(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】5GCにおけるリモートUEとリレーUEとの関連付け
(51)【国際特許分類】
H04W 88/04 20090101AFI20240501BHJP
H04W 68/02 20090101ALI20240501BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20240501BHJP
【FI】
H04W88/04
H04W68/02
H04W76/10
(21)【出願番号】P 2022567625
(86)(22)【出願日】2021-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2021091448
(87)【国際公開番号】W WO2021223676
(87)【国際公開日】2021-11-11
【審査請求日】2022-11-30
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/088602
(32)【優先日】2020-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガン, ジュイイン
(72)【発明者】
【氏名】フー, チャン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, コンチ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, チャン
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0015192(US,A1)
【文献】国際公開第2018/216774(WO,A1)
【文献】Resolution of Solution#7's ENs,3GPP TSG SA WG2 #136AH S2-2000494,2020年01月07日,pp.1-11
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークにおいてリモートユーザ装置(RMUE)デバイスをリレーユーザ装置(RLUE)デバイスにリンクするために無線アクセスネットワークノード
によって実行される方法であって、前記方法は、
前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスの
うちの対応する一方からメッセージを受信することと、当該メッセージは、前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスの
うちの当該
対応する一方に対応する情報を含み、前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスの
うちの当該
対応する一方は、前記無線アクセスネットワークノードとの間で確立されたコネクションを有し、かつ、第1のアクセスおよびモビリティマネージメント機能(AMF)を使用する
ものであり、
前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスを前記RLUEデバイスにリンクすることと、
前記RMUEデバイスが移動し、前記無線アクセスネットワークノードに直接的にリンクするようになったことに基づいて、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとをリンク解除することと、
を有
し、
前記第1のAMFとは異なる第2のAMFは、前記RMUEデバイスに対応し、前記第2のAMFは、前記RLUEデバイスの前記リンクをリトリーブし、
前記第1のAMFは、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとの間の前記リンクを除去する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、さらに、コアネットワークに、前記第1のAMFが前記RLUEデバイスまたは前記RMUEデバイスに対応するデータを含めることを示すメッセージを送信すること、を有する方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、さらに、コアネットワークに、前記RLUEデバイスに対応する情報を含む登録メッセージを送信すること、を有する方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記RLUEデバイスに対応する前記情報が、前記RLUEデバイスに対応する次世代アプリケーションプロトコル識別子(NGAP ID)と、前記RLUEデバイスに対応するAMF識別子と、を含む方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、前記RMUEデバイスは、前記第1のAMFに基づいてコアネットワークに登録され、前記RLUEデバイスは、前記RMUEデバイスによって使用されている前記第1のAMFに基づいて、前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスにリンクされる、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記RLUEデバイスは、前記第1のAMFに基づいてコアネットワークに登録され、前記RMUEデバイスは、前記RLUEデバイスによって使用されている前記第1のAMFに基づいて、前記第1のAMFを使用して前記RLUEデバイスにリンクされる、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスを前記RLUEデバイスにリンクすることは、前記RLUEデバイスのページングパラメータと整合するように前記RMUEデバイスのページングパラメータを修正すること、を含む方法。
【請求項8】
請求項
1に記載の方法であって、さらに、前記RLUEデバイスに対応する情報を含まないメッセージを前記第1のAMFに送信すること、を有する方法。
【請求項9】
請求項
1および
8のいずれか一項に記載の方法であって、前記第1のAMFが前記RMUEデバイスに対応しており、前記第1のAMFが、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとの間の前記リンクを除去する、方法。
【請求項10】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
処理回路と、
前記処理回路に結合されたメモリと、を有し、前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記RANノードに、請求項1に記載の動作を実行させる命令を有する、無線アクセスネットワークノード。
【請求項11】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されるプログラムコードを有するコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードの実行が、前記RANノードに、請求項1~
9のいずれか一項に記載の動作のいずれかを実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項12】
通信ネットワークにおいてリレーユーザ装置(RLUE)デバイスにリモートユーザ装置(RMUE)デバイスをリンクするためにコアネットワークノード
によって実行される方法であって、前記方法は、
無線アクセスネットワークノードからコアネットワークへのメッセージであって、第1のAMFがRLUEデバイスに対応する情報を含めることを示すメッセージを受信することと、
前記メッセージに基づいて前記RMUEデバイスを前記RLUEデバイスにリンクすることと、
前記RMUEデバイスが移動し、前記コアネットワークノードに直接的にリンクするようになったことに基づいて、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとをリンク解除することと、
を有し、
前記第1のAMFとは異なる第2のAMFは、前記RMUEデバイスに対応し、前記コアネットワークノードは、前記第2のAMFを使用して、前記RLUEデバイスの前記リンクをリトリーブし、
前記コアネットワークノードは、前記第1のAMFを使用して、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとの間の前記リンクを除去する方法。
【請求項13】
請求項
12に記載の方法であって、さらに、前記コアネットワーク内への、前記RLUEデバイスに対応する情報を含む登録メッセージを受信すること、を有する方法。
【請求項14】
請求項
12に記載の方法であって、前記RLUEデバイスに対応する前記情報が、前記RLUEデバイスに対応する次世代アプリケーションプロトコル識別子(NGAP ID)と、前記RLUEデバイスに対応するAMF識別子とを含む、方法。
【請求項15】
請求項
12に記載の方法であって、前記RMUEデバイスは、前記第1のAMFに基づいて前記コアネットワークに登録され、前記RLUEデバイスは、前記RMUEデバイスによって使用されている前記第1のAMFに基づいて、前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスにリンクされる、方法。
【請求項16】
請求項
12に記載の方法であって、前記RLUEデバイスは、前記第1のAMFに基づいて前記コアネットワークに登録され、前記RMUEデバイスは、前記RLUEデバイスによって使用されている前記第1のAMFに基づいて、前記第1のAMFを使用して前記RLUEデバイスにリンクされる、方法。
【請求項17】
請求項
12に記載の方法であって、前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスを前記RLUEデバイスにリンクすることは、前記RLUEデバイスのページングパラメータと整合するように前記RMUEデバイスのページングパラメータを修正することを含む、方法。
【請求項18】
請求項
12に記載の方法であって、前記第1のAMFが前記RMUEデバイスに対応しており、前記第1のAMFが前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとの間の前記リンクを除去する、方法。
【請求項19】
コアネットワーク(CN)ノードであって、
処理回路と、
前記処理回路に結合されたメモリと、を含み、前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記CNノードに、請求項
12~
18のいずれか一項に記載の動作を実行させる命令を有する、CNノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して通信に関し、より詳細には、無線通信をサポートする通信方法および関連するデバイスおよびノードに関する。
【背景技術】
【0002】
リモートユーザ装置(リモートUE)は、リレーユーザ装置(リレーUE)を通して通信を交換することによって、ワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、5GC通信ネットワーク)と通信し得る。リレーUEは、リモートUEと無線通信ネットワークとの間の間接3GPP(登録商標)通信をリレーUEがサポートするためのレイヤ2リレーを備える。したがって、リレーUEがリモートUEと無線通信ネットワークとの間にある場合、リモートUEと無線通信ネットワークとの間の間接的なシグナリングおよび通信が生じる。
【0003】
この設定では、リモートUEをあて先としたページングシグナリングが、最初に受信され、リレーUEによって処理される。いくつかの実装形態で、リレーUEは、自己のページングオフセット(PO)のみを監視することによってこれを達成し、リモートUEのためのページングは、リレーUEのPO中で無線ネットワークから送信される。しかしながら、この実装は、無線通信ネットワークが、リモートUEをリレーUEにリンクする、または関連付ける必要があることを必要とする。したがって、リモートUEの効率的なページングを可能にするために、無線通信ネットワークにおいてリモートUEをリレーUEに効率的にリンクまたは関連付けるための解決策が必要とされる。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態によれば、通信ネットワークにおいてリモートユーザ装置(RMUE)デバイスをリレーユーザ装置(RLUE)デバイスにリンクするよう、無線アクセスネットワークノードを動作させる方法が説明される。本方法は、RMUEデバイスまたはRLUEデバイスのいずれか一方から、無線アクセスネットワークノードと前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスのうちの対応する当該一方との間で確立されたコネクションを有し、第1のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を使用する、前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスのうちの当該一方に対応する情報を含むメッセージを、受信することを、を有する。本方法は、第1のAMFを使用してRMUEデバイスをRLUEデバイスにリンクすることをさらに有する。
【0005】
いくつかの実施形態によれば、通信ネットワークにおいて、リモートユーザ装置(RMUE)デバイスをリレーユーザ装置(RLUE)デバイスにリンクするよう、コアネットワークノードを動作させる方法が提供される。本方法は、無線アクセスネットワークノードからコアネットワーク内への、第1のAMFがRLUEデバイスに対応するデータを含めたメッセージを受信すること、を有する。本方法は、当該メッセージに基づいてRMUEデバイスをRLUEデバイスにリンクすることをさらに有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本願に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本開示の特定の非限定的な実施形態を示す。図面において、
【0007】
【
図1】は、レイヤ2エボルブド(進化型)UE-ネットワーク間のリレーのためのユーザプレーン無線プロトコルスタックを示すブロック図である。
【0008】
【
図2】は、レイヤ2進化型UE-ネットワーク間のリレーのための制御プレーン無線プロトコルスタックを示すブロック図である。
【0009】
【
図3】は、進化型ProSeリモートUEのためのオプション2のページング手順を示すシグナリング図である。
【0010】
【
図4】は、進化型ProSeリモートUEのオプション3のページング手順を示すシグナリング図である。
【0011】
【
図5】は、eリモートUEによってトリガされるサービスリクエストを示すシグナリング図である。
【0012】
【
図6】は、UE-ネットワーク間のリレー型のUEを介した間接通信のためのコネクション確立のための手続きを示すシグナリング図である。
【0013】
【
図7】は、本開示のいくつかの実施形態による、リモートUEとリレーUEとのリンクを示すシグナリング図である。
【0014】
【
図8】は、本開示のいくつかの実施形態に係る無線デバイスUEを示すブロック図である。
【0015】
【
図9】は、本開示のいくつかの実施形態による無線アクセスネットワークRANノード(例えば、基地局eNB/gNB)を示すブロック図である。
【0016】
【
図10】は、本開示のいくつかの実施形態に係るコアネットワーク(CN)ノード(例えば、AMFノード、SMFノードなど)を示すブロック図である。
【0017】
【
図11】は、本開示の実施形態による通信ネットワークのブロック図である。
【0018】
【
図12】は、本開示のいくつかの実施形態による、通信ネットワークにおいてリモートユーザ装置(RMUE)デバイスをリレーユーザ装置(RLUE)デバイスにリンクする無線ネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
【0019】
【
図13】は、本開示のいくつかの実施形態による、RMUEデバイスをRLUEデバイスにリンクするコアネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
【0020】
【
図14】は、いくつかの実施形態による無線ネットワークのブロック図である。
【0021】
【
図15】は、いくつかの実施形態によるユーザ装置のブロック図である。
【0022】
【
図16】は、いくつかの実施形態による仮想化環境のブロック図である。
【0023】
【
図17】は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークのブロック図である。
【0024】
【
図18】は、いくつかの実施形態による、基地局を介する部分無線接続を経由してユーザ装置と通信するホストコンピュータのブロック図である。
【0025】
【
図19】は、いくつかの実施形態に係る、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムに実装される方法のブロック図である。
【0026】
【
図20】は、いくつかの実施形態に係る、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムに実装される方法のブロック図である。
【0027】
【
図21】は、いくつかの実施形態に係る、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムに実装される方法のブロック図である。
【0028】
【
図22】は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで、本開示の実施形態の例が示される添付図面を参照して、本開示を以下でより完全に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。また、これらの実施形態は、相互に排他的ではないことにも留意されたい。一つの実施形態の構成要素は、別の実施形態において存在する/使用されることが暗黙のうちに想定されうる。
【0030】
以下の説明は、開示された主題の様々な実施形態を提示する。これらの実施形態は、教示例として提示され、開示される主題の範囲を限定するものとして解釈されるではない。たとえば、記載された実施形態の特定の詳細は、記載された主題の範囲から逸脱することなく、修正され、省略され、または拡張されてもよい。
【0031】
3GPPのリリース15では、レイヤ2進化型UE-to-Network Relay(UE-ネットワーク間を中継するリレー)が、3GPP TR36.746(リリース15)および3GPP TR23.733において研究されているが、いずれの標準仕様にも未だに含まれていない。リモートUEのユーザプレーンおよび制御プレーンデータは、UE-ネットワーク間のリレーUEを介して無線リンク制御(RLC)上で中継(リレー)される。パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)および無線リソース制御(RRC)は、進化型リモートUEとeNBとの間で終端される一方で、RLC、媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)は、各ホップで終端される。ユーザプレーンプロトコルスタックおよび制御プレーンプロトコルスタックは、
