IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士ゼロックス株式会社の特許一覧

特許7480479情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム
<>
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図1
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図2
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図3
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図4
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図5
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図6
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図7
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図8
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図9
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図10
  • 特許-情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20240501BHJP
【FI】
G06Q10/02
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2019144646
(22)【出願日】2019-08-06
(65)【公開番号】P2021026549
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2022-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100113310
【弁理士】
【氏名又は名称】水戸 洋介
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-237961(JP,A)
【文献】特開2019-057114(JP,A)
【文献】特開2002-063322(JP,A)
【文献】特開2005-316820(JP,A)
【文献】特開2008-090409(JP,A)
【文献】特開2015-109526(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記予約手段は、利用者からの同意があった場合に、前記後に利用できるようにする予約を行う請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記予約手段は、前記予約場所について行われている前記予約がなされている日に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、
を備え、
前記予約手段は、前記予約場所についての予約を行った予約者が既に行っている他の予約の予約日に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う、情報処理システム。
【請求項5】
前記予約手段は、前記他の予約の一つ後に又は一つ前に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記予約手段は、前記他の予約により予約されている場所を、前記後に利用できるようにする予約で利用する場所として予約する請求項4又は5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記予約手段は、前記他の場所を後に利用できるようにする予約を行う場合、前記予約場所から予め定められた距離内にある当該他の場所を後に利用できるようにする予約を行う請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記予約手段は、前記他の場所を後に利用できるようにする予約を行う場合、前記予約場所の最寄り駅が最寄り駅となる他の場所を後に利用できるようにする予約を行う請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記予約手段は、前記予約場所の予約開始時刻に遅れて利用者が当該予約場所の利用を開始した場合、当該予約開始時刻から当該利用の開始までの経過時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記予約手段は、前記予約開始時刻よりも後に前記予約場所に利用者が来たことが検知された場合に、当該予約開始時刻に遅れて当該利用者が当該予約場所の利用を開始したと判断し、当該予約開始時刻から当該利用の開始までの経過時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記予約手段は、前記後に利用できるようにする予約による前記利用時間を、前記経過時間に相当する時間に決定する請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記予約手段は、前記後に利用できるようにする予約による前記利用時間を、前記経過時間に相当する時間よりも短い時間に決定する請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記予約手段は、前記経過時間が予め定められた時間よりも短い場合、前記後に利用できるようにする予約を行わない請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記予約手段は、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を、予め定められた単位時間の整数倍の時間に決定する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、
を備え、
前記予約手段は、前記予約場所の予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所の利用を終了した場合、当該利用の終了時刻から当該予約終了時刻までの時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する、
情報処理システム。
【請求項16】
予約場所の予約終了時刻についての情報を取得する情報取得手段と、
前記予約場所の前記予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所から出たことが検知された場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項17】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項18】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、
を備え、
前記予約手段は、前記予約場所についての予約を行った予約者が既に行っている他の予約の予約日に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う、情報処理装置。
