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特許7480486複合プリフォームの製造方法及び合成樹脂製容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】複合プリフォームの製造方法及び合成樹脂製容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/02 20060101AFI20240501BHJP
【FI】
B65D1/02 220
B65D1/02 110
B65D1/02 232
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019181646
(22)【出願日】2019-10-01
(65)【公開番号】P2021054518
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-09-09
(73)【特許権者】
【識別番号】313005282
【氏名又は名称】東洋製罐株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清都 弘光
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 肇
(72)【発明者】
【氏名】門前 秀人
(72)【発明者】
【氏名】安川 大樹
【審査官】岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-052556(JP,A)
【文献】特開平11-90975(JP,A)
【文献】特開昭60-201909(JP,A)
【文献】特開2010-64771(JP,A)
【文献】特開平6-263132(JP,A)
【文献】特開2019-77114(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 1/02
B29B 11/08
B29C 49/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被覆層を有する合成樹脂製容器をブロー成形するための複合プリフォームの製造方法で
あって、
口部、胴部、及び底部を含む有底筒状に形成され、前記口部の下端側に、周方向に沿っ
て環状に張り出すネックリングを有するプリフォーム本体を、一次成形型を用いて射出成
形する一次射出工程と、
末端側が、前記ネックリングの下面を覆いつつ、前記ネックリングの周端縁に達するよ
うに、前記プリフォーム本体を覆う被覆層を、二次成形型を用いて射出成形する二次射出
工程と
を含み、
前記一次射出工程で成形された前記プリフォーム本体を、前記二次成形型内に挿入して
型締めした際に、前記プリフォーム本体と前記二次成形型の内周面との間に形成され、前
記被覆層を成形する空隙内に突出して、前記ネックリングの下面に当接又は近接するとと
もに、軸方向に沿って所定の長さで延在する突条部を、前記二次成形型の内周面に形成し
ておくことにより、
前記二次射出工程において成形される前記被覆層に、易引き裂き部を形成することを特
徴とする複合プリフォームの製造方法。
【請求項2】
前記ネックリング下方に、前記ネックリングに向かって拡径するテーパ部を有するよう
に前記プリフォーム本体を成形し、
前記二次成形型の内周面の前記テーパ部に対応する位置に、前記突条部を形成すること
により、
前記被覆層の前記テーパ部を覆う部分に、前記易引き裂き部を形成する請求項1に記載
の複合プリフォームの製造方法。
【請求項3】
前記易引き裂き部が形成される位置に対応させて、前記ネックリングの周端縁側に、前
記ネックリング下面を覆う前記被覆層を露出させる切り欠き部を有するように前記プリフ
ォーム本体を成形する請求項1又は2に記載の複合プリフォームの製造方法。
【請求項4】
口部、胴部、及び底部を備え、
前記口部の下端側に、周方向に沿って環状に張り出すネックリングを有するとともに、
末端側が、前記ネックリングの下面を覆いつつ、前記ネックリングの周端縁に達するよう
に、前記口部側の一部を除く部位を覆う被覆層を有し、
前記ネックリングの下面と前記ネックリングの直下に至る部位を含む範囲に、軸方向に
沿って延在する易引き裂き部を形成したことを特徴とする合成樹脂製容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂製容器を製造するための複合プリフォームの製造方法、及び合成樹
脂製容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂を用いてプリフォームを形成し、次
いで、このプリフォームを延伸ブロー成形などによってボトル状に成形してなる合成樹脂
