(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240501BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2020048689
(22)【出願日】2020-03-19
【審査請求日】2022-09-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000136136
【氏名又は名称】株式会社PFU
(74)【代理人】
【識別番号】100145838
【氏名又は名称】畑添 隆人
(74)【代理人】
【識別番号】100103137
【氏名又は名称】稲葉 滋
(74)【代理人】
【識別番号】100216367
【氏名又は名称】水谷 梨絵
(72)【発明者】
【氏名】中村 剛啓
(72)【発明者】
【氏名】澤田 敬
(72)【発明者】
【氏名】毛木 達也
【審査官】石坂 博明
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-093579(JP,A)
【文献】特開2006-079290(JP,A)
【文献】特開2008-181508(JP,A)
【文献】特開2002-007744(JP,A)
【文献】特開2011-008718(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
第一の組織に属するユーザから、該ユーザが所望する文書データの生成に用いられる素材データを取得する素材データ取得手段と、
前記素材データと該素材データを一意に識別可能な識別情報とを関連付けて記憶する素材データ記憶手段と、
前記素材データ及び前記識別情報を含む前記文書データを生成する文書データ生成手段と、
前記文書データを前記第一の組織のユーザへ送信する文書データ送信手段と、
前記第一の組織から前記文書データ又は該文書データに基づき出力された文書を取得した、該第一の組織とは異なる第二の組織に属するユーザから、前記文書に係るイメージを取得するイメージ取得手段と、
前記イメージから前記識別情報を認識する識別情報認識手段と、
前記識別情報に基づき、前記素材データ記憶手段から前記素材データを索出する素材データ索出手段と、
索出された前記素材データを前記第二の組織に属するユーザに送信する素材データ送信手段と、
前記識別情報認識手段による識別情報の認識数を、該識別情報に係る前記第一の組織毎に算出し、更に、前記第二の組織のユーザから取得したイメージに係る識別情報の認識数を、該第二の組織毎に算出する、認識数算出手段と、
前記第一の組織のユーザから取得した素材データに基づく文書データの生成数を算出する生成数算出手段と、
前記第一の組織に係る前記生成数及び前記第一の組織に係る前記認識数に基づいて、前記第一の組織による該情報処理装置の使用料を算出し、更に、前記第二の組織に係る前記認識数に基づいて、前記第二の組織による該情報処理装置の使用料を算出する、使用料算出手段と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記文書データ生成手段は、前記素材データ及び前記識別情報の割り付けの定義を含む文書定義に従い、前記文書データを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記文書に係るイメージは、前記文書又は該文書に追記処理がなされた加工文書を読み取ることで得られるイメージである、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記文書データは前記識別情報として一次元バーコード又は二次元バーコードを含む、
請求項1から3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記識別情報認識手段は、前記イメージに含まれる一次元バーコード又は二次元バーコードから前記識別情報を認識する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
各ユーザの認証情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
各ユーザから前記認証情報を取得することで各ユーザを認証する認証手段と、を更に備え、
前記認証手段によりユーザが認証されることで、該ユーザからの素材データに係る前記文書データの生成及び該ユーザからの前記イメージに係る識別情報の認識が可能となる、
請求項1から5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザ情報記憶手段は、各ユーザの認証情報と、該ユーザの前記文書データの生成数及び/又は前記識別情報の認識数とを関連付けて記憶する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが、
第一の組織に属するユーザから、該ユーザが所望する文書データの生成に用いられる素材データを取得する素材データ取得ステップと、
前記素材データと該素材データを一意に識別可能な識別情報とを関連付けて記憶する素材データ記憶ステップと、
前記素材データ及び前記識別情報を含む前記文書データを生成する文書データ生成ステップと、
