IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エーツェーペー エントヴィッケルングゲゼルシャフト エムベーハーの特許一覧

特許7481307分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス
<>
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図1
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図2
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図3
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図4
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図5
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図6
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図7
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図8
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図9
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図10
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図11
  • 特許-分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/36 20060101AFI20240501BHJP
   A61M 60/802 20210101ALI20240501BHJP
   A61M 60/408 20210101ALI20240501BHJP
   A61M 60/205 20210101ALI20240501BHJP
   B03C 1/00 20060101ALI20240501BHJP
   B03C 1/28 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
A61M1/36 165
A61M60/802
A61M60/408
A61M60/205
B03C1/00 A
B03C1/28 105
B03C1/28 103
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021142284
(22)【出願日】2021-09-01
(62)【分割の表示】P 2020100567の分割
【原出願日】2016-01-22
(65)【公開番号】P2021191440
(43)【公開日】2021-12-16
【審査請求日】2021-09-01
(31)【優先権主張番号】15152205.9
(32)【優先日】2015-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】15152201.8
(32)【優先日】2015-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】515170724
【氏名又は名称】エーツェーペー エントヴィッケルングゲゼルシャフト エムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エル サミ
(72)【発明者】
【氏名】シモン コーネリア
(72)【発明者】
【氏名】シューマッハ ヨルグ
(72)【発明者】
【氏名】リービング ライナー
【審査官】胡谷 佳津志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2003/0120202(US,A1)
【文献】特開平09-057149(JP,A)
【文献】国際公開第2008/101352(WO,A1)
【文献】西独国特許出願公開第3043746(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 60/802
A61M 60/408
A61M 60/205
B03C 1/00
B03C 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の中に存在する磁性粒子を取り除くための分離デバイスであって、
前記流体が通過流方向に移動可能な輸送チャネルと、磁石デバイス(13、13´、13´´、14、18、19、20)と、を備え、
前記輸送チャネルは、第1および第2の流体接続部(11、12)を備え、第1および第2の流体接続部の間で、前記分離デバイスが流体密封の流体チャネルを形成し、
前記磁石デバイスは、前記流体チャネルの中に配置された円柱又は直方体として設計された少なくとも1つの磁石(13、13´、13´´)であって、前記輸送チャネルの中の前記流体の中の前記磁性粒子または磁化可能粒子だけと相互作用する少なくとも1つの磁石(13、13´、13´´)を含み、
少なくとも1つの前記磁石(13、13´、13´´)は、
透磁性の固体物質層(14)によって外側面と両端面とが包囲されて前記流体から分離されており、
長手方向の長さが直径よりも大きく、長手方向が前記流体の通過流方向に延びるように両端部がホルダに取り付けられて前記流体チャネルの中に配置されており、前記流体が前記磁石の周りのすべての側を流れることができ、
前記ホルダは、上流に位置する前記流体チャネルの第1端に設けられる第1ホルダ(7)と、下流に位置する前記流体チャネルの第2端に設けられる第2ホルダ(8)とを備え、
前記第1ホルダ(7)は、前記流体チャネルの前記第1端に取付けられた前記第1の流体接続部(11)と前記流体チャネルとの間で前記流体が通流する第1流体貫通開口部(9)を備え、
前記第2ホルダ(8)は、前記流体チャネルの前記第2端に取付けられた前記第2の流体接続部(12)と前記流体チャネルとの間で前記流体が通流する第2流体貫通開口部(10)を備え、
少なくとも1つの前記磁石(13、13´、13´´)は、長手方向の両端から長手方向にそれぞれ延びる支柱を有し、各前記支柱の各端部が前記第1ホルダ(7)と前記第2ホルダ(8)とにそれぞれに取付けられて、前記第1ホルダと前記第2ホルダから離間するように前記流体チャネルの中に配置されていること、
を特徴とする分離デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の分離デバイスであって、
前記磁石(13、13´´)内の磁力線は、前記流体の通過流方向に対して垂直な方向に延びていることを特徴とする分離デバイス。
【請求項3】
請求項1に記載の分離デバイスであって、
前記輸送チャネル(1´)を取り囲むリング本体(27)を備え、
前記輸送チャネルは、通過流チャネルを備えたカテーテル(24)を受け入れるように構成されており、
前記磁石(13´)は、前記輸送チャネルの隣に位置しているキャビティーの中で、前記リング本体(27)の中に配置されていることを特徴とする分離デバイス。
【請求項4】
請求項3に記載の分離デバイスであって、
前記リング本体(27)は、周方向において1つのピースとして設計されていることを特徴とする分離デバイス。
【請求項5】
請求項3に記載の分離デバイスであって、