製の容器が、各種飲料品を内容物とする飲料用容器として知られている(例えば、特許文
献1参照)。
【0003】
この種の容器に遮光性などの機能を持たせる場合には、容器本体を構成する材料を変更
する手段が考えられるが、ボトルのリサイクル性を考慮すると、材料に関する要件が厳し
く、容器本体の材料の変更によって求める機能を得るには限界がある。
【0004】
そこで、近年では、キャップが取り付けられる口部側の一部を除いた容器全体について
、特定の機能や特性を持たせた被覆層で、容器本体の外表面を覆った多層容器とすること
で、容器に様々な機能や特性を持たせることが検討されている(特許文献2)。
【0005】
このような容器は、複層の複合プリフォームをブロー成形することで作製することがで
きるが、従来ボトルの胴部に取り付けられているラベルと同様に、被覆層を容器本体から
分離して排除することで、プラスチック製容器本体(PETボトル)のリサイクルが可能と
なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2007-230579号公報
【文献】特開2015-128858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、口部側の一部を除いた容器全体を被覆層で覆うと、手で摘んで引き剥が
す起点となる端部が少なく、また、複層の複合プリフォームを容器の形状へブロー成形す
るにあたり、容器の形状によっては成形後の被覆層の肉厚が厚い箇所が存在することなど
から、容器本体から被覆層を分離して排除することは容易ではない。
【0008】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、口部側の一部を除いて容器全体
を覆った被覆層が、容器本体の表面に形成された合成樹脂製容器であって、使用後に、容
器本体から被覆層を容易に分離することを可能とする合成樹脂製容器を製造するための複
合プリフォームの製造方法及び合成樹脂製容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る複合プリフォームの製造方法は、被覆層を有する合成樹脂製容器をブロー
成形するための複合プリフォームの製造方法であって、口部、胴部、及び底部を含む有底
筒状に形成され、前記口部の下端側に、周方向に沿って環状に張り出すネックリングを有
するプリフォーム本体を、一次成形型を用いて射出成形する一次射出工程と、末端側が、
前記ネックリングの下面を覆いつつ、前記ネックリングの周端縁に達するように、前記プ
リフォーム本体を覆う被覆層を、二次成形型を用いて射出成形する二次射出工程とを含み
、前記一次射出工程で成形された前記プリフォーム本体を、前記二次成形型内に挿入して
型締めした際に、前記プリフォーム本体と前記二次成形型の内周面との間に形成され、前
記被覆層を成形する空隙内に突出して、前記ネックリングの下面に当接又は近接するとと
もに、軸方向に沿って所定の長さで延在する突条部を、前記二次成形型の内周面に形成し
ておくことにより、前記二次射出工程において成形される前記被覆層に、易引き裂き部を
形成する構成としてある。
【0010】
また、本発明に係る合成樹脂製容器は、口部、胴部、及び底部を備え、前記口部の下端
側に、周方向に沿って環状に張り出すネックリングを有するとともに、末端側が、前記ネ
ックリングの下面を覆いつつ、前記ネックリングの周端縁に達するように、前記口部側の
一部を除く部位を覆う被覆層を有し、前記ネックリングの下面と前記ネックリングの直下
に至る部位を含む範囲に、軸方向に沿って延在する易引き裂き部を形成した構成としてあ
る。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、内容物を消費し終えた容器を廃棄するにあたり、ネックリングの周端
縁近傍の被覆層の末端側を手指で摘んで、易引き裂き部に沿って被覆層を引き裂いていく
ことによって、容器本体と被覆層とを容易に分別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る複合プリフォームの第一実施形態の概略を示す正面図である。
図2】本発明に係る複合プリフォームの第一実施形態の概略を示す底面図である。
図3図3は、図2のA-A断面図である。
図4】本発明に係る合成樹脂製容器の第一実施形態の概略を示す説明図である。
図5】本発明に係る合成樹脂製容器の第一実施形態について、図4の鎖線で囲む範囲を拡大して示す要部拡大端面図である。
図6】本発明に係る複合プリフォームの第一実施形態を製造する射出成形方法について、一次射出工程を含む製造工程の概略を示す説明図である。
図7】本発明に係る複合プリフォームの第一実施形態を製造する射出成形方法について、二次射出工程を含む製造工程の概略を示す説明図である。
