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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】通信方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/08 20060101AFI20240501BHJP
   H04W 12/0431 20210101ALI20240501BHJP
【FI】
H04L9/08 B
H04L9/08 F
H04W12/0431
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022525045
(86)(22)【出願日】2020-06-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2020096902
(87)【国際公開番号】W WO2021082471
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】201911044660.9
(32)【優先日】2019-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パン、カイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ジン
【審査官】中里 裕正
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-297333(JP,A)
【文献】特開2018-097668(JP,A)
【文献】米国特許第10439825(US,B1)
【文献】中国特許出願公開第103973760(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109688111(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 9/08
H04W 12/0431
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1装置により実行される通信方法であって、
少なくとも1つの第2装置から第1メッセージを受信する段階であって、前記第1メッセージは、前記第1装置からのM個の検証情報を要求するために使用され、前記検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、段階と、
前記少なくとも1つの第2装置に第2メッセージを送信する段階であって、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、数である、段階とを備え、
前記第1メッセージの数が第1閾値より小さい場合、前記第2メッセージ内の前記N個の検証情報は前記M個の検証情報の全てであり、NはMに等しく、
前記第1メッセージの数前記第1閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは前記M個の検証情報の全てをダウンロードするためのアドレスを示すアドレス情報および/または前記M個の検証情報の全てを取得するための時間を示す時間情報を含み、Nは0に等しく、
前記第1メッセージの数が第2閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報のうちの前記N個の検証情報と、前記M個の検証情報うちの前記N個の検証情報以外の残り(M-N個)の検証情報をダウンロードするためのアドレスを示すアドレス情報および/または前記残りの検証情報を取得するための時間を示す時間情報とを含み、前記第2閾値は前記第1閾値より大きく、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、方法。
【請求項2】
Nは、前記少なくとも1つの第2装置からの前記第1メッセージの数に基づいて決定され、数の前記第1メッセージの各々は、前記第1装置からの検証情報を要求するために使用され、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1メッセージは第1識別子を含み、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示すために使用される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1メッセージが前記第1識別子を含む場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報の全てが含まれNはMに等しい、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する識別子と一致している場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報の全てが含まれ、NはMに等しい、または、
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する前記識別子と一致していない場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報のうちの前記N個の検証情報が含まれ、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい
請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記アドレス情報および/または前記時間情報は、前記第2メッセージに含まれる、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つの第2装置により実行される通信方法であって、
第1装置に第1メッセージを送信する段階であって、前記第1メッセージは、前記第1装置からのM個の検証情報を要求するために使用され、前記M個の検証情報の各々は、前記少なくとも1つの第2装置がメッセージを送信する前に前記メッセージに署名するために使用され、Mは正の整数である、段階と、
前記第1装置から第2メッセージを受信する段階であって、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、数である、段階と、を備え、
前記第1メッセージの数が第1閾値より小さい場合、前記第2メッセージ内の前記N個の検証情報は前記M個の検証情報の全てであり、NはMに等しく、
前記第1メッセージの数前記第1閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは前記M個の検証情報の全てをダウンロードするためのアドレスを示すアドレス情報および/または前記M個の検証情報の全てを取得するための時間を示す時間情報をみ、Nは0に等しく、
前記第1メッセージの数が第2閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報のうちの前記N個の検証情報と、前記M個の検証情報うちの前記N個の検証情報以外の残り(M-N個)の検証情報をダウンロードするためのアドレスを示すアドレス情報および/または前記残りの検証情報を取得するための時間を示す時間情報とを含み、前記第2閾値は前記第1閾値より大きく、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、方法。
【請求項8】
Nは、前記少なくとも1つの第2装置からの前記第1メッセージの数に基づいて決定され、数の前記第1メッセージの各々は、前記第1装置からの検証情報を要求するために使用され求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1メッセージは第1識別子を含み、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示すために使用される、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1メッセージが前記第1識別子を含む場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報の全てが含まれ、NはMに等しい、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する識別子と一致している場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報の全てが含まれ、NはMに等しい、または、
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する前記識別子と一致していない場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報のうちの前記N個の検証情報が含まれ、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、
請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記アドレス情報および/または前記時間情報は、前記第2メッセージに含まれる、請求項から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記アドレス情報および/または前記時間情報に従って第3装置に第3メッセージを送信する段階であって、前記第3メッセージは、前記(M-N)個の検証情報をダウンロードするよう要求するために使用され、Nは0に等しい、または、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、段階と、
前記第3装置から前記(M-N)個の検証情報を受信する段階と
を更に備える、請求項から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
通信装置であって、
少なくとも1つの第2装置から第1メッセージを受信するように構成されている受信ユニットであって、前記第1メッセージは、前記通信装置からのM個の検証情報を要求するために使用され、前記検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、受信ユニットと、
前記少なくとも1つの第2装置に第2メッセージを送信するように構成されている送信ユニットであって、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、数である、送信ユニットと
備え、
前記第1メッセージの数が第1閾値より小さい場合、前記第2メッセージ内の前記N個の検証情報は前記M個の検証情報の全てであり、NはMに等しく、
前記第1メッセージの数前記第1閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは前記M個の検証情報の全てをダウンロードするためのアドレスを示すアドレス情報および/または前記M個の検証情報の全てを取得するための時間を示す時間情報を含み、Nは0に等しく、
前記第1メッセージの数が第2閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報のうちの前記N個の検証情報と、前記M個の検証情報うちの前記N個の検証情報以外の残り(M-N個)の検証情報をダウンロードするためのアドレスを示すアドレス情報および/または前記残りの検証情報を取得するための時間を示す時間情報とを含み、前記第2閾値は前記第1閾値より大きく、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、 通信装置。
【請求項15】
Nは、前記少なくとも1つの第2装置からの前記第1メッセージの数に基づいて決定され、数の前記第1メッセージの各々は、前記通信装置からの検証情報を要求するために使用され、請求項14に記載の通信装置。
【請求項16】
前記第1メッセージは第1識別子を含み、記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、請求項14または15に記載の通信装置。
【請求項17】
前記第1メッセージが前記第1識別子を含む場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報の全てが含まれ、NはMに等しい、請求項16に記載の通信装置。
【請求項18】
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する識別子と一致している場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報の全てが含まれ、NはMに等しい、または、
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する前記識別子と一致していない場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報のうちの前記N個の検証情報が含まれ、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、
請求項16に記載の通信装置。
【請求項19】
前記アドレス情報および/または前記時間情報は、前記第2メッセージに含まれる、請求項14から18のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項20】
通信装置であって、
第1装置に第1メッセージを送信するように構成されている送信ユニットであって、前記第1メッセージは、前記第1装置からのM個の検証情報を要求するために使用され、前記M個の検証情報の各々は、前記通信装置がメッセージを送信する前に前記メッセージに署名するために使用され、Mは正の整数である、送信ユニットと、
前記第1装置から第2メッセージを受信するように構成されている受信ユニットであって、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、数である、受信ユニットと
を備え、
前記第1メッセージの数が第1閾値より小さい場合、前記第2メッセージ内の前記N個の検証情報は前記M個の検証情報の全てであり、NはMに等しく、
前記第1メッセージの数前記第1閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報の全てをダウンロードするためのアドレスを示すアドレス情報および/または前記M個の検証情報の全てを取得するための時間を示す時間情報をみ、Nは0に等しく、
前記第1メッセージの数が第2閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報のうちの前記N個の検証情報と、前記M個の検証情報うちの前記N個の検証情報以外の残り(M-N個)の検証情報をダウンロードするためのアドレスを示すアドレス情報および/または前記残りの検証情報を取得するための時間を示す時間情報とを含み、前記第2閾値は前記第1閾値より大きく、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、
通信装置。
【請求項21】
Nは、複数の前記通信装置からの前記第1メッセージの数に基づいて決定され、数の前記第1メッセージの各々は、前記第1装置からの検証情報を要求するために使用され、請求項20に記載の通信装置。
【請求項22】
前記第1メッセージは第1識別子を含み、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示すために使用される、請求項20または21に記載の通信装置。
【請求項23】
前記第1メッセージが前記第1識別子を含む場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報の全てが含まれ、NはMに等しい、請求項22に記載の通信装置。
【請求項24】
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する識別子と一致している場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報の全てが含まれ、NはMに等しい、または、
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する前記識別子と一致していない場合、前記第2メッセージ内に前記M個の検証情報のうちの前記N個の検証情報が含まれ、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、
請求項22に記載の通信装置。
【請求項25】
前記アドレス情報および/または前記時間情報は、前記第2メッセージに含まれる、請求項20から24のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項26】
前記受信ユニットは、前記アドレス情報および/または前記時間情報に従って第3装置に第3メッセージを送信するように更に構成され、前記第3メッセージは、前記(M-N)個の検証情報をダウンロードするよう要求するために使用され、Nは0に等しい、または、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい、
前記受信ユニットは、前記第3装置から前記(M-N)個の検証情報を受信するように更に構成されている、
請求項20から25のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項27】
通信装置であって、前記通信装置はプロセッサを備え、前記プロセッサはメモリに接続され、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶される前記コンピュータプログラムを実行するように構成され、前記通信装置には、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行させることができる、通信装置。
【請求項28】
コンピュータに、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行させるための、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2019年10月30日に中国国家知識産権局に提出された「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS」と題する中国特許出願第201911044660.9号の優先権を主張するものであり、この中国特許出願は参照によりそのまま本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は通信技術の分野、特に通信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
車車間/路車間(vehicle-to-everything:V2X)システムは車両のインターネットにおける重要な技術である。V2X技術では、車両は、配置された複数の車載装置を使用することにより、且つ、先進運転支援システム(advanced driver-assistance system:ADAS)により提供される情報に応じて、自律運転を実装することができる。
