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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/20 20180101AFI20240501BHJP
   F21V 9/08 20180101ALI20240501BHJP
   F21V 9/38 20180101ALI20240501BHJP
   F21S 43/14 20180101ALI20240501BHJP
   F21S 43/50 20180101ALI20240501BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240501BHJP
   F21Y 105/16 20160101ALN20240501BHJP
   F21W 103/35 20180101ALN20240501BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20240501BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20240501BHJP
【FI】
F21S43/20
F21V9/08
F21V9/38
F21S43/14
F21S43/50
F21Y115:10
F21Y105:16
F21W103:35
F21W103:00
F21W103:20
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021541131
(86)(22)【出願日】2020-01-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(86)【国際出願番号】 KR2020001150
(87)【国際公開番号】W WO2020153778
(87)【国際公開日】2020-07-30
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】10-2019-0009432
(32)【優先日】2019-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】パク,フン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,サラム
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジュンジュ
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0028682(KR,A)
【文献】特開2002-214411(JP,A)
【文献】国際公開第2011/004796(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/20
F21V 9/08
F21V 9/38
F21S 43/14
F21S 43/50
F21Y 115/10
F21Y 105/16
F21W 103/35
F21W 103/00
F21W 103/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に配置される複数の光源と、
前記基板と前記複数の光源の上に配置される樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置される蛍光体層と、
前記蛍光体層の上に配置されるインク層と、を含み、
前記蛍光体層は、前記樹脂層の上面と複数の側面上に配置され、
前記インク層は、前記蛍光体層の上面と、前記樹脂層の側面上に配置された前記蛍光体層の外側面上に配置され、
前記インク層は、前記蛍光体層の上に配置された第1インク層と、前記蛍光体層の上面を基準として、前記第1インク層の高さより大きい高さを有する第2インク層とを含み、
前記第2インク層は、前記第1インク層の上に配置される、照明装置。
【請求項2】
前記インク層の下面から前記第1インク層の高さは、前記インク層の下面から前記第2インク層の上面までの高さの1/5以上である、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第1インク層の下面は、前記蛍光体層の上面に接触し、
前記第1インク層の上面は、前記第2インク層の上面と平行である、請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記インク層は、互いに異なる高さを有する複数のインク層を含む、請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1インク層の上面は、前記第2インク層の上面を基準として傾斜した面または凹状の曲面を有する、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項6】
前記蛍光体層と前記インク層のうち少なくとも1つは、前記基板の上面に接触する、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記インク層の下面から前記第2インク層の高さは、前記蛍光体層の厚さと同一である、請求項1から6のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記第1インク層は、前記蛍光体層の上に第1-1インク層と、前記蛍光体層の上面を基準として、前記第1-1インク層の高さより小さい高さを有する第1-2インク層を含む、請求項4に記載の照明装置。
【請求項9】
前記第1-1インク層、前記第1-2インク層および前記第2インク層の幅は、互いに異なる、請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記複数の光源から出射する光によって、前記第1インク層は、第1パターンの光を具現し、前記第2インク層は、前記第1パターンの形状と異なる第2パターンの光を具現し、
前記光の輝度が10カンデラ以下において、前記第1パターンの領域の明るさは、前記第2パターンの領域の明るさより明るく、