図8】本発明に係る複合プリフォームを製造するために用いられる成形型について、図6に記載された胴部型の一部を拡大して示した説明図であり、(a)は、胴部型のパーティング面側を斜視した要部拡大斜視図、(b)は、胴部型のパーティング面側を見た要部拡大平面図を示している。
図9】本発明に係る複合プリフォームの第二実施形態の概略を示す正面図である。
図10】本発明に係る複合プリフォームの第二実施形態の概略を示す底面図である。
図11図11は、図10のB-B断面図である。
図12】本発明に係る複合プリフォームの第二実施形態を製造する射出成形方法について、一次射出工程を含む製造工程の概略を示す説明図である。
図13】本発明に係る複合プリフォームの第二実施形態を製造する射出成形方法について、二次射出工程を含む製造工程の概略を示す説明図である。
図14】本発明に係る複合プリフォームの第三実施形態の概略を示す斜視図である。
図15】本発明に係る合成樹脂製容器の第三実施形態の概略を示す斜視図である。
図16】本発明に係る合成樹脂製容器の第四実施形態の概略を示す要部拡大端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0014】
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る複合プリフォーム1の概略を示す説明図であり、図1に示す
複合プリフォーム1は、口部2、胴部3、及び底部4を備えている。
図2は、本発明に係る複合プリフォームの第一実施形態の概略を示す底面図である。
図3は、図2のA-A断面図である。
図4は、図1に示す複合プリフォーム1をブロー成形してなる合成樹脂製容器10の一
例について、その一部を切り欠いて示す説明図であり、図4に示す容器10は、口部20
、肩部30、胴部40、及び底部50を備えるとともに、口部20側の一部を除いて容器
本体10aの表面を覆う被覆層60を備えている。
なお、図4中、鎖線で囲む範囲を拡大して図5に示す。
【0015】
本実施形態において、複合プリフォーム1は、開口する一端側が口部2とされた有底筒
状のプリフォーム本体1aと、口部2側の一部を除いてプリフォーム本体1aを覆う被覆
層6とを備えており、プリフォーム本体1aの他端側は、半球状に形成された底部4によ
って閉塞されている。
【0016】
複合プリフォーム1の口部2は、ブロー成形によって延伸されずに、そのまま容器10
の口部20とされる部位であり、口部2の外周面には、図示しないキャップを取り付ける
ためのネジ山22が設けられている。
また、口部2の下端側には、周方向に沿って環状に張り出すネックリング21が設けら
れている。
【0017】
複合プリフォーム1は、図示しないブロー成形型にセットされ、口部2の直下から底部
4に至るまでの部位が、必要に応じてストレッチロッドにより軸方向(縦方向)に延伸さ
れつつ、複合プリフォーム1内に吹き込まれるブローエアーにより軸方向及び周方向(横
方向)に延伸される。そして、延伸された部位にブロー成形型の内面形状が賦形されるこ
とによって、所望の容器形状を備える容器10に成形される。
【0018】
ここで、本実施形態にあっては、口部2を上にした図1に示す状態で、複合プリフォー
ム1の上下左右及び縦横の方向を規定するものとし、容器10についても同様に、口部2
0を上にして正立させた図4に示す状態で、上下左右及び縦横の方向を規定するものとす
る。
【0019】
上記のようにして複合プリフォーム1をブロー成形するに際し、延伸されたプリフォー
ム本体1aによって容器本体10aが形成されるとともに、プリフォーム本体1aを覆う
被覆層6は、プリフォーム本体1aと一体に延伸されて、容器本体10aの表面を覆う被
覆層60を形成する。
【0020】
このとき、プリフォーム本体1aと一体に延伸された被覆層6は、ブロー成形型の内面
に密着し、延伸されたプリフォーム本体1aには、被覆層6を介してブロー成形型の内面
に形成された凹凸形状が賦形される。その結果、複合プリフォーム1をブロー成形してな
る容器10の表面には、容器本体10aの表面に賦形された凹凸形状に追随する同一の凹
凸形状が賦形された被覆層60が形成される。
【0021】
また、複合プリフォーム1が備える被覆層6は、口部2側の一部を除いてプリフォーム
本体1aを覆うように設けられるが、本実施形態では、口部2の直下から底部4に至るま
での部位、すなわち、ブロー成形によって延伸される部位を覆うとともに、その末端側が
、口部2の下端側に設けられたネックリング21の下面を覆いつつ、ネックリング21の
周端縁に達するように、被覆層6を設けている。
【0022】
複合プリフォーム1をブロー成形するに際し、ネックリング21を含む口部2は延伸さ
れず、そのまま容器10の口部20となり、ネックリング21の下面を覆う被覆層6の末
