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特許7481498家電機器及びそのネットワーク設定方法、制御端末、コンピュータ記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】家電機器及びそのネットワーク設定方法、制御端末、コンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20240501BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20240501BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20240501BHJP
   H04W 8/00 20090101ALI20240501BHJP
   H04L 41/0806 20220101ALI20240501BHJP
   H04L 12/28 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W84/10 110
H04W84/12
H04W8/00 110
H04L41/0806
H04L12/28 500F
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022567354
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-12
(86)【国際出願番号】 CN2021081347
(87)【国際公開番号】W WO2021248963
(87)【国際公開日】2021-12-16
【審査請求日】2022-11-04
(31)【優先権主張番号】202010521713.8
(32)【優先日】2020-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】司徒錦銓
(72)【発明者】
【氏名】霍偉明
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-206299(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106789462(CN,A)
【文献】国際公開第2016/021728(WO,A1)
【文献】特開2010-200052(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 12/28
H04L 41/0806
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御端末がネットワーク設定待ちの家電機器の機器情報を取得し、前記機器情報内の家電種類に合致する付近の家電機器の接続情報を探索し、家電機器の接続情報が探索された場合、家電機器と接続を確立するステップと、
接続が確立された家電機器に、前記家電機器に対応するネットワーク設定情報を送信し、前記家電機器に前記ネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行わせるステップと、
ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行い、制御端末による家電機器の制御を実現するステップと、を含む
家電機器のネットワーク設定方法。
【請求項2】
ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行う前記ステップは、
ネットワーク設定が成功してから、認証誘導提示情報を生成し、制御端末に、前記認証誘導に従って認証要求を生成させてクラウドサーバへ送信させるステップと、
前記クラウドサーバからの認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定するステップと、を含む
請求項1に記載の家電機器のネットワーク設定方法。
【請求項3】
前記認証誘導提示情報は、「既定キーに対して既定操作を実行する」または「制御端末を家電機器に近づける」である
請求項2に記載の家電機器のネットワーク設定方法。
【請求項4】
ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行う前記ステップは、
ネットワーク設定が成功してから、認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは認証要求に応じて、家電機器の既定キーがトリガされたときに、認証応答を返すステップと、
前記クラウドサーバからの認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定するステップと、を含む
請求項1に記載の家電機器のネットワーク設定方法。
【請求項5】
ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行う前記ステップは、
ネットワーク設定が成功してから、制御端末の信号強度をサーバに送信し、且つ、認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは、制御端末の信号強度に基づいて、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあるか否かを判定し、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあると判定した場合に、認証応答を返すステップと、
前記認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定するステップと、を含む
請求項1に記載の家電機器のネットワーク設定方法。
【請求項6】
家電機器が家電機器の接続情報を含むネットワーク設定接続要求を送信し、制御端末に、ネットワーク設定待ちの家電機器の機器情報であって、前記機器情報内の家電種類と前記家電機器の接続情報とが合致している前記機器情報を取得させ、前記接続情報によって家電機器と接続してから、ネットワーク設定情報を送信させるステップと、
前記制御端末から送信されたネットワーク設定情報を受信し、受信したネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行うステップと、
ネットワーク設定が成功してから、前記制御端末に対する認証を行い、制御端末による家電機器の制御を実現するステップと、を含む、
家電機器のネットワーク設定方法。
【請求項7】
家電機器がネットワーク設定接続要求を送信する前記ステップの前に、さらに、