【請求項19】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、
を備え、
前記予約手段は、前記予約場所の予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所の利用を終了した場合、当該利用の終了時刻から当該予約終了時刻までの時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する、
情報処理装置。
【請求項20】
予約場所の予約終了時刻についての情報を取得する情報取得手段と、
前記予約場所の前記予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所から出たことが検知された場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項21】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得機能と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握機能と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項22】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得機能と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握機能と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、
前記予約機能は、前記予約場所についての予約を行った予約者が既に行っている他の予約の予約日に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う、
プログラム。
【請求項23】
予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得機能と、
利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握機能と、
利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、
前記予約機能は、前記予約場所の予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所の利用を終了した場合、当該利用の終了時刻から当該予約終了時刻までの時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する、
プログラム。
【請求項24】
予約場所の予約終了時刻についての情報を取得する情報取得機能と、
前記予約場所の前記予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所から出たことが検知された場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯情報端末の現在位置の変位値から予約者が予約時間に間に合うか否かを判断し、予約時間に間に合わない場合に予約変更、または予約取消しを行い、予約表の内容を変更する処理が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-279260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
利用者が場所を予約したうえでこの場所を利用するにあたり、この利用者が遅刻したり早退したりすると、予約場所を実際に利用する利用時間が、当初予定していた予約時間よりも短くなる。
この場合、例えば、利用者が自身で場所の再予約を行うことで、遅刻や早退により利用できなかった時間の分、場所を再び利用できるが、この予約には手間を要するため、この再予約が行われないことも想定される。
本発明の目的は、予約した場所の開始時間に間に合わない場合に再度予約についての設定の変更を行う場合や、場所の予約終了時刻よりも前にこの場所から利用者が出ることに伴い再度予約についての設定の変更を行う場合に比べ、予約可能な場所を利用者が利用するにあたっての利用者の利便性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、を備える情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記予約手段は、利用者からの同意があった場合に、前記後に利用できるようにする予約を行う請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記予約手段は、前記予約場所について行われている前記予約がなされている日に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、を備え、前記予約手段は、前記予約場所についての予約を行った予約者が既に行っている他の予約の予約日に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う、情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記予約手段は、前記他の予約の一つ後に又は一つ前に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記予約手段は、前記他の予約により予約されている場所を、前記後に利用できるようにする予約で利用する場所として予約する請求項4又は5に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記予約手段は、前記他の場所を後に利用できるようにする予約を行う場合、前記予約場所から予め定められた距離内にある当該他の場所を後に利用できるようにする予約を行う請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記予約手段は、前記他の場所を後に利用できるようにする予約を行う場合、前記予約場所の最寄り駅が最寄り駅となる他の場所を後に利用できるようにする予約を行う請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記予約手段は、前記予約場所の予約開始時刻に遅れて利用者が当該予約場所の利用を開始した場合、当該予約開始時刻から当該利用の開始までの経過時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記予約手段は、前記予約開始時刻よりも後に前記予約場所に利用者が来たことが検知された場合に、当該予約開始時刻に遅れて当該利用者が当該予約場所の利用を開始したと判断し、当該予約開始時刻から当該利用の開始までの経過時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記予約手段は、前記後に利用できるようにする予約による前記利用時間を、前記経過時間に相当する時間に決定する請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記予約手段は、前記後に利用できるようにする予約による前記利用時間を、前記経過時間に相当する時間よりも短い時間に決定する請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、前記予約手段は、前記経過時間が予め定められた時間よりも短い場合、前記後に利用できるようにする予約を行わない請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項14に記載の発明は、前記予約手段は、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を、予め定められた単位時間の整数倍の時間に決定する請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項15に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、を備え、前記予約手段は、前記予約場所の予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所の利用を終了した場合、当該利用の終了時刻から当該予約終了時刻までの時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する、情報処理システムである。
