(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】基準信号構成のための方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20240501BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240501BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240501BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/0453 110
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2022540568
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(86)【国際出願番号】 CN2020075392
(87)【国際公開番号】W WO2021098060
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2023-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ユィシン
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ハオ
(72)【発明者】
【氏名】ルー,ヂャオフア
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,チュアンシン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining details of SRS design,3GPP TSG RAN WG1#91 R1-1719441,フランス,3GPP,2017年11月18日
【文献】Huawei, HiSilicon,Enhancements for single UL operation for EN-DC,3GPP TSG RAN WG1#96b R1-1903994,フランス,3GPP,2019年03月30日
【文献】vivo,Discussion on UL RS for NR positioning,3GPP TSG RAN WG1#98 R1-1908175,フランス,3GPP,2019年08月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークノードで使用するための無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
無線端末に、少なくとも1つの第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットを構成するステップと、
前記少なくとも1つのSRSリソースセットに基づいて少なくとも1つの第1のSRSを前記無線端末から受信するステップと、を備え、
前記少なくとも1つのSRSリソースセットの各々は、少なくとも1つのSRSリソースを含
み、
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記無線ネットワークノードが前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信しない少なくとも1つの第2のSRSリソースを備え、
前記無線ネットワークノードは、少なくとも1つの時間パラメータに基づいて、前記少なくとも1つの第2のSRSリソースで前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信せず、
前記少なくとも1つの時間パラメータは周期を備え、前記無線ネットワークノードは、前記周期ごとに前記少なくとも1つの第2のSRSリソースで前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信せず、
前記周期は、第1のネットワークのために前記少なくとも1つの第1のSRSを送信する周期と、第2のネットワークのために少なくとも1つの第2のSRSを送信する周期とに基づいて決定され、
前記第1のネットワークのための前記少なくとも1つの第1のSRSを送信するためのリソースは、前記第2のネットワークのための前記少なくとも1つの第2のSRSを送信するためのリソースと重複する、無線通信方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記無線ネットワークノードが前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信する少なくとも1つの第1のSRSリソースを備える、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1のSRSを受信するために前記少なくとも1つの第2のSRSリソースのうちの1つが選択され、SRS送信の回数が増加するか、またはSRS送信の回数が同じままである、請求項
1に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのSRSリソースは、少なくとも1つのリソースパラメータを備える少なくとも1つの第3のSRSリソースを備え、
前記少なくとも1つのリソースパラメータは、前記無線ネットワークノードが前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信する少なくとも1つのリソースと、前記無線ネットワークノードが前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信しない少なくとも1つのリソースとを示す、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記少なくとも1つの第1のSRSの各々の長さを決定するための分割パラメータを備え、
前記少なくとも1つの第1のSRSの各々の前記長さは、前記少なくとも1つの第1のSRSの各々に対して構成された少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)を前記分割パラメータによって複数のPRBセグメントに分割することによって決定され、
前記少なくとも1つの第1のSRSは前記複数のPRBセグメントのうちの1つにあり、
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記少なくとも1つの第1のSRSの各々について前記複数のPRBセグメントのうちの1つを指示するように構成されたオフセットパラメータを備える、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記オフセットパラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成され、