前記光の輝度が60カンデラ以上において、前記第1パターンの領域の明るさは、前記第2パターンの領域の明るさと対応する、請求項1から9のいずれか一項 に記載の照明装置。
【請求項11】
前記インク層の上部は、複数の凸部と、隣接した凸部の間にそれぞれ配置された複数の凹部を含み、
前記凸部の上面は、前記凹部の底部より高い位置に配置される、請求項1から10のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項12】
前記複数の凸部は、前記複数の凹部のそれぞれの周りに沿って配置され、
前記複数の凸部は、互いに連結され、
前記複数の凹部のそれぞれは、傾斜した面または凹状の曲面を有する、請求項11に記載の照明装置。
【請求項13】
前記複数の凸部のそれぞれは、同じ上面幅を有し、前記複数の凹部のそれぞれの底部の幅より小さい幅を有する、請求項11または12に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の実施例は、審美感を向上させるための面発光照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、発光素子、例えば発光ダイオード(LED)は、蛍光灯、白熱灯等既存の光源に比べて、低消費電力、半永久的な寿命、速い応答速度、安全性、環境親和性等の長所がある。このような発光ダイオードは、各種表示装置、室内灯または室外灯のような各種照明装置に適用されている。最近では、車両用光源として、発光素子を採用するランプが提案されている。白熱灯と比較すると、発光素子は、消費電力が小さいという点で有利である。発光素子は、サイズが小さいので、ランプのデザインの自由度を高めることができ、半永久的な寿命により経済性もある。このような車両用照明装置は、面光源の照明装置が使用されており、これにより車両用ランプの立体感および独特の審美感を提供することができる。従来の車両用照明装置は、未点灯状態において、製品の外観がゴムやプラスチックの質感や感じが強く、これにより外観の審美感を低下させることになる。また、従来の車両用照明装置は、未点灯状態と点灯状態において、単純に色の濃淡の程度によって区分される程度であり、これを認知できない運転者には事故が発生する原因となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の実施例は、製品の外観の審美感を向上させるための車両用照明装置を提供することができる。発明の実施例は、蛍光体層とインク層のうち少なくとも一つの表面に所定形状が繰り返し配列されたパターンを有する照明装置を提供することができる。発明の実施例は、安全機能を向上させるための車両用照明装置を提供することができる。発明の実施例は、多様な点灯イメージを具現可能な照明装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の実施例に係る照明装置は、基板と、前記基板の上に配置される複数の光源と、前記基板と前記複数の光源の上に配置される樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される蛍光体層と、前記蛍光体層の上に配置されるインク層と、を含み、前記インク層は、第1インク層と前記蛍光体層の上面を基準として、前記第1インク層より大きい高さを有することができる。
【0005】
発明の実施例に係る照明装置は、基板と、前記基板の上に配置される複数の光源と、前記基板と複数の光源の上に配置される樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される蛍光体層と、前記蛍光体層の上に配置されるインク層と、を含み、前記インク層は、複数の凸部と、隣接した凸部の間にそれぞれ配置された複数の凹部を含み、前記凸部の上面は、前記凹部の底部の高さより高い高さを有することができる。
【0006】
発明の実施例に係る照明装置は、基板と、前記基板の上に配置される複数の光源と、前記基板と複数の光源の上に配置される樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される蛍光体層と、前記蛍光体層の上面および複数の側面のうち少なくとも一つの表面に配置される複数のインク層と、を含み、前記複数のインク層は、前記蛍光体層の上に第1インク層と、前記第1インク層の上に複数の凸部を有する第2インク層とを含み、前記複数のインク層は、前記複数の凸部の間に凹状の複数の凹部を含み、前記第2インク層の上面の高さは、前記第1インク層の上面の高さより高く配置されてもよい。
【0007】
発明の実施例によれば、前記第1インク層の高さは、前記第2インク層の高さの1/5以上を有することができる。前記第1インク層の上面は、前記第2インク層の上面と平行することができる。前記第1インク層は、互いに異なる高さを有する複数のインク層を含むことができる。前記第1インク層の上面は、前記第2インク層の上面を基準として傾斜して形成されてもよい。前記第1インク層の上面は、曲面を含むことができる。前記第2インク層の高さは、前記蛍光体層の厚さと対応することができる。前記第1インク層は、第1-1インク層と前記蛍光体層の上面を基準として、前記第1-1インク層より小さい高さを有する第1-2インク層を含むことができる。前記第1-1インク層、前記第1-2インク層および前記第2インク層の幅は、互いに異なってもよい。前記複数の光源から出射する光によって、前記第1インク層は、第1パターンの光を具現し、前記第2インク層は、前記第1パターンの形状と異なる第2パターンの光を具現し、前記光の輝度が10カンデラ以下において、前記第1パターンの領域の明るさは、前記第2パターンの領域の明るさより明るく、前記光の輝度が60カンデラ以上において、前記第1パターンの領域の明るさは、前記第2パターンの領域の明るさと対応することができる。
【発明の効果】
【0008】
