(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、認証装置、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 23/61 20230101AFI20240501BHJP
G06F 21/32 20130101ALI20240501BHJP
G06V 40/13 20220101ALI20240501BHJP
G06V 40/16 20220101ALI20240501BHJP
G06V 40/70 20220101ALI20240501BHJP
H04N 23/611 20230101ALI20240501BHJP
H04N 23/63 20230101ALI20240501BHJP
H04N 23/67 20230101ALI20240501BHJP
【FI】
H04N23/61
G06F21/32
G06V40/13
G06V40/16 A
G06V40/70
H04N23/611
H04N23/63
H04N23/67 100
(21)【出願番号】P 2023067667
(22)【出願日】2023-04-18
(62)【分割の表示】P 2021516249の分割
【原出願日】2020-04-24
【審査請求日】2023-04-18
(31)【優先権主張番号】P 2019085095
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【氏名又は名称】中村 聡延
(74)【代理人】
【識別番号】100104765
【氏名又は名称】江上 達夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131015
【氏名又は名称】三輪 浩誉
(72)【発明者】
【氏名】津田 隼輔
(72)【発明者】
【氏名】萩森 肇
(72)【発明者】
【氏名】田中 大樹
(72)【発明者】
【氏名】徳永 昌也
(72)【発明者】
【氏名】劉 健全
【審査官】淀川 滉也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/151411(WO,A1)
【文献】特開2007-233950(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/61
G06F 21/32
G06V 40/13
G06V 40/16
G06V 40/70
H04N 23/611
H04N 23/63
H04N 23/67
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証対象者を予備撮影し、前記予備撮影により得られた予備撮影画像を用いて、前記認証対象者の複数の認証領域を決定する決定手段と、
1つの撮影装置を制御し、前記認証対象者の前記複数の認証領域を撮影させる撮影制御手段と、
撮影により得られた前記複数の認証領域の撮影画像を、各認証領域についての認証データとして出力する出力手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記決定手段は、前記予備撮影画像に含まれる、予め決められた複数の認証領域を、前記複数の認証領域と決定する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記予備撮影画像に含まれる複数の認証領域の全てを、前記複数の認証領域と決定する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記撮影制御手段は、前記複数の認証領域ごとに前記撮影装置のフォーカスを調整し、各認証領域にフォーカスした画像を撮影するように前記撮影装置を制御する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数の認証領域は、前記認証対象者の顔と、前記認証対象者の掌又は指とを含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数の認証領域を配置すべき位置を所定距離離れた位置に示す案内表示画面を表示装置に表示する表示制御手段を備える請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記各認証領域についての認証データを用いて、前記認証対象者の認証を行う認証処理装置と、を備える認証装置であって、
前記認証処理装置は、前記複数の認証領域の全てについて認証が成功した場合に、前記認証対象者の認証に成功したと判定する認証装置。
【請求項8】
コンピュータを備える装置により実行される情報処理方法であって、
認証対象者を予備撮影し、前記予備撮影により得られた予備撮影画像を用いて、前記認証対象者の複数の認証領域を決定し、
1つの撮影装置を制御し、前記認証対象者の前記複数の認証領域を撮影させ、
撮影により得られた前記複数の認証領域の撮影画像を、各認証領域についての認証データとして出力する情報処理方法。