前記分割パラメータは、RRCシグナリングを介して構成される、請求項
5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
無線端末において使用するための無線通信方法であって、
無線ネットワークノードから、少なくとも1つの第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットの構成を受信するステップと、
前記少なくとも1つのSRSリソースセットに基づいて少なくとも1つの第1のSRSを前記無線ネットワークノードに送信するステップと、を備え、
前記少なくとも1つのSRSリソースセットの各々は、少なくとも1つのSRSリソースを備
え、
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記無線ネットワークノードが前記少なくとも1つの第1のSRSを前記無線端末から受信しない少なくとも1つの第2のSRSリソースを備え、
前記無線ネットワークノードは、少なくとも1つの時間パラメータに基づいて、前記少なくとも1つの第2のSRSリソースで前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信せず、
前記少なくとも1つの時間パラメータは周期を備え、前記無線ネットワークノードは、前記周期ごとに前記少なくとも1つの第2のSRSリソースで前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信せず、
前記周期は、第1のネットワークのために前記少なくとも1つの第1のSRSを送信する周期と、第2のネットワークのために少なくとも1つの第2のSRSを送信する周期とに基づいて決定され、
前記第1のネットワークのための前記少なくとも1つの第1のSRSを送信するためのリソースは、前記第2のネットワークのための前記少なくとも1つの第2のSRSを送信するためのリソースと重複する、無線通信方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記無線端末が前記少なくとも1つの第1のSRSを前記無線ネットワークノードに送信する少なくとも1つの第1のSRSリソースを備える、請求項
7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第1のSRSを送信するために前記少なくとも1つの第2のSRSリソースのうちの1つが選択され、SRS送信の回数が増加するか、またはSRS送信の回数が同じままである、請求項
7に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのSRSリソースは、少なくとも1つのリソースパラメータを備える少なくとも1つの第3のSRSリソースを備え、
前記少なくとも1つのリソースパラメータは、前記無線ネットワークノードが前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信する少なくとも1つのリソースと、前記無線ネットワークノードが前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信しない少なくとも1つのリソースとを示す、請求項
7に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記少なくとも1つの第1のSRSの各々の長さを決定するための分割パラメータを備え、
前記少なくとも1つの第1のSRSの各々の前記長さは、前記少なくとも1つの第1のSRSの各々に対して構成された少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)を前記分割パラメータによって複数のPRBセグメントに分割することによって決定され、
前記少なくとも1つの第1のSRSは前記複数のPRBセグメントのうちの1つにあり、
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記少なくとも1つの第1のSRSの各々について前記複数のPRBセグメントのうちの1つを指示するように構成されたオフセットパラメータを備える、請求項
7に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記オフセットパラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成され、
前記分割パラメータは、RRCシグナリングを介して構成される、請求項
11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
無線ネットワークノードであって、
無線端末に対して、少なくとも1つの第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットを構成するように構成されたプロセッサと、
前記少なくとも1つのSRSリソースセットに基づいて少なくとも1つの第1のSRSを前記無線端末から受信するように構成された通信ユニットと、を備
え、
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記無線ネットワークノードが前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信しない少なくとも1つの第2のSRSリソースを備え、
前記無線ネットワークノードは、少なくとも1つの時間パラメータに基づいて、前記少なくとも1つの第2のSRSリソースで前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信せず、
前記少なくとも1つの時間パラメータは周期を備え、前記無線ネットワークノードは、前記周期ごとに前記少なくとも1つの第2のSRSリソースで前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信せず、
前記周期は、第1のネットワークのために前記少なくとも1つの第1のSRSを送信する周期と、第2のネットワークのために少なくとも1つの第2のSRSを送信する周期とに基づいて決定され、
前記第1のネットワークのための前記少なくとも1つの第1のSRSを送信するためのリソースは、前記第2のネットワークのための前記少なくとも1つの第2のSRSを送信するためのリソースと重複する、
無線ネットワークノード。
【請求項14】
無線端末であって、
通信ユニットであって、
無線ネットワークノードから、少なくとも1つの第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットの構成を受信し、
前記少なくとも1つのSRSリソースセットに基づいて少なくとも1つの第1のSRSを前記無線ネットワークノードに送信するように構成されている、通信ユニットを備え、
前記少なくとも1つのSRSリソースセットの各々は、少なくとも1つのSRSリソースを備
