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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】絞り熱交換ユニット
(51)【国際特許分類】
   F28F 9/26 20060101AFI20240430BHJP
   F28D 9/02 20060101ALI20240430BHJP
   F28F 3/00 20060101ALI20240430BHJP
   F28F 3/06 20060101ALI20240430BHJP
   F28F 3/08 20060101ALI20240430BHJP
【FI】
F28F9/26
F28D9/02
F28F3/00 301Z
F28F3/06 Z
F28F3/08 311
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023502653
(86)(22)【出願日】2021-07-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 CN2021107801
(87)【国際公開番号】W WO2022022371
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】202010726730.5
(32)【優先日】2020-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フー、メイヤン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ビン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、リンジョン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ユンペン
(72)【発明者】
【氏名】イン、ジェンイー
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110411247(CN,A)
【文献】特表2016-526145(JP,A)
【文献】特表2005-516170(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107621182(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0131433(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28F 3/00 - 9/26
F28D 1/00 - 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1熱交換部(10)、ブリッジ(20)、第2熱交換部(30)、及び、絞り素子(110)を含む絞り熱交換ユニットであって、
前記ブリッジ(20)の少なくとも一部は、前記第1熱交換部(10)と前記第2熱交換部(30)との間に位置し、
前記第1熱交換部(10)、ブリッジ、及び、前記第2熱交換部(30)は、溶接によって固定され、
前記第1熱交換部(10)は、熱交換コアと、互いに連通していない少なくとも2つの流体流路とを含み、
前記絞り素子(110)は、前記第1熱交換部(10)に固定又は位置制限されるように配置され、又は、前記ブリッジ(20)に固定又は位置制限されるように配置され、
前記絞り熱交換ユニットは、第1接続口(51)、第2接続口(52)、及び、第3接続口(53)を含み、
前記第1熱交換部(10)は、第1接続口部(101)及び第2接続口部(102)を含み、
前記第1接続口部(101)は、前記第1接続口(51)を備え、
前記第2接続口部(102)は、前記第2接続口(52)を備え、
前記ブリッジ(20)は、前記第1熱交換部(10)に面する連通用の2つの孔又は溝を含むとともに前記第2熱交換部(30)に連通可能な少なくとも2つの孔及び/又は溝を含み、
前記ブリッジ(20)における前記第2熱交換部(30)に連通可能な孔及び/又は溝の口部は、前記第2熱交換部(30)に面し、
前記ブリッジ(20)には、第1装着部(207)がさらに設けられ、
前記絞り熱交換ユニットは、前記第1装着部(207)に装着されるセンシング素子(250)を含み、
前記センシング素子(250)のセンサーヘッド(2501)は、前記ブリッジ(20)の1つの孔及び/又は溝に位置し、
前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)と前記第2熱交換部(30)の第1孔路(303)とは、前記センサーヘッド(2501)が位置する孔及び/又は溝を介して連通する絞り熱交換ユニット。
【請求項2】
前記絞り素子(110)は、前記第1熱交換部(10)に固定又は位置制限されるように配置され、
前記絞り熱交換ユニットは、接続部材をさらに含み、
前記絞り熱交換ユニットは、第4接続口(54)、第5接続口(55)、及び、第6接続口(56)をさらに含み、
前記接続部材は、前記第4接続口(54)、前記第5接続口(55)、及び、前記第6接続口(56)を備え、
前記ブリッジ(20)における前記第1熱交換部(10)に面し又は近接する連通用の2つの孔及び/又は溝のうちの一方は、前記絞り素子(110)に連通し、他方は、前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)に連通し、
前記ブリッジ(20)における前記第2熱交換部(30)に連通する2つの孔及び/又は溝は、前記第2熱交換部(30)の1つの孔路にそれぞれ連通可能であることを特徴とする請求項1に記載の絞り熱交換ユニット。
【請求項3】
前記ブリッジ(20)は、第2装着部(209)を含み、
前記絞り素子(110)は、前記ブリッジ(20)に固定又は位置制限されるように配置され、
前記絞り素子(110)は、前記第2装着部(209)に固定又は位置制限され、
前記ブリッジ(20)における前記第1熱交換部(10)に面し又は近接する連通用の2つの孔及び/又は溝は、孔(2091)を含み、
前記孔(2091)は、前記第2装着部(209)に位置して前記絞り素子(110)の出口に連通し、
前記絞り素子(110)の出口は、前記孔(2091)を介して前記第1熱交換部(10)の第2孔路(104)に連通し、前記ブリッジ(20)における前記第1熱交換部(10)に面し又は近接する連通用の2つの孔及び/又は溝のうちの他方は、前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)に連通し、
前記ブリッジ(20)における前記第2熱交換部(30)に連通可能な2つの孔及び/又は溝のうちの一方は、前記第2熱交換部(30)の第1孔路(303)に連通し、他方は、前記絞り素子(110)の入口に連通するとともに前記第2熱交換部(30)の1つの孔路(302)に連通し
前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)と前記第2熱交換部(30)の第1孔路(303)とは、前記ブリッジ(20)又は流路を介して連通することを特徴とする請求項1に記載の絞り熱交換ユニット。
【請求項4】
前記第2熱交換部(30)は、前記第1熱交換部(10)の以下であり、
前記第2装着部(209)の少なくとも一部は、前記第2熱交換部(30)から突出しており、
前記ブリッジ(20)は、前記第1熱交換部(10)と対向する側に対応する流通用の孔(2084)を備え、
前記孔(2084)は、前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)の位置に対応し又は連通し、
前記ブリッジ(20)は、貫通された孔(2081、2081’)を含み、前記第1熱交換部(10)と対向する側に溝(2080)をさらに備えており、
前記溝(2080)の一側には、前記孔(2081、2081’)を備え、又は、前記溝(2080)の一側は、前記孔(2081、2081’)に連通し、前記溝(2080)の他側には、傾斜孔(2082)をさらに備え、
前記傾斜孔(2082)は、前記第2装着部(209)の孔と前記溝(2080)とを連通させ、
前記第2装着部(209)の孔は、前記傾斜孔(2082)、溝(2080)を介して孔(2081、2081’)に連通し、
前記センサーヘッド(2501)は、前記ブリッジ(20)の1つの貫通孔に位置し、
前記貫通孔の一端は、前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)に連通し、又は、対向して連通し、前記貫通孔の他端は、前記第2熱交換部(30)の第1孔路(303)に連通し、又は、対向して連通することを特徴とする請求項3に記載の絞り熱交換ユニット。
【請求項5】
前記ブリッジ(20)は、第3接続口部を含み、
前記ブリッジ(20)は、前記第2熱交換部(30)に面する側に前記第3接続口(53)に連通する導流孔(202、202’)が設けられ、
前記導流孔(202、202’)は、前記第3接続口部に近接するように配置され、
前記導流孔(202、202’)の深さが、前記ブリッジ(20)の厚さの1/3の以上であり、前記ブリッジ(20)の厚さの2/3より小さく、
前記導流孔(202、202’)は、前記第2熱交換部(30)の第3孔路(301)に連通し、又は、対向して連通し、
前記ブリッジ(20)は、貫通孔(206)、第1溝(203)、第2溝(205)、及び導通部(204)をさらに含み、
前記導通部(204)は、孔(2041)及び溝(2042)を含み、
前記第1溝(203)は、前記第2熱交換部(30)との対向側に設けられ、
前記第2溝(205)、前記導通部(204)の前記溝(2042)は、前記第1熱交換部(10)との対向側に設けられ、
前記第1溝(203)と前記第2溝(205)とは、前記貫通孔(206)を介して連通し、
前記第1溝(203)は、前記第2熱交換部(30)の第4孔路(302)に連通し、
前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)は、前記ブリッジ(20)の導通部(204)を介して前記第2熱交換部(30)の第1孔路(303)に連通し、前記ブリッジ(20)における前記第1熱交換部(10)に面する側を正面、前記ブリッジ(20)における前記第2熱交換部(30)に面する側を裏面と定義し、
前記第1溝(203)の正面への投影の少なくとも一部は、前記導通部(204)の溝(2042)に位置し、
前記導流孔(202、202’)の正面への投影の少なくとも一部は、前記第2溝(205)に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の絞り熱交換ユニット。
【請求項6】
前記ブリッジ(20)は、第3接続口部を含み、
前記ブリッジ(20)は、前記第2熱交換部(30)に面する側に導流溝(264)と、小さな孔(262)及び大きな孔(266)という2つの孔とが設けられ、
前記大きな孔(266)は、前記小さな孔(262)の以上であり、
前記導流溝(264)は、前記第3接続口(53)に連通し、
前記導流溝(264)は、前記第3接続口部に相対的に近接する第1部(2641)、及び前記第3接続口部から相対的に離れた第2部(2642)を含み、
前記第1部(2641)の少なくとも一部の深さは、前記第2部(2642)の深さより大きく、
前記第1部(2641)の前記第3接続口部に近接する箇所における少なくとも一部の深さは、前記ブリッジ(20)の厚さの1/3の以上であり、
前記第1部(2641)は、前記第3接続口(53)に連通し、
前記第2熱交換部(30)は、前記ブリッジ(20)と対向する側に3つの孔路の口部を備え、
前記ブリッジ(20)の導流溝(264)、小さな孔(262)、及び、大きな孔(266)という三者は、それぞれ前記第2熱交換部(30)の3つの孔路のうちの1つに連通し、
前記ブリッジ(20)は、前記第1熱交換部(10)と対向する側に第3溝(263)、第4溝(265)という2つの溝を備え、
前記第3溝(263)は、前記小さな孔(262)に連通し、
前記第4溝(265)は、前記大きな孔(266)に連通し、
前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)は、前記第4溝(265)及び前記大きな孔(266)を介して前記第2熱交換部(30)の1つの孔路に連通し、及び/又は、前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)は、前記第3溝(263)及び前記小さな孔(262)を介して前記第2熱交換部(30)の1つの孔路に連通し、
前記ブリッジ(20)における前記第1熱交換部(10)に面する側を正面、前記ブリッジ(20)における前記第2熱交換部(30)に面する側を裏面と定義し、前記導流溝(264)及び前記第3接続口(53)の正面への投影の両者のうちの一方の少なくとも一部は、前記第3溝(263)に位置し、
前記導流溝(264)の正面への投影の少なくとも一部は、前記第4溝(265)に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の絞り熱交換ユニット。
