(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】公演場面演出のためのビットマップ制御システム、装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H05B 47/19 20200101AFI20240501BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20240501BHJP
【FI】
H05B47/19
H05B47/105
(21)【出願番号】P 2022527878
(86)(22)【出願日】2021-04-27
(86)【国際出願番号】 KR2021005319
(87)【国際公開番号】W WO2022173074
(87)【国際公開日】2022-08-18
【審査請求日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】10-2021-0018979
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517418150
【氏名又は名称】ファンライト シーオー., エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】FANLIGHT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】チェ,キョン イル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョン ギル
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1970358(KR,B1)
【文献】特開2010-139782(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/19
H05B 47/105
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
公演に対する演出場面別に発光動作のためのデータパケットを生成して伝送する制御コンソール装置と、
前記制御コンソール装置から前記データパケットを受信して前記データパケット内の発光のための動作を行う複数の発光装置と、を含み、
前記発光装置は、
既に格納された
か、または前記制御コンソール装置から提供された前記演出場面のそれぞれに関する集合情報を基に、前記データパケット内
における特定の演出場面
の特定の集合情報に対応する
特定のカラーに発光
し、
前記データパケットは、
前記特定の演出場面を構成する一部の集合情報を含むインデックス情報と、
前記特定の演出場面を表すためのカラー情報を含むカラーパレット情報と、
前記特定の演出場面を構成する一部の集合情報のそれぞれに対するカラーの番号情報を含む、一部の集合情報のうちの少なくとも1つの情報と、を含み、
前記データパケット中、前記カラーパレット情報は、第1集合情報~第N集合情報にそれぞれ対応する第1カラー情報~第Nカラー情報を含む、ことを特徴とする公演場面演出のためのビットマップ制御システム。
【請求項2】
前記データパケットに含まれる誤差が発生したカラーパレットのカラー情報に対して、既に格納された基準カラー範囲情報を基に補正することができ、また、
先に演出した場面と同じ場面に対して場面の形状はそのまま維持された状態で、演出者が任意に変更したカラーを基に、新たな複数のカラー情報によって前記場面を演出することができる請求項1に記載の公演場面演出のためのビットマップ制御システム。
【請求項3】
前記インデックス情報は、
前記
特定の演出場面を構成する前記一部の集合情報のうちの、前記データパケット内における
前記特定の集合情報の位置情報を含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の公演場面演出のためのビットマップ制御システム。
【請求項4】
前記発光装置は、
前
記位置情報を基に、前記
特定のカラーの番号情報を確認し、
前記カラーパレット情報のうちの前記
特定のカラーの番号情報に該当する
特定のカラー情報を確認し
て、前記特定のカラーを発光する、ことを特徴とする請求項3に記載の公演場面演出のためのビットマップ制御システム。
【請求項5】
前記制御コンソール装置は、
前記演出場面
のそれぞれに対して類似色を1つの色に変更し、前記1つの色にそれぞれ変更された演出場面の全体のそれぞれに対して、ディザリング技法を適用して前記カラーパレット情報の大きさを縮小する、ことを特徴とする請求項
1に記載の公演場面演出のためのビットマップ制御システム。
【請求項6】
前記制御コンソール装置は、
前記
特定の演出場面に関する前記インデックス情報及び前記一部の集合情報を含む第1データパケットと、前記カラーパレット情報を含む第2データパケットとを同期化して、それぞれ伝送する、ことを特徴とする請求項
1に記載の公演場面演出のためのビットマップ制御システム。
【請求項7】
前記
発光装置は、応援棒発光装置
であり、
前記受信したデータパケット内の第1カラーパレット情報を臨時的に格納し、その後に受信したデータパケット内の第2カラーパレット情報が、既に格納された前記第1カラーパレット情報と異なる場合、前記第2カラーパレット情報を基に、前記第1カラーパレット情報にアップデートする、ことを特徴とする請求項
1に記載の公演場面演出のためのビットマップ制御システム。
【請求項8】
公演場面を演出するための発光装置において、
制御コンソール装置と通信を行う通信部と、
光源素子を用いて発光する発光部と、
データを格納する格納部と、
前記発光装置の動作を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記格納部に格納され
たか、または前記通信部を通じて前記制御コンソール装置から提供された演出場面のそれぞれに関する集合情報を基に、前記通信部を介して前記制御コンソール装置から受信したデータパケット内における
特定の演出場面
の特定の集合情報に対応する
特定のカラーに発光するように制御
し、
前記データパケットに含まれる誤差が発生したカラーパレットのカラー情報に対して、既に格納された基準カラー範囲情報を基に補正することができ、また、
先に演出した場面と同じ場面に対して場面の形状はそのまま維持された状態で、演出者が任意に変更したカラーを基に、新たな複数のカラー情報によって前記場面を演出することができる発光装置。
【請求項9】
制御コンソール装置と複数の発光装置を含む公演場面演出のためのビットマップ制御システムによって行われる制御方法において、
前記制御コンソール装置が、公演に対する演出場面別に発光動作のためのデータパケットを生成して伝送する段階と、
前記複数の発光装置が、前記制御コンソール装置から前記データパケットを受信して、前記データパケット内の発光のための動作を行う段階と、
前記発光装置は、
既に格納された
か、または前記制御コンソール装置から提供された前記演出場面のそれぞれに関する集合情報を基に、前記データパケット内における
特定の演出場面
の特定の集合情報に対応する
特定のカラーに発光
し、
前記データパケットは、
前記
特定の演出場面を構成する一部の集合情報を含むインデックス情報、
前記
特定の演出場面を表すためのカラー情報を含むカラーパレット情報及び、
前記
特定の演出場面を構成する一部の集合情報のそれぞれに対するカラーの番号情報を含む、一部の集合情報のうちの少なくとも1つの情報を含
み、
前記各データパケット中、前記カラーパレット情報は、第1集合情報~第N集合情報にそれぞれ対応する第1カラー情報~第Nカラー情報を含む方法。
【請求項10】
前記データパケットに含まれる誤差が発生したカラーパレットのカラー情報に対して、既に格納された基準カラー範囲情報を基に補正することができ、また、
先に演出した場面と同じ場面に対して場面の形状はそのまま維持された状態で、演出者が任意に変更したカラーを基に、新たな複数のカラー情報によって前記場面を演出することができる請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記インデックス情報は、
前記
特定の演出場面を構成する前記一部の集合情報のうちの前記データパケット内における
前記特定の集合情報の位置情報を含む、ことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
前記発光装置は、
前
記位置情報を基に、前記
特定のカラーの番号情報を確認し、
前記カラーパレット情報のうちの前記
特定のカラーの番号情報に該当する
特定のカラー情報を確認して、前記
特定のカラーを発光する、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記制御コンソール装置は、
前記演出場面
のそれぞれに対して類似色を1つの色に変更し、前記1つの色にそれぞれ変更された演出場面の全体のそれぞれに対してディザリング技法を適用して、前記カラーパレット情報の大きさを縮小する、ことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項14】