図1および
図2に示されている。UE-ネットワーク間の進化型リレーUEとeNBとの間の適応レイヤは、特定の進化型リモートUEのUuベアラ間を区別することができる。進化型リモートUEと、その進化型リモートUEのUuベアラとは、追加情報(たとえば、UE IDおよびベアラID)によってインジケートされ(示され)、この追加情報は、PDCPプロトコルデータユニット(PDU)に追加される適応レイヤヘッダに含まれる。適応レイヤは、PDCPサブレイヤの一部、またはPDCPサブレイヤとRLCサブレイヤとの間の別個の新しいレイヤと見なすことができる。適応レイヤの1つの機能は、同様のサービス品質(QoS)特性に関連するベアラを、レイヤ2進化型UE-ネットワーク間のリレーとgNBとの間のUuインターフェース内の同じ論理チャネル(LCH)にマッピングすることであり、当該ベアラは、1つまたは複数のリモートUE(複数可)またはレイヤ2進化型UE-ネットワーク間のリレーをターゲットとし得る。PC5インターフェースでは、進化型リモートUEの個々のUuベアラは、異なるサイドリンク論理チャネルID(LCID)によって区別される。
【0032】
TR36.746では、3つのページングオプションが研究されており、ページングオプション1は、カバレッジ外の場合には機能しないので、本明細書では説明しない。ページングオプション2は、リモートUEとリレーUEとがコアネットワークにおいてリンクされていないと仮定し、一方、ページングオプション3は、UEとリレーUEとがコアネットワークにおいてリンクされていることを要求する。
図3は、ページングオプション2で提案された解決策を示す。進化型近接サービス(ProSe)UE-ネットワーク間リレーUE302は、自己のページングオケージョン(PO)に加えて、自己にリンクされた進化型ProSeリモートUE300のPOを監視する。進化型ProSeリモートUE300は、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302にリンクされている間、ダウンリンクを介したページング受信を試みる必要がない。進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302は、複数のページング機会を監視する必要があり得る。進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302は、進化型ProSeリモートUE300のページングオケージョン(ページング機会)を知る必要があり、ページングメッセージを復号し、ページングがどの進化型ProSeリモートUE300のためのものであるかを判定する必要がある。また、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302は、ショートレンジ(短距離)リンクを介して進化型ProSeリモートUE300のページングをリレーする必要があり得る。
【0033】
ページングオプション2は、進化型ProSeリモートUE300がE-UTRANカバレッジ内にあるときと、E-UTRANカバレッジ外にあるときと、の両方に共通に適用可能である点で有利である。進化型ProSeリモートUE300は、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302にリンクされている間、DLを介したページング受信を試みる必要がない。これは、進化型ProSeリモートUE300にとってより電力効率的である。さらに、進化型ProSeリモートUE300および進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302がリンクされているか、または、関連付けられているかどうかをネットワークが知る必要はない。しかしながら、この解決策は、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302が複数のPOを監視する必要があることを必要とする。進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302にリンクされた進化型ProSeリモートUE300の数に依存して、電力消費が増加し得るので、これは、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302にとってより低い電力効率である。さらに、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302は、短距離リンクを介して進化型ProSeリモートUE300のページングをリレーする必要がある。これは、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE302のための追加の電力消費と、SLリソースの追加の使用と、を引き起こす。
【0034】
図4は、ページングオプション3で提案された解決策を示す。進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402は、それ自体のPOのみを監視し、リンクされた進化型ProSeリモートUE400のためのページングもまた、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402のPOにおいて送信される。進化型ProSeリモートUE400は、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402にリンクされている間、ダウンリンクを介したページング受信を試みる必要がない。進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402は、ページングメッセージを復号し、ページングがどの進化型ProSeリモートUE400のためのものであり、短距離リンクを介して進化型ProSeリモートUE400のページングをリレーする必要があるか、を決定しなければならない。進化型ProSeリモートUE400をページングするために、コアネットワーク(例えば、MME406)は、進化型ProSeUE-ネットワーク間リレーUE402と進化型ProSeリモートUE400との間のリンク状態を知ること、および進化型ProSeリモートUE400がリンクされているときに、進化型ProSeUE-ネットワーク間リレーUE402のPO上で発生する、進化型ProSeリモートUE400のページングメッセージを再マッピングることを必要とする。
【0035】
ページングオプション3は、進化型ProSeリモートUE400がE-UTRANカバレッジ内にあるときと、E-UTRANカバレッジ外にあるときと、の両方に、一般に適用可能であることが有利である。進化型ProSeリモートUE400は、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402にリンクされている間、DLを介したページング受信を試みる必要がない。これは、進化型ProSeリモートUE400にとってより電力効率的である。進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402は、複数のPOを監視する必要がない。これは、オプション2と比較して、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402にとってより電力効率的である。しかしながら、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402は、短距離リンクを介して進化型ProSeリモートUE400のページングをリレーする必要がある。これは、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402のための追加の電力消費と、SLリソースの追加の使用とを引き起こす。さらに、ネットワークは、ページングオプション3が実装されるために、進化型ProSe UE-ネットワーク間リレーUE402と進化型ProSeリモートUE400との間のリンク状態を知る必要がある。
【0036】
図5は、3GPP TR23.733に記載されているようなUE-NWリレーサービスを確立するための手順を示す。eRemote(eリモート)-UE500およびeRelay(eリレー)-UE502は、鍵発行2のための選択された解決策に従って、手順のステップ1で、PC5ディスカバリーを実行する。上位レイヤによってトリガされて、eRemote-UE500は、ステップ2において、INDIRECT_COMMUNICATION_REQUESTをeRelay-UE502に送信することによって、eRelay-UE502との1対1通信を開始する。eRemote-UE500から受信された要求によってトリガされ、eRelay-UE502は、手順のステップ3において、サービス要求メッセージ(eRelay-UE502識別子、例えば、GUTI、S-TMSI)をeRelay-UEのMME506に送信する。このステップはTS 23.401の5.3.4項に従う。ステップ4において、eRelay-UE502は、INDIRECT_COMMUNICATION_RESPONSEメッセージをeRemote-UE500に送信する。INDIRECT_COMMUNICATION_REQUESTが受け入れられた場合、eRemote-UE500は、サービスリクエスト(5) (eRemote-UE500識別子、例えば、GUTI、S-TMSI)をeRemote-UEのMME508に送信する。サービス要求メッセージは、eNB504へのRRCメッセージにカプセル化される。eRelay-UE502は、RANにより指定されたL2リレー方式を用いて、eNB504にメッセージを転送する。
【0037】
図5の手順のステップ6において、eNB504は、eRemote-UE500の識別子を使用してeRemote-UE MME508識別子を導出し、
図5に示されるようにS1-MME制御メッセージ中でNASメッセージを転送する。このステップは、TS 23.401の第5.3.4項に従う。eNB504がeRelay-UE502の識別子または任意の他の情報をS1-MME制御メッセージにアタッチするかどうかは、eRemote-UE500のアイドルモード動作および課金ソリューションの最終選択に依存する。ステップ7では、「セキュリティ機能」に関するTS 23.401の5.3.10項で定義されたNAS認証/セキュリティ手順を実行することができる。
図5はまた、MME508が、手順のステップ8において、S1-APInitial Context Setup Request(初期コンテキスト設定要求)メッセージをeNB504に送信することを示す。eNB504は、手順のステップ9において、TS 23.401の5.3.4項に従い、無線ベアラ確立手順を行う。eRelay-UE502は、RANにより指定されるL2リレー方法を用いて、eRemote-UE500とeNB504との間で全てのメッセージを転送する。ステップ10において、eRemote-UE500からのアップリンクデータ(10)は、eRelay-UE502およびeNB504によってサービングGW512に転送され得る。
図5はまた、サービングGW 512がアップリンクデータをPDNのGW512に転送することを示す。eNB504は、手順のステップ11において、S1-APメッセージであるInitial Context Setup Complete(初期コンテキスト設定完了)をMME 508に送信する。このステップはTS 36.300に詳細に記載されている。
【0038】
5Gシステムにおけるプロキシミティベースサービス(ProSe)におけるシステム拡張に関する研究は、3GPP TR23.752に記載されている。6.7セクションは、レイヤ2のUE-ネットワーク間のリレーUEを介する間接通信、ならびに以下の機能:制御およびユーザプレーンプロトコル、ネットワーク選択、認可およびプロビジョニング、登録およびコネクションマネジメント、QoS、モビリティ(たとえば、モビリティ制約)、およびセキュリティーを説明する。
図6は、レイヤ2のUE-ネットワーク間リレーUEを介した間接通信のためのコネクション確立のためのプロシージャのステップを示す。
図6に示されるように、リモートUEおよびUE-ネットワーク間のリレーUEは、ステップ0において、リモートUEがカバレッジ内にある場合、TS 23.502における登録手順に従って、ネットワークへの初期登録を独立して実行し得る。リモートUEに割り当てられた5Gグローバル固有一時ID(GUTI)は、リモートUEとネットワークとの間の後のNASシグナリングがUE-ネットワーク間のリレーUEを介して交換される場合、維持される。
図6に示される手順は、単一ホップリレーを仮定することに留意されたい。
【0039】
図6はまた、カバレッジ内にある場合、リモートUEおよびUE-ネットワーク間のリレーUEが、ステップ1に示されるように、ネットワークからの間接通信のためのサービス認可を独立して取得することを示す。手順のステップ2および3において、リモートUEおよびUE-ネットワーク間のリレーUEは、UE-ネットワーク間のリレーUEのディスカバリーおよび選択を実行する。リモートUEは、手順のステップ4において、間接通信要求メッセージをUE-ネットワーク間のリレーに送信することによって、PC5を介して選択されたUE-ネットワーク間のリレーUEとの1対1通信コネクションを開始する。UE-ネットワーク間のリレーUEが、リモートUEから受信された通信要求によってトリガされるCM_IDLE状態にある場合、UE-ネットワーク間のリレーUEは、ステップ5において、そのサービングAMFにPC5を介してサービス要求メッセージを送信する。リレーのAMFは、NASメッセージ検証に基づいて、UE-ネットワーク間のリレーUEの認証を実行することができ、必要であれば、AMFは、加入(サブスクリプション)データをチェックする。UE-ネットワーク間リレーUEがすでにCM_CONNECTED状態にあり、Relayサービスを実行することが認可(許可)されている場合、ステップ5は省略される。
【0040】
図6の手順のステップ6において、UE-ネットワーク間リレーUEは、間接通信応答メッセージをリモートUEに送信する。リモートUEは、ステップ7において、NASメッセージをサービングAMFに送信する。NASメッセージは、PC5を介してUE-ネットワーク間リレーUEに送信されるRRCメッセージにカプセル化され、UE-ネットワーク間リレーUEは、メッセージをNG-RANに転送する。NG-RANは、リモートUEのサービングAMFを導出し、NASメッセージをこのAMFに転送する。リモートUEのPLMNは、UE-ネットワーク間のリレーのPLMNによってアクセス可能であり、UE-ネットワーク間のリレーUEのAMFは、リモートUEが接続したいすべてのS-NSSAIをサポートする、と仮定する。ステップ0において、リモートUEがネットワークへの初期登録を実行していない場合、NASメッセージは初期登録メッセージである。そうでない場合、NASメッセージはサービス要求メッセージである。
【0041】
リモートUEがUE-ネットワーク間のリレーを介して初期登録を実行する場合、リモートUEのサービングAMFは、NASメッセージ検証に基づいてリモートUEの認証を実行することができ、必要に応じて、リモートUEのAMFは加入(サブスクリプション)データをチェックする。
図6のステップ8では、リモートUEは、TS23.502の4.3.2.2項で定義されるPDUセッション確立手順をトリガすることができる。ステップ9において、データは、UE-ネットワーク間リレーUEおよびNG-RANを介して、リモートUEとUPFとの間で送信される。UE-ネットワーク間のリレーUEは、RANで指定されL2リレー方法を使用して、リモートUEとNG-RANとの間で、すべてのデータメッセージを転送する。
【0042】
上述のように、ページングオプション3が採用される場合、前提条件は、リレーUEおよびリモートUEが無線通信ネットワーク(例えば、5GC)においてリンクまたは関連付けられる必要があることである。しかしながら、現在の3GPP仕様において、リレーUEおよびリモートUEがどのようにリンクまたは関連付けられるべきかは明らかではない。この問題を解決するために、本開示は、リモートUEとリレーUEとの間の効率的なリンク/デリンキング(リンク解除)のためのシステム及び方法を説明する。
【0043】
図8は、本開示の実施形態に従って無線通信を提供するように構成された通信デバイスUE300(移動端末、移動通信端末、無線デバイス、無線通信装置、無線端末、移動デバイス、無線通信端末、ユーザ装置、UE、ユーザ装置ノード/端末/デバイスなどとも呼ばれる)の要素を示すブロック図である。(通信装置800は、たとえば、
図14の無線デバイス4110に関して以下で説明するように提供され得る。) 図示のように、通信装置UEは、アンテナ807(たとえば、
図14のアンテナ4111に対応する)と、無線アクセスネットワークの基地局(たとえば、
図14のネットワークノード4160に対応する、RANノードとも呼ばれる)とのアップリンクおよびダウンリンク無線通信を提供するように構成された送信機および受信機を含む、トランシーバ回路801(たとえば、
図14のインターフェース4114に対応する送受信機とも呼ばれる)と、を含み得る。通信装置UEはまた、トランシーバ回路に結合された処理回路803(たとえば、
図14の処理回路4120に対応する、プロセッサとも呼ばれる)と、処理回路に結合されたメモリ回路805(たとえば、
図14のデバイス可読媒体4130に対応する、メモリとも呼ばれる)と、を含み得る。メモリ回路805は、処理回路803によって実行されると、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含みうる。他の実施形態によれば、処理回路803は、別個のメモリ回路が不要なよう、メモリを含むように定義されうる。通信装置UEは、処理回路803に接続されたインターフェース(ユーザインターフェースなど)をさらに含むことができ、および/または通信装置UEは車両と一体化されてもよい。
【0044】
本明細書で説明するように、通信装置UEの動作は、処理回路803および/またはトランシーバ回路801によって実行され得る。例えば、処理回路803は、無線アクセスネットワークノード(基地局とも呼ばれる)に無線インターフェースを介してトランシーバ回路801を通じて通信信号を送信し、および/または無線インターフェースを介してRANノードからトランシーバ回路801を通じて通信を受信するように、トランシーバ回路801を制御することができる。さらに、モジュールをメモリ回路805に記憶することができ、これらのモジュールはモジュールの命令が処理回路803によって実行されるとき、処理回路803がそれぞれの動作(例えば、無線通信装置に関する例示的な実施形態に関して以下で説明する動作)を実行するように、命令を提供することができる。
【0045】
図9は、本開示の実施形態によるセルラー通信を提供するように構成された無線アクセスネットワーク(RAN)の無線アクセスネットワーク(RAN)ノード900(ネットワークノード、基地局、eNodeB/eNB、gNodeB/gNBなどとも呼ばれる)の要素を示す図である。(RANノード900は、たとえば、