【請求項7】
前記絞り熱交換ユニットは、接続部材をさらに含み、
前記接続部材は、前記第2熱交換部(30)における前記ブリッジ(20)から離反される側に位置し、
前記接続部材は、第4接続口(54)、第5接続口(55)、及び、第6接続口(56)を備え、
前記第4接続口(54)は、前記第2熱交換部(30)の第1孔路(303)に連通し、
前記第5接続口(55)は、前記第2熱交換部(30)の第4孔路(302)に連通し、
前記第6接続口(56)は、前記第2熱交換部(30)の第2孔路(304)に連通し、
前記ブリッジ(20)は、前記第2熱交換部(30)に連通可能な3つの孔又は溝を含み、
前記ブリッジ(20)は、前記第3接続口(53)が設けられる第3接続口部を含み、
前記絞り熱交換ユニットの第3接続口(53)は、前記ブリッジ(20)の孔及び/又は溝を介して前記第2熱交換部(20)の第3孔路(301)に連通することを特徴とする請求項1~請求項6の何れか1項に記載の絞り熱交換ユニット。
【請求項8】
前記絞り熱交換ユニットは、接続部材をさらに含み、
前記接続部材は、前記第2熱交換部(30)における前記ブリッジ(20)から離反される側に位置し、
前記接続部材は、第4接続口(54)、第5接続口(55)、第6接続口(56)、及び第7接続口(57)を備え、
前記ブリッジ(20)は、第3接続口(53)を有する第3接続口部を含み、
前記ブリッジ(20)は、前記第2熱交換部(30)に連通可能な3つの孔を含み、
1番目の前記孔は、前記第3接続口(53)と前記第2熱交換部(30)の第3孔路(301)とを連通させ、
2番目の前記孔は、前記第2熱交換部(30)の第4孔路(302)に連通し、
3番目の前記孔は、前記第1熱交換部(10)の第1孔路(103)と前記第2熱交換部(30)の第1孔路(303)とを連通させる貫通孔(223)であり、
前記第7接続口(57)は、前記第2熱交換部(30)の第4孔路(302)に連通し、
前記接続部材と前記第2熱交換部(30)とは、溶接によって固定されることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1項に記載の絞り熱交換ユニット。
【請求項9】
前記ブリッジ(20)は、第1係合部(200)及び第2係合部(200’)を備え、
前記第1熱交換部(10)は、係合部(100)を備え、
前記第1熱交換部の係合部(100)は、前記ブリッジ(20)の第1係合部(200)と対応して係合し、
前記第2熱交換部(30)は、係合部(300)を備え、
前記第2熱交換部の係合部(300)は、前記ブリッジ(20)の第2係合部(200’)と対応して係合し、
前記第1熱交換部の係合部(100)、前記第2熱交換部の係合部(300)及び前記ブリッジ(20)の2つの係合部は、平面部を含み、
前記ブリッジ(20)における前記第1熱交換部(10)に面し又は近接する連通用の孔又は溝の口部は、前記第1係合部(200)の内部に位置し、
前記ブリッジ(20)における前記第2熱交換部(30)に連通可能な孔又は溝の前記第2熱交換部(30)に近接する口部は、前記第2係合部(200’)の内部に位置することを特徴とする請求項1~請求項8の何れか1項に記載の絞り熱交換ユニット。
【請求項10】
前記ブリッジ(20)は、少なくとも1つの肉抜き穴(2032)をさらに含み、
前記肉抜き穴(2032)は、前記ブリッジ(20)における前記第1熱交換部(10)に近接する側から前記第2熱交換部(30)に近接する側まで貫通し、
前記肉抜き穴(2032)は、前記第1熱交換部(10)の孔路、前記第2熱交換部(30)の孔路、及び、前記ブリッジ(20)の連通用の孔又は溝に連通しておらず、
前記肉抜き穴(2032)から前記ブリッジ(20)における前記第1熱交換部(10)に面し又は近接する連通用の前記孔又は溝までの距離は、1.5mm以上であり、
前記肉抜き穴(2032)から前記ブリッジ(20)における前記第2熱交換部(30)に面し又は近接する連通用の前記孔又は溝までの距離は、1.5mm以上であることを特徴とする請求項1~請求項9の何れか1項に記載の絞り熱交換ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年07月25日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202010726730.5であり、発明名称が「熱交換ユニット及び車両熱管理システム」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は、本出願に援用される。
【0002】
本発明は、流体制御の分野に関し、具体的には、絞り熱交換ユニットに関している。
【背景技術】
【0003】
ある熱管理システムは、2つ以上の熱交換器、例えば、プレート蒸発器を含み、また、絞り素子をさらに含み、これらの部材は、管路によって接続され、熱管理システムの他の部品に接続されて固定され、熱管理システムにおける部材が多いため、システムの管路接続も相対的に複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、熱管理システムの接続の際、接続が相対的に簡単である絞り熱交換ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、第1熱交換部、ブリッジ、第2熱交換部、及び絞り素子を含む絞り熱交換ユニットであって、前記ブリッジの少なくとも一部は、前記第1熱交換部と前記第2熱交換部との間に位置し、前記第1熱交換部、ブリッジ、及び、第2熱交換部は、溶接によって固定され、前記第1熱交換部は、熱交換コアと、互いに連通していない少なくとも2つの流体流路とを含み、前記絞り素子は、前記第1熱交換部に固定又は位置制限されるように配置され、又は、前記ブリッジに固定又は位置制限されるように配置され、
前記絞り熱交換ユニットは、第1接続口、第2接続口、及び、第3接続口を含み、前記第1熱交換部は、第1接続口部及び第2接続口部を含み、前記第1接続口部は、前記第1接続口を備え、前記第2接続口部は、前記第2接続口を備え、前記ブリッジは、前記第1熱交換部に面し又は近接する連通用の2つの孔又は溝を含み、前記ブリッジは、前記第2熱交換部に連通可能な少なくとも2つの孔及び/又は溝を含み、前記ブリッジにおける前記第2熱交換部に連通可能な孔及び/又は溝の口部は、前記第2熱交換部に面し又は近接し、前記ブリッジには、装着部がさらに設けられ、前記絞り熱交換ユニットは、前記装着部に係合されるように装着されるセンシング素子を含み、前記センシング素子のセンサーヘッドは、前記装着部を貫通し、前記ブリッジの1つの孔及び/又は溝に位置し、前記センサーヘッドが位置する孔及び/又は溝は、前記第1熱交換部の1つの孔路から、前記第2熱交換部の1つの孔路への流路又は流路の一部である。
【0006】
本明細書において、流路による連通は、単一部材が具備する流路による連通、及び、2つ又は、複数の部品を結合することで形成された流路による連通を含む。
連通用の孔及び/又は溝は、連通用の孔、連通用の溝、孔と溝との結合、孔と孔との結合、溝と溝との結合及びより多くの結合という複数の状況を含み、第2熱交換部に連通する孔及び/又は溝は、同じように、孔と第2熱交換部との連通、溝と第2熱交換部との連通、又は、孔と溝などとの結合による第2熱交換部との連通であり、第3接続口に連通する孔及び/又は溝も同じである。
連通は、直接的な連通及び間接的な連通という状況を含む。
ブリッジは、第1熱交換部に面し又は、近接する連通用の2つの孔或いは溝を含み、ブリッジは、前記第2熱交換部に連通可能な少なくとも2つの孔及び/又は溝を含み、第1熱交換部に面し又は近接する連通用の孔或いは溝は、前記第2熱交換部に連通することを排除しなく、貫通孔の形態であれば、同時に第1熱交換部、及び第2熱交換部に面するとともに、第2熱交換部に連通できる。
両者は、管路又は何の部材によって連通することについて、本明細書において、密閉の記載ではなく、この両者が連通することを指し、両者の間は、例えば、絞り素子、分離器、制御弁、逆止弁、熱交換器などの他の部品をさらに備えるという多種の可能性がある。
【発明の効果】
【0007】
ブリッジを配置することで、2つの熱交換部の間の流体の連通を容易に実現でき、異なるシステムニーズについてブリッジの構成を変更することで実現でき、システムの管路を簡単にして接続口の間の管路の配置を減少させ、システムの接続が簡単且つ容易であり、ブリッジに、センシング素子を装着するための装着部を配置し、センサーヘッドを第1熱交換部から第2熱交換部への流路に位置させることで、センシング素子は、流れた流体、例えば、冷媒の関するパラメータを容易に感知しまたは検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図2】本発明の第1実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図3図1の絞り熱交換ユニットの正面図。
図4図3の絞り熱交換ユニットのA―A方向の断面図。
図5】絞り熱交換ユニットの分解図。
図6】絞り熱交換ユニットのブリッジの立体図。
図7図6のブリッジの正面図及びB―B方向、C―C方向の断面図。
図8】絞り熱交換ユニットにおける接続部材の立体図。
図9】絞り熱交換ユニットにおける接続部材の立体図。
図10】絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの別の実施形態の立体図。
図11】絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの別の実施形態の立体図。
図12】第2実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図13】第2実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図14図12の絞り熱交換ユニットの分解図。
図15図12の絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの2方向から観た立体図。
図16図15のブリッジの正面図。
図17図12の絞り熱交換ユニットにおける接続部材の分解図。
図18】第3実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図19】第3実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図20図18図19の絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの図。
図21図18図19の絞り熱交換ユニットの分解図。
図22図18図19の絞り熱交換ユニットにおける接続部材の立体図。
図23図22の接続部材における接続ブロックの正方向の図。
図24図22の接続部材における接続ブロックの逆方向の図。
図25】第4実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図26図25の絞り熱交換ユニットの分解図。
図27図25の絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの立体図。
図28図27のブリッジの正面図及びE―E方向、D―D方向の断面図。
図29】第5実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図30図29の絞り熱交換ユニットの分解図。
図31図29の絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの図。
図32図31のブリッジの別の方向の図及びG―G方向、F―F方向の断面図。
図33】第6実施例である絞り熱交換ユニットの立体図。
図34図33の絞り熱交換ユニットの分解図。
図35図33の絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの2方向から観た立体図。
図36図35のブリッジの正面図及び裏面図。
図37図33の絞り熱交換ユニットにおける接続部材の2方向から観た立体図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図9を参照して、本発明の具体的な実施形態を説明する。
図1及び図2は、本発明の第1実施例である絞り熱交換ユニットの立体図であり、図3は、第1実施例である絞り熱交換ユニットの正面図であり、図4は、図3の絞り熱交換ユニットのA―A方向の断面図であり、図5は、絞り熱交換ユニットの分解図であり、図6は、絞り熱交換ユニットのブリッジの立体図であり、図7は、図6のブリッジの正面図及びB―B方向、C―C方向の断面図であり、図8図9は、絞り熱交換ユニットにおける接続部材の立体図である。
図面に示すように、第1実施例である絞り熱交換ユニットは、第1熱交換部10、絞り素子110、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材40を含む。