端側もそのままとされる。このため、複合プリフォーム1が備える被覆層6を上記のよう
に設けることで、容器10が備える被覆層60も同様に、その末端側が、口部20の下端
側に設けられたネックリング21の下面を覆いつつ、ネックリング21の周端縁に達する
ように設けられることになる。
【0023】
また、複合プリフォーム1が備える被覆層6は、ネックリング21の下面とネックリン
グ21の直下に至る部位を含む範囲に、軸方向に沿って線状に延在する易引き裂き部7を
有する。
図示する例では、易引き裂き部7の始端が、複合プリフォーム1のネックリング21の
周端縁となり、終端が、胴部3の上端から胴部3長さの概ね1/5の位置となるように、
ネックリング21下面の端部から胴部3の一部に亘って易引き裂き部7が設けられている
。易引き裂き部7を設ける位置は、ブロー成形後の容器10において、ネックリング21
下面の周端縁から、少なくとも、容器口部20下部から胴部40に向かって拡径した肩部
30に亘って、易引き裂き部70が設けられるように構成されると好ましく、容器10の
形状によって適宜変更される。
また、図示する例では、このような易引き裂き部7が周方向に間隔をあけて八つ設けら
れている態様が示されているが、設ける数や、複合プリフォーム1の周方向に対する配置
位置は、容器10の形状によって適宜変更される。
このような易引き裂き部7は、プリフォーム本体1aが露出するようなスリット状に形
成されていることが好ましい(図3参照)。
【0024】
また、本実施形態の複合プリフォーム1の胴部3は、ネックリング下方、少なくとも易
引き裂き部7が設けられた縦方向の領域に、ネックリング21に向かって拡径するテーパ
部3aを有する。このように胴部3にテーパを設けることによって、複合プリフォーム1
の成形の際に、アンダーカット形状とならずに軸方向に型開きできる効果を有するが、詳
細は後述する。
【0025】
複合プリフォーム1をブロー成形すると、容器10のネックリング21下面と、容器1
0のネックリング21の直下に至る部位に、軸方向に沿って延在する易引き裂き部70が
形成される。図示する例では、容器10のネックリング21下面から、容器口部20下部
から胴部40に向かって拡径した肩部30にかけて、易引き裂き部70が設けられている
【0026】
これにより、内容物を消費し終えた容器10を廃棄する際には、ネックリング21の周
端縁に達する被覆層60の末端に手指を掛けるなどして、被覆層60の末端側をネックリ
ング21から引き離しつつ引き離された当該末端側を手指で摘んで、線状の易引き裂き部
70に沿って被覆層60を引き裂いていくことによって、容器本体10aと被覆層60と
を容易に分別することができるようになる。
特に、胴部40に比べて被覆層60が肉厚になりやすい肩部30においては、被覆層6
0の端部を指で把持しても、ネックリング21下面から胴部40まで被覆層60を引き裂
くことは難しいところ、本発明の実施形態によれば、被覆層60が相対的に肉厚になりや
すいネックリング21下面から容器10の肩部30にわたって易引き裂き部70を設ける
ことで、易引き裂き部70に沿って被覆層60を引き裂いて容器本体10aから剥がしや
すくすることが可能となる。
この点を考慮して、ブロー成形後の容器10に形成された易引き裂き部70の幅が0.
1~2mmの範囲内となるように、複合プリフォーム1の易引き裂き部7が設計されると
好ましい。このようにすることで、成形後の容器10の被覆層60が手で引き裂きやすく
、かつ、易引き裂き部70による被覆層60の機能の低下を好ましく防ぐことができる。
【0027】
また、被覆層60を剥がしやすくするために容器10成形後に被覆層60に切れ込みを
入れるなどした場合には、容器本体10aに傷がつくことがあるが、本発明の実施形態に
よれば、容器本体10aにそのような傷がつくことはない。
【0028】
このような複合プリフォーム1は、いわゆる、ダブルモールド成形法によって作製する
ことができる。
図6及び図7は、本実施形態における複合プリフォーム1を製造する射出成形方法の概
略を示す説明図であり、図2のA-A断面に相当する断面を示している。
【0029】
プリフォーム本体1aの成形には、プリフォーム本体1aの内面側と、口部2の上端面
とを成形するコア型91と、ネックリング21の上面及び周端面を含む口部2の外面側を
成形する口部型92と、ネックリング21の下面から底部4に至るまでのプリフォーム本
体1aの外面側を成形する第一の胴部型93とを備える一次成形型が用いられる。第一の
胴部型93には、プリフォーム本体1aのネックリング21下方に、すなわち、胴部3の
上部側に対応する位置において、ネックリング側に向かって内周が広くなるようにテーパ
が設けられている。
このような金型を型締めして、プリフォーム本体を形成する第一の熱可塑性樹脂を充填
