(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】文書作成支援装置、文書作成支援方法及び文書作成支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/166 20200101AFI20240430BHJP
G06F 40/186 20200101ALI20240430BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240430BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20240430BHJP
【FI】
G06F40/166
G06F40/186
G06Q50/10
G06F3/0482
(21)【出願番号】P 2023142636
(22)【出願日】2023-09-04
(62)【分割の表示】P 2022163441の分割
【原出願日】2022-10-11
【審査請求日】2023-09-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】萩野 貴拓
(72)【発明者】
【氏名】新井 政樹
(72)【発明者】
【氏名】苗村 教行
(72)【発明者】
【氏名】田頭 菜々美
(72)【発明者】
【氏名】児玉 奈緒
(72)【発明者】
【氏名】狩野 菖
【審査官】成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-048176(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-2416684(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-40/58
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/0482
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を格納する管理部であって、
求職者の属性として入力されうる情報と関連づけた2以上のキーワードの候補を
格納する
前記管理部と、
制御部であって、
求職者から、前記求職者の属性に関する情報を回答又は登録することにより前記求職者の属性に関する情報を受け付けて、
受け付けた当該求職者の属性
に関する情報と、前記管理部に格納される前記キーワードの候補の関連づけの情報とに基づいて、
当該求職者に提示する前記キーワードの候補であってスキルを含む
2以上の前記キーワードの候補を特定し、
特定された前記
2以上の前記キーワードの候補を表示する表示データを生成する
前記制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記求職者から、前記求職者に対して提示された前記
2以上の前記キーワードの候補の中から
1以上の選択を受け付けて、
前記選択を受け付けた前記1以上のキーワードの候補に基づいて、
前記管理部に格納されるひな型であって求職者の職歴を含む文書の案文の前記ひな型から前記選択にかかる前記1以上のキーワードに対応する前記ひな型を特定すること、または、キーワードの入力に応じて案文を生成する学習済みモデルに前記選択にかかる前記1以上のキーワードを入力することの少なくともいずれかにより、前記求職者の職歴を含む文書の案文を生成し、
前記案文の編集に用いる画面であって前記
生成された前記案文が反映された編集画面を表示する表示データを生成する、文書作成支援装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記案文の生成前に、前記編集画面を表示する表示データを生成し、
前記編集画面に対する前記求職者の案文生成操作に応じて、前記2以上のキーワードの候補を表示するキーワード領域に関する表示データを、前記編集画面を覆うように前記キーワード領域を配置する態様で生成する、請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項3】
前記案文生成操作は、前記求職者が前記編集画面をクリックする操作である、請求項2に記載の文書作成支援装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記編集画面を親画面として、前記求職者の端末の表示領域の全体に表示する表示データを生成し、
前記キーワード領域を、前記親画面に対する子画面として、前記親画面を覆うレイヤーとして表示する表示データを生成する、請求項2に記載の文書作成支援装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記求職者によって選択された1以上のキーワードを強調して表示する表示データを生成する、請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記編集画面において、前記案文として反映された文章が他の部分と異なる態様で強調して表示する表示データを生成する、請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記1以上のキーワードの選択を完了する操作に応じて、前記編集画面において前記文書の案文を更新する、請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項8】
前記管理部において、
前記
2以上のキーワードの候補の各々
と、2以上のカテゴリのいずれかと
を対応付け
て管理しており、
前記制御部は、
前記求職者から前記求職者の属性に関する情報を受け付けることにより特定された前記2以上の前記キーワードの候補を
、前記管理部において対応付けて管理される前記
2以上のカテゴリの各々に分けて表示する表示データを生成する、請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記求職者から受け付けた前記求職者の属性に
関する情報に基づいて
特定される前記2以上のキーワードの候補に基づいて、前記
2以上のカテゴリの表示順序を特定する、請求項
8に記載の文書作成支援装置。
【請求項10】
前記管理部において格納される前記
2以上のキーワードの候補は、前記求職者の職歴の詳細に関するキーワードの候補である、請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項11】
前記求職者の属性に関する情報は、前記求職者の職種であり、
前記制御部は、
前記求職者から、前記求職者の属性に関する情報として前記求職者の職種の情報を受け付けて、受け付けた前記求職者の職種に基づいて、
当該求職者に提示する前記
2以上のキーワードの候補を特定する、請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項12】
文書作成支援装置が行う文書作成支援方法であって、
情報を格納する管理部において、
求職者の属性として入力されうる情報と関連づけた2以上のキーワードの候補を格納しており、
前記文書作成支援方法は、前記文書作成支援装置が、
求職者から、前記求職者の属性に関する情報を回答又は登録することにより前記求職者の属性に関する情報を受け付けるステップと、