【請求項9】
認証対象者を予備撮影し、前記予備撮影により得られた予備撮影画像を用いて、前記認証対象者の複数の認証領域を決定し、
1つの撮影装置を制御し、前記認証対象者の前記複数の認証領域を撮影させ、
撮影により得られた前記複数の認証領域の撮影画像を、各認証領域についての認証データとして出力する処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、生体認証に関する。
【背景技術】
【0002】
2要素以上の認証を行う手法が提案されている。一般的に、複数要素の認証を行う場合、カメラやセンサなどにより異なる認証部位からデータを取得するために、ユーザに異なる部位の撮影やポーズの変更などを求める必要があり、ユーザの負担が大きくなる。この点、特許文献1は、2つの画像取得手段により取得した画像を使用することにより、2要素の生体認証を行う手法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-221514号公報
【文献】特開2016-076850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の手法では、生体認証を行う要素ごとに画像取得手段を用意する必要があり、装置が大型化、複雑化してしまうという問題がある。
【0005】
本開示の1つの目的は、簡易な構成でユーザに負担をかけずに複数要素の情報を取得することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による情報処理装置は、
認証対象者を予備撮影し、前記予備撮影により得られた予備撮影画像を用いて、前記認証対象者の複数の認証領域を決定する決定手段と、
1つの撮影装置を制御し、前記認証対象者の前記複数の認証領域を撮影させる撮影制御手段と、
撮影により得られた前記複数の認証領域の撮影画像を、各認証領域についての認証データとして出力する出力手段と、を備える。
【0007】
本開示の他の一態様による情報処理方法は、コンピュータを備える装置により実行され、
認証対象者を予備撮影し、前記予備撮影により得られた予備撮影画像を用いて、前記認証対象者の複数の認証領域を決定し、
1つの撮影装置を制御し、前記認証対象者の前記複数の認証領域を撮影させ、
撮影により得られた前記複数の認証領域の撮影画像を、各認証領域についての認証データとして出力する。
【0008】
本開示の他の一態様によるプログラムは、
認証対象者を予備撮影し、前記予備撮影により得られた予備撮影画像を用いて、前記認証対象者の複数の認証領域を決定し、
1つの撮影装置を制御し、前記認証対象者の前記複数の認証領域を撮影させ、
撮影により得られた前記複数の認証領域の撮影画像を、各認証領域についての認証データとして出力する処理をコンピュータに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態に係る認証装置の概略構成を示す。
【
図2】認証データ生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】認証データ生成装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図6】認証処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図7】認証処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図8】認証データ生成処理の第1例のシーケンス図である。
【
図9】認証データ生成処理の第2例のシーケンス図である。
【
図10】実施例に係る認証システムの概略構成を示すブロック図である。
【
図11】実施例に係る認証システムの登録処理のシーケンス図である。
【
図12】実施例に係る認証システムの認証処理のシーケンス図である。
【
図13】第2実施形態に係る認証データ生成装置の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。
1.第1実施形態
[全体構成]
図1は、本開示の実施形態に係る認証装置の概略構成を示す。認証装置1は、複数要素、即ち、2要素以上の生体認証を行う装置である。認証装置1は、カメラ2と、認証データ生成装置10と、認証処理装置40とを備える。カメラ2は、認証の対象者であるユーザを撮影し、撮影画像を認証データ生成装置10に供給する。具体的には、カメラ2は、ユーザの生体認証に用いる部位(以下、「認証部位」とも呼ぶ。)の撮影画像を生成する。例えば、認証装置1がユーザの顔認証及び掌紋認証を行う場合、カメラ2はユーザの顔と掌を含む撮影画像を生成する。カメラ2は本開示の撮影装置の一例である。
【0011】