し、ネックリング21下方に、ネックリング21に向かって拡径するテーパ部3aを有す
るプリフォーム本体1aを射出成形する(一次射出工程)(図6(a))。
【0030】
そして、次の成形工程(二次射出工程)においても、コア型91と口部型92とを共通
型として用いるように、第一の胴部型93からコア型91及び口部型92とプリフォーム
本体1aとを分離するようにして型開きをする(図6(b))。
【0031】
次いで、コア型91及び口部型92とプリフォーム本体1aとを、二次射出工程で用い
る射出装置へ移動して、一次射出工程で成形されたプリフォーム本体1aを、二次成形型
内に挿入して型締めし、第二の熱可塑性樹脂を充填して被覆層6を射出成形する(二次射
出工程)(図7(a))。
【0032】
本実施形態の二次成形型としては、一次成形型と共通して用いるコア型91及び口部型
92の他に、成形されたプリフォーム本体1aのネックリング21下面の周端縁から底部
4に至るまでの部位に、プリフォーム本体1aとの間に被覆層6の厚み分の空隙が形成さ
れ、被覆層6の外側面を成形する内周面を有する第二の胴部型94が用いられる。
【0033】
本実施形態に使用される第二の胴部型94は、プリフォーム本体1aのネックリング2
1下面に被覆層6を形成するためのネックリング側壁94a及びネックリング下環状面9
4bと、プリフォーム本体1aのテーパ部3aに被覆層6を形成するためのテーパ面94
cと、プリフォーム本体1aのテーパが設けられていない胴部3に被覆層6を形成するた
めの胴部面94dと、プリフォーム本体1a底部4の外面に被覆層6を形成する底部面9
4eとを備える内面を有している。
テーパ面94cは、一次射出工程において使用された第一の胴部型93に設けられたテ
ーパの角度とほぼ等しい角度でネックリング下環状面94b側に向かって内周が広くなる
ように、テーパが設けられている。
【0034】
ネックリング下環状面94b及びテーパ面94cには、被覆層6を成形する空隙内に、
ネックリング21の下面に向かって先細りとなるように突出して、ネックリングの下面に
当接するとともに、プリフォーム本体1a胴部3に向かって先細りとなるように突出して
、軸方向に沿って延在する突条部99が形成されている。このような突条部99は、プリ
フォーム本体1aのネックリング21下面とネックリング21の直下に至る部位を含む範
囲に設けられる。図示する例では、ネックリング下環状面94bからテーパ面94cの一
部に亘って設けられているが、ブロー成形後の容器10の形状によって適宜設計すること
ができる。
なお、図8は、本実施形態における複合プリフォーム1を製造するために用いられる二
次成形型の第二の胴部型94について、一部を拡大して示した説明図であり、(a)は、
胴部型94に突条部99が形成された部位をパーティング面側から斜視して示す要部拡大
斜視図であり、(b)は、胴部型のパーティング面側を見た平面図であって、図に向かっ
て左側を第二の胴部型94の内側として示す要部拡大平面図である。
【0035】
ここで、突条部99は、ネックリング21の下面とともに、プリフォーム本体1aの胴
部3側にも当接するように形成し、易引き裂き部7がスリット状に形成されるようにする
のが好ましいが、型締めした後に、プリフォーム本体1aを破損したりすることがないよ
うに、プリフォーム本体1aとの間に若干のクリアランスが確保できるように、突条部9
9を形成してもよい。すなわち、突条部99は、ネックリング21の下面、プリフォーム
本体1aの胴部側に、近接するように形成してもよい。
この場合、型内に射出された樹脂が、プリフォーム本体1aと突条部99との間に入り
込み、薄肉状の部位として易引き裂き部7が形成されることになるが、ブロー成形された
容器10において、容易に被覆層60を引き裂くことができるようになっていればよい。
したがって、突条部99の具体的な形状などは、ブロー成形された容器10において、
易引き裂き部70に沿って、被覆層60を容易に引き裂くことができるように、容器10
の形状に応じて適宜設計することができる。
ただし、本実施形態の突条部99は、後述する型開きを考慮して、テーパが設けられて
いない胴部面94dが形成する内周面よりも金型内方に突出しないように設計されている
。図示する例では、テーパ面94cの下部側に位置する突条部99は、プリフォーム本体
1a側に先細り形状となる突条部99の先端部が、プリフォーム本体1aに当接するよう
に設けられると胴部面94dの内周面よりも胴部型94の内方に突出してしまう範囲にお
いて、該先端部が胴部面94dの内周面と同一面上に位置するように設けられている。こ
のようにすることで、突条部99がアンダーカット形状とならないようにすることができ
る。
このようにして、末端側が、前記ネックリングの下面を覆いつつ、前記ネックリングの