【0004】
車両の自律運転安全性を確保するには、車両と任意のデバイスとの間のメッセージ(V2Xメッセージとも呼ばれる)に信憑性および信頼性があることを保証する必要がある。現在、V2Xメッセージの信憑性は、公開鍵基盤(public key infrastructure:PKI)証明技術に基づいて検証されている。具体的には、V2Xメッセージでは、受信機として機能する車載装置がV2Xメッセージの署名および使用済み証明書を正常に検証した場合、V2Xメッセージに信憑性および信頼性があると見なされる。証明書は、証明局(certificate authority:CA)により車載装置に対して発行される。車載装置のプライバシを保護するために、PKIは、車載装置がランダムに選択および使用するよう、複数の証明書を車載装置に対して発行する。車載装置によりランダムに選択および使用される証明書は匿名証明書と呼ばれる。
【0005】
現在、CAが車載装置に対して匿名証明書を発行する方式は以下の通りである。CAが車載装置の要求に基づいて車載装置に匿名証明書を直接送信する。この方式は同期モードと見なされてよい。別の方式では、CAが車載装置の要求に基づいて車載装置に匿名証明書のダウンロードアドレスをフィードバックし、次に、車載装置がダウンロードアドレスに基づいて匿名証明書を取得する。この方式は同期モードに対して非同期モードと呼ばれる。同期モードでは、多数の車載装置があり、且つ、複数の車載装置が同時にCAからの匿名証明書を要求する場合、CAは一度に多数の匿名証明書を発行する必要がある。この場合は、CAに対して高い性能要件が課せられる。CAの性能制限に起因して、幾つかの車載装置は匿名証明書を受信する前に長時間待機する必要があり、長い遅延が生じる。非同期モードでは、CAは、車載装置に対して即座に匿名証明書を発行する必要がない。従って、同期モードと比較して、非同期モードでは、遅延が長くなり、匿名証明書の発行効率が低くなる。現在のところは車載デバイスの検証の遅延が長く、効率が低いことが分かる。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態は、車両の検証と、車両の検証効率および自律運転安全性の改善とを行うための通信方法および装置を提供する。
【0007】
第1態様によれば、第1通信方法が提供される。この方法は、第1装置が第2装置から第1メッセージを受信する段階であって、第1メッセージは、第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、段階と、第1装置が第2装置に第2メッセージを送信する段階であって、第2メッセージは、M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、Nは整数である、段階とを含む。
【0008】
第1態様に係る方法は、第1装置により実行されてよい。第1装置は、通信デバイス、または、この方法の機能を実装するために通信デバイスをサポートすることができるチップシステムなどの通信装置であってよい。例えば、通信デバイスは証明局である、または、通信デバイスは、検証情報、例えば、証明書を提供するデバイスであってよい。
【0009】
第2態様によれば、第2通信方法が提供される。この方法は、第2装置が第1装置に第1メッセージを送信する段階であって、第1メッセージが、第2装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、M個の検証情報の各々は、第2装置がメッセージを送信する前にメッセージに署名するために使用され、Mは正の整数である、段階と、第2装置が第1装置から第2メッセージを受信する段階であって、第2メッセージは、M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、Nは整数である、段階とを含む。
【0010】
第2態様に係る方法は、第2装置により実行されてよい。第2装置は、通信デバイス、または、この方法の機能を実装するために通信デバイスをサポートすることができるチップシステムなどの通信装置であってよい。例えば、通信デバイスは車載装置である、または、通信デバイスは、車載装置が取り付けられる車両であってよい。
【0011】
第1態様および第2態様の実施形態では、検証情報は、第2装置のアイデンティティを検証するために使用され、且つ、第1装置により提供される情報であってよい。第1装置により第2装置に送信される第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含んでよい。すなわち、第1装置は、M個の検証情報の全てまたは一部を第2装置に提供してよい。この場合、多数の第2装置があるとき、第1装置は検証情報の一部を第2装置に送信することで、第2装置が利用可能な検証情報を有するようにし、検証情報の一部以外の残りの検証情報はその後、第2装置に提供されてよく、すなわち、第2装置は、残りの検証情報を使用する必要があるときに残りの検証情報を取得してよい。このように、第1装置は一度に多くの検証情報を提供する必要がなく、第1装置の性能要件が緩和される。加えて、検証情報の一部が現在利用可能であることから、利用可能な検証情報を取得する必要がない。これによって、第2装置の検証効率が改善される。
【0012】
第1態様および第2態様の実施形態では、第1装置により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が異なる条件を満たす場合は、第2メッセージも異なる。詳細は以下のいずれか1つである。
【0013】
例えば、第1装置により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より小さい場合、MはNに等しい。この解決策では、少数の第2装置がある場合、第1装置は全ての検証情報を第2装置に送信してよい。このように、各第2装置が検証情報を取得する遅延が短く、すなわち、検証情報の取得効率が高い。
【0014】
例えば、第1装置により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より大きいかそれに等しい場合、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含む。第1アドレスは、M個の検証情報のうちN個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは0に等しく、時間情報は、(M-N)個の検証情報を取得するための時間である。
【0015】
この解決策では、多くの第2装置がある場合、第1装置は第2装置に第1アドレスを送信してよく、第2装置は、任意選択で、第1アドレスに基づいて検証情報を取得してよく、すなわち、第1装置は、第2装置に対して即座に検証情報を送信する必要がない。第1装置は一度に多くの検証情報を提供する必要がなく、第1装置の性能要件が緩和されると見なされてよい。
【0016】
例えば、第2メッセージは時間情報を更に含んでよい。時間情報は、第1装置が(M-N)個の検証情報を準備する時点、すなわち、第1装置により決定される(M-N)個の検証情報が送信され得る時点を示すことで、第2装置が時間情報に基づいて検証情報の取得を要求するようにしてよい。これによって、以下の問題、すなわち、検証情報が過度に早く要求されることから検証情報を取得することができない、または、検証情報が過度に遅く要求されることから検証情報の取得に長い遅延および低効率が生じるといった問題が回避される。
【0017】
例えば、第1装置により受信される第1メッセージの数が第2閾値より大きい場合、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含む。第1アドレスは、M個の検証情報のうちN個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であり、時間情報は、(M-N)個の検証情報を取得するための時間である。
【0018】
この解決策では、より多くの第2装置がある場合、第1装置は、検証情報の一部と第1アドレスとを第2装置に送信してもよいし、第1装置は、検証情報の一部と時間情報とを第2装置に送信してもよいし、第1装置は、検証情報の一部と第1アドレスと時間情報とを第2装置に送信してもよい。第1アドレスは、検証情報の一部以外の残りの検証情報のダウンロードアドレスであり、時間情報は、第2装置が残りの検証情報を取得する時点を示してよい。このように、第1装置は一度に多くの検証情報を提供する必要がなく、各第2装置が利用可能な検証情報の一部を現在有し得ることが保証され得る。これによって、第1装置の性能要件が緩和される。加えて、第2装置は、任意選択で、第1アドレスに基づいて検証情報の一部以外の残りの検証情報を更に取得して、検証情報の取得効率を可能な限り改善してよい。
【0019】
第2メッセージは時間情報を更に含んでよい。時間情報は、第1装置が(M-N)個の検証情報を準備する時点、すなわち、第1装置により決定される(M-N)個の検証情報が送信される時点を示すことで、第2装置が時間情報に基づいて検証情報の取得を要求するようにしてよい。これによって、以下の問題、すなわち、検証情報が過度に早く要求されることから検証情報をタイムリーに取得することができない、または、検証情報が過度に遅く要求されることから検証情報の取得に長い遅延および低効率が生じるといった問題が回避される。
【0020】
第1態様および第2態様の実施形態では、第1メッセージは第1識別子を含み、第2メッセージはM個の検証情報を含み、第1識別子は、第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す。
【0021】
第2装置が救急車であり得ること、または、第2車両が利用可能な検証情報を現在有していないことから、第2装置は検証情報を優先的に必要とすると見なされてよい。この場合、第1メッセージは、第2装置が検証情報を必要とする優先度が高いことを示すために、第1識別子を保持してよい。それに対応して、第1装置は全ての検証情報を第2装置に送信してよい。この技術的解決策では、第2装置が検証情報をタイムリーに取得することができること、および、第2装置がサービスをタイムリーに実行することが可能な限り保証され得る。
【0022】
第1態様のこの実施形態では、第1装置は、第2装置が検証情報を取得する優先度に信憑性があるかどうかを判断してよい。具体的には、第1装置は、第1識別子がM個の検証情報に対応する識別子と一致しているかどうかを判断する。第1識別子がM個の検証情報に対応する識別子と一致していないと第1装置が判断した場合、第1装置は、NがMより小さいと判断する。
【0023】
第2装置は検証情報を優先的に取得する必要が実際にある装置ではないが、第2装置により報告される第1メッセージは依然として第1識別子を保持する。そのため、第1装置は第1メッセージを検証して、第2装置により報告される第1識別子に信憑性があることを保証してよい。この解決策を使用すると、第1メッセージに基づいてこの第2装置に検証情報を優先的に提供することにより、他の第2装置に生じる不公平が回避され得る。
【0024】
第2態様のこの実施形態では、第2装置が検証情報の一部以外の残りの検証情報を取得する場合、第2装置は第3装置に第3メッセージを送信し、第3メッセージは、第1アドレスから(M-N)個の検証情報をダウンロードするよう要求するために使用され、第2装置は第3装置から第4メッセージを受信し、第4メッセージは(M-N)個の検証情報を含む。
【0025】
例えば、第3装置は第1装置であってもよいし、第2装置に検証情報を提供する別の装置であってもよい。それに対応して、第1アドレスは第1装置に対応してもよいし、別の装置に対応してもよい。第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を含んでよい。例えば、第2メッセージが時間情報を含む場合、第3装置はデフォルトで第1装置であり、すなわち、第1アドレスは第1装置に対応する。例えば、第2メッセージが第1アドレスを含む場合、第3装置は別の装置であってよく、その結果、第1装置は多くの検証情報を記憶する必要がなく、第1装置に対する記憶容量要件が緩和される。
【0026】
第2態様のこの実施形態では、第2装置が第3装置に第3メッセージを送信する段階は、第2装置が、(M-N)個の検証情報が第1アドレスからダウンロードされる第1時点を時間情報に基づいて決定する段階と、第2装置が第1時点に第3装置に第3メッセージを送信する段階とを含んでよい。
【0027】
時間情報は、第1装置が(M-N)個の検証情報を決定することができる送信時点、すなわち、(M-N)個の検証情報が準備される時点を示すことで、第2装置が時間情報に基づいて第3メッセージを送信するようにしてよい。これによって、以下の問題、すなわち、第3メッセージが過度に早く送信されることから(M-N)個の検証情報をタイムリーに取得することができない、または、第3メッセージが過度に遅く送信されることから(M-N)個の検証情報の取得に長い遅延および低効率が生じるといった問題が回避される。
【0028】
第3態様によれば、通信方法が提供される。この方法は、第4装置が第2装置から第1メッセージを受信する段階であって、第1メッセージは、第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、段階と、第4装置が、第1メッセージに第1識別子を追加するかどうかを第2装置のアイデンティティに基づいて判断する段階であって、第1識別子は、第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、段階と、第1メッセージの優先度が第1優先度より高い場合、第4装置が、第1識別子を保持する第1メッセージを第1装置に送信する段階とを含む。
【0029】
第3態様に係る方法は、第4装置により実行されてよい。第4装置は、通信デバイス、または、この方法の機能を実装するために通信デバイスをサポートすることができるチップシステムなどの通信装置であってよい。例えば、通信デバイスはエージェントプラットフォームである、または、通信デバイスは、第1メッセージを送信するための第1装置のプロキシとして働くデバイスであってよい。
【0030】
この解決策では、第4装置が第2装置から第1メッセージを受信することができ、その結果、第2装置が第1識別子を追加することができない。第1識別子が第1メッセージに追加されるかどうかは、第4装置により判断されてよい。この場合、この第2装置は、第1メッセージに第1識別子を追加して検証情報を優先的に取得してよく、他の第2装置に不公平が生じる。加えて、第4装置は、第2装置と第1装置との間の相互作用のための中間ユニットとして働く。これによって、異なる実装により生じる複数の第1装置と複数の第2装置との間の不適合性が回避され得る。例えば、複数の第1装置のインタフェースが異なっていてよい。この場合、各第2装置は、複数の第1装置のインタフェース設計を満たす必要がある。第2装置のインタフェース設計が複雑であることは明らかである。
【0031】
第4態様によれば、通信装置が提供される。有益な効果については、第1態様における説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。この通信装置は、第1態様の方法の実施形態における動きを実装する機能を有する。これらの機能はハードウェアにより実装されてもよいし、ハードウェアで対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。考えられる設計では、この通信装置は、第2装置から第1メッセージを受信するように構成されている受信ユニットであって、第1メッセージは、通信装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、受信ユニットと、第2装置に第2メッセージを送信するように構成されている送信ユニットであって、第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含み、Nは整数である、送信ユニットとを含む。これらのモジュールは、第1態様の方法例における対応する機能を実行してよい。詳細については、方法例における詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0032】
第4態様または第4態様の考えられる実装によりもたらされる技術的効果については、第1態様または第1態様の考えられる実装によりもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0033】
第5態様によれば、通信装置が提供される。有益な効果については、第2態様における説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。この通信装置は、第2態様の方法例における動きを実装する機能を有する。これらの機能はハードウェアにより実装されてもよいし、ハードウェアで対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。考えられる設計では、この通信装置は、第1装置に第1メッセージを送信するように構成されている送信ユニットであって、第1メッセージは、第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、M個の検証情報の各々は、通信装置がメッセージを送信する前にメッセージに署名するために使用され、Mは正の整数である、送信ユニットと、第1装置から第2メッセージを受信するように構成されている受信ユニットであって、第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含み、Nは整数である、受信ユニットとを含む。これらのモジュールは、第2態様の方法例における対応する機能を実行してよい。詳細については、方法例における詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0034】
第5態様または第5態様の考えられる実装によりもたらされる技術的効果については、第2態様または第2態様の考えられる実装によりもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0035】
第6態様によれば、通信装置が提供される。有益な効果については、第3態様における説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。この通信装置は、第3態様の方法例における動きを実装する機能を有する。これらの機能はハードウェアにより実装されてもよいし、ハードウェアで対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。考えられる設計では、この通信装置は、第2装置から第1メッセージを受信するように構成されている受信ユニットであって、第1メッセージは、第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、受信ユニットと、第1メッセージに第1識別子を追加するかどうかを第2装置のアイデンティティに基づいて判断するように構成されている処理ユニットであって、第1識別子は、第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、処理ユニットと、第1メッセージの優先度が第1優先度より高い場合、第1識別子を保持する第1メッセージを第1装置に送信するように構成されている送信ユニットとを含む。これらのモジュールは、第3態様の方法例における対応する機能を実行してよい。詳細については、方法例における詳細な説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0036】
