、STATサンプル容器でないと決定された任意
のサンプル容器のそれぞれから
、1つまたはそれを上回るレセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送することと、(ii)ステップ(i)においてサンプルが移送された
、STATサンプル容器でないと決定された任意
のサンプル容器を前記緩衝待ち行列から外に移動させることと、(iii)次いで、サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された前記STATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送することとを行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
STATサンプル容器でないと決定された前記サンプル容器の有効アッセイが、前記STATサンプル容器の有効アッセイと同一である場合、サンプルは、ステップ(i)および(iii)において、
STATサンプル容器でないと決定された前記サンプル容器および前記STATサンプル容器のそれぞれから、前記同一のレセプタクル装置の異なるプロセス容器に移送される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
STATサンプル容器でないと決定された前記サンプル容器の有効アッセイが、前記STATサンプル容器の有効アッセイと異なる場合、サンプルは、ステップ(i)および(iii)において、
STATサンプル容器でないと決定された前記サンプル容器および前記STATサンプル容器から、異なるレセプタクル装置に移送される、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
STATサンプル容器が、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される場合、前記1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)いかなるサンプルも
STATサンプル容器でないと決定されたサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器の中に移送することなく、前記STATサンプル容器の前の前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された、
STATサンプル容器でないと決定された任意のサンプル容器を前記緩衝待ち行列から外に移動させること、次いで、(ii)サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された前記STATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送することを行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記運搬器は、第1の軌道を備え、前記システムはさらに、前記関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を備え、前記第1の軌道は、前記第1の軌道上で前記容器保持器を運搬するように構成される、請求項1~5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
各緩衝待ち行列は、前記容器保持器を保持および運搬するように構成される第2の軌道を備え、前記システムはさらに、容器保持器およびそれによって保持されるサンプル容器を前記第1の軌道から前記第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される方向転換器を含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記1つまたはそれを上回るコントローラのうちの少なくとも1つは、各サンプル容器の前記識別情報が1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるデータベースにアクセスすることによって、各サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するようにプログラムされる、請求項1~7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記運搬器は、再循環ループを備え、前記再循環ループは、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するために前記サンプル容器から抽出されること、または(2)前記サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、前記2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させることを行うように構成および制御される、請求項1~5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、または前記サンプル容器が前記所定の回数だけ、または所定の期間にわたって前記再循環ループを横断した後、前記運搬器は、前記サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記運搬器と前記容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成されるピックアンドプレースロボットをさらに備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
1つまたはそれを上回る分析前モジュールをさらに備え、各分析前モジュールは、前記2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、前記サンプル容器を処理するように構成され、前記運搬器は、前記2つまたはそれを上回る分析器の間で前記サンプル容器を輸送する前に、前記サンプル容器を前記分析前モジュールに平行移動させるように構成される、請求項1~11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される容器デキャッパ、前記サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される液体レベル検出モジュール、およびサンプルを第1のタイプのサンプル容器から、前記2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成されるサンプル移送モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記運搬器に結合され、サンプル容器を保持するように構成される入力モジュールをさらに備える、請求項1~13のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項15】
前記入力モジュールと前記運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成されるピックアンドプレースロボットをさらに備え、前記入力モジュールは、前記容器の高さおよび幅、前記容器の底部の形状、および前記容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記運搬器は、
各サンプル容器を前記2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させるように構成される再循環区画と、
分析前区画と、
前記分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される入力モジュールと
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記再循環区画は、連続的再循環ループを備え、前記連続的再循環ループは、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するために前記サンプル容器から抽出されること、または(2)前記サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、前記2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記入力モジュールと前記分析前区画との間でサンプル容器を移送するように構成されるピックアンドプレースロボットをさらに備え、前記分析前区画は、サンプル容器を前記入力モジュールから前記再循環区画に平行移動させるように構成される、請求項16または17に記載のシステム。
【請求項19】
前記ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器が前記入力モジュールから前記分析前区画に移送されるかどうか、またはサンプル容器が前記入力モジュールから前記分析前区画に移送される順序が、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/または前記サンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立するように制御される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記入力モジュールは、STATサンプル容器専用の面積を含有し、前記STATサンプル容器は、任意の他のサンプル容器が前記入力モジュールから前記分析前区画に移送される前に、前記入力モジュールから前記分析前区画に移送される、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される分析前走査装置をさらに備え、前記コントローラは、前記分析前走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、前記2つまたはそれを上回る分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、前記サンプル容器を前記分析前区画から前記再循環区画に移送するように構成される、請求項16~20のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項22】
前記分析前区画に結合され、前記分析前区画から容器保管モジュールの中にサンプル容器を受容するように構成される容器保管モジュールをさらに備え、前記コントローラは、前記2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、前記分析前区画上の前記サンプル容器を前記容器保管モジュールに移送するように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記分析前区画は、連続的分析前ループを備え、前記コントローラは、前記2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、前記分析前ループの周囲に前記サンプル容器を運搬するように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、
前記複数の明確に異なるサンプルの少なくとも一部に対して生体外診断試験を実施するように構成される分子試験器具を備える、請求項1~23のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項25】
各レセプタクル装置の各プロセス容器は、試験管を備え、前記レセプタクル装置は、整合された配列において構成されるあるプロセス数の相互接続された試験管を備える、請求項1~24のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項26】
各分析器と関連付けられるピックアンドプレースロボットをさらに備え、前記ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器を前記関連付けられる緩衝待ち行列から前記シャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送するように構成され、前記シャトルモジュールは、前記サンプル容器ハンドオフ位置と前記関連付けられる分析器内のピペット操作場所との間で前記サンプル容器を平行移動させるように構成される、請求項
25に記載のシステム。
【請求項27】
前記2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、前記分析器と関連付けられる前記サンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、前記1つまたはそれを上回るコントローラは、
タスクF)6)a)を、前記同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に、
タスクF)6)b)を、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が前記最大保持時間に到達した後、第1のプロセスサイクルの開始時に、または、
タスクF)6)c)を、STATサンプルが方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に
実施するように構成される、請求項1~
25のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項28】
前記2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、前記分析器と関連付けられる前記サンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、前記最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの前記最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を備える、請求項1~
27のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項29】
前記最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの前記最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間+
前記周期的に循環するプロセスサイクルのうちの付加的
な1つのサイクルの持続時間を備える、請求項
28に記載のシステム。
【請求項30】
複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記システムは、
A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、
B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成されるサンプル移送デバイスと、
C)前記2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
D)各分析器と関連付けられ、前記運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、
E)各分析器と関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
F)1つまたはそれを上回るコントローラであって、
1)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
2)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定することと、
3)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、前記緩衝待ち行列と関連付けられる前記分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を前記運搬器から前記緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることと、
4)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、前記緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、前記同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、
5)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、前記緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、
6)前記関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、以下のタスク、すなわち、
a)そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、
b)その有効アッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、または、
c)サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送すること
のうちの1つを実施することと
を行うようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラと
を備え、
前記運搬器は、再循環ループを備え、前記再循環ループは、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するために前記サンプル容器から抽出されること、または(2)前記サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、前記2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させることを行うように構成および制御される、システム。
【請求項31】
複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記システムは、
A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、
B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成されるサンプル移送デバイスと、
C)前記2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
D)各分析器と関連付けられ、前記運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、
E)各分析器と関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
F)1つまたはそれを上回るコントローラであって、
1)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
2)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定することと、
3)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、前記緩衝待ち行列と関連付けられる前記分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を前記運搬器から前記緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることと、
4)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、前記緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、前記同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、
5)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、前記緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、
6)前記関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、以下のタスク、すなわち、
a)そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、
b)その有効アッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、または、
c)サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送すること
のうちの1つを実施することと
を行うようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラと、
G)前記運搬器に結合され、サンプル容器を保持するように構成される入力モジュールと、
H)前記入力モジュールと前記運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成されるピックアンドプレースロボットであって、前記入力モジュールは、前記容器の高さおよび幅、前記容器の底部の形状、および前記容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成される、ピックアンドプレースロボットと
を備える、システム。
【請求項32】
複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記システムは、
A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、
B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成されるサンプル移送デバイスと、
C)前記2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
D)各分析器と関連付けられ、前記運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、
E)各分析器と関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
F)1つまたはそれを上回るコントローラであって、
1)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
2)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定することと、
3)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、前記緩衝待ち行列と関連付けられる前記分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を前記運搬器から前記緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることと、
4)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、前記緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、前記同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、
5)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、前記緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、
6)前記関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、以下のタスク、すなわち、
a)そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、
b)その有効アッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、または、
c)サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送すること
のうちの1つを実施することと
を行うようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラと
を備え、
前記運搬器は、
各サンプル容器を前記2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させるように構成される再循環区画と、
分析前区画と、
前記分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される入力モジュールと
を備える、システム。
【請求項33】
複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記システムは、
A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、
B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成されるサンプル移送デバイスと、
C)前記2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
D)各分析器と関連付けられ、前記運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、
E)各分析器と関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
F)1つまたはそれを上回るコントローラであって、
1)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
2)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定することと、
3)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、前記緩衝待ち行列と関連付けられる前記分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を前記運搬器から前記緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることと、
4)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、前記緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、前記同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、
5)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、前記緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、
6)前記関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、以下のタスク、すなわち、
a)そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、
b)その有効アッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、または、
c)サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送すること
のうちの1つを実施することと
を行うようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラと
を備え、
前記2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、前記分析器と関連付けられる前記サンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、前記1つまたはそれを上回るコントローラは、
タスクF)6)a)を、前記同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に、
タスクF)6)b)を、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が前記最大保持時間に到達した後、第1のプロセスサイクルの開始時に、または、
タスクF)6)c)を、STATサンプルが方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に
実施するように構成される、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その個別の開示が、参照することによって本明細書に組み込まれる、2020年4月23日に出願された米国仮特許出願第63/014,624号、2020年4月24日に出願された米国仮特許出願第63/015,129号、および2021年1月29日に出願された米国仮特許出願第63/143,705号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、離散的サンプル容器内に含有されるサンプルを処理し、複数のサンプルが分析器によって同時に処理され得るように、その中に含有されるサンプルに対して実施されるべきアッセイに従ってサンプル容器を群化するための自動化システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
種々のタイプの分析試験およびアッセイが、患者診断および療法のために実験室において実施される。そのようなアッセイは、患者の体液または膿瘍から採取された液体サンプルの分析によって実施され得、典型的には、その上に患者サンプル試料を含有する管またはバイアル等の液体容器が装填された自動化臨床化学分析器を用いて実施される。分析器は、容器からある量の液体サンプルを抽出し、特殊な反応容器(例えば、管)内で抽出されたサンプルを種々の試薬と組み合わせ、結果として生じる反応混合物を反応条件に暴露し、光出力等の測定可能な出力を検出し、それからアッセイ結果が、決定され得る。
【0004】
いくつかの実験室では、自動化またはモジュール式アプローチが、採用され得る。実験室自動化システムは、例えば、軌道を介して、サンプル処理モジュールまたは複数のモジュールと分析器または複数の分析器との間でサンプルを運搬する。異なる分析器が、あるタイプのアッセイを実施するように構成されることができる。サンプルは、典型的には、オペレータが、典型的には、複数の容器を保持するラック内で搬送される容器を入力モジュールの中に設置することによって分析器に提供され、容器は、次いで、ロボット機構を用いて等、入力モジュールから軌道に自動的に移送され、容器は、次いで、軌道によって、サンプル毎に要求されるアッセイを実施するように構成される分析器に運搬される。サンプルが要求されるアッセイを実施するために各容器から抽出された後、サンプルは、軌道から、出力モジュールに、例えば、複数の容器を保持するように構成される出力モジュール内のラックに移送され得、容器は、次いで、オペレータによって出力モジュールから除去されることができる。本自動化システムは、異なるタイプのアッセイが、異なる相互接続された分析器における複数のサンプルに対して実施されることを可能にする、および/または同一のアッセイを実施するように構成される2つの分析器が、サンプル処理能力を増加させるために連結されることを可能にする。
【0005】
従来的な実験室自動化システムは、そのようなサンプルのより効率的な処理を可能にするように、サンプルが分析器の間で独立して移動することを可能にするための、または共通のアッセイを要求するサンプル容器の知的な群化を可能にするための有意な知能または自律性を欠いている。そのような自動化システムと関連付けられる別の課題は、STATサンプルの取扱の問題に関する。STATサンプルは、オペレータまたはオーダーする医師が、そのサンプルに関する結果が迅速に返され得るように、ラインの先頭に移動されることを所望するサンプルである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下は、本明細書に説明されるいくつかの側面の基本的理解を提供するために、簡略化された概要を提示する。本概要は、請求される主題の広範な概観ではない。請求される主題の重要または主要な要素を識別する、またはその範囲を描写することのいずれも意図していない。その唯一目的は、後で提示されるより詳細な説明の前段階として、いくつかの概念を簡略化された形態において提示することである。
【0007】
本開示の側面は、複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムを含み、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有される。本システムは、2つまたはそれを上回る分析器を含んでもよく、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよい。各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なってもよい。各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を含む、レセプタクル装置内で1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成されてもよく、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成されてもよい。すなわち、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有されるサンプルに対して同一のアッセイを実施する。本システムは、各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器からレセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成される、サンプル移送デバイスと、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、各分析器と関連付けられ、運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、各分析器と関連付けられ、運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、1つまたはそれを上回るコントローラとを含んでもよい。1つまたはそれを上回るコントローラは、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定し、そのサンプル容器に関する有効アッセイが、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させ、緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視し、緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を含んでもよく、緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視し、緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を含んでもよく、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、少なくとも1つの規定されたタスクを実施するように構成されてもよい。規定されたタスクは、a)そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、b)その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のその数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、またはc)サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送することを含む。
【0008】
本開示のさらなる側面によると、STATサンプル容器が、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される場合、1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)サンプルの一部を、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、1つまたはそれを上回るレセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送し、(ii)ステップ(i)においてサンプルが移送された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、(iii)次いで、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するように構成されてもよい。
【0009】
本開示のさらなる側面によると、遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと同一である場合、サンプルは、本開示の前述の側面のステップ(i)および(iii)において、遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器のそれぞれから、同一のレセプタクル装置の異なるプロセス容器に移送される。
【0010】
本開示のさらなる側面によると、遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと異なる場合、サンプルは、本開示の前述の側面のステップ(i)および(iii)において、遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、異なるレセプタクル装置に移送される。
【0011】
本開示のさらなる側面によると、STATサンプル容器が、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される場合、1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)いかなるサンプルも遮断サンプル容器からレセプタクル装置のプロセス容器の中に移送することなく、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、次いで、(ii)サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するように構成される。
【0012】
本開示のさらなる側面によると、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対してその分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成されてもよい。
【0013】
本開示のさらなる側面によると、サンプル移送デバイスは、ロボットピペッタを含んでもよい。
【0014】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1の軌道を含んでもよく、本システムはさらに、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を含んでもよく、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成されてもよい。
【0015】
本開示のさらなる側面によると、各緩衝待ち行列は、容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を含んでもよく、本システムはさらに、容器保持器およびそれによって保持されるサンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、方向転換器を含んでもよい。
【0016】
本開示のさらなる側面によると、走査装置は、バーコード走査装置を含んでもよい。
【0017】
本開示のさらなる側面によると、1つまたはそれを上回るコントローラのうちの少なくとも1つは、各サンプル容器の識別情報が1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるデータベースにアクセスすることによって、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するようにプログラムされてもよい。
【0018】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを含んでもよい。
【0019】
本開示のさらなる側面によると、サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器は、サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成されてもよい。
【0020】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよい。
【0021】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、1つまたはそれを上回る分析前モジュールを含んでもよい。各分析前モジュールは、サンプル容器が2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされる前に、サンプル容器を処理するように構成されてもよく、運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させるように構成されてもよい。
【0022】
本開示のさらなる側面によると、分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュール、およびサンプルを第1のタイプのサンプル容器から、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
【0023】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、運搬器に結合され、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールを含んでもよい。
【0024】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよい。
【0025】
本開示のさらなる側面によると、入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成されてもよい。
【0026】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させるように構成される、再循環区画と、分析前区画と、分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールとを含んでもよい。
【0027】
本開示のさらなる側面によると、再循環区画は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成される、連続的再循環ループを含んでもよい。
【0028】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、入力モジュールと分析前区画との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよく、分析前区画は、サンプル容器を入力モジュールから再循環区画に平行移動させるように構成されてもよい。
【0029】
本開示のさらなる側面によると、ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される順序が、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/またはサンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立するように制御されてもよい。
【0030】
本開示のさらなる側面によると、入力モジュールは、STATサンプル容器専用の面積を含有し、STATサンプル容器は、任意の他のサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される前に、入力モジュールから分析前区画に移送される。
【0031】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置を含んでもよく、コントローラは、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、サンプル容器を分析前区画から再循環区画に移送するように構成されてもよい。
【0032】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、分析前区画に結合され、分析前区画から容器保管モジュールの中にサンプル容器を受容するように構成される、容器保管モジュールを含んでもよく、コントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、運搬器上のサンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成されてもよい。
【0033】
本開示のさらなる側面によると、分析前区画は、連続的分析前ループを含んでもよく、コントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前ループの周囲にサンプル容器を運搬するように構成されてもよい。
【0034】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、分子試験器具を含んでもよい。
【0035】
本開示のさらなる側面によると、分子試験器具は、核酸ベースの増幅反応を実施するためのモジュールを含んでもよい。
【0036】
本開示のさらなる側面によると、各レセプタクル装置の各プロセス容器は、試験管を含んでもよく、レセプタクル装置は、整合された配列において構成されるあるプロセス数の相互接続された試験管を含んでもよい。
【0037】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、各分析器と関連付けられるシャトルモジュールを含んでもよく、シャトルモジュールは、関連付けられる緩衝待ち行列と関連付けられる分析器との間でサンプル容器を平行移動させるように構成されてもよい。
【0038】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、各分析器と関連付けられるピックアンドプレースロボットを含んでもよく、ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列からシャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送するように構成されてもよく、シャトルモジュールは、サンプル容器ハンドオフ位置と関連付けられる分析器内のピペット操作場所との間でサンプル容器を平行移動させるように構成されてもよい。
【0039】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成されてもよい。1つまたはそれを上回るコントローラは、同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送する、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達した後、第1のプロセスサイクルの開始時に、その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のその数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送する、またはSTATサンプルが方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するように構成されてもよい。
【0040】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成されてもよく、最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を含んでもよい。
【0041】
本開示のさらなる側面によると、最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間+1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を含んでもよい。
【0042】
本開示の側面は、複数の明確に異なるサンプルを自動的に処理するための方法を含み、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、サンプルは、2つまたはそれを上回る分析器のうちの1つまたはそれを上回るものにおいて処理される。各分析器は、1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよく、2つまたはそれを上回る分析器は、同一または異なる機能アッセイを実施するように構成されてもよい。各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を含む、レセプタクル装置内で1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成されてもよく、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成されてもよい。すなわち、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有されるサンプルに対して同一のアッセイを実施する。本方法は、a)2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を自動的に運搬するステップと、b)ステップa)の間、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、c)サンプル容器に関するステップb)において識別された少なくとも1つの有効アッセイが、関連付けられる分析器によって実施されるように構成される機能アッセイに対応する場合、2つまたはそれを上回る分析器のうちの1つと関連付けられる緩衝待ち行列にサンプル容器を方向転換するステップと、d)緩衝待ち行列毎および関連付けられる分析器の機能アッセイ毎の緩衝される容器カウントを監視するステップであって、緩衝される容器カウントは、関連付けられる分析器の機能アッセイ毎の各緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を含み得る、ステップと、e)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視するステップであって、緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を含み得る、ステップと、f)緩衝待ち行列毎に、第1のプロセス状態、第2のプロセス状態、および第3のプロセス状態のうちの最初に起こるものを検出するステップであって、第1のプロセス状態は、第1のアッセイに関する緩衝される容器カウントがプロセス数に等しく、そのアッセイに関する緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達していないことを意味し、第2のプロセス状態は、第1のアッセイに関する緩衝される容器カウントがプロセス数を下回り、第1のアッセイに関する緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達していることを意味し、第3のプロセス状態は、緩衝待ち行列内の方向転換されたサンプル容器がSTATと指定されることを意味する、ステップと、g)第1のプロセス状態が、緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列内に保持される第1のアッセイを要求するそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のそのプロセス数のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップと、h)第2のプロセス状態が、緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列内に保持される第1のアッセイを要求するある数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のある数のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップであって、サンプル容器の数は、プロセス数を下回る、ステップと、i)第3のプロセス状態が、緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列内に保持されるSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器の中に移送するステップとを含んでもよい。
【0043】
本開示のさらなる側面によると、レセプタクル装置の動作的に関連付けられるプロセス容器は、物理的に相互接続される。
【0044】
本開示のさらなる側面によると、第3のプロセスが、検出される場合、ステップi)は、(1)サンプルの一部を、STATサンプル容器の前の緩衝待ち行列に方向転換された、同一の有効アッセイを有する任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送するステップと、(2)ステップi)(1)においてサンプルが移送された遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させるステップと、(3)ステップi)(2)において緩衝待ち行列から外に移動されなかったいずれの遮断サンプル容器も緩衝待ち行列から外に移動させるステップと、(4)次いで、サンプルの一部を、緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップとを含んでもよい。
【0045】
本開示のさらなる側面によると、第3のプロセスが、検出される場合、ステップi)は、(1)いかなるサンプルも遮断サンプル容器から移送することなく、STATサンプル容器の前の緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させるステップと、ステップi)(1)後に、(2)サンプルの一部を、緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップとを含んでもよい。
【0046】
本開示のさらなる側面によると、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対してその分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成されてもよい。
【0047】
本開示のさらなる側面によると、ある量のサンプルを移送するステップは、ロボットピペッタを用いてサンプルをサンプル容器からプロセス容器に移送するステップを含んでもよい。
【0048】
本開示のさらなる側面によると、ステップa)は、容器保持器内に各サンプル容器を固着させ、第1の軌道上で容器保持器を運搬するステップを含んでもよい。
【0049】
本開示のさらなる側面によると、各緩衝待ち行列は、容器保持器を保持および平行移動させるように構成される、第2の軌道を含んでもよく、サンプル容器のうちの各1つを緩衝待ち行列に方向転換するステップは、サンプル容器および容器保持器のうちの少なくとも1つを、容器保持器およびそれによって保持されるサンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される方向転換器と係合させるステップを含んでもよい。
【0050】
本開示のさらなる側面によると、ステップa)は、第1の軌道上で各サンプル容器を運搬するステップを含んでもよい。
【0051】
本開示のさらなる側面によると、各緩衝待ち行列は、サンプル容器を保持および平行移動させるように構成される、第2の軌道を含んでもよく、サンプル容器のうちの各1つを緩衝待ち行列に方向転換するステップは、サンプル容器を、第1の軌道から第2の軌道にサンプル容器を選択的に方向転換するように構成される方向転換器と係合させるステップを含んでもよい。
【0052】
本開示のさらなる側面によると、ステップb)は、2つまたはそれを上回る分析器の間で運搬される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出し、各サンプル容器の識別情報が、1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、データベースにアクセスするステップを含んでもよい。
【0053】
本開示のさらなる側面によると、ステップa)は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって2つまたはそれを上回る分析器を接続する運搬器ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を運搬するステップを含んでもよい。
【0054】
本開示のさらなる側面によると、本方法はさらに、2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、1つまたはそれを上回る分析前モジュールを用いてサンプル容器を処理するステップを含んでもよく、ステップa)はさらに、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を運搬する前に、サンプル容器を分析前モジュールに運搬するステップを含んでもよい。
【0055】
本開示のさらなる側面によると、分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュール、サンプルを第1のタイプのサンプル容器から、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュール、およびサンプル内の標的物質を単離および精製するように構成される、サンプル精製モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
【0056】
本開示のさらなる側面によると、本方法はさらに、ステップa)に先立って、入力モジュールにおいてサンプル容器を受容し、受容されたサンプル容器を入力モジュールから分析前区画に移送するステップを含んでもよい。
【0057】
本開示のさらなる側面によると、受容されたサンプル容器を入力モジュールから分析前区画に移送するステップは、ピックアンドプレースロボットを用いて各受容されたサンプル容器を入力モジュールから分析前区画に移動させるステップを含んでもよい。
【0058】
本開示のさらなる側面によると、ステップb)は、分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出し、分析前区画上で検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップを含んでもよい。
【0059】
本開示のさらなる側面によると、本方法はさらに、2つまたはそれを上回る分析器の少なくとも1つの機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、サンプル容器を分析前区画から再循環区画に移送するステップを含んでもよい。
【0060】
本開示のさらなる側面によると、再循環区画は、連続的再循環ループを含んでもよく、ステップa)は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、再循環ループ上で2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を運搬するステップを含んでもよい。
【0061】
本開示のさらなる側面によると、本方法はさらに、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイが識別されるとき、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応するする機能アッセイを有していない場合、サンプル容器を、分析前区画に結合される容器保管モジュールに、または分析前区画に結合される出力モジュールに移送するステップを含んでもよい。
【0062】
本開示のさらなる側面によると、サンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される順序は、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/またはサンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立する。
【0063】
本開示のさらなる側面によると、入力モジュールは、STATサンプル容器専用の面積を含有し、STATサンプル容器は、任意の他のサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される前に、入力モジュールから分析前区画に移送される。
【0064】
本開示のさらなる側面によると、分析前区画は、連続的分析前ループを含んでもよく、本方法はさらに、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイが識別されるとき、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応するする機能アッセイを有していない場合、サンプル容器を分析前区画から連続的再循環ループを含む再循環区画に移送するステップと、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つに対応する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで、再循環ループ上でサンプル容器を運搬する、またはサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つに対応する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで、分析前ループ上でサンプル容器を運搬するステップとを含んでもよい。
【0065】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、サンプル容器から移送されたサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成されてもよく、最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を含んでもよい。
【0066】
本開示のさらなる側面によると、最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間+1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を含んでもよい。
【0067】
本開示のさらなる側面によると、ステップg)は、同一のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に開始される、ステップh)は、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達した後、第1のプロセスサイクルの開始時に開始される、またはステップi)は、STATサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に開始される。
【0068】
本開示のさらなる側面によると、ステップb)およびc)は、2つまたはそれを上回る分析器のうちの第1のものにおいて実施され、本方法はさらに、ステップb)において識別されたいかなる有効アッセイも、第1の分析器の機能アッセイに対応しない、または(2)第1の分析器が、サンプル容器の有効アッセイに合致する機能アッセイを実施するために十分な材料を欠いている場合、サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器のうちの第2のものに運搬し、その後、第2の分析器においてステップb)およびc)を実施するステップを含んでもよい。
【0069】
本開示の側面は、複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムを含み、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有される。本システムは、2つまたはそれを上回る分析器を含んでもよく、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよい。各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なってもよい。各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を含む、レセプタクル装置内で1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成されてもよく、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成されてもよい。すなわち、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有されるサンプルに対して同一のアッセイを実施する。本システムは、各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器からレセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成される、サンプル移送デバイスと、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される、運搬器とを含んでもよい。本システムは、各分析器と関連付けられ、運搬器から受容された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、各分析器と関連付けられ、運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置とを含んでもよい。本システムは、1)走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器内に含有されるサンプルに対して実施されるべき1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2)サンプル容器が、1つまたはそれを上回るサンプル選択基準を満たす場合、サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させ、サンプル選択基準は、そのサンプル容器内のサンプルに対して実施されるべきアッセイが、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の機能アッセイに対応するかどうかを含み、3)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視し、緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を含み、緩衝される容器カウントは、プロセス数を上回らず、4)その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、あるプロセス数に等しい場合、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを要求する関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させるようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラを含んでもよい。
【0070】
本開示のさらなる側面によると、レセプタクル装置の動作的に関連付けられるプロセス容器は、物理的に相互接続される。
【0071】
本開示のさらなる側面によると、サンプル選択基準はさらに、サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致するかどうかを含む。
【0072】
本開示のさらなる側面によると、1つまたはそれを上回るコントローラはさらに、走査装置によって検出されたサンプル容器の識別情報に基づいて、サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定するように構成されてもよく、サンプル選択基準はさらに、サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを含み、1つまたはそれを上回るコントローラは、サンプル容器がSTATサンプル容器である場合、サンプル容器の有効アッセイがその緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致しない場合であっても、サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させるように構成されてもよい。
【0073】
本開示のさらなる側面によると、1つまたはそれを上回るコントローラは、1つまたはそれを上回るサンプル容器がプロセス数を下回る場合であっても、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、STATサンプル容器を含む、同一の有効アッセイを要求する関連付けられる緩衝待ち行列内の1つまたはそれを上回るサンプル容器から移送させるように構成される。
【0074】
本開示のさらなる側面によると、1つまたはそれを上回るコントローラはさらに、緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視し、緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を含んでもよく、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを伴う関連付けられる緩衝待ち行列内のその数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送し、サンプル容器の数は、プロセス数を下回るように構成されてもよい。
【0075】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にプロセス容器を移動させるように構成されてもよく、1つまたはそれを上回るコントローラは、同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に、その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、そのプロセス数に等しい場合、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを要求する関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させるように構成されてもよい。
【0076】
本開示のさらなる側面によると、STATサンプル容器が、検出される場合、1つまたはそれを上回るコントローラは、以下のタスクを実施する、すなわち、(i)サンプルの一部を、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された、同一の有効アッセイを伴う任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、1つまたはそれを上回るレセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送し、(ii)タスク(i)においてサンプルが移送された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、次いで、(iii)サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するように構成されてもよい。
【0077】
本開示のさらなる側面によると、遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと同一である場合、サンプルは、タスク(i)および(iii)において、遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、同一のレセプタクル装置に移送される。
【0078】
本開示のさらなる側面によると、遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと異なる場合、サンプルは、タスク(i)および(iii)において、遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、異なるレセプタクル装置に移送される。
【0079】
本開示のさらなる側面によると、STATサンプル容器が、検出される場合、1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)いかなるサンプルも遮断サンプル容器から移送することなく、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、次いで、(ii)サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するように構成されてもよい。
【0080】
本開示のさらなる側面によると、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対してその分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成されてもよい。
【0081】
本開示のさらなる側面によると、サンプル移送デバイスは、ロボットピペッタを含んでもよい。
【0082】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1の軌道を含んでもよく、本システムはさらに、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を含んでもよく、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成されてもよい。
【0083】
本開示のさらなる側面によると、各緩衝待ち行列は、容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を含んでもよく、本システムはさらに、容器保持器およびそれによって保持されるサンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、方向転換器を含んでもよい。
【0084】
本開示のさらなる側面によると、走査装置は、バーコード走査装置を含んでもよい。
【0085】
本開示のさらなる側面によると、1つまたはそれを上回るコントローラのうちの少なくとも1つは、各サンプル容器の識別情報が1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるデータベースにアクセスすることによって、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するようにプログラムされてもよい。
【0086】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを含んでもよい。
【0087】
本開示のさらなる側面によると、サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器は、サンプル容器を再循環ループから容器保管モジュールに移送するように構成されてもよい。
【0088】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよい。
【0089】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、1つまたはそれを上回る分析前モジュールを含んでもよく、各分析前モジュールは、2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、サンプル容器を処理するように構成されてもよく、運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させるように構成されてもよい。
【0090】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュール、およびサンプルを第1のタイプのサンプル容器から、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを含む、分析前モジュールを含んでもよい。
【0091】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、運搬器に結合され、サンプル容器を受容するように構成される、入力モジュールを含んでもよい。
【0092】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよい。
【0093】
本開示のさらなる側面によると、入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成されてもよい。
【0094】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させるように構成される、再循環区画と、分析前区画と、分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールとを含んでもよく、分析前区画は、サンプル容器を入力モジュールから再循環区画に平行移動させるように構成されてもよい。
【0095】
本開示のさらなる側面によると、再循環区画は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成される、連続的再循環ループを含んでもよい。
【0096】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、入力モジュールと分析前区画との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよい。
【0097】
本開示のさらなる側面によると、ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される順序が、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/またはサンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立するように制御される。
【0098】
本開示のさらなる側面によると、入力モジュールは、STATサンプル容器専用の面積を含有し、STATサンプル容器は、任意の他のサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される前に、入力モジュールから分析前区画に移送される。
【0099】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置を含んでもよく、コントローラは、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに合致する機能アッセイを有する場合、サンプル容器を分析前区画から再循環区画に移送するように構成されてもよい。
【0100】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、分析前区画に結合され、分析前区画から容器保管モジュールの中にサンプル容器を受容するように構成される、容器保管モジュールを含んでもよく、コントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前区画上のサンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成されてもよい。
【0101】
本開示のさらなる側面によると、分析前区画は、連続的分析前ループを含んでもよく、コントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前ループの周囲にサンプル容器を運搬するように構成されてもよい。
【0102】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、分子試験器具を含んでもよい。
【0103】
本開示のさらなる側面によると、分子試験器具は、核酸ベースの増幅反応を実施するためのモジュールを含んでもよい。
【0104】
本開示のさらなる側面によると、各レセプタクル装置の各プロセス容器は、試験管を含み、レセプタクル装置は、整合された配列において構成されるあるプロセス数の相互接続された試験管を含んでもよい。
【0105】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、各分析器と関連付けられるシャトルモジュールを含んでもよく、シャトルモジュールは、関連付けられる緩衝待ち行列と関連付けられる分析器との間でサンプル容器を平行移動させるように構成されてもよい。
【0106】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、各分析器と関連付けられるピックアンドプレースロボットを含んでもよく、ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列からシャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送するように構成されてもよく、シャトルモジュールは、サンプル容器ハンドオフ位置と関連付けられる分析器内のピペット操作場所との間でサンプル容器を平行移動させるように構成されてもよい。
【0107】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成されてもよく、最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を含んでもよい。
【0108】
本開示のさらなる側面によると、最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間+1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を含んでもよい。
【0109】
本開示の側面は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムを制御させるコンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含み、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有される。本システムは、2つまたはそれを上回る分析器を含んでもよく、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよく、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれの1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なってもよい。各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を含む、レセプタクル装置内で1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成されてもよく、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成されてもよい。すなわち、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有されるサンプルに対して同一のアッセイを実施する。本システムは、各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器からレセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成される、サンプル移送デバイスと、2つまたはそれを上回る分析器にサンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、各分析器と関連付けられ、運搬器から受容された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、各分析器と関連付けられ、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するように構成される、方向転換器と、各分析器と関連付けられ、運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置とを含んでもよい。コンピュータ実行可能命令は、走査装置のそれぞれからサンプル容器毎の識別情報を受信し、サンプル情報のデータベースに問い合わせ、走査装置から受信された識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイが、走査装置と関連付けられる分析器の機能アッセイに対応するかどうかを決定し、サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイが、関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を運搬器から分析器と関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するように方向転換器をアクティブ化し、緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視し、緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を含んでもよく、その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを伴う関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させる命令を含んでもよい。