前記制御コンソール装置は、
前記
特定の演出場面に関する前記インデックス情報及び前記一部の集合情報を含む第1データパケットと、前記カラーパレット情報を含む第2データパケットとを同期化してそれぞれ伝送する、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前
記発光装置は、
応援棒発光装置であり、
前記受信したデータパケット内の第1カラーパレット情報を臨時的に格納し、その後に受信したデータパケット内の第2カラーパレット情報が、既に格納された前記第1カラーパレット情報と異なる場合、前記第2カラーパレット情報を基に前記第1カラーパレット情報にアップデートする、ことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公演会場での公演場面演出のためのビットマップ制御システム、装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、発光装置(又は照明装置)とは、光源からの光を反射、屈折及び透過させて照明の目的を達成させる発光装置を指す。発光装置は、配光によって間接発光装置、半間接発光装置、全般拡散発光装置、半直接発光装置及び直接発光装置などに分類され得る。
【0003】
技術の発展に伴い、発光装置は、多様な用途に用いられている。一例として、発光装置は、メディアファサード(Media facade)を演出するのに用いられる。メディアファサードとは、建物の外壁などに発光装置を取り付け、メディア機能を具現することをいう。
【0004】
他の例として、発光装置は、一定の照度以下の環境で行われるスポーツ競技やコンサートなどで小型の応援グッズとして用いられもする。ところが、このような環境では、複数の発光装置が個別に制御されるため、体系的なパターンや形状を生成し難い側面がある。
【0005】
一方、スポーツ競技やコンサートなどのような公演会場の場合、毎回新たな演出を期待することになるが、公演会場の殆どの空間は座席で埋められているため、別の空間に、発光装置を用いてメディアファサードを演出することは難しい。
【0006】
そのため、前記のような問題を具体的に解決するために、複数の発光装置を一括的に制御し、このような制御によって、スポーツ競技やコンサートなどの公演会場で多様な公演を演出できる方策の導入が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、公演会場での公演演出時に1つの発光装置を、ビットマップでの1つのピクセルであると指定し、ビットマップでピクセルを制御する方式で複数の発光装置を制御することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、公演会場での公演演出時に、制御コンソール装置から発光装置にデータパケットをリアルタイムに伝送して、発光装置の発光状態をリアルタイムに変更することにある。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に限らず、言及されていない更に他の課題は、下記の記載から、通常の技術者が明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するための、本発明に係る公演場面演出のためのビットマップ制御システムにおいて公演に対する演出場面別に発光動作のためのデータパケットを生成して伝送する制御コンソール装置と、前記制御コンソール装置から前記データパケットを受信して、前記データパケット内の発光のための動作を行う複数の発光装置とを含み、前記発光装置は、既に格納された前記演出場面のそれぞれに関する集合情報を基に、前記データパケット内の第1演出場面に対する第1集合情報に対応する、第1カラーに発光できる。
【0011】
ここで、前記データパケットは、前記第1演出場面を構成する一部の集合情報を含むインデックス情報、前記第1演出場面を表すためのカラー情報を含むカラーパレット情報、及び、前記第1演出場面を構成する一部の集合情報のそれぞれに対するカラーの番号情報を含む一部の集合情報のうちの少なくとも1つの情報を含むことができる。
【0012】
また、前記インデックス情報は、前記第1演出場面を構成する前記一部の集合情報のうちの、前記データパケット内の第1集合情報の位置情報を含むことができる。
【0013】
前記発光装置は、前記第1集合情報の位置情報を基に、前記一部の集合情報のうちの、前記第1集合情報に該当する第1カラーの番号情報を確認し、前記カラーパレット情報のうちの、前記第1カラーの番号情報に該当する第1カラー情報を確認し、前記確認された第1カラー情報に該当する第1カラーを発光できる。
【0014】
前記制御コンソール装置は、前記演出場面の全体のそれぞれに対して、類似色を1つの色に変更し、前記1つの色にそれぞれ変更された演出場面の全体のそれぞれに対してディザリング技法を適用して、前記カラーパレット情報の大きさを縮小できる。
【0015】
前記制御コンソール装置は、前記第1演出場面に関する前記インデックス情報と前記一部の集合情報を含む第1データパケットと、前記カラーパレット情報を含む第2データパケットとを同期化してそれぞれ伝送しうる。
【0016】
前記応援棒発光装置は、前記受信したデータパケット内における第1カラーパレット情報を臨時的に格納し、その後に受信したデータパケット内の第2カラーパレット情報が、既に格納された前記第1カラーパレット情報と異なる場合、前記第2カラーパレット情報を基に、前記第1カラーパレット情報にアップデートできる。
【0017】
また、上述した課題を解決するための、本発明に係る公演場面演出のための発光装置において、制御コンソール装置と通信を行う通信部と、光源素子を用いて発光する発光部と、データを格納する格納部と、前記発光装置の動作を制御する制御部とを含み、前記制御部は、前記格納部に格納される演出場面のそれぞれに関する集合情報を基に、前記通信部を介して、前記制御コンソール装置から受信したデータパケット内における第1演出場面に対する第1集合情報に対応する、第1カラーに発光するように制御できる。
【0018】
更に、上述した課題を解決するための、本発明に係る公演場面演出のための制御コンソール装置において、発光装置と通信を行う通信部、データを格納する格納部及び演出場面別に、前記発光装置の発光動作のためのデータパケットを生成する制御部を含み、前記制御部は、前記第1演出場面に関する前記インデックス情報と前記一部の集合情報を含む第1データパケットと、前記カラーパレット情報を含む第2データパケットとを同期化してそれぞれ伝送できる。
【0019】
ここで、前記データパケットは、前記第1演出場面を構成する一部の集合情報を含むインデックス情報、前記第1演出場面を表すためのカラー情報を含むカラーパレット情報、及び、前記第1演出場面を構成する一部の集合情報のそれぞれに対するカラーの番号情報を含む、一部の集合情報のうちの少なくとも1つの情報を含むことができる。
【0020】
この他にも、本発明を具現するための他の方法、他のシステム、及び前記方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体が更に提供されうる。
【発明の効果】
【0021】
前記のような本発明によれば、公演会場での公演演出時に、1つの発光装置をビットマップでの1つのピクセルであると指定し、ビットマップでピクセルを制御する方式にて複数の発光装置を制御することで、効率的な演出場面を提供できるという効果を奏する。
【0022】
また、本発明によると、公演会場での公演演出時に、制御コンソール装置から発光装置にデータパケットをリアルタイムに伝送して、発光装置の発光状態をリアルタイムに変更することで、状況に応じて多様な演出場面を容易に提供できるという効果がある。
【0023】
本発明の効果は、以上で言及した効果に限らず、言及されていない更に他の効果は、下記の記載から通常の技術者が明確に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明に係る公演会場での公演場面を演出するためのシステムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】本発明に係るマスタに格納されるカラーの番号情報別のカラー情報を示す例示図である。
【
図3】本発明に係るマスタに格納されるカラーパレットのカラー情報に対する基準カラー範囲情報を示す例示図である。
【
図4】本発明に係る公演会場の観客席上に演出される公演演出効果を示す例示図である。
【
図5】本発明に係る制御コンソール装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明に係る制御コンソール装置で生成されるデータパケットを示す例示図である。
【
図7】本発明に係る第1演出場面を示す例示図である。
【
図8】本発明に係る第2演出場面を示す例示図である。
【
図9】本発明に係る発光装置の構成を示すブロック図である。
【