受け付けた当該求職者の属性に関する情報と、前記管理部に格納される前記キーワードの候補の関連づけの情報とに基づいて、当該求職者に提示する前記キーワードの候補であってスキルを含む2以上の前記キーワードの候補を特定するステップと、
特定された前記2以上の前記キーワードの候補を表示する表示データを生成するステップと、を実行し、
前記求職者から、前記求職者に対して提示された前記2以上の前記キーワードの候補の中から1以上の選択を受け付けて、
前記選択を受け付けた前記1以上のキーワードの候補に基づいて、
前記管理部に格納されるひな型であって求職者の職歴を含む文書の案文の前記ひな型から前記選択にかかる前記1以上のキーワードに対応する前記ひな型を特定すること、または、キーワードの入力に応じて案文を生成する学習済みモデルに前記選択にかかる前記1以上のキーワードを入力することの少なくともいずれかにより、前記求職者の職歴を含む文書の案文を生成し、
前記案文の編集に用いる画面であって前記生成された前記案文が反映された編集画面を表示する表示データを生成する、文書作成支援方法。
【請求項13】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるための文書作成支援プログラムであって、
情報を格納する管理部において、
求職者の属性として入力されうる情報と関連づけた2以上のキーワードの候補を格納しており、
前記文書作成支援プログラムは、前記プロセッサに、
求職者から、前記求職者の属性に関する情報を回答又は登録することにより前記求職者の属性に関する情報を受け付けるステップと、
受け付けた当該求職者の属性に関する情報と、前記管理部に格納される前記キーワードの候補の関連づけの情報とに基づいて、当該求職者に提示する前記キーワードの候補であってスキルを含む2以上の前記キーワードの候補を特定するステップと、
特定された前記2以上の前記キーワードの候補を表示する表示データを生成するステップと、を実行させ、
前記求職者から、前記求職者に対して提示された前記2以上の前記キーワードの候補の中から1以上の選択を受け付けて、
前記選択を受け付けた前記1以上のキーワードの候補に基づいて、
前記管理部に格納されるひな型であって求職者の職歴を含む文書の案文の前記ひな型から前記選択にかかる前記1以上のキーワードに対応する前記ひな型を特定すること、または、キーワードの入力に応じて案文を生成する学習済みモデルに前記選択にかかる前記1以上のキーワードを入力することの少なくともいずれかにより、前記求職者の職歴を含む文書の案文を生成し、
前記案文の編集に用いる画面であって前記生成された前記案文が反映された編集画面を表示する表示データを生成する処理を実行させる、文書作成支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書作成支援装置、文書作成支援方法及び文書作成支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テンプレートを用いて、文書の作成を支援する装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、求職者が採用者に提出する経歴書のフォームを自動作成するシステムも提案されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-230705号公報
【文献】特開2002-342468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したシステムでは、携帯端末などのように、入力画面を表示する表示領域が限られた端末や、タッチパネルを有する端末での操作や作業については考慮されていない。
【0006】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、表示領域が限られた端末などを想定した場合であっても、文書の作成を適切に支援することを可能とする文書作成支援装置、文書作成支援方法及び文書作成支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の特徴は、2以上のキーワードの候補を表示する第1領域及び文書の案文を表示する第2領域を含む入力画面に関する表示データをユーザの端末に送信する送信部と、前記2以上のキーワードの候補の中から選択された1以上のキーワードに基づいて、前記文書の案文を生成する制御部と、を備え、前記制御部は、前記1以上のキーワードを選択するためのユーザの第1操作に応じて、前記入力画面内において前記第2領域に向けて前記第1領域を拡大するように、前記表示データを制御する、文書作成支援装置である。
【0008】
第2の特徴は、2以上のキーワードの候補を表示する第1領域及び文書の案文を表示する第2領域を含む入力画面に関する表示データをユーザの端末に送信するステップと、前記2以上のキーワードの候補の中から選択された1以上のキーワードに基づいて、前記文書の案文を生成するステップと、前記1以上のキーワードを選択するためのユーザの第1操作に応じて、前記入力画面内において前記第1領域を前記第2領域に向けて拡大するように、前記表示データを制御するステップと、を備える、文書作成支援方法である。
【0009】
第3の特徴は、2以上のキーワードの候補を表示する第1領域及び文書の案文を表示する第2領域を含む入力画面に関する表示データをユーザの端末に送信するステップと、前記2以上のキーワードの候補の中から選択された1以上のキーワードに基づいて、前記文書の案文を生成するステップと、前記1以上のキーワードを選択するためのユーザの第1操作に応じて、前記入力画面内において前記第1領域を前記第2領域に向けて拡大するように、前記表示データを制御するステップと、をコンピュータに実行させる、文書作成支援プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、表示領域が限られた端末などを想定した場合であっても、文書の作成を適切に支援することを可能とする文書作成支援装置及び文書作成支援方法及び文書作成支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、文書作成支援システム100を示す図である。
【
図2】
図2は、文書作成支援装置30を示す図である。
【
図3】
図3は、端末10の表示態様を示す図である。
【
図4】
図4は、端末10の表示態様を示す図である。
【
図5】
図5は、端末10の表示態様を示す図である。
【
図6】
図6は、端末10の表示態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0013】
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
【0014】
[開示の概要]
開示の概要に係る文書作成支援装置は、2以上のキーワードの候補を表示する第1領域及び文書の案文を表示する第2領域を含む入力画面に関する表示データをユーザの端末に送信する送信部と、前記2以上のキーワードの候補の中から選択された1以上のキーワードに基づいて、前記文書の案文を生成する制御部と、を備え、前記制御部は、前記1以上のキーワードを選択するためのユーザの第1操作に応じて、前記入力画面内において前記第2領域に向けて前記第1領域を拡大するように、前記表示データを制御する。このような動作に関する文書作成支援方法が提供されてもよく、このような動作に関する文書作成支援プログラムが提供されてもよい。
