(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
B65D 25/20 20060101AFI20240501BHJP
【FI】
B65D25/20 P
B65D25/20 Q
(21)【出願番号】P 2020080826
(22)【出願日】2020-04-30
【審査請求日】2023-03-13
(73)【特許権者】
【識別番号】313005282
【氏名又は名称】東洋製罐株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栃木 隆之
(72)【発明者】
【氏名】尾関 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】幡野 修
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-218877(JP,A)
【文献】特許第4904173(JP,B2)
【文献】特開2005-119688(JP,A)
【文献】特開2021-112850(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/20
B41F 19/08
B65G 47/48
B31B 50/88
B31B 70/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象容器に第1の処理を実行する段階と、
第1の処理の内容と第2の処理の内容とが紐づいた紐づけ情報
と前記処理対象容器に実行された前記第1の処理とに基づいて、前記処理対象容器に実行する第2の処理の内容を決定する段階と、
決定された前記第2の処理を前記処理対象容器に実行する段階と
を備える処理方法。
【請求項2】
前記第1の処理に対応する前記第2の処理の内容を紐づける段階を備え、
前記紐づける段階は、前記第1の処理の前に実行される
請求項1に記載の処理方法。
【請求項3】
前記第1の処理に対応する前記第2の処理の内容を紐づける段階を備え、
前記紐づける段階は、前記第1の処理と前記第2の処理との間に実行される
請求項1に記載の処理方法。
【請求項4】
ネットワークを介して、前記紐づけ情報を送信する段階を備える
請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
【請求項5】
前記紐づけ情報を送信する段階は、サーバに前記紐づけ情報を送信する段階を有する
請求項1から4のいずれか一項に記載の処理方法。
【請求項6】
前記紐づけ情報を送信する段階は、前記第2の処理を実行する処理装置に前記紐づけ情報を送信する段階を備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の処理方法。
【請求項7】
前記第1の処理を実行する処理装置は、前記紐づけ情報を保持する
請求項1から6のいずれか一項に記載の処理方法。
【請求項8】
前記処理対象容器の個体を識別するための識別情報を付与する段階を備える
請求項1から7のいずれか一項に記載の処理方法。
【請求項9】
前記識別情報を付与する段階は、前記処理対象容器毎に個体識別IDを付与する段階を有する
請求項8に記載の処理方法。
【請求項10】
前記識別情報は、前記処理対象容器に付与された記号、符号、文字、数字、図形、色、若しくはそれらの組合せ、又はそれらを組み合わせて構成したデザインである
請求項8または9に記載の処理方法。
【請求項11】
記憶されている前記紐づけ情報の少なくとも一部を、予め定められたタイミングで消去する段階を備える
請求項1から10のいずれか一項に記載の処理方法。
【請求項12】
前記第2の処理の内容を決定する段階は、前記紐づけ情報で、前記処理対象容器に実行された前記第1の処理を照合して、前記第2の処理の内容を決定する段階を有する
請求項1から11のいずれか一項に記載の処理方法。
【請求項13】
請求項1から
12のいずれか一項に記載の処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「印刷された識別マークを検出して品種を識別し、識別結果に基づいて缶体を品種毎に分別する分別工程」(請求項1)を備える「複数品種の缶体の製造方法」が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