第6態様または第6態様の考えられる実装によりもたらされる技術的効果については、第3態様または第3態様の考えられる実装によりもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0037】
第7態様によれば、通信装置が提供される。この通信装置は前述の方法の実施形態における第1装置であってもよいし、第1装置に配置されるチップであってもよい。この通信装置は通信インタフェースおよびプロセッサを含み、任意選択で、メモリを更に含む。メモリは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリおよび通信インタフェースに結合される。プロセッサがコンピュータプログラムまたは命令を実行すると、通信装置に、前述の方法の実施形態における第1装置により実行される方法を実行させることができる。
【0038】
第8態様によれば、通信装置が提供される。この通信装置は、前述の方法の実施形態における第2装置であってもよいし、第2装置に配置されるチップであってもよい。この通信装置は通信インタフェースおよびプロセッサを含み、任意選択で、メモリを更に含む。メモリは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリおよび通信インタフェースに結合される。プロセッサがコンピュータプログラムまたは命令を実行すると、通信装置に、前述の方法の実施形態における第2装置により実行される方法を実行させることができる。
【0039】
第9態様によれば、通信装置が提供される。この通信装置は、前述の方法の実施形態における第4装置であってもよいし、第4装置に配置されるチップであってもよい。この通信装置は通信インタフェースおよびプロセッサを含み、任意選択で、メモリを更に含む。メモリは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリおよび通信インタフェースに結合される。プロセッサがコンピュータプログラムまたは命令を実行すると、通信装置に、前述の方法の実施形態における第4装置により実行される方法を実行させることができる。
【0040】
第7態様、第8態様、および第9態様における通信装置の通信インタフェースは別の装置と通信するように構成されていることを理解されたい。通信インタフェースは、通信装置内の送受信機であってよく、例えば、通信装置においてアンテナ、フィーダ、およびコーデックなどを使用することにより実装されてよい。代替的に、通信装置が通信デバイスに配置されるチップである場合、通信インタフェースは、チップの入力/出力インタフェース、例えば、入力/出力ピンであってよい。
【0041】
第10態様によれば、本願はチップシステムを提供する。このチップシステムは、前述の態様の方法における第1装置の機能を実装するように構成されているか、または、前述の態様の方法における第2装置の機能を実装するように構成されているか、または、前述の態様の方法における第4装置の機能を実装するように構成されている、プロセッサを含む。考えられる設計では、このチップシステムは、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されているメモリを更に含む。このチップシステムはチップを含んでもよいし、チップおよび別のディスクリートデバイスを含んでもよい。
【0042】
第11態様によれば、本願は通信システムを提供する。この通信システムは、第1態様に係る通信装置と第2態様に係る通信装置とを含む、または、第1態様に係る通信装置と第2態様に係る通信装置と第3態様に係る通信装置とを含む、または、第1態様に係る通信装置と第3態様に係る通信装置とを含む。考えられる設計では、第3態様における通信装置は、第2態様における通信装置の機能を更に実装してよい。
【0043】
第12態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが実行されると、前述の態様において第1装置により実行される方法が実装される、または、前述の態様において第2装置により実行される方法が実装される、または、前述の態様において第4装置により実行される方法が実装される。
【0044】
第13態様によれば、本願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが実行されると、前述の態様において第1装置により実行される方法が実装される、または、前述の態様において第2装置により実行される方法が実装される、または、前述の態様において第4装置により実行される方法が実装される。
【0045】
本願の実施形態では、検証情報は、第1装置により提供され、且つ、第2装置のアイデンティティを検証するために使用される情報であってよい。第1装置により第2装置に送信される第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含んでよい。すなわち、第1装置は、M個の検証情報の全てまたは一部を第2装置に提供してよい。この場合、多数の第2装置があるとき、第1装置は検証情報の一部を第2装置に送信することで、第2装置が利用可能な検証情報を有するようにし、検証情報の一部以外の残りの検証情報はその後、第2装置に提供されてよく、すなわち、第2装置は、残りの検証情報を使用する必要があるときに残りの検証情報を取得してよい。このように、第1装置は一度に多くの検証情報を提供する必要がなく、第1装置の性能要件が緩和される。加えて、検証情報の一部が現在利用可能であることから、利用可能な検証情報を取得する必要がない。これによって、第2装置の検証効率が改善され得る。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】本願のある実施形態が適用されるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【0047】
図2】本願のある実施形態に係る通信方法のフローチャートである。
【0048】
図3】本願のある実施形態に係る通信方法の例のフローチャートである。
【0049】
図4】本願のある実施形態に係る通信方法の例のフローチャートである。
【0050】
図5】本願のある実施形態に係る通信方法の例のフローチャートである。
【0051】
図6】本願のある実施形態に係る通信方法の例のフローチャートである。
【0052】
図7】本願のある実施形態に係る第1装置の概略ブロック図である。
【0053】
図8】本願のある実施形態に係る第1装置の別の概略ブロック図である。
【0054】
図9】本願のある実施形態に係る第2装置の概略ブロック図である。
【0055】
図10】本願のある実施形態に係る第2装置の別の概略ブロック図である。
【0056】
図11】本願のある実施形態に係る第4装置の概略ブロック図である。
【0057】
図12】本願のある実施形態に係る第4装置の別の概略ブロック図である。
【0058】
図13】本願のある実施形態に係る通信装置の概略ブロック図である。
【0059】
図14】本願のある実施形態に係る通信装置の別の概略ブロック図である。
【0060】
図15】本願のある実施形態に係る通信装置の更に別の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
本願の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明らかにするために、以下では、添付図面を参照しながら本願の実施形態について詳細に更に説明する。
【0062】
以下で説明する本発明の実施形態における技術的解決策は、異なる車両通信システムに適用されてよい。図1は通信システムの例である。通信システムは、CAと、CAと通信する複数の車両とを含んでよい。図1は、2つの車両が含まれる例を示す。通信デバイス、例えば、車載装置が車両上に取り付けられてよい。ここでの車載装置は、車両上に設置されるかまたは取り付けられるデバイスと見なされてよい。1つの車両に1つの車載装置が取り付けられてもよいし、複数の車載装置が取り付けられてもよい。例えば、自律運転機能を実装することができる車両は通常、ADASシステムにより提供される情報に基づいて運転判断を実行する。ADASは、カメラ、ミリ波レーダ、超音波レーダなどの多くのセンサを含む。これらのセンサは車載装置と見なされてよい。代替的に、車両上に位置付けられる以下の様々な端末装置も車載装置と見なされてよい。
【0063】
端末装置は、ユーザに音声および/またはデータ接続を提供するデバイスであってよく、例えば、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイスまたはワイヤレスモデムに接続される処理デバイスであってよい。端末装置は、無線アクセスネットワーク(radio access network:RAN)を介してコアネットワークと通信し、RANと音声および/またはデータを交換してよい。端末装置は、ユーザ機器(user equipment:UE)、ワイヤレス端末装置、移動端末装置、デバイス間(device-to-device:D2D)端末装置、V2X端末装置、マシン間/マシンタイプ通信(machine-to-machine/machine-type communication:M2M/MTC)端末装置、モノのインターネット(internet of things:IoT)端末装置、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント(access point:AP)、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、航空機(無人航空機、熱気球、または民間航空旅客機など)、またはユーザデバイス(user device)などであってよい。例えば、端末装置は、携帯電話(または「セルラ」電話と呼ばれる)、移動端末デバイスを有するコンピュータ、または携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド、またはコンピュータ内蔵型の移動装置であってよい。例えば、端末装置は、パーソナル通信サービス(personal communication service:PCS)電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol:SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop:WLL)局、または携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)などのデバイスであってよい。端末装置は、制限されたデバイス、例えば、低消費電力のデバイス、記憶容量の制限されたデバイス、または計算能力の制限されたデバイスでもある。例えば、端末装置は、バーコード、無線自動識別(radio frequency identification:RFID)、センサ、グローバルポジショニングシステム(global positioning system:GPS)、またはレーザスキャナなどの情報検知デバイスである。
【0064】
限定ではなく例として、本願の実施形態では、車両上に設置されるかまたは取り付けられる車載装置はウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスまたはインテリジェントウェアラブルデバイスなどとも呼ばれることがあり、眼鏡、手袋、腕時計、衣服、および靴などの普段着のインテリジェント設計にウェアラブル技術を適用することにより開発されるウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体上に直接装着すること、または、ユーザの衣服またはアクセサリに統合することができる携帯型デバイスである。ウェアラブルデバイスはハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換、およびクラウド相互作用を通じて強力な機能も実装する。広義では、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートフォン、例えば、スマートウォッチまたはスマートグラスに依存することなく機能の全てまたは一部を実装することができるフル機能かつ大型のデバイスを含み、1つのタイプのアプリケーション機能にのみ焦点を当て、且つ、スマートフォンなどの他のデバイス、例えば、物理的兆候を監視するための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、またはスマートジュエリと連携して動作する必要があるデバイスを含む。
【0065】
車両は、車載装置、例えば、オンボードユニット(on board unit:OBU)を使用することにより別のデバイスと通信してよい。自動料金収受(electronic toll collection:ETC)システムでは、車両が路側ユニット(roadside unit:RSU)を通過するときにOBUがRSUと通信してよい。ETCシステムでは、OBUは、専用狭域通信(dedicated short range communication:DSRC)技術を使用することによりRSUとの通信リンクを確立して、車両を停止させることなく車両アイデンティティ認識または電子料金控除などのプロセスを実行する。
【0066】
別の例として、自律運転の間、車両Aが車両Bと通信して車両の自律運転安全性を確保してよい。従って、車両Aと車両Bとの間のV2Xメッセージに信憑性がある必要がある。V2Xメッセージの信憑性検証方法は、PKI証明技術に基づいてV2Xメッセージの信憑性を検証することである。具体的には、V2Xメッセージでは、受信機として機能する車載装置がV2Xメッセージの署名および使用済み証明書を正常に検証した場合、V2Xメッセージに信憑性があると見なされる。ここでの証明書は、CAにより車載装置に対して発行される。車載装置のプライバシを保護するために、PKIは、車載装置がランダムに選択および使用するよう、複数の証明書を車載装置に対して発行する。本明細書では、車載装置によりランダムに選択および使用される証明書は、匿名証明書とも呼ばれることがある。
【0067】
現在、CAが車載装置に対して匿名証明書を発行する方式は以下の通りである。CAが車載装置の要求に基づいて車載装置に匿名証明書を直接送信する。この方式は同期モードと見なされてよい。別の方式では、CAが車載装置の要求に基づいて車載装置に匿名証明書のダウンロードアドレスをフィードバックし、次に、車載装置がダウンロードアドレスに基づいて匿名証明書を取得する。この方式は同期モードに対して非同期モードと呼ばれる。多数の車載装置があり、且つ、これらの車載装置が同時にCAからの匿名証明書を要求する場合、CAは同期モードで一度に多数の匿名証明書を発行する必要がある。これによって、CAの性能に対して高い要件が課せられる。例えば、現在のところ、多数の車載装置がある。CAの性能により制限されるが、車載装置における車載装置の一部は、匿名証明書を受信する前に長時間待機する必要がある。その結果、ある時間内に、下位の車載装置では匿名証明書を利用できないことがある。換言すると、下位の車載装置の匿名証明書の取得遅延が長く、効率が低い。CAは、非同期モードにおいて車載装置に対して即座に匿名証明書を発行する必要がない。しかしながら、車載装置は、ダウンロードアドレスに基づいて検証情報を取得する必要がある。その結果、遅延が長く、匿名証明書の発行効率が依然として低い。現在のところ、車載デバイスの検証の遅延が長く、効率が低いことが分かる。
【0068】
このことを考慮して、本願の実施形態における技術的解決策が提供される。
本願の実施形態では、検証情報は、第1装置により提供され、且つ、第2装置のアイデンティティを検証するために使用される情報であってよい。第1装置により第2装置に送信される第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含んでよい。すなわち、第1装置は、M個の検証情報の全てまたは一部を第2装置に提供してよい。この場合、多数の第2装置があるとき、第1装置は検証情報の一部を第2装置に送信することで、第2装置が利用可能な検証情報を有するようにし、検証情報の一部以外の残りの検証情報はその後、第2装置に提供されてよく、すなわち、第2装置は、残りの検証情報を使用する必要があるときに残りの検証情報を取得してよい。このように、第1装置は一度に多くの検証情報を提供する必要がなく、第1装置の性能要件が緩和される。加えて、検証情報の一部が現在利用可能であることから、利用可能な検証情報を取得する必要がない。これによって、第2装置の検証効率が改善され得る。
【0069】
以下では、添付図面を参照しながら、本願の実施形態で提供する技術的解決策について説明する。
【0070】
本願のある実施形態は通信方法を提供する。図2はこの方法のフローチャートである。以下の説明プロセスでは、図1に示すネットワークアーキテクチャにこの方法が適用される例を使用する。加えて、この方法は2つの通信装置により実行されてよい。2つの通信装置は、例えば、第1装置および第2装置である。第1装置は、証明局、または、この方法の機能を実装するために証明局をサポートすることができる通信装置(チップシステムなど)であってよい。当然ながら、第1装置は代替的に別の通信装置であってもよい。第2装置は、車載装置、または、この方法の機能を実装するために車載装置をサポートすることができる通信装置(チップシステムなど)であってよい。加えて、第1装置および第2装置の実装は限定されない。例えば、2つの通信装置は同じ形態で実装されてよい。例えば、どちらもデバイスの形態で実装される。代替的に、2つの通信装置は異なる形態で実装されてよい。例えば、第1装置はデバイスの形態で実装され、第2装置はチップシステムの形態で実装される。図1は、2つの第2装置が含まれ、且つ、2つの第2装置が車載装置である例が使用されていることを示す。2つの第2装置はどちらも第1装置と通信してよく、2つの第2装置は互いに通信してよい。
【0071】
説明し易くするために、以下の説明では、この方法が第1装置および第2装置により実行される例を使用する。第1装置は証明局であってもよいし、第2装置に匿名証明書を提供する別の装置であってもよい。第1装置は第2装置に匿名証明書を提供し、第2装置は匿名証明書を使用して、送信予定の情報に署名してよい。例えば、第3装置にメッセージを送信する場合、第2装置は匿名証明書を使用することによりメッセージに署名してよく、その結果、第3装置はメッセージを受信し、メッセージ内の署名および匿名証明書の有効性を検証して、メッセージに信憑性があるかどうかを判断する。この観点から、匿名証明書は検証情報と見なされてもよいことを理解されたい。検証情報は送信予定のメッセージに署名するための第2装置の公開鍵などの情報を更に含み得ることを理解されたい。