【0015】
開示の概要によれば、文書作成支援装置は、1以上のキーワードを選択するためのユーザの第1操作に応じて、入力画面内において第2領域に向けて第1領域を拡大するように表示データを制御する。このような構成によれば、表示領域が限られた端末を想定した場合であっても、文書の案文を生成するための2以上のキーワードの候補を表示する第1領域を拡大することによって、キーワードを選択しやすくなるため、文書の作成を適切に支援することができる。
【0016】
以下においては、ユーザが求職者であり、文書が求職者の職歴の詳細を少なくとも含むレジュメであり、キーワードが求職者の職歴の詳細に関するキーワードであるケースについて主として説明する。
【0017】
[実施形態]
(文書作成支援システム)
以下において、実施形態に係る文書作成支援システムについて説明する。
図1は、実施形態に係る文書作成支援システム100を示す図である。
【0018】
図1に示すように、文書作成支援システム100は、1以上の端末10と、文書作成支援装置30と、を有する。端末10及び文書作成支援装置30は、ネットワーク200によって接続される。特に限定されるものではないが、ネットワーク200は、インターネット網によって構成されてもよい。ネットワーク200は、ローカルエリアネットワークを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)を含んでもよい。
【0019】
端末10は、求職者が利用する端末である。端末10としては、スマートフォンやタブレット端末などのように、表示領域が限られた端末やタッチパネルで操作する端末が想定されてもよい。但し、端末10は、パーソナルコンピュータなどのように、相対的に大きな表示領域を有する端末や、キーボードやマウスを用いて操作する端末であってもよい。
【0020】
文書作成支援装置30は、レジュメの作成を支援する装置である。例えば、文書作成支援装置30は、ユーザによって選択されたキーワードに基づいて、レジュメの案文を生成する。文書作成支援装置30の詳細については後述する。
【0021】
(文書作成支援装置)
以下において、実施形態に係る文書作成支援装置について説明する。
図2は、実施形態に係る文書作成支援装置30を示す図である。
【0022】
図2に示すように、文書作成支援装置30は、通信部31と、管理部32と、制御部33と、を有する。
【0023】
通信部31は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0024】
第1に、通信部31は、端末10の表示態様に関する表示データを端末10に送信する。端末10の表示態様は、レジュメを入力するための入力画面を含む。入力画面は、2以上のキーワードの候補を表示する領域(以下、キーワード領域)及びレジュメの案文を表示する領域(以下、案文領域)を含む。レジュメの案文は、レジュメの少なくとも一部を構成する例文を含んでもよい。入力画面は、レジュメの編集に用いる領域(以下、編集領域)を含んでもよい。
【0025】
ここで、キーワード領域は、第1領域と称されてもよく、案文領域は、第2領域と称されてもよく、編集領域は、第3領域と称されてもよい。入力画面の詳細については後述する(
図3~
図6を参照)。
【0026】
第2に、通信部31は、端末10に表示される入力画面に対するユーザの操作に関するコマンドを受信する。ユーザの操作は、キーワード領域において1以上のキーワードを選択するためのユーザの操作(以下、キーワード選択操作)を含んでもよい。ユーザの操作は、キーワード領域又は案文領域においてレジュメの案文を確認するためのユーザの操作(以下、案文確認操作)を含んでもよい。ユーザの操作は、編集領域においてキーワードを用いたレジュメの案文を生成するためのユーザの操作(以下、案文生成操作)を含んでもよい。ユーザの操作は、案文領域においてレジュメの案文を選択するためのユーザの操作(以下、案文選択操作)を含んでもよい。
【0027】
ここで、キーワード選択操作は、第1操作と称されてもよく、案文確認操作は、第2操作と称されてもよく、案文生成操作は、第3操作と称されてもよく、案文選択操作は、第4操作と称されてもよい。
【0028】
実施形態では、通信部31は、2以上のキーワードの候補を表示する第1領域(キーワード領域)及びレジュメの案文を表示する第2領域(案文領域)を含む入力画面に関する表示データをユーザ(求職者)の端末(端末10)に送信する送信部を構成する。
【0029】
管理部32は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体によって構成されており、様々な情報を格納する。
【0030】
第1に、管理部32は、求職者の基本情報を管理する。基本情報は、求職者によって事前に登録されてもよい。基本情報は、履歴書に記入する事項を含んでもよい。例えば、基本情報は、学歴の概要(例えば、卒業高校、卒業大学、専攻学部、専攻学科など)を含んでもよい。基本情報は、職歴の概要(例えば、所属組織、所属部署、役職など)を含んでもよい。基本情報は、年齢、性別、資格、志望動機、趣味・特技などを含んでもよい。
【0031】
特に限定されるものではないが、基本情報は、求職者によって任意に登録される職歴の詳細を含んでもよい。但し、職歴の詳細は、不完全なものであってもよい。文書作成支援装置30は、このような不完全な職歴の詳細の入力を支援する装置であると考えてもよい。
【0032】
第2に、管理部32は、キーワードの候補を特定するための情報を管理してもよい。キーワードの候補を特定するための情報は、ユーザに対して提示する設問に対する回答を含んでもよい。設問は、求職者の職歴の詳細に関する設問であってもよい。キーワードの候補を特定するための情報は、上述した求職者の基本情報を含んでもよい。例えば、キーワードの候補を特定するための情報は、求職者の属性を含んでもよい。求職者の属性は、求職者によって登録される職歴の概要などの基本情報を含んでもよく、求職者によって任意に登録される職歴の詳細を含んでもよい。
【0033】
ここで、2以上のキーワードの候補は、優先順位と対応付けられていてもよい。優先順位は、求職者の属性などのキーワードの候補を特定するための情報に対する関連度の高さに応じて定められてもよい。
【0034】
第3に、管理部32は、2以上のキーワードの候補の各々を2以上のカテゴリの候補の各々と対応付ける情報を管理してもよい。2以上のカテゴリは、「キーワードを選ぶ」、「おすすめ」、「業務の名称」、「業務の内容」などを含んでもよい。
【0035】
第4に、管理部32は、1以上のキーワードからレジュメの案文(例文)を生成するための情報を管理してもよい。例えば、管理部32は、レジュメの案文として多数の雛型を管理しており、1以上のキーワードと多数の雛型との対応関係を管理する。対応関係は、1以上のキーワードが雛型と対応する関連度を含んでもよい。
【0036】
制御部33は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、1以上のIntegrated Circuit、1以上のDiscrete Circuit、及び、これらの組合せによって構成されてもよい。
