(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20240101AFI20240501BHJP
【FI】
G06Q10/083
(21)【出願番号】P 2019050167
(22)【出願日】2019-03-18
【審査請求日】2022-03-08
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】514053169
【氏名又は名称】株式会社メルカリ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】内山 一茂
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 拓也
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】佐藤 智康
【審判官】木方 庸輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-016157(JP,A)
【文献】特開2012-252388(JP,A)
【文献】特開2008-077527(JP,A)
【文献】特開2006-268415(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の売買に係る処理を実行する第1の他の情報処理装置に商品を出品するための出品処理の要求及び商品を購入するための購入申込を送信することが可能な情報処理装置に、
前記第1の他の情報処理装置に前
記購入申込を送信するステップと、
前記商品の配送に係る処理を実行する第2の他の情報処理装置が送信する前記商品の配送方法に関する配送方法情報であって、当該配送方法情報を受信した前記第1の他の情報処理装置により送信された前記配送方法情報を受信するステップと、
受信された前記配送方法情報を所定の画面に表示するステップと、を実行させるプログラムであって、
前記配送方法情報は、前記商品を梱包するための梱包材のサイズに基づく配送方法の名称を示す情報を少なくとも含む、プログラム。
【請求項2】
前記第2の他の情報処理装置は、所定の配送者が利用する情報処理装置である、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第2の他の情報処理装置は、前記配送方法情報の入力を受け付ける情報処理装置である、請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記配送方法情報を所定の画面に表示するステップは、前記配送方法情報を強調表示する、請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記配送方法情報を所定の画面に表示するステップは、前記商品を梱包するための梱包材のイメージを表示する、請求項1から4のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記配送方法情報を所定の画面に表示するステップは、前記梱包材のイメージと、前記商品のイメージとを、重畳的に表示する、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記配送方法情報は、前記商品の梱包に関する情報である梱包情報、前記商品の発送に関する情報である発送情報、及び前記商品の受取に関する情報である受取情報の少なくともいずれかを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記第1の他の情報処理装置は、前記第2の他の情報処理装置から前記配送方法情報を受信してから所定の時間が経過した場合に、前記配送方法情報を前記情報処理装置に送信する、請求項1から7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記第1の他の情報処理装置は、前記第2の他の情報処理装置から前記配送方法情報を受信した場合であって、前記商品の配送が完了したことを示す配送完了通知を受信した場合に、前記配送方法情報を前記情報処理装置に送信する、請求項1から8のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記第1の他の情報処理装置は、前記配送完了通知を受信してから所定の時間が経過した場合に、前記配送方法情報を前記情報処理装置に送信する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
商品の売買に係る処理を実行する第1の他の情報処理装置に商品を出品するための出品処理の要求及び商品を購入するための購入申込を送信することが可能な情報処理装置に、
前記第1の他の情報処理装置に前
記購入申込を送信するステップと、
前記商品の配送に係る処理を実行する第2の他の情報処理装置が送信する前記商品の配送方法に関する配送方法情報であって、当該配送方法情報を受信した前記第1の他の情報処理装置により送信された前記配送方法情報を受信するステップと、
受信された前記配送方法情報を所定の画面に表示するステップと、を実行させる情報処理方法であって、
前記配送方法情報は、前記商品を梱包するための梱包材のサイズに基づく配送方法の名称を示す情報を少なくとも含む、情報処理方法。
【請求項12】
商品の売買に係る処理を実行する第1の他の情報処理装置に商品を出品するための出品処理の要求及び商品を購入するための購入申込を送信することが可能な情報処理装置であって、
前記第1の他の情報処理装置に前