【0072】
第2装置は車両に保持されてもよいし、第2装置は、車両ユニット(vehicle unit)を保持する車両またはオンボードユニットを保持する別の装置であってもよい。本願の実施形態では、第2装置の実装形態が限定されない。第2装置と通信する第3装置は同様に車両に保持されてもよいし、第3装置は、車両ユニットを保持する車両またはオンボードユニットを保持する別の装置であってもよい。本願の実施形態では、第3装置の実装形態が限定されない。以下の説明では、第1装置が証明局であり、且つ、第2装置がオンボードユニットである例を使用する。
【0073】
S201:オンボードユニットが証明局に第1メッセージを送信し、証明局がオンボードユニットから第1メッセージを受信する。ここで、第1メッセージは、証明局からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、検証情報は情報を検証するために使用される。
【0074】
第1メッセージは、証明局から検証情報、例えば、匿名証明書を取得するよう要求するためのメッセージであってよい。証明局は、複数のオンボードユニットの各々に複数の匿名証明書を提供してよい。オンボードユニットが匿名証明書を使用する必要がある場合、オンボードユニットは証明局に第1メッセージを送信してよい。例えば、オンボードユニットが別のオンボードユニットに情報を送信する必要がある場合、匿名証明書を使用することにより、送信予定の情報、例えば、第1情報に署名する必要があってよい。この場合、オンボードユニットは証明局に第1メッセージを送信してよい。オンボードユニットが証明局から匿名証明書を取得する場合、オンボードユニットは、匿名証明書を使用することにより第1情報に署名し、別のオンボードユニットに署名済み第1情報を送信してよい。別のオンボードユニットは第1情報を受信し、第1情報を検証することで、オンボードユニットにより送信される第1情報に信憑性があると判断する。M個の検証情報はM個の匿名証明書であってよく、Mは正の整数であり、すなわち、Mは1より大きいかそれに等しい整数であることを理解されたい。M個の匿名証明書は、証明局によりオンボードユニットに対して発行される全ての匿名証明書であってよい。
【0075】
S202:証明局がオンボードユニットに第2メッセージを送信し、オンボードユニットが証明局から第2メッセージを受信する。ここで、第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含む。
【0076】
第2メッセージは、第1メッセージの応答メッセージと見なされてよい。証明局は第2メッセージを受信し、適切な数の検証情報、例えば、N個の検証情報を選択してよい。証明局はN個の検証情報を選択し、オンボードユニットにN個の検証情報を送信する。N個の検証情報はM個の検証情報の全てであってもよいし、M個の検証情報の一部であってもよい。
【0077】
Nを決定する方式において、Nは、証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数に基づいて決定されてよい。
【0078】
例えば、証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より小さい場合、MはNに等しい。
【0079】
第1閾値は、複数のオンボードユニットのうち匿名証明書を取得する最後のオンボードユニットの継続時間に基づいて決定される考えられる値であってよい。例えば、第1閾値は、1500、1800、または別の考えられる値であってよい。それに対応して、複数のオンボードユニットのうち最後に匿名証明書を取得するオンボードユニットの継続時間は1分より長いかそれに等しくてよい。証明局は第1閾値を記憶してよい。証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より小さい場合は、少数のオンボードユニットがあると見なされてよい。すなわち、複数のオンボードユニットの各々が証明局に第1メッセージを送信するが、証明局によりオンボードユニットから受信される第1メッセージの数は第1閾値より小さい。この場合、証明局は、少数のオンボードユニットがあると判断してよい。この場合、オンボードユニットの各々が検証情報を迅速に取得できるように、証明局は、NがMに等しいと判断してよい。すなわち、証明局は、オンボードユニットの各々のM個全ての検証情報を対応するオンボードユニットに一度に送信してよい。検証情報の発行効率は高い。加えて、オンボードユニットの各々が検証情報を取得する遅延が短く、その結果、オンボードユニットの各々は利用可能な検証情報を適時に有する。
【0080】
この方式例では、証明局が第1メッセージを受信し、且つ、証明局がオンボードユニットに検証情報の全てを送信すると見なされ得ることを理解されたい。
【0081】
別の例として、証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より大きいかそれに等しい場合、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含む。第1アドレスは、M個の検証情報のうちN個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは0に等しく、時間情報は、(M-N)個の検証情報を取得するための時間である。
【0082】
証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より大きいかそれに等しい場合は、多数のオンボードユニットがあると見なされてよい。この場合、証明局が各オンボードユニットのM個全ての検証情報を対応するオンボードユニットに一度に送信すると、証明局に対して高い性能要件が課せられることは明らかである。従って、証明局は、検証情報をオンボードユニットの各々に直接送信するのでなく、検証情報をダウンロードするためのアドレス、例えば、第1アドレスをオンボードユニットの各々に送信することを決定してよい。すなわち、Nの値は0であり、第2メッセージは第1アドレスを含む。この解決策によって、証明局の性能要件が緩和され得る。
【0083】
この方式例では、証明局が第1メッセージを受信し、且つ、証明局が、検証情報の全てをダウンロードするためのダウンロードアドレスをオンボードユニットに送信すると見なされ得ることを理解されたい。
【0084】
なお、前述した2つの方式例のうちの1つにおいて、証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数は第1閾値より小さいかそれに等しくてよい。他の方式例では、証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数は第1閾値より大きい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0085】
なお、第1アドレスは第1装置、例えば、証明局に対応してよく、すなわち、オンボードユニットの各々の検証情報は第1装置に記憶されてよい。オンボードユニットの各々は、検証情報を必要とする場合、第1装置から検証情報をダウンロードしてよい。代替的に、第1アドレスは、別の証明局と見なされ得る、第1装置以外の別の装置、例えば、第3装置に対応してよい。第3装置は、オンボードユニットの各々の検証情報を記憶する。オンボードユニットの各々は、検証情報を必要とする場合、第3装置から検証情報をダウンロードしてよい。
【0086】
代替的な実装では、第2メッセージは時間情報を含む。時間情報は、証明局が(M-N)個の検証情報を準備する時点、すなわち、証明局が(M-N)個の検証情報を送信し得る時点を示してよい。この場合、オンボードユニットは、(M-N)個の検証情報を取得するよう時間情報に基づいて要求する。このように、以下の場合、すなわち、(M-N)個の検証情報を取得するようオンボードユニットが過度に早く要求することから、(M-N)個の検証情報を取得することができないといった場合が回避され得る。例えば、オンボードユニットは、証明局が(M-N)個全ての検証情報を取得していない場合、(M-N)個の検証情報を取得するよう要求する。この場合、オンボードユニットが(M-N)個の検証情報を取得することができないことは明らかである。これによって、以下の問題、すなわち、オンボードユニットが(M-N)個の検証情報の取得を過度に遅く要求することから、長い遅延が生じ、検証情報の取得効率が低いといった問題も回避され得る。第2メッセージが時間情報を含む場合に第1アドレスはデフォルトで第1装置に対応することを理解されたい。
【0087】
別の代替的な実装では、第2メッセージは、第1アドレスおよび時間情報を含む。第2メッセージが第1アドレスおよび時間情報を含む場合、第1アドレスは第1装置に対応してもよいし、第3装置に対応してもよい。このように、第1装置は多くの検証情報を記憶する必要がなく、第1装置の記憶容量に対する要件が緩和される。加えて、第2メッセージは時間情報を含む。これによって、以下の問題、すなわち、オンボードユニットが検証情報の取得を過度に早く要求することから、検証情報を取得することができない、または、オンボードユニットが検証情報の取得を過度に遅く要求することから、長い遅延が生じ、検証情報の取得効率が低いといった問題が回避され得る。
【0088】
更に別の例では、証明局により受信される第1メッセージの数が第2閾値より大きい場合、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含む。第1アドレスは、M個の検証情報のうちN個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であり、時間情報は、(M-N)個の検証情報を取得するための時間である。
【0089】
第1閾値と同様に、第2閾値も、複数のオンボードユニットのうち匿名証明書を取得する最後のオンボードユニットの継続時間に基づいて決定される考えられる値であってよい。例えば、第2閾値は、1500、1800、または別の考えられる値であってよい。第2閾値は第1閾値より大きくてよく、証明局は第2閾値を記憶してよい。証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第2閾値より大きい場合は、より多くのオンボードユニットがあると見なされてよい。この場合、証明局は、Nが1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であると判断してよい。換言すると、証明局は、検証情報の一部、すなわち、N個の検証情報をオンボードユニットに送信することを決定し、残りの検証情報、すなわち、(M-N)個の検証情報を取得する方式をオンボードユニットに通知してよい。なお、ここでの証明局は、Nが1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であると判断してもよいし、証明局により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第2閾値より大きい場合、デフォルトで、Nが1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であると見なしてもよい。このように、証明局は一度に多くの検証情報を提供する必要がない。これによって、証明局に対する性能要件が緩和され、オンボードユニットの各々が利用可能な検証情報の一部を現在有し得ることが保証され得る。加えて、第2装置は、任意選択で、第1アドレスに基づいて(M-N)個の検証情報を更に取得することで、検証情報の取得効率を可能な限り改善してよい。
【0090】
この方式例では、証明局が第1メッセージを受信し、証明局が検証情報の全てのうち検証情報の一部と、検証情報の全てのうち検証情報の一部以外の残りの検証情報をダウンロードするためのダウンロードアドレスとをオンボードユニットに送信すると見なされ得ることを理解されたい。
【0091】
証明局がオンボードユニットに(M-N)個の検証情報を取得するよう通知する方式では、第2メッセージが代替的に時間情報を含んでもよい。例えば、時間情報は、証明局が(M-N)個の検証情報を準備する時点、すなわち、証明局が(M-N)個の検証情報を送信し得る時点を示してよい。従って、オンボードユニットは、時間情報に基づいて(M-N)個の検証情報を取得するよう要求する。これによって、以下の問題、すなわち、オンボードユニットが検証情報の取得を過度に早く要求することから、検証情報を取得することができない、または、オンボードユニットが検証情報の取得を過度に遅く要求することから、長い遅延が生じ、検証情報の取得効率が低いといった問題が回避され得る。第2メッセージが時間情報を含む場合にオンボードユニットはデフォルトで第1装置から(M-N)個の検証情報を取得することを理解されたい。
【0092】
証明局がオンボードユニットに(M-N)個の検証情報を取得するよう通知する別の方式では、第2メッセージが代替的に第1アドレスおよび時間情報を含んでもよい。第1アドレスは第1装置に対応してもよいし、第3装置に対応してもよい。このように、第1装置は多くの検証情報を記憶する必要がなく、第1装置の記憶容量に対する要件が緩和される。加えて、第2メッセージは時間情報を含む。これによって、以下の問題、すなわち、オンボードユニットが検証情報の取得を過度に早く要求することから、検証情報を取得することができない、または、オンボードユニットが検証情報の取得を過度に遅く要求することから、長い遅延が生じ、検証情報の取得効率が低いといった問題が回避され得る。
【0093】
なお、以上では3つの実装例を別個に列挙した。考えられる実装では、証明局が第1メッセージを受信すると前述した3つの実装例のいずれか1つにおいてオンボードユニットに検証情報を送信し得ることを理解されたい。すなわち、以下の内容が定義される。証明局は、検証情報の全てをオンボードユニットに送信する、証明局は、検証情報の全てをダウンロードするためのダウンロードアドレスをオンボードユニットに送信する、または、証明局は、検証情報の全てのうち検証情報の一部と、検証情報の全てのうち検証情報の一部以外の残りの検証情報をダウンロードするためのダウンロードアドレスとをオンボードユニットに送信する。別の考えられる実装では、証明局が第1メッセージを受信し、証明局の負荷状況、すなわち、検証情報を要求するための受信済みメッセージの数に基づいて、3つの実装例のうち特定の使用予定の実装を決定することを理解されたい。
【0094】
なお、時間情報は第1時点であってよく、オンボードユニットは第1時点に基づいて第1装置または第3装置に第3メッセージを送信する。この場合、オンボードユニットは、時間情報に基づいて第1時点を計算する必要がない。これによって、オンボードユニットの計算量が削減される。代替的に、時間情報は第1継続時間であってもよく、オンボードユニットは、第1継続時間および現時点に基づいて第1時点を決定して、第1時点に第1装置または第3装置に第3メッセージを送信してもよい。この場合、第1装置は第1時点を計算する必要がない。これによって、第1装置の計算量が削減される。
【0095】
オンボードユニットが検証情報を取得する必要がある場合、オンボードユニットは、第1装置または第3装置に第3メッセージを送信してよい。第3メッセージは、第1アドレスから(M-N)個の検証情報をダウンロードするよう要求するために使用される。第1装置または第3装置は第3メッセージを受信し、第3メッセージに応答してオンボードユニットに第4メッセージを送信する。第4メッセージは(M-N)個の検証情報を含む。
【0096】
例えば、第2メッセージは第1アドレスを含む。第1アドレスが第1装置に対応する場合、オンボードユニットは第2メッセージを受信し、第1装置に第3メッセージを送信してよい。第1アドレスが第3装置に対応する場合、オンボードユニットは第2メッセージを受信し、第3装置に第3メッセージを送信してよい。
【0097】
例えば、第2メッセージが時間情報を含む場合、オンボードユニットは、オンボードユニットが(M-N)個の検証情報の取得を要求する第1時点を時間情報に基づいて決定し、第1時点に第1装置または第3装置に第3メッセージを送信する。例えば、第2メッセージが時間情報のみを含む場合、第2装置は第1装置に第3メッセージを送信することで、第1装置が第2装置に第4メッセージを送信するようにしてよい。
【0098】
例えば、第2メッセージは、第1アドレスおよび時間情報を含む。この場合、オンボードユニットは、オンボードユニットが(M-N)個の検証情報の取得を要求する第1時点を時間情報に基づいて決定し、第1時点に第1装置または第3装置に第3メッセージを送信する。例えば、第1アドレスが第1装置に対応する場合、オンボードユニットは第2メッセージを受信し、第1装置に第3メッセージを送信してよい。第1アドレスが第3装置に対応する場合、オンボードユニットは第2メッセージを受信し、第3装置に第3メッセージを送信してよい。
【0099】
考えられるシナリオでは、例えば、オンボードユニットが位置付けられる車両が、一般車両と異なる特殊車両、例えば、救急車または警察車であってよい。代替的に、オンボードユニットは、利用できる有効な検証情報を現在有していないが、検証情報を使用する必要がある。この場合、オンボードユニットは検証情報を優先的に取得する必要があると見なされてよい。従って、オンボードユニットにより証明局に送信される第1メッセージは、検証情報を取得する優先度を示す識別子、例えば、第1識別子を保持してよい。第1メッセージが第1識別子を含む場合、証明局は、オンボードユニットに対して検証情報を優先的に発行することを決定してよい。考えられる実装では、一般車両が検証情報を取得する優先度は、第1優先度として事前定義されてよい。第1識別子で示される優先度が第1優先度より高い場合、オンボードユニットが検証情報を取得する優先度はより高いと見なされてよい。ここでの第1識別子で示される優先度は第1優先度より比較的高いことを理解されたい。例えば、複数の車両があり、且つ、複数の車両の全てが特殊車両である場合、第1優先度は、特殊車両の事前定義された優先度であってよい。例えば、第1優先度は、警察車が検証情報を取得する優先度であり、第1識別子は、救急車が検証情報を取得する優先度であってよい。これは、第1優先度が第1識別子で示される優先度に関連していることを説明することのみを目的としており、車両タイプに対する制限にはならない。
【0100】
第1メッセージが第1識別子を含む場合、証明局は全ての検証情報をオンボードユニットに送信してよく、すなわち、前述の第1実装例に対応する。この技術的解決策によって、オンボードユニットが適時に検証情報を取得することができること、および、オンボードユニットが適時にサービスを実行することが可能な限り保証され得る。例えば、特殊車両は常に待機することなくタイムリーに検証情報を取得することができ、緊急時に特殊車両のサービスが優先的に実行されることが保証される。