前記リング本体(27)は、周方向において少なくとも1回分断されており、カテーテルに取り付けるために広げることが可能であることを特徴とする分離デバイス。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の分離デバイスであって、
前記磁石デバイス(13、13´、13´´、14、18、19、20)の領域の中のフローチャネルは、前記流体のフロー方向において前記磁石デバイスの領域の上流に配置された領域における断面よりも大きい断面を有していることを特徴とする分離デバイス。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の分離デバイスと、前記流体が通過流方向(4、5、6)に移動可能な前記輸送チャネル(1、1')と、を含み、前記流体の中に存在する前記磁性粒子(15、16)を取り除くためのカテーテルデバイス。
【請求項8】
流れる流体に関連している機能要素のための保護デバイスであって、
前記流体の中に存在する粒子を取り除くための、少なくとも1つの磁性要素を備えた分離デバイスが、前記流体のためのフローチャネルに沿って設けられており、
前記分離デバイスは請求項1から6のいずれか1項に記載の分離デバイスである保護デバイス。
【請求項9】
請求項8に記載の保護デバイスであって、
前記分離デバイスが、カテーテルに沿って前記機能要素から距離を置かれた様式で設けられていること、
を特徴とする保護デバイス。
【請求項10】
請求項8または9に記載の保護デバイスであって、
前記分離デバイスが、前記機能要素から分離された様式で設けられていることを特徴とする保護デバイス。
【請求項11】
請求項8から10のいずれか1項に記載の保護デバイスであって、
前記機能要素は、シールおよび/または軸受であること、
を特徴とする保護デバイス。
【請求項12】
請求項8から11のいずれか1項に記載の保護デバイスであって、
前記機能要素は、ボール軸受または滑り軸受であること、
を特徴とする保護デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジニアリングおよびメカニクス、ならびに、流体技術の分野に存し、特に有利には、たとえば、医療技術に適用され得る。具体的には、本発明は、流体、とりわけ液体からの磁性粒子の分離に関する。
【背景技術】
【0002】
フローチャネルを通して流体を輸送するときに、たとえば、摩耗に起因して生じる粒子、または、別の様式で流体循環の中へ入る粒子が、移動されている流体とともに輸送されるということは、一般的に望ましくない。輸送される粒子は、通常必要がなく、たとえば、ボール軸受、滑り軸受、モーター、またはローターなどのような、動かされるパーツの中へそれらが入ることによって、単にリスクだけを伴い、また、そこで、増加した摩擦に起因して、最小でも、さらなる摩耗を引き起こし、または、破壊し、もしくは、動きを妨げる。これは、移動させられる流体の量が小さい場合には、より重要であり、たとえば、カテーテルの中の洗浄剤の循環と同様に、流体の移動速度は遅く、そこでは、通常、数分で数ミリリットルだけが移動させられる。医療用カテーテルの文脈において適用される可動パーツは、望ましくない粒子がそれらの中に入る場合には、通常、非常に敏感である。
【0003】
いくつかのケースでは、望ましくない粒子は、機械的なフィルター、たとえば、織物によって、流体フローから濾過され得るが、これは、一般的に、流れ抵抗の増加を伴う。
【0004】
シャフト材料の摩耗破片が時間の経過とともに悪影響を引き起こすということは、とりわけ、それらのカテーテルによくあることであり、それらのカテーテルは、たとえば、血液ポンプまたは血管ミラー(miller)などのような、機能要素の駆動のために高速に回転するシャフトにつながっている。そのようなシャフトは、一般的に、捩じられたストランドから構成されており、とりわけ、屈曲作業に起因して、弓状の様式で、および、高速で、そのようなシャフトを導くときに、損耗の増加が生じる。
【0005】
基本的に、磁気的なフィルターが、磁性粒子を取り除くためにすでに知られている。しかし、これらは、通常、数秒当たり数ミリリットルの流量には大き過ぎ、そのうえ、生理食塩溶液または他の攻撃的な流体を伴う用途には適切でない。膜フィルターは、通常、導管抵抗を示し、その導管抵抗は、かなり高過ぎ、そのうえ、たとえば、使い捨てのフィルターとして使用されるには大きくて高価過ぎる。そのうえ、膜フィルター、とりわけ、これらの中に収集する粒子量は、たとえば、可撓性のシャフトの機能を著しく損なう可能性があり、それは、可撓性のシャフトの破壊にもつながる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
先行技術のこの背景に対して、本特許出願の目的は、流体フローを抑制することなく、またはその速度を遅くすることなく、磁性粒子を流体フローから取り除くことを可能にする保護デバイスまたはカテーテルデバイスまたはカテーテルシステムまたは分離デバイスを創出することであり、その中でも分離デバイスは、攻撃的な流体にも耐えるように構成されているべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、独立した特許請求項の特徴によって実現される。
【0008】
本特許出願は、分離デバイスに関連するほか、カテーテルデバイスにも関連し、このカテーテルデバイスは、磁性材料から少なくとも部分的に構成されている回転シャフトが内部に配置されたカテーテルと、分離デバイスとを備えており、分離デバイスは、リング本体を含み、前記リング本体は、回転シャフトを取り囲み、磁石本体を含有するキャビティーを備えており、磁石本体は、カテーテルを通る流体のフロー方向に関して、シャフトを取り囲むカテーテルからシャフトが出ていく箇所の下流に配置されている、カテーテルデバイスにも関する。
【0009】
これによって、とりわけ、流体フローの中の回転シャフトの摩耗破片が分離されなければならないケースにおいて、対応するカテーテルデバイスを備えた分離デバイスが適用され得るということが明らかである。たとえば、医療用デバイスの中のそのようなカテーテルは、血管のためのミラーまたは心臓ポンプなどのような、機能要素の駆動のために高速に回転するシャフトとともに使用され、発生するシャフト材料の摩耗破片が、非常に微細で正確に構築されているとともに繊細に構築されている機能要素に対して、たとえば、対応する滑り軸受に対して、有害であるようになっている。したがって、とりわけこの文脈において、鉄合金またはコバルト合金の捩じられたストランドから通常構成されたシャフトの摩耗破片を捕捉することが重要である。
【0010】
本特許出願に開示されているすべての分離デバイスは、たとえそれが詳細な説明の最後に添付されている態様によるものであっても、たとえそれが特許請求の範囲の実施形態によるものであっても、または、図の例によるものであっても、それ自体は全体として、本発明によるカテーテルデバイスの中の分離デバイスとしての役割を果たす可能性があるということが強調されるべきである。
【0011】
そのうえ、本特許出願によるそれぞれのカテーテルデバイスの一部は、カテーテルデバイスであって、カテーテルデバイスは、カテーテルを通る流体フローを制御するための少なくとも1つのバルブを含み、バルブは、バルブ制御スペースを含み、バルブ制御スペースでは、給送チャネルが給送開口部によって外へ延びており、排出チャネルが排出開口部によって外へ延びており、バルブは、閉鎖要素を含み、閉鎖要素は、制御された様式でバルブ制御スペースの中で移動可能であり、閉鎖要素は、少なくとも1つの第1の位置において、排出開口部を閉じ、少なくとも1つの第2の位置において、給送開口部を閉じ、少なくとも1つの第3の位置において、給送開口部と排出開口部との間の接続チャネルを開いた状態に保持し、閉鎖要素を少なくとも第1、第2、または第3の位置へ選択的に移動させるバルブ駆動体が設けられている、カテーテルデバイスであることも可能である。