発明の実施例は、インク層の露出された上面の高さを異なるように形成することで、未点灯時に製品の外観でイメージを具現できる効果がある。発明の実施例は、複数のインク層の露出される上面の高さの差によって、未点灯時に立体イメージで提供し、点灯時に光の輝度レベルに応じて立体効果を強弱に変更することができる。発明の実施例は、テールモードの場合、立体イメージを具現することができ、ストップモードの場合、立体イメージが見えないように具現することで、運転者に安全運転を誘導できる効果がある。発明の実施例は、インク層を上面を互いに異なる高さを有するように複数形成することで、3つ以上の色を利用してイメージを具現できる効果がある。発明の実施例は、インク層の上面に傾斜面を形成することで、イメージにグラデーション効果を具現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】発明の実施例に係る照明装置を示した斜視図である。
図2図1のA-A断面図である。
図3】発明の実施例に係るインク層の一部様子を示した拡大図である。
図4】発明の実施例に係るパターンの平面図およびその側断面を示した図面である。
図5】発明の実施例に係るパターンの平面図およびその側断面を示した図面である。
図6】発明の実施例に係るインク層の変形例を示した断面図である。
図7】発明の実施例に係るインク層の変形例を示した断面図である。
図8】発明の実施例に係るインク層の変形例を示した断面図である。
図9】発明の実施例に係る照明装置を備えた車両用リアランプを示した概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。なお、本発明の技術思想は、説明される一部実施例に限定されるものではなく、多様な形態に具現することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間の構成要素を選択的に結合または置き換えて用いることができる。また、本発明の実施例で用いられる用語(技術及び科学的用語を含む)は、明白に特定して記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解できる意味と解釈され、辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、かかわる技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるだろう。また、本発明の実施例で用いられる用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、記載上特に限定しない限り複数形も含むことができ、「A及びB、Cのうち少なくとも1つ(または1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組合せることのできる全ての組合せのうち1つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質または順序等が限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は他の構成要素に直接的に連結または接続される場合と、各構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」される場合を全て含む。また、各構成要素の「上または下」に形成または配置されると記載される場合、「上または下」は、2つの構成要素が直接接触する場合だけではなく、1つ以上のさらに他の構成要素が2つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また「上または下」と表現される場合、1つの構成要素を基準として、上側方向だけではなく下側方向の意味も含むことができる。
【0011】
図1は、実施例に係る照明装置を示した斜視図であり、図2は、図1のA‐A断面図であり、図3は、実施例に係るインク層の一部様子を示した拡大図であり、図4および図5は、実施例に係るパターンを具現する様子を示した図面である。
【0012】
図1を参照すると、発明の実施例に係る照明装置1000は、立体形状、例えば少なくとも一面が四角形形状を含むことができる。照明装置1000は、多面発光が可能な構造に形成されてもよい。例えば、照明装置1000の4つの側面および上面から光を出射することができる。照明装置1000は、下部を通じて光を出射することもでき、この場合、基板100は、透明材質からなることができる。上記では、照明装置1000を少なくとも一面が四角形形状であると図示したが、これに限定されるものではない。また、照明装置100の上面は、多角形または円形状のように多様な形状に形成することができる。また、照明装置1000の表面は、フラットな形状または1つ以上の曲面を有する構造に形成されてもよい。前記照明装置1000は、上部または上面に多数のパターンPを含むことができる。前記パターンPは、第1パターンP1と第2パターンP2を含むことができる。前記パターンPは、互いに異なるパターンで製品の外観におけるイメージを具現することができる。このようなパターンPは、照明装置1000の側面、例えば1側面、2側面または全ての側面に形成されてもよい。前記第1パターンP1と第2パターンP2は、一方向に交互に配置されてもよい。前記第2パターンP2は、第1パターンP1が配列された領域の間で交互に配置されてもよく、繰り返し配置されてもよい。前記第1パターンP1は、第2パターンP2が配列された領域の間で交互に配置されてもよく、繰り返し配置されてもよい。前記第2パターンP2は、多角形形状、円形状、楕円形状、曲面と角面を有する形状、非定型形状、ライン形状、十字形状のような記号形状のうち少なくとも一つを含むことができる。前記パターンPの外枠は、第1パターンP1又は/及び第2パターンP2で形成されてもよく、他のパターンで形成されてもよい。前記外枠は、連続的なラインパターンまたは非連続的なラインパターンで形成されてもよく、第1パターンP1と第2パターンP2のうち少なくとも一つに連結されてもよい。
【0013】