請求項16に記載の発明は、予約場所の予約終了時刻についての情報を取得する情報取得手段と、前記予約場所の前記予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所から出たことが検知された場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、を備える情報処理システムである。
請求項17に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、を備える情報処理装置である。
請求項18に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、を備え、前記予約手段は、前記予約場所についての予約を行った予約者が既に行っている他の予約の予約日に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う、情報処理装置である。
請求項19に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得手段と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握手段と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、を備え、前記予約手段は、前記予約場所の予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所の利用を終了した場合、当該利用の終了時刻から当該予約終了時刻までの時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する、情報処理装置である。
請求項20に記載の発明は、予約場所の予約終了時刻についての情報を取得する情報取得手段と、前記予約場所の前記予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所から出たことが検知された場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約手段と、を備える情報処理装置である。
請求項21に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得機能と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握機能と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
請求項22に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得機能と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握機能と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、前記予約機能は、前記予約場所についての予約を行った予約者が既に行っている他の予約の予約日に前記後に利用できるようにする予約が入るように、予約を行う、プログラムである。
請求項23に記載の発明は、予約場所について行われている予約についての情報を取得する情報取得機能と、利用者が前記予約場所に来たことを示す検知結果と、利用者が当該予約場所から出たことを示す検知結果とに基づき、利用者が当該予約場所を実際に利用した利用時間を把握する利用時間把握機能と、利用者が前記予約場所を実際に利用した前記利用時間が当該予約場所の予約時間よりも短い場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、前記予約機能は、前記予約場所の予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所の利用を終了した場合、当該利用の終了時刻から当該予約終了時刻までの時間に基づき、前記後に利用できるようにする予約による利用時間を決定する、プログラムである。
請求項24に記載の発明は、予約場所の予約終了時刻についての情報を取得する情報取得機能と、前記予約場所の前記予約終了時刻よりも前に利用者が当該予約場所から出たことが検知された場合に、当該予約場所又は当該予約場所以外の他の場所を後に利用できるようにする予約を行う予約機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1、17、21の発明によれば、予約した場所の開始時間に間に合わない場合に再度予約についての設定の変更を行う場合や、場所の予約終了時刻よりも前にこの場所から利用者が出ることに伴い再度予約についての設定の変更を行う場合に比べ、予約可能な場所を利用者が利用するにあたっての利用者の利便性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、利用者が望んでいる場合に、場所を後に利用できるようにする予約が行われるようになる。
請求項の発明によれば、予約がなされている日とは別の日に、後に利用できるようにする予約が入る場合に比べ、利用者が場所を利用する際の利便性を高めることができる。
請求項4、18、22の発明によれば、他の予約の予約日とは別の日に、後に利用できるようにする予約が入る場合に比べ、利用者が場所を利用する際の利便性を高めることができる。
請求項の発明によれば、他の予約の一つ後に又は一つ前に、後に利用できるようにする予約が入らない場合に比べ、利用者が場所を利用する際の利便性を高めることができる。
請求項の発明によれば、他の予約により予約されている場所とは異なる場所が、後に利用できるようにする予約で利用する場所として予約される場合に比べ、利用者が場所を利用する際の利便性を高めることができる。
請求項の発明によれば、予約場所から予め定められた距離内にはない他の場所を後に利用できるようにする予約が行われる場合に比べ、利用者が場所を利用する際の利便性を高めることができる。
請求項の発明によれば、予約場所の最寄り駅とは異なる駅が最寄り駅となる他の場所を後に利用できるようにする予約が行われる場合に比べ、利用者が場所を利用する際の利便性を高めることができる。
請求項の発明によれば、予約開始時刻から実際の利用の開始までの経過時間を考慮に入れて、後に利用できるようにする予約による利用時間を決定することできる。
請求項10の発明によれば、予約開始時刻から、予約場所に利用者が実際に来たことが検知されるまでの経過時間に基づき、後に利用できるようにする予約による利用時間を決定することできる。