認証データ生成装置10は、カメラ2による撮影を制御する機能を有し、ユーザの各認証部位に適した設定で各認証部位の撮影を行うようにカメラ2を制御する。例えば、認証装置1がユーザの顔認証及び掌紋認証を行う場合、認証データ生成装置10は、ユーザの顔にフォーカスした画像と、ユーザの掌にフォーカスした画像とを撮影するようにカメラ2を制御する。
【0012】
また、認証データ生成装置10は、各認証部位にフォーカスした撮影画像をカメラ2から取得し、認証データとして認証処理装置40に供給する。上記の例では、認証データ生成装置10は、ユーザの顔にフォーカスした画像と、ユーザの掌にフォーカスした画像とを認証データとして認証処理装置40に供給する。認証処理装置40は、認証部位毎に用意された複数の認証エンジンを備えており、認証データ生成装置10は、各認証部位にフォーカスした撮影画像を、認証処理装置40内の各認証部位に対応する認証エンジンに供給する。なお、認証データ生成装置10は、各認証部位にフォーカスした撮影画像から、その認証部位の部分の画像を切り出し、認証データとして認証処理装置40に供給しても良い。
【0013】
認証処理装置40は、上述のように、認証部位毎に用意された複数の認証エンジンを備えている。各認証エンジンは、認証データ生成装置10から供給された認証データに基づいて生体認証を行う。また、認証処理装置40は、複数の認証エンジンによる認証結果に基づいて、ユーザの認証結果を決定し、出力する。例えば、認証処理装置40は、複数の認証部位の全ての認証が成功した場合に、ユーザの認証を成功と判定する。他の例では、認証処理装置40は、複数の認証部位のうち所定数以上の認証が成功した場合に、ユーザの認証を成功と判定する。
【0014】
認証処理装置40は、ユーザの認証結果を、その認証結果を使用する他の装置に出力する。一例として、認証結果を決済のために使用する場合、認証処理装置40は決済を実行する装置に認証結果を出力する。他の例として、認証結果を特定の空間や金庫などの施錠装置の制御に使用する場合、認証処理装置40はその施錠装置に認証結果を出力する。
【0015】
[認証データ生成装置]
次に、認証データ生成装置10について詳しく説明する。
図2は、認証データ生成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図示のように、認証データ生成装置10は、インタフェース(Interface)11と、プロセッサ12と、メモリ13と、表示装置14と、記録媒体15と、を備える。
【0016】
インタフェース11は、カメラ2及び認証処理装置40との間でデータの授受を行う。インタフェース11は、認証データ生成装置10が撮影に関する制御信号をカメラ2に送信したり、カメラ2が生成した撮影画像を受信したりする際に使用される。また、インタフェース11は、認証データ生成装置10が、撮影画像である認証データを認証処理装置40に供給する際に使用される。
【0017】
プロセッサ12は、CPU(Central Processing Unit)などのコンピュータであり、予め用意されたプログラムを実行することにより、認証データ生成装置10の全体を制御する。メモリ13は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。メモリ13は、プロセッサ12により実行される各種のプログラムを記憶する。また、メモリ13は、プロセッサ12による各種の処理の実行中に作業メモリとしても使用される。
【0018】
表示装置14は、典型的には液晶ディスプレイなどであり、ユーザが認証部位の撮影を行う際の案内画像を表示する。また、表示装置14は、タッチパネルを備え、ユーザによる撮影指示などの入力装置としても使用される。
【0019】
記録媒体15は、ディスク状記録媒体、半導体メモリなどの不揮発性で非一時的な記録媒体であり、認証データ生成装置10に対して着脱可能に構成される。記録媒体15は、プロセッサ12が実行する各種のプログラムを記録している。認証データ生成装置10が各種の処理を実行する際には、記録媒体15に記録されているプログラムがメモリ13にロードされ、プロセッサ12により実行される。
【0020】
図3は、認証データ生成装置10の機能構成を示すブロック図である。図示のように、認証データ生成装置10は、カメラ制御部21と、部位決定部22と、エンジン管理部23と、表示制御部24と、を備える。
【0021】
カメラ制御部21は、カメラ2に対して制御信号を送信し、撮影を制御する。具体的には、カメラ制御部21は、カメラ2による撮影時の露出やフォーカスなどの設定を制御し、撮影指示を与えることにより撮影タイミングを制御する。カメラ制御部21は、本開示の撮影制御部の一例である。
【0022】
部位決定部22は、カメラ2により撮影すべきユーザの認証部位を決定する。認証部位とは、生体認証に用いられるユーザの身体の部位であり、顔認証の場合の顔、掌紋認証の場合の掌、指紋認証の場合の指先などである。部位決定部22は、決定した認証部位をカメラ制御部21に供給し、カメラ制御部21は部位決定部22が決定した認証部位にフォーカスした画像をカメラ2に撮影させる。
