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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】車両の前部構造
(51)【国際特許分類】
   B62D 25/08 20060101AFI20240501BHJP
【FI】
B62D25/08 D
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020020519
(22)【出願日】2020-02-10
(65)【公開番号】P2021123315
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2023-01-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】池田 征弘
(72)【発明者】
【氏名】平井 稔泰
(72)【発明者】
【氏名】茶園 匠音
(72)【発明者】
【氏名】池田 剛
【審査官】西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-049306(JP,A)
【文献】特開2015-131587(JP,A)
【文献】特表2004-529797(JP,A)
【文献】特開2019-059307(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0182211(US,A1)
【文献】特開2009-248809(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第10357983(DE,A1)
【文献】特開平09-267771(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両前部で車幅方向に延在され、アッパー部材とロア部材とで車幅方向に亘って閉断面を形成するアッパーバーと、
前記アッパーバーの車幅方向両側の端部を含む側端部において、前記ロア部材とそれぞれ連結される一対のアッパーバーサイドと、
前記アッパーバーの前記側端部の間に位置する中間部に設けられ、フードを車体側にロックするラッチと、を備えた車両の前部構造であって、
前記アッパー部材と前記ロア部材とは、それぞれ下方に開放された断面形状を有し、前記アッパー部材の下方を塞ぐように前記ロア部材を組み合わせることで前記アッパー部材とロア部材との間に前記閉断面が形成され、
前記ロア部材の上面の高さは、前記アッパーバーの前記側端部における前記上面よりも、前記アッパーバーの前記中間部における前記上面の方が低く設定され
前記ラッチは前記アッパーバーの車幅方向における中央位置に取り付けられ、
前記ロア部材の前記上面の高さは、前記アッパーバーの前記中央位置で最も低い位置とされ、前記側端部において最も高い位置となるように、前記中央位置から前記側端部に向かって次第に高くなるよう形成されている
ことを特徴とする車両の前部構造。
【請求項2】
前記アッパー部材と前記ロア部材とは、下端に長手方向に沿って前後に延びるフランジを有してハット型断面形状を成し、互いの前記フランジを重ねた状態で組み合わされることを特徴とする請求項1に記載の車両の前部構造。
【請求項3】
前記ロア部材の上面は、前記上面の高さが前記中央位置から前記両側端部に向かって連続的に高くなるよう傾斜した傾斜面をなしていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の前部構造。
【請求項4】
車両前部で車幅方向に延在され、アッパー部材とロア部材とで車幅方向に亘って閉断面を形成するアッパーバーと、
前記アッパーバーの車幅方向両側の端部を含む側端部において、前記ロア部材とそれぞれ連結される一対のアッパーバーサイドと、
前記アッパーバーの前記側端部の間に位置する中間部に設けられ、フードを車体側にロックするラッチと、を備えた車両の前部構造であって、
前記アッパー部材と前記ロア部材とは、それぞれ下方に開放された断面形状を有し、前記アッパー部材の下方を塞ぐように前記ロア部材を組み合わせることで前記アッパー部材とロア部材との間に前記閉断面が形成され、
前記ロア部材の上面の高さは、前記アッパーバーの前記側端部における前記上面よりも、前記アッパーバーの前記中間部における前記上面の方が低く設定され
前記アッパーバーサイドは、前記ロア部材との連結部において該ロア部材の前記側端部と略一様なハット型断面形状を有し、
前記アッパーバーサイドと前記ロア部材とは、前記アッパーバーサイドの上面が前記ロア部材の下面に接合することにより連結されている
ことを特徴とする車両の前部構造。
【請求項5】
前記ラッチは、前記アッパー部材の前面より車両前側にせり出した状態で、前記アッパー部材の上側に鉛直方向に対して前側に傾斜して取り付けられていることを特徴とする請求項1~の何れかに記載の車両の前部構造。
【請求項6】
車両前部で車幅方向に延在され、アッパー部材とロア部材とで車幅方向に亘って閉断面を形成するアッパーバーと、
前記アッパーバーの車幅方向両側の端部を含む側端部において、前記ロア部材とそれぞれ連結される一対のアッパーバーサイドと、