記購入申込を送信する送信部と、
前記商品の配送に係る処理を実行する第2の他の情報処理装置が送信する前記商品の配送方法に関する配送方法情報であって、当該配送方法情報を受信した前記第1の他の情報処理装置により送信さ れた前記配送方法情報を受信する受信部と、
受信された前記配送方法情報を所定の画面に表示する表示制御部と、を実行させる情報処理装置であって、
前記配送方法情報は、前記商品を梱包するための梱包材のサイズに基づく配送方法の名称を示す情報を少なくとも含む、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどのネットワーク上に構成された電子商取引システムにおいて、個人等の間における商品の売買取引が活発に行われている。このような電子商取引システムにおいて商品の売買取引が成立すると、商品は所定の配送方法によって販売者から購入者の元へ配送される。
【0003】
ここで、商品の配送方法は例えば、商品の梱包方法、販売者から配送者へ商品を受け渡す方法、配送者から購入者へ商品を受け渡す方法等の様々な要素によって規定される。そのため、商品の配送に際しては、当該商品に応じた適切な配送方法を様々な態様の中から選択する必要がある。
【0004】
この点につき特許文献1には、販売者が販売する予定の商品を代行者の倉庫に予め保管しておいた上で、購入者が決定した場合に代行者が商品を梱包して輸送業者に引き渡すシステムが開示されている。また、特許文献2には、商品データベースと梱包容器データベースに基づき、選択された商品を梱包するための梱包容器を選択する梱包容器選択手段を備える電子商取引システムが開示されている。これらにより、販売者の配送方法を選択する負担が軽減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2007-323619号公報
【文献】特開2007-122581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1に係る技術では、商品の販売者は、商品を代行業者に送る際に、どのようなサイズの梱包材が必要となるかを調べるために当該商品のサイズを計測する必要があるため、販売者の作業負担の大きな軽減にはならない。また、上述した特許文献2に係る技術では、商品データベースと梱包容器データベースに基づいて梱包容器を選択する梱包容器選択手段の構築及び更新等の負担が大きい。
【0007】
これらの課題に対処するために、購入者が販売者となった際に自身の知識に基づいて適切な配送方法を選択できることが望ましい。そのため、購入者に配送方法を認知させることが望まれる。
【0008】
そこで、本発明は、購入者に商品の配送方法を認知させることの可能なプログラム、情報処理方法、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、商品の売買に係る処理を実行する第1の他の情報処理装置に商品の購入申込を送信するステップと、商品の配送に係る処理を実行する第2の他の情報処理装置が送信する商品の配送方法に関する配送方法情報であって、当該配送方法情報を受信した第1の他の情報処理装置により送信された配送方法情報を受信するステップと、受信された配送方法情報を所定の画面に表示するステップと、を実行させる。
【0010】
この態様によれば、特定の商品の購入者に、購入した商品がどのような方法で配送されるかを認知させることができる。そのため、配送方法を具体的な商品との関係において購入者に認知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の概要を説明するための図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1に含まれるサーバ10、ユーザ端末20、及び配送者端末30のHW構成の一例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】商品情報テーブル112の一例を示す図である。
【
図6】取引情報テーブル113の一例を示す図である。
【
図7】配送方法一覧テーブル114の一例を示す図である。
【
図8】情報処理システム1による売買処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【
図9】情報処理システム1による配送処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【
図10】セラー用の取引画面300の一例を示す図である。
【
図11】バイヤー用の取引画面400の一例を示す図である。
【
図12】バイヤー用の通知画面500、600の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。(なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。)
【0013】
(1)概要
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の概要を説明するための図である。
図1を用いて、情報処理システム1による商品の売買成立から商品配送までの基本的な流れを説明する。
【0014】
情報処理システム1は、サーバ10と、複数のユーザ端末20と、配送者端末30とを含む。例えば情報処理システム1では、サーバ10が、ユーザ間で商品を売買するための電子商取引サービスを、ユーザ端末20を利用するユーザに提供する。
【0015】