家電機器の電源投入時に、ネットワーク設定接続要求を生成するステップを含む
請求項に記載のネットワーク設定方法。
【請求項8】
前記家電機器がブルートゥース機器である場合、前記家電機器は、ブルートゥースブロードキャストをオンにすることによってネットワーク設定接続要求を送信し、前記家電機器がwifi機器である場合、前記家電機器は、無線アクセスポイントをオンにすることによってネットワーク設定接続要求を送信する
請求項に記載のネットワーク設定方法。
【請求項9】
ネットワーク設定が成功してから、前記制御端末に対する認証を行う前記ステップは、
ネットワーク設定が成功してから、家電機器の既定キーがトリガされたことを受信したか否かを判定するステップと、
前記家電機器の既定キーがトリガされたときに、クラウドサーバを介して認証応答を制御端末に送信するステップと、を含む
請求項に記載のネットワーク設定方法。
【請求項10】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶されて且つ前記プロセッサ上で実行できる家電機器のネットワーク設定プログラムを含む制御端末であって、前記ネットワーク設定プログラムが前記プロセッサにより実行されたときに、請求項1からの何れか一項に記載の方法を実現する
制御端末。
【請求項11】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶されて且つ前記プロセッサ上で実行できる家電機器のネットワーク設定プログラムを含む家電機器であって、前記ネットワーク設定プログラムが前記プロセッサにより実行されたときに、請求項からの何れか一項に記載の方法を実現する
家電機器。
【請求項12】
家電機器のネットワーク設定プログラムが記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、当該ネットワーク設定プログラムは、前記制御端末において実行されて請求項1からの何れか一項に記載の方法を実現するネットワーク設定プログラム、または前記家電機器において実行されて請求項からの何れか一項に記載の方法を実現するネットワーク設定プログラムを含む
コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2020年6月9日に出願された、出願番号が202010521713.8である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本願は家電機器の分野に関するものであり、特に家電機器及びそのネットワーク設定方法、制御端末、コンピュータ記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0003】
家電機器のスマート化の発展に伴い、ますます多くの家電機器が遠隔制御機能を備えるようになってきている。そのため、家電機器ごとにネットワークを設定する必要があり、ネットワーク設定が成功した後、ネットワークを介した家電機器に対する遠隔制御が可能になる。
【0004】
従来のスマート家電はネットワーク設定の前に、通常、ホットキーを押す(例えばリモコンの画面表示ボタン、家電の電源ボタン、または特定のネットワーク設定ボタンなどを5回押す)ようにユーザを誘導しなければ、ネットワーク設定モードに入ることができない。操作を誤ると改めてネットワークを設定しなければならず、ネットワーク設定の難易度を大きくしてしまうか、ひいてはネットワーク設定が実現できなくなって、ネットワーク設定の失敗を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、家電機器及びそのネットワーク設定方法、制御端末、コンピュータ記憶媒体を提供することにより、従来技術における家電機器において、ネットワーク設定の操作誤りにより、ネットワーク設定の難易度が高くなる、ひいてはネットワーク設定が失敗するという問題を解決した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例は、以下のステップを含む家電機器の制御方法を提供する。
【0007】
制御端末が付近の家電機器の接続情報を探索し、家電機器の接続情報が探索された場合、家電機器と接続を確立し、
接続が確立された家電機器に、前記家電機器に対応するネットワーク設定情報を送信し、前記家電機器に前記ネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行わせ、
ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行い、制御端末による家電機器の制御を実現する。
【0008】
一実施例において、ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行う前記ステップは、以下のステップを含む。
【0009】
ネットワーク設定が成功してから、認証誘導提示情報を生成し、制御端末に、前記認証誘導に従って認証要求を生成してクラウドサーバへ送信させ、
前記クラウドサーバからの認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定する。
【0010】
一実施例において、前記認証誘導提示情報は、「既定キーに対して既定操作を実行してください」または「制御端末を家電機器に近づけてください」である。
【0011】
一実施例において、ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行う前記ステップは、以下のステップを含む。
【0012】
ネットワーク設定が成功してから、認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは認証要求に応じて、家電機器の既定キーがトリガされたときに、認証応答を返し、
前記クラウドサーバからの認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定する。
【0013】
一実施例において、ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行う前記ステップは、以下のステップを含む。
【0014】
ネットワーク設定が成功してから、制御端末の信号強度をサーバに送信し、且つ、認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは、制御端末の信号強度に基づいて、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあるか否かを判定し、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあると判定した場合に、認証応答を返し、