前記アッパーバーの前記側端部の間に位置する中間部に設けられ、フードを車体側にロックするラッチと、を備えた車両の前部構造であって、
前記アッパー部材と前記ロア部材とは、それぞれ下方に開放された断面形状を有し、前記アッパー部材の下方を塞ぐように前記ロア部材を組み合わせることで前記アッパー部材とロア部材との間に前記閉断面が形成され、
前記ロア部材の上面の高さは、前記アッパーバーの前記側端部における前記上面よりも、前記アッパーバーの前記中間部における前記上面の方が低く設定され
前記フード閉時の荷重を吸収するダンパ本体と、前記ダンパ本体が取り付けられ、該ダンパ本体を前記アッパー部材に対して保持させる複数の脚部とを有するフードダンパブラケットをさらに備え、
前記脚部のうちの少なくとも一つは、鉛直方向に対して車両前側に傾斜した状態で前記アッパー部材の前面部に取り付けられ、
前記アッパー部材の前面部と前記ロア部材の前面部とが接合されている
ことを特徴とする車両の前部構造。
【請求項7】
前記アッパー部材の前面に取り付けられる前記脚部の取り付け位置の高さは、前記ロア部材の上面高さと略等しいことを特徴とする請求項に記載の車両の前部構造。
【請求項8】
前記アッパー部材の前面に取り付けられる前記脚部には、車両前方側に凸となるとともに前記脚部の長さ方向に延在するブラケットビード部が形成され、
前記ロア部材の前面には、前記ブラケットビード部を挟んで車幅方向両側で車両前方に凸となるとともに鉛直方向にそれぞれ延在する一対のロアビード部が形成され、
前記ブラケットビード部の車幅方向両側と一対の前記ロアビード部とが前記アッパー部材の前面部を挟んで対向するように、前記脚部と前記アッパー部材の前面部、前記アッパー部材の前面部と前記ロア部材の前面部とが接合されていることを特徴とする請求項6または7に記載の車両の前部構造。
【請求項9】
車両前部で車幅方向に延在され、アッパー部材とロア部材とで車幅方向に亘って閉断面を形成するアッパーバーと、
前記アッパーバーの車幅方向両側の端部を含む側端部において、前記ロア部材とそれぞれ連結される一対のアッパーバーサイドと、
前記アッパーバーの前記側端部の間に位置する中間部に設けられ、フードを車体側にロックするラッチと、を備えた車両の前部構造であって、
前記アッパー部材と前記ロア部材とは、それぞれ下方に開放された断面形状を有し、前記アッパー部材の下方を塞ぐように前記ロア部材を組み合わせることで前記アッパー部材とロア部材との間に前記閉断面が形成され、
前記ロア部材の上面の高さは、前記アッパーバーの前記側端部における前記上面よりも、前記アッパーバーの前記中間部における前記上面の方が低く設定され
前記ロア部材の側端部にそれぞれ配置され、鉛直方向に延在する一対のヘッドランプサポートと、前記ヘッドランプサポートを前記ロア部材に連結するための中間ブラケットをさらに備え、
前記アッパー部材、前記ロア部材、前記アッパーバーサイドおよび前記中間ブラケットは、それぞれの下端に水平方向に張り出したフランジを有し、
前記アッパーバーの前記側端部において、前記アッパー部材、前記ロア部材、前記アッパーバーサイドおよび前記中間ブラケットがそれぞれの前記フランジで固定されるとともに、前記ロア部材、前記アッパーバーサイド、前記中間ブラケットがそれぞれの上面部で固定されている
ことを特徴とする車両の前部構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両の前部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一対のサイドメンバの前端に連結され車幅方向両側で上下方向に延在する一対のヘッドランプサポートと、車幅方向に延在し一対のヘッドランプサポートの上端間を連結するアッパーバーと、一対のヘッドランプサポートの上端でアッパーバーの車幅方向両端に連結される一対のアッパーバーサイドとを備えた車両の前部構造が知られている(特許文献1参照)。
この車両の前部構造では、アッパーバーと一対のアッパーバーサイドは、共にその断面が下方に開放状のハット状を呈している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-49306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような車両の前部構造において、フードを係止するラッチをアッパーバーの車幅方向の中央部に取り付けた場合、フードを閉じた際の荷重がラッチを介してアッパーバーに入力するが、アッパーバーはその断面形状がハット状であることから強度、剛性を確保する点で不利となることから、別途強化部材を設ける必要がある。
そこで、アッパーバーの断面を閉断面構造として強度、剛性を改善することが考えられる。しかしながら、この場合、閉断面構造のアッパーバーの車幅方向両端に対して形状が異なるハット状のアッパーバーサイドの車両前端を連結する構造上、連結箇所の強度を確保する上で限界があり、車体のねじれに対する強度、剛性を確保する上で不利がある。