ブリッジ20は、第1熱交換部10と第2熱交換部30との間に位置し、接続部材40は、第2熱交換部30の他側に位置し、即ち、ブリッジ20と接続部材40とは、第2熱交換部の両側にそれぞれ配置され、第1熱交換部10、ブリッジ20、及び、第2熱交換部30は、溶接によって固定され、又は、第1熱交換部10、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材は、溶接によって固定される。
【0010】
第1熱交換部10は、熱交換コアを備え、第1熱交換部10は、流体が流れて熱交換を行うための2つの流路を備え、2つの流体流路の間は、間隔をあけており、第1熱交換部10は、シートを積層することで離隔された層間流路を含む。
そして、この第1熱交換部10には、少なくとも2つの流体が流れ、この2つの流体は、第1熱交換部において熱交換を行うことができ、一方の流体は、冷媒であれば、他方は、電池などの発熱素子の冷却のための冷却液であってもよく、また、3つの流体であってもよく、1つの流体は、冷媒であれば、他の2つは、冷却液であってもよく、2つの冷却液は、制御によって冷媒と熱交換を行うように選択され、冷却液は、熱交換によって冷やされた後、冷却を必要とする部品を冷却させ、以下、2つの流体を例として説明する。
【0011】
絞り熱交換ユニットは、第1接続口51、第2接続口52、第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、及び第7接続口57を備える。
本実施例において、第1熱交換部には、第1接続口51及び第2接続口52が設けられ、ブリッジ20には、第3接続口53が設けられ、接続部材40には、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、及び第7接続口57が設けられる。
絞り素子110と第1熱交換部10とは、固定又は位置制限されるように配置され、第1熱交換部10は、例えば、第1孔路103、第2孔路104(全部的に図示せず)などの4つの孔路を備え、第1熱交換部10は、孔路104に、連通口105を有する管がさらに配置され、連通口105は、絞り素子110に連通する。
第1熱交換部10は、第1接続口部101、及び第2接続口部102を含む。
そして、この第1接続口部101は、冷却液に連通するための第1接続口51を備え、第2接続口部102は、冷却液に連通するための第2接続口52を備え、第1接続口51と第2接続口52とは、熱交換コアの流路を介して連通し、第1接続口部101、第2接続口部102は、第1熱交換部10のサイドプレートの一部であってもよいし、個別に加工されて溶接されて第1熱交換部10のサイドプレート及び/又は熱交換コアに固定されてもよく、さらに、第1接続口部、第2接続口部は、管接続部材の形態で第1熱交換部に固定されてもよい。
【0012】
ブリッジ20は、第1係合部200及び第2係合部200’を備え、第1熱交換部10は、ブリッジ20の第1係合部200と対応して係合する係合部100を備え、第2熱交換部30は、ブリッジ20の第2係合部200’と対応して係合する係合部300を備え、第1熱交換部10の係合部100、第2熱交換部30の係合部300及びブリッジ20の2つの係合部は、何れも平面部を含む。
そして、このブリッジ20における第1係合部200側に設けられる連通用の孔又は溝、或いは、導通部の口部は、何れも第1係合部200の内部に位置し、連通用の各口部の周囲は、何れも前記第1係合部200に取り囲まれ、第1熱交換部10は、ブリッジ20の連通用の各口部位置に対応する位置に、対応的な連通用の口部を備え、第1熱交換部10の連通用の各口部は、その係合部100の内部に位置し、連通用の各口部は、何れも前記係合部100に取り囲まれている。
このように、第1熱交換部10の係合部100及びブリッジ20の第1係合部200という両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20の連通用の口部は、第1熱交換部10の対応する連通用の口部に連通でき、言い換えると、両者は、連通用の各口部の周囲に、前記係合部の一部を含み、両者は、対向配置された係合部に、何れも略密閉の構成を形成し、第2熱交換部30の係合部300は、ブリッジの第2係合部200’の位置に対応し、両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20における当該側での連通用の口部は、何れも第2熱交換部30の連通用の口部に連通している。
具体的に、第2熱交換部30は、ブリッジ20と対向する側に、第3孔路301、第4孔路302、及び第1孔路303という3つの孔路の口部を備え、ブリッジ20は、第2熱交換部30と対向する側、即ち、第2係合部200’に導流孔202の口部、第1溝203の口部及び導流部204の孔2041の口部を備え、第2熱交換部30の第3孔路301の口部は、導流孔202の口部の位置に対応している。
第4孔路302の口部は、第1溝203の口部の位置に対応し、第1孔路303の口部は、導流部204の孔2041の口部の位置に対応し、孔2041の口部は、略上下に延在するように配置され、第1溝203の口部は、略上下に延在するように配置される。
【0013】
本明細書の上下などの方位用語は、限定ではなく、明らかに説明するためのものであり、ここで、高さの方向に対応する。
本明細書において、孔は、貫通孔及び盲孔を含むが、これらに限定されず、孔の形状は、円形であってもよいし、非円形であってもよく、溝は、一般的に、不貫通しない状況を対象とし、大部分に貫通しないが、局所的に貫通する状況も含む。
【0014】
ブリッジ20は、第3接続口部211をさらに含み、第3接続口部211は、第3接続口53を備えており、外部に突出する構成を含む。
そして、この第3接続口部211は、ブリッジ20の本体と一体成形された構成であってもよいし、個別に加工されて溶接されることでブリッジ20の本体に固定される構成であってもよい。
また、ブリッジ20には、貫通孔206が設けられ、第1溝203は、盲孔に類似して、上下に延在する構成であり、第1溝203における第3接続口部211に相対的に近接する側には、貫通孔206が設けられ、ブリッジ20は、第1係合部200が位置する側に第2溝205が配置され、第2溝205は、盲孔に類似して、上下に延在する構成であり、貫通孔206は、第2溝205における第3接続口部211から相対的に離れた側に位置し、第1溝203と第2溝205とは、貫通孔206を介して連通している。
言い換えると、図7に示すように、第1溝203の延在する一端は、貫通孔206又は貫通孔206の一部であり、第2溝205の延在する一端は、貫通孔206又は貫通孔206の一部である。
導流孔202は、盲孔に類似し、導流孔202の口部は、第2係合部側に位置し、導流孔202は、第3接続口53に連通し、導流孔202の深さは、前記ブリッジ20の厚さの1/2の以上であり、ブリッジ20の厚さの1/2に近く、例えば、ブリッジ20の厚さの1/3の以上であり、ブリッジ20の厚さの2/3より小さく、導流部204は、孔2042と溝2042とを含み、孔2042は、貫通孔に類似し、溝2042は、盲孔に類似し、溝2042の口部は、第1係合部200が位置する側に設けられる。
本明細書において、ブリッジ20の、第1熱交換部10と対向する側を正面、ブリッジ20の、第2熱交換部30と対向する側を裏面と定義している。
本実施例において、ブリッジ20の、第1溝203が設けられる側は、裏面であり、第2溝205が設けられる側は、正面であり、ブリッジ20の第1溝203が設けられる側を裏面、第2溝205が設けられる側を正面と定義している。
第1溝203の正面への投影の少なくとも一部は、導通部の溝2042に位置し、導流孔202の正面への投影の少なくとも一部は、第2溝205に位置し、即ち、導流孔202と第2溝205とは、少なくとも部分的に背中合わせし且つ直接的に連通していなく、第1溝203と溝2042とは、少なくとも部分的に背中合わせし且つ直接的に連通していない。
【0015】
接続部材40は、本体部4010及び延在部4011を含み、この接続部材40には、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、第7接続口57、さらに、係合固定又は位置制限のための固定孔409が設けられている。
接続部材40は、第2熱交換部30と対向する側に溝405を備え、溝405は、盲孔に類似する構成であり、溝405の第4接続口54に相対的に近接する箇所には、第7接続口57が設けられ、溝405の略中間部位置には、第5接続口55が設けられ、第5接続口55は、溝405に連通し、第7接続口57は、溝405に連通する。
接続部材40は、固定又は位置制のための固定部材450をさらに含む。
そして、この固定部材450は、固定孔409に固定又は位置制限されるように配置される。
【0016】
絞り熱交換ユニットは、熱管理システムの装着接続を便利にして、接続される管路を減少させ、システムの体積を小さくする。
この絞り熱交換ユニットが車両熱管理システムに適用されることを例として説明する。
ここで、実際に使用する時、これらの部品は、固定されたものであり、明らかに説明するために、当該分解図は、冷媒の流動方式を示し、容易に説明するためである。
具体的な車両熱管理システムにおいて、車両熱管理システムは、冷媒システムと電池熱管理システムとを含む。
そして、図5及び他の図面を参照し、電池熱管理システムは、絞り熱交換ユニットの第1接続口部101、第2接続口部102、及び、第1熱交換部10における第1接続口51、第2接続口52に連通する流路部分を含み、電池の熱は、冷却液に伝達されることができ、第1接続口51又は第2接続口52を介して第1熱交換部10のこの部分の流路を流れ、第1熱交換部10において別の流路の冷媒と熱交換を行って、冷却液が冷やされた後、戻って、電池を冷却させる。
第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、第7接続口57は、それぞれ冷媒システムに連通し、例えば、凝縮器により冷却された冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入って、又は、液体貯蔵器を通過した冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入ってている。
このように、高温高圧の冷媒は、導流孔202を介して第2熱交換部30の第3孔路301に達し、第2熱交換部30において別の流路の冷媒と熱交換を行った後、第4孔路302に達し、第4孔路302に達した冷媒は、以下の2つの部分に分けられ、一部は、接続部材40と第2熱交換部30とが係合されて溝405が位置する空間により形成された流路、第5接続口55、及び、第7接続口57を介して流出し、例えば、第5接続口55を介して前部蒸発器へ通じて、第7接続口57を介して後部蒸発器へ通じて、又は、第5接続口55を介して後部蒸発器へ通じて、第7接続口57を介して前部蒸発器へ通じて、前部蒸発器又は後部蒸発器の前に絞り素子110を配置してもよく、他方の部分の冷媒は、ブリッジと第2熱交換部30の係合部とが係合されて第1溝203が位置する空間により形成された流路、貫通孔206、ブリッジ20と第1熱交換部の係合部100とが係合されて第2溝205が位置する空間により形成された流路、及び、絞り素子110に連通する連通口を介して、絞り素子110に入って、この絞り素子110によって絞られた後、第1熱交換部10の孔路に入って、第1熱交換部10の冷媒流路において冷却液流路の冷却液と熱交換を行って、第1孔路103に達して、ブリッジ20、第1熱交換部10、及び第2熱交換部30が係合されて導流部204により形成された流路を介して、第2熱交換部30の第1孔路303に達し、第1孔路303に連通する第4接続口54を介して流出し、例えば、圧縮機に戻って、また、第6接続口56は、前部蒸発器及び/又は後部蒸発器から戻った冷媒を連通させ、当該部分の低温冷媒は、第2熱交換部30の第2孔路304を介して第1孔路303へ流れ、第3孔路301から第4孔路302へ流れる高温冷媒と熱交換を行って、第1孔路303において当該2つの部分の冷媒が合流した後、第4接続口54を介して、圧縮機に戻っている。
このように、一部の低温冷媒は、高温冷媒を冷却させ、冷媒の凝縮温度を低減させ、圧縮機に戻った冷媒温度を高くすることがない。
本明細書における流れ方向は、限定でも、密閉の要求でもなく、ただ説明であり、他の部品を追加し、例えば、圧縮機の前に他の制御弁部材などを追加してもよい。
ブリッジ20には、センシング素子250、例えば、感温素子の装着のための第1装着部207がさらに設けられ、感温用センサーヘッド2501は、第1装着部207を貫通し、導流部204が位置する流路に位置している。
このように、第1熱交換部10を通過した冷媒の温度、言い換えると、蒸発器の出口温度を取得できる。
【0017】
この絞り熱交換ユニットは、高温冷媒と一部の低温冷媒との熱交換を実現し、高温冷媒の温度を低減させた上で、冷媒の、圧縮機に戻った温度を高くしすぎることがなく、効率を向上させ、接続口の間の管路配置を減少させ、システム接続が簡単且つ容易である。