図10】本発明に係る公演会場での公演場面を演出するための過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現することができる。但し、本実施例は本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野における通常の技術者に、本発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるに過ぎない。
【0026】
本明細書で用いられた用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素以外に、1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。明細書全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を示し、「及び/又は」は言及された構成要素のそれぞれ及び1つ以上の全ての組み合わせを含む。たとえ、「第1」、「第2」などが多様な構成要素を叙述するために用いられていても、これらの構成要素は、これらの用語により制限されないのはもちろんである。これらの用語は、単に1つの構成要素を、他の構成要素と区別するために用いる。従って、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素でもあり得るのは言うまでもない。
【0027】
「例示的な」という単語は、本明細書において「例示又は例証として用いられる」の意味で用いられる。本明細書において「例示的な」ものとして説明されている任意の実施例は、必ずしも好ましいものとして解釈されるか、又は他の実施例よりも利点を有するものとして解釈されてはならない。
【0028】
明細書で用いられる「部」という用語は、ソフトウェア、FPGA又はASICのようなハードウェアエレメントを意味し、「部」は特定の役割を果たす。しかし、「部」は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングできる格納媒体に存在するように構成されてもよく、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。従って、一例として「部」は、ソフトウェアエレメント、客体指向ソフトウェアエレメント、クラスエレメント及びタスクエレメントのようなエレメントと、プロセス、関数、属性、プロシージャ(procedure)、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データの構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。エレメント及び「部」内にて提供される機能は、より少数のエレメント及び「部」に結合されるか、追加のエレメントと「部」に更に分離されうる。
【0029】
また、本明細書における全ての「部」は、少なくとも1つのプロセッサにより制御されることができ、本開示の「部」が行う動作を少なくとも1つのプロセッサが行うこともできる。
【0030】
本明細書の実施例は、機能又は機能を行うブロックの観点から説明されうる。本開示の「部」又は「モジュール」などと称され得るブロックは、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ、受動電子部品、能動電子部品、光学コンポーネント、ハードワイヤード回路(hardwired circuits)などのようなアナログ又はデジタル回路によって物理的に具現され、選択的にファームウェア及びソフトウェアによって駆動されることができる。
【0031】
本明細書の実施例は、少なくとも1つのハードウェアデバイス上で実行される少なくとも1つのソフトウェアプログラムを用いて具現でき、エレメントを制御するためにネットワーク管理機能を行える。
【0032】
他の定義がなければ、本明細書で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の技術者が共通して理解できる意味として用いられることができる。また、一般に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0033】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「真下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは図示されているように、1つの構成要素と他の構成要素との相関関係を容易に記述するために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図示されている方向に加えて使用時又は動作時に、構成要素の互いに異なる方向を含む用語として理解されるべきである。例えば、図示されている構成要素をひっくり返す場合、他の構成要素の「下(below)」又は「真下(beneath)」と記述されている構成要素は、他の構成要素の「上(above)」に置かれることができる。従って、例示的な用語である「下」は、下と上の方向を何れも含むことができる。構成要素は他の方向にも配向されうるのであり、これにより空間的に相対的な用語は、配向によって解釈されうる。
【0034】
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0035】
図1は、本発明に係る公演会場での公演場面を演出するためのシステム1の構成を概略的に示す図である。
【0036】
図2は、本発明に係るマスタに格納されるカラーの番号情報別のカラー情報を示す例示図である。
【0037】
図3は、本発明に係るマスタに格納されるカラーパレットのカラー情報に対する基準カラー範囲情報を示す例示図である。
【0038】
図4は、本発明に係る公演会場の観客席上に演出される公演演出効果を示す例示図である。
【0039】
まず、
図1を参照すると、本発明に係る公演会場での公演場面を演出するためのシステム(1、以下、公演演出システムという)は、制御コンソール装置10、送信機(20a、20b、...20n、以下20)及び発光装置(30a_1、...30a_n、30b_1、...、30b_n、...30n_1、...、30n_n、以下30)を含むことができる。ここで、「公演会場」とは、スポーツ競技場やコンサート会場などのような公演会場のことをいい、実際にスポーツ競技やコンサートなどの公演が行われる場所を意味し得る。ここで、公演演出システム1は、
図1に示された構成要素よりも少数の構成要素やより多数の構成要素を含むことができる。
【0040】
より詳細には、公演演出システム1は、公演に対する演出場面別に発光動作のためのデータパケットを生成して伝送する制御コンソール装置10、前記制御コンソール装置10から受信したデータパケットを発光装置30に伝送する送信機20、及び、前記送信機20を介して前記制御コンソール装置10から生成されたデータパケットを受信して、前記データパケット内の発光のための動作を行う複数の発光装置30を含むことができる。
【0041】
このような公演演出システム1は、制御コンソール装置10が発光装置30の発光状態を制御することで、公演会場の観客席での応援などのような公演演出のための多様な形態の発光パターンを演出できる。
【0042】
従って、公演演出システム1は、公演会場での公演演出時に1つの発光装置をビットマップでの1つのピクセルであると指定し、ビットマップでピクセルを制御する方式で複数の発光装置30を制御することで、効率的な演出場面を提供できるという効果を有することができる。
【0043】
また、公演演出システム1は、公演会場での公演演出時に制御コンソール装置10から発光装置30にデータパケットをリアルタイムに伝送して発光装置30の発光状態をリアルタイムに変更することで、状況に応じて多様な演出場面を容易に提供できる効果を有することができる。
【0044】
本発明において、制御コンソール装置10は、公演会場での公演演出のために発光装置30を制御する機能を行える。一例として、制御コンソール装置10は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノートパソコン(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、スマートウォッチ(smartwatch)、スマートガラス(smart glass)、HMD(head mounted display))などのような電子装置の1つであって、一実施例と関連するアプリケーションのインストール及び実行が可能な全ての電子装置を含むことができ、又は、このような電子装置の構成のうちの一部を含むか、これと連動できる多様な形態で構成されることができる。
【0045】