本発明は、上記字状に鑑みなされたものであり、フード閉時において荷重のかかるラッチの取り付け部周辺のねじれ剛性を向上させて荷重を受けた際のアッパーバーの変形を防止すると共に、結合部剛性を高めて操安剛性を向上させる上で有利な車両の前部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、車両前部で車幅方向に延在され、アッパー部材とロア部材とで車幅方向に亘って閉断面を形成するアッパーバーと、前記アッパーバーの車幅方向両側の端部を含む側端部において、前記ロア部材とそれぞれ連結される一対のアッパーバーサイドと、前記アッパーバーの前記側端部の間に位置する中間部に設けられ、フードを車体側にロックするラッチと、を備えた車両の前部構造であって、前記アッパー部材と前記ロア部材とは、それぞれ下方に開放された断面形状を有し、前記アッパー部材の下方を塞ぐように前記ロア部材を組み合わせることで前記アッパー部材とロア部材との間に前記閉断面が形成され、前記ロア部材の上面の高さは、前記アッパーバーの前記側端部における前記上面よりも、前記アッパーバーの前記中間部における前記上面の方が低く設定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、アッパー部材とロア部材との間に閉断面が形成されるため、別途強化部材を設けて重さを重くすることなく、フード閉時において荷重のかかるラッチの取り付け部周辺のアッパーバーのねじれ剛性を向上させて荷重を受けた際のアッパーバーの変形を防止する上で有利となる。
また、互いに結合されるアッパーバーサイドとロア部材の箇所が共に下方に開放状に形成されているため、アッパーバーサイドとアッパーバーとの結合部剛性を高めて操安剛性を向上させる上で有利となると共に、アッパーバーサイドをアッパーバーに容易に取り付けする上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態の車両の前部構造の正面図である。
図2】実施の形態の車両の前部構造の分解斜視図である。
図3図1のA-A線断面図である。
図4図1のB-B線断面図である。
図5図1のC-C線断面図である。
図6】アッパーバーに取り付けられたフードダンパーの取り付けブラケットを車両前方から見た図である。
図7図6のD-D線断面図である。
図8図6のE-E線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下の図面において符号UPは車両上方を示し、符号FRは車両前方を示し、符号OUTは車幅方向外側を示す。
図1図2に示すように、ダッシュパネルの車両前方の車両前部空間Sは、エンジンルームまたはモータルームとして利用される。
車両前部空間S内の車幅方向の両側部には、車両骨格部材として、一対のサイドメンバ12と、一対のヘッドランプサポート14と一対のアッパーバーサイド16とが位置している。
一対のサイドメンバ12は、車幅方向に間隔をおいて車体10の前後方向に延在している。
一対のヘッドランプサポート14は、一対のサイドメンバ12の前端に連結されそれぞれ車幅方向両側で鉛直方向に延在している。また、一対のヘッドランプサポート14は後述するロア部材24の側端部にそれぞれ配置されている。
ヘッドランプサポート14は、車両前方を向いて上下方向に延在する前面板部1402と、前面板部1402の車幅方向両側から車両後方に屈曲された一対の側面板部1404と、一対の側面板部1404の後端から互いに離れる方向に突設された一対のフランジ1406とを備えている。
【0009】
図2図5に示すように、ヘッドランプサポート14の上端には、ヘッドランプサポート14を後述するロア部材24に連結するための中間ブラケット18が取り付けられている。
中間ブラケット18は、上方を向いた上面部1802と、上面部1802の車両前端から下方に延在する前面部1804と、前面部1804の下端から車両前方に突設された前フランジ1806と、上面部1802の車両後端から下方に延在する後面部1808と、後面部1806の下端から車両後方に延在する後フランジ1810とを備えている。言い換えると、中間ブラケット18は下端に水平方向に張り出したフランジ1806、1810を備えている。
ヘッドランプサポート14の上端は中間ブラケット18の前面部1804と後面部1808の間に挿入され、ヘッドランプサポート14の前板部1402に中間ブラケット18の前面部1804が重ね合わされ、ヘッドランプサポート14の一対のフランジ1406に中間ブラケット18の後面部1808が重ね合わされた状態でそれら重ね合わされた箇所が溶接により接合されている。
【0010】
図1図2に示すように、一対のアッパーバーサイド16は、ヘッドランプサポート14の上端でアッパーバー20の車幅方向両端に連結されると共に、車両後方に延在して不図示の一対のアッパーフレームの車両前端に連結されている。