周端縁に達する被覆層6であって、易引き裂き部7が設けられた被覆層6を成形すること
ができる。
【0036】
その後、型開きをして(図7(b))、複合プリフォーム1が完成する。
前述したようなテーパと突条部99が設けられた胴部面94dを有した第二の胴部型9
4を用いると、第二の胴部型94をプリフォーム軸方向に移動して型開きしたとしても、
アンダーカット形状とならずに、金型から成形品を取り出すことができる。
【0037】
プリフォーム本体1aと被覆層6は、それぞれ、ブロー成形可能な任意の熱可塑性樹脂
を用いて成形することができるが、リサイクル性を考慮すると、プリフォーム本体1aを
形成する第一の熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタレートなどのエチレンテレフタレ
ート系熱可塑性ポリエステルを用いて成形するのが好ましい。
【0038】
一方、被覆層6を形成する第二の熱可塑性樹脂としては、プリフォーム本体1aを形成
する熱可塑性樹脂と非相溶性の熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。このようにすること
で、複合プリフォーム1をブロー成形してなる容器10において、容器本体10aから被
覆層60をより容易に引き剥がすことができるように、容器本体10aと被覆層60との
接合強度(剥離強度)を非相溶性の程度によって適宜調整することができる。
【0039】
また、プリフォーム本体1aを形成する第一の熱可塑性樹脂として、エチレンテレフタ
レート系熱可塑性ポリエステルを用いる場合、被覆層6を形成する第二の熱可塑性樹脂に
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン-ビニ
ルアルコール共重合体、ポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)等のポリアミド系樹
脂などを用いるのが好ましく、これらの樹脂を用いることで、被覆層60の賦形性を向上
させることができる。
【0040】
また、被覆層6を形成する第二の熱可塑性樹脂には、所望の色相に被覆層60が着色さ
れるように、顔料や着色剤などを添加してもよく、容器本体10aに求められるリサイク
ル性によって制限されることなく、各種の添加剤を必要に応じて添加することができる。
【0041】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図9は、本実施形態にかかる複合プリフォーム1の概略を示す正面図である。図10
、本発明に係る複合プリフォームの第二実施形態の概略を示す底面図であり、図11は、
図10のB-B断面図である。図12及び図13は、本実施形態における複合プリフォー
ム1を製造する射出成形方法の概略を示す説明図であり、図11のB-B断面に相当する
断面を示している。
【0042】
前述した第一実施形態では、複合プリフォーム1の胴部3に、ネックリング21に向か
って拡径するテーパ部3aを有する構成の複合プリフォーム1とした。
これに対して、本実施形態では、複合プリフォーム1の胴部3にテーパが設けられてい
ない点が第一実施形態と異なっている。
【0043】
本実施形態では、前述したようにしてダブルモールド成形法によって複合プリフォーム
1を作製するに際し、一次成形型として、第一実施形態と同じ口部型92と、胴部3に対
応する位置にテーパが設けられないように形成されている以外は第一の胴部型と同様に加
工されたコア型95及び第三の胴部型96とを用いる以外は第一次実施形態と同様にして
、プリフォーム本体1aが作製される(一次射出工程)(図12(a))。
【0044】
そして、第一実施形態と同様に型開きをして(図12(b))、二次射出工程で用いる
射出装置へ移動し、本実施形態の二次成形型として、一次成形型と共通して用いるコア型
95及び口部型92の他に、第四の胴部型97を用いる以外は、第一実施形態と同様にし
て、被覆層6を射出成形することができる(二次射出工程)(図13(a))。
【0045】
第四の胴部型97は、第一実施形態と異なり、複合プリフォーム1の中心線を含む仮想
平面で分割される割型である。図示する例では、複合プリフォーム1の中心線から突条部
99が設けられた方向に向かって移動するように、二つに分割する形態が示されているが
、易引き裂き部7を形成するために胴部型に設けられた突条部99の形状や数によって、
型開きの際にアンダーカット形状とならないように、分割位置、分割方向や分割数は、適
宜設定することができる。
また、第四の胴部型97の内面形状は、第一実施形態と異なり、プリフォーム本体1a
胴部3の外面に被覆層6を形成する胴部面97cに、テーパが設けられていない。これに
関連して、突条部99は、第一実施形態のように、テーパが設けられていない胴部面の内