【0101】
時として、オンボードユニットは検証情報を優先的に取得する必要が実際にある装置ではないが、オンボードユニットにより報告される第1メッセージは、第1識別子を依然として保持する。この場合は、証明局が第1メッセージを受信した後、第1メッセージが第1識別子を含むと証明局が判断した場合、証明局は、第1メッセージ内の第1識別子の信憑性を検証してよい、すなわち、第1メッセージを検証してよい。例えば、証明局は、第1メッセージ内の第1識別子を、オンボードユニットに提供されることになっているM個の検証情報に対応する識別子と比較してよい。M個の検証情報に対応する識別子がオンボードユニットに対応することから、第1識別子がM個の検証情報に対応する識別子と一致している場合、オンボードユニットは検証情報を優先的に取得する必要が実際にあると判断されてよい。この場合、オンボードユニットが検証情報を迅速に取得できるように、証明局は、検証情報の全てをオンボードユニットに送信してよく、すなわち、NはMに等しい。しかしながら、第1識別子がM個の検証情報に対応する識別子と一致していない場合、証明局は、オンボードユニットが検証情報を優先的に取得する必要が実際にないと判断する。この場合、証明局は、NがMより小さいと判断してよく、すなわち、証明局は、まず検証情報の一部をオンボードユニットに提供して、証明局に対する性能要件を緩和してよい。加えて、証明局が第1メッセージ内の第1識別子の信憑性を検証することで、検証情報が第1識別子に基づいてオンボードユニットに優先的に提供されることから、別のオンボードユニットに生じる不公平が回避され得る。なお、証明局は、NがMより小さいと判断してもよいし、第1識別子がM個の検証情報に対応する識別子と一致していない場合にNがMより小さいと見なしてもよい。証明局は、必ずしも判断動作を実行するわけではない。
【0102】
別のシナリオでは、第1識別子は、オンボードユニット以外の別の装置、例えば、第4装置により追加されてよい。オンボードユニットは、第1メッセージを送信するとき、自ら第1識別子を追加する。従って、オンボードユニットが検証情報を優先的に取得する必要がない場合であっても、オンボードユニットは依然として第1識別子を追加する。このことを考慮して、本願のこの実施形態は別のシナリオを提供し、すなわち、第4装置が追加される。第4装置はエージェントプラットフォームと見なされてよい。オンボードユニットは第4装置に第1メッセージを送信してよく、第4装置は証明局に第1メッセージを転送する。エージェントプラットフォームは複数の証明局を管理してよく、オンボードユニットの各々は、エージェントプラットフォームを使用することにより各証明局と情報を交換してよい。エージェントプラットフォームを追加することで、証明局の不確実性を回避し、オンボードユニットのインタフェース実装の複雑さを簡素化することができる。例えば、複数の証明局があり、複数の証明局の一部が異なるインタフェースを有してよく、この場合、複数の証明局と情報を交換するオンボードユニットのインタフェースは、複数の証明局のインタフェースを満たす必要がある。代替的に、複数の証明局の一部により送信されるメッセージが異なる形式であり、この場合、複数の証明局と情報を交換するオンボードユニットは、異なるメッセージ形式をサポートすることで、複数の証明局から受信されるメッセージを解析する必要がある。すなわち、オンボードユニットのインタフェースまたはサポートされるメッセージ形式に対する要件が高い。エージェントプラットフォームはオンボードユニットから第1メッセージを受信し、第1メッセージを処理し、例えば、第1メッセージの形式を証明局により解析され得る形式に変換し、次に、証明局に第1メッセージを送信してよい。エージェントプラットフォームは、証明局から第2メッセージを受信した後、第2メッセージを処理し、例えば、第2メッセージの形式をオンボードユニットにより解析され得る形式に変換し、次に、オンボードユニットに第2メッセージを送信し得ることを理解されたい。エージェントプラットフォームは、複数のオンボードユニットと複数の証明局との間のブリッジとして機能して、証明局の不確実性により生じ得るオンボードユニットの複雑なインタフェース実装を回避し得ることを理解されたい。
【0103】
本願のこの実施形態における第2装置は代替的に第4装置であり得ることを理解されたい。具体的には、第2装置は、オンボードユニット、車両、またはエージェントプラットフォームであってよい。エージェントプラットフォームは、複数のオンボードユニットまたは車両を管理し、証明局と情報を交換し、例えば、証明局から匿名証明書を取得してよい。
【0104】
第1メッセージが第1識別子を含むか第1識別子を含まないかに基づいて、第4装置は証明局に異なる第1メッセージを転送する。
【0105】
例えば、第1メッセージが第1識別子を含む場合、すなわち、オンボードユニットが第1メッセージを送信する場合、オンボードユニットは第1メッセージに第1識別子を追加する。この場合、第4装置は第1メッセージを受信し、第1識別子の信憑性を判断することができる。例えば、第4装置は、オンボードユニットが検証情報を優先的に取得する必要があるかどうかを表す情報、例えば、オンボードユニットのアイデンティティ、またはオンボードユニットのアイデンティティを表す情報を記憶してよい。オンボードユニットのアイデンティティは、例えば、オンボードユニットが位置付けられる車両のナンバープレートである。車両が救急車であることをナンバープレートが示す場合、オンボードユニットは検証情報を優先的に取得する必要がある。オンボードユニットのアイデンティティを表す情報は、例えば、オンボードユニットが利用可能な検証情報を現在有していないことを表す情報である。この場合、オンボードユニットは検証情報を優先的に取得する必要がある。説明し易くするために、本願のこの実施形態では、オンボードユニットが検証情報を優先的に取得する必要があるかどうかを表す情報がオンボードユニットのアイデンティティである例を使用する。第4装置は、第1識別子に信憑性があるかどうかを判断してよい。例えば、第1識別子もオンボードユニットのアイデンティティである場合、第4装置は、第1識別子をオンボードユニットの記憶済みアイデンティティと比較してよい。第1識別子がオンボードユニットの記憶済みアイデンティティと一致している場合、第4装置は、第1メッセージに信憑性があると判断し、証明局に第1メッセージを透過的に伝送する。第1識別子がオンボードユニットの記憶済みアイデンティティと一致していない場合、第4装置は、第1メッセージに信憑性がないと判断してよく、第4装置は、第1メッセージから第1識別子を削除し、第1識別子を含まない第1メッセージを証明局に送信してよい。これによって、オンボードユニットが第1メッセージに第1識別子を追加して検証情報を優先的に取得することから、別のオンボードユニットに生じ得る不公平が回避され得る。
【0106】
例えば、第1メッセージが第1識別子を含まない場合、第4装置は、オンボードユニットが検証情報を優先的に取得する必要があるかどうかに応じて、第1メッセージに第1識別子を追加してよい。オンボードユニットが検証情報を優先的に取得する必要が実際にある場合、第4装置は第1メッセージに第1識別子を追加し、第1識別子が追加される第1メッセージを証明局に送信する。オンボードユニットが検証情報を優先的に取得する必要がない場合、第4装置は、証明局に第1メッセージを透過的に伝送する。このように、オンボードユニットの各々に第1識別子を追加する必要はない。これによって、オンボードユニットの実装の複雑さが軽減され、オンボードユニットを提供するベンダに対する要件が緩和される。
【0107】
以下では、図2に示す実施形態で説明する技術的解決策をよりよく理解するために、例を使用することにより図2の実施形態における幾つかの二次解決策(sub-solution)について説明する。
【0108】
図3は、本願のある実施形態に係る通信方法の第1実装の手順を示す。図3に示すプロセスでは、通信方法を実行する装置がオンボードユニットおよび証明局である例と、証明局がデフォルトで検証情報の一部および残りの検証情報をオンボードユニットに送信する方式の例とを使用する。
【0109】
S301:オンボードユニットが証明局に第1メッセージを送信する。
【0110】
第1メッセージの説明については、図2に示す実施形態におけるS201の説明を参照されたい。
【0111】
S302:証明局がオンボードユニットに第2メッセージを送信する。ここで、第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含み、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数である。
【0112】
第1アドレスおよび/または時間情報の説明については、図2に示す実施形態におけるS202の説明を参照されたい。図3に示す手順では、第1アドレスが証明局に対応する例を使用する。
【0113】
S303:オンボードユニットが証明局に第3メッセージを送信する。ここで、第3メッセージは、第1アドレスから(M-N)個の検証情報をダウンロードするよう要求するために使用される。
【0114】
S304:オンボードユニットが証明局から第4メッセージを受信する。ここで、第4メッセージは(M-N)個の検証情報を含む。
【0115】
図3に示す手順における段階の幾つかの具体的な実装の詳細については、図2に示す実施形態の関連する説明を参照されたい。
【0116】
図4は、本願のある実施形態に係る通信方法の第2実装の手順を示す。図4に示す手順では、この通信方法を実行する装置がオンボードユニットおよび証明局である例と、証明局が、検証情報の取得を要求するための受信済みメッセージの数の値に基づいて、オンボードユニットに検証情報を送信することを決定する方式の例とを使用する。
【0117】
S401:オンボードユニットが証明局に第1メッセージを送信する。
【0118】
第1メッセージの説明については、図2に示す実施形態におけるS201の説明を参照されたい。
【0119】
S402:証明局が、検証情報の取得を要求するための受信済みメッセージの数が第1の予め設定された閾値より大きいかどうかを判断する。
【0120】
S403:検証情報の取得を要求するためのメッセージの数が第1の予め設定された閾値より小さいかそれに等しい場合、証明局がオンボードユニットに第2メッセージを送信する。ここで、第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含む。
【0121】
S404:検証情報の取得を要求するためのメッセージの数が第1の予め設定された閾値より大きい場合、証明局がオンボードユニットに第2メッセージを送信する。ここで、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を含み、第1アドレスは、M個の検証情報をダウンロードするためのアドレスである。
【0122】
第1アドレスおよび/または時間情報の説明については、図2に示す実施形態におけるS202の説明を参照されたい。図3に示す手順では、第1アドレスが証明局に対応する例を使用する。
【0123】
第1の予め設定された閾値は、証明局により現在受信されている、検証情報の取得を要求するためのメッセージの数、または、現在処理されていない、検証情報の取得を要求するためのメッセージの数に基づいて決定され得ることを理解されたい。第1の予め設定された閾値は前述の第1閾値であってもよいし、前述の第2閾値であってもよいし、第1閾値および第2閾値以外の別の考えられる値であってもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0124】
図4に示す手順における段階の幾つかの具体的な実装の詳細については、図2に示す実施形態の関連する説明を参照されたい。
【0125】
図5は、本願のある実施形態に係る通信方法の第3実装の手順を示す。図5に示す手順では、この通信方法を実行する装置がオンボードユニットおよび証明局である例と、証明局が、検証情報の取得を要求するための受信済みメッセージの数の値に基づいて、オンボードユニットに検証情報を送信することを決定する方式の例とを使用する。ここで、第1メッセージは第1識別子を含む。
【0126】
S501:オンボードユニットが証明局に第1メッセージを送信する。ここで、第1メッセージは第1識別子を含む。
【0127】
第1メッセージの説明については、図2に示す実施形態におけるS201の説明を参照されたい。
【0128】
S502:証明局が、検証情報の取得を要求するための受信済みメッセージの数が第1の予め設定された閾値より大きいかどうかを判断する。
【0129】
S503:検証情報の取得を要求するためのメッセージの数が第1の予め設定された閾値より小さいかそれに等しい場合、証明局がオンボードユニットに第2メッセージを送信する。ここで、第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含む。
【0130】
S504:検証情報の取得を要求するためのメッセージの数が第1の予め設定された閾値より大きい場合、証明局がオンボードユニットに第2メッセージを送信する。ここで、第2メッセージはM個の検証情報内のN個の検証情報を含み、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、第1アドレスは、M個の検証情報をダウンロードするためのアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数である。
【0131】
第1アドレスおよび/または時間情報の説明については、図2に示す実施形態におけるS202の説明を参照されたい。図3に示す手順では、第1アドレスが証明局に対応する例を使用する。
【0132】
第1の予め設定された閾値は、証明局により現在受信されている、検証情報の取得を要求するためのメッセージの数、または、現在処理されていない、検証情報の取得を要求するためのメッセージの数に基づいて決定され得ることを理解されたい。第1の予め設定された閾値は前述の第1閾値であってもよいし、前述の第2閾値であってもよいし、第1閾値および第2閾値以外の別の考えられる値であってもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0133】
図5に示す手順における段階の幾つかの具体的な実装の詳細については、図2に示す実施形態の関連する説明を参照されたい。
【0134】
図6は、本願のある実施形態に係る通信方法の第3実装の手順を示す。図6に示す手順は、通信方法を実行する装置がオンボードユニット、証明局、およびエージェントプラットフォームである例を示す。
【0135】
S601:オンボードユニットがエージェントプラットフォームに第1メッセージを送信する。
【0136】
第1メッセージの説明については、図2に示す実施形態におけるS201の説明を参照されたい。
【0137】
S602:エージェントプラットフォームが第1メッセージに第1識別子を追加するかどうかを判断する。
【0138】
第1メッセージの説明については、図2に示す実施形態におけるS202の説明を参照されたい。
【0139】
S603:エージェントプラットフォームが証明局に第1メッセージを送信する。ここで、第1メッセージは第1識別子を含む。
【0140】
S604:証明局が、検証情報の取得を要求するための受信済みメッセージの数が第1の予め設定された閾値より大きいかどうかを判断する。
【0141】
S605:検証情報の取得を要求するためのメッセージの数が第1の予め設定された閾値より小さいかそれに等しい場合、証明局がエージェントプラットフォームに第2メッセージを送信する。ここで、第2メッセージは、M個の検証情報内のN個の検証情報を含む。
【0142】
S606:エージェントプラットフォームがオンボードユニットに第2メッセージを送信する。
【0143】
S607:検証情報の取得を要求するためのメッセージの数が第1の予め設定された閾値より大きい場合、証明局がエージェントプラットフォームに第2メッセージを送信する。ここで、第2メッセージはM個の検証情報内のN個の検証情報を含み、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、第1アドレスは、M個の検証情報をダウンロードするためのアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数である。
【0144】
S608:エージェントプラットフォームがオンボードユニットに第2メッセージを送信する。
【0145】
第1アドレスおよび/または時間情報の説明については、図2に示す実施形態におけるS202の説明を参照されたい。図6に示す手順では、第1アドレスが証明局に対応する例を使用する。
【0146】
段階S605および段階S607を実行する順序は限定されないことを理解されたい。
【0147】
エージェントプラットフォームは、第1メッセージに第1識別子を追加することを決定してよく、オンボードユニットは動作を実行する必要がない。これによって、オンボードユニットのロジックが簡素化される。
【0148】
本願のこの実施形態では、第1装置は検証情報の一部を第2装置に送信して、まず、第2装置が利用可能な検証情報を有することを保証してよく、その後、検証情報の一部以外の残りの検証情報を第2装置に提供してよく、すなわち、残りの検証情報は、第2装置が残りの検証情報を使用する必要がある場合に取得されてよい。このように、第1装置は一度に多くの検証情報を提供する必要がなく、第1装置の性能要件が緩和される。加えて、検証情報の一部が現在利用可能であることから、利用可能な検証情報を取得する必要がない。これによって、第2装置の検証効率が改善される。
【0149】
加えて、本願のこの実施形態では、第4装置が第2装置から第1メッセージを受信することができ、その結果、第2装置が第1識別子を追加することができない。第1識別子が第1メッセージに追加されるかどうかは、第4装置により判断されてよい。この場合、この第2装置は、第1メッセージに第1識別子を追加して検証情報を優先的に取得してよく、他の第2装置に不公平が生じる。加えて、第4装置は、第2装置と第1装置との間の相互作用のための中間ユニットとして働く。これによって、異なる実装により生じる複数の第1装置と複数の第2装置との間の不適合性が回避され得る。
【0150】
本願において提供する前述の実施形態では、本願の実施形態で提供する方法は、第1装置、第2装置、および第1装置と第2装置との間の相互作用の観点から説明されている。本願の実施形態で提供する前述の方法における機能を実装するために、第1装置および第2装置は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの組み合わせの形態で前述の機能を実装するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含んでよい。前述の機能における特定の機能がハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、およびハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの組み合わせのいずれにより実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約によって決まる。