【0110】
本開示のさらなる側面によると、コンピュータ実行可能命令はさらに、運搬器から分析器と関連付けられる緩衝待ち行列に容器を方向転換するように方向転換器をアクティブ化した後、後続サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致するかどうかを決定し、後続サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致する場合のみ、後続サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列に方向転換するように方向転換器をアクティブ化する命令を含んでもよい。
【0111】
本開示のさらなる側面によると、コンピュータ実行可能命令はさらに、運搬器が、後続サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器のうちの後続のものに輸送するように、後続サンプル容器のいかなる有効アッセイも、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致しない場合、方向転換器をアクティブ化しない命令を含んでもよい。
【0112】
本開示のさらなる側面によると、コンピュータ実行可能命令はさらに、運搬器から分析器と関連付けられる緩衝待ち行列に少なくとも1つのサンプル容器を方向転換するように方向転換器をアクティブ化した後、後続サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致と合致するかどうかを決定し、サンプル情報のデータベースに問い合わせ、走査装置から受信された識別情報に基づいて、後続サンプル容器が、STATサンプル容器であるかどうかを決定し、後続サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致する、または後続サンプル容器が、関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する有効アッセイを有するSTATサンプル容器である場合のみ、後続サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列に方向転換するように方向転換器をアクティブ化する命令を含んでもよい。
【0113】
本開示のさらなる側面によると、コンピュータ実行可能命令はさらに、1つまたはそれを上回るサンプル容器がプロセス数を下回る場合であっても、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、STATサンプル容器を含む、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内の1つまたはそれを上回るサンプル容器から移送させる命令を含んでもよい。
【0114】
本開示のさらなる側面によると、コンピュータ実行可能命令はさらに、緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視し、緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を含んでもよく、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が、規定された最大保持時間に到達する場合、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のある数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させ、サンプル容器の数は、プロセス数を下回る命令を含んでもよい。
【0115】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、サンプル容器から移送されたサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成されてもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、同一の有効アッセイを有するあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後に開始される第1のプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させる命令を含んでもよい。
【0116】
本開示のさらなる側面によると、STATサンプル容器が、検出される場合、コンピュータ実行可能命令はさらに、(i)分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された、同一の有効アッセイを有する任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させ、(ii)ステップ(i)においてサンプルが移送された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、(iii)(ii)の後、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送させる命令を含んでもよい。
【0117】
本開示のさらなる側面によると、遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと同一である場合、コンピュータ実行可能命令はさらに、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、ステップ(i)および(iii)において、サンプルを遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、同一のレセプタクル装置の異なるプロセス容器に移送させる命令を含んでもよい。
【0118】
本開示のさらなる側面によると、遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと異なる場合、コンピュータ実行可能命令はさらに、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、ステップ(i)および(iii)において、サンプルを遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、異なるレセプタクル装置に移送させる命令を含んでもよい。
【0119】
本開示のさらなる側面によると、STATサンプル容器が、検出され、あるプロセス数を上回る遮断サンプル容器が、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換され、あるプロセス数の遮断サンプル容器が、同一の有効アッセイを有する場合、コンピュータ実行可能命令はさらに、(i)分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有するそのプロセス数の遮断サンプル容器のそれぞれから、第1のレセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させ、(ii)ステップ(i)においてサンプルが移送された遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、(iii)いずれの残りの遮断サンプル容器も緩衝待ち行列から外に移動させ、(iv)次いで、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、第2のレセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送させる命令を含んでもよい。
【0120】
本開示のさらなる側面によると、STATサンプル容器が、検出される場合、コンピュータ実行可能命令はさらに、(i)いかなるサンプルも遮断サンプル容器から移送することなく、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、(ii)次いで、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送させる命令を含んでもよい。
【0121】
本開示のさらなる側面によると、各分析器は、レセプタクル装置の複数のプロセス容器のそれぞれの中に含有される異なるサンプルに対してその分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成されてもよい。
【0122】
本開示のさらなる側面によると、サンプル移送デバイスは、ロボットピペッタを含んでもよい。
【0123】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1の軌道を含んでもよく、本システムはさらに、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を含んでもよく、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成されてもよい。
【0124】
本開示のさらなる側面によると、各緩衝待ち行列は、容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を含んでもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に方向転換するように方向転換器をアクティブ化する命令を含んでもよい。
【0125】
本開示のさらなる側面によると、走査装置は、バーコード走査装置を含んでもよい。
【0126】
本開示のさらなる側面によると、コンピュータ実行可能命令はさらに、各サンプル容器の識別情報が1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル情報のデータベースにアクセスすることによって、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する命令を含んでもよい。
【0127】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、再循環ループを含んでもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ再循環ループを横断することが最初に行われるまで、再循環ループ上の各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させる命令を含んでもよい。
【0128】
本開示のさらなる側面によると、サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された後、コンピュータ実行可能命令はさらに、運搬器に、サンプル容器を容器保管モジュールに運搬させる命令を含んでもよい。
【0129】
本開示のさらなる側面によると、コンピュータ実行可能命令はさらに、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを制御する命令を含んでもよい。
【0130】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、1つまたはそれを上回る分析前モジュールを含んでもよく、各分析前モジュールは、2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、サンプル容器上で動作を実施するように構成されてもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、運搬器に、サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に運搬する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させる命令を含んでもよい。
【0131】
本開示のさらなる側面によると、分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュール、およびサンプルを第1のタイプのサンプル容器から、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよく、第1のタイプのサンプル容器は、第2のタイプのサンプル容器と異なる1つまたはそれを上回る寸法を有する。
【0132】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、運搬器に結合され、サンプル容器を受容するように構成される、入力モジュールを含んでもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、運搬器と入力モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを制御する命令を含んでもよい。
【0133】
本開示のさらなる側面によると、ピックアンドプレースロボットを制御するコンピュータ実行可能命令は、サンプル容器が入力モジュールから運搬器に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュールから運搬器に移送される順序が、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/またはサンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立するように、ピックアンドプレースロボットを制御する。
【0134】
本開示のさらなる側面によると、ピックアンドプレースロボットを制御するコンピュータ実行可能命令は、任意の他のサンプル容器が入力モジュールから運搬器に移送される前に、STATサンプル容器が入力モジュールの専用面積から運搬器に移送されるように、ピックアンドプレースロボットを制御する。
【0135】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、再循環区画であって、コンピュータ実行可能命令はさらに、再循環区画に、各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させる命令を含んでもよい、再循環区画と、分析前区画と、分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールであって、コンピュータ実行可能命令さらに、入力モジュールに、サンプル容器を分析前区画に移送させ、分析前区画に、サンプル容器を入力モジュールから再循環区画に移送させる命令を含んでもよい、入力モジュールとを含んでもよい。
【0136】
本開示のさらなる側面によると、再循環区画は、連続的再循環ループを含んでもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、再循環ループに、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させる命令を含んでもよい。
【0137】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置を含んでもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、分析前走査装置からサンプル容器毎の識別情報を受信し、サンプル情報のデータベースに問い合わせ、分析前走査装置によって検出されたサンプル容器の識別情報に基づいて、各サンプル容器内に含有されるサンプルに対して実施されるべき1つまたはそれを上回るアッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つが、サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイと合致する機能アッセイを有する場合、サンプル容器を分析前区画から再循環区画に移送させる命令を含んでもよい。
【0138】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、運搬器に結合され、運搬器から容器保管モジュールの中にサンプル容器を受容するように構成される、容器保管モジュールを含んでもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、運搬器上のサンプル容器を容器保管モジュールに移送する命令を含んでもよい。
【0139】
本開示のさらなる側面によると、コンピュータ実行可能命令はさらに、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを制御する命令を含んでもよい。
【0140】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、分子試験器具を含んでもよい。
【0141】
本開示のさらなる側面によると、分子試験器具は、核酸ベースの増幅反応を実施するための器具を含んでもよい。
【0142】
本開示のさらなる側面によると、各レセプタクル装置の各プロセス容器は、試験管を含んでもよく、レセプタクル装置は、整合された配列において構成されるあるプロセス数の相互接続された試験管を含んでもよい。
【0143】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、各分析器と関連付けられるピックアンドプレースロボットと、各分析器と関連付けられるシャトルモジュールとを含んでもよく、コンピュータ実行可能命令はさらに、ピックアンドプレースロボットに、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列からシャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送させ、シャトルモジュールに、サンプル容器ハンドオフ位置と関連付けられる分析器のサンプル移送場所との間でサンプル容器を平行移動させる命令を含んでもよい。
【0144】
本開示のさらなる側面によると、2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、サンプル容器から移送されたサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成されてもよく、最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を含んでもよい。
【0145】
本開示のさらなる側面によると、最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間および1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を含んでもよい。
【0146】
本開示のさらなる側面は、サンプル容器内に含有される複数のサンプルを処理するためのシステムを含み、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報(バーコードであり得る)を有する。本システムは、サンプルデータベースと、運搬器(コンベヤベルトまたは軌道等であり、サンプル容器搬器を含み得る)と、入力モジュールと、容器移送ロボット(入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、入力ピックアンドプレースロボットを含み得る)と、入力走査装置(バーコード走査装置であり得る)と、少なくとも1つの分析器と、容器移送ロボット、入力走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。サンプルデータベースは、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、各サンプル容器の識別情報は、サンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される。運搬器は、本システム全体を通してサンプル容器を輸送するように構成されてもよい。入力モジュールは、複数のサンプル容器を保持するように構成されてもよく、容器移送ロボットは、サンプル容器を入力モジュールから運搬器に移送するように構成されてもよい。入力走査装置は、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成されてもよい。各分析器は、運搬器と動作的に関連付けられ、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイ(各他の分析器の機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る)を実施するように構成されてもよい。システムコントローラは、サンプル容器を入力モジュールから運搬器に移送するように容器移送ロボットを制御するようにプログラムされ、各サンプル容器は、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を走査する前に、およびサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、入力モジュールから除去される。各サンプル容器が入力モジュールから除去される際、またはその後、コントローラは、サンプル容器が(例えば、運搬器上で)入力走査装置を通過する際、サンプル容器の機械可読識別情報を自動的に走査するように入力走査装置をアクティブ化し、コントローラは、次いで、サンプルデータベースにアクセスし、入力走査装置によって検出された識別情報に基づいて、運搬器上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する。
【0147】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1のループ区画であって、入力モジュールは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、容器移送ロボットは、サンプル容器を入力モジュールから第1のループ区画に移送するように構成されてもよい、第1のループ区画と、各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に平行移動させるように構成される、第2のループ区画とを含んでもよい。システムコントローラは、全ての分析器と通信してもよく、さらに、全ての分析器の機能アッセイおよび/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視し、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するようにプログラムされてもよい。コントローラは、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送するようにプログラムされてもよい。コントローラはさらに、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送するようにプログラムされてもよい。
【0148】
本開示のさらなる側面によると、コントローラは、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送するようにプログラムされてもよい。
【0149】
本開示のさらなる側面によると、入力モジュールの一部は、STATサンプル容器に関して指定され、システムコントローラは、サンプル容器を入力モジュールの任意の他の部分から移送する前に、全てのサンプル容器をSTATサンプル容器に関して指定される入力モジュールの一部から運搬器に移送するように容器移送ロボットを制御するようにプログラムされる。
【0150】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御される(例えば、システムコントローラによって)、再循環ループを備える。
【0151】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、容器保管モジュールを含んでもよく、また、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、容器移送ロボット(保管ピックアンドプレースロボットを含み得る)を含んでもよい。サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器は、サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成および制御(例えば、システムコントローラによって)されてもよい。
【0152】
いくつかの実施例では、入力ピックアンドプレースロボットおよび保管ピックアンドプレースロボットは、同一のピックアンドプレースロボットを備える。
【0153】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、1つまたはそれを上回る分析前モジュールを含んでもよい。各分析前モジュールは、少なくとも1つの分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、サンプル容器を処理するように構成されてもよく、運搬器は、サンプル容器を少なくとも1つの分析器に輸送する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させるように構成されてもよい。分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパおよびサンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュールのうちの少なくとも1つを備えてもよい。
【0154】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールと、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから運搬器に移送するように構成される、容器移送ロボットとを含んでもよい。各第2のタイプのサンプル容器(第1のタイプのサンプル容器と同一であり得る、または第1のタイプのサンプル容器と異なる形状、異なる容積、および/または異なる寸法を有し得る)は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、サンプルデータベースは、各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、第2のタイプのサンプル容器毎の識別情報を含んでもよい。
【0155】
本開示のさらなる側面によると、入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成されてもよい。
【0156】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、分析前ループを含んでもよく、入力モジュールは、分析前ループと動作的に関連付けられ、システムコントローラは、再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数を監視するようにプログラムされる。本システムはさらに、分析前ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置を含んでもよく、システムコントローラは、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、少なくとも1つの分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、再循環ループ容量限界を下回る場合、サンプル容器を分析前ループから再循環ループに移送するようにプログラムされてもよい。
【0157】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、少なくとも1つの分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応し、再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、再循環ループ容量限界を下回ることの両方である場合、サンプル容器を分析前ループから再循環ループに移送するようにプログラムされる。
【0158】
本開示のさらなる側面によると、容器保管モジュールは、分析前ループに結合され、システムコントローラは、少なくとも1つの分析器が、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致するいかなる機能アッセイも有していない場合、分析前ループ上のサンプル容器を容器保管モジュールに移送させる、または少なくとも1つの分析器が、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致するいかなる機能アッセイも有していない場合、サンプル容器を分析前ループの周囲で運搬させるようにプログラムされる。
【0159】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、サンプル容器が分析前ループを横断した回数またはサンプル容器が分析前ループ上にあった時間量を監視し、サンプル容器が分析前ループを横断した回数またはサンプル容器が分析前ループ上にあった時間量が、ある限界に到達する場合、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされる。
【0160】
本開示のさらなる側面は、自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法を含む。各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる、機械可読識別情報(バーコードであり得る)と、1つまたはそれを上回る有効アッセイ(サンプルに対して実施されるべき試験またはアッセイを識別する)とを有する。自動化システムは、サンプル容器を輸送するための運搬器と、複数のサンプル容器を保持するための入力モジュールと、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するための入力走査装置(バーコード走査装置であり得る)と、運搬器と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器と、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、サンプルデータベースおよび入力走査装置と通信する、システムコントローラとを備える。各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイ(各他の分析器の機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る)を実施するように構成されてもよい。本方法のステップ(A)において、システムコントローラは、各サンプル容器を入力モジュールから運搬器に自動的に移送させ、サンプル容器は、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を走査する前に、およびサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、入力モジュールから除去される。ステップ(B)において、各サンプル容器が入力モジュールから除去される際、またはその後、サンプル容器が(例えば、運搬器上で)入力走査装置を通過する際、入力走査装置を用いてサンプル容器の機械可読識別情報が、検出される。ステップ(C)において、システムコントローラを用いて、サンプルデータベースは、アクセスされ、運搬器上で輸送されるサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイが、入力走査装置によって検出された識別情報に基づいて識別される。
【0161】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、入力モジュールは、第1のループ区画と動作的に関連付けられる。少なくとも1つの分析器は、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、第2のループ区画は、サンプル容器を少なくとも1つの分析器に輸送するように構成される。本方法のさらなるステップによると、システムコントローラは、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視し、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較する。さらなるステップにおいて、システムコントローラは、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致するまで、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させる。さらなるステップにおいて、システムコントローラは、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる。
【0162】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラが、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させるステップと、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送するステップと、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含む。
【0163】
本開示のさらなる側面によると、入力モジュールの一部は、STATサンプル容器に関して指定され、容器移送ロボットを用いてサンプル容器を入力モジュールから運搬器に移送するステップは、サンプル容器を入力モジュールの任意の他の部分から移送する前に、全てのサンプル容器をSTATサンプル容器に関して指定される入力モジュールの一部から運搬器に移送するステップを含む。
【0164】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを備え、システムコントローラは、ピックアンドプレースロボットと通信してもよい。ステップ(A)は、システムコントローラが、入力モジュールから、1つずつサンプル容器を除去するようにピックアンドプレースロボットをアクティブ化し、次いで、各サンプル容器を運搬器に移送するステップを含む。
【0165】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、再循環ループを備え、本方法は、システムコントローラが、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、サンプル容器を再循環ループによって少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるステップを含んでもよい。
【0166】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、容器保管モジュール(温度制御筐体を含み得る)を含んでもよく、本方法は、システムコントローラが、サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器に、サンプル容器を容器保管モジュールに移送させるステップを含んでもよい。
【0167】
本開示のさらなる側面によると、ステップ(C)後、システムコントローラは、デキャッパを用いて、キャップをサンプル容器から除去させる、液体レベル検出モジュールを用いて、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出する、および/または入力モジュールを使用し、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定する。
【0168】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、サンプル移送装置を用いて、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するステップと、システムコントローラが、容器移送ロボットを用いて、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから運搬器に自動的に移送させるステップとを含んでもよい。
【0169】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、運搬器と動作的に関連付けられる2つまたはそれを上回る分析器を含んでもよく、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイ(各他の分析器の機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る)を実施するように構成される。本システムはさらに、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内の各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を記憶する、各分析器と関連付けられる明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールと、各分析器と関連付けられ、運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、各分析器と関連付けられ、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置(バーコード走査装置であり得る)とを含んでもよい。システムコントローラは、各分析器ソフトウェアモジュールおよび各走査装置と通信してもよく、本方法は、付加的な(D)各走査装置を用いて、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(E)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(F)システムコントローラを用いて、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールに通信するステップと、(G)走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールを用いて、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別と比較するステップと、(H)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するための方向転換命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに通信するステップと、(I)方向転換命令を受信することに応じて、システムコントローラが、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させるステップとを含んでもよい。
【0170】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1の軌道を備え、本システムは、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を含んでもよく、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成されてもよい。各緩衝待ち行列は、緩衝待ち行列に方向転換された容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を備えてもよく、本システムはさらに、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、容器方向転換器を含み、ステップ(I)は、システムコントローラが、容器方向転換器に、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させるステップを含む。
【0171】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送するように構成される、サンプル移送デバイスを含んでもよく、本方法はさらに、(J)システムコントローラを用いて、サンプル移送デバイスに、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列に方向転換されたサンプル容器から、関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送させるステップと、(K)システムコントローラを用いて、緩衝待ち行列に、運搬器に戻るようにサンプル容器を輸送させるステップとを含んでもよい。
【0172】
本開示の側面は、自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法を含んでもよく、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、自動化システムは、サンプル容器を輸送するための運搬器と、複数のサンプル容器を保持するための入力モジュールと、機械可読識別情報を検出するための入力走査装置と、運搬器と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器と、システムコントローラとを備える。本方法は、(A)機械可読識別情報(バーコードであり得る)を各サンプル容器と関連付けるステップと、(B)1つまたはそれを上回る有効アッセイを各サンプル容器と関連付けるステップと、(C)システムコントローラにアクセス可能なサンプルデータベースにおいて、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、各サンプル容器の識別情報をサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回るアッセイと相関させるステップと、(D)サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように各分析器を構成するステップであって、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、運搬器と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る、ステップと、(E)システムコントローラを用いて、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を走査する前に、およびサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、各サンプル容器を入力モジュールから運搬器に自動的に移送させるステップと、(F)各サンプル容器が入力モジュールから移送される際、またはその後、サンプル容器が入力走査装置を通過する際、入力走査装置を用いてサンプル容器の機械可読識別情報を検出するステップと、(G)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、入力走査装置によって検出された識別情報に基づいて、運搬器上で輸送されるサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップとを含んでもよい。
【0173】
本開示の側面は、複数のサンプルを処理するためのシステムを含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報(バーコード等)を有する。本システムは、サンプルデータベースと、運搬器と、分析前走査装置(バーコード走査装置であり得る)と、少なくとも1つの分析器(核酸ベースの増幅反応を実施するためのモジュール等の分子試験器具であり得る)と、少なくとも1つのシステムコントローラ(サンプルデータベース、分析前走査装置、および少なくとも1つの分析器と通信し得る)とを含んでもよい。サンプルデータベースは、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される。運搬器は、サンプル容器を輸送するように構成されてもよく、第1のループ区画と、第2のループ区画とを含んでもよく、サンプル容器は、第1のループ区画において本システムに導入される。分析前走査装置は、第1のループ区画と動作的に関連付けられてもよく、サンプル容器が(例えば、第1のループ区画上で)分析前走査装置を通過する際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成されてもよい。少なくとも1つの分析器は、第2のループ区画と動作的に関連付けられてもよく、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイ(各他の分析器の機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る)を実施するように構成される。第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る。システムコントローラは、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイおよび第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視し、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較し、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされる。
【0174】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールを含んでもよい。各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信してもよい。システムコントローラは、各分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信することによって、全ての分析器の機能アッセイを監視するようにプログラムされ、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む。
【0175】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画から第1のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視することによって、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するようにプログラムされる。
【0176】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、第1のループ区画と動作的に関連付けられる、容器保管モジュールを含んでもよく、システムコントローラは、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した期間を監視し、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した期間が、ある限界を超える場合、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるように構成されてもよい。
【0177】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、方向転換器を含んでもよい。システムコントローラは、方向転換器と通信してもよく、方向転換器を第1の構成において構成させることによって、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、方向転換器を第2の構成において構成させることによって、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0178】
本開示のさらなる側面によると、第2のループ区画は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断することが最初に行われるまで、第2のループ区画に移送された各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御されてもよい。
【0179】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、容器保管モジュール(温度制御され得る)を含んでもよく、サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断した後、運搬器は、サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成および制御されてもよい。ピックアンドプレースロボットが、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するために提供されてもよい。
【0180】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、第1のループ区画と動作的に関連付けられる、1つまたはそれを上回る分析前モジュールを含んでもよく、各分析前モジュールは、サンプル容器を第2のループ区画に移送する前に、第1のループ区画上のサンプル容器を処理するように構成されてもよい。分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパおよび/またはサンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュールを含んでもよい。
【0181】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールと、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから運搬器に移送するように構成される、容器移送ロボットとを含んでもよい。システムコントローラは、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0182】
本開示のさらなる側面によると、各第2のタイプのサンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報(バーコードであり得る)を有し、サンプルデータベースは、各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、第2のタイプのサンプル容器毎の識別情報を含む。システムコントローラはさらに、分析前走査装置に、第2のタイプのサンプル容器が分析前走査装置を通過する際、各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出させ、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送される第2のタイプのサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、機能アッセイのうちのいずれも、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0183】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールと、入力モジュールと第1のループ区画との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットとを含んでもよい。入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成されてもよい。
【0184】
本開示の側面は、自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法を含む。各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報(バーコードであり得る)を有する。自動化システムは、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル容器毎の識別情報を記憶する、サンプルデータベースと、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器であって、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、サンプル容器は、第1のループ区画において本システムに導入される、運搬器と、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が分析前走査装置を通過する際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置(バーコード走査装置であり得る)と、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、1つまたはそれを上回る機能アッセイ(各他の分析器の機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る)を実施するように構成されてもよい、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベース、分析前走査装置、および少なくとも1つの分析器と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを備える。本方法は、(A)分析前走査装置を用いて、(例えば、サンプル容器が第1のループ区画上で分析前走査装置を過ぎて輸送される際)分析前走査装置を過ぎて輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(B)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(C)システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイを監視する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、(D)システムコントローラを用いて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(E)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させるステップと、(F)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0185】
本開示のさらなる側面によると、本システムはさらに、第1のループ区画と動作的に関連付けられる、容器保管モジュールを含んでもよく、本方法はさらに、システムコントローラが、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した期間を監視するステップと、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した期間が、ある限界に到達する場合、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップとを含んでもよい。
【0186】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールを含んでもよく、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶される。システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信してもよく、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイを監視するステップは、システムコントローラが、各分析器ソフトウェアモジュールから関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む情報伝送を受信するステップを含む。
【0187】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられる、方向転換器を含んでもよく、ステップ(E)は、システムコントローラを用いて、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成において方向転換器を構成させるステップを含み、ステップ(F)は、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において方向転換器を構成させるステップを含む。
【0188】
本開示のさらなる側面によると、第2のループ区画は、各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御されてもよく、自動化システムはさらに、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、再循環走査装置を過ぎて第2のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、再循環走査装置を含む。システムコントローラは、再循環走査装置と通信してもよく、本方法はさらに、ステップ(F)後、第2のループ区画に移送されたサンプル容器からサンプルを抽出し、1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの1つと合致するサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つを実施するステップと、サンプルが抽出された有効アッセイのステータスを変更することによって、サンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される有効アッセイを更新するために、サンプルデータベースを改訂するステップと、再循環走査装置を用いて、再循環走査装置を過ぎて第2のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、再循環走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプルが抽出されなかったサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラを用いて、サンプル容器に関してそれ以上有効アッセイが存在しない場合、サンプル容器を第2のループ区画から離れるように運搬させるステップとを含んでもよい。
【0189】
本開示のさらなる側面によると、本方法はさらに、システムコントローラを用いて、各サンプル容器が第2のループ区画を横断した回数をカウントする、および/または各サンプル容器が第2のループ区画上にあった期間を追跡するステップと、システムコントローラを用いて、サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断した場合、サンプル容器を第2のループ区画から離れるように運搬させるステップとを含んでもよい。
【0190】
本開示のさらなる側面によると、第2のループ区画は、各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御されてもよく、本方法はさらに、本方法はさらに、システムコントローラを用いて、各サンプル容器が第2のループ区画を横断した回数をカウントする、および/または各サンプル容器が第2のループ区画上にあった期間を追跡するステップと、システムコントローラを用いて、サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断した場合、サンプル容器を第2のループ区画から離れるように運搬させるステップとを含んでもよい。
【0191】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムはさらに、容器保管モジュール(温度制御され得る)を含んでもよく、本方法はさらに、システムコントローラを用いて、サンプル容器に関してそれ以上有効アッセイが存在しない、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断した場合、サンプル容器を容器保管モジュールに移送させるステップを含んでもよい。
【0192】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよく、システムコントローラは、ピックアンドプレースロボットと通信してもよい。サンプル容器を保管モジュールに移送させるステップは、システムコントローラが、サンプル容器を運搬器から容器保管モジュールに移送するようにピックアンドプレースロボットをアクティブ化するステップを含んでもよい。
【0193】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールを含んでもよく、本方法は、システムコントローラが、サンプル容器を入力モジュールから第1のループ区画に移送させるステップを含んでもよい。
【0194】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、デキャッパを用いて、サンプル容器からキャップを除去するステップおよび/または液体レベル検出モジュールを用いて、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するステップを含んでもよい。
【0195】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、サンプル移送モジュールを用いて、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するステップと、システムコントローラを用いて、各第2のタイプのサンプル容器を、容器移送ロボットを用いてサンプル移送モジュールから第1のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0196】
本開示のさらなる側面によると、各第2のタイプのサンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、サンプルデータベースは、各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、第2のタイプのサンプル容器毎の識別情報を含む。本方法は、分析前走査装置を用いて、分析前走査装置を過ぎて輸送される各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送される第2のタイプのサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラを用いて、各第2のタイプのサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させるステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0197】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、入力モジュールを用いて、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するステップを含んでもよい。
【0198】
本開示の側面は、自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法を含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器であって、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、サンプル容器は、第1のループ区画において本システムに導入される、運搬器と、機械可読識別情報を検出するための分析前走査装置と、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器と、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。本方法は、(A)機械可読識別情報を各サンプル容器と関連付けるステップと、(B)1つまたはそれを上回る有効アッセイを各サンプル容器と関連付けるステップと、(C)システムコントローラにアクセス可能なサンプルデータベースにおいて、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、各サンプル容器の識別情報をサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回るアッセイと相関させるステップと、(D)サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように各分析器を構成するステップであって、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、運搬器と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、ステップと、(E)分析前走査装置を用いて、分析前走査装置を過ぎて輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(F)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(G)システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイを監視する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、(H)システムコントローラを用いて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(I)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させるステップと、(J)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含む。
【0199】
本開示の側面は、複数のサンプルを処理するためのシステムを含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報(バーコード等)を有する。本システムは、運搬器と、容器保管モジュール(温度制御され得る)と、走査装置(バーコード走査装置等)と、サンプルデータベースと、少なくとも1つの分析器(核酸ベースの増幅反応を実施するためのモジュール等の分子試験器具であり得る)と、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。運搬器は、サンプル容器を輸送するように構成されてもよく、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備えてもよい。容器保管モジュールは、第1のループ区画と動作的に関連付けられてもよく、第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成されてもよい。走査装置は、第1のループ区画と動作的に関連付けられてもよく、第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成されてもよい。サンプルデータベースは、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル容器毎の識別情報を記憶する。少なくとも1つの分析器は、第2のループ区画と動作的に関連付けられてもよく、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよい。第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る。システムコントローラは、(A)サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、(B)第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイを監視し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視し、(C)第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較し、(D)機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、(E)機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致するまで、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させ、サンプル容器が第1のループ区画を横断する度に、機能A、B、C、およびDを繰り返し、(F)サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した時間量を監視し、(G)サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされてもよい。
【0200】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録し、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を、容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させ、サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0201】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、第1のループ区画と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成され得る、容器移送ロボットを含んでもよい。システムコントローラは、容器移送ロボットと通信してもよく、容器移送ロボットを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させ、容器移送ロボットを用いて、サンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0202】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールを含んでもよく、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信してもよい。システムコントローラは、各分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信することによって、全ての分析器の機能アッセイを監視するようにプログラムされてもよく、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む。
【0203】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、入力方向転換器を含んでもよい。システムコントローラは、入力方向転換器と通信してもよく、システムコントローラは、入力方向転換器を第1の構成において構成させることによって、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、入力方向転換器を第2の構成において構成させることによって、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0204】
本開示の側面は、自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法を含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、機械可読識別情報を有する。自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成され、第1のループ区画と、第2のループ区画とを含み得る、運搬器と、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールと、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル容器毎の識別情報を記憶する、サンプルデータベースと、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよく、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベースおよび走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。本方法は、(A)走査装置を用いて、第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(B)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(C)システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、(D)システムコントローラを用いて、第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(E)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させるステップと、(F)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致するまで、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させ、サンプル容器が第1のループ区画を横断する度に、ステップ(A)、(B)、(C)、(D)、および(E)を繰り返すステップと、(G)システムコントローラを用いて、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した時間量を監視するステップと、(H)システムコントローラを用いて、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した時間量が、ある限界に到達する場合、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップとを含んでもよい。
【0205】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、(I)システムコントローラを用いて、ステップ(H)において容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録するステップと、(J)システムコントローラを用いて、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(K)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップと、(L)サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0206】
本開示のさらなる側面によると、自動化方法は、第1のループ区画と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、容器移送ロボットを含んでもよい。システムコントローラは、容器移送ロボットと通信してもよく、ステップ(H)は、容器移送ロボットに、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップを含み、ステップ(K)は、容器移送ロボットに、サンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップを含む。
【0207】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールを含んでもよく、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶される。システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信してもよく、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視するステップは、システムコントローラが、各分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信するステップを含み、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む。
【0208】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、入力方向転換器を含んでもよい。システムコントローラは、入力方向転換器と通信してもよく、ステップ(E)は、システムコントローラを用いて、入力方向転換器を第1の構成において構成させるステップを含んでもよく、ステップ(L)は、システムコントローラを用いて、入力方向転換器を第2の構成において構成させるステップを含んでもよい。
【0209】
本開示の側面は、複数のサンプルを処理するためのシステムを含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有する。本システムは、運搬器と、容器保管モジュール(温度制御され得る)と、再循環走査装置と、サンプルデータベースと、少なくとも1つの分析器と、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。運搬器は、サンプル容器を輸送するように構成されてもよく、第1のループ区画と、第2のループ区画とを含む。容器保管モジュールは、第1のループ区画と動作的に関連付けられてもよく、第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される。再循環走査装置は、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第2のループ区画上で再循環走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成されてもよい。サンプルデータベースは、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル容器毎の識別情報を記憶する。少なくとも1つの分析器は、第2のループ区画と動作的に関連付けられてもよく、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよい。第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る。システムコントローラは、サンプルデータベースおよび走査装置と通信してもよく、(A)サンプルデータベースにアクセスし、再循環走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第2のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の任意の有効アッセイを識別し、(B)サンプル容器が、少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させ、(C)サンプル容器を第2のループ区画の周囲に輸送させ、サンプル容器が第2のループ区画を横断する度に、機能AおよびBを繰り返し、(D)サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量を監視し、(E)サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、サンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させ、(F)サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされてもよい。
【0210】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録し、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視し、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させ、サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0211】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0212】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視し、再循環走査装置を用いて走査された各サンプル容器の有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、サンプル容器が、少なくとも1つの機能アッセイと合致する少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超えるまで、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させるようにプログラムされてもよい。
【0213】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録し、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させ、サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0214】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされる。
【0215】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、第1のループ区画と保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、容器移送ロボットを含んでもよい。システムコントローラは、容器移送ロボットと通信してもよく、容器移送ロボットを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させ、容器移送ロボットを用いて、サンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0216】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールを含んでもよく、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられ分析器データベース内に記憶される。システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信してもよく、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信することによって、全ての分析器の機能アッセイを監視するようにプログラムされ、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む。
【0217】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第2のループ区画から第1のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、出口方向転換器を含んでもよい。システムコントローラは、出口方向転換器と通信してもよく、出口方向転換器を第1の構成において構成させることによって、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させ、出口方向転換器を第2の構成において構成させることによって、サンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0218】
本開示の側面は、自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法を含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有する。自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成され、第1のループ区画と、第2のループ区画とを含む、運搬器と、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールと、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第2のループ区画上で再循環走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、再循環走査装置と、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル容器毎の識別情報を記憶する、サンプルデータベースと、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよく、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベースおよび走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。本方法は、(A)再循環走査装置を用いて、再循環走査装置を過ぎて輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(B)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、再循環走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第2のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の任意の有効アッセイを識別するステップと、(C)システムコントローラを用いて、サンプル容器が、少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させるステップと、(D)システムコントローラを用いて、サンプル容器を第2のループ区画の周囲に輸送させ、サンプル容器が第2のループ区画を横断する度に、ステップ(A)、(B)、および(C)を繰り返すステップと、(E)システムコントローラを用いて、サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量を監視するステップと、(F)システムコントローラを用いて、サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、サンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させるステップと、(G)システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップとを含んでもよい。