前記文書データを前記第一の組織のユーザへ送信する文書データ送信ステップと、
前記第一の組織から前記文書データ又は該文書データに基づき出力された文書を取得した、該第一の組織とは異なる第二の組織に属するユーザから、前記文書に係るイメージを取得するイメージ取得ステップと、
前記イメージから前記識別情報を認識する識別情報認識ステップと、
前記識別情報に基づき、前記素材データ記憶ステップで記憶された前記素材データを索出する素材データ索出ステップと、
索出された前記素材データを前記第二の組織に属するユーザに送信する素材データ送信ステップと、
前記識別情報認識ステップにおける識別情報の認識数を、該識別情報に係る前記第一の組織毎に算出し、更に、前記第二の組織のユーザから取得したイメージに係る識別情報の認識数を、該第二の組織毎に算出する、認識数算出ステップと、
前記第一の組織のユーザから取得した素材データに基づく文書データの生成数を算出する生成数算出ステップと、
前記第一の組織に係る前記生成数及び前記第一の組織に係る前記認識数に基づいて、前記第一の組織による該コンピュータの使用料を算出し、更に、前記第二の組織に係る前記認識数に基づいて、前記第二の組織による該コンピュータの使用料を算出する、使用料算出ステップと、
を実行する方法。
【請求項9】
コンピュータを、
第一の組織に属するユーザから、該ユーザが所望する文書データの生成に用いられる素材データを取得する素材データ取得手段と、
前記素材データと該素材データを一意に識別可能な識別情報とを関連付けて記憶する素材データ記憶手段と、
前記素材データ及び前記識別情報を含む前記文書データを生成する文書データ生成手段と、
前記文書データを前記第一の組織のユーザへ送信する文書データ送信手段と、
前記第一の組織から前記文書データ又は該文書データに基づき出力された文書を取得した、該第一の組織とは異なる第二の組織に属するユーザから、前記文書に係るイメージを取得するイメージ取得手段と、
前記イメージから前記識別情報を認識する識別情報認識手段と、
前記識別情報に基づき、前記素材データ記憶手段から前記素材データを索出する素材データ索出手段と、
索出された前記素材データを前記第二の組織に属するユーザに送信する素材データ送信手段と、
前記識別情報認識手段による識別情報の認識数を、該識別情報に係る前記第一の組織毎に算出し、更に、前記第二の組織のユーザから取得したイメージに係る識別情報の認識数を、該第二の組織毎に算出する、認識数算出手段と、
前記第一の組織のユーザから取得した素材データに基づく文書データの生成数を算出する生成数算出手段と、
前記第一の組織に係る前記生成数及び前記第一の組織に係る前記認識数に基づいて、前記第一の組織による該コンピュータの使用料を算出し、更に、前記第二の組織に係る前記認識数に基づいて、前記第二の組織による該コンピュータの使用料を算出する、使用料算出手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、文書のデータ化のための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、読み込んだ画像内の文字のビットマップ画像からフォントデータを作成するときに、あらかじめユーザの所有フォントからマッチング辞書と埋め込み用データを作成しておき、文字認識の結果を使いフォント認識を行い、マッチした場合は作成済みのフォントデータを埋め込むことで、フォントデータへの変換処理を減らし処理の効率を良くする技術が提案されている(特許文献1を参照)。
【0003】
また、有料情報提供装置から提供されたデータに基づく原画像及び該データに付加された付加情報に基づく副画像を同一の記録用紙に形成させ、このような画像が形成された記録用紙の複写処理を実行する場合に、記録用紙から原画像及び副画像を読み取り、読み取った副画像が示す付加情報を更新した更新付加情報を有料情報提供装置へ要求し、有料情報提供装置から提供された更新付加情報の料金情報が示す料金を徴収できた場合に、読み取った原画像に対するオリジナルデータを有料情報提供装置から再度取得して記録用紙に形成する技術が提案されている(特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-208872号公報
【文献】特開2005-236445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、帳票等の文書(紙又は電子ファイル)の組織間での受け渡しを伴う業務において、文書を発行し、組織間で当該文書を受け渡し、受取先の組織において当該文書に係るデータを業務システムに入力する作業(所謂パンチ入力)が行われている。また、このような業務を効率化するために、OCR(Optical Character Recognition)による入力補助や、データの受け渡しを電子的に行う所謂EDI(Electronic Data Interchange)等、種々の技術が提案されている。
【0006】
しかし、OCRによる入力補助を行った場合、認識処理で待ち時間が発生するだけでなく、認識精度は100%とはならないため、ユーザの目視による確認作業が必要となる。また、EDIについては、業界ごとに規格が異なること、取引の双方が通信プロトコルやデータフォーマット等を統一する必要があること、等の障害があるため、全ての取引先をカバーするEDIを導入することは困難であった。
