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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20240501BHJP
   G06Q 30/0214 20230101ALI20240501BHJP
【FI】
G08G1/00 A
G06Q30/0214
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022510254
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(86)【国際出願番号】 JP2020013587
(87)【国際公開番号】W WO2021192135
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【弁理士】
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【弁理士】
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】久本 拓也
【審査官】貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-138806(JP,A)
【文献】特開2017-122668(JP,A)
【文献】特開2017-134357(JP,A)
【文献】特開2008-197940(JP,A)
【文献】特開2007-122334(JP,A)
【文献】特開2019-185574(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 - 99/00
G01C 21/00 - 21/36
G01C 23/00 - 25/00
G06Q 30/00 - 30/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
所定の地域においてユーザが利用した移動手段を示す移動情報と、前記ユーザが前記移動手段を利用して訪問した訪問場所における支払金額を示す金額情報を含む訪問情報と、を取得して関連付け、
前記金額情報に基づいて、当該金額情報が含まれる前記訪問情報に関連付けられた前記移動手段に還元する金額を算出する、
情報処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記移動手段を利用した前記ユーザ及び前記訪問場所を訪問した前記ユーザを生体認証して当該ユーザの識別情報を特定し、当該識別情報に取得した前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けることにより前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記移動情報に含まれる前記移動手段の乗降車場所と、前記訪問情報に含まれる前記訪問場所と、が予め設定された距離範囲内に位置する場合に、同一ユーザの前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理方法。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記ユーザによる前記移動手段の利用時刻を表す移動時刻情報を含む前記移動情報を取得すると共に、前記ユーザによる前記訪問場所の訪問時刻を表す訪問時刻情報を含む前記訪問情報を取得し、
前記移動時刻情報である前記ユーザによる前記移動手段の利用時刻と、前記訪問時刻情報である前記ユーザによる前記訪問場所の訪問時刻とが、予め設定された時間範囲内である場合に、前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理方法。
【請求項5】
所定の地域においてユーザが利用した移動手段を示す移動情報と、前記ユーザが前記移動手段を利用して訪問した訪問場所における支払金額を示す金額情報を含む訪問情報と、を取得して関連付ける関連付け部と、
前記金額情報に基づいて、当該金額情報が含まれる前記訪問情報に関連付けられた前記移動手段に還元する金額を算出する算出部と、
を備えた情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムであって、
前記関連付け部は、前記移動手段を利用した前記ユーザ及び前記訪問場所を訪問した前記ユーザを生体認証して当該ユーザの識別情報を特定し、当該識別情報に取得した前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けることにより前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理システム
【請求項7】
情報処理装置に、
所定の地域においてユーザが利用した移動手段を示す移動情報と、前記ユーザが前記移動手段を利用して訪問した訪問場所における支払金額を示す金額情報を含む訪問情報と、を取得して関連付ける関連付け部と、
前記金額情報に基づいて、当該金額情報が含まれる前記訪問情報に関連付けられた前記移動手段に還元する金額を算出する算出部と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記関連付け部は、前記移動手段を利用した前記ユーザ及び前記訪問場所を訪問した前記ユーザを生体認証して当該ユーザの識別情報を特定し、当該識別情報に取得した前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けることにより前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