特許文献1 特許第4904173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の製造方法では、予め決められた条件で容器を処理できるものの、前の処理の内容に応じて、後の処理の内容を決定して、リアルタイムに反映させることが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、処理対象容器に第1の処理を実行する段階と、第1の処理の内容と第2の処理の内容とが紐づいた紐づけ情報に基づいて、処理対象容器に実行する第2の処理の内容を決定する段階と、決定された第2の処理を処理対象容器に実行する段階とを備える処理方法を提供する。
【0005】
処理方法は、第1の処理に対応する第2の処理の内容を紐づける段階を備えてよい。紐づける段階は、第1の処理の前に実行されてよい。
【0006】
処理方法は、第1の処理に対応する第2の処理の内容を紐づける段階を備えてよい。紐づける段階は、第1の処理と第2の処理との間に実行されてよい。
【0007】
処理方法は、ネットワークを介して、紐づけ情報を送信する段階を備えてよい。
【0008】
紐づけ情報を送信する段階は、サーバに紐づけ情報を送信する段階を有してよい。
【0009】
紐づけ情報を送信する段階は、第2の処理を実行する処理装置に紐づけ情報を送信する段階を備えてよい。
【0010】
第1の処理を実行する処理装置は、紐づけ情報を保持してよい。
【0011】
処理方法は、処理対象容器の個体を識別するための識別情報を付与する段階を備えてよい。
【0012】
識別情報を付与する段階は、処理対象容器毎に個体識別IDを付与する段階を有してよい。
【0013】
識別情報は、処理対象容器に付与された記号、符号、文字、数字、図形、色、若しくはそれらの組合せ、又はそれらを組み合わせて構成したデザインであってよい。
【0014】
紐づけ情報を記憶する記憶装置において、記憶されている紐づけ情報の少なくとも一部を、予め定められたタイミングで消去してよい。
【0015】
本発明の第2の態様においては、本発明の第1の態様に係る処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
【0016】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1B】処理システム100の動作フローチャートの一例を示す。
【
図2A】処理対象容器150の処理工程の一例を示す。
【
図2B】処理システム100が取得するデータの一例を示す。
【
図3A】処理システム100の動作フローチャートの一例を示す。
【
図4A】処理システム100の動作フローチャートの一例を示す。
【
図6】本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
図1Aは、処理システム100の構成の概要を示す。処理システム100は、第1の処理装置10と、第2の処理装置20と、制御装置30と、記憶装置40とを備える。例えば、処理システム100は、処理対象容器150を処理して容器を製造するための容器製造システムである。
【0020】
処理対象容器150は、例えば、缶、ペットボトル、瓶、パウチ、箱、紙パック、蓋、キャップまたはカップ等の物品が考えられる。処理対象容器150は、内部に内容物が充填された充填品であってよい。処理対象容器150は、容器を生成するための金属の板であってよい。処理対象容器150は、紙、樹脂のシートまたはフィルム等の物品であってよい。また、処理対象容器150は、容器になる前の状態のものも含まれる。例えば、処理対象容器150には、蓋を有さない空缶等の金属缶に成形される前の状態のものを含む。また、本実施の形態では、処理対象容器150としているが、処理される対象としては、「容器」に限らず、処理されるいずれかの物品とすることもできる。
【0021】
第1の処理装置10は、処理対象容器150に予め定められた第1の処理を実行する。一例において、第1の処理装置10は、第1の処理の内容P1に基づいて処理対象容器150に第1の処理を実行する。第1の処理は、例えば処理対象容器150への印刷であるが、これに限定されない。第1の処理の他の例としては、容器の成形処理(容器が「缶」である場合、ネッキング、又はエンボス等の成形処理)、容器への充填または密封が考えられる。また、第1の処理の他の例としては、容器若しくは充填品の監視または検査が考えられる。
【0022】
第2の処理装置20は、処理対象容器150に予め定められた第2の処理を実行する。第2の処理装置20は、処理システム100の処理ラインにおいて、第1の処理装置10よりも後段に設けられる。第2の処理装置20は、紐づけ情報46に基づいて、第1の処理の内容P1に応じた第2の処理を処理対象容器150に実行する。即ち、それぞれの処理対象容器150に実行される第1の処理および第2の処理は、紐づけ情報46で予め紐づけられた関係にある。第2の処理は、例えば、容器若しくは充填品の排斥、振り分け、若しくは印刷、または容器の成形処理(容器の形状を成形することによる加飾等の成形処理)が考えられる。また、第2の処理は、例えば、容器若しくは充填品の監視または検査が考えられる。