図2図5に示すように、アッパーバーサイド16は、その断面が下方に開放状のハット状を呈しており、アッパーバーサイド16は、最も上位に位置し上方を向いて車両前後方向斜めに延在する上面部サイド1602と、上面部サイド1602の車幅方向外側の端部から下方に延在する外面部サイド1604と、最も下位に位置し外面部サイド1604の下端から車幅方向外側に延在する外フランジサイド1606と、上面部サイド1602の車幅方向内側の端部から下方に延在する内面部サイド1608と、最も下位に位置し内面部サイド1608の下端から車幅方向内側に延在する内フランジサイド1610とを含んで構成されている。したがって、外フランジサイド1606と内フランジサイド1610は、アッパーバーサイド16の延在方向と直交する方向に離れている。言い換えると、アッパーバーサイド16は下端に水平方向に張り出したフランジ1606、1610を備えている。
【0011】
図1に示すように、車両前部空間Sの前端には、すなわち車体10の前部には、車両骨格部材としてアッパーバー20が位置している。
アッパーバー20は、車両前部空間Sの前端の上部で車幅方向に延設され、一対のヘッドランプサポート14の上端間および一対のアッパーバーサイド16の前端間を連結している。
【0012】
図1図2に示すように、アッパーバー20は、車両前部で車幅方向に延在され、アッパー部材22とロア部材24とで車幅方向に亘って閉断面を形成している。
後述するように、アッパー部材22とロア部材24とは、それぞれ下方に開放された断面形状を有し、アッパー部材22の下方を塞ぐようにロア部材24を組み合わせることでアッパー部材22とロア部材24との間に閉断面が形成されている。言い換えると、アッパーバー20は、アッパー部材22と、アッパー部材22の下方からその内側に組み込まれたロア部材24とを含んで構成されている。
図1に示すように、アッパーバー20のうち、車幅方向の両端を含む箇所をそれぞれ側端部20X、20Yとし、側端部20X、20Yの間に位置する箇所を中間部20Zとする。
図2図5に示すように、アッパー部材22は、下端に長手方向に沿って前後に延びるフランジ2206、2210を有してハット型断面形状を成している。言い換えると、アッパー部材22は下端に水平方向に張り出したフランジ2206,2210を備えている。
詳細に説明すると、アッパー部材22は、上面部アッパー2202と、前面部アッパー2204と、前フランジアッパー2206と、後面部アッパー2208と、後フランジアッパー2210とを含んで構成されている。
上面部アッパー2202は、上方を向いて車幅方向に延在している。
前面部アッパー2204は、上面部アッパー2202の車両前端から下方に延在している。
前フランジアッパー2206は、前面部アッパー2204の下端から車両前方に延在している。
後面部アッパー2208は、上面部アッパー2202の車両後端から下方に延在している。
後フランジアッパー2210は、後面部アッパー2208の下端から車両後方に延在している。
前フランジアッパー2206および後フランジアッパー2210から上面部アッパー2202までの寸法は、すなわち、上面部アッパー2202の高さ、言い換えるとアッパー部材22の高さH1(図1図5参照)は車幅方向に沿って均一に形成されている。
【0013】
図2図5に示すように、ロア部材24は、下端に長手方向に沿って前後に延びるフランジ2406、2410を有してハット型断面形状を成している。言い換えると、ロア部材24は下端に水平方向に張り出したフランジ2406,2410を備えている。
詳細に説明すると、ロア部材24は、上面部ロア2402と、前面部ロア2404と、前フランジロア2406と、後面部ロア2408と、後フランジロア2410とを含んで構成されている。
上面部ロア2402は、最も上位に位置し上方を向いて車幅方向に延在している。
前面部ロア2404は、上面部ロア2402の車両前端から下方に延在している。
前フランジロア2406は、最も下位に位置し前面部ロア2404の下端から車両前方に延在している。
後面部ロア2408は、上面部ロア2402の車両後端から下方に延在している。
後フランジロア2410は、最も下位に位置し後面部ロア2408の下端から車両後方に延在し、したがって、前フランジロア2406と後フランジロア2410は、ロア部材24の延在方向と直交する方向に離れている。
図5に示すように、上面部ロア2402は、上面部アッパー2202の下方に離れた箇所に配置され、前面部ロア2404は、前面部アッパー2204の車両後方に離れた箇所に配置され、後面部ロア2408は、後面部アッパー2208の車両前方に離れた箇所に配置されている。
そして、前フランジロア2406の上面に前フランジアッパー2206が重ね合わされ溶接により接合され、後フランジロア2410の上面に後フランジアッパー2210が重ね合わされ溶接により接合され、アッパー部材22とロア部材24との2つの部材からなるアッパーバー20が構成されている。
すなわち、アッパー部材22とロア部材24とは、アッパー部材22のフランジ2206,2210とロア部材24のフランジ2406、2410とが重ねた状態で組み合わされている。
【0014】
アッパーバー20において、前フランジロア2406および後フランジロア2410から上面部ロア2402までの寸法は、すなわち、上面部ロア2402の高さは、言い換えるとロア部材24の高さH2(図1図5参照)は車幅方向中央部が低く車幅方向の両側部が高く形成されている。
すなわち、ロア部材24の上面(上面部ロア)2402の高さH2は、アッパーバー20の側端部20X、20Yにおける上面2402よりも、アッパーバー20の中間部20Zにおける上面2402の方が低く設定されている。