【0219】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、(H)システムコントローラを用いて、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録するステップと、(I)システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視するステップと、(J)システムコントローラを用いて、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、(K)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップと、(L)サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0220】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0221】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視するステップと、システムコントローラを用いて、再循環走査装置を用いて走査された各サンプル容器の有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、システムコントローラを用いて、サンプル容器が、少なくとも1つの機能アッセイと合致する少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超えるまで、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させるステップとを含んでもよい。
【0222】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラを用いて、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録するステップと、システムコントローラを用いて、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップと、サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0223】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0224】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、第1のループ区画と保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、容器移送ロボットを含んでもよく、システムコントローラは、容器移送ロボットと通信してもよく、ステップ(G)は、サンプル容器ロボットに、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップを含み、ステップ(K)は、サンプル容器ロボットに、サンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップを含む。
【0225】
本開示の側面は、複数のサンプルを処理するためのシステムを含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有する。本システムは、運搬器と、2つまたはそれを上回る分析器と、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールと、サンプルデータベースと、緩衝待ち行列と、走査装置と、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。運搬器は、サンプル容器を輸送するように構成されてもよい。2つまたはそれを上回る分析器は、運搬器と動作的に関連付けられてもよく、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよい。各分析器ソフトウェアモジュールは、1つの分析器と関連付けられ、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶される。サンプルデータベースは、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、サンプルデータベースは、分析器ソフトウェアモジュールおよび分析器データベースから独立する。緩衝待ち行列は、各分析器と関連付けられ、運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される。1つの走査装置は、各分析器と関連付けられ、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成されてもよい。システムコントローラは、サンプルデータベースにアクセスし、各走査装置によって検出された識別情報に基づいて、運搬器上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールに通信するようにプログラムされてもよい。関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別と比較し、少なくとも部分的に、比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令をシステムコントローラに通信するようにプログラムされてもよい。
【0226】
本開示のさらなる側面によると、分析器ソフトウェアモジュールは、そのサンプル容器に関する少なくとも1つの有効アッセイが、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の少なくとも1つの機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するようにシステムコントローラに命令を通信する、またはそのサンプル容器に関するいかなる有効アッセイも、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の任意の機能アッセイに対応しない場合、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換しないようにシステムコントローラに命令を通信するようにプログラムされてもよい。
【0227】
本開示のさらなる側面によると、1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別は、関連付けられる分析器データベース内に記憶され、各待ち行列有効アッセイは、関連付けられる分析器の少なくとも1つの機能アッセイに対応し、それからサンプルが対応する機能アッセイのうちの1つを実施するためにまだ抽出されていない関連付けられる緩衝待ち行列に以前に方向転換された各サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイの識別を備える。関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる走査装置を用いて走査されたサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別と比較し、少なくとも部分的に、比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令をシステムコントローラに通信するようにプログラムされてもよい。
【0228】
本開示のさらなる側面によると、関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つが、1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのうちの選択されたものに対応するかどうかに基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令をシステムコントローラに通信するようにプログラムされる。
【0229】
本開示のさらなる側面によると、各分析器と関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる分析器内に格納されるコンピュータモジュールを備える。
【0230】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1の軌道を含んでもよく、本システムは、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を含んでもよく、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成されてもよい。
【0231】
本開示のさらなる側面によると、各緩衝待ち行列は、緩衝待ち行列に方向転換された容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を備え、本システムはさらに、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、容器方向転換器を含む。
【0232】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送するように構成される、自動化ピペッタを含んでもよい。システムコントローラは、自動化ピペッタに、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列に方向転換されたサンプル容器から、関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送させ、サンプルがサンプル容器からプロセス容器に移送された後、緩衝待ち行列に、運搬器に戻るようにサンプル容器を輸送させるようにプログラムされてもよい。
【0233】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを含んでもよい。
【0234】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、容器保管モジュールを含んでもよく、サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器は、サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成および制御されてもよい。
【0235】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよい。
【0236】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、1つまたはそれを上回る分析前モジュールを含んでもよく、各分析前モジュールは、2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、サンプル容器を処理するように構成されてもよい。運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させるように構成されてもよく、分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパおよびサンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを備える。
【0237】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールを含んでもよく、システムコントローラは、サンプルが移送された各第2のタイプのサンプル容器を、サンプル移送モジュールから運搬器に移送させるようにプログラムされてもよい。
【0238】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールと、入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットとを含んでもよい。
【0239】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、サンプル容器が本システムに提供される分析前ループと、分析前ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置とを含んでもよい。システムコントローラは、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、再循環ループ容量限界を下回る場合、サンプル容器を分析前ループから再循環ループに移送するようにプログラムされてもよい。
【0240】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、分析前ループに結合され、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールの中に受容するように構成される、容器保管モジュールを含んでもよく、システムコントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前ループ上のサンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされてもよい。
【0241】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、サンプル容器を分析前ループの周囲に運搬させるようにプログラムされてもよい。
【0242】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、サンプル容器が分析前ループの周囲で運搬される度に、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも再循環ループ容量限界に等しい場合、分析前ループ上にサンプル容器を留保し、サンプル容器が分析前ループを横断する回数および/またはサンプル容器が分析前ループを横断した期間を監視し、サンプル容器が分析前ループを横断する回数および/またはサンプル容器が分析前ループを横断した期間が、ある限界を超える場合、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされてもよい。
【0243】
本開示のさらなる側面によると、システムコントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも再循環ループ容量限界に等しい場合、分析前ループ上にサンプル容器を留保するようにプログラムされてもよい。
【0244】
本開示のさらなる側面によると、本システムは、各分析器と関連付けられる、シャトルモジュールであって、シャトルモジュールは、関連付けられる緩衝待ち行列と関連付けられる分析器との間でサンプル容器を平行移動させるように構成されてもよい、シャトルモジュールと、各分析器と関連付けられる、ピックアンドプレースロボットであって、ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列からシャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送するように構成されてもよい、ピックアンドプレースロボットとを含んでもよく、シャトルモジュールは、サンプル容器ハンドオフ位置と関連付けられる分析器内のピペット操作場所との間でサンプル容器を平行移動させるように構成されてもよい。
【0245】
本開示の側面は、自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法を含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有する。自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、運搬器と動作的に関連付けられる、2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよい、2つまたはそれを上回る分析器と、運搬器と動作的に関連付けられる各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールであって、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶される、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールと、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関され、サンプルデータベースが、分析器ソフトウェアモジュールおよび分析器データベースから独立する、サンプルデータベースと、各分析器と関連付けられ、運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、各分析器と関連付けられ、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、各分析器ソフトウェアモジュール、サンプルデータベース、および各走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。本方法は、(A)各走査装置を用いて、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(B)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(C)システムコントローラを用いて、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールに通信するステップと、(D)走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールを用いて、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別と比較するステップと、(E)少なくとも部分的に、ステップ(D)の比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに通信するステップとを含んでもよい。
【0246】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、そのサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つが、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの1つに対応する場合のみ、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するように関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに命令を通信するステップ、またはそのサンプル容器に関するいかなる有効アッセイも、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の任意の機能アッセイに対応しない場合、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換しないように関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに命令を通信するステップを含んでもよい。
【0247】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、(F)関連付けられる分析器データベース内に1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別を記憶するステップであって、各待ち行列有効アッセイは、関連付けられる分析器の少なくとも1つの機能アッセイに対応し、それからサンプルが対応する機能アッセイのうちの1つを実施するためにまだ抽出されていない関連付けられる緩衝待ち行列に以前に方向転換された各サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイの識別を備える、ステップと、(G)関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールを用いて、ステップ(C)において通信された1つまたはそれを上回る有効アッセイを、ステップ(F)において記憶された1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別と比較するステップと、(H)少なくとも部分的に、ステップ(G)の比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに通信するステップとを含んでもよい。
【0248】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、(F)関連付けられる分析器データベース内に1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別を記憶するステップであって、各待ち行列有効アッセイは、関連付けられる分析器の少なくとも1つの機能アッセイに対応し、それからサンプルが対応する機能アッセイのうちの1つを実施するためにまだ抽出されていない関連付けられる緩衝待ち行列に以前に方向転換された各サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイの識別を備える、ステップと、(G)関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールを用いて、ステップ(C)において通信された1つまたはそれを上回る有効アッセイを、ステップ(F)において記憶された1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのうちの選択されたものの識別と比較するステップと、(H)少なくとも部分的に、ステップ(G)の比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに通信するステップとを含んでもよい。
【0249】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換する命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールから受信することに応じて、システムコントローラが、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させるステップを含んでもよい。
【0250】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1の軌道を含んでもよく、本システムは、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を含んでもよく、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成されてもよい。
【0251】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、その上でサンプル容器を運搬するように構成される、第1の軌道を含んでもよく、各緩衝待ち行列は、緩衝待ち行列に方向転換されたサンプル容器を運搬するように構成される、第2の軌道を備え、自動化システムは、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、容器方向転換器を含んでもよい。サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させるステップは、システムコントローラが、容器方向転換器に、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に方向転換させるステップを含んでもよい。
【0252】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送するように構成される、自動化ピペッタを含んでもよい。また、本方法は、システムコントローラが、自動化ピペッタに、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列に方向転換されたサンプル容器から関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送させるステップと、システムコントローラが、緩衝待ち行列に、運搬器に戻るようにサンプル容器を輸送させるステップとを含んでもよい。
【0253】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器を過ぎて各サンプル容器を繰り返し平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを含んでもよく、本方法は、システムコントローラが、各サンプル容器が再循環ループを横断した回数をカウントする、または各サンプル容器が再循環ループ上にあった期間を追跡するステップと、システムコントローラが、サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した場合、サンプル容器を再循環ループから離れるように運搬させるステップとを含んでもよい。
【0254】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器を過ぎて各サンプル容器を繰り返し平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを含んでもよく、自動化システムは、各分析器と関連付けられ、サンプル容器からサンプルの一部を抽出するように構成される、自動化ピペッタと、再循環ループと動作的に関連付けられ、再循環走査装置を過ぎて再循環ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、再循環走査装置とを含んでもよい。システムコントローラは、再循環走査装置と通信してもよく、本方法は、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させた後、システムコントローラが、自動化ピペッタに、サンプル容器からサンプルを抽出させ、関連付けられる分析器を用いてサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つを実施するステップと、関連付けられる分析器によって実施された有効アッセイのステータスを変更することによって、方向転換されたサンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される有効アッセイを更新するために、サンプルデータベースを改訂するステップと、再循環走査装置が、再循環走査装置を過ぎて再循環ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、システムコントローラが、サンプルデータベースにアクセスし、再循環走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプルが抽出されなかったサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラが、サンプル容器に関するいかなる残りの有効アッセイも存在しない場合、サンプル容器を再循環ループから離れるように運搬させるステップとを含んでもよい。
【0255】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラが、各サンプル容器が再循環ループを横断した回数をカウントする、または各サンプル容器が再循環ループ上にあった期間を追跡するステップと、システムコントローラが、サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した場合、サンプル容器を再循環ループから離れるように運搬させるステップとを含んでもよい。
【0256】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールを含んでもよく、本方法は、システムコントローラが、サンプル容器に関してそれ以上有効アッセイが存在しない、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した場合、サンプル容器を容器保管モジュールに移送させるステップを含んでもよい。
【0257】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを含んでもよく、システムコントローラは、ピックアンドプレースロボットと通信してもよい。サンプル容器を保管モジュールに移送させるステップは、システムコントローラが、サンプル容器を運搬器から保管モジュールに移送するようにピックアンドプレースロボットをアクティブ化するステップを含んでもよい。
【0258】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、デキャッパを用いて、サンプル容器からキャップを除去するステップまたは液体レベル検出モジュールを用いて、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するステップを含んでもよい。
【0259】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、サンプル移送モジュールを用いて、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するステップと、システムコントローラが、各第2のタイプのサンプル容器を、サンプル移送モジュールから運搬器に移送させるステップとを含んでもよい。
【0260】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、サンプル容器が本システムに提供される分析前ループを含んでもよく、自動化システムは、分析前ループと動作的に関連付けられ、分析前走査装置を過ぎて分析前ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置を含んでもよい。システムコントローラは、分析前走査装置と通信してもよく、本方法は、分析前走査装置が、分析前走査装置を過ぎて分析前ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、システムコントローラが、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラが、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを、全ての分析器データベース内に記憶される機能アッセイと比較する、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数を、再循環ループ容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、2つまたはそれを上回る分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を分析前ループから再循環ループに移送させるステップとを含んでもよい。
【0261】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、サンプル容器を受容するように構成される、容器保管モジュールを含んでもよく、本方法は、システムコントローラが、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前ループ上のサンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるステップを含んでもよい。
【0262】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラが、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、サンプル容器を分析前ループの周囲に運搬させるステップを含んでもよい。
【0263】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラが、サンプル容器が分析前ループの周囲で運搬される度に、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラが、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも再循環ループ容量限界に等しい場合、分析前ループ上にサンプル容器を留保させるステップと、システムコントローラが、サンプル容器が分析前ループを横断する回数および/またはサンプル容器が分析前ループを横断した期間を監視するステップと、システムコントローラが、サンプル容器が分析前ループを横断する回数および/またはサンプル容器が分析前ループを横断した期間が、ある限界に到達する場合、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるステップとを含んでもよい。
【0264】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラが、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも再循環ループ容量限界に等しい場合、分析前ループ上にサンプル容器を留保させるステップを含んでもよい。
【0265】
本開示の側面は、自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法を含み、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有する。自動化システムは、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル容器毎の識別情報を記憶する、サンプルデータベースと、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、運搬器と動作的に関連付けられ、運搬器からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールと、運搬器と動作的に関連付けられ、運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、運搬器と動作的に関連付けられ、サンプル容器から抽出されたサンプル物質に対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成される、少なくとも1つの分析器であって、1つまたはそれを上回る機能アッセイは、1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベース、運搬器、および走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを含んでもよい。本方法は、(A)システムコントローラを用いて、各サンプル容器を運搬器によって少なくとも1つの分析器に自動的に輸送させるステップと、(B)分析器において、1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つが、分析器によって抽出されたサンプルに対して実施され得るように、サンプル容器からある量のサンプルを自動的に抽出するステップと、(C)ステップ(B)においてサンプルが抽出された有効アッセイのステータスを変更することによって、サンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される有効アッセイを更新するために、サンプルデータベースを改訂するステップと、(D)走査装置を用いて、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(E)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプルが抽出されなかったサンプル容器に関する任意の有効アッセイを識別するステップと、(F)1つまたはそれを上回る有効アッセイが、ステップ(E)においてサンプル容器に関して識別される場合、1つまたはそれを上回る有効アッセイ毎にステップ(A)-(E)を繰り返すステップと、(G)いかなる有効アッセイも、ステップ(E)においてサンプル容器に関して識別されない場合、システムコントローラを用いて、サンプル容器を運搬器から容器保管モジュールに移送させるステップと、(H)システムコントローラを用いて、サンプル容器が容器保管モジュールに移送された後、サンプル容器に関する付加的試験命令を受信するステップであって、付加的試験命令は、ステップ(B)においてサンプルが抽出された1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つの結果に基づく、ステップと、(I)システムコントローラを用いて、付加的試験命令が受信されたサンプル容器を容器保管モジュールから運搬器に移送させるステップと、(J)システムコントローラを用いて、サンプル容器を運搬器によって少なくとも1つの分析器に移送させ、付加的試験命令に関するサンプルを抽出するステップとを含んでもよい。
【0266】
本開示のさらなる側面によると、付加的試験命令は、有効アッセイを以前に実施した際に遭遇したエラーのため、有効アッセイを繰り返すステップ、反射試験をするステップ、および異なる分析物を検出するために1つまたはそれを上回る有効アッセイと異なるアッセイを実施するステップのうちの1つまたはそれを上回るものを含む。
【0267】
本開示のさらなる側面によると、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを含んでもよく、容器保管モジュールは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、少なくとも1つの分析器は、第2のループ区画と動作的に関連付けられる。
【0268】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラを用いて、全ての分析器の機能アッセイを監視するステップと、付加的試験命令を全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、付加的試験命令が、少なくとも1つの機能アッセイに対応する場合のみ、ステップ(I)を実施するステップとを含んでもよい。
【0269】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、付加的試験命令が、少なくとも1つの機能アッセイに対応し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合のみ、ステップ(I)を実施するステップとを含んでもよい。
【0270】
本開示のさらなる側面によると、サンプル容器のうちの1つまたはそれを上回るものは、貫通可能キャップを含み、ステップ(B)は、サンプル容器から貫通可能キャップを除去することなく、貫通可能キャップを通してサンプル物質を抽出するステップを含む。
【0271】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、(K)システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、(L)システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(M)システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲に輸送させるステップと、(N)システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含んでもよい。
【0272】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられる、方向転換器を含んでもよく、ステップ(M)は、システムコントローラを用いて、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成において方向転換器を構成させるステップを含み、ステップ(N)は、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において方向転換器を構成させるステップを含む。
【0273】
本開示のさらなる側面によると、ステップ(D)は、サンプル容器が運搬器上で走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップを含む。
【0274】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールを含んでもよく、本方法は、システムコントローラを用いて、サンプル容器を入力モジュールから第1のループ区画に移送させるステップを含んでもよい。
【0275】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、入力モジュールを用いて、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するステップを含んでもよい。
【0276】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、デキャッパを用いて、サンプル容器からキャップを除去するステップおよび液体レベル検出モジュールを用いて、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するステップのうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
【0277】
本開示のさらなる側面によると、本方法は、サンプル移送モジュールを用いて、サンプル物質を少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するステップと、少なくとも1つのシステムコントローラを用いて、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから運搬器に移送させるステップとを含んでもよい。
【0278】
本開示のさらなる側面によると、自動化システムは、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、少なくとも1つの容器移送ロボットを含んでもよく、システムコントローラは、容器移送ロボットと通信してもよく、ステップ(G)は、容器移送ロボットに、サンプル容器を運搬器から容器保管モジュールに移送させるステップを含み、ステップ(I)は、容器移送ロボットに、サンプル容器を容器保管モジュールから運搬器に移送させるステップを含み、ステップ(G)およびステップ(I)は、同一の容器移送ロボットまたは異なる容器移送ロボットを用いて実施される。
【0279】
本開示の側面は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、上記に説明される方法のうちのいずれかを実行させる、コンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0280】
本開示の主題の他の特徴および特性、および動作の方法、構造の関連要素の機能および部分の組み合わせ、および製造の経済性は、その全てが本明細書の一部を形成し、同様の参照番号が種々の図において対応する部分を指定する、付随の図面を参照して、以下の説明および添付される請求項の考慮に応じてより明白となるであろう。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記システムは、
A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、
B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成されるサンプル移送デバイスと、
C)前記2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
D)各分析器と関連付けられ、前記運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、
E)各分析器と関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
F)1つまたはそれを上回るコントローラであって、
1)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
2)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定することと、
3)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、前記緩衝待ち行列と関連付けられる前記分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を前記運搬器から前記緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることと、
4)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、前記緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、前記同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、
5)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、前記緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、
6)前記関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、以下のタスク、すなわち、
a)そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、
b)その有効アッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを有する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、または、
c)サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送すること
のうちの1つを実施することと
を行うようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラと
を備える、システム。
(項目2)
STATサンプル容器が、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される場合、前記1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)サンプルの一部を、前記STATサンプル容器の前の前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、前記1つまたはそれを上回るレセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送することと、(ii)ステップ(i)においてサンプルが移送された任意の遮断サンプル容器を前記緩衝待ち行列から外に移動させることと、(iii)次いで、サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された前記STATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送することとを行うように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記遮断サンプル容器の有効アッセイが、前記STATサンプル容器の有効アッセイと同一である場合、サンプルは、ステップ(i)および(iii)において、前記遮断サンプル容器および前記STATサンプル容器のそれぞれから、前記同一のレセプタクル装置の異なるプロセス容器に移送される、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記遮断サンプル容器の有効アッセイが、前記STATサンプル容器の有効アッセイと異なる場合、サンプルは、ステップ(i)および(iii)において、前記遮断サンプル容器および前記STATサンプル容器から、異なるレセプタクル装置に移送される、項目2に記載のシステム。
(項目5)
STATサンプル容器が、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される場合、前記1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)いかなるサンプルも前記遮断サンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器の中に移送することなく、前記STATサンプル容器の前の前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を前記緩衝待ち行列から外に移動させること、次いで、(ii)サンプルの一部を、前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された前記STATサンプル容器から、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送することを行うように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目6)
各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対してその分析器の前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成される、項目1-5のいずれか1項に記載のシステム。
(項目7)
前記サンプル移送デバイスは、ロボットピペッタを備える、項目1-6のいずれか1項に記載のシステム。
(項目8)
前記運搬器は、第1の軌道を備え、前記システムはさらに、前記関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を備え、前記第1の軌道は、前記第1の軌道上で前記容器保持器を運搬するように構成される、項目1-7のいずれか1項に記載のシステム。
(項目9)
各緩衝待ち行列は、前記容器保持器を保持および運搬するように構成される第2の軌道を備え、前記システムはさらに、容器保持器およびそれによって保持されるサンプル容器を前記第1の軌道から前記第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される方向転換器を含む、項目8に記載のシステム。
(項目10)
前記走査装置は、バーコード走査装置を備える、項目1-9のいずれか1項に記載のシステム。
(項目11)
前記1つまたはそれを上回るコントローラのうちの少なくとも1つは、各サンプル容器の前記識別情報が1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるデータベースにアクセスすることによって、各サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するようにプログラムされる、項目1-10のいずれか1項に記載のシステム。
(項目12)
前記運搬器は、再循環ループを備え、前記再循環ループは、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するために前記サンプル容器から抽出されること、または(2)前記サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、前記2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させることを行うように構成および制御される、項目1-7のいずれか1項に記載のシステム。
(項目13)
サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、または前記サンプル容器が前記所定の回数だけ、または所定の期間にわたって前記再循環ループを横断した後、前記運搬器は、前記サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成される、項目12に記載のシステム。
(項目14)
前記運搬器と前記容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成されるピックアンドプレースロボットをさらに備える、項目13に記載のシステム。
(項目15)
1つまたはそれを上回る分析前モジュールをさらに備え、各分析前モジュールは、前記2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、前記サンプル容器を処理するように構成され、前記運搬器は、前記2つまたはそれを上回る分析器の間で前記サンプル容器を輸送する前に、前記サンプル容器を前記分析前モジュールに平行移動させるように構成される、項目1-14のいずれか1項に記載のシステム。
(項目16)
前記分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される容器デキャッパ、前記サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される液体レベル検出モジュール、およびサンプルを第1のタイプのサンプル容器から、前記2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成されるサンプル移送モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを備える、項目15に記載のシステム。
(項目17)
前記運搬器に結合され、サンプル容器を保持するように構成される入力モジュールをさらに備える、項目1-16のいずれか1項に記載のシステム。
(項目18)
前記入力モジュールと前記運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成されるピックアンドプレースロボットをさらに備える、項目17に記載のシステム。
(項目19)
前記入力モジュールは、前記容器の高さおよび幅、前記容器の底部の形状、および前記容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成される、項目17または18に記載のシステム。
(項目20)
前記運搬器は、
各サンプル容器を前記2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させるように構成される再循環区画と、
分析前区画と、
前記分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される入力モジュールと
を備える、項目1に記載のシステム。
(項目21)
前記再循環区画は、連続的再循環ループを備え、前記連続的再循環ループは、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するために前記サンプル容器から抽出されること、または(2)前記サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、前記2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成される、項目20に記載のシステム。
(項目22)
前記入力モジュールと前記分析前区画との間でサンプル容器を移送するように構成されるピックアンドプレースロボットをさらに備え、前記分析前区画は、サンプル容器を前記入力モジュールから前記再循環区画に平行移動させるように構成される、項目20または21に記載のシステム。
(項目23)
前記ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器が前記入力モジュールから前記分析前区画に移送されるかどうか、またはサンプル容器が前記入力モジュールから前記分析前区画に移送される順序が、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/または前記サンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立するように制御される、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記入力モジュールは、STATサンプル容器専用の面積を含有し、前記STATサンプル容器は、任意の他のサンプル容器が前記入力モジュールから前記分析前区画に移送される前に、前記入力モジュールから前記分析前区画に移送される、項目22に記載のシステム。
(項目25)
前記分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される分析前走査装置をさらに備え、前記コントローラは、前記分析前走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、前記2つまたはそれを上回る分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、前記サンプル容器を前記分析前区画から前記再循環区画に移送するように構成される、項目20-24のいずれか1項に記載のシステム。
(項目26)
前記分析前区画に結合され、前記分析前区画から容器保管モジュールの中にサンプル容器を受容するように構成される容器保管モジュールをさらに備え、前記コントローラは、前記2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、前記分析前区画上の前記サンプル容器を前記容器保管モジュールに移送するように構成される、項目25に記載のシステム。
(項目27)
前記分析前区画は、連続的分析前ループを備え、前記コントローラは、前記2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、前記分析前ループの周囲に前記サンプル容器を運搬するように構成される、項目25に記載のシステム。
(項目28)
前記2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、分子試験器具を備える、項目1-27のいずれか1項に記載のシステム。
(項目29)
前記分子試験器具は、核酸ベースの増幅反応を実施するためのモジュールを備える、項目28に記載のシステム。
(項目30)
各レセプタクル装置の各プロセス容器は、試験管を備え、前記レセプタクル装置は、整合された配列において構成されるあるプロセス数の相互接続された試験管を備える、項目1-29のいずれか1項に記載のシステム。
(項目31)
各分析器と関連付けられるシャトルモジュールをさらに備え、前記シャトルモジュールは、前記関連付けられる緩衝待ち行列と前記関連付けられる分析器との間でサンプル容器を平行移動させるように構成される、項目1-30のいずれか1項に記載のシステム。
(項目32)
各分析器と関連付けられるピックアンドプレースロボットをさらに備え、前記ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器を前記関連付けられる緩衝待ち行列から前記シャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送するように構成され、前記シャトルモジュールは、前記サンプル容器ハンドオフ位置と前記関連付けられる分析器内のピペット操作場所との間で前記サンプル容器を平行移動させるように構成される、項目31に記載のシステム。
(項目33)
前記2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、前記分析器と関連付けられる前記サンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、前記1つまたはそれを上回るコントローラは、
タスクF)6)a)を、前記同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に、
タスクF)6)b)を、そのアッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列に関する前記緩衝される容器保持時間が前記最大保持時間に到達した後、第1のプロセスサイクルの開始時に、または、
タスクF)6)c)を、STATサンプルが方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に
実施するように構成される、項目1-31のいずれか1項に記載のシステム。
(項目34)
前記2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、前記分析器と関連付けられる前記サンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、前記最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの前記最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を備える、項目1-31のいずれか1項に記載のシステム。
(項目35)
前記最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの前記最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間+1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を備える、項目34に記載のシステム。
(項目36)
複数の明確に異なるサンプルを自動的に処理するための方法であって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記サンプルは、2つまたはそれを上回る分析器のうちの1つまたはそれを上回るものにおいて処理され、各分析器は、1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、前記2つまたはそれを上回る分析器は、同一または異なる機能アッセイを実施するように構成され、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成され、
a)前記2つまたはそれを上回る分析器の間で前記サンプル容器を自動的に運搬するステップと、
b)ステップa)の間、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、
c)前記サンプル容器に関するステップb)において識別された少なくとも1つの有効アッセイが、前記関連付けられる分析器によって実施されるように構成される前記機能アッセイに対応する場合、前記2つまたはそれを上回る分析器のうちの1つと関連付けられる緩衝待ち行列にサンプル容器を方向転換するステップと、
d)緩衝待ち行列毎および前記関連付けられる分析器の機能アッセイ毎の緩衝される容器カウントを監視するステップであって、前記緩衝される容器カウントは、前記関連付けられる分析器の機能アッセイ毎の各緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ステップと、
e)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視するステップであって、前記緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が前記緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ステップと、
f)緩衝待ち行列毎に、第1のプロセス状態、第2のプロセス状態、および第3のプロセス状態のうちの最初に起こるものを検出するステップであって、前記第1のプロセス状態は、第1のアッセイに関する前記緩衝される容器カウントが前記プロセス数に等しく、そのアッセイに関する前記緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達していないことを意味し、前記第2のプロセス状態は、前記第1のアッセイに関する前記緩衝される容器カウントが前記プロセス数を下回り、前記第1のアッセイに関する前記緩衝される容器保持時間が前記最大保持時間に到達していることを意味し、前記第3のプロセス状態は、前記緩衝待ち行列内の方向転換されたサンプル容器がSTATと指定されることを意味する、ステップと、
g)前記第1のプロセス状態が、緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、前記緩衝待ち行列内に保持される前記第1のアッセイを要求する前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置の前記プロセス数のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップと、
h)前記第2のプロセス状態が、前記緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、前記緩衝待ち行列内に保持される前記第1のアッセイを要求するある数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のある数のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップであって、前記サンプル容器の数は、前記プロセス数を下回る、ステップと、
i)前記第3のプロセス状態が、前記緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、前記緩衝待ち行列内に保持される前記STATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器の中に移送するステップと
を含む、方法。
(項目37)
複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記システムは、
A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、
B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成されるサンプル移送デバイスと、
C)前記2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
D)各分析器と関連付けられ、前記運搬器から受容された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、
E)各分析器と関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
F)1つまたはそれを上回るコントローラであって、前記1つまたはそれを上回るコントローラは、以下のタスク、すなわち、
1)前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、各サンプル容器内に含有される前記サンプルに対して実施されるべき1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
2)サンプル容器が、1つまたはそれを上回るサンプル選択基準を満たす場合、前記サンプル容器を前記運搬器から前記緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることであって、前記サンプル選択基準は、そのサンプル容器内の前記サンプルに対して実施されるべきアッセイが、前記緩衝待ち行列と関連付けられる前記分析器の機能アッセイに対応するかどうかを含む、ことと、
3)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、前記緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、前記同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備え、前記緩衝される容器カウントは、前記プロセス数を上回らない、ことと、
4)その有効アッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記緩衝される容器カウントが、あるプロセス数に等しい場合、前記関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを要求する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させることと
を実施するようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラと
を備える、システム。
(項目38)
非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされており、前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムを制御させ、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、前記システムは、(i)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器の前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれの前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備えるレセプタクル装置内で前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、前記レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、(ii)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成されるサンプル移送デバイスと、(ii)前記2つまたはそれを上回る分析器にサンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、(iv)各分析器と関連付けられ、前記運搬器から受容された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、(v)各分析器と関連付けられ、サンプル容器を前記運搬器から前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するように構成される方向転換器と、(vi)各分析器と関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置とを備え、前記コンピュータ実行可能命令は、
前記走査装置のそれぞれからサンプル容器毎の識別情報を受信することと、
サンプル情報のデータベースに問い合わせ、前記走査装置から受信された前記識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
前記サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイが、前記走査装置と関連付けられる前記分析器の機能アッセイに対応するかどうかを決定することと、
前記サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイが、前記関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する場合、前記サンプル容器を前記運搬器から前記分析器と関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するように前記方向転換器をアクティブ化することと、
緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、前記緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、前記同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、
その有効アッセイに関する前記関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、前記分析器と関連付けられる前記サンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、前記同一の有効アッセイを伴う前記関連付けられる緩衝待ち行列内の前記プロセス数のサンプル容器のそれぞれから、前記レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させることと
を行わせる命令を備える、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
(項目39)
複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記システムは、
前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、各サンプル容器の前記識別情報が、前記サンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、
サンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
複数のサンプル容器を保持するように構成される入力モジュールと、
サンプル容器を前記入力モジュールから前記運搬器に移送するように構成される容器移送ロボットと、
各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される入力走査装置と、
前記運搬器と動作的に関連付けられる少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、前記運搬器と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る、少なくとも1つの分析器と、
少なくとも1つのシステムコントローラであって、前記少なくとも1つのシステムコントローラは、前記容器移送ロボット、前記入力走査装置、および前記サンプルデータベースと通信し、
サンプル容器を前記入力モジュールから前記運搬器に移送するように前記容器移送ロボットを制御することであって、移送されるべき各サンプル容器は、前記サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を走査する前に、および前記サンプル容器と関連付けられる前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、前記入力モジュールから除去される、ことと、
各サンプル容器が前記入力モジュールから除去される際、またはその後、前記サンプル容器が前記入力走査装置を通過する際、前記サンプル容器の機械可読識別情報を自動的に走査するように前記入力走査装置をアクティブ化することと、
前記サンプルデータベースにアクセスすることと、
前記入力走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記運搬器上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと
を行うようにプログラムされる、少なくとも1つのシステムコントローラと
を備える、システム。
(項目40)
自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報および1つまたはそれを上回る有効アッセイを有し、前記自動化システムは、サンプル容器を輸送するための運搬器と、複数のサンプル容器を保持するための入力モジュールと、各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するための入力走査装置と、前記運搬器と動作的に関連付けられる少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、前記運搬器と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る、少なくとも1つの分析器と、前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、前記サンプルデータベースおよび前記入力走査装置と通信するシステムコントローラとを備え、前記方法は、
(A)前記システムコントローラを用いて、各サンプル容器を前記入力モジュールから前記運搬器に自動的に移送させるステップであって、前記サンプル容器は、前記サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を走査する前に、および前記サンプル容器と関連付けられる前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、前記入力モジュールから除去される、ステップと、
(B)各サンプル容器が前記入力モジュールから除去される際、またはその後、前記サンプル容器が前記入力走査装置を通過する際、前記入力走査装置を用いて前記サンプル容器の機械可読識別情報を検出するステップと、
(C)前記システムコントローラを用いて、前記サンプルデータベースにアクセスし、前記入力走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記運搬器上で輸送される前記サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと
を含む、方法。
(項目41)
複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記システムは、
前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、
サンプル容器を輸送するように構成される運搬器であって、前記運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、サンプル容器は、前記第1のループ区画において前記システムに導入される、運搬器と、
前記第1のループ区画と動作的に関連付けられ、前記サンプル容器が分析前走査装置を通過する際、各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される分析前走査装置と、
前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、
少なくとも1つのシステムコントローラであって、前記少なくとも1つのシステムコントローラは、前記サンプルデータベース、前記分析前走査装置、および前記少なくとも1つの分析器と通信し、
前記サンプルデータベースにアクセスし、前記分析前走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される前記機能アッセイおよび前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視することと、
各サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の前記機能アッセイと比較し、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較することと、
前記機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも前記第2のループ区画容量限界に等しい場合、前記サンプル容器を前記第1のループ区画上に留保させ、前記機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、前記第2のループ区画容量限界を下回るまで、前記サンプル容器を前記第1のループ区画の周囲で輸送させることと、
前記機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、前記第2のループ区画容量限界を下回る場合、前記サンプル容器を前記第1のループ区画から前記第2のループ区画に移送させることと
を行うようにプログラムされる、少なくとも1つのシステムコントローラと
を備える、システム。
(項目42)
自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記自動化システムは、前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、サンプル容器を輸送するように構成される運搬器であって、前記運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、サンプル容器は、前記第1のループ区画において前記システムに導入される、運搬器と、前記第1のループ区画と動作的に関連付けられ、前記サンプル容器が分析前走査装置を通過する際、各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される分析前走査装置と、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、前記サンプルデータベース、前記分析前走査装置、および前記少なくとも1つの分析器と通信する少なくとも1つのシステムコントローラとを備え、前記方法は、
(A)前記分析前走査装置を用いて、前記分析前走査装置を過ぎて輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するステップと、
(B)前記システムコントローラを用いて、前記サンプルデータベースにアクセスし、前記分析前走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、
(C)前記システムコントローラを用いて、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される前記機能アッセイを監視する、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、
(D)前記システムコントローラを用いて、各サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の前記機能アッセイと比較する、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、
(E)前記システムコントローラを用いて、前記機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも前記第2のループ区画容量限界に等しい場合、前記サンプル容器を前記第1のループ区画上に留保させ、前記機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、前記第2のループ区画容量限界を下回るまで、前記サンプル容器を前記第1のループ区画の周囲で輸送させるステップと、
(F)前記システムコントローラを用いて、前記機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、前記第2のループ区画容量限界を下回る場合、前記サンプル容器を前記第1のループ区画から前記第2のループ区画に移送させるステップと
を含む、方法。
(項目43)
複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記システムは、
サンプル容器を輸送するように構成される運搬器であって、前記運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備える、運搬器と、
前記第1のループ区画と動作的に関連付けられ、前記第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される容器保管モジュールと、
前記第1のループ区画と動作的に関連付けられ、前記第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、
前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、
前記サンプルデータベースおよび前記走査装置と通信する少なくとも1つのシステムコントローラであって、前記システムコントローラは、以下の機能、すなわち、
(A)前記サンプルデータベースにアクセスし、前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、
(B)前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される前記機能アッセイを監視し、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視することと、
(C)前記第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の前記機能アッセイと比較し、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較することと、
(D)前記機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも前記第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を前記第1のループ区画上に留保させることと、
(E)前記機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致するまで、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、前記第2のループ区画容量限界を下回るまで、前記サンプル容器を前記第1のループ区画の周囲で輸送させ、前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断する度に、機能A、B、C、およびDを繰り返すことと、