【0012】
適切な制御またはこのバルブによって、輸送チャネルを通る流体フローに所望の方向を与えることが可能である。輸送チャネルを通る流体の速度または異なる速度は、たとえば、流体の方向逆転まで設定され、これは、たとえば、洗浄手順に有用に適用され得る。
【0013】
そのようなバルブ制御および流体を導くことの例は、たとえば、同日に出願されたECP GmbHの並列のECP45PCT(ファイル番号はまだ知られていない)において説明されている。そのうえ、2つの先行出願EP15152201.8およびEP15152205.9の優先権が主張されている。その初期に出願された形態のすべての3つの特許出願の開示の内容が、その全体が、本出願の構成要素として、本願に引用して援用されている(「引用による援用」)。
【0014】
さらなる発展例は、粒子の中間貯蔵のためのキャビティーおよび/または貯蔵部を含む輸送チャネルを想定している。これによって、粒子の蓄積に起因して、輸送チャネルの断面は、サイズが低減されないということが有利である。これによって、キャビティーおよび/または貯蔵部は、粒子の結合が磁石の影響によって磁気的な作用を受けるように設計されるべきであり、それぞれの粒子が、少なくとも部分的に、好ましくは、それぞれの粒子の大部分が、または、すべての粒子が、キャビティーまたは貯蔵部の中に留まるようになっている。
【0015】
さらなる発展例は、キャビティーおよび/または貯蔵部が2つの端部を有しており、両方の端部が、流体を導くように輸送チャネルに接続されているということを想定している。キャビティーおよび/または貯蔵部は、たとえば、U字形状を有しており、その中に粒子が収集することが可能である(「迂回チャネル」)。代替的に、キャビティーおよび/または貯蔵部が、たとえば、「鉄道引き込み線」に対応して、輸送チャネルに対して1つの分岐だけを有することも可能である。これらの上述の変形例の両方の特徴は、輸送チャネルを通るフローが妨害されず、とりわけ摩耗破片のための追加的な貯蔵容量が提供されるということである。とりわけ、貯蔵部および/またはキャビティーの中に収容されたいかなる摩耗破片も、輸送チャネルの中の流れに起因して、再び引き離されたり、輸送チャネルを通る流体フローに追加されたりすべきではない。
【0016】
さらに有利な発展例は、貯蔵部および/またはキャビティーが、空間的に区切られている(すなわち、特定のフロー長さに限定されている)輸送チャネルの断面拡大部として設計されているということを想定している。
【0017】
そのうえ、本特許出願は、機能要素のための保護デバイスに関する。そのような機能要素は、とりわけシールまたは軸受(とりわけ、ボール軸受、滑り軸受、ニードル軸受など)であることが可能である。そのうえ、人間または動物の身体のとりわけ繊細な部分も、機能要素として考慮され、摩耗破片はそれから遠ざけられるべきである。
【0018】
複雑なカテーテルデバイスのケースにおいて、磁気的な摩耗破片の捕捉は、身体の中への磁気的な摩耗破片の進入を回避するための効果的な選択肢を表すので、本解決策は有利である。これは、難しい話は抜きにして、予測可能ではなく、または明らかではない。その理由は、今までのカテーテルデバイスは、多くの場合、材料、コーティング、および/または幾何学形状の適切な選択によって、摩耗破片の完全な回避に向けられてきたからであり、または、パラメーターの適切な制限(回転速度の制限など)に起因して、機能を損なうことを想定しなければならないからであり、または、マルチルーメンカテーテルを通して洗浄溶液を複雑に導くことによって、患者からの粒子のリターンを実現することが試みられたからであり、それによって、これらの選択肢はいずれも、最も遠位の軸受の摩耗破片が患者の中へ侵入することを回避する位置にない。
【0019】
なかでも、流体の中に存在する磁性粒子を取り除くための分離デバイスが開示されており、この分離デバイスは、流体が通過流方向に移動可能な輸送チャネルと、磁石デバイスとを備え、磁石デバイスは、少なくとも1つの磁石を含み、少なくとも1つの磁石は、透磁性の固体物質層によって流体から分離されている。磁石は、有利には、固体物質層によって流体から完全に隔離され、とりわけすべての面において固体物質層によって取り囲まれ得る。
【0020】
分離デバイスの磁石デバイスは、たとえば、1つもしくは複数の永久磁石、または、1つもしくは複数の電磁石、または、その両方の混合物を含むことが可能であり、磁界の適用は、流体が輸送チャネルを通って流れるときに、磁性粒子、したがって、たとえば鉄粒子が(それは、磁石に近接して、磁化され得るかまたは非磁化され得る)、フローチャネル/流体チャネルの内側壁部にくっついたままになり、または、磁石の固体物質層に直接的にくっついたままになることを確実にする。それによって、輸送チャネルまたは流体チャネルを通る流体のフローが抑制されない。そのうえ、実際の流体からの1つ以上の磁石の分離によって、流体の高い化学的なまたは物理的な攻撃性によっても、たとえば、生理食塩溶液の使用によっても、および、酸または高温流体の使用も伴う非医療用途によっても、磁石の材料自体は損傷を受けないことが確実にされる。
【0021】
たとえば、分離デバイスを洗浄するために、電磁石は、スイッチオフされ、または、永久磁石は、輸送チャネルから一時的に除去され得る。これは、輸送チャネルからの分離デバイス自体の除去なしに分離デバイスの洗浄が可能であるという利点を有している。
【0022】
1つの設計は、磁石が輸送チャネルの中の流体の中の磁性粒子または磁化可能粒子だけと相互作用するということを想定することが可能である。
【0023】
また、分離デバイスの磁石は、とりわけ追加的な磁石から、またはポンプ駆動のアーマチュアから、および/またはバルブ駆動体から別々に提供され、それは、分離デバイスに隣接して提供され、とりわけ流体の好適なフロー方向に対して分離デバイスの下流に提供され得る。
【0024】
1つの設計は、第1のおよび第2の流体接続部を含む分離デバイスを想定しており、第1および第2の流体接続部の間で、分離デバイスが流体密封の流体チャネルを形成する。
【0025】
このケースでは、流体チャネルは、分離デバイスのフレームワークの中の輸送チャネルの中に直接的に形成されており、流体チャネルの中で、流体は、したがって、たとえば液体は、第1および第2の流体接続部で移動させられ、したがって、たとえば、給送チャネルと排出チャネルとの間で移動させられる。このケースでは、流体チャネルは、輸送チャネルを形成することが可能であり、または、たとえば、カテーテルの形態で、輸送チャネルの中に形成され得る。
【0026】
さらなる設計は、流体チャネルの中に配置されている磁石を想定しており、その磁石は、透磁性の固体物質層によって被覆されており、磁石の周りで流体が少なくとも領域の中を流れることができ、1つの実施形態では、たとえば、すべての側を流れることができる。
【0027】