本実施の形態では、図1図2に示すように、上面部ロア2402は、高さが最も低い均一の高さの車幅方向中央部2402Aと、車幅方向中央部2402Aの車幅方向両端から車幅方向外側に至るにつれて上面部ロア2402の高さが次第に大きくなる中間部2402Bと、中間部2402Bの車幅方向両端から高さが最も高い均一の高さで車幅方向両端に至る両側の車幅方向側部2402Cとを含んで構成されている。
言い換えると、ロア部材2402の高さH2は、後述するラッチ28が取り付けられるアッパーバー20の車幅方向の中央位置で最も低い位置とされ、アッパーバー20の側端部20X、20Yにおいて最も高い位置となるように、中央位置から側端部20X、20Yに向かって次第に高くなるように形成されている。
本実施の形態では、ロア部材24の上面2402は、その上面2402の高さが中央位置から両側端部20X、20Yに向かって連続的に高くなるように傾斜した傾斜面を成している。
【0015】
図3に示すように、上面部ロア2402の車幅方向中央部2402Aが位置するアッパーバー20の車幅方向中央部20Aは、上下方向において互いに対向する上面部アッパー2202と上面部ロア2402と、車両前後方向において互いに対向する前面部アッパー2204と後面部アッパー2208とによって囲まれた断面が矩形状の閉断面構造、言い換えるとボックス形状となっている。
また、図1図4に示すように、上面部ロア2402の中間部2402Bが位置するアッパーバー20の中間部20Bは、車幅方向側部2402Cに至るにつれて前面部ロア2404の上下方向の寸法と後面部ロア2408との上下方向の寸法とが次第に大きくなると共に、車幅方向側部2402Cに至るにつれて上面部アッパー2202と上面部ロア2402との間隔が次第に小さくなるように設けられ、ロア部材24とアッパー部材22とで囲まれた空間がハット形状を呈している。
また、図1図5に示すように、上面部ロア2402の車幅方向側部2402Cが位置するアッパーバー20の車幅方向側部20Cでは、前面部アッパー2204の上下方向の寸法と後面部アッパー2208の上下方向の寸法が最も大きく、かつ、前面部ロア2404の上下方向の寸法と後面部ロア2408との上下方向の寸法が最も大きく、上面部アッパー2202と上面部ロア2402とが近接している。
また、アッパーバー20の車幅方向側部20Cでは、上下方向において僅かな隙間を介在させて互いに対向する上面部アッパー2202と上面部ロア2402と、車両前後方向において僅かな隙間を介在させて互いに対向する前面部アッパー2204と前面部ロア2404と、かつ、車両前後方向において僅かな隙間を介在させて互いに対向する後面部アッパー2208と後面部ロア2408とで囲まれた空間がハット形状を呈している。
【0016】
アッパーバー20とヘッドランプサポート14とアッパーバーサイド16との連結は以下のようになされている。
図5に示すように、ヘッドランプサポート14の上端に上述のように中間ブラケット18が接合されている。
ヘッドランプサポート14の上端の中間ブラケット18の上面部1802の上に、アッパーバーサイド16の上面部サイド1602が重ねられ、この上面部サイド1602の上に、アッパーバー20の上面部ロア2402が重ねられ、それらはボルトB1とウェルドナットN1を介して中間ブラケット18の上面部1802に取り付けられている。なお、ヘッドランプサポート14の上端の上方にはアッパー部材22の上面部アッパー2202の欠部2220が位置しており、上面部アッパー2202は中間ブラケット18の上面部1802に取り付けられていない。
また、中間ブラケット18の前フランジ1806の上にアッパーバーサイド16の外フランジサイド1606が重ねられ、この外フランジサイド1606の上にロア部材24の前フランジロア2406と、アッパー部材22の前フランジアッパー2206とが重ねられ、それらはボルトB2とウェルドナットN2を介して中間ブラケット18の前フランジ1806に取り付けられている。
また、中間ブラケット18の後フランジ1810の上にアッパーバーサイド16の内フランジサイド1610が重ねられ、この内フランジサイド1610の上にロア部材24の後フランジロア2410と、アッパー部材22の後フランジアッパー2210とが重ねられ、それらはB3とウェルドナットN3を介して中間ブラケット18の後フランジ1810に取り付けられている。
すなわち、アッパーバーサイド16はロア部材24との連結部においてロア部材24の側端部とほぼ一様なハット型断面形状を有しており、アッパーバーサイドの16とロア部材24とは、アッパーバーサイド16の上面がロア部材24の下面に接合されることにより連結されている。
詳細に説明すると、アッパーバーサイド16の上面部サイド1602の上面、外フランジサイド1606の上面、内フランジサイド1610の上面が、それぞれロア部材24の上面部ロア2402の下面、前フランジロア2406の下面、後フランジロア2410の下面に接合されることによりアッパーバーサイドの16とロア部材24とが連結されている。