まず、サーバ10は、商品を出品するユーザである「セラー」と、商品を購入するユーザである「バイヤー」との間の商品の売買を仲介する。具体的には、サーバ10は、セラーが利用するユーザ端末20Sから商品の出品を要求する出品要求を受信すると、出品要求に含まれる商品情報を所定の商品情報テーブルに登録するなどの所定の出品処理を実行する。これにより、他のユーザは、ユーザ端末20を介して商品情報の閲覧、及び商品の購入の申込が可能となる。サーバ10は、バイヤーが利用するユーザ端末20Bから購入の申込を受信すると、売買を成立させるための所定の処理を実行する。
【0016】
売買が成立した後は、セラーは、配送者(配送業者を含む)に商品の配送を依頼する。このとき、セラーと配送者との商品の受け渡しは、例えば、配送者がセラーの居所に出向いて商品を受け取る集荷であってもよいし、或いは、セラーが商品を配送者の営業所やコンビニエンスストア等の、配送を受け付ける窓口に持ち込んでもよい。配送者は、セラーから商品を受け取ると、配送者が利用する配送者端末30に当該商品の配送方法情報を入力する。
【0017】
ここで、配送方法情報は、商品の配送方法に関する情報であり、例えば以下に説明する、商品の梱包に関する情報(梱包情報)、セラーによる商品の発送に関する情報(発送情報)、及びバイヤーによる商品の受取に関する情報(受取情報)等を含んでもよい。また、配送方法情報は、配送者端末30により確定された各種情報を含む。
【0018】
梱包情報は、例えば、商品を梱包するための梱包材のサイズを示す情報、及び商品の重さを示す情報を含んでもよい。梱包材のサイズを示す情報は、特定の配送者が規定する規格サイズを示す情報の他、任意のサイズを示す情報を含んでもよい。商品の重さを示す情報は、商品自体の重さを示す情報や、商品及び梱包材を併せた重さを示す情報等を含んでもよい。なお、「重さを示す情報」は、正確な重量に限らず、重量の近似値や、重量が所定の範囲に含まれることを示す情報であってもよい。
【0019】
発送情報は、例えば、セラーが発送を行う場所を示す情報を含んでもよい。ここで、「発送」は、例えば、配送者に商品を受け渡して配送を依頼することを含んでもよい。セラーが発送を行う場所は、例えば、セラーの居所(配送者がセラーの居所に訪問して商品を集荷する場合)、配送者の営業所、及び他の中継所(コンビニエンスストア等の店舗や、外部宅配ボックス等を含む)等を含んでもよい。
【0020】
受取情報は、例えば、バイヤーが商品の受取を行うことが可能な場所を示す情報を含んでもよい。バイヤーが商品を受け取ることが可能な場所は、例えば、バイヤーの居所(直接受け取る場合の玄関先や、自宅用宅配ボックス等を含む)、配送者の営業所、及び他の中継所(コンビニエンスストア等の店舗や、外部宅配ボックス等を含む)等を含んでもよい。
【0021】
配送者端末30は、このような配送方法情報の入力を受け付けると、当該配送方法情報をサーバ10に送信する。実際の商品の配送方法を決定するのは、配送者端末30を利用する配送者である場合が多い。そのため、配送者端末30に入力された配送方法情報は、実際の配送方法を示すものとして確定された情報であると言える。サーバ10は、配送者端末30から配送方法情報を受信すると、バイヤーが利用するユーザ端末20Bに所定のタイミングで当該配送方法情報を送信する。ユーザ端末20Bは、サーバ10から配送方法情報を受信すると、配送方法情報を所定の態様で表示する。これにより、バイヤーは、ユーザ端末20Bに表示された配送方法情報を認知することが可能となる。
【0022】
以上のとおり、本発明の実施形態に係る情報処理システム1では、ユーザ端末20Bは、商品の売買に係る処理を実行するサーバ10等(第1の他の情報処理装置)に商品の購入申込を送信する。これにより、ユーザ端末20Bを利用するユーザは当該商品のバイヤーとなる。その上で、ユーザ端末20Bは、当該商品の配送に係る処理を実行する配送者端末30等(第2の他の情報処理装置)が送信する当該商品の配送に関する配送方法情報であって、当該配送方法情報を受信したサーバ10等(第1の他の情報処理装置)により送信された配送方法情報を受信し、当該配送方法情報を所定の画面に表示する。これにより、ユーザ端末20Bを利用するバイヤーは、自身が購入した商品の配送方法を認知することが可能となる。また、バイヤーは、自身が購入した商品という具体的な商品との関係で、配送方法情報としての梱包情報、発送情報、及び受取情報等の少なくとも1つを認知することができるため、当該配送方法情報が強く印象づけられ、以て配送方法を効率的に学習することが可能となる。そして、バイヤーは、その後の電子商取引サービスの利用時においてセラーになった際に、上述のとおり認知乃至学習して得られた知識に基づいて、適切な配送方法を選択することが可能となる。
【0023】
(2)システム構成
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2に示すとおり、情報処理システム1は、サーバ10と、複数のユーザ端末20と、配送者端末30とを含む。サーバ10と、複数のユーザ端末20と、配送者端末30とは、通信ネットワークNを介して通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0024】
サーバ10は、商品の売買に係る処理を実行する情報処理装置である。具体的には、サーバ10は、情報処理システム1において、例えばユーザ間で商品を売買するための電子商取引サービスをユーザ端末20等に提供するサーバ装置である。当該電子商取引サービスにおいて、ユーザは商品を出品することができるとともに、商品を購入することができる。例えば売買可能な商品は、衣服、本、CD、DVD、玩具、家具、バッグ、アクセサリー、美容用品、電化製品、自動車、自動二輪車等の少なくとも1つを含んでもよい。