図14のネットワークノード4160に関して以下で説明するように提供され得る。) 図示のように、RANノードは、移動端末とのアップリンクおよびダウンリンク無線通信を提供するように構成された送信機および受信機を含む、トランシーバ回路901(たとえば、
図14のインターフェース4190の一部に対応する、送受信機とも呼ばれる)を含み得る。RANノードはRANおよび/またはコアネットワーク(CN)の他のノード(例えば他の基地局)との通信を提供するように構成されたネットワークインターフェース回路907(ネットワークインターフェースとも呼ばれ、例えば
図14のインターフェース4190の一部に対応する)を含みうる。ネットワークノードは、トランシーバ回路に接続された処理回路903(プロセッサとも呼ばれ、例えば処理回路4170に対応する)と、処理回路に接続されたメモリ回路905(メモリとも呼ばれ、例えば
図14のデバイス可読媒体4180に対応する)とをさらに含みうる。メモリ回路905は、処理回路903によって実行されると、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含みうる。他の実施形態によれば、処理回路903は、別個のメモリ回路が不要なよう、メモリを内蔵するように定義されうる。
【0046】
本明細書で説明するように、RANノードの動作は、処理回路903、ネットワークインターフェース907、および/またはトランシーバ901によって実行されうる。例えば、処理回路903は、1つまたは複数のモバイル端末(UE)に無線インターフェースを介してトランシーバ901を通じてダウンリンク通信を送信するように、および/または、1つまたは複数のモバイル端末(UE)から無線インターフェースを介してトランシーバ901を通じてアップリンク通信を受信するように、トランシーバ901を制御することができる。同様に、処理回路903は、1つまたは複数の他のネットワークノードにネットワークインターフェース907を通じて通信を送信し、および/または1つまたは複数の他のネットワークノードからネットワークインターフェースを通じて通信を受信するようにネットワークインターフェース907を制御することができる。さらに、モジュールをメモリ905に記憶することができ、これらのモジュールはモジュールの命令が処理回路903によって実行されるとき、処理回路903がそれぞれの動作(例えば、RANノードに関する例示的な実施形態に関して以下で説明する動作)を実行するように、命令を提供することができる。
【0047】
いくつかの他の実施形態によれば、ネットワークノードは、トランシーバを有しないコアネットワーク(CN)ノードとして実装されうる。そのような実施形態では、無線通信装置UEへの送信は、トランシーバを含んだネットワークノードを通じて(例えば、基地局またはRANノードを通じて)無線通信装置UEへの送信が提供されるように、ネットワークノードによって開始されうる。ネットワークノードがトランシーバを含むRANノードである実施形態によれば、送信を開始することは、トランシーバを通じて送信することを含みうる。
【0048】
図10は、本開示の実施形態によるセルラー通信を提供するように構成された通信ネットワークのコアネットワークリレーノード(例えば、SMFノード、AMFノードなど)の要素を示すブロック図である。図示のように、CNノードは、コアネットワークおよび/または無線アクセスネットワーク(RAN)の他のノードとの通信を提供するように構成されたネットワークインターフェース回路1007(ネットワークインターフェースとも呼ばれる)を含み得る。CNノードはまた、ネットワークインターフェース回路に結合された処理回路1003(プロセッサとも呼ばれる)と、処理回路に結合されたメモリ回路1005(メモリとも呼ばれる)とを含み得る。メモリ回路1005は、処理回路1003によって実行されると、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含みうる。他の実施形態によれば、処理回路1003は、別個のメモリ回路が不要なよう、メモリを内蔵するように定義されうる。
【0049】
本明細書で説明するように、CNノードの動作は、処理回路1003および/またはネットワークインターフェース回路1007によって実行され得る。例えば、処理回路1003は、ネットワークインターフェース回路1007を通じて1つまたは複数の他のネットワークノードに通信を送信し、および/またはネットワークインターフェース回路を通じて1つまたは複数の他のネットワークノードから通信を受信するように、ネットワークインターフェース回路1007を制御することができる。さらに、モジュールをメモリ1005に記憶することができ、これらのモジュールはモジュールの命令が処理回路1003によって実行されるとき、処理回路1003がそれぞれの動作(例えば、コアネットワークノードに関する例示的な実施形態に関して以下で説明する動作)を実行するように、命令を提供することができる。
【0050】
図7は、本開示の実施形態による、リモート(RM)UE700をリレー(RL)UE702にリンクするための例示的なシグナリング手順を示す例示的なシグナリング図を示す。たとえば、
図7は、シグナリング手順のステップ8において、gNB704が、RMUE700およびRLUE702に同じAMF706を使用することを選択することを示す。たとえば、
図7では、RLUE702のためのAMF706はまた、RMUE700がRLUE702にリンクされるとき、RMUE700のために使用される。RMUE700がRLUE702にリンクされるとき、RMUE700のためのAMF708もRLUE702のために使用されることもあり得る。RLUE702のためのAMF706もまた、RMUE700のために使用され、gNB704は、ステップ9において、RLUE702のために現在使用されているAMF706にRMUE700のためのNGAP INITIAL UEメッセージを送信し、NGAP INITIAL UEメッセージにRLUE702の情報(すなわち、NG-RAN NGAP IDおよびAMFNGAP ID)を含めると仮定する。
【0051】
RMUE700が登録要求(Registration Request)内に5G GUTIを含め、5G GUTIが、異なるAMF708(それが前にUEにサービスを提供した)を指し示している場合、
図7のステップ10に示されるように、Namf_Communication_UEContextTransferが古いAMF708に送信され、UE(現在はリモートUE700として)のコンテキストをリトリーブして取り出す。ステップ11において、RLUE702およびRMUE700は、RLUE702のために現在使用されているAMF706内でリンクされる。今後、このAMFは、RLUE702およびRMUE700の両方のために使用される。AMF706は、ページングオプション3が適用され得るように、RLUE702のページングパラメータと整合されるようにRMUE700のページングパラメータを調整することができる。
【0052】
リレーUE702からのリモートUE700のリンク解除は、リモートUE700がリレーUE702から離れ、Uuインターフェースを介して無線通信ネットワークに直接接続される場合に、必要とされ得る。リモートUE700が移動し、Uuを介して直接接続される場合、それは通常のUEになる。この場合、gNB704(または別のgNB)は、gNB704が前記リモートUE700に以前にリンクされていたRLUE702の情報を含めないという差があるものの、
図7のステップ9と同様に、前記UEのために(たとえば、NAS登録要求のために)NGAP INITIAL UEメッセージを送信する。そのようなNGAPメッセージを受信すると、AMF706は、前記UEが現在Uuを介して直接接続されており、以前にリンクされたRLUE702からの前記UE700のリンク解除が実行されるべきであることを理解する。
【0053】
前記UE700がUuを介して直接接続された場合に、前記UE700(以前はリモートUE)を現在サービングしている新しいAMFは、変更されても、変更されなくてもよい。AMFが変更されない場合、AMF706は、前記UE700に以前にリンクされたRLUE702との前記UEの古いリンクを削除する。AMFが変更される場合、新しいAMFは、最初に、古いAMF706から、例えば、古いリンクに関する情報なしで、前記UE700のコンテキストを取り出す。古いAMF706は、前記UE700のコンテキストを削除する。
【0054】
リモートUE700が別のリレーUEに接続する場合、リンク解除も必要とされ得る。この状況では、リモートUE700のためのgNB NGAP INITIALメッセージは、別のRLUEの情報を含むことになる。代替として、またはそれに加えて、gNB NGAP INITIALメッセージは、リモートUE700が前のRLUE702を離れたことを明示的に示す。前述のUE700を以前に担当した古いAMF706は、前述の同様の手順に従って、前述のUE700に以前にリンクされた古いRLUE702との前述のUE700のリンクを除去する。前記UE700を現在サービングしている新しいAMFは、前記UE700と、前記UE700が現在接続されている新しいRLUEとのリンクを追加し、これも、上述したのと同様の手順に従う。上記で説明したリモートUE700およびリレーUE702の動作は、上記で説明した
図8の構造を使用して実装され得る。例えば、モジュールは、
図8のメモリー805に記憶されてもよく、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのUE通信デバイスの処理回路803によって実行されるとき、処理回路803が上述したそれぞれの動作を実行するように命令を提供してもよい。
【0055】
(
図9の構造を使用して実装される)RANノード900の動作が、ここで、本開示のいくつかの実施形態による、
図12のフローチャートおよび
図11に示される例示的なRANノード1100を参照して説明される。例えば、モジュールは、
図9のメモリー905に記憶されてもよく、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのRANノード処理回路903によって実行されるとき、処理回路903がフローチャートのそれぞれの動作を実行するように、命令を提供してもよい。
【0056】
図12は、実施形態による、通信ネットワークにおいてリモートユーザ装置(RMUE)デバイスをリレーユーザ装置(RLUE)デバイスに接続するために無線アクセスネットワークノードを動作させる方法を示す。例えば、
図11は、RMUEデバイス1102を通信ネットワーク1106内のRLUE1104にリンクするように動作する例示的なRANノード1100を示す。いくつかの実施形態では、RANノード1100は、上述のgNB704などのgNBを備える。しかしながら、RANノード1100は、本明細書で説明する異なるタイプなど、異なるタイプの無線アクセスネットワークノードを備えてもよく、gNBタイプの無線アクセスネットワークノードに限定されないことに留意されたい。
【0057】
図12に戻ると、本方法は、RMUEデバイスまたはRLUEデバイスのうちのいずれか一方から、RMUEデバイスまたはRLUEデバイスのうちの前記いずれか一方に対応する情報を含むメッセージを受信すること1200を有し、RMUEデバイスまたはRLUEデバイスのうちの当該対応するいずれか一方は、無線アクセスネットワークノードとの間で確立されたコネクションを有し、かつ、第1のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を使用する方である。前の例示を続けると、
図11は、RANノード1100が、RMUEデバイス1102またはRLUEデバイス1104のいずれか一方から、当該いずれか一方に対応する情報を含むメッセージを受信することを示し、RMUEデバイス1102またはRLUEデバイス1104のうちの対応する一方は、RAN110との間で確立されたコネクションを有し、かつ、コアネットワーク1112において動作する第1のAMF1108を使用する方である。
【0058】
図12はまた、第1のAMFを使用してRMUEデバイスをRLUEデバイスにリンクすること1202を含む方法を示す。例えば、RAN1100は、実施形態によるAMF1108を使用して、RMUEデバイス1102をRLUEデバイス1104にリンクする。いくつかの実施形態では、本方法は、コアネットワークへ、第1のAMFがRLUEデバイスまたはRMUEデバイスに対応するデータを含めたメッセージを送信することを有する。例えば、RAN1100は、AMF1108がRLUE1104またはRMUE1102に対応するデータを含めたメッセージをコアネットワーク1112に送信するように動作する。いくつかの実施形態によれば、本方法は、コアネットワークへ登録メッセージを送信することを有し、当該登録メッセージは、RLUEデバイスに対応する情報を含む。例えば、RAN1100は、RLUE1104に対応する情報を含む登録メッセージをコアネットワーク1112に送信するように動作する。この実施形態では、RLUEデバイスに対応する情報は、RLUEに対応する次世代アプリケーションプロトコル識別子(NGAP ID)と、RLUEに対応するAMF識別子と、を含みうる。たとえば、RLUEデバイス1104に対応する情報は、RLUE1104に対応するNGAP IDと、RLUE1104に対応するAMF1108のAMF識別子と、を含みうる。
【0059】
一実施形態では、RMUEデバイスは、第1のAMFに基づいてコアネットワークに登録され、RLUEデバイスは、RMUEデバイスによって使用されている第1のAMFに基づいて第1のAMFを使用してRMUEデバイスにリンクされる。例えば、RMUEデバイス1102は、AMF1110に基づいてコアネットワーク1112に登録される。この例では、RLUEデバイス1104は、RMUEデバイス1102によって使用されているAMF1110に基づいて、AMF1110を使用してRMUEデバイス1102にリンクされる。別の実施形態では、RLUEデバイスは、第1のAMFに基づいてコアネットワークに登録され、RMUEデバイスは、RLUEデバイスによって使用されている第1のAMFに基づいて第1のAMFを使用してRLUEデバイスにリンクされる。例えば、RLUEデバイス1104は、AMF1108に基づいてコアネットワーク1112に登録される。この例では、RMUEデバイス1102は、RLUEデバイス1106によって使用されているAMF1108に基づいて、AMF1108を使用してRLUEデバイス1104にリンクされる。
【0060】
いくつかの実施形態によれば、本方法はまた、RLUEデバイスのページングパラメータと整合するようにRMUEデバイスのページングパラメータを修正することによって、第1のAMFを使用してRMUEデバイスをRLUEデバイスにリンクすること、を有する。例えば、RAN1100は、RLUEデバイス1104のページングパラメータと整合するようにRMUEデバイス1102のページングパラメータを修正するように動作する。別の例では、RAN1100は、上記の
図7に関して上記で説明したのと同様に、RMUEデバイス1102のページングパラメータを変更するように動作する。
【0061】
本方法はまた、いくつかの実施形態によれば、RMUEデバイスが移動し、無線アクセスネットワークノードに直接的にリンクされるようになることに基づいて、RMUEデバイスとRLUEデバイスとをリンク解除すること、を有する。たとえば、
図11のRAN1100は、RMUEデバイス1102が移動し、RAN1100(図示せず)に直接的にリンクすることに基づいて、RMUEデバイス1102とRLUEデバイス1104とのリンクを解除するように動作する。いくつかの実施形態では、本方法はまた、RLUEデバイスに対応する情報を含まないメッセージを第1のAMFに送信することを有する。いくつかのさらなる実施形態では、第1のAMFは、RMUEデバイスとRLUEデバイスとの間のリンクを除去し、ここで、第1のAMFはRMUEデバイスに対応する。前の例を続けると、RAN1100は、RLUEデバイス1104に対応する情報を含まないメッセージをAMF1108に送信する。この例では、AMF1108は、RMUEデバイス1102に対応し、AMF1108は、RMUE1102とRLUE1104との間のリンクを除去する。
【0062】
いくつかの他の実施形態では、第1のAMFとは異なる第2のAMFがRMUEデバイスに対応し、第2のAMFがRLUEデバイスのリンクを取り出す。さらに、この実施形態で、第1のAMFは、RMUEデバイスとRLUEデバイスとの間のリンクを除去する。例えば、
図11のAMF1110はAMF1108とは異なり、AMF1110はRMUEデバイス1102に対応する。この例で、AMF1110は、RLUEデバイス1104のリンクを取得する。さらに、この例では、AMF1108は、RMUEデバイス1102とRLUEデバイス1104との間のリンクを除去する。
【0063】
いくつかの実施形態では、RLUEデバイスは、第1のRLUEデバイスを有する。この実施形態では、RMUEデバイスは、第1のRLUEデバイスから第2のRLUEデバイスに移動する。例えば、
図11のRLUE1104は、第1のRLUEデバイス1104を含み、RMUEデバイス1102は、RLUE1104から第2のRLUEデバイス1114に移動する。いくつかの実施形態では、本方法はまた、RMUEデバイスまたは第2のRLUEデバイスのいずれかから、第1のRLUEデバイスおよび第2のRLUEデバイスに対応する情報を受信することを有する。本方法はまた、この実施形態による第2のAMFを使用して、RMUEデバイスを第2のRLUEデバイスにリンクすることを有する。前の例を続けると、
図11に示すRAN1100は、RMUEデバイス1102または第2のRLUEデバイス1114のいずれかから、第1のRLUEデバイス1104および第2のRLUEデバイス1114に対応する情報を受信する。この例では、RAN110は、AMF1110を使用してRMUEデバイス1104をRLUE1114にリンクする。RLUE1114は、この例ではAMF1110に関連付けられている。
【0064】
いくつかの実施形態によれば、本方法はまた、RMUEデバイスが第1のRLUEデバイスとは異なる第2のRLUEデバイスに移動することに基づいて、RMUEデバイスと第1のRLUEデバイスとのリンクを解除するこ、とを有する。例えば、
図11に示すRAN1100は、RMUEデバイス1102がRLUEデバイス1104とは異なるRLUEデバイス1114に移動することに基づいて、RMUEデバイス1102とRLUEデバイス1104とのリンクを解除する。いくつかの実施形態で、本方法は、また、コアネットワークへ、第2のRLUEデバイスに対応する情報を含む登録メッセージを送信すること、を有する。例えば、RAN1100は、コアネットワーク1112に、第2RLUEデバイス1114に対応する情報を含む登録メッセージを送信する。第2のRLUEデバイスに対応する情報は、いくつかの実施形態によれば、第2のRLUEデバイスに対応するNGAP IDと、第2のRLUEデバイスに対応する第2のAMF識別子と、を含む。前の例を続けると、第2のRLUEデバイス1114に対応する情報は、第2のRLUEデバイス1114に対応するNGAP IDと、第2のRLUEデバイス1114に対応するAMF1110の識別子と、を含むことになろう。