え、
前記少なくとも1つのSRSリソースは、前記無線ネットワークノードが前記少なくとも1つの第1のSRSを前記無線端末から受信しない少なくとも1つの第2のSRSリソースを備え、
前記無線ネットワークノードは、少なくとも1つの時間パラメータに基づいて、前記少なくとも1つの第2のSRSリソースで前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信せず、
前記少なくとも1つの時間パラメータは周期を備え、前記無線ネットワークノードは、前記周期ごとに前記少なくとも1つの第2のSRSリソースで前記無線端末から前記少なくとも1つの第1のSRSを受信せず、
前記周期は、第1のネットワークのために前記少なくとも1つの第1のSRSを送信する周期と、第2のネットワークのために少なくとも1つの第2のSRSを送信する周期とに基づいて決定され、
前記第1のネットワークのための前記少なくとも1つの第1のSRSを送信するためのリソースは、前記第2のネットワークのための前記少なくとも1つの第2のSRSを送信するためのリソースと重複する、無線端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この文書は、一般に、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE)では、物理ダウンリンク(DL)制御チャネル(PDCCH)がDL制御情報(DCI)を搬送するために利用され、DCIは、アップリンク(UL)/DLスケジューリングメッセージ及びUL電力制御情報を備え得る。DCIフォーマット0、1、1A、1B、1C、1d、2、2A、3、3Aなどの異なるDCIフォーマットがある。LTEアドバンスト(LTE-A)リリース12では、様々なアプリケーション及び送信モードをサポートするために、DCIフォーマット2B、2C、及び2Dが追加されている。DCIを介して、通信ノード(例えば、進化型ノードB(eNB))は、通信端末装置(例えば、ユーザ機器(UE))を構成することができる。または、通信端末装置は、上位レイヤにより構成されてもよい(すなわち、通信端末装置は上位層シグナリングを介して構成される)。
【0003】
サウンディング基準信号(SRS)は、通信ノードと通信端末装置との間のチャネルのチャネル状態情報(CSI)を測定するために使用される信号である。LTEシステムでは、通信端末装置は、通信ノードが示すパラメータ(例えば、周波数帯域、周波数領域位置、シーケンス巡回シフト、周期、サブフレームオフセット、...など)に基づいて、サブフレームの最後のデータシンボルでUL SRSを定期的に送信する。通信ノードは、受信したSTSに基づいてUEのULチャネルのCSIを決定し、決定されたCSIに従って動作(例えば、周波数選択スケジューリング及び閉ループ電力制御)を実行する。
【0004】
LTEリリース10によれば、非プリコーディングSRSは、UL通信(すなわち、アンテナ専用SRS)において使用されるべきであり、物理UL共有チャネル(PUSCH)の復調基準信号(DMRS)は、プリコーディングを実行するべきである。非プリコーディングSRSを受信することによって、通信ノードは、プリコーディングDMRSに基づいて取得することができない元のCSIを推定することができる。このような状況下では、非プリコーディングSRSを送信するために複数のアンテナを使用する場合、通信端末装置はより多くのSRSリソースを必要とする可能性があり、その結果、システム内で同時に多重化する通信端末装置の数が減少する。通信端末装置は、上位レイヤシグナリング(タイプ0トリガ)またはDCI(タイプ1トリガ)によって構成されたSRSを送信することができる。上位層シグナリングによって構成されたSRS送信は周期的であり、DCIによって構成されたSRS送信は非周期的である。LTE-Aリリース10は非周期的SRSを追加するので、SRSリソースの利用及びSRSをスケジューリングする柔軟性がある程度改善される。
【0005】
新無線(NR)リリース15によれば、SRSの使用は、ビーム管理、コードブックベース、非コードブックベース、及びアンテナ切り替えの4つのカテゴリに分類される。
【0006】
この文書は、基準信号を構成するための、より詳細にはサウンディング基準信号を構成するための方法、システム、及びデバイスに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、無線ネットワークノードで使用するための無線通信方法に関する。無線通信方法は、
無線端末に、少なくとも1つの第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットを構成するステップと、
少なくとも1つのSRSリソースセットに基づいて少なくとも1つの第1のSRSを無線端末から受信するステップと、を備え、
少なくとも1つのSRSリソースセットの各々は、少なくとも1つのSRSリソースを備える。
【0008】
様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、無線ネットワークノードが無線端末から少なくとも1つの第1のSRSを受信する少なくとも1つの第1のSRSリソースを備える。
【0009】
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、無線ネットワークノードが無線端末から少なくとも1つの第1のSRSを受信しない少なくとも1つの第2のSRSリソースを備える。
【0010】
好ましくは、無線ネットワークノードは、少なくとも1つの時間パラメータに基づいて、少なくとも1つの第2のSRSリソースで無線端末から少なくとも1つの第1のSRSを受信しない。
【0011】
好ましくは、少なくとも1つの時間パラメータは周期を備え、無線ネットワークノードは、周期ごとに少なくとも1つの第2のSRSリソースで無線端末から少なくとも1つの第1のSRSを受信しない。
【0012】
好ましくは、この周期は、第1のネットワークのために少なくとも1つの第1のSRSを送信する周期と、第2のネットワークのために少なくとも1つの第2のSRSを送信する周期とに基づいて決定される。
【0013】
好ましくは、少なくとも1つの第1のSRSを受信するために少なくとも1つの第2のSRSリソースのうちの1つが選択され、SRS送信の回数が増加する。
【0014】
好ましくは、少なくとも1つの第1のSRSを受信するために少なくとも1つの第2のSRSリソースのうちの1つが選択され、SRS送信の回数は同じままである。
【0015】
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、少なくとも1つのリソースパラメータを備える少なくとも1つの第3のSRSリソースを備え、少なくとも1つのリソースパラメータは、無線ネットワークノードが無線端末から少なくとも1つの第1のSRSを受信する少なくとも1つのリソースと、無線ネットワークノードが無線端末から少なくとも1つの第1のSRSを受信しない少なくとも1つのリソースとを示す。