図2を参照すると、実施例に係る照明装置1000は、基板100と、前記基板100の上に配置された複数の光源200と、前記光源200の上に配置された樹脂層400と、前記樹脂層400の上に配置された蛍光体層500と、前記蛍光体層500の上に配置され、凹部と凸部を有するインク層600を含むことができる。基板100は、絶縁性材質または導電性材質を含むことができる。基板100は、リジッドまたはフレキシブルな材質からなることができる。基板100は、透明または不透明な材質からなることができる。基板100の一面には、導電性パターンの電極パッドが形成されてもよい。
【0014】
光源200は、基板100の長軸(列)方向にN個の光源200が配置され、基板100の短軸(行)方向にM個の光源200が配置されてもよい。基板100の長軸方向に配置されたN個の光源200は、互いに同一または互いに異なる離隔距離を有するように形成されてもよい。これと同様に、基板100の短軸方向に配置されたM個の光源200は、互いに同一または互いに異なる離隔距離を有するように形成されてもよい。光源200の間の離隔距離は、面光源を効果的に具現するために適宜設計することができる。前記N個およびM個は、2個以上であってもよく、互いに同一または異なってもよい。
【0015】
光源200は、発光素子を含むことができる。光源200は、青色、緑色、赤色、白色、赤外線または紫外線の光を発光することができる。前記光源200は、例えば420nm~470nmの範囲の青色光を発光することができる。光源200は、化合物半導体から提供されてもよい。光源200は、例えば2族-6族または3族-5族化合物半導体から提供されてもよい。例えば、前記光源200は、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、リン(P)、ヒ素(As)、窒素(N)から選択された少なくとも2つ以上の元素を含んで提供されてもよい。光源200は、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層を含むことができる。前記第1および第2導電型半導体層は、3族-5族または2族-6族の化合物半導体のうち少なくとも一つで具現することができる。前記第1および第2導電型半導体層は、例えばInAlGa1‐x‐yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料からなることができる。例えば、前記第1および第2導電型半導体層は、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInP等を含む群から選択された少なくとも一つを含むことができる。前記第1導電型半導体層は、Si、Ge、Sn、Se、Te等のn型ドーパントがドーピングされたn型半導体層であってもよい。前記第2導電型半導体層は、Mg、Zn、Ca、Sr、Ba等のp型ドーパントがドーピングされたp型半導体層であってもよい。活性層は、化合物半導体で具現することができる。前記活性層は、例えば3族-5族または2族-6族の化合物半導体のうち少なくとも一つで具現することができる。前記活性層が多重井戸構造に具現された場合、前記活性層は、交互に配置された複数の井戸層と複数の障壁層を含むことができ、InAlGa1‐x‐yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料で配置されてもよい。例えば、前記活性層は、InGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、AlGaAs/GaAs、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsを含む群から選択された少なくとも一つを含むことができる。
【0016】
基板100の上部には、反射層300がさらに形成される。反射層300は、光源200から発生した光を上部に誘導する役割をする。反射層300は、ホワイト材質を含むことができる。反射層300は、樹脂材質を含むことができる。反射層300は、シリコン、エポキシ等を含むことができる。反射層300には、反射物質、例えばTiOが含まれてもよい。
【0017】
樹脂層400は、基板100と光源200の上に配置される。樹脂層400は、複数の光源200の上面および側面を覆うように形成される。樹脂層400は、透明な樹脂材質、例えばUV(Ultra violet)樹脂(Resin)、シリコンまたはエポキシのような樹脂材質であってもよい。樹脂層400は、1mm~4mmの厚さを有することができる。UV樹脂は、例えば主材料として、ウレタンアクリレートオリゴマーを主原料とする樹脂(オリゴマータイプ)を利用することができる。例えば、合成オリゴマーであるウレタンアクリレートオリゴマーを利用することができる。前記主材料に低沸点希釈型反応性モノマーであるIBOA(イソボルニルアクリレート(isobornyl acrylate))、HBA(ヒドロキシブチルアクリレート(Hydroxybutyl Acrylate))、HEMA(ヒドロキシメタエチルアクリレート(Hydroxy Metaethyl Acrylate))等が混合されたモノマーをさらに含むことができ、添加剤として、光開始剤(例えば、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニル-ケトン,ジフェニル(1‐hydroxycyclohexyl phenyl‐ketone,Diphenyl))、ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイルホスフィンオキシド(Diphwnyl(2,4,6‐trimethylbenzoyl phosphine oxide))等または酸化防止剤等を混合することができる。前記UV樹脂は、オリゴマー10~21%、モノマー30~63%、添加剤1.5~6%を含んで構成される組成物からなることができる。この場合、前記モノマーは、IBOA(isobornyl Acrylate)10~21%、HBA(Hydroxybutyl Acrylate)10~21%、HEMA(Hydroxy Metaethyl Acrylate)10~21%の混合物からなることができる。前記添加剤は、光開始剤1~5%を添加して光反応性を開始する機能をするようにすることができ、酸化防止剤0.5~1%を添加して黄変現象を改善できる混合物からなることができる。