このケースでは、磁石は、流体チャネルの中に配置されており、最大の相互作用表面によって流体が通過して流れることを提供することが可能である。それによって、流体チャネルの断面を適切に広げることは有利であり、流体がすべての面において磁石を通過して流れることができるような十分なスペースが存在するようになっている。磁石自体は、すべての面において、または少なくとも流体に曝される面において、たとえば、プラスチック層によってカバーされ、または、十分に表面仕上げされたメタライゼーションによってもカバーされ得る。磁石は、たとえば、支柱または別の保持デバイスによって、流体チャネルの中に、その被覆によって保持されるべきである。
【0028】
それによって、磁石が円柱または直方体として設計されることが有利である可能性があり、流体チャネルの長手方向におけるその長さは、流体チャネルの横断方向におけるその直径よりも大きくなっており、それは、流体チャネルの円筒形区間の中に配置されている。
【0029】
このケースでは、流体チャネルおよび磁石の円筒形区間、または断面が長方形の区間は、細長い様式で設計され、十分な相互作用時間が、磁石を通過して流れる流体を結果として生じさせるようになっており、それぞれの磁性粒子を磁石に引き付け、それらがそこにしっかりと保持されるようになっている。
【0030】
そのうえ、有利には、磁石内の磁力線が、横断方向に、とりわけ流体のフロー方向に対して垂直な方向に延びていることを想定することが可能である。
【0031】
このケースでは、それぞれの磁気的なパーツをしっかりと保持する磁極が、それぞれのケースにおいて、磁石の側面に形成されており、流体は、それを通過して流体チャネルの長手方向に流れる。しかし、また、磁化は、磁極が流体チャネルの長手方向に整合させられるように設計され得る。流体の中の磁性粒子との磁石の主要な相互作用表面は、次いで、上流および下流に位置している磁石の2つの端部に結果として生じる。
【0032】
また、磁石が、フロー方向に対して垂直な方向よりもフロー方向において短くなるように、分離デバイスは設計され得る。
【0033】
このケースでは、磁石は、ディスク形状を形成することが可能であり、磁気的なディスクが、流体チャネルの中の流体方向に対して垂直な方向に設定され、場合によっては、ディスクの周りを流れる流体の渦を作り出す。このケースでは、特定の流れ抵抗が、磁石によって与えられるが、流体の渦巻きに起因して、それがカバーする経路の上において、流体の上に存在するすべての粒子が、遅かれ早かれ、磁石の直ぐ付近に到達し、そこにしっかりと保持され得ることに成功する。
【0034】
細長い磁石のケースにおいて、渦巻き要素は、流体フローの中に静止しており、非層流を確実にし、粒子が磁石デバイスの近くに来ることを確実にし、渦巻き要素は、分離デバイスの領域の中に提供され得る。
【0035】
さらなる有利な設計は、たとえば、輸送チャネルを取り囲むリング本体であって、輸送チャネルは、通過流チャネルを備えたカテーテルを受け入れるように構成されており、磁石は、輸送チャネルの隣に位置しているキャビティーの中で、リング本体の中に配置されている、リング本体を想定している。
【0036】
このケースでは、分離デバイス自体は、流体に直接接触しないが、輸送チャネルは、それが流体チャネルを備えたカテーテルを受け入れることができるように構成されている。これは、流体チャネルの分断なしに、したがって、たとえば、流体フローの分断なしに、分離デバイスがセットアップおよび分解され得るという利点を有している。これに関して、リング本体が周辺方向において1つのピースとして設計されることを想定することが可能である。しかし、リング本体が、周辺方向において少なくとも1回分断されており、また、とりわけカテーテルの上に突き通すために広げることが可能であることを想定することもできる。
【0037】
このケースでは、カテーテルの上への分離デバイスの適用およびセットアップが、リング本体を備えた分離デバイスが簡単に広げられてカテーテルの上に押されることによって、とりわけ簡単な様式で可能である。したがって、また、分離デバイスの除去も簡単である。しかし、この構造的な形態によって、分離デバイスの構築サイズは、流体チャネルの中に配置された磁石を含む分離デバイスと比較して、いくらか増加する可能性がある。
【0038】
さらなる設計は、磁石デバイスの領域の中のフローチャネルが、流体のフロー方向において磁石デバイスの領域の上流に配置された領域における断面よりも大きい断面を有しているということを想定している。
【0039】
この構築によって、分離デバイスの領域の中の流体フローは、拡大された断面によって速度を落とされ、分離デバイスが、輸送チャネルを取り囲み磁石を備えたリング本体を含むか、または、磁石自体が流体チャネルの中に配置された磁石を含むかに関係なく、より高い確率で、磁性粒子が磁石に引き付けられてしっかりと保持され得るようになっている。そのうえ、このように、流体チャネルが遮断されず、つまり、分離された粒子によって、流体フローが抑制されないということが確実にされる。分離デバイスの直ぐ上流の流体チャネルの断面が、分離デバイスの領域と比較して低減され得るが、また、代替的にまたは追加的に、分離デバイスの直ぐ下流の流体チャネルの断面も、分離デバイスの領域と比較して低減され得る。それによって、分離デバイスの領域の中の断面は、流体のフロー方向において、たとえば、分離デバイスの直ぐ上流のサイズの少なくとも2倍、とりわけ、少なくとも3倍または5倍であることが可能であり、また、たとえば、分離デバイスの直ぐ下流の少なくとも2倍、3倍、または5倍であることが可能である。しかし、また、流体チャネルは、磁石がキャビティーまたは貯蔵部の中へ粒子を搬送するように設計され、これらが流体フローを抑制しないようになっている。
【0040】
上記に説明されているタイプの分離デバイス、および、カテーテルデバイスは別として、本特許出願は、流れる流体に関連している機能要素のための保護デバイスであって、流れる流体に関連している機能要素のための保護デバイスであって、流体の中に存在する粒子を取り除くための、少なくとも1つの磁性要素を備えた分離デバイス、とりわけ上記に説明されているタイプの分離デバイスが、流体のためのフローチャネルに沿って、とりわけカテーテルに沿って、機能要素から距離を置かれた様式で、とりわけ、機能要素から分離された様式で設けられている、保護デバイスにさらに関する。
【0041】
分離デバイスは、有利には、流体の主要なフロー方向に関して、機能要素の上流に設けられ得るが、2つの上述の要素も、次々に、とりわけ、互いに距離を置かれて簡単に設けられ、また、たとえば、異なるハウジングを備えた2つの別々の構築要素の形態で、互いから構築的に分離されている。
【0042】
機能要素は、磁性要素、すなわち磁気的に作用する要素がないことが可能であり、たとえば、全体として非磁性であることが可能である。それは、1つ以上のボール軸受および/または滑り軸受を含むことが可能である。たとえば、また、機能要素は、粒子から保護されるべきであるシーリング表面を含むことが可能である。
【0043】
また、機能要素は、異なるものであることが可能であり、とりわけ、保護を必要とするものであることが可能であり、たとえば、人間または動物の身体の一部であることが可能である。しかし、ほとんどのケースにおいて、機能要素は、軸受、たとえば、滑り軸受もしくはボール軸受であり、および/またはシールである。
【0044】