請求項11の発明によれば、利用者は、予約場所の予約開始時刻からこの予約場所の実際の利用を開始するまでの経過時間に相当する時間、後に利用できるようにする予約により予約された場所の利用を行える。
請求項12の発明によれば、後に利用できるようにする予約による場所の利用時間が、経過時間に相当する時間に決定される場合に比べ、予約開始時刻に間に合うように予約場所へ向かおうとする動機が利用者に生じやすくなる。
請求項13の発明によれば、経過時間の長短に関わらず後に利用できるようにする予約が一律に行われる場合に比べ、経過時間が極めて短いにも関わらず後に利用できるようにする予約が行われることを抑制できる。
請求項14の発明によれば、後に利用できるようにする予約による利用時間を、予め定められた単位時間に基づかずに決める場合に比べ、場所の利用時間に関する処理が煩雑となることを抑制できる。
請求項15、19、23の発明によれば、予約場所の予約終了時刻よりも前に利用者が予約場所の利用を終了した場合に、この利用の終了時刻から予約終了時刻までの時間に基づき、後に利用できるようにする予約による利用時間を決定できる。
請求項16、20、24の発明によれば、場所の予約終了時刻よりも前にこの場所から利用者が出ることに伴い再度予約についての設定の変更を行う場合に比べ、予約可能な場所を利用者が利用するにあたっての利用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】情報処理システムの全体構成を概略的に示す図である。
図2】ブース型の空間の例を説明する図である。
図3】空間管理サーバのハードウェア構成の一例を説明する図である。
図4】ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】空間管理サーバの機能構成の例を説明する図である。
図6】予約申込者が空間の予約を行う際に、この予約申込者のユーザ端末に表示される表示画面の一例を示した図である。
図7】ユーザ端末に表示される表示画面の他の一例を示した図である。
図8】空間管理サーバの情報格納部に格納されている予約リストを示した図である。
図9】空間管理サーバにより行われる自動予約の処理の流れの一例を示した図である。
図10】予約リストの他の例を示した図である。
図11】空間データベースを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成を概略的に示す図である。
本実施形態では、利用者により予約されて使用される場所の一例である複数の空間2が設けられている。
【0009】
空間2は、ブース、宿泊施設等の客室、会社内等の会議室等を含む。これらは、壁や間仕切り等によって周囲から区切られている空間2の一例である。また、本実施形態における空間2は、飲食店や理髪店等でサービスの提供を受けるテーブルや座席等を含む。これらは、周囲に開放された空間2の一例である。
【0010】
図1に示す情報処理システム1は、クラウドネットワーク3に接続された各種の端末で構成されている。
図1では、クラウドネットワーク3に接続される端末の例として、ユーザが操作するユーザ端末4、空間2を管理する空間管理サーバ5が示されている。また、クラウドネットワーク3には、空間2が接続されている。より具体的には、空間2には、各種の機器が設置され、この機器が、クラウドネットワーク3に接続されている。
【0011】
ここで、空間2を管理する事業者は、単独でも複数でもよい。例えば予約の管理、入退室や室内の利用状況などの管理、ユーザに対する利用料金の請求に関する管理、利用者として登録されている会員の管理のそれぞれを、異なる事業者が分担してもよい。
また、前述したように、予約の対象として管理される空間2は、同種である必要もない。例えば空間2の一部はブースであり、空間2の一部は飲食店等の座席やテーブルでもよい。
また、1つの目的又は機能についての管理を、複数の事業者が協働で提供してもよい。
【0012】
本実施形態では、空間2の扉に電子錠が取り付けられており、空間2の各々は、施錠可能となっている。本実施形態では、空間2の解錠権限を有する者が、この空間2の利用を行えるようになっている。
空間2の解錠にあたっては、解錠を行う者が、自身のユーザ端末4を操作して、解錠の指示をする。この指示は、空間管理サーバ5へ送られ、空間管理サーバ5は、この指示を受信する。そして、空間管理サーバ5は、解錠の指示があった空間2の解錠の指示を行う。これにより、この空間2に設置された電子錠が作動し、空間2の解錠が行われる。
【0013】
本実施形態では、ユーザ端末4として、携帯可能なスマートフォンを想定する。もっとも、携帯可能なユーザ端末4は、いわゆるウェアラブル端末でもよいし、ノート型のコンピュータやゲーム端末でもよい。
【0014】
空間管理サーバ5は、空間2に関連する各種の情報を管理する。空間管理サーバ5は、例えば利用者を特定する情報、予約の対象である空間2を特定する情報、予約の開始日時、予約の終了日時等を管理する。
利用者を特定する情報には、例えば利用者の氏名、性別、年齢、アカウント、パスワード、個人に付された管理用の情報が含まれる。また、利用の対象である空間2を特定する情報には、例えば住所又は所在の場所を特定する情報、管理用の名称や番号が含まれる。
【0015】
なお、空間管理サーバ5は、空間2に関連付けられている物品やサービスの予約を管理してもよい。例えば貸し出しや使用の許諾が可能な物品やサービス、消費される又は消耗する物品やサービスを管理してもよい。
また、空間管理サーバ5は、空間2の利用に関連する各種の情報を管理する。空間管理サーバ5は、例えば、空間2の利用状況についての情報、空間2を利用する利用者についての情報を管理する。
さらに、空間管理サーバ5は、空間2の解錠および施錠を行う。
【0016】
<空間2の外観構成>
図2は、ブース型の空間2の例を説明する図である。
図2に示すブース型の空間2は、例えば駅の構内、空港、オフィスビル、飲食店やデパート等の商業施設、銀行、図書館、美術館、博物館、公共機関や施設、連絡通路、公園等、室内外を問わずに配置される。
【0017】
図2に示すブース型の空間2の各々は、天井が取り付けられている閉鎖型のブースである。ただし、閉鎖型とは、密閉の意味ではなく、実用的な防音性能を備えていればよい。このため、通気口や小窓等の開口や隙間が、空間2を構成する躯体の一部分に設けられていてもよい。また、窓は開閉が可能でもよい。
【0018】
図2に示す空間2の躯体は、天井20Aと、床面20Bと、開閉可能な扉22が取り付けられている壁面20Cと、壁面20Cの両側に位置する2つの壁面20D及び20Eと、扉22の対面側に位置する壁面20Fとで構成される。
図2の場合、天井20Aには、換気口23が設けられている。換気口23には、開口面積の調整が可能なルーバ23Aが取り付けられている。図2のルーバ23Aは、全開状態にある。
【0019】
本実施形態では、換気口23を通じて、躯体の内部と外部とが通じており、躯体の内部の気温は、躯体の外部の気温に概ね等しくなっている。付言すると、本実施形態では、躯体の内部に、暖房装置、冷房装置などの空調機器が設置されておらず、躯体の内部の気温と、躯体の外部の気温とが概ね等しくなっている。
なお、躯体の内部に空調機器を設置し、躯体の内部の温度の調整を行えるようにしてもよい。
【0020】
本実施の形態の場合、扉22は、壁面20Cに沿って移動が可能な引き戸を想定する。図2の場合、扉22は、一方向にスライドされる片引き扉であるが、2枚以上の部材を行き違わせて開閉する引き違い扉でも、2枚の部材を左右にスライドする引き分け扉でもよい。
本実施の形態の場合、扉22には、開閉時にユーザが掴む取手22Aが取り付けられている。また、扉22には、扉22の解錠および施錠を可能にする電子錠22Cが取り付けられている。