また、制御コンソール装置10は、MA Lighting grandMA2、grandMA3、ETC EOS、ETC ION、ETC GIO、Chroma Q Vista、High End HOG、High End Fullboar、Avolites Sapphire Avolites Tiger、Chamsys MagicQ、Obsidian control systems Onyx、Martin M6、Martin M1、Nicolaudie Sunlite、ESA、ESA2、Lumidesk、SunSuite、Arcolis、Daslight、LightRider、MADRIX、DJ LIGHT STUDIO、DISCO-DESIGNER VJ STUDIO、Stagecraft、Lightkeyなどのような電子装置及びPC用ソフトウェアの1つであり得る。
【0046】
また、制御コンソール装置10は、発光装置30の制御を可能にする適切なソフトウェアやコンピュータプログラムを含むことができる。一例として、発光装置30を制御する例示的なプロトコルは、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet、又はKiNETなどを含むことができる。制御コンソール装置10は、DMX512、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet又はKiNETなどのような適切なフォーマットでデータ信号(例えば、データパケット)を伝送できる。制御コンソール装置10は、発光装置30を制御するために、データパケットを生成し、前記データパケットを発光装置30に伝送できる。
【0047】
また、マスタ装置(図示せず)が制御コンソール装置10から生成されたデータパケットを受信し、前記受信したデータパケットを前記送信機20に伝達し、前記送信機20は、無線通信(例えば、RF通信など)を用いて公演会場内の発光装置30に送出できる。
【0048】
実施例によって、マスタ装置(図示せず)は省略されることができ、制御コンソール装置10が直接送信機20にデータパケットを伝達し、前記送信機20がデータパケットを発光装置30に送出できる。
【0049】
制御コンソール装置10は、複数の入出力ポートを備えることができる。制御コンソール装置10は、特定のデータ信号フォーマット又はプロトコルに対応するか、関係する入出力ポートを備えることができる。例えば、制御コンソール装置10は、DMX512、RDMデータの入出力を専用とする第1ポートと、Art-Net及びsACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet、KiNETの入出力を専用とする第2ポートを備えることができる。
【0050】
ここで、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet及びKiNETプロトコルは、舞台照明設備用制御プロトコルとして広く知られている。本発明によると、DMX512、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet及びKiNETなどの制御プロトコルは、発光装置30に対するより柔軟な制御企画を可能にすることができる。
【0051】
制御コンソール装置10は、公演演出データを事前に他の装置(例えば、データ生成装置)から提供を受け、格納することができる。ここで、公演演出データは、公演の座席配置図によって公演時間中に演出される場面に関する情報を含むことができる。ここで、前記公演の座席配置図は、発光装置30の配置図と一致し得る。
【0052】
また、制御コンソール装置10は、前記発光装置30の配置図の上に、前記動画のそれぞれの場面をオーバーレイした後に再生し、前記動画から各発光装置30が位置する部分の値を抽出し、これに基づいてデータパケットを生成して、それぞれの発光装置30に伝送できる。
【0053】
ここで、前記動画は、コンピュータモニタ及び制御コンソール装置10で表示する値の形式である、R、G、B各8bitの形式に格納されず、YUV(白黒テレビもサポートするためのフォーマット)に格納されており、制御コンソール装置10が発光装置30を介して表示しようとする色の表示方式と色の表示可能な個数が異なるというのであり得る。
【0054】
即ち、RGBカラーのオリジナル動画(発光装置30を介して表示しようとする動画)は、YUV(YCbCr)方式の形式に変更(RGBカラーのオリジナル映像をMP4、MPG、MOV、AVIなどの映像フォーマットにエンコード)されることで、失われる情報が発生し得る。
【0055】
具体的に、RGB24bit色座標に存在する値が、YUV色座標では対応(存在)しない値が存在し、相互間の表現色域の範囲も異なり得る。相互間の変換公式(ITU-R BT.601)を適用してみると、色域の範囲が異なることにより、損失が発生する恐れがある。RGB24bitの256段階の色表現をYUV(ビットレート8bit)に変換すると、225段階に変換されて誤差が発生(量子化エラー)するのであり、この誤差は13.78%であり得る。YUV(ビットレート8bit)225段階に変換された映像においてRGB24bitの256段階に復元を試みる場合、再び、相互間の量子化単位(量子化エラー)が合わず、誤差が発生するのであり、この誤差は12.11%であり得る。従って、相互間の往復変換により累積演算される誤差は、1.67%程度になり得る。ここで、1.67%を、誤差が発生する値の大きさに換算し直すと、4.28程度であって、整数値に切り上げ処理すると、5になり得る。従って、原本の値が5の場合、最大誤差が発生すると、YUV変換後に、RGBに復元された値で0(-5値)~10(+5値)の範囲内の値に表れる誤差が発生し得る。このような誤差は、適用する変換公式(例えば、ITU-R BT.601、ITU-R BT.656、ITU-R BT.1120各規格内の変換公式)によって異なって表れうる。
【0056】
従って、制御コンソール装置10が、演出者の演出意図に合う前記オリジナルRGB24bit動画からYUV動画へエンコード時に、より高い圧縮レベルで行う場合、隣接ピクセルと併合して処理するので、隣接ピクセルの色に影響を受け、エラーが発生し得る。即ち、演出者が意図した色は、誤差が発生した他の色の状態に出力されうる。具体的に、映像のエンコードフォーマット、ビットレート、解像度及び隣接するピクセル値によって、毎回ピクセルの値が異なって解釈され、映像に損失圧縮格納されるので、オリジナル状態への復元が不可能になる恐れがある。
【0057】
例えば、オリジナルの赤色(RGBで表現する場合、255,0,0)に表示される部分を、0番の色領域に指定しようとすると、YUVでエンコードされてから再びRGBに復元された値を見るならば、復元された赤色(RGBで表現する場合、250,4,5)は、前記オリジナルの赤色と異なって表示されて表れうる。即ち、前記復元された赤色は、オリジナルで意図した正確な色に表れず、変化した色に表現され得る。
【0058】
これにより、マスタ(図示せず)は、制御コンソール装置10から前記動画に基づいて生成したデータパケットを受信し、前記データパケットに含まれる誤差が発生したカラーパレットのカラー情報に対して、既に格納された基準カラー範囲情報を基に補正できる。
【0059】
まず、マスタは、前記動画に対して複数の既に定義されたカラー情報を予め格納できる。ここで、複数の既に定義されたカラー情報は例えば、4つの既に定義されたカラー情報であり得る。
【0060】
一例として、マスタは、前記動画の1つの場面に対して、前記複数の既に定義されたカラー情報を基に演出することもでき、先に演出した場面と同じ場面に対して場面の形状はそのまま維持された状態で、演出者が任意に変更したカラーを基に、新たな複数のカラー情報によって前記場面を演出することもできる。従って、同じ形状の場面であっても、カラーの違いによって多様な雰囲気に演出されることができる。
【0061】
具体的に、マスタは、
図2に示されるように、カラーの番号情報別のカラー情報を予め格納できる。
【0062】
ここで、カラーの番号情報は、0から15まで表現されうるのであり、各カラーの番号情報別のカラー情報は、RGB値で表現されることができる。例えば、カラーの番号情報が「0」の場合、カラー情報は「255,255,255(白)」であり、カラーの番号情報が「1」の場合、カラー情報は「255,0,0(赤)」であり得る。
【0063】
その後、マスタは、前記制御コンソール装置10から前記動画に基づいて生成したデータパケットを受信した場合、前記データパケットに含まれる誤差が発生したカラーパレットのカラー情報に対して、既に格納された基準カラー範囲情報を基に補正できる。
【0064】
具体的に、
図3を参照すると、マスタは、カラーパレットのカラー情報に対して既に格納された基準カラー範囲情報を予め格納しておくことができる。例えば、カラーの番号情報が「0」であり、翻訳される基準色、即ち誤差に対する補正を行う基準色が「250,250,250(白)」であり、誤差別の補正範囲(補正範囲の反映時)が「245,245,245~255,255,255」であり得る。ここで、補正範囲は、前記誤差に対する補正を行う基準色において-5~+5であり得る。
【0065】
一例として、マスタは、前記制御コンソール装置10から受信した前記データパケット内の、誤差が発生したカラーパレットのカラー情報である「246,247,248」に対して既に格納された基準カラー範囲情報である「245,245,245~255,255,255」に含まれる場合、「250,250,250(白)」が受信されたものと判断し、これを「0」の値に翻訳し、これにより発光装置30の該当集合が、