【0023】
エンジン管理部23は、認証処理装置40内に含まれる各認証部位の認証エンジンを制御する。具体的には、エンジン管理部23は、認証処理装置40内に用意されている各認証エンジンの種別、認証に必要な認証データ(撮影画像)の条件などの情報を予め記憶している。そして、エンジン管理部23は、カメラ2が生成した各認証部位の撮影画像を分類し、認証処理装置40内の対応する認証エンジンに供給する。例えば、カメラ2によりユーザの顔にフォーカスした撮影画像(以下、「顔認証データ」と呼ぶ。)と、ユーザの掌にフォーカスした撮影画像(以下、「掌紋認証データ」)が得られた場合、エンジン管理部23は、顔認証データを認証処理装置40内の顔認証エンジンに供給し、掌紋認証データを認証処理装置40内の掌紋認証エンジンに供給する。エンジン管理部23は、本開示の出力部の一例である。
【0024】
表示制御部24は、ユーザが認証部位の撮影を行う際の案内画像を表示装置14に表示する。案内画像とは、カメラ2の撮影範囲内でユーザが認証部位を配置すべき位置を示す画像である。
図4(A)に案内画像の一例を示す。案内画像90は、撮影エリア91と、メッセージエリア93と、撮影ボタン94と、キャンセルボタン95とを含む。撮影エリア91は、カメラ2により撮影される範囲を示す。撮影エリア91は、案内枠92a、92bを含む。案内枠91a、92bは、撮影時にユーザが認証部位を配置すべき位置を示す。
図4(A)の例では、案内枠92aはユーザが顔を配置すべき位置を示し、案内枠92bはユーザが掌を配置すべき位置を示す。メッセージエリア93は、撮影に関してユーザに告知すべきメッセージを表示するエリアである。撮影ボタン94は、ユーザが撮影を指示するために用いられる。キャンセルボタン95は、ユーザが撮影をキャンセルするために用いられる。なお、自動撮影を行うタイプの認証装置では、撮影ボタン94を省略することができる。この場合、認証装置は、例えばユーザが適切に撮影エリアに入ったときに自動的に撮影を行う。
【0025】
図4(B)は、
図4(A)に示す案内画像90に従ってユーザが認証部位を配置した状態を示す。ユーザは、案内枠92a内に顔を配置し、案内枠92b内に掌を配置している。この状態で、ユーザが撮影ボタン94を押すと、カメラ2による撮影が行われる。
図5は、カメラ2による撮影画像の例を示す。案内枠92aに対応する位置にユーザの顔があり、案内枠92bに対応する位置にユーザの掌がある撮影画像が得られる。なお、
図4(A)、4(B)に示す撮影エリア91、案内枠92a及び92bなどは案内画像における認証部位の配置に用いられるものであり、撮影画像には含まれない。
【0026】
[認証処理装置]
次に、認証処理装置について詳しく説明する。認証処理装置40は、認証データ生成装置10から供給された認証データ、即ち、各認証部位の撮影画像を用いて、生体認証処理を実行する。
【0027】
図6は、認証処理装置40のハードウェア構成を示すブロック図である。認証処理装置40は、インタフェース41と、プロセッサ42と、メモリ43と、照合データベース(DB)44と、を備える。インタフェース41は、認証データ生成装置10からの認証データの受信や、認証結果の出力のために用いられる。プロセッサ42は、CPUなどのコンピュータにより構成され、認証処理装置40による認証処理を実行する。具体的には、プロセッサ42は、予め用意されたプログラムを実行することにより認証エンジンとして機能し、認証データを用いた認証処理を実行する。メモリ43は、ROM、RAMなどにより構成され、プロセッサ42が実行するプログラムを記憶する。具体的には、メモリ43は、複数の認証エンジンに対応するプログラムを記憶している。また、メモリ43は、プロセッサが認証処理を実行する際に作業メモリとしても使用される。照合DB44は、ユーザ毎に予め登録された照合データを記憶している。照合データは、例えば認証部位の撮影画像における特徴点のデータなどである。
【0028】
図7は、認証処理装置40の機能構成を示すブロック図である。認証処理装置40は、機能的には複数の認証エンジン41と、結果判定部42とを備える。各認証エンジン41は、異なる認証部位を用いた生体認証を行う。例えば、認証エンジンAは顔認証エンジン、認証エンジンBは掌紋認証エンジン、認証エンジンCは指紋認証エンジンという具合である。各認証エンジン41は、認証データ生成装置10から供給された認証データを、照合DB44に記憶されている照合データと照合することにより認証処理を実行し、認証結果を出力する。
【0029】