【0023】
紐づけ情報46は、第1の処理の内容P1と第2の処理の内容P2とを紐づけた情報である。例えば、紐づけ情報46は、第1の処理の内容P1と第2の処理の内容P2とが対応付けられたリストである。本明細書において、第1の処理に対応する第2の処理の内容P2を紐づけることは、第1の処理の内容P1と第2の処理の内容P2とが紐づけられた紐づけ情報46を生成することを指す。
【0024】
制御装置30は、第1の処理装置10および第2の処理装置20の動作を制御する。制御装置30は、第1の処理制御部31と、第2の処理制御部32と、処理情報取得部33と、紐づけ情報取得部34と、処理決定部35とを備える。本実施形態では、制御装置30は、第1の処理装置10および第2の処理装置20と別に設けているが、第1の処理装置内または第2の処理装置20内に設けられていてもよい。
【0025】
第1の処理制御部31は、第1の処理装置10に第1の処理の内容P1を実行させる。第1の処理制御部31は、任意の第1の処理の内容P1を処理対象容器150に処理してもよいし、個体識別IDによって処理対象容器150に応じた第1の処理の内容P1を選択した上で、処理対象容器150を処理してもよい。
【0026】
処理情報取得部33は、第1の処理の内容P1を取得する。処理情報取得部33は、第1の処理装置10または第1の処理制御部31から第1の処理の内容P1を受信してもよいし、処理対象容器150から第1の処理の内容P1を読み取ってもよい。例えば、第1の処理装置10が印刷装置である場合、処理情報取得部33は、第1の処理の内容P1として印刷された画像のデザインを取得する。
【0027】
紐づけ情報取得部34は、紐づけ情報46を取得する。紐づけ情報取得部34は、紐づけ情報46を生成してもよいし、処理装置等で生成された紐づけ情報46を受信してもよい。例えば、紐づけ情報取得部34は、第1の処理の内容P1を取得して、紐づけ情報46を生成する。
【0028】
処理決定部35は、紐づけ情報取得部34が取得した紐づけ情報46で、処理情報取得部33が取得した第1の処理の内容P1を照合して、第2の処理の内容P2を決定する。処理決定部35は、決定した第2の処理の内容P2を第2の処理制御部32に送信する。
【0029】
第2の処理制御部32は、第2の処理装置20に第2の処理の内容P2を実行させる。第2の処理制御部32は、処理対象容器150のそれぞれに対して、第1の処理の内容P1に応じた第2の処理の内容P2を処理する。これにより、第1の処理の内容P1に応じた第2の処理の内容P2をリアルタイムに反映できる。
【0030】
記憶装置40は、制御装置30と接続され、予め定められた情報を記憶する。記憶装置40は、第1の処理装置10または第2の処理装置20と接続されてもよい。本例の記憶装置40は、識別情報42、プロセス情報44および紐づけ情報46を記憶する。記憶装置40が記憶する情報の一部は、処理装置または制御装置30に記憶されてもよい。例えば、記憶装置40は、処理システム100の各処理装置と接続されたサーバである。本実施形態では、記憶装置40をサーバとしているが、これに限定されず、例えば、携帯型メモリ(USBメモリやSDカード等のメモリ)であってもよい。
【0031】
識別情報42は、第2の処理の内容P2を決定するために処理対象容器150を識別するための情報である。例えば、識別情報42は、第1の処理の内容P1である。識別情報42として印刷された画像のデザインが用いられてもよい。例えば、識別情報42は、処理対象容器150に付与された記号、符号、文字、数字、図形、色、若しくはそれらの組合せ、又はそれらを組み合わせて構成したデザインである。また、識別情報42は、予め定められたデザインが印刷されていないことで、処理対象容器150を識別するものであってもよい。
【0032】
なお、識別情報42は、第1の処理の内容P1と別に付与された処理対象容器150の個体識別IDであってもよい。個体識別IDは、処理対象容器150の1つ1つを識別するための情報である。個体識別IDは、文字および数字を含む個体識別コードであってもよいし、バーコードであってもよい。識別情報42は、カメラ等の画像処理装置によって、取得されてよい。
【0033】