【0065】
コアネットワーク(CN)ノード1000(
図10の構造を使用して実装される)の動作は、本開示のいくつかの実施形態による、
図14のフローチャートならびに
図11に示される例示的なAMFノード1108および1110に関して説明される。例えば、モジュールは、
図10のメモリー1005に記憶されてもよく、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのCNノードの処理回路1003によって実行されるとき、処理回路1003がフローチャートのそれぞれの動作を実行するように、命令を提供してもよい。
【0066】
図14は、本開示の実施形態による、通信ネットワークにおいて、リモートユーザ装置(RMUE)デバイスをリレーユーザ装置(RLUE)デバイスに接続するためにコアネットワークノードを動作させるコアネットワークノードの方法を示す。
図14は、無線アクセスネットワークノードからコアネットワーク内へのメッセージであって、第1のAMFがRLUEデバイスに対応するデータを有しているというメッセージを、受信すること1300を有する方法を示す。例えば、
図11に示すAMF1108は、RANノード1100からコアネットワーク1112内へのメッセージであって、AMF1108がRLUEデバイス1104に対応する情報を含むこと示すメッセージを、受信する。
図14に戻ると、本方法は、メッセージに基づいてRMUEデバイスをRLUEデバイスにリンクすること1302を有する。前の例を続けると、AMF1108は、AMF1108がRLUEデバイス1104に対応する情報を含むというメッセージに基づいて、RMUEデバイス1102をRLUEデバイスにリンクする。
【0067】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、コアネットワーク内への、RLUEデバイスに対応するデータを含む登録メッセージを、受信すること、を有する。いくつかの実施形態では、RLUEデバイスに対応する情報は、RLUEに対応する次世代アプリケーションプロトコル識別子(NGAP ID)と、RLUEに対応するAMF識別子と、を含む。例えば、
図11のAMF1108は、RLUEデバイス1104に対応する情報を含む登録メッセージを受信する。登録メッセージは、RLUE1104に対応するNGAP IDと、RLUE1104に対応するAMF識別子と、を含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、RMUEデバイスは、第1のAMFに基づいてコアネットワークに登録され、RLUEは、RMUEによって使用されている第1のAMFに基づいて第1のAMFを使用してRMUEにリンクされる。例えば、
図11に示すRMUEデバイス1102は、AMF1108に基づいてコアネットワーク1112に登録され、RLUE1104は、RMUE1102によって使用されているAMF1108に基づいて、AMF1108を使用してRMUE1102にリンクされる。いくつかの他の実施形態では、RLUEデバイスは、第1のAMFに基づいてコアネットワークに登録され、RMUEは、RLUEによって使用されている第1のAMFに基づいて第1のAMFを使用してRLUEにリンクされる。例えば、
図11に示すRMUEデバイス1102は、AMF1108に基づいてコアネットワーク1112に登録され、RLUE1104は、RLUE1104によって使用されているAMF1108に基づいて、AMF1108を使用してRMUE1102にリンクされる。
【0069】
いくつかの実施形態によれば、本方法はまた、RLUEデバイスのページングパラメータと整合されるようにRMUEデバイスのページングパラメータを修正することによって、第1のAMFを使用してRMUEデバイスをRLUEデバイスにリンクすること、を有する。例えば、
図11のAMF1108は、RLUEデバイス1104のページングパラメータと整合するように、RMUEデバイス1102のページングパラメータを修正する。本方法はまた、RMUEデバイスが移動し、コアネットワークノードに直接的にリンクされるようになることに基づいて、RMUEデバイスとRLUEデバイスとのリンクを解除すること、を有する。例えば、
図11のAMF1108は、RMUEデバイス1102が移動し、AMF1108に直接的にリンクすることに基づいて、RMUEデバイス1102とRLUEデバイス1104とのリンクを解除する。この実施形態で、本方法は、RLUEデバイスに対応する情報を含まない、RMUEデバイスに関連付けられたメッセージ、を受信すること、を有することもできる。先の例を続けると、AMF1108は、RLUEデバイス1104に対応する情報を含まない、RMUEデバイス1102に関連付けられたメッセージを、受信する。一実施形態で、第1のAMFは、RMUEデバイスに対応し、第1のAMFは、RMUEとRLUEとの間のリンクを除去する。例えば、
図11に示されるAMF1108は、RMUEデバイス1102に対応し、AMF1108は、RMUE1102とRLUE1104との間のリンクを除去する。
【0070】
いくつかの他の実施形態では、第1のAMFとは異なる第2のAMFがRMUEデバイスに対応し、第2のAMFがRLUEデバイスのリンクをリトリーブ(取得)する。この実施形態で、第1のAMFは、RMUEデバイスとRLUEデバイスとの間のリンクを除去する。例えば、
図11に示されるAMF1110は、RMUEデバイス1102に対応するAMF1108とは異なる。この例では、AMF1110は、RLUEデバイス1104のリンクを取得する。AMF1108は、RMUE1102とRLUE1104との間のリンクを除去する。
【0071】
いくつかの実施形態によれば、RLUEデバイスは、第1のRLUEデバイスを含み、当該RMUEデバイスが第1のRLUEデバイスから第2のRLUEデバイスに移動する。例えば、
図11のRLUE1104は、第1のRLUEデバイス1104を含み、RMUEデバイス1102は、RLUE1104から第2のRLUEデバイス1114に移動する。いくつかの実施形態で、本方法はまた、第1のRLUEデバイスと第2のRLUEデバイスとに対応する情報を受信すること、を有する。例えば、AMF1108は、RLUEデバイス1104とRLUEデバイス1114と、に対応する情報を受信する。この実施形態で、本方法はまた、RMUEデバイスを第2のRLUEデバイスにリンクすることを有する。この例では、AMF1108は、RMUEデバイス1102をRLUEデバイス1114にリンクする。
【0072】
いくつかの実施形態では、本方法はまた、RMUEデバイスが第1のRLUEデバイスとは異なる第2のRLUEデバイスに移動することに基づいて、RMUEデバイスと第1のRLUEデバイスとのリンクを解除すること、を有する。たとえば、AMF1108は、RMUE1102がRLUE1104とは異なるRLUE1114に移動することに基づいて、RMUEデバイス1102とRLUEデバイス1104とのリンクを解除する。いくつかの実施形態によれば、本方法は、コアネットワークにおいて、第2のRLUEデバイスに対応する情報を含む登録メッセージを受信すること、を有する。この実施形態では、第2のRLUEデバイスに対応する情報は、第2のRLUEデバイスに対応するNGAP IDと、第2のRLUEデバイスに対応する第2のAMF識別子と、を含む。先の例を続けると、AMF1108は、RLUEデバイス1114に対応する情報を含む登録メッセージを受信する。RLUEデバイス1114に対応する情報は、RLUEデバイス1114に対応するNGAP IDと、RLUEデバイス1114に対応する第2のAMF識別子と、を含む。この例では、第2のAMF識別子は、AMF1110をRLUEデバイス1114に対応するものとして、特定する。
【0073】
実施形態の例を以下に説明する。
【0074】
実施形態1
通信ネットワークにおいてRMUE(リモートユーザ装置)デバイスをRLUE(リレーユーザ装置)デバイスにリンクするために無線アクセスネットワークノードを動作させる方法であって、前記方法は、
【0075】
前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスのいずれかからメッセージを受信することと、ここで、当該メッセージは、前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスの前記いずれか一方に対応する情報を含み、前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスの前記いずれか一方は、前記無線アクセスネットワークノードと前記RMUEデバイスまたは前記RLUEデバイスのうちの対応する前記いずれか一方との間で確立されコネクションを有し、かつ、第1のAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)を使用する方であり、
【0076】
前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスを前記RLUEデバイスにリンクすることと、を有する。
【0077】
実施形態2
実施形態1に記載の方法であって、さらに、前記第1のAMFが前記RLUEデバイスまたは前記RMUEデバイスに対応するデータを有するというメッセージをコアネットワークへ送信することを有する。
【0078】
実施形態3
実施形態1に記載の方法であって、さらに、前記コアネットワークへ、前記RLUEデバイスに対応する情報を含む登録メッセージを送信すること、を有する。
【0079】
実施形態4
実施形態3に記載の方法であって、前記RLUEデバイスに対応する前記情報は、前記RLUEデバイスに対応する次世代アプリケーションプロトコル識別子(NGAP ID)と、前記RLUEデバイスに対応するAMF識別子と、を含む。
【0080】
実施形態5
実施形態1に記載の方法であって、前記RMUEデバイスは、前記第1のAMFに基づいて前記コアネットワークに登録され、前記RLUEデバイスは、前記RMUEデバイスによって使用されている前記第1のAMFに基づいて、前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスにリンクされる。
【0081】
実施形態6
実施形態1に記載の方法であって、前記RLUEデバイスは、前記第1のAMFに基づいて前記コアネットワークに登録され、前記RMUEデバイスは、前記RLUEデバイスによって使用されている前記第1のAMFに基づいて、前記第1のAMFを使用して前記RLUEデバイスにリンクされる。
【0082】
実施形態7
実施形態1に記載の方法であって、前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスを前記RLUEデバイスにリンクすることは、前記RLUEデバイスのページングパラメータと整合するように前記RMUEデバイスのページングパラメータを修正することを含む。
【0083】
実施形態8
実施形態1に記載の方法であって、さらに、前記RMUEデバイスが移動し、前記無線アクセスネットワークノードに直接的にリンクされるようになることに基づいて、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとをリンク解除すること、を有する。
【0084】
実施形態9
実施形態8に記載の方法であって、さらに、前記RLUEデバイスに対応する情報を含まないメッセージを前記第1のAMFに送信すること、を有する。
【0085】
実施形態10
前記第1のAMFは、前記RMUEデバイスに対応し、前記第1のAMFは、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとの間の前記リンクを除去する、実施形態8および9のいずれかに記載の方法。
【0086】
実施形態11
実施形態8に記載の方法であって、前記第1のAMFとは異なる第2のAMFが、前記RMUEデバイスに対応し、前記第2のAMFが、前記RLUEデバイスの前記リンクを取得し、
【0087】
ここで、前記第1のAMFは、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとの間のリンクを除去する。
【0088】
実施形態12
実施形態1に記載の方法であって、前記RLUEデバイスは第1のRLUEデバイスを含み、前記RMUEデバイスが前記第1のRLUEデバイスから第2のRLUEデバイスに移動し、前記方法は、さらに、
【0089】
前記RMUEデバイスまたは前記第2のRLUEデバイスのいずれかから、前記第1のRLUEデバイスと前記第2のRLUEデバイスとに対応する情報を受信することと、
【0090】
第2のAMFを使用して前記RMUEデバイスを前記第2のRLUEデバイスにリンクすること、を有する。
【0091】
実施形態13
請求項1に記載の実施形態であって、前記RLUEデバイスは第1のRLUEデバイスを含み、前記方法は、さらに、前記RMUEデバイスが前記第1のRLUEデバイスとは異なる第2のRLUEデバイスに移動することに基づいて、前記RMUEデバイスと前記第1のRLUEデバイスとのリンクを解除すること、を有する。
【0092】
実施形態14
請求項13に記載の実施形態であって、さらに、前記コアネットワークに、前記第2のRLUEデバイスに対応する情報を含む登録メッセージを送信すること、を有する。
【0093】
実施形態15
請求項14に記載の実施形態であって、前記第2のRLUEデバイスに対応する前記情報は、前記第2のRLUEデバイスに対応する次世代アプリケーションプロトコル識別子(NGAP ID)と、前記第2のRLUEデバイスに対応する第2のAMF識別子と、を含む。
【0094】
実施形態16
RAN(無線アクセスネットワーク)ノードであって、
【0095】
処理回路と、
【0096】
前記処理回路に結合されたメモリと、を有し、前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記RANノードに、実施形態1~15のいずれかによる動作を実行させる命令を有する。
【0097】
実施形態17
RAN(無線アクセスネットワーク)ノードの処理回路によって実行されるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードの実行によって、前記RANノードが、実施形態1~15のいずれかに記載の動作のいずれかを実行する、コンピュータプログラム。
【0098】
実施形態18
通信ネットワークにおいてRMUE(リモートユーザ装置)デバイスをRLUE(リレーユーザ装置)デバイスにリンクするためにネットワークノードを動作させる方法であって、前記方法は、
【0099】
無線アクセスネットワークノードからコアネットワーク内へメッセージであって、第1のAMFが、前記RLUEデバイスに対応するデータを含めたメッセージを受信することと、
【0100】
前記メッセージに基づいて前記RMUEデバイスを前記RLUEデバイスにリンクすることと、を有する。
【0101】
実施形態19
実施形態18に記載の方法であって、さらに、前記コアネットワーク内への、前記RLUEデバイスに対応する情報を含む登録メッセージを受信すること、を有する。
【0102】
実施形態20
実施形態19に記載の方法であって、前記RLUEデバイスに対応する前記情報は、前記RLUEデバイスに対応する次世代アプリケーションプロトコル識別子と、前記RLUEデバイスに対応するAMF識別子と、を含む。
【0103】
実施形態22
実施形態18に記載の方法であって、前記RMUEデバイスが、前記第1のAMFに基づいて前記コアネットワークに登録され、前記RLUEが、前記RMUEデバイスによって使用されている前記第1のAMFに基づいて、前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスにリンクされる。
【0104】
実施形態23
実施形態18に記載の方法であって、前記RLUEデバイスが、前記第1のAMFに基づいて前記コアネットワークに登録され、前記RMUEデバイスが、前記RLUEデバイスによって使用されている前記第1のAMFに基づいて前記第1のAMFを使用して前記RLUEデバイスにリンクされる。
【0105】
実施形態24
実施形態18に記載の方法であって、前記第1のAMFを使用して前記RMUEデバイスを前記RLUEデバイスにリンクすることは、前記RLUEデバイスのページングパラメータと整合するように前記RMUEデバイスのページングパラメータを修正すること、を含む。
【0106】
実施形態25
実施形態18に記載の方法であって、さらに、前記RMUEデバイスが移動し、前記無線アクセスネットワークノードに直接的にリンクされるようになることに基づいて、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとのリンクを解除すること、を有する。
【0107】
実施形態26
実施形態25に記載の方法であって、さらに、前記RLUEデバイスに対応する情報を含まない、前記RMUEデバイスに関連するメッセージを、受信することを有する。
【0108】
実施形態27
実施形態25および26のいずれかに記載の方法であって、前記第1のAMFは、前記RMUEデバイスに対応し、前記第1のAMFは、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとの間の前記リンクを除去する。
【0109】
実施形態28
実施形態25に記載の方法であって、前記第1のAMFとは異なる第2のAMFが、前記RMUEデバイスに対応し、前記第2のAMFが、前記RLUEデバイスの前記リンクをリトリーブ(取得)し、
【0110】
ここで、前記第1のAMFは、前記RMUEデバイスと前記RLUEデバイスとの間の前記リンクを除去する。
【0111】
実施形態29
実施形態18に記載の方法であって、前記RLUEデバイスが、第1のRLUEデバイスを含み、
【0112】
前記RMUEデバイスが、前記第1のRLUEデバイスから第2のRLUEデバイスに移動し、前記方法は、さらに、
【0113】
前記第1のRLUEデバイスおよび前記第2のRLUEデバイスに対応する情報を受信することと、
【0114】
前記RMUEデバイスを前記第2のRLUEデバイスにリンクすることと、を有する。
【0115】
実施形態30
実施形態18に記載の方法であって、前記RLUEデバイスが第1のRLUEデバイスを含み、前記方法は、さらに、前記RMUEデバイスが前記第1のRLUEデバイスとは異なる第2のRLUEデバイスに移動することに基づいて、前記RMUEデバイスと前記第1のRLUEデバイスとのリンクを解除すること、を有する。
【0116】
実施形態31
実施形態30に記載の方法であって、さらに、前記コアネットワークにおいて、前記第2のRLUEデバイスに対応する情報を含む登録メッセージを受信すること、を有する。
【0117】
実施形態32
実施形態31に記載の方法であって、前記第2のRLUEデバイスに対応する前記情報は、前記第2のRLUEに対応する次世代アプリケーションプロトコル識別子(NGAP ID)と、前記第2のRLUEに対応する第2のAMF識別子と、を含む。
【0118】
実施形態33