【0016】
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、少なくとも1つの第1のSRSの各々の長さを決定するための分割パラメータを含む。
【0017】
好ましくは、少なくとも1つの第1のSRSの各々の長さは、少なくとも1つの第1のSRSの各々に対して構成された少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)を分割パラメータによって複数のPRBセグメントに分割することによって決定される。
【0018】
好ましくは、少なくとも1つの第1のSRSは、複数のPRBセグメントのうちの1つにある。
【0019】
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、少なくとも1つの第1のSRSの各々について複数のPRBセグメントのうちの1つを示すように構成されたオフセットパラメータを備える。
【0020】
好ましくは、オフセットパラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成される。
【0021】
好ましくは、分割パラメータは、RRCシグナリングを介して構成される。
本開示は、無線端末で使用するための無線通信方法に関する。無線通信方法は、
無線ネットワークノードから、少なくとも1つの第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットの構成を受信するステップと、
少なくとも1つのSRSリソースセットに基づいて少なくとも1つの第1のSRSを無線ネットワークノードに送信するステップと、を備え、
少なくとも1つのSRSリソースセットの各々は、少なくとも1つのSRSリソースを備える。
【0022】
様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、無線端末が少なくとも1つの第1のSRSを無線ネットワークノードに送信する少なくとも1つの第1のSRSリソースを備える。
【0023】
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、無線端末が少なくとも1つの第1のSRSを無線ネットワークノードに送信しない少なくとも1つの第2のSRSリソースを備える。
【0024】
好ましくは、無線端末は、少なくとも1つの時間パラメータに基づいて、少なくとも1つの第2のSRSリソースで少なくとも1つの第1のSRSを無線ネットワークノードに送信しない。
【0025】
好ましくは、少なくとも1つの時間パラメータは周期を備え、無線端末は、周期ごとに少なくとも1つの第2のSRSリソースで少なくとも1つの第1のSRSを無線ネットワークノードに送信しない。
【0026】
好ましくは、この周期は、第1のネットワークのために少なくとも1つの第1のSRSを送信する周期と、第2のネットワークのために少なくとも1つの第2のSRSを送信する周期とに基づいて決定される。
【0027】
好ましくは、少なくとも1つの第1のSRSを送信するために少なくとも1つの第2のSRSリソースのうちの1つが選択され、SRS送信の回数が増加する。
【0028】
好ましくは、少なくとも1つの第1のSRSを送信するために少なくとも1つの第2のSRSリソースのうちの1つが選択され、SRS送信の回数は同じままである。
【0029】
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、少なくとも1つのリソースパラメータを備える少なくとも1つの第3のSRSリソースを備え、少なくとも1つのリソースパラメータは、無線ネットワークノードが無線端末から少なくとも1つの第1のSRSを受信する少なくとも1つのリソースと、無線ネットワークノードが無線端末から少なくとも1つの第1のSRSを受信しない少なくとも1つのリソースとを示す。
【0030】
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、少なくとも1つの第1のSRSの各々の長さを決定するための分割パラメータを備える。
【0031】
好ましくは、少なくとも1つの第1のSRSの各々の長さは、少なくとも1つの第1のSRSの各々に対して構成された少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)を分割パラメータによって複数のPRBセグメントに分割することによって決定される。
【0032】
好ましくは、少なくとも1つの第1のSRSは、複数のPRBセグメントのうちの1つにある。
【0033】
好ましくは、少なくとも1つのSRSリソースは、少なくとも1つの第1のSRSの各々について複数のPRBセグメントのうちの1つを示すように構成されたオフセットパラメータを備える。
【0034】
好ましくは、オフセットパラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成される。
【0035】
好ましくは、分割パラメータは、RRCシグナリングを介して構成される。
本開示は、無線ネットワークノードに関し、無線ネットワークノードは、
無線端末に対して、少なくとも1つの第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットを構成するように構成されたプロセッサと、
少なくとも1つのSRSリソースセットに基づいて少なくとも1つの第1のSRSを無線端末から受信するように構成された通信ユニットと、を備える。
【0036】
様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、プロセッサは、前述の方法のいずれかに記載された無線通信方法を実行するようにさらに構成される。
【0037】
本開示は、通信ユニットを備える無線端末に関し、通信ユニットは、
無線ネットワークノードから、少なくとも1つの第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットの構成を受信し、
少なくとも1つのSRSリソースセットに基づいて少なくとも1つの第1のSRSを無線ネットワークノードに送信するように構成され、
少なくとも1つのSRSリソースセットの各々は、少なくとも1つのSRSリソースを備える。
【0038】
様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、無線端末は、前述の方法のいずれかに記載された無線通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える。
【0039】
本開示は、記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを備えるコンピュータプログラム製品に関し、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、前述の方法のいずれかに記載された無線通信方法を実施させる。