また、機能要素は、たとえば、ローターの駆動磁石、または、並進駆動の駆動磁石、または、磁石バルブの駆動磁石などのような、磁気的なコンポーネントを含むことが可能である。分離デバイスの磁性要素は、機能要素の磁気的なコンポーネントから分離されている磁石であることが可能であり、または、粒子分離の機能だけを有する磁気的な構築要素の機能的な表面であることが可能であり、磁気的な構築要素の他の機能的な表面は、たとえば、駆動機能などのような、機能要素の他の機能を実施することが可能である。後者のケースでは、分離デバイスの磁性要素は、機能要素の磁気的な構築要素によって組み合わせられ、これと一緒に接合され、これと一緒にグループ化され、とりわけハウジングの中にこれと一緒にグループ化され得る。したがって、分離デバイスの機能的な表面は、粒子を、とりわけ磁性粒子および/または磁化可能粒子を、それらが機能要素に到達する前に、捕捉および結合させることが可能である。
【0045】
追加的な態様は、機能要素に関し、機能要素は、とりわけ、本特許出願による分離デバイスに接続されており、とりわけバルブに接続されており、バルブは、閉鎖要素を含み、閉鎖要素は、2つの端部位置で駆動され、磁性材料もしくは磁化可能な材料の1つもしくは複数のアーマチュア、または、とりわけ低い磁気抵抗を有する材料の1つもしくは複数のアーマチュアが、閉鎖要素の中に一体化されており、分離デバイスの磁石は、閉鎖要素と組み合わせられており、とりわけこれに固定して接続されており、有利には、この中に共同で一体化されている。
【0046】
本発明は、以降では、図面の図における実施形態の例によって、表されて説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】輸送チャネルを備えた分離デバイスを縦断面で示しており、輸送チャネルは、流体チャネルとして設計されており、輸送チャネルの中で、流体が磁石の周りを流れるということを示す図である。
図2】回転シャフトおよび分離デバイスを備えたカテーテルデバイスを縦断面で示す図である。
図3図2に示されているデバイスの断面を示す図である。
図4】磁石デバイスを示す図であり、磁石デバイスによって、流体が周りを流れる磁石は、流体チャネルの長手方向に対して横断方向に磁化されることを示す図である。
図5】磁石を示す図であり、磁石は、その長手方向に、および、流体チャネルの長手方向に磁化されることを示す図である。
図6】分離デバイスに接続されているバルブを示す図である。
図7】分離デバイスに接続されているさらなるバルブを示す図である。
図8】シャフトがカテーテルの中で回転することによって駆動され得る、機能要素のための駆動ユニットを示す図である。
図9図8による駆動ユニットの修正例を示す図である。
図10】カテーテルの中で回転するシャフトのための駆動デバイスのさらなる設計を示す図である。
図11】カテーテルの中で回転するシャフトのための駆動デバイスのさらなる設計を示す図である。
図12図9による駆動ユニットの修正例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1は、輸送チャネル1を縦断面で示しており、輸送チャネル1は、流体チャネルとして直接的に設計されており、また、たとえば、生理食塩溶液の形態の流体を導く。流体は、給送開口部2において、輸送チャネル1の中へ進入し、排出開口部3において、これから出ていく。フロー方向は、矢印4、5、6によって示されている。磁石デバイスのためのホルダー7が、上流に位置する輸送チャネル1の端部に設けられており、一方、磁石デバイスのためのさらなるホルダー8が、下流に位置する端部に設けられている。ホルダー7、8は、流体貫通開口部9、10を備えたスターホルダーとして設計され得る。貫通開口部9、10の断面は、それによって、ホルダー7、8が液体に対して有意な流れ抵抗を表さないように十分に大きくなっているべきである。
【0049】
給送開口部2は、排出開口部3と全く同じように、それぞれのケースにおいてカテーテルに接続され、カテーテルは、たとえば、接続ピース11、12の上に押され得る。
【0050】
腐食性流体の影響から磁石を保護する被覆14によってすべての面を取り囲まれている永久磁石13を備えた磁石デバイスが、輸送チャネルの内側に配置されている。被覆は、たとえば、プラスチック被覆もしくはコーティングとして設計され、または、メタライゼーションとしても設計され、メタライゼーションは、いわゆる貴金属の金属コーティングである。
【0051】
輸送チャネル1を通る流体のフローは、厳密な層流にはならないこととなり、特定の乱流または渦を有することとなる。いずれのケースでも、たとえば、磁気的なパーツの摩耗に起因して、磁性粒子として流体回路の中に存在する粒子15、16が、磁石の特定の領域に引き付けられる。輸送チャネル1の中の追加的な渦巻き要素によって、流体のフローが渦を巻かせられ、流体の中を輸送される粒子が磁石に近接する可能性が増加されるようになるということを確保することも可能である。それによって、「磁性粒子」という用語は、とりわけ、強磁性の粒子だけではなく、磁石によって引き付けられるすべての粒子として理解されるべきである。
【0052】
粒子が磁石の捕捉領域の中へ入った場合には、それらは、そこにしっかりと保持され、流体フローから取り除かれる。図1に示されている分離デバイスは、たとえば、使い捨ての分離デバイスとして使用され、使用後に廃棄され得る。このケースでは、分離された金属粒子15、16は、磁石13の上に留まることが可能である。また、磁石13が電磁石として設計されているということ、または、磁石13が輸送チャネルの外側から磁化デバイスによって磁化されるということを想定することが可能である。これらの両方のケースにおいて、輸送チャネルを、および、磁石13、14の外側表面を洗浄するために、ならびに、磁性粒子15、16を除去するために、磁石13の磁化は、一時的に取り除かれ得る。このケースでは、たとえば、別のカテーテルが、接続ピース12に接続され、これは、洗浄するために使用される流体を粒子とともに捕捉コンテナの中へ導く。
【0053】
より詳細に図4に示されている磁石13''は、たとえば、電磁石部分18およびポールシュー19、20を備えた外部磁化デバイス17によって磁化され、その磁化方向が矢印21、22に沿って延びるようになっており、矢印21、22は、図4に示されており、輸送チャネルの長手方向に対して横断方向になっている(図4に表されている磁石が図1に表されているデバイスのために使用されていると仮定する)。次いで、電磁石18は、洗浄するために簡単にスイッチオフされ、または、その効果は、磁石13の残留磁化を克服するために、少なくとも部分的に逆転させられ得る。
【0054】
磁石のさらなる構造的な形態が、図5に表されており、その外側の幾何学的形状は、図1に表されている磁石のものに対応しており、矢印23によって示されている磁化は、磁石13の長手方向に進行する。
【0055】
そのような磁石の使用によって、金属粒子は、長手方向に対して横断方向に磁化されており図4に表されている磁石のように長手方向の側面に収集するというよりも、2つの軸線方向端部において収集しようとすることとなる。
【0056】
図2は、カテーテル24を備えたカテーテルデバイスを示しており、カテーテル24の内部には回転金属シャフト25がガイドされている。輸送チャネル1'を含むカテーテルホルダーが、図2の中の参照番号26によって示されている。参照番号27は、ハウジングを示しており、ハウジングは、カテーテルホルダー26を取り囲み、キャビティーを含むリング本体を形成しており、磁石13'がキャビティーの中に配置されている。シャフト25は、ハウジング27の中でカテーテル24から出ていく。カテーテル24は、カテーテルホルダー26から出ていき、または、カテーテルホルダー26の一方の端部において終了する。いずれのケースでも、流体が、カテーテル24の中に存在しており、洗浄流体および潤滑流体としてシャフト25に沿ってゆっくりと流れ、流体は、流体チャネル28の中へ進入することが可能であり、流体チャネル28は、カテーテル24の端部に形成されており、カテーテル24の中に導かれているシャフト25によってすでに低減されているカテーテル24の自由断面よりもかなり大きい断面を有している。流体チャネル28は、機械的な軸受29の上流に配置されており、機械的な軸受29は、滑り軸受として設計され、磁石13'の影響の直接的な領域の中にあることが可能である。磁石13'は、永久磁石として設計されているが、電磁石として設計されることも可能である。