プロセス情報44は、処理対象容器150に対する処理の履歴を示す。本例のプロセス情報44は、第1の処理の内容P1および第2の処理の内容P2を含む。例えば、プロセス情報44は、第1の処理または第2の処理に対応して、個体識別ID、処理した日時、各処理工程の条件(マシン速度、レーン番号、コイル情報、圧力、温度、湿度、照度、クリーン度、または振動等の条件)、充填バルブのバルブ番号、搬送装置のポケット番号、または検査結果等の情報、を含む。一例において、プロセス情報44の各処理工程の条件は、処理対象容器150に印刷された画像のデザインを含む。プロセス情報44は、記憶装置40に随時送信されることにより、処理対象容器150の処理に応じて更新されてよい。
【0034】
記憶装置40は、制御装置30とネットワークを介して接続されてよい。また、記憶装置40は、ネットワークを介して、第1の処理装置10または第2の処理装置20と接続されてもよい。ネットワークとは、情報を送信するためのものであれば有線または無線を問わない。また、記憶装置40が携帯型メモリである場合、記憶装置40は、制御装置30に直接接続されてもよい。
【0035】
ここで、処理システム100においては、第1の処理を通過する処理対象容器150の順序と、第2の処理を通過する処理対象容器150の順序とが必ずしも一致せず、処理ラインを流れる処理対象容器150の順序が処理によって前後する場合がある。また、処理対象容器150の処理スピードは、例えば毎分1500個以上のように高速な場合がある。そのため、前の処理の内容に応じて、後の処理の内容を決定して、リアルタイムで反映させることが困難であった。
【0036】
本例の処理システム100は、第1の処理の内容P1に応じて、処理対象容器150毎に第2の処理の内容P2を決定することができる。したがって、処理システム100は、識別情報42に基づいて処理対象容器150毎に第1の処理の内容P1を特定し、紐づけ情報46に応じて処理対象容器150を分別することができる。例えば、処理システム100は、条件の異なる処理対象容器150を識別して、異種容器を分別できる。また、本例の処理システム100は、前の処理の情報をリアルタイムに反映して、後の処理を実行できるので、処理対象容器150を高速に処理する場合(例えば、1分間に1500個以上)であっても、処理対象容器150毎に紐づけ情報46に応じた処理を実現できる。
【0037】
図1Bは、処理システム100の動作フローチャートの一例を示す。ステップS110において、処理対象容器150に第1の処理の内容P1を実行する。ステップS120において、紐づけ情報46に基づいて、処理対象容器150に実行する第2の処理の内容P2を決定する。即ち、紐づけ情報46で第1の処理の内容P1を照合して、第1の処理の内容P1に応じた第2の処理の内容P2を決定する。ステップS130において、処理対象容器150に第2の処理の内容P2を実行する。
【0038】
図2Aは、処理対象容器150の処理工程の一例を示す。本例の処理対象容器150の処理工程は、前処理工程110と、印刷工程120と、後処理工程130とを含む。
【0039】
前処理工程110は、カッピングプレス工程(CP)、ボディメーカ工程(BM)およびトリマー工程(TR)を備える。前処理工程110は、個体識別ID付与工程(ID)を備えてよい。本実施形態では、ID付与工程(ID)は、カッピングプレス工程(CP)の前に設けているが、この位置に限定されない。例えば、ID付与工程(ID)は、カッピングプレス工程(CP)、ボディメーカ工程(BM)またはトリマー工程(TR)の後であってもよい。本例のID付与工程(ID)では、打ち抜き前のコイルに対して個体識別IDを付与するが、打ち抜き後の処理対象容器150に対して個体識別IDを付与してもよい。
【0040】
カッピングプレス工程(CP)では、コイルから巻き出した素材としてのシート状の板金から円形の材料部材を打ち抜くとともにカップ形状に成形する。ボディメーカ工程(BM)では、カップ形状の材料部材C1を絞り加工して缶胴部を薄く延ばし、更に缶底部を成形して缶体C2を成形する。なお、缶体C2は、トリマー工程(TR)において、缶胴の上端の不要な部分が切り取られてよい。
【0041】
印刷工程120は、印刷工程(PR)およびスプレー工程(SP)を備える。印刷工程(PR)では、処理対象容器150に予め定められた画像等を印刷する。例えば、印刷工程(PR)では、缶体C2の缶胴部に塗装および印刷を行う。印刷工程120では、乾燥工程および焼き付け工程を含んでよい。また、スプレー工程(SP)では、処理対象容器150の内面を塗装してよい。
【0042】
後処理工程130は、テスト工程(TST)、分別工程(STR)および梱包工程(PL)を含んでよい。テスト工程(TST)では、印刷工程120を経た缶体C3の内外面の不良を検査する。検査の結果、不良と判定された缶体C3は生産ラインから排除され、良品と判定された缶体C3のみが出荷される。
【0043】