【0021】
空間2の利用人数は、空間2の容積によっておおよそ決まる。本実施の形態における空間2は、基本的に1人が使用する個室型を想定する。
もっとも、空間2は、多人数を収容可能な大部屋でもよい。大部屋は、単独の部屋として構成されていてもよいが、空間2の壁面20D及び20Eの一方又は両方を取り除いた複数の空間2を連結することで形成してもよい。
なお、個室型とは1人しか利用できない意味ではなく、少人数、例えば2~3人の利用が可能な意味で使用する。
空間2を構成する躯体の形状や構造、提供される設備や性能は任意である。例えば天井20Aを取り除いた構成も可能である。
【0022】
本実施の形態の場合、躯体の内部には、不図示の机と椅子が1つずつ配されている。机の上には、備え付けの備品及び機器、予約された備品及び機器等が配置される。
また、躯体の内部には、躯体の内部の撮影を行うカメラなどにより構成される撮影装置24、躯体の内部の利用者を検出する人感センサ25が設けられている。また、躯体の内部には、空間2の温度を検出する温度センサ26が設けられている。
【0023】
さらに、躯体の外表面には、空間2を利用する利用者の個々の情報を取得するための情報取得装置29が設けられることもある。
この情報取得装置29は、例えば、翳されるIDカードを読み取るリーダにより構成される。また、その他に、情報取得装置29は、利用者の指紋や静脈の配置などを読み取るリーダなどであってもよい。
【0024】
図3は、空間管理サーバ5のハードウェア構成の一例を説明する図である。
空間管理サーバ5は、装置全体の動作を制御する制御ユニット101と、管理データ等を記憶するハードディスクドライブ102と、LAN(=Local Area Network)ケーブル等を介した通信を実現するネットワークインターフェース103とを有している。
【0025】
制御ユニット101は、CPU(=Central Processing Unit)111と、基本ソフトウェアやBIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROM(=Read Only Memory)112と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)113とを有している。CPU111はマルチコアでもよい。また、ROM112は、書き換え可能な不揮発性の半導体メモリでもよい。制御ユニット101は、いわゆるコンピュータである。
【0026】
ハードディスクドライブ102は、円盤状の基板表面に磁性体を塗布した不揮発性の記憶媒体にデータを読み書きする装置である。もっとも、不揮発性の記憶媒体は、半導体メモリや磁気テープでもよい。
この他、管理サーバは、必要に応じ、キーボード、マウス等の入力デバイス、液晶ディスプレイ等の表示デバイスも備える。
制御ユニット101と、ハードディスクドライブ102と、ネットワークインターフェース103は、バス104や不図示の信号線を通じて接続されている。
【0027】
図4は、ユーザ端末4のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示す構成は、ユーザ端末4がスマートフォンの場合を想定する。
ユーザ端末4は、装置全体の動作を制御する制御ユニット201と、各種のデータを記憶するメモリカード202と、無線通信の規格に準拠する各種の通信インターフェース203と、タッチセンサ等の入力デバイス204と、液晶ディスプレイや有機EL(=Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイス205と、GPS(=Global Positioning System)センサ206を有している。
【0028】
制御ユニット201は、CPU211と、ファームウェアやBIOS等が記憶されたROM212と、ワークエリアとして用いられるRAM213とを有している。CPU211はマルチコアでもよい。また、ROM212は、書き換え可能な不揮発性の半導体メモリでもよい。
【0029】
通信インターフェース203は、例えば移動通信システムとの接続に使用されるインターフェース、無線LANとの接続に使用されるインターフェースである。
GPSセンサ206は、GPS衛生からの電波を受信してユーザ端末4の位置を測定するセンサである。GPSセンサ206から出力される緯度、経度、高度の情報は、ユーザ端末4の現在位置を与える。なお、GPSセンサ206は、屋内用の測位システムに対応してもよい。
【0030】
図5は、空間管理サーバ5(図1参照)の機能構成の例を説明する図である。なお、図5では、空間2の予約に関する機能構成を示している。
空間管理サーバ5は、予約情報取得部51と、予約部52と、予約者検知部53と、情報格納部54とを備える。
なお、本実施形態では、これらの機能部が、情報処理装置の一例としての空間管理サーバ5に設けられた場合を説明したが、複数台の情報処理装置を用意し、これらの機能部を、この複数台の情報処理装置に分散して設けるようにしてもよい。この場合、この複数台の情報処理装置により情報処理システムが構成され、この情報処理システムにより、これらの機能部が実現される形となる。
【0031】
予約情報取得部51、予約部52、予約者検知部53は、例えば、制御ユニット101(図3参照)によるプログラムの実行により実現される。また、情報格納部54は、例えば、ハードディスクドライブ102により実現される。
【0032】
情報取得手段の一例としての予約情報取得部51は、予約者が空間2について行っている予約についての情報を取得する。
予約手段の一例としての予約部52は、予約者が予約した空間2を実際に利用した利用時間がこの空間2の予約時間よりも短い場合に、この空間2又はこの空間2以外の他の空間2をこの予約者が後に利用できるようにする予約を行う。
予約者検知部53は、予約者が予約している空間2にこの予約者が来たことを検知する。また、予約者検知部53は、予約者が予約している空間2からこの予約者が出たことを検知する。
情報格納部54は、空間2の予約に関する情報を保持する。
【0033】
図6は、予約申込者が空間2の予約を行う際に、この予約申込者のユーザ端末4に表示される表示画面の一例を示した図である。
図6に示すこの表示画面では、地図の表示が行われるとともに、この地図上に、予約申込者により予約される場所の一例である空間2の設置箇所が複数表示されている。
【0034】
本実施形態では、予約申込者は、空間2の予約を行う際、まず、表示されている複数の設置箇所の中から設置箇所を選択する。
なお、このような表示形態に限らず、例えば、リスト形式で、複数の設置箇所を表示し、予約申込者が、リストの中から設置箇所を選択するようにしてもよい。
【0035】
設置箇所が選択されると、図7(ユーザ端末4に表示される表示画面の他の一例を示した図)に示すように、選択された設置箇所における空室の状況が、時間毎に表示される。
予約申込者は、この表示画面に対する操作を行って、空間2の予約時間を指定したうえで、確定ボタン(不図示)を押圧する。
【0036】
これにより、空間管理サーバ5が予約の確定処理を行う。
具体的には、空間管理サーバ5は、空間2の設置箇所および予約時間についての情報を受け付けたうえで、この設置箇所および予約時間についての情報を情報格納部54に登録し、予約の確定処理を行う。
そして、予約の確定結果が、ユーザ端末4へ送信され予約申込者に通知される。
【0037】
図8は、空間管理サーバ5の情報格納部54に格納されている予約リストを示した図である。