【0057】
流体チャネル28の領域の中の磁性粒子30は、磁石13'に面するチャネルの壁部の上に収集する。磁性粒子は、このように流体から取り除かれ、軸受29に到達しない。
【0058】
シャフト25のさらなる進路は表されていないが、さらなる機械的に機能するパーツが、さらなる進路における接続カップリングの遠位に設けられ、さらなる機械的に機能するパーツは、たとえば、ポンプまたはミラーなどであり、それらは、シャフトによって駆動され、磁性粒子の影響から保護されなければならない。カテーテルホルダー26は別として、ハウジング27は、カテーテル24を洗浄するために、洗浄流体のための接続ピース32、33を備えた洗浄デバイスをさらに収容している。
【0059】
磁石13'は、捕捉された磁性粒子30を除去するようにハウジング27から引き出され、次いで、磁性粒子が洗い流され得るようになっている。これは、シャフトおよびそれぞれの軸受および機能要素の手入れをするために、これらの動作時間の外側で実現されるべきである。磁石13'に関して、それが電磁石である場合には、これは、洗浄のために簡単に一時的にスイッチオフされ得る。
【0060】
図2のカテーテル構成体を通る断面が図3に示されており、ハウジング27と、カテーテル24の端部を越えた領域の輸送チャネル28と、ハウジング27のキャビティーの中に配置された磁石13'とを備えている。
【0061】
図6は、輸送チャネル1''を備えた磁石バルブを示しており、輸送チャネル1''を通って、流体が、給送開口部2'と排出開口部3'との間を流れる。クロージャー本体50が、第1の閉鎖位置と第2の閉鎖位置との間で、輸送チャネル1''の中で駆動され、第1の閉鎖表面51は、第1の閉鎖位置においてバルブ開口部51aを閉じ、一方、閉鎖表面52は、第2の閉鎖位置において、バルブ開口部52aを閉じる。
【0062】
2つのアーマチュア本体53、54が、クロージャー本体50の中へ一体化されており、2つのバルブ駆動コイル55、56の磁界によって駆動可能である。分離デバイスの磁石13''は、アーマチュア本体53、54の間に、これらに整合させられるように、軸線方向に配置されている。磁石本体13''を備えたアーマチュア本体には、共通の固体物質被覆が設けられている。
【0063】
保持スプリング57、58は、バルブ駆動コイルの励磁がないときに、クロージャー本体を中間位置に保持し、中間位置では、バルブが開けられている。2つの滑り軸受59、60が、クロージャー本体50をガイドするために、バルブハウジングの端部に設けられている。
【0064】
図7は、給送開口部2''と、排出開口部3''と、クロージャー本体50'とを備えたバルブを示している。クロージャー本体50'は、第1の閉鎖位置と第2の閉鎖位置との間において、輸送チャネル1''の中で駆動され、第1の閉鎖表面51'が、第1の閉鎖位置において、バルブ開口部51a'を閉じ、一方、閉鎖表面52'が、第2の閉鎖位置において、バルブ開口部52a'を閉じる。クロージャー本体50'は、弾性的な透磁性ディスク61によって、バルブのハウジングの中に装着されており、開いた中間位置に保持されている。ディスク61は、分離用磁石13'''、13''''を担持しており、分離用磁石13'''、13''''は、クロージャー本体50'において、バルブ駆動アーマチュア62、63に接続されており、これらとともに、保護層によって被覆されている。
【0065】
バルブ駆動アーマチュア62、63は、コイル64、65の磁界の中で駆動可能である。輸送チャネルの中の粒子は、保護層の上で分離用磁石の上に定着することが可能であり、そこにしっかりと保持される。
【0066】
図8は、駆動アーマチュア66を備えた駆動デバイスを示しており、駆動アーマチュア66は、回転方向に駆動され、カテーテル68の中で回転シャフト67を駆動する。給送チャネル69が、半径方向外側に配置されており、リターンチャネル70が、カテーテル68の中で互いに同心円状の様式で、半径方向内側に配置されており、カテーテルの外皮へ配置されている。給送チャネル69およびリターンチャネル70は、ホース状の分離壁部71によって互いから分離されている。
【0067】
洗浄流体は、貯蔵部73から、カニューレ74およびバルブ75を通して、容量制御式の蠕動ポンプ72によってポンプ送りされる。2つの磁石76および77が、バルブの駆動のための役割を果たし、給送チャネル69の中に一定の圧力を維持することを目的として、圧力スイッチ78によって活性化される。このための流体は、バルブ75を通して、駆動アーマチュア66のハウジングを通して、輸送チャネル9を通して、および、粒子が流体から能動的に濾過される分離デバイス80を通して導かれる。分離デバイス80は、図1に示されている分離デバイスと同様に構築され得る。ここから、流体は、給送チャネル69を通して外向きにカテーテル68の中へ流れ、また、リターンチャネル70を通して内向きに流れ、そして、そこから蠕動ポンプ81へ流れ、蠕動ポンプ81は、流体を吸い込み、流体を貯蔵部82の中へ導く。しかし、蠕動ポンプ81は、逆洗のための役割を果たすことが可能であり、この目的のために、たとえば、捕捉された粒子を分離デバイスから除去するために、それが流体をリターンチャネル70に送達し、そして、給送チャネル69を介して、分離デバイスを通して、バルブ75に戻し、貯蔵部73の中へ送達するように動作させられ得る。
【0068】
図9は、図8のものと同様の構築を示しており、駆動アーマチュア66の前にあり蠕動ポンプ72の後ろにあるバルブ75に追加して、第2のバルブ75'が、リターンチャネル70とリターンポンプ80との間に配置されている。図8は、据え付けコンポーネントに起因して、望ましくない真空がリターンの中に作り出されない洗浄システムに適用されているが、図9を、(たとえば、可撓性のシャフトの巻き付け方向に起因して)望ましくない真空がリターンの中に生じる洗浄システムに適用することも可能である。この真空は、センサーによって認識され、次いで、センサーは、バルブ75'を底まで閉じることによって、媒体がコンテナ82からポンプ81を介して洗浄回路の中へ入らないことを確実にする。したがって、分離デバイスは、2つのバルブの間に配置されており、また、2つの流体送達デバイスの間に配置されており、そのうちの少なくとも1つが、とりわけ両方が、フロー方向を逆転させるために、流体の送達方向に関して切り替えられ得る。
【0069】
図10による構築に関して、図8の構築と比較して、蠕動ポンプ72だけが貯蔵部83によって交換されており、それは、流体が重力に起因してバルブ75を通りさらにカテーテル68へ流れることによって、重力フラッシングを可能にする。カテーテル68の中の回転シャフト84は、捩じられたストランドに基づくその撚り合わせられた/捩じられた構築に起因して、らせん状の(コイル巻きにされた)外側構造体を有しており、それは、回転すると、駆動アーマチュア66から離れる方向のポンピング効果をこれ自体に与える。容量制御式の蠕動ポンプ72および貯蔵部73を備えた別の変形例が、カテーテル68への流体の給送に関して、図19の右側に、点線85の右側に表されている。そこでの蠕動ポンプは、たとえば、患者の身体の中へ導入される流体をカテーテルの内側に送達し、ローター85aを備えた心臓ポンプ85において終了する。心臓ポンプは、たとえば、半径方向に圧縮させられ、つまり、全体として、それは、とりわけ、粒子を生じやすい傾向がある可能性があり、粒子が、そこに到達する。次いで、流体は、そこから流れて戻る。分離デバイス80は、それぞれのケースにおいて、フロー方向においてカテーテル68の上流に、これと送達デバイス73、83との間に設けられ、とりわけ、いずれのケースでも、心臓ポンプ85の上流に設けられ得る。