【0040】
本明細書に開示される例示的な実施形態は、添付の図面と併せて以下の説明を参照することによって容易に明らかになる特徴を提供することを対象とする。様々な実施形態によれば、例示的なシステム、方法、デバイス、及びコンピュータプログラム製品が本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は限定ではなく例として提示されていることが理解され、本開示を読んだ当業者には、開示された実施形態に対する様々な修正が本開示の範囲内に留まりながら行われ得ることが明らかであろう。
【0041】
したがって、本開示は、本明細書に記載及び図示された例示的な実施形態及び用途に限定されない。さらに、本明細書に開示される方法におけるステップの特定の順序及び/または階層は、単なる例示的な手法である。設計の選好に基づいて、開示された方法またはプロセスのステップの特定の順序または階層は、本開示の範囲内に留まりながら再配置することができる。したがって、当業者であれば、本明細書に開示される方法及び技術は、サンプルの順序で様々なステップまたは動作を提示し、本開示は、特に明記されない限り、提示される特定の順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0042】
上記及び他の態様並びにそれらの実施態様は、図面、説明、及び特許請求の範囲においてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】本開示の実施形態による無線端末の概略図の一例を示す。
【
図2】本開示の一実施形態による無線ネットワークノードの概略図の一例を示す。
【
図3A】本開示の一実施形態によるSRSリソースセットの例を示す。
【
図3B】本開示の一実施形態によるSRSリソースセットの例を示す。
【
図4A】本開示の一実施形態によるSRSリソースセットの例を示す。
【
図4B】本開示の一実施形態によるSRSリソースセットの例を示す。
【
図5】本開示の一実施形態によるDSSの一例を示す。
【
図6A】本開示の一実施形態によるSRS送信の例を示す。
【
図6B】本開示の一実施形態によるSRS送信の例を示す。
【
図6C】本開示の一実施形態によるSRS送信の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
図1は、本開示の一実施形態による無線端末10の概略図に関する。無線端末10は、ユーザ機器(UE)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍、またはポータブルコンピュータシステムであってもよく、本明細書では限定されない。無線端末10は、マイクロプロセッサまたは特定用途向けIC(ASIC)などのプロセッサ100と、記憶ユニット110と、通信ユニット120とを含んでもよい。記憶ユニット110は、プロセッサ100によってアクセスされ実行されるプログラムコード112を記憶する任意のデータ記憶装置であってもよい。記憶ユニット
110の実施形態は、加入者識別モジュール(SIM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、及び光学データ記憶装置を含むが、これらに限定されない。通信ユニット120は、トランシーバであってもよく、プロセッサ100の処理結果に従って信号(例えば、メッセージまたはパケット)を送受信するために使用される。一実施形態では、通信ユニット120は、
図1に示す少なくとも1つのアンテナ122を介して信号を送受信する。
【0045】
一実施形態では、記憶ユニット110及びプログラムコード112は省略されてもよく、プロセッサ100は、記憶されたプログラムコードを有する記憶ユニットを含んでもよい。
【0046】
プロセッサ100は、例えば、プログラムコード112を実行することによって、例示された実施形態におけるステップのうちのいずれかを無線端末10で実施してもよい。
【0047】
通信ユニット120は、トランシーバであってもよい。通信ユニット120は、代替的にまたは追加的に、無線ネットワークノード(例えば、基地局)との間で信号をそれぞれ送信及び受信するように構成された送信ユニット及び受信ユニットを組み合わせてもよい。
【0048】
図2は、本開示の一実施形態による無線ネットワークノード20の概略図に関する。無線ネットワークノード20は、衛星、基地局(BS)、ネットワークエンティティ、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、無線アクセスネットワーク(RAN)、次世代RAN(NG-RAN)、データネットワーク、コアネットワーク、または無線ネットワークコントローラ(RNC)であってもよく、本明細書では限定されない。無線ネットワークノード20は、マイクロプロセッサまたはASICなどのプロセッサ200と、記憶ユニット210と、通信ユニット220とを含んでもよい。記憶ユニット210は、プロセッサ200によってアクセスされ実行されるプログラムコード212を記憶する任意のデータ記憶装置であってもよい。記憶ユニット
210の例は、SIM、ROM、フラッシュメモリ、RAM、ハードディスク、及び光学データ記憶装置を含むが、これらに限定されない。通信ユニット220は、トランシーバであってもよく、プロセッサ200の処理結果に従って信号(例えば、メッセージまたはパケット)を送受信するために使用される。一例では、通信ユニット220は、
図2に示す少なくとも1つのアンテナ222を介して信号を送受信する。
【0049】
一実施形態では、記憶ユニット210及びプログラムコード212は省略されてもよい。プロセッサ200は、記憶されたプログラムコードを有する記憶ユニットを含んでもよい。
【0050】
プロセッサ200は、例えばプログラムコード212を実行することによって、例示された実施形態に記載された任意のステップを無線ネットワークノード20で実施してもよい。
【0051】
通信ユニット220は、トランシーバであってもよい。通信ユニット220は、代替的にまたは追加的に、無線端末(例えば、ユーザ機器)との間で信号をそれぞれ送信及び受信するように構成された送信ユニット及び受信ユニットを組み合わせてもよい。
【0052】
本開示では、BSは、マイクロセルの基地局、スモールセルの基地局若しくは通信ノード、高周波通信システム内の送信ノード、モノのインターネット(IoT)システム内の送信ノード、または衛星システム内の通信ノードであってもよい。
【0053】
本開示では、UEは、携帯電話、ポータブルデバイス、車両、または通信システム(例えば、衛星システム)内のノード(例えば、端末)であってもよい。
【0054】
本開示では、リソースは、周波数リソース及び/または時間リソースであってもよい。
本開示では、リソースセットは、少なくとも1つのリソースを備え(例えば、表し)てもよい。