ことを実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザによる移動手段と訪問場所の利用状況に関する情報を処理する情報処理方法、情報処理システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが、観光や出張などにより遠方の地域や、ショッピングにより近辺の地域を訪れる際には、電車やバス、タクシーなどの移動手段を利用して移動することが多い。そして、ユーザは、上述した種々の移動手段を利用して特定の地域内を移動し、かかる地域内の店舗などの施設において買い物を行ったり、サービス提供を受けることとなる。このため、移動手段は、ユーザによる施設の利用を促すために不可欠であり、地域活性化を図るうえで極めて重要な役割を果たしている。
【0003】
ここで、移動手段を含めた地域活性化を図るべく、観光地などの地域側では、かかる地域でのユーザによる行動を促すために、ウェブサイトやパンフレットなどで情報提供を行っている。特に、近年では、スマートフォンといった携帯型情報処理端末の普及に伴い、ユーザは携帯型情報処理端末にて地域の情報を検索し、かかる地域での行動を決定することが多々ある。例えば、ユーザは、現在地と空き時間を考慮して、移動及び滞在可能な観光スポットや飲食店などの場所を検索し、行動を決定する。
【0004】
一方で、ユーザが自ら行動の目的地を決定する場合には、観光スポットや飲食店などの場所を検索する必要があり、ユーザ自身が希望するような場所を検索できない場合もありうる。特に、突発的に空き時間が生じた場合に、短時間で自身が希望するような場所を検索することが困難である。
【0005】
ここで、上述したような問題を解決する技術として、ユーザに対して寄り道施設の一覧リストを提供するナビゲーション装置が特許文献1に開示されている。具体的に、特許文献1では、ユーザのスケジュールに基づいて経路を生成し、時間に余裕がある場合に寄り道可能な寄り道施設の一覧リストを表示する。そして、ユーザが、寄り道施設の一覧リストから寄り道施設を選択することで、ナビゲーション装置は、選択された寄り道施設を経由地とした経路を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2003-302240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したように、ユーザに対して、ウェブサイトやパンフレットなどで情報提供を行ったり、システムにて経路を提案して地域でのユーザによる行動を促したとしても、移動手段の事業者によるさらなる利益の増加を図ることが困難である。これは、上述した電車やバス、タクシーなどの移動手段は、公共性が高いため、その運賃が法律などによって規制されることが多々あり、運賃を事業者が自由に決定することができないためである。その結果、ユーザの利用数や頻度に応じて移動手段の事業者がさらなる利益を上げることが難しく、さらなる地域の活性化を図ることができない、という問題が生じる。
【0008】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、移動手段の事業者がさらなる利益を上げることが難しく、さらなる地域の活性化を図ることができない、という問題を解決することができる、情報処理方法、情報処理システム、プログラム、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一形態である情報処理方法は、
所定の地域における、ユーザによる移動手段の利用状況を表す移動情報と、前記ユーザによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報と、を取得し、
同一ユーザの前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
という構成をとる。
【0010】
また、本発明の一形態である情報処理システムは、
所定の地域における、ユーザによる移動手段の利用状況を表す移動情報と、前記ユーザによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報と、を取得する取得部と、
同一ユーザの前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する関連付け部と、
を備えた、
という構成をとる。
【0011】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
所定の地域における、ユーザによる移動手段の利用状況を表す移動情報と、前記ユーザによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報と、を取得する取得部と、
同一ユーザの前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する関連付け部と、
を実現させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以上のように構成されることにより、移動手段の事業者がさらに利益を上げることができ、さらに地域の活性化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態1における情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図2図1に開示したデータ集計装置の構成を示すブロック図である。