CN(コアネットワーク)ノードであって、処理回路と、 前記処理回路に結合されたメモリとを有し、 前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記CNノードに、実施形態18~32のいずれかに記載の動作を実行させる命令を有する。
【0119】
参考文献を以下に示す。
3GPP TS 38.300
3GPP TS 38.331
3GPP TS 23.502
3GPP TS 36.746
3GPP TS 23.733
3GPP TS 23.752
【0120】
追加の説明を以下に提供する。
【0121】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられ、かつ/またはそれが使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。a/an/the+要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへの言及はすべて、特に明記しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして開放的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されていない限り、および/またはステップが別のステップの後または前になければならないことが暗黙的でない限り、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、その逆も同様である。添付の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0122】
ここで、本明細書で企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0123】
図14はいくつかの実施形態による無線ネットワークを示す。
【0124】
ここに記載される主題は、任意の適当な種類の構成要素を用いて、任意の適当な種類のシステムで実施されることもあるが、ここに開示される実施形態は、
図14に例示されている無線ネットワークのような無線ネットワークに関連して説明されており、簡略化のため、
図14の無線ネットワークは、ネットワーク4106、ネットワークノード4160および4160b、ならびにWD4110、4110bおよび4110c(モバイル端末とも呼ばれる)のみを示す。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間または無線デバイスと他の通信装置、たとえば地上回線電話、サービスプロバイダ、または他のネットワークノードまたはエンド装置との間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに含むことができる。図示した構成要素のうち、ネットワークノード4160および無線デバイス(WD)4110が、より詳細に示されている。無線ネットワークは、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスへの無線デバイスのアクセスおよび/またはサービスの使用を容易にするために、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供してもよい。
【0125】
無線ネットワークは、任意の種類の通信、電気通信、データ通信、セルラー、および/または無線ネットワーク、または他の同様の種類のシステムを含んでいてもよく、および/またはインターフェースであってもよい。いくつかの実施形態で、無線ネットワークは、特定の標準または他のタイプの事前定義されたルールまたは手順に従って動作するように構成されてもよい。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、移動通信のための全地球システム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、および/または他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE 802.11規格などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、および/またはマイクロ波アクセスのためのワールドワイドインターオペラビリティ(WiMax)、ブルートゥース(登録商標)F、Z-Wave、および/またはZigBee規格などの任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0126】
ネットワーク4106は、1つまたは複数の、バックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを備え得る。
【0127】
ネットワークノード4160およびWD4110は、以下でより詳細に説明する様々な構成要素を有する。これらの構成要素は、無線ネットワークで無線コネクションを提供するなど、ネットワークノードや無線デバイスの機能を提供するために連携する。様々な実施形態で、無線ネットワークは、有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、リレー局、および/または、有線または無線コネクションを介するかどうかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたは参加してもよい任意の他の構成要素またはシステムを備えてもよい。
【0128】
本明細書で使用される「ネットワークノード」とは、無線ネットワーク内の無線デバイスおよび/または他のネットワークノードまたは装置と直接的または間接的に通信して、無線デバイスへの無線アクセスを可能および/または提供し、および/または無線ネットワーク内の他の機能(たとえば、管理)を実行してもよい、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。ネットワークノードの例にはアクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))が含まれるが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジのサイズ(または、別の言い方をすれば、それらの送信電力レベル)に基づいて、分類されてもよく、また、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれてもよい。基地局は、リレーを制御するリレーノードまたはリレードナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることもある、集中デジタルユニットおよび/またはリモート無線ユニット(RRU)などの分散型の無線基地局の1つまたは複数の(またはすべての)部分を含むことができる。このようなリモート無線ユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化される場合とされない場合がある。分散型の無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)においてノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチ標準規格無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調動作エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/またはMDTを含む。別の実施形態として、ネットワークノードは、以下にさらに詳しく説明するように、仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスにアクセスを提供し、または無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供するよう、構成され、配置され、および/または動作可能な任意の適当なデバイス(またはデバイス群)を表してもよい。
【0129】
図14において、ネットワークノード4160は、処理回路4170、デバイス可読媒体4180、インターフェース4190、補助機器4184、電源4186、電源回路4187、およびアンテナ4162を有する。
図14の例示的な無線ネットワークに示されたネットワークノード4160は、図示されたハードウェア構成要素の組合せを含むデバイスを表すことができるが、他の実施形態は、構成要素の様々な組合せを有するネットワークノードを含むことができる。ネットワークノードは、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを含むことを理解されたい。さらに、ネットワークノード4160の構成要素は、より大きなボックス内に配置された単一のボックスとして示されているか、または複数のボックス内に入れ子にされているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の様々な物理構成要素を含むことができる(たとえば、デバイス可読媒体4180は、複数の別個のハードディスクドライブならびに複数のRAMモジュールを含むことができる)。
【0130】
同様に、ネットワークノード4160は、多数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から構成されてもよく、それらはそれぞれ、それら自体のそれぞれの構成要素を有してもよい。ネットワークノード4160が複数の別々の構成要素(たとえば、BTSおよびBSC構成要素)を含む特定の状況では、1つまたは複数の別々の構成要素を複数のネットワークノード間で共有してもよい。たとえば、単一のRNCは、複数のノードBを制御してもよい。このようなシナリオでは、ユニークなノードBとRNCとの各組は、場合によっては、単一の個別のネットワークノードと見なされる可能性がある。いくつかの実施形態で、ネットワークノード4160は、マルチプル(多元)無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されうる。そのような実施形態で、いくつかの構成要素は、複製されてもよく(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体4180)、いくつかの構成要素は、再使用されてもよい(たとえば、同じアンテナ4162は、RATによって共有されてもよい)。ネットワークノード4160はまた、たとえば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術のような、ネットワークノード4160に統合された様々な無線技術のための様々な例示された構成要素の多数の設定を含んでもよい。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード4160内の同じまたは異なったチップまたはチップセットおよび他の構成要素に統合されてもよい。
【0131】
処理回路4170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成される。処理回路4170によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行すること、および前記処理が判定を行うことによって、処理回路4170によって取得された処理情報を含み得る。
【0132】
処理回路4170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適な演算装置、リソース、またはハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化ロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを含んでもよく、これらは、単独で、またはデバイス可読媒体4180、ネットワークノード4160機能のような他のネットワークノード4160構成要素と併せて提供するように動作可能である。たとえば、処理回路4170は、デバイス可読媒体4180または処理回路4170内のメモリに格納された命令を実行してもよい。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含むことができる。いくつかの実施形態で、処理回路4170は、システムオンチップ(SOC)を含むことができる。
【0133】
いくつかの実施形態では、処理回路4170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路4172およびベースバンド処理回路4174のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態で、無線周波数(RF)トランシーバ回路4172およびベースバンド処理回路4174は、無線ユニットおよびデジタルユニットなどの、別個のチップ(またはチップセット)、ボード、またはユニット上にあってもよい。代替実施形態で、RFトランシーバ回路4172およびベースバンド処理回路4174の一部または全部は、同じチップまたはチップセット、ボード、またはユニット上にあってもよい。
【0134】
いくつかの実施形態で、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、デバイス可読媒体4180または処理回路4170内のメモリ上に格納された命令を実行する処理回路4170によって実現されてもよい。代替の実施形態で、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体上に格納された命令を実行することなく、処理回路4170によって提供されてもよい。これらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路4170は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能によって提供される利点は、処理回路4170単独またはネットワークノード4160の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード4160全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全体によって享受される。
【0135】
デバイス可読媒体4180は、限定はしないが、永続記憶、ソリッドステートメモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは処理回路4170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体4180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブル等のうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路4170によって実行されることができ、ネットワークノード4160によって利用されることができる他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶してもよい。デバイス可読媒体4180は、処理回路4170によって行われた任意の演算および/またはインターフェース4190を介して受信された任意のデータを記憶するために使用されてもよい。いくつかの実施形態で、処理回路4170およびデバイス可読媒体4180は、集積されていると考えられてもよい。
【0136】
インターフェース4190は、ネットワークノード4160、ネットワーク4106、および/またはWD4110間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信に用いられる。図示のように、インターフェース4190は、たとえば、有線コネクションを介してネットワーク4106との間でデータを送受信するためのポート/端子4194を有する。インターフェース4190は、また、アンテナ4162の一部に結合されてもよい、または特定の実施形態で、無線フロントエンド回路4192を有する。無線フロントエンド回路4192は、フィルタ4198および増幅器4196を有する。無線フロントエンド回路4192は、アンテナ4162および処理回路4170に接続されてもよい。無線フロントエンド回路は、アンテナ4162と処理回路4170との間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路4192は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路4192は、フィルタ4198および/または増幅器4196の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ4162を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ4162は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路4192によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、処理回路4170に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0137】
特定の代替実施形態では、ネットワークノード4160は、別個の無線フロントエンド回路4192を含まなくてもよく、代わりに、処理回路4170は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、別個の無線フロントエンド回路4192なしでアンテナ4162に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路4172のすべてまたは一部は、インターフェース4190の一部とみなされてもよい。さらに他の実施形態で、インターフェース4190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたはUE4194、無線フロントエンド回路4192、およびRFトランシーバ回路4172を含んでもよく、インターフェース4190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路4174と通信してもよい。
【0138】
アンテナ4162は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナ、またはアンテナアレイを含み得る。アンテナ4162は、無線フロントエンド回路4192に結合することができ、データおよび/または信号を無線で送受信してもよい任意のタイプのアンテナとしてもよい。いくつかの実施形態で、アンテナ4162は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で無線信号を送受信するように動作可能な、1つまたは複数の無指向性、セクタまたはパネルアンテナを含んでもよい。無指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送受信するために使用されてもよく、セクタアンテナは、特定の領域内のデバイスから無線信号を送受信するために使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線状に無線信号を送受信するために使用される視線アンテナであってもよい。いくつかの例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態で、アンテナ4162は、ネットワークノード4160とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してネットワークノード4160に接続可能であってもよい。