上述した組成物を利用した前記樹脂層300の形成は、導光板の代わりにUV樹脂等の樹脂で層を形成して、屈折率、厚さの調節を可能とすると共に、上述した組成物を利用して粘着特性と信頼性および量産速度を全て充足できるようにすることができる。樹脂層400は、内部に拡散剤(beads or dispersing agent)をさらに含むことができる。前記拡散剤は、球形状であってもよく、そのサイズは4μm~6μmの範囲を有することができる。前記拡散剤の形状およびサイズは、これに限定されるものではない。照明装置において樹脂層400は、一つの層で形成されてもよく、2つ以上の層を含むことができる。樹脂層400は、不純物が含まれない第1樹脂層と、前記第1樹脂層の上に拡散剤を含む第2樹脂層を含むことができる。これと違うように、第2樹脂層を第1樹脂層の下に形成することができる。
【0018】
蛍光体層500は、樹脂層400の上に形成される。蛍光体層500は、前記樹脂層400の上面又は/及び側面を覆うように配置される。前記蛍光体層500は、樹脂層400の表面に接触することができる。前記蛍光体層500は、透明な物質を含むことができる。前記蛍光体層500は、透明な絶縁物質を含むことができる。蛍光体層500は、シリコン材質であってもよく、互いに異なる化学的結合を有するシリコン材質であってもよい。シリコンは、無機物であるケイ素と有機物である炭素が結合された重合体として、無機物の熱安定性、化学的安定性、耐摩耗性、光沢性等と有機物の特性である反応性、溶解性、弾力性、加工性等の物性を有している。シリコンを一般シリコン、フッ素比率を高めたフッ素シリコンを含むことができる。フッ素シリコンのフッ素比率を高めると、防湿性を改善できる効果がある。蛍光体層500は、前記光源200から放出される光が入射して、波長変換された光を提供する波長変換手段を含むことができる。例えば、前記蛍光体層500は、蛍光体、量子ドット等を含む群から選択された少なくとも一つを含むことができる。前記蛍光体または量子ドットは、青色、緑色、赤色の光を発光することができる。蛍光体は、蛍光体層500の内部に均一に配置される。蛍光体は、フッ化物(fluoride)系化合物の蛍光体を含むことができ、例えばMGF系蛍光体、KSF系蛍光体またはKTF系蛍光体のうち少なくとも一つを含むことができる。前記蛍光体は、互いに異なるピーク波長を発光することができ、前記光源200から放出された光を互いに異なる黄色と赤色または互いに異なる赤色ピーク波長で発光することができる。前記蛍光体が赤色蛍光体である場合、前記赤色蛍光体は610nmから650nmまでの波長範囲を有することができ、前記波長は10nm未満の幅を有することができる。前記赤色蛍光体は、フッ化物(fluoride)系蛍光体を含むことができる。前記フッ化物系蛍光体は、KSF系赤色KSiF:Mn4+、KTiF:Mn4+、NaYF:Mn4+、NaGdF:Mn4+、KSiF:Mn4+のうち少なくとも一つを含むことができる。前記KSF系蛍光体、例えばKSi1‐c:Mn4+cの組成式を有することができ、前記aは1=a≦2.5、前記bは5=b≦6.5、前記cは0.001=c≦0.1を満足することができる。また、前記フッ化物系赤色蛍光体は、高温/高湿での信頼性を向上させるために、それぞれMnを含有しないフッ化物でコーティングされるか、蛍光体表面またはMnを含有しないフッ化物コーティング表面に有機物コーティングをさらに含むことができる。上記のようなフッ化物系赤色蛍光体の場合、その他蛍光体とは違って10nm以下の幅を具現できるので、高解像度装置に活用することができる。実施例に係る蛍光体の組成は、基本的に化学量論(Stoichiometry)に符合しなければならず、各元素は、周期律表上の各族内で他の元素で置換が可能である。例えば、Srはアルカリ土類(II)族のBa、Ca、Mg等で、Yはランタノイド系のTb、Lu、Sc、Gd等で置換が可能である。また、活性剤であるEu等は、所望のエネルギー準位に応じてCe、Tb、Pr、Er、Yb等で置換が可能であり、活性剤単独または特性変形のために不活性剤等がさらに適用されてもよい。前記量子ドットは、II‐IV化合物またはIII‐V族化合物半導体を含むことができ、赤色光を発光することができる。前記量子ドットは、例えばZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、GaN、GaP、GaAs、GaSb、InP、InAs、In、Sb、AlS、AlP、AlAs、PbS、PbSe、Ge、Si、CuInS、CuInSe等のようなもの及び組合わせからなることができる。
【0019】
インク層600は、蛍光体層500の上に配置される。インク層600は、赤色のインク、即ちインク粉末を含むことができる。インク層600は、光源200が点灯されない時、照明装置1000の外面が赤色に見える。インク層600は、光源200が点灯または点灯されない場合のいずれも赤色に見える。このような照明装置は、表面の色車による異質感を防止することができる。インク層600は、樹脂材質で形成され、内部に赤色のインクが一定重量%で含まれる。例えば、赤色インクは、インク層600内に2wt%~10wt%を含むことができる。前記インク層600は、例えば赤色のインクを含むように構成したが、他のカラー、例えば黄色または青色のような多様な色のインク粉末を含むことができる。このような色を有するインク粉末は、点灯または未点灯時に表面カラーをインクカラーで提供するか、点灯または未点灯時の表面カラーの差を減らすことができる。
【0020】