図2のカラーパレットの「0」の色である、255,255,255(白)に発光するようにすることができる。
【0066】
他の例として、
図3を参照すると、マスタは、カラーの番号情報が「2」である色を基準色5,250,5(緑)に格納し、補正誤差範囲値を-5~+5に共に格納できる。このとき、マスタは、制御コンソール装置10からカラーパレットのカラー情報である「3,247,7(緑を意図したが、コンソールで再生した動画のRGB変換過程で誤差が発生した値)」が含まれているデータパケットを受信すると、前記カラー情報「3,247,7」が、0,245,0~10,255,10以内に認められるので、基準色5,250,5(緑)が受信されたものと判断し、これを「2」の値に翻訳し、発光装置30の該当集合が、
図2のカラーパレットの「2」の色である255,50,0(オレンジ)に発光するようにすることができる。
【0067】
これによる効果は、マスタ(図示せず)は、制御コンソール装置10にて、オリジナルに意図した色ではなく、誤差が発生した値が受信されても、既に格納された基準カラー範囲情報を基に誤差を補正できるため、演出者が希望する通りに演出できる効果を有することができる。
【0068】
また、本発明において、送信機20は、アンテナのような通信装置であって、制御コンソール装置10から受信したデータパケットを発光装置30に伝送できる。送信機20が制御コンソール装置10から発光装置30の発光を制御するためのデータパケットを受信し、前記発光装置30に前記データパケットを伝送できる。
【0069】
送信機20は、制御コンソール装置10とは別の装置に開示されているが、制御コンソール装置10は、送信機20と同一の役割を果たす通信モジュールを含むことができる。従って、制御コンソール装置10は、前記通信モジュールを含む場合、前記送信機20と同一の役割を行い、発光装置30は、制御コンソール装置10からデータパケットを受信して発光できる。
【0070】
ここで、送信機20は、指向性(directivity)を有することができ、公演企画者は、当該公演で用いられる送信機のスペックを考慮して、公演の企画段階で送信機20を配置できる。しかし、送信機20の物理的、技術的限界により、一部の座席に位置する発光装置は、互いに異なる送信機から送出されたデータパケットを何れも受信できる。より具体的に、前記一部の座席に位置する発光装置は、2つ以上の送信機から互いに異なるデータパケットを重複して受信できるので、発光装置の立場からは、どのデータパケットと対応するように発光すべきか決定し難いのでありうる。しかし、限られた無線帯域幅内で発光装置30は、それに対応するデータパケットを正常に決定できる。従って、発光装置30は、送信機の識別情報に基づいてデータパケットを受信できる。また、制御コンソール装置10は、送信機20のそれぞれに対してデータパケットを伝送することで、ノイズに対する影響を極度に下げることにより、従来の公演とは異なる公演演出効果が得られる。
【0071】
また、送信機120は、予め定められた回数だけ発光装置30にデータパケットを送出できる。一般に、送信機20が送る信号は一回限りが大半である。しかし、公演会場は、帯域幅が互いに異なる数多くの信号が共存する場所であるので、データパケット以外の信号は何れも公演演出ではノイズになり得る。このようなノイズは、データパケットが正常に発光装置30に伝送されることを妨害し得る。従って、送信機20は、予め定められた回数だけ(例えば、1つのデータパケット当たり5回)発光装置30にデータパケットを送出することによって、発光装置30がデータパケットを正常に受信できるようにするという効果がある。
【0072】
また、本発明において、発光装置30は、制御コンソール装置10によってリアルタイムに、又は予め定められたデータパケットによって、多様な形態の発光パターンを演出する機能を行える。
【0073】
ここで、発光装置30は、LCD、LEDなどの発光素子/装置を含むか、発光素子/装置が接続され、無線通信が可能な任意の電子装置を含む装置であって、スポーツ競技場やコンサートなどのような公演会場で観客が所持する小型の応援用グッズになり得る。一実施例として、発光装置30は携帯電話、無線応援棒、ライティングスティック(stick)、ライティングバー(bar)、ライティングボール(ball)、ライティングパネル(panel)及び無線で制御可能な光源が取り付けられた機構などもこれに該当し得る。
【0074】
また、発光装置30は、ライティングデバイス、受信機、被制御装置、スレーブ、スレーブ照明装置とも称されることができる。また、発光装置30は手首、胸など身体の一部に取り付け及び/又は着用可能なウェアラブルデバイスを含むことができる。
【0075】
図1に示されるように、第1集合2に含まれている発光装置30a_1、発光装置30a_2、発光装置30a_3、発光装置30b_1は、送信機20aから受信したデータパケット内の第1演出場面に対する第1集合情報に対応する第1カラーに、第2集合3に含まれている発光装置30b_2、発光装置30b_3を送信機20aから受信したデータパケット内の第1演出場面に対する第2集合情報に含まれているカラーに対応するように発光できる。
【0076】
ここで、第1集合2~第N集合Nは、同じ送信機20aの識別情報を有する発光装置の集合を意味し得る。従って、各集合に含まれている発光装置の数は、集合ごとに異なり得る。第1集合2~第N集合Nは、発光装置30が座席に位置することを仮定した状態で、公演企画者が、意図によって公演会場の座席情報に基づいて、ビットマップ形式のピクセルに定義して分けたものであり得る。
【0077】
本発明の送信機120は、指向性(directivity)を有することができる。公演企画者は、当該公演で用いられる送信機のスペックを考慮して、公演の企画段階で送信機20を配置できる。従って、発光装置30は、自身に事前に格納された送信機の識別情報に対応する識別情報を有する送信機20から、データパケットを受信できる。
【0078】
次に、
図4を参照すると、公演演出システム1は、公演会場内の各座席に対応して位置する発光装置30を、1つのピクセルであると定義し、前記発光装置30を用いて公演演出効果を具現できる。
【0079】
制御コンソール装置10は、公演演出データを事前に他の装置(例えば、データ生成装置)から提供を受けて格納しておくことができ、又は他の格納媒体や伝送媒体を介して提供を受けることもできる。また、制御コンソール装置10は、公演中にリアルタイムに公演演出データの提供を受け、それに対応するデータパケットを生成できる。
【0080】
ここで、公演演出データは、公演時間中に演出される場面別の制御情報を含むことができる。より詳細には、前記公演演出データは、公演会場で行われる公演時間中に、発光装置30を用いて演出する演出場面(シーン;Scene)に応じて、公演演出区間別に演出場面を構成したデータであり得る。
【0081】
制御コンソール装置10は、データ生成装置(図示せず)から提供を受けた公演演出データにしたがって、発光装置30のビットマップ制御のためのデータパケットを生成できる。
【0082】
例えば、制御コンソール装置10は、第1公演演出区間(例えば、第1時間)では、第1演出場面(例えば、第1シーン)に対するデータパケットを生成し、第n公演演出区間(例えば、第n時間)では、第n演出場面(例えば、第nシーン)に対するデータパケットを生成できる。
【0083】
従って、
図4に示されているように、公演会場内に観客席が構成されている場合、第1公演演出区間では、
図4のような特定のテキストと共に、観客席の座席別に異なる発光色に表示される第1演出場面が生成されうる。そして、第n公演演出区間では、第1演出場面とは異なる場面に、例えば特定の図形及び模様に表示されるなどの第n演出場面が生成され得る。
【0084】
制御コンソール装置10は、発光装置30をビットマップ制御する場合、演出場面別に発光装置30を異なるように纏めて多様な集合で構成し、前記集合によって多様な形態で纏められた発光装置30を介して多様な演出場面を演出できる。
【0085】
一例として、制御コンソール装置10は、1つの区域Aに位置する発光装置30に、データパケットを伝送するとき、区域Aに対して第1演出場面を演出するための第1~第N集合情報を含む集合情報全体を含むことができる。
【0086】
ここで、第1集合情報に対応する第1集合401をなす発光装置30は、第1カラーに発光して第1テキストである「2」を表すことができる。また、第2集合情報に対応する第2集合402をなす発光装置30は、第2カラーに発光して第2テキストである「2」の背景を表すことができる。
【0087】
図5は、本発明に係る制御コンソール装置10の構成を示すブロック図である。
【0088】
図6は、本発明に係る制御コンソール装置10で生成されるデータパケットを示す例示図である。
【0089】
図7は、本発明に係る第1演出場面を示す例示図である。
【0090】
図8は、本発明に係る第2演出場面を示す例示図である。