【0139】
アンテナ4162、インターフェース4190、および/または処理回路4170は、ネットワークノードによって実行されるものとして、本明細書に記載される任意の受信動作および/または一定の取得動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ4162、インターフェース4190、および/または処理回路4170は、ネットワークノードによって実行されるものとして、本明細書に記載される任意の送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0140】
電源回路4187は、パワーマネージメント(電力管理)回路を備えてもよく、または電力管理回路に結合されてもよく、本明細書に記載される機能を実行するための電力をネットワークノード4160の構成要素に供給するように構成される。電源回路4187は、電源4186から電力を受け取ることができる。電源4186および/または電源回路4187は、それぞれの構成要素に適した様式(たとえば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベル)で、ネットワークノード4160の様々な構成要素に電力を供給するように構成されてもよい。電源4186は、電源回路4187および/またはネットワークノード4160に含まれてもよく、または、電源回路の外部に含まれてもよい。たとえば、ネットワークノード4160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して、外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それによって、外部電源は、電源回路4187に電力を供給する。さらなる例として、電源4186は、電源回路4187に接続される、または集積される、バッテリまたはバッテリパックの形態の電源を含んでもよい。外部電源に障害が発生した場合、バッテリからバックアップ電源が供給されることがある。光発電装置のような他のタイプの電源も使用してもよい。
【0141】
ネットワークノード4160の代替的な実施形態は、本明細書で説明される機能のいずれか、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために不可欠な任意の機能を含む、ネットワークノードの機能の特定の態様を提供する責任を負うことができる、
図14に示されるものを超える追加の構成要素を含むことができる。たとえば、ネットワークノード4160は、ネットワークノード4160への情報の入力を可能にし、ネットワークノード4160からの情報の出力を可能にするユーザインターフェース装置を含むことができる。これにより、ユーザは、ネットワークノード4160の診断、保守、修理、および他の管理機能を実行してもよい。
【0142】
本明細書で使用されるように、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信するように、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。特に断らない限り、用語WDは、本明細書では、ユーザ装置(UE)と互換的に使用されてもよい。無線通信は、電磁波、電波、赤外線、および/またはエア(大気)を介して情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを伴ってもよい。いくつかの実施形態では、WDは、直接的な人間の対話なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。例えば、WDは、所定のスケジュールで、内部または外部イベントによってトリガされたとき、またはネットワークからの要求に応答して、ネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、携帯電話、携帯電話、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、ワイヤレスローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲームコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生機器、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、モバイルステーション、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレスカスタマープレミス機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどが挙げられるが、これらに限定されない。WDは、例えば、サイドリンク通信、車車間(V2V)、車対インフラストラクチャ間(V2I)、車対あらゆるもの間(V2X)のための3GPP標準を実装することによって、デバイス間(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。さらに別の具体例として、インターネットオブシングス(IoT)のシナリオでは、WDは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信するマシンまたは他のデバイスを表すことができる。この場合、WDは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPの文脈では、MTCデバイスと呼ばれてもよい。具体例として、WDは3GPPのナローバンドインターネットオブシングス(NB-IoT)規格を実装するUEであってもよい。そのような機械または装置の特定の例は、センサ、電力計、産業機械などの計量装置、または家庭用もしくは個人用機器(たとえば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告することができる車両または他の機器を表すことができる。上述のようなWDは、無線コネクションのエンドポイントを表すことができ、そのケースでは、装置は、無線端末と呼ばれてもよい。さらに、上述されたようなWDは、モバイルであってもよく、その場合、モバイルデバイスまたはモバイル端末とも呼ばれてもよい。
【0143】
図示されるように、無線デバイス4110は、アンテナ4111、インターフェース4114、処理回路4120、デバイス可読媒体4130、ユーザインターフェース装置4132、補助装置4134、電源4136、および電源回路4137を有する。WD4110は、ほんの数例を挙げると、たとえば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、WD4110によってサポートされる異なる無線技術のための例示された構成要素のうちの1つまたは複数を含む複数のセットを含むことができる。これらの無線技術は、WD4110内の他のコンポーネントと同じまたは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
【0144】
アンテナ4111は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含むことができ、インターフェース4114に接続される。特定の代替実施形態では、アンテナ4111は、WD4110とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してWD4110に接続可能であってもよい。アンテナ4111、インターフェース4114、および/または処理回路4120は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態で、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ4111は、インターフェースとみなされてもよい。
【0145】
図示されるように、インターフェース4114は、無線フロントエンド回路4112およびアンテナ4111を有する。無線フロントエンド回路4112は、1つまたは複数のフィルタ4118および増幅器4116を有する。無線フロントエンド回路4112は、アンテナ4111および処理回路4120に接続され、アンテナ4111と処理回路4120との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路4112は、アンテナ4111に結合されてもよく、またはその一部であってもよい。一部の実施形態では、WD4110は、別個の無線フロントエンド回路4112を含まなくてもよく、むしろ、プロセッシング回路4120は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、アンテナ4111に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路4122の一部または全部は、インターフェース4114の一部とみなされてもよい。無線フロントエンド回路4112は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路4112は、フィルタ4118および/または増幅器4116の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ4111を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ4111は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路4112によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、処理回路4120に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0146】
処理回路4120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理のうちの1つまたは複数の組合せを備え得、これらの組合せは、単独で、またはデバイス可読媒体4130、WD4110機能などの他のWD4110構成要素と併せて提供するように動作可能である。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利点のいずれかを提供することを含むことができる。たとえば、処理回路4120は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体4130または処理回路4120内のメモリに格納された命令を実行してもよい。
【0147】
図示のように、処理回路4120は、RFトランシーバ回路4122、ベースバンド処理回路4124、およびアプリケーション処理回路4126のうちの1つまたは複数を有する。他の実施形態で、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。所定の実施形態では、WD4110の処理回路4120がSOCを有しうる。いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路4122、ベースバンド処理回路4124、およびアプリケーション処理回路4126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替の実施形態で、ベースバンド処理回路4124およびアプリケーション処理回路4126の1部または全部は、1つのチップまたはチップセットに組み合わされてもよく、RFトランシーバ回路4122は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに代替の実施形態で、RFトランシーバ回路4122およびベースバンド処理回路4124の一部または全部は、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路4126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに他の代替実施形態で、RFトランシーバ回路4122、ベースバンド処理回路4124、およびアプリケーション処理回路4126の一部または全部が、同じチップまたはチップセットに組み合わされてもよい。いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路4122は、インターフェース4114の一部であってもよい。RFトランシーバ回路4122は、処理回路4120のためのRF信号を調整してもよい。
【0148】
ある実施形態では、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、ある実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であってよい機器可読媒体4130に記憶された命令を実行する、処理回路4120によって提供されうる。代替の実施形態で、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などであって、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行することなく、処理回路4120によって提供されてもよい。これらの特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路4120は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能によって提供される利点は、処理回路4120単独またはWD4110の他の構成要素に限定されず、WD4110全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全体によって享受される。
【0149】
プロセッシング回路4120は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成されてもよい。これらの動作は、処理回路4120によって実行されるように、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をWD4110によって記憶された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行すること、および前記処理の判定の結果として、処理回路4120によって取得された処理情報を含み得る。
【0150】
デバイス可読媒体4130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路4120によって実行されることが可能な他の命令を格納するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体4130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または処理回路4120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態で、処理回路4120およびデバイス可読媒体4130は、集積されていると考えられてもよい。
【0151】
ユーザインターフェース機器4132は、人間のユーザがWD4110と対話することを可能にするコンポーネントを提供することができる。このような対話的操作は、視覚的、聴覚的、触覚的などの多くの形態であり得る。ユーザインターフェース機器4132は、ユーザに出力を生成し、ユーザがWD4110に入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD4110にインストールされたユーザインターフェース機器4132のタイプに応じて変わり得る。例えば、WD4110がスマートフォンである場合、対話は、タッチスクリーンを介して行われてもよく、WD4110がスマートメータである場合、対話は、使用量(例えば、使用されるガロン数)を提供するスクリーン、または可聴警報(例えば、煙が検出される場合)を提供するスピーカを介して行われてもよい。ユーザインターフェース機器4132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース装置4132は、WD4110への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路4120に接続されて、処理回路4120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器4132は、たとえば、マイクロフォン、近接または他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含むことができる。ユーザインターフェース機器4132はまた、WD4110からの情報の出力を可能にし、処理回路4120がWD4110から情報を出力することを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器4132は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドホンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器4132の1つまたは複数の入出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD4110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信することができ、本明細書で説明する機能性からの利益をエンドユーザおよび/または無線ネットワークに与えることができる。
【0152】
補助装置4134は、WDによって一般に実行されない可能性があるより具体的な機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースを含むことができる。補助装置4134の構成要素の搭載およびそのタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変わり得る。
【0153】