また、重量をさらに減らすために、ブリッジ20について、図10及び図11に示すように、このブリッジ20は、以上の実施形態に対する改良であり、ブリッジ20の中間部から一部を除去して孔2032を形成し、孔2032の形状は、非標準であってもよく、係合溶接のニーズに応じて除去すればよく、この孔は、貫通孔であり、貫通孔2032から、前記ブリッジ20の第1熱交換部10と対向する連通用の第2溝205までの距離は、1.5mm以上であり、貫通孔2032からブリッジ20における第1熱交換部10に面する連通用の導通部204までの距離は、1.5mm以上であり、貫通孔2032からブリッジにおける第2熱交換部30に面する連通用の孔202’までの距離は、1.5mm以上であり、孔202’は、導流孔であり、貫通孔2032からブリッジ20における第2熱交換部30に面する連通用の第1溝203までの距離は、1.5mm以上であり、貫通孔2032からブリッジ20における第2熱交換部30に面する連通用の孔2041までの距離は、1.5mm以上であり、言い換えると、この距離は、ブリッジ20が第1熱交換部10及び第2熱交換部30とそれぞれ係合して溶接するための係合部の距離である。
肉抜き穴は、必ずしも貫通孔では、なく、ブリッジ20の両辺は、それぞれ内部に凹んで、両辺には、それぞれ盲孔又は、溝が形成されると、何れも重量を減らし、且つ溶接に寄与し、貫通孔は、ただより加工に寄与する。
また、一側から一部を除去して凹部、即ち、切欠2031を形成し、これによって、ブリッジ20の、第1熱交換部10と係合するための第1係合部200の面積は、小さくなり、同じように、第2熱交換部30と係合する第2係合部200’の面積も小さくなり、このように、係合溶接の面積を減少させ、溶接品質を向上させ、また、重量を減らす。孔2042と溝2042との結合箇所で、ブリッジ20は、第1壁部215及び第2壁部216を備え、第1壁部215の、導流部と対向する表面は、滑らかに遷移する第1壁面2045を形成し、第2壁部216の導流部と対向する表面は、滑らかに遷移する第2壁面2046を形成し、これによって、ブリッジ20、第1熱交換部10及び第2熱交換部30が係合された、導流部204’により形成された流路を介して、冷媒がコーナリングする時、滑らかな遷移部の配置のため、冷媒の流動抵抗を低減させることができる。
非円形の導流孔202’は、略横方向に延在する状態を呈し、このように、協働流通際、より便利になる。
【0018】
以下、第2実施例である絞り熱交換ユニットを紹介し、図12図17を参照し、図12及び図13は、第2実施例である絞り熱交換ユニットの2つの方向の立体図であり、図14は、第2実施例である絞り熱交換ユニットの分解図であり、図15は、第2実施例である絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの2方向から観た立体図であり、図16は、図15のブリッジの正面図であり、図17は、図12の第2実施例である絞り熱交換ユニットにおける接続部材の分解図である。
第2実施例である絞り熱交換ユニットは、第1熱交換部10、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材を含む。
第2実施例である絞り熱交換ユニットは、第1接続口51、第2接続口52、第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、第7接続口57、及び、第8接続口58を備える。
ブリッジ20には、第3接続口部211が設けられる。
絞り素子110と第1熱交換部10とは、固定又は位置制限されるように配置され、第1熱交換部10は、例えば、第1孔路103、第2孔路104(全部的に図示せず)などの4つの孔路を備え、第1熱交換部10は、第1接続口部101、及び、第2接続口部102を含む。
そして、この第1接続口部101は、冷却液に連通するための第1接続口51を備え、第2接続口部102は、冷却液に連通するための第2接続口52を備え、第1接続口51と第2接続口52とは、熱交換コアの流路によって連通し、第1接続口部101、第2接続口部102は、第1熱交換部10のサイドプレートの一部であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで第1熱交換部10のサイドプレート及び/又は、熱交換コアに固定されてもよい。
【0019】
ブリッジ20は、第1係合部200を備え、第1熱交換部10は、ブリッジ20の第1係合部200と係合する係合部100を備え、第1係合部200は、第1熱交換部10の係合部100と対向して係合し、第1熱交換部10の係合部100及びブリッジ20の第1係合部200は、何れも平面部を含む。
そして、このブリッジ20の、第1係合部200側に設けられる連通用の孔又は溝、或いは導通部の口部は、第1係合部200の内部に位置し、連通用の各口部の周囲は、何れも前記第1係合部200に取り囲まれ、第1熱交換部10は、ブリッジ20の連通用の各口部位置に対応する位置に、対応的な連通用の口部を備えている。
そして、連通用の各口部は、その係合部の内部に位置し、連通用の各口部は、何れも前記係合部に取り囲まれている。
言い換えると、両者は、対向配置された係合部で何れも略密閉の構成を含む。
そして、このように、第1熱交換部10の係合部100及びブリッジ20の第1係合部200という両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20の連通用の口部は、第1熱交換部10の対応する連通用の口部に連通し、具体的には、第1熱交換部10のブリッジ20と対向する側は、第1孔路103の口部及び絞り素子に連通する管道の連通口105を備え、第1熱交換部10のブリッジ20と対向する側は、第1孔路103の口部及び絞り素子に連通する連通口105を備え、ブリッジ20の第1熱交換部10と対向する側は、対応する孔223及び孔224を備え、孔223の口部は、第1熱交換部10の孔路103の口部位置に対応し、孔224の口部は、絞り素子に連通する連通口105に対応し、孔223及び孔224は、貫通孔である。
【0020】
ブリッジ20は、第2熱交換部30と対向する第2係合部200’を備え、第2熱交換部30は、係合部300を備え、第2熱交換部30の係合部300及びブリッジ20の第2係合部200’は、何れも平面部を含み、ブリッジ20の、第2係合部(200’)側に設けられる連通用の孔又は溝、或いは、導通部の口部は、第2係合部200’の内部に位置し、連通用の各口部の周囲は、何れも前記第2係合部200’に取り囲まれ、第2熱交換部30は、ブリッジ20の連通用の各口部位置に対応する位置に、対応的な連通用の口部を備え、連通用の各口部は、その係合部の内部に位置し、連通用の各口部の周囲は、何れも前記係合部に取り囲まれている。
言い換えると、連通用の各口部の周囲は、前記係合部の一部を含む。
そして、両者は、対向配置された係合部に、何れも略密閉の構成を形成し、第2熱交換部30の係合部300は、ブリッジの第2係合部200’の位置に対応し、両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20の当該側での連通用の口部は、第2熱交換部30の連通用の口部に連通でき、具体的には、第2熱交換部30の、ブリッジ20と対向する側は、第3孔路301、第4孔路302、及び、第1孔路303という3つの孔路の口部を備え、ブリッジ20は、第2熱交換部30と対向する側、即ち、第2係合部に導流孔202の口部、孔223の口部及び孔224の口部を備え、第2熱交換部30の第3孔路301の口部は、導流孔202の口部の位置に対応し、第4孔路302の口部は、孔224の口部の位置に対応し、第1孔路303の口部は、孔223の口部の位置に対応する。
ブリッジ20は、第3接続口部211をさらに含む。
そして、この第3接続口部211は、第3接続口53を備えており、外部に突出する構成を含み、第3接続口部211は、ブリッジ20の本体と一体成形された構成であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで、ブリッジ20の本体に固定される構成であってもよい。
ブリッジ20には、4つの孔2032が設けられ、孔2032は、非円形の貫通孔であってもよいし、円形であってもよい。
導流孔202は、盲孔に類似し、導流孔202の口部は、第2係合部が位置する側に設けられ、導流孔202は、第3接続口53に連通する。
ブリッジ20は、本体部に沿って略横方向に突出するように配置される凸部217と、大体本体部の一角から外部に突出するように配置される第2凸部218とをさらに含む。
そして、この凸部217の第1側面2171は、ブリッジ20の第2係合部200’より低く、凸部217の第2側面2172は、ブリッジの第1係合部200より低く、同じように、第2凸部218の両側面も、ブリッジ20の両側の対応する一側の係合部より低く、言い換えると、凸部217の厚さは、ブリッジ本体部の厚さより小さく、第2凸部218の厚さは、ブリッジ本体部の厚さより小さい。
凸部217及び第2凸部218を配置することで、ブリッジ20の本体部を小さくして、固定孔221の少なくとも一部を凸部217及び/又は第2凸部218に配置でき、第3接続口部211の少なくとも一部を第2凸部218に位置させ、その本体部を小さくする。
【0021】
接続部材は、接続ブロック411、接続板412、第1接管係合部4131、第2接管係合部4132、及び、第3管係合部4133を含む。
そして、これらの接続ブロック411、接続板412、第1接管係合部4131、第2接管係合部4132、及び、第3管係合部4133は、溶接によって固定され、接続ブロック411の厚さは、接続板412の厚さより大きい。
第1接管係合部4131には、第4接続口54が設けられ、第2接管係合部4132には、第7接続口57、及び、第8接続口58が設けられ、第3管係合部4133には、第5接続口55及び第6接続口56が設けられる。
接続部材の3つの接管係合部には、固定部材450との係合固定又は位置制限のための固定孔409がさらに設けられる。
接続板412は、接続ブロック411と3つの接管係合部との間に位置し、接続ブロック411は、第2熱交換部30に相対的に近接している。
言い換えると、接続ブロック411は、第2熱交換部30に寄り添って、溶接によって固定される。
接続ブロック411は、貫通孔4111、貫通孔4112、及び貫通孔4113という3つの貫通孔を備え、貫通孔4111及び貫通孔4112は、非円形であり、傾斜して配置されてもよいし、弧状を呈して配置されてもよく、形状を限定していなく、その両端の位置は、相応的な流路を導通させるとよく、貫通孔4113は、円形であり、貫通孔4111、貫通孔4112の一側及び貫通孔4113は、接続ブロック411の、長さ方向に相対的に近接する一側に位置する。
接続板412は、4121、4122、4123、4124、4125という5つの貫通孔を備え、貫通孔4121、貫通孔4125の位置は、貫通孔4111に対応し、即ち、貫通孔4121、貫通孔4125は、何れも貫通孔4111に連通でき、貫通孔4122、貫通孔4124の位置は、貫通孔4112にそれぞれ対応し、即ち、貫通孔4122、貫通孔4124は、何れも貫通孔4112に連通でき、貫通孔4123の位置は、貫通孔4113に対応し、第4接続口54の位置は、貫通孔4121に対応し、第4接続口54は、貫通孔4121に連通でき、即ち、接続ブロック411の貫通孔4111に連通し、第8接続口58の位置は、貫通孔4125に対応し、第8接続口58は、貫通孔4125に連通でき、即ち、接続ブロック411の貫通孔4111に連通し、第7接続口57の位置は、貫通孔4124に対応し、第7接続口57は、貫通孔4124に連通でき、即ち、接続ブロック411の貫通孔4112に連通し、第5接続口55の位置は、貫通孔4122に対応し、第5接続口55は、貫通孔4122に連通でき、即ち、接続ブロック411の貫通孔4112に連通し、第6接続口56の位置は、貫通孔4123に対応し、第6接続口56は、貫通孔4123に連通でき、即ち、接続ブロック411の貫通孔4113に連通する。
この実施形態において、接続部材は、型材又はプレス部品から加工されて、組み立てられることで形成され、機械加工ステップを減少させることができる。
【0022】
絞り熱交換ユニットは、熱管理システムの装着接続を便利にして、接続される管路及接続口を減少させ、システムの体積を小さくする。
この絞り熱交換ユニットが車両熱管理システムに適用されることを例として説明し、ここで、実際に使用する時、これらの部品は、固定されたものであり、明らかに説明するために、この分解図は、冷媒の流動方式を示し、容易に説明するためである、図14及び他の図面を参照する。
車両熱管理システムを例として、車両熱管理システムは、冷媒システムと電池熱管理システムとを含む。
そして、この電池熱管理システムは、絞り熱交換ユニットの第1接続口部101、第2接続口部102、及び第1熱交換部10における第1接続口51、第2接続口52に連通する流路部分を含み、電池の熱は、冷却液に伝達されることができ、第1接続口51又は、第2接続口52を介して第1熱交換部10の当該部分の流路を流れ、第1熱交換部10において別の流路の冷媒と熱交換を行って、冷却液が冷やされた後、戻って、電池を冷却させる。