また、アッパーバー20の側端部20X、20Yにおいて、アッパー部材22、ロア部材24、アッパーバーサイド16、中間ブラケット18がそれぞれのフランジ2206,2406、1606、1806、2210,2410、1610、1810で固定されるとともに、ロア部材24、アッパーバーサイド16、中間ブラケット18がそれぞれの上面部ロア2402、上面部サイド1602、上面部1802で固定されることになる。
このように、ヘッドランプサポート14とアッパーバー20とアッパーバーサイド16とが連結される箇所の断面形状は、下方に開放されたハット形状となっている。
したがって、一対のヘッドランプサポート14の上端で、一対のアッパーバーサイド16の前端はロア部材24の車幅方向の両側の車幅方向側部2402Cの内部に組み込まれている。
【0017】
また、アッパーバー20とヘッドランプサポート14とアッパーバーサイド16とをボルトB1、B2、B3を用いて着脱可能に連結したので、アッパーバー20を簡単に取り付け取り外すことができ、アッパーバー20の下部に対するラジエータ(熱交換器)などの部品の着脱作業の効率化が図られている。
また、アッパーバー20とヘッドランプサポート14とアッパーバーサイド16とが連結された状態で、ロア部材24の前面部ロア2404とアッパーバーサイド16の外面部サイド1604との間、ロア部材24の後面部ロア2408とアッパーバーサイド16の内面部サイド1608との間、アッパーバーサイド16の外面部サイド1604と中間ブラケット18の前面部1804との間、アッパーバーサイド16の内面部サイド1608と中間ブラケット18の後面部1808との間に、それぞれ隙間が確保されている。
このような隙間が確保されることにより、防錆処理のために車体10を防錆液に浸漬した際に防錆液が隙間を介してロア部材24、アッパーバーサイド16、中間ブラケット18の間に確実に浸透し、防錆処理が確実に効率よく行われるように図られている。
なお、中間ブラケット18は省略してもよいが、中間ブラケット18を設けると、アッパーバー20とヘッドランプサポート14とアッパーバーサイド16との連結箇所の強度、剛性を高め、耐久性の向上を図る上で有利となる。
【0018】
また、図1図2図3に示すように、アッパーバー20の車幅方向中央部20Aには、本実施の形態では、アッパーバー20の車幅方向における中央位置には、フードをロック(係止)するラッチ28を支持する取り付けブラケット26が取り付けられている。
取り付けブラケット26は、前板部2602と、後板部2604とを備えている。
前板部2602の下端の取り付け片2602Aが前面部アッパー2204に重ね合わされて溶接により接合されると共に、後板部2604の取り付け片2604Aが上面部アッパー2202に重ね合わされて溶接により接合され、前板部2602の上端2602Bと後板部2604の上端2604Bは重ね合わされて溶接により接合されている。
このように取り付けブラケット26がアッパーバー20の車幅方向中央部20Aに取り付けられた状態で前板部2602は斜め下方を向いており、詳細には、前板部2602は上方に至るにつれて次第に前方に変位する傾斜をもって配置され、この前板部2602の車両前方を向いた前面2602Cにラッチ28が取り付けられている。
そして、図3に示すように、ラッチ28は、アッパー部材22の前面部アッパー2204より車両前側にせり出した状態で、アッパー部材22の上側に鉛直方向に対して前側に傾斜して取り付けられている。
【0019】
また、図1図2に示すように、アッパーバー20の車幅方向両側の車幅方向側部2402Cにフードダンパブラケット32が接合されている。
図6図7に示すように、フードダンパブラケット32は、フード閉時の荷重を吸収するダンパ本体30と、ダンパ本体30が取り付けられる取り付け板部3202と、取り付け板部3202に取り付けられたダンパ本体30をアッパー部材22に対して保持させる複数の脚部とを備えている。
複数の脚部は、取り付け板部3202の車両前端から下方に延在する前面側脚部3204と、取り付け板部3202の車幅方向の両端から下方に延在する一対の側面側脚部3206とを含んで構成されている。
前面側脚部3204の車幅方向の中央には、車両前方側に凸となるとともに前面側脚部3204の長さ方向に延在する前面ブラケットビード部3208が形成されている。
前面側脚部3204の下端の屈曲部3204Aは、車両前方からアッパー部材2204の前面(前面部アッパー)2204に溶接により接合されている。
図7に示すように、アッパー部材2204の前面2204に取り付けられる前面側脚部3204の取り付け位置の高さは、ロア部材24の上面高さと略等しい。
後述する図8に示すように、前面側脚部3204の屈曲部3204Aが接合されるアッパー部材22の前面部アッパー2204の箇所と、ロア部材24の前面部ロア2404の箇所とは互いに溶接により接合されている。
一対の側面側脚部3206の車両前後方向に沿った幅方向の中央には、互いに離間する方向に突出しつつ側面側脚部3206の長さ方向に沿って延在する側面ブラケットビード部3210が形成されている。
一対の側面側脚部3206の下端の屈曲部3206Aは、アッパーバー20の上面部アッパー2202に溶接により接合されている。