【0037】
第1に、制御部33は、管理部32で管理される情報(2以上のキーワードからレジュメの案文(例文)を生成するための情報)に基づいてレジュメの案文を生成する。
【0038】
第2に、制御部33は、ユーザの操作に応じて、入力画面に関する表示データを生成し、生成された表示データの送信を通信部31に指示する。上述したように、入力画面は、キーワード領域、案文領域、編集領域などを含んでもよい。ユーザの操作は、キーワード選択操作、案文確認操作、案文生成操作、案文選択操作などを含んでもよい。
【0039】
第3に、制御部33は、キーワード領域及び案文領域が入力画面において重なり合う態様で、キーワード領域を拡大するように表示データを制御してもよい。制御部33は、キーワード領域及び案文領域が入力画面において重なり合う態様で、キーワード領域を縮小するように表示データを制御してもよい。
【0040】
第4に、制御部33は、管理部32で管理される情報(キーワードの候補を特定するための情報)に基づいて、キーワード領域に表示する2以上のキーワードの候補を特定してもよい。制御部33は、設問に対する回答に基づいて2以上のキーワードの候補を特定してもよい。制御部33は、優先順位に基づいて2以上のキーワードの候補を特定してもよい。上述したように、優先順位は、求職者の属性などのキーワードの候補を特定するための情報との関連度の高さに応じて定められてもよい。
【0041】
第5に、制御部33は、2以上のキーワードの候補を2以上のカテゴリの各々に分けて表示するように表示データを制御してもよい。制御部33は、管理部32で管理される情報(例えば、求職者の属性)に基づいて、2以上のカテゴリを特定してもよい。制御部33は、管理部32で管理される情報(例えば、求職者の属性)に基づいて、キーワード領域における2以上のカテゴリの表示順序を特定してもよい。2以上のカテゴリは、「業務の名称」「職務の内容」といったカテゴリや、(a)環境に関するカテゴリ(「業界」、「雇用形態」など)、(b)対象に関するカテゴリ(「取り扱い商材」、「取り扱いシステム」など)、(c)スキルや利用技術に関するカテゴリ(「プログラミング言語」、「営業技術」など)、(d)「役職」の中から選択された2以上のカテゴリを含んでもよい。2以上のカテゴリは、求職者によって登録された情報に応じて表示されてもよい。
【0042】
実施形態では、制御部33は、2以上のキーワードの候補の中から選択された1以上のキーワードに基づいて、文書(レジュメ)の案文を生成する制御部を構成する。
【0043】
(表示態様)
以下において、実施形態に係る端末の表示態様について説明する。
図3~
図6は、実施形態に係る端末10の表示態様を示す図である。以下においては、レジュメを入力するための入力画面について主として説明する。
【0044】
第1に、
図3を参照しながら、入力画面10Xにおいて編集領域11から案文領域12に遷移するケースについて説明する。
【0045】
図3の左欄に示すように、編集領域11は、入力画面10Xの全体に表示されてもよい。入力画面10Xは、端末10の表示領域の全体に表示されてもよい。但し、入力画面10Xは、端末10の表示領域の一部においてウィンドウ形式で表示されてもよい。
図3の左欄に示す入力画面10Xは、編集画面と称されてもよく、親画面と称されてもよい。
【0046】
編集領域11は、職歴の詳細を編集するための項目を含んでもよい。例えば、項目は、「役職・プロジェクト名」、「業務期間」、「業務内容」などを含んでもよい。「役職・プロジェクト名」は、求職者の役職、求職者が従事するプロジェクトの名称などである。「業務期間」は、求職者がプロジェクトに従事する期間である。「業務の内容」は、求職者によって任意に登録される職歴の詳細である。但し、職歴の詳細は、不完全なものであってもよい。
【0047】
編集領域11は、業務内容の記載に関する進捗を示す情報102を含んでもよい。例えば、情報102は、業務内容の欄に記載可能な入力文字数の上限値や目標文字数(xxxx)に対する入力された文字数(yyyy)を含んでもよい。情報102は、入力文字数の上限値や目標文字数のバーにおいて、入力された文字数のバーを別の態様で表す態様を含んでもよく、入力された文字数のバーを色付きで表わしてもよい。これにより、業務内容の欄の記載について、入力文字数の上限数や目標数に対する入力の進捗状況が、外観で認識しやすくなる。
【0048】
ここで、
図3の左欄に示す入力画面10Xにおいて案文生成操作が実行されるケースについて考える。例えば、案文生成操作は、編集領域11の下部に表示される「例文を挿入」のアイコン101をクリックする操作であってもよい。案文生成操作に応じて、
図3の右欄に示す入力画面10Xが表示されてもよい。
【0049】
図3の右欄に示すように、入力画面10Xは、案文領域12を含む。入力画面10Xは、キーワード領域13を含んでもよい。但し、キーワード領域13のサイズは、少なくとも案文領域12のサイズよりも小さい。キーワード領域13のサイズは、案文領域12のサイズの半分以下であってもよく、案文領域12のサイズの1/3以下であってもよい。なお、
図3の右欄に示す入力画面10Xは、案文領域12が支配的であるため、案文確認画面と称されてもよい。案文領域12は、編集画面(親画面)に対する子画面であると考えてもよい。キーワード領域13は、編集画面(親画面)又は案文領域12に対する子画面であると考えてもよい。
【0050】
特に限定されるものではないが、
図3の右欄においては、1以上のキーワードが選択済みであるケースが例示されている。選択済みのキーワードは、黒色の背景において白抜きの文字で強調されて表されている。選択済みのキーワードは、求職者の属性(職歴の概要、求職者によって任意に登録される職歴の詳細)によって自動的に選択されてもよい。但し、この段階において、キーワードが選択されていなくてもよい。
【0051】
案文領域12は、選択済みのキーワードに基づいて生成されたレジュメの案文(例文)を含む。ここでは、2以上のレジュメの案文(例文)の候補が表示されるケースが例示されている。
【0052】
ここで、案文領域12及びキーワード領域13は、入力画面10Xにおいて重なり合う態様で表示されてもよい。言い換えると、案文領域12及びキーワード領域13は、入力画面10Xにおいてモーダル形式で表示されてもよい。案文領域12を上方向にスワイプすることによって、追加的なレジュメの案文(例文)の候補が表示されてもよい。
【0053】
例えば、案文領域12のモーダル及びキーワード領域13のモーダルは、以下の態様及び手順で表示されてもよい。(a)親画面として編集画面が表示されてもよい。(b)「例文を挿入」のアイコン101をクリックする操作に応じて、案文領域12のモーダル及びキーワード領域13のモーダルが立ち上がってもよい。案文領域12のモーダル及びキーワード領域13のモーダルは、入力画面10Xの下方から上方にせり上がるような動作で立ち上がってもよい。キーワード領域13のモーダルは、案文領域12のモーダルの上に重なってもよい。この場合、案文領域12のモーダルは、ユーザによって視認可能な領域だけではなく、キーワード領域13のモーダルが重なっており、ユーザによって視認できない領域を含んでもよい。同様に、キーワード領域13のモーダルは、ユーザによって視認可能な領域だけではなく、ユーザによって視認できない領域を含んでもよい。