(F)前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断する回数および/または前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断した時間量を監視することと、
(G)前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断する回数および/または前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、前記サンプル容器を前記第1のループ区画から前記容器保管モジュールに移送させることと
を実行するようにプログラムされる、少なくとも1つのシステムコントローラと
を備える、システム。
(項目44)
自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成される運搬器であって、前記運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備える、運搬器と、前記第1のループ区画と動作的に関連付けられ、前記第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される容器保管モジュールと、前記第1のループ区画と動作的に関連付けられ、前記第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、前記サンプルデータベースおよび前記走査装置と通信する少なくとも1つのシステムコントローラとを備え、前記方法は、
(A)前記走査装置を用いて、前記第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するステップと、
(B)前記システムコントローラを用いて、前記サンプルデータベースにアクセスし、前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、
(C)前記システムコントローラを用いて、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の前記機能アッセイを監視する、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、
(D)前記システムコントローラを用いて、前記第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の前記機能アッセイと比較する、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、
(E)前記システムコントローラを用いて、前記機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも前記第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を前記第1のループ区画上に留保させるステップと、
(F)前記システムコントローラを用いて、前記機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する前記有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致するまで、および/または前記第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、前記第2のループ区画容量限界を下回るまで、前記サンプル容器を前記第1のループ区画の周囲で輸送させ、前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断する度に、ステップ(A)、(B)、(C)、(D)、および(E)を繰り返すステップと、
(G)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断する回数および/または前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断した時間量を監視するステップと、
(H)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断する回数および/または前記サンプル容器が前記第1のループ区画を横断した時間量が、ある限界に到達する場合、前記サンプル容器を前記第1のループ区画から前記容器保管モジュールに移送させるステップと
を含む、方法。
(項目45)
複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記システムは、
サンプル容器を輸送するように構成される運搬器であって、前記運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備える、運搬器と、
前記第1のループ区画と動作的に関連付けられ、前記第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される容器保管モジュールと、
前記第2のループ区画と動作的に関連付けられ、前記サンプル容器が前記第2のループ区画上で再循環走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される再循環走査装置と、
前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、
前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、
前記サンプルデータベースおよび前記走査装置と通信する少なくとも1つのシステムコントローラであって、前記システムコントローラは、以下の機能、すなわち、
(A)前記サンプルデータベースにアクセスし、前記再循環走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記第2のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の任意の有効アッセイを識別することと、
(B)前記サンプル容器が、少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、前記サンプル容器を前記第2のループ区画上に留保させることと、
(C)前記サンプル容器を前記第2のループ区画の周囲に輸送させ、前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断する度に、機能AおよびBを繰り返すことと、
(D)前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断する回数および/または前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断した時間量を監視することと、
(E)前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断する回数および/または前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、前記サンプル容器を前記第2のループ区画から前記第1のループ区画に移送させることと、
(F)前記サンプル容器を前記第1のループ区画から前記容器保管モジュールに移送させることと
を実行するようにプログラムされる、少なくとも1つのシステムコントローラと
を備える、システム。
(項目46)
自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成される運搬器であって、前記運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備える、運搬器と、前記第1のループ区画と動作的に関連付けられ、前記第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される容器保管モジュールと、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられ、前記サンプル容器が前記第2のループ区画上で再循環走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される再循環走査装置と、前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、前記第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、前記サンプルデータベースおよび前記走査装置と通信する少なくとも1つのシステムコントローラとを備え、前記方法は、
(A)前記再循環走査装置を用いて、前記再循環走査装置を過ぎて輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するステップと、
(B)前記システムコントローラを用いて、前記サンプルデータベースにアクセスし、前記再循環走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記第2のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の任意の有効アッセイを識別するステップと、
(C)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器が、少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、前記サンプル容器を前記第2のループ区画上に留保させるステップと、
(D)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器を前記第2のループ区画の周囲に輸送させ、前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断する度に、ステップ(A)、(B)、および(C)を繰り返すステップと、
(E)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断する回数および/または前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断した時間量を監視するステップと、
(F)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断する回数および/または前記サンプル容器が前記第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、前記サンプル容器を前記第2のループ区画から前記第1のループ区画に移送させるステップと、
(G)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器を前記第1のループ区画から前記容器保管モジュールに移送させるステップと
を含む、方法。
(項目47)
複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記システムは、
サンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、
前記運搬器と動作的に関連付けられる2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、
前記運搬器と動作的に関連付けられる各分析器と関連付けられる明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールであって、各分析器の前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、前記分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶される、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールと、
サンプルデータベースであって、前記サンプルデータベースは、前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関され、前記サンプルデータベースが、前記分析器ソフトウェアモジュールおよび分析器データベースから独立する、サンプルデータベースと、
各分析器と関連付けられ、前記運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、
各分析器と関連付けられ、走査装置を過ぎて前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、
少なくとも1つのシステムコントローラであって、前記少なくとも1つのシステムコントローラは、前記サンプルデータベースにアクセスし、各走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記運搬器上で輸送されるサンプル容器毎の前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、前記サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを前記走査装置と関連付けられる前記分析器の分析器ソフトウェアモジュールに通信するようにプログラムされる、少なくとも1つのシステムコントローラと
を備え、
前記関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、前記サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、前記関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別と比較し、少なくとも部分的に、前記比較の結果に基づいて、前記サンプル容器を前記運搬器から前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令を前記システムコントローラに通信するようにプログラムされる、システム。
(項目48)
自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、前記運搬器と動作的に関連付けられる2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、前記運搬器と動作的に関連付けられる各分析器と関連付けられる明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールであって、各分析器の前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、前記分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶される、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールと、サンプルデータベースであって、前記サンプルデータベースは、前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関され、前記サンプルデータベースが、前記分析器ソフトウェアモジュールおよび分析器データベースから独立する、サンプルデータベースと、各分析器と関連付けられ、前記運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される緩衝待ち行列と、各分析器と関連付けられ、走査装置を過ぎて前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、各分析器ソフトウェアモジュール、前記サンプルデータベース、および各走査装置と通信する少なくとも1つのシステムコントローラとを備え、前記方法は、
(A)各走査装置を用いて、前記走査装置を過ぎて前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するステップと、
(B)前記システムコントローラを用いて、前記サンプルデータベースにアクセスし、前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、前記サンプル容器に関する前記1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、
(C)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを前記走査装置と関連付けられる前記分析器の分析器ソフトウェアモジュールに通信するステップと、
(D)前記走査装置と関連付けられる前記分析器の分析器ソフトウェアモジュールを用いて、前記サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、前記関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される前記1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別と比較するステップと、
(E)少なくとも部分的に、ステップ(D)の前記比較の結果に基づいて、前記サンプル容器を前記運搬器から前記関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令を前記関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールから前記システムコントローラに通信するステップと
を含む、方法。
(項目49)
自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、前記自動化システムは、前記サンプル容器毎の識別情報を記憶し、前記識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるサンプルデータベースと、サンプル容器を輸送するように構成される運搬器と、前記運搬器と動作的に関連付けられ、前記運搬器からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される容器保管モジュールと、前記運搬器と動作的に関連付けられ、前記運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するように構成される走査装置と、前記運搬器と動作的に関連付けられ、サンプル容器から抽出されたサンプル物質に対して前記1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成される少なくとも1つの分析器であって、前記1つまたはそれを上回る機能アッセイは、前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの分析器と、前記サンプルデータベース、前記運搬器、および前記走査装置と通信する少なくとも1つのシステムコントローラとを備え、前記方法は、
(A)前記システムコントローラを用いて、各サンプル容器を前記運搬器によって前記少なくとも1つの分析器に自動的に輸送させるステップと、
(B)前記分析器において、前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つが、前記分析器によって抽出されたサンプルに対して実施され得るように、前記サンプル容器からある量のサンプルを自動的に抽出するステップと、
(C)ステップ(B)においてサンプルが抽出された前記有効アッセイのステータスを変更することによって、前記サンプル容器に関する前記サンプル識別情報と相関される前記有効アッセイを更新するために、前記サンプルデータベースを改訂するステップと、
(D)前記走査装置を用いて、前記サンプル容器と関連付けられる前記機械可読識別情報を検出するステップと、
(E)前記システムコントローラを用いて、前記サンプルデータベースにアクセスし、前記走査装置によって検出された前記識別情報に基づいて、サンプルが抽出されなかった前記サンプル容器に関する任意の有効アッセイを識別するステップと、
(F)1つまたはそれを上回る有効アッセイが、ステップ(E)において前記サンプル容器に関して識別される場合、前記1つまたはそれを上回る有効アッセイ毎にステップ(A)-(E)を繰り返すステップと、
(G)いかなる有効アッセイも、ステップ(E)において前記サンプル容器に関して識別されない場合、前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器を前記運搬器から前記容器保管モジュールに移送させるステップと、
(H)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器が前記容器保管モジュールに移送された後、前記サンプル容器に関する付加的試験命令を受信するステップであって、前記付加的試験命令は、ステップ(B)においてサンプルが抽出された前記1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つの結果に基づく、ステップと、
(I)前記システムコントローラを用いて、付加的試験命令が受信された前記サンプル容器を前記容器保管モジュールから前記運搬器に移送させるステップと、
(J)前記システムコントローラを用いて、前記サンプル容器を前記運搬器によって前記少なくとも1つの分析器に移送させ、前記付加的試験命令に関するサンプルを抽出するステップと
を含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0281】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する付随の図面は、本開示の主題の種々の実施形態を図示する。図面では、同様の参照番号は、同じ、または機能的に類似する要素を示す。
【0282】
【
図1】
図1は、自動化サンプル処理システムの概略図である。
【0283】
【
図2】
図2は、自動化サンプル処理システムの分析前/後区画の概略図である。
【0284】
【
図3】
図3は、自動化サンプル処理システムの分析区画の概略図である。
【0285】
【
図4】
図4は、自動化サンプル処理システムの分析器ステーションおよびシステムコントローラの詳細を示す、概略図である。
【0286】
【
図5】
図5は、自動化サンプル処理システムの分析区画内のサンプル容器をソート、スケジューリング、および処理するためのアルゴリズムを図示する、フローチャートである。
【0287】
【
図6】
図6は、自動化サンプル処理システムの分析区画内のサンプル容器をソート、スケジューリング、および処理するための代替アルゴリズムを図示する、フローチャートである。
【0288】
【
図7】
図7は、例示的プロセスサイクルのタイミング図である。
【0289】
【
図8】
図8は、自動化サンプル処理システムの分析器内で使用され得る、複数の相互接続されたプロセス容器を含む、例示的レセプタクル装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0290】
詳細な説明
本開示の主題の側面が、種々の形態において具現化され得るが、以下の説明および付随の図面は、単に、主題の具体的実施例としてこれらの形態のうちのいくつかを開示することを意図している。故に、本開示の主題は、そのように説明および図示される形態または実施形態に限定されることを意図していない。
定義
【0291】
別様に定義されない限り、本明細書に使用される全ての技術用語、表記法、および他の技術用語または専門用語は、本開示が属する当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本明細書に参照される全ての特許、出願、公開された出願、および他の刊行物は、参照することによってその全体として組み込まれる。本節に記載される定義が、参照することによって本明細書に組み込まれる特許、出願、公開された出願、および他の刊行物に記載される定義に反する、または別様にそれと矛盾する場合、本節に記載される定義が、参照することによって本明細書に組み込まれる定義よりも優先される。
【0292】
別様に示されない限り、または文脈が別様に示唆しない限り、本明細書に使用されるように、「a」または「an」は、「少なくとも1つ」または「1つまたはそれを上回る」を意味する。
【0293】
本説明は、コンポーネント、装置、場所、特徴、またはそれらの一部の位置および/または配向、または移動、力、または他の動的作用の方向を説明する際、相対的空間配列および/または配向または方向を説明する種々の用語を使用し得る。具体的に記載されない限り、または説明の文脈によって別様に決定付けられない限り、限定ではないが、上部、底部、上方、下方、下、~の上、上側、下側、~の左、~の右、~の前、後方、~の隣、隣接する、~の間、水平、垂直、斜め、縦方向、横方向、半径方向、軸方向、時計回り、反時計回り等を含む、そのような用語は、図面においてそのようなコンポーネント、装置、場所、特徴、またはそれらの一部、または移動、力、または他の動的作用に言及する際に便宜上使用され、限定であることを意図していない。
【0294】
別様に示されない限り、または文脈が別様に示唆しない限り、取り付けられる、接続される、固定される、継合される、連結される、結合される、または類似する用語、またはそのような用語の変形例等、第1のコンポーネント、構造、またはその部分と第2のコンポーネント、構造、またはその部分との間の物理的および/または空間的関係を説明するために本明細書に使用される用語は、第1のコンポーネント、構造、またはその部分が第2のコンポーネント、構造、またはその部分と直接接触する直接的関係、または第1のコンポーネント、構造、またはその部分と第2のコンポーネント、構造、またはその部分との間に1つまたはそれを上回る介在するコンポーネント、構造、またはその部分が存在することの両方を包含するものとする。
【0295】
さらに、別様に記載されない限り、本説明に言及される任意の具体的寸法は、単に、本開示の側面を具現化するデバイスの例示的実装を表し、限定であることを意図していない。
【0296】
用語「約」の使用は、明示的に示されるかどうかにかかわらず、本明細書に規定される全ての数値に適用される。本用語は、概して、当業者が本開示の文脈において列挙される数値に対する合理的な偏差量(すなわち、同等の機能または結果を有する)と見なすであろう数値の範囲を指す。例えば、限定であることを意図していないが、本用語は、そのような偏差が値の最終機能または結果を改変しないことを条件として、所与の数値の±10%の偏差を含むと解釈されることができる。したがって、当業者によって理解されるであろうように、いくつかの状況下では、約1%の値は、0.9%~1.1%の範囲であると解釈されることができる。
【0297】
本明細書に使用されるように、用語「隣接する」は、近傍である、または隣り合うことを指す。隣接する物体は、相互から離間されることができる、または相互と実際に、または直接接触することができる。いくつかの事例では、隣接する物体は、相互に結合されることができる、または相互と一体的に形成されることができる。
【0298】
本明細書に使用されるように、用語「実質的に」および「実質的な」は、相当な程度または範囲を指す。例えば、事象、状況、特性、または性質と併せて使用されるとき、その用語は、事象、状況、特性、または性質が精密に生じる事例、および事象、状況、特性、または性質が、本明細書に説明される実施形態の典型的な許容レベルまたは変動性を考慮して等、ほぼ近似的に生じる事例を指すことができる。
【0299】
本明細書に使用されるように、用語「随意の」および「随意に」は、続けて説明されるコンポーネント、構造、要素、事象、状況、特性、性質、ステップ等が、含まれる、または生じる場合とそうではない場合があり、説明が、コンポーネント、構造、要素、事象、状況、特性、性質、ステップ等が含まれる、または生じる事例と、これが含まれない、または生じない事例とを含むことを意味する。
【0300】
本明細書における「一実施形態(one embodiment)」、「ある実施形態(an embodiment)」、「さらなる実施形態(further embodiment)」、「ある例示的実施形態(an example embodiment)」、「いくつかの側面(some aspects)」、「さらなる側面(a further aspect)」、「側面(aspects)」等の言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得るが、全ての実施形態が、必ずしも特定の特徴、構造、または特性を含むわけではない場合があることを示す。また、そのような語句は、必ずしも同一の実施形態を指すわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、ある実施形態に関連して説明されるとき、そのような特徴、構造、または特性はまた、明示的に説明されるかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連して説明される。
【0301】
反応またはプロセス:種々の実施形態によると、反応またはプロセスは、サンプル調製プロセス、洗浄プロセス、サンプル精製プロセス、事前増幅プロセス、事前増幅生成物精製プロセス、増幅プロセス、増幅生成物精製プロセス、分離プロセス、配列決定プロセス、配列決定生成物精製プロセス、標識化プロセス、検出プロセス、または同等物のうちの1つまたはそれを上回るものを備えることができる。増幅プロセスは、例えば、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)等の核酸ベースの増幅反応を含んでもよい。
【0302】
処理コンポーネント:処理コンポーネントは、反応またはプロセスを実施するコンポーネントを備え、サンプル調製コンポーネント、精製コンポーネント、事前増幅反応コンポーネント、増幅反応コンポーネント、配列決定反応コンポーネント、検出コンポーネント、または同等物を含むことができる。
【0303】
アッセイ:本明細書に使用されるように、用語「アッセイ」は、サンプル中の分析物を検出および/または定量化するための手順を指す。分析物を備える、または備えることが疑われるサンプルが、1つまたはそれを上回る試薬と接触され、分析物が存在するかどうか、またはサンプル中の分析物の量(例えば、質量または濃度)を知らせる検出可能な信号を発生させるために許容される条件に曝される。
【0304】
分析器:本明細書に使用されるように、用語「分析器」は、流体サンプル中に存在することが疑われる1つまたはそれを上回る分析物の存在または不在を決定するステップを含む、アッセイの1つまたはそれを上回るステップを実施することが可能である自動化器具を指す。自動化臨床分析器(「分析器」)は、1つまたはそれを上回る処理コンポーネントを備え、分子試験器具、臨床化学分析器、自動化免疫測定分析器、または任意の他のタイプの生体外診断(IVD)試験分析器を含んでもよい。概して、分析器は、複数の患者サンプルに対するIVD試験等の一連の自動化反応またはプロセスを実施する。患者サンプルは、分析器の中に(手動で、または自動化システムを介して)装填され得、これは、次いで、各サンプルに対して免疫測定、化学試験、または他の観察可能な試験等の1つまたはそれを上回る反応またはプロセスを実施することができる。
【0305】
搬器:搬器は、サンプル処理システムにおいてサンプル容器(ひいては、流体サンプル)または他のアイテムを移動させるために使用され得る輸送ユニットである。いくつかの実施形態では、搬器は、従来的な自動化パック(例えば、管またはアイテムに係合するための保持器と、自動化軌道における外部コンベヤベルトが原動力を提供することを可能にするための摩擦面と、パックが軌道における壁またはレールによって誘導されることを可能にし、軌道が搬器をその目的地まで経路指定することを可能にする複数の側または連続的な円形の側とを備える、受動的デバイス)であってもよい。いくつかの実施形態では、搬器は、プロセッサ、運動システム、誘導システム、センサ、および同等物等の能動的コンポーネントを含んでもよい。いくつかの実施形態では、搬器は、搬器が自動化システムにおける点の間で自己誘導されることを可能にする、オンボード知能を含むことができる。いくつかの実施形態では、搬器は、原動力を提供するオンボードコンポーネントを含むことができる一方、その他では、原動力は、軌道等の自動化表面によって提供されてもよい。いくつかの実施形態では、搬器は、分岐点の間で単一の方向(例えば、前方および後方)に運動を制限する軌道に沿って移動する。搬器は、サンプル容器に係合し、それを搬送するための管保持器を有する等、IVD環境における所与の有効荷重に特殊化されてもよい、または自動化システムの周囲で異なるアイテムを搬送するために好適な搭載面を含んでもよい。搬器は、1つまたはそれを上回るスロットを含むように構成されることができる(例えば、搬器は、1つまたは複数のサンプル容器を保持してもよい)。
【0306】
生体外診断(IVD):生体外診断(IVD)は、疾患、条件、感染症、代謝マーカを検出する、または身体物質/体液の種々の成分を定量化し得る試験である。IVD試験は、概して、試験管または他の反応またはプロセス容器内、またはより一般的には、生存生物の外側の制御された環境内でのアッセイから診断を実施することが意図される医療デバイスを利用し、患者の流体サンプルに対して実施されるアッセイに基づく疾患の試験および診断または身体物質/体液の種々の成分の定量化を含む。
【0307】
モジュール:モジュールは、具体的タスクまたは機能を実施するコンポーネントである。モジュールの実施例は、サンプル容器を操作する、または分析試験のためにサンプルを調製する分析前モジュール(例えば、サンプル容器からキャップを除去するデキャッパモジュール、遠心分離機、液体レベル検出モジュール等)、サンプル容器からサンプルの一部を抽出し、試験、アッセイ、または1つまたはそれを上回る反応、プロセス、またはプロセスステップを備える他のプロセスを実施する分析器等の分析モジュール、分析試験後に保管のためにサンプル容器を準備する分析後モジュール(例えば、サンプル容器を再シールするキャッパまたはリキャッパモジュール)、または入力モジュール、出力モジュール、または保管モジュール等のサンプル容器取扱モジュールを含んでもよい。
【0308】
コンベヤ、運搬器、軌道:本明細書に使用されるように、用語「コンベヤ」、「運搬器」、または「軌道」は、定義された経路に沿って1つの場所から別のものに物品(例えば、容器または容器を保持する場合とそうではない場合がある搬器)を輸送するための機械的装置を指す。例示的コンベヤの非限定的実施例は、ロボット、ベルト(例えば、移動ベルト、軌道上で移動するシャトル/キャリッジ、レール等)、磁気デバイス、歯車システム、ケーブルシステム、真空システム、車輪を伴う自動走行車等を含む。その用語は、第1の場所から第2の場所に物品を輸送するための装置全体または装置の離散的部分または範囲を指すために使用されてもよい。
【0309】
コンピュータまたはプロセッサ:コンピュータまたはプロセッサは、1つまたはそれを上回るコンピュータまたはプロセッサおよび/または関連するソフトウェアおよび処理回路を指し得る。これは、各実施形態において規定された機能または複数の機能を実装するために、適宜、シングルまたはマルチコアプロセッサ、シングルまたはマルチプロセッサ、埋込システム、または分散処理アーキテクチャを含んでもよい。
【0310】
緩衝待ち行列:緩衝待ち行列という用語は、軌道システムの主要部分から離れる軌道区分を指すために使用されてもよい。緩衝待ち行列は、並列軌道または主要な輸送パターンからいくつかのサンプル容器および関連付けられる搬器(該当する場合)を分離するための他の好適な手段を含んでもよい。本開示では、緩衝待ち行列は、分析器または他の処理モジュールと関連付けられてもよく、主要運搬器軌道からサンプル容器および関連付けられる搬器(該当する場合)を受容し、緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器のうちの1つまたはそれを上回るものが本明細書に説明される処理決定論理に従って処理され得るような時間までサンプル容器を保持する。
【0311】
サンプル、サンプル物質、またはサンプル流体:これらの用語は、化学または生物学的試験のために産業または自治体物質保管または処理システムから採取されたサンプルまたは患者(ヒトまたは動物)から採取された生物学的サンプル等のサンプル容器の内容物を指し、血液(全血、血清、血漿)、尿、ヘマトクリット、羊水、間質液、痰、尿、糞便、精液、粘液、膿、組織、食物、またはそれに対してアッセイまたは試験を実施するために好適な任意の他の流体を含んでもよい。サンプルは、時として、他の患者サンプルを処理する際に分析器を支援するために使用される較正流体または他の流体を指し得る。
【0312】
STAT(短ターンアラウンド時間)サンプル:サンプルは、処理システムにおいて非STATサンプルよりも優先されるべきサンプルにSTAT優先度を割り当てるために、実験室情報システム(LIS)またはオペレータによって異なる優先度を割り当てられてもよい。
【0313】
ステーション:ステーションは、システム内で具体的タスクまたは機能または複数のタスクまたは機能を実施する、システムの一部、すなわち、サブシステムを含む。
【0314】
サンプル容器:サンプルは、試験管、バイアル、または他の好適なレセプタクルまたは容器等の容器内で搬送され、随意に、サンプル容器を保持する搬器を伴う、コンベヤ軌道または他の運搬器が、運搬器または搬器表面を汚染させることなくサンプルを輸送することを可能にし得る。サンプル容器が過度の転倒のリスクを伴わずに直立して静止することが可能な構成である、いくつかの実施形態では、サンプル容器は、支持搬器の必要性を伴わずにコンベヤによって直接搬送されてもよい。
システム概観
【0315】
本明細書に説明される自動化サンプル処理システムは、従来技術のシステムと比較して効率および処理能力を最大限にする様式で、自動化軌道またはコンベヤシステムとの分析器の接続性を可能にするためのハードウェアおよびソフトウェアインターフェースを提供する。本明細書に説明される自動化サンプル処理システムは、複数のサンプルが多容器レセプタクル装置内で同時に処理される分析器と、自動化コンベヤシステムまたは運搬器、例えば、容器輸送軌道システムとの間の機械的およびソフトウェアインターフェースを提供する。これは、実験室が、いくつかのそのような分析器を相互接続し、分析前および分析後処理およびサンプルアーカイブ化を含む選択肢を伴う1つの分析システムを形成することを可能にするであろう。本システムは、ピックアンドプレースロボット(すなわち、X、Y、および/またはZ方向において容器を平行移動させる電気機械デバイスを備える容器移動機構)からサンプル容器の設置を受け取り、次いで、サンプル容器を分析器内のサンプル移送場所に自動的に移送し、そこで、自動化ピペッタ等のサンプル移送ロボットが、サンプル物質をサンプル容器からレセプタクル装置に移送するであろう電気機械的シャトルモジュール等のサンプル容器を軌道システムから分析器に移送するための機構を組み込んでもよい。いったん(例えば、ピペット操作による)サンプル容器から分析器内のレセプタクル装置の中へのサンプル移送が完了すると、サンプル容器は、ピックアンドプレース位置に戻るように往復運動され、そこで、ピックアンドプレースロボットは、シャトルからサンプル容器を除去し、これを軌道システム上に戻すであろう。本開示は、本システム内で、本システムのコンポーネントまたはモジュールの間で、または本システムの具体的コンポーネントまたはモジュール内で、サンプル容器を運搬する、移送する、輸送する、または別様に移動させることに言及し得る。別様に規定されない限り、そのような開示は、概して、説明されるシステムに適用可能であるように(すなわち、本システムがサンプル容器を解放可能に保持および支持するための搬器を採用するかどうかにかかわらず)、単独でサンプル容器を移動させること、または支持搬器と組み合わせてサンプル容器を移動させることを包含し得る。
【0316】
アッセイまたは他のプロセスが別個の離散的反応容器内で実施される分析器と対照的に、本明細書に説明されるサンプル処理システムの各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられる離散的プロセス容器を備えるレセプタクル装置内でアッセイまたはプロセスを実施するように構成される。故に、アッセイが、多容器レセプタクル装置の別個の容器内のあるプロセス数のサンプルに対して同時に実施されることができる。ある実施形態では、レセプタクル装置は、5つの相互接続された試験管(下記にさらに詳細に説明されるような)を備え、アッセイは、分析器によって、5つの試験管のそれぞれの中の5つの異なるサンプルに対して並行して実施されることができる。代替として、離散的な動作的に関連付けられるプロセス容器は、あるプロセス数の容器を保持するラック内に保持されてもよい。したがって、分析器処理能力および効率を最大限にするために、同一のアッセイを要求する異なるサンプルのプロセス数(例えば、種々の実施形態によると、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ等)を識別し、したがって、サンプル物質が、そのプロセス数の異なるサンプル容器のそれぞれからそのプロセス数のプロセス容器のそれぞれに移送され得、分析器が、あるプロセス数のサンプルに対してアッセイを同時に実施し得ることが、望ましい。一方、全てのプロセス容器がサンプルを含有しているわけではないレセプタクル装置の内容物に対してアッセイを実施することは、分析器の処理能力および効率に悪影響を及ぼし得る。
【0317】
サンプル容器は、自動化軌道システムを介して分析器に送達される。いくつかの実施例では、サンプル容器は、軌道システム上の搬器内に保持されてもよい。軌道システムがサンプル容器を適切な分析器に経路指定および分配するために、システムコントローラ(1つまたはそれを上回る個々のコントローラを備え得る)が、本システムの各分析器が実施するように構成または装備されるアッセイおよび本システム内のサンプル容器毎に要求されるアッセイ(本明細書では「有効アッセイ」または「アッセイ指示」または「有効指示」と様々に称される)を監視する。略記のために、本開示は、サンプル容器の要求される1つまたはそれを上回るアッセイに言及し得る。しかしながら、当業者は、1つまたはそれを上回るアッセイが指示され、要求されるであろうものが、サンプル容器内に含有されるサンプルであり、サンプル容器自体ではないことを理解するであろう。
【0318】
サンプル容器を解放可能に保持し、分析前/後軌道202上でサンプル容器を輸送するための例示的搬器が、米国特許第7,485,264号、第8,147,778号、第10,041,965号、および第10,386,381号、米国公開済み特許出願第2006/0222573号、第2017/0153262号、第2017/0248623号、および第2018/0052183号、および米国特許出願第17/003,754号に説明されている。個々の搬器は、軌道と関連付けられる動力要素、例えば、コンベヤによって運搬されてもよい、または搬器自体が、受動的軌道に沿って自己推進されてもよい。例示的コンベヤ軌道アセンブリおよび器具が、米国特許第9,766,258号および第9,776,811号および米国公開済み特許出願第2017/0254827号に説明されており、FlexLink、Inpeco(Flexlab、FlexLab-HT等)、Integrated Drive Systems(例えば、IDS-CLAS-Xl)、Thermo Fisher Scientific、Hitachi、MagneMotion、GLP等からの商業的に入手可能なシステムにおいて具現化される。サンプル容器が容器運搬器上で自立する実施形態では、サンプル容器を支持するための搬器は、省略されてもよい。
【0319】
分析器は、例えば、アッセイを実施するための適切かつ十分な材料(例えば、試薬、緩衝液、プローブ等)をオンボードで有し、アッセイを実施するための適切かつ十分な消耗品(例えば、使い捨てピペット先端、使い捨て処理または反応レセプタクル、使い捨て多容器レセプタクル装置等)をオンボードで有し、十分な液体および固体廃棄物容量を有し、アッセイを実施するための適切な処理モジュール(例えば、1つまたはそれを上回る物質移送デバイス(例えば、ピペッタ)、適切な温度に設定された培養器、サンプル精製モジュール、検出器、遠心分離機等)をオンボードで有し、アッセイを実施するための実行可能ソフトウェア(すなわち、分析器がアッセイを実施するようにプログラムされる)を有することによって、1つまたはそれを上回るアッセイまたはプロセスを実施するように「構成」される。分析器が実施するように構成されるアッセイまたは他のプロセスは、本明細書では分析器の「機能アッセイ」または「機能プロセス」と称され得る。各分析器は、1つを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよく、2つまたはそれを上回る分析器は、同一の機能アッセイまたは完全に異なる機能アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施するように構成されてもよい。分析器が実施するように構成される機能アッセイは、アッセイを実施するために要求される1つまたはそれを上回る資源が枯渇した状態になるにつれて、および資源が補充される前に、または資源が補充された後に、時間に伴って変動し得る。
【0320】
一実施形態では、サンプル容器が本システムの入力モジュールの中に設置された後、各サンプル容器は、患者IDを含み得る、その識別情報(例えば、バーコードまたは無線周波数ID)に関して個々に走査される。本システムの中に導入されたサンプル容器毎のサンプル識別情報は、一実施形態ではワークフロー管理システム(「WMS」)として公知である、第1のコントローラ内に記憶される。WMSは、サンプル識別に対して実験室情報システム(「LIS」)にクエリを行い、関連付けられるサンプル容器毎のアッセイ指示(有効アッセイ)を識別するであろう。WMSは、次いで、サンプル容器毎のサンプル識別情報に相関される全ての有効アッセイを用いて(例えば、サンプルデータベース内の)そのサンプル容器データ構造を更新するであろう。
【0321】
WMSはまた、任意の特定のアッセイに関する適切なワークフローを実行することに関与する。したがって、WMSは、遠心分離、キャップ除去、分取、保管、反射試験、キャップ冠着等の分析前および分析後ステップを含み得る、アッセイ特有ワークフローを実行するであろう。任意の要求される分析前ステップが実施された後、サンプル容器は、サンプル容器の有効アッセイと合致する機能アッセイを有する少なくとも1つの分析器が、分析区画上に存在する場合、および付加的サンプル容器に関する十分な空きが、分析区画上に存在する場合、本システムの分析前/後区画から本システムの分析区画に経路指定されるであろう。
【0322】
分析前/後区画から分析区画の中へのサンプル容器の移動は、すでに分析区画内にあるサンプル容器に対する経路指定優先をもたらすように構成および制御される、「導入方向転換器」またはゲートによって制御されてもよい。いくつかの実施形態では、軌道コントローラとして公知である第2のコントローラが、軌道の基本的動作を制御し、各サンプル容器を第1の分析器に経路指定するであろう。各分析器と関連付けられる走査装置(例えば、バーコードまたは無線周波数識別(「RFID」)走査装置)が、各サンプル容器と関連付けられるサンプル識別を読み取り、サンプル識別コードは、WMSに渡され、それによって、そのサンプル容器に関する有効アッセイにアクセスするであろう。WMSは、次いで、そのサンプル容器に関する有効アッセイを伴う分析器にクエリを行い、そのデータは、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイに関する分析器ソフトウェアモジュール内に記憶されるデータと比較される。分析器ソフトウェアモジュールは、サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイと分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイとの間に合致が存在するかどうかに基づいて、サンプル容器を関連付けられる分析器の緩衝待ち行列に方向転換する命令(すなわち、「方向転換命令」)または方向転換しない命令(「非方向転換命令」)のいずれかを用いてWMSに応答するであろう。方向転換メッセージが、受信される場合、WMSは、サンプル容器を分析器と関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するために方向転換器をアクティブ化するように軌道コントローラに命令するであろう。非方向転換メッセージが、受信される場合、サンプル容器は、分析区画内の次の分析器に経路指定されるであろう。
【0323】
プロセスは、繰り返され、軌道上の各後続サンプル容器は、そのサンプル容器に関する有効アッセイを識別するために走査され、サンプル容器は、関連付けられる分析器が、有効アッセイを実施するように構成される(すなわち、サンプル容器の有効アッセイが、分析器の機能アッセイと合致する)場合、特定のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が、緩衝待ち行列内に保持されるまで、緩衝待ち行列に方向転換される。一実施形態では、特定のアッセイを要求するサンプル容器を群化するために、いったん特定のアッセイを要求するサンプル容器が、緩衝待ち行列に方向転換されると、その具体的アッセイを要求するサンプル容器のみがまた、あるプロセス数のサンプル容器が方向転換されるまで、分析器が具体的アッセイを要求しない他のサンプル容器の要求される他のアッセイを実施することが可能である場合であっても、その緩衝待ち行列に方向転換されるであろう。
【0324】
いったん特定のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が、緩衝待ち行列内に蓄積されると、サンプル容器は、例えば、シャトルモジュールによって、1つずつ分析器の中に移送され、ある量のサンプル物質が、各サンプル容器から分析器内のレセプタクル装置の1つのプロセス容器に移送される。あるプロセス数のサンプルが、あるプロセス数のサンプル容器からレセプタクル装置のあるプロセス数のプロセス容器に移送された後、特定のアッセイが、レセプタクル装置内のそのプロセス数のサンプルのそれぞれに対して分析器内で実施される。
【0325】
各サンプル容器が分析器の中に移送され、サンプルがレセプタクル装置に移送された後、サンプル容器は、軌道に戻される。分析器ソフトウェアモジュールは、残りの有効アッセイおよびステータスコード(例えば、ピペット操作異常および読取不能バーコード等のエラーおよび試験指示ステータス更新メッセージ(下記に説明される))を含む情報を用いてサンプル容器のデータを更新するメッセージをWMSに送信するであろう。サンプルに対して実施されたアッセイは、分析器ソフトウェアモジュールによってサンプル容器の有効アッセイリストから除去されるであろう。分析器はまた、この時点でその独自のステータス(例えば、分析器のアッセイ在庫等)も同様に更新してもよい。
【0326】
軌道上に戻るように設置されたサンプル容器は、任意の残りの有効アッセイを完了することを試みて、分析区画における次の分析器まで進行するであろう。サンプル容器が、分析区画のループ全体を進行し、有効アッセイを伴う「再循環方向転換器」に到着し、有効アッセイを処理し得る分析器が、存在する(分析器ソフトウェアモジュールと通信するWMSによって決定されるように)場合、サンプル容器は、分析区画内の第1の分析器に再循環されるであろう一方、WMSは、サンプル容器の優先度値を1だけ増分させる。サンプル容器が、有効アッセイを有するが、有効指示を処理するために利用可能ないかなる分析器も、存在しない(分析器ソフトウェアモジュールと通信するWMSによって決定されるように)場合、またはサンプル容器が、いかなる有効試験指示も有していない、または重大なサンプル容器エラーが、存在する場合、サンプル容器は、分析後処理のために分析区画から外に方向転換されるであろう。
例証される実施形態の説明
【0327】
図1は、それぞれ、明確に異なるサンプル容器内で搬送される、複数のサンプルを処理するための自動化サンプル処理システム100を図示する。システム100は、容器上で1つまたはそれを上回る分析前または分析後ステップを実施するいくつかのモジュールのそれぞれとサンプル容器からサンプル物質を抽出し、抽出された物質に対してアッセイを実施する1つまたはそれを上回る分析器との間で複数のサンプル容器A、B、C、D、S、およびXのそれぞれを搬送するための軌道または他の運搬器105を含む。
【0328】
図示される実施形態では、システム100は、分析前/後軌道202を伴う分析前/後区画200を含む。システム100はさらに、分析軌道112と、複数の分析器ステーション140A、140B、140C、および140Dとを含む、分析区画110を含み、各分析器ステーションは、分析軌道112と本明細書に説明されるように動作的に関連付けられる。いくつかの実施形態では、分析区画110は、分析区画110を通してサンプル容器を運搬するために、(本明細書または添付される請求項では第2のループ区画、分析ループ、または分析ループ区画と称され得る)連続的軌道または再循環ループを形成するために、分析軌道112に加えて、再循環区画114を含んでもよい。図示される実施形態では、容器は、再循環区画114および分析軌道112によって形成される連続的ループの周囲を反時計回りに移動する。導入軌道区画116および出口軌道区画118が、分析前/後軌道202および分析軌道112を接続する。
【0329】
システム100は、上記に説明されるように、WMSによって命令されるように電気機械的軌道コンポーネントの高レベル制御を提供する、軌道コントローラ138を含んでもよい。
【0330】
分析前/後区画200の特徴が、
図2に示される。分析前/後区画200は、分析前/後軌道202を含み、それぞれ、本明細書に説明されるように軌道202と動作的に関連付けられる、キャッパモジュール212、容器保管モジュール214、および出力モジュール216、搬器保管モジュール218、入力モジュール220、デキャッパモジュール208、およびサンプル移送モジュール300等のいくつかのモジュールを含んでもよい。分析前/後区画200は、分析前/後軌道202に加えて、分析前戻り区画204を含み、それによって、サンプル容器を運搬するための(本明細書または添付される請求項では第1のループ区画、分析前ループ、または分析前ループ区画と称され得る)連続的ループを形成してもよい。図示される実施形態では、容器は、分析前戻り区画204および分析前/後軌道202によって形成される連続的ループの周囲を反時計回りに移動する。
【0331】
デキャッパモジュール208は、サンプル容器からキャップを自動的に除去するためのデバイスを備える。モジュールは、サンプル容器が分析前/後軌道202上にある間にサンプル容器からキャップを除去してもよい、またはモジュールは、分析前/後軌道202からサンプル容器を除去し、サンプル容器からキャップを除去し、キャップなしのサンプル容器を分析前/後軌道202に戻してもよい。デキャッパモジュール208は、主要システムコントローラ(例えば、WMS)と協働的に通信する専用サブコントローラ208aを含んでもよい。軌道202は、容器がキャップ除去されることを待機している間、および容器がキャップ除去された後、それらが分析前/後軌道202に戻されることを待機している間、分析前/後軌道202の主要容器輸送レーンから離れてサンプル容器を保持するためのデキャッパモジュール208と関連付けられる緩衝待ち行列230を含んでもよい。方向転換器231、例えば、枢動可能ゲートが、WMSによって命令されるように、軌道コントローラ138によって選択的に展開され(
図2に示されるように非方向転換位置から方向転換位置に移動され)、分析前/後軌道202から緩衝待ち行列230にサンプル容器および搬器(該当する場合)を方向転換してもよい。ピックアンドプレースロボット等の容器移送ロボット208bが、キャップ除去されるように容器を緩衝待ち行列230からデキャッパモジュール208の中に移動させるために提供されてもよい、または容器は、緩衝待ち行列230上にある間にキャップ除去されてもよい。走査装置232(例えば、バーコード走査装置またはRFID走査装置および/またはマシンビジョン走査装置)が、容器が分析前/後軌道202上にある間に容器を走査および識別するためにデキャッパ208と関連付けられ、容器が分析前/後軌道202から緩衝待ち行列230に方向転換されるべきかどうかを決定してもよい。容器がデキャッパモジュール208によって除去されることを必要とするキャップを含むかどうかは、容器に関するサンプルデータベース内に記憶される情報の中に含まれ、バーコード走査装置またはRFID走査装置によって検出された機械可読容器識別情報と相関され得る。容器に関する記憶される情報はまた、デキャッパモジュール208が除去されているキャップのタイプ、例えば、ねじ山付きキャップまたはストッパおよびキャップまたはストッパのサイズを把握するように、容器のタイプを含んでもよい。代替として、または加えて、容器がデキャッパモジュール208によって除去されることを必要とするキャップを含むかどうかは、マシンビジョン走査装置によって決定され得る。キャップが除去された後、機械可読容器識別情報と相関される容器データは、容器がキャップを欠いていることを示すために更新されてもよい。
【0332】
キャッパモジュール212は、サンプル容器上にキャップを自動的に設置するためのデバイスを備える。モジュールは、サンプル容器が分析前/後軌道202上にある間にサンプル容器上にキャップを設置してもよい、またはモジュールは、分析前/後軌道202からサンプル容器を除去し、サンプル容器上にキャップを設置し、キャップ付きサンプル容器を分析前/後軌道202に戻してもよい。キャッパモジュール212は、主要システムコントローラ(例えば、WMS)と協働的に通信する専用サブコントローラ212aを含んでもよい。軌道202は、容器がキャップ冠着されることを待機している間、および容器がキャップ冠着された後、それらが分析前/後軌道202に戻されることを待機している間、分析前/後軌道202の主要容器輸送レーンから離れて容器を保持するためのキャッパモジュール212と関連付けられる緩衝待ち行列234を含んでもよい。方向転換器235、例えば、枢動可能ゲートが、WMSによって命令されるように、軌道コントローラ138によって選択的に展開され(
図2に示されるように非方向転換位置から方向転換位置に移動され)、軌道202から緩衝待ち行列234にサンプル容器および搬器(該当する場合)を方向転換してもよい。ピックアンドプレースロボット等の容器移送ロボット212bが、キャップ冠着されるように容器を緩衝待ち行列234からキャッパモジュール212の中に移動させるために提供されてもよい、または容器は、緩衝待ち行列234上にある間にキャップ冠着されてもよい。走査装置236(例えば、バーコード走査装置またはRFID走査装置および/またはマシンビジョン走査装置)が、容器が軌道202上にある間に容器を走査および識別するためにキャッパモジュール212と関連付けられ、容器が軌道202から緩衝待ち行列234に方向転換されるべきかどうかを決定してもよい。容器がキャッパモジュール212によってキャップ冠着されることを必要とするかどうかは、容器に関するサンプルデータベース内に記憶される情報の中に含まれ、バーコード走査装置またはRFID走査装置によって検出された機械可読容器識別情報と相関され得る。容器に関する記憶される情報はまた、キャッパモジュール212が交換されているキャップのタイプ、例えば、ねじ山付きキャップまたはストッパおよびキャップまたはストッパのサイズを把握するように、容器のタイプを含んでもよい。代替として、または加えて、容器がキャッパモジュール212によってキャップ冠着される必要があるかどうかは、マシンビジョン走査装置によって決定され得る。容器がキャップ冠着された後、機械可読容器識別情報と相関される容器データは、容器がキャップ付きであることを示すために更新されてもよい。
【0333】
例示的キャッパモジュールおよびデキャッパモジュールが、米国特許第6,321,619および第7,152,504号に説明されている。
【0334】
容器保管モジュール214は、サンプル容器が分析前/後軌道202に戻され得るような時間まで一時的に、またはサンプル容器の全ての処理が完了し、例えば、いかなる残りの有効アッセイもなくなった後のいずれかで、軌道202からサンプル容器を受容し、例えば、1つまたはそれを上回るサンプル容器ラック214上でサンプル容器120を保持するように構成され、次いで、サンプル容器は、容器保管モジュール214から、したがって、システム100から除去されることができる。種々の実施形態では、サンプル容器は、サンプル容器を保持する1つまたはそれを上回るラックを除去することによって、容器保管モジュールから一緒に除去されることができる。いくつかの実施形態では、容器保管モジュールは、除去されるべきサンプル容器をユーザアクセス点に提示するように本システムに命令することによって、ユーザが単一のサンプル容器を除去し得るユーザアクセス点を含んでもよい。容器保管モジュール214は、その中にサンプル容器が保管される冷蔵(または別様に温度制御される)筐体を備えてもよい。筐体内の温度は、1つまたはそれを上回る温度センサからの信号に基づいて、1つまたはそれを上回る加熱および/または冷却デバイス(例えば、ペルチェ熱電デバイス、ファン等)を制御するシステムコントローラ(下記に説明されるような)によって制御されてもよい。容器保管モジュール214は、主要システムコントローラ(例えば、WMS)と協働的に通信する専用サブコントローラ214aを含んでもよい。軌道202は、容器が容器保管モジュール214に移送されることを待機している間、および分析前/後軌道202に戻されるサンプル容器に関して、容器が分析前/後軌道202に戻されることを待機している間、分析前/後軌道202の主要容器輸送レーンから離れてサンプル容器を保持するための容器保管モジュール214と関連付けられる緩衝待ち行列238を含んでもよい。方向転換器239、例えば、枢動可能ゲートが、WMSによって命令されるように、軌道コントローラ138によって選択的に展開され(
図2に示されるように非方向転換位置から方向転換位置に移動され)、軌道202から緩衝待ち行列238にサンプル容器および搬器(該当する場合)を方向転換してもよい。ピックアンドプレースロボット等の容器移送ロボット214bが、緩衝待ち行列238から容器保管モジュール214の中に、または容器保管モジュール214から緩衝待ち行列234に容器を移動させるために提供されてもよい。走査装置240(例えば、バーコード走査装置またはRFID走査装置)が、容器が分析前/後軌道202上にある間に容器を走査および識別するために容器保管モジュール214と関連付けられてもよい。走査装置240は、WMSと通信し、これは、機械可読容器識別情報に相関される記憶された情報に基づいて、容器が、軌道202から容器保管モジュール214に移動されるべきである場合、容器を方向転換するために方向転換器239を展開するように軌道コントローラ138に命令する。
【0335】
出力モジュール216は、サンプル容器の全ての処理が完了し、例えば、いかなる残りの有効アッセイもなくなった後、軌道202からサンプル容器を受容し、例えば、1つまたはそれを上回るサンプル容器ラック124上でサンプル容器120を保持するように構成され、次いで、サンプル容器は、出力モジュール216から、したがって、システム100から除去されることができる。代替として、サンプル容器は、出力モジュール216に指向されるために完了している必要がない場合がある。例えば、システム100は、オペレータが、容器保管モジュール214から完了していないサンプル容器を除去するためのクエリまたはコマンドを発生させる、または出力モジュール216に経路指定および群化されるように分析軌道112上で循環する完了していないサンプル容器を指向することを可能にするように構成されてもよい。そのような実施形態では、出力モジュール216は、オペレータがあるサンプル容器が除去のために送られることを能動的に要求し得る、またはエラーを有するサンプル容器が自動的に指向および隔離され得る、「トリアージ」ステーションとして使用されてもよい。いくつかの実施例では、そのようなオペレータクエリまたはコマンドは、完全にカスタマイズ可能であり、アッセイタイプ、容器タイプ、エラー、サンプル容器ステータス、サンプル容器に関する有効/無効なアッセイ、顧客ID、バーコードID範囲等の種々のサンプル容器属性のうちの1つまたはそれを上回るものに基づいて構築されることができる。出力モジュール216は、主要システムコントローラ(例えば、WMS)と協働的に通信する専用サブコントローラ216aを含んでもよい。
【0336】
軌道202は、容器が出力モジュール216に移送されることを待機している間、分析前/後軌道202の主要容器輸送レーンから離れてサンプル容器を保持するための出力モジュール216と関連付けられる緩衝待ち行列242を含んでもよい。方向転換器243、例えば、枢動可能ゲートが、WMSによって命令されるように、軌道コントローラ138によって選択的に展開され(
図2に示されるように非方向転換位置から方向転換位置に移動され)、軌道202から緩衝待ち行列242にサンプル容器および搬器(該当する場合)を方向転換してもよい。ピックアンドプレースロボット等の容器移送ロボット216bが、緩衝待ち行列242から出力モジュール216の中に容器を移動させるために提供されてもよい。いくつかの実施形態では、出力モジュール216および容器保管モジュール214は、共通の容器移送ロボットを共有する。走査装置244(例えば、バーコード走査装置またはRFID走査装置)が、機械可読容器識別情報に相関される記憶された情報に基づいて、容器が、軌道202から緩衝待ち行列242に方向転換されるべきであるかどうかを決定するために、容器が軌道202上にある間に容器を走査および識別するために出力モジュール212と関連付けられてもよい。
【0337】
空の搬器が、搬器保管モジュール218によってシステム100に供給されてもよく、これは、空の搬器の供給を含有してもよく、搬器を搬器保管モジュール218から分析前軌道202に移送するように構成される。搬器保管モジュール218は、主要システムコントローラ(例えば、WMS)と協働的に通信する専用サブコントローラ218aを含んでもよい。軌道202は、搬器が搬器保管モジュール218に移送されることを待機している間、および分析前/後軌道202に戻される搬器に関して、搬器が分析前/後軌道202に戻されることを待機している間、分析前/後軌道202の主要容器輸送レーンから離れて搬器を保持するための搬器保管モジュール218と関連付けられる緩衝待ち行列248を含んでもよい。方向転換器249、例えば、枢動可能ゲートが、WMSによって命令されるように、軌道コントローラ138によって選択的に展開され(
図2に示されるように非方向転換位置から方向転換位置に移動され)、軌道202から緩衝待ち行列248に空の搬器を方向転換してもよい。ピックアンドプレースロボット等の移送ロボット218bが、緩衝待ち行列248から搬器保管モジュール218の中に、または搬器保管モジュール218から緩衝待ち行列248に搬器を移動させるために提供されてもよい。いくつかの実施例では、搬器は、緩衝待ち行列248を介して搬器保管モジュール218に直接方向転換されてもよい。走査装置246(例えば、マシンビジョンシステム)が、搬器が分析前/後軌道202上にある間に空の搬器を走査および識別するために搬器保管モジュール218と関連付けられてもよい。走査装置246は、2つのマシンビジョンカメラ、すなわち、走査装置246の前の搬器の存在を検出するための下側カメラと、搬器内のサンプル容器の存在を検出するための上側カメラとを備えてもよい。代替として、走査装置246は、搬器を検出する下側近接センサと、サンプル容器が搬器内に位置付けられているかどうかを検出するための上側フォトセンサとを備えてもよい。走査装置246は、WMSと通信してもよく、いかなるサンプル容器も、上側カメラによって検出されない、すなわち、搬器が、空である場合、WMSは、搬器が搬器保管モジュール218に戻され得るように、空の搬器を緩衝待ち行列248に方向転換するために方向転換器249を展開するように軌道コントローラ138に命令してもよい。
【0338】
サンプル容器は、それらを入力モジュール220内に設置することによってシステム100に導入されてもよい。例えば、サンプル容器120は、オペレータによって入力モジュール220の中に設置され得る1つまたはそれを上回るラック124上に設置されてもよい。サンプル容器は、次いで、例えば、ピックアンドプレースロボット等の容器移送ロボット220bによって、例えば、1度に1つずつ、入力モジュール220から軌道202に、および搬器に(該当する場合)移送される。いくつかの実施形態では、出力モジュール216および入力モジュール220は、相互に隣接し、共通の容器移送ロボットを共有する。入力モジュール220は、主要システムコントローラ(例えば、WMS)と協働的に通信する専用サブコントローラ220aを含んでもよい。軌道202は、搬器がサンプル容器が入力モジュール220から待機している搬器に移送されることを待機している間、およびサンプル容器が移送された搬器に関して、搬器および容器が分析前/後軌道202に移送されることを待機している間、分析前/後軌道202の主要搬器輸送レーンから離れて空の搬器を保持するための入力モジュール220と関連付けられる緩衝待ち行列252を含んでもよい。方向転換器253、例えば、枢動可能ゲートが、WMSによって命令されるように、軌道コントローラ138によって選択的に展開され(
図2に示されるように非方向転換位置から方向転換位置に移動され)、軌道202から緩衝待ち行列252に空の搬器を方向転換してもよい。走査装置250(例えば、マシンビジョンシステム)が、搬器が分析前/後軌道202上にある間に空の搬器を走査および識別するために入力モジュール220と関連付けられてもよい。走査装置250は、2つのマシンビジョンカメラ、すなわち、走査装置250の前の搬器の存在を検出するための下側カメラと、搬器内のサンプル容器の存在を検出するための上側カメラとを備えてもよい。代替として、走査装置250は、搬器を検出する下側近接センサと、サンプル容器が搬器内に位置付けられているかどうかを検出するための上側フォトセンサとを備えてもよい。走査装置250は、WMSと通信してもよく、いかなるサンプル容器も、上側カメラによって検出されない、すなわち、搬器が、空である場合、WMSは、サンプル容器が入力モジュールから搬器に移送され得るように、空の搬器を緩衝待ち行列252に方向転換するために方向転換器253を展開するように軌道コントローラ138に命令してもよい。
【0339】
付加的走査装置225である入力走査装置(例えば、バーコード走査装置またはRFID走査装置)が、入力モジュール220から除去され、軌道202に経路指定されている容器を走査および識別するために入力モジュール220と関連付けられてもよい。識別情報は、機械可読容器識別情報に相関される記憶された情報に基づいて、容器が分析区画110の分析器のうちの1つの機能アッセイと合致する有効アッセイを有するかどうか、または容器の有効アッセイが分析器の任意の機能アッセイと合致しないかどうかを決定するために使用されるであろう。容器が、機能アッセイと合致する有効アッセイを有する場合、識別情報と相関される情報はまた、存在する場合、容器を分析区画110に経路指定することに先立って要求される分析前処理の内容を示してもよい。
【0340】
一方、サンプル容器が、任意の機能アッセイと合致するいかなる有効アッセイも有していない場合、WMSは、サンプル容器を保管モジュール214に経路指定してもよく、そこで、これは、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで待機することができる、または出力モジュール216に経路指定してもよく、そこで、これは、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで待機することができる、またはそこから容器は、システム100から除去されることができる、またはWMSは、軌道202および分析前戻り区画204の連続的ループ(すなわち、第1のループ区画または分析前ループ)上にサンプル容器を留保し、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで、軌道202および分析前戻り区画204の連続的ループの周囲でサンプル容器を輸送する、または循環させてもよい。有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が、利用可能になると、システムコントローラは、サンプル容器を第1のループ区画または分析前ループから第2のループ区画または分析ループに移送させるであろう。サンプル容器が、分析前ループの周囲で循環される場合、カウンタまたはタイマが、サンプル容器が分析前ループを横断した回数またはサンプル容器が分析前ループを横断して費やした期間を記録する。カウンタまたはタイマが、ある閾値または限界、例えば、所定のループ回数または分析前ループ上での所定の持続時間に到達し、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が、まだ利用可能になっていない場合、WMSは、次いで、サンプル容器を保管モジュール214に経路指定してもよく、そこで、これは、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで待機することができる、または出力モジュール216に経路指定してもよく、そこで、これは、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで待機することができる、またはそこから容器は、システム100から除去されることができる。
【0341】
いくつかの実施形態では、本システムの分析器ステーションの機能アッセイは、1つまたはそれを上回る分析器の変化する可用性または1つまたはそれを上回る分析器のスタータスの変化に応じて、時間に伴って変動し得る。例えば、下記により詳細に説明されるように、分析器ステーションは、オフラインの分析器の機能アッセイがもはや本システムに対して利用可能でなくなるように、オフラインにされてもよい、または分析器ステーションは、オンラインの分析器の機能アッセイが本システムに対して今後利用可能であるように、オンラインにされてもよい。分析器ステーションはまた、分析器ステーションによって処理されることを待機しているサンプル容器の数が、規定された限界に到達する場合、一時的に利用不能になり得る。他の実施例では、分析器ステーションの1つまたはそれを上回る機能アッセイは、アッセイ試薬、1つまたはそれを上回る消耗品の供給、および/または廃棄物容量等の機能アッセイを実施するために要求される資源の枯渇に起因して、利用不能になり得る。そのような実施形態では、例えば、WMSは、必要に応じて、本システムに利用可能な機能アッセイを継続的に監視および更新してもよい。
【0342】
いくつかの実施形態では、入力モジュール220または別の分析前モジュールは、例えば、レーザカーテンを使用して、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成され、また、容器内の液体レベル(液体レベル検出または「LLD」)を検出するように構成される液体レベル検出モジュールとして機能してもよい。LLDは、入力モジュール220および/またはデキャッパモジュール208(液体レベル検出モジュールとして機能し得る)または任意の他のモジュールの一部であってもよい、またはこれは、独立型の液体レベル検出モジュールであってもよい。容器を入力モジュールから分析前/後軌道202に移送する前に容器内の液体レベルを検出する1つの理由は、液体レベルと容器の上部との間に十分な「ヘッドスペース」が存在することを確認するためである。いくつかの実施例では、流体高が開口サンプル容器の上部に近接しすぎ、十分なヘッドスペースが存在しない場合、その場合では、容器は、潜在的にその内容物をこぼし、汚染を引き起こし得るため、容器は、入力モジュール220内のエラー/隔離ラック124cに移送され、最終的に、システム100から除去される。いくつかの実施例では、液体レベル検出は、キャップなしのサンプル容器に対してのみ実施されてもよい。
【0343】
一実施例では、走査装置225はまた、入力モジュール220から移送されている容器がキャップを含むかどうかを検出する、マシンビジョンシステムを含む、または組み込んでもよい。その情報は、機械可読容器識別情報と相関される容器情報に追加されてもよく、その時点から、WMSは、その容器の開放/閉鎖(キャップ付き/キャップなし)ステータスを追跡し、種々の他のセンサが、本システム全体を通してキャップの存在を検出および確認するために、システム100を中心として分散されてもよい。機械可読容器識別情報と相関される容器情報に追加され得る他の情報は、容器サイズ(例えば、直径および高さ)、容器がキャップなしである場合にヘッドスペース、および容器底部外形(例えば、平坦または丸形)等の入力モジュール220のLLDまたはレーザカーテン能力から導出される情報を含んでもよい。
【0344】
サンプル移送モジュール300は、サンプルを第1のタイプのサンプル容器から、軌道105上で輸送され、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される。サンプル移送モジュール300は、主要システムコントローラ(例えば、WMS)と協働的に通信する専用サブコントローラ300aを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のタイプのサンプル容器および第2のタイプのサンプル容器は、同じ容器であってもよく、他の実施形態では、第1のタイプのサンプル容器および第2のタイプのサンプル容器は、異なる容器(例えば、異なる寸法、異なる形状、および/または異なる容積)であってもよい。サンプル移送モジュール300は、分析器ステーションのうちの1つまたはそれを上回るものにおける試験のためにサンプル収集レセプタクル内に含有される流体サンプルを調製するように構成される。すなわち、サンプル移送モジュール300は、それを通して試料を含有するサンプル収集レセプタクルのトレイが、オペレータによってサンプル移送モジュール300の装填室(図示せず)の中に手動で装填され得る入力としての役割を果たしてもよい。サンプル移送モジュール300は、次いで、試料の1つまたはそれを上回るアリコートを収集レセプタクルのそれぞれから少なくとも1つの空のサンプル容器に移送する。例えば、サンプル移送モジュール300は、流体サンプルの一部を1つのタイプのサンプルレセプタクル(例えば、サンプル収集レセプタクル)から別のタイプのサンプルレセプタクル(例えば、移送された流体サンプルに対して試験を実施するための分析器ステーション140A-140Dのうちの1つまたはそれを上回るものにおける使用のために適合される構成を有するサンプル容器)に移送するために構成されてもよい。サンプル移送モジュール300は、サンプル収集レセプタクルおよびサンプル容器からキャップを除去し、その上のキャップを交換するための1つまたはそれを上回るデバイスを含んでもよい。サンプル容器は、サンプル収集レセプタクルと異なる構成(例えば、異なるサイズおよび/または形状)を有してもよい。サンプル移送モジュール300はまた、分析器ステーション140A-140Dのうちの少なくとも1つにおける試験のために流体サンプルを調製するために、流体サンプル(またはその部分)を別のレセプタクル(例えば、バルク試薬レセプタクル)からの試薬と組み合わせてもよい。したがって、サンプル移送モジュール300は、流体サンプル102および/または試薬を吸引および分注する1つまたはそれを上回るピペッタ(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施例では、サンプル移送モジュール300は、ボルテックス、混合、および培養機能を実施するように構成されてもよい。流体サンプルが移送されたサンプル容器は、次いで、例えば、ピックアンドプレースロボット300b等の容器移送ロボットによって、分析前/後軌道202に、または軌道上の搬器に輸送されてもよい。
【0345】
軌道202は、搬器がサンプル容器がサンプル移送モジュール300から待機している搬器に移送されることを待機している間、およびサンプル容器が、例えば、容器移送ロボット300bによって移送された搬器に関して、搬器および容器が分析前/後軌道202に移送されることを待機している間、分析前/後軌道202の主要容器輸送レーンから離れて空の搬器を保持するためのサンプル移送モジュール300と関連付けられる緩衝待ち行列302を含んでもよい。方向転換器303、例えば、枢動可能ゲートが、WMSによって命令されるように、軌道コントローラ138によって選択的に展開され(
図2に示されるように非方向転換位置から方向転換位置に移動され)、軌道202から緩衝待ち行列302に空の搬器を方向転換してもよい。走査装置304(例えば、マシンビジョンシステム)が、搬器が分析前/後軌道202上にある間に空の搬器を走査および識別するためにサンプル移送モジュール300と関連付けられてもよい。走査装置304は、2つのマシンビジョンカメラ、すなわち、走査装置304の前の搬器の存在を検出するための下側カメラと、搬器内のサンプル容器の存在を検出するための上側カメラとを備えてもよい。代替として、走査装置304は、搬器を検出する下側近接センサと、サンプル容器が搬器内に位置付けられているかどうかを検出するための上側フォトセンサとを備えてもよい。走査装置304は、WMSと通信してもよく、いかなるサンプル容器も、上側カメラによって検出されない、すなわち、搬器が、空である場合、WMSは、サンプル容器がサンプル移送モジュール300から搬器に移送され得るように、空の搬器を緩衝待ち行列302に方向転換するために方向転換器303を展開するように軌道コントローラ138に命令する。
【0346】
いくつかの実施形態では、サンプル移送モジュールの中に装填されるサンプル収集容器は、機械可読識別情報(例えば、バーコードまたはRFID)を含み、その情報は、患者識別、STATまたは非STATステータス、およびサンプルに関して指示された試験またはアッセイ等のサンプルに関する情報と(例えば、LISまたは他のサンプルデータベースにおいて)相関される。サンプル物質が移送されるサンプル容器もまた、機械可読識別情報(例えば、バーコードまたはRFID)を含んでもよく、サンプル移送モジュール300は、サンプル収集容器およびサンプル容器の両方と関連付けられる機械可読識別情報を読み取るための走査装置を含んでもよい。サンプル容器と関連付けられる機械可読情報は、例えば、LIS134のサンプルデータベース内に記憶され、サンプルに関して指示された試験またはアッセイ(すなわち、有効アッセイ)等のサンプル収集容器と関連付けられる識別情報と相関されてもよい。サンプル移送モジュール300から運搬器105に(具体的には、運搬器105の分析前/後軌道202に)移送されたサンプル容器は、その後、入力モジュール220を介して運搬器105に移送されたサンプル容器と同一の様式でシステム100によって処理されてもよい。
【0347】
例示的サンプル移送モジュールが、米国特許第9,335,336号に説明され、Hologic, Inc.(Marlborough, MA)から入手可能なTomcat(R)器具において具現化される。
【0348】
分析前/後区画200はまた、2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にすることに先立って、例えば、磁気分離手順によって、サンプル容器内の標的物質を単離および精製するように構成されるサンプル精製モジュール(図示せず)を含んでもよい。
【0349】
分析前/後区画200はさらに、分析前戻り区画204から上流のサンプル移送モジュール300と分析前戻り区画204との間に位置し得る、分析前走査装置222(例えば、バーコード走査装置またはRFID走査装置)を含んでもよい。入口区画116が、分析前/後軌道202の1つの端部から延在し、出口区画118が、分析前/後軌道202の別の端部から延在する。
【0350】
第1の軌道方向転換器または入力方向転換器126が、分析前/後軌道202から入口区画116への、または分析前戻り区画204へのサンプル容器の移動を制御する。第2の軌道方向転換器または戻り方向転換器119が、分析前戻り区画204上で移動する容器を分析前/後軌道202に戻るように指向する。
【0351】
第1の軌道方向転換器126および第2の軌道方向転換器119は、展開されると、第1の軌道上で移動する容器を第1の軌道に対して横方向に配向される第2の軌道に指向させる、湾曲した方向転換器である。第1の軌道方向転換器126および第2の軌道方向転換器119は、それぞれ、
図2に示されるように、方向転換器が容器を方向転換するために軌道を横断して延在する第1の位置または第1の構成と、第1の軌道上で移動する容器が方向転換されない第2の位置または第2の構成との間で枢動するように構成されてもよい。第1の軌道方向転換器126が、その第2の位置または構成にあるとき、分析前/後軌道202上で移動する容器は、入口区画116上に進むことを可能にされ、それによって、サンプル容器が分析前区画200(または第1のループ区画)から分析区画110(または第2のループ区画)に移送されることを可能にする。後退可能軌道壁区画(図示せず)が、第1の軌道方向転換器126がその第2の位置にあるとき、分析前戻り区画204を横断して延在され、サンプル容器が分析前戻り区画204に進入しないように遮断し、容器が入口区画116上に進むことを確実にしてもよい。第1の軌道方向転換器126が、その第1の(方向転換)位置または構成に枢動されると、後退可能軌道壁区画は、サンプル容器が分析前/後軌道202から分析前戻り区画204上に方向転換されることを可能にするために後退され、それによって、サンプル容器が分析前区画200から分析区画110に移送されないように防止する。
【0352】
第2の軌道方向転換器119が、その第2の位置または構成にあるとき、出口軌道区画118上で移動する容器は、分析前/後軌道202上に進むことを可能にされる。後退可能軌道壁区画(図示せず)が、第2の軌道方向転換器119がその第2の位置にあるとき、分析前戻り区画204を横断して延在され、サンプル容器が分析前戻り区画204に進入しないように遮断し、容器が分析前/後軌道202上に進むことを確実にしてもよい。第2の軌道方向転換器119が、その第1の(方向転換)位置または構成に枢動されると、後退可能軌道壁区画は、サンプル容器が分析前戻り区画204から分析前/後軌道202上に方向転換されることを可能にするために後退される。
【0353】
分析区画110の特徴が、
図3に示される。分析区画110は、サンプル容器からサンプル物質を抽出し、抽出された物質に対して規定されたアッセイを実施するための1つまたはそれを上回る分析器ステーションを含む。