図3図1に開示したデータ集計装置に記憶される情報の一例を示す図である。
図4図1に開示したデータ集計装置に記憶される情報の一例を示す図である。
図5図1に開示したデータ集計装置に記憶される情報の一例を示す図である。
図6図1に開示したユーザの行動の一例を示す図である。
図7図1に開示したユーザの行動の一例を示す図である。
図8図1に開示したデータ集計装置にて集計された情報の一例を示す図である。
図9図1に開示したデータ集計装置の動作を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態1における情報処理システムの全体構成の変形例を示すブロック図である。
図11】本発明の実施形態1における情報処理システムの全体構成の変形例を示すブロック図である。
図12】本発明の実施形態2における情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図13】本発明の実施形態2における情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図14】本発明の実施形態2における情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図11を参照して説明する。図1乃至図5は、情報処理システムの構成を説明するための図であり、図6乃至図9は、情報処理システムの処理動作を説明するための図である。図10乃至図11は、情報処理システムの他の構成を説明するための図である。
【0015】
[構成]
本発明における情報処理システムは、観光地域などの所定の地域を訪れているユーザUの行動を表す情報を収集して集計するためのものである。特に、本実施形態における情報処理システムは、ユーザUによる移動手段の利用状況を表す移動情報と、ユーザUによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報と、を収集して集計するためのものである。そして、情報処理システムは、図1に示すように、ユーザUの情報を収集するデータ収集装置20と、収集したユーザUの情報を集計するデータ集計装置10と、を備えおり、データ収集装置20とデータ集計装置10とはネットワークを介して接続されている。また、データ収集装置20は、後述するように、電車Aの駅やバスB、タクシーC、店舗Dなどに設置された情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daにネットワークを介して接続されている。以下、各構成について説明する。
【0016】
まず、本実施形態においてユーザUが利用する移動手段は、例えば、電車A、バスB、タクシーCである。但し、移動手段は、いかなる乗り物であってもよく、例えば、レンタル自転車や人力車であってもよい。また、本実施形態においてユーザUが利用する訪問場所は、例えば、商品を販売する店舗Dである。但し、訪問場所は、いかなる場所であってもよく、例えば、サービスを提供する店舗、テーマパークや歴史的建造物などの施設であってもよい。なお、ユーザUは、必ずしも観光で所定の地域を訪れている人物に限らず、その地域や周囲の住民など、いかなる人物であってもよい。
【0017】
電車Aの駅に設置された情報取得装置Aa,Abは、設置された駅におけるユーザUによる電車Aの乗車及び降車を検出すると共に、ユーザUを特定する識別情報を取得する。例えば、情報取得装置Aa,Abは、駅の自動改札に搭載されたカードリーダを介して、当該カードリーダにユーザUが乗降車する際にタッチする非接触型IC(Integrated Circuit)カードUcから、当該ユーザUの識別情報であるユーザID(Identification)を取得する。このとき、情報取得装置Aa,Abは、取得したユーザIDに、ユーザUによる移動手段の利用状況を表す移動情報として、移動手段を特定する情報(移動手段名)、乗車時刻(移動時刻情報)、乗車位置(移動場所情報)、降車時刻(移動時刻情報)、降車位置(移動場所情報)、を関連付けて蓄積し、任意のタイミングで、無線通信などのネットワークを介してデータ収集装置20に送信する。例えば、図1でユーザUがA駅からB駅に移動した場合には、まずA駅の情報取得装置Aaが、乗車したユーザUのユーザIDに、移動手段として電車A、乗車時刻としてA駅の改札を通過した時刻、乗車位置としてA駅の位置情報、を関連付けて移動情報として蓄積し、B駅の情報取得装置Abが、降車したユーザUのユーザIDに、移動手段として電車A、降車時刻としてB駅の改札を通過した時刻、降車位置としてB駅の位置情報、を関連付けて移動情報として蓄積する。なお、情報取得装置Aa,Abは、IDが同一である同一ユーザUの乗車時の移動情報と降車時の移動情報とを、1つの移動情報としてまとめて蓄積して、データ収集装置20に送信してもよい。
【0018】