結果判定部42は、各認証エンジン41の認証結果に基づいて、予め決められた判定基準に従い、全体としてのユーザの認証結果を判定する。一例として、2つ以上の認証エンジンの判定結果が認証成功であった場合にユーザの認証を成功とするという判定基準が定められている場合、結果判定部42は、2つ以上の認証エンジン41の判定結果が成功である場合に、そのユーザの認証を成功と判定する。他の例として、全ての認証エンジンの判定結果が認証成功であった場合に限りユーザの認証を成功とするという判定基準が定められている場合、結果判定部42は、全ての認証エンジン41の判定結果が成功である場合に限って、そのユーザの認証を成功と判定する。結果判定部42は、こうして得られた認証結果を、その認証結果を使用する装置へ出力する。このように、本実施形態では、複数の認証を組み合わせることにより、高速かつ高精度な認証が可能となる。
【0030】
[認証データ生成処理]
次に、認証データ生成装置10により実行される認証データ生成処理について詳しく説明する。
(第1例)
まず、認証データ生成処理の第1例について説明する。
図8は、認証データ生成処理の第1例のシーケンス図である。まず、事前処理として、部位決定部22は、2以上の撮影部位を設定する(ステップS11)。撮影部位の決定は、各種の方法で行われる。1つの方法では、認証データ生成装置10に対して固定の撮影部位が設定される。認証処理装置40においては、予め用意された認証エンジンにより認証処理が行われるので、認証処理装置40内に用意されている認証エンジンに対応する認証部位が撮影部位として予め設定される。他の方法では、認証エンジンが用意されている複数の認証部位のうち、ユーザが指定した2つ以上の認証部位を撮影部位として設定する。この場合、表示装置14に利用可能な認証部位のリストを表示し、ユーザに事前に選択させる。
【0031】
ユーザがカメラ2の撮影範囲に移動して撮影指示を行うと、カメラ2は予備撮影を行う(ステップS12)。予備撮影とは、後に認証データとして使用する画像の撮影対象となる認証部位を決定するために使用する予備撮影画像を撮影する処理である。なお、以下では、予備撮影後に認証データとして使用する画像撮影を「本撮影」と呼び、両者を区別する。カメラ2は、予備撮影により生成した予備撮影画像を部位決定部22へ送信する(ステップS13)。部位決定部22は、ステップS11で設定された2以上の撮影部位のうち、予備撮影画像に写っている撮影部位を本撮影の対象となる認証部位(「本撮影部位」とも呼ぶ。)と決定し(ステップS14)、カメラ制御部21に本撮影部位の撮影を指示する(ステップS15)。
【0032】
カメラ制御部21は、部位決定部22により指示された本撮影部位の撮影を行うようカメラ2を制御する(ステップS16)。この際、カメラ制御部21は、2つ以上の本撮影部位の各々にフォーカスした撮影画像を生成するようにカメラ2を制御する。例えば、
図4の例のように、本撮影部位として顔と掌を使用する場合、カメラ制御部21は、ユーザの顔にフォーカスした撮影画像と、ユーザの掌にフォーカスした撮影画像とを撮影するようにカメラ2を制御し、カメラ2は複数の本撮影部位を連続撮影する(ステップS17)。具体的には、カメラ2は、各本撮影部位にフォーカスを合わせ、撮影する動作を繰り返す。上記の例では、カメラ2は、ユーザの顔にフォーカスを合わせて撮影を行った後、直ちにユーザの掌にフォーカスを合わせて撮影を行う。この際、カメラ2は、ユーザが長い時間同じポーズを維持しなくてすむように、可能な限り短時間で連続撮影を完了する。具体的に、カメラ2は数秒(2~3秒)の間に全ての本撮影部位の撮影を完了することが好ましい。これにより、ユーザの体験的には、1度の撮影で認証を行うことができ、ユーザの負担軽減及び認証に要する時間の短縮が可能となる。
【0033】
本撮影が終了すると、カメラ2は、複数の本撮影部位の撮影画像をエンジン管理部23に送信する(ステップS18)。エンジン管理部23は、受信した撮影画像を認証エンジン毎に分類し、認証処理装置40内の各認証エンジンに供給する(ステップS19)。上記の例では、エンジン管理部23は、ユーザの顔の撮影画像を顔認証エンジンに供給し、ユーザの掌の撮影画像を掌紋認証エンジンに供給する。こうして、認証データ生成処理は終了する。
【0034】
以上のように、認証データ生成処理では、生体認証を行うべき複数の認証部位の撮影を短時間で行うことができる。よって、2要素以上の生体認証を行う際に、ユーザに複数回の撮影やポーズの変更などを求める必要が無く、ユーザの負担を軽減することができる。また、短時間での連続撮影において、各認証部位にフォーカスした撮影画像を認証データとして得ることができるので、各認証エンジンにより正確な認証が可能となる。
【0035】
(第2例)
次に、認証データ生成処理の第2例について説明する。上記の第1例では、部位決定部は予め2以上の撮影部位を設定しておき、そのうち予備撮影画像に含まれる撮影部位を本撮影部位と決定している。その代わりに、第2例では、部位決定部22は、予備撮影画像から複数の認証部位を抽出し、本撮影部位として決定する。
【0036】