図3の図示される実施形態では、分析区画110は、4つの分析器ステーション140A、140B、140C、および140Dを含む。他の実施形態では、本システムは、4つを下回る分析器ステーションまたは4つを上回る分析器ステーションを含んでもよい。分析軌道112が、図示される実施形態では、反時計回り方向においてサンプル容器を分析器ステーション140A-140Dに運搬し、必要な場合、再循環区画114が、分析軌道112に戻るようにサンプル容器を運搬するであろう。
【0354】
図4は、分析器ステーション140(すなわち、分析器ステーション140A-140Dのうちのいずれか1つ)と、図示される実施形態では、相互と相互接続され、通信し、実験室情報システム(「LIS」)134とともに通信する、軌道コントローラ138と、サンプルデータベースを含む、またはそれと通信し得る、ワークフロー管理システム(「WMS」)136と、分析器ステーションおよび分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられ、その中に、例えば、関連付けられる分析器の機能アッセイの識別が記憶される、分析器データベースを含む、またはそれと通信し得る、分析器ソフトウェアモジュール152とを備える、システムコントローラとの特徴を示す、概略図である。
図4は、分析軌道112の一部および分析器ステーション140のうちの単一のもののみを示す。分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる分析器142の動作およびスケジューリングを制御し、各関連付けられる分析器142に関するデータおよび情報を維持および更新する、ハードウェア(コンピュータまたはプロセッサ等)および/またはソフトウェアの組み合わせを備えてもよい。
【0355】
各分析器ステーション140は、分析軌道112に隣接して配置され、例えば、自動化(ロボット)ピペッタ等のサンプル移送デバイスを使用して、サンプル容器からある量のサンプル物質を移送し、分析器内のレセプタクル装置におけるサンプルに対してアッセイまたは他のプロセスを実施するように構成される。サンプル容器120から機械可読識別情報を走査するように構成される、走査装置144が、各分析器ステーション140と関連付けられてもよい。緩衝待ち行列148が、各分析器ステーションと関連付けられてもよく、分析軌道112に隣接し、サンプル容器120を受容するように構成される軌道の範囲を備えてもよく、そのそれぞれは、搬器122によって支持され、その上で搬送されてもよく、緩衝待ち行列148と関連付けられる方向転換器またはゲート146によって分析軌道112から緩衝待ち行列148に方向転換される。154において図式的に示されるピックアンドプレースロボットが、典型的には、搬器122を伴わずに、サンプル容器120を緩衝待ち行列148上のサンプル容器ハンドオフ位置156からシャトルモジュール150に移送し、これは、処理のためにサンプル容器120を分析器142の中に移送する。センサが、サンプル容器120および搬器122がサンプル容器ハンドオフ位置156に位置付けられるときを検出するために提供されてもよく、緩衝待ち行列148は、ブレーキ、グリッパ、停止要素、またはサンプル容器ハンドオフ位置156において搬器122を不動化するための他の手段を含んでもよい。縦方向に延在するフランジが、例えば、米国特許第7,485,264号に説明されるように、サンプル容器120が搬器から除去されているとき、搬器122が軌道から除去されないように防止するために、容器122の周辺溝に係合してもよい。ピックアンドプレースロボット154は、サンプル容器120を握持し、緩衝待ち行列148からシャトルモジュール150のキャリッジ170に移送する(逆もまた同様である)ように構成される、フィンガまたは握持部材(図示せず)を伴うロボットアーム(図示せず)を有してもよい。例示的ピックアンドプレースロボットが、米国仮出願第63/104,401号に説明されている。
【0356】
ある実施形態では、シャトルモジュール150は、概して、ピックアンドプレースロボット154からサンプル容器の設置を受け取り、次いで、サンプル容器を分析器142に隣接する、またはその中のサンプル移送場所(例えば、自動化ピペッタ(ピペッタロボット)がある量のサンプルをサンプル容器から抽出(吸引)し、次いで、抽出されたサンプルを他の容器の中に分注することによってサンプルをサンプル容器から別の容器に移送するピペット操作場所)の中に自動的に移送するように構成される、電気機械的機構を備える。キャリッジ170が、緩衝待ち行列148に近接して位置付けられる第1の場所(例えば、容器積込場所または第1の端部172)と第2の場所(例えば、ピペット操作場所または第2の端部174)との間で第1の端部と第2の端部との間の経路に沿って進行する。第1の端部172および第2の端部174は、それぞれ、分析器142内の場所または分析器142の外側の場所であってもよい。キャリッジ170は、ピックアンドプレースロボット154からサンプル容器120を受容し、サンプル容器120を第1の端部172から第2の端部174に輸送するように構成される。キャリッジ170は、開放上側端部が暴露され、ロボットピペッタ176等の物質移送デバイスによってアクセス可能である直立配向においてサンプル容器120を保持するための構造を含んでもよい。キャリッジ170が、第2の端部174に位置付けられるとき、分析器142の物質移送デバイス(例えば、ロボットピペッタ176等)は、サンプル容器120から流体の1つまたはそれを上回るアリコートを除去(吸引)する。十分な量の流体がサンプル容器120から除去された後、キャリッジ170は、第1の端部172に戻るようにサンプル容器120を輸送する。ピックアンドプレースロボット154は、次いで、キャリッジ170からサンプル容器120を除去し、緩衝待ち行列148上に位置付けられる搬器122(同一または異なる搬器)にサンプル容器120を移送する。緩衝待ち行列148は、次いで、移送されたサンプル容器120を伴う搬器122を分析軌道112に戻るように輸送してもよく、これは、サンプル容器120を別の分析器ステーション140に、または別のモジュール(例えば、サンプル容器を冷蔵状態において一時的に保持するための容器保管モジュール214または分析前/後区画200上の出力モジュール216)に輸送する。
【0357】
シャトルモジュール150は、サンプル物質をサンプル容器から分析器142内のレセプタクル装置の中に移送する前にサンプル識別を検証するために、緩衝待ち行列148と分析器142との間で往復運動される各サンプル容器120と関連付けられる機械可読サンプル識別情報(例えば、バーコードまたはRFID)を走査するための走査装置178を含んでもよい。
【0358】
例示的シャトル機構が、国際公開第WO 2020/226969号に説明されている。
【0359】
本開示では、別様に明示的に、または文脈によって規定されない限り、サンプル容器は、サンプル容器120を緩衝待ち行列148から分析器142に隣接する、またはその中の分析器ステーション140内のサンプル移送場所に移送し、ある量のサンプル物質をサンプル容器から分析器142内のレセプタクル装置のプロセス容器に移送し、次いで、サンプル容器を緩衝待ち行列148に戻すことによって「処理」される。
【0360】
サンプルがサンプル容器から分析器142内のレセプタクル装置のプロセス容器に移送された後、シャトルモジュール150は、サンプル容器をピックアンドプレースロボット154に戻るように移送し、これは、これは、サンプル容器をサンプル容器ハンドオフ位置156に戻し、そこで、サンプル容器は、移送モジュール158によって緩衝待ち行列148に戻るように移送される。緩衝待ち行列軌道148は、サンプル容器を方向転換器168に経路指定し、これは、サンプル容器を緩衝待ち行列148から分析軌道112に戻るように方向転換する。
【0361】
シャトルモジュール150は、シャトルモジュール150とピックアンドプレースロボット154との間のサンプル容器移送を協調および同期させるために、例えば、RS232インターフェースによって、軌道112およびピックアンドプレースロボット154と信号通信する。
【0362】
システム100は、システム制御(例えば、本システムのコンポーネントおよびモジュールの動作の制御)、監視、サンプル容器ソートおよびスケジューリング、およびデータベース管理を含む、システム100に関するいくつかの動作をもたらす、(ファームウェアを含み得る)ソフトウェアを実行するためのコンピュータまたはプロセッサ、すなわち、1つまたはそれを上回る専用コンピュータを備え得る、1つまたはそれを上回るシステムコントローラ(例えば、
図4に示され、上記に説明されるような)によって制御される。コントローラは、1つまたはそれを上回る論理要素、例えば、コンピュータ、プロセッサ、埋込コントローラ、プログラマブルゲートアレイ、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理デバイス等を介して実装されてもよく、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、および現在公知または後に開発される他のタイプのメモリを含み得る、データ記憶メモリを含む、またはそれにアクセスしてもよい。コントローラはまた、例えば、磁気テープドライブ、光学ディスクドライブ、USBスロット、メモリカードインターフェース、インターネットメモリ、クラウドベースのメモリ、または現在公知または後に開発される任意の記憶媒体またはフォーマットを表す、ハードディスクドライブおよび/またはリムーバブル記憶ドライブを含む、付加的メモリを含んでもよい。本明細書に使用されるメモリデバイスおよび記憶ユニットは、現在公知または後に開発される電子データの永続的および/または揮発性記憶のための任意の記憶媒体を備えてもよい。そのようなデータは、例えば、リレーショナルデータベース、オブジェクトデータベース、フラットファイル、リスト等、またはそれらのある組み合わせを含む、現在公知または後に開発される任意のデータ構造およびフォーマットを備え得る、データベース内の記憶媒体内に記憶されてもよい。種々の実装では、ソフトウェアは、コンピュータ、プロセッサ等(すなわち、専用コンピュータ)によって実行されると、コンピュータ、プロセッサ等に、本明細書に説明される1つまたはそれを上回る機能、プロセス、方法、アルゴリズム等を実行させる、コンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータ可読媒体またはコンピュータプログラム製品において具現化されてもよい。機能は、モータ制御機能、信号制御機能(例えば、処理、検出、伝送等)、論理機能、算出機能、電力管理機能、温度制御機能、データ記憶および/または読取機能、または説明されるシステムによって実施され得る任意の他の自動化機能を含んでもよい。
【0363】
図4を参照すると、システム100のある実施形態では、本システムに関するコントローラ機能性は、軌道コントローラ138、ワークフロー管理システム(「WMS」)136、および実験室情報システム(「LIS」)134と通信する各分析器ステーション140と関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152によって実装される。WMS136は、ワークフローおよび高レベルサンプル容器輸送を協調させることに関与する。加えて、WMS136によって実施され得る具体的機能が、下記に説明されるであろう。軌道コントローラ138は、分析前/後軌道202、分析前戻り区画204、緩衝待ち行列軌道234、238、242、248、252、230、および302、および分析前/後区画200上の方向転換器235、239、243、249、253、231、および303、入口区画116および出口区画118、分析軌道112、再循環区画114、緩衝待ち行列軌道148A、148B、148C、および148D、および分析区画110の方向転換器146A、146B、146C、および146C、および第1、第2、第3、および第4の軌道方向転換器126、119、117、および130等の軌道システムのコンポーネントの低レベル機能を制御する。そのような低レベル制御は、各軌道区画に沿ってサンプル容器(または搬器)を移動させるように軌道区画を作動させること、または容器を軌道システムの1つの部分から別のものに方向転換するように方向転換器を作動させること、それらの非方向転換位置に戻るように方向転換器を作動させること、低レベルエラー取扱、および軌道情報の基本表示を含んでもよい。軌道コントローラ138によって実施され得る機能の具体的実施例が、下記に説明されるであろう。各分析器ソフトウェアモジュール152は、各分析器ステーション140と関連付けられるシャトルモジュール150の動作、待ち行列サンプル容器120のスケジューリング、分析器データ(例えば、関連付けられる分析器の機能アッセイ)およびサンプル容器情報の(例えば、WMS136への)伝送、およびシャトルモジュール150によって往復運動されるサンプル容器から分析器140の中へのサンプル移送を制御してもよい。加えて、分析器ソフトウェアモジュール152によって実施され得る具体的機能が、下記に説明されるであろう。LIS134は、バーコードまたは無線周波数識別子等の各サンプル容器と一意に関連付けられるサンプル識別情報に相関されるサンプル毎のアッセイ指示(有効アッセイ)等、システム100に追加されるサンプル容器内に保管されるサンプルについての情報を記憶する、サンプルデータベースを含んでもよい。LIS134、WMS136、分析器ソフトウェアモジュール152、および軌道コントローラ138は、例えば、イーサネット(登録商標)ネットワークまたは他の好適なデータ接続手段によって相互接続されてもよい。
【0364】
図示される実施形態では、各分析器ステーション140A-140Dは、分析器と、走査装置と、方向転換器と、緩衝待ち行列と、シャトルモジュールと、分析器ソフトウェアモジュールとを含む。したがって、分析器ステーション140Aは、分析器142Aと、走査装置144Aと、方向転換器146Aと、緩衝待ち行列148Aと、シャトルモジュール150Aと、分析器ソフトウェアモジュール152Aとを含む。分析器ステーション140Bは、分析器142Bと、走査装置144Bと、方向転換器146Bと、緩衝待ち行列148Bと、シャトルモジュール150Bと、分析器ソフトウェアモジュール152Bとを含む。分析器ステーション140Cは、分析器142Cと、走査装置144Cと、方向転換器146Cと、緩衝待ち行列148Cと、シャトルモジュール150Cと、分析器ソフトウェアモジュール152Cとを含む。分析器ステーション140Dは、分析器142Dと、走査装置144Dと、方向転換器146Dと、緩衝待ち行列148Dと、シャトルモジュール150Dと、分析器ソフトウェアモジュール152Dとを含む。
【0365】
図示される実施形態では、分析器ステーションの分析器はそれぞれ、少なくとも1つの仮説アッセイを実施するように構成される。例証の目的のために、仮説アッセイまたはプロセス「A」が、分析器142Aの機能アッセイであり、仮説アッセイまたはプロセス「B」が、分析器142Bの機能アッセイであり、仮説アッセイまたはプロセス「C」が、分析器142Cの機能アッセイであり、仮説アッセイまたはプロセス「D」が、分析器142Dの機能アッセイであると仮定する。同様に、サンプル容器は、例証目的のために
図1-3において、その中に含有されるサンプルに関する有効アッセイまたはプロセス、すなわち、アッセイ「A」、アッセイ「B」、アッセイ「C」、またはアッセイ「D」を示すように標識化される。したがって、通常の動作下では、各サンプル容器A、B、C、またはDは、そのサンプル容器に関する要求されるアッセイを実施するように構成される個別の分析器142A、142B、142C、または142Dの関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されるであろう。各容器「S」は、下記に説明される1つまたはそれを上回るスキームに従って処理されるであろうSTATサンプル容器である。各容器「X」は、いかなる有効アッセイも有していないサンプル容器であり、すなわち、全ての有効アッセイに関するサンプルは、処理されており、またはサンプル容器は、分析器142A-142Dのいずれの機能アッセイにも対応しない有効アッセイのみを有し、軌道112、116、および202のうちの1つまたはそれを上回るものによって容器保管モジュール214または出力モジュール216に運搬されている。
【0366】
これは、例証目的のための簡略化された配列である。他の実施形態では、分析器のうちの1つまたはそれを上回るものは、1つを上回るアッセイを実施する(すなわち、1つを上回る機能アッセイまたはプロセスを有する)ように構成されてもよい。加えて、2つまたはそれを上回る異なる分析器が、同一の機能アッセイまたはプロセスを有してもよい。最後に、1つを上回るアッセイが、サンプル容器内に含有されるサンプルに対して指示されてもよい。
【0367】
例示的分析器は、米国特許第8,731,712号および第9,732,374号および国際公開第WO 2019/014239号に説明される分析器を含み、Hologic, Inc.(Marlborough, MA)から入手可能なPanther(R)およびPanther Fusion(R)システムにおいて具現化される。
【0368】
入口区画116は、分析軌道112の1つの端部に接続し、出口区画118は、分析軌道112の別の端部に接続する。第4の軌道方向転換器または再循環/出口方向転換器130は、分析軌道112から出口区画118への、または再循環区画114へのサンプル容器の移動を指向し、第3の軌道方向転換器または再循環方向転換器117は、再循環区画114から分析軌道112に戻るようにサンプル容器を指向するように構成される。
【0369】
第3の軌道方向転換器117および第4の軌道方向転換器130は、展開されると、第1の軌道上で移動する容器を第1の軌道に対して横方向に配向される第2の軌道に再指向させる、湾曲した方向転換器である。第3の軌道方向転換器117および第4の軌道方向転換器130は、
図3に示されるように、各方向転換器が容器を方向転換するために軌道を横断して延在する第1の位置または第1の構成と、第1の軌道上で移動する容器が方向転換されない第2の位置または第2の構成との間で枢動するように構成されてもよい。第4の軌道方向転換器130が、その第2の位置または構成にあるとき、分析軌道112上で移動する容器は、出口区画118上に進むことを可能にされ、それによって、サンプル容器が分析区分110から分析前区分200に(すなわち、第2のループ区画から第1のループ区画に)移送されることを可能にする。後退可能軌道壁区画(図示せず)が、第4の軌道方向転換器130がその第2の位置にあるとき、再循環区画114を横断して延在され、サンプル容器が再循環区画114に進入しないように遮断し、容器が出口区画118上に進むことを確実にしてもよい。第4の軌道方向転換器130が、その第1の(方向転換)位置または構成に枢動されると、後退可能軌道壁区画は、サンプル容器が分析軌道112から再循環区画114に方向転換されることを可能にするために後退され、それによって、サンプル容器が分析区分110から分析前区分200に移送されないように防止する。
【0370】
第3の軌道方向転換器117が、その第2の位置または構成にあるとき、入口区画116上で移動する容器は、分析軌道112上に進むことを可能にされる。後退可能軌道壁区画(図示せず)が、第3の軌道方向転換器117がその第2の位置にあるとき、再循環区画114を横断して延在され、サンプル容器が再循環区画114に進入しないように遮断し、容器が分析軌道112上に進むことを確実にしてもよい。第3の軌道方向転換器117が、その第1の(方向転換)位置または構成に枢動されると、後退可能軌道壁区画は、サンプル容器が再循環区画114から分析軌道112上に方向転換されることを可能にするために後退される。
【0371】
システム100の動作が、ここで説明されるであろう。
【0372】
各サンプル容器を入力モジュール220から軌道202に移送するとき、各サンプル容器は、例えば、容器が緩衝待ち行列252上にある間、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報(すなわち、患者ID等のサンプル識別情報)に関して入力走査装置225によって個々に走査されてもよい。入力走査装置225が、入力モジュール220の外側に位置するものとして図示されるが、走査は、代わりに、入力モジュール220の内側に位置する走査装置によって、または容器が入力モジュール220から移送されている際に入力モジュール220の内側のサンプル容器を走査するように別様に構成される走査装置によって、入力モジュール220の内側で行われてもよい。
【0373】
ある実施形態では、入力走査装置225が、入力モジュール220の外側に位置する場合、サンプル容器と関連付けられるいずれのサンプル識別情報も、サンプル容器が入力モジュール220から軌道202に移送されるかどうか、またはその順序に関係しない。すなわち、そのような実施形態では、サンプル容器は、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を走査する前に、およびサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、例えば、WMSを備え得る、システムコントローラによって制御される容器移送機構によって、自動的に除去される。故に、サンプル容器が入力モジュール220から軌道202に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュール220から軌道202に移送される順序は、サンプル容器毎の識別情報および/またはサンプル容器の有効アッセイから独立する。したがって、一実施形態では、サンプル容器は、それらが入力モジュール内に設置される順序、例えば、先入れ先出し方式で入力モジュール220から軌道202に(すなわち、運搬器、分析前ループまたは第1のループ区画に)移送されてもよいが、任意の続けて追加されたSTATサンプル容器は、以前に追加された非STATサンプル容器よりも優先されてもよい。STATサンプル容器は、STATサンプル容器に関して指定される、特定のラック位置におけるラック124a等の入力モジュール220の区分内に含有されてもよく、その容器移送ロボット220bを含む、入力モジュール220は、例えば、WMSによって、他のサンプル容器の前にSTATサンプル容器を専用面積から軌道202に移送するように制御されてもよい。ある実施形態では、入力モジュール220は、ラック124aがSTATラック位置から除去され、そこで交換される度に作動されるスイッチを含んでもよい。STAT位置におけるラック124aが交換される度に、容器移送ロボット220bは、入力モジュール220内の任意の他のラックからサンプル容器を除去する前に、ラック124aからサンプル容器を除去するように制御されてもよい。容器移送ロボット220bは、サンプル容器が第1の位置(例えば、行1、列1)から始めてラック内の全ての位置から除去されるまで、または容器移送ロボット220bが規定された数、例えば、5つの連続するラック内の空のサンプル容器位置を検出するまで、ラック124a等の特定のラックからサンプル容器を除去するように制御されてもよい。各サンプル容器が入力モジュール220から自動的に移送された後、またはその際、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報は、例えば、入力走査装置225によって走査されてもよく、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイが、サンプルデータベース内の識別情報と相関される情報から識別される。
【0374】
ラック124bは、STATサンプル容器または隔離サンプル容器のいずれでもないサンプル容器120のための容器保持空間を表す。
【0375】
例示的機械可読サンプル識別情報は、バーコード(1次元および/または2次元バーコード)または無線周波数識別(「RFID」)タグ、またはホログラフィックタグ、またはサンプル容器の一意の識別情報を記憶および伝達するための任意の他の好適な手段において具現化されてもよい。機械可読識別情報は、サンプル容器自体の上で、サンプル容器を支持する搬器上で、または両方で搬送されてもよい。入力走査装置225によって取得されたサンプル識別情報は、WMS136によってアクセス可能な、またはそれと別様に関連付けられるデータベース内に記憶され、実験室情報システム(「LIS」)134データベース等のデータベース(サンプル識別情報が記憶される同一のデータベースであり得る)内に記憶されるサンプル情報に対して相関される。LISデータベース内に記憶される情報は、サンプル容器のサンプル物質内容物に対して行われるべき1つまたはそれを上回る有効アッセイまたは試験を含むであろう。WMSデータベース内のサンプル記録は、次いで、サンプル毎の有効アッセイおよびサンプルがSTAT優先度を有するかどうか等の他の情報を含むように更新される。WMS内のサンプル記録はまた、例えば、STATへの優先度ステータスの変更または反射試験、逆重畳試験、または判別試験等の新しい、または付加的試験指示または試験命令等のLIS134によって続けてブロードキャストされた情報を用いて更新されてもよい。
【0376】
分析器142A、142B、142C、および142Dはそれぞれ、サンプル物質に対して少なくとも1つのアッセイを実施するように構成される(すなわち、各分析器は、少なくとも1つの機能アッセイまたはプロセスを有する)。分析器は、異なる機能アッセイを有する(すなわち、分析器は、同一のアッセイを実施するように構成されない)、同一の機能アッセイを有する、または同一および異なる機能アッセイの混合物を有してもよく、分析器は、同一である少なくとも1つの機能アッセイを有する。
【0377】
サンプル容器に対して実施されるべき有効アッセイが、入力走査装置225において取得されたサンプル識別情報から決定された後、WMSは、サンプル物質に関して指示された少なくとも1つの有効アッセイを実施することが可能な少なくとも1つの分析器が分析区画110内に存在するかどうかを決定する。これは、分析器によって、例えば、それぞれ、各分析器142A-142Dと関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152A-152DによってWMSに伝送された、各分析器の機能アッセイを示す情報から決定される。サンプル物質に関する有効アッセイと合致する機能アッセイを有するいかなる分析器も、分析区画110内に存在しない場合、サンプル容器は、第1のループ区画上に留保される。すなわち、容器は、分析前/後軌道202によって第1の軌道方向転換器126に運搬または経路指定され、方向転換器126は、サンプル容器を分析前戻り区画204に方向転換するためにその第1の構成になるように制御される。分析前戻り区画204は、その第1の構成において構成される方向転換器119によって分析前/後軌道202に戻るようにサンプル容器を運搬または経路指定し、サンプル容器は、分析前/後区画200内の容器保管モジュール214に運搬され、そこで、これは、サンプル容器内のサンプル物質によって要求される1つまたはそれを上回るアッセイを実施するように構成される分析区画110内の分析器が利用可能になるような時間まで保管される。代替として、サンプル容器は、分析前/後軌道202によって分析前/後区画200内の出力モジュール216に運搬されてもよく、そこから、これは、システム100から除去されることができる。さらなる代替として、サンプル容器は、サンプル容器が分析器142によって処理され得るような時間まで、分析前区画200の周囲で、すなわち、軌道202および分析前戻り区画204によって形成される第1のループ区画の周囲で運搬されてもよい。さらなる代替として、サンプル容器は、入口区画116を介して分析軌道112に運搬されてもよく、サンプル容器は、サンプル容器が分析器142によって処理され得るような時間まで、分析区画110の周囲で、すなわち、分析軌道112および再循環区画114によって形成される第2のループ区画または再循環ループの周囲で運搬されてもよい。
【0378】
容器保管モジュール214において、ピックアンドプレースロボットまたは他の容器移送ロボット等の容器移送機構(図示せず)が、サンプル容器を軌道202または保管モジュール緩衝待ち行列238(該当する場合)から移動させ、サンプル容器を容器保管モジュール214内のラック、棚、または他の保持構造の中に設置するために提供されてもよい。容器移送機構は、その搬器から、または搬器を伴わずにその上に直接支持される場合、軌道202から、または緩衝待ち行列238からサンプル容器を除去してもよい。同様に、出力モジュール216において、ピックアンドプレースロボットまたは他の容器移送ロボット等の容器移送機構(図示せず)が、その搬器から、または軌道上に直接支持される場合、軌道202からサンプル容器を除去し、容器を出力モジュール216内の棚、ラック、または他の保持構造上に設置するために提供されてもよい。出力モジュール216内に設置されたサンプル容器は、次いで、モジュール216から除去されてもよい。容器保管モジュール214または出力モジュール216と併用され得る例示的ピックアンドプレースロボットが、米国仮出願第63/104,401号に説明されている。
【0379】
分析区画110が、サンプル容器の有効アッセイと合致する少なくとも1つの機能アッセイを有する少なくとも1つの分析器を含む場合、サンプル容器は、サンプル容器および/またはその中に含有されるサンプル物質の前処理のために、軌道202によって分析前/後区画200内の種々の分析前モジュールに運搬されてもよい。そのような分析前モジュールは、例えば、各サンプル容器からキャップを除去するためのデキャッパモジュール208を含んでもよく、これは、サンプル容器の開放上部端に対するサンプル容器内に保持される液体サンプルのレベルを検出するための液体レベル検出(「LLD」)デバイスを含んでもよい。貫通可能または穿刺可能キャップを有するサンプル容器は、デキャッパモジュール208を迂回してもよい。分析前モジュールによる分析前処理後(存在する場合)、サンプル容器は、軌道202によって分析前走査装置222に運搬され、そこで、方向転換器126をその第2の構成にアクティブ化することによってサンプル容器を軌道202から入口区画116に経路指定するべきか、または方向転換器126をその第1の構成にアクティブ化し、サンプル容器を軌道202から分析前戻り区画204に方向転換し、それによって、サンプル容器を軌道202および分析前戻り区画204の連続的ループ(すなわち、第1のループ区画または分析前ループ)上に留保するべきかが、決定される。
【0380】
ある実施形態では、サンプル容器が運搬器105の分析前/後軌道202上の分析前走査装置222を通過する際、走査装置222は、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を読み取る、または走査する。システムコントローラ、例えば、WMSは、LIS(サンプルデータベース)134にクエリを行い、サンプル容器と関連付けられる識別情報と相関される1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する。WMSは、次いで、そのサンプル容器に関する有効アッセイを、分析ループと動作的に関連付けられる1つまたはそれを上回る分析器142の機能アッセイと比較する(機能アッセイは、WMS内に記憶されてもよい、および/またはWMSは、分析器142のそれぞれと関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152にクエリを行ってもよい)。いくつかの実施形態では、システムコントローラは、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイが、分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイと合致する場合、(例えば、サンプル容器を軌道202から入口区画116に指向するように方向転換器126をアクティブ化することによって)サンプル容器を分析前軌道202から分析軌道112に解放するように構成される。
【0381】
分析区画110に過剰に装填することを回避するために、分析区画110内の全てのサンプル容器を追跡するWMSは、分析区画110が、限度容量にある場合、付加的サンプル容器を分析区画110に解放しない場合がある。したがって、WMSは、分析区画110上で輸送されているサンプル容器の数を追跡し、その数を分析ループ(または第2のループ区画または再循環ループ)の容量限界(すなわち、分析ループ上で許容されるべき、または収容され得るサンプル容器の最大数)と比較するようにプログラムされてもよい。この場合では、WMS136は、第1の軌道方向転換器126に、サンプル容器を保持するためにサンプル容器を容器保管モジュール214に経路指定するために、サンプル容器を分析前戻り区画204に方向転換させるように、または分析区画110がもはや限度容量にないような時間まで、連続的軌道202、204上でサンプル容器を再循環させるように軌道コントローラ138に命令してもよい。WMSは、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されたサンプル容器の数および第2のループ区画から第1のループ区画に移送されたサンプル容器の数を監視および比較することによって、第2のループ区画上のサンプル容器の数を監視してもよい。WMSは、機能アッセイが、少なくとも1つの有効アッセイと合致する場合、および/または分析軌道112上のサンプル容器の数が、分析軌道容量限界を上回らない場合、サンプル容器を分析前軌道202から分析軌道112に移送してもよい。
【0382】
WMS136はまた、分析区画110に解放されるサンプル容器を「負荷分散」するように構成(プログラム)されてもよく、サンプル容器が、有効アッセイを実施するように構成される分析器の割合に少なくとも大まかに対応する割合で分析区画110に解放されることを意味する。単純な実施例で例証するために、分析区画110が、3つの分析器を含み、2つが、機能アッセイ「A」を有し、1つが、機能アッセイ「B」を有する場合、WMS136は、1つの「B」サンプル容器毎に2つの「A」サンプル容器の比率において有効「A」アッセイおよび有効「B」アッセイを伴うサンプル容器を解放するように構成されてもよい。
【0383】
上記に説明されるように、本システムに利用可能な機能アッセイは、1つまたはそれを上回る分析器の変化する可用性および/または各分析器の機能アッセイの変化に応じて、時間に伴って変動し得る。上記に説明されるような負荷分散は、1つまたはそれを上回る分析器ステーションが一時的に利用不能になる結果をもたらし得る。
【0384】
いったんサンプル容器が分析軌道112上に来ると、これは、分析器ステーション140A、140B、140C、および140Dのそれぞれを通過する。サンプル容器が分析器ステーションのうちの1つ、例えば、分析器ステーション140Aに接近する際、これは、関連付けられる走査装置144Aを通過し、これは、容器と関連付けられる機械可読サンプル識別情報(例えば、バーコードまたはRFID)を読み取る。サンプル識別情報は、関連付けられるサンプル容器内のサンプルに対して実施されるべき有効アッセイまたは複数のアッセイを決定するために使用される。例えば、WMS136内のサンプル記録は、サンプル容器毎のサンプル識別情報および有効アッセイ指示を含む。さらなるデータベース、例えば、分析器142Aの分析器ソフトウェアモジュール152Aと関連付けられる分析器データベースが、分析器142Aがサンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイと合致する少なくとも1つの機能アッセイを有するかどうかを決定するために照会されてもよい。分析器142Aが、少なくとも1つの有効アッセイを実施するように構成される場合、分析器ソフトウェアモジュール152Aは、「方向転換」コマンドをWMS136に伝送し、WMSは、サンプル容器を分析軌道112から関連付けられる緩衝待ち行列148Aに方向転換するために、関連付けられる方向転換器146Aにシグナリングするように軌道コントローラ138に命令する。分析器142Aが、サンプルの要求される少なくとも1つのアッセイを実施するように構成されない場合、分析器ソフトウェアモジュール152Aは、「非方向転換」コマンドをWMS136に伝送し、関連付けられるサンプル容器は、分析軌道112に沿って次の分析器ステーション140Bに進む。
【0385】
上記のように、分析器ステーションが処理し得るサンプル容器の数に対する規定された限界が、存在し得る。1つのそのような限界は、緩衝待ち行列148A内に保持され得るサンプル容器の有限数である。緩衝待ち行列が、限度容量まで充填される場合、分析器ソフトウェアモジュール152Aは、分析器142Aが、少なくとも1つの有効アッセイを実施するように構成される場合であっても、「非方向転換」コマンドをWMS136に伝送してもよい。
【0386】
それぞれ、各分析器ステーション140A-140Dと関連付けられる各走査装置144A-144Dはまた、一般的に、分析器ステーション毎に、接近するサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに方向転換されるであろうかどうか、および分析区画110の端部まで次の分析器ステーションに経路指定されるであろうかどうかの決定が行われる、「決定点」と考えられてもよい。
【0387】
分析器ステーション140Bに接近する間、サンプル容器は、関連付けられる走査装置144Bを通過し、これは、容器と関連付けられる機械可読サンプル識別情報(例えば、バーコードまたはRFID)を読み取る。サンプル識別情報は、再び、関連付けられるサンプル容器内のサンプルに対して実施されるべき有効アッセイまたは複数のアッセイを決定するために使用され、分析器142Bと関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152Bは、分析器142Bがサンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイを実施するように構成されるかどうかを決定するために照会されてもよい。分析器142Bが、少なくとも1つの有効アッセイを実施するように構成される場合、分析器ソフトウェアモジュール152Bは、「方向転換」コマンドをWMS136に送信し、関連付けられる方向転換器146Bは、サンプル容器を分析軌道112から関連付けられる緩衝待ち行列148Bに方向転換する。分析器142Bが、サンプルの要求される少なくとも1つのアッセイを実施するように構成されない場合、分析器ソフトウェアモジュール152Bは、「非方向転換」コマンドをWMS136に送信し、関連付けられるサンプル容器は、分析軌道112に沿って次の分析器ステーション140Cに進む。
【0388】
上記に説明されるプロセスは、サンプル容器内に含有されるサンプルの要求される少なくとも1つのアッセイを実施するように構成される分析器が識別されるまで、各後続分析器ステーション140C、140Dにおいて繰り返されてもよい。
【0389】
サンプル容器が緩衝待ち行列148A-148Dに方向転換された後、WMS136は、あるプロセス数のサンプル容器のそれぞれが、シャトルモジュール150A-150Dによって1つずつ関連付けられる分析器142A-142Dの中に往復運動される前に、緩衝待ち行列148A-148D内に同一の有効アッセイを伴うそのプロセス数のサンプル容器を蓄積しようとして、以前に方向転換されたサンプル容器とともに群化するべき合致するサンプル容器(すなわち、同一の有効アッセイを伴うサンプル容器)を見出そうとするであろう。本概念を例証し、プロセス数が5つであると仮定すると、
図3は、緩衝待ち行列148A内の5つの「A」サンプル容器(すなわち、有効アッセイ「A」を伴うサンプル容器)、緩衝待ち行列148B内の5つの「B」サンプル容器(すなわち、有効アッセイ「B」を伴うサンプル容器)、緩衝待ち行列148C内の5つの「C」サンプル容器(すなわち、有効アッセイ「C」を伴うサンプル容器)、および緩衝待ち行列148D内の5つの「D」サンプル容器(すなわち、有効アッセイ「D」を伴うサンプル容器)を示す。
【0390】
正しいサンプル容器が分析器の中に往復運動されていることを確実にするために、サンプル容器と関連付けられるサンプル識別情報は、サンプル容器の識別を検証するために、例えば、走査装置178としてのシャトルモジュール150内で走査されてもよい。サンプル容器は、分析器142A-142D毎に一度に1つずつ処理される。次のサンプル容器は、先行するサンプル容器が関連付けられるシャトルモジュール150A-150Dによって関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに戻され、サンプル容器ハンドオフ位置156(
図4参照)が次のサンプル容器のために空けられるまで、処理を開始しない。システム100を通してサンプル容器を追跡するために、サンプル容器識別情報は、サンプル容器が緩衝待ち行列148の中に受け取られる前に、WMS136によって(例えば、イーサネット(登録商標)接続を介して)分析器ソフトウェアモジュール152に伝送される。
【0391】
記述されるように、いったん緩衝待ち行列148から分析器142へのサンプル容器120の移送が、シャトルモジュール150において開始されると、シャトルモジュール内の走査装置は、サンプル容器識別情報が、分析器ソフトウェアモジュールによって維持される分析器スケジュール内のサンプル容器識別情報と合致することを読み取り、検証する。ある実施形態では、合致が失敗する場合、サンプル容器は、軌道システムに戻され、適切なエラーコードが、WMSに返され、通知される。
【0392】
サンプルが(例えば、ロボットピペッタによって)分析器内のサンプル容器から抽出され、サンプル容器が緩衝待ち行列に戻された後、サンプル容器は、次いで、分析軌道110に戻るように経路指定される。サンプル容器特有情報は、分析器から分析軌道110に戻るようなサンプル容器ハンドオフに応じて、分析器ソフトウェアモジュール152内で更新され、WMS136にプッシュバックされるであろう。例えば、サンプルデータベースは、アッセイがもはやそのサンプル容器に関して有効ではないことを示すように、サンプルが抽出されたばかりの有効アッセイのステータスを変更するために、そのサンプル容器に関して改訂されてもよい。上記のように、サンプルに対して実施されたアッセイは、分析器ソフトウェアモジュールによってサンプル容器の有効アッセイリストから除去されるであろう。WMSは、エラー取扱、サンプル容器経路指定、ワークフロー管理、データ表示、フォローアップ試験指示、反射試験指示等の下流機能および処理のために本情報を使用するであろう。
【0393】
サンプルが1つの分析器においてサンプル容器から抽出され、サンプル容器が分析軌道110に戻された後、サンプル容器は、任意の残りの分析器ステーションに経路指定されるであろう。各分析器ステーションにおいて、サンプル容器識別情報は、そのサンプル容器に関して任意の残りの有効アッセイが存在するかどうかを(WMSから)決定するために走査され、(分析器ソフトウェアモジュールによって決定されるように)関連付けられる分析器によって実施され得る有効アッセイが、存在する場合、サンプル容器は、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換され、そこで、WMSは、同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器を蓄積しようと試みるであろう。
【0394】
種々の実施形態では、WMSは、同一の有効アッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が緩衝待ち行列において蓄積されることを無期限に待機しないであろう。下記により詳細に説明されるように、一実施形態では、具体的有効アッセイを要求する最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された後の所定の期間後、同一の具体的アッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が、緩衝待ち行列内に蓄積された場合、分析器は、サンプル容器のその数がプロセス数を下回っても、蓄積されたその具体的アッセイを要求するサンプル容器を処理するであろう。別の実施形態では、各分析器は、本明細書ではプロセスサイクルと称される、周期的に循環する時間間隔の開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させることによって、アッセイを開始する。一実施形態では、新しいプロセスサイクルは、5分毎に開始される。この場合では、WMSは、次のプロセスサイクルが開始される前に、プロセス数まで可能な限り多くの同一の有効アッセイを要求するサンプル容器を蓄積しようとするであろう。プロセスサイクルが開始されると、分析器は、最後のプロセスサイクル以降に蓄積された、プロセス数までの同一の有効アッセイを要求する緩衝待ち行列内の全てのサンプル容器からサンプルを移送するであろう。いくつかの実施形態では、WMSは、同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が蓄積されるまで、1つまたはそれを上回るプロセスサイクルを省略してもよい。
【0395】
種々の実施形態では、WMSは、STATサンプル「S」として指定される任意のサンプル容器が、可能な限り早く処理されるであろうことを確実にするために、サンプル容器の通常の処理を改変するように構成される。下記により詳細に説明されるように、分析器ステーションにおいて走査されたサンプル容器が、(1)関連付けられる分析器によって実施され得る有効アッセイを有し、(2)STATサンプルであると決定される場合、サンプル容器は、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される。STATサンプル容器が方向転換された後、緩衝待ち行列内にいかなる他の以前に方向転換されたサンプルも、存在しない場合、これは、直ちに(またはいくつかの実施形態では、次のプロセスサイクルの開始時に)処理される。一方、緩衝待ち行列においてSTATサンプル容器の前に以前に方向転換されたサンプル容器(本明細書では「遮断サンプル容器」と称される)が、存在する場合、STATサンプル容器は、STATサンプル容器および遮断サンプル容器が、同一の有効アッセイを有する場合、それらのサンプル容器とともに処理されるであろう。STATサンプル容器および遮断サンプル容器が、同一の有効アッセイを有していない場合、遮断サンプル容器は、サンプル容器のプロセス数よりも少ないものが蓄積されている場合であっても、直ちに(またはいくつかの実施形態では、次のプロセスサイクルの開始時に)処理されるであろう、または遮断サンプル容器は、サンプル容器を処理することなく、分析軌道112に戻るように緩衝待ち行列から外に移動されるであろう。STATサンプル容器は、次いで、遮断サンプル容器が緩衝待ち行列から外に移動された後に処理されるであろう。
【0396】
サンプル容器が全ての分析器ステーション(例えば、分析区画110の分析器ステーション140A-140D)を過ぎて経路指定された後、サンプル容器識別情報は、再循環走査装置224(
図3参照)において走査され(例えば、バーコードまたはRFID)、WMSは、サンプル容器が任意の残りの有効アッセイを有するかどうかを決定する。ある実施形態では、システムコントローラ、例えば、WMSは、LIS(サンプルデータベース)134にクエリを行い、サンプル容器と関連付けられる識別情報と相関される1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する。WMSは、次いで、そのサンプル容器に関する有効アッセイを、分析ループと動作的に関連付けられる1つまたはそれを上回る分析器142A-142Dの機能アッセイと比較する(機能アッセイは、WMS内に記憶されてもよい、および/またはWMSは、分析器142のそれぞれと関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152にクエリを行ってもよい)。サンプル容器が、1つまたはそれを上回る有効アッセイを有し、有効アッセイを実施することが可能な少なくとも1つの分析器が、分析区画110内に存在する場合、そのサンプル容器は、再循環/出口方向転換器130によって再循環区画114に経路指定され、分析軌道112に戻るように経路指定される。種々の実施形態では、「ラップカウンタ」値が、再循環されるサンプル容器に関して1だけ増分され、そのサンプル容器に、より低いラップカウンタ値を有する他のサンプル容器に対する処理優先度を与えてもよい。
【0397】
再循環走査装置224によって走査されたサンプル容器が、いかなる残りの有効アッセイも有していない、またはサンプル容器がここでは有する有効アッセイを実施することが可能ないかなる分析器も、分析区画110内に存在しない場合、サンプル容器は、再循環/出口方向転換器130によって出口区画118に方向転換されてもよい。そのサンプル容器は、次いで、出口区画118および分析前/後軌道202によって、(1)サンプル容器が残りの有効アッセイを有する場合に容器保管モジュール214または(2)サンプル容器がいかなる残りの有効アッセイも有していない場合に出力モジュール216に経路指定される。サンプル容器を容器保管モジュール214または出力モジュール216に経路指定することに先立って、サンプル容器は、サンプル容器上にキャップを設置するためのキャッパモジュール212等の処理後モジュールに経路指定されてもよい。
【0398】
分析前軌道202から分析軌道112に解放されたサンプル容器を(入力走査装置222において)追跡し、分析軌道112から分析前軌道202に解放されたサンプル容器を(再循環走査装置224において)追跡することによって、WMSは、任意の所与の時点における分析軌道112および再循環区画114によって形成される再循環ループ上のサンプル容器の数を追跡する。
【0399】
別の実施形態では、再循環走査装置224において走査されたサンプル容器が、有効アッセイを有するが、いずれも、利用可能な分析器の任意の機能アッセイと合致しない場合、WMSは、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで、分析軌道112および再循環区画114の連続的ループ(すなわち、第2のループ区画または分析ループ)の周囲でサンプル容器を循環させてもよい。サンプル容器が、分析ループの周囲で循環される場合、カウンタ(ラップカウンタ)またはタイマが、サンプル容器が分析ループを横断した回数またはサンプル容器が分析ループを横断して費やした期間を記録する。カウンタまたはタイマが、ある閾値または限界、例えば、所定のループ回数または分析ループ上での所定の持続時間に到達し、サンプル容器の有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が、まだ利用可能になっていない(またはある他の理由から、サンプル容器が、依然として1つまたはそれを上回る有効アッセイを有する)場合、サンプル容器は、再循環/出口方向転換器130によって出口区画118に方向転換されてもよい。そのサンプル容器は、次いで、出口区画118および分析前/後軌道202によって、(1)サンプル容器が有効アッセイを有し、合致する機能アッセイを有する利用可能な分析器を待機している場合に容器保管モジュール214または(2)周囲条件下での一時的保管またはシステム100からの除去のために出力モジュール216に経路指定されてもよい。代替として、WMSは、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで、分析前/後軌道202および分析前戻り区画204の連続的ループ(すなわち、第1のループ区画または分析前ループ)の周囲でサンプル容器を循環させてもよい。この場合では、サンプル容器の有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になることなく、分析前ループを横断する所定の回数または所定の周期後、WMSは、次いで、サンプル容器を保管モジュール214に経路指定し、そこで、容器は、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで保管されることができる、または出力モジュール216に経路指定してもよく、そこで、容器は、有効アッセイと合致する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで保管されることができる、またはそこから、サンプル容器は、システム100から除去されることができる。
【0400】
したがって、いくつかの実施形態では、WMSまたは他のコントローラは、タイマを使用し、サンプル容器が分析ループおよび/または分析前ループ上で費やした時間を追跡する、またはカウンタを使用し、サンプル容器を保管モジュール214または出力モジュール216に経路指定する前にサンプル容器が分析ループおよび/または分析前ループを横断した回数を追跡してもよい。
【0401】
ある場合には、いかなる現在の有効アッセイも有していないサンプル容器は、それにもかかわらず、付加的な継続する試験要件の可能性のためにシステム100において保たれる必要があり得る。したがって、いくつかの実施形態では、いかなる有効アッセイも有していないサンプル容器は、容器保管モジュール214に経路指定されてもよく(例えば、容器移送ロボット214bによって軌道202または緩衝待ち行列238から容器保管モジュール214の中に移送される)、容器保管モジュール214は、いかなるさらなる処理も要求しないサンプル容器(すなわち、いかなる有効アッセイも有していないサンプル容器)およびさらなる処理を要求するサンプル容器(例えば、残りの有効アッセイを有するサンプル容器および/または反射試験を要求する、またはサンプルに対して以前に実施された1つまたはそれを上回るアッセイの結果に基づいて反射試験を要求し得るサンプル容器)の組み合わせを保持してもよい。反射試験用途の一実施例は、Hologic(Marlborough, MA)からのAptima(R) HPVアッセイおよびAptima(R) HPV 16 18/45遺伝子型アッセイを伴う。前者のアッセイは、14種の高リスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)を検出するが、それらを判別しない一方、後者のアッセイは、HPV16型とHPV18型および/またはHPV45型(これら3つのHPV型は、世界の全ての浸潤性子宮頸癌の約80%と関連関連付けられる)とを検出し、区別する。したがって、サンプルが、Aptima HPVアッセイに関して陽性結果を有する場合、同一のサンプルに対してAptima 16 18/45遺伝子型アッセイを実行することが、望ましくあり得る。サンプル容器は、Aptima HPVアッセイが完了するまで容器保管モジュール214内に保管され得、Aptima HPVアッセイ結果が陰性である場合、本システムから除去される、または結果が陽性である場合、Aptima 16 18/45遺伝子型アッセイを用いて再実行され得る。
【0402】
したがって、サンプル容器は、完了された有効アッセイの結果に基づく指示する医師の監督下の付加的試験等の再試験または追加試験が要求され得る場合に全ての有効アッセイが実施された後のある期間にわたって容器保管モジュール214内に保持されてもよい。保管モジュール214内の各サンプル容器の位置(行/列位置等)は、さらなる試験が事前の試験結果に基づいて要求される場合、容器が、その記録された位置によって配置され、容器保管モジュール214から軌道202に戻るように移送され得るように、WMS(またはWMSにアクセス可能なデータベース)によって留保される。サンプル容器は、容器移送ロボット214bによって(すなわち、サンプル容器を軌道202(または緩衝待ち行列238)から容器保管モジュール214に移送する同一の容器移送ロボット、または異なる容器移送ロボットによって)容器保管モジュール214から軌道202に(または緩衝待ち行列238に)移送されてもよい。いかなるさらなる処理も要求しない(例えば、いかなるさらなる試験も事前の試験結果によって示されない)サンプル容器は、容器保管モジュール214内に留保され、後でオペレータによってシステム100から除去されてもよい。いくつかの実施形態では、容器保管モジュール214は、さらなる処理を要求するサンプル容器が、いかなるさらなる処理も要求しないサンプル容器から隔離され得るように、保管モジュールと関連付けられる識別情報および機械可読容器識別情報に相関されるWMS内に記憶される情報に基づいて、保管モジュール内に保持されるサンプル容器をソートするように構成される。そのようないかなるさらなる処理も要求しないサンプル容器は、オペレータの裁量でさらに処理されるために、容器保管モジュール214から軌道202に、および出力モジュール216に経路指定されてもよい。代替実施形態では、ユーザは、例えば、1日の終わりまたはシフトの終わりに、残りの有効アッセイ(または可能性として考えられる残りの有効アッセイ)を有する全てのサンプル容器が容器保管モジュール214から出力モジュール216に移動されることを要求することができる。これは、容器保管モジュール214内に完全に完了されたサンプル容器のみを残し、これは、そのようなサンプル容器を保持するラックを除去することによって一緒に除去されることができる。出力モジュール216内に一時的に保管される完了されていないサンプル容器は、入力モジュール220を介して手動で、および/または出力容器移送ロボット216bを介して自動的に再導入されることができる。
【0403】
ある実施形態では、分析器は、軌道システム(すなわち、分析軌道112および緩衝待ち行列148)および分析器の装填界面の中にサンプル容器を直接する装填するオペレータ(例えば、分析器が自動化サンプル処理システム100に統合されていないときに通常動作し得る様式)の両方からサンプル容器を受け取ることができる。一実施例では、サンプル容器は、サンプル容器またはサンプル容器のラックを受け取る分析器の装填引出または装填室の中にオペレータによって装填されてもよい。選好が、以下の方法でシステム100によって直接装填されるサンプル容器に与えられてもよい。サンプル容器が、分析器上に直接装填される場合、分析器ソフトウェアモジュールは、例えば、分析器データベース内で、および/またはWMSに対して、その機能アッセイ情報を更新し、いかなる機能アッセイもその分析器から利用可能ではないことを示し、事実上、システム100の分析区画110からその分析器を「オフライン」にするであろう。分析器は、サンプル容器が直接装填されるとき、その緩衝待ち行列内にすでにある任意のサンプル容器の処理を終了してもよく、次いで、「オフライン」になり、直接装填されたサンプル容器のみを処理してもよい。分析器内の全ての直接装填されたサンプル容器が、分析器内のレセプタクル装置へのサンプル移送を完了した後、分析器ソフトウェアモジュールは、次いで、分析器が実施することが可能である機能アッセイが利用可能であることを示し、分析軌道112からのサンプル容器の受取を開始するために、そのアッセイ情報をWMSに対して更新することによって関連付けられる分析器を「オンライン」に戻すであろう。
【0404】
他の実施例では、分析器は、ユーザインタフェースに打ち込まれる専用コマンドを用いてオン/オフラインにされてもよい。
【0405】
分析器はまた、点検のためにオフライン、すなわち、自動化サンプル処理システム100に対して利用不能にされてもよい。分析器が、オフラインにされる場合、WMSは、これがオフライン分析器を自動的に迂回し得るように通知されなければならない。分析器は、WMSにおけるそのステータスを更新することによってオンラインに戻されてもよい。
【0406】
分析器において使用され得る例示的レセプタクル装置160が、
図8に示される。
図8に示されるように、レセプタクル装置160は、あるプロセス数の(すなわち、2つまたはそれを上回る)個々のプロセス容器162(図示される実施形態では5つ)を備える。代替実施形態では、レセプタクル装置は、5つを上回るまたは下回る(但し、2つを上回る)プロセス容器162を含んでもよい。図示される実施例では、プロセス容器162は、開放上部端および閉鎖底部端を伴う円筒形管(例えば、試験管)の形態であり、レセプタクル装置160の両側に沿って縦方向に延在する下向きに面する肩部を画定する接続肋材構造164によって整合された配列において相互に接続される。他の実施例では、円筒形管以外の構成を有する容器も、想定される。プロセス容器162は、
図8に示されるように、同一のサイズおよび形状であってもよい、またはそれらは、異なるサイズおよび/または形状を有してもよい。
【0407】
ある実施形態では、レセプタクル装置160は、操作構造166を含む。操作構造166は、分析器内の異なる場所の間でレセプタクル装置160を移動させるために、分析器のレセプタクル分配器によって係合されるように適合される。
【0408】
例示的レセプタクル装置が、米国特許第6,086,827号に説明されている。
【0409】
上記に解説されるように、分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る相互接続された離散的プロセス容器を備えるレセプタクル装置内でアッセイを実施するように構成される。したがって、レセプタクル装置160内でアッセイを実施するように構成される分析器は、5つのプロセス容器162のそれぞれの中で反応またはプロセスを同時に、または並行して実施するように構成される。したがって、レセプタクル装置160内で診断アッセイを実施するように構成される分析器の処理能力および効率を最大限にするために、サンプル物質が、5つの異なるサンプル容器のそれぞれから5つのプロセス容器162のそれぞれに移送され得、サンプルが、一度にアッセイされ得るように、同一の有効アッセイを要求するあるプロセス数の5つの異なるサンプル容器を識別することが、望ましい。一方、5つを下回るプロセス容器162がサンプルを含有するレセプタクル装置160の内容物に対してアッセイを実施することは、分析器の処理能力および効率に悪影響を及ぼし得る。
【0410】
図5は、システム100の分析区画110内のサンプル容器A、B、C、D、およびS等のサンプル容器をソート、スケジューリング、および処理するためのプロセスまたはアルゴリズム500の一実施例を図示する。
【0411】
ステップ502において、分析器ステーション140A-140Dに接近する最初のサンプル容器に関する有効アッセイまたは複数のアッセイが、決定される。上記に説明されるように、有効アッセイは、これが走査装置144A-144D等の分析器ステーションの関連付けられる走査装置を通過する際にサンプル容器を走査し、WMS内に記憶されるそのサンプル容器に関する有効アッセイに対して相関される、サンプル容器に関するサンプル識別情報を取得することによって決定されることができる。
【0412】
ステップ504は、関連付けられる分析器142A-142Dがステップ502において識別された有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施し得るかどうかを決定するステップを伴う。上記に説明されるように、一実施形態では、WMSは、有効アッセイを含むサンプル識別情報を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dに伝送し、分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる分析器がそのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能であるかどうかに応じて、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに「方向転換する」またはサンプル容器を「方向転換しない」コマンドで応答するであろう。すなわち、分析器がステップ502において識別された有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能であるかどうかは、サンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるかどうかを決定するためのサンプル選択基準である。関連付けられる分析器、例えば、分析器142Aが、有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能ではない場合、ステップ508において、サンプル容器は、分析軌道112によって次の分析器142Bに伝達され、プロセス500は、再び、次の分析器142Bにおいてステップ502を開始し始めるであろう。
【0413】
分析器、例えば、分析器142Aが、サンプル容器の有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能である場合、ステップ506において、サンプル容器は、さらなる処理のために分析器に方向転換される(例えば、分析器ソフトウェアモジュールは、「方向転換」コマンドをWMSに伝送し、WMSは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列、例えば、緩衝待ち行列148Aに方向転換するために、関連付けられる方向転換器、例えば、方向転換器146Aをアクティブ化するように軌道コントローラにコマンドする)。
【0414】
ステップ510において、関連付けられる分析器に方向転換されたサンプル容器がSTATサンプル(
図3にサンプル容器「S」として示される)であるかどうかが、決定される。上記に解説されるように、そのような情報は、WMS内に常駐してもよく、そこで、これは、特定のサンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される。サンプル容器がSTATサンプルであるかどうかは、サンプルを緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかを査定するための別のサンプル選択基準である。サンプル容器が、STATサンプルである場合、ステップ512において、サンプル容器は、直ちに処理される(これは、いかなる他のサンプル容器も関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dにまだ方向転換されていないと仮定し、その場合では、STATサンプルは、ステップ530、532、534、および536に関して下記に説明されるように取り扱われるであろう)またはサンプル容器が、現在処理されている場合、直後に現在の処理は、完了される。すなわち、STATサンプル容器は、緩衝待ち行列148A-148Dから関連付けられるシャトルモジュール150A-150Dに移送され、関連付けられるシャトルモジュール150A-150Dによって分析器の中に往復運動され、サンプル物質は、サンプル容器から抽出され、分析器内のレセプタクル装置に移送されるであろう。サンプル容器は、サンプル物質がサンプル容器から抽出された後に緩衝待ち行列に戻され、次いで、分析軌道112に戻され、そこで、これは、分析区画110内の他の処理ステーション140A-140Dに運搬され、そのサンプル容器に関する任意の残りの有効アッセイが、サンプルに対して実施されるであろう。プロセス500は、次いで、ステップ502に戻る。
【0415】
ステップ506において方向転換されたサンプル容器が、STATサンプルではない場合、ステップ514において、緩衝される容器カウンタが、緩衝される容器カウントを監視するために開始される。緩衝される容器カウントは、特定のアッセイが実施されることを要求する緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数である。ステップ514において、特定のアッセイを要求する最初のサンプル容器が、関連付けられる分析器に方向転換されたため、緩衝される容器カウントは、1である。最初のサンプル容器が、関連付けられる分析器が実施することが可能である、2つのアッセイ、例えば、アッセイ「A」およびアッセイ「B」に関する有効アッセイ指示を有する場合、緩衝される容器カウントが、少なくとも最初に、アッセイ「A」および「B」毎に監視され得ることが、可能である。
【0416】
加えて、
図5のアルゴリズム500において、ステップ516において、緩衝される容器タイマが、緩衝される容器保持時間を監視するために開始される。緩衝される容器保持時間は、特定のアッセイを要求する最初のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後の時間の長さである。前述の実施例では、緩衝される容器タイマは、アッセイ「A」および「B」毎に開始されてもよい。
【0417】
ステップ518において、分析器ステーションに接近する次のサンプル容器に関する有効アッセイまたは複数のアッセイが、決定される。再び、有効アッセイは、これが走査装置144A-144Dのうちのいずれか等の分析器ステーションの関連付けられる走査装置を通過する際にサンプル容器を走査し、WMS内に記憶されるそのサンプル容器に関する有効アッセイに対して相関される、サンプル容器に関するサンプル識別情報を取得することによって決定されることができる。
【0418】
ステップ520は、関連付けられる分析器142A-142Dがステップ518において識別された有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施し得るかどうかを決定するステップを伴う。再び、一実施形態では、WMSは、有効アッセイを含むサンプル識別情報を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dに伝送し、分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる分析器が有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能であるかどうか、すなわち、サンプル選択基準に応じて、「方向転換」または「非方向転換」コマンドで応答するであろう。関連付けられる分析器が、有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能ではない場合、ステップ522において、サンプル容器は、分析軌道112によって次の分析器に経路指定される。
【0419】
ステップ522後、ステップ524において、コントローラは、緩衝される容器保持時間が所定の時間限界を超えたかどうかを決定する。上記に説明されるように、分析器処理能力および効率を最大限にするために、コントローラは、サンプルがあるプロセス数のサンプル容器のそれぞれから分析器内のレセプタクル装置のそのプロセス数のプロセス容器のそれぞれの中に移送され得るように、緩衝待ち行列内に同一のアッセイを要求するそのプロセス数のサンプル容器を蓄積しようとするであろう。しかしながら、関連付けられる分析器が、特定のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が「満ちる」まで待機する間にアイドル状態になり得るため、同一のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器を蓄積するために無期限の期間を待機することは、効率的ではない、または望ましくない場合がある。したがって、
図5のアルゴリズム500において、緩衝される容器タイマが、同一のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器を蓄積するために待機する所定の期間後、特定のアッセイを要求する緩衝待ち行列内の全てのサンプル容器が、サンプル容器のその数がプロセス数を下回る場合であっても、処理されるであろうように、採用されてもよい。所定の緩衝される容器タイマ閾値(または「タイムアウト」または「タイムアウト限界」)は、例えば、分析器に関するプロセスサイクルに基づいて設定されてもよい。したがって、一非限定的実施例では、緩衝される容器タイムアウトは、特定のアッセイを要求する最初のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されるときに新しいレセプタクルが分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容するために位置付けられるまでの残りの期間(すなわち、現在のプロセスサイクルの残り)に1つの付加的プロセスサイクルを加えたものに設定されてもよい。例証として、プロセスサイクルが、5分である場合、緩衝される容器タイマタイムアウトは、特定のアッセイを要求する最初のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたときに開始された任意のプロセスサイクルの残り(≦5分)に1つの付加的プロセスサイクル(5分)を加えたものであろう。したがって、本実施例に関するタイムアウト限界は、最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された後の少なくとも5分であるが、最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された後の10分以下であろう。
【0420】
緩衝される容器タイマが、そのタイムアウト限界に到達していない場合、プロセス500は、ステップ518に戻り、次のサンプル容器の有効アッセイを識別する。緩衝される容器タイマが、特定のアッセイを要求するサンプル容器に関してそのタイムアウト限界に到達した場合、ステップ526において、特定のアッセイを要求する緩衝待ち行列内のサンプル容器は全て、サンプル容器のその数(すなわち、緩衝される容器カウント)がプロセス数を下回るであろうが、処理されるであろう。ステップ526が、関連付けられる緩衝待ち行列内の全てのサンプル容器が処理され、次いで、分析軌道112に戻される結果をもたらす場合、ステップ526後、プロセス500は、ステップ502に戻り、次の最初のサンプル容器の有効アッセイを識別し、緩衝待ち行列内にサンプル容器の新しいセットを蓄積し始めてもよい。
【0421】
代替実施形態では、上記に例証されるように、緩衝待ち行列は、2つまたはそれを上回る異なるアッセイ(例えば、アッセイ「A」および「B」)を要求するサンプル容器の2つまたはそれを上回る群を含有してもよい。そのような実施形態では、緩衝される容器カウントが、維持されてもよく、緩衝される容器保持時間が、関連付けられる緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の要求されるアッセイ毎に監視されてもよい。したがって、第1のアッセイを要求するサンプル容器の群が処理されるステップ526後、プロセス500は、ステップ518に戻り、次のサンプル容器の有効アッセイを識別してもよい。ステップ524において、緩衝される容器タイマが、関連付けられる緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の要求される1つを上回るアッセイに関するそのタイムアウト限界に到達したと決定される場合、分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、優先順位付け論理を適用し、処理される2つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの有効アッセイを決定してもよい。緩衝待ち行列内のサンプル容器のいずれもアルゴリズム500における別の場所で対処されるSTATサンプルではないと仮定すると、1つのアッセイをその他よりも優先するための基準は、(1)有効期限に最も近いアッセイ試薬を選択すること、(2)最小体積の試薬を有する(すなわち、空になる前に最も少ない残りの試験を有する)アッセイキットを選択すること、(3)アッセイ名のアルファベット順、(4)サンプル移送場所に対する試薬の物理的場所(例えば、サンプル移送場所に物理的に最近接する試薬が、優先度を与えられ得る、または特定の場所における試薬が、異なる場所における試薬よりも恣意的に優先度を与えられる)、または(5)優先度が試薬の異なるセットを通して交互にされること(すなわち、最初の1つのセットが、優先度を与えられ、次いで、次のセットが、優先度を与えられ、以下同様である)を含んでもよい。
【0422】
ステップ520に再び目を向けると、関連付けられる分析器が、有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能である場合、ステップ528において、次のサンプル容器がSTATサンプルであるかどうか、すなわち、さらなるサンプル選択基準が、決定される。上記に解説されるように、そのような情報は、WMS内に常駐してもよく、そこで、これは、特定のサンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される。サンプル容器が、STATサンプルである場合、ステップ530において、サンプル容器は、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される(例えば、分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、「方向転換」コマンドをWMSに伝送し、WMSは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに方向転換するために、関連付けられる方向転換器146A-146Dをアクティブ化するように軌道コントローラにコマンドする)。
【0423】
STATサンプル容器がステップ530において関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、プロセス500は、いくつかの代替ステップのうちのいずれかを組み込んでもよく、そのうちの2つが、
図5に示される。
【0424】
一代替では、ステップ532において、STATサンプル容器が、ステップ530において方向転換される場合、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに以前に方向転換された全てのサンプル容器(遮断サンプル容器)は、関連付けられる分析器142A-142D内でそれらを処理することなく、緩衝待ち行列から一掃される。すなわち、緩衝待ち行列内の全ての遮断サンプル容器は、緩衝待ち行列から分析軌道112に経路指定される。処理されることなく緩衝待ち行列から除去された遮断サンプル容器は、分析軌道112を介して、および必要な場合、再循環区画114を介して、未処理サンプル容器の要求されるアッセイを実施することが可能な別の分析器に、または可能性として同一の分析器に戻るように経路指定されるであろう。
【0425】
サンプル容器を処理することなく全ての遮断サンプル容器を単純に一掃することに対する代替として、ステップ534において、STATサンプル容器と異なるアッセイを要求する遮断サンプル容器は全て、遮断サンプル容器のその数(すなわち、緩衝される容器カウント)がそのアッセイに関するプロセス数を下回るであろうが、処理されるであろう。各遮断サンプル容器が分析器の中に往復運動され、次いで、緩衝待ち行列に戻るように往復運動された後、これは、分析軌道112に戻される。
【0426】
全ての遮断サンプル容器が、遮断サンプル容器を処理することなく(ステップ532)、または遮断サンプル容器を処理して(ステップ534)のいずれかで、緩衝待ち行列から外に、およびSTATサンプル容器の進路を外れて移動された後、ステップ536において、STATサンプル容器は、緩衝待ち行列内で処理されるための位置まで上に移動される。
【0427】
プロセス500は、次いで、ステップ502に戻る。
【0428】
ステップ532および534に対する代替として、遮断サンプル容器が、関連付けられる分析器142A-142Dによって実施されるべきである1つを上回る具体的アッセイを要求する場合、プロセスは、いくつかの遮断サンプル容器に関するステップ532および他の遮断サンプル容器に関するステップ534を含んでもよい。すなわち、1つの特定のアッセイを要求する全ての遮断サンプル容器は、STATサンプル容器の進路を外れて一掃される前にステップ534に従って処理されてもよく、異なる特定のアッセイを要求する全ての遮断サンプル容器は、ステップ532に従って処理を伴わずに緩衝待ち行列から一掃されるであろう。分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、上記に説明されるような優先順位論理を適用し、処理するべきアッセイおよび処理を伴わずに一掃するべきアッセイを選択してもよい。
【0429】
さらなる代替として、
図5に示されないが、STATサンプル容器の要求されるアッセイが、1つまたはそれを上回る遮断サンプル容器の要求されるアッセイと同一である場合、STATサンプル容器は、そのアッセイを要求するサンプル容器の数が、プロセス数を下回る場合であっても、同一のアッセイを要求する遮断サンプル容器とともに処理されてもよく、異なるアッセイを要求する任意の遮断サンプル容器は、処理を伴わずに関連付けられる緩衝待ち行列から一掃されてもよい。
【0430】
ステップ528に再び目を向けると、次のサンプル容器が、STATサンプル容器ではない場合、ステップ538において、次のサンプル容器の要求されるアッセイが、本明細書では「待ち行列有効アッセイ」と称され得る、関連付けられる緩衝待ち行列に以前に方向転換されたサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイと合致するかどうかが、決定される。プロセス500の目的が、サンプルが各サンプル容器から関連付けられる分析器内のレセプタクル装置の各プロセス容器に移送され得るように、サンプル容器をサンプル容器の要求される有効アッセイを実施することが可能な分析器に指向し、それらの要求されるアッセイに従ってサンプル容器を群化し、プロセス数と数が等しいサンプル容器の群を収集することであることを思い返されたい。したがって、一実施形態では、いったん特定の有効アッセイを有するサンプル容器が、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されると、待ち行列有効アッセイと合致しない異なる有効アッセイを有する後続サンプル容器は、関連付けられる分析器が第2のアッセイを実施することが可能である場合であっても、その関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されない場合がある。すなわち、分析器ステーション140A-140Dの分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された最初のサンプル容器の有効アッセイと合致する(すなわち、待ち行列有効アッセイと合致する)有効アッセイを伴うサンプル容器に対して「ロック」された状態になる。例証するために、一実施形態では、分析器が、アッセイ「A」およびアッセイ「B」を実施することが可能である場合、アッセイ「A」を要求するサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、アッセイ「A」を要求する後続サンプル容器のみがまた、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換され、アッセイ「B」を要求するサンプル容器は、方向転換されず、アッセイ「A」を要求するあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されるまで、次の分析器上に送られるであろう。代替として、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された最初のサンプル容器が、アッセイ「A」およびアッセイ「B」の両方を要求する場合、分析器ステーションは、アッセイ「A」またはアッセイ「B」を要求する第1の後続サンプル容器に対して「ロック」されるであろう。代替として、次のサンプル容器もまた、アッセイ「A」および「B」の両方を要求する場合、分析器ステーションは、アッセイ「A」またはアッセイ「B」を要求する第2の後続サンプル容器に対してロックされてもよい。第2の後続サンプル容器が、アッセイ「B」および「C」を要求する場合、サンプル容器は、分析器の緩衝待ち行列に方向転換され、分析器は、その後、アッセイ「B」に対してロックされるであろう。故に、分析器ソフトウェアモジュールがロックされる1つまたはそれを上回るアッセイは、サンプル容器を緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかを決定するための付加的サンプル選択基準を提示する。故に、後続サンプル容器は、これが、関連付けられる分析器の機能アッセイと合致する有効アッセイを有する場合であっても、後続サンプル容器の有効アッセイが、分析器ステーションがロックされる機能アッセイと合致しない場合、緩衝待ち行列に方向転換されない場合がある。加えて、後続サンプル容器は、これが、関連付けられる分析器の機能アッセイと合致する有効アッセイを有する場合であっても、緩衝待ち行列が、満杯である場合、または関連付けられる分析器上の試薬が、少なくなっている場合、緩衝待ち行列に方向転換されない場合がある。
【0431】
図5の図示される実施例において、サンプル容器がSTATであるかどうかを決定するステップ528が、有効アッセイが緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致するかどうかを決定するステップ538に先行することに留意されたい。したがって、そのような実施形態では、サンプル容器がSTATであるかどうかは、分析器ソフトウェアモジュールがロックされるアッセイをオーバーライドし、STATサンプル容器は、分析器が、STAT有効アッセイを実施することが可能である場合、STAT有効アッセイが、分析器ソフトウェアモジュールがロックされるアッセイと異なる場合であっても、緩衝待ち行列に方向転換されてもよい。
【0432】
代替として、他の区別パラメータ(すなわち、他のサンプル選択基準)が、分析器ステーションがアッセイ「A」またはアッセイ「B」に対してロックされるであろうかどうかを決定するために使用されてもよい。例えば、分析器ソフトウェアモジュールは、その他よりも優先されるであろうアッセイを決定するために、分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dによって供給されるような試薬安定性データを適用してもよい。したがって、アッセイ「A」と関連付けられる試薬が、アッセイ「B」と関連付けられる試薬よりも早く期限切れになるとスケジューリングされている場合、WMSは、分析器がアッセイ「A」およびアッセイ「B」を実施することが可能であるが、アッセイ「A」に対してロックされるように選定してもよい。
【0433】
さらなる実施例では、分析器が実施することが可能であるが、分析器がロックされるアッセイと異なるアッセイを要求するSTATサンプル容器は、ロックをオーバーライドしてもよく、分析器は、ステップ530、532、534、および536に図示されるように、STATサンプル容器を方向転換および処理してもよい。
【0434】