【0054】
なお、初期状態では、案文領域12のモーダルの下半分は、キーワード領域13のモーダルで覆われており、ユーザによって視認することができない。キーワード領域13のモーダルは、入力画面10Xの半分程度までしかせり上がってきていない。
【0055】
モーダルのスワイプ操作によって、モーダルを上下に移動することができ、2つのモーダル(子画面)及び親画面について入力画面10Xに表示される表示領域(ユーザによって視認可能な領域)の大きさを調節することができる。キーワード領域13のモーダルを最小化する(キーワード領域13のモーダルを下方向にスワイプして移動する)と、選択済みのキーワードのみが表示されてもよい。
【0056】
第2に、
図4を参照しながら、入力画面10Xにおいて案文領域12からキーワード領域13に遷移するケースについて説明する。なお、
図4の左欄は、
図3の右欄と同様である。
【0057】
ここで、
図4の左欄に示す入力画面10Xにおいてキーワード選択操作が実行されるケースについて考える。キーワード選択操作は、1以上のキーワードを選択するための操作であればよい。キーワード選択操作は、キーワード領域13においてキーワードを追加で表示するための操作を含んでもよい。キーワード選択操作は、キーワード領域においてキーワードを削除する操作を含んでもよい。キーワード選択操作は、キーワード領域においてキーワードを選択し直す操作を含んでもよい。キーワード選択操作は、キーワード領域において、表示されているキーワードを更新し、新たに別のキーワードを表示する操作を含んでもよい。例えば、キーワード選択操作は、キーワード領域13を案文領域12に向けてスワイプする操作103であってもよい。但し、キーワード選択操作は、キーワードの候補を呼び出す特定アイコンをクリックする操作であってもよい。キーワード選択操作に応じて、
図4の右欄に示す入力画面10Xが表示されてもよい。
【0058】
例えば、案文領域12のモーダル及びキーワード領域13のモーダルは、以下の態様及び手順で表示されてもよい。ユーザによる操作に応じて、キーワード領域13のモーダルが上方向に向かって拡大することによって、入力画面10Xに表示されている領域が大きくなってもよい。一方で、キーワード領域13のモーダルの下に配置され、キーワード領域13のモーダルに一部が覆われている案文領域12のモーダルは、キーワード領域13のモーダルによって覆われる領域が増加することによって、入力画面10Xに表示されている領域が小さくなってもよい。この場合、案文領域12のモーダルは、ユーザによって視認可能な領域だけではなく、キーワード領域13のモーダルが重なっており、ユーザによって視認できない領域も含んでもよい。同様に、キーワード領域13のモーダルは、ユーザによって視認可能な領域だけではなく、ユーザによって視認できない領域を含んでもよい。
【0059】
図4の右欄に示すように、入力画面10Xは、キーワード領域13を含む。入力画面10Xは、案文領域12を含んでもよい。但し、案文領域12のサイズは、少なくともキーワード領域13のサイズよりも小さい。案文領域12のサイズは、キーワード領域13のサイズの半分以下であってもよく、キーワード領域13のサイズの1/3以下であってもよい。なお、
図4の右欄に示す入力画面10Xは、キーワード領域13が支配的であるため、キーワード選択画面と称されてもよい。
【0060】
このように、文書作成支援装置30(制御部33)は、キーワード領域13を案文領域12に向けてスワイプする操作103などのキーワード選択操作に応じて、入力画面10Xにおいて案文領域12に向けてキーワード領域13を拡大するとともに、表示されるキーワードの数や表示されるカテゴリの数が多くなるように、表示データを制御する。
【0061】
キーワード領域13は、2以上のキーワードの候補を含む。キーワード領域13は、2以上のカテゴリを含んでもよい。2以上のキーワードの候補の各々は、2以上のカテゴリのいずれかと対応付けられてもよい。
【0062】
2以上のカテゴリは、「キーワードを選ぶ」、「おすすめ」、「業務の名称」、「職務の内容」などを含んでもよい。「キーワードを選ぶ」は、選択済みのキーワードを表示する項目であってもよい。なお、「キーワードを選ぶ」は、カテゴリの1つではないものとして扱われてもよい。「おすすめ」は、求職者の属性に基づいて選択されたキーワードの候補を表示する項目である。「業務の名称」は、業務の名称に関するキーワードの候補を表示する項目である。「業務の内容」は、業務の内容に関するキーワードの候補を表示する項目である。上述したように、カテゴリは、「業務の名称」、「職務の内容」、「業界」、「取り扱い商材」、「役職」などを含んでよく、求職者によって登録された情報に応じたカテゴリが表示されてもよい。
【0063】
「おすすめ」は、求職者によって登録された情報(例えば、求職者の属性)と関連度が高いキーワードを表示する項目(カテゴリ)であり、2以上のカテゴリのうち最上位に表示されてもよい。
図4に示すように、「おすすめ」は、選択済みキーワード(「キーワードを選ぶ」)の下に表示されてもよい。
【0064】
ここで、文書作成支援装置30(制御部33)は、設問に対する回答、優先順位などに基づいて、キーワード領域に表示する2以上のキーワードの候補を特定してもよい。優先順位は、求職者の属性に基づいて定められてよい。制御部33は、求職者の属性に基づいて、キーワード領域における2以上のカテゴリの表示順序を特定してもよい。特に限定されるものではないが、表示順序は、優先順位が高いほど上側に表示される順序であってもよく、優先順位が高いほど左側に表示される順序であってもよい。
【0065】
さらに、案文領域12及びキーワード領域13は、入力画面10Xにおいて重なり合う態様で表示されてもよい。言い換えると、案文領域12及びキーワード領域13は、入力画面10Xにおいてモーダル形式で表示されてもよい。キーワード領域13を上方向にスワイプすることによって、追加的なキーワードの候補が表示されてもよい。
【0066】
第3に、
図5を参照しながら、入力画面10Xにおいてキーワード領域13から案文領域12に遷移するケースについて説明する。なお、
図5の左欄は、
図4の右欄と同様である。
【0067】
ここで、
図5の左欄に示す入力画面10Xにおいて案文確認操作が実行されるケースについて考える。案文確認操作は、レジュメの案文を確認するための操作である。案文確認操作は、1以上のキーワードの選択の完了を示す操作であると考えてもよい。例えば、案文確認操作は、キーワード領域13を案文領域12から離れる方向に向けてスワイプする操作105であってもよい。但し、案文確認操作は、案文の候補を呼び出す特定アイコンをクリックする操作であってもよい。案文確認操作に応じて、
図5の右欄に示す入力画面10Xが表示されてもよい。
【0068】
図5の右欄に示すように、入力画面10Xは、案文領域12を含む。入力画面10Xは、キーワード領域13を含んでもよい。但し、キーワード領域13のサイズは、少なくとも案文領域12のサイズよりも小さい。キーワード領域13のサイズは、案文領域12のサイズの半分以下であってもよく、案文領域12のサイズの1/3以下であってもよい。なお、
図3の右欄に示す入力画面10Xは、案文領域12が支配的であるため、案文確認画面と称されてもよい。