分別工程(STR)では、処理対象容器150が予め定められた条件に応じて振り分けられる。例えば、分別工程(STR)では、前の処理に応じて処理対象容器150が振り分けられる。また、分別工程(STR)では、良品と不良品が振り分けられてよい。
【0044】
なお、処理システム100の処理工程は、本例の前処理工程110、印刷工程120および後処理工程130の内容に限定されない。処理システム100の処理工程は、洗浄工程またはコーティング工程のような種々の工程を含んでよい。なお、本例では、処理対象容器150として金属缶の処理工程を示しているが、金属缶以外の容器の工程であってもよい。
【0045】
図2Bは、処理システム100が取得するデータの一例を示す。処理システム100は、処理工程のそれぞれにおいて任意のデータを取得する。
【0046】
例えば、処理システム100は、カッピングプレス工程(CP)において、処理された処理対象容器150の個体識別ID、通過時刻、マシン速度、レーン番号およびコイル情報を取得する。また、処理システム100は、ボディメーカ工程(BM)において、処理された処理対象容器150の個体識別ID、通過時刻、マシン速度、号機番号および各種条件などの情報を取得する。同様に、処理システム100は、各処理工程において種々のデータを取得してよい。各処理工程で取得したデータは、識別情報42、プロセス情報44および紐づけ情報46をそれぞれ生成するために用いられる。また、各処理工程で取得したデータは、不良品が発生する傾向を取得するために用いられてもよい。プロセス情報44は、紐づけ情報46と共通する部分の情報により紐づけられる。本実施形態では、プロセス情報44は、紐づけ情報46と別に保存してあるが、紐づけ情報46の中に含まれてもよい。
【0047】
図2Cは、プロセス情報44の一例を示す。プロセス情報44は、識別情報42と、識別情報42のそれぞれに対応するプロセスの履歴を示している。プロセス情報44は、第1の処理の内容P1および第2の処理の内容P2を含んでよい。例えば、プロセス情報44は、個体識別IDに対応する製造の開始日時、終了日時、印刷画像の種類、およびパレタイザの番号を含む。よって、プロセス情報44を参照すれば、処理対象容器150毎のプロセス履歴を知ることができる。
【0048】
図2Dは、紐づけ情報46の一例を示す。本例の紐づけ情報46は、第1の処理の内容P1と第2の処理の内容P2とが紐づけられたリスト形式で保存されている。本例の第1の処理の内容P1は、印刷工程(PR)における画像のデザインであり、第2の処理の内容P2は、梱包工程(PL)の搬送先である。本例では、同一の画像が印刷された処理対象容器150が異なるパレタイザに送られている。
【0049】
なお、本例の紐づけ情報46は、識別情報42として個体識別IDを用いて振り分けしている。但し、第1の処理の内容P1である画像に応じて搬送先を決定する場合は、画像を識別情報42として用いてもよい。この場合、処理対象容器150の画像を読み取って、画像に応じた分別先に振り分けられる。
【0050】
図3Aは、処理システム100の動作フローチャートの一例を示す。本例のフローチャートは、ステップS110とステップS120との間にステップS112およびステップS114を有する点で
図1Bの場合と相違する。本例では、
図1Bと相違する点について特に説明する。
【0051】
ステップS112において、搬送された処理対象容器150から、第1の処理の内容P1を取得する。第1の処理の内容P1は、第2の処理装置20で取得されてもよいし、第2の処理装置20に搬送される前に取得されてもよい。
【0052】
ステップS114において、第1の処理の内容P1に対応する第2の処理の内容P2を紐づける。即ち、ステップS114では、第1の処理と第2の処理とを紐づけた紐づけ情報46を生成する。紐づけ情報46は、第1の処理および第2の処理に関する全ての処理対象容器150のデータを紐づけてもよいし、一部の処理対象容器150のデータを紐づけてもよい。一部の処理対象容器150のデータについて紐づけ情報46を生成することにより、情報処理の負荷を軽減できる。例えば、任意の時刻に第1の処理が実行された処理対象容器150に関する紐づけ情報46のみを生成する。一例において、任意の時刻以降の第1の処理装置10のデータのみを使用することにより、必要な紐づけ情報46のみを生成できる。
【0053】
なお、ステップS112とステップS114の順序は入れ替えられてもよい。即ち、第1の処理の内容P1と第2の処理の内容P2とが紐づけられた紐づけ情報46を生成した後に、搬送された処理対象容器150から第1の処理の内容P1を取得して、ステップS120で第2の処理の内容P2を決定してもよい。
【0054】