上記に説明されるように、関連付けられる分析器が実施することが可能である1つを上回るアッセイを要求するサンプル容器が、緩衝待ち行列に方向転換される場合、緩衝される容器カウントが、維持されてもよく、緩衝される容器保持時間が、アッセイ毎に監視されてもよい。しかしながら、いったん分析器ソフトウェアモジュールが、単一のアッセイに対して「ロック」されると、他のアッセイに関する緩衝される容器カウントおよび緩衝される容器保持時間は、もはや監視されないであろう。
【0435】
したがって、ステップ538において、次のサンプル容器の有効アッセイが、関連付けられる緩衝待ち行列に最後に方向転換されたサンプル容器の1つまたはそれを上回るアッセイと合致しない場合、ステップ540において、サンプル容器は、次の分析器に渡され、プロセス500は、ステップ518に戻る。逆に、次のサンプル容器の要求されるアッセイが、関連付けられる緩衝待ち行列に最後に方向転換されたサンプル容器の要求される1つまたはそれを上回るアッセイとここでは合致する場合、ステップ542において、その次のサンプル容器は、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される。
【0436】
サンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、ステップ544において、ステップ538において識別された合致するアッセイ毎の緩衝される容器カウントは、1だけ増加される。分析器ソフトウェアモジュールが、合致するアッセイのうちの単一のものに対してロックされる、または合致するアッセイのうちの単一のものに対してすでにロックされている場合、緩衝される容器カウントは、1つのアッセイに関してのみ増分されるであろう。
【0437】
ステップ546において、各合致するアッセイに関する、または分析器ソフトウェアモジュールがロックされる1つのアッセイに関する緩衝される容器保持時間が、これがそのタイムアウト限界に到達したかどうかを決定するためにチェックされる。緩衝される容器保持時間が、特定のアッセイを要求するサンプル容器に関するそのタイムアウト限界に到達した場合、ステップ548において、特定のアッセイを要求する緩衝待ち行列内のサンプル容器は全て、サンプル容器のその数(すなわち、緩衝される容器カウント)がプロセス数を下回るであろうが、処理されるであろう。ステップ548が、関連付けられる緩衝待ち行列内の全てのサンプル容器が処理され、次いで、分析軌道112に戻される結果をもたらす場合、ステップ548後、プロセス500は、ステップ502に戻り、次の最初のサンプル容器の有効アッセイを識別し、関連付けられる緩衝待ち行列内にサンプル容器の新しいセットを蓄積し始めてもよい。
【0438】
上記のように、
図5に示されない代替実施形態では、緩衝待ち行列は、2つまたはそれを上回る異なるアッセイを要求するサンプル容器の2つまたはそれを上回る群を含有してもよい。そのような実施形態では、緩衝される容器カウントが、維持されてもよく、緩衝される容器保持時間が、関連付けられる緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の要求されるアッセイ毎に監視されてもよい。したがって、第1のアッセイを要求するサンプル容器の第1の群が処理されるステップ548後、プロセス500は、ステップ518に戻り、緩衝待ち行列内に保持され、第2のアッセイを要求するすでに方向転換されたサンプル容器に追加するべき次のサンプル容器の有効アッセイを識別してもよい。ステップ546において、緩衝される容器保持時間が、関連付けられる緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の要求される1つを上回るアッセイに関するそのタイムアウト限界に到達したと決定される場合、分析器ソフトウェアモジュールは、上記に説明されるような優先順位論理を適用し、処理するべきアッセイを決定してもよい。
【0439】
緩衝される容器保持時間が、任意のアッセイに関するそのタイムアウト限界に到達していない場合、ステップ550において、コントローラは、緩衝待ち行列内のサンプル容器の要求される任意のアッセイに関する緩衝される容器カウントがプロセス数に到達したかどうかを決定する。いかなるアッセイに関する緩衝される容器カウントも、プロセス数に到達していない(すなわち、緩衝待ち行列内の容器の要求される任意のアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内のサンプル容器のプロセス数を下回る)場合、プロセス500は、ステップ518に戻る。緩衝される容器カウントが、任意のアッセイに関するプロセス数に到達した場合、ステップ552において、その特定のアッセイを要求するあるプロセス数の方向転換されたサンプル容器が、処理される。
【0440】
あるプロセス数を上回るサンプル容器は、一度に各レセプタクル装置内で処理されることができないため、いくつかの実施形態では、緩衝される容器カウントは、プロセス数を超えることができない。すなわち、同一の有効アッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が、緩衝待ち行列に方向転換され、分析器が、サンプル容器を処理することがまだ可能ではない場合、1から始まる新しい緩衝される容器カウントが、緩衝待ち行列に方向転換された次のサンプル容器から開始されるであろう。
【0441】
図6は、システム100の分析区画110内のサンプル容器A、B、C、D、およびS等のサンプル容器をソート、スケジューリング、および処理するためのプロセスまたはアルゴリズム600の代替実施例を図示する。
図6のアルゴリズム600は、アルゴリズム600において、分析区画110内の分析器142A-142Dがそれぞれ、プロセスクロック対して動作し、それによって、分析器が、各プロセスサイクルの開始時に任意の利用可能なサンプル容器を処理し始める点において、
図5のアルゴリズム500と異なる。一実施例では、プロセスサイクルは、少なくとも、サンプル物質をあるプロセス数のサンプル容器のそれぞれから分析器内のレセプタクル装置のあるプロセス数のプロセス容器のそれぞれに移送するために要求される時間量に、分析器内のサンプル移送位置に、およびそれからレセプタクル装置を移動させるために要求される時間量を加えたものである。ある実施形態では、新しいプロセスサイクルは、5分毎に開始され、全ての分析器142A-142Dは、同時にそれらのプロセスサイクルを開始する。
【0442】
一方、
図5に示されるアルゴリズム500において、各分析器は、専用タイマによって統御され、分析器は、分析器によって実施され得る同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が蓄積されるとすぐに、または規定された期間が経過した(例えば、あるプロセス数のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されていない場合であっても、分析器によって実施され得る有効アッセイを伴う最初のサンプル容器が方向転換された後の現在のプロセスサイクルに次のプロセスサイクルを加えたもの)後にサンプルを処理し始めるであろう。
【0443】
ステップ602において、分析器ステーション140A-140Dに接近する最初のサンプル容器に関する有効アッセイまたは複数のアッセイが、決定される。上記に説明されるように、有効アッセイは、これが走査装置144A-144D等の分析器ステーションの関連付けられる走査装置を通過する際にサンプル容器を走査し、WMS内に記憶されるそのサンプル容器に関する有効アッセイに対して相関される、サンプル容器に関するサンプル識別情報を取得することによって決定されることができる。
【0444】
ステップ604は、関連付けられる分析器142A-142Dがステップ602において識別された有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施し得るかどうかを決定するステップを伴う。上記に説明されるように、一実施形態では、WMSは、有効アッセイを含むサンプル識別情報を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dに伝送し、分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる分析器がそのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能であるかどうかに応じて、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに「方向転換する」またはサンプル容器を「方向転換しない」コマンドで応答するであろう。すなわち、分析器がステップ602において識別された有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能であるかどうかは、サンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されるかどうかを決定するためのサンプル選択基準である。関連付けられる分析器、例えば、分析器142Aが、有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能ではない場合、ステップ608において、サンプル容器は、分析軌道112によって次の分析器142Bに伝達され、プロセス600は、再び、次の分析器142Bにおいてステップ602を開始し始めるであろう。
【0445】
分析器が、サンプル容器の有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能である場合、ステップ606において、サンプル容器は、さらなる処理のために分析器に方向転換される(例えば、分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、「方向転換」コマンドをWMSに伝送し、WMSは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに方向転換するために、関連付けられる方向転換器146A-146Dをアクティブ化するように軌道コントローラにコマンドする)。
【0446】
ステップ610において、関連付けられる分析器に方向転換されたサンプル容器がSTATサンプル(
図3にサンプル容器「S」として示される)であるかどうかが、決定される。上記に解説されるように、そのような情報は、WMS内に常駐してもよく、そこで、これは、特定のサンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される。サンプル容器がSTATサンプルであるかどうかは、サンプルを緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかを査定するための別のサンプル選択基準である。サンプル容器が、STATサンプルである場合、ステップ612において、サンプルは、次のプロセスサイクルにおいて分析器内で処理される。すなわち、次のプロセスサイクルの開始時に、STATサンプル容器は、緩衝待ち行列148A-148Dから関連付けられるシャトルモジュール150A-150Dに移送され、関連付けられるシャトルモジュール150A-150Dによって分析器の中に往復運動され、サンプル物質は、サンプル容器から抽出され、分析器内のレセプタクル装置に移送されるであろう。サンプル容器は、サンプル物質がサンプル容器から抽出された後に緩衝待ち行列に戻され、次いで、分析軌道112に戻され、そこで、これは、分析区画110内の他の処理ステーション140A-140Dに運搬され、そのサンプル容器に関する任意の残りの有効アッセイが、サンプルに対して実施されるであろう。プロセス600は、次いで、ステップ602に戻る。
【0447】
また、STATサンプルがステップ610において識別される時間から、STATサンプルがステップ612において次のプロセスサイクルにおいて処理される時間までに十分な時間が、存在する場合、コントローラは、STATサンプルが処理されるときに処理され得るサンプルの数をプロセス数まで最大限にするように、STATサンプル容器と同一のアッセイを要求するより多くのサンプル容器を蓄積するように試みてもよい。したがって、
図6に示されないが、STATサンプル容器がステップ610において識別された後、STATサンプル容器がステップ612において次のプロセスサイクルにおいて処理される前に、分析軌道112上で分析器を通過する付加的サンプル容器が、各サンプル容器の有効アッセイを識別するために走査され、有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと合致する場合、サンプル容器は、ステップ612においてSTATサンプル容器とともに処理されるべきSTATサンプル容器を伴う緩衝待ち行列に方向転換されるであろう。
【0448】
ステップ606において方向転換されたサンプル容器が、STATサンプルではない場合、ステップ614において、緩衝される容器カウンタが、緩衝される容器カウントを監視するために開始される。緩衝される容器カウントは、特定のアッセイが実施されることを要求する緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数である。ステップ614において、特定のアッセイを要求する最初のサンプル容器が、関連付けられる分析器に方向転換されたため、緩衝カウントは、1である。最初のサンプル容器が、関連付けられる分析器が実施することが可能である、2つのアッセイ、例えば、アッセイ「A」およびアッセイ「B」に関する有効アッセイ指示を有する場合、緩衝される容器カウントが、少なくとも最初に、アッセイ「A」および「B」毎に監視され得ることが、可能である。
【0449】
ステップ618において、分析器ステーションに接近する次のサンプル容器に関する有効アッセイまたは複数のアッセイが、決定される。再び、有効アッセイは、これが走査装置144A-144Dのうちのいずれか等の分析器ステーションの関連付けられる走査装置を通過する際にサンプル容器を走査し、WMS内に記憶されるそのサンプル容器に関する有効アッセイに対して相関される、サンプル容器に関するサンプル識別情報を取得することによって決定されることができる。
【0450】
ステップ620は、関連付けられる分析器142A-142Dがステップ618において識別された有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施し得るかどうかを決定するステップを伴う。再び、一実施形態では、WMSは、有効アッセイを含むサンプル識別情報を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dに伝送し、分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる分析器が有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能であるかどうか、すなわち、サンプル選択基準に応じて、「方向転換」または「非方向転換」コマンドで応答するであろう。関連付けられる分析器が、有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能ではない場合、ステップ622において、サンプル容器は、分析軌道112によって次の分析器に経路指定される。
【0451】
ステップ614とステップ618との間で、新しいプロセスサイクルが、関連付けられる分析器に関して開始される場合、ステップ606において方向転換された非STATサンプル容器は、処理されているサンプル容器の数、すなわち、1つが、プロセス数を下回るが、処理されてもよく、これは、サンプルが分析器内のレセプタクル装置の1つのみのプロセス容器に移送されるであろうことを意味する。一方、消耗品の使用を低減させながら処理能力および効率を改良するために、本システムは、1つまたはそれを上回る付加的プロセスサイクル、すなわち、その間に分析器がアイドル状態であり得る時間を待機し、ステップ606において方向転換された非STATサンプルが処理される前に、付加的時間が同一のアッセイを要求するより多くのサンプル容器を蓄積することを可能にしてもよい。これは、下記にさらに詳細に説明される。
【0452】
ステップ622後、ステップ624において、コントローラは、プロセスサイクルカウントが所定の時間限界に到達したかどうかを決定する。上記に説明されるように、分析器処理能力および効率を最大限にし、消耗品の使用を最小限にするために、コントローラは、サンプルがあるプロセス数のサンプル容器のそれぞれから分析器内のレセプタクル装置のそのプロセス数のプロセス容器のそれぞれの中に移送され得るように、緩衝待ち行列内に同一のアッセイを要求するそのプロセス数のサンプル容器を蓄積しようとするであろう。しかしながら、関連付けられる分析器が、特定のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が「埋まる」まで待機する間にアイドル状態になり得るため、同一のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器を蓄積するために無期限の期間を待機することは、効率的ではない、または望ましくない場合がある。したがって、
図6のアルゴリズム600において、プロセスサイクルカウントは、特定の有効アッセイを伴うサンプル容器のプロセス数よりも少ないものが方向転換された場合であっても、緩衝待ち行列に方向転換された1つまたはそれを上回るサンプル容器が処理されるべきかどうかを決定するために維持されてもよい。
【0453】
プロセスサイクルカウントは、特定の有効アッセイを伴う最初のサンプル容器が方向転換された時間以降に経過したプロセスサイクルの数である。プロセスサイクルカウントが、所定の限界に到達すると、方向転換されたサンプル容器は、プロセス数を下回る場合であっても、処理されるであろう。一非限定的実施例では、プロセスサイクルカウント限界は、2、すなわち、特定のアッセイを要求する最初のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されるときに分析器内で現在処理されているレセプタクルを処理するための残りの期間(すなわち、現在のプロセスサイクルの残り)に1つの付加的プロセスサイクルを加えたものであってもよい。例証として、プロセスサイクルが、5分である場合、プロセスサイクルカウント限界は、特定のアッセイを要求する最初のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたときに開始された任意のプロセスサイクルの残り(≦5分)に1つの付加的プロセスサイクル(5分)を加えたものであろう。したがって、本実施例に関するタイムアウト限界は、最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された後の少なくとも5分であるが、最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された後の10分以下であろう。
【0454】
プロセスサイクルカウントが、その限界に到達していない場合、プロセス600は、ステップ618に戻り、次のサンプル容器の有効アッセイを識別する。プロセスタイマカウントが、特定のアッセイを要求するサンプル容器に関してその限界に到達した場合、ステップ626において、特定のアッセイを要求する緩衝待ち行列内のサンプル容器は全て、サンプル容器のその数(すなわち、緩衝される容器カウント)がプロセス数を下回るであろうが、処理されるであろう。ステップ626が、関連付けられる緩衝待ち行列内の全てのサンプル容器が処理され、次いで、分析軌道112に戻される結果をもたらす場合、ステップ626後、プロセス600は、ステップ602に戻り、次の最初のサンプル容器の有効アッセイを識別し、緩衝待ち行列内にサンプル容器の新しいセットを蓄積し始めてもよい。
【0455】
代替実施形態では、上記に例証されるように、緩衝待ち行列は、2つまたはそれを上回る異なるアッセイ(例えば、アッセイ「A」および「B」)を要求するサンプル容器の2つまたはそれを上回る群を含有してもよい。そのような実施形態では、緩衝される容器カウントが、維持されてもよく、プロセスサイクルカウントが、関連付けられる緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の要求されるアッセイ毎に監視されてもよい。したがって、第1のアッセイを要求するサンプル容器の群が処理されるステップ626後、プロセス600は、ステップ618に戻り、次のサンプル容器の有効アッセイを識別してもよい。ステップ624において、プロセスサイクルカウントが、関連付けられる緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の要求される1つを上回るアッセイに関するその限界に到達したと決定される場合、分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、優先順位付け論理を適用し、処理される2つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの有効アッセイ、すなわち、サンプル容器から分析器内のレセプタクル装置のプロセス容器に移送されるサンプル物質と組み合わせられる特定のアッセイ試薬を決定してもよい。緩衝待ち行列内のサンプル容器のいずれもアルゴリズム600における別の場所で対処されるSTATサンプルではないと仮定すると、1つのアッセイをその他よりも優先するための基準は、(1)有効期限に最も近いアッセイ試薬を選択すること、(2)最小体積の試薬を有する(すなわち、空になる前に最も少ない残りの試験を有する)アッセイキットを選択すること、(3)アッセイ名のアルファベット順、(4)サンプル移送場所に対する試薬の物理的場所(例えば、サンプル移送場所に物理的に最近接する試薬が、優先度を与えられ得る、または特定の場所における試薬が、異なる場所における試薬よりも恣意的に優先度を与えられる)、または(5)優先度が試薬の異なるセットを通して交互にされること(すなわち、最初の1つのセットが、優先度を与えられ、次いで、次のセットが、優先度を与えられ、以下同様である)を含んでもよい。
【0456】
ステップ620に再び目を向けると、関連付けられる分析器が、有効アッセイのうちの1つまたはそれを上回るものを実施することが可能である場合、ステップ628において、次のサンプル容器がSTATサンプルであるかどうか、すなわち、さらなるサンプル選択基準が、決定される。上記に解説されるように、そのような情報は、WMS内に常駐してもよく、そこで、これは、特定のサンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される。サンプル容器が、STATサンプルである場合、ステップ630において、サンプル容器は、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される(例えば、分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、「方向転換」コマンドをWMSに伝送し、WMSは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに方向転換するために、関連付けられる方向転換器146A-146Dをアクティブ化するように軌道コントローラにコマンドする)。
【0457】
STATサンプル容器がステップ630において関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、プロセス600は、いくつかの代替ステップのうちのいずれかを組み込んでもよく、そのうちの2つが、
図6に示される。
【0458】
一代替では、ステップ632において、STATサンプル容器が、ステップ630において方向転換される場合、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列148A-148Dに以前に方向転換された全てのサンプル容器(以降では「遮断サンプル容器」と称される)は、関連付けられる分析器142A-142D内でそれらを処理することなく、緩衝待ち行列から一掃される。すなわち、緩衝待ち行列内の全ての遮断サンプル容器は、緩衝待ち行列から分析軌道112に経路指定される。処理されることなく緩衝待ち行列から除去された遮断サンプル容器は、分析軌道112を介して、および必要な場合、再循環区画114を介して、未処理サンプル容器の要求されるアッセイを実施することが可能な別の分析器に、または可能性として同一の分析器に戻るように経路指定されるであろう。
【0459】
全ての遮断サンプル容器が、遮断サンプル容器を処理することなく(ステップ632)、緩衝待ち行列から外に、およびSTATサンプル容器の進路を外れて移動された後、ステップ636において、STATサンプル容器は、分析器に往復運動されるための位置まで緩衝待ち行列内で上に移動され、次のプロセスサイクルにおいて処理される。また、STATサンプルがステップ628において識別される時間から、STATサンプルがステップ636において次のプロセスサイクルにおいて処理される時間までに十分な時間が、存在する場合、コントローラは、STATサンプルが処理されるときに処理され得るサンプルの数をプロセス数まで最大限にするように、STATサンプル容器と同一のアッセイを要求するより多くのサンプル容器を蓄積するように試みてもよい。したがって、
図6に示されないが、STATサンプル容器がステップ628において識別された後、STATサンプル容器がステップ636において次のプロセスサイクルにおいて処理される前に、分析軌道112上で分析器を通過する付加的サンプル容器が、各サンプル容器の有効アッセイを識別するために走査され、有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと合致する場合、サンプル容器は、ステップ636においてSTATサンプル容器とともに処理されるべきSTATサンプル容器を伴う緩衝待ち行列に方向転換されるであろう。プロセス600は、次いで、ステップ602に戻る。
【0460】
サンプル容器を処理することなく全ての遮断サンプル容器を単純に一掃することに対する代替として、ステップ634において、STATサンプル容器と異なるアッセイを要求する遮断サンプル容器は全て、遮断サンプル容器のその数(すなわち、緩衝される容器カウント)がそのアッセイに関するプロセス数を下回るであろうが、次のプロセスサイクルにおいて処理されるであろう。各遮断サンプル容器が分析器の中に往復運動され、次いで、緩衝待ち行列に戻るように往復運動された後、これは、分析軌道112に戻される。
【0461】
全ての遮断サンプル容器が、遮断サンプル容器を処理することによって(ステップ634)、緩衝待ち行列から外に、およびSTATサンプル容器の進路を外れて移動された後、ステップ637において、STATサンプル容器は、分析器に往復運動されるための位置まで緩衝待ち行列内で上に移動され、次のプロセスサイクルにおいて処理される。また、STATサンプルがステップ628において識別される時間から、STATサンプルがステップ637において次のプロセスサイクルにおいて処理される時間までに十分な時間が、存在する場合、コントローラは、STATサンプルが処理されるときに処理され得るサンプルの数をプロセス数まで最大限にするように、STATサンプル容器と同一のアッセイを要求するより多くのサンプル容器を蓄積するように試みてもよい。したがって、
図6に示されないが、STATサンプル容器がステップ628において識別された後、STATサンプル容器がステップ637において次のプロセスサイクルにおいて処理される前に、分析軌道112上で分析器を通過する付加的サンプル容器が、各サンプル容器の有効アッセイを識別するために走査され、有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと合致する場合、サンプル容器は、ステップ637においてSTATサンプル容器とともに処理されるべきSTATサンプル容器を伴う緩衝待ち行列に方向転換されるであろう。
【0462】
プロセス600は、次いで、ステップ602に戻る。
【0463】
ステップ632および634に対する代替として、遮断サンプル容器が、関連付けられる分析器142A-142Dによって実施されるべきである1つを上回る具体的アッセイを要求する場合、プロセスは、いくつかの遮断サンプル容器に関するステップ632および他の遮断サンプル容器に関するステップ634を含んでもよい。すなわち、1つの特定のアッセイを要求する全ての遮断サンプル容器は、STATサンプル容器の進路を外れて一掃される前にステップ634に従って処理されてもよく、異なる特定のアッセイを要求する全ての遮断サンプル容器は、ステップ632に従って処理を伴わずに緩衝待ち行列から一掃されるであろう。分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、上記に説明されるような優先順位論理を適用し、処理するべきアッセイおよび処理を伴わずに一掃するべきアッセイを選択してもよい。
【0464】
さらなる代替として、
図6に示されないが、STATサンプル容器の要求されるアッセイが、1つまたはそれを上回る遮断サンプル容器の要求されるアッセイと同一である場合、STATサンプル容器は、そのアッセイを要求するサンプル容器の数が、プロセス数を下回る場合であっても、同一のアッセイを要求する遮断サンプル容器とともに処理されてもよく、異なるアッセイを要求する任意の遮断サンプル容器は、処理を伴わずに関連付けられる緩衝待ち行列から一掃されてもよい。
【0465】
ステップ628に再び目を向けると、次のサンプル容器が、STATサンプル容器ではない場合、ステップ638において、次のサンプル容器の要求されるアッセイが、関連付けられる緩衝待ち行列に以前に方向転換されたサンプル容器の1つまたはそれを上回るアッセイと合致するかどうかが、決定される。プロセス600の目的が、サンプルが各サンプル容器から関連付けられる分析器内のレセプタクル装置の各プロセス容器に移送され得るように、サンプル容器をサンプル容器の要求される有効アッセイを実施することが可能な分析器に指向し、それらの要求されるアッセイに従ってサンプル容器を群化し、プロセス数と数が等しいサンプル容器の群を収集することであることを思い返されたい。したがって、一実施形態では、いったん特定のアッセイを要求するサンプル容器が、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されると、異なるアッセイを要求する後続サンプル容器は、関連付けられる分析器が第2のアッセイを実施することが可能である場合であっても、その関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されない場合がある。すなわち、上記に解説されるように、分析器ステーション140A-140Dの分析器ソフトウェアモジュール152A-152Dは、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された最初のサンプル容器の有効アッセイと合致する有効アッセイを伴うサンプル容器に対して「ロック」された状態になる、または他の基準に従って具体的アッセイに対してロックされた状態になる。
【0466】
さらなる実施例では、分析器が実施することが可能であるが、分析器がロックされるアッセイと異なるアッセイを要求するSTATサンプル容器は、ロックをオーバーライドしてもよく、分析器は、ステップ630、632、634、636、および637に図示されるように、STATサンプル容器を方向転換および処理してもよい。
【0467】
上記に説明されるように、関連付けられる分析器が実施することが可能である1つを上回るアッセイを要求するサンプル容器が、緩衝待ち行列に方向転換される場合、緩衝される容器カウントが、維持されてもよく、プロセスサイクルカウントが、アッセイ毎に監視されてもよい。しかしながら、いったん分析器ソフトウェアモジュールが、単一のアッセイに対して「ロック」されると、他のアッセイに関する緩衝される容器カウントおよびプロセスサイクルカウントは、もはや監視されないであろう。
【0468】
したがって、ステップ638において、次のサンプル容器の有効アッセイが、関連付けられる緩衝待ち行列に最後に方向転換されたサンプル容器の1つまたはそれを上回るアッセイと合致しない場合、ステップ640において、サンプル容器は、次の分析器に渡され、プロセス600は、ステップ618に戻る。逆に、次のサンプル容器の要求されるアッセイが、関連付けられる緩衝待ち行列に最後に方向転換されたサンプル容器の要求される1つまたはそれを上回るアッセイとここでは合致する場合、ステップ642において、その次のサンプル容器は、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される。
【0469】
図6の図示される実施例において、サンプル容器がSTATであるかどうかを決定するステップ628が、有効アッセイが緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致するかどうかを決定するステップ638に先行することに留意されたい。したがって、サンプル容器がSTATであるかどうかは、分析器ソフトウェアモジュールがロックされるアッセイをオーバーライドし、STATサンプル容器は、分析器が、STAT有効アッセイを実施することが可能である場合、STAT有効アッセイが、分析器ソフトウェアモジュールがロックされるアッセイと異なる場合であっても、緩衝待ち行列に方向転換されてもよい。故に、分析器ソフトウェアモジュールがロックされる1つまたはそれを上回るアッセイは、サンプル容器を緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかを決定するための付加的サンプル選択基準を提示する。
【0470】
サンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、ステップ644において、ステップ638において識別された合致するアッセイ毎の緩衝される容器カウントは、1だけ増加される。分析器ソフトウェアモジュールが、合致するアッセイのうちの単一のものに対してロックされる、または合致するアッセイのうちの単一のものに対してすでにロックされている場合、緩衝される容器カウントは、1つのアッセイに関してのみ増分されるであろう。
【0471】
ステップ646において、各合致するアッセイに関する、または分析器ソフトウェアモジュールがロックされる1つのアッセイに関する緩衝されるプロセスサイクルカウントが、これがその限界に到達したかどうかを決定するためにチェックされる。プロセスサイクルカウントが、特定のアッセイを要求するサンプル容器に関するその限界に到達した場合、ステップ648において、特定のアッセイを要求する緩衝待ち行列内のサンプル容器は全て、サンプル容器のその数(すなわち、緩衝される容器カウント)がプロセス数を下回るであろうが、処理されるであろう。ステップ648が、関連付けられる緩衝待ち行列内の全てのサンプル容器が処理され、次いで、分析軌道112に戻される結果をもたらす場合、ステップ648後、プロセス600は、ステップ602に戻り、次の最初のサンプル容器の有効アッセイを識別し、関連付けられる緩衝待ち行列内にサンプル容器の新しいセットを蓄積し始めてもよい。
【0472】
上記のように、
図6に示されない代替実施形態では、緩衝待ち行列は、2つまたはそれを上回る異なるアッセイを要求するサンプル容器の2つまたはそれを上回る群を含有してもよい。そのような実施形態では、緩衝される容器カウントが、維持されてもよく、プロセスサイクルカウントが、関連付けられる緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の要求されるアッセイ毎に監視されてもよい。したがって、第1のアッセイを要求するサンプル容器の第1の群が処理されるステップ648後、プロセス600は、ステップ618に戻り、緩衝待ち行列内に保持され、第2のアッセイを要求するすでに方向転換されたサンプル容器に追加するべき次のサンプル容器の有効アッセイを識別してもよい。ステップ646において、プロセスサイクルカウントが、関連付けられる緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の要求される1つを上回るアッセイに関するその限界に到達したと決定される場合、分析器ソフトウェアモジュールは、上記に説明されるような優先順位論理を適用し、処理するべきアッセイを決定してもよい。
【0473】
プロセスサイクルカウントが、任意のアッセイに関するその限界に到達していない場合、ステップ650において、コントローラは、緩衝待ち行列内のサンプル容器の要求される任意のアッセイに関する緩衝される容器カウントがプロセス数に到達したかどうかを決定する。いかなるアッセイに関する緩衝される容器カウントも、プロセス数に到達していない(すなわち、緩衝待ち行列内の容器の要求される任意のアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内のサンプル容器のプロセス数を下回る)場合、プロセス600は、ステップ618に戻る。緩衝される容器カウントが、任意のアッセイに関するプロセス数に到達した場合、ステップ652において、その特定のアッセイを要求するあるプロセス数の方向転換されたサンプル容器が、次のプロセスサイクルにおいて処理される。次いで、ステップ652後、プロセス600は、ステップ602に戻り、次の最初のサンプル容器の有効アッセイを識別し、緩衝待ち行列内にサンプル容器の新しいセットを蓄積し始めてもよい。
【0474】
タイミング図
【0475】
最大処理能力および効率を維持し、消耗品の使用を最適化するために、サンプル容器が同一のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器の群において処理されることが、好ましい。一実施例では、サンプル容器のプロセス数は、サンプル物質をあるプロセス数のサンプル容器のそれぞれから分析器内のレセプタクル装置のあるプロセス数のプロセス容器のそれぞれに移送するために要求される時間量に、分析器内のサンプル移送位置に、およびそれからレセプタクル装置を移動させるために要求される時間量を加えたものである、単一のプロセスサイクルにおいて処理されるようにコントローラ(例えば、分析器ソフトウェアモジュール)によってスケジューリングされる。
図7は、5つの反応容器(すなわち、5のプロセス数)を有する反応レセプタクルに関する例示的5分プロセスサイクルを示す、タイミング図である。
【0476】
分析器によって実施される異なるアッセイは、プロセスサイクル内のステップ毎に有意に異なる持続時間を有してもよい。しかしながら、全てのステップは、プロセスサイクル(例えば、5分)の間に完了されなければならない。
【0477】
1つのプロセスサイクル内であるプロセス数のサンプル容器を処理することは、1つのレセプタクル装置を利用する。あるプロセス数を下回るサンプル容器が、所与のプロセスサイクルにわたって分析器に提供される場合、あるプロセス数を下回るサンプル容器が、プロセスサイクル内で処理され、あるプロセス数を下回るアッセイが、レセプタクル装置が分析器を通して移動される際に分析器によって実施されるであろうため、レセプタクル装置は、完全には利用されず(すなわち、レセプタクル装置の1つまたはそれを上回るプロセス容器は、使用されず)、したがって、処理能力を低減させるであろう。これはまた、レセプタクル装置が、全容量まで使用されず、より少ないサンプルが、充填されていないレセプタクル装置毎に処理されるため、消耗品(すなわち、レセプタクル装置)の使用に影響を及ぼすであろう。
【0478】
図7に示される実施例を前提として、プロセスサイクルの間のサンプル容器の処理および軌道区分110との相互作用が、策定されることができる。
図7は、5のプロセス数(すなわち、各レセプタクル装置が
図8に示されるような5つのプロセス容器を有する)に関する5分の例示的プロセスサイクルを表す。これは、実施例にすぎず、5を上回るまたは5を下回る(但し、1を上回る)プロセス数および5分を上回るまたは下回るプロセスサイクルもまた、想定される。
図7は、
図7では「シャトルおよび軌道プロセス」と称される、6つのサンプル容器または「管」操作ステップを図示する。
図4および7を参照すると、操作ステップ「A」、「管をPnP場所に往復運動させる」において、シャトルモジュール150が、サンプル容器を分析器142から(例えば、分析器内のピペット操作場所から)ピックアンドプレースロボット154のサンプル容器ハンドオフ位置(ピックアンドプレース(「PnP」)場所)156に輸送する。ステップ「B」、「シャトルから管を取る」において、ピックアンドプレースロボット154が、サンプル容器ハンドオフ位置(ピックアンドプレース(「PnP」)場所)156からサンプル容器を取り、これを緩衝待ち行列148上に設置する。ステップ「C」、「次の管を指し示す」において、移送モジュール158が、サンプル容器120を緩衝待ち行列148からサンプル容器ハンドオフ位置(ピックアンドプレース(「PnP」)場所)156に指し示す。ステップ「D」、「管をシャトルの中に設置する」において、ピックアンドプレースロボット154が、サンプル容器120をシャトルモジュール150に移送する。ステップ「E」、「バーコードを読み取る」において、サンプル容器のバーコードが、シャトルモジュール150上で読み取られる(代替として、サンプル容器が緩衝待ち行列内にある間に、これが緩衝待ち行列148からサンプル容器ハンドオフ位置(ピックアンドプレース(「PnP」)場所)156に移送される前に、サンプル容器のバーコードが読み取られる)。ステップ「F」、「管をピペット場所に往復運動させる」において、シャトルモジュール150が、サンプル容器を分析器142内の、またはそれに隣接するピペット操作場所に移送する。
図7はまた、プロセスサイクルの間に行われる、異なる「分析器プロセス」、すなわち、レセプタクル装置の準備、サンプル番号1のピペット操作(第1のサンプル容器からサンプル物質を吸引し、サンプル物質をレセプタクル装置の第1のレセプタクル容器の中に分注する)、サンプル番号2のピペット操作(第2のサンプル容器からサンプル物質を吸引し、サンプル物質をレセプタクル装置の第2のレセプタクル容器の中に分注する)、サンプル番号3のピペット操作(第3のサンプル容器からサンプル物質を吸引し、サンプル物質をレセプタクル装置の第3のレセプタクル容器の中に分注する)、サンプル番号4のピペット操作(第4のサンプル容器からサンプル物質を吸引し、サンプル物質をレセプタクル装置の第4のレセプタクル容器の中に分注する)、およびサンプル番号5のピペット操作(第5のサンプル容器からサンプル物質を吸引し、サンプル物質をレセプタクル装置の第5のレセプタクル容器の中に分注する)を図示する。
【0479】
ステップ1[00:00-00:58]:レセプタクル装置の準備
【0480】
図7のタイミング図を参照すると、プロセスサイクルの第1の部分は、特定のアッセイに関してレセプタクル装置を準備するステップを伴う。本ステップは、新しいレセプタクル装置をサンプル移送位置に移動させる、試薬をプロセス容器のうちの1つまたはそれを上回るものの中に分注する等の活動を含む。再び、プロセスサイクル内の全てのステップの厳密なステップおよび持続時間は、アッセイに応じて変動し得るが、説明の目的のために、
図7に示されるタイミング図のステップ1は、58秒の長さである。本第1のステップの間、サンプル容器番号1(「管」)が、シャトルの中に設置され、サンプル容器のバーコードが、その識別を確認するために読み取られ、サンプル容器番号1は、シャトルによってサンプル移送位置(「ピペット操作場所」または「ピペット操作位置」)に移動され、そこで、これは、流体吸引を待機する。
【0481】
ステップ2[00:58-01:18]:サンプル番号1のピペット操作:吸引
【0482】
図7に示されるタイミング図実施例のステップ2は、00:58において始まり、その時間に、分析器は、例えば、分析器のロボットピペッタを用いてサンプル容器番号1からの吸引を開始する。ステップ1に言及されるように、サンプル容器番号1は、吸引ステップの開始に先立って、分析器サンプル移送位置に移動されなければならない。そのようにできないことは、サンプル容器番号1をサンプル移送窓から外させ、サンプルのアリコートが、サンプル容器番号1からレセプタクル装置の中に移送されないであろう。いったん吸引が完了すると、吸引後試験指示ステータス更新(TOSU)メッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に通信されるであろう。本メッセージは、成功メッセージまたはプロセス制御失敗メッセージのいずれかを含有するであろう。図示では、ステップ2は、00:58から01:18まで延在する。
【0483】
ステップ3[01:18-01:38]:サンプル番号1のピペット操作:分注/サンプル容器番号1の戻し/サンプル容器番号2の回収
【0484】
ステップ番号2におけるサンプル吸引の直後、サンプル容器番号1が分析軌道112に戻るように移送されている間に、分析器は、サンプル容器番号1から吸引されたサンプルをレセプタクル装置のプロセス容器の中に分注し始めるであろう。01:18から01:38までのサンプル分注の間、軌道区分110(例えば、シャトルモジュール150、ピックアンドプレースロボット154、および緩衝待ち行列148)は、サンプル容器番号1(「管」)をサンプル容器番号2(「次の管」)と交換するであろう。
図7に示される実施例では、シャトルは、サンプル番号1をサンプル容器ハンドオフ位置(ピックアンドプレース(「PnP」)場所)156に移動させ、サンプル容器は、次いで、ピックアンドプレースロボット154によってシャトルモジュール150から緩衝待ち行列148に移動され、次いで、サンプル容器番号2は、移送モジュール158によって緩衝待ち行列148からサンプル容器ハンドオフ位置(ピックアンドプレース(「PnP」)場所)156に指し示されるであろう。サンプル容器番号2(サンプル容器番号2がここでは「管」である)が、次いで、ピックアンドプレースロボット154によってシャトルモジュール150上に設置され、サンプル容器のバーコードが、その識別を確認するために読み取られ、次いで、サンプル容器番号2は、シャトルモジュール150によって分析器142のサンプル移送位置に移動され、そこで、これは、流体吸引を待機する。一実施例では、分析器内のサンプル移送位置への次のサンプル容器(サンプル番号2)の割り当てられた移送時間は、極めて短くあり得るため、サンプル容器番号1から吸引されたサンプルが分注されている間に、サンプル容器番号2がサンプル容器番号1と交換されることが、好ましい。サンプル容器番号2が、ステップ3の固定されたタイムスロット内にサンプル移送位置に移動されない場合、分析器は、サンプル番号2の処理を省略するであろう。
【0485】
したがって、サンプル容器番号1は、分析軌道112に戻るように移送されなければならず、サンプル容器番号2は、サンプル番号1の分注の間に分析器のサンプル移送位置に移動されなければならない。
【0486】
いったんサンプル番号1の分注が完了すると、分注の間にプロセス制御失敗が存在した場合、第2の分注後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に送信される。第2のTOSUが伝送される時間までに、サンプル容器番号1は、軌道区分110上の別の場所に経路指定する分析軌道112上に戻る。一実施例では、いかなる分注失敗も、生じなかった場合、第2のTOSUメッセージは、送信されないであろう。
【0487】
ステップ4[01:38-01:58]:サンプル番号2のピペット操作:吸引
【0488】
図7に示されるタイミング図実施例のステップ4は、01:38において始まり、その時間に、分析器は、例えば、分析器のロボットピペッタを用いてサンプル容器番号2からの吸引を開始する。いったん吸引が完了すると、吸引後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に通信されるであろう。本メッセージは、成功メッセージまたはプロセス制御失敗メッセージのいずれかを含有するであろう。
【0489】
ステップ5[01:58-02:18]:サンプル番号2のピペット操作:分注/サンプル容器番号2の戻し/サンプル容器番号3の回収
【0490】
ステップ番号4におけるサンプル吸引の直後、サンプル容器番号2が分析軌道112に戻るように移送されている間に、分析器は、サンプル容器番号2から吸引されたサンプルをレセプタクル装置の第2のプロセス容器の中に分注し始めるであろう。01:58から02:18までのサンプル分注の間、軌道区分110(例えば、シャトルモジュール150、ピックアンドプレースロボット154、および緩衝待ち行列148)は、サンプル容器番号2をサンプル容器番号3と交換するであろう。
【0491】
いったんサンプル番号2の分注が完了すると、分注の間にプロセス制御失敗が存在した場合、第2の分注後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に送信される。第2のTOSUが伝送される時間までに、サンプル容器番号2は、軌道区分110上の別の場所に経路指定する分析軌道112上に戻る。一実施例では、いかなる分注失敗も、生じなかった場合、第2のTOSUメッセージは、送信されないであろう。
【0492】
ステップ6[02:18-02:38]:サンプル番号3のピペット操作:吸引
【0493】
図7に示されるタイミング図実施例のステップ6は、02:18において始まり、その時間に、分析器は、例えば、分析器のロボットピペッタを用いてサンプル容器番号3からの吸引を開始する。いったん吸引が完了すると、吸引後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に通信されるであろう。本メッセージは、成功メッセージまたはプロセス制御失敗メッセージのいずれかを含有するであろう。
【0494】
ステップ7[02:38-02:58]:サンプル番号3のピペット操作:分注/サンプル容器番号3の戻し/サンプル容器番号4の回収
【0495】
ステップ番号6におけるサンプル吸引の直後、サンプル容器番号3が分析軌道112に戻るように移送されている間に、分析器は、サンプル容器番号3から吸引されたサンプルをレセプタクル装置の第3のプロセス容器の中に分注し始めるであろう。02:38から02:58までのサンプル分注の間、軌道区分110(例えば、シャトルモジュール150、ピックアンドプレースロボット154、および緩衝待ち行列148)は、サンプル容器番号3をサンプル容器番号4と交換するであろう。
【0496】
いったんサンプル番号3の分注が完了すると、分注の間にプロセス制御失敗が存在した場合、第2の分注後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に送信される。第2のTOSUが伝送される時間までに、サンプル容器番号3は、軌道区分110上の別の場所に経路指定する分析軌道112上に戻る。一実施例では、いかなる分注失敗も、生じなかった場合、第2のTOSUメッセージは、送信されないであろう。
【0497】
ステップ8[02:58-03:18]:サンプル番号4のピペット操作:吸引
【0498】
図7に示されるタイミング図実施例のステップ8は、02:58において始まり、その時間に、分析器は、例えば、分析器のロボットピペッタを用いてサンプル容器番号4からの吸引を開始する。いったん吸引が完了すると、吸引後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に通信されるであろう。本メッセージは、成功メッセージまたはプロセス制御失敗メッセージのいずれかを含有するであろう。
【0499】
ステップ9[03:18-03:38]:サンプル番号4のピペット操作:分注/サンプル容器番号4の戻し/サンプル容器番号5の回収
【0500】
ステップ番号8におけるサンプル吸引の直後、サンプル容器番号4が分析軌道112に戻るように移送されている間に、分析器は、サンプル容器番号4から吸引されたサンプルをレセプタクル装置の第4のプロセス容器の中に分注し始めるであろう。03:18から03:38までのサンプル分注の間、軌道区分110(例えば、シャトルモジュール150、ピックアンドプレースロボット154、および緩衝待ち行列148)は、サンプル容器番号4をサンプル容器番号5と交換するであろう。
【0501】
いったんサンプル番号4の分注が完了すると、分注の間にプロセス制御失敗が存在した場合、第2の分注後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に送信される。第2のTOSUが伝送される時間までに、サンプル容器番号4は、軌道区分110上の別の場所に経路指定する分析軌道112上に戻る。一実施例では、いかなる分注失敗も、生じなかった場合、第2のTOSUメッセージは、送信されないであろう。
【0502】
ステップ10[03:38-03:58]:サンプル番号5のピペット操作:吸引
【0503】
図7に示されるタイミング図実施例のステップ10は、03:38において始まり、その時間に、分析器は、例えば、分析器のロボットピペッタを用いてサンプル容器番号5からの吸引を開始する。いったん吸引が完了すると、吸引後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に通信されるであろう。本メッセージは、成功メッセージまたはプロセス制御失敗メッセージのいずれかを含有するであろう。
【0504】
ステップ11[03:58-04:18]:サンプル番号5のピペット操作:分注/サンプル容器番号5の戻し
【0505】
ステップ番号10におけるサンプル吸引の直後、サンプル容器番号5が分析軌道112に戻るように移送されている間に、分析器は、サンプル容器番号5から吸引されたサンプルをレセプタクル装置の第5のプロセス容器の中に分注し始めるであろう。03:58から04:18までのサンプル分注の間、軌道区分110(例えば、シャトルモジュール150、ピックアンドプレースロボット154、および緩衝待ち行列148)は、サンプル容器番号5を分析軌道112に戻すであろう。いくつかの実施形態では、サンプル容器番号5は、処理されるべき次のレセプタクル装置のサンプル容器番号1と交換されるであろう。
【0506】
いったんサンプル番号5の分注が完了すると、分注の間にプロセス制御失敗が存在した場合、第2の分注後TOSUメッセージが、軌道区分110(例えば、WMS136または軌道コントローラ138)に送信される。第2のTOSUが伝送される時間までに、サンプル容器番号5は、軌道区分110上の別の場所に経路指定する分析軌道112上に戻る。一実施例では、いかなる分注失敗も、生じなかった場合、第2のTOSUメッセージは、送信されないであろう。
【0507】
ステップ12[04:18-5:00]:レセプタクル装置の終了
【0508】
プロセスサイクルに関する最終ステップは、任意の試薬添加ステップ、次の分析器モジュールへのレセプタクル装置の移動等を完了することである。本最終ステップの終了時に、次のプロセスサイクルが、任意のサンプルがスケジューリングされているかどうかにかかわらず、直ちに開始されてもよい。いかなるサンプル容器も、存在しない場合、またはあるプロセス数を下回るサンプル容器が、存在する場合、次のプロセスサイクルは、サンプルが5分窓の間に分析器の中に装填される場合であっても、いかなるサンプルも処理されないであろう5分アイドル窓であってもよい。
ハードウェアおよびソフトウェア
【0509】
本明細書に開示される主題の側面は、制御およびコンピューティングハードウェアコンポーネント、ソフトウェア(ファームウェアを含み得る)、データ入力コンポーネント、およびデータ出力コンポーネントを介して実装されてもよい。ハードウェアコンポーネントは、1つまたはそれを上回る入力値を受信し、入力値を操作する、または別様に入力値に対して、またはそれに応答して作用するための命令を提供し、1つまたはそれを上回る出力値を出力する非一過性機械可読媒体(例えば、ソフトウェア)上に記憶される1つまたはそれを上回るアルゴリズムを実行することによって、算出および/または制御ステップをもたらすように構成される、マイクロプロセッサ、埋込コントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびコンピュータ等のコンピューティングおよび制御モジュール(例えば、軌道コントローラ138、ワークフロー管理システム(「WMS」)136、および各分析器ソフトウェアモジュール152等のシステムコントローラ)を含む。そのような出力は、情報、例えば、器具またはそれによって実施されているプロセスのステータスに関する情報をユーザに提供するためにユーザに表示される、または別様に示されてもよい、またはそのような出力は、他のプロセスおよび/または制御アルゴリズムへの入力を備えてもよい。データ入力コンポーネントは、それによってデータが制御およびコンピューティングハードウェアコンポーネントによる使用のために入力される要素を備える。そのようなデータ入力は、位置センサ、速度センサ、加速度計、環境(例えば、温度)センサ、モータエンコーダ、バーコード走査装置、またはRFID走査装置等のセンサまたは走査装置、およびキーボード、スタイラスベースの入力デバイス、タッチスクリーン、マイクロホン、スイッチ、手動で動作される走査装置等の手動入力要素によって発生される信号を備えてもよい。データ入力はさらに、メモリから読み出されるデータを含んでもよい。データ出力コンポーネントは、ハードドライブまたは他の記憶媒体、モニタ、プリンタ、インジケータライト、または可聴信号要素(例えば、チャイム、ブザー、ホーン、ベル等)を備えてもよい。
例示的実施形態
【0510】
本開示の側面は、以下の付番された実施形態によって要約される。
【0511】
実施形態1 複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、システムは、A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備える、レセプタクル装置内で1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成されてもよい、2つまたはそれを上回る分析器と、B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器からレセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成される、サンプル移送デバイスと、C)2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、D)各分析器と関連付けられ、運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、E)各分析器と関連付けられ、運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、F)1つまたはそれを上回るコントローラとを備え、1つまたはそれを上回るコントローラは、1)走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、2)走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定することと、3)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることと、4)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、5)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、6)関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、以下のタスク、すなわち、a)そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、b)その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のその数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送すること、またはc)サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送することのうちの1つを実施することとを行うようにプログラムされる、システム。
【0512】
実施形態2 STATサンプル容器が、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される場合、1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)サンプルの一部を、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、1つまたはそれを上回るレセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送し、(ii)ステップ(i)においてサンプルが移送された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、(iii)次いで、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するように構成される、実施形態1に記載のシステム。
【0513】
実施形態3 遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと同一である場合、サンプルは、ステップ(i)および(iii)において、遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器のそれぞれから、同一のレセプタクル装置の異なるプロセス容器に移送される、実施形態2に記載のシステム。
【0514】
実施形態4 遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと異なる場合、サンプルは、ステップ(i)および(iii)において、遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、異なるレセプタクル装置に移送される、実施形態2に記載のシステム。
【0515】
実施形態5 STATサンプル容器が、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換される場合、1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)いかなるサンプルも遮断サンプル容器からレセプタクル装置のプロセス容器の中に移送することなく、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、次いで、(ii)サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するように構成される、実施形態1に記載のシステム。
【0516】
実施形態6 各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対してその分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成される、実施形態1~5のいずれか1項に記載のシステム。
【0517】
実施形態7 サンプル移送デバイスは、ロボットピペッタを備える、実施形態1~6のいずれか1項に記載のシステム。
【0518】
実施形態8 運搬器は、第1の軌道を備え、システムは、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器をさらに備え、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成される、実施形態1~7のいずれか1項に記載のシステム。
【0519】
実施形態9 各緩衝待ち行列は、容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を備え、システムは、容器保持器およびそれによって保持されるサンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、方向転換器をさらに含む、実施形態8に記載のシステム。
【0520】
実施形態10 走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態1~9のいずれか1項に記載のシステム。
【0521】
実施形態11 1つまたはそれを上回るコントローラのうちの少なくとも1つは、各サンプル容器の識別情報が1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるデータベースにアクセスすることによって、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するようにプログラムされる、実施形態1~10のいずれか1項に記載のシステム。
【0522】
実施形態12 運搬器は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを備える、実施形態1~7のいずれか1項に記載のシステム。
【0523】
実施形態13 サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器は、サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成される、実施形態12に記載のシステム。
【0524】
実施形態14 運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備える、実施形態13に記載のシステム。
【0525】
実施形態15 1つまたはそれを上回る分析前モジュールをさらに備え、各分析前モジュールは、サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にする前に、サンプル容器を処理するように構成され、運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させるように構成される、実施形態1~14のいずれか1項に記載のシステム。
【0526】
実施形態16 分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュール、およびサンプルを第1のタイプのサンプル容器から、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを備える、実施形態15に記載のシステム。
【0527】
実施形態17 運搬器に結合され、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールをさらに備える、実施形態1~16のいずれか1項に記載のシステム。
【0528】
実施形態18 入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備える、実施形態17に記載のシステム。
【0529】
実施形態19 入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成される、実施形態17または18に記載のシステム。
【0530】
実施形態20 運搬器は、各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させるように構成される、再循環区画と、分析前区画と、分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールとを備える、実施形態1に記載のシステム。
【0531】
実施形態21 再循環区画は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成される、連続的再循環ループを備える、実施形態20に記載のシステム。
【0532】
実施形態22 入力モジュールと分析前区画との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備え、分析前区画は、サンプル容器を入力モジュールから再循環区画に平行移動させるように構成される、実施形態20または21に記載のシステム。
【0533】
実施形態23 ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される順序が、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/またはサンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立するように制御される、実施形態22に記載のシステム。
【0534】
実施形態24 入力モジュールは、STATサンプル容器専用の面積を含有し、STATサンプル容器は、任意の他のサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される前に、入力モジュールから分析前区画に移送される、実施形態22に記載のシステム。
【0535】
実施形態25 分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置をさらに備え、コントローラは、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、サンプル容器を分析前区画から再循環区画に移送するように構成される、実施形態20~24のいずれか1項に記載のシステム。
【0536】
実施形態26 分析前区画に結合され、分析前区画から容器保管モジュールの中にサンプル容器を受容するように構成される、容器保管モジュールをさらに備え、コントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、運搬器上のサンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成される、実施形態25に記載のシステム。
【0537】
実施形態27 分析前区画は、連続的分析前ループを備え、コントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前ループの周囲にサンプル容器を運搬するように構成される、実施形態25に記載のシステム。
【0538】
実施形態28 2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、分子試験器具を備える、実施形態1~27のいずれか1項に記載のシステム。
【0539】
実施形態29 分子試験器具は、核酸ベースの増幅反応を実施するためのモジュールを備える、実施形態28に記載のシステム。
【0540】
実施形態30 各レセプタクル装置の各プロセス容器は、試験管を備え、レセプタクル装置は、整合された配列において構成されるあるプロセス数の相互接続された試験管を備える、実施形態1~29のいずれか1項に記載のシステム。
【0541】
実施形態31 各分析器と関連付けられるシャトルモジュールをさらに備え、シャトルモジュールは、関連付けられる緩衝待ち行列と関連付けられる分析器との間でサンプル容器を平行移動させるように構成される、実施形態1~30のいずれか1項に記載のシステム。
【0542】
実施形態32 各分析器と関連付けられるピックアンドプレースロボットをさらに備え、ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列からシャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送するように構成され、シャトルモジュールは、サンプル容器ハンドオフ位置と関連付けられる分析器内のピペット操作場所との間でサンプル容器を平行移動させるように構成される、実施形態31に記載のシステム。
【0543】
実施形態33 2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、1つまたはそれを上回るコントローラは、タスクF)6)a)を、同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に、タスクF)6)b)を、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達した後、第1のプロセスサイクルの開始時に、またはタスクF)6)c)を、STATサンプルが方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に実施するように構成される、実施形態1~31のいずれか1項に記載のシステム。
【0544】
実施形態34 2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を備える、実施形態1~31のいずれか1項に記載のシステム。
【0545】
実施形態35 最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間+1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を備える、実施形態34に記載のシステム。
【0546】
実施形態36 複数の明確に異なるサンプルを自動的に処理するための方法であって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、サンプルは、2つまたはそれを上回る分析器のうちの1つまたはそれを上回るものにおいて処理され、各分析器は、1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、2つまたはそれを上回る分析器は、同一または異なる機能アッセイを実施するように構成され、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備える、レセプタクル装置内で1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成され、方法は、a)2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を自動的に運搬するステップと、b)ステップa)の間、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、c)サンプル容器に関するステップb)において識別された少なくとも1つの有効アッセイが、関連付けられる分析器によって実施されるように構成される機能アッセイに対応する場合、2つまたはそれを上回る分析器のうちの1つと関連付けられる緩衝待ち行列にサンプル容器を方向転換するステップと、d)緩衝待ち行列毎および関連付けられる分析器の機能アッセイ毎の緩衝される容器カウントを監視するステップであって、緩衝される容器カウントは、関連付けられる分析器の機能アッセイ毎の各緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ステップと、e)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視するステップであって、緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ステップと、f)緩衝待ち行列毎に、第1のプロセス状態、第2のプロセス状態、および第3のプロセス状態のうちの最初に起こるものを検出するステップであって、第1のプロセス状態は、第1のアッセイに関する緩衝される容器カウントがプロセス数に等しく、そのアッセイに関する緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達していないことを意味し、第2のプロセス状態は、第1のアッセイに関する緩衝される容器カウントがプロセス数を下回り、第1のアッセイに関する緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達していることを意味し、第3のプロセス状態は、緩衝待ち行列内の方向転換されたサンプル容器がSTATと指定されることを意味する、ステップと、g)第1のプロセス状態が、緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列内に保持される第1のアッセイを要求するそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のそのプロセス数のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップと、h)第2のプロセス状態が、緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列内に保持される第1のアッセイを要求するある数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のある数のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップであって、サンプル容器の数は、プロセス数を下回る、ステップと、i)第3のプロセス状態が、緩衝待ち行列に関して検出される場合、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列内に保持されるSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器の中に移送するステップとを含む、方法。
【0547】
実施形態37 レセプタクル装置の動作的に関連付けられるプロセス容器は、物理的に相互接続される、実施形態36に記載の方法。
【0548】
実施形態38 第3のプロセスが、検出される場合、ステップi)は、(1)サンプルの一部を、STATサンプル容器の前の緩衝待ち行列に方向転換された、同一の有効アッセイを有する任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送するステップと、(2)ステップi)(1)においてサンプルが移送された遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させるステップと、(3)ステップi)(2)において緩衝待ち行列から外に移動されなかったいずれの遮断サンプル容器も緩衝待ち行列から外に移動させるステップと、(4)次いで、サンプルの一部を、緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップとを含む、実施形態36または37に記載の方法。
【0549】
実施形態39 第3のプロセスが、検出される場合、ステップi)は、(1)いかなるサンプルも遮断サンプル容器から移送することなく、STATサンプル容器の前の緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させるステップと、ステップi)(1)後に、(2)サンプルの一部を、緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するステップとを含む、実施形態36または37に記載の方法。
【0550】
実施形態40 各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対してその分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成される、実施形態36~39のいずれか1項に記載の方法。
【0551】
実施形態41 ある量のサンプルを移送するステップは、ロボットピペッタを用いてサンプルをサンプル容器からプロセス容器に移送するステップを含む、実施形態36~40のいずれか1項に記載の方法。
【0552】
実施形態42 ステップa)は、容器保持器内に各サンプル容器を固着させ、第1の軌道上で容器保持器を運搬するステップを含む、実施形態36~41のいずれか1項に記載の方法。
【0553】
実施形態43 各緩衝待ち行列は、容器保持器を保持および平行移動させるように構成される、第2の軌道を備え、サンプル容器のうちの各1つを緩衝待ち行列に方向転換するステップは、サンプル容器および容器保持器のうちの少なくとも1つを、容器保持器およびそれによって保持されるサンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される方向転換器と係合させるステップを含む、実施形態42に記載の方法。
【0554】
実施形態44 ステップa)は、第1の軌道上で各サンプル容器を運搬するステップを含む、実施形態36~41のいずれか1項に記載の方法。
【0555】
実施形態45 各緩衝待ち行列は、サンプル容器を保持および平行移動させるように構成される、第2の軌道を備え、サンプル容器のうちの各1つを緩衝待ち行列に方向転換するステップは、サンプル容器を、第1の軌道から第2の軌道にサンプル容器を選択的に方向転換するように構成される方向転換器と係合させるステップを含む、実施形態44に記載の方法
【0556】
実施形態46 ステップb)は、2つまたはそれを上回る分析器の間で運搬される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出し、各サンプル容器の識別情報が、1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、データベースにアクセスするステップを含む、実施形態36~45のいずれか1項に記載の方法。
【0557】
実施形態47 ステップa)は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって2つまたはそれを上回る分析器を接続する運搬器ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を運搬するステップを含む、実施形態36~46のいずれか1項に記載の方法。
【0558】
実施形態48 2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、1つまたはそれを上回る分析前モジュールを用いてサンプル容器を処理するステップをさらに含み、ステップa)は、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を運搬する前に、サンプル容器を分析前モジュールに運搬するステップをさらに含む、実施形態36~47のいずれか1項に記載の方法。
【0559】
実施形態49 分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュール、サンプルを第1のタイプのサンプル容器から、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュール、およびサンプル内の標的物質を単離および精製するように構成される、サンプル精製モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを備える、実施形態48に記載の方法。
【0560】
実施形態50 ステップa)に先立って、入力モジュールにおいてサンプル容器を受容し、受容されたサンプル容器を入力モジュールから分析前区画に移送するステップをさらに含む、実施形態36~46のいずれか1項に記載の方法。
【0561】
実施形態51 受容されたサンプル容器を入力モジュールから分析前区画に移送するステップは、ピックアンドプレースロボットを用いて各受容されたサンプル容器を入力モジュールから分析前区画に移動させるステップを含む、実施形態50に記載の方法。
【0562】
実施形態52 ステップb)は、分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出し、分析前区画上で検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップを含む、実施形態50または51に記載の方法。
【0563】
実施形態53 2つまたはそれを上回る分析器の少なくとも1つの機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、サンプル容器を分析前区画から再循環区画に移送するステップをさらに含む、実施形態36~52のいずれか1項に記載の方法。
【0564】
実施形態54 再循環区画は、連続的再循環ループを備え、ステップa)は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、再循環ループ上で2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を運搬するステップを含む、実施形態53に記載の方法。
【0565】
実施形態55 サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイが識別されるとき、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応するする機能アッセイを有していない場合、サンプル容器を、分析前区画に結合される容器保管モジュールに、または分析前区画に結合される出力モジュールに移送するステップをさらに含む、実施形態52に記載の方法。
【0566】
実施形態56 サンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される順序は、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/またはサンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立する、実施形態50~52のいずれか1項に記載の方法。
【0567】
実施形態57 入力モジュールは、STATサンプル容器専用の面積を含有し、STATサンプル容器は、任意の他のサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される前に、入力モジュールから分析前区画に移送される、実施形態56に記載の方法。
【0568】
実施形態58 分析前区画は、連続的分析前ループを備え、方法は、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイが識別されるとき、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応するする機能アッセイを有していない場合、サンプル容器を分析前区画から連続的再循環ループを備える再循環区画に移送するステップと、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイに対応する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで、再循環ループ上でサンプル容器を運搬する、またはサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つに対応する機能アッセイを有する分析器が利用可能になるまで、分析前ループ上でサンプル容器を運搬するステップとをさらに含む、実施形態52に記載の方法。
【0569】
実施形態59 2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、サンプル容器から移送されたサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を備える、実施形態36~58のいずれか1項に記載の方法。