【0069】
特に限定されるものではないが、
図5の右欄に示す案文領域12のサイズは、
図3の右欄に示す案文領域12のサイズよりも大きくてもよい。言い換えると、
図5の右欄に示すキーワード領域13のサイズは、
図3の右欄に示すキーワード領域13のサイズよりも小さくてもよい。
【0070】
例えば、案文領域12のモーダル及びキーワード領域13のモーダルは、以下の態様及び手順で表示されてもよい。ユーザによる操作に応じて、キーワード領域13のモーダルが下方向に向かって縮小することによって、入力画面10Xに表示されているキーワード領域13が小さくなってもよい。一方で、キーワード領域13のモーダルの下に配置され、キーワード領域13のモーダルに一部が覆われている案文領域12のモーダルは、キーワード領域13のモーダルによって覆われる領域が減少することによって、入力画面10Xに表示されている領域が大きくなってもよい。この場合、案文領域12のモーダルは、ユーザによって視認可能な領域だけではなく、キーワード領域13のモーダルが重なっており、ユーザによって視認できない領域も含んでもよい。また、上述したように、キーワード領域13のモーダルを最小化する(キーワード領域13のモーダルを下方向にスワイプして移動する)と、選択済みのキーワードのみが表示されてもよい。
【0071】
このように、文書作成支援装置30(制御部33)は、案文確認操作に応じて、入力画面10Xにおいてキーワード領域13を縮小することによって案文領域12を拡大するように、表示データを制御する。
【0072】
ここで、文書作成支援装置30(制御部33)は、案文確認操作に応じて、案文領域12において案文(の候補)を更新してもよい。但し、案文(の候補)を更新するタイミングは、案文確認操作に応じたタイミングに限定されるものではなく、キーワードが選択されるタイミングであってもよい。
【0073】
さらに、案文領域12及びキーワード領域13は、入力画面10Xにおいて重なり合う態様で表示されてもよい。言い換えると、案文領域12及びキーワード領域13は、入力画面10Xにおいてモーダル形式で表示されてもよい。案文領域12を上方向にスワイプすることによって、追加的なレジュメの案文(例文)の候補が表示されてもよい。
【0074】
第4に、
図6を参照しながら、入力画面10Xにおいて案文領域12から編集領域11に遷移するケースについて説明する。なお、
図6の左欄は、
図5の右欄と同様である。
【0075】
ここで、
図6の左欄に示す入力画面10Xにおいて案文選択操作が実行されるケースについて考える。案文選択操作は、レジュメの案文(の候補)を選択するための操作である。例えば、案文選択操作は、案文領域12においてレジュメの案文(の候補)を選択する特定アイコンをクリックする操作107であってもよい。案文選択操作に応じて、
図6の右欄に示す入力画面10Xが表示されてもよい。
【0076】
例えば、案文選択操作が実行されると、案文領域12のモーダルが自動的に最小化され、親画面(編集領域11)の「業務内容」が表示されてもよい。
【0077】
このように、文書作成支援装置30(制御部33)は、案文領域12(第2領域)においてレジュメ(文書)の案文が選択された場合に、選択されたレジュメの案文が反映された編集領域11(第3領域)を入力画面10Xに表示するとともに、入力画面10Xにおいて案文領域12を最小化するように表示データを制御してもよい。また、案文領域12が最小化すると、キーワード領域13は、入力画面10Xに表示されないように表示データを制御してもよい。
【0078】
図6の右欄に示すように、入力画面10Xは、編集領域11を含む。入力画面10Xは、案文領域12を含んでもよい。但し、案文領域12のサイズは、少なくとも編集領域11のサイズよりも小さい。案文領域12のサイズは、案文領域12のサイズの半分以下であってもよく、編集領域11のサイズの1/3以下であってもよい。なお、
図3の右欄に示す入力画面10Xは、編集領域11が支配的であるため、編集画面と称されてもよい。
【0079】
ここで、文書作成支援装置30(制御部33)は、案文選択操作に応じて、案文領域12で選択されたレジュメの案文(の候補)を編集領域11の「業務内容」に反映する。なお、「業務内容」に追加された文章が他の部分と異なる色などによって強調表示されてもよく、「例文が挿入されました」などのメッセージが表示されてもよい。
【0080】
さらに、編集領域11及び案文領域12は、入力画面10Xにおいて重なり合う態様で表示されてもよい。言い換えると、編集領域11及び案文領域12は、入力画面10Xにおいてモーダル形式で表示されてもよい。案文領域12を上方向にスワイプすることによって、追加的な情報が表示されてもよい。
【0081】
例えば、案文領域12のモーダルを上方向にスワイプすることによって、案文領域12のモーダル及びキーワード領域13のモーダルが再び表示されてもよい。このようなケースにおいて、案文領域12のモーダル及びキーワード領域13のモーダルは、
図3の右欄の態様で表示されてもよく、
図4の右欄の態様で表示されてもよく、
図5の右欄の態様で表示されてもよい。
【0082】
以上説明したように、上述した開示は以下のように表現されてもよい。具体的には、文書作成支援装置30(制御部33)は、案文領域12(第2領域)においてレジュメ(文書)の案文が選択された場合に、選択された文書の案文が反映された編集領域11(第3領域)を入力画面10Xに表示するように表示データを制御してもよい。文書作成支援装置30は、編集領域11の全部又は一部を覆うように案文領域12を配置し、案文領域12の全部又は一部を覆うようにキーワード領域13(第1領域)を配置する態様で、キーワード領域13及び案文領域12を表示するように表示データを制御してもよい。このようなケースにおいて、キーワード領域13のサイズ及び案文領域12のサイズは、キーワード領域13が案文領域12を覆う領域の大きさがユーザの操作(例えば、スワイプ)によって変更されることによって相対的に変化してもよい。キーワード選択操作(第1操作)に応じて、キーワード領域13が拡大し、案文領域12が縮小してもよい。案文領域12によって覆われている領域も含めて編集領域11と呼び、キーワード領域13によって覆われている領域も含めて案文領域12と呼んでもよい。この場合、ユーザが視認できる領域(編集領域11の内、案文領域12によって覆われていない領域及び案文領域の内、キーワード領域13によって覆われていない領域)のサイズは、キーワード領域13が案文領域12を覆う領域の大きさがユーザの操作(例えば、スワイプ)によって変更されることによって相対的に変化してもよい。キーワード選択操作(第1操作)に応じて、キーワード領域13が拡大し、案文領域12の内、キーワード領域13によって覆われている領域が増加することによって、ユーザが視認できる案文領域12の領域が縮小してもよい。
【0083】
(文書作成支援方法)
以下において、実施形態に係る文書作成支援方法について説明する。
図7は、実施形態に係る文書作成支援方法を示す図である。
【0084】
図7に示すように、ステップS10において、文書作成支援装置30は、案文生成操作を端末10から受信する。
【0085】
ステップS11において、文書作成支援装置30は、案文領域12(案文確認画面)を表示するための表示データを端末10に送信する(