【0025】
ユーザ端末20は、サーバ10が提供する電子商取引サービスを利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末20として、例えばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機、ゲーム機等が用いられる。ユーザ端末20には、サーバ10が提供する電子商取引サービスを利用するためのアプリケーションプログラム(アプリ)が記憶される。当該アプリは、サーバ10が提供する電子商取引サービスにおいてユーザが商品の出品、検索、購入等を行うための処理をユーザ端末20に実行させる。ユーザ端末20は、セラーが利用するユーザ端末20Sと、バイヤーが利用するユーザ端末20Bとを含んでもよい。これらを区別する必要がない場合、これらは単にユーザ端末20と称される。
【0026】
配送者端末30は、商品の配送に係る処理を実行する情報処理装置である。具体的には、配送者端末30は、商品の配送を行う配送者が利用する端末装置である。配送者端末30として、例えばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機、ゲーム機等が用いられる。配送者端末30は、配送者が商品の配送作業に伴う所定の操作を行った場合等に、サーバ10との間で情報を送受信する。
【0027】
(3)ハードウェア(HW)構成
図3は、情報処理システム1に含まれるサーバ10、ユーザ端末20、及び配送者端末30のHW構成の一例を示す図である。以下では、サーバ10、ユーザ端末20及び配送者端末30を区別せず情報処理装置100と称する。
【0028】
情報処理装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力インタフェース(入出力I/F)104と、通信インタフェース(通信I/F)105とを含む。情報処理装置100のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0029】
情報処理装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力I/F104と、通信I/F105との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
【0030】
プロセッサ101は、ストレージ103に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能、および/または、方法を実行する。プロセッサ101は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0031】
メモリ102は、ストレージ103からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ101に対して作業領域を提供する。メモリ102には、プロセッサ101がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ102は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
【0032】
ストレージ103は、プログラムを記憶する。ストレージ103は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
【0033】
通信I/F105は、通信ネットワークNを介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F105は、通信ネットワークNを介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F105は、各種データをプロセッサ101からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F105は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ101に伝達する。
【0034】
入出力I/F104は、情報処理装置100に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置100で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F104は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0035】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ101に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、マイク(音声による操作入力)を含む。また、入力装置は、例えばカメラ等の、所定の撮像領域を撮像することにより画像を生成する撮像装置を含む。また、入力装置は、例えば加速度センサやジャイロスコープ等の、デバイスの方向を検出する方向検出装置を含む。
【0036】
出力装置は、プロセッサ101で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像、および/または、動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0037】