本実施形態では、予約者による空間2の予約が確定すると、図8に示すように、予約リストに、この予約者が追加される。より具体的には、予約リストには、空間2毎および予約時間毎に、予約を行った者が登録される。
この例では、空間2Bの、4月5日、予約時間20:00~20:30における予約者は、予約者Fであることを示している。
【0038】
本実施形態では、ユーザ端末4から、空間2の解錠の指示を受信すると、この解錠の指示を行った者と、予約リストに登録されている者とを照合し、指示を行った者が、予約リストに登録されている場合、空間2の解錠を行う。
より具体的には、本実施形態では、予約者が解錠を行う際、ユーザ端末4にて、IDやパスワードの入力を受け付け、ユーザ端末4の操作を行う操作者の認証を行って、ユーザ端末4を操作する操作者を特定する。
そして、本実施形態では、この認証が済んだユーザ端末4から、解錠の指示があると、この解錠の指示を行った操作者が、予約リストに登録されているかを判断する。そして、登録されている場合、空間管理サーバ5が空間2の解錠を行う。
【0039】
図9は、空間管理サーバ5により行われる自動予約の処理の流れの一例を示した図である。
本実施形態では、予約者が予約した空間2(以下、「当初予約空間2」と称する)を実際に利用した利用時間がこの当初予約空間2の予約時間よりも短い場合、予約部52が、この予約者のための予約を更に行うようになっている。
より具体的には、予約部52は、予約者が当初予約空間2を実際に利用した利用時間がこの当初予約空間2の予約時間よりも短い場合、この当初予約空間2又はこの当初予約空間2以外の他の空間2を、この予約者が後に利用できるようにする予約を行う。
【0040】
この処理を行うにあたっては、まず、予約情報取得部51が、予約者により行われた予約の情報を取得する(ステップ101)。付言すると、予約情報取得部51は、当初予約空間2についてなされている予約の情報を取得する。
より具体的には、予約情報取得部51は、予約リスト等を参照して、予約者により行われた予約の情報を取得する。
より具体的には、予約情報取得部51は、予約者名、当初予約空間2、予約開始時刻、予約終了時刻などを含む予約情報を取得する。
【0041】
次いで、本実施形態では、予約部52が、予約者により予約されている当初予約空間2の、この予約者による利用が終了したか否かを判断する(ステップ102)。
そして、予約部52は、ステップS102にて、この当初予約空間2の利用が終了したと判断した場合、予約者がこの当初予約空間2を実際に利用した利用時間である実利用時間を把握する(ステップ103)。
なお、本明細書では、以下、予約者が当初予約空間2について行っている予約を、「当初予約」と称する。
【0042】
次いで、予約部52は、予約情報取得部51が取得した予約開始時刻、予約終了時刻に基づき、予約時間を把握する(ステップ104)。より具体的には、予約部52は、予約終了時刻と予約開始時刻との差を、予約時間として把握する。
そして、予約部52は、実利用時間が予約時間よりも短いか否かを判断する(ステップ105)。そして、予約部52は、実利用時間が予約時間よりも短い場合、空間2の予約を新たに行う(ステップ106)。
【0043】
より具体的には、空間2の予約を新たに行う場合、予約部52は、予約者により予約されていた当初予約空間2又はこの当初予約空間2以外の他の空間2を、利用者の一例であるこの予約者が後に利用できるようにする予約(以下、「後利用用予約」と称する)を行う。
具体的には、予約部52は、当初予約における実利用時間がこの当初予約の予約時間よりも短い場合、予約リストに、この予約者についての情報を新たに登録して、後利用用予約を行う。
【0044】
付言すると、予約部52は、例えば、予約者が遅刻し、当初予約の予約開始時刻よりも後に当初予約空間2に予約者が来たことが検知された場合に、実利用時間が予約時間よりも短いと判断して、後利用用予約を行う。
より具体的には、予約部52は、予約開始時刻よりも後に当初予約空間2に予約者が来たことが予約者検知部53により検知された場合に、実利用時間が予約時間よりも短いと判断して、後利用用予約を行う。
【0045】
また、その他に、予約部52は、予約者が早退し、当初予約空間2の予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2の利用を終了した場合、実利用時間が予約時間よりも短いと判断して、後利用用予約を行う。
より具体的には、予約部52は、予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2から出たことが予約者検知部53により検知された場合に、予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2の利用を終了したと判断し、後利用用予約を行う。
【0046】
ここで、本実施形態では、予約開始時刻よりも後に当初予約空間2に予約者が来たことの検知、および、予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2から出たことの検知は、予約者検知部53が行う。
予約者検知部53は、例えば、人感センサ25、情報取得装置29、撮影装置24、電子錠22Cなどからの出力に基づき、予約開始時刻よりも後に当初予約空間2に予約者が来たことの検知、および、予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2から出たことの検知を行う。
【0047】
具体的には、予約者検知部53は、人感センサ25による人の検知、情報取得装置29による予約者のIDカードの読み取り、撮影装置24による予約者の撮影、予約者による電子錠22Cの解錠などを検出する。
そして、予約者検知部53は、予約開始時刻よりも後にこれらの検出を行った場合に、予約開始時刻よりも後に当初予約空間2に予約者が来たことを示す検知結果を出力する。
【0048】
また、予約者検知部53は、人感センサ25による人の不検出、情報取得装置29による予約者のIDカードの読み取り(空間2からの予約者の退出に伴う読み取り)、撮影装置24により得られる映像における予約者の不検出、予約者による電子錠22Cの施錠などを検出する。
そして、予約者検知部53は、予約終了時刻よりも前にこれらの検出を行った場合、予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2から出たことを示す検知結果を出力する。
【0049】
なお、予約部52は、実利用時間が予約時間よりも短い場合、一律に後利用用予約を行うのに限らず、例えば、実利用時間が予約時間よりも短く、且つ、実利用時間と予約時間との差が予め定められた時間よりも大きい場合に、後利用用予約を行うようにしてもよい。
【0050】
また、予約部52による予約は、予約者からの同意があった場合に行ってもよい。
具体的には、この場合、例えば、後利用用予約を確定する前の段階において、ユーザ端末4を通じて、予約者に対して、後利用用予約を行ってよいかの問い合わせを行う。そして、予約部52は、これに対して肯定的な返事があった場合に、後利用用予約を行う。
言い換えると、予約部52は、肯定的な返事があった場合に、当初予約の予約者を予約リストへ追加し、後利用用予約を行う。
【0051】
ここで、利用者が空間2を予約したうえでこの空間2を利用するにあたり、この利用者が遅刻したり早退したりすると、この利用者は、予約空間2を実際に利用する実利用時間が、当初予定していた予約時間よりも短くなる。
この場合、例えば、利用者が自身で空間2の再予約を行うことで、遅刻や早退により利用できなかった時間の分、空間2を再び利用できるようになる。しかしながら、この再予約には、手間を要する。