前記認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定する。
【0015】
一実施例において、制御端末が付近の家電機器の接続情報を探索し、家電機器の接続情報が探索された場合、家電機器と接続を確立する前記ステップの前に、さらに、
前記制御端末がネットワーク設定待ちの家電機器の機器情報を取得し、前記機器情報内の家電種類に合致する家電機器の接続情報を探索するステップを含む。
【0016】
本願の実施例はさらに、以下のステップを含む家電機器のネットワーク設定方法を提供する。
【0017】
家電機器が家電機器の接続情報を含むネットワーク設定接続要求を送信し、制御端末に前記接続情報によって家電機器と接続してから、ネットワーク設定情報を送信させ、
前記制御端末から送信されたネットワーク設定情報を受信し、受信したネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行い、
ネットワーク設定が成功してから、前記制御端末に対する認証を行い、制御端末による家電機器の制御を実現する。
【0018】
一実施例において、家電機器がネットワーク設定接続要求を送信する前記ステップの前に、さらに、家電機器の電源投入時に、ネットワーク設定接続要求を生成するステップを含む。
【0019】
一実施例において、前記家電機器がブルートゥース(登録商標)機器である場合、前記家電機器は、ブルートゥースブロードキャストをオンにすることによってネットワーク設定接続要求を送信し、前記家電機器がwifi(登録商標)機器である場合、前記家電機器は、無線アクセスポイントをオンにすることによってネットワーク設定接続要求を送信する。
【0020】
一実施例において、ネットワーク設定が成功してから、前記制御端末に対する認証を行う前記ステップは、以下のステップを含む。
【0021】
ネットワーク設定が成功してから、家電機器の既定キーがトリガされたことを受信したか否かを判定し、
前記家電機器の既定キーがトリガされた場合、制御端末が認証済みであると確定する。
【0022】
また、本願の実施例はさらに制御端末を提案し、前記制御端末はメモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶されて且つ前記プロセッサ上で実行できる家電機器のネットワーク設定プログラムを含み、前記ネットワーク設定プログラムが前記プロセッサにより実行されたときに、上記の何れか一つの実施形態に記載のネットワーク設定方法を実現する。
【0023】
また、本願の実施例はさらに家電機器を提案し、前記家電機器はメモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶されて且つ前記プロセッサ上で実行できる家電機器のネットワーク設定プログラムを含み、前記ネットワーク設定プログラムが前記プロセッサにより実行されたときに、上記の何れか一つの実施例に記載のネットワーク設定方法を実現する。
【0024】
また、本願の実施例はさらに家電機器のネットワーク設定プログラムが記憶されているコンピュータ記憶媒体を含み、当該ネットワーク設定プログラムは前記制御端末において実行されて上記方法を実現するネットワーク設定プログラム、または前記家電機器において実行されて上記方法を実現するネットワーク設定プログラムを含む。
【発明の効果】
【0025】
本願の実施例に係るネットワーク設定方法によれば、ネットワーク設定待ちの家電機器は、ネットワーク設定接続要求、即ち制御端末が接続を行うための接続情報を送信し、制御端末は、接続情報を検索して且つ家電機器と接続を確立してから、ネットワーク設定情報を家電機器に送信することにより、家電機器は、ネットワーク設定情報に基づいて迅速かつ効率的にネットワーク設定を行ってルータに接続することができる。また、ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行うことで、他の不正な制御側による家電機器の制御を防止し、家電機器の制御の正当性を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本願の実施態様に係る家電機器の構造模式図である。
図2図1の家電機器における制御回路基板の機能モジュールの模式図である。
図3図1の制御端末の機能モジュールの模式図である。
図4】本願の実施態様に係る家電機器のネットワーク設定方法の模式フローチャートである。
図5図4のステップS3の一実施例の細分化された模式フローチャートである。
図6図4のステップS3のもう一つの実施例の細分化された模式フローチャートである。
図7図4のステップS3のもう一つの他の実施例の細分化された模式フローチャートである。
図8】本願の実施態様に係る家電機器のネットワーク設定方法の模式フローチャートである。
図9図8のステップS6の一実施例の細分化された模式フローチャートである。
図10】本願の実施態様に係る一応用例のネットワーク設定プロセスを示す図である。
図11】本願の実施態様に係るもう一つの応用例のネットワーク設定プロセスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
上記の技術案をより良く理解するために、以下では、図面を参照して本開示の例示的実施例についてより詳細に説明する。図面では本開示の例示的実施例を示しているが、ここで述べた実施例に限定されることなく、各種の形式により本開示を実現できることは、理解しておく必要がある。逆に、これらの実施例を提案するのは、本開示をよりはっきり理解できるようにするためで、かつ本開示の範囲を完全に当業者に伝えられるようにするためである。
【0028】
本発明の実施例によれば、制御端末による家電機器の効率的かつ信頼性のあるネットワーク設定を実現する家電機器のネットワーク設定方法を提案する。
【0029】
図1に示すように、図1は本願の実施態様に係る家電機器の構造模式図である。
【0030】
家電機器には、例えば、家電機器、洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、掃除ロボット、テレビ、スピーカなどが含まれる。この家電機器100は、いずれの場合も1つのハウジング11を含み、このハウジング11の外形およびハウジング上の構造は、図示した形状および構造に限定されるものではなく、実際の応用に応じて適合する形状および構造に設計されてもよい。このハウジング11には、入出力モジュール12、例えばディスプレイ、キー、または両者の組み合わせが設けられている。また、この入出力モジュール12にはさらに、ショートカット制御を実現するキー(図示せず)が設けられており、このキーは、物理キーであってもよいし、仮想キーであってもよい。もちろん、この入出力モジュールは、音声認識装置などの、ユーザとインタラクションを行うための構造であってもよい。