図3Bは、処理システム100の構成の一例を示す。本例では、第1の処理が個体識別IDの付与工程であり、第2の処理が印刷工程である場合について説明する。
【0055】
第1の処理装置10は、処理対象容器150に識別情報42を付与する個体識別IDの付与装置である。本例の第1の処理装置10は、処理対象容器150毎に異なる個体識別IDを付与している。
【0056】
第2の処理装置20は、処理対象容器150に予め定められた画像を印刷する印刷装置である。即ち、本例の第2の処理の内容P2は、印刷画像である。第2の処理装置20は、分別装置等の他の装置であってよい。
【0057】
処理情報取得部33は、第1の処理装置10と第2の処理装置20との間で第1の処理の内容P1を取得する。処理情報取得部33は、リアルタイムに第1の処理の内容P1を記憶装置40に送信してもよい。
【0058】
紐づけ情報取得部34は、第1の処理装置10と第2の処理装置20との間で紐づけ情報46を取得している。紐づけ情報取得部34は、ネットワークを介して、リアルタイムに紐づけ情報46を記憶装置40に送信してもよい。
【0059】
処理決定部35は、搬送された処理対象容器150を第2の処理装置20で処理する前に、第2の処理の内容P2を生成する。処理決定部35は、第2の処理装置20に設けられてもよい。この場合、第2の処理装置20は、処理決定部35で第2の処理の内容P2を決定して、第2の処理の内容P2を実行する。第2の処理装置20には、第1の処理の内容P1および紐づけ情報46が送信されてもよい。
【0060】
実施形態の一例として、処理システム100は、プロセス情報44の異なる異種容器を分別できる。例えば、特定の第1の処理の内容P1で処理された処理対象容器150のみを、第2の処理の内容P2で分別できる。特定の第1の処理の内容P1は、識別情報42およびプロセス情報44を用いることにより、容易に取得できる。特定の第1の処理の内容P1に対応する紐づけ情報46を用意しておけば、さらに高速に特定の処理対象容器150を検出できる。
【0061】
なお、第1の処理の内容P1を実行する者は、第2の処理の内容P2を実行する者と異なる者であってもよい。例えば、第1の処理の内容P1を空缶の製造業者が実施して、内容物の充填を第三者がする場合、空缶の製造業者が実行した第1の処理の内容P1に応じて、第三者が第2の処理の内容P2を実行してよい。第三者は、必要な情報を予め製造業者から取得しておくことで、第1の処理の内容P1に応じた第2の処理の内容P2を実行できる。
【0062】
また、第2の処理を実行する第三者は、消費者であってもよい。この場合、例えば、第1の処理の内容P1は、容器の成形、印刷、または充填密封等の空缶の製造業者若しくは充填業者が実行した処理の内容である。また、第1の処理の内容P1を基に、充填品のブランド情報を紐づけた紐づけ情報46が形成されている。そして、消費者において、容器を廃棄するときに、容器に付された識別情報42またはデザインから第1の処理の内容P1を読み取り、識別情報42またはデザインに紐付けられたブランドに応じて、消費者の所定の媒体に課金される等の第2の処理が行われる。
【0063】
実施形態の一例として、処理システム100は、処理対象容器150が処理された時間に応じて、後続の処理の内容を決定してよい。例えば、処理システム100は、問題の発生した時刻に処理された処理対象容器150を、後続の処理においてリアルタイムに排斥することができる。また、第1の処理から第2の処理までの時間が所定の時間を超えたものを排斥することもできる。また、処理システム100は、特定のプロセスデータ(例えば、容器搬送時のポケット番号または空容器への充填時の充填バルブ番号)を有する処理対象容器150を排斥してもよい。さらに、処理システム100は、不具合の生じた処理対象容器150のプロセス情報44を参照することにより、異常工程を早期に発見できる。
【0064】
実施形態の一例として、処理システム100は、処理対象容器150の排斥によって不足した分を補充してよい。例えば、処理システム100は、処理ラインの途中または梱包工程において、処理対象容器150の第1の処理の内容P1を取得して、不足分を検出する。また、処理システム100は、排斥された処理対象容器150の識別情報42を読み取ることにより、不足分を検出してもよい。処理システム100は、処理対象容器150の必要量を示したリストを作成しておき、リストと照合することにより、不足分を検出してもよい。これにより、処理システム100は、不足分に対応する画像データを取得して再印刷することにより、処理対象容器150を補充できる。
【0065】