第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、第7接続口57、第8接続口58は、それぞれ冷媒システムに連通し、例えば、凝縮器により冷却された冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入って、又は、液体貯蔵器を通過した冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入って、このように、高温高圧の冷媒は、導流孔202を介して第2熱交換部30の第3孔路301に達し、第2熱交換部30において別の流路の冷媒と熱交換を行った後、第4孔路302に達し、第4孔路302に達した冷媒は、以下の2つの部分に分けられ、一部は、接続部材及び第2熱交換部30により形成された流路、例えば、接続ブロック411の貫通孔4112、接続板の貫通孔4124を介して第7接続口57に達し、接続部材の接続ブロック411の貫通孔4112、接続板の貫通孔4122を介して第5接続口55に達し、第5接続口55、第7接続口57を介して流出し、例えば、第5接続口55を介して前部蒸発器へ通じて、第7接続口57を介して後部蒸発器へ通じて、又は、第5接続口55を介して後部蒸発器へ通じて、第7接続口57を介して前部蒸発器へ通じて、前部蒸発器又は後部蒸発器の前に絞り素子110を配置してもよく、他方の部分の冷媒は、ブリッジ20の貫通孔224、絞り素子110に連通する管道連通口105を介して絞り素子110に入って、ブリッジ20と第2孔路104との間は、連通していなく、絞り素子110によって絞られた後、第1熱交換部10の第2孔路104に入って、第1熱交換部10の冷媒流路で冷却液流路の冷却液と熱交換を行って、第1孔路103に達し、ブリッジ20の貫通孔223を介して第2熱交換部30の第1孔路303に達し、第1孔路303に連通する接続ブロックの貫通孔411、接続板の貫通孔4121、及び、第4接続口54を介して流出し、例えば、圧縮機に戻って、また、第6接続口56は、前部蒸発器及び/又は後部蒸発器から戻った冷媒を連通させ、この部分の低温冷媒は、接続板の貫通孔4123、接続ブロックの貫通孔4113を介して第2熱交換部の第2孔路304に達して、第1孔路303へ流れ、第3孔路301から第4孔路302へ流れる高温冷媒と熱交換を行って、第1孔路303において当該2つの部分の冷媒が合流した後、第4接続口を介して圧縮機に戻って、第8接続口58は、後部蒸発器及び/又は前部蒸発器から戻った冷媒を連通させ、この部分の低温冷媒は、接続板の貫通孔4125、接続ブロックの貫通孔4111を介して他の冷媒と合流し、第4接続口を介して圧縮機に戻る。
本明細書における流れ方向は、限定でも、密閉の要求でもなく、ただ説明であり、他の部品を追加し、例えば、圧縮機の前に他の制御弁部材などを追加してもよい。
ブリッジ20には、センシング素子250、例えば、感温素子の装着のための第1装着部207が設けられ、第1装着部207の孔は、貫通孔223に連通でき、感温用センサーヘッド2501は、装着部を貫通して貫通孔223が位置する流路に位置し、このように、第1熱交換部10を通過した冷媒の温度、言い換えると、蒸発器の出口温度を取得できる。
【0023】
以下、第3実施例である絞り熱交換ユニットを紹介し、図18図24を参照し、図18及び図19は、第3実施例である絞り熱交換ユニットの立体図であり、図20は、この解決策のブリッジの図であり、図21は、第3実施例である絞り熱交換ユニットの分解図であり、図22は、絞り熱交換ユニットにおける接続部材の立体図であり、図23図24は、図22の接続部材における接続ブロックの正、逆方向の図である。
【0024】
第3実施例である絞り熱交換ユニットは、第1熱交換部10、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材を含む。
第3実施例である絞り熱交換ユニットは、第1接続口51、第2接続口52、第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、第7接続口57、及び、第8接続口58を備える。
絞り素子110と第1熱交換部10とは、固定され、又は、位置制限されるように配置され、第1熱交換部10は、例えば、第1孔路103、第2孔路104(他の2つについて図示せず)という4つの孔路を備え、第1熱交換部10は、第1接続口部101及び第2接続口部102を含む。
そして、この第1接続口部101は、冷却液に連通するための第1接続口51を備え、第2接続口部102は、冷却液に連通するための第2接続口52を備え、第1接続口51と第2接続口52とは、熱交換コアの流路を介して連通し、第1接続口部101、第2接続口部102は、第1熱交換部10のサイドプレートの一部であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで、第1熱交換部10のサイドプレート及び/又は、熱交換コアに固定されてもよい。
【0025】
ブリッジ20は、第1係合部200及び第2係合部200’を備え、相応的に、第1係合部200は、第1熱交換部10の係合部100と対向して係合し、第2係合部200’は、第2熱交換部30の係合部300と対向して係合し、第1熱交換部10の係合部100、第2熱交換部30の係合部300及びブリッジの2つの係合部は、何れも平面部を含み、ブリッジ20は、貫通孔223及び貫通孔222を含み、貫通孔222は、略横方向に延在し、ブリッジ20は、第1装着部207をさらに含む。
そして、この第1装着部207の孔は、貫通孔222に連通し、言い換えると、装着部は、貫通孔222に近接する側に設けられる。
貫通孔223及び貫通孔222の、第1熱交換部10に近接する側の口部は、第1係合部200の内部に位置し、その周囲は、第1係合部200に取り囲まれている。
言い換えると、貫通孔223及び貫通孔222の口部の周囲は、溶接シールを支援するための平面部を備え、他側で、貫通孔223及び貫通孔222の口部は、第2係合部200’の内部に位置し、その周囲は、第2係合部200’に取り囲まれている。
言い換えると、貫通孔223及び貫通孔222の口部の周囲は、溶接シールを支援するための平面部を備え、このように、第1熱交換部10の係合部100とブリッジの第1係合部200とが溶接されてシールされた後、ブリッジ20の2つの貫通孔の口部は、第1熱交換部10の対応する連通用の口部に連通している。
具体的に、ブリッジ20の貫通孔223は、連通口105に対応して連通し、連通口105は、絞り素子110に連通し、貫通孔222は、第1熱交換部10の第1孔路103に対応して連通し、ブリッジ20の2つの貫通孔の口部は、第2熱交換部30の対応する連通用の口部に連通し、ブリッジ20の貫通孔223は、第2熱交換部30の第4孔路302に対応して連通し、貫通孔222は、第2熱交換部30の第1孔路303に対応して連通する。
【0026】
ブリッジ20は、2つの貫通孔2032をさらに含み、ここで、貫通孔2032を配置することで、ブリッジの重量を低減させ、ブリッジ20の2つの係合部の平面部の面積を小さくし、ブリッジ20と第1熱交換部10、第2熱交換部30との係合部位を減少させ、接触溶接の範囲を制御でき、溶接品質を向上させる。
この実施例において、ブリッジ20の製造は、簡単であり、4つの貫通孔を有する型材を使用し、材料投下、加工装着部及び両側の2つの係合部などによって製造され、加工ステップは、相対的に減る。
【0027】
接続部材は、接続ブロック421及び接続口係合部材423を含む。
そして、これらの接続ブロック421と接続口係合部材423とは、溶接によって固定されてもよいし、固定部材、シール部材によってシールされて接続されてもよい。
接続部材には、第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、第7接続口57、及び第8接続口58が設けられる。
接続ブロックは、第3接続口部4213、第4接続口部4214、第5接続口部4215、及び第6接続口部4216を含み、第3接続口部4213、第4接続口部4214、第5接続口部4215、第6接続口部4216は、接続ブロックの板体部分と一体成形された構成であってもよいし、個別に加工されて溶接によって接続ブロックの板体部分に固定された構成であってもよい。
接続ブロックには、貫通孔4217、貫通孔4218、及び、係合固定又は位置制限のための固定孔429が設けられ、接続部材の、第2熱交換部30と対向する側は、溝4211及び溝4212を備え、溝は、盲孔に類似する構成であり、接続ブロックは、溝4211の対向する両側に第4接続口54及び貫通孔4218をそれぞれ配置し、第4接続口54、貫通孔4218は、溝4211に連通し、接続ブロックは、溝4212に第5接続口55及び貫通孔4217をそれぞれ配置し、第5接続口55、貫通孔4217は、溝4212に連通する。
第6接続口56は、第2熱交換部30の第2孔路304に連通し、第5接続口55は、第2熱交換部30の第4孔路302に連通し、第3接続口53は、第2熱交換部30の第3孔路301に連通し、第4接続口54は、第2熱交換部30の第1孔路303に連通する。
接続口係合部材423には、接続ブロックの貫通孔4217に対応して連通する第7接続口57、及び、接続ブロックの貫通孔4218に対応して連通する第8接続口58が設けられている。
【0028】
使用際、冷媒の流動形態を示すために、図21の分解図において図示を行って、これは、ただ説明のためのものであり、実際に使用する時、いくつかの部品は、固定されて配置される。
具体的な車両熱管理システムにおいて、車両熱管理システムは、冷媒システムと電池熱管理システムとを含む。
そして、図21及び他の図面を参照し、電池熱管理システムは、絞り熱交換ユニットの第1接続口部101、第2接続口部102、及び、第1熱交換部10において第1接続口、第2接続口に連通する流路部分を含み、電池の熱は、冷却液に伝達されることができ、第1接続口51又は第2接続口52を介して第1熱交換部のこの部分の流路を流れ、第1熱交換部10において別の流路の冷媒と熱交換を行って、冷却液が冷やされた後、戻って、電池を冷却させる。
第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、第7接続口57、第8接続口58は、それぞれ冷媒システムに連通し、例えば、凝縮器により冷却された冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入って、又は、液体貯蔵器を通過した冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入っている。
このように、高温高圧の冷媒接続部材は、第2熱交換部30の第3孔路301に達し、第2熱交換部30において別の流路の冷媒と熱交換を行った後、第4孔路302に達し、第4孔路302に達した冷媒は、以下の2つの部分に分けられ、一部は、接続部材と第2熱交換部30とが係合されて溝4212が位置する空間により形成された流路、第5接続口55、第7接続口57を介して流出し、例えば、第5接続口55を介して前部蒸発器へ通じて、第7接続口57を介して後部蒸発器へ通じて、又は、第5接続口55を介して後部蒸発器へ通じて、第7接続口57を介して前部蒸発器へ通じて、前部蒸発器又は、後部蒸発器の前に絞り素子を配置してもよく、他方の部分の冷媒は、ブリッジ20の、第2熱交換部30の第4孔路302に連通する孔223、絞り素子110に連通する連通口105を介して絞り素子110に入って、絞り素子110によって絞られた後、第1熱交換部10の第2孔路104に入って、第1熱交換部10の冷媒流路において冷却液流路の冷却液と熱交換を行って、第1孔路103に達し、ブリッジ20、第1熱交換部10、及び、第2熱交換部30が係合されて貫通孔222により形成された流路を介して、第2熱交換部30の第1孔路303に達し、第1孔路303に連通する第4接続口54を介して流出し、例えば圧縮機に戻って、また、第6接続口56は、前部蒸発器又は後部蒸発器から戻った冷媒を連通させている。
この部分の低温冷媒は、第2熱交換部の第2孔路304を介して第1孔路303へ流れ、第3孔路301から第4孔路302へ流れる高温冷媒と熱交換を行って、第1孔路303において他の冷媒と合流した後、第4接続口を介して圧縮機に戻る。
また、第8接続口58は、後部蒸発器又は、前部蒸発器から戻った冷媒を連通させ、当該部分の低温冷媒は、接続部材と第2熱交換部30とが係合されて溝4211を結合することで形成された流路を介して、第4接続口54へ流れ、3つの部分の冷媒が合流した後、第4接続口54を介して圧縮機に戻って、本明細書における流れ方向は、限定でも、密閉の要求でもなく、ただ説明であり、他の部品を追加し、例えば、圧縮機の前に他の制御弁部材などを追加してもよい。
ブリッジ20には、センシング素子250、例えば、感温素子の装着のための第1装着部207がさらに設けられ、感温用センサーヘッド2501は、装着部を貫通し、貫通孔222が位置する流路に位置し、このように、第1熱交換部を通過した後冷媒の温度、言い換えると、蒸発器の出口温度を取得できる。