バスBに設置された情報取得装置Baは、設置されたバスBにおけるユーザUによる乗車及び降車を検出すると共に、ユーザUを特定する識別情報を取得する。例えば、情報取得装置Baは、バスBの出入口に搭載されたカードリーダを介して、当該カードリーダにユーザUが乗降車する際にタッチする非接触型ICカードUcから、当該ユーザUの識別情報であるユーザIDを取得する。このとき、情報取得装置Baは、取得したユーザIDに、ユーザUによる移動手段の利用状況を表す移動情報として、移動手段を特定する情報(移動手段名)、乗車時刻(移動時刻情報)、乗車位置(移動場所情報)、降車時刻(移動時刻情報)、降車位置(移動場所情報)、を関連付けて蓄積し、任意のタイミングで、無線通信などのネットワークを介して、データ収集装置20に送信する。例えば、図1でユーザUがA駅近くのバス停BAからB駅近くのバス停BBに移動した場合には、情報取得装置Baが、ユーザUのユーザIDに、移動手段としてバスB、乗車時刻としてA駅近くのバス停BAを乗車した時刻、乗車位置としてA駅近くのバス停BAの位置情報、降車時刻としてB駅近くのバス停BBを降車した時刻、降車位置としてB駅近くのバス停BBの位置情報、を関連付けて移動情報として蓄積する。
【0019】
タクシーCに設置された情報取得装置Caは、設置されたタクシーCにおけるユーザUによる乗車及び降車を検出すると共に、ユーザUを特定する識別情報を取得する。例えば、情報取得装置Caは、タクシーC内に搭載されたカードリーダを介して、当該カードリーダにユーザUが乗降車する際にタッチする非接触型ICカードUcから、当該ユーザUの識別情報であるユーザIDを取得する。このとき、情報取得装置Caは、取得したユーザIDに、ユーザUによる移動手段の利用状況を表す移動情報として、移動手段を特定する情報(移動手段名)、乗車時刻(移動時刻情報)、乗車位置(移動場所情報)、降車時刻(移動時刻情報)、降車位置(移動場所情報)、を関連付けて蓄積し、任意のタイミングで、無線通信などのネットワークを介して、データ収集装置20に送信する。例えば、図1でユーザUがA駅からB駅にタクシーCで移動した場合には、情報取得装置Caが、ユーザUのユーザIDに、移動手段としてタクシーC、乗車時刻としてA駅でタクシーCに乗車した時刻、乗車位置としてA駅の位置情報、降車時刻としてB駅でタクシーCを降車した時刻、降車位置としてB駅の位置情報、を関連付けて移動情報として蓄積する。
【0020】
店舗Dに設置された情報取得装置Daは、設置された店舗DにおいてユーザUが商品購入などに伴う支払いを行った場合に、ユーザUを特定する識別情報と支払金額を表す金額情報とを取得する。例えば、情報取得装置Daは、店舗D内に搭載されたカードリーダを介して、当該カードリーダにユーザUが支払いを行う際にタッチする非接触型ICカードUcから、ユーザUの識別情報であるユーザIDと、支払金額と、を取得して蓄積する。このとき、情報取得装置Caは、取得したユーザIDに、ユーザUによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報として、店舗Dを特定する情報、支払いを行った時刻(訪問時刻情報)、支払金額、を関連付けて蓄積し、任意のタイミングで、無線通信などのネットワークを介して、データ収集装置20に送信する。例えば、図1でユーザUがB駅近くに位置する店舗Dにて商品を購入して支払いを行った場合には、情報取得装置Daが、ユーザUのユーザIDに、店舗として店舗Dの情報、時刻として支払いを行った時刻、支払金額、を関連付けて訪問情報として蓄積する。なお、店舗Dを特定する情報は、店舗Dの位置情報を含めてもよい。
【0021】
なお、上記では、情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daは、ユーザUが所持する非接触型ICカードUcを利用してユーザUの移動情報や訪問情報を取得したが、必ずしも非接触型ICカードUcを利用することに限定されない。後述する変形例で説明するように、ユーザUが所持するスマートフォンUtなどの携帯型情報処理端末を用いたり、顔認証を行うことでユーザUを特定し、かかるユーザUの移動情報や訪問情報を取得するなどいかなる方法で移動情報や訪問情報を取得してもよい。
【0022】
次に、データ収集装置20について説明する。データ収集装置20は、上述した情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daから、ユーザUの移動情報及び訪問情報を収集する機能を有する。例えば、データ収集装置20は、ネットワーク上に設置された1台または複数の情報処理装置にて構成されており、情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daから自動的あるいは操作者による操作により送信されたユーザUの移動情報及び訪問情報を受信して記憶する。そして、データ収集装置20は、データ集計装置10からの要求に応じて、あるいは、一定の時間間隔で、データ集計装置10に対してユーザUの移動情報及び訪問情報を送信する。
【0023】
次に、データ集計装置10の構成について説明する。データ集計装置10は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、データ集計装置10は、図2に示すように、演算装置がプログラムを実行することで構築された、取得部11、関連付け部12、算出部13を備える。また、データ集計装置10は、記憶装置に形成された、移動情報記憶部14、訪問情報記憶部15、関連付け情報記憶部16、を備える。
【0024】
上記取得部11(取得手段)は、上述したデータ収集装置20から送信されたユーザUの移動情報及び訪問情報を受信して、移動情報を移動情報記憶部14に記憶し、訪問情報を訪問情報記憶部15に記憶する。具体的に、移動情報記憶部14に記憶されるユーザUの移動情報は、図3に示すように、ユーザUの識別情報であるIDに関連付けられた、移動手段を特定する情報(電車名、バス名、タクシー会社など)、乗車時刻、乗車位置(駅名、バス停、住所など)、降車時刻、降車位置(駅名、バス停、住所など)、からなる。また、訪問情報記憶部15に記憶されるユーザUの訪問情報は、図4に示すように、ユーザUの識別情報であるIDに関連付けられた、店舗を特定する情報(店舗名や位置)、支払いを行った時刻(訪問時刻情報)、支払金額、からなる。