実施形態の一例として、処理システム100は、記憶されている紐づけ情報46の少なくとも一部を、予め定められたタイミングで消去する。例えば、処理システム100は、紐づけ情報46を用いて第2の処理装置20が第2の処理の内容P2を実行した後に、紐づけ情報46を消去する。紐づけ情報46の消去は、記憶装置40により実行されてよい。不要な紐づけ情報46を消去することにより、第1の処理の内容P1に対応する第2の処理の内容P2を照合しやすくなる。
【0066】
図4Aは、処理システム100の動作フローチャートの一例を示す。本例のフローチャートは、第1の処理の内容P1と第2の処理の内容P2を紐づける段階がステップS110の前に有する点で
図3Aの場合と相違する。本例では、
図3Aと相違する点について特に説明する。
【0067】
ステップS100において、第1の処理の内容P1に対応する第2の処理の内容P2を紐づける。即ち、ステップS100では、第1の処理の内容P1と第2の処理の内容P2とを紐づけた紐づけ情報46を生成する。紐づけ情報46は、前処理工程110の開始前に生成されてよい。また、紐づけ情報46は、前処理工程110の開始後、第1の処理の前に生成されてよい。第1の処理の前に生成された紐づけ情報46は、記憶装置40に記憶されてよい。
【0068】
図4Bは、処理システム100の構成の一例を示す。本例では、第1の処理が印刷工程であり、第2の処理が分別工程(STR)である場合について説明する。
【0069】
第1の処理装置10は、処理対象容器150に予め定められた画像を印刷する印刷装置である。第1の処理装置10は、版印刷装置であっても、無版印刷装置であってよい。無版印刷工程の場合、第1の処理装置10は、版印刷と比較して容易にデザインを変更でき、処理対象容器150毎にデザインを変更してもよい。そのため、第1の処理装置10が無版印刷装置の場合、処理対象容器150の画像データが版印刷装置の場合よりも膨大になる場合がある。
【0070】
第2の処理装置20は、処理対象容器150を任意のグループに分別する分別装置である。本例の第2の処理装置20は、テスト工程(TST)において第1の処理の内容P1を取得して、第1の処理の内容P1に応じた第2の処理の内容P2を処理対象容器150に実行している。
【0071】
なお、本例では、第1の処理装置10で印刷された画像を識別情報42として用いている。そのため、前処理工程110において、処理対象容器150に個体識別IDを付与する必要がない。但し、処理対象容器150に個体識別IDを付与する場合は、第1の処理の内容P1または個体識別IDのいずれかを識別情報42として用いてよい。
【0072】
本例の処理システム100は、紐づけ情報46を用いて、第1の処理の内容P1を第2の処理の内容P2に反映することができるので、画像データが膨大となった場合であっても、リアルタイムに第1の処理の内容P1を反映した第2の処理の内容P2を実行することができる。
【0073】
処理システム100は、紐づけ情報46を監視して、リアルタイムに分析することにより、不良品を早期発見することができる。例えば、特定の時刻に処理された処理対象容器150および特定の処理が実行された処理対象容器150を早期に抽出できる。これにより、不良品の流出を防止したり、特定製品を排斥したりすることができる。また、処理システム100は、一定の時刻を経過した滞留品を監視して排斥してもよい。
【0074】
図5は、処理システム100の構成の一例を示す。本例の第1の処理装置10は、第2の処理制御部32と、紐づけ情報取得部34と、処理決定部35とを備える。第1の処理装置10は、紐づけ情報46を保持する(不図示)。第1の処理装置10は、処理対象容器150の識別情報42およびプロセス情報44を保持してもよい。
【0075】
第2の処理装置20は、処理情報取得部33を備える。処理情報取得部33は、処理対象容器150から第1の処理の内容P1を取得する。例えば、処理情報取得部33は、カメラにより第1の処理の内容P1を取得する。第2の処理装置20がカメラを備えてもよいし、第2の処理装置20の前の工程にカメラを設置してもよい。第1の処理の内容P1を取得するためのカメラは、テスト工程(TST)で使用されるカメラと共通であってもよい。なお、カメラは、バーコードリーダ等の他のセンサであってよい。
【0076】
処理情報取得部33は、取得した第1の処理の内容P1を第1の処理装置10の処理決定部35に送信する。処理決定部35は、紐づけ情報46と照合して、第1の処理の内容P1に応じた第2の処理の内容P2を決定する。第2の処理制御部32は、決定された第2の処理の内容P2を第2の処理装置20に送信して実行させる。これにより、第2の処理装置20は、第1の処理の内容P1に応じた第2の処理の内容P2を実行できる。
【0077】
