(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】動力伝達装置
(51)【国際特許分類】
F16H 57/04 20100101AFI20240501BHJP
F16H 61/00 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
F16H57/04 G
F16H61/00
(21)【出願番号】P 2019182743
(22)【出願日】2019-10-03
【審査請求日】2022-09-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川西 裕士
(72)【発明者】
【氏名】古川 智章
(72)【発明者】
【氏名】福間 健之
(72)【発明者】
【氏名】根本 拓樹
【審査官】増岡 亘
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-364737(JP,A)
【文献】特開2005-98338(JP,A)
【文献】特開2010-276035(JP,A)
【文献】中国実用新案第206409617(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 57/04
F16H 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力を伝達する動力伝達ユニットと、
前記動力伝達ユニットが収納され、底部に冷媒が貯留されるケースと、
前記ケースの外側に着脱可能に固定される固定部、を有する電動ポンプと、
前記ケースの外側に固定され、前記ケースの底部からの前記冷媒が流入する配管部材と、
を備える動力伝達装置であって、
前記配管部材は、
第1配管と、
前記第1配管に着脱可能に連結する第2配管と、
を有し、
前記第1配管は、前記電動ポンプの前記固定部が前記第1配管の一部と前記ケースとの間に位置するように配策されており、
前記第1配管と前記第2配管とは、前記ケースの底部に貯留されている前記冷媒の液面より高い位置で連結されている、
動力伝達装置。
【請求項2】
請求項1記載の動力伝達装置であって、
前記第1配管は、前記ケースの底部から前記ケースの外側に引き出されて、
前記電動ポンプの前記固定部が前記第1配管の前記一部と前記ケースとの間に位置するように配策されている、
動力伝達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達装置に関し、詳しくは、動力伝達ユニットと、ケースと、電動ポンプと、配管部材と、を備える動力伝達装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の動力伝達装置としては、動力伝達ユニット(自動変速機)と、ケースと、電動ポンプ(電動オイルポンプ)と、配管部材(第1の配管部材)と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ケースは、動力伝達ユニットを収容する。電動ポンプは、ケースの外側に固定される固定部を備えている。配管部材は、内部に冷媒(オイル)が流通している。この装置では、電動ポンプと配管部材とをケースの外側に固定することにより、ケースに収容された動力伝達ユニットと電動ポンプと配管部材とを一体として取り扱っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の動力伝達装置では、配管部材がケースの外側で電動ポンプに近接して配策されていることがある。この場合、電動ポンプの着脱の際に配管部材が邪魔となるから、配管部材全体を外す必要が生じることがある。この場合、作業性が低下したり、内部に残留している冷媒が漏れてしまうことがある。
【0005】
本発明の動力伝達装置は、電動ポンプの着脱の際の作業性の低下を抑制すると共に冷媒漏れを抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の動力伝達装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の動力伝達装置は、
動力を伝達する動力伝達ユニットと、
前記動力伝達ユニットが収納され、底部に冷媒が貯留されるケースと、
前記ケースの外側に着脱可能に固定される固定部、を有する電動ポンプと、
前記固定部に近接して配策されると共に前記ケースの外側に固定され、前記ケースの底部からの前記冷媒が流入する配管部材と、
を備える動力伝達装置であって、
前記配管部材は、
前記電動ポンプの前記固定部に近接して配置されている第1配管と、
前記第1配管に着脱可能に連結する第2配管と、
を有し、
前記第1配管と前記第2配管とは、前記ケースの底部に貯留されている前記冷媒の液面より高い位置で連結されている、
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の動力伝達装置では、配管部材は、電動ポンプの固定部に近接して配置されている第1配管と、第1配管に着脱可能に連結する第2配管と、を備えている。これにより、配管部材全体をケースから外すことなく、第1配管と第2配管との連結を解除して第1配管を電動ポンプから離間させた状態で、電動ポンプの固定部をケースに着脱させることができるから、電動ポンプの着脱の作業性の低下を抑制することができる。そして、第1配管と第2配管とは、ケースの底部に貯留されている冷媒の液面より高い位置で連結されているから、第1配管と第2配管との連結を解除したときに冷媒が漏れることを抑制できる。この結果、電動ポンプの着脱の際の作業性の低下を抑制すると共に冷媒漏れを抑制できる。