インク層600の上面には、パターンPを具現するために互いに異なる高さを有する多数のインク層600を含むことができる。インク層600は、凹部と凸部を含むことができる。インク層600は、第1インク層610と第2インク層620を含むことができる。前記第1インク層610は、前記蛍光体層500の上に配置されるか、前記蛍光体層500の表面に接触することができる。前記第2インク層620は、前記第1インク層610の上に配置される。前記第2インク層620は、前記第1インク層610の上に所定形状を有するパターンを含むことができる。前記第2インク層620の上面面積は、前記第1インク層610の下面面積より小さくてもよい。前記第1インク層610は、凹部を有する領域を含むことができる。前記凹部は、凸部の間に形成された溝またはリセスであってもよい。第2インク層620は、凸部が形成された領域であってもよい。前記凸部は、互いに連結されるか凹部の外側に配置されてもよい。前記凹部は、複数配列されるか凸部の内側に配置されてもよい。前記凹部は、複数の凸部の間にそれぞれ配置されてもよい。前記凸部は、インク層600の上面に向かって突出した構造であり、前記凹部は、前記インク層600の上面から下面に向かって陥没した構造を有することができる。前記第1インク層610は、第1パターンP1を具現するための層であってもよい。前記第1パターンP1は、複数の凹部を含むことができる。前記第1パターンP1は、互いに離隔した複数の凹部を含むことができる。前記第2インク層620は、第2パターンP2を具現するための層であってもよい。前記第2パターンP2は、少なくとも一つの凸部または互いに連結される凸部を含むことができる。前記第2パターンP2は、第1パターンP1の間に配置されるか、凸部の間に配置されてもよい。前記第1インク層610と前記第2インク層620は、同じ材質の層または異なる材質の層であってもよい。前記第2パターンP2は、樹脂層400の上面の上に配置され、側面の上には形成されなくてもよい。前記第2パターンP2または第2インク層620は、蛍光体層500の上面の上に配置され、側面に形成されなくてもよい。前記第2パターンP2または第2インク層620は、蛍光体層500または樹脂層400の側面に形成されなくてもよい。前記インク層600の側面は、前記凸部なしにフラットな平面に形成されてもよい。これは、蛍光体層500または樹脂層400の側面における立体イメージは、外側から見る時、大きい効果を与えないからである。
【0021】
図3に示されたように、第1インク層610の上面の高さh1は、第2インク層620の上面の高さh2より低くてもよい。第1インク層610の上面の高さh1は、第2インク層620の上面の高さh2の1/5以上で、高さh2より小さくてもよい。第1インク層610の高さh1は、最小0.2mm以上を有することができる。第2インク層620の高さh2は、1mm以下、例えば0.5mm~1mmを有することができる。第1インク層610の高さh1が第2インク層620の高さh2の1/5未満の場合、第1インク層610の高さh1が非常に低いので、外部から見た場合、赤色を表現しにくくなる。前記第1インク層610の高さh1は、インク層600の下面から凹部の上面までの高さであってもよい。前記第2インク層620で上面の高さh2は、前記インク層600の下面から凸部の上面までの高さであってもよい。前記第1インク層610の高さh1は、凹部の底部の高さであってもよい。前記第2インク層620の高さh2は、凸部の上面の高さであってもよい。前記高さh1は、インク層600における最小厚さであってもよく、高さh2は、インク層600における最大厚さであってもよい。
【0022】
第2インク層620の上面の高さh2は、蛍光体層500の高さh3と対応することができる。蛍光体層500の高さh3は、0.5mm以上、例えば0.5mm~1mmの範囲を含むことができる。よって、第1インク層610の高さh1は、蛍光体層500の高さh3の1/5以上に形成されてもよい。図面では、第1インク層610の幅を第2インク層620の幅より小さく形成したが、これは、実施例に係るパターンPを具現するための一例に過ぎず、パターンPの形状に応じて多様な幅に形成することができる。即ち、水平方向の凹部の幅は、凸部の幅より大きくてもよく、逆に、凹部の幅は、凸部の幅より小さくてもよい。第1インク層610の上面610aは、第1インク層610の下面またはインク層600の下面と平行するように配置されてもよい。第1インク層610の上面610aは、第2インク層620の上面620aと平行するように配置されてもよい。前記凹部の上面は、前記凸部の上面と平行することができる。前記第1インク層610は、上面610aをフラットな構造に形成することで、第1インク層610を通じて出射する光は同じ輝度を有することができる。前記蛍光体層500の上面は、前記インク層600の下面と平行することができる。前記蛍光体層500の上面は、前記インク層600の下面と接触することができる。複数のインク層610、620の露出される上面の高さを異なるように提供して、未点灯時に立体イメージは提供し、点灯時に光の輝度レベルに応じて立体効果を強弱に調節することができる。
【0023】
図4および図5を参照すると、第1インク層610は、第1パターンP1を形成するための領域を含むことができる。第2インク層620は、第2パターンP2を形成するための領域であってもよい。光源200が点灯されると、第1パターンP1と第2パターンP2は赤色イメージを具現することになる。第1インク層610は、高さが第2インク層620の上面の高さより低いので、蛍光体層500から出射する光を遮断する量が少なくなる。即ち、インク層600の高さが高いほど光を遮断する量が多くなる。即ち、インク層600の厚さが厚い領域であるほど光を遮断する量が多くなる。これによって第1インク層610の凹部を通じて放出された光の輝度は、第2インク層620、即ち、凸部を通じて放出される光の輝度より高くなる。即ち、第1インク層610の凹部から放出された光の輝度は、明るい赤色パターンで提供され、第2インク層620の輝度は、第1インク層610の輝度より暗い赤色パターンで提供される。第1パターンP1と第2パターンP2は、点灯時に輝度差を有する赤色イメージで提供される。光源200から出射する光の輝度がローレベル、例えば10カンデラ以下の場合、第1パターンP1と第2パターンP2の境界は明確に見えるか区分される。ここで、10カンデラは、テールモードで出射する光の輝度範囲である。また、光源200から出射する光の輝度がハイレベル、例えば60カンデラ以上の場合、第1パターンP1と第2パターンP2の境界は見えないか区分できなくなる。ここで、60カンデラは、ストップモードで出射する光の輝度範囲である。前記ローレベルで前記凹部と前記第2インク層620を通じて放出された光の明るさの差は、前記ハイレベルで前記凹部と前記第2インク層620を通じて放出された光の明るさの差より大きくてもよい。第1駆動モードは、第1パターンP1と第2パターンP2の境界の部分で輝度差が大きく、第2駆動モードは、第1パターンP1と第2パターンP2の境界の部分で輝度差が小さくてもよい。即ち、テールモードの場合、第1パターンP1と第2パターンP2の境界を明確に区分することになるので、テールモードでは照明のイメージで提供される。ストップモードの場合、照明のイメージが具現されないので、運転者にイメージなしに赤色のみを見せることができ、安全運転を誘導することができる。