【0031】
図2を参照し、図2は、本願の実施態様に係る家電機器における制御回路基板の機能モジュールの模式図である。ハウジング11内には、入出力モジュール12と電気的に接続された制御回路基板13が設けられている。この制御回路基板13は、プロセッサ131と、メモリ132と、外部機器と通信を行う通信モジュール133とを含む。メモリ132は、制御回路基板13上に集積された記憶モジュールを含んであってもよく、制御回路基板13に電気的に接続された記憶装置であってもよい。このメモリ132には、プロセッサ131に呼び出されて本願の実施例におけるネットワーク設定方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているので、家電機器に対するネットワーク設定を実現する。
【0032】
図1図2に示す構造は家電機器100を限定するものではなく、図示より多い或いは少ない部品を含んでもよく、或いは一部の部品を組み合わせたり、異なる部品配置としたりしてもよいことは、当業者であれば理解できるであろう。
【0033】
図2に示すように、一種のコンピュータ記憶媒体としてのメモリ132の中には、オペレーティングシステム及び家電機器のネットワーク設定プログラムがさらに含まれてもよい。
【0034】
図2に示す制御回路基板13において、プロセッサ131は、メモリ132に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、以下の操作をさらに実行することができる。
【0035】
家電機器は家電機器の接続情報を含むネットワーク設定接続要求を送信し、制御端末に、前記接続情報によって家電機器と接続してから、ネットワーク設定情報を送信させ、
前記制御端末から送信されたネットワーク設定情報を受信し、受信したネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行い、
ネットワーク設定が成功してから、前記制御端末に対する認証を行い、制御端末による家電機器の制御を実現する。
【0036】
本願の実施態様において、このプロセッサ131は、家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して実行し、ネットワーク設定待ちの家電機器は、ネットワーク設定接続要求、即ち制御端末が接続を行うための接続情報を送信し、接続が確立された後、制御端末から送信されたネットワーク設定情報を受信し、受信したネットワーク設定情報に基づいて迅速かつ効率的にネットワーク設定を行ってルータに接続することができる。ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行うことで、他の不正な制御側による家電機器の制御を防止し、家電機器の制御の正当性を保証する。
【0037】
いくつかの実施形態において、上記プロセッサ131は、メモリ132に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、以下の操作を実行することができる。
【0038】
家電機器の電源投入時に、ネットワーク設定接続要求を生成する。
【0039】
いくつかの実施形態において、上記プロセッサ131は、メモリ132に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、以下の操作を実行することができる。
【0040】
前記家電機器がブルートゥース機器である場合、前記家電機器は、ブロードキャストによってネットワーク設定接続要求を送信し、前記家電機器がwifi機器である場合、前記家電機器は、ホットスポットによってネットワーク設定接続要求を送信する。
【0041】
いくつかの実施形態において、上記プロセッサ131は、メモリ132に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、以下の操作を実行することができる。
【0042】
ネットワーク設定が成功してから、家電機器の既定キーがトリガされたことを受信したか否かを判定し、
前記家電機器の既定キーがトリガされた場合、制御端末が認証済みであると確定する。
【0043】
図3を参照し、図3は、本願の実施態様に係る制御端末の機能モジュールの模式図である。この制御端末200は、プロセッサ21と、メモリ22と、外部装置と通信を行う通信モジュール23とを含む。このメモリ22には、プロセッサ21に呼び出されて本願の実施例におけるネットワーク設定方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているので、家電機器に対するネットワーク設定を実現する。このメモリ22には、プロセッサ21に呼び出されて本願の実施例におけるネットワーク設定方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているので、家電機器に対するネットワーク設定を実現する。
【0044】
また、上記メモリ22は、コンピュータ記憶媒体としてもよく、さらに、オペレーティングシステムや家電機器のネットワーク設定プログラムを含んでもよい。
【0045】
図3に示す制御端末において、プロセッサ21は、メモリ22に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、以下の操作をさらに実行することができる。
【0046】
制御端末は付近の家電機器の接続情報を探索し、家電機器の接続情報が探索された場合、家電機器と接続を確立し、
接続が確立された家電機器に、前記家電機器に対応するネットワーク設定情報を送信し、前記家電機器に前記ネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行わせ、
ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行い、制御端末による家電機器の制御を実現する。
【0047】
本願の実施態様において、このプロセッサ21は、家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して実行し、制御端末は付近の家電機器の接続情報を探索し、家電機器と接続を確立することで、接続済みの家電機器に、家電機器のネットワーク設定情報を送信し、家電機器はネットワーク設定情報に基づいて迅速且つ効率的にネットワーク設定を行ってルータに接続する。ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行うことで、他の不正な制御側による家電機器の制御を防止し、家電機器の制御の正当性を保証する。