【0007】
本開示は、上記した問題に鑑み、組織間で受け渡しされる文書のデータ化に係る精度及び処理速度を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一例は、第一の組織に属するユーザから、該ユーザが所望する文書データの生成に用いられる素材データを取得する素材データ取得手段と、前記素材データと該素材データを一意に識別可能な識別情報とを関連付けて記憶する素材データ記憶手段と、前記素材データ及び前記識別情報を含む前記文書データを生成する文書データ生成手段と、前記文書データを前記第一の組織のユーザへ送信する文書データ送信手段と、前記第一の組織から前記文書データ又は該文書データに基づき出力された前記文書を取得した、該第一の組織とは異なる第二の組織に属するユーザから、前記文書に係るイメージを取得するイメージ取得手段と、前記イメージから前記識別情報を認識する識別情報認識手段と、前記識別情報に基づき、前記素材データ記憶手段から前記素材データを索出する素材データ索出手段と、索出された前記素材データを前記第二の組織に属するユーザに送信する素材データ送信手段と、を備える、情報処理装置である。
【0009】
本開示は、情報処理装置、システム、コンピュータによって実行される方法又はコンピュータに実行させるプログラムとして把握することが可能である。また、本開示は、そのようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものとしても把握できる。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、文書のデータ化に係る精度及び処理速度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係るシステムの構成を示す概略図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理装置の機能構成の概略を示す図である。
【
図3】実施形態に係る文書データ(文書イメージ)の例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る文書生成処理の流れの概要を示すフローチャートである。
【
図5】実施形態に係る素材データ取得処理の流れの概要を示すフローチャートである。
【
図6】実施形態に係る文書発行元利用料算出処理の流れの概要を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態に係る文書受取先利用料算出処理の流れの概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示に係る情報処理装置、方法及びプログラムの実施の形態を、図面に基づいて説明する。但し、以下に説明する実施の形態は、実施形態を例示するものであって、本開示に係る情報処理装置、方法及びプログラムを以下に説明する具体的構成に限定するものではない。実施にあたっては、実施の態様に応じた具体的構成が適宜採用され、また、種々の改良や変形が行われてよい。
【0013】
本実施形態では、本開示に係る情報処理装置、方法及びプログラムを、請求書や発注書、申込書、契約書等の文書を管理する文書管理システムにおいて実施した場合の実施の形態について説明する。但し、本開示に係る情報処理装置、方法及びプログラムは、文書のデータ化に係る技術について広く用いることが可能であり、本開示の適用対象は、実施形態において示した例に限定されない。
【0014】
<システムの構成>
図1は、本実施形態に係るシステムの構成を示す概略図である。本実施形態に係るシステムは、ネットワークに接続されることで互いに通信可能な情報処理装置1、文書発行元ユーザ端末9a、及び文書受取先ユーザ端末9bを備える。
【0015】
情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置14、NIC(Network Interface Card)15等の通信ユニット、等を備えるコンピュータである。但し、情報処理装置1の具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、情報処理装置1は、単一の筐体からなる装置に限定されない。情報処理装置1は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。
【0016】
文書発行元ユーザ端末9aは、文書の発行サービスを利用するユーザによって使用されるコンピュータであり、文書受取先ユーザ端末9bは、文書の認識サービスを利用するユーザによって使用されるコンピュータである。ユーザ端末9a、9bは、何れも、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信ユニット、入力装置、出力装置等(図示は省略する)を備えるコンピュータである。但し、ユーザ端末9a、9bの具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、ユーザ端末9a、9bは、単一の筐体からなる装置に限定されない。ユーザ端末9a、9bは、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。ユーザは、これらのユーザ端末9a、9bを介して情報処理装置1を利用する。但し、ユーザは、1のユーザ端末から、文書発行元ユーザとして文書の発行サービスを利用し、同時に、文書受取先ユーザとして文書の認識サービスを利用することも可能である。