【0570】
実施形態60 最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間+1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を備える、実施形態59に記載の方法。
【0571】
実施形態61 ステップg)は、同一のアッセイを要求するあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に開始される、ステップh)は、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が最大保持時間に到達した後、第1のプロセスサイクルの開始時に開始される、またはステップi)は、STATサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に開始される、実施形態59または60に記載の方法。
【0572】
実施形態62 ステップb)およびc)は、2つまたはそれを上回る分析器のうちの第1のものにおいて実施され、方法はさらに、ステップb)において識別されたいかなる有効アッセイも、第1の分析器の機能アッセイに対応しない、または(2)第1の分析器が、サンプル容器の有効アッセイに合致する機能アッセイを実施するために十分な材料を欠いている場合、サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器のうちの第2のものに運搬し、その後、第2の分析器においてステップb)およびc)を実施するステップを含む、実施形態36~61のいずれか1項に記載の方法。
【0573】
実施形態63 複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、システムは、A)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれによって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備える、レセプタクル装置内で1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、B)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器からレセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成される、サンプル移送デバイスと、C)2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、D)各分析器と関連付けられ、運搬器から受容された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、E)各分析器と関連付けられ、運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、F)1つまたはそれを上回るコントローラであって、以下のタスク、すなわち、1)走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器内に含有されるサンプルに対して実施されるべき1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、2)サンプル容器が、1つまたはそれを上回るサンプル選択基準を満たす場合、サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させることであって、サンプル選択基準は、そのサンプル容器内のサンプルに対して実施されるべきアッセイが、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の機能アッセイに対応するかどうかを含む、ことと、3)緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備え、緩衝される容器カウントは、プロセス数を上回らない、ことと、4)その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、あるプロセス数に等しい場合、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを要求する関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させることとを実施するようにプログラムされる、1つまたはそれを上回るコントローラとを備える、システム。
【0574】
実施形態64 レセプタクル装置の動作的に関連付けられるプロセス容器は、物理的に相互接続される、実施形態63に記載のシステム。
【0575】
実施形態65 サンプル選択基準は、サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致するかどうかをさらに含む、実施形態63または64に記載のシステム。
【0576】
実施形態66 1つまたはそれを上回るコントローラは、走査装置によって検出されたサンプル容器の識別情報に基づいて、サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかを決定するようにさらに構成され、サンプル選択基準は、サンプル容器がSTATサンプル容器であるかどうかをさらに含み、1つまたはそれを上回るコントローラは、サンプル容器がSTATサンプル容器である場合、サンプル容器の有効アッセイがその緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致しない場合であっても、サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列のうちの1つに方向転換させるように構成される、実施形態65に記載のシステム。
【0577】
実施形態67 1つまたはそれを上回るコントローラは、1つまたはそれを上回るサンプル容器がプロセス数を下回る場合であっても、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、STATサンプル容器を含む、同一の有効アッセイを要求する関連付けられる緩衝待ち行列内の1つまたはそれを上回るサンプル容器から移送させるように構成される、実施形態66に記載のシステム。
【0578】
実施形態68 1つまたはそれを上回るコントローラはさらに、緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスを用いて、その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が、最大保持時間に到達し、そのアッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、あるプロセス数を下回る場合、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを伴う関連付けられる緩衝待ち行列内のその数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送することであって、サンプル容器の数は、プロセス数を下回る、こととを行うように構成される、実施形態63~66のいずれか1項に記載のシステム。
【0579】
実施形態69 2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にプロセス容器を移動させるように構成され、1つまたはそれを上回るコントローラは、F)4)同一の有効アッセイを伴うあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後、第1のプロセスサイクルの開始時に、タスクを実施するように構成される、実施形態63~65のいずれか1項に記載のシステム。
【0580】
実施形態70 STATサンプル容器が、検出される場合、1つまたはそれを上回るコントローラは、以下のタスク、すなわち、(i)サンプルの一部を、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された、同一の有効アッセイを伴う任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、1つまたはそれを上回るレセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送することと、(ii)タスク(i)においてサンプルが移送された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させることと、次いで、(iii)サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送することとを実施するように構成される、実施形態66または67に記載のシステム。
【0581】
実施形態71 遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと同一である場合、サンプルは、タスク(i)および(iii)において、遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、同一のレセプタクル装置に移送される、実施形態70に記載のシステム。
【0582】
実施形態72 遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと異なる場合、サンプルは、タスク(i)および(iii)において、遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、異なるレセプタクル装置に移送される、実施形態70に記載のシステム。
【0583】
実施形態73 STATサンプル容器が、検出される場合、1つまたはそれを上回るコントローラは、(i)いかなるサンプルも遮断サンプル容器から移送することなく、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させ、次いで、(ii)サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送するように構成される、実施形態66または67に記載のシステム。
【0584】
実施形態74 各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対してその分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成される、実施形態63~73のいずれか1項に記載のシステム。
【0585】
実施形態75 サンプル移送デバイスは、ロボットピペッタを含む、実施形態63~74のいずれか1項に記載のシステム。
【0586】
実施形態76 運搬器は、第1の軌道を備え、システムはさらに、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器を備え、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成される、実施形態63~75のいずれか1項に記載のシステム。
【0587】
実施形態77 各緩衝待ち行列は、容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を備え、システムはさらに、容器保持器およびそれによって保持されるサンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、方向転換器を含む、実施形態76に記載のシステム。
【0588】
実施形態78 走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態63~77のいずれか1項に記載のシステム。
【0589】
実施形態79 1つまたはそれを上回るコントローラのうちの少なくとも1つは、各サンプル容器の識別情報が1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関されるデータベースにアクセスすることによって、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するようにプログラムされる、実施形態63~78のいずれか1項に記載のシステム。
【0590】
実施形態80 運搬器は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを備える、実施形態63~79のいずれか1項に記載のシステム。
【0591】
実施形態81 サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器は、サンプル容器を再循環ループから容器保管モジュールに移送するように構成される、実施形態80に記載のシステム。
【0592】
実施形態82 運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備える、実施形態81に記載のシステム。
【0593】
実施形態83 1つまたはそれを上回る分析前モジュールをさらに備え、各分析前モジュールは、2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、サンプル容器を処理するように構成され、運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させるように構成される、実施形態63~82のいずれか1項に記載のシステム。
【0594】
実施形態84 分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュール、およびサンプルを第1のタイプのサンプル容器から、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを備える、実施形態83に記載のシステム。
【0595】
実施形態85 運搬器に結合され、サンプル容器を受容するように構成される、入力モジュールをさらに備える、実施形態63~84のいずれか1項に記載のシステム。
【0596】
実施形態86 入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備える、実施形態85に記載のシステム。
【0597】
実施形態87 入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成される、実施形態85または86に記載のシステム。
【0598】
実施形態88 運搬器は、各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させるように構成される、再循環区画と、分析前区画と、分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールとを備え、分析前区画は、サンプル容器を入力モジュールから再循環区画に平行移動させるように構成される、実施形態63に記載のシステム。
【0599】
実施形態89 再循環区画は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させるように構成される、連続的再循環ループを備える、実施形態88に記載のシステム。
【0600】
実施形態90 入力モジュールと分析前区画との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備える、実施形態88に記載のシステム。
【0601】
実施形態91 ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される順序が、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/またはサンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立するように制御される、実施形態89に記載のシステム。
【0602】
実施形態92 入力モジュールは、STATサンプル容器専用の面積を含有し、STATサンプル容器は、任意の他のサンプル容器が入力モジュールから分析前区画に移送される前に、入力モジュールから分析前区画に移送される、実施形態91に記載のシステム。
【0603】
実施形態93 分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置をさらに備え、コントローラは、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに合致する機能アッセイを有する場合、サンプル容器を分析前区画から再循環区画に移送するように構成される、実施形態88~92のいずれか1項に記載のシステム。
【0604】
実施形態94 分析前区画に結合され、分析前区画から容器保管モジュールの中にサンプル容器を受容するように構成される、容器保管モジュールをさらに備え、コントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前区画上のサンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成される、実施形態93に記載のシステム。
【0605】
実施形態95 分析前区画は、連続的分析前ループを備え、コントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前ループの周囲にサンプル容器を運搬するように構成される、実施形態93に記載のシステム。
【0606】
実施形態96 2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、分子試験器具を備える、実施形態63~95のいずれか1項に記載のシステム。
【0607】
実施形態97 分子試験器具は、核酸ベースの増幅反応を実施するためのモジュールを備える、実施形態96に記載のシステム。
【0608】
実施形態98 各レセプタクル装置の各プロセス容器は、試験管を備え、レセプタクル装置は、整合された配列において構成されるあるプロセス数の相互接続された試験管を備える、実施形態63~97のいずれか1項に記載のシステム。
【0609】
実施形態99 各分析器と関連付けられるシャトルモジュールをさらに備え、シャトルモジュールは、関連付けられる緩衝待ち行列と関連付けられる分析器との間でサンプル容器を平行移動させるように構成される、実施形態63~98のいずれか1項に記載のシステム。
【0610】
実施形態100 各分析器と関連付けられるピックアンドプレースロボットをさらに備え、ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列からシャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送するように構成され、シャトルモジュールは、サンプル容器ハンドオフ位置と関連付けられる分析器内のピペット操作場所との間でサンプル容器を平行移動させるように構成される、実施形態99に記載のシステム。
【0611】
実施形態101 2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスからサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を含む、実施形態68に記載のシステム。
【0612】
実施形態102 最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間+1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を備える、実施形態101に記載のシステム。
【0613】
実施形態103 コンピュータによって実行されると、コンピュータに、複数の明確に異なるサンプルを処理するためのシステムを制御させるコンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、各サンプルは、離散的サンプル容器内に含有され、システムは、(i)2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイは、他の分析器のそれぞれの1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、各分析器は、あるプロセス数の2つまたはそれを上回る動作的に関連付けられるプロセス容器を備える、レセプタクル装置内で1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれを実施するように構成され、各分析器は、レセプタクル装置の各プロセス容器内に含有される異なるサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、(ii)各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器からレセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つに移送するように構成される、サンプル移送デバイスと、(ii)2つまたはそれを上回る分析器にサンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、(iv)各分析器と関連付けられ、運搬器から受容された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、(v)各分析器と関連付けられ、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するように構成される、方向転換器と、(vi)各分析器と関連付けられ、運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置とを備え、コンピュータ実行可能命令は、走査装置のそれぞれからサンプル容器毎の識別情報を受信することと、サンプル情報のデータベースに問い合わせ、走査装置から受信された識別情報に基づいて、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイが、走査装置と関連付けられる分析器の機能アッセイに対応するかどうかを決定することと、サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイが、関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を運搬器から分析器と関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するように方向転換器をアクティブ化することと、緩衝待ち行列毎の緩衝される容器カウントを監視することであって、緩衝される容器カウントは、緩衝待ち行列毎に、同一の有効アッセイを伴うその緩衝待ち行列内に保持されるサンプル容器の数を備える、ことと、その有効アッセイに関する関連付けられる緩衝待ち行列内の緩衝される容器カウントが、少なくともあるプロセス数に等しい場合、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを伴う関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させることとを行うための命令を備える、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0614】
実施形態104 コンピュータ実行可能命令は、運搬器から分析器と関連付けられる緩衝待ち行列に容器を方向転換するように方向転換器をアクティブ化した後、後続サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致するかどうかを決定し、後続サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致する場合のみ、後続サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列に方向転換するように方向転換器をアクティブ化する命令をさらに備える、実施形態103に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0615】
実施形態105 コンピュータ実行可能命令は、運搬器が、後続サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器のうちの後続のものに輸送するように、後続サンプル容器のいかなる有効アッセイも、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致しない場合、方向転換器をアクティブ化しない命令をさらに備える、実施形態104に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0616】
実施形態106 コンピュータ実行可能命令は、運搬器から分析器と関連付けられる緩衝待ち行列に少なくとも1つのサンプル容器を方向転換するように方向転換器をアクティブ化した後、後続サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致と合致するかどうかを決定することと、サンプル情報のデータベースに問い合わせ、走査装置から受信された識別情報に基づいて、後続サンプル容器が、STATサンプル容器であるかどうかを決定することと、後続サンプル容器の有効アッセイが、その緩衝待ち行列内に現在保持されているサンプル容器の有効アッセイと合致する、または後続サンプル容器が、関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する有効アッセイを有するSTATサンプル容器である場合のみ、後続サンプル容器を運搬器から緩衝待ち行列に方向転換するように方向転換器をアクティブ化することとを行うための命令をさらに備える、実施形態103に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0617】
実施形態107 コンピュータ実行可能命令は、1つまたはそれを上回るサンプル容器がプロセス数を下回る場合であっても、関連付けられる分析器のサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、STATサンプル容器を含む、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内の1つまたはそれを上回るサンプル容器から移送させる命令をさらに備える、実施形態106に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0618】
実施形態108 コンピュータ実行可能命令は、緩衝待ち行列毎の緩衝される容器保持時間を監視することであって、緩衝される容器保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換された時間以降の経過時間を備える、ことと、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のある数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させることであって、関連付けられる緩衝待ち行列に関する緩衝される容器保持時間が、規定された最大保持時間に到達する場合、サンプル容器の数は、プロセス数を下回る、こととを行うための命令をさらに備える、実施形態103~107のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0619】
実施形態109 2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、サンプル容器から移送されたサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、コンピュータ実行可能命令は、同一の有効アッセイを有するあるプロセス数のサンプル容器が関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された後に開始される第1のプロセスサイクルの開始時に、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有する関連付けられる緩衝待ち行列内のそのプロセス数のサンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させる命令をさらに備える、実施形態103または104に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0620】
実施形態110 STATサンプル容器が、検出される場合、コンピュータ実行可能命令は、(i)分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された、同一の有効アッセイを有する任意の遮断サンプル容器のそれぞれから、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させることと、(ii)ステップ(i)においてサンプルが移送された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させることと、(iii)(ii)の後、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送させることとを行うための命令をさらに備える、実施形態106または107に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0621】
実施形態111 、遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと同一である場合、コンピュータ実行可能命令は、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、ステップ(i)および(iii)において、サンプルを遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、同一のレセプタクル装置の異なるプロセス容器に移送させる命令をさらに備える、実施形態110に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0622】
実施形態112 遮断サンプル容器の有効アッセイが、STATサンプル容器の有効アッセイと異なる場合、コンピュータ実行可能命令は、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、ステップ(i)および(iii)において、サンプルを遮断サンプル容器およびSTATサンプル容器から、異なるレセプタクル装置に移送させる命令をさらに備える、実施形態109に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0623】
実施形態113 STATサンプル容器が、検出され、あるプロセス数を上回る遮断サンプル容器が、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換され、あるプロセス数の遮断サンプル容器が、同一の有効アッセイを有する場合、コンピュータ実行可能命令は、(i)分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、同一の有効アッセイを有するそのプロセス数の遮断サンプル容器のそれぞれから、第1のレセプタクル装置のプロセス容器のうちの異なるものの中に移送させることと、(ii)ステップ(i)においてサンプルが移送された遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させることと、(iii)いずれの残りの遮断サンプル容器も緩衝待ち行列から外に移動させることと、(iv)次いで、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、第2のレセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送させることとを行うための命令をさらに備える、実施形態106または107に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0624】
実施形態114 STATサンプル容器が、検出される場合、コンピュータ実行可能命令はさらに、(i)いかなるサンプルも遮断サンプル容器から移送することなく、STATサンプル容器の前の関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換された任意の遮断サンプル容器を緩衝待ち行列から外に移動させることと、(ii)次いで、分析器と関連付けられるサンプル移送デバイスに、サンプルの一部を、関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換されたSTATサンプル容器から、レセプタクル装置のプロセス容器のうちの1つの中に移送させることとを行うための命令を備える、実施形態106または107に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0625】
実施形態115 各分析器は、レセプタクル装置の複数のプロセス容器のそれぞれの中に含有される異なるサンプルに対してその分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの同一のものを同時に実施するように構成される、実施形態103~114のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0626】
実施形態116 サンプル移送デバイスは、ロボットピペッタを備える、実施形態103~115のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0627】
実施形態117 運搬器は、第1の軌道を備え、システムは、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器をさらに備え、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成される、実施形態103~116のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0628】
実施形態118 各緩衝待ち行列は、容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を備え、コンピュータ実行可能命令は、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に方向転換するように方向転換器をアクティブ化する命令をさらに備える、実施形態117に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0629】
実施形態119 走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態103~118のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0630】
実施形態120 コンピュータ実行可能命令は、各サンプル容器の識別情報が1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプル情報のデータベースにアクセスすることによって、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する命令をさらに備える、実施形態103~119のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0631】
実施形態121 運搬器は、再循環ループを備え、コンピュータ実行可能命令はさらに、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ再循環ループを横断することが最初に行われるまで、再循環ループ上の各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させることを行うための命令を備える、実施形態103~120のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0632】
実施形態122 サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された後、コンピュータ実行可能命令は、運搬器に、サンプル容器を容器保管モジュールに運搬させる命令をさらに備える、実施形態121に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0633】
実施形態123 コンピュータ実行可能命令は、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを制御する命令をさらに備える、実施形態122に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0634】
実施形態124 システムは、1つまたはそれを上回る分析前モジュールをさらに備え、各分析前モジュールは、2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、サンプル容器上で動作を実施するように構成され、コンピュータ実行可能命令は、運搬器に、サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に運搬する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させる命令をさらに備える、実施形態103~123のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0635】
実施形態125 分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュール、およびサンプルを第1のタイプのサンプル容器から、2つまたはそれを上回る分析器に対して利用可能にされるであろう第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを備え、第1のタイプのサンプル容器は、第2のタイプのサンプル容器と異なる1つまたはそれを上回る寸法を有する、実施形態124に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0636】
実施形態126 システムは、運搬器に結合され、サンプル容器を受容するように構成される、入力モジュールをさらに備え、コンピュータ実行可能命令は、運搬器と入力モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを制御する命令をさらに備える、実施形態103~125のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0637】
実施形態127 ピックアンドプレースロボットを制御するコンピュータ実行可能命令は、サンプル容器が入力モジュールから運搬器に移送されるかどうか、またはサンプル容器が入力モジュールから運搬器に移送される順序が、各サンプル容器と関連付けられるいずれの識別情報および/またはサンプル容器のいずれの有効アッセイからも独立するように、ピックアンドプレースロボットを制御する、実施形態126に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0638】
実施形態128 ピックアンドプレースロボットを制御するコンピュータ実行可能命令は、任意の他のサンプル容器が入力モジュールから運搬器に移送される前に、STATサンプル容器が入力モジュールの専用面積から運搬器に移送されるように、ピックアンドプレースロボットを制御する、実施形態127に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0639】
実施形態129 運搬器は、再循環区画であって、コンピュータ実行可能命令は、再循環区画に、各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に平行移動させる命令をさらに備える、再循環区画と、分析前区画と、分析前区画に結合され、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールであって、コンピュータ実行可能命令は、入力モジュールに、サンプル容器を分析前区画に移送させ、分析前区画に、サンプル容器を入力モジュールから再循環区画に移送させる命令をさらに備える、入力モジュールとを備える、実施形態103に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0640】
実施形態130 再循環区画は、連続的再循環ループを備え、コンピュータ実行可能命令は、(1)サンプルがそのサンプル容器の全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、再循環ループに、2つまたはそれを上回る分析器の間で各サンプル容器を平行移動させることを行うための命令をさらに備える、実施形態129に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0641】
実施形態131 システムは、分析前区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置をさらに備え、コンピュータ実行可能命令は、分析前走査装置からサンプル容器毎の識別情報を受信することと、サンプル情報のデータベースに問い合わせ、分析前走査装置によって検出されたサンプル容器の識別情報に基づいて、各サンプル容器内に含有されるサンプルに対して実施されるべき1つまたはそれを上回るアッセイを識別することと、2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つが、サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイと合致する機能アッセイを有する場合、サンプル容器を分析前区画から再循環区画に移送させることとを行うための命令をさらに備える、実施形態129または130に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0642】
実施形態132 システムは、運搬器に結合され、運搬器から容器保管モジュールの中にサンプル容器を受容するように構成される、容器保管モジュールをさらに備え、コンピュータ実行可能命令は、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、運搬器上のサンプル容器を容器保管モジュールに移送する命令をさらに備える、実施形態103~121のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0643】
実施形態133 コンピュータ実行可能命令は、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを制御する命令をさらに備える、実施形態132に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0644】
実施形態134 2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、分子試験器具を備える、実施形態103~133のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0645】
実施形態135 分子試験器具は、核酸ベースの増幅反応を実施するための器具を備える、実施形態134に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0646】
実施形態136 各レセプタクル装置の各プロセス容器は、試験管を備え、レセプタクル装置は、整合された配列において構成されるあるプロセス数の相互接続された試験管を備える、実施形態103~135のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0647】
実施形態137 システムは、各分析器と関連付けられるピックアンドプレースロボットと、各分析器と関連付けられるシャトルモジュールとをさらに備え、コンピュータ実行可能命令は、ピックアンドプレースロボットに、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列からシャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送させ、シャトルモジュールに、サンプル容器ハンドオフ位置と関連付けられる分析器のサンプル移送場所との間でサンプル容器を平行移動させる命令をさらに備える、実施形態103~136のいずれか1項に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0648】
実施形態138 2つまたはそれを上回る分析器はそれぞれ、周期的に循環するプロセスサイクルの開始時に、サンプル容器から移送されたサンプルを受容する位置にレセプタクル装置を移動させるように構成され、最大保持時間は、少なくとも、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間を備える、実施形態108に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0649】
実施形態139 最大保持時間は、各緩衝される容器カウントの最初のサンプル容器が緩衝待ち行列に方向転換されるときに進行中であるプロセスサイクルの残り時間および1つの付加的プロセスサイクルの持続時間を備える、実施形態138に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0650】
実施形態140 複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプル容器は、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、システムは、サンプルデータベースであって、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、各サンプル容器の識別情報は、サンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、運搬器であって、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、入力モジュールであって、複数のサンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールと、容器移送ロボットであって、サンプル容器を入力モジュールから運搬器に移送するように構成される、容器移送ロボットと、入力走査装置であって、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、入力走査装置と、少なくとも1つの分析器であって、少なくとも1つの分析器は、運搬器と動作的に関連付けられ、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、運搬器と動作的に関連付けられた任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る、少なくとも1つの分析器と、少なくとも1つのシステムコントローラであって、少なくとも1つのシステムコントローラは、容器移送ロボット、入力走査装置、サンプルデータベースと通信しており、サンプル容器を入力モジュールから運搬器に移送するように容器移送ロボットを制御するようにプログラムされ、移送されるべき各サンプル容器は、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を走査する前に、およびサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、入力モジュールから除去され、各サンプル容器が入力モジュールから除去される際、またはその後、サンプル容器が入力走査装置を通過する際、サンプル容器の機械可読識別情報を自動的に走査するように入力走査装置をアクティブ化し、サンプルデータベースにアクセスし、入力走査装置によって検出された識別情報に基づいて、運搬器上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する、少なくとも1つのシステムコントローラとを備える、システム。
【0651】
実施形態141 システムコントローラは、サンプル容器が運搬器とともに入力走査装置を通過する際、サンプル容器の機械可読識別情報を自動的に走査するように入力走査装置をアクティブ化するようにプログラムされる、実施形態140に記載のシステム。
【0652】
実施形態142 運搬器は、第1のループ区画であって、入力モジュールは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、容器移送ロボットは、サンプル容器を入力モジュールから第1のループ区画に移送するように構成される、第1のループ区画と、各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に平行移動させるように構成される、第2のループ区画とを備え、システムコントローラは、全ての分析器と通信しており、全ての分析器の機能アッセイおよび/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視することと、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較することと、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保することと、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送することと、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送することとを行うようにさらにプログラムされる、実施形態140または実施形態141に記載のシステム。
【0653】
実施形態143 システムコントローラは、第2のループ区画と動作的に関連付けられた全ての分析器の機能アッセイを監視することと、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられた全ての分析器の機能アッセイと比較することと、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視することと、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較することと、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保することと、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送することとを行うようにプログラムされる、実施形態142に記載のシステム。
【0654】
実施形態144 入力モジュールの一部は、STATサンプル容器に関して指定され、システムコントローラは、サンプル容器を入力モジュールの任意の他の部分から移送する前に、全てのサンプル容器をSTATサンプル容器に関して指定される入力モジュールの一部から運搬器に移送するように容器移送ロボットを制御するようにプログラムされる、実施形態140~143のいずれか1項に記載のシステム。
【0655】
実施形態145 容器移送ロボットは、入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成された入力ピックアンドプレースロボットを備える、実施形態140~144のいずれか1項に記載のシステム。
【0656】
実施形態146 運搬器は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを備える、実施形態140または141に記載のシステム。
【0657】
実施形態147 容器保管モジュールをさらに備え、サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器は、サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成される、実施形態146に記載のシステム。
【0658】
実施形態148 運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成された容器移送ロボットをさらに備える、実施形態147に記載のシステム。
【0659】
実施形態149 入力モジュールから運搬器にサンプル容器を移送するように構成された容器移送ロボットは、入力ピックアンドプレースロボットを備え、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成された容器移送ロボットは、保管ピックアンドプレースロボットを備える、実施形態148に記載のシステム。
【0660】
実施形態150 入力ピックアンドプレースロボットおよび保管ピックアンドプレースロボットは、同一のピックアンドプレースロボットを備える、実施形態149に記載のシステム。
【0661】
実施形態151 1つまたはそれを上回る分析前モジュールをさらに備え、各分析前モジュールは、少なくとも1つの分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、サンプル容器を処理するように構成され、運搬器は、サンプル容器を少なくとも1つの分析器に輸送する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させるように構成される、実施形態140~150のいずれか1項に記載のシステム。
【0662】
実施形態152 分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパおよびサンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュールのうちの少なくとも1つを備える、実施形態151に記載のシステム。
【0663】
実施形態153 サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールと、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから運搬器に移送するように構成される、容器移送ロボットとをさらに備える、実施形態140~152のいずれか1項に記載のシステム。
【0664】
実施形態154 各第2のタイプのサンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、サンプルデータベースは、第2のタイプのサンプル容器毎の識別情報を含み、識別情報は、各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、実施形態153に記載のシステム。
【0665】
実施形態155 入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成される、実施形態140~154のいずれか1項に記載のシステム。
【0666】
実施形態156 運搬器は、分析前ループをさらに備え、入力モジュールは、分析前ループと動作的に関連付けられ、システムコントローラは、再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数を監視するようにプログラムされ、システムは、分析前ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置をさらに備え、システムコントローラは、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、少なくとも1つの分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、再循環ループ容量限界を下回る場合、サンプル容器を分析前ループから再循環ループに移送するようにプログラムされる、実施形態146に記載のシステム。
【0667】
実施形態157 システムコントローラは、少なくとも1つの分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、および再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、再循環ループ容量限界を下回る場合、サンプル容器を分析前ループから再循環ループに移送するようにプログラムされる、実施形態156に記載のシステム。
【0668】
実施形態158 分析前ループに結合され、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールの中に受容するように構成された容器保管モジュールをさらに備え、システムコントローラは、少なくとも1つの分析器が、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致するいかなる機能アッセイも有していない場合、分析前ループ上のサンプル容器を容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされる、実施形態156または157に記載のシステム。
【0669】
実施形態159 システムコントローラは、少なくとも1つの分析器が、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致するいかなる機能アッセイも有していない場合、サンプル容器を分析前ループの周囲で運搬させるようにプログラムされる、実施形態156に記載のシステム。
【0670】
実施形態160 分析前ループに結合され、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールの中に受容するように構成された容器保管モジュールをさらに備え、システムコントローラは、サンプル容器が分析前ループを横断した回数またはサンプル容器が分析前ループ上にあった時間量を監視し、サンプル容器が分析前ループを横断した回数またはサンプル容器が分析前ループ上にあった時間量が、ある限界に到達する場合、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされる、実施形態159に記載のシステム。
【0671】
実施形態161 機械可読識別情報は、バーコードを備え、入力走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態140~160のいずれか1項に記載のシステム。
【0672】
実施形態162 自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる、機械可読識別情報と、1つまたはそれを上回る有効アッセイとを有し、自動化システムは、サンプル容器を輸送するための運搬器と、複数のサンプル容器を保持するための入力モジュールと、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するための入力走査装置と、運搬器と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器による1つまたはそれを上回る機能アッセイは、運搬器と動作的に関連付けられた任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る、少なくとも1つの分析器と、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、サンプルデータベースおよび入力走査装置と通信する、システムコントローラとを備え、方法は、(A)システムコントローラを用いて、各サンプル容器を入力モジュールから運搬器に自動的に移送させることであって、サンプル容器は、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を走査する前に、およびサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、入力モジュールから除去される、ステップと、(B)各サンプル容器が入力モジュールから除去される際、またはその後、サンプル容器が入力走査装置を通過する際、入力走査装置を用いてサンプル容器の機械可読識別情報を検出するステップと、(C)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースに、アクセスし、運搬器上で輸送されるサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを、入力走査装置によって検出された識別情報に基づいて識別するステップとを含む、方法。
【0673】
実施形態163 運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、入力モジュールは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、少なくとも1つの分析器は、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、第2のループ区画は、サンプル容器を少なくとも1つの分析器に輸送するように構成され、方法は、システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、システムコントローラを用いて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致するまで、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送するステップとをさらに含む、実施形態162に記載の方法。
【0674】
実施形態164 方法は、システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視するステップと、システムコントローラを用いて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させるステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含む、実施形態163に記載の方法。
【0675】
実施形態165 入力モジュールの一部は、STATサンプル容器に関して指定され、容器移送ロボットを用いてサンプル容器を入力モジュールから運搬器に移送することは、サンプル容器を入力モジュールの任意の他の部分から移送する前に、全てのサンプル容器をSTATサンプル容器に関して指定される入力モジュールの一部から運搬器に移送することを含む、実施形態162~164のいずれか1項に記載の方法。
【0676】
実施形態166 自動化システムは、入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットを備え、システムコントローラは、ピックアンドプレースロボットと通信しており、ステップ(A)は、システムコントローラが、入力モジュールから、1つずつサンプル容器を除去するようにピックアンドプレースロボットをアクティブ化し、次いで、各サンプル容器を運搬器に移送するステップを含む、実施形態162~164のいずれか1項に記載の方法。
【0677】
実施形態167 機械可読識別情報は、バーコードを備え、入力走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態162~166のいずれか1項に記載の方法。
【0678】
実施形態168 運搬器は、再循環ループを備え、方法は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、サンプル容器を再循環ループによって少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるステップをさらに含む、実施形態162のいずれか1項に記載の方法。
【0679】
実施形態169 自動化システムは、容器保管モジュールをさらに備え、方法は、サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器に、サンプル容器を容器保管モジュールに移送させるステップをさらに含む、実施形態168に記載の方法。
【0680】
実施形態170 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態169に記載のシステム。
【0681】
実施形態171 方法は、ステップ(C)後、デキャッパを用いて、キャップをサンプル容器から除去するステップ、液体レベル検出モジュールを用いて、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するステップ、および入力モジュールを用いて、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するステップのうちの1つを含む、実施形態162~170のいずれか1項に記載の方法。
【0682】
実施形態172 サンプル移送装置を用いて、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するステップと、システムコントローラを用いて、容器移送ロボットを用いて、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから運搬器に自動的に移送させるステップとを含む、実施形態162~171のいずれか1項に記載の方法。
【0683】
実施形態173 自動化システムは、
運搬器と動作的に関連付けられる2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、運搬器と動作的に関連付けられた任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る、2つまたはそれを上回る分析器と、運搬器と動作的に関連付けられる各分析器と関連付けられる明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールであって、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別は、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、サンプルデータベースは、分析器ソフトウェアモジュールおよび分析器データベースから独立する、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールと、各分析器と関連付けられ、運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、各分析器と関連付けられ、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置とをさらに備え、システムコントローラは、各分析器ソフトウェアモジュールおよび各走査装置と通信しており、方法は、(D)各走査装置を用いて、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(E)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(F)システムコントローラを用いて、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールに通信するステップと、(G)走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールを用いて、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別と比較するステップと、(H)そのサンプル容器に関する有効アッセイが、関連付けられる分析器の機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するための方向転換命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに通信するステップと、(I)方向転換命令を受信することに応じて、システムコントローラが、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させるステップとをさらに含む、実施形態162~172のいずれか1項に記載の方法。
【0684】
実施形態174 運搬器は、第1の軌道を備え、システムは、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器をさらに備え、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成され、各緩衝待ち行列は、緩衝待ち行列に方向転換された容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を備え、システムは、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、容器方向転換器をさらに含み、ステップ(I)は、システムコントローラが、容器方向転換器に、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させるステップを含む、実施形態173に記載の方法。
【0685】
実施形態175 機械可読識別情報は、バーコードを備え、各分析器と関連付けられる入力走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態173または174に記載の方法。
【0686】
実施形態176 システムは、各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送するように構成される、サンプル移送デバイスをさらに備え、方法は、(J)システムコントローラを用いて、サンプル移送デバイスに、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列に方向転換されたサンプル容器から、関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送させるステップと、(K)システムコントローラを用いて、緩衝待ち行列に、運搬器に戻るようにサンプル容器を輸送させるステップとをさらに含む、実施形態173~175のいずれか1項に記載の方法。
【0687】
実施形態177 自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、自動化システムは、サンプル容器を輸送するための運搬器と、複数のサンプル容器を保持するための入力モジュールと、機械可読識別情報を検出するための入力走査装置と、運搬器と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器と、システムコントローラとを備え、方法は、(A)機械可読識別情報を各サンプル容器と関連付けるステップと、(B)1つまたはそれを上回る有効アッセイを各サンプル容器と関連付けるステップと、(C)システムコントローラにアクセス可能なサンプルデータベースにおいて、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、各サンプル容器の識別情報をサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回るアッセイと相関させるステップと、(D)サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように各分析器を構成するステップであって、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、運搬器と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得る、ステップと、(E)システムコントローラを用いて、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を走査する前に、およびサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別する前に、各サンプル容器を入力モジュールから運搬器に自動的に移送させるステップと、(F)各サンプル容器が入力モジュールから移送される際、またはその後、サンプル容器が入力走査装置を通過する際、入力走査装置を用いてサンプル容器の機械可読識別情報を検出するステップと、(G)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、入力走査装置によって検出された識別情報に基づいて、運搬器上で輸送されるサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップとを含む、方法。
【0688】
実施形態178 コンピュータによって実行されると、コンピュータに、実施形態162~177のいずれか1項に記載の方法を実施させるコンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0689】
実施形態179 複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、システムは、サンプルデータベースであって、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、運搬器であって、サンプル容器を輸送するように構成され、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、サンプル容器は、第1のループ区画においてシステムに導入され、分析前走査装置は、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が分析前走査装置を通過する際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、運搬器と、少なくとも1つの分析器であって、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、第2のループ区画と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベース、分析前走査装置、少なくとも1つの分析器と通信している少なくとも1つのシステムコントローラであって、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイおよび第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視することと、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較することと、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させることと、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させることと、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させることとを行うようにプログラムされる、少なくとも1つのシステムコントローラとを備える、システム。
【0690】
実施形態180 各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールをさらに備え、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信しており、システムコントローラは、各分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信することによって、全ての分析器の機能アッセイを監視するようにプログラムされ、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む、実施形態179に記載のシステム。
【0691】
実施形態181 システムコントローラは、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画から第1のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視することによって、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するようにプログラムされる、実施形態179または実施形態180に記載のシステム。
【0692】
実施形態182 第1のループ区画と動作的に関連付けられる、容器保管モジュールをさらに備え、システムコントローラは、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した期間を監視し、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した期間が、ある限界を超える場合、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるように構成される、実施形態186に記載のシステム。
【0693】
実施形態183 第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、方向転換器をさらに備え、システムコントローラは、方向転換器と通信しており、システムコントローラは、方向転換器を第1の構成において構成させることによって、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させるようにプログラムされ、システムコントローラは、方向転換器を第2の構成において構成させることによって、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態179~182のいずれか1項に記載のシステム。
【0694】
実施形態184 分析前走査装置は、サンプル容器が第1のループ区画と動作的に関連付けられる分析前走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、実施形態179~183のいずれか1項に記載のシステム。
【0695】
実施形態185 機械可読識別情報は、バーコードを備え、分析前走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態179~184のいずれか1項に記載のシステム。
【0696】
実施形態186 第2のループ区画は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断することが最初に行われるまで、第2のループ区画に移送された各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御される、実施形態179~185のいずれか1項に記載のシステム。
【0697】
実施形態187 容器保管モジュールをさらに備え、サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断した後、運搬器は、サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成および制御される、実施形態186に記載のシステム。
【0698】
実施形態188 運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成されたピックアンドプレースロボットをさらに備える、実施形態187に記載のシステム。
【0699】
実施形態189 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態187または実施形態188に記載のシステム。
【0700】
実施形態190 第1のループ区画と動作的に関連付けられる、1つまたはそれを上回る分析前モジュールをさらに備え、各分析前モジュールは、サンプル容器を第2のループ区画に移送する前に、第1のループ区画上のサンプル容器を処理するように構成され、分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパと、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュールとのうちの少なくとも1つを備える、実施形態179~189のいずれか1項に記載のシステム。
【0701】
実施形態191 サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールと、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから運搬器に移送するように構成される、容器移送ロボットとをさらに備え、システムコントローラは、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態179~190のいずれか1項に記載のシステム。
【0702】
実施形態192 各第2のタイプのサンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、サンプルデータベースは、第2のタイプのサンプル容器毎の識別情報を含み、識別情報は、各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関され、システムコントローラは、分析前走査装置に、第2のタイプのサンプル容器が分析前走査装置を通過する際、各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出させ、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送される第2のタイプのサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、機能アッセイのうちのいずれも、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態191に記載のシステム。
【0703】
実施形態193 サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールと、入力モジュールと第1のループ区画との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットとを備える、実施形態179~191のいずれか1項に記載のシステム。
【0704】
実施形態194 入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成される、実施形態193に記載のシステム。
【0705】
実施形態195 少なくとも1つの分析器は、分子試験器具を備える、実施形態179~194のいずれか1項に記載のシステム。
【0706】
実施形態196 自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、自動化システムは、サンプル容器毎の識別情報を記憶する、サンプルデータベースであって、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器であって、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、サンプル容器は、第1のループ区画においてシステムに導入される、運搬器と、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が分析前走査装置を通過する際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置と、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、第2のループ区画と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベース、分析前走査装置、および少なくとも1つの分析器と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを備え、方法は、(A)分析前走査装置を用いて、分析前走査装置を過ぎて輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(B)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(C)システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイを監視する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、(D)システムコントローラを用いて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(E)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させるステップと、(F)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含む、方法。
【0707】
実施形態197 システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられる、容器保管モジュールをさらに含み、方法は、システムコントローラが、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した期間を監視するステップと、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した期間が、ある限界に到達する場合、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップとをさらに含む、実施形態196に記載の方法。
【0708】
実施形態198 自動化システムは、各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールをさらに備え、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信しており、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイを監視するステップは、システムコントローラが、各分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信するステップを含み、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む、実施形態196または197に記載の方法。
【0709】