【0091】
図9は、本発明に係る発光装置30の構成を示すブロック図である。
【0092】
以下、
図5~
図9を通じて本発明に係る、公然演出システム1の制御コンソール装置10と発光装置30の構成と動作を説明するとき、制御コンソール装置10が1つの送信機20を介して1つの区域に位置する発光装置30を制御するものとして説明する。
【0093】
まず、
図5を参照すると、制御コンソール装置10は、第1通信部110、第1メモリ120及び第1プロセッサ130を含むことができる。
図5に示されている構成要素は、制御コンソール装置10を具現する上で必須のものではないため、本明細書上で説明される制御コンソール装置10は、上述した構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有することができる。
【0094】
第1通信部110は、送信機20、観客が所持する無線通信端末(例えば、スマートフォン)(図示せず)、発光装置30又はデータ生成装置(図示せず)と有線又は無線通信を可能にする1つ以上のモジュールを含むことができる。また、第1通信部110は、制御コンソール装置10を1つ以上のネットワークに接続する1つ以上のモジュールを含むことができる。
【0095】
第1メモリ120は、キャッシュ、バッファなどを含んで構成されることができ、第1プロセッサ130又はデータ生成装置(図示せず)から受信されるか、又は生成されたデータを格納できる。一実施例として、第1メモリ120は、データ生成装置(図示せず)によって生成された公演演出データを格納できる。
【0096】
第1プロセッサ130は、第1メモリ120に格納された公演演出データに基づいて、該当公演演出区間において各場面の演出場面に対応するデータパケットを生成し、生成されたデータパケットを前記送信機20に伝送できる。または、第1プロセッサ130は、前記生成されたデータパケットを、前記発光装置30に伝送できる。または、第1プロセッサ140は、制御コンソール装置10に含まれる構成要素のうちの少なくとも2つ以上を互いに組み合わせて動作させることができる。
【0097】
より詳細には、第1プロセッサ130は、公演に対する演出場面別に、発光動作のためのデータパケットを生成して公演中にリアルタイムに伝送できる。
【0098】
ここで、
図6を参照すると、前記データパケットは、インデックス情報610、カラーパレット情報620及び一部の集合情報630のうちの少なくとも1つの情報を含むことができる。
【0099】
まず、インデックス情報610は、前記第1演出場面を構成する少なくとも1つの区域に対する一部の集合情報を含むことができる。
【0100】
即ち、前記インデックス情報610は、前記第1演出場面を構成する前記一部の集合情報のうちの、前記データパケット内の第1集合情報~第N集合情報のそれぞれの位置情報を含むことができる。
【0101】
より詳細には、前記インデックス情報は、前記第1演出場面のうちの特定の区域で演出される場面の部分を構成する、前記一部の集合情報のそれぞれの位置情報を含むことができる。ここで、前記一部の集合情報のそれぞれの位置情報は、前記データパケットにおいて前記一部の集合情報の位置を表すものであり得る。
【0102】
即ち、前記インデックス情報610は、前記第1演出場面のうちの特定の区域で演出される場面の部分を演出するための前記データパケットのうちの、一部の集合情報における第1集合情報の位置情報611ないし前記データパケットのうちの一部の集合情報における第N集合情報の位置情報を含むことができる。
【0103】
次に、カラーパレット情報620は、前記第1演出場面を表すためのカラー情報を含むことができる。
【0104】
より詳細には、前記カラーパレット情報620は、前記第1演出場面で用いられる少なくとも1つのカラー情報を番号順に並べることができる。従って、発光装置30を前記カラー情報に基づいて演出場面別に少なくとも1つのカラーに発光し、公演の演出場面を具現できる。
【0105】
即ち、前記カラーパレット情報は、前記第1演出場面のうちの特定の区域で演出される場面の部分を構成するための前記一部の集合情報のうちの、第1集合情報で発光すべき第1カラー情報621ないし前記一部の集合情報のうち第N集合情報で発光すべき第Nカラー情報を含むことができる。
【0106】
次に、一部の集合情報630は、前記第1演出場面を構成する一部の集合情報のそれぞれに対するカラーの番号情報を含むことができる。
【0107】
より詳細には、前記一部の集合情報は、前記第1演出場面で用いられる少なくとも1つのカラーの前記カラーパレット情報での番号情報を含むことができる。
【0108】
即ち、前記一部の集合情報は、前記第1演出場面のうちの特定の区域で演出される場面の部分を構成するための前記一部の集合情報のうちの、第1集合情報で発光すべき第1カラー情報の番号情報631ないし前記一部の集合情報のうち、第N集合情報で発光すべき第Nカラー情報の番号情報を含むことができる。
【0109】
一例として、
図7を参照すると、第1演出場面を構成する前記一部の集合情報は、前記第1演出場面を構成する集合情報全体のうちの、1つの送信機20を介して送信される区域に位置する発光装置30に対して、多様な形態で接続した集合に関するデータパケット上の情報であり得る。
【0110】
前記公演会場がA~H区域に分けられている場合、前記第1演出場面は、A区域には「L」、B区域には「O」、C区域には「V」、D区域には「E」が表れ、E区域とF区域のそれぞれに半分のハート形状と、G区域とH区域のそれぞれに半分のハート形状が表れ得る。
【0111】
ここで、A区域に対して接続される1つの送信機20を介して制御コンソール装置10が前記データパケットを伝送する場合、前記データパケットには、第1演出場面を構成するA区域に関する一部の集合情報が含まれ得る。
【0112】
具体的に、前記第1演出場面の演出時に、前記A区域に関する一部の集合情報は、第1集合情報701、第2集合情報702ないし第N集合情報を含むことができ、それぞれの集合情報はそれぞれ異なるか、同一の形態に纏められることができ、各集合情報に含まれるピクセルに定義され、発光装置130は重ならないように纏められることができる。
【0113】
他の例として、
図8を参照すると、第2演出場面を構成する前記一部の集合情報は、前記第2演出場面を構成する集合情報全体のうちの、1つの送信機20を介して送信される区域に位置する発光装置30に対して、多様な形態で接続した集合に関するデータパケット上の情報であり得る。
【0114】
前記公演会場がA~H区域に分けられている場合、前記第2演出場面は、前記A区域~H区域全体にスマイルマークイラストが表れ得る。
【0115】
ここで、A区域に対して接続される1つの送信機20を介して、制御コンソール装置10が前記データパケットを伝送する場合、前記データパケットには、前記第1演出場面と異なる前記第2演出場面を構成するA区域に関する一部の集合情報が含まれうる。
【0116】
具体的には,前記A区域に関する一部の集合情報は,
図8の第1集合情報801、第2集合情報802ないし第N集合情報を含むことができ、それぞれの集合情報はそれぞれ異なるか、同一の形態で纏められることができ、各集合情報に含まれてピクセルに定義される発光装置130は、重ならないように纏められることができる。
【0117】
一方、第1プロセッサ130は、カラーパレット情報に対してデータパケットに占める大きさを縮小して発光装置30に伝送できる。
【0118】
一例として、第1プロセッサ130は、カラーパレット情報に含まれる色に対して前記色のRGBを、それぞれ8bit、8bit、8bitではなく、5bit、5bit、5bitに圧縮できる。即ち、第1プロセッサ130は、色の深度を下げ、例えば8bitのカラーを6bitに圧縮して前記データパケットを生成することによって、場面の表現のために伝送する前記データパケットの数を減らすことができる。
【0119】
他の例として、第1プロセッサ130は、発光装置30がサポート可能な色を第1メモリ120にインデックス色(例えば、8bit)に定義して格納しておき、演出しようとする色をカラーパレットにインデックス色の値として含んで伝送することによって、RGBの計カラー値24bitのデータではなく、8bit又はそれ以下に伝送してデータパケットの大きさを縮小し、これにより無線帯域幅を有効に使用できる。
【0120】
他の例として、第1プロセッサ130は、前記演出場面全体のそれぞれに対して類似色を1つの色に変更し、前記1つの色にそれぞれ変更された演出場面の全体のそれぞれに対して、ディザリング手法を適用して前記カラーパレット情報の大きさを縮小できる。
【0121】
他の例として、第1プロセッサ130は、前記公演演出データに含まれる高解像度の場面に対して、それぞれのピクセルを全て伝送せず、既に設定された範囲内の4つのピクセル又は6つのピクセルを纏めて1つの色に処理できる。これにより、前記第1プロセッサ130は、既に設定された範囲内の4つのピクセル又は6つのピクセルとマッチングされる発光装置30にて同じ色を発光できるようにデータパケットを生成できる。
【0122】