【0024】
図6図8は、発明のインク層の変形例を示した断面図である。前記変形例は上記に開示された実施例の説明を選択的に含むことができる。
【0025】
図6を参照すると、実施例の変形例に係るインク層600は、凹部と凸部を含む構造を有することができる。インク層600は、第1インク層610と第2インク層620を含むことができる。前記第1インク層610の領域のうち一番低い領域の高さh1は、第2インク層620の上面の高さh2より小さくてもよい。第1インク層610において一番低い領域の高さh1は、第2インク層620の上面の高さh2の1/5以上を有することができる。第1インク層610の高さh1は、最小0.2mm以上を有することができる。第1インク層610の高さh1は、第2インク層620に向かうほど高く形成されてもよい。第1インク層610の高さh1は、凸部に隣接した領域が一番高く、凸部から遠い領域であるほど小さくてもよい。前記第1インク層610において凹部の一端またはエッジは、第2インク層620の上面の高さと同じ高さを有することができる。前記第1インク層610の上面610a、即ち凹部の底部は、第2インク層620の上面620aで傾斜することができる。第1インク層610の上面610aは、少なくとも一つ以上の傾斜面を含むことができる。第1インク層610の上面610aは、2つの傾斜面が一定角度をなすか、凹部の中心で対称するように形成されてもよい。前記傾斜面は、第2インク層620の上面620aと一定角度で傾斜することができる。第1インク層610の上面610a、即ち凹部の底部は、第1インク層610の中心または凹部の中心に行くほど深くなる構造を有することができる。上記では、第1インク層610の上面610aまたは各凹部の底部が2つの傾斜面からなったものを図示したが、1つの傾斜面または3つ以上の傾斜面を有することができる。前記第1インク層610の上面610aが傾斜面に形成されることで、照明のイメージにグラデーション(Gradation)効果を具現することができる。これにより全体イメージをよりソフトに具現でき、審美感を向上させることができる。前記第2インク層620の上面の高さh2は、1mm以下、例えば0.5mm~1mmを有することができる。第1インク層610の高さh1が第2インク層620の上面の高さh2の1/5未満の場合、第1インク層610の高さが非常に低くなって外部から見た場合、赤色を表現しにくくなる。第2インク層620の上面の高さh2は、蛍光体層500の高さh3と同一であってもよい。前記蛍光体層500の高さh3は、0.5mm以上、例えば0.5mm~1mmを有することができる。よって、第1インク層610の高さh1は、蛍光体層500高さh3の1/5以上に形成されてもよい。図面では、第1インク層610の幅を第2インク層620の幅より小さく形成したが、これは、実施例に係るパターンを具現するための一例に過ぎず、パターンの形状に応じて多様な幅に設定することができる。
【0026】
図7に示されたように、発明の変形例に係るインク層600は、凹部と凸部を含む構造を有することができる。インク層600は、第1インク層610と第2インク層620を含むことができる。第1インク層610の上面の高さh1は、第2インク層620の上面の高さh2より低くてもよい。第1インク層610で一番低い領域の高さh1は、第2インク層620の上面の高さh2の1/5以上を有することができる。第1インク層610の高さh1は、最小0.2mm以上を有することができる。第1インク層610の高さh1は、第2インク層620に向かうほど高く形成されてもよい。第1インク層610の高さh1は、凸部に隣接した領域が一番高く、凸部から遠い領域であるほど小さくてもよい。前記第1インク層610の一端またはエッジは、第2インク層620の上面の高さと同じ高さを有することができる。第1インク層610の上面610aは、第2インク層620の上面620aで傾斜した面または曲率を有する曲面を含むことができる。第1インク層610の上面610aは、少なくとも一つ以上の曲面を含むことができる。前記インク層600の高点から底点まで連結した直線が一定角度で傾斜することができる。第1インク層610の上面610aまたは凹部の底部は、第1インク層610の中心、即ち凹部の中心に行くほど深くなる構造を有することができる。前記上面610aは、凹状の曲面を含むことができる。前記曲面の形状は、半球形状を含むことができる。第1インク層610の上面610aが曲面に形成されることで、照明のイメージにグラデーション効果を具現することができる。これにより全体イメージをよりソフトに具現でき、審美感を向上させることができる。
【0027】
前記第2インク層620の高さh2は、1mm以下、例えば0.5mm~1mmを有することができる。第1インク層610の高さh1が第2インク層620の高さh2の1/5未満の場合、第1インク層610の高さが非常に低くなって外部から見た場合、赤色を表現しにくくなる。第2インク層620の高さh2は、蛍光体層500の高さh3と対応することができる。蛍光体層500の高さh3は、0.5mm以上、例えば0.5mm~1mmを有することができる。よって、第1インク層610の高さh1は、蛍光体層500高さh3の1/5以上に形成されてもよい。図面では、第1インク層610の幅を第2インク層620の幅より小さく形成したが、これは、実施例に係るパターンを具現するための一例に過ぎず、パターンの形状に応じて多様に幅の範囲を設定することができる。