図3を参照)。
【0086】
ステップS20において、文書作成支援装置30は、キーワード選択操作を端末10から受信する。
【0087】
ステップS21において、文書作成支援装置30は、入力画面10Xにおいて案文領域12に向けてキーワード領域13を拡大するように表示データを制御し、表示データを端末10に送信する(
図4を参照)。
【0088】
ステップS30において、文書作成支援装置30は、案文確認操作を端末10から受信する。
【0089】
ステップS31において、文書作成支援装置30は、入力画面10Xにおいてキーワード領域13を縮小することによって案文領域12を拡大するように表示データを制御し、表示データを端末10に送信する(
図5を参照)。
【0090】
ステップS40において、文書作成支援装置30は、案文選択操作を端末10から受信する。
【0091】
ステップS41において、文書作成支援装置30は、案文領域12で選択されたレジュメの案文(の候補)を編集領域11の「業務内容」に反映するように表示データを制御し、表示データを端末10に送信する(
図6を参照)。
【0092】
(作用及び効果)
実施形態では、文書作成支援装置30は、1以上のキーワードを選択するための求職者のキーワード選択操作(第1操作)に応じて、入力画面10X内において案文領域(第2領域)に向けてキーワード領域(第1領域)を拡大するように表示データを制御する。このような構成によれば、表示領域が限られた端末10などを想定した場合であっても、レジュメの案文を生成するための2以上のキーワードの候補を表示するキーワード領域を、ユーザ操作に基づいて拡大することによって、限られた表示領域に、より多くのキーワードを表示することができ、キーワードを選択しやすくなるため、レジュメの作成を適切に支援することができる。
【0093】
実施形態では、文書作成支援装置30は、レジュメの案文を確認するための求職者の案文確認操作(第2操作)に応じて、入力画面10X内においてキーワード領域13(第1領域)を縮小することによって案文領域12(第2領域)を拡大するように表示データを制御する。このような構成によれば、表示領域が限られた端末10を想定した場合であっても、レジュメの案文を表示する案文領域を拡大することによって、レジュメの案文を確認しやすくなるため、レジュメの作成を適切に支援することができる。
【0094】
上述した構成によれば、タッチパネルの操作(タップやスワイプなど)を考慮し、単純な操作で、親画面に対して2層のモーダル(案文領域12及びキーワード領域13)を上下に移動し、2層のモーダルの各々を拡大・縮小することができ、キーワードや案文を選択するだけでレジュメを作成することができる。さらに、携帯端末などでレジュメが作成できるので、短時間で、隙間時間を利用してレジュメを作成することができる。
【0095】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0096】
上述した開示では、文書作成支援装置30は、レジュメの案文として多数の雛型を管理する前提で、1以上のキーワードと多数の雛型との対応関係を参照して、求職者によって選択されたキーワードに基づいてレジュメの案文を生成する。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。例えば、文書作成支援装置30は、AI(Artificial Intelligence)などの機能を利用して、求職者によって選択されたキーワードに基づいてレジュメの案文を自動的に生成してもよい。
【0097】
上述した開示では、ユーザが求職者であり、文書が求職者の職歴の詳細を少なくとも含むレジュメであり、キーワードが求職者の職歴の詳細に関するキーワードであるケースについて説明した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。例えば、上述した開示は、ユーザに対して提示する設問に対する回答などのように、ユーザに関する情報を収集可能な仕組みに適用することができる。文書は、各種申請書類などであってもよい。
【0098】
上述した開示では、入力画面のアスペクト比が縦長であるケースにおいて、キーワード領域(第1領域)及び案文領域(第2領域)が縦方向に並ぶケースについて説明した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。文書作成支援装置30は、入力画面のアスペクト比に応じて、キーワード領域(第1領域)及び案文領域(第2領域)の位置を変更してもよい。例えば、入力画面のアスペクト比が縦長であるケースにおいて、キーワード領域(第1領域)及び案文領域(第2領域)が横方向に並んでもよい。このようなケースにおいて、ユーザの操作は、上下方向のスワイプではなく、左右方向のスワイプであってもよい。
【0099】
上述した開示では、入力画面10Xにおいて各領域がモーダル形式で表示されるケースについて例示した。ここで、「モーダル」とは、親画面を覆うレイヤーとして表示され、ユーザに入力又は応答を求めるためのサブウィンドウ(子画面)であると考えてもよい。なお、入力画面10Xにおける各領域は、モーダル形式以外の形式で表示されてもよい。
【0100】
上述した開示において、キーワード領域13(第1領域)、案文領域12(第2領域)及び編集領域11(第3領域)は、入力画面10Xに表示される表示領域(ユーザによって視認可能な領域)であってもよい。例えば、キーワード領域13(第1領域)及び案文領域12(第2領域)がモーダル形式で表示される場合には、編集領域11(第3領域)は、キーワード領域13(第1領域)及び案文領域12(第2領域)によって覆われていない領域であり、案文領域12(第2領域)は、キーワード領域13(第1領域)によって覆われていない領域であってもよい。
【0101】
上述した開示において、キーワード領域13(第1領域)、案文領域12(第2領域)及び編集領域11(第3領域)の拡大は、各領域に含まれる文字や数字などのコンテンツの大きさを変えることなく、各領域に含まれる文字や数字などのコンテンツの情報量が増えることを意味してもよい。キーワード領域13(第1領域)、案文領域12(第2領域)及び編集領域11(第3領域)の縮小は、各領域に含まれる文字や数字などのコンテンツの大きさを変えることなく、各領域に含まれる文字や数字などのコンテンツの情報量が減ることを意味してもよい。例えば、キーワード領域13(第1領域)及び案文領域12(第2領域)がモーダル形式で表示される場合には、キーワード領域13(第1領域)の拡大は、キーワード領域13(第1領域)のモーダルに含まれるコンテンツが追加的に表示されることによって、キーワード領域13(第1領域)に含まれるコンテンツの情報量が増え、キーワード領域13(第1領域)に覆われることによって案文領域12(第2領域)が拡大することによって、案文領域12(第2領域)のコンテンツの情報量が減ることを意味してもよい。キーワード領域13(第1領域)の縮小は、キーワード領域13(第1領域)が縮小し、キーワード領域13(第1領域)に含まれるコンテンツの情報量が減る一方で、キーワード領域13(第1領域)から露出する案文領域12(第2領域)が拡大することによって、案文領域12(第2領域)のコンテンツの情報量が増えることを意味してもよい。
【0102】