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
【0038】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0039】
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置100に提供されてもよい。
【0040】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0041】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0042】
情報処理装置100における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0043】
情報処理装置100における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ101により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
【0044】
(4)機能構成
図4は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。以下では、
図4を用いて、サーバ10及びユーザ端末20それぞれの機能構成を説明する。
図4に開示の機能部は、情報処理装置100が備えるプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力I/F104と、通信I/F105との協働により実現される。
【0045】
(4-1)サーバ10
図4に示すとおり、サーバ10は、記憶部11と、制御部12と、通信I/F13とを有する。記憶部11には、電子商取引サービスを提供するためのプログラム111、商品情報テーブル112、取引情報テーブル113、及び配送方法一覧テーブル114等が記憶されている。なお、通信I/F13は、上述した
図3の通信I/F105に相当する。
【0046】
図5を用いて、記憶部11に記憶されている商品情報テーブル112について説明する。商品情報テーブル112は、出品された商品に関する情報(商品情報)を管理するためのテーブルである。商品情報テーブル112の各列には、出品された商品に係る各種の情報が登録される。
【0047】
商品情報テーブル112は、例えば、「商品ID」、「セラーのユーザID」、「商品名」、「商品説明」、「出品価格」、及び「商品ステータス」等を含む。「商品ID」の列には、出品された商品を識別するための識別情報(ID)が含まれる。「セラーのユーザID」の列には、当該商品の出品者であるセラーのユーザIDが含まれる。「商品名」の列には、セラーが入力した商品の名称が含まれる。「商品説明」の列には、セラーが入力した商品の説明が含まれる。「出品価格」の列には、セラーが指定した、商品を購入するために支払が必要な価格が含まれる。「商品ステータス」の列には、セラーが入力した商品の各種の状態を示す情報が含まれる。なお、商品情報テーブル112に含まれる情報は上述したものに限らず、例えば、商品の画像、商品のカテゴリ、商品の状態、ブランド等の商品に関する任意の情報を含んでもよい。
【0048】
図6を用いて、記憶部11に記憶されている取引情報テーブル113について説明する。取引情報テーブル113は、出品された商品の取引に関する情報を管理するためのテーブルである。取引情報テーブル113の各列には、商品の取引に係る各種の情報が登録される。
【0049】
取引情報テーブル113は、例えば、「取引ID」、「商品ID」、「バイヤーのユーザID」、「配送方法ID」、「取引ステータス」、及び「配送ステータス」等を含む。「取引ID」の列には、取引を識別するためのIDが含まれる。「商品ID」の列には、出品された商品を識別するためのIDが含まれる。「バイヤーのユーザID」の列には、当該商品の購入者であるバイヤーのユーザIDが含まれる。「配送方法情報」の列には、配送方法情報が含まれる。なお、
図6に示す例では、配送方法情報として後述する配送方法IDが登録されているが、これは、後述する配送方法一覧テーブル114において当該配送方法IDに対応付けられた配送方法情報が、取引情報テーブル113の当該「配送方法情報」の列に含まれていることを意味する。「取引ステータス」の列には、当該取引の状態を示す情報が含まれる。取引の状態は、例えば、「発送待ち」、「受取評価待ち」、「受取評価完了」、「取引完了」等を含んでもよい。「配送ステータス」の列には、当該取引の配送に関する状態を示す情報が含まれる。取引の配送に関する状態は、例えば、「コード発行済」、「配送開始済」、「サイズ確定」、「配達完了」等を含んでもよい。取引の配送に関する状態は、配送者毎に異なるものであってもよい。なお、取引情報テーブル113に含まれる情報は上述したものに限らず、商品の取引に関する任意の情報を含んでもよい。
【0050】
図7を用いて、記憶部11に記憶されている配送方法一覧テーブル114について説明する。配送方法一覧テーブル114は、配送方法の一覧を管理するためのテーブルである。配送方法一覧テーブル114の各列には、配送方法に係る各種の情報が登録される。
【0051】