【0017】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成の概略を示す図である。情報処理装置1は、記憶装置14に記録されているプログラムが、RAM13に読み出され、CPU11によって実行されて、情報処理装置1に備えられた各ハードウェアが制御されることで、文書定義データベース(文書定義部)21、ユーザ管理データベース(ユーザ情報記憶部)22、認証部23、素材データ取得部24、文書データベース(素材データ記憶部)25、文書データ生成部26、生成数算出部27、文書データ送信部28、イメージ取得部29、識別情報認識部30、認識数算出部31、素材データ索出部32、素材データ送信部33及び使用料算出部34を備える情報処理装置として機能する。なお、本実施形態及び後述する他の実施形態では、情報処理装置1の備える各機能は、汎用プロセッサであるCPU11によって実行されるが、これらの機能の一部又は全部は、1又は複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。
【0018】
本実施形態に係る情報処理装置1は、例えばクラウド上に実装され、文書発行元ユーザから文書のコンテンツとしての素材データを受信すると、受信された素材データと文書IDとを関連付けて文書データベース25に保存し、素材データと一次元バーコード又は二次元バーコードに変換した文書IDとを文書定義に従ってレイアウトすることで文書を生成する。そして、文書発行元ユーザは、生成された文書を紙媒体又は電子ファイル等を用いて文書受取先に受け渡し、文書受取先ユーザは、受け取った文書のイメージを、情報処理装置1にアップロードする。情報処理装置1は、文書データ(文書イメージ)から、文書内の任意の場所に一次元バーコード又は二次元バーコードとして埋め込まれた文書IDを認識し、当該文書IDで文書データベース25を検索して素材データを取得し、文書受取先ユーザに素材データを提供する。
【0019】
更に、本実施形態に係る情報処理装置1は、情報処理装置1のユーザに対してシステム利用料を請求するが、この際、文書発行元ユーザのシステム利用料を、情報処理装置1を用いて出力された文書が文書受取先からアップロードされて認識された量に応じて減額することで、システム利用のインセンティブとする。
【0020】
文書定義データベース(文書定義部)21は、文書定義が蓄積されているデータベースである。文書定義データベース21には、文書の定義毎に、文書定義IDと、文書データ(文書イメージ)の生成のために必要な文書定義とが関連づけられて蓄積されている。システムのユーザは、文書定義IDを指定することで、文書の生成に用いる文書定義を指定することが出来る。ここで、文書定義は、文書のフォーマットを定めるデータであり、入力項目の割り付けを定義するレイアウト情報、罫線情報、フィールド名情報、定型文字列情報等を含む。
【0021】
ユーザ管理データベース(ユーザ情報記憶部)22は、ユーザ毎に、各ユーザの認証情報(例えば、ユーザID及びパスワード)と、当該ユーザが使用する1又は複数の文書定義IDと、当該ユーザの文書データ(文書イメージ)の生成数(出力文書数)と、当該ユーザが発行した文書の文書IDのうち他の組織によって認識された文書IDの数(発行文書認識数)と、他の組織によって発行された文書を認識した数(受取文書認識数)とを関連付けて記憶する。
【0022】
本実施形態において、情報処理装置1は、Webサイトとしてユーザ登録インターフェースを提供し、ユーザは、当該ユーザ登録インターフェースを介してユーザID、パスワード、及び文書定義(又は、文書定義ID)等の、システム利用に必要な情報を送信する。ここで、ユーザは、使用したい文書定義を、文書定義データベース21に既に存在する既存の文書定義から選択してもよいし、文書定義データベース21にない新たな文書定義を登録してもよい。既存の文書定義から選択する場合、ユーザは、使用したい文書定義IDを指定すればよい。一方、新たな文書定義を登録する場合、ユーザから送信された文書定義は、文書定義データベース21に新規登録され、当該文書定義に対応する文書定義IDが発行される。ユーザ管理データベース22は、ユーザから提供されたユーザID、パスワード、及び文書定義ID等の情報を互いに関連づけたユーザデータを、ユーザ管理データベース22に追加し、ユーザに対して登録通知を送信する。登録通知は、ユーザ端末9a、9bによって受信される。
【0023】
認証部23は、各ユーザから認証情報を取得することで各ユーザを認証する。認証部23によりユーザが認証されることで、当該ユーザからの素材データに係る文書データ(文書イメージ)の生成、及び当該ユーザからアップロードされるイメージに係る文書IDの認識が可能となる。
【0024】