電源4136は、一部の実施形態で、バッテリまたはバッテリパックの形態であってもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光発電デバイス、またはパワーセルなどの他のタイプの電源が使用されてもよい。WD4110は、電源4136からの電力を、電源4136からの電力を必要とするWD4110の様々な部分に送り、本明細書に記載または示される任意の機能を実行するための電源回路4137をさらに備えてもよい。電源回路4137は、特定の実施形態で、電力管理回路を備えてもよい。電源回路4137は、追加的にまたは代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってもよく、その場合、WD4110は、入力回路または電力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。また、特定の実施形態において、電源回路4137は、外部電源から電源4136に電力を配分するように動作可能であってもよい。これは、たとえば、電源4136の充電のためであってもよい。電源回路4137は、電力が供給されるWD4110のそれぞれの構成要素に適した電力にするために、電源4136からの電力に対して、任意のフォーマット、変換、または他の修正を実行することができる。
【0154】
図15は、いくつかの実施形態によるユーザ装置を示す。
【0155】
図15は、本明細書で説明される様々な態様によるUEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるように、ユーザ装置またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または操作する人間のユーザという意味でユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる操作が意図されているが、最初は特定の人間のユーザ(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)に関連付けられていてもいなくてもよく、または関連付けられていなくてもよいデバイスを表してもよい。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売またはエンドユーザによる運用を意図されていないが、ユーザ(たとえば、スマート電力メータ)のために関連付けられるか、または運用されてもよいデバイスを表してもよい。UE42200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって特定される任意のUEであり得る。
図15に示されるように、UE4200は、3GPPのGSM(登録商標)、UMTS、LTE、および/または5G規格など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公布される一つまたは複数の通信規格に従って通信するように構成されるWDの一例である。前述のように、用語WDおよびUEは、置換可能に使用されてもよい。したがって、
図15はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆もまた同様である。
【0156】
図15では、UE4200は、入出力インターフェース4205、無線周波(RF)インターフェース4209、ネットワークコネクションインターフェース4211、ランダムアクセスメモリ(RAM)4217を含むメモリ4215、読み出し専用メモリ(ROM)4219、および記憶媒体4221など、通信サブシステム4231、電源4213、および/または任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せに動作可能に結合される処理回路4201を有する。記憶媒体4221は、オペレーティングシステム4223、アプリケーションプログラム4225、およびデータ4227を有する。他の実施形態で、記憶媒体4221は、他の同様のタイプの情報を含むことができる。いくつかのUEは、
図15に示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合のレベルは、1つのUEから別のUEへと変化してもよい。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ(送受信機)、送信機、受信機など、部品の複数のインスタンスを含み得る。
【0157】
図15では、処理回路4201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。処理回路4201は、1つまたは複数のハードウェア実装ステートマシン(例えば、個別論理、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアとともにプログラマブル論理、適切なソフトウェアとともにマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つまたは複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、または上記の任意の組合せなど、メモリ内のマシン可読コンピュータプログラムとして記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の順次ステートマシンを実装するように構成され得る。たとえば、処理回路4201は、2つの中央演算処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータによる使用に適した形態の情報であってもよい。
【0158】
図示の実施形態で、入力/出力インターフェース4205は、入力デバイス、出力デバイス、または入力および出力デバイスに通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。UE4200は、入力/出力インターフェース4205を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェイスポートを使用できる。たとえば、USBポートを使用して、UE4200との間で入力および出力を行うことができる。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せとされてもよい。UE4200は、ユーザが情報をUE4200にキャプチャさせるために、入力/出力インターフェース4205を介して入力デバイスを使用するように、構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向キーパッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含むことができる。存在感知表示部は、ユーザからの入力を感知するために、容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組合せとしてもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサであってもよい。
【0159】
図15では、RFインターフェース4209は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース4211は、ネットワーク4243aへの通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワーク4243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、その他の同様のネットワークまたはこれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク4243aは、Wi-Fiネットワークを有してもよい。ネットワークコネクションインターフェース4211は、イーサネット(登録商標)、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、通信ネットワークを介して1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される受信機および送信機インターフェースを含むように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース4211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電子など)に適した受信機および送信機の機能を実施してもよい。送信機機能および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有することができ、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0160】
RAM4217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウエアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシュを提供するために、バス4202を介して処理回路4201にインターフェースするように構成されてもよい。ROM4219は、コンピュータ命令またはデータを処理回路4201に提供するように構成されてもよい。たとえば、ROM4219は、不揮発性メモリに記憶されるものであって、基本入出力(I/O)、スタートアップ、またはキーボードからのキーストロークの受信などの基本的なシステム機能のための、不変の低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように構成されてもよい。記憶媒体4221は、RAM、ROM、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成されてもよい。一実施形態では、記憶媒体4221は、オペレーティングシステム4223と、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム4225と、ウィジェットまたはガジェットエンジンまたは別のアプリケーションと、データファイル4227とを含むように構成され得る。記憶媒体4221は、UE4200による使用のために、様々なオペレーティングシステムのうちの任意のもの、または複数のオペレーティングシステムの組合せを記憶してもよい。
【0161】
記憶媒体4221は、独立ディスク冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別子(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理駆動部含むように構成され得る。記憶媒体4221は、一時的または非一時的記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラム等にアクセスし、データをオフロードし、またはデータをアップロードすることをUE4200に可能にしてもよい。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を含む、記憶媒体4221内に有形に具現化されうる。
【0162】
図15では、処理回路4201は、通信サブシステム4231を使用してネットワーク4243bと通信するように構成されてもよい。ネットワーク4243aおよびネットワーク4243bは、同じネットワークであってもよいし、異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム4231は、ネットワーク4243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように構成されてもよい。たとえば、通信サブシステム4231は、IEEE 802.11、CDMA、WCDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、別のWD、UE、または無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局など、ワイヤレス通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように構成され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適切な送信機または受信機機能をそれぞれ実装するために、送信機4233および/または受信機4235を含んでもよい。さらに、各トランシーバの送信機4233および受信機4235は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有してもよく、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0163】
図示の実施形態では、通信サブシステム4231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥース(登録商標)などのショートレンジ(近距離)通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム4231は、セルラー通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信およびGPS通信を含むことができる。ネットワーク4243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、その他の同様のネットワークまたはこれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク4243bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/または近距離無線ネットワークであってもよい。電源4213は、UE4200の構成要素に交流(AC)又は直流(DC)電力を供給するように構成されてもよい。
【0164】
本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、UE4200の構成要素のうちの1つにおいて実装されてもよいか、またはUE4200の複数の構成要素にわたって区分されてもよい。さらに、本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組合せで実装されてもよい。一例では、通信サブシステム1は、本明細書で説明される構成要素のいずれかを含むように構成されてもよい。さらに、処理回路4201は、バス4202を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれも、処理回路4201によって実行されるときに本明細書で説明される対応する機能を実行する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの機能は、処理回路4201と通信サブシステム4231との間で別れていてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの演算負荷の軽い機能をソフトウェアまたはファームウェアで実装し、演算負荷の重い機能をハードウェアで実装してもよい。
【0165】
図16は、いくつかの実施形態による仮想化環境を示す。
【0166】
図16は、いくつかの実施形態によって実装される機能を仮想化してもよい仮想化環境4300を示す概略ブロック図である。本文中では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶装置およびネットワークリソースを仮想化することを含む装置または装置の仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される場合、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、またはデバイス(たとえば、UE、無線デバイス、または任意の他のタイプの通信装置)もしくはその他の構成要素に適用されうるもので、機能の少なくとも一部が1つまたは複数の仮想コンポーネントとして(たとえば、1つまたは複数のネットワーク中の1つまたは複数の物理プロセッシングノード上で実行される1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン、またはコンテナを介して)実装される実施形態に関する。
【0167】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明する機能の一部または全部は、1つまたは複数のハードウェアノード4330によってホストされる1つまたは複数の仮想環境4300内に実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装されてもよい。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、無線コネクティビティを必要としない実施形態(たとえば、コアネットワークノード)では、ネットワークノードは完全に仮想化されてもよい。
【0168】
機能は、本明細書で開示される実施形態のいくつかの特徴、機能、および/または利益のいくつかを実装するように動作する1つまたは複数のアプリケーション4320(代替として、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれ得る)によって実装されてもよい。アプリケーション4320は、処理回路4360およびメモリ4390を有するハードウェア4330を提供する仮想化環境4300において実行される。メモリ4390は、処理回路4360によって実行可能なインストラクション(命令)4395を含み、それによって、アプリケーション4320は、本明細書で開示される特徴、利点、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0169】
仮想化環境4300は、市販の既製(COTS)プロセッサ、専用特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素もしくは専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る、1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路4360のセットを備える、汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス4330を備える。各ハードウェアデバイスは、命令4395または処理回路4360によって実行されるソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得るメモリ4390-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース4380を含むネットワークインタフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)4370を含むことができる。各ハードウェアデバイスはまた、その中に記憶されたソフトウェア4395および/または処理回路4360によって実行可能な命令を有する、非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体4390-2を含み得る。ソフトウェア4395は、1つまたは複数の仮想化レイヤ4350(ハイパーバイザとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン4340を実行するためのソフトウェア、ならびに本明細書で説明されるいくつかの実施形態に関連して説明される機能、特徴、および/または利益を実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含むことができる。