図9は、認証データ生成処理の第2例のシーケンス図である。この例では、第1例のステップS11に相当する処理は行われない。よって、まず、カメラ2による予備撮影が行われ(ステップS21)、予備撮影画像が部位検出部22に送信される(ステップS22)。次に、部位決定部22は、予備撮影画像に写っている認証部位を検出し(ステップS23)、その中から本撮影部位を決定する(ステップS24)。一例として、部位決定部22は、予備撮影画像に写っている全ての認証部位を本撮影部位と決定してもよい。他の例として、認証処理装置40が所定数(例えば、2要素)の認証部位を用いて認証処理を行うと決まっている場合、部位決定部22は、予備撮影画像に写っている複数の認証部位のうち、所定数の認証部位を本撮影部位と決定する。例えば、予備撮影画像に3つの認証部位が写っている場合でも、部位決定部22はそのうちの2つの認証部位のみを本認証部位と決定してもよい。さらにこの場合、部位決定部22は、予備撮影画像を分析し、複数の認証部位のうち、撮影画像における撮影状態(例えば、撮影画像中の大きさ、明るさ、鮮明度など)が良好な所定数の認証部位を本認証部位と決定してもよい。例えば、予備撮影画像にユーザの顔、掌、指が写っているが、指の部分が小さく不鮮明であるという場合、部位決定部22は、ユーザの顔と掌を本撮影部位に決定してもよい。
【0037】
ステップS24で本撮影部位が決定されると、その後の処理は第1例と同様である。即ち、ステップS25~S29の処理は、
図8に示す第1例のステップS15~S19の処理と同様である。よって、その説明は省略する。
【0038】
このように、認証データ生成処理の第2例によれば、予備撮影画像に写っている認証部位のうちから本撮影部位が決定されるので、ユーザは予備撮影において自分が希望する認証部位を指定することが可能となる。例えば、顔認証と掌紋認証を希望する場合には、ユーザは顔と掌が写るようなポーズで予備撮影を行えばよい。また、顔認証と指紋認証を希望する場合には、顔と親指の先とが写るようなポーズで予備撮影を行えばよい。
【0039】
(他の例)
上記の第1例及び第2例では、まず予備撮影を行い、予備撮影画像に基づいて本撮影部位を決定している。但し、予備撮影画像が、いずれかの本撮影部位についての本撮影画像として使用できる場合には、本撮影ではその本撮影部位以外について撮影を行えばよい。例えば、顔、掌紋、指紋の3要素の生体認証を行う場合を考える。上記の第1例及び第2例では、予備撮影を行った後、これらの3つの認証部位について本撮影を行うことになる。しかし、予備撮影で得られた予備撮影画像がユーザの顔にフォーカスした画像となっており、予備撮影画像をそのまま顔認証の認証データとして使用できる場合、本撮影ではユーザの顔にフォーカスした撮影は不要であり、ユーザの掌及び親指(指紋)にフォーカスした撮影のみを行えばよい。具体的な処理としては、部位決定部22が予備撮影画像を分析し、予備撮影画像が本撮影部位のいずれかについて十分にフォーカスしていると判断した場合には、それ以外の本撮影部位についてカメラ制御部21に撮影指示を行う。また、部位決定部22は、その予備撮影画像を、1つの本撮影部位についての撮影画像としてエンジン管理部23に供給する。これにより、予備撮影を効果的に使用し、より短時間で撮影を完了することができる。
【0040】
[認証処理]
次に、認証処理装置40により実行される認証処理について説明する。認証処理装置40は、上記の認証データ生成処理により生成された認証データを認証データ生成装置10から受信し、各認証エンジン41により認証を行う。そして、結果判定部42は、各認証エンジン41の認証結果に基づいて、ユーザの認証結果を決定する。例えば、結果判定部42は、全ての認証部位について認証結果が成功である場合に、ユーザの認証に成功したと判定する。そして、結果判定部42は、判定により得られたユーザの認証結果を外部の装置に送信する。こうして、複数要素の生体認証を組み合わせた高精度の認証結果が得られる。
【0041】
[実施例]
次に、上記の認証装置を適用した実施例を説明する。
図10は、実施例に係る認証システム100の概略構成を示すブロック図である。認証システム100は、ある企業の社員であるユーザが生体認証により電気錠を解錠するシステムである。例えば、この電気錠を特定の部屋や会議室などのドアに適用することにより、社員の入退室管理に使用することができる。また、この電気錠を特定のファイル棚などに適用することにより、機密情報などへのアクセス管理を行うことができる。
図10に示すように、認証システム100は、社内LANなどによりサーバ70に接続された登録装置60及び認証装置80を備える。
【0042】
まず、登録装置60について説明する。登録装置60は、ユーザが生体認証の登録を行う際に使用する装置であり、端末装置61と、ICリーダ62と、カメラ63と、表示部64とを備える。端末装置61は、典型的にはPC(Personal Computer)などにより構成される。ICリーダ62は、ICカードである社員証からユーザのIDM(Identity Management)情報を読み取る。カメラ63は、ユーザの認証部位を撮影する。なお、本実施例では、認証システム100は、ユーザの顔認証と掌紋認証の2要素認証を行うものとする。よって、カメラ63は、ユーザの顔及び掌を含む画像を撮影する。表示部64は、