素材データ取得部24は、文書発行元の組織(第一の組織)に属するユーザ(文書発行元ユーザ)から、当該ユーザが所望する文書データ(文書イメージ)の生成に用いるための素材データを取得する。ここで、文書発行元ユーザから取得される素材データには、例えば、生成したい文書が請求書である場合、請求書の発行に必要となる、取引先、品名、数量、金額、銀行名、支店名、口座番号等の情報が含まれる。
【0025】
文書データベース(素材データ記憶部)25は、システムによって生成された文書の情報が蓄積されているデータベースであり、素材データと、当該素材データを用いて生成された文書の文書データ(文書イメージ)と、当該文書を一意に識別可能な識別情報(文書ID)と、当該文書の発行元ユーザのユーザIDと、を関連付けて記憶する。システムのユーザは、ユーザ端末9aから情報処理装置1に対して素材データを登録して文書生成依頼を行うことで、所望の文書を取得する。
【0026】
文書データ生成部26は、入力項目の割り付けを定義する文書定義(使用する文書定義は、文書定義IDを指定することで特定される)に従って、素材データ及び文書IDを含む文書データ(文書イメージ)を生成する。
【0027】
図3は、本実施形態に係る文書データ(文書イメージ)の例を示す図である。
図3に示された文書データには、素材データ(取引先、品名、数量、金額、銀行名、支店名、口座番号等)、罫線、フィールド名、定型文字及び文書IDが、文書定義に従ってレイアウトされている。本実施形態では、文書データは文書IDとして一次元バーコード又は二次元バーコード8を含む。但し、文書IDの文書データへの出力形式は、本実施形態において例示した一次元バーコード又は二次元バーコード8に限定されない。文書IDは、画像認識や光学認識等の技術を用いて特定可能な形式で出力/認識されればよく、その形式は限定されない。文書IDは、例えば、文字列として出力されてもよい。
【0028】
生成数算出部27は、文書発行元ユーザから取得した素材データに基づく文書データの生成数(出力文書数)を算出する。
【0029】
文書データ送信部28は、文書データを文書発行元ユーザへ送信する。
【0030】
イメージ取得部29は、文書発行元から文書データ又は当該文書データに基づき出力された文書(紙等)を取得した、当該文書発行元とは異なる文書受取先の組織(第二の組織)に属するユーザから、文書に係るイメージ(文書データ自体、又は画像化インターフェースによりイメージ化された文書イメージ)を取得する。ここで、文書に係るイメージは、文書又は当該文書に追記処理(押印等)がなされた加工文書を読み取ることで得られるイメージであってもよい。
【0031】
識別情報認識部30は、イメージから文書IDを認識する。上述の通り、本実施形態では、文書データは文書IDとして一次元バーコード又は二次元バーコードを含み、識別情報認識部30は、イメージに含まれる一次元バーコード又は二次元バーコードから文書IDを認識する。この際、イメージ中のバーコード部分を特定し、バーコードが示す文書IDを認識するための認識技術には、既存の認識技術又は将来開発され得る認識技術が採用されてよい。また、本実施形態では、文書IDを一次元バーコード又は二次元バーコードの形式でイメージに出力し、認識する例について説明するが、文書IDは、画像認識や光学認識等の技術を用いて特定可能な形式で出力/認識されればよく、その形式は限定されない。文書IDは、例えば、文字列として出力され、所謂OCR等の文字認識技術を用いて認識されてもよい。
【0032】
認識数算出部31は、識別情報認識部30による文書IDの認識数(発行文書認識数)を、当該文書IDに係る文書発行元毎に算出する。更に、認識数算出部31は、文書受取先ユーザから取得したイメージに係る文書IDの認識数(受取文書認識数)を、当該文書受取先毎に算出する。
【0033】
素材データ索出部32は、文書IDに基づき、文書データベース25から素材データを索出する。
【0034】
素材データ送信部33は、索出された素材データを文書受取先に属するユーザに送信する。
【0035】
使用料算出部34は、文書発行元に係る生成数(出力文書数)及び文書発行元に係る発行文書認識数に基づいて、文書発行元による装置の使用料を算出する。また、使用料算出部34は、文書受取先に係る受取文書認識数に基づいて、文書受取先による装置の使用料を算出する。
【0036】
<処理の流れ>
次に、本実施形態に係る情報処理装置1によって実行される処理の流れを説明する。なお、以下に説明する処理の具体的な内容及び処理順序は、本開示を実施するための一例である。具体的な処理内容及び処理順序は、本開示の実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
【0037】
図4は、本実施形態に係る文書生成処理の流れの概要を示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、文書発行元ユーザ端末9aによって送信された認証情報が受信されたことを契機として実行される。
【0038】