【0048】
いくつかの実施形態において、上記プロセッサ21は、メモリ22に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、以下の操作を実行することができる。
【0049】
ネットワーク設定が成功してから、認証誘導提示情報を生成し、制御端末に、前記認証誘導に従って認証要求を生成してクラウドサーバへ送信させ、
前記クラウドサーバからの認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定する。
【0050】
いくつかの実施形態において、上記プロセッサ21は、メモリ22に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、以下の操作を実行することができる。
【0051】
ネットワーク設定が成功してから、認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは認証要求に応じて、家電機器の既定キーがトリガされたときに、認証応答を返し、
前記クラウドサーバからの認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定する。
【0052】
いくつかの実施形態において、上記プロセッサ21は、メモリ22に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、以下の操作を実行することができる。
【0053】
ネットワーク設定が成功してから、制御端末の信号強度をサーバに送信し、且つ、認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは、制御端末の信号強度に基づいて、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあるか否かを判定し、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあると判定した場合に、認証応答を返し、
前記認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定する。
【0054】
いくつかの実施形態において、上記プロセッサ21は、メモリ22に記憶されている家電機器のネットワーク設定プログラムを呼び出して、制御端末が家電機器と接続を確立する前に、以下の操作を実行することができる。
【0055】
前記制御端末はネットワーク設定待ちの家電機器の機器情報を取得し、前記機器情報内の家電種類に合致する家電機器の接続情報を探索する。
【0056】
図4に示すように、図4は本願の実施態様に係る家電機器のネットワーク設定方法の模式フローチャートである。
【0057】
本実施形態において、この家電機器のネットワーク設定方法は以下のステップを含む。
【0058】
ステップS1において、制御端末は付近の家電機器の接続情報を探索し、家電機器の接続情報が探索された場合、家電機器と接続を確立する。
【0059】
この接続情報には、例えば、家電機器の、他の機器が検索して接続するためのホットスポット情報が含まれる。家電機器のネットワーク設定が必要な場合、制御端末はネットワーク設定プログラムを起動して、付近の家電機器の接続情報を探索し、探索された接続情報に基づいて、家電機器と接続を確立する。接続される家電機器が、ユーザがネットワークを設定する必要のある家電機器であることを保証するために、探索結果をユーザに示し、ユーザに確認させることも可能である。探索された家電機器情報が複数ある場合、探索結果をユーザに示し、ユーザに確認させることも可能である。制御端末は、確認応答を受信してから、確認された接続情報に対応する家電機器と接続を確立する。
【0060】
ステップS2において、接続が確立された家電機器に、前記家電機器に対応するネットワーク設定情報を送信し、前記家電機器に前記ネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行わせる。
【0061】
制御端末が家電機器と接続を確立した後、制御端末は、既に確立された通信リンクを介して、家電機器に、この家電機器に対応するネットワーク設定情報を送信し、家電機器にネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行わせることができる。ネットワーク設定情報は、例えば、ネットワークに接続されたルータ情報、安全な乱数、制御端末のアカウント情報など、家電機器がネットワークを設定するための情報である。家電機器は、ネットワーク設定情報に基づいてルータに接続し、クラウドサーバにログインして、家電機器の認証を行う。
【0062】
ステップS3において、ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行い、制御端末による家電機器の制御を実現する。
【0063】
ステップS1とステップS2ではネットワーク設定を行っただけで、つまり、家電機器がクラウドサーバに接続することに成功し、そして家電機器と制御端末との対応関係を確立しただけで、制御端末に対する認証は行われていないため、他の不正な制御端末による家電機器の制御を回避するために、家電機器によるネットワーク設定が成功してから、家電機器に対する認証を行うことで、迅速かつ効率的なネットワーク設定を保証するとともに、制御端末に対する認証を実現し、家電機器の信頼性の高い制御を保証する。
【0064】
本願の実施態様において、制御端末は付近の家電機器の接続情報を探索し、家電機器と接続を確立することで、接続済みの家電機器に、家電機器のネットワーク設定情報を送信し、家電機器はネットワーク設定情報に基づいて迅速且つ効率的にネットワーク設定を行って、ルータに正常に接続できるようになる。ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行うことで、他の不正な制御側による家電機器の制御を防止し、家電機器の制御の正当性を保証する。
【0065】
さらに、上記ステップS1の前に、さらに、前記制御端末がネットワーク設定待ちの家電機器の機器情報を取得し、前記機器情報内の家電種類に合致する家電機器の接続情報を探索するステップを含む。
【0066】