これに対し、本実施形態では、予約部52によって自動で再予約が行われる形となり、利用者の手間が軽減され、利用者の利便性が向上する。
【0052】
また、本実施形態のように、自動で再予約が行われる場合、利用者が自身で再予約を行う場合に比べ、利用者による空間2の利用が促進される。そして、この場合、利用者への課金の機会が増え、空間2の運営者の収益が向上する。
ここで、課金の形態としては、例えば、従量制が考えられ、空間2の利用時間に応じて課金する態様が考えられる。この場合に、上記のように、自動で予約される構成であると、利用者が空間2を利用する機会が増加し、利用者への課金の機会が増える。これにより、運営者の収益が向上する。
【0053】
また、本実施形態のように、自動で再予約が行われる場合は、利用者による直前のキャンセルが減る。そして、この場合も、利用者への課金の機会が増え、空間2の運営者の収益が向上する。
ここで、空間2を利用できなかった分の再利用が行えない場合、利用者は、遅刻や早退すると、この空間2を利用できなかった分だけ損をするため、遅刻したり早退したりする場合には、予約開始時刻の直前に、空間2の予約のキャンセルを行う傾向にある。
【0054】
より具体的には、ここで、例えば、利用時間に関わらずある単位時間毎に課金がなされ且つ予約開始時刻よりも前のキャンセルであればキャンセル料が発生しない、という契約形態を想定する。
この場合、利用者は、遅刻や早退をすると、利用出来なかった時間の分まで実質的に課金がなされるため、ユーザは、遅刻や早退する場合には、直前のキャンセルで対応しようとする。
このような直前のキャンセルが行われた場合、すぐには、次の新たな利用者は見つかりにくく、空間2が空室となり、運営者の収益の機会が減少する。
【0055】
これに対し、本実施形態の構成では、仮に、予約開始時刻よりも遅れて予約者が当初予約空間2に来たとしても、遅れた分の課金はなされず、また、この遅れた分は、後利用用予約による予約で利用できるようになる。
付言すると、本実施形態では、従量制となっており、予約開始時刻よりも遅れて予約者が当初予約空間2に来たとしても、遅れた分の課金はなされず、また、この遅れた分は、後利用用予約による予約で利用できるようになる。
この場合、利用者のキャンセルしようとする動機が弱くなり、利用者が当初予約空間2に来る可能性が高まる。そして、この場合、ユーザへの課金の機会が増え、運営者の収益が向上する。
【0056】
なお、本実施形態では、予約者によるキャンセルがない状態で、予約終了時刻までに、この予約者が当初予約空間2に来なかった場合は、この予約者に対して、予約時間に対応する分の課金を行う。
また、その他に、予約部52は、後利用用予約を1回に限り行うなど、予め定められた数の範囲内で、後利用用予約を行うようにしてもよい。
例えば、後利用用予約のキャンセルがあった場合には、予約部52が、後利用用予約をさらに行うことも考えられるが、上記のように、後利用用予約を1回に限り行える場合には、2回目の後利用用予約は行われないことになる。
【0057】
予約部52による予約処理の詳細を説明する。
予約部52は、自動予約にあたり、例えば、当初予約がなされている日(以下、「当初予約日」と称する)に、後利用用予約が入るように、この後利用用予約を行う。
付言すると、予約部52は、遅刻や早退の対象となった当初予約日に後利用用予約が入るように、この後利用用予約を行う。
【0058】
具体的には、例えば、予約部52は、図8の符号8Xで示す時間帯の何れかに後利用用予約が入るように後利用用予約を行う。
図8に示す例では、符号8Yで示す予約が当初予約を示しており、この場合、予約部52は、図8の符号8Xで示す時間帯の何れかに後利用用予約が入るように後利用用予約を行う。
【0059】
より具体的には、この例では、当初予約日が4月5日であり、予約部52は、この4月5日であって、当初予約よりも後の時間帯に後利用用予約が入るように、後利用用予約を行う。
また、図8に示す例では、予約部52が、後利用用予約で利用する空間2として、空間2Bを予約する場合を例示しており、この場合、当初予約により予約されていた当初予約空間2である空間2Bと同じ空間である空間2Bが、後利用用予約で利用する空間2として予約される。
【0060】
また、予約部52は、当初予約日に後利用用予約が入るようにこの後利用用予約を行う場合、当初予約に続いて後利用用予約が入るように予約を行ってもよい。
より具体的には、予約部52は、当初予約により予約されていた当初予約空間2と同じ空間2を、後利用用予約で利用する空間2とし、さらに、この当初予約の1つ後の時間帯が空室である場合には、この1つ後に後利用用予約が入るようにこの後利用用予約を行ってもよい。
【0061】
より具体的には、予約部52は、図8の符号8Zで示す時間帯が空室である場合には、この8Zで示す時間帯に後利用用予約が入るように、後利用用予約を行ってもよい。
また、その他に、予約部52は、当初予約空間2と同じ空間を、後利用用予約で利用する予約空間2として予約するようにし、さらに、この当初予約よりも後の予約可能な時間のうち、空室の状況にあり且つこの当初予約の予約時間に最も近い時間を、後利用用予約の予約時間として予約するようにしてもよい。
【0062】
なお、上記では、当初予約日に後利用用予約を入れるにあたり、当初予約により予約されていた当初予約空間2と同じ空間2を、後利用用予約で利用する空間2とする場合を一例に説明した。
但し、これに限らず、当初予約日に後利用用予約を入れるにあたっては、当初予約空間2とは異なる空間2を、後利用用予約で利用する空間2としてもよい。
【0063】
当初予約空間2とは異なる空間2を予約する場合であっても、後述するように、この異なる空間2が当初予約空間2に近ければ、当初予約の予約者は、この異なる空間2に行けるようになる。
この場合、当初予約空間2とは異なる空間2を予約する場合であっても、当初予約の予約者は、遅刻等により利用できなかった時間の分、この異なる空間2の利用を行えるようになる。
【0064】
また、その他に、予約部52は、予約者が既に行っている他の予約の予約日に後利用用予約が入るように、後利用用予約を行ってもよい。
具体的には、例えば、図10(予約リストの他の例を示した図)の符号10Aで示すように、予約者が、当初予約の予約日とは別の日である4月6日に、他の予約を行っている場合、この別の日に、後利用用予約が入るように、この後利用用予約を行ってもよい。
【0065】
また、この場合、予約部52は、この他の予約の一つ後に又は一つ前に後利用用予約が入るように後利用用予約を行ってもよい。具体的には、図10の符号10Bで示す時間帯や、符号10Cで示す時間帯に後利用用予約が入るように、後利用用予約を行ってもよい。
さらに、図10に示す例では、予約部52は、他の予約により予約されている予約空間2と同じ空間2を、後利用用予約で利用する空間2として予約する場合を例示している。
より具体的には、図10に示す例では、他の予約により予約されている空間2が、空間2Cとなっており、後利用用予約で利用する空間2も、この空間2Cとなる場合を例示している。
【0066】
なお、上記と同様、予約者が既に行っている他の予約により予約されている空間2と同じ空間を、後利用用予約で利用する空間2とするのに限らず、この他の予約により予約されている空間2とは異なる空間2を、後利用用予約で利用する空間2としてもよい。
また、上記と同様、予約部52は、他の予約により予約されている空間2と同じ空間を、後利用用予約で利用する空間2として予約するようにし、さらに、この他の予約の前又は後の時間のうち、空室の状況にあり且つこの他の予約に予約時間に最も近い時間を、後利用用予約の予約時間として予約するようにしてもよい。