【0025】
上記関連付け部12(関連付け手段)は、移動情報記憶部14に記憶されている移動情報と、訪問情報記憶部15に記憶されている訪問情報とを、同一ユーザUで関連付けて、関連付け情報記憶部16に記憶する。このとき、関連付け部12は、移動手段の乗車位置あるいは降車位置と、店舗Dの位置と、が相互に対応する場所であるほぼ同一の場所と判定され、かつ、移動手段の乗車時刻あるいは降車時刻と、店舗Dでの支払い時刻と、がほぼ同一の時刻であると判定された、同一ユーザUの移動情報と訪問情報とを関連付ける。例えば、関連付け部12は、同一ユーザUの移動情報と訪問情報とを抽出し、移動情報内の移動手段の乗車位置あるいは降車位置と、訪問情報内の店舗を特定する情報と、を読み出し、このとき予め記憶された店舗情報を参照して店舗を特定する情報から当該店舗の住所を確認する。そして、店舗の住所と移動手段の乗車位置あるいは降車位置とが予め設定された距離範囲内に位置する場合に、店舗と移動手段の乗車位置あるいは降車位置とがほぼ同一の場所と判定する。また、関連付け部12は、移動情報内の移動手段の乗車時刻あるいは降車時刻と、訪問情報内の支払い時刻と、を比較して、支払い時刻と移動手段の乗車時刻あるいは降車時刻とが予め設定された時間範囲内に位置する場合に、ほぼ同一の時刻と判定する。
【0026】
これにより、関連付け部12によって、同一ユーザによってほぼ同一の場所でほぼ同一の時刻に利用された移動手段と店舗との情報である移動情報と訪問情報とが関連付けられることとなる。例えば、関連付け部12は、図5に示すように、ユーザUのIDに、移動手段を特定する情報(電車名、バス名、タクシー会社など)、乗車時刻、乗車位置(駅名、バス停、住所など)、降車時刻、降車位置(駅名、バス停、住所など)、店舗を特定する情報(店舗名や位置)、支払いを行った時刻(訪問時刻情報)、支払金額、を関連付ける。但し、関連付け部12は、必ずしも同一と判定される時刻の移動情報と訪問情報とを関連付けることに限定されず、また、必ずしも同一と判定される場所の移動情報と訪問情報とを関連付けることに限定されない。例えば、関連付け部12は、移動手段と店舗との位置や時刻に関係なく、同一ユーザの移動情報と訪問情報とを関連付けてもよい。
【0027】
以上のように、ユーザUの移動情報と訪問情報とを関連付けることで、ユーザUがどの移動手段を利用して、どの店舗を利用したか、といった情報を蓄積することができる。かかる情報を用いることで、例えば、図6の矢印R1に示すように、あるユーザUは、電車Aを利用してA駅からB駅まで向かい、降車後に店舗Dを利用したことを把握でき、また、そのときの支払金額も把握することができる。さらには、電車Aの乗車時刻や降車時刻、店舗Dでの支払い時刻、との関係も把握することができる。また、図7の矢印R2に示すように、あるユーザUは、バスBを利用してバス停BAからバス停BBまで向かい、降車後に店舗Dを利用したことを把握でき、また、そのときの支払金額も把握することができる。
【0028】
上記算出部13(算出手段)は、上述したように関連付けた移動情報と訪問情報とを用いて、移動手段毎にユーザUの支払金額を集計する。例えば、算出部13は、図8に示すように、電車A、バスBというように、移動手段毎に店舗と支払金額の情報を抽出し、移動手段毎に支払金額の合計を算出する。この時、算出部13は、支払いを行った時刻や乗車時刻、降車時刻を参照して、予め設定された期間毎や時間帯毎の支払金額の合計を算出するなど、様々な集計を行ってもよい。さらに、算出部13は、移動手段毎の支払金額の合計に所定の割合(例えば、10%や5%)を乗算し、移動手段の事業者に店舗側から還元される金額として算出する。なお、算出部13は、移動手段の事業者に還元される金額を、上述したように関連付けた移動情報と訪問情報とからいかなる方法で算出してもよい。なお、算出部13は、上述した移動手段毎の支払金額や還元される金額などの集計結果を表す情報を、各移動手段の事業者や各店舗の情報処理装置に対して送信してもよい。さらに、算出部13は、集計結果に限らず、集計を行ったときの算出式や、集計の根拠となる移動情報と訪問情報との関連付け情報も、各移動手段の事業者や各店舗の情報処理装置に対して送信してもよい。
【0029】
なお、上記では、電車A、バスBというように、移動手段毎に区別して支払金額の合計を算出しているが、電車AとバスBとが同一事業者や関連事業者、組合などの団体によって提供されている場合には、1つの団体を1つの移動手段としてもよい。例えば、電車AとバスBとが同一事業者で提供されている場合には、かかる事業者に対する支払金額の合計を算出してもよい。
【0030】
[動作]