ステップS101からステップS104では、ユーザが認証され、アクセストークンが発行される。認証部23は、文書発行元ユーザ端末9aによって送信された、ユーザID及びパスワードを含む認証情報を受信し(ステップS101)、ユーザ管理データベース22を検索することで、当該ユーザが登録済みのユーザであるか否かを確認する(ステップS102)。登録済みのユーザであることが確認(認証)されると、認証部23は、アクセストークンを発行し(ステップS103)、対象の文書発行元ユーザ端末9aに対して、当該アクセストークンを送信する(ステップS104)。但し、ユーザを認証するために採用される具体的な技術は、ユーザID及びパスワードに限定されない。ユーザ認証のための手段としては、例えば、電子証明書を用いた認証や、生体認証等、その他の認証手段が採用されてもよい。その後、処理はステップS105へ進む。
【0039】
アクセストークンを受信したユーザ端末9aにおいて、ユーザは、文書の作成に必要な情報を入力し、アクセストークンとともにシステムに対して送信する。ここで、文書の作成に必要な情報は、素材データ、及びこれらの素材データをレイアウトするための文書定義を特定するための文書定義IDである。即ち、ユーザ端末9aは、システムに文書生成を依頼するにあたって、アクセストークン、素材データ、及び文書定義IDを含む文書生成依頼を、システムに対して送信する。
【0040】
ステップS105からステップS107では、文書IDが発行され、素材データがデータベースに登録される。素材データ取得部24は、ユーザ端末9aによって送信された、アクセストークン、素材データ、及び文書定義IDを含む文書生成依頼を受信し(ステップS105)、認証部23は、アクセストークンを参照することで、受信された文書生成依頼が認証済みのユーザから送信されたものであることを確認する。そして、受信された文書生成依頼が認証済みのユーザから送信されたものである場合、文書データベース25は、システムによって生成された文書を一意に識別可能な文書IDを発行し(ステップS106)、文書IDと素材データとを関連付けて、文書データベース25に登録する(ステップS107)。その後、処理はステップS108へ進む。
【0041】
ステップS108では、ユーザ管理データベース22の出力文書数が更新される。生成数算出部27は、文書発行元ユーザから取得した素材データに基づく文書データ(文書イメージ)の生成数(出力文書数)を1加算し、ユーザ管理データベース22は、各ユーザの認証情報(ユーザID、パスワード)と、当該ユーザの文書イメージの生成数(出力文書数)とを関連付けて記憶する。その後、処理はステップS109へ進む。
【0042】
ステップS109からステップS111では、文書定義に従って文書イメージが生成及び送信される。文書データ生成部26は、文書生成依頼に含まれる文書定義IDを参照して文書定義データベース21から文書定義を取得し(ステップS109)、取得された文書定義に従って素材データ及び文書IDをレイアウトすることで、素材データ及び文書IDを含む文書データ(文書イメージ)を生成する(ステップS110)。本実施形態では、この際、文書IDは一次元バーコード又は二次元バーコードの形式に変換される。また、ここで生成された文書イメージは、ステップS106で発行された文書ID及び文書生成依頼を行ったユーザのユーザIDに関連づけられて文書データベース25に登録される。
【0043】
ここで、文書イメージには、例えば、PDF形式が用いられてよい。但し、文書イメージは、ユーザ側でそのまま文書として表示又は印刷可能な形式のデータであればよく、ファイル形式やデータ形式等は限定されない。そして、文書データ送信部28は、ステップS110で生成された文書データ(文書イメージ)を、文書生成依頼を行なった文書発行元ユーザのユーザ端末9aに対して送信する(ステップS111)。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0044】
但し、ステップS105からステップS111に係る処理は、ステップS103において発行されたアクセストークンの有効期限が切れるまで、異なる文書について繰り返し実行されてもよい。
【0045】
文書生成依頼を行なった文書発行元ユーザのユーザ端末9aは、ステップS110で送信された文書イメージを受信する。文書イメージを受信した文書発行元ユーザは、受信した文書イメージに基づく文書を文書受取先ユーザに対して送るが、この際、文書発行元ユーザが文書受取先ユーザに対して文書を送る方法は限定されない。例えば、文書発行元ユーザは、文書イメージのファイルを電子データのまま文書受取先ユーザに受け渡してもよいし(電子メール添付、ファイル共有、電磁的記録媒体送付等、データの受け渡し方法は限定されない)、文書イメージが印刷された紙媒体等を文書受取先ユーザに受け渡してもよい。文書受取先ユーザは、何らかの手段で送られた文書を、文書発行元ユーザから受け取る。なお、文書発行元ユーザ及び文書受取先ユーザは、必要に応じて当該文書にサインや押印、追加の書き込み等を行なってよい。即ち、本実施形態に係るシステムによれば、文書の受取先が当該システムを導入していない場合でも、通常の紙の請求書として利用できるため、文書発行元は、文書受取先のシステム対応状況によって文書の発行方法を変える等の煩雑な対応をする必要がない。
【0046】
図5は、本実施形態に係る素材データ取得処理の流れの概要を示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、文書受取先ユーザ端末9bによって送信された認証情報が受信されたことを契機として実行される。