このようにフードダンパブラケット32がアッパーバー20に取り付けられた状態で、図7に示すように、取り付け板部3202はその前部がその後部よりも低い箇所に位置するように傾斜しており、複数の脚部のうち少なくとも1つの脚部、本実施の形態では、前面側脚部3204は鉛直方向に対して車両前側に傾斜した状態でアッパー部材22の前面(前面部アッパー)2204に取り付けられており、これによりダンパ本体30の軸心は車両前方に傾斜している。
【0020】
また、図8に示すように、ロア部材24の前面部(前面部ロア)2404には、前面ブラケットビード部3208を挟んで車幅方向両側で車両前方に凸となるとともに鉛直方向にそれぞれ延在する一対のロアビード部2420が形成されている。
前面ブラケットビード部3208の車幅方向両側と一対のロアビード部2420とがアッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204を挟んで対向するように、前面側脚部3204とアッパー部材22の前面部2204とが接合され、アッパー部材22の前面部2204とロア部材24の前面部2404とが接合されている。
言い換えると、一対のロアビード部2420の車両前方の箇所は、車両後方から前面部アッパー2204に溶接により接合され、前面側脚部3204が車両前方から前面部アッパー2204に接合される箇所と、一対のロアビード部2420の車両前方の箇所が車両後方から前面部アッパー2204に接合される箇所とは、車両前方から見ると前面ブラケットビード部3208の車幅方向両側においてオーバーラップしている。
したがって、前面ブラケットビード部3208と一対のロアビード部2420とが車幅方向に並べられることになり、前面側脚部3204が取着されるアッパーバー20の箇所の強度、剛性が確保されている。
【0021】
次に作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、アッパー部材22とロア部材24とで車幅方向に亘って閉断面を形成するアッパーバー20の車幅方向両側の端部を含む側端部20X、20Yにおいて、ロア部材24と一対のアッパーバーサイド16とをそれぞれ連結し、アッパーバー20の中間部20Zにラッチ28を設け、アッパー部材22とロア部材24とは、それぞれ下方に開放された断面形状を有し、アッパー部材22の下方を塞ぐようにロア部材24を組み合わせることでアッパー部材22とロア部材24との間に閉断面が形成され、ロア部材24の上面(上面部ロア)2402の高さは、アッパーバー20の側端部20X、20Yにおける上面(上面部ロア)2402よりも、アッパーバー20の中間部20Zにおける上面(上面部ロア)2402の方が低く設定されている。
したがって、アッパー部材22とロア部材24との間に閉断面が形成されるため、別途強化部材を設けて重さを重くすることなく、フード閉時において荷重のかかるラッチ28の取り付け部周辺のアッパーバー20のねじれ剛性を向上させて荷重を受けた際のアッパーバー20の変形を防止する上で有利となる。
また、互いに結合されるアッパーバーサイド16とロア部材24の箇所が共に下方に開放状に形成されているため、アッパーバーサイド16とアッパーバー20との結合部剛性を高めて操安剛性を向上させる上で有利となると共に、アッパーバーサイド16をアッパーバー20に容易に取り付けする上で有利となる。
【0022】
また、本実施の形態では、アッパー部材22とロア部材24とは、下端に長手方向に沿って前後に延びるフランジ2206、2210と、フランジ2406,2410とを有してハット型断面形状を成し、互いのフランジ2206,2210と、フランジ2406,2410とを重ねた状態で組み合わされている。
したがって、アッパーバー20の閉断面の剛性をより高める上で有利となり、ラッチ28の取り付け部周辺のアッパーバー20のねじれ剛性を向上させて荷重を受けた際の変形を防止する上でより有利となる。
【0023】
また、本実施の形態では、ラッチ28はアッパーバー20の車幅方向における中央位置に取り付けられ、ロア部材24の上面(上面部ロア)2402の高さH2は、アッパーバー20の中央位置で最も低い位置とされ、側端部20X、20Yにおいて最も高い位置となるように、中央位置から側端部20X、20Yに向かって次第に高くなるよう形成されている。
したがって、アッパーバー20の断面形状の急変を避けることにより、フード閉時にラッチ28からアッパーバー20への荷重伝達を効率的に行うことができ、荷重を受けた際のアッパーバー20の変形を防止する上でより有利となる。
【0024】
また、本実施の形態では、ロア部材24の上面(上面部ロア)2402は、上面(上面部ロア)2402の高さH2が中央位置から両側端部20X、20Yに向かって連続的に高くなるよう傾斜した傾斜面をなしている。
したがって、フード閉時にラッチ28からアッパーバー20への荷重伝達をより効率的に行うことができ、荷重を受けた際のアッパーバー20の変形を防止する上でより有利となる。
【0025】