【0055】
本開示では、周波数は、周波数点、周波数帯域、または周波数リソースであってもよい。
【0056】
一実施形態では、BSは、UEにサウンディング基準信号(SRS)セットを構成することができ、構成されたSRSリソースセットの各々は、少なくとも1つのSRSリソースを備える。一実施形態では、BSから受信した構成に基づいて、構成されたSRSリソースセットのSRSリソースで、UEはSRSを送信せず、及び/またはBSはSRSを受信しない。一実施形態では、BSから受信した構成に基づいて、構成されたSRSリソースセットのSRSリソースで、UEはSRSを送信し、及び/またはBSはSRSを受信する。一実施形態では、構成されたSRSリソースセットの各々のSRSリソースは少なくとも1つのリソースを示すリソースパラメータ(例えば、ビット)で構成され、リソースパラメータは、UEがSRSを送信し、及び/またはBSがSRSを受信する少なくとも1つのリソースを示し、UEがSRSを送信せず、及び/またはBSがSRSを受信しない少なくとも1つのリソースを示す。
【0057】
一実施形態では、UEが、SRSを送信するリソースを、UEがSRSを送信しない、及び/またはBSがSRSを受信しないSRSリソースを備えるSRSリソースセットに切り替えると、UEは、SRSを送信した回数nSRSのカウントを停止する。すなわち、UEが、SRSを送信するリソースを、UEがSRSを送信しない、及び/またはBSがSRSを受信しないSRSリソースを備えるSRSリソースセットに切り替えると、UEは、SRS送信の数nSRSを同じに保つ。
【0058】
図3A及び
図3Bは、本開示の一実施形態によるSRSリソースセットの例を示し、bはSRSの伝送帯域幅レベルのインデックスである。
図3A及び
図3Bに示す表では、異なる伝送帯域幅レベル(すなわち、b=0、1、2または3の場合)に対応するSRSリソースセットを示し、各グリッドはSRSリソースセットを表し、各グリッドの数字は対応するSRSリソースセットのインデックスを表す。インデックスb=0、1、及び2の伝送帯域幅レベルに対応するSRSリソースセットは、簡潔にするために省略されていることに留意されたい。
図3Aに示す表に基づいて、UEは、b=3の行のSRSリソースセットのインデックスの順番に従って、SRSを送信するリソース(セット)を切り替える。
図3Bに示す実施形態では、UEは、
図3Aに示す順序と同じ順番に従って、SRSを送信するリソース(セット)を切り替えることができる。しかしながら、
図3Bに示す実施形態では、BSは、2つのSRSリソースセット(すなわち、
図3Aに示すインデックス1及び6を有するSRSリソースセット)を構成し、ここでは、UEはSRSを送信しない、及び/またはBSはSRSを受信しない。本実施形態では、UEが、SRSを送信するリソースを
図3Aに示すインデックス1及び6を有するSRSリソースに切り替えると、UEは、SRS送信の数n
SRSのカウントを停止する。したがって、SRSリソースセットのインデックスは、それに応じて
図3Aに示されたものから
図3Bに示されたものに変更される。
【0059】
一実施形態では、UEが、SRSを送信するリソースを、UEがSRSを送信しない、及び/またはBSがSRSを受信しないSRSリソースを備えるSRSリソースセットに切り替えると、UEは、SRS送信の数nSRSを同じに保つ。すなわち、UEが、SRSを送信するリソースを、UEがSRSを送信しない、かつ/またはBSがSRSを受信しないSRSリソースを備えるSRSリソースセットに切り替えると、UEは、SRS送信の数nSRSを増加させる。
【0060】
図4A及び
図4Bは、本開示の一実施形態によるSRSリソースセットの例を示し、bはSRSの伝送帯域幅レベルのインデックスである。
図4A及び
図4Bに示す表では、異なる伝送帯域幅レベル(すなわち、b=0、1、2または3の場合)に対応するSRSリソースセットを示し、各グリッドはSRSリソースセットを表し、各グリッドの数字は対応するSRSリソースセットのインデックスを表す。インデックスb=0、1、及び2の伝送帯域幅レベルに対応するSRSリソースセットは、簡潔にするために省略されていることに留意されたい。
図4Bに示す実施形態では、UEは、
図4Aに示す順序と同じ順番に従って、SRSを送信するリソース(セット)を切り替えることができる。しかしながら、
図4Bに示す実施形態では、BSは、2つのSRSリソースセット(すなわち、
図3Aに示すインデックス1及び6を有するSRSリソースセット)を構成し、ここでは、UEはSRSを送信しない、及び/またはBSはSRSを受信しない。本実施形態では、UEが、SRSを送信するリソースを
図3Aに示すインデックス1及び6を有するSRSリソースに切り替えると、UEは、SRS送信の数n
SRSをカウントし続ける。したがって、
図4A及び
図4Bに示されたSRSリソースセットのインデックスは、SRS送信に使用されないように構成されたSRSリソースセットを除いて同じである。
【0061】
一実施形態では、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク及び新無線(NR)ネットワークは、動的スペクトル共有(DSS)を実行することができる。DSSを実行するとき、LTEネットワーク用のSRSとNR用のSRSとが互いに干渉するのを回避するために、LTEネットワーク用のSRSとNR用のSRSとを別々に(例えば、異なるシンボルで)送信することができる。
【0062】
図5は、本開示の一実施形態によるDSSの一例を示す。
図5において、NRネットワークのUE UE1は、NR SRSシンボル(すなわち、NRネットワーク用のSRSを搬送するシンボル)を送信することができ、UE UE2は、LTE SRSシンボル(すなわち、LTEネットワーク用のSRSを搬送するシンボル)を送信する。
図5に示すように、NR SRSシンボルは、UE、UE1及びUE2がSRSを送信するために同じリソースを利用するときにLTE SRSシンボルと干渉し得る。干渉を回避するために、干渉が発生するNRシンボルは、SRSリソースで構成されなくてもよい。NRのサブキャリア間隔(SCS)がLTEのSCSの2倍になると、LTE SRSシンボルと重複する2つのNRシンボルをSRSリソースで構成することができなくなる。このような条件下では、NR SRS能力が無効になる可能性がある。干渉が発生するLTEサブフレームのすべてをNR SRSの送信に利用することができないため、LTEネットワークが周波数分割複信(FDD)モードで動作する場合、この問題は悪化する可能性がある。
【0063】
本開示では、BSは、NR SRSとLTE SRSとの間の干渉を回避するために、NR SRSが送信されない特定のSRSリソース(例えば、
図3Aに示すインデックス1及び6を有するSRSリソースセット)を構成することができる。このような条件下では、NR SRSをLTEサブフレームの最後のシンボルに構成することができる。したがって、NR SRS能力も向上する。