次に、上述した情報処理システムの動作を、主に図9のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザUが行動するたびに、電車Aの駅やバスB、タクシーCなどの移動手段や店舗Dなどの訪問場所に設置された各情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daが、ユーザUの行動を検出する。つまり、各情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daが、ユーザUの非接触型ICカードUcから当該ユーザUの識別情報であるユーザIDを取得する。そして、移動手段の各情報取得装置Aa,Ab,Ba,Caは、取得したユーザIDに、ユーザUによる移動手段の利用状況を表す移動情報として、移動手段を特定する情報(移動手段名)、乗車時刻(移動時刻情報)、乗車位置(移動場所情報)、降車時刻(移動時刻情報)、降車位置(移動場所情報)、を関連付けて蓄積する。また、訪問場所の情報取得装置Daは、取得したユーザIDに、ユーザUによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報として、店舗Dを特定する情報、支払いを行った時刻(訪問時刻情報)、支払金額(金額情報)、を関連付けて蓄積する。そして、各情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daは、任意のタイミングで、無線通信などのネットワークを介して、蓄積した移動情報をデータ収集装置20に送信する。
【0031】
続いて、データ収集装置20は、各情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daから送信されたユーザUの移動情報及び訪問情報を受信して記憶する。そして、データ収集装置20は、データ集計装置10からの要求に応じて、あるいは、一定の時間間隔で、データ集計装置10に対してユーザUの移動情報及び訪問情報を送信する。
【0032】
続いて、データ集計装置10は、データ収集装置20から送信されたユーザUの移動情報及び訪問情報を受信して記憶する(ステップS1)。そして、データ集計装置10は、取得した移動情報と訪問情報とを、同一ユーザUで関連付ける(ステップS2)。このとき、データ集計装置10は、移動手段の乗車位置あるいは降車位置と、店舗Dの位置と、が相互に対応する場所であるほぼ同一の場所と判定され、かつ、移動手段の乗車時刻あるいは降車時刻と、店舗Dでの支払い時刻と、がほぼ同一の時刻であると判定された、同一ユーザUの移動情報と訪問情報とを関連付ける。このようにして、データ集計装置10は、同一ユーザによってほぼ同一の場所でほぼ同一の時刻に利用された移動手段と店舗との情報である移動情報と訪問情報とを関連付ける。
【0033】
その後、データ集計装置10は、関連付けた移動情報と訪問情報とを用いて、移動手段毎にユーザUの支払金額を集計する。そして、データ集計装置10は、移動手段毎の支払金額の合計に所定の割合(例えば、10%や5%)を乗算するなど予め設定された算出方法にて、移動手段の事業者に店舗側から還元される金額として算出する(ステップS3)。
【0034】
以上のように、本実施形態によると、ユーザUの移動情報と訪問情報とを関連付けているため、ユーザUがどの移動手段を利用して、どの店舗を利用したか、といった情報を認識することができる。そして、かかる情報を用いることで、移動手段と訪問場所との関係性について様々な分析を行うことができる。例えば、ユーザUが利用した移動手段等に対するポイントやマイレージなどの支払金額に対する貢献度の定量化や、ユーザUによる支払金額のうち、移動手段等を利用した区間や時間などに対する移動手段の事業者の貢献度の定量化など、様々な分析を行うことができる。さらに、本実施形態では、ユーザUが店舗などの訪問場所で支払った金額を移動手段毎に集計して、その一部を店舗側から移動手段の事業者に還元すべき金額として算出している。このため、地域内のユーザUの行動、例えば、店舗などの訪問場所での支払金額に応じて、移動手段の事業者がさらなる利益を上げることができ、さらなる地域の活性化を図ることができる。
【0035】
[変形例]
ここで、上記では、ユーザUが所持する非接触型ICカードUcを利用してユーザUの移動情報や訪問情報を取得したが、他の方法でユーザUの移動情報や訪問情報を取得してもよい。例えば、図10に示すように、電車Aの各駅、バスB、タクシーCなどの移動手段や、店舗Dなどの訪問場所に、カメラを搭載した顔認証装置Ac,Ad,Bc,Cc,Dcを設置する。なお、ユーザUは、事前に顔認証を行い、顔認証により抽出される特徴量にユーザUを特定する識別情報(ID)を関連付けて、各顔認証装置Ac,Ad,Bc,Cc,Dcや、これらが通信可能なサーバ装置に記憶しておく。各顔認証装置Ac,Ad,Bc,Cc,Dcは、移動手段や訪問場所を利用したユーザUを顔認証し、予め登録されたユーザUの識別情報(ID)を特定する。そして、移動手段や訪問場所に設置された上述した各情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daは、各顔認証装置Ac,Ad,Bc,Cc,Dcにて特定されたIDに、上述したように移動情報と訪問情報を関連付けて蓄積する。
【0036】
また、ユーザUの移動情報や訪問情報を取得する際の他の例として、上述した非接触型ICカードUcの代わりに、図11に示すように、ユーザUが所持するスマートフォンUtなどの携帯型情報処理端末を用いてもよい。この場合、スマートフォンUtに内蔵された非接触型ICチップを、上述した非接触型ICカードUcと同様に利用して、各情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,DaがユーザUの識別情報に移動情報と訪問情報を関連付けて記憶してもよい。あるいは、スマートフォンUtに組み込まれたアプリケーションを用いて、かかるアプリケーションを移動手段側や店舗側の人物やユーザU自身が操作することで、ユーザUの識別情報に移動情報と訪問情報を関連付けてスマートフォンUt内に蓄積し、かかるスマートフォンUtが蓄積した情報を、各情報取得装置Aa,Ab,Ba,Ca,Daやデータ収集装置20に送信してもよい。