【0009】
こうした本発明の動力伝達装置において、前記第1配管は、前記第2配管に比して変形容易に形成されていてもよい。第1配管は第2配管に比して変形容易であることから、第1配管と第2配管との連結を解除して、第1配管を変形させるだけで、第1配管を電動ポンプの固定部から離間させることができる。よって、より容易に電動ポンプの着脱作業を行なうことができる。こうした本発明の動力伝達装置において、前記第1配管は、前記ケースの外側に固定されておらず、前記第2配管は、前記ケースの外側に固定されていてもよい。第1配管がケースの外側に固定されていないから、第1配管と第2配管との連結を解除することで、第1配管を容易に電動ポンプから離間させることができる。これにより、より容易に電動ポンプの着脱作業を行なうことができる。
【0010】
第1配管が第2配管に比して変形容易に形成されている態様の本発明の動力伝達装置において、前記配管部材は、前記第1配管と前記第2配管との連結位置から前記第1配管の概ね管軸方向へ延びる直線上で前記ケースに固定されていてもよい。こうすれば、第1配管と第2配管との連結または連結を解除するときの反力で第2配管のケースへの固定が弱くなることを抑制できる。
【0011】
また、本発明の動力伝達装置において、前記第1配管は、両端のうちの一端が上方を向くように配置されてもよい。こうすれば、第1配管と第2配管との連結を解除する際に冷媒が漏れることをより抑制できる。
【0012】
そして、本発明の動力伝達装置において、前記電動ポンプは、前記ケースの前記底部に貯留されている前記冷媒を前記配管部材内へ吐出してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施例としての動力伝達装置20の構成の概略を示す構成図である。
【
図2】動力伝達装置20の外観の概略を示す外観概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の一実施例としての動力伝達装置20の構成の概略を示す構成図である。
図2は、動力伝達装置20の外観の概略を示す外観概略図である。
図2において、配管部材316は、一部のみを図示している。動力伝達装置20は、
図1,
図2に示すように、動力伝達ユニット22と、ケース24と、オイル冷却装置30と、を備える。
【0016】
動力伝達ユニット22は、入力部材からの動力を出力部材へ伝達する装置として形成されており、遊星歯車や摩擦係合要素などを有する。動力伝達ユニット22としては、例えば、入力部材としてのエンジンからの動力を変速して出力部材としての駆動軸に連結された車軸に伝達する自動変速機などを挙げることができる。
【0017】
ケース24は、
図2に示すように、動力伝達ユニット22を内部に収容しており、底部240に動力伝達ユニット22を冷却する冷媒となる作動油を貯留している。
【0018】
オイル冷却装置30は、作動油を用いて、動力伝達ユニット22の冷却を行なうよう構成されている。オイル冷却装置30は、
図1,
図2に示すように、ストレーナ300と、電動オイルポンプ310と、配管部材316と、オイルクーラ318と、を備えている。
【0019】
ストレーナ300は、網目の粗い金網またはノッチワイヤにより異物を除去するように構成されている。ストレーナ300は、ケース24の底部240に貯留される作動油の液面Lsの最低値として予め定めた最低液面より低い所定高さの位置に配置されている。
【0020】
電動オイルポンプ(電動OP)310は、
図1,
図2に示すように、電力で駆動するポンプとして構成されており、ケース24の底部240に貯留されている作動油をストレーナ300を介して吸い上げて、配管部材316内へ吐出する。ストレーナ300を介して吸い上げた作動油は、異物がストレーナ300により除去されているから、比較的清浄であるが、ストレーナ300と電動オイルポンプ310との距離が離れると、ストレーナ300と電動オイルポンプ310との間の流路で異物が混入されやすくなる。そのため、電動オイルポンプ310は、ストレーナ300の近傍、即ち、ケース24の底部240に近接して配置することが望ましい。実施例では、電動オイルポンプ310は、ケース24の底部240を含む所定範囲に形成された開口(図示せず)に、作動油の吸入口および吐出口(図示せず)をケース24の内側に向けた状態で嵌め込まれている。電動オイルポンプ310は、固定部310a~310cを有する。各固定部310a~310cは、ケース24との間に隙間ができないように、ボルト312a~312cによってケース24の外側に固定されている。固定部310a、ボルト312aは、配管部材316とケース24との間に位置している。
【0021】
配管部材316は、
図1に示すように、電動オイルポンプ310からの作動油を動力伝達ユニット22へ供給する供給流路を構成している。配管部材316の構成の詳細については、後述する。