他の例として、第1プロセッサ130は、前記第1演出場面に関する前記インデックス情報と前記一部の集合情報を含む第1データパケット及び前記カラーパレット情報を含む第2データパケットを同期化してそれぞれ伝送することによって、データパケット別の大きさを縮小できる。
【0123】
他の例として、第1プロセッサ130は、前記第1演出場面に用いられる第1カラーパレット情報と、第2演出場面に用いられる第2カラーパレット情報とが異なる場合、前記第1カラーパレット情報と異なる第2カラーパレット情報のみをデータパケットに含めて、前記発光装置30に伝送できる。
【0124】
次に、
図9を参照すると、発光装置30は、第2通信部310、第2メモリ320、発光部330及び第2プロセッサ340を含むことができる。
図9に示されている構成要素は、発光装置30を具現する上で必須のものではないため、本明細書上で説明される発光装置30は、上述した構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有することができる。
【0125】
より具体的に、前記構成要素のうち第2通信部310は、制御コンソール装置10、送信機20又は観客が所持する無線通信端末(例えば、スマートフォン)(図示せず)と無線通信を可能にする1つ以上のモジュールを含むことができる。また、第2通信部310は、発光装置30を1つ以上のネットワークに接続する1つ以上のモジュールを含むことができる。
【0126】
第2通信部310は、多様なタイプの通信方式によって、多様なタイプの外部装置と通信を行える。第2通信部310は、Wi-Fiチップ、ブルートゥース(登録商標)チップ、無線通信チップ、NFCチップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0127】
本明細書における移動通信技術によると、技術標準又は通信方式(例えば、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)など)によって構築された移動通信網上で、基地局、外部の端末、外部サーバのうちの少なくとも1つと無線信号を送受信する。
【0128】
また、本明細書における無線インターネット技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)などがある。
【0129】
更に、本明細書における近距離通信技術は、ブルートゥース(登録商標)(BluetoothTMRFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術のうちの少なくとも1つを用いて近距離通信をサポートする技術を含むことができる。
【0130】
第2メモリ320は、発光装置30の多様な機能をサポートするローカル格納媒体であり得る。第2メモリ320は、発光装置30で駆動され得る多数のアプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))、発光装置30の動作のためのデータ、命令語を格納できる。このようなアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部サーバからダウンロードできる。アプリケーションプログラムは、第2メモリ320に格納され、発光装置30上にインストールされて第2プロセッサ340によって前記発光装置30の動作(又は機能)を行うように駆動され得る。
【0131】
また、本発明の第2メモリ320は、発光装置30に供給される電源が遮断されても、データが残っていなければならず、変動事項を反映できるように書き込み可能な不揮発性メモリ(Writable Rom)で備えられることができる。即ち、第2メモリ320は、フラッシュメモリ(Flash Memory)又はEPROM又はEEPROMのうちの何れか1つで備えられることができる。本発明において説明の便宜上、1つの第2メモリ320に全てのインストラクション情報が格納されているものと説明しているが、これに限定されるものではなく、発光装置30は複数のメモリを備えることができる。
【0132】
また、本発明の第2メモリ320は、ビットマップ制御により発光装置30が制御されるように制御関連情報を格納できる。
【0133】
本発明において、制御関連情報は、ビットマップ制御により発光装置30が制御されるために、第2メモリ320に必須として格納されるべき情報を含むことができる。例えば、第2メモリ320は、ビットマップ制御のための前記演出場面のそれぞれに関する集合情報を格納できる。
【0134】
また、第2メモリ320は、観客が所持しているチケットの座席情報を格納することもできる。大勢の人が公演会場に集まることによって、特定の発光装置は、発光パターンに対応するように発光するための制御関連情報を正常に格納できない恐れがある。この場合、特定の発光装置は、正常な制御関連情報を受信するまで、制御コンソール装置10にて個別の制御を行う必要がある。制御コンソール装置10は、特定の発光装置のみを制御するデータパケットを、送信機20を介して送出できる。
【0135】
具体的には、第2メモリ320が格納するチケットの座席情報は、チケットに表示された座席情報(例えば、A列1番の座席)、公演会場の座席のうち該当座席の位置情報(例えば、該当座席のGPS情報)及び該当座席の識別情報(例えば、公演演出データの生成時に5万席の座席のうち最左上に位置する座席は「1番」)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0136】
ここで、前記制御関連情報は、発光装置30の生産段階で発光装置30に入力されるか、公演会場への入場後に発光装置30を所持する観客の端末(例えば、スマートフォン)を介して入力されることができる。
【0137】
観客は、本人が所持している端末と発光装置30を電気的に接続し、端末にインストールされたアプリケーションを介して、公演演出のための制御関連情報を外部サーバからダウンロードして、第2メモリ320に格納できる。前記電気的接続は、端末と発光装置30との間の近距離無線通信又は物理的接続により行われうる。
【0138】
また、一実施例として、前記制御関連情報は、入場前のチケット確認過程で入力されることもできる。具体的に、観客は、公演会場への入場前に公演チケットの確認段階を行える。この場合、公演のスタッフは、情報確認装置(図示せず)を介してチケットに含まれている電子コード情報を受信し、電子コード情報(換言すると、バーコード、QRコード(登録商標)、RFID、NFC、機器に格納されるチケット情報値などを通じて読み取られる情報)に対応する位置情報と関連する制御関連情報を発光装置30に提供し、第2メモリ320に格納できる。この場合、前記情報確認装置は、外部サーバ(図示せず)との通信によって、又は公演の企画段階で位置情報と関連する制御関連情報を予め格納できる。電子コード情報は、観客が保有する端末でチケットの購入時に受信した通知の内容(MMS、電子メール、アプリケーションのプッシュメッセージなど)に含まれている情報から獲得することもできる。
【0139】
また、前記情報確認装置は、キオスク(kiosk)(図示せず)のような電子装置を含むことができる。この場合、観客は、キオスクを介して直接公演チケット確認段階を行える。キオスクは、チケットに含まれている電子コード情報を受信し、電子コード情報に対応する位置情報と関連する制御関連情報を発光装置30に提供して第2メモリ320に格納できる。この場合、キオスクは、外部サーバ(図示せず)との通信によって、又は公演の企画段階で位置情報と関連する制御関連情報を予め格納できる。
【0140】
ここで、上述した制御関連情報は、前記公演演出データに含まれている情報であり得る。
【0141】
発光部330は、1つ以上の光源素子を含むことができ、光源素子は例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などを用いることができる。また、発光部330は、光源素子を用いてRGB色情報による多様な色の光を出力できる。
【0142】
第2プロセッサ340は、前記制御コンソール装置10から前記データパケットを受信して前記データパケット内の発光のための動作を行える。また、第2プロセッサ340は、前記発光装置30に含まれている構成要素のうちの少なくとも2つ以上を互いに組み合わせて動作させることができる。
【0143】
第2プロセッサ340は、既に格納された前記演出場面のそれぞれに関する集合情報を基に、前記データパケット内の第1演出場面に関する第1集合情報に対応する第1カラーに発光部330を発光できる。
【0144】
より詳細には、第2プロセッサ340は、前記受信したデータパケットで前記第1集合情報の位置情報を基に、前記一部の集合情報のうちの前記第1集合情報に該当する第1カラーの番号情報を確認できる。第2プロセッサ340は、前記カラーパレット情報のうちの前記第1カラーの番号情報に該当する第1カラー情報を確認し、前記確認された第1カラー情報に該当する第1カラーを、前記発光部330を介して発光できる。
【0145】