【0029】
いくつかの冷媒接続口は、接続部材に設けられ、このように、適用際、接続がより便利になり、管路も同一側に集中される。
【0030】
絞り熱交換ユニットについて、図25図28に示され、図25は、第4実施例である絞り熱交換ユニットの立体図であり、図26は、第4実施例である絞り熱交換ユニットの分解図であり、図27は、第4実施例である絞り熱交換ユニットのブリッジの立体図であり、図28は、図27のブリッジの正面図及びE―E方向、D―D方向の断面図。
【0031】
第4実施例である絞り熱交換ユニットは、第1熱交換部10、絞り素子110、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材を含む。
ブリッジ20の大部分は、第1熱交換部10と第2熱交換部30との間に位置し、接続部材40は、第2熱交換部30の他側に位置し、即ち、ブリッジ20と接続部材40とは、第2熱交換部の両側にそれぞれ配置され、第1熱交換部10、ブリッジ20、及び、第2熱交換部30は、溶接によって固定され、又は、第1熱交換部10、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材は、溶接によって固定される。
第1熱交換部10は、第2熱交換部30より大きい。
【0032】
第1熱交換部10は、熱交換コアを備え、第1熱交換部10は、流体が流れて熱交換を行うための2つの流路を備え、2つの流体流路の間は、間隔をあけており、第1熱交換部10は、シートを積層することで離隔された層間流路を含み、第1熱交換部10には、少なくとも2つの流体が流れている。
この2つの流体は、第1熱交換部10で熱交換を行うことができ、一方の流体は、冷媒であれば、他方は、電池などの発熱素子の冷却のための冷却液であってもよく、また、3つの流体であってもよく、1つの流体は、冷媒であれば、他の2つは、冷却液であってもよく、2つの冷却液は、制御によって冷媒と熱交換を行うように選択され、冷却液は、熱交換によって冷やされた後、冷却を必要とする部品を冷却させ、以下、2つの流体を例として説明する。
【0033】
第4実施例である絞り熱交換ユニットは、第1接続口51、第2接続口52、第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、及び、第6接続口56を備える。
第1熱交換部10には、第1接続口部101及び第2接続口部102が設けられ、ブリッジ20には、第3接続口部211が設けられ、接続部材40には、第4接続口54、第5接続口55、及び、第6接続口56が設けられる。
絞り素子110とブリッジ20とは、固定又は位置制限されるように配置される。
第1熱交換部10は、例えば、第1孔路103、第2孔路104(他の2つについて図示せず) という4つの孔路を備える。
第1熱交換部10は、第1接続口部101、及び、第2接続口部102を含む。
そして、これらの第1接続口部101は、冷却液に連通するための第1接続口51を備え、第2接続口部102は、冷却液に連通するための第2接続口52を備え、第1接続口51と第2接続口52とは、熱交換コアの流路によって連通し、第1接続口部101、第2接続口部102は、第1熱交換部10のサイドプレートの一部であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで、第1熱交換部10のサイドプレート及び/又は熱交換コアに固定されてもよい。
【0034】
ブリッジ20は、第1係合部200及び第2係合部200’を備え、相応的に、第1熱交換部10は、ブリッジの第1係合部200と対応して係合する係合部100を備え、第2熱交換部30は、ブリッジの第2係合部200’と対応して係合する係合部300を備え、第1熱交換部10の係合部100、第2熱交換部30の係合部300及びブリッジの2つの係合部は、何れも平面部を含む。
そして、このブリッジ20の、第1係合部200側での連通用の孔又は溝、或いは、導通部の口部は、第1係合部200の内部に位置し、連通用の各口部の周囲は、何れも前記第1係合部200に取り囲まれ、第1熱交換部10は、ブリッジ20の連通用の各口部位置に対応する位置に連通用の口部を備え、第1熱交換部10の連通用の各口部は、その係合部の内部に位置し、連通用の各口部は、何れも前記係合部に取り囲まれている。
このように、第1熱交換部10の係合部100とブリッジの第1係合部200とが溶接されてシールされた後、ブリッジ20の連通用の口部は、第1熱交換部10の対応する連通用の口部に連通でき、言い換えると、連通用の各口部の周囲は、前記係合部の一部を含み、両者は、対向配置された係合部に、何れも略密閉の構成を形成する。
第1熱交換部10は、ブリッジ20と対向する側に、第1孔路103の口部及第2孔路104の口部を備え、ブリッジ20の、第1熱交換部10と対向する側は、対応する孔2084及び孔2091を備え、孔2084の口部は、第1熱交換部10の第1孔路103の口部位置に対応し、孔2091の口部は、第1熱交換部の第2孔路104の口部位置に対応する。
また、ブリッジ20の、第1熱交換部10と対向する側は、溝2080をさらに備え、溝2080の一側は、孔2081に連通し、溝2080の他側に、傾斜孔2082をさらに備え、傾斜孔2082の他端は、装着部209の孔に連通し、このように、装着部209の孔は、傾斜孔2082、溝2080によって孔2081に連通する。
【0035】
第2熱交換部30の係合部300は、ブリッジ20の第2係合部200’の位置に対応し、両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20の当該側での連通用の口部は、第2熱交換部30の連通用の口部にそれぞれ連通し、具体的には、第2熱交換部30のブリッジ20と対向する側は、第3孔路301、第4孔路302、及び、第1孔路303という3つの孔路の口部を備え、ブリッジ20の第2熱交換部30と対向する側、即ち、第2係合部に導流孔202の口部、孔2081の口部及び孔2084の口部を備え、第2熱交換部30の第3孔路301の口部は、導流孔202の口部の位置に対応し、第4孔路302の口部は、孔2081の口部の位置に対応し、第1孔路303の口部は、孔2084の口部の位置に対応する。
【0036】
ブリッジ20は、第3接続口部211、第1装着部207及び第2装着部209を含み、第3接続口部211は、第3接続口53を備えており、外部に突出する構成を含み、第3接続口部211は、ブリッジ20の本体と一体成形された構成であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで、ブリッジ20の本体に固定される構成であってもよい。
第1装着部207は、センシング素子を係合して装着し、第2装着部209は、絞り素子を係合して装着する。
第1装着部207の孔は、孔2084に連通し、感温素子の感温用センサーヘッド2501は、第1装着部207を貫通し、孔2084が位置する流路に位置し、このように、第1熱交換部10を通過した冷媒の温度、言い換えると、蒸発器の出口温度を取得できる。
また、絞り素子の装着方向は、他の方向であってもよく、例えば、装着部をブリッジの側部からブリッジ内部へ延在させるように配置し、絞り素子の軸線は、ブリッジの長さ方向に略平行する。
【0037】
また、ブリッジ20に3つの貫通孔2032を配置することで、ブリッジの重量を低減させ、溶接を支援する平面部の面積を減少させ、溶接品質を向上させる。
ブリッジ20には、固定のための固定孔221がさらに設けられる。
【0038】
接続部材は、接続一部431及び接続二部432を含み、接続一部431は、第4接続口4を含み、接続二部432は、第5接続口55及び第6接続口56を備え、接続一部431は、第2熱交換部30の第1孔路303と対応して係合する空間を備えることで、第1孔路303から第4接続口までの流路を実現し、具体的に、図面の形態を使用してもよく、また、継手の形態で第1孔路303の周囲の対応位置に固定されてもよい。
接続二部432の第5接続口55は、第2熱交換部30の第4孔路302と対応して係合し、接続二部432の第6接続口56は、第2熱交換部30の第2孔路304と対応して係合する。
接続部材は、固定又は位置制限のための固定部材450をさらに含み、接続一部431及び接続二部432は、固定孔を備え、固定部材450は、固定孔409に固定又は位置制限されるように配置される。
【0039】
絞り熱交換ユニットは、熱管理システムの装着接続を便利にして、接続される管路を減少させ、システムの体積を小さくする。
この絞り熱交換ユニットが車両熱管理システムに適用されることを例として説明し、ここで、実際に使用する時、これらの部品は、固定であり、明らかに説明するために、この分解図は、冷媒の流動方式を示し、容易に説明するためである。
具体的な車両熱管理システムにおいて、車両熱管理システムは、冷媒システムと電池熱管理システムとを含む。
そして、図26及び他の図面を参照し、電池熱管理システムは、絞り熱交換ユニットの第1接続口部101、第2接続口部102、及び、第1熱交換部10における第1接続口、第2接続口に連通する流路部分を含む。
そして、電池の熱は、冷却液に伝達されることができ、第1接続口51又は第2接続口52を介して第1熱交換部10の当該部分の流路を流れ、第1熱交換部10において別の流路の冷媒と熱交換を行って、冷却液が冷やされた後、戻って、電池を冷却させる。
第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、及び、第6接続口56は、それぞれ冷媒システムに連通し、例えば、凝縮器により冷却された冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入って、又は、液体貯蔵器を通過した冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入っている。
このように、高温高圧の冷媒は、導流孔202を介して第2熱交換部の第3孔路301に達して、第2熱交換部30において別の流路の冷媒と熱交換を行った後、第4孔路302に達し、第4孔路302に達した冷媒は、以下の2つの部分に分けられ、一部は、接続二部432を介して第5接続口55から流出し、例えば、第5接続口55を介して前部蒸発器又は他の蒸発器へ通じて、前部蒸発器の前には、絞り素子が設けられてもよく、他方の部分の冷媒は、ブリッジの孔2081、溝2080及び傾斜孔2082を介して、絞り素子110に入って、絞り素子110によって絞られた後、孔2091を介して第1熱交換部10の第2孔路104に達し、第1熱交換部10の冷媒流路において冷却液流路の冷却液と熱交換を行って、第1孔路103に達し、ブリッジの孔2084、第2熱交換部30の第1孔路303、第1孔路303に連通する第4接続口を介して流出し、例えば圧縮機に戻って、また、第6接続口56は、前部蒸発器又は他の蒸発器から戻った冷媒を連通させ、当該部分の低温冷媒は、第2熱交換部30の第2孔路304を介して第1孔路303へ流れ、第3孔路301から第4孔路302へ流れる高温冷媒と熱交換を行って、第1孔路303において2つの部分の冷媒が合流した後、第4接続口を介して圧縮機に戻って、このように、一部の低温冷媒は、高温冷媒を冷却させ、冷媒の凝縮温度を低減させ、圧縮機に戻った冷媒温度を高くすることがない。
本明細書における流れ方向は、限定でも、密閉の要求でもなく、ただ説明であり、他の部品を追加し、例えば、圧縮機の前に他の制御弁部材などを追加してもよい。
【0040】
絞り熱交換ユニットについて、さらに図29図32に示すように、図29は、第5実施例である絞り熱交換ユニットの立体図であり、図30は、第5実施例である絞り熱交換ユニットの分解図であり、図31は、第5実施例である絞り熱交換ユニットにおけるブリッジの図であり、図32は、図31のブリッジの別の方向の図及びG―G方向、F―F方向の断面図である。
第5実施例である絞り熱交換ユニットは、第1熱交換部10、絞り素子110、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材を含む。
ブリッジ20の大部分は、第1熱交換部10と第2熱交換部30との間に位置し、接続部材は、第2熱交換部30の他側に位置し、即ち、ブリッジ20及び接続部材は、第2熱交換部30の両側にそれぞれ設けられ、第1熱交換部10、ブリッジ20、及び、第2熱交換部30は、溶接によって固定され、又は、第1熱交換部10、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び接続部材は、溶接によって固定される。
第1熱交換部10は、第2熱交換部30より大きい。
【0041】
第1熱交換部10は、熱交換コアを備え、第1熱交換部10は、流体が流れて熱交換を行うための少なくとも2つの流路を含み、2つの流体流路の間は、間隔をあけており、第1熱交換部10は、シートを積層することで離隔された層間流路を含む。