【0047】
ステップS201からステップS204では、ユーザが認証され、アクセストークンが発行される。ステップS201からステップS204における処理の内容は、認証される対象が文書発行元ユーザであるか文書受取先ユーザであるかが異なる点を除いて、
図4を参照して説明した文書生成処理のステップS101からステップS104の処理と概略同様であるため、説明を省略する。その後、処理はステップS205へ進む。
【0048】
文書受取先ユーザは、文書発行元から送られた文書を受け取ると、当該文書をスキャナやMFP(Multi-function printer)、カメラ等の画像化インターフェースで撮像することで、文書イメージを作成する。但し、電子データの状態で文書を受信した場合には、撮像による文書イメージの作成処理は不要である。文書受取先ユーザは、アクセストークンを受信したユーザ端末9bにおいて、文書イメージを、アクセストークンとともにシステムに対して送信する。ここで、文書イメージは、撮像によって作成されたものであってもよいし、文書発行元から受信した電子データ自体であってもよい。即ち、ユーザ端末9bは、システムに文書認識を依頼するにあたって、アクセストークン及び文書イメージを含む文書認識依頼を、システムに対して送信する。
【0049】
ステップS205及びステップS206では、文書イメージ内のバーコード等から文書IDが認識される。イメージ取得部29は、文書受取先ユーザのユーザ端末9bによって送信された、アクセストークン及び文書イメージを含む文書認識依頼を受信し(ステップS205)、認証部23は、アクセストークンを参照することで、受信された文書認識依頼が認証済みのユーザから送信されたものであることを確認する。そして、受信された文書認識依頼が認証済みのユーザから送信されたものである場合、識別情報認識部30は、文書イメージに含まれる一次元バーコード又は二次元バーコード等から、文書IDを認識する(ステップS206)。その後、処理はステップS207へ進む。
【0050】
ステップS207からステップS209では、文書IDに基づいて素材データが索出され、文書IDの認識数が更新される。素材データ索出部32は、ステップS206で認識された文書IDに基づいて文書データベース25を検索し、当該文書IDに対応する素材データを索出する(ステップS207)。また、認識数算出部31は、ステップS207における文書IDの認識数(発行文書認識数)を、当該文書IDに係る文書発行元毎に算出し、ユーザ管理データベース22を更新する(ステップS208)。更に、認識数算出部31は、当該文書IDの認識数(受取文書認識数)を、当該文書受取先毎に算出し、ユーザ管理データベース22を更新する(ステップS209)。その後、処理はステップS210へ進む。
【0051】
ステップS210では、素材データが送信される。素材データ送信部33は、ステップS207で索出された素材データを、文書認識依頼を行った文書受取先ユーザのユーザ端末9bに対して送信する。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0052】
文書認識依頼を行った文書受取先のユーザ端末9bは、ステップS210で送信された素材データを受信する。素材データを受信した文書受取先では、受信された素材データが、文書受取先の業務システムに入力される。ここで、文書受取先の業務システムへの素材データの入力方法は限定されない。受信された素材データは、プログラムによって自動化された入力システムによって業務システムへ自動入力されてもよいし、文書受取先のユーザがユーザ端末9b等を操作して入力されてもよい。
【0053】
上述の通り、本実施形態に係るシステムでは、文書の受取先において文書に埋め込まれた文書IDを認識し、当該文書の作成に用いられた素材データを取得する。このため、本実施形態に係るシステムによれば、文書生成後の編集(例えば、にサインや押印、追加の書き込み等)が行われているためにOCR等による文字認識の精度が低下するような場合であっても、正確なデータを取得することが可能となる。
【0054】
図6は、本実施形態に係る文書発行元利用料算出処理の流れの概要を示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、システム管理者又は予めスケジュールされた自動実行等による利用料算出指示が入力されたことを契機として、予め設定された利用料算出期間(例えば、月、四半期、半年又は1年)のデータを対象として実行される。
【0055】
ステップS301及びステップS302では、文書発行元の利用料が算出される。使用料算出部34は、ユーザ管理データベース22から、利用料算出の対象となるユーザのユーザデータを抽出する(ステップS301)。そして、使用料算出部34は、抽出された対象ユーザのユーザIDについて、ユーザデータに含まれる生成数(出力文書数)を取得し、取得された生成数を用いて対象ユーザの利用料を算出する(ステップS302)。ここで、利用料の算出方法は限定されない。利用料は、例えば、「単価*生成数」によって算出されてもよいし、生成数(出力文書数)のレンジ毎に利用料が設定されていてもよい。また、「単価*生成数」によって算出される場合にも、この単価は、生成数(出力文書数)のレンジによって異なる単価が設定されていてもよい。その後、処理はステップS303へ進む。