【0064】
【0065】
【0066】
一実施形態では、UEは、2つの送信(TX)から4つの受信(RX)への切り替え(2T4R)をサポートすることができる。一実施形態では、2T4RをサポートするUEは、そのアンテナを2つのグループに分割することができ、アンテナの各グループは1T2Rをサポートする。アップリンク信号を測定することによって、BSは、どのアンテナグループが改善された構成(例えば、性能)を有するかを判定することができ、シグナリングを介して、より良好な構成を有するアンテナグループでUL信号を送信するようにUEを構成することができる。一実施形態では、改善された構成を有するアンテナのグループでUL信号を送信するために、シグナリングを介してUEを構成するBSの方法は、以下を含む。
【0067】
1.アンテナポートグループ関連付けパラメータは、上位層シグナリングによって構成されたSRSリソースセットまたはSRSリソースで構成され、アンテナポートグループ関連付けパラメータは、アンテナポートグループAPG0または別のアンテナポートグループAPG1を示すように構成される。例えば、アンテナポートグループAPG0及びアンテナポートグループAPG1は、送信非周期的SRSのアンテナポートグループを示すための異なるアンテナポートグループ関連付けパラメータで構成され、アンテナポートグループ関連付けパラメータの各々は、対応する非周期的SRSリソーストリガで構成される。一実施形態では、アンテナポートグループ関連付けパラメータは、SRSリソースセットのリソース識別情報(ID)である。一実施形態では、アンテナポートグループ関連付けパラメータは、アンテナグループのインデックスを対応するSRSリソースセットのリソースIDに関連付ける。一実施形態では、アンテナポートグループのインデックスは、周期的SRSリソースセット内のSRSリソースのリソースIDに関連付けられる。
【0068】
一実施形態では、2T4RをサポートするUEは、周期的SRSリソースセットで構成され、周期的SRSリソースセットは2つのリソースRES0及びRES1を備え、リソースRES0及びRES1の各々は2つのSRSポートからなる。さらに、2T4RをサポートするUEは、2つの非周期的SRSリソースセットSRS-RS1及びSRS_RS2でさらに構成され、非周期的SRSリソースセットSRS-RS1及びSRS-RS2の各々は、1つのSRSポートからなり、かつアンテナポートグループ関連付けパラメータで構成される1つのSRSリソースを備える。一実施形態では、非周期的SRSリソースセットSRS-RS1及びSRS-RS2のSRSリソース内のアンテナポートグループ関連付けパラメータは、周期的SRS内のリソースRES0及びRES1のリソースIDと関連付けられてもよい。これにより、下りリンク制御情報を介してアンテナポートグループを動的に選択する機能を実現することができる。
【0069】
一実施形態では、2T4RをサポートするUEに関する上記の実施形態は、4TX8RX切り替え(4T8R)をサポートするUEにも適用されてもよい。例えば、4T8RをサポートするUEは、そのアンテナを2つのグループのアンテナに分割することができ、アンテナの各グループは、2T4Rをサポートする。
【0070】
一実施形態では、BSは、RRCシグナリングを介して分割パラメータkを構成することができる。
【0071】
一実施形態では、各SRSに対して構成されたリソース(例えば、物理リソースブロック(PRB))は、分割パラメータkによって複数のリソースセグメントに分割することができ、対応するSRSは、複数のリソースセグメントのうちの1つで送信される。一実施形態では、SRSを送信するために使用されるリソースセグメントは事前定義される。一実施形態では、SRSを送信するために使用されるリソースセグメントは、BSによって構成されたオフセットパラメータに基づいて決定されてもよい。一実施形態では、オフセットパラメータは、RRCシグナリングを介して構成される。
【0072】
図6Aは、本開示の一実施形態によるSRS送信の一例を示す。
図6Aでは、各SRSは4つのPRBで構成され、分割パラメータkは2である。したがって、各SRSの長さは2(すなわち4/2)PRBになる。
図6Aでは、SRSを送信するために構成された2つのPRBは、(上から下へ)第1及び第2のPRBである。
【0073】
図6Bは、本開示の一実施形態によるSRS送信の一例を示す。
図6Aと同様に、
図6Bでは、各SRSは4つのPRBで構成され、分割パラメータkは2である。したがって、各SRSの長さも2 PRBである。
図6Bでは、SRSを送信するために構成された2つのPRBは、(上から下へ)最後の2つのPRBである。
【0074】
図6Cは、本開示の一実施形態によるSRS送信の一例を示す。
図6A及び
図6Bと同様に、
図6Cでは、各SRSは4つのPRBで構成され、分割パラメータkは2である。したがって、各SRSの長さも2 PRBである。
図6Cでは、SRSを送信するために構成された2つのPRBは、(上から下へ)第2及び第3のPRBである。
【0075】
なお、SRSを送信するために使用されるRSBは、BSによって構成されたオフセットパラメータに基づいて決定されてもよいことに留意されたい。例えば、BSは、オフセットパラメータを構成することにより、SRSの送信に使用されるRSBを、
図6A、
図6B及び
図6Cに示すものの間で変更してもよい。一実施形態では、BSは、SRSを送信するために使用されるRSBが
図6Aに示すものであることを示すために、値0でオフセットパラメータを構成することができる。一実施形態では、BSは、SRSを送信するために使用されるRSBが
図6Bに示すものであることを示すために、値1でオフセットパラメータを構成することができる。一実施形態では、BSは、SRSを送信するために使用されるRSBが
図6Cに示されたものであることを示すために、値2でオフセットパラメータを構成することができる。
【0076】
本開示では、第5世代移動通信システム(5G)を例示的に参照する。しかしながら、本開示は5G(またはLTEのような任意の他の移動通信規格)に限定されず、本開示から逸脱することなく他の規格も包含することが当業者によって理解される。
【0077】
以上、本開示の様々な実施形態について説明したが、それらは限定ではなく例としてのみ提示されていることを理解されたい。同様に、様々な図は、当業者が本開示の例示的な特徴及び機能を理解することを可能にするために提供される例示的なアーキテクチャまたは構成を示すことができる。しかしながら、そのような当業者は、本開示が図示された例示的なアーキテクチャまたは構成に限定されず、様々な代替的なアーキテクチャ及び構成を使用して実施することができることを理解するであろう。さらに、当業者によって理解されるように、一実施形態の1つまたは複数の特徴は、本明細書に記載の別の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。したがって、本開示の幅及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0078】