そして、この第1熱交換部10には、少なくとも2つの流体が流れ、当該2つの流体は、第1熱交換部において熱交換を行うことができ、一方の流体は、冷媒であれば、他方は、電池などの発熱素子の冷却、又は、車内の冷房のための冷却液であってもよく、また、3つの流体であってもよく、1つの流体は、冷媒であれば、他の2つは、冷却液であってもよく、2つの冷却液は、制御によって冷媒と熱交換を行うように選択され、冷却液は、熱交換によって冷やされた後、冷却を必要とする部品を冷却させ、以下、2つの流体を例として説明する。
【0042】
第5実施例である絞り熱交換ユニットは、第1接続口51、第2接続口52、第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、及び第6接続口56を備える。
第1熱交換部10には、第1接続口部101及び第2接続口部102が設けられ、ブリッジ20には、第3接続口部211が設けられ、接続部材には、第4接続口54、第5接続口55、及び、第6接続口56が設けられる。
絞り素子110とブリッジ20とは、固定又は位置制限されるように配置される。
第1熱交換部10は、例えば、第1孔路103、第2孔路104(冷却液に連通する2つの孔路について図示せず)などの4つの孔路を備える。
第1熱交換部10は、第1接続口部101、及び第2接続口部102を含む。
そして、この第1接続口部101は、冷却液に連通するための第1接続口51を備え、第2接続口部102は、冷却液に連通するための第2接続口52を備え、第1接続口51と第2接続口52とは、熱交換コアの流路によって連通し、第1接続口部101、第2接続口部102は、第1熱交換部10のサイドプレートの一部であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで、第1熱交換部10のサイドプレート、及び/又は、熱交換コアに固定されてもよく、さらに、管接続部材の形態で第1熱交換部10に固定されてもよい。
【0043】
ブリッジ20は、第1係合部200及び第2係合部200’を備え、第1熱交換部10は、ブリッジ20の第1係合部200と対応して係合する係合部100を備え、第2熱交換部30は、ブリッジ20の第2係合部200’と対応して係合する係合部300を備え、第1熱交換部10の係合部100、第2熱交換部30の係合部300及びブリッジ20の2つの係合部は、何れも平面部を含み、ブリッジ20の、第1係合部200側での連通用の孔又は溝、或いは、導通部の口部は、第1係合部200の内部に位置し、連通用の各口部の周囲は、何れも前記第1係合部200に取り囲まれ、第1熱交換部10は、ブリッジ20の連通用の各口部位置に対応する位置に連通用の口部を備え、第1熱交換部10の連通用の各口部は、その係合部の内部に位置し、連通用の各口部は、何れも前記係合部に取り囲まれている。
このように、第1熱交換部10の係合部100及びブリッジ20の第1係合部200という両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20の連通用の口部は、第1熱交換部10の対応する連通用の口部に連通でき、言い換えると、連通用の各口部の周囲は、前記係合部の一部を含み、両者は、対向配置された係合部に、何れも略密閉の構成を形成する。
第1熱交換部10の、ブリッジ20と対向する側は、第1孔路103の口部及第2孔路104の口部を備え、ブリッジ20の第1熱交換部10と対向する側は、対応する孔2084及び孔2091を備え、孔2084の口部は、第1熱交換部10の第1孔路103の口部位置に対応し、孔2091の口部は、第1熱交換部10の第2孔路104の口部位置に対応する。
また、ブリッジ20の、第1熱交換部10と対向する側は、溝2080をさらに備え、溝2080は、孔2081’に連通し、溝の他側で、傾斜孔2082をさらに備え、傾斜孔2082の他端は、装着部209の孔に連通し、このように、装着部209の孔は、斜孔2082、溝2080によって孔2081’に連通する。
【0044】
第2熱交換部30の係合部300は、ブリッジの第2係合部200’の位置に対応し、両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20の当該側での連通用の口部は、第2熱交換部30の連通用の口部に対応して連通し、具体的には、第2熱交換部30のブリッジ20と対向する側は、第3孔路301、第4孔路302、及び、第1孔路303という3つの孔路の口部を備え、ブリッジ20の第2熱交換部30と対向する側は、導流孔202の口部、孔2081’の口部及び孔2084の口部を備え、第2熱交換部30の第3孔路301の口部は、導流孔202の口部の位置に対応し、第4孔路302の口部は、孔2081’の口部の位置に対応し、第1孔路303の口部は、孔2084の口部の位置に対応する。
【0045】
ブリッジ20は、第3接続口部211、第1装着部207及び第2装着部209を含み、第3接続口部211は、第3接続口53を備えており、外部に突出する構成を含み、第3接続口部211は、ブリッジ20の本体と一体成形された構成であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで、ブリッジ20の本体に固定される構成であってもよい。
第1装着部207は、センシング素子250を係合して装着し、第2装着部209は、絞り素子110を係合して装着する。
第1装着部207の孔は、孔2084に連通し、センシング素子、例えば、感温素子の感温用センサーヘッド2501は、第1装着部207を貫通し、孔2084が位置する流路に位置し、このように、第1熱交換部10を通過した冷媒の温度、言い換えると、蒸発器の出口温度を取得できる。
【0046】
また、ブリッジ20に4つの貫通孔2032を配置することで、ブリッジ20の重量を減らし、溶接を支援する平面部の面積を減少させ、溶接品質を向上させる。
ブリッジ20には、固定のための固定孔221がさらに設けられる。
【0047】
接続部材は、接続一部441と接続二部442とを含み、接続一部441は、第4接続口54を含み、接続二部442は、第5接続口55及び第6接続口56を備え、接続一部441は、第2熱交換部30の第1孔路303と対応して係合する空間を備えることで、第1孔路303から第4接続口までの流路を実現し、また、継手の形態で第1孔路303の周囲の対応位置に固定されてもよい。
接続二部442の第5接続口55は、第2熱交換部30の第4孔路302と対応して係合し、接続二部442の第6接続口56は、第2熱交換部30の第2孔路304と対応して係合する。
接続部材は、固定又は位置制のための固定部材450をさらに含み、接続一部441と接続二部442とは、固定孔409を備え、固定部材450は、固定孔409に固定又は位置制限されるように配置される。
【0048】
絞り熱交換ユニットは、熱管理システムの装着接続を便利にして、接続される管路を減少させ、システムの体積を小さくする。
この絞り熱交換ユニットが車両熱管理システムに適用されることを例として説明し、ここで、実際に使用する時、これらの部品は、固定であり、明らかに説明するために、この分解図は、冷媒の流動方式を示し、容易に説明するためである。
具体的な車両熱管理システムにおいて、車両熱管理システムは、冷媒システムと電池熱管理システムとを含む。
そして、図30及び他の図面を参照し、電池熱管理システムは、絞り熱交換ユニットの第1接続口部101、第2接続口部102、及び第1熱交換部10において第1接続口、第2接続口に連通する流路部分を含み、電池の熱は、冷却液に伝達されることができ、第1接続口51又は、第2接続口52を介して第1熱交換部10の当該部分の流路を流れ、第1熱交換部10において別の流路の冷媒と熱交換を行って、冷却液が冷やされた後、戻って、電池を冷却させる。
第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、及び第6接続口56は、冷媒システムを連通させ、例えば、凝縮器により冷却された冷媒は、第3接続口53、ブリッジ20を介して絞り熱交換ユニットに入って、又は、液体貯蔵器を通過した冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入っている。
このように、高温高圧の冷媒は、導流孔202を介して第2熱交換部30の第3孔路301に達し、第2熱交換部30において別の流路の冷媒と熱交換を行った後、第4孔路302に達し、第4孔路302に達した冷媒は、以下の2つの部分に分けられ、一部は、接続二部432を介して第5接続口55から流出し、例えば、第5接続口55を介して前部蒸発器又は他の蒸発器へ通じて、前部蒸発器の前には、絞り素子110が設けられてもよく、他方の部分の冷媒は、ブリッジ20の孔2081’、溝2080及傾斜孔2082を介して、絞り素子110に入って、この絞り素子110によって絞られた後、孔2091を介して第1熱交換部10の第2孔路104に達し、第1熱交換部10の冷媒流路において冷却液流路の冷却液と熱交換を行って、第1孔路103に達し、ブリッジ20の孔2084、第2熱交換部30の第1孔路303、第1孔路303に連通する第4接続口を介して流出し、例えば、圧縮機に戻って、また、第6接続口56は、前部蒸発器又は他の蒸発器から戻った冷媒を連通させ、この部分の低温冷媒は、第2熱交換部の第2孔路304を介して第1孔路303へ流れ、第3孔路301から第4孔路302へ流れる高温冷媒と熱交換を行って、第1孔路303において2つの部分の冷媒が合流した後、第4接続口を介して圧縮機に戻っている。
このように、一部の低温冷媒は、高温冷媒を冷却させ、冷媒の凝縮温度を低減させ、圧縮機に戻った冷媒温度を高くすることがない。
本明細書における流れ方向は、限定でも、密閉の要求でもなく、ただ説明であり、他の部品を追加し、例えば、圧縮機の前に他の制御弁部材などを追加してもよい。
【0049】
絞り熱交換ユニットについて、図33図37に示すように、図33は、第6実施例である絞り熱交換ユニットの立体図であり、図34は、第6実施例である絞り熱交換ユニットの分解図であり、図35は、第6実施例である絞り熱交換ユニットのブリッジの2方向から観た立体図であり、図36は、図35のブリッジの正面図及び裏面図であり、図37は、図33の第6実施例である熱交換ユニットの接続部材の2方向から観た立体図である。
第6実施例である絞り熱交換ユニットは、第1熱交換部10、絞り素子110、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材45を含む。
ブリッジ20の大部分は、第1熱交換部10と第2熱交換部30との間に位置し、接続部材45は、第2熱交換部30の他側に位置し、即ち、ブリッジ20及び接続部材45は、第2熱交換部30の両側にそれぞれ設けられ、第1熱交換部10、ブリッジ20、及び第2熱交換部30は、溶接によって固定され、又は、第1熱交換部10、ブリッジ20、第2熱交換部30、及び、接続部材は、溶接によって固定される。
【0050】
第1熱交換部10は、熱交換コアを備え、第1熱交換部10は、流体が流れて熱交換を行うための2つの流路を備え、2つの流体流路の間は、間隔をあけており、第1熱交換部10は、シートを積層することで離隔された層間流路を含み、第1熱交換部10には、少なくとも2つの流体が流れ、この2つの流体は、第1熱交換部10において熱交換を行うことができ、一方の流体は、冷媒であれば、他方は、電池などの発熱素子の冷却のための冷却液であってもよく、また、3つの流体であってもよく、1つの流体は、冷媒であれば、他の2つは、冷却液であってもよく、2つの冷却液は、制御によって冷媒と熱交換を行うように選択され、冷却液は、熱交換によって冷やされた後、冷却を必要とする部品を冷却させ、具体的に、2つの流体を例として説明する。
【0051】
第6実施例である絞り熱交換ユニットは、第1接続口51、第2接続口52、第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、及び、第6接続口56を備える。
第1熱交換部10には、第1接続口部101及び第2接続口部102が設けられ、ブリッジ20には、第3接続口部211が設けられ、接続部材45には、第4接続口54、第5接続口55、及び第6接続口56が設けられる。
絞り素子110と第1熱交換部10とは、固定又は位置制限されるように配置され、第1熱交換部10は、例えば、第1孔路103、第2孔路104(全部的に図示せず)などの4つの孔路を備え、第1熱交換部10は、第2孔路104に連通口105を有する管がさらに配置され、第2孔路104は、ブリッジに近接する側に連通していなく、連通口105は、絞り素子110の入口に連通する。
第1熱交換部10の第1接続口部101は、冷却液に連通するための第1接続口51を備え、第2接続口部102は、冷却液に連通するための第2接続口52を備え、第1接続口51と第2接続口52とは、熱交換コアの流路によって連通し、第1接続口部101、第2接続口部102は、第1熱交換部10のサイドプレートの一部であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで、第1熱交換部10のサイドプレート及び/又は熱交換コアに固定されてもよい。
【0052】