【0067】
また、予約部52は、当初予約空間2とは異なる他の空間2を利用する後利用用予約を行う場合、この当初予約空間2から予め定められた距離内にある他の空間2を予約してもよい。
言い換えると、予約部52は、他の空間2を利用する後利用用予約を行う場合、当初予約空間2に近い他の空間2を予約してもよい。
また、この場合、予約部52は、当初予約空間2から最も近い他の空間2を、後利用用予約で利用する予約空間2として予約してもよい。
【0068】
このように、当初予約空間2を基準として、他の空間2の予約(後利用用予約)を行う場合、予約部52は、空間データベースを参照して、この他の空間2を決定し、この他の空間2の予約を行う。
図11は、空間データベースを示した図である。
本実施形態の情報格納部54には、図11に示す空間データベースが格納されている。この空間データベースには、空間2の各々について、住所、位置座標、最寄り駅、定員などの情報が格納されている。
予約部52は、この空間データベースを参照し、当初予約空間2から予め定められた距離内にある他の空間2を特定したり、当初予約空間2に最も近い他の空間2を特定したりする。
【0069】
また、予約部52は、後利用用予約の予約空間2として、当初予約空間2とは異なる他の空間2の予約を行う場合、当初予約空間2の最寄り駅が最寄り駅となる他の空間2を予約してもよい。
具体例を挙げて説明すると、予約部52は、例えば、当初予約空間2の最寄り駅が駅Aであった場合、複数の他の空間2の候補のうちの、この駅Aが最寄り駅である他の空間2を選択して、この他の空間2を予約してもよい。
ここで、本実施形態では、空間データベースに、最寄り駅についての情報も登録されており、予約部52は、この空間データベースを参照して、最寄り駅についての情報を取得する。
【0070】
また、上記では、当初予約空間2を予約した予約者が、後利用用予約により予約される空間2を利用する場合を説明したが、後利用用予約により予約される空間2の利用権限を、他の者に付与して、この他の者がこの空間2を利用してもよい。
また、当初予約空間2を予約した予約者の、この当初予約空間2についての利用権限を、他の者(他の利用者)に付与して、この他の者がこの当初予約空間2を利用してもよい。
ここで、利用権限を他の者に付与する場合は、例えば、まず、当初予約空間2の予約者が、ユーザ端末4を操作して、利用権限を付与する新たな利用者を選択する。
そして、本実施形態では、選択されたこの利用者が、予約リストに登録される。そして、本実施形態では、この選択された利用者から解錠の指示があると、空間管理サーバ5が、後利用用予約により予約された空間2や、当初予約空間2の解錠を行う。
【0071】
次に、後利用用予約による利用時間について説明する。
予約部52は、例えば、予約者が当初予約の予約開始時刻に遅れてこの当初予約空間2の利用を開始した場合、予約開始時刻からこの利用の開始までの経過時間に基づき、後利用用予約による利用時間を決定する。
より具体的には、予約部52は、予約開始時刻よりも後に当初予約空間2に予約者が来たことが予約者検知部53に検知された場合に、予約開始時刻に遅れて予約者が当初予約空間2の利用を開始したと判断する。
そして、この場合、予約部52は、予約開始時刻からこの利用の開始までの経過時間(予約開始時刻から、予約者が当初予約空間2に来たことが予約者検知部53により検知されるまでの経過時間)に基づき、後利用用予約による利用時間を決定する。
【0072】
より具体的には、予約部52は、例えば、後利用用予約による利用時間を、上記の経過時間に相当する時間に決定する。
また、その他に、予約部52は、例えば、後利用用予約による利用時間を、上記の経過時間に相当する時間よりも短い時間に決定する。
また、その他に、予約部52は、後利用用予約による利用時間を、予め定められた単位時間の整数倍の時間に決定してもよい。より具体的には、この場合、例えば、予め定められた単位時間が15分である場合、予約部52は、後利用用予約による利用時間を、この15分の整数倍の時間に決定する。
【0073】
また、予約部52は、後利用用予約による利用時間を、予め定められた単位時間の整数倍の時間であって、上記の経過時間よりも短く且つ経過時間に最も近い整数倍の時間に決定してもよい。
この場合、例えば、予め定められた単位時間が例えば15分であり、また、経過時間が20分であった場合、予約部52は、後利用用予約による利用時間を、15分に決定する。
【0074】
また、予約部52は、上記の経過時間が5分未満である場合など、経過時間が予め定められた時間よりも短い場合には、後利用用予約を行わないでもよい。
また、その他に、予約部52は、上記の経過時間が上記の単位時間よりも短い場合、後利用用予約を行わないでもよい。
【0075】
また、上記では、主に、予約者が予約開始時間に遅れた場合の処理を説明したが、上記の各処理は、予約終了時刻よりも前に予約者が空間2から出た場合に対しても同様に適用してよい。付言すると、予約者が早退する場合に対しても同様に適用してもよい。
言い換えると、上記の各処理は、当初予約空間2の予約終了時刻よりも前に予約者がこの当初予約空間2の利用を終了した場合に対しても同様に適用してもよい。
【0076】
ここで、予約部52は、当初予約空間2の予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2の利用を終了した場合、例えば、この利用の終了時刻から予約終了時刻までの時間に基づき、後利用用予約による利用時間を決定する。
より具体的には、予約部52は、予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2から出たことが予約者検知部53により検知された場合に、予約終了時刻よりも前に予約者が当初予約空間2の利用を終了したと判断する。
そして、この場合、予約部52は、この利用の終了時刻から予約終了時刻までの時間に基づき、後利用用予約による利用時間を決定する。
【0077】
また、上記の各処理は、予約者が予約開始時間に遅れ且つ予約者が早退する場合に対しても同様に適用してもよい。
この場合、予約部52は、予約開始時刻から当初予約空間2の利用が実際に開始されるまでの経過時間、および、利用の終了時刻から予約終了時刻までの時間に基づき、後利用用予約による利用時間を決定する。
付言すると、この場合、予約部52は、予約開始時刻から当初予約空間2の利用が実際に開始されるまでの経過時間と、利用の終了時刻から予約終了時刻までの時間とを足し合わせた時間に基づき、後利用用予約による利用時間を決定する。
【0078】
また、上記では、予約者が利用者であり、この予約者が予約開始時間に遅れる場合や、早退する場合に行われる処理を説明したが、上記の各処理は、予約者以外の者が利用者となる場合にも、同様に適用してもよい。
本実施形態では、上記のとおり、当初予約空間2を予約した予約者の、この当初予約空間2についての利用権限を、他の者に付与でき、この他の者が、当初予約空間2を利用することもある。この場合に、この他の者が、予約開始時間に遅れる場合や、早退する場合も想定される。上記の各処理は、この他の者が利用者となる場合にも、同様に適用してもよい。
ここで、他の者が利用者となる場合における、後利用用予約による利用権限は、この利用者(この他の者)に付与してもよいし、当初予約者など、この利用者以外の者に付与してもよい。
【符号の説明】
【0079】
1…情報処理システム、5…空間管理サーバ、51…予約情報取得部、52…予約部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11