実施形態199 第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップは、システムコントローラが、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画から第1のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視するステップを含む、実施形態196に記載の方法。
【0710】
実施形態200 自動化システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられる、方向転換器を備え、ステップ(E)は、システムコントローラを用いて、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成において方向転換器を構成させるステップを含み、ステップ(F)は、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において方向転換器を構成させるステップを含む、実施形態196~199のいずれか1項に記載の方法。
【0711】
実施形態201 ステップ(A)は、サンプル容器が第1のループ区画上で分析前走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられた機械可読識別情報を検出するステップを含む、実施形態196~200のいずれか1項に記載の方法。
【0712】
実施形態202 機械可読識別情報は、バーコードを備え、分析前走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態196~201のいずれか1項に記載の方法。
【0713】
実施形態203 第2のループ区画は、各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御され、自動化システムは、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、再循環走査装置を過ぎて第2のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、再循環走査装置をさらに含み、システムコントローラは、再循環走査装置と通信しており、方法は、ステップ(F)後、第2のループ区画に移送されたサンプル容器からサンプルを抽出し、1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの1つと合致するサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つを実施するステップと、サンプルが抽出された有効アッセイのステータスを変更することによって、サンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される有効アッセイを更新するために、サンプルデータベースを改訂するステップと、再循環走査装置を用いて、再循環走査装置を過ぎて第2のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、再循環走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプルが抽出されなかったサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラを用いて、サンプル容器に関してそれ以上有効アッセイが存在しない場合、サンプル容器を第2のループ区画から離れるように運搬させるステップとをさらに含む、実施形態196~202のいずれか1項に記載の方法。
【0714】
実施形態204 システムコントローラを用いて、各サンプル容器が第2のループ区画を横断した回数をカウントする、および/または各サンプル容器が第2のループ区画上にあった期間を追跡するステップと、システムコントローラを用いて、サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断した場合、サンプル容器を第2のループ区画から離れるように運搬させるステップとをさらに含む、実施形態203に記載の方法。
【0715】
実施形態205 第2のループ区画は、各サンプル容器を少なくとも1つの分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御され、方法は、システムコントローラを用いて、各サンプル容器が第2のループ区画を横断した回数をカウントする、および/または各サンプル容器が第2のループ区画上にあった期間を追跡するステップと、システムコントローラを用いて、サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断した場合、サンプル容器を第2のループ区画から離れるように運搬させるステップとをさらに含む、実施形態196~202のいずれか1項に記載の方法。
【0716】
実施形態206 自動化システムは、容器保管モジュールをさらに備え、方法は、システムコントローラを用いて、サンプル容器に関してそれ以上有効アッセイが存在しない、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって第2のループ区画を横断した場合、サンプル容器を容器保管モジュールに移送させるステップをさらに含む、実施形態204に記載の方法。
【0717】
実施形態207 自動化システムは、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備え、システムコントローラは、ピックアンドプレースロボットと通信しており、サンプル容器を保管モジュールに移送させるステップは、システムコントローラが、サンプル容器を運搬器から容器保管モジュールに移送するようにピックアンドプレースロボットをアクティブ化するステップを含む、実施形態206に記載の方法。
【0718】
実施形態208 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態206または実施形態207に記載の方法。
【0719】
実施形態209 自動化システムは、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールをさらに備え、方法は、システムコントローラが、サンプル容器を入力モジュールから第1のループ区画に移送させるステップをさらに含む、実施形態196~208のいずれか1項に記載の方法。
【0720】
実施形態210 方法は、デキャッパを用いて、サンプル容器からキャップを除去するステップと、液体レベル検出モジュールを用いて、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するステップとのうちの1つまたはそれを上回るものをさらに含む、実施形態196~209のいずれか1項に記載の方法。
【0721】
実施形態211 方法は、サンプル移送モジュールを用いて、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するステップと、システムコントローラを用いて、各第2のタイプのサンプル容器を、容器移送ロボットを用いてサンプル移送モジュールから第1のループ区画に移送させるステップとを含む、実施形態196~210のいずれか1項に記載の方法。
【0722】
実施形態212 各第2のタイプのサンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、サンプルデータベースは、第2のタイプのサンプル容器毎の識別情報を含み、識別情報は、各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関され、方法は、分析前走査装置を用いて、分析前走査装置を過ぎて輸送される各第2のタイプのサンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送される第2のタイプのサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラを用いて、各第2のタイプのサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、その第2のタイプのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させるステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、第2のタイプのサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含む、実施形態211に記載の方法。
【0723】
実施形態213 入力モジュールを用いて、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するステップをさらに含む、実施形態209に記載の方法。
【0724】
実施形態214 自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器であって、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、サンプル容器は、第1のループ区画においてシステムに導入される、運搬器と、機械可読識別情報を検出するための分析前走査装置と、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器と、少なくとも1つのシステムコントローラであって、方法は、(A)機械可読識別情報を各サンプル容器と関連付けるステップと、(B)1つまたはそれを上回る有効アッセイを各サンプル容器と関連付けるステップと、(C)システムコントローラにアクセス可能なサンプルデータベースにおいて、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、各サンプル容器の識別情報をサンプル容器と関連付けられる1つまたはそれを上回るアッセイと相関させるステップと、(D)サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように各分析器を構成するステップであって、各分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、運搬器と動作的に関連付けられる任意の他の分析器によって実施される1つまたはそれを上回る機能アッセイと同一であり得るかまたは異なり得、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、ステップと、(E)分析前走査装置を用いて、分析前走査装置を過ぎて輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(F)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(G)システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイを監視する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、(H)システムコントローラを用いて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(I)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させるステップと、(J)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとを含む、少なくとも1つのシステムコントローラとを備える、方法。
【0725】
実施形態215 コンピュータによって実行されると、コンピュータに、実施形態196~214のいずれか1項に記載の方法を実施させるコンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0726】
実施形態216 複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、システムは、運搬器であって、サンプル容器を輸送するように構成され、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備える、運搬器と、容器保管モジュールであって、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールと、走査装置であって、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、サンプルデータベースであって、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、少なくとも1つの分析器であって、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、データベースおよび走査装置と通信している少なくとも1つのシステムコントローラであって、システムコントローラは、以下の機能、すなわち、(A)サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別することと、(B)第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器が実施するように構成される機能アッセイを監視し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視することと、(C)第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較することと、(D)機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させることと、(E)機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致するまで、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させ、サンプル容器が第1のループ区画を横断する度に、機能A、B、C、およびDを繰り返すことと、(F)サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した時間量を監視することと、(G)サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させることとを実行するようにプログラムされる、少なくとも1つのシステムコントローラとを備える、システム。
【0727】
実施形態217 システムコントローラは、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録し、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を、容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させ、サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態216に記載のシステム。
【0728】
実施形態218 第1のループ区画と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、容器移送ロボットをさらに備え、システムコントローラは、容器移送ロボットと通信しており、システムコントローラは、容器移送ロボットを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させ、容器移送ロボットを用いて、サンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態217に記載のシステム。
【0729】
実施形態219 各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールをさらに備え、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信しており、システムコントローラは、各分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信することによって、全ての分析器の機能アッセイを監視するようにプログラムされ、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む、実施形態216~218のいずれか1項に記載のシステム。
【0730】
実施形態220 システムコントローラは、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画から第1のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視することによって、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するようにプログラムされる、実施形態216~219のいずれか1項に記載のシステム。
【0731】
実施形態221 第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、入力方向転換器をさらに備え、システムコントローラは、入力方向転換器と通信しており、システムコントローラは、入力方向転換器を第1の構成において構成させることによって、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させるようにプログラムされており、システムコントローラは、入力方向転換器を第2の構成において構成させることによって、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態217に記載のシステム。
【0732】
実施形態222 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態216~220のいずれか1項に記載のシステム。
【0733】
実施形態223 自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられた機械可読識別情報を有し、自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成された運搬器であって、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを含む、運搬器と、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールと、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、サンプル容器毎の識別情報を記憶する、サンプルデータベースであって、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよく、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベースおよび走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラであって、方法は、(A)走査装置を用いて、第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(B)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第1のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(C)システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、(D)システムコントローラを用いて、第1のループ区画上で輸送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(E)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちのいずれも、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれとも合致しない場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させるステップと、(F)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちの少なくとも1つと合致するまで、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲で輸送させ、サンプル容器が第1のループ区画を横断する度に、ステップ(A)、(B)、(C)、(D)、および(E)を繰り返すステップと、(G)システムコントローラを用いて、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した時間量を監視するステップと、(H)システムコントローラを用いて、サンプル容器が第1のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第1のループ区画を横断した時間量が、ある限界に到達する場合、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップとを含む、少なくとも1つのシステムコントローラとを備える、方法。
【0734】
実施形態224 (I)システムコントローラを用いて、ステップ(H)において容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録するステップと、(J)システムコントローラを用いて、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較する、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(K)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップと、(L)サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとをさらに含む、実施形態223に記載の方法。
【0735】
実施形態225 自動化システムは、第1のループ区画と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、容器移送ロボットをさらに備え、システムコントローラは、容器移送ロボットと通信しており、ステップ(H)は、容器移送ロボットに、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップを含み、ステップ(K)は、容器移送ロボットに、サンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップを含む、実施形態224に記載の方法。
【0736】
実施形態226 自動化システムは、各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールをさらに備え、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信しており、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視するステップは、システムコントローラが、各分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信するステップを含み、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む、実施形態223~225のいずれか1項に記載の方法。
【0737】
実施形態227 第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップは、システムコントローラが、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画から第1のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視するステップを含む、実施形態223~226のいずれか1項に記載の方法。
【0738】
実施形態228 自動化システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、入力方向転換器をさらに備え、システムコントローラは、入力方向転換器と通信しており、ステップ(E)は、システムコントローラを用いて、入力方向転換器を第1の構成において構成させるステップを含み、ステップ(L)は、システムコントローラを用いて、入力方向転換器を第2の構成において構成させるステップを含む、実施形態224に記載の方法。
【0739】
実施形態229 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態223~228のいずれか1項に記載の方法。
【0740】
実施形態230 コンピュータによって実行されると、コンピュータに、実施形態223~229のいずれか1項に記載の方法を実施させるコンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0741】
実施形態231 複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、システムは、運搬器であって、サンプル容器を輸送するように構成され、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを含む、運搬器と、容器保管モジュールであって、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールと、再循環走査装置であって、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第2のループ区画上で再循環走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、再循環走査装置と、サンプルデータベースであって、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、少なくとも1つの分析器であって、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、少なくとも1つのシステムコントローラであって、サンプルデータベースおよび走査装置と通信しており、システムコントローラは、以下の機能、すなわち、(A)サンプルデータベースにアクセスし、再循環走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第2のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の任意の有効アッセイを識別することと、(B)サンプル容器が、少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させることと、(C)サンプル容器を第2のループ区画の周囲に輸送させ、サンプル容器が第2のループ区画を横断する度に、機能AおよびBを繰り返することと、(D)サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量を監視することと、(E)サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、サンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させることと、(F)サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させることとを実行するようにプログラムされる、システムコントローラとを備える、システム。
【0742】
実施形態232 システムコントローラは、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録し、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視し、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させ、サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態231に記載のシステム。
【0743】
実施形態233 システムコントローラは、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態231に記載のシステム。
【0744】
実施形態234 システムコントローラは、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視し、再循環走査装置を用いて走査された各サンプル容器の有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、サンプル容器が、少なくとも1つの機能アッセイと合致する少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超えるまで、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させるようにさらにプログラムされる、実施形態231に記載のシステム。
【0745】
実施形態235 システムコントローラは、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録し、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させ、サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態234に記載のシステム。
【0746】
実施形態236 システムコントローラは、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較し、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態235に記載のシステム。
【0747】
実施形態237 第1のループ区画と保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、容器移送ロボットをさらに備え、システムコントローラは、容器移送ロボットと通信しており、システムコントローラは、容器移送ロボットを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させ、容器移送ロボットを用いて、サンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態232または233に記載のシステム。
【0748】
実施形態238 各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールをさらに備え、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信しており、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信することによって、全ての分析器の機能アッセイを監視するようにプログラムされ、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む、実施形態232または234に記載のシステム。
【0749】
実施形態239 システムコントローラは、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画から第1のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視するステップにより、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するようにプログラムされる、実施形態233または236に記載のシステム。
【0750】
実施形態240 第2のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第2のループ区画から第1のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、出口方向転換器をさらに備え、システムコントローラは、出口方向転換器と通信しており、システムコントローラは、出口方向転換器を第1の構成において構成させることによって、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させるようにプログラムされ、システムコントローラは、出口方向転換器を第2の構成において構成させることによって、サンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させるようにプログラムされる、実施形態231~239のいずれか1項に記載のシステム。
【0751】
実施形態241 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態231~240のいずれか1項に記載のシステム。
【0752】
実施形態242 自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成される運搬器であって、運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを含む、運搬器と、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、第1のループ区画からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールと、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第2のループ区画上で再循環走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、再循環走査装置と、サンプル容器毎の識別情報を記憶する、サンプルデータベースであって、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、少なくとも1つの分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成され、第2のループ区画と動作的に関連付けられる分析器の数および/または各分析器が実施するように構成される1つまたはそれを上回る機能アッセイは、時間に伴って変動し得る、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベースおよび走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラであって、方法は、(A)再循環走査装置を用いて、再循環走査装置を過ぎて輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(B)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、再循環走査装置によって検出された識別情報に基づいて、第2のループ区画上で輸送されるサンプル容器毎の任意の有効アッセイを識別するステップと、(C)システムコントローラを用いて、サンプル容器が、少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させるステップと、(D)システムコントローラを用いて、サンプル容器を第2のループ区画の周囲に輸送させ、サンプル容器が第2のループ区画を横断する度に、ステップ(A)、(B)、および(C)を繰り返すステップと、(E)システムコントローラを用いて、サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量を監視するステップと、(F)システムコントローラを用いて、サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超える場合、サンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させるステップと、(G)システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップとを含む、少なくとも1つのシステムコントローラとを備える、方法。
【0753】
実施形態243 (H)システムコントローラを用いて、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録するステップと、(I)システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視するステップと、(J)システムコントローラを用いて、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、(K)システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップと、(L)サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとをさらに含む、実施形態242に記載の方法。
【0754】
実施形態244 システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップとをさらに含む、実施形態243に記載の方法。
【0755】
実施形態245 システムコントローラを用いて、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視するステップと、システムコントローラを用いて、再循環走査装置を用いて走査された各サンプル容器の有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、システムコントローラを用いて、サンプル容器が、少なくとも1つの機能アッセイと合致する少なくとも1つの有効アッセイを有する場合、サンプル容器が第2のループ区画を横断する回数および/またはサンプル容器が第2のループ区画を横断した時間量が、ある限界を超えるまで、サンプル容器を第2のループ区画上に留保させるステップとをさらに含む、実施形態242に記載の方法。
【0756】
実施形態246 システムコントローラを用いて、容器保管モジュールに移送される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを記録するステップと、システムコントローラを用いて、容器保管モジュール内に保管される各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップと、サンプル容器が容器保管モジュールから第1のループ区画に移送された後、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとをさらに含む、実施形態245に記載の方法。
【0757】
実施形態247 システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、機能アッセイのうちの少なくとも1つが、そのサンプル容器に関する有効アッセイのうちのいずれかと合致する場合、および第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、容器保管モジュール内に保管されるサンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップとをさらに含む、実施形態246に記載の方法。
【0758】
実施形態248 自動化システムは、第1のループ区画と保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、容器移送ロボットをさらに備え、システムコントローラは、容器移送ロボットと通信しており、ステップ(G)は、サンプル容器ロボットに、サンプル容器を第1のループ区画から容器保管モジュールに移送させるステップを含み、ステップ(K)は、サンプル容器ロボットに、サンプル容器を容器保管モジュールから第1のループ区画に移送させるステップを含む、実施形態243または244に記載の方法。
【0759】
実施形態249 自動化システムは、各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールをさらに備え、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶され、システムコントローラは、各分析器の分析器ソフトウェアモジュールと通信しており、第2のループ区画と動作的に関連付けられる全ての分析器の機能アッセイを監視するステップは、システムコントローラが、各分析器ソフトウェアモジュールから情報伝送を受信するステップを含み、各情報伝送は、関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別を含む、実施形態243または245に記載の方法。
【0760】
実施形態250 第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップは、システムコントローラが、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画から第1のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視するステップを含む、実施形態244または247に記載の方法。
【0761】
実施形態251 自動化システムは、第2のループ区画と動作的に関連付けられ、サンプル容器が第2のループ区画から第1のループ区画に移送されないように防止する第1の構成またはサンプル容器を第2のループ区画から第1のループ区画に移送させる第2の構成において選択的に構成可能である、出口方向転換器をさらに備え、システムは、出口方向転換器と通信しており、ステップ(C)は、システムコントローラを用いて、出口方向転換器を第1の構成において構成させるステップを含み、ステップ(F)は、システムコントローラを用いて、出口方向転換器を第2の構成において方向転換器を構成させるステップを含む、実施形態242~250のいずれか1項に記載の方法。
【0762】
実施形態252 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態242~248のいずれか1項に記載の方法。
【0763】
実施形態253 コンピュータによって実行されると、コンピュータに、実施形態242~252のいずれか1項に記載の方法を実施させるコンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0764】
実施形態254 複数のサンプルを処理するためのシステムであって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、システムは、運搬器であって、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、2つまたはそれを上回る分析器であって、運搬器と動作的に関連付けられ、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成される、2つまたはそれを上回る分析器と、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールであって、運搬器と動作的に関連付けられた各分析器と関連付けられ、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶される、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールと、サンプルデータベースであって、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関され、サンプルデータベースは、分析器ソフトウェアモジュールおよび分析器データベースから独立する、サンプルデータベースと、緩衝待ち行列であって、各分析器と関連付けられ、運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、走査装置であって、各分析器と関連付けられ、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、少なくとも1つのシステムコントローラであって、サンプルデータベースにアクセスし、各走査装置によって検出された識別情報に基づいて、運搬器上で輸送されるサンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールに通信するようにプログラムされ、関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別と比較し、少なくとも部分的に、比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令をシステムコントローラに通信するようにプログラムされる、少なくとも1つのシステムコントローラとを備える、システム。
【0765】
実施形態255 分析器ソフトウェアモジュールは、そのサンプル容器に関する少なくとも1つの有効アッセイが、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の少なくとも1つの機能アッセイに対応する場合、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するようにシステムコントローラに命令を通信する、またはそのサンプル容器に関するいかなる有効アッセイも、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の任意の機能アッセイに対応しない場合、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換しないようにシステムコントローラに命令を通信するようにプログラムされる、実施形態254に記載のシステム。
【0766】
実施形態256 1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別は、関連付けられる分析器データベース内に記憶され、各待ち行列有効アッセイは、関連付けられる分析器の少なくとも1つの機能アッセイに対応し、それからサンプルが対応する機能アッセイのうちの1つを実施するためにまだ抽出されていない関連付けられる緩衝待ち行列に以前に方向転換された各サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイの識別を備え、関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる走査装置を用いて走査されたサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別と比較し、少なくとも部分的に、比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令をシステムコントローラに通信するようにプログラムされる、実施形態254に記載のシステム。
【0767】
実施形態257 関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つが、1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのうちの選択されたものに対応するかどうかに基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令をシステムコントローラに通信するようにプログラムされる、実施形態256に記載のシステム。
【0768】
実施形態258 各分析器と関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる分析器内に格納されるコンピュータモジュールを備える、実施形態254~257のいずれか1項に記載のシステム。
【0769】
実施形態259 運搬器は、第1の軌道を備え、システムは、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器をさらに備え、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成される、実施形態254~258のいずれか1項に記載のシステム。
【0770】
実施形態260 各緩衝待ち行列は、緩衝待ち行列に方向転換された容器保持器を保持および運搬するように構成される、第2の軌道を備え、システムは、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、容器方向転換器をさらに含む、実施形態259に記載のシステム。
【0771】
実施形態261 各サンプル容器と関連付けられた機械可読識別情報は、バーコードを備え、走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態254~260のいずれか1項に記載のシステム。
【0772】
実施形態262 各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送するように構成される、自動化ピペッタをさらに備え、システムコントローラは、自動化ピペッタに、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列に方向転換されたサンプル容器から、関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送させ、サンプルがサンプル容器からプロセス容器に移送された後、緩衝待ち行列に、運搬器に戻るようにサンプル容器を輸送させるようにさらにプログラムされる、実施形態254~261のいずれか1項に記載のシステム。
【0773】
実施形態263 運搬器は、(1)サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出されること、または(2)サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断することが最初に行われるまで、各サンプル容器を2つまたはそれを上回る分析器に繰り返し平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを備える、実施形態254~262のいずれか1項に記載のシステム。
【0774】
実施形態264 容器保管モジュールをさらに含み、サンプルがそのサンプル容器に関する全ての有効アッセイを実施するためにサンプル容器から抽出された、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した後、運搬器は、サンプル容器を容器保管モジュールに移送するように構成および制御される、実施形態263に記載のシステム。
【0775】
実施形態265 運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備える、実施形態264に記載のシステム。
【0776】
実施形態266 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態264または実施形態265に記載のシステム。
【0777】
実施形態267 1つまたはそれを上回る分析前モジュールを備え、各分析前モジュールは、2つまたはそれを上回る分析器に対してサンプル容器を利用可能にする前に、サンプル容器を処理するように構成され、運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器の間でサンプル容器を輸送する前に、サンプル容器を分析前モジュールに平行移動させるように構成され、分析前モジュールは、サンプル容器からキャップを除去するように構成される、容器デキャッパ、およびサンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するように構成される、液体レベル検出モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを備える、実施形態254~266のいずれか1項に記載のシステム。
【0778】
実施形態268 サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するように構成される、サンプル移送モジュールをさらに備え、システムコントローラは、サンプルが移送された各第2のタイプのサンプル容器を、サンプル移送モジュールから運搬器に移送させるようにプログラムされる、実施形態254~267のいずれか1項に記載のシステム。
【0779】
実施形態269 サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールと、入力モジュールと運搬器との間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットとをさらに備える、実施形態254~268のいずれか1項に記載のシステム。
【0780】
実施形態270 入力モジュールは、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するように構成される、実施形態269に記載のシステム。
【0781】
実施形態271 運搬器は、サンプル容器がシステムに提供される分析前ループであって、自動化システムは、分析前ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置をさらに備え、システムコントローラは、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、再循環ループ容量限界を下回る場合、サンプル容器を分析前ループから再循環ループに移送するようにプログラムされる、実施形態263に記載のシステム。
【0782】
実施形態272 分析前ループに結合され、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールの中に受容するように構成される、容器保管モジュールをさらに備え、システムコントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前ループ上のサンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされる、実施形態271に記載のシステム。
【0783】
実施形態273 システムコントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、サンプル容器を分析前ループの周囲に運搬させるようにプログラムされる、実施形態271に記載のシステム。
【0784】
実施形態274 システムコントローラは、サンプル容器が分析前ループの周囲で運搬される度に、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別し、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも再循環ループ容量限界に等しい場合、分析前ループ上にサンプル容器を留保し、サンプル容器が分析前ループを横断する回数および/またはサンプル容器が分析前ループを横断した期間を監視し、サンプル容器が分析前ループを横断する回数および/またはサンプル容器が分析前ループを横断した期間が、ある限界を超える場合、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるようにプログラムされる、実施形態273に記載のシステム。
【0785】
実施形態275 システムコントローラは、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも再循環ループ容量限界に等しい場合、分析前ループ上にサンプル容器を留保するようにプログラムされる、実施形態274に記載のシステム。
【0786】
実施形態276 2つまたはそれを上回る分析器のうちの少なくとも1つは、分子試験器具を備える、実施形態254~274のいずれか1項に記載のシステム。
【0787】
実施形態277 分子試験器具は、核酸ベースの増幅反応を実施するためのモジュールを備える、実施形態276に記載のシステム。
【0788】
実施形態278 各分析器と関連付けられる、シャトルモジュールであって、シャトルモジュールは、関連付けられる緩衝待ち行列と関連付けられる分析器との間でサンプル容器を平行移動させるように構成される、シャトルモジュールと、各分析器と関連付けられる、ピックアンドプレースロボットであって、ピックアンドプレースロボットは、サンプル容器を関連付けられる緩衝待ち行列からシャトルモジュール上のサンプル容器ハンドオフ位置に移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットとをさらに備え、シャトルモジュールは、サンプル容器ハンドオフ位置と関連付けられる分析器内のピペット操作場所との間でサンプル容器を平行移動させるように構成される、実施形態254~277のいずれか1項に記載のシステム。
【0789】
実施形態279 自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、自動化システムは、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、運搬器と動作的に関連付けられる、2つまたはそれを上回る分析器であって、各分析器は、サンプル容器から抽出されたサンプルに対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成されてもよい、2つまたはそれを上回る分析器と、運搬器と動作的に関連付けられる各分析器と関連付けられる、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールであって、各分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別が、分析器ソフトウェアモジュールと関連付けられる分析器データベース内に記憶される、明確に異なる分析器ソフトウェアモジュールと、サンプル容器毎の識別情報を記憶し、識別情報が、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関され、サンプルデータベースが、分析器ソフトウェアモジュールおよび分析器データベースから独立する、サンプルデータベースと、各分析器と関連付けられ、運搬器から緩衝待ち行列に方向転換された複数のサンプル容器を保持するように構成される、緩衝待ち行列と、各分析器と関連付けられ、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、各分析器ソフトウェアモジュール、サンプルデータベース、および各走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを備え、方法は、(A)各走査装置を用いて、走査装置を過ぎて運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(B)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、(C)システムコントローラを用いて、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールに通信するステップと、(D)走査装置と関連付けられる分析器の分析器ソフトウェアモジュールを用いて、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを、関連付けられる分析器の分析器データベース内に記憶される1つまたはそれを上回る機能アッセイのそれぞれの識別と比較するステップと、(E)少なくとも部分的に、ステップ(D)の比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに通信するステップとを含む、方法。
【0790】
実施形態280 そのサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つが、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイのうちの1つに対応する場合のみ、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するように関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに命令を通信するステップ、またはそのサンプル容器に関するいかなる有効アッセイも、緩衝待ち行列と関連付けられる分析器の任意の機能アッセイに対応しない場合、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換しないように関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに命令を通信するステップをさらに含む、実施形態279に記載の方法。
【0791】
実施形態281 (F)関連付けられる分析器データベース内に1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別を記憶するステップであって、各待ち行列有効アッセイは、関連付けられる分析器の少なくとも1つの機能アッセイに対応し、それからサンプルが対応する機能アッセイのうちの1つを実施するためにまだ抽出されていない関連付けられる緩衝待ち行列に以前に方向転換された各サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイの識別を備える、ステップと、(G)関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールを用いて、ステップ(C)において通信された1つまたはそれを上回る有効アッセイを、ステップ(F)において記憶された1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別と比較するステップと、(H)少なくとも部分的に、ステップ(G)の比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに通信するステップとをさらに含む、実施形態279に記載の方法。
【0792】
実施形態282 (F)関連付けられる分析器データベース内に1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのそれぞれの識別を記憶するステップであって、各待ち行列有効アッセイは、関連付けられる分析器の少なくとも1つの機能アッセイに対応し、それからサンプルが対応する機能アッセイのうちの1つを実施するためにまだ抽出されていない関連付けられる緩衝待ち行列に以前に方向転換された各サンプル容器の少なくとも1つの有効アッセイの識別を備える、ステップと、(G)関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールを用いて、ステップ(C)において通信された1つまたはそれを上回る有効アッセイを、ステップ(F)において記憶された1つまたはそれを上回る待ち行列有効アッセイのうちの選択されたものの識別と比較するステップと、(H)少なくとも部分的に、ステップ(G)の比較の結果に基づいて、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換するべきかどうかの命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールからシステムコントローラに通信するステップとをさらに含む、実施形態279に記載の方法。
【0793】
実施形態283 サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換する命令を関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールから受信することに応じて、システムコントローラが、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させるステップをさらに含む、実施形態279~282のいずれか1項に記載の方法。
【0794】
実施形態284 各分析器と関連付けられる分析器ソフトウェアモジュールは、関連付けられる分析器内に格納されるコンピュータモジュールを備える、実施形態279~283のいずれか1項に記載の方法。
【0795】
実施形態285 運搬器は、第1の軌道を備え、システムは、関連付けられるサンプル容器を保持するための各サンプル容器と関連付けられる容器保持器をさらに備え、第1の軌道は、第1の軌道上で容器保持器を運搬するように構成される、実施形態279~284のいずれか1項に記載の方法。
【0796】
実施形態286 運搬器は、その上でサンプル容器を運搬するように構成される、第1の軌道を備え、各緩衝待ち行列は、緩衝待ち行列に方向転換されたサンプル容器を運搬するように構成される、第2の軌道を備え、自動化システムは、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に選択的に方向転換するように構成される、容器方向転換器をさらに備え、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させるステップは、システムコントローラが、容器方向転換器に、サンプル容器を第1の軌道から第2の軌道に方向転換させるステップを含む、実施形態283に記載の方法。
【0797】
実施形態287 各サンプル容器と関連付けられた機械可読識別情報は、バーコードを備え、走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態279~286のいずれか1項に記載の方法。
【0798】
実施形態288 自動化システムは、各分析器と関連付けられ、サンプルの一部をサンプル容器から関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送するように構成される、自動化ピペッタをさらに備え、方法は、システムコントローラが、自動化ピペッタに、ある量のサンプルを、緩衝待ち行列に方向転換されたサンプル容器から関連付けられる分析器内のプロセス容器に移送させるステップと、システムコントローラが、緩衝待ち行列に、運搬器に戻るようにサンプル容器を輸送させるステップとをさらに含む、実施形態279~287のいずれか1項に記載の方法。
【0799】
実施形態289 運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器を過ぎて各サンプル容器を繰り返し平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを備え、方法は、システムコントローラが、各サンプル容器が再循環ループを横断した回数をカウントする、または各サンプル容器が再循環ループ上にあった期間を追跡するステップと、システムコントローラが、サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した場合、サンプル容器を再循環ループから離れるように運搬させるステップとをさらに含む、実施形態279~288のいずれか1項に記載の方法。
【0800】
実施形態290 運搬器は、2つまたはそれを上回る分析器を過ぎて各サンプル容器を繰り返し平行移動させるように構成および制御される、再循環ループを含み、自動化システムは、各分析器と関連付けられ、サンプル容器からサンプルの一部を抽出するように構成される、自動化ピペッタと、再循環ループと動作的に関連付けられ、再循環走査装置を過ぎて再循環ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、再循環走査装置とをさらに含み、システムコントローラは、再循環走査装置と通信しており、方法は、サンプル容器を運搬器から関連付けられる緩衝待ち行列に方向転換させた後、システムコントローラが、自動化ピペッタに、サンプル容器からサンプルを抽出させ、関連付けられる分析器を用いてサンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つを実施するステップと、関連付けられる分析器によって実施された有効アッセイのステータスを変更することによって、方向転換されたサンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される有効アッセイを更新するために、サンプルデータベースを改訂するステップと、再循環走査装置が、再循環走査装置を過ぎて再循環ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、システムコントローラが、サンプルデータベースにアクセスし、再循環走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプルが抽出されなかったサンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラが、サンプル容器に関するいかなる残りの有効アッセイも存在しない場合、サンプル容器を再循環ループから離れるように運搬させるステップとをさらに含む、実施形態283に記載の方法。
【0801】
実施形態291 システムコントローラが、各サンプル容器が再循環ループを横断した回数をカウントする、または各サンプル容器が再循環ループ上にあった期間を追跡するステップと、システムコントローラが、サンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した場合、サンプル容器を再循環ループから離れるように運搬させるステップとをさらに含む、実施形態290に記載の方法。
【0802】
実施形態292 自動化システムは、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールをさらに備え、方法は、システムコントローラが、サンプル容器に関してそれ以上有効アッセイが存在しない、またはサンプル容器が所定の回数だけ、または所定の期間にわたって再循環ループを横断した場合、サンプル容器を容器保管モジュールに移送させるステップをさらに含む、実施形態291に記載の方法。
【0803】
実施形態293 自動化システムは、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、ピックアンドプレースロボットをさらに備え、システムコントローラは、ピックアンドプレースロボットと通信しており、サンプル容器を保管モジュールに移送させるステップは、システムコントローラが、サンプル容器を運搬器から保管モジュールに移送するようにピックアンドプレースロボットをアクティブ化するステップを含む、実施形態292に記載の方法。
【0804】
実施形態294 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態292または実施形態293に記載の方法。
【0805】
実施形態295 方法は、デキャッパを用いて、サンプル容器からキャップを除去するステップまたは液体レベル検出モジュールを用いて、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するステップをさらに含む、実施形態279~293のいずれか1項に記載の方法。
【0806】
実施形態296 方法は、サンプル移送モジュールを用いて、サンプルを少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するステップと、システムコントローラが、各第2のタイプのサンプル容器を、サンプル移送モジュールから運搬器に移送させるステップとをさらに含む、実施形態279~295のいずれか1項に記載の方法。
【0807】
実施形態297 運搬器は、サンプル容器がシステムに提供される分析前ループをさらに備え、自動化システムは、分析前ループと動作的に関連付けられ、分析前走査装置を過ぎて分析前ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、分析前走査装置をさらに備え、システムコントローラは、分析前走査装置と通信しており、方法は、分析前走査装置が、分析前走査装置を過ぎて分析前ループ上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、システムコントローラが、サンプルデータベースにアクセスし、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラが、サンプル容器に関する1つまたはそれを上回る有効アッセイを、全ての分析器データベース内に記憶される機能アッセイと比較する、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数を、再循環ループ容量限界と比較するステップと、システムコントローラを用いて、2つまたはそれを上回る分析器の1つまたはそれを上回る機能アッセイが、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つに対応する場合、および/または第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を分析前ループから再循環ループに移送させるステップとをさらに含む、実施形態290に記載の方法。
【0808】
実施形態298 自動化システムは、サンプル容器を受容するように構成される、容器保管モジュールをさらに備え、方法は、システムコントローラが、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、分析前ループ上のサンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるステップをさらに含む、実施形態297に記載の方法。
【0809】
実施形態299 システムコントローラが、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかと合致する機能アッセイを有していない場合、サンプル容器を分析前ループの周囲に運搬させるステップをさらに含む、実施形態298に記載の方法。
【0810】
実施形態300 システムコントローラが、サンプル容器が分析前ループの周囲で運搬される度に、分析前走査装置によって検出された識別情報に基づいて、各サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイを識別するステップと、システムコントローラが、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも再循環ループ容量限界に等しい場合、分析前ループ上にサンプル容器を留保させるステップと、システムコントローラが、サンプル容器が分析前ループを横断する回数および/またはサンプル容器が分析前ループを横断した期間を監視するステップと、システムコントローラが、サンプル容器が分析前ループを横断する回数および/またはサンプル容器が分析前ループを横断した期間が、ある限界に到達する場合、サンプル容器を分析前ループから容器保管モジュールに移送させるステップとをさらに含む、実施形態299に記載の方法。
【0811】
実施形態301 システムコントローラが、2つまたはそれを上回る分析器のうちのいずれも、サンプル容器の1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちのいずれかに対応する機能アッセイを有していない場合、および/または再循環ループ上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも再循環ループ容量限界に等しい場合、分析前ループ上にサンプル容器を留保させるステップをさらに含む、実施形態300に記載の方法。
【0812】
実施形態302 コンピュータによって実行されると、コンピュータに、実施形態279~301のいずれか1項に記載の方法を実施させるコンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0813】
実施形態303 自動化システムを用いて複数のサンプルを処理するための方法であって、各サンプルは、サンプル容器内に含有され、各サンプル容器は、それと関連付けられる機械可読識別情報を有し、自動化システムは、サンプル容器毎の識別情報を記憶する、サンプルデータベースであって、識別情報は、サンプル容器毎の1つまたはそれを上回る有効アッセイと相関される、サンプルデータベースと、サンプル容器を輸送するように構成される、運搬器と、運搬器と動作的に関連付けられ、運搬器からサンプル容器を受容し、複数のサンプル容器を保持するように構成される、容器保管モジュールと、運搬器と動作的に関連付けられ、運搬器上で輸送される各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するように構成される、走査装置と、運搬器と動作的に関連付けられ、サンプル容器から抽出されたサンプル物質に対して1つまたはそれを上回る機能アッセイを実施するように構成される、少なくとも1つの分析器であって、1つまたはそれを上回る機能アッセイは、1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの分析器と、サンプルデータベース、運搬器、および走査装置と通信する、少なくとも1つのシステムコントローラとを備え、方法は、(A)システムコントローラを用いて、各サンプル容器を運搬器によって少なくとも1つの分析器に自動的に輸送させるステップと、(B)分析器において、1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの1つが、分析器によって抽出されたサンプルに対して実施され得るように、サンプル容器からある量のサンプルを自動的に抽出するステップと、(C)ステップ(B)においてサンプルが抽出された有効アッセイのステータスを変更することによって、サンプル容器に関するサンプル識別情報と相関される有効アッセイを更新するために、サンプルデータベースを改訂するステップと、(D)走査装置を用いて、サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップと、(E)システムコントローラを用いて、サンプルデータベースにアクセスし、走査装置によって検出された識別情報に基づいて、サンプルが抽出されなかったサンプル容器に関する任意の有効アッセイを識別するステップと、(F)1つまたはそれを上回る有効アッセイが、ステップ(E)においてサンプル容器に関して識別される場合、1つまたはそれを上回る有効アッセイ毎にステップ(A)-(E)を繰り返すステップと、(G)いかなる有効アッセイも、ステップ(E)においてサンプル容器に関して識別されない場合、システムコントローラを用いて、サンプル容器を運搬器から容器保管モジュールに移送させるステップと、(H)システムコントローラを用いて、サンプル容器が容器保管モジュールに移送された後、サンプル容器に関する付加的試験命令を受信するステップであって、付加的試験命令は、ステップ(B)においてサンプルが抽出された1つまたはそれを上回る有効アッセイのうちの少なくとも1つの結果に基づく、ステップと、(I)システムコントローラを用いて、付加的試験命令が受信されたサンプル容器を容器保管モジュールから運搬器に移送させるステップと、(J)システムコントローラを用いて、サンプル容器を運搬器によって少なくとも1つの分析器に移送させ、付加的試験命令に関するサンプルを抽出するステップとを含む、方法。
【0814】
実施形態304 付加的試験命令は、有効アッセイを以前に実施した際に遭遇したエラーのため、有効アッセイを繰り返すステップ、反射試験をするステップ、および異なる分析物を検出するために1つまたはそれを上回る有効アッセイと異なるアッセイを実施するステップのうちの1つまたはそれを上回るものを含む、実施形態303に記載の方法。
【0815】
実施形態305 運搬器は、第1のループ区画と、第2のループ区画とを備え、容器保管モジュールは、第1のループ区画と動作的に関連付けられ、少なくとも1つの分析器は、第2のループ区画と動作的に関連付けられる、実施形態303または304に記載の方法。
【0816】
実施形態306 システムコントローラを用いて、全ての分析器の機能アッセイを監視するステップと、付加的試験命令を全ての分析器の機能アッセイと比較するステップと、付加的試験命令が、少なくとも1つの機能アッセイに対応する場合のみ、ステップ(I)を実施するステップとをさらに含む、実施形態305に記載の方法。
【0817】
実施形態307 システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、付加的試験命令が、少なくとも1つの機能アッセイに対応し、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合のみ、ステップ(I)を実施するステップとを含む、実施形態306に記載の方法。
【0818】
実施形態308 サンプル容器のうちの1つまたはそれを上回るものは、貫通可能キャップを含み、ステップ(B)は、サンプル容器から貫通可能キャップを除去することなく、貫通可能キャップを通してサンプル物質を抽出するステップを含む、実施形態303~307のいずれか1項に記載の方法。
【0819】
実施形態309 (K)システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップと、(L)システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を、第2のループ区画容量限界と比較するステップと、(M)システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、少なくとも第2のループ区画容量限界に等しい場合、サンプル容器を第1のループ区画上に留保させ、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回るまで、サンプル容器を第1のループ区画の周囲に輸送させるステップと、(N)システムコントローラを用いて、第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数が、第2のループ区画容量限界を下回る場合、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させるステップとをさらに含む、実施形態305に記載の方法。
【0820】
実施形態310 第2のループ区画上で輸送されているサンプル容器の数を監視するステップは、システムコントローラが、第1のループ区画から第2のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視し、第2のループ区画から第1のループ区画に移送されるサンプル容器の数を監視するステップを含む、実施形態309に記載の方法。
【0821】
実施形態311 自動化システムは、第1のループ区画と動作的に関連付けられる、方向転換器をさらに備え、ステップ(M)は、システムコントローラを用いて、サンプル容器が第1のループ区画から第2のループ区画に移送されないように防止する第1の構成において方向転換器を構成させるステップを含み、ステップ(N)は、システムコントローラを用いて、サンプル容器を第1のループ区画から第2のループ区画に移送させる第2の構成において方向転換器を構成させるステップを含む、実施形態309または310に記載の方法。
【0822】
実施形態312 ステップ(D)は、サンプル容器が運搬器上で走査装置を過ぎて輸送される際、各サンプル容器と関連付けられる機械可読識別情報を検出するステップを含む、実施形態303~311のいずれか1項に記載の方法。
【0823】
実施形態313 機械可読識別情報は、バーコードを備え、走査装置は、バーコード走査装置を備える、実施形態303~312のいずれか1項に記載の方法。
【0824】
実施形態314 自動化システムは、サンプル容器を保持するように構成される、入力モジュールをさらに備え、方法は、システムコントローラを用いて、サンプル容器を入力モジュールから第1のループ区画に移送させるステップをさらに含む、実施形態305に記載の方法。
【0825】
実施形態315 入力モジュールを用いて、容器の高さおよび幅、容器の底部の形状、および容器がキャップ付きであるかどうかのうちの少なくとも1つを決定するステップをさらに含む、実施形態314に記載の方法。
【0826】
実施形態316 方法は、デキャッパを用いて、サンプル容器からキャップを除去するステップおよび液体レベル検出モジュールを用いて、サンプル容器の少なくとも一部内の液体レベルを検出するステップのうちの1つまたはそれを上回るものをさらに含む、実施形態303~315のいずれか1項に記載の方法。
【0827】
実施形態317 方法は、サンプル移送モジュールを用いて、サンプル物質を少なくとも1つの第1のタイプのサンプル容器から少なくとも1つの第2のタイプのサンプル容器に移送するステップと、少なくとも1つのシステムコントローラを用いて、各第2のタイプのサンプル容器をサンプル移送モジュールから運搬器に移送させるステップとをさらに含む、実施形態303~316のいずれか1項に記載の方法。
【0828】
実施形態318 自動化システムは、運搬器と容器保管モジュールとの間でサンプル容器を移送するように構成される、少なくとも1つの容器移送ロボットをさらに備え、システムコントローラは、容器移送ロボットと通信しており、ステップ(G)は、容器移送ロボットに、サンプル容器を運搬器から容器保管モジュールに移送させるステップを含み、ステップ(I)は、容器移送ロボットに、サンプル容器を容器保管モジュールから運搬器に移送させるステップを含み、ステップ(G)およびステップ(I)は、同一の容器移送ロボットまたは異なる容器移送ロボットを用いて実施される、実施形態303~317のいずれか1項に記載の方法。
【0829】
実施形態319 容器保管モジュールは、温度制御される、実施形態303~318のいずれか1項に記載の方法。
【0830】
実施形態320 コンピュータによって実行されると、コンピュータに、実施形態303~319のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータ実行可能命令を用いてエンコードされる、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0831】
本開示の主題が、特徴の種々の組み合わせおよび副次的組み合わせを含む、ある例証的実施形態を参照してかなり詳細に説明され、示されたが、当業者は、本開示の範囲内に包含されるような他の実施形態およびその変形例および修正を容易に理解するであろう。また、そのような実施形態、組み合わせ、および副次的組み合わせの説明は、請求される主題が請求項に明確に列挙されるもの以外の特徴または特徴の組み合わせを要求することを伝えることを意図していない。故に、本開示の範囲は、以下の添付される請求項の範囲内に包含される全ての修正および変形例を含むことを意図している。