また、第2プロセッサ340は、前記受信したデータパケット内の第1カラーパレット情報を臨時的に格納できる。第2プロセッサ340は、その後に受信したデータパケット内の第2カラーパレット情報が既に格納された前記第1カラーパレット情報と異なる場合、前記第2カラーパレット情報を基に前記第1カラーパレット情報にアップデートできる。
【0146】
図10は、本発明に係る公演会場での公演場面を演出するための過程を示すフローチャートである。
【0147】
本発明の公演場面を演出するための過程の各段階は、制御コンソール装置10、送信機20、発光装置30を含む公演演出システム1により遂行され得る。
【0148】
以下、
図10を参照し、制御コンソール装置10、送信機20及び発光装置30による公演場面を演出するための過程を中心に詳細に説明する。
【0149】
制御コンソール装置10、送信機20、発光装置30について説明された実施例は、公演演出方法に少なくとも一部又は全て適用可能であり、逆に公演演出方法について説明された内容は、制御コンソール装置10、送信機20及び発光装置30についての内容に、少なくとも一部又は全て適用可能である。また、開示された内容による公演場面を演出するための過程は、本明細書に開示された制御コンソール装置10、送信機20及び発光装置30によって行われるものであって、その実施例は限定されるものではなく、多様な形態の電子装置により遂行され得る。
【0150】
まず、制御コンソール装置10は、格納されている公演演出データに基づいて公演に対する演出場面別に発光動作のためのデータパケットを生成できる(S1001)。
【0151】
前記公演演出データは、公演の企画段階でデータ生成装置(図示せず)又は外部サーバ(図示せず)で生成され、制御コンソール装置10に提供されて格納されうる。または、制御コンソール装置10は、公演中にリアルタイムに公演演出データの提供を受け、それに対応するデータパケットを生成できる。
【0152】
具体的に、データ生成装置(図示せず)は、公演演出区間(公演演出場面)別にそれぞれ生成された、複数の集合情報を観客席内の座席情報とマッピングし、マッピングされた情報を公演演出区間別の公演演出データとして構成できる。
【0153】
一例として、データ生成装置(図示せず)は、各区間別の演出情報に対応する複数の集合をマッピングした公演演出データを構成できる。ここで、公演演出データは、公演の座席配置図によって公演時間中に演出される場面に関する情報を含むことができる。即ち、各公演演出区間別に同一の集合情報を有する発光装置30は、互いに同一の発光状態情報を含むことができる。また、同一の集合情報を有する発光装置30は、各公演演出区間別に互いに異なり得る。例えば、第1公演演出区間(第1公演演出場面)で第1集合情報を有する発光装置が、第2公演演出区間(第2公演演出場面)では第2集合情報に設定されうる。換言すると、第1公演演出区間(第1公演演出場面)にて第1集合に属する発光装置と、第2公演演出区間(第2公演演出場面)にて集合に属する発光装置とは、互いに異なり得る。
【0154】
制御コンソール装置10は、上述したような公演演出データを用いて、公演会場内の各座席に対応して位置する発光装置30をビットマップの形式で制御でき、このような制御のためにデータパケットを生成できる。
【0155】
次に、制御コンソール装置10は、前記データパケットを送信機20に伝送できる(S1002)。
【0156】
制御コンソール装置10は、送信機20にそれぞれの送信機が送出するデータパケットを伝送できる。このとき、各送信機に伝送されたデータパケットは、同一又は送信機ごとに異なり得る。
【0157】
送信機20は、前記制御コンソール装置10から受信した前記データパケットを前記発光装置30に伝送できる(S1003)。
【0158】
発光装置30は、前記制御コンソール装置10から前記データパケットを受信して、前記データパケット内の発光のための動作を行える(S1004)。
【0159】
ここで、発光装置30には、公演演出前に予め、演出場面のそれぞれに対してどの集合に属するかに関する集合情報を格納しておくことができる。一例として、発光装置30は、前記情報確認装置(例えば、キオスク)又は観客が所持している端末にインストールされたアプリケーションプログラム(application program 又はアプリケーション(application))を介して、ビットマップ制御のための集合情報を受信して格納できる。即ち、発光装置30の前記集合情報は、チケットの確認段階にて前記キオスクを介して入力されて格納されるか、観客が所持する無線通信端末のアプリケーションを介して入力されて格納されうる。
【0160】
この場合、発光状態情報(例えば、RGBなどを用いた色情報)は、事前格納情報から除外されうる。集合情報は、特定の瞬間や場面で同じ色に制御される発光装置30の纏めを意味し得る。
【0161】
具体的に、発光装置30は、送信機20からデータパケットを受信し、データパケットに含まれている送信機20の識別情報を既に格納された送信機の識別情報と比較することによって、送信機の識別情報を確認できる。
【0162】
従って、発光装置30は、既に格納された送信機の識別情報と、受信したデータパケットに含まれている送信機20の識別情報とを比較して、両者が同一である場合、受信したデータパケットに含まれている演出場面別の集合情報に対応するカラーに発光できる。
【0163】
図10は、段階S1001~段階S1004を順次実行するものと記載しているが、これは、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本実施例が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で
図10に記載された手順を変更して実行するか、段階S1001~段階S1004のうちの1つ以上の段階を並列的に実行することで、多様に修正及び変形して適用可能であるので、
図10は、時系列的な順序に限定されるものではない。
【0164】
本発明に係る公演場面を演出するための過程は、機器(machine)により読み取れる格納媒体(storage medium)(例えば、メモリ)に格納された1つ以上のインストラクションを含むソフトウェアとして具現されうる。例えば、機器のプロセッサ(例えば、プロセッサ130、340は、格納媒体から格納された1つ以上のインストラクションのうちの少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行できる。これは、機器が前記呼び出された少なくとも1つのインストラクションによって少なくとも1つの機能を行うように運用されることを可能にする。前記1つ以上のインストラクションは、コンパイラにより生成されたコード又はインタプリタにより実行され得るコードを含むことができる。機器で読み取れる格納媒体は、非一時的(non-transitory)な格納媒体の形態で提供され得る。ここで、「非一時的な格納媒体」は、実際に存在する(tangible)装置であり、信号(signal)(例えば、電磁波)を含まないということを意味するだけであって、この用語は、データが格納媒体に半永久的に格納される場合と臨時的に格納される場合とを区分しない。例えば、「非一時的な格納媒体」は、データが臨時的に格納されるバッファを含むことができる。
【0165】
以上で前述した本発明に係る公演場面を演出するための過程は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されうる。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者や購入者間で取り引きされうる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取れる格納媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM)の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例えば、PlayストアTM)を通じて、又は2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)同士の間に、直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)されうる。オンライン配布の場合に、コンピュータプログラム製品(例えば、ダウンロダブルアプリ(downloadable app))の少なくとも一部は、製造会社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリのような機器で読み取れる格納媒体に、少なくとも一時格納されるか、臨時的に生成されることができる。
【0166】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の技術者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態に実施され得ることが理解できるはずである。従って、以上で記述した実施例は、あらゆる面で例示的なものであり、制限的ではないものとして理解すべきである。