このように、第2の処理制御部32、処理情報取得部33、紐づけ情報取得部34および処理決定部35は、各処理装置に設けられてもよい。また、本実施形態では、第1の処理制御部31の記載はないが、第1の処理制御部31は、
図5の各種処理装置に設けられてもよい。また、本実施形態では、記憶装置40の記載はないが、記憶装置40は、
図5の各種処理装置に設けられてもよい。この場合、必要な情報が各処理装置の間で送受信されてもよいし、記憶装置40と各処理装置との間で送受信されてもよい。
【0078】
図6は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作又は当該装置の1又は複数のセクションとして機能させることができ、又は当該操作又は当該1又は複数のセクションを実行させることができ、及び/又はコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0079】
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、及びディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インタフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、及びICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230及びキーボード2242のようなレガシーインタフェースの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ2240を介して入/出力コントローラ2220に接続されている。
【0080】
CPU2212は、ROM2230及びRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0081】
通信インタフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラム又はデータをDVD-ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0082】
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ2240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ2220に接続してよい。
【0083】
プログラムが、DVD-ROM2201又はICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、又はROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0084】
例えば、通信がコンピュータ2200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0085】
また、CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0086】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0087】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上又はコンピュータ2200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2200に提供する。
【0088】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0089】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0090】
10・・・第1の処理装置、20・・・第2の処理装置、30・・・制御装置、31・・・第1の処理制御部、32・・・第2の処理制御部、33・・・処理情報取得部、34・・・紐づけ情報取得部、35・・・処理決定部、40・・・記憶装置、42・・・識別情報、44・・・プロセス情報、46・・・紐づけ情報、100・・・処理システム、110・・・前処理工程、120・・・印刷工程、130・・・後処理工程、150・・・処理対象容器、2200・・・コンピュータ、2201・・・ROM、2210・・・ホストコントローラ、2212・・・CPU、2214・・・RAM、2216・・・グラフィックコントローラ、2218・・・ディスプレイデバイス、2220・・・出力コントローラ、2222・・・通信インタフェース、2224・・・ハードディスクドライブ、2226・・・ROMドライブ、2230・・・ROM、2240・・・出力チップ、2242・・・キーボード