【0151】
以下では、添付図面を参照しながら、本願の実施形態における前述の方法を実装するように構成されている装置について説明する。従って、前述の内容は全て以下の実施形態で使用されてよい。繰り返しの内容については改めて説明しない。
【0152】
図7は、本願のある実施形態に係る通信デバイス700の概略ブロック図である。通信装置700は、前述の方法の実施形態における第1装置の動きおよび機能を実行することができる。繰り返しを回避するために、ここでは詳細について改めて説明しない。通信装置700は第1装置700であってもよいし、第1装置700で使用されるチップであってもよい。通信装置700は受信ユニット710および送信ユニット720を含んでよく、処理ユニット730を更に含んでよい。受信ユニット710、送信ユニット720、および処理ユニット730はそれぞれ、論理機能モジュールであってよい。処理ユニット730は、図2図3図4図5、および図6に示す実施形態における第1装置により実行される送信動作および受信動作を除く全ての動作を実行するように構成されている、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されている。受信ユニット710および送信ユニット720は、図2図3図4図5、および図6に示す実施形態における第1装置により実行される全ての受信動作または送信動作、例えば、図2に示す実施形態におけるS201およびS202を実行するように構成されてよい、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0153】
例えば、処理ユニット730により制御されて、受信ユニット710はデータを受信してよく、送信ユニット720はデータを送信してよい。詳細は以下の通りである。
【0154】
受信ユニット710は、第2装置から第1メッセージを受信するように構成されている。第1メッセージは、通信装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である。
【0155】
送信ユニット720は、第2装置に第2メッセージを送信するように構成されている。第2メッセージはM個の検証情報内のN個の検証情報を含み、Nは整数である。
【0156】
任意選択的な実装では、処理ユニット730は、以下の内容を決定するように構成されてよい。
【0157】
受信ユニット710により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より小さい場合、MはNに等しい、受信ユニット710により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より大きいかそれに等しい場合、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、第1アドレスは、M個の検証情報のうちN個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは0に等しく、時間情報は、(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、または、受信ユニット710により受信される第1メッセージの数が第2閾値より大きい場合、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、第1アドレスは、M個の検証情報のうちN個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であり、時間情報は、(M-N)個の検証情報を取得するための時間である。
【0158】
任意選択的な実装では、第1メッセージは第1識別子を含み、第2メッセージはM個の検証情報を含む。第1識別子は、第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す。
【0159】
任意選択的な実装では、処理ユニット730は、第1識別子がM個の検証情報に対応する識別子と一致しているかどうかを判断し、且つ、第1識別子がM個の検証情報に対応する識別子と一致していないと判断した場合、NがMより小さいと判断するように構成されてよい。
【0160】
本願のこの実施形態における処理ユニット730はプロセッサまたはプロセッサ関連の回路部品により実装されてよく、受信ユニット710および送信ユニット720は送受信機または送受信機関連の回路部品により実装されてよいことを理解されたい。
【0161】
図8に示すように、本願のある実施形態は、通信装置800を更に提供する。例えば、通信装置800は第1装置800である。第1装置800は、プロセッサ810、メモリ820、および送受信機830を含む。メモリ820は、命令またはプログラムを記憶する。プロセッサ810は、メモリ820に記憶される命令またはプログラムを実行するように構成されている。メモリ820に記憶される命令またはプログラムが実行されると、プロセッサ810は、前述の実施形態における処理ユニット730により実行される動作を実行するように構成され、送受信機830は、前述の実施形態における受信ユニット710および送信ユニット720により実行される動作を実行するように構成されている。
【0162】
本願のこの実施形態における第1装置700または第1装置800は、図2図3図4図5、および図6に示す実施形態における第1装置に対応してよく、第1装置700または第1装置800内のモジュールの動作および/または機能は、図2図3図4図5、および図6に示す実施形態における対応する手順を実行することを別個に目的としていることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0163】
図8に示す通信装置800は、チップまたは回路、例えば、証明局に配置され得るチップまたは回路であり得ることを理解されたい。更に、通信装置800はバスシステムを含んでよい。
【0164】
プロセッサ810、メモリ820、および送受信機830は、バスシステムを使用することにより接続される。プロセッサ810は、メモリ820に記憶される命令を実行して、送受信機830が信号を受信するよう制御し、且つ、送受信機830が信号を送信するよう制御することで、本願の通信方法における第1装置の段階を完了するように構成されている。送受信機830は受信機および送信機に置き換えられてよく、受信機および送信機は同じ物理エンティティまたは異なる物理エンティティであってよい。受信機および送信機が同じ物理エンティティである場合、受信機および送信機は送受信機と総称されることがある。メモリ820はプロセッサ810に統合されてもよいし、プロセッサ810から分離されてもよい。
【0165】
ある実装では、送受信機830の機能は、送受信回路または専用送受信チップにより実装されると見なされてよい。プロセッサ810は、専用処理チップ、処理回路、プロセッサ、または汎用チップを使用することにより実装されると見なされてよい。
【0166】
本願のこの実施形態では、プロセッサ810と、メモリ820と、送受信機830との間の特定の接続媒体が限定されない。本願のこの実施形態では、プロセッサ810、メモリ820、および送受信機830は、図8のバスを介して接続される。図8では、バスが太い線で表されている。他のコンポーネント間の接続モードは概略的に説明されており、これに限定されない。バスは、アドレスバス、データバス、および制御バスなどに分類されてよい。表現し易くするために、図8ではバスを表すために使用されている太線が1つしかないが、このことは、バスが1つしかないこと、または、バスのタイプが1つしかないことを意味しているわけではない。
【0167】
図9は、本願のある実施形態に係る通信装置900の概略ブロック図である。通信装置900は、前述の方法の実施形態における第2装置の動きおよび機能を実行することができる。繰り返しを回避するために、ここでは詳細について改めて説明しない。例えば、通信装置900は第2装置900であってもよいし、第2装置900で使用されるチップであってもよい。通信装置900は、例えば、第2装置900である。第2装置900は、送信ユニット910、受信ユニット920、および処理ユニット930を含む。送信ユニット910、受信ユニット920、および処理ユニット930はそれぞれ、論理機能モジュールであってよい。
【0168】
処理ユニット930は、図2図3図4図5、および図6に示す実施形態における第2装置により実行される送信動作および受信動作を除く全ての動作を実行するように構成されている、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送信ユニット910および受信ユニット920は、図2図3図4図5、および図6に示す実施形態における第2装置により実行される全ての受信動作または送信動作を実行するように構成されてよい、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0169】
例えば、送信ユニット910は、第1装置に第1メッセージを送信するように構成されている。第1メッセージは、第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、M個の検証情報の各々は、通信装置がメッセージを送信する前にメッセージに署名するために使用され、Mは正の整数である。
【0170】
受信ユニット920は、第1装置から第2メッセージを受信するように構成されている。第2メッセージはM個の検証情報内のN個の検証情報を含み、Nは整数である。
【0171】
任意選択的な実装では、MはNに等しい、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、第1アドレスは、M個の検証情報のうちN個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは0に等しく、時間情報は、(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、または、第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、第1アドレスは、M個の検証情報のうちN個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であり、時間情報は、(M-N)個の検証情報を取得するための時間である。
【0172】
任意選択的な実装では、第1メッセージは第1識別子を含み、第2メッセージはM個の検証情報を含む。第1識別子は、第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す。
【0173】
任意選択的な実装では、送信ユニット910は、第3装置に第3メッセージを送信するように更に構成されている。第3メッセージは、第1アドレスから(M-N)個の検証情報をダウンロードするよう要求するために使用される。
【0174】
受信ユニットは、第3装置から第4メッセージを受信するように更に構成されている。第4メッセージは(M-N)個の検証情報を含む。
【0175】
任意選択的な実装では、処理ユニット930は、(M-N)個の検証情報が第1アドレスからダウンロードされる第1時点を時間情報に基づいて決定するように更に構成されてよい。
【0176】
送信ユニット910は、処理ユニット930の制御下で第1時点に第3装置に第3メッセージを送信するように更に構成されている。
【0177】
本願のこの実施形態における処理ユニット930はプロセッサまたはプロセッサ関連の回路部品により実装されてよく、送信ユニット910および受信ユニット920は送受信機または送受信機関連の回路部品により実装されてよいことを理解されたい。
【0178】
図10に示すように、本願のある実施形態は、通信装置1000を更に提供する。例えば、通信装置1000は第2装置1000である。第2装置1000は、プロセッサ1010、メモリ1020、および送受信機1030を含む。メモリ1020は、命令またはプログラムを記憶する。プロセッサ1010は、メモリ1020に記憶される命令またはプログラムを実行するように構成されている。メモリ1020に記憶される命令またはプログラムが実行されると、プロセッサ1010は、前述の実施形態における処理ユニット930により実行される動作を実行するように構成され、送受信機1030は、前述の実施形態における送信ユニット910および受信ユニット920により実行される動作を実行するように構成されている。
【0179】
本願のこの実施形態における第2装置900または第2装置1000は、図2図3図4図5、および図6に示す実施形態における第2装置に対応してよく、第2装置900または第2装置1000内のモジュールの動作および/または機能は、図2図3図4図5、および図6に示す実施形態における対応する手順を実行することを別個に目的としていることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0180】
図10に示す通信装置1000は、チップまたは回路、例えば、証明局に配置され得るチップまたは回路であり得ることを理解されたい。更に、通信装置1000はバスシステムを含んでよい。
【0181】
プロセッサ1010、メモリ1020、および送受信機1030は、バスシステムを使用することにより接続される。プロセッサ1010は、メモリ1020に記憶される命令を実行して、送受信機1030が信号を受信するよう制御し、且つ、送受信機1030が信号を送信するよう制御することで、本願の通信方法における第2装置の段階を完了するように構成されている。送受信機1030は受信機および送信機に置き換えられてよく、受信機および送信機は同じ物理エンティティまたは異なる物理エンティティであってよい。受信機および送信機が同じ物理エンティティである場合、受信機および送信機は送受信機と総称されることがある。メモリ1020はプロセッサ1010に統合されてもよいし、プロセッサ1010から分離されてもよい。
【0182】
ある実装では、送受信機1030の機能は、送受信回路または専用送受信チップにより実装されると見なされてよい。プロセッサ1010は、専用処理チップ、処理回路、プロセッサ、または汎用チップを使用することにより実装されると見なされてよい。
【0183】
本願のこの実施形態では、プロセッサ1010と、メモリ1020と、送受信機1030との間の特定の接続媒体が限定されない。本願のこの実施形態では、プロセッサ1010、メモリ1020、および送受信機1030は、図10のバスを介して接続される。図10では、バスが太い線で表されている。他のコンポーネント間の接続モードは概略的に説明されており、これに限定されない。バスは、アドレスバス、データバス、および制御バスなどに分類されてよい。表現し易くするために、図10ではバスを表すために使用されている太線が1つしかないが、このことは、バスが1つしかないこと、または、バスのタイプが1つしかないことを意味しているわけではない。
【0184】
図11は、本願のある実施形態に係る通信装置1100の概略ブロック図である。通信装置1100は、前述の方法の実施形態における第4装置の動きおよび機能を実行することができる。繰り返しを回避するために、ここでは詳細について改めて説明しない。例えば、通信装置1100は第4装置1100であってもよいし、第4装置1100で使用されるチップであってもよい。通信装置1100は、例えば、第4装置1100である。第4装置1100は、送信ユニット1110、受信ユニット1120、および処理ユニット1130を含む。送信ユニット1110、受信ユニット1120、および処理ユニット1130はそれぞれ、論理機能モジュールであってよい。
【0185】
処理ユニット1130は、図6に示す実施形態における第4装置により実行される送信動作および受信動作を除く全ての動作を実行するように構成されてよい、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送信ユニット1110および受信ユニット1120は、図6に示す実施形態における第4装置により実行される全ての受信動作または送信動作を実行するように構成されてよい、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0186】
例えば、受信ユニット1120は、第2装置から第1メッセージを受信するように構成されている。第1メッセージは、第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である。
【0187】
処理ユニット1130は、第1メッセージに第1識別子を追加するかどうかを第2装置のアイデンティティに基づいて判断するように構成されている。第1識別子は、第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す。
【0188】
送信ユニット1110は、第1メッセージの優先権が第1優先度より高い場合、第1識別子を保持する第1メッセージを第1装置に送信するように構成されている。
【0189】
本願のこの実施形態における処理ユニット1130はプロセッサまたはプロセッサ関連の回路部品により実装されてよく、送信ユニット1110および受信ユニット1120は送受信機または送受信機関連の回路部品により実装されてよいことを理解されたい。
【0190】
図12に示すように、本願のある実施形態は、通信装置1200を更に提供する。例えば、通信装置1200は第4装置1200である。第4装置1200は、プロセッサ1210、メモリ1220、および送受信機1230を含む。メモリ1220は、命令またはプログラムを記憶する。プロセッサ1210は、メモリ1220に記憶される命令またはプログラムを実行するように構成されている。メモリ1220に記憶される命令またはプログラムが実行されると、プロセッサ1210は、前述の実施形態における処理ユニット1130により実行される動作を実行するように構成され、送受信機1230は、前述の実施形態における送信ユニット1110および受信ユニット1120により実行される動作を実行するように構成されている。
【0191】
本願のこの実施形態における第4装置1100または第4装置1200は、図6に示す実施形態における第4装置に対応してよく、第4装置1100または第4装置1200内のモジュールの動作および/または機能は、図6に示す実施形態における対応する手順を実行することを別個に目的としていることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
【0192】
図12に示す通信装置1200は、チップまたは回路、例えば、エージェントプラットフォームに配置され得るチップまたは回路であり得ることを理解されたい。更に、通信装置1200はバスシステムを含んでよい。
【0193】