【0022】
オイルクーラ318は、ケース24の外側に配置され、
図1に示すように、配管部材316と、冷却装置40を循環する冷却水が流通する配管部材402と、に取り付けられている。オイルクーラ318は、配管部材316内を流通する作動油と配管部材402内を流通する冷却水とを熱交換させて、作動油の温度を調整する。冷却装置40の配管部材402には、外気と冷却水とを熱交換するラジエータ404や冷却水を圧送する電動ウォーターポンプ406などが取り付けられている。冷却装置40では、電動ウォーターポンプ406の出力を調整することで冷却水の温度を調整している。なお、冷却装置40としては、動力伝達ユニット22が、入力部材としてのエンジンからの動力を変速して出力部材としての駆動軸に連結された車軸に伝達する自動変速機である場合には、エンジンを冷却水を用いて冷却するエンジン冷却装置などを挙げることができる。
【0023】
こうして構成された動力伝達装置20では、ケース24の底部240に貯留している作動油を電動オイルポンプ310を用いて吸い上げて配管部材316内に供給する。配管部材316内の作動油は、オイルクーラ318で温度が調整されて、動力伝達ユニット22に供給される。動力伝達ユニット22に供給された作動油は、動力伝達ユニット22を構成する部品、例えば、遊星歯車や摩擦係合要素を潤滑、冷却した後に、ケース24と動力伝達ユニット22との隙間で構成される戻り流路330を通り、ケース24の底部240へ戻る。つまり、作動油は、ケース24の底部240、電動オイルポンプ310、オイルクーラ318、動力伝達ユニット22、戻り流路330、ケース24の底部240をこの順で循環している。
【0024】
ここで、配管部材316について説明する。配管部材316は、
図2に示すように、第1~第3配管316a~316cを備える。第1~第3配管316a~316cは、この順で連結されている。なお、第3配管316cと動力伝達ユニット22との間は、複数の配管が連結されているが、これらの配管は本発明の中核をなさないので、
図2において図示を省略すると共に説明を省略する。
【0025】
第1配管316aは、比較的に容易に変形するゴムなどの材料により形成されている。第1配管316aの両端のうちの一方の端は、ケース24内の電動オイルポンプ310の吐出口に連結されている。第1配管316aは、ケース24の底部240から外側に引き出されて、ケース24の外側で電動オイルポンプ310の下方を固定部310aに重なるように
図2の概ね水平方向に配策された後略直角に上方へ向けて屈曲して、第1配管316aの電動オイルポンプ310の吐出口に連結されていないほうの端が上方を向くように配策されている。
【0026】
第2配管316bは、第1配管316aより変形し難い鋼などの材料により形成されている。第2配管316bは、屈曲しながら、ケース24の概ね上下方向に配策されている。第2配管316bの両端のうちの一端は、ケース24の底部240に貯留されている作動油の液面Lsより高い位置で、第1配管316aの電動オイルポンプ310の吐出口に連結されていないほうの端に連結部材140により着脱可能に連結されている。第2配管316bの両端のうち第1配管316aに連結されていないほうの端は、第3配管316cに連結されている。第2配管316bは、第1配管316aとの連結位置から第1配管316aの概ね管軸方向に上方へ延びる直線L上に配置された固定部材320によりケース24の外側に着脱可能に固定されている。
【0027】
第3配管316cは、第2配管316bと同一の材料により形成されている。第3配管316cの両端のうちの一端は、第2配管316bの第1配管316aと連結されていないほうの端に連結されている。第3配管316cの両端のうち第2配管316bと連結されていないほうの端は、図示しない他の配管の端に連結されている。
【0028】
実施例の動力伝達装置20では、修理や点検のために電動オイルポンプ310を着脱する際に、配管部材316の一部(第1配管316aの一部)が電動オイルポンプ310の一部(固定部310a,ボルト312a)と重なっていることから、配管部材316の少なくとも一部を電動オイルポンプ310から離間させた状態で電動オイルポンプ310を着脱する必要がある。このとき、配管部材316全体をケース24から外すことなく、第1配管316aと第2配管316bとの連結を解除して邪魔な第1配管316aを電動オイルポンプ310から離間させた状態で、ボルト312a~312cを着脱して、電動オイルポンプ310をケース24に着脱することができる。これにより、電動オイルポンプ310の着脱の作業性の低下を抑制することができる。第1配管316aと第2配管316bとは、ケース24の底部240に貯留されている作動油の液面Lsより高い位置で連結されていることから、第1配管316aと第2配管316bとの連結を解除したときに第1配管316aから作動油が漏れることを抑制できる。したがって、電動オイルポンプ310の着脱の作業性の低下を抑制すると共に作動油漏れを抑制できる。
【0029】
また、実施例の動力伝達装置20では、第1配管316aが第2配管316bより変形容易に形成されているから、第1配管316aと第2配管316bとの連結を解除して、第1配管316aを変形させるだけで、第1配管316aを電動オイルポンプ310の固定部310aから離間させることができる。よって、より容易に電動オイルポンプ310の着脱作業を行なうことができる。