図4(A)に例示する案内画像を表示し、ユーザによる撮影指示などを受け取る。
【0043】
図11は、実施例に係る認証システムの登録処理のシーケンス図である。この処理は、登録装置60により実行される。まず、ユーザは、表示部64に表示された案内画像中の登録ボタンを押すなどして登録処理を開始し、自分の社員証をICリーダ62にかざす(ステップS41)。登録装置60は、ICリーダ62により社員証からIDM情報を読み取り(ステップS42)、カメラ63を起動する(ステップS43)。カメラ63が起動されると、表示部64に案内画面が表示される。ユーザが案内画面を操作して撮影指示を行うと(ステップS44)、カメラ63による撮影が行われ、登録装置60は撮影画像を保存する(ステップS45)。なお、この場合の撮影は、上記の実施形態と同様にユーザの顔と掌を含む画像を連続撮影する方法で行ってもよく、通常のユーザの顔画像と掌の画像を個別に撮影する方法で行っても良い。
【0044】
次に、登録装置60は、ユーザのIDM情報と、撮影画像とをサーバ70へ送信する(ステップS46)。サーバ70は、予め用意された認証エンジンなどを用いて撮影画像から特徴点を抽出し(ステップS47)、抽出された特徴点の情報とIDM情報とを関連付けてデータベースなどに保存する(ステップS48)。こうして、ユーザの顔認証及び掌紋認証のための特徴点情報がIDM情報と関連付けてサーバ70に保存され、ユーザの登録が完了する。サーバ70は、登録完了通知を登録装置60へ送信する(ステップS49)。登録装置60は、表示部64に登録完了のメッセージなどを含む登録完了表示を行う(ステップS50)。こうして、ユーザの登録処理が終了する。
【0045】
次に、認証装置80について説明する。認証装置80は、サーバに登録されたユーザの特徴点情報を利用して、ユーザの認証を行い、電気錠85を解錠する。即ち、認証装置80は、
図1に示す認証装置1に相当するものであり、認証結果を用いて電気錠を制御する。
図10に示すように、認証装置80は、端末装置81と、カメラ83と、表示部84と、電気錠85とを備える。端末装置81は、PCなどにより構成される。端末装置81は、
図1に示す認証データ生成装置10及び認証処理装置40の機能を備えており、基本的に上述した認証装置1と同様の処理を行う。カメラ83は、ユーザの認証部位を撮影し、撮影画像を生成する。表示部84は、
図4(A)に例示する案内画像などを表示し、ユーザにより撮影指示を受け取る。
【0046】
図12は、実施例に係る認証システムの認証処理のシーケンス図である。この処理は、認証装置80により実行される。ユーザが表示部84に表示された案内画像中の解錠ボタンを押すなどして解錠要求を行うと(ステップS61)、認証装置80はカメラ83を起動する(ステップS62)。次に、ユーザが案内画面を操作して撮影指示を行うと(ステップS63)、カメラ83による撮影が行われ、認証装置80は撮影画像を保存する(ステップS64)。なお、この場合の撮影は、上記の実施形態における認証データ生成装置10と同様に、ユーザの顔と掌を含む画像を短時間で連続撮影する方法で行われる。
【0047】
次に、認証装置80は、ユーザの撮影画像をサーバ70へ送信する(ステップS65)。サーバ70は、認証エンジンなどを用いて撮影画像から特徴点を抽出し(ステップS66)、データベースに予め登録された認証情報と照合することにより認証処理を行う(ステップS67)。この認証処理は、上記の実施形態における認証処理装置40と同様に、顔認証及び掌紋認証を組み合わせて行われる。認証に成功すると(ステップS68:Yes)、サーバ70は、電気錠85に解錠指示を送信する(ステップS69)。解錠指示を受信すると、電気錠85は解錠処理を行い(ステップS70)、サーバ70へ解錠通知を送信する(ステップS71)。一方、認証に失敗すると(ステップS68:No)、サーバ70は電気錠85に解錠指示を送信しない。
【0048】
そして、サーバ70は、認証結果を認証装置80に通知する(ステップS72)。ステップS68で認証に成功した場合、サーバ70は認証に成功した旨、及び、電気錠85を解錠した旨の認証結果を認証装置80へ通知する。一方、ステップS68で認証に失敗した場合、サーバ70は認証に失敗した旨の認証結果を認証装置80へ通知する。認証装置80は、認証結果通知を受信すると、その内容を表示部84に表示し、ユーザに知らせる。こうして、認証処理は終了する。なお、サーバ70は、認証に失敗した場合、所定回数に限りリトライを許可したり、所定時間内のリトライを禁止したりしてもよい。
【0049】
図10に示す例では、説明の便宜上、登録装置60と認証装置80を別個に構成しているが、実際には、1つのPCなどに登録機能と認証機能の両方を持たせても良い。その場合には、1つのPCにICリーダと、カメラと、表示部と、電気錠とを接続すればよい。また、