また、「第1」、「第2」などの指定を使用する本明細書における要素へのいかなる言及も、一般に、それらの要素の量または順序を限定するものではないことも理解される。むしろ、これらの名称は、本明細書において、2つ以上の要素または要素の例を区別する便利な手段として使用することができる。したがって、第1及び第2の要素への言及は、2つの要素のみが使用され得ること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素の前になければならないことを意味しない。
【0079】
さらに、当業者は、情報及び信号が様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表され得ることを理解するであろう。例えば、上記の説明を通して言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、及びシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0080】
当業者であればさらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、ユニット、プロセッサ、手段、回路、方法、及び機能のいずれも、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、または2つの組合せ)、ファームウェア、命令を組み込んだ様々な形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアユニット」と言及されることができる)、またはこれらの技術の任意の組合せによって実現することができることを理解するであろう。
【0081】
ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、ユニット、回路、及びステップが、それらの機能に関して一般的に上述されている。そのような機能がハードウェア、ファームウェア、若しくはソフトウェア、またはこれらの技術の組合せとして実装されるかどうかは、特定の用途及びシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の用途ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲から逸脱すると解釈されるべきではない。様々な実施形態によれば、プロセッサ、デバイス、構成要素、回路、構造、機械、ユニットなどは、本明細書に記載の機能の1つまたは複数を実行するように構成することができる。指定された動作または機能に関して本明細書で使用される「ために構成された」または「ように構成された」という用語は、指定された動作または機能を実行するように物理的に構築、プログラム及び/または配置されたプロセッサ、デバイス、構成要素、回路、構造、機械、ユニットなどを指す。
【0082】
さらに、当業者であれば、本明細書に記載の様々な例示的な論理ブロック、ユニット、デバイス、構成要素及び回路を、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、またはそれらの任意の組合せを含むことができる集積回路(IC)内に実装することができ、またはそれによって実行することができることを理解するであろう。論理ブロック、ユニット、及び回路は、ネットワーク内またはデバイス内の様々な構成要素と通信するためのアンテナ及び/またはトランシーバをさらに含むことができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替例では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、またはステートマシンとすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または、本明細書に記載された機能を実行するためのその他の任意の適切な構成として実装することができる。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして記憶することができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェアとして実施することができる。
【0083】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムまたはコードをある場所から別の場所に転送することを可能にすることができる任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、または命令若しくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。
【0084】
本明細書で使用される「ユニット」という用語は、本明細書で説明される関連する機能を実行するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びこれらの要素の任意の組合せを指す。さらに、説明の目的のために、様々なユニットは、個別のユニットとして説明されるが、当業者には明らかであるように、2つ以上のユニットを組み合わせて、本開示の実施形態による関連する機能を実行する単一のユニットを形成することができる。
【0085】
さらに、本開示の実施形態では、メモリまたは他の記憶装置、並びに通信構成要素を使用することができる。明確にするために、上記の説明は、異なる機能ユニット及びプロセッサを参照して本開示の実施形態を説明したことが理解されよう。しかしながら、本開示を損なうことなく、異なる機能ユニット、処理論理要素またはドメイン間の機能性の任意の適切な分配を使用できることは明らかであろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実行されるように示されている機能は、同じ処理論理要素またはコントローラによって実行されてもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的または物理的な構造または組織を示すのではなく、記載された機能を提供するための適切な手段への言及にすぎない。
【0086】
本開示に記載された実施態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の実施態様に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施態様に限定されることを意図するものではなく、以下の特許請求の範囲に記載される、本明細書に開示される新規の特徴及び原理と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。