【0030】
さらに、実施例の動力伝達装置20では、第2配管316bは、第1配管316aとの連結位置から第1配管316aの概ね管軸方向に上方へ延びる直線L上に配置された固定部材320によりケース24の外側に固定されているから、第1配管316aと第2配管316bとの連結または連結を解除したときに反力で第2配管316bのケース24への固定が弱くなることを抑制できる。
【0031】
そして、実施例の動力伝達装置20では、第1配管316aは、電動オイルポンプ310の吐出口に連結されていないほうの端が上方を向くように配策されているから、第1配管316aと第2配管316bとの連結を解除する際に作動油が漏れることを抑制できる。
【0032】
以上説明した実施例の動力伝達装置20によれば、配管部材316を、電動オイルポンプ310の固定部310aに近接して配置されている第1配管316aと、第1配管316aに着脱可能に連結する第2配管316bと、を備え、第1配管316aと第2配管316bとを、ケース24の底部240に貯留されている作動油の液面Lsより高い位置で連結することにより、電動オイルポンプ310の着脱の作業性の低下を抑制すると共に作動油漏れを抑制できる。
【0033】
実施例の動力伝達装置20では、第1配管316aと第2配管316bとを連結部材140により連結している。しかしながら、第1配管316aと第2配管316bとを液面Lsより高い位置で連結すればよいから、連結部材140を用いずに第1配管316aを第2配管316bへ挿入することで第1配管316aと第2配管316bとを連結してもよい。
【0034】
実施例の動力伝達装置20では、第1配管316aを第2配管316bより変形容易に形成している。しかしながら、第1配管316aの変形のしやすさを第2配管316bと同一としたり、第1配管316aを第2配管316bより変形し難く形成してもよい。
【0035】
実施例の動力伝達装置20では、第2配管316bがケース24の外側に固定されている。しかしながら、配管部材316のケース24の外側への固定箇所は第2配管316bに限定されるものではなく、例えば、第2配管316bに代えて第1配管316aや第3配管316cが固定されていてもよいし、配管部材316の複数箇所がケース24の外側に固定されていてもよい。
【0036】
実施例の動力伝達装置20では、第2配管316bは、第1配管316aとの連結位置から第1配管316aの概ね管軸方向に上方へ延びる直線L上に配置された固定部材320によりケース24の外側に固定されている。しかしながら、直線L上から外れた位置に配置した固定部材320で第2配管316bをケース24に固定してもよい。
【0037】
実施例の動力伝達装置20では、第1配管316aを、電動オイルポンプ310の吐出口に連結されていないほうの端が上方を向くように配策している。しかしながら、第1配管316aの電動オイルポンプ310の吐出口に連結されていないほうの端を水平方向や下方に向くように配策してもよい。
【0038】
実施例の動力伝達装置20では、オイル冷却装置30において、動力伝達ユニット22を作動油を用いて潤滑・冷却している。しかしながら、動力伝達ユニット22を潤滑しない場合には、冷却水など作動油と異なる冷媒で冷却してもよい。この場合、電動オイルポンプ310に代えて電動ウォーターポンプなどの冷媒を第1配管316aへ吐出する電動ポンプを用いればよい。
【0039】
実施例の動力伝達装置20では、第1配管316aを電動オイルポンプ310からの作動油が直接流入するものとしている。しかしながら、第1配管316aは、ケース24の底部240に貯留されている作動油が流入すればよいから、電動オイルポンプ310からの作動油が直接流入せずに、何かの装置を介して流入しても構わない。
【0040】
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、動力伝達ユニット22が「動力伝達ユニット」に相当し、ケース24が「ケース」に相当し、電動オイルポンプ310が「電動ポンプ」に相当し、配管部材316が「配管部材」に相当し、第1配管316aが「第1配管」に相当し、第2配管316bが「第2配管」に相当する。
【0041】
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0042】
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、動力伝達装置の製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0044】
20 動力伝達装置、22 動力伝達ユニット、24 ケース、30 オイル冷却装置、40 冷却装置、140 連結部材、240 底部、300 ストレーナ、310 電動オイルポンプ、310a~310c 固定部、312a~312c ボルト、316 配管部材、316a 第1配管、316b 第2配管、316c 第3配管、318 オイルクーラ、320 固定部材、330 戻り流路、402 配管部材、404 ラジエータ、406 電動ウォーターポンプ。