家電機器の接続の信頼性を保証するために、制御端末はさらに、ネットワーク設定待ちの家電機器の機器情報を取得し、例えば、例えば家電機器上の識別コードをスキャンして取得することにより、例えばエアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機等、家電機器の種類を認識することができ、家電機器の種類を認識してから、接続情報の探索を行えば、その家電機器の種類に合致する家電機器を自動的に選別して接続することも容易になる。また、制御端末は、ネットワーク設定待ちの家電機器の機器情報をスキャンして取得してから、その制御プログラムに当該家電機器を追加して、以降の制御を容易にすることができる。
【0067】
さらに、図5に示すように、図4のステップS3の一実施例の細分化されたフローのステップが示されている。上記ステップS3は、具体的に、以下のステップを含むことができる。
【0068】
ステップS31において、ネットワーク設定が成功してから、認証誘導提示情報を生成し、制御端末に前記認証誘導に従って認証要求を生成してクラウドサーバへ送信させる。
【0069】
ステップS32において、前記クラウドサーバからの認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定する。
【0070】
制御端末が家電機器に対する制御を実現できるように、ネットワーク設定が成功してから、認証誘導提示情報を生成して、制御端末を、認証誘導提示に従って対応する操作をするように誘導することができる。この認証誘導提示情報は、例えば「既定キーに対して既定操作を実行する」、「制御端末を家電機器に近づける」等を含む。対応する操作がトリガされときに、認証要求を生成して、生成された認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは、この認証要求を受信すると、制御端末に対する認証を行い、認証に成功してから認証応答を返す。したがって、制御端末は、家電機器の認証応答を受信すると、家電機器が認証済みであると確定する。
【0071】
本願の実施例によれば、認証誘導提示情報により、家電機器がネットワーク設定を行ってから、制御端末がより迅速かつ効率的に認証を完了させ、家電機器に対する信頼性の高い制御を保証することができる。
【0072】
もう一つの実施例において、図6に示すように、図4のステップS3のもう一つの実施例の細分化されたフローのステップが示されている。上記ステップS3は、以下のステップを含む。
【0073】
ステップS33において、ネットワーク設定が成功してから、認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは認証要求に応じて、家電機器の既定キーがトリガされたときに、認証応答を返す。
【0074】
ステップS34において、前記クラウドサーバからの認証応答を受信すると、家電機器が認証済みであると確定する。
【0075】
家電機器がネットワーク設定に成功した後、さらに制御端末の認証を行う必要があるため、家電機器がwifiタイプの機器であれば、家電機器または家電機器のリモコンのwifiキーなど、既定ホットキーを長押しする。クラウドサーバは、認証要求を受信すると、認証要求を家電機器に送信し、家電機器は既定ホットキーを長押しすることにより認証の確認を行う。この既定ホットキーが長押しでトリガされたときに、家電機器は認証応答を生成してクラウドサーバに送信する。クラウドサーバは、この認証応答を受信すると、制御端末の正当性を確定し、認証応答を制御端末に返す。家電機器認証応答を受信すると、家電機器が認証済みであると確定し、家電機器に対する制御を行うことができる。
【0076】
本願の実施態様は、既定ホットキーを設けて認証をトリガする方式により、操作が便利でかつ簡単で信頼性が高く、ネットワーク設定の効率を向上させるとともに、家電機器の信頼性の高い制御を保証する。
【0077】
もう一つの他の実施例において、図7に示すように、図4のステップS3のもう一つの他の実施例の細分化されたフローのステップが示されている。上記ステップS3は、以下のステップを含む。
【0078】
ステップS36において、ネットワーク設定が成功してから、制御端末の信号強度をサーバに送信し、且つ、認証要求をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは、制御端末の信号強度に基づいて、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあるか否かを判定し、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあると判定した場合に、認証応答を返す。
【0079】
ステップS37において、前記認証応答を受信すると、制御端末が認証済みであると確定する。
【0080】
ネットワーク設定が成功した後、制御端末を家電機器からの既定範囲内に移動してから、認証をトリガして、制御端末の信号強度をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは制御端末の信号強度に基づいて、制御端末と家電機器との距離を算出し、制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあるか否かを判定する。制御端末と家電機器との距離が既定距離範囲内にあると判定された場合、制御端末が認証済みであると確定し、クラウドサーバは認証応答を制御端末に返す。
【0081】
本願の実施態様はさらに、家電機器側に適用される家電機器のネットワーク設定方法を提案する。具体的には、図8に示すように、この家電機器のネットワーク設定方法は、以下のステップを含む。
【0082】
ステップS4において、家電機器は家電機器の接続情報を含むネットワーク設定接続要求を送信し、制御端末に、前記接続情報によって家電機器と接続してから、ネットワーク設定情報を送信させる。
【0083】
家電機器は、ネットワーク設定が必要な場合には、他の機器がその家電機器を発見して且つ接続を確立できるように、ネットワーク設定接続要求を送信する。したがって、制御端末は探索によりその家電機器を発見し、且つ家電機器と接続を確立することができる。そして、制御端末は、その家電機器に対応するネットワーク設定情報を、既に確立されている通信リンクを介して、家電機器に送信する。さらに、ネットワーク設定のスピードを向上させるために、家電機器の電源投入時に、自動的にネットワーク設定接続要求を送信する。もちろん、当該家電機器は、先にネットワーク設定済みであるか否かを判定し、ネットワークが設定されていなければ、ネットワーク設定接続要求を送信するようにしてもよい。具体的に、前記家電機器がブルートゥース機器である場合、前記家電機器は、ブルートゥースブロードキャストをオンにすることによってネットワーク設定接続要求を送信することができ、前記家電機器がwifi機器である場合、前記家電機器は、無線アクセスポイントをオンにすることによってネットワーク設定接続要求を送信する。