上述した開示では特に触れていないが、文書作成支援装置30は、キーワード領域13(第1領域)のモーダル及び案文領域12(第2領域)のモーダルを表示する表示データを端末10に送信すればよい。端末10は、モーダルを表示する表示データに基づいて、キーワード領域13(第1領域)の拡大・縮小(案文領域12(第2領域)の縮小・拡大)を実行してもよい。このようなケースにおいて、モーダルを表示する表示データの制御は、キーワード領域13(第1領域)の拡大又は縮小する表示データの制御の一環であると考えてもよい。
【0103】
上述した開示では特に触れていないが、文書作成支援装置30が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0104】
或いは、文書作成支援装置30が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【0105】
[付記]
上述した開示は、以下のように表現されてもよい。
【0106】
第1の特徴は、2以上のキーワードの候補を表示する第1領域及び文書の案文を表示する第2領域を含む入力画面に関する表示データをユーザの端末に送信する送信部と、前記2以上のキーワードの候補の中から選択された1以上のキーワードに基づいて、前記文書の案文を生成する制御部と、を備え、前記制御部は、前記1以上のキーワードを選択するためのユーザの第1操作に応じて、前記入力画面内において前記第2領域に向けて前記第1領域を拡大するように、前記表示データを制御する、文書作成支援装置である。
【0107】
第2の特徴は、第1の特徴において、前記第1操作は、前記第1領域においてキーワードを追加で表示するための操作である、文書作成支援装置である。
【0108】
第3の特徴は、第1の特徴又は第2の特徴において、前記制御部は、前記文書の案文を確認するためのユーザの第2操作に応じて、前記入力画面内において前記第1領域を縮小することによって前記第2領域を拡大するように、前記表示データを制御する、文書作成支援装置である。
【0109】
第4の特徴は、第3の特徴において、前記第2操作は、前記1以上のキーワードの選択の完了を示す操作であり、前記制御部は、前記第2操作に応じて、前記第2領域において前記文書の案文を更新する、文書作成支援装置である。
【0110】
第5の特徴は、第1の特徴乃至第4の特徴のいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記第1領域及び前記第2領域が前記入力画面において重なり合う態様で、前記第1領域を拡大するように、前記表示データを制御する、文書作成支援装置である。
【0111】
第6の特徴は、第1の特徴乃至第5の特徴のいずれか1つにおいて、前記制御部は、設問に対するユーザの回答に基づいて、前記2以上のキーワードの候補を特定する、文書作成支援装置である。
【0112】
第7の特徴は、第1の特徴乃至第6の特徴のいずれか1つにおいて、前記2以上のキーワードの候補は、優先順位と対応付けられており、前記制御部は、前記優先順位に基づいて前記2以上のキーワードの候補を表示するように、前記表示データを制御する、文書作成支援装置である。
【0113】
第8の特徴は、第1の特徴乃至第7の特徴のいずれか1つにおいて、前記2以上のキーワードの候補の各々は、2以上のカテゴリのいずれかと対応付けられており、前記制御部は、前記2以上のキーワードの候補を前記2以上のカテゴリの各々に分けて表示するように、前記表示データを制御する、文書作成支援装置である。
【0114】
第9の特徴は、第8の特徴において、前記制御部は、ユーザの属性に基づいて、前記2以上のカテゴリを特定する、文書作成支援装置である。
【0115】
第10の特徴は、第8の特徴又は第9の特徴において、前記制御部は、ユーザの属性に基づいて、前記第1領域における前記2以上のカテゴリの表示順序を特定する、文書作成支援装置である。
【0116】
第11の特徴は、第1の特徴乃至第10の特徴のいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記入力画面のアスペクト比に応じて、前記第1領域及び前記第2領域の位置を変更する、文書作成支援装置である。
【0117】
第12の特徴は、第1の特徴乃至第10の特徴のいずれか1つにおいて、前記ユーザは、求職者であり、前記文書は、前記求職者の職歴の詳細を少なくとも含むレジュメであり、前記キーワードは、前記求職者の職歴の詳細に関するキーワードである、文書作成支援装置である。
【0118】
第13の特徴は、第9の特徴又は第10の特徴において、前記ユーザは、求職者であり、前記ユーザの属性は、前記求職者の職種である、文書作成支援装置である。
【0119】
第14の特徴は、第1の特徴乃至第13の特徴のいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記第2領域において前記文書の案文が選択された場合に、選択された文書の案文が反映された第3領域を前記入力画面に表示するとともに、前記入力画面において前記第2領域を縮小するように表示データを制御する、文書作成支援装置である。
【0120】
第15の特徴は、第1の特徴乃至第14の特徴のいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記第2領域において前記文書の案文が選択された場合に、選択された文書の案文が反映された第3領域を前記入力画面に表示するように前記表示データを制御し、前記第3領域を覆うように前記第2領域を配置し、前記第2領域を覆うように前記第1領域を配置する態様で、前記第1領域及び前記第2領域を表示するように前記表示データを制御し、前記第1領域のサイズ及び前記第2領域のサイズは、前記第1領域のサイズが前記第2領域を覆う領域の大きさがユーザの操作によって変更されることによって相対的に変化し、前記第1操作に応じて、前記第1領域のサイズが拡大し、前記第2領域のサイズが縮小する、文書作成支援装置である。
【0121】
第16の特徴は、2以上のキーワードの候補を表示する第1領域及び文書の案文を表示する第2領域を含む入力画面に関する表示データをユーザの端末に送信するステップと、前記2以上のキーワードの候補の中から選択された1以上のキーワードに基づいて、前記文書の案文を生成するステップと、前記1以上のキーワードを選択するためのユーザの第1操作に応じて、前記入力画面内において前記第1領域を前記第2領域に向けて拡大するように、前記表示データを制御するステップと、を備える、文書作成支援方法である。
【0122】
第17の特徴は、2以上のキーワードの候補を表示する第1領域及び文書の案文を表示する第2領域を含む入力画面に関する表示データをユーザの端末に送信するステップと、前記2以上のキーワードの候補の中から選択された1以上のキーワードに基づいて、前記文書の案文を生成するステップと、前記1以上のキーワードを選択するためのユーザの第1操作に応じて、前記入力画面内において前記第1領域を前記第2領域に向けて拡大するように、前記表示データを制御するステップと、をコンピュータに実行させる、文書作成支援プログラムである。
【符号の説明】
【0123】
10…端末、30…文書作成支援装置、31…通信部、32…管理部、33…制御部、100…文書作成支援システム、200…ネットワーク