【0028】
図8に示されたように、実施例の変形例に係るインク層600は、凹部と凸部を含む構造を有することができる。インク層600は、第1インク層610と第2インク層620を含むことができる。第1インク層610は、互いに異なる高さを有する複数の層を含むことができる。例えば、第1インク層610は、第1-1インク層611と第1-2インク層612を含むことができる。前記第1-1インク層611は、第2インク層620と第1-2インク層612の間に配置されるか、第2インク層620と第1-2インク層612のうち少なくとも一つに隣接するように配置されてもよい。前記第1-2インク層612は、第1-1インク層611と前記第2インク層620の間に配置されるか、第2インク層620と第1-2インク層612のうち少なくとも一つに隣接するように配置されてもよい。前記第1インク層610は、複数の凹部を含むことができる。前記第1インク層610は、階段型構造の凹部を含むことができる。第1インク層610は、水平方向に段付の構造を有することができる。第1-1インク層611の上面の高さh11は、第1-2インク層612の上面の高さh12より高く形成されてもよい。第1-1インク層611の上面の高さh11は、第2インク層620の上面の高さh2より低く形成されてもよい。第1-2インク層612の上面の高さh12は、最小0.2mm以上に形成されてもよい。これによってインク層600は、3つの層、例えば、第1-1インク層611、第1-2インク層612、第2インク層620を有し、3つの色上によってイメージを具現できることになる。水平方向に第1-1インク層611の幅と第1-2インク層620の幅は、同一または異なるように形成されてもよい。水平方向に第1-1インク層611と第1-2インク層612の幅は、パターンの形状に応じて多様に形成されてもよい。前記第1-1インク層611と第1-2インク層612は、凹部内に配置されてもよい。
【0029】
前記第1-1インク層611の上面は、第2インク層612の上面と平行するように形成されてもよい。第1-1インク層611の上面は、第1-2インク層612の上面と平行するように形成されてもよい。前記第1-1インク層611が第1凹部であり、前記第1-2インク層612が第2凹部である場合、第1凹部の上面は、第2凹部の上面と平行することができる。前記第1凹部の上面と第2凹部の上面は、凸部の上面と平行することができる。前記凹部は、互いに異なる高さを有する複数の底面を含むことができる。
【0030】
第1-1インク層611の上面は、第1-2インク層612の上面より高い位置に配置されてもよい。第1-1インク層611の上面は、第2インク層620の上面より低い位置に形成されてもよい。第2インク層620の上面の高さh2は、1mm以下、例えば0.5mm~1mmを有することができる。第1-2インク層612の上面の高さh12が第2インク層620の上面の高さh2の1/5未満の場合、第1‐2インク層612の上面の高さが非常に低くなって外部から見た場合、赤色を表現しにくくなる。第2インク層620の上面の高さh2は、蛍光体層500の高さh3と同一であってもよい。蛍光体層500の高さh3または厚さは、0.5mm以上、例えば0.5mm~1mmを有することができる。よって、第1-2インク層612の上面の高さh12は、蛍光体層500の高さh3の1/5以上に形成されてもよい。図面では、第1インク層610の幅を第2インク層620の幅より小さく形成したが、これは、実施例に係るパターンを具現するための一例に過ぎず、パターンの形状に応じて多様な幅に設定することができる。変形例は、3つ以上の互いに異なる色を具現するように、より多様なパターンを効果的に具現できる効果がある。または、2つまたは3つ以上の互いに異なるインクを有する層が垂直方向で互いに異なる高さで配置されることで、所定形状を有するイメージの立体効果を与えることができる。ここで、前記第1、2インク層のインク粉末は、同一または異なってもよく、外枠のイメージを段差構造または深さの差を利用して立体イメージで提供することができる。前記第1インク層の第1、2層内のインク粉末は、同一または異なってもよく、全体表面のイメージを段差構造または深さの差を利用して立体イメージを提供することができる。前記第1、2インク層内のインク粉末が同じ材料である場合、インク層は、第1高さを有する凹部および前記凹部の外側に凸状の凸部を含むことができる。
【0031】
図9は、発明の実施例に係る照明装置を備えた車両用リアランプを示した概略斜視図である。図9に示されたように、車両用ランプは、リアパネル2000と前記リアパネル2000に結合される複数の照明装置1000を含むことができる。ここで、照明装置1000は、上記に開示されたモジュールであってもよい。照明装置1000は、テール‐ブレーキランプ領域とターンシグナルランプ領域に設置される。テール‐ブレーキランプ領域に配置された照明装置1000は、夜間走行時に後方の車両に自分の位置を知らせる尾灯の役割をすることができる。また、照明装置1000は、後方の車両に自分の車両が減速していることを知らせる停止表示灯の役割をすることができる。ターンシグナルランプ領域に配置された照明装置1000は、信号機能を目的とし、車両が進行しようとする方向を他車両に知らせる機能をする。リアパネル2000には、照明装置1000が接続されるように接続部が形成されてもよい。接続部は、リアパネルと別途の構成であってもよく、リアパネル2000と一体形成された構成であってもよい。リアパネル2000に結合される照明装置1000は、スライディング方式でリアパネルまたは接続部に結合されてもよい。例えば、照明装置1000には、基板の端子が露出し、これと対応するリアパネル2000または接続部には、基板の端子と電気的に接続される接触端子が形成されてもよい。上記では、車両用ランプを車両のリアランプを一実施例として説明したが、これに限定されるものではなく、車両のフロントランプまたはムードランプ等その他ランプ構造を含むことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9