【0070】
図11は、図9のものと同様の配置を示しており、蠕動ポンプ72の代わりに重力送達83が想定されており、通常動作のときに、流体は、そこからバルブを介してカテーテル68の中へ導かれ、それは、第1に給送チャネル69を通して外向きに導かれ、また、リターンチャネル70の中へ内向きに導かれ、そして、そこから蠕動ポンプ81へ導かれ、蠕動ポンプ81は、流体を吸い込み、流体を貯蔵部82の中へ導く。リターンチャネル70と蠕動ポンプ81との間で、流体は、第1に分離デバイス80を通過し、分離デバイス80は、リターンチャネルと駆動アーマチュア66のハウジングとの間に配置されている。その後に、流体は、駆動アーマチュア66を越えて蠕動ポンプ81へ流れる。駆動アーマチュアを装着することは、比較的に感度が低い可能性があり、流体の通過流方向は、ここではあまり重要ではないようになっている。重要なことは、駆動アーマチュアのハウジングに流体が供給され、良好な潤滑を確実にするということである。そのうえ、選択された配置は、回転シャフト84の磁気的な摩耗粒子が、このケースでは、駆動アーマチュアの軸受を損傷させることができないことを確実にする。
【0071】
図12は、図9と同様の構築を示しており、さらなる分離デバイス80'は、粒子をくっつけることによって、バルブ75'のシーリング表面の機能が損なわれないことを確実にする。
【0072】
とりわけ、医療用途において、また、他の用途においても、本発明は、磁石デバイスの助けによって磁性粒子を流体フローから取り除くことを可能にし、磁石デバイスの磁石が、流体の腐食性の影響から保護される。
【0073】
本発明によるカテーテルデバイスは、ここで表されているすべての分離デバイスと組み合わせられ、したがって、たとえば、下記に特定されている態様1から11のいずれか1つによる分離デバイス、および/または、図の説明および現在の特許請求の範囲によるさらなる分離デバイスと組み合わせられ得る。このために、提供されるカテーテルデバイス当たり、1つの分離デバイスを提供するだけでなく、いくつかの分離デバイスを提供することも可能である。
【0074】
分離デバイスに関して、とりわけ、以下の態様が適用される。
1. 流体の中に存在する磁性粒子を取り除くための分離デバイスであって、流体が通過流方向に移動可能な輸送チャネルと、磁石デバイスとを備え、磁石デバイスは、少なくとも1つの磁石を含み、少なくとも1つの磁石は、透磁性の固体物質層によって流体から分離されている分離デバイス。
2. 態様1に記載の分離デバイスであって、磁石は、輸送チャネルの中の流体の中の磁性粒子または磁化可能粒子だけと相互作用することを特徴とする分離デバイス。
3. 態様1または2に記載の分離デバイスであって、
第1および第2の流体接続部を備え、第1および第2の流体接続部の間で、分離デバイスが流体密封の流体チャネルを形成することを特徴とする分離デバイス。
4. 態様1、2、または3に記載の分離デバイスであって、磁石が流体チャネルの中に配置されており、磁石は、透磁性の固体物質層によって包囲され、磁石の周りで流体がすべての側を流れることができることを特徴とする分離デバイス。
5. 態様4に記載の分離デバイスであって、磁石は、円柱または直方体として設計されており、流体チャネルの長手方向における磁石の長さは、磁石の直径よりも大きくなっており、磁石は、流体チャネルの円筒形区間の中に配置されていることを特徴とする分離デバイス。
6. 態様5に記載の分離デバイスであって、磁石内の磁力線は、横断方向に、とりわけ流体のフロー方向に対して垂直な方向に延びていることを特徴とする分離デバイス。
7. 態様4に記載の分離デバイスであって、磁石は、通過流方向に対して垂直な方向よりも通過流方向において短くなっていることを特徴とする分離デバイス。
8. 態様1、2、または3に記載の分離デバイスであって、
輸送チャネルを取り囲むリング本体を備え、輸送チャネルは、通過流チャネルを備えたカテーテルを受け入れるように構成されており、磁石は、輸送チャネルの隣に位置しているキャビティーの中で、リング本体の中に配置されていることを特徴とする分離デバイス。
9. 態様8に記載の分離デバイスであって、リング本体は、周辺方向において1つのピースとして設計されていることを特徴とする分離デバイス。
10. 態様8に記載の分離デバイスであって、リング本体は、周辺方向において少なくとも1回分断されており、とりわけカテーテルの上に突き通すために広げることが可能であることを特徴とする分離デバイス。
11. 態様1または態様2~10のいずれか1つに記載の分離デバイスであって、磁石デバイスの領域の中のフローチャネルは、流体のフロー方向において磁石デバイスの領域の上流に配置されている領域における断面よりも大きい断面を有していることを特徴とする分離デバイス。
12. カテーテルデバイスであって、カテーテルデバイスは、カテーテルを備えており、カテーテルの中に、磁性材料から少なくとも部分的に構成されている回転シャフトが配置されており、カテーテルデバイスは、分離デバイスを備えており、分離デバイスは、リング本体を含み、リング本体は、回転シャフトを取り囲み、磁石本体を含有するキャビティーを備えており、磁石本体は、カテーテルを通る流体のフロー方向に関して、シャフトを取り囲むカテーテルからシャフトが出ていく箇所の下流に配置されているカテーテルデバイス。
13. 流れる流体に関連している機能要素のための保護デバイスであって、流体の中に存在する粒子を取り除くための、少なくとも1つの磁性要素を備えた分離デバイス、とりわけ態様1から11のいずれか1つに記載の分離デバイスが、流体のためのフローチャネルに沿って、とりわけカテーテルに沿って、機能要素から距離を置かれた様式で、とりわけ、機能要素から分離された様式で設けられていることを特徴とする保護デバイス。
14. 態様1から11のいずれか1つに記載の分離デバイス、および/または、態様13に記載の保護デバイスを含むカテーテルシステムであって、機能要素を制御するための、および/または、磁石制御のための、少なくとも1つの電気的要素が、残りのカテーテルシステムから分離され得ることを特徴とするカテーテルシステム。
また、カテーテルデバイス、保護デバイスに関して、以下の態様が適用される。
[1] 流体の中に存在する磁性粒子(15、16)を取り除くためのカテーテルデバイスであって、
前記流体が通過流方向(4、5、6)に移動可能な輸送チャネル(1、1')と、磁石デバイス(13、13'、13''、14、18、19、20)と、を備え、
前記磁石デバイスは、少なくとも1つの磁石(13、13'、13'')を含み、
前記少なくとも1つの前記磁石(13、13'、13'')は、透磁性の固体物質層(14)によって前記流体から分離されていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[2] [1]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記磁石は、前記輸送チャネルの中の前記流体の中の磁性粒子または磁化可能粒子とだけ相互作用することを特徴とするカテーテルデバイス。