【0037】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図12乃至図14を参照して説明する。図12乃至図13は、実施形態2における情報処理システムの構成を示すブロック図であり、図14は、情報処理システムの動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した情報処理システム及び情報処理方法の構成の概略を示している。
【0038】
まず、図12を参照して、本実施形態における情報処理システム100のハードウェア構成を説明する。情報処理システム100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
【0039】
そして、情報処理システム100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、図13に示す取得手段121と関連付け手段122とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した取得手段121と関連付け手段122とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
【0040】
なお、図12は、情報処理システム100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0041】
そして、情報処理システム100は、上述したようにプログラムによって構築された取得手段121と関連付け手段122との機能により、図14のフローチャートに示す情報処理方法を実行する。
【0042】
図14に示すように、情報処理システム100は、
所定の地域における、ユーザによる移動手段の利用状況を表す移動情報と、前記ユーザによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報と、を取得し(ステップS101)、
同一ユーザの前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する(ステップS102)、
という処理を実行する。
【0043】
本発明は、以上のように構成されることにより、ユーザの移動情報と訪問情報とを関連付けているため、ユーザがどの移動手段を利用して、どの訪問場所を利用したか、といったことを容易に認識することができる。その結果、ユーザが訪問場所で支払った金額の一部を、かかるユーザが利用した移動手段に還元することも容易に実現できるため、移動手段の事業者がさらなる利益を上げることができ、さらなる地域の活性化を図ることができる。
【0044】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0045】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した取得手段、関連付け手段の機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0046】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における情報処理方法、情報処理システム、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
【0047】
(付記1)
所定の地域における、ユーザによる移動手段の利用状況を表す移動情報と、前記ユーザによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報と、を取得し、
同一ユーザの前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理方法。
(付記2)
付記1に記載の情報処理方法であって、
前記ユーザによる前記移動手段の利用場所を表す移動場所情報を含む前記移動情報を取得し、
前記移動情報に含まれる前記移動場所情報に基づいて、前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理方法。
(付記3)
付記2に記載の情報処理方法であって、
前記移動情報と、当該移動情報に含まれる前記移動場所情報に対応する場所に位置する前記訪問場所の前記訪問情報と、を関連付けて記憶する、
情報処理方法。
(付記4)
付記3に記載の情報処理方法であって、
前記ユーザによる前記移動手段の乗降車位置を前記移動場所情報として含む前記移動情報を取得し、
前記移動情報と、当該移動情報に含まれる前記移動場所情報である前記乗降車位置に対応する場所に位置する前記訪問場所の前記訪問情報と、を関連付けて記憶する、
情報処理方法。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理方法であって、
前記ユーザによる前記移動手段の利用時刻を表す移動時刻情報を含む前記移動情報を取得すると共に、前記ユーザによる前記訪問場所の利用時刻を表す訪問時刻情報を含む前記訪問情報を取得し、
前記移動時刻情報と前記訪問時刻情報とに基づいて、前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理方法。
(付記6)
付記5に記載の情報処理方法であって、