ブリッジ20は、第1係合部200及び第2係合部200’を備え、第1熱交換部10は、ブリッジの第1係合部200と対応して係合する係合部100を備え、第2熱交換部30は、ブリッジの第2係合部200’と対応して係合する係合部300を備え、第1熱交換部10の係合部100、第2熱交換部30の係合部300及びブリッジ20の2つの係合部は、何れも平面部を含み、ブリッジ20の、第1係合部200側に設けられる連通用の孔又は溝、或いは、導通部の口部は、何れも第1係合部200の内部に位置し、連通用の各口部の周囲は、何れも前記第1係合部200に取り囲まれ、第1熱交換部10は、ブリッジ20の連通用の各口部位置に対応する位置に、連通用の口部を備え、第1熱交換部10の連通用の各口部は、その係合部の内部に位置し、連通用の各口部は、何れも前記係合部に取り囲まれ、このように、第1熱交換部10の係合部100及びブリッジ20の第1係合部200という両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20の連通用の口部は、第1熱交換部10の対応する連通用の口部に連通でき、言い換えると、連通用の各口部の周囲は、前記係合部の一部を含み、両者は、対向配置された係合部に、何れも略密閉の構成を形成し、第2熱交換部30の係合部300は、ブリッジ20の第2係合部200’位置に対応し、両者が溶接されてシールされた後、ブリッジ20の当該側での連通用の口部は、何れも第2熱交換部30の連通用の口部に連通し、具体的に、第2熱交換部30のブリッジ20と対向する側は、第3孔路301、第4孔路302、及び、第1孔路303という3つの孔路の口部を備え、ブリッジ20の第2熱交換部30と対向する側、即ち、第2係合部に導流溝264の口部、孔262の口部及び孔266の口部を備え、孔266は、孔262の通径の以上であり、第2熱交換部30の第3孔路301の口部は、導流溝264の口部の一部の位置に対応し、第4孔路302の口部は、孔262の口部の位置に対応し、第1孔路303の口部は、孔266の口部の位置に対応する。
導流溝264は、第1部2641、第2部2642及び遷移部2640を含む。
そして、この第1部2641は、第3接続口部に相対的に近接し、第2部2642は、第3接続口部から相対的に離れ、遷移部2640は、第1部2641と第2部2642との間に位置する。
第1部2641の深さは、第2部2642の深さより大きく、第1部2641の、第3接続口部に近接する箇所の深さは、ブリッジ20の厚さの半分の以上であり、又は、ブリッジ20の厚さの半分に近く、深さは、ブリッジ20の厚さの1/3の以上であり、ブリッジ20の厚さの2/3より小さいと、第1部2641は、第3接続口に連通する。
第1熱交換部10のブリッジ20と対向する側は、第1孔路103の口部及び絞り素子に連通する連通口105を備え、ブリッジ20の第1熱交換部10と対向する側は、対応する第3溝263、第4溝265を備え、第3溝263は、小さな孔262に連通し、第4溝265は、大きな孔266に連通し、第4溝265の口部の一部は、第1熱交換部10の第1孔路103の口部位置に対応し、第3溝263の口部は、絞り素子に連通する連通口105に対応して連通する。
導流溝264、第3接続口53という両者のうちの一方の正面への投影の少なくとも一部は、第3溝263に位置し、導流溝264の正面への投影の少なくとも一部は、第4溝265に位置し、導流溝264と第4溝265とは、少なくとも部分的に背中合わせし且つ直接的に連通していない。
ここで、第1、第2、第3、第4などの番号は、溝又は孔の数を特定していなく、ただ区別して説明するためのものである。
【0053】
ブリッジ20は、第3接続口部211を含み、第3接続口部211は、第3接続口53を備えており、外部に突出する構成を含む。
そして、この第3接続口部211は、ブリッジ20の本体と一体成形された構成であってもよいし、個別に加工されて溶接されることで、ブリッジ20の本体に固定される構成であってもよい。
また、ブリッジ20には、2つの貫通孔2032が設けられる。
導流溝264の第1部2641は、第3接続口部に近接し、導流溝264の第2部2642は、第3接続口部から相対的に離れ、導流溝264は、略長さ方向に沿って延在するように配置され、第3接続口53は、導流溝264の第1部2641に連通し、導流溝264の第2部2642の深さは、ブリッジ20の厚さの半分より小さく、さらにブリッジ20の厚さの0.4倍の以下であり、第4溝265の深さは、ブリッジ20の厚さの半分より小さく、第3溝263の深さは、ブリッジ20の厚さの半分より小さく、さらに第4溝265の深さは、ブリッジ20の厚さの0.4倍の以下であり、第3溝263の深さは、ブリッジ20の厚さの0.4倍の以下であり、このように、2つの熱交換部と相対的に独立する流路を形成するように、ブリッジ20の両側部にそれぞれ溝を配置し、ユニット全体を小さくする。
本明細書において、ブリッジ20の厚さとは、ブリッジの2つの係合部の厚さを指す。
ブリッジ20には、2つの肩部212、213がさらに設けられ、肩部212、213の少なくとも一部は、本体部分から突出し、ブリッジ20には、固定孔221が設けられ、少なくとも1つの肩部、又は、肩部に近接する箇所には、固定孔が設けられる。
【0054】
本明細書において、貫通孔2032によって重量を減らし、ブリッジ20を第1熱交換部10及び第2熱交換部30に溶接し、貫通孔2032は、ブリッジ20における第1熱交換部10に近接する側から第2熱交換部30に近接する側まで貫通し、貫通孔2032は、前記第1熱交換部10の孔路、第2熱交換部30の孔路、及び、ブリッジの連通ための孔又は溝に連通していなく、貫通孔2032からブリッジ20の第1熱交換部10に対向し又は近接する連通用の孔までの距離は、1.5mm以上であり、貫通孔2032からブリッジにおける第1熱交換部に対向又は近接する連通用の溝までの距離は、1.5mm以上であり、貫通孔2032からブリッジにおける第2熱交換部に対向又は近接する連通用の孔までの距離は、1.5mm以上であり、貫通孔2032からブリッジにおける前記第2熱交換部に対向又は近接する連通用の溝までの距離は、1.5mm以上である。
【0055】
接続部材45は、本体部4510及び延在部4511を含み、接続部材40には、第4接続口54、第5接続口55、第6接続口56、及び、係合固定又は位置制限のための固定孔459が設けられ、接続部材45は、第2熱交換部30と対向する側に溝455を備え、溝455は、盲孔に類似する構成であり、溝455は、延在部から第6接続口56が位置する位置まで延在し、第6接続口56に連通する。
接続部材は、固定又は位置制のための固定部材450をさらに含む。
そして、この固定部材450は、固定孔409に固定又は位置制限されるように配置される。
第2熱交換部は、接続部材40と対向し、第4孔路302、第1孔路303、及び第2孔路304を備え、接続部材40の第4接続口54は、第1孔路303に対応し、第5接続口55は、第4孔路302に対応し、第6接続口56は、溝455によって第2孔路304に対応して連通する。
【0056】
絞り熱交換ユニットは、熱管理システムの装着接続を便利にして、接続される管路を減少させ、システムの体積を小さくする。
当該絞り熱交換ユニットが車両熱管理システムに適用されることを例として説明し、ここで、実際に使用する時、これらの部品は、相対的に固定されたものであり、明らかに説明するために、当該分解図は、冷媒の流動方式を示し、容易に説明するためである。
具体的な車両熱管理システムにおいて、車両熱管理システムは、冷媒システムと電池熱管理システムとを含み、図34及び他の図面を参照し、電池熱管理システムは、絞り熱交換ユニットの第1接続口部101、第2接続口部102、及び第1熱交換部における第1接続口、第2接続口に連通する流路部分を含む。
そして、電池の熱は、冷却液に伝達されることができ、第1接続口51又は第2接続口52を介して第1熱交換部の当該部分の流路を流れ、第1熱交換部において別の流路の冷媒と熱交換を行って、冷却液が冷やされた後、戻って、電池を冷却させる。
第3接続口53、第4接続口54、第5接続口55、及び、第6接続口56は、それぞれ冷媒システムに連通し、例えば、凝縮器により冷却された冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入って、又は、液体貯蔵器を通過した冷媒は、第3接続口53を介して絞り熱交換ユニットに入って、このように、高温高圧の冷媒は、ブリッジと第2熱交換部とが係合されて導流溝264が位置する空間により形成された流路を介して第2熱交換部の第3孔路301に達し、第2熱交換部30において別の流路の冷媒と熱交換を行った後、第4孔路302に達し、第4孔路302に達した冷媒は、以下の2つの部分に分けられ、一部は、接続部材45、第5接続口55を介して流出し、例えば、第5接続口55を介して前部蒸発器又は、他の蒸発器へ通じて、蒸発器の前には、絞り素子が設けられ、絞られた後、分流して2つの蒸発器へ通じて、又は、分流、絞りを行った後、蒸発器に入ってもよく、他方の部分の冷媒は、ブリッジの孔262、ブリッジと第1熱交換部の係合部とが係合されて第3溝263が位置する空間により形成された流路、及び絞り素子に連通する連通口105を介して絞り素子110に入って、絞り素子110によって絞られた後、第1熱交換部10の第2孔路104に入って、第1熱交換部の冷媒流路において冷却液流路の冷却液と熱交換を行って、第1孔路103に達し、ブリッジと第1熱交換部の係合部とが係合されて第4溝265が位置する空間により形成された流路、及び、孔266を介して、第2熱交換部の第1孔路303に達し、第1孔路303に対応する第4接続口を介して流出し、例えば圧縮機に戻って、また、第6接続口56は、前部蒸発器及び/又は、其他蒸発器から戻った冷媒を連通させ、当該部分の低温冷媒は、接続部材45と第2熱交換部とが係合されて溝455が位置する空間により形成された流路を介して、第2熱交換部の第2孔路304及び第1孔路303へ流れ、第3孔路301から第4孔路302へ流れる高温冷媒と熱交換を行って、第1孔路303において当該2つの部分の冷媒が合流した後、第4接続口54を介して、圧縮機に戻っている。
このように、一部の低温冷媒は、高温冷媒を冷却させ、冷媒の凝縮温度を低減させ、圧縮機に戻った冷媒温度を高くすることがない。
ブリッジ20には、センシング素子250、例えば、感温素子の装着のための第1装着部207がさらに設けられ、感温用センサーヘッド2501は、装着部を貫通し、孔266及び/又は第4溝265が位置する流路に位置している。
このように、第1熱交換部を通過した後冷媒の温度、言い換えると、蒸発器の出口温度を取得できる。
この第2熱交換部は、高温冷媒と一部の低温冷媒との熱交換を実現し、高温冷媒の温度を低減させた上で、冷媒の、圧縮機に戻った温度を高くしすぎることがなく、効率を向上させる。
【0057】
この絞り熱交換ユニットは、第1熱交換部、ブリッジ、及び、第2熱交換部を含み、ブリッジの少なくとも一部は、第1熱交換部と第2熱交換部との間に位置し、ブリッジによって2つの熱交換部の間の流体の連通方式を容易に実現でき、異なるシステムニーズについて、ブリッジの構成を変更することで実現し、システムの管路を簡単にして、接続口の間の管路の配置を減少させ、システム接続が簡単且つ容易である。
上記ユニットの第1熱交換部の冷媒流路は、単一フローであってもよく、即ち、第2孔路104から第1孔路103へ流れ、また、三フローであってもよく、即ち、第1熱交換部は、横方向で略3つの部分に分けられ、第1フローは、第2孔路104の最も下の部分から第1孔路103の最も下の部分へ流れてから、第1孔路103の中間部分から第2孔路104の中間部分へ流れ、その後、第2孔路104の上の部分から第1孔路103の上の部分へ流れ、そのため、実施例において第1孔路103から流出する場合のみを説明する。
特に説明しない限り、ブリッジの厚さとは、ブリッジの2つの係合部の平面部の間の厚さを指す。
本明細書における流れ方向は、限定でも、密閉の要求でもなく、ただ説明であり、他の部品を追加し、例えば、圧縮機の前に他の制御弁部材などを追加してもよい、例えば、蒸発器へ通じることは、蒸発器の前に絞り素子を配置し、さらに制御弁などを備えることを含む。
そして、本明細書において、第1熱交換部の第2孔路104は、絞り素子110の出口に連通するが、ブリッジと対向する場合、一般的に口部を配置しなくてもよく、図面は、ただ当該孔路の位置を示す。
これらは、実際のシステムに応じて変更してもよく、連通状況は、例えば、第1接続口は、第2接続口に連通しても、その同時、他の接続口にも連通するという状況を排除しない。
【0058】
ここで、以上の実施形態は、本発明を限定していなく、本発明を説明するためのものであり、例えば、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」などの方向性の定義であり、本明細書において、上記の実施形態を参照して本発明を既に詳しく説明したが、当業者であれば理解できるように、相変わらず本発明に対して補正、組み合わせ又は、等価置換を行ってもよく、本発明の精神及び範囲から逸脱しない全ての改良は、いずれも本解決策の請求項範囲内に該当する。
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