プロセッサ1210、メモリ1220、および送受信機1230は、バスシステムを使用することにより接続される。プロセッサ1210は、メモリ1220に記憶される命令を実行して、送受信機1230が信号を受信するよう制御し、且つ、送受信機1230が信号を送信するよう制御することで、本願の通信方法における第2装置の段階を完了するように構成されている。送受信機1230は受信機および送信機に置き換えられてよく、受信機および送信機は同じ物理エンティティまたは異なる物理エンティティであってよい。受信機および送信機が同じ物理エンティティである場合、受信機および送信機は送受信機と総称されることがある。メモリ1220はプロセッサ1210に統合されてもよいし、プロセッサ1210から分離されてもよい。
【0194】
ある実装では、送受信機1230の機能は、送受信回路または専用送受信チップにより実装されると見なされてよい。プロセッサ1210は、専用処理チップ、処理回路、プロセッサ、または汎用チップを使用することにより実装されると見なされてよい。
【0195】
本願のこの実施形態では、プロセッサ1210と、メモリ1220と、送受信機1230との間の特定の接続媒体が限定されない。本願のこの実施形態では、プロセッサ1210、メモリ1220、および送受信機1230は、図12のバスを介して接続される。図12では、バスが太い線で表されている。他のコンポーネント間の接続モードは概略的に説明されており、これに限定されない。バスは、アドレスバス、データバス、および制御バスなどに分類されてよい。表現し易くするために、図12ではバスを表すために使用されている太線が1つしかないが、このことは、バスが1つしかないこと、または、バスのタイプが1つしかないことを意味しているわけではない。
【0196】
本願の実施形態では、プロセッサ810、プロセッサ1010、およびプロセッサ1210はそれぞれ、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェア部品であってよく、本願の実施形態で開示する方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来プロセッサなどであってよい。本願の実施形態を参照しながら開示する方法の段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてもよいし、プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用することにより実行されてもよい。
【0197】
本願の実施形態では、メモリ820、メモリ1020、およびメモリ1220はそれぞれ、ハードディスクドライブ(hard disk drive:HDD)またはソリッドステートドライブ(solid-state drive:SSD)などの不揮発性メモリであってもよいし、ランダムアクセスメモリ(random-access memory:RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)であってもよい。メモリは、予想されるプログラムコードを命令構造またはデータ構造の形態で保持または記憶することができ、且つ、コンピュータからアクセスされ得る任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本願の実施形態におけるメモリは代替的に、記憶機能を実装することができる回路または任意の他の装置であってもよく、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されている。
【0198】
なお、前述の実施形態における通信装置は、オンボードユニット、車両、または証明局であってもよいし、回路であってもよいし、オンボードユニットで使用されるチップ、または、前述の車載機能を有する別の組み合わされたデバイスもしくはコンポーネントなどであってもよい。通信装置がオンボードユニットである場合、送受信ユニットは送受信機であってよく、アンテナおよび無線周波数回路などを含んでよい。処理モジュールは、プロセッサ、例えば、中央処理装置(central processing unit:CPU)であってよい。通信装置が端末デバイスの機能を有するコンポーネントである場合、送受信ユニットは無線周波数ユニットであってよく、処理モジュールはプロセッサであってよい。通信装置がチップシステムである場合、送受信ユニットはチップシステムの入力/出力インタフェースであってよく、処理モジュールはチップシステムのプロセッサであってよい。
【0199】
本願のある実施形態は、通信装置を更に提供する。この通信装置は、車載装置または回路であってよい。通信装置は、前述の方法の実施形態における第1装置により実行されるアクションを実行するように構成されてよい。
【0200】
図13は、簡素化された車載装置の構造の概略図である。理解および例示し易くするために、図13は、車載装置がオンボードユニットである例を示す。図13に示すように、オンボードユニットは、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、および入力/出力装置を含む。プロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理し、オンボードユニットを制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、且つ、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように主に構成されている。メモリは、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように主に構成されている。無線周波数回路は、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、且つ、無線周波数信号を処理するように主に構成されている。アンテナは、無線周波数信号を電磁波の形態で送信および受信するように主に構成されている。入力/出力装置、例えば、タッチスクリーン、ディスプレイ、またはキーボードは、ユーザにより入力されるデータを受信し、且つ、ユーザにデータを出力するように主に構成されている。なお、幾つかのタイプのデバイスには入力/出力装置がないことがある。
【0201】
送信予定のデータがある場合、プロセッサは、送信予定のデータに対してベースバンド処理を実行し、無線周波数回路にベースバンド信号を出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を実行し、次に、アンテナを介して電磁波の形態で外部デバイスに無線周波数信号を送信する。データがデバイスに送信されると、無線周波数回路はアンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、プロセッサにベースバンド信号を出力し、プロセッサはベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。説明し易くするために、図13に示すメモリおよびプロセッサは1つずつしかない。実際のデバイス製品では、1つまたは複数のプロセッサおよび1つまたは複数メモリがあってよい。メモリは、記憶媒体または記憶デバイスなどとも呼ばれることがある。メモリはプロセッサから独立して配置されてもよいし、プロセッサに統合されてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0202】
本願のこの実施形態では、受信機能および送信機能を有するアンテナおよび無線周波数回路は、装置の送受信ユニットと見なされてよく、処理機能を有するプロセッサは、装置の処理ユニットと見なされてよい。図13に示すように、装置は、送受信ユニット1310および処理ユニット1320を含む。送受信ユニットは、送受信機、送受信マシン、または送受信装置などとも呼ばれることがある。処理ユニット1320は、プロセッサ、処理ボード、処理モジュール、または処理装置などとも呼ばれることがある。任意選択で、送受信ユニット1310内の、受信機能を実装するように構成されているコンポーネントが受信ユニットと見なされてよく、送受信ユニット1310内の、送信機能を実装するように構成されているコンポーネントが送信ユニットと見なされてよい。換言すると、送受信ユニット1310は、受信ユニットおよび送信ユニットを含む。送受信ユニット1310は、時として、送受信マシン、送受信機、または送受信回路などとも呼ばれることがある。受信ユニットは、時として、受信マシン、受信機、または受信回路などとも呼ばれることがある。送信ユニットは、時として、送信マシン、送信機、または送信回路などとも呼ばれることがある。
【0203】
送受信ユニット1310は前述の方法の実施形態における第1装置の側での送信動作および受信動作を実行するように構成され、処理ユニット1320は前述の方法の実施形態における第1装置の受信動作および送信動作以外の動作を実行するように構成されていることを理解されたい。
【0204】
例えば、ある実装では、送受信ユニット1310は、図2に示す実施形態におけるS201およびS202を実行する、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0205】
別の例として、ある実装では、送受信ユニット1310は、図3に示す実施形態におけるS301、S302、S303、およびS304を実行する、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0206】
別の例として、ある実装では、送受信ユニット1310は、図4に示す実施形態におけるS401、S403、およびS404を実行する、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0207】
別の例として、ある実装では、送受信ユニット1310は、図5に示す実施形態におけるS501、S503、およびS504を実行する、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0208】
別の例として、ある実装では、送受信ユニット1310は、図6に示す実施形態におけるS601、S606、およびS608を実行する、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0209】
代替的に、送受信ユニット1310は前述の方法の実施形態における第4装置の側での送信動作および受信動作を実行するように構成されてよく、処理ユニット1320は前述の方法の実施形態における第4装置の受信動作および送信動作以外の動作を実行するように構成されていることを理解されたい。
【0210】
例えば、ある実装では、送受信ユニット1310は、図6に示す実施形態におけるS601、S603、S605、S606、S607、およびS608を実行するように構成されてよい、および/または、本明細書で説明する技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
【0211】
通信装置がチップ型の装置または回路である場合、この装置は送受信ユニットおよび処理ユニットを含んでよい。送受信ユニットは、入力/出力回路および/または通信インタフェースであってよい。処理ユニットは、統合プロセッサ、マイクロプロセッサ、または集積回路である。
【0212】
この実施形態では、図14に示す装置を参照されたい。ある例では、この装置は、図13における処理ユニット1320と同様の機能を実装してよい。図14では、この装置は、プロセッサ1410、データ送信プロセッサ1420、およびデータ受信プロセッサ1430を含む。前述の実施形態における処理ユニット730、処理ユニット930、または処理ユニット1130は、図14におけるプロセッサ1410であってよく、対応する機能を完了する。前述の実施形態における処理ユニット730、処理ユニット930、または処理ユニット1130は、図14におけるデータ送信プロセッサ1420および/またはデータ受信プロセッサ1430であってよい。図14はチャネルエンコーダおよびチャネルデコーダを示すが、モジュールは例に過ぎず、この実施形態に対する制限にならないことが理解され得る。
【0213】
図15は、ある実施形態の別の形態を示す。通信装置1500は、変調サブシステム、中央処理サブシステム、および周辺サブシステムなどのモジュールを含む。この実施形態における通信装置は、通信装置内の変調サブシステムとして機能してよい。具体的には、変調サブシステムは、プロセッサ1503およびインタフェース1504を含んでよい。プロセッサ1503は、処理ユニット730、処理ユニット930、または処理ユニット1130の機能を完了する。インタフェース1504は、受信ユニット710および送信ユニット720、または送信ユニット910および受信ユニット920、または送信ユニット1110および受信ユニット1120の機能を完了する。別の変形例では、変調サブシステムは、メモリ1506と、プロセッサ1503と、メモリ1506に記憶され、且つ、プロセッサ上で実行され得るプログラムとを含む。プロセッサ1503は、プログラムを実行するとき、前述の方法の実施形態における第1装置、第2装置、または第4装置の方法を実装する。なお、メモリ1506は不揮発性または揮発性であってよい。メモリ1506は、メモリ1506がプロセッサ1503に接続され得る限り、変調サブシステムに位置付けられてもよいし、処理装置1500に位置付けられてもよい。
【0214】
本願のある実施形態は、通信システムを更に提供する。具体的には、この通信システムは第1装置および第2装置を含む、または、より多くの第1装置およびより多くの第2装置を含んでよい。代替的に、この通信システムは第1装置および第4装置を含む、または、より多くの第1装置およびより多くの第4装置を含んでよい。代替的に、この通信システムは第1装置、第2装置、および第4装置を含む、または、より多くの第1装置、より多くの第2装置、およびより多くの第4装置を含んでよい。
【0215】
第1装置および第2装置は、図2図3図4図5、および図6に関連するデバイスの機能を実装するように構成されている。詳細については、方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。第4装置は、図6に関連する前述のデバイスの機能を実装するように構成されている。詳細については、方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0216】
本願のある実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータに、図2図3図4図5、および図6における第1装置および第2装置により実行される方法を実行させることができる。代替的に、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータに、図6における第4装置により実行される方法を実行させることができる。
【0217】
本願のある実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータ上でコンピュータプログラム製品が実行されると、コンピュータに、図2図3図4図5、および図6における第1装置および第2装置により実行される方法を実行させることができる。代替的に、コンピュータ上でコンピュータプログラム製品が実行されると、コンピュータに、図6における第4装置により実行される方法を実行させることができる。
【0218】
本願のある実施形態は、チップシステムを提供する。このチップシステムはプロセッサを含み、メモリを更に含んでよい。このチップシステムは、前述の方法における第1装置および第2装置の機能を実装するように構成されている、または、前述の方法における第1装置、第2装置、および第4装置の機能を実装するように構成されている。チップシステムはチップを含んでもよいし、チップおよび別のディスクリートデバイスを含んでもよい。
【0219】
本願の実施形態では、「システム」および「ネットワーク」という用語が同義で使用され得ることを更に理解されたい。「少なくとも1つ」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つまたはそれより多くを意味する。「および/または」という用語は、関連付けられた対象物間の対応関係を説明するものであり、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合と、AおよびBの両方が存在する場合と、Bのみが存在する場合とを表してよい。ここで、AおよびBは単数形または複数形であってよい。「/」という文字は概して、関連付けられた対象物間の「または」の関係を表す。「以下の項目(要素)のうちの少なくとも1つ」またはそれと同様の表現は、単数形の項目(要素)または複数形の項目(要素)の任意の組み合わせを含む、これらの項目の任意の組み合わせを指す。例えば、a、b、またはcの少なくとも1つの項目(要素)は、a、b、cか、aおよびbか、aおよびcか、bおよびcか、またはa、b、およびcを示してよい。ここで、a、b、およびcは単数形または複数形であってよい。
【0220】
加えて、特に明記しない限り、本願の実施形態における「第1」および「第2」などの序数は、複数の対象物を区別するためのものであり、複数の対象物の順序、時系列、優先度、または重要性を限定することを目的とするものではない。例えば、第1メッセージおよび第2メッセージは、異なるメッセージを区別することを目的としているに過ぎず、2つのメッセージの優先度、送信順序、または重要性が異なることを示すものではない。
【0221】
本願の実施形態で述べるプロセッサはCPUであってもよいし、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array:FPGA)、または別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート、トランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェア部品などであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、このプロセッサは任意の従来プロセッサなどであってもよい。
【0222】
本願の実施形態におけるメモリは揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでもよいことを更に理解されたい。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(read-only memory:ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(programmable ROM:PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically EPROM:EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部バッファとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)であってよい。限定的な説明ではなく例を通じて、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM:DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM:DDR SDRAM)、高速シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM:ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM:SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM:DR RAM)を利用できる。