前記移動時刻情報である前記ユーザによる前記移動手段の利用時刻と、前記訪問時刻情報である前記ユーザによる前記訪問場所の利用時刻とが、予め設定された時間範囲内である場合に、前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理方法。
(付記7)
付記1乃至6のいずれかに記載の情報処理方法であって、
前記ユーザによる前記訪問場所における支払金額を表す金額情報を含む前記訪問情報を取得し、
前記移動情報と前記金額情報を含む前記訪問情報とを関連付ける、
情報処理方法。
(付記8)
付記7に記載の情報処理方法であって、
前記金額情報に基づいて、当該金額情報が含まれる前記訪問情報に関連付けられた前記移動情報に対応する前記移動手段に還元する金額を算出する、
情報処理方法。
(付記9)
所定の地域における、ユーザによる移動手段の利用状況を表す移動情報と、前記ユーザによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報と、を取得する取得部と、
同一ユーザの前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する関連付け部と、
を備えた情報処理システム。
(付記10)
付記9に記載の情報処理システムであって、
前記取得部は、前記ユーザによる前記移動手段の利用場所を表す移動場所情報を含む前記移動情報を取得し、
前記関連付け部は、前記移動情報に含まれる前記移動場所情報に基づいて、前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理システム。
(付記11)
付記10に記載の情報処理システムであって、
前記関連付け部は、前記移動情報と、当該移動情報に含まれる前記移動場所情報に対応する場所に位置する前記訪問場所の前記訪問情報と、を関連付けて記憶する、
情報処理システム。
(付記12)
付記11に記載の情報処理システムであって、
前記取得部は、前記ユーザによる前記移動手段の乗降車位置を前記移動場所情報として含む前記移動情報を取得し、
前記関連付け部は、前記移動情報と、当該移動情報に含まれる前記移動場所情報である前記乗降車位置に対応する場所に位置する前記訪問場所の前記訪問情報と、を関連付けて記憶する、
情報処理システム。
(付記13)
付記9乃至12のいずれかに記載の情報処理システムであって、
前記取得部は、前記ユーザによる前記移動手段の利用時刻を表す移動時刻情報を含む前記移動情報を取得すると共に、前記ユーザによる前記訪問場所の利用時刻を表す訪問時刻情報を含む前記訪問情報を取得し、
前記関連付け部は、前記移動時刻情報と前記訪問時刻情報とに基づいて、前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理システム。
(付記14)
付記13に記載の情報処理システムであって、
前記関連付け部は、前記移動時刻情報である前記ユーザによる前記移動手段の利用時刻と、前記訪問時刻情報である前記ユーザによる前記訪問場所の利用時刻とが、予め設定された時間範囲内である場合に、前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する、
情報処理システム。
(付記15)
付記9乃至14のいずれかに記載の情報処理システムであって、
前記取得部は、前記ユーザによる前記訪問場所における支払金額を表す金額情報を含む前記訪問情報を取得し、
前記関連付け部は、前記移動情報と前記金額情報を含む前記訪問情報とを関連付ける、
情報処理システム。
(付記16)
付記15に記載の情報処理システムであって、
前記金額情報に基づいて、当該金額情報が含まれる前記訪問情報に関連付けられた前記移動情報に対応する前記移動手段に還元する金額を算出する算出部を備えた、
情報処理システム。
(付記17)
情報処理装置に、
所定の地域における、ユーザによる移動手段の利用状況を表す移動情報と、前記ユーザによる訪問場所の利用状況を表す訪問情報と、を取得する取得部と、
同一ユーザの前記移動情報と前記訪問情報とを関連付けて記憶する関連付け部と、
を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体。
(付記18)
付記17に記載のプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体であって、
前記取得部は、前記ユーザによる前記訪問場所における支払金額を表す金額情報を含む前記訪問情報を取得し、
前記関連付け部は、前記移動情報と前記金額情報を含む前記訪問情報とを関連付け、
前記情報処理装置に、さらに、
前記金額情報に基づいて、当該金額情報が含まれる前記訪問情報に関連付けられた前記移動情報に対応する前記移動手段に還元する金額を算出する算出部、
を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体。
【符号の説明】
【0048】
10 データ集計装置
11 取得部
12 関連付け部
13 算出部
14 移動情報記憶部
15 訪問情報記憶部
16 関連付け情報記憶部
20 データ収集装置
A 電車
B バス
C タクシー
D 店舗
U ユーザ
Uc 非接触型ICカード
Ut スマートフォン
Aa,Ab,Ba,Ca,Da 情報取得装置
Ac,Ad,Bc,Cc,Dc 顔認証装置
100 情報処理システム
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 取得手段
122 関連付け手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14