周面よりも金型内方に突出しないように設けられる構成に限定されることはなく、先端が
プリフォーム本体1aに当接又は近接する高さに構成されていればよい。
第四の胴部型97は、以上の構成において第二の胴部型94と異なっているが、それ以
外については第二の胴部型94と同様の構成とすることができる。
【0046】
その後、型開きをして、複合プリフォーム1が完成する(図13(b))。前述した第
四の胴部型97の構造により、第四の胴部型97は、複合プリフォーム1の中心線から突
条部99が設けられた方向に向かって移動するように分割される。
このようにして、二次工程において割型の第四の胴部型97を用いることで、胴部3に
テーパが設けられていなくても突条部99によってアンダーカット形状とならずに、複合
プリフォーム1を金型から取り出すことができる。
【0047】
本実施形態は、上記の点で第一実施形態と異なっているが、他の構成は第一実施形態と
同様であるため、重複する説明は省略する。
【0048】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図14は、本実施形態に係る複合プリフォーム1の概略を模式的に示す斜視図であり、
図15は、図14に示す複合プリフォーム1をブロー成形してなる合成樹脂製容器10の
一例について、その概略を示す斜視図である。
【0049】
本実施形態では、易引き裂き部7が形成される位置に対応させて、複合プリフォーム1
のネックリング21の周端縁側に、ネックリング21下面を覆う被覆層6を露出させる切
り欠き部23を有するようにプリフォーム本体1aを成形している点で、前述した第一実
施形態と異なっている。
【0050】
前述したように、複合プリフォーム1をブロー成形するに際し、ネックリング21を含
む口部2は延伸されず、そのまま容器10の口部20となる。
このため、複合プリフォーム1が備えるネックリング21を上記のように設けることで
、容器10が備えるネックリング21も同様に、ネックリング21の周端縁側に、ネック
リング21の下面を覆う被覆層60を露出させる切り欠き部23が設けられることになる
【0051】
これにより、内容物を消費し終えた容器10の廃棄に際して、ネックリング21に設け
た切り欠き部23から露出する被覆層60の末端側を容易に手指で摘まむことができる。
【0052】
図示する例では、ネックリング21の外周縁側を、半月状に切り取るようにして切り欠
き部23を設けているが、ネックリング21に設けられる切り欠き部23の形状は、ネッ
クリング21の下面を覆う被覆層60を露出させて、被覆層60の末端側を手指で摘まむ
ことができれば、特に限定されない。
【0053】
このようにしてネックリング21に切り欠き部を設ける場合、易引き裂き部7は、前記
ネックリングの下面と前記ネックリングの直下に至る部位を含む範囲において、切り欠き
部23の端部から複合プリフォーム1の胴部3の一部に亘って設けられる。図示する例で
は、切り欠き部23の一方の端部から胴部3に向かって易引き裂き部7が設けられている
が、切り欠き部23の両方の端部から、易引き裂き部7が設けられるようにしてもよい。
【0054】
これにより、内容物を消費し終えた容器10を廃棄する際には、ネックリング21に設
けた切り欠き部23から露出する被覆層60の末端側を手指で摘まみ、摘んだ傍から容器
肩部30に向かって設けられている易引き裂き部70に沿って、被覆層60を引き裂いて
いくことによって、容器本体10aと被覆層60とを容易に分別することができるように
なる。
【0055】
また、本実施形態において、複合プリフォーム1は、前述したようにしてダブルモール
ド成形法によって作製するに際し、ネックリング21の周端縁側に設ける切り欠き部23
に相当する位置に突部を設けるなどして、ネックリング21に切り欠き部23が設けられ
るように加工された口部型92を用いる以外は、第一実施形態と同様にして作製すること
ができる。
【0056】
本実施形態は、上記の点で第一実施形態と異なっているが、他の構成は第一実施形態と
同様であるため、重複する説明は省略する。
【0057】
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
図16は、本実施形態に係る合成樹脂製容器10の概略を示す要部拡大断面図であり、図
5と同様に、容器10のネックリング近傍の断面を拡大して示している。
【0058】
本実施形態では、易引き裂き部7が形成される位置に対応させて、複合プリフォーム1
の被覆層6の末端側の少なくとも一部をネックリング21の周端縁から突出させるように
設ける構成としている点で、前述した第一実施形態と異なっている。
【0059】
前述したように、複合プリフォーム1をブロー成形するに際し、ネックリング21を含