また、本実施の形態では、アッパーバーサイド20は、ロア部材24との連結部において該ロア部材24の側端部20X、20Yと略一様なハット型断面形状を有し、アッパーバーサイド16とロア部材24とは、アッパーバーサイド16の上面がロア部材24の下面に接合することにより連結されている。
したがって、アッパーバーサイド16とアッパーバー20との結合部剛性を向上させる上でより有利となり、アッパーバーサイド16とアッパーバー20との結合部剛性を高めて操安剛性を向上させる上でより有利となる。
【0026】
また、本実施の形態では、ダンパ本体をアッパー部材22に対して保持させるフードダンパブラケット34の複数の脚部(前面側脚部3204と一対の側面側脚部3206)のうちの少なくとも一つの脚部(前面側脚部3204)は、鉛直方向に対して車両前側に傾斜した状態でアッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204に取り付けられ、アッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204とロア部材24の前面部(前面部ロア2404)とが接合されている。
したがって、フード閉時の荷重をアッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204ロア部材24の上面部(上面部ロア)2402に沿って略鉛直方向と垂直方向の2方向に分散させることができる。また、脚部3204とアッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204とロア部材24の前面部(前面部ロア)2404との重なり部で接合することにより接合部の板厚を向上させて、接合部の溶接強度を向上させる上で有利となる。
【0027】
また、本実施の形態では、アッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204に取り付けられる前面側脚部3204の取り付け位置の高さは、ロア部材24の上面高さH2と略等しい。
したがって、フード閉時の荷重を前面側脚部3204を介してアッパー部材22の前面部アッパー2204とロア部材24の上面部ロア2402により確実に分散させることができ、荷重を受けた際のアッパーバー20の変形を防止する上でより有利となる。
【0028】
また、本実施の形態では、ブラケットビード部3208の車幅方向両側と一対のロアビード部2420とがアッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204を挟んで対向するように、前面側脚部3204とアッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204、アッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204とロア部材24の前面部(前面部ロア)2404とが接合されている。
したがって、前面側脚部3204とアッパー部材22の前面部(前面部アッパー)2204とロア部材24の前面部(前面部ロア)2404との重なり部の剛性をより効果的に高める上で有利となる。
【0029】
また、本実施の形態では、ヘッドランプサポートをロア部材24に連結するための中間ブラケット18をさらに備え、アッパーバー20の側端部20X、20Yにおいて、アッパー部材22、ロア部材24、アッパーバーサイド16および中間ブラケット18がそれぞれのフランジで固定されるとともに、ロア部材24、アッパーバーサイド16、中間ブラケット18がそれぞれの上面部で固定されている。
したがって、アッパーバー20の側端部20X、20Yの剛性を高めることで、アッパーバーサイド16とアッパーバー20との結合部剛性を高めて操安剛性を向上させる上で有利となる。
また、アッパーバーサイド16から中間ブラケット18を介してフード閉時の荷重をヘッドランプサポート14にも分散させることができるため、荷重を受けた際のアッパーバー20の変形を防止する上でより有利となる。
【符号の説明】
【0030】
10 車体
14 ヘッドランプサポート
16 アッパーバーサイド
1602 上面部サイド
1604 外面部サイド
1606 外フランジサイド
1608 内面部サイド
1610 内フランジサイド
18 中間ブラケット
1802 上面部
1804 前面部
1806 前フランジ
1808 後面部
1810 後フランジ
20 アッパーバー
20X、20Y 側端部
20Z 中間部
22 アッパー部材
2202 上面部アッパー(上面部)
2204 前面部アッパー(前面部)
2206 前フランジアッパー
2208 後面部アッパー
2210 後フランジアッパー
24 ロア部材
2402 上面部ロア(上面部)
2404 前面部ロア(前面部)
2406 前フランジロア
2408 後面部ロア
2410 後フランジロア
2420 ロアビード部
2402A 車幅方向中央部
2402B 中間部
2402C 車幅方向側部
28 ラッチ
30 ダンパ本体
32 フードダンパブラケット
3204 前面側脚部(脚部)
3206 側面側脚部(脚部)
3208 前面ブラケットビード部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8