【0223】
なお、プロセッサが汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート、トランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェア部品である場合、メモリ(記憶モジュール)はプロセッサに統合される。
【0224】
なお、本明細書で説明するメモリは、限定されるわけではないが、これらのメモリおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むことを目的としている。
【0225】
本願の実施形態において、前述のプロセスの順序番号は実行順序を意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対していかなる制限にもなるべきではない。
【0226】
本明細書で開示する実施形態で説明する例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズム段階が電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装され得ることを当業者は認識することができる。これらの機能がハードウェアおよびソフトウェアのどちらにより実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約によって決まる。当業者は、異なる方法を使用して、説明されている機能を特定の用途ごとに実装し得るが、その実装が本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0227】
説明を簡便かつ簡単にすることを目的として、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照すべきであることを、当業者は明確に理解することができる。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0228】
本願で提供する幾つかの実施形態において、開示されているシステム、装置、および方法は他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明されている装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は論理機能の分割に過ぎず、実際の実装では別の分割方式であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされるかまたは統合されて別のシステムになってもよいし、幾つかの特徴が無視されるかまたは実行されなくてもよい。加えて、表示または議論されている相互結合もしくは直接結合または通信接続は、幾つかのインタフェースを介して実装されてよい。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気的形態、機械的形態、または他の形態で実装されてよい。
【0229】
別々の部分として説明されているユニットは、物理的に別々であってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理ユニットであってもなくてもよく、具体的には、一箇所に位置付けられてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。これらのユニットのうちの幾つかまたは全てを実際の要件に基づいて選択して、実施形態における解決策の目的を実現してよい。
【0230】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットが統合されて1つの処理ユニットになってもよいし、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、2つまたはそれより多くのユニットが統合されて1つのユニットになってもよい。
【0231】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、且つ、独立した製品として販売または使用される場合、当該機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。こうした理解に基づいて、本願の技術的解決策が本質的に、または従来技術に寄与する部分が、またはこれらの技術的解決策のうちの幾つかが、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本願の実施形態で説明する方法における段階の全てまたは幾つかを実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってよい)に示すための命令を幾つか含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
【0232】
前述の説明は本願の特定の実装に過ぎず、本願の実施形態の保護範囲を限定することを目的としているわけではない。本願の実施形態において開示する技術的範囲内で当業者により容易に想到される変形または置換はいずれも、本願の実施形態の保護範囲に含まれるものとする。従って、本願の実施形態の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
(他の考えられる項目)
(項目1)
通信方法であって、
第1装置が第2装置から第1メッセージを受信する段階であって、前記第1メッセージは、前記第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、前記検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、段階と、
前記第1装置が前記第2装置に第2メッセージを送信する段階であって、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、Nは整数である、段階と
を備える方法。
(項目2)
前記第1装置により受信される第1メッセージの数が第1閾値より小さい場合、MはNに等しい、
前記第1装置により受信される前記第1メッセージの数が前記第1閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、前記第1アドレスは、前記M個の検証情報に含まれる、前記N個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは0に等しく、前記時間情報は、前記(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、または、
前記第1装置により受信される前記第1要求メッセージの数が第2閾値より大きい場合、前記第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、前記第1アドレスは、前記M個の検証情報に含まれる、前記N個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であり、前記時間情報は、前記(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、および、
前記第2閾値は前記第1閾値より大きい、
項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1メッセージは第1識別子を含み、前記第2メッセージは前記M個の検証情報を含み、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する識別子と一致しているかどうかを前記第1装置が判断する段階と、
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する前記識別子と一致していないと前記第1装置が判断した場合、NがMより小さいと前記第1装置が判断する段階と
を更に備える、項目3に記載の方法。
(項目5)
通信方法であって、
第2装置が第1装置に第1メッセージを送信する段階であって、前記第1メッセージは、前記第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、前記M個の検証情報の各々は、前記第2装置が前記メッセージを送信する前にメッセージに署名するために使用され、Mは正の整数である、段階と、
前記第2装置が前記第1装置から第2メッセージを受信する段階であって、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、Nは整数である、段階と
を備える方法。
(項目6)
MはNに等しい、
前記第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、前記第1アドレスは、前記M個の検証情報に含まれる、前記N個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは0に等しく、前記時間情報は、前記(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、または、
前記第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、前記第1アドレスは、前記M個の検証情報に含まれる、前記N個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であり、前記時間情報は、前記(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、
項目5に記載の方法。
(項目7)
前記第1メッセージは第1識別子を含み、前記第2メッセージは前記M個の検証情報を含み、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、項目5または6に記載の方法。
(項目8)
前記第2装置が第3装置に第3メッセージを送信する段階であって、前記第3メッセージは、前記第1アドレスから前記(M-N)個の検証情報をダウンロードするよう要求するために使用される、段階と、
前記第2装置が前記第3装置から第4メッセージを受信する段階であって、前記第4メッセージは前記(M-N)個の検証情報を含む、段階と、
を更に備える、項目6または7に記載の方法。
(項目9)
前記第2装置が第3装置に第3メッセージを送信する前記段階は、
前記第2装置が、前記(M-N)個の検証情報が前記第1アドレスからダウンロードされる第1時点を前記時間情報に基づいて決定する段階と、
前記第2装置が前記第1時点に前記第3装置に前記第3メッセージを送信する段階と
を有する、項目8に記載の方法。
(項目10)
通信方法であって、
第4装置が第2装置から第1メッセージを受信する段階であって、前記第1メッセージは、第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、前記検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、段階と、
前記第4装置が、前記第1メッセージに第1識別子を追加するかどうかを前記第2装置のアイデンティティに基づいて判断する段階であって、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、段階と、
前記第1メッセージの前記優先度が前記第1優先度より高い場合、前記第4装置が、前記第1識別子を保持する前記第1メッセージを前記第1装置に送信する段階と
を備える方法。
(項目11)
通信装置であって、
第2装置から第1メッセージを受信するように構成されている受信ユニットであって、前記第1メッセージは、前記通信装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、前記検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、受信ユニットと、
前記第2装置に第2メッセージを送信するように構成されている送信ユニットであって、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、Nは整数である、送信ユニットと
を備える通信装置。
(項目12)
前記通信装置により受信される、検証情報を要求するためのメッセージの数が第1閾値より小さい場合、MはNに等しい、
前記通信装置により受信される、前記検証情報を要求するための前記メッセージの数が前記第1閾値より大きいかそれに等しい場合、前記第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、前記第1アドレスは、前記M個の検証情報に含まれる、前記N個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは0に等しく、前記時間情報は、前記(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、または、
前記通信装置により受信される前記第1要求メッセージの数が第2閾値より大きい場合、前記第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、前記第1アドレスは、前記M個の検証情報に含まれる、前記N個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であり、前記時間情報は、前記(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、
項目11に記載の通信装置。
(項目13)
前記第1メッセージは第1識別子を含み、前記第2メッセージは前記M個の検証情報を含み、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、項目11または12に記載の通信装置。
(項目14)
前記通信装置は、
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する識別子と一致しているかどうかを判断し、且つ、
前記第1識別子が前記M個の検証情報に対応する前記識別子と一致していないと判断した場合、NがMより小さいと判断する
ように構成されている処理ユニットを更に備える、項目13に記載の通信装置。
(項目15)
通信装置であって、
第1装置に第1メッセージを送信するように構成されている送信ユニットであって、前記第1メッセージは、前記第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、前記M個の検証情報の各々は、前記通信装置が前記メッセージを送信する前にメッセージに署名するために使用され、Mは正の整数である、送信ユニットと、
前記第1装置から第2メッセージを受信するように構成されている受信ユニットであって、前記第2メッセージは、前記M個の検証情報に含まれるN個の検証情報を含み、Nは整数である、受信ユニットと
を備える通信装置。
(項目16)
MはNに等しい、
前記第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、前記第1アドレスは、前記M個の検証情報に含まれる、前記N個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは0に等しく、前記時間情報は、前記(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、または、
前記第2メッセージは、第1アドレスおよび/または時間情報を更に含み、前記第1アドレスは、前記M個の検証情報に含まれる、前記N個の検証情報以外の(M-N)個の検証情報のダウンロードアドレスであり、Nは1より大きいかそれに等しく且つMより小さい整数であり、前記時間情報は、前記(M-N)個の検証情報を取得するための時間である、
項目15に記載の通信装置。
(項目17)
前記第1メッセージは第1識別子を含み、前記第2メッセージは前記M個の検証情報を含み、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、項目15または16に記載の通信装置。
(項目18)
前記送信ユニットは、第3装置に第3メッセージを送信するように更に構成され、前記第3メッセージは、前記第1アドレスから前記(M-N)個の検証情報をダウンロードするよう要求するために使用され、
前記受信ユニットは、前記第3装置から第4メッセージを受信するように更に構成され、前記第4メッセージは前記(M-N)個の検証情報を含む、
項目16または17に記載の通信装置。
(項目19)
前記通信装置は、前記(M-N)個の検証情報が前記第1アドレスからダウンロードされる第1時点を前記時間情報に基づいて決定するように構成されている処理ユニットを更に備え、
前記送信ユニットは、前記処理ユニットの制御下で前記第1時点に前記第3装置に前記第3メッセージを送信するように更に構成されている、
項目18に記載の通信装置。
(項目20)
通信装置であって、
第2装置から第1メッセージを受信するように構成されている受信ユニットであって、前記第1メッセージは、第1装置からM個の検証情報を取得するよう要求するために使用され、前記検証情報は情報を検証するために使用され、Mは正の整数である、受信ユニットと、
前記第1メッセージに第1識別子を追加するかどうかを前記第2装置のアイデンティティに基づいて判断するように構成されている処理ユニットであって、前記第1識別子は、前記第1メッセージの優先度が第1優先度より高いことを示す、処理ユニットと、
前記第1メッセージの前記優先度が前記第1優先度より高い場合、前記第1識別子を保持する前記第1メッセージを前記第1装置に送信するように構成されている送信ユニットと
を備える通信装置。
(項目21)
通信装置であって、前記通信装置はプロセッサを備え、前記プロセッサはメモリに接続され、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶される前記コンピュータプログラムを実行するように構成され、前記装置には、項目1から4、項目5から9、または項目10のいずれか一項に記載の方法を実行させることができる、通信装置。
(項目22)
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがコンピュータにより実行されると、前記コンピュータには、項目1から4、項目5から9、または項目10のいずれか一項に記載の方法を実行させることができる、コンピュータ可読記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15