配送方法一覧テーブル114は、例えば、「配送方法ID」、「名前」、「梱包情報」、「配送料」、「配送者」、及び「発送場所」等を含む。「配送方法ID」の列には、配送方法を識別するためのIDが含まれる。「名前」の列には、当該配送方法の名前が含まれる。「梱包情報」の列には、梱包情報が含まれる。梱包情報は、梱包材のサイズを示す情報や、商品の重さに関する情報を含んでもよい。「配送料」の列には、当該配送方法の利用にかかる料金が含まれる。「配送者」の列には、配送者(配送業者を含む)を特定するための情報が含まれる。「発送場所」の列には、セラーが商品の発送を行う場所を示す情報が含まれる。
【0052】
図4に戻り、制御部12は、送受信部121と、売買処理部122と、配送処理部123とを有する。送受信部121は、通信I/F13及び通信ネットワークNを介して、ユーザ端末20及び配送者端末30等と各種の情報を送受信する。例えば送受信部121は、ユーザ端末20から、商品情報を含む出品要求、商品情報の閲覧要求、商品の購入申込、メッセージ、及び発送通知等を受信する。また、例えば送受信部121は、配送者端末30から、商品の配送において確定された配送方法情報等を受信する。また、送受信部121は、ユーザ端末20等に各種の情報を送信する。例えば送受信部121は、ユーザ端末20に、配送方法情報、商品情報、売買成立通知、及びメッセージ等を送信する。
【0053】
売買処理部122は、商品の売買に関する各種の処理を実行する。例えば、売買処理部122は、ユーザ端末20Sから受信した出品要求に含まれる商品情報に基づいて所定の出品処理を実行する。具体的には、例えば、出品要求に含まれる商品情報を商品情報テーブル112に登録する。また、例えば売買処理部122は、ユーザ端末20Sから受信した購入申込に基づいて所定の売買成立処理を実行する。具体的には、例えば、売買処理部122は、バイヤーのユーザIDを取引情報テーブル113の「購入者のユーザID」の列に登録する。
【0054】
配送処理部123は、商品の配送に関する各種の処理を実行する。例えば、配送処理部123は、配送者端末30等から受信した配送方法情報を取引情報テーブル113に登録する。
【0055】
(4-2)ユーザ端末20
図4に示すとおり、ユーザ端末20は、例えば、記憶部21と、制御部22と、通信I/F23と、入出力I/24とを有する。記憶部21には、電子商取引サービスを利用するためのプログラム211が記憶されている。制御部22は、例えば、表示制御部221と、入力受付部222と、送受信部223とを有する。なお、通信I/F23は、上述した
図2の通信I/F105に相当する。
【0056】
表示制御部221は、所定の表示データに基づいて、電子商取引サービスに係る各種の画面を出力装置に表示させる。例えば表示制御部221は、後述する各種の表示画面を出力装置に表示させる。
【0057】
入力受付部222は、タッチパネル等の入出力I/F24を介して各種の入力を受け付ける機能を有する。例えば入力受付部222は、ユーザによる商品情報、購入申込等の入力を受け付ける。
【0058】
送受信部223は、通信I/F23及び通信ネットワークNを介して、サーバ10等と各種の情報を送受信する。例えば送受信部223は、サーバ10から、商品情報、売買成立通知、メッセージ、発送通知、及び配送方法情報等を受信する。また、送受信部223は、サーバ10に、商品情報、出品要求、商品情報の閲覧要求、商品の購入申込、メッセージ、及び発送通知等を送信する。
【0059】
(5)動作処理
(5-1)売買処理
図8は、情報処理システム1による売買処理の動作シーケンスの一例を示す図である。売買処理では、セラーが出品した商品をバイヤーが購入する。
【0060】
(S101)まず、ユーザ端末20Sの入力受付部222は、セラーによる入力装置の操作に応じて、出品する商品に係る商品情報の入力を受け付ける。
【0061】
(S102)次に、ユーザ端末20Sの送受信部223は、セラーによる入力装置の操作に応じて、S101で受け付けた商品情報を含む出品要求をサーバ10に送信する。
【0062】
(S103)次に、サーバ10の売買処理部122は、ユーザ端末20Sから受信した出品要求に含まれる商品情報に基づいて出品処理を実行する。例えば、売買処理部122は、当該商品情報を商品情報テーブル112に登録する。これにより、他のユーザが利用するユーザ端末20は、サーバ10から当該商品情報を取得した上で、出力装置に当該商品情報を表示可能となる。
【0063】
(S105)次に、バイヤーが利用するユーザ端末20Bの表示制御部221は、バイヤーによる入力装置の操作に応じて、サーバ10から取得した表示データに基づいて出品された商品の一覧を出力装置に表示させる。ここで、当該一覧は、例えば個々の出品された商品がサムネイル画像で表されていてもよい。
【0064】
(S106)次に、バイヤーが利用するユーザ端末20Bの送受信部223は、バイヤーが入力装置の操作によって出品一覧画面に表示された特定の出品を選択すると、サーバ10に当該出品に係る商品情報の要求を送信する。
【0065】
(S107)次に、サーバ10の送受信部121は、ユーザ端末20Bから商品情報の要求を受信すると、当該要求に係る商品情報をユーザ端末20Bに送信する。
【0066】
(S108)次に、ユーザ端末20Bの表示制御部221は、サーバ10から商品情報を受信すると、当該商品情報を出力装置に表示させる。
【0067】
(S109)次に、ユーザ端末20Bの入力受付部222は、バイヤーによる入力装置の操作に応じて、商品の購入申込の入力を受け付ける。
【0068】
(S110)次に、ユーザ端末20Bの送受信部223は、受け付けた購入申込を、サーバ10に送信する。当該購入申込には、例えば、バイヤーのユーザID等が含まれる。
【0069】