む口部2は延伸されず、そのまま容器10の口部20となり、ネックリング21の下面を
覆う被覆層60の末端側もそのままとされる。
このため、複合プリフォーム1が備える被覆層6を上記のように設けることで、複合プ
リフォーム1をブロー成形してなる容器10が備える被覆層60も同様に、その末端側の
少なくとも一部が、ネックリング21の周端縁から突出して設けられることになる。
【0060】
これにより、内容物を消費し終えた容器10の廃棄に際して、ネックリング21の周端
縁から突出した被覆層60の末端側を容易に手指で摘まむことができる。
【0061】
このようにして被覆層6の末端側の少なくとも一部をネックリング21の周端縁から突
出させるように設ける場合、容器10の被覆層60を、容器本体10aから引き剥がす観
点から、易引き裂き部7は、前記ネックリングの下面と前記ネックリングの直下に至る部
位を含む範囲において、被覆層6の末端側がネックリング21の周端縁から突出している
近傍から複合プリフォーム1の胴部3の一部に亘って設ける構成とすることが好ましい。
【0062】
これにより、内容物を消費し終えた容器10を廃棄する際には、ネックリング21の周
端縁から突出する被覆層60の末端側を手指で摘まみ、摘んだ傍から容器肩部30に向か
って設けられている易引き裂き部70に沿って、被覆層60を引き裂いていくことによっ
て、容器本体10aと被覆層60とを容易に分別することができるようになる。
【0063】
このように被覆層6を成形する場合、被覆層6の末端側の少なくとも一部がネックリン
グ21の周端縁から突出して設けられればよいが、ネックリング21の全周にわたって、
その周端縁から被覆層6の末端側が突出するように設けることもできる。
【0064】
また、ネックリング21の周端縁から被覆層6の末端側を突出させるにあたっては、そ
の突出した部位が、意図せず何かに引っ掛かって破損してしまったり、本体から引き剥が
されてしまったりすることを避けつつ、手指で摘まむことが妨げられないように、その突
出長さや、突出させる範囲を適宜調整するのが好ましい。
例えば、ネックリング21の周方向の4分の1の範囲において、その周端縁から被覆層
6を手指で摘まみ易い長さで突出させるなどして、突出させる範囲を狭めるようにするこ
ともできる。
【0065】
このような複合プリフォーム1は、前述したようにしてダブルモールド成形法によって
作製するに際し、被覆層6の末端側の少なくとも一部が、プリフォーム本体1aのネック
リングの周端縁から突出するように形成されている以外は、第一実施形態と同様に加工さ
れた二次成形型の胴部型を用いて、第一実施形態と同様にして、複合プリフォーム1を作
製することができる。
【0066】
以上の通り、本実施形態によれば、口部側の一部を除く部位を覆う被覆層を有する容器
10であって、内容物を消費し終えた容器10を廃棄するにあたり、ネックリング21の
周端縁近傍の被覆層60の末端側を起点とし、易引き裂き部70に沿って、被覆層60を
容器本体10aから容易に引き剥がすことができ、容器本体10aと被覆層60とを容易
に分別することが可能となる。
【0067】
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実
施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であること
はいうまでもない。
【0068】
例えば、前述した第一実施形態、第二実施形態及び第三実施形態に第四実施形態を組み
合わせるようにして複合プリフォーム1を作製してもよい。
また、第三実施形態及び第四実施形態に関し、複合プリフォーム1を作製するための二
次射出工程において、第二実施形態のように割型の胴部型を用いるようにして、複合プリ
フォーム1の胴部3にテーパを設けない構成としてもよい。
また、説明した実施形態では、易引き裂き部7はプリフォーム軸方向に直線状に設けら
れているが、複合プリフォーム1を成形するにあたり、二次工程で割型の胴部型を使用す
る場合は、アンダーカット形状とならない範囲であれば、易引き裂き部7は、軸方向に直
線状に設けられなくてもよい。
また、被覆層60に、COレーザーなどを用いて、さらに切り裂き用のミシン目など
を形成してもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 複合プリフォーム
1a プリフォーム本体
2 口部
3 胴部
4 底部
6 被覆層
7 易引き裂き部
10 合成樹脂製容器
10a 容器本体
20 口部
21 ネックリング
22 ネジ山
23 切り欠き部
30 肩部
40 胴部
50 底部
60 被覆層
70 易引き裂き部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16