【0084】
ステップS5において、前記制御端末から送信されたネットワーク設定情報を受信し、受信したネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行う。
【0085】
家電機器は、制御端末から送信されたネットワーク設定情報を受信すると、そのネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定を行うことができる。例えば、家電機器をルータに接続させ、ルータを介してサーバに接続してログインすることで、家電機器と制御端末とのバインディングなどを行うために、このネットワーク設定には接続されるネットワークのルータ情報が含まれる。
【0086】
ステップS6において、ネットワーク設定が成功してから、前記制御端末に対する認証を行い、制御端末による家電機器の制御を実現する。
【0087】
ネットワーク設定が成功してから、制御端末に対する認証を行うことで、他の不正な制御側による家電機器の制御を防止し、家電機器の制御の正当性を保証する。
【0088】
本願の実施態様において、ネットワーク設定待ちの家電機器は、ネットワーク設定接続要求、即ち制御端末が接続を行うための接続情報を送信し、接続が確立された後、制御端末から送信されたネットワーク設定情報を受信し、受信したネットワーク設定情報に基づいて迅速かつ効率的にネットワーク設定を行うことができる。ネットワーク設定が成功してから、家電機器に対する認証を行うことで、他の不正な制御側による家電機器の制御を防止し、家電機器の制御の正当性を保証する。
【0089】
さらに、一実施例において、ネットワーク設定に成功した後、さらに制御端末の認証を行う必要があるため、家電機器がwifiタイプの機器であれば、家電機器または家電機器のリモコンのwifiキーなど、既定ホットキーを長押しする。この既定ホットキーが長押しでトリガされたときに、制御端末に対する認証を行う。家電機器は、この認証要求を受信すると、制御端末に対する認証を行い、制御端末の正当性を確定し、認証に成功してから認証応答を返す。この認証は、家電機器によって行ってもよいし、家電機器がクラウドサーバにアップロードし、クラウドサーバによって認証を行ってもよい。家電機器認証応答を受信すると、家電機器が認証済みであると確定し、家電機器に対する制御を行うことができる。
【0090】
本願の実施態様は、既定ホットキーを設けて認証をトリガする方式により、操作が便利でかつ簡単で信頼性が高く、ネットワーク設定の効率を向上させるとともに、家電機器の信頼性の高い制御を保証する。
【0091】
もう一つの実施例において、図9に示すように、図8のステップS6の細分化されたフローのステップが示されている。上記ステップS6は、以下のステップを含む。
【0092】
ステップS61において、ネットワーク設定が成功してから、家電機器の既定キーがトリガされたことを受信したか否かを判定する。
【0093】
ステップS62において、前記家電機器の既定キーがトリガされたときに、クラウドサーバを介して認証応答を制御端末に送信する。
【0094】
ネットワーク設定に成功した後、家電機器がwifiタイプの機器であれば、家電機器または家電機器のリモコンのwifiキーなど、既定ホットキーを長押しする。制御端末が制御インターフェースに入ったときに、認証が行われていないため、認証が必要である旨が通知され、この場合、制御端末は、認証の確認に基づいて認証をトリガし、認証要求をクラウドサーバに送信する。クラウドサーバは、認証要求を家電機器に送信し、家電機器は既定ホットキーを長押しすることにより認証の確認を行う。この既定ホットキーが長押しでトリガされたときに、家電機器は認証応答を生成してクラウドサーバに送信する。クラウドサーバは、この認証応答を受信すると、制御端末の正当性を確定し、認証応答を制御端末に返す。家電機器認証応答を受信すると、家電機器が認証済みであると確定し、家電機器に対する制御を行うことができる。
【0095】
本願の実施態様は、既定ホットキーを設けて認証をトリガする方式により、操作が便利でかつ簡単で信頼性が高く、ネットワーク設定の効率を向上させるとともに、家電機器の信頼性の高い制御を保証する。
【0096】
図10に示すように、本願の実施例における家電機器がwifi機器である場合のネットワーク設定例が示されており、具体的には、以下のステップを含む。
【0097】
ステップS101において、家電機器の電源投入時に、ネットワークが設定されていなければ、他の機器が探索により当該家電機器を発見できるように、電源投入時に自動的にwifiのap(無線アクセス)モードをオンにする。
【0098】
ステップS102において、制御端末は、家電機器上の識別コードをスキャンして、家電機器の機器情報を取得し、この家電機器を制御端末に追加する。
【0099】
ステップS103において、制御端末は、家電機器のwifiモジュールホットスポットを探索して、家電機器に接続する。
【0100】
ステップS104において、制御端末は、ネットワーク設定情報、例えばルータ情報、安全な乱数を家電機器に送信する。
【0101】
ステップS105において、家電機器は、apモードを終了し、制御端末から送信された情報に基づいてルータに接続し、クラウドプラットフォームに接続して、検証コードをクラウドプラットフォームにアップロードする。
【0102】
ステップS106において、制御端末は、家電機器との接続を切断し、クラウドプラットフォームに接続し、検証コードをクラウドプラットフォームにアップロードして、クラウドプラットフォームは家電機器と制御端末に対する検証に成功した後、制御端末と家電機器とをバインディングする。
【0103】
ステップS107において、制御端末が家電機器の制御インターフェースに初めて入ったときに、制御端末はインターフェース上の認証誘導に従って動作し、認証要求をクラウドプラットフォームに送信する。
【0104】
ステップS108において、クラウドプラットフォームは、認証要求を受信し、家電機器に認証要求を送信する。
【0105】
ステップS109において、家電機器または家電機器上の既定キーがトリガされたときに、クラウドプラットフォームに認証応答を返す。
【0106】
ステップS110において、クラウドプラットフォームは、制御端末に認証応答を返し、制御端末による家電機器の制御を実現する。
【0107】
なお、制御端末と家電機器とをバインディングしたとはいえ、認証されていない制御端末では家電機器に対する制御を行うことはできず、制御端末が認証されて初めて、クラウドサーバは制御端末の制御命令を家電機器に送信し、家電機器の運転を制御する。もちろん、制御端末の認証を行う場合、クラウドプラットフォームによる制御端末と家電機器の検証に成功した後、さきに制御端末と家電機器の関連情報を記録し、制御端末の認証に成功した後、制御端末と家電機器とをバインディングするようにしてもよい。