(S115)次に、サーバ10の売買処理部122は、ユーザ端末20Bから購入申込を受信すると、所定の売買成立処理を実行する。例えば、売買処理部122は、バイヤーのユーザIDを取引情報テーブル113の「バイヤーのユーザID」の列に登録する。
【0070】
(S116)次に、サーバ10の送受信部121は、ユーザ端末20S及び20Bそれぞれに、売買が成立した旨を通知するための売買成立通知を送信する。
【0071】
(S117)次に、ユーザ端末20S及び20Bそれぞれの表示制御部221は、サーバ10から売買成立通知を受信すると、当該売買成立通知をそれぞれの出力装置に表示させる。
【0072】
(S118)以降は、ユーザ端末20S及びユーザ端末20Bは、サーバ10を介して、セラー及びバイヤーの間のメッセージの送受信を適宜実行する。
【0073】
(5-2)配送処理
図9は、情報処理システム1による配送処理の動作シーケンスの一例を示す図である。配送処理では、セラーが商品の配送を配送者に依頼し、配送者が当該商品をバイヤーに配送する。
【0074】
(S201)まず、ユーザ端末20Sの表示制御部221は、セラーによる入力装置の操作等に応じて、セラー用の取引画面を出力装置に表示する。
【0075】
図10は、セラー用の取引画面300の一例を示す図である。
図10に示すとおり、セラー用の取引画面300は、発送用コード301、及び発送通知選択部302等を含んでもよい。発送用コード301は、発送の手続の際に所定の端末に読み取らせるためのコードである。当該所定の端末は、発送用コード301を読み取ることにより、商品の配送を管理するための所定の配送管理情報(例えば、商品ID)を取得することができる。発送用コード301を読み取る所定の端末は、例えば、発送を販売者の居所(集荷の場合)又は配送者の営業所で行う場合は、配送者が利用する端末(配送者端末30を含む)であってよく、発送を所定の中継所(コンビニエンスストア等)で行う場合は、当該中継所に設置された端末であってよい。また、発送通知選択部302は、商品が発送されたことを示す発送通知をユーザ端末20Sからサーバ10に送信するための選択部である。セラーは、例えば発送の手続が完了した後に、当該発送通知選択部302を選択する。
【0076】
(S202)次に、セラーは発送の手続きとして、配送者に商品を受け渡す。商品の受渡場所は、上述したとおり、例えば、セラーの居所(配送者がセラーの居所に訪問して商品を集荷する場合)、配送者の営業所、及び他の中継所(コンビニエンスストア等の店舗や、外部宅配ボックス等を含む)等であってよい。
【0077】
(S203)また、セラーは、ユーザ端末20Sに表示されたセラー用の取引画面300に含まれる発送用コード301を配送者に提示する。そして、配送者は、配送者端末30を用いて、ユーザ端末20Sに表示されたセラー用の取引画面300に含まれる発送用コード301を読み取らせる。発送用コード301を読み取った配送者端末30は、当該商品の配送管理情報を取得する。配送者は、取得された当該情報に基づいて、商品の配送を管理することが可能となる。
【0078】
(S204)次に、セラーは、上述したS202及びS203等の発送の手続を行った後、取引画面300に含まれる発送通知選択部302を選択する。これにより、ユーザ端末20Sの送受信部223は、商品が発送されたことを示す発送通知をサーバ10に送信する。
【0079】
(S205)次に、サーバ10の送受信部121は、ユーザ端末20Sから発送通知を受信すると、バイヤーが利用するユーザ端末20Bに、商品が発送されたことを示す発送通知を送信する。
【0080】
(S206)次に、ユーザ端末20Bの表示制御部221は、サーバ10から発送通知を受信すると、出力装置に発送通知を表示する。
【0081】
(S207)一方、配送者端末30は、ステップS202において商品を受領すると、配送者による入力装置の操作に応じて、配送方法情報の入力を受け付ける。配送者端末30が取得する配送方法情報は、例えば、梱包情報、発送情報、受取情報、及び配送方法ID等であってよい。
【0082】
配送方法情報のうち梱包情報については、配送者は例えば、商品のサイズや重さを適宜計測(配送者端末30とは異なるデバイスや器具を用いた計測や、配送者端末30が備える計測機能を用いた計測であってよい)した上で梱包情報を決定し、決定した当該梱包情報を配送者端末30に入力してもよい。なお、梱包情報は、上述したステップS101等においてセラーがユーザ端末20Sに入力した商品情報とは異なっていてもよい。実際の配送を行う配送者によって取得された梱包情報は、セラーが決定した商品情報と比較して、実際の梱包の状況をより正確に反映している場合が多いと言えるため、バイヤーにより正確な梱包情報を通知することが可能となる。
【0083】
配送方法情報のうち発送情報については、配送者は例えば、セラーが配送者に商品を受け渡した場所(セラーの居所、配送者の営業所、及び他の中継所)を示す情報を配送者端末30に入力してもよい。
【0084】
配送方法情報のうち受取情報については、配送者は例えば、商品の配送先を決定した上で、バイヤーが商品の受取を行うことが可能な場所として当該配送先を配送者端末30に入力してもよい。配送先は、上述したとおり例えば、バイヤーの居所(玄関先や、自宅用宅配ボックス等)、配送者の営業所、及び他の中継所(コンビニエンスストア等の店舗や、外部宅配ボックス等)等を含んでもよい。
【0085】
(S208)次に、配送者端末30は、受け付けた配送方法情報をサーバ10に送信する。
【0086】