[3] [1]又は[2]に記載のカテーテルデバイスであって、
第1および第2の流体接続部(11、12)を備え、前記第1および第2の流体接続部(11、12)の間で、分離デバイスが流体密封の流体チャネルを形成すること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[4] [1]~[3]のいずれか1つに記載のカテーテルデバイスであって、
磁石(13、13'')が流体チャネルの中に配置されており、
前記磁石(13、13'')は、透磁性の固体物質層(14)によって包囲され、前記磁石(13、13'')の周りを流体が流れることができること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[5] [4]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記磁石(13、13'')は、円柱または直方体として設計されており、
前記流体チャネルの長手方向における前記磁石(13、13'')の長さは、前記磁石(13、13'')の直径よりも大きくなっており、
前記磁石(13、13'')は、前記流体チャネルの円筒形区間の中に配置されていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[6] [5]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記磁石(13、13'')内の磁力線は、横断方向に延びていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[7] [5]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記磁石(13、13'')内の磁力線は、前記流体の通過流方向に対して垂直な方向に延びていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[8] [4]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記磁石(13、13'、13'')は、通過流方向に対して垂直な方向よりも前記通過流方向において短くなっていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[9] [1]~[8]のいずれか1つに記載のカテーテルデバイスであって、
輸送チャネル(1')を取り囲むリング本体(27)を備え、
前記輸送チャネルは、通過流チャネルを備えたカテーテル(24)を受け入れるように構成されており、
磁石(13')は、前記輸送チャネルの隣に位置しているキャビティーの中で、前記リング本体(27)の中に配置されていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[10] [9]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記リング本体(27)は、周辺方向において1つのピースとして設計されていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[11] [9]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記リング本体(27)は、周辺方向において少なくとも1回分断されており、カテーテル(24)の上に突き通すために広げることが可能であることを特徴とするカテーテルデバイス。
[12] [1]~[11]のいずれか1つに記載のカテーテルデバイスであって、
磁石デバイス(13、13'、13''、14、18、19、20)の領域の中のフローチャネルは、前記流体のフロー方向において前記磁石デバイスの前記領域の上流に配置された領域における断面よりも大きい断面を有していること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[13] [1]~[12]のいずれか1つに記載のカテーテルデバイスであって、
カテーテル(24)を通る流体フローを制御するための少なくとも1つのバルブを含み、
前記バルブは、バルブ制御スペースを含み、
前記バルブ制御スペースでは、給送チャネルが給送開口部によって外へ延びており、排出チャネルが排出開口部によって外へ延びており、
前記バルブは、閉鎖要素を含み、前記閉鎖要素は、制御された様式で前記バルブ制御スペースの中で移動可能であり、前記閉鎖要素は、少なくとも1つの第1の位置において前記排出開口部を閉じ、少なくとも1つの第2の位置において前記給送開口部を閉じ、少なくとも1つの第3の位置において、前記給送開口部と前記排出開口部との間の接続チャネルを開いた状態に保持し、前記閉鎖要素を少なくとも前記第1、第2、または第3の位置へ選択的に移動させるバルブ駆動体が設けられていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[14] [1]~[13]のいずれか1つに記載のカテーテルデバイスであって、
輸送チャネル(1、1')は、粒子の中間貯蔵のための貯蔵部を含むこと、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[15] [14]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記貯蔵部は、磁気的な作用を受け、前記輸送チャネル(1、1')が通過流に曝されるときでも、金属粒子が前記貯蔵部の中に留まるようになっていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[16] [14]または[15]に記載のカテーテルデバイスであって、
前記貯蔵部は、2つの端部を含み、その両方が、流体を案内するように前記輸送チャネル(1、1')に接続されていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[17] [14]~[16]のいずれか1つに記載のカテーテルデバイスであって、
前記貯蔵部は、空間的に区切られている前記輸送チャネル(1、1')の断面拡大部として設計されていること、
を特徴とするカテーテルデバイス。
[18] 流れる流体に関連している機能要素のための保護デバイスであって、
前記流体の中に存在する粒子を取り除くための、少なくとも1つの磁性要素を備えた分離デバイスが、前記機能要素から距離を置かれた様式で前記流体のためのフローチャネルに沿って設けられていること、
を特徴とする保護デバイス。
[19] [18]に記載の保護デバイスであって、
前記分離デバイスが、カテーテルに沿って設けられていること、
を特徴とする保護デバイス。
[20] [18]または[19]に記載の保護デバイスであって、
前記分離デバイスが、前記機能要素から分離された様式で設けられていることを特徴とする保護デバイス。
[21] [18]~[20]のいずれか1つに記載の保護デバイスであって、
前記機能要素は、シールおよび/または軸受であること、
を特徴とする保護デバイス。
[22] [18]~[20]のいずれか1つに記載の保護デバイスであって、
前記機能要素は、ボール軸受または滑り軸受であること、
を特徴とする保護デバイス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12