【0108】
図11に示すように、本願の実施例における家電機器がブルートゥース機器である場合のネットワーク設定例が示されており、具体的には、以下のステップを含む。
【0109】
ステップS201において、家電機器の電源投入時に、ネットワークが設定されていなければ、他の機器が探索により当該家電機器を発見できるように、電源投入時に自動的にブルートゥースのブロードキャストモードをオンにする。
【0110】
ステップS202において、制御端末は、家電機器上の識別コードをスキャンして、家電機器の機器情報を取得し、この家電機器を制御端末に追加する。
【0111】
ステップS203において、制御端末は、家電機器のブロードキャスト情報を探索して、家電機器に接続する。
【0112】
ステップS204において、制御端末は、ネットワーク設定情報、例えばルータ情報、安全な乱数を家電機器に送信する。
【0113】
ステップS205において、家電機器は、制御端末から送信された情報に基づいてルータに接続し、クラウドプラットフォームに接続して、検証コードをクラウドプラットフォームにアップロードする。
【0114】
ステップS206において、制御端末は、家電機器との接続を切断し、クラウドプラットフォームに接続し、検証コードをクラウドプラットフォームにアップロードして、クラウドプラットフォームは家電機器と制御端末に対する検証に成功した後、制御端末と家電機器とをバインディングする。
【0115】
ステップS207において、制御端末が家電機器の制御インターフェースに初めて入ったときに、制御端末はインターフェース上の認証誘導に従って動作し(例えば家電機器に近づく)、認証要求をクラウドプラットフォームに送信し、且つ、信号強度値をクラウドプラットフォームにアップロードして、クラウドプラットフォームは制御端末の信号強度値に基づいて、制御端末と家電機器との距離を算出し、算出された距離が既定距離範囲内にあると判定した場合、認証要求を返し、制御端末による家電機器の制御を実現する。
【0116】
当業者にとって、本願の実施例は方法、システム、或いはコンピュータプログラム製品として提供できることは、理解できるであろう。このため、本願は全てハードウェアによる実施例、全てソフトウェアによる実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形式を採用できる。また、本願は、コンピュータ使用可能なプログラムコードが含まれている一つ又は複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリなどを含むが、それらに限定されない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。
【0117】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品の流れ図及び/又はブロック図を参照して説明されたのである。コンピュータプログラム命令により、流れ図及び/又はブロック図中の各流れ及び/又はブロックと、流れ図及び/又はブロック図中の流れ及び/又はブロックの組み合わせとを実現できることは、理解しておく必要がある。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み式プロセッサ或いは他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供して一つの機器を生成して、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行された命令が流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成させる。
【0118】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器を、特定の方式で作動するようにブートさせることが可能なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよく、これにより、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されている命令により命令装置を含む製造品を生成させて、この命令装置は流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0119】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードされて、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で一連の操作ステップを実行してコンピュータによって実現する処理を生成させて、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で実行された命令で、流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0120】
特許請求の範囲では、カッコの間に括られたいずれの符号も特許請求の範囲に対する制限とは捉えるべきでないことは、注意しておく必要がある。単語「含む」は、請求項に列挙されていない部品或いはステップを排除しない。部品の前にある単語「一」または「一つ」は複数のそのような部品の存在を排除するわけではない。本願はいくつかの異なる部品を有するハードウェアそして適切にプログラミングされたコンピュータにより実現できる。いくつかの装置を列挙したユニットクレームにおいて、これらの装置の中のいくつかは同じハードウェアにより具体的に実現できる。単語第一、第二及び第三などの使用はいかなる順番も表さない。これらの単語を名称として解釈できる。
【0121】
本願の好適な実施例を説明したが、当業者が基本的な創造的構想を心得ると、これらの実施例に対して他の変更と修正を行うことができる。このため、添付の特許請求の範囲は、好適な実施例及び本願の範囲に入る全ての変更と修正を含むように解釈されると意図されている。
【0122】
当業者により、本願の精神と範囲を逸脱することなく、本願に対して各種の修正と変形を行うことができることは、明らかである。こうして、本願のこれらの修正と変形が本願の特許請求の範囲及びその同等の技術の範囲内に入れば、本願もこれらの修正と変形を含むように意図されている。
図1
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