(S209)次に、サーバ10の配送処理部123は、配送者端末30から配送方法情報を受信すると、当該配送方法情報を、例えば取引情報テーブル113の「配送方法情報」の列に登録する。
【0087】
(S210)次に、サーバ10の送受信部121は、所定のタイミングで配送方法情報をユーザ端末20Bに送信する。所定のタイミングは、例えば、配送者端末30から配送方法情報を受信した後の任意のタイミングであってもよいし、配送者端末30から配送方法情報を受信してから任意に設定された所定時間が経過したときであってもよい。或いは、所定のタイミングは、例えば、配送者が利用する端末(配送者端末30に限らず他の端末であってもよい)、及びユーザ端末20B等から配送の完了を示す配送完了通知を受信したときであってもよいし、当該配送完了通知を受信してから任意に設定された所定時間が経過したときであってもよい。また、所定のタイミングは、例えば、ユーザ端末20Bから売買取引の確認リクエストが受信された後でもよく、この場合、サーバ10の送受信部121は、配送方法情報を、例えば取引画面等を表示するための表示データに含めて送信する。
【0088】
(S211)次に、ユーザ端末20Bの表示制御部221は、サーバ10から配送方法情報を受信すると、当該配送方法情報を含む所定の画面を出力装置に表示させる。当該所定の画面は、特に限定されず任意の画面であってもよいが、例えば、商品の取引に関する情報が表示されるバイヤー用の取引画面であってもよい。或いは、当該所定の画面は、例えば、プッシュ通知等による通知画面であってもよい。以上で、配送処理が終了する。
【0089】
図11は、バイヤー用の取引画面400の一例を示す図である。
図11に示すとおり、バイヤー用の取引画面400には、配送方法に関する各種情報が含まれる配送方法情報表示欄401が表示される。
図11に示す例では、配送方法情報表示欄401は、配送方法の名前402と、梱包材のイメージ403と、商品のイメージ404と、梱包材のサイズを示す情報405と、商品の重さを示す情報406と、発送場所を示す情報407と、受取可能場所を示す情報408との各種情報を含んでいる。
【0090】
バイヤーが利用するユーザ端末20Bに配送方法情報が表示されるため、バイヤーは自身が購入した個別具体的な商品との関係において配送方法を認知することが可能となる。これにより、バイヤーは配送方法を効率的に学習することが可能となる。多くの電子商取引サービスでは、ユーザは、商品を購入するバイヤーにも、商品を出品するセラーにもなり得る。すなわち、ある商品の取引においてバイヤーであったユーザは、その後の電子商取引サービスの利用時にはセラーにもなり得る。このように、将来の潜在的なセラーであるバイヤーに対して配送方法を認知乃至学習させるニーズは大きく、よって上述したように配送方法の学習が効率化される効果の恩恵は特に大きいと言える。
【0091】
バイヤーは例えば、梱包材のイメージ403や、梱包材のサイズを示す情報405を認知することで、梱包材のサイズを効率的に学習することが可能となる。また、バイヤーは例えば、商品の重さを示す情報406と、受取可能場所を示す情報408を認知することで、例えばバイヤーの居所、配送者の営業所、及び他の中継所等から、当該商品の持ち運び易さに応じた適切な受取場所を選択することが可能となる。
【0092】
配送方法情報表示欄401が含むこれら各種情報は強調表示されてもよい。強調表示の態様は特に限定されないが、テキストの色、フォント、大きさ等を変更する、点滅して表示させる、所定のオブジェクトを周囲に表示させる等の態様を含んでもよい。これにより、バイヤーに配送方法をより強く印象づける事が可能となり、配送方法の学習がより効率的になる。
【0093】
梱包材のイメージ403と、商品のイメージ404とは、重畳的(一部のみ重なる態様を含む)に表示されてもよい。これにより、梱包材の大きさを商品の大きさと比較し易くなるため、梱包材のサイズをユーザに強く印象づける事が可能となる。なお、梱包材のイメージ403は、梱包材の画像であってもよいし、梱包材を模したオブジェクトであってもよい。また、商品のイメージ404は、商品の画像(例えば、出品情報の画像)であってもよいし、商品を模したオブジェクトであってもよい。これにより、配送方法をより強くバイヤーに印象づける事が可能となり、配送方法の学習がより効率的になる。
【0094】
図12は、通知画面500、600の一例を示す図である。通知画面500は、例えば、配送方法情報が届いた旨の情報の表示欄501と、配送方法情報が含まれた通知画面(例えば、通知画面600)の表示を選択するための選択部502とを含んでもよい。バイヤーが選択部502を選択すると、通知画面500から通知画面600に遷移する。通知画面600は、例えば、配送方法に関する各種情報が含まれる配送方法情報表示欄601を含んでもよい。
【0095】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0096】
1…情報処理システム、10…サーバ、11…記憶部、111…プログラム、112…商品情報テーブル、113…取引情報テーブル、114…配送方法一覧テーブル、12…制御部、121…送受信部、122…売買処理部、123…配送処理部、13…通信I/F、20、20S、20B…ユーザ端末、21…記憶部、211…プログラム、22…制御部、221…表示制御部、222…入力受付部、223…送受信部、23…通信I/F、24…入出力I/F、30…配送者端末、100…情報処理装置、101…プロセッサ、102…メモリ、103…ストレージ、104…入出力I/F、105…通信I/F