【0056】
ステップS303では、文書発行元の控除額(システム利用インセンティブ)が算出される。また、使用料算出部34は、抽出された対象ユーザのユーザIDについて、ユーザデータに含まれる発行文書認識数を取得し、取得された発行文書認識数を用いて対象ユーザに対して与えられる控除額を算出する(ステップS303)。ここで、発行文書認識数は、当該ユーザが発行した文書の文書IDのうち他の組織によって認識された文書IDの数である。
【0057】
なお、本実施形態では、発行文書認識数は、認識された文書IDの数であり、同一の文書が複数回認識されても1とカウントされる。これは、文書受取先において何らかの理由で同一の文書が複数回認識された場合に、同一の文書について重複して控除額が計算されるのを防ぐための処理である。但し、発行文書認識数のカウント方法は、本実施形態における例示に限定されない。
【0058】
また、利用料の算出方法と同様、控除額の算出方法は限定されない。控除額は、例えば、「単価*発行文書認識数」によって算出されてもよいし、発行文書認識数のレンジ毎に控除額が設定されていてもよい。また、「単価*発行文書認識数」によって算出される場合にも、この単価は、発行文書認識数のレンジによって異なる単価が設定されていてもよい。その後、処理はステップS304へ進む。
【0059】
ステップS304及びステップS305では、文書発行元への請求が行われる。使用料算出部34は、ステップS302で算出された利用料から、ステップS303で算出された控除額を減ずることで、対象ユーザに対する請求額(=利用料-控除額)を算出する(ステップS304)。但し、ここで算出される請求額は0未満にはならない。また、請求額の算出には、生成数(出力文書数)及び発行文書認識数の双方が考慮されていればよく、具体的な請求額の算出方法は、本実施形態における例示に限定されない。例えば、予め請求額算出のための基礎値「生成数-発行文書認識数」を算出し、この基礎値に従って請求額が算出されてもよい。利用料や控除額の算出方法と同様、この場合の請求額の算出方法も限定されない。請求額は、例えば、「単価*基礎値」によって算出されてもよいし、基礎値のレンジ毎に請求額が設定されていてもよい。また、「単価*基礎値」によって算出される場合にも、この単価は、基礎値のレンジによって異なる単価が設定されていてもよい。
【0060】
請求額が算出されると、使用料算出部34は、当該請求額を、文書発行元ユーザに対して送信する(ステップS305)。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0061】
図7は、本実施形態に係る文書受取先利用料算出処理の流れの概要を示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、システム管理者又は予めスケジュールされた自動実行等による利用料算出指示が入力されたことを契機として、予め設定された利用料算出期間(例えば、月、四半期、半年又は1年)のデータを対象として実行される。
【0062】
ステップS401及びステップS402では、文書受取先の利用料が算出される。使用料算出部34は、ユーザ管理データベース22から、利用料算出の対象となるユーザのユーザデータを抽出する(ステップS401)。そして、使用料算出部34は、抽出された対象ユーザのユーザIDについて、ユーザデータに含まれる受取文書認識数を取得し、取得された受取文書認識数を用いて対象ユーザの利用料を算出する(ステップS402)。ここで、利用料の算出方法は限定されない。利用料は、例えば、「単価*受取文書認識数」によって算出されてもよいし、受取文書認識数のレンジ毎に利用料が設定されていてもよい。また、「単価*受取文書認識数」によって算出される場合にも、この単価は、受取文書認識数のレンジによって異なる単価が設定されていてもよい。その後、処理はステップS403へ進む。
【0063】
なお、本実施形態では、受取文書認識数は、文書が認識されて素材データが取得された回数であり、同一の文書が複数回認識された場合、複数回カウントされる。但し、受取文書認識数のカウント方法は、本実施形態における例示に限定されない。
【0064】
ステップS403では、文書受取先への請求が行われる。使用料算出部34は、ステップS402で算出された利用料(=請求額)を、文書受取先のユーザに対して送信する。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0065】
本実施形態に示されたシステムによれば、文書発行元ユーザは、文書受取先ユーザが本システムによる文書認識機能を利用したほうがシステムの利用料が安くなるため、文書受取先ユーザに本システムの利用を勧める動機になり、システムの普及が期待できる。また、例えば、本システムを利用してより多くの文書を発行したり、より多くの文書受取先ユーザに本システムを導入させたりした文書発行元ユーザに対して控除額を高めることで、文書受取先ユーザに本システムの利用を勧めるインセンティブをより強化することも可能である。
【符号の説明】
【0066】
1 情報処理装置
8 バーコード