図10の例では、認証装置80の端末装置81が電気錠80を制御しているが、その代わりに、サーバ70が直接電気錠85を制御することとしてもよい。
【0050】
上記の実施例では、認証システム100による認証結果を電気錠85の解錠に使用しているが、認証結果を他の用途に使用しても良い。例えば、認証結果を決済に使用することもできる。この場合、社員証から読み取ったIDM情報の代わりに、クレジットカード情報などの決済情報を予め登録しておけば、顔及び掌紋の生体認証を用いて決済を行うシステムを構成することができる。
【0051】
[変形例]
上記の実施形態及び実施例では、認証データ生成装置10が表示装置14を備える構成としているが、本開示の適用はこれには限られない。例えば、ユーザが特に意識しない状態でいつの間にか認証が実行される非積極認証のシステムや、フルオートフォーカスの撮影装置を使用したシステムなどにおいては、ユーザに対して指示を与えるための表示装置が不要な場合がある。
【0052】
上記の実施形態及び実施例では、顔認証と掌紋認証を用いた複数認証を実施しているが、本開示の適用はこれには限られず、他の認証要素を組み合わせることができる。例えば、顔認証や掌紋認証の他に、虹彩認証、指を利用した指紋認証や静脈認証、耳の形状を利用した認証、予め登録した顔の表情や手を用いたジェスチャーを用いた認証などを組み合わせて使用しても良い。また、これらの認証は基本的に静止画を使用するものであるが、その代わりに動画を用いて、ユーザの歩容(歩き方)などを利用した認証を行っても良い。例えば、ユーザが歩く様子を正面のカメラで動画撮影し、顔認証と歩容認証を組み合わせてもよい。また、上記の実施形態及び実施例では生体認証を利用しているが、例えば体に表示させるコードや特定物(小型デバイスなど)を用いた認証を利用しても良い。
【0053】
[各種の装置構成]
図1に示す認証装置1は、各種の装置やシステムに適用することができる。1つの例では、
図10に示す実施例のように、認証データ生成装置10をPCなどの端末装置として構成し、認証処理装置40をサーバとして構成してもよい。この場合、認証データなどは端末装置とサーバとの間で送受信することになる。他の例では、認証データ処理装置10及び認証処理装置40の機能をPCなどの1つの端末装置内に設け、スタンドアローン型の装置としてもよい。この場合、端末装置にカメラを接続し、端末装置からカメラ2を制御して撮影を実施すればよい。さらに他の例としては、スマートフォンやタブレットPCなどを用いて、カメラ2、認証データ生成装置10及び認証処理装置40を一体化した装置としてもよい。また、カメラ2に認証データ生成装置10及び認証処理装置40の機能を組み込んで、認証機能付きカメラとしてもよい。
【0054】
2.第2実施形態
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
図13は、第2実施形態に係る認証データ生成装置90の機能構成を示す。認証データ生成装置90は、撮影制御部91と、出力部92とを備える。撮影制御部91は、カメラなどの1つの撮影装置を制御し、認証対象者の複数の認証部位を異なる設定で撮影させる。出力部92は、その撮影により得られた複数の認証部位の撮影画像を、各認証部位についての認証データとして出力する。典型的には、出力部92は、認証処理を実行する装置へ認証データを出力する。こうして、認証データ生成装置90は、1つの撮影装置を用いて認証対象者の複数の認証部位の撮影画像を生成するので、ユーザの負担なく、高精度の認証を行うことが可能となる。
【0055】
なお、第2実施形態に係る認証データ生成装置90も各種の装置やシステムに適用することができる。例えば、認証データ生成装置90をPCなどの端末装置として構成してサーバと通信するシステムを構成してもよいし、認証データ生成装置90に認証処理機能を付加してスタンドアローン型の装置としてもよい。また、認証データ生成装置90と、撮影装置及び認証装置とを一体化して、スマートフォン、タブレットPC、カメラなどの装置を構成しても良い。
【0056】
本開示によれば、簡易な構成でユーザに負担をかけずに複数要素の情報を取得することが可能となる。
【0057】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。すなわち、本願発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【0058】
この出願は、2019年4月26日に出願された日本出願特願2019-085095を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0059】
1 認証装置
10、90 認証データ生成装置
21 カメラ制御部
22 部位決定部
23 エンジン管理部
24 表示制御部
40 認証処理装置
41 認証エンジン
42 結果判定部
60 登録装置
70 サーバ
80 認証装置
100 認証システム