【0170】
仮想マシン4340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェースおよび仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ4350またはハイパーバイザによって実行され得る。仮想アプライアンス4320のインスタンスの異なる実施形態は、1つまたは複数の仮想マシン4340上で実装されてもよく、実装は、異なる方法で行われてもよい。
【0171】
動作中、処理回路4360は、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザまたは仮想化レイヤ4350をインスタンス化するためにソフトウェア4395を実行する。仮想化レイヤ4350は、ネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを仮想マシン4340に提示してもよい。
【0172】
図16に示されるように、ハードウェア4330は、一般的または特定の構成要素を有する独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウェア4330は、アンテナ43225を有することができ、仮想化を介していくつかの機能を実装してもよい。あるいは、ハードウェア4330は、多くのハードウェアノードが協働して動作し、特にアプリケーション4320のライフサイクル管理を監視する管理およびオーケストレーション(MANO)43100を介して管理される、より大きなハードウェアのクラスター(たとえば、データセンタまたは顧客構内装置(CPE)内)の一部であってもよい。
【0173】
ハードウェアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれるいくつかのコンテキスト(文脈)にそって行われる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、およびデータセンタ内に配置可能な物理ストレージ、ならびに顧客構内機器に統合するために、使用されてもよい。
【0174】
NFVを採用する状況では、仮想マシン4340は、あたかも物理的な仮想化されていないマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装であってもよい。仮想マシン4340の各々、およびその仮想マシンを実行するハードウェア4330のその一部は、その仮想マシンおよび/またはその仮想マシンによって他の仮想マシン4340と共有されるハードウェア専用のハードウェアであり、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0175】
さらに、NFVの状況では、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ4330の上の1つまたは複数の仮想マシン4340において実行される特定のネットワーク機能を処理する役割を果たし、
図16のアプリケーション4320に対応する。
【0176】
いくつかの実施形態では、それぞれが1つまたは複数の送信機43220および1つまたは複数の受信機43210を含む1つまたは複数の無線ユニット43200は、1つまたは複数のアンテナ43225に結合されてもよい。無線ユニット43200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード4330と直接的に通信することができ、仮想コンポーネントと組み合わせて使用して、無線アクセスノードまたは基地局などの無線機能を仮想ノードに提供してもよい。
【0177】
いくつかの実施形態では、一部のシグナリングは、ハードウェアノード4330と無線ユニット43200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム43230の使用によって達成され得る。
【0178】
図17はいくつかの実施形態に従って中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを示す。
【0179】
図17に関して、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク4411と、コアネットワーク4414とを備える、3GPPタイプのセルラーネットワークなどの通信ネットワーク4410を有する。アクセスネットワーク4411は、NB、eNB、gNB、または他のタイプのワイヤレスアクセスポイントなどの複数の基地局4412a、4412b、4412cを備え、それぞれが対応するカバレッジエリア4413a、4413b、4413cを確定する。それぞれの基地局4412a、4412b、4412cは、有線または無線コネクション4415を介してコアネットワーク4414に接続可能である。カバレッジエリア4413cに位置する第1のUE4491は、対応する基地局4412cと無線で接続されるか、またはページングされるように構成されている。カバレッジエリア4413a内の第2のUE4492は、対応する基地局4412aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE4491、4492が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内に存在する状況や、単一のUEが対応する基地局4412に接続している状況にも、等しく適用可能である。
【0180】
電気通信ネットワーク4410は、それ自体がホストコンピュータ4430に接続され、これは、スタンドアロンサーバ、クラウド実施サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、またはサーバファームにおける処理リソースとして、具現化され得る。ホストコンピュータ4430は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信ネットワーク4410とホストコンピュータ4430との間のコネクション4421および4422は、コアネットワーク4414からホストコンピュータ4430まで直接的に延びてもよく、あるいは任意の中間ネットワーク4420を介してもよい。中間ネットワーク4420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホステッドネットワークのうちの1つ、またはそれらの2つ以上の組合せであってもよく、中間ネットワーク4420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、特に、中間ネットワーク4420は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備えてもよい。
【0181】
図17の通信システムは、全体として、コネクティッド(接続中)UE4491、4492とホストコンピュータ4430との間のコネクティビティを実現する。コネクティビティ(接続性)は、オーバーザトップ(OTT)コネクション4450として記述されてもよい。ホストコンピュータ4430および接続されたUE4491、4492は、アクセスネットワーク4411、コアネットワーク4414、任意の中間ネットワーク4420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクション4450を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクション4450は、OTTコネクション4450が通過する参加通信装置がアップリンクおよびダウンリンク通信の経路指定を知らないという意味で透過的であり得る。たとえば、基地局4412は、接続されたUE4491に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ4430から発信されるデータをもつ着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はない。同様に、基地局4412は、UE4491からホストコンピュータ4430へ向けて発信されるアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0182】
図18は、いくつかの実施形態による、基地局を介する部分的に無線コネクションを通じてユーザ装置と通信するホストコンピュータを示す。
【0183】
ここで、
図18を参照して、前の段落で論じたUE、基地局、およびホストコンピュータの実施形態による、例示的な実施形態を説明する。通信システム4500において、ホストコンピュータ4510は、通信システム4500の別の通信装置のインターフェースとの有線またはワイヤレスコネクションを設定および維持するように構成された通信インターフェース4516を含むハードウェア4515を備える。ホストコンピュータ4510は、記憶および/または処理能力を有し得る処理回路4518をさらに備える。特に、プロセッシング回路4518は、命令を実行するように適合した1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい。ホストコンピュータ4510は、ホストコンピュータ4510に記憶されるか、またはそれによってアクセス可能であり、処理回路4518によって実行可能であるソフトウェア4511をさらに備える。ソフトウェア4511は、ホストアプリケーション4512を有する。ホストアプリケーション4512は、UE4530およびホストコンピュータ4510で終端するOTTコネクション4550を介して接続するUE4530などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション4512は、OTTコネクション4550を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0184】
通信システム4500は、通信システム内に設けられ、ホストコンピュータ4510およびUE4530と通信することを可能にするハードウェア4525を備える基地局4520をさらに有する。ハードウェア4525は、通信システム4500の別の通信装置のインターフェースとの有線または無線コネクションをセットアップおよび維持するための通信インターフェース4526、ならびに基地局4520によってサービスされるカバレッジエリア(
図18には示されていない)に位置するUE4530との少なくとも無線コネクション4570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース4527を有してもよい。通信インターフェース4526は、ホストコンピュータ4510へのコネクション4560を容易にするように構成されてもよい。コネクション4560は、直接的なものであってもよいし、通信システムのコアネットワーク(
図18には示されていない)を通過するものであってもよいし、および/または通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過するものであってもよい。図示の実施形態では、基地局4520のハードウェア4525は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を有し得るプロセッシング回路4528をさらに有する。さらに、基地局4520は、内部に記憶されるか、または外部コネクションを介してアクセス可能なソフトウェア4521を有する。
【0185】
通信システム4500は、さらに、すでに参照されているUE4530を有する。そのハードウェア4535は、UE4530が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線コネクション4570をセットアップして、維持するように構成された無線インターフェース4537を有してもよい。UE4530のハードウェア4535は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組合せ(図示せず)を備えることができるプロセッシング回路4538をさらに有する。UE4530は、UE4530に記憶されるか、またはそれによってアクセス可能であり、処理回路4538によって実行可能であるソフトウェア4531をさらに備える。ソフトウェア4531は、クライアントアプリケーション4532を有する。クライアントアプリケーション4532は、ホストコンピュータ4510のサポートを受けて、UE4530を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ4510において、実行中のホストアプリケーション4512は、UE4530で終了するOTTコネクション4550およびホストコンピュータ4510を介して実行中のクライアントアプリケーション4532と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション4532は、ホストアプリケーション4512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTTコネクション4550は、リクエストデータとユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション4532は、ユーザと対話して、ユーザが提供するユーザデータを生成してもよい。
【0186】
図18に示されるホストコンピュータ4510、基地局4520、およびUE4530は、それぞれ、ホストコンピュータ4430、基地局4412a、4412b、4412cのうちの1つ、および
図17のUE4491、4492のうちの1つと類似または同一であり得ることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は、
図18に示されるようなものであってもよいし、これとは独立したものであってもよいし、周囲のネットワークトポロジは
図17のものであってもよい。
【0187】
図18では、基地局4520を介したホストコンピュータ4510とUE4530との間の通信を示すために、任意の中間デバイスへの明示的な言及およびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングなしに、OTTコネクション4550が抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、UE4530から、またはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ4510から、あるいはその両方から隠すように構成されてもよい。OTTコネクション4550がアクティブな間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0188】
UE4530と基地局4520との間の無線コネクション4570は、本明細書全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続4570が最後のセグメントを形成するOTT接続4550を使用して、UE4530に提供されるOTTサービスの性能を改善することができる。より正確には、これらの実施形態の教示は、ランダムアクセス速度を改善し、および/またはランダムアクセス失敗率を低減し、それによって、より速いおよび/またはより信頼できるランダムアクセスなどの利点を提供し得る。
【0189】
1つまたは複数の実施形態により改善されるであろう、データレート、遅延時間、および他の要因を監視する目的で、測定手順を提供することができる。さらに、計測結果のばらつきに応じて、ホストコンピュータ4510とUE4530との間でOTTコネクション4550を再構成するための任意のネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション4550を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ4510のソフトウェア4511およびハードウェア4515、またはUE4530のソフトウェア4531およびハードウェア4535、あるいはその両方で実装されてもよい。実施形態では、センサ(図示せず)は、OTTコネクション4550が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上記で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア4511、4531が監視量を演算または推定することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手続に関与してもよい。OTTコネクション4550の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、基地局4520に影響を及ぼす必要はなく、基地局4520には知られていないか、または知覚できないことがある。このようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野で公知であり、実践されているものであってもよい。ある実施形態では、測定は、ホストコンピュータ4510のスループット、伝搬時間、遅延などの測定を容易にする独自のUEシグナリングを有してもよい。測定は、ソフトウェア4511および4531が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTTコネクション4550を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」メッセージを送信させることによって実施されてもよい。
【0190】
図19は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法を図示する
【0191】
図19は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図15および
図16に関連して説明されたような、ホストコンピュータ、基地局、および、UEを有する。本開示を簡単にするために、
図19を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ4610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ4610のサブステップ4611(オプション)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ4620において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ4630(オプションであってもよい)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ4640(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0192】
図20は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0193】
図20は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図15および
図16に関連して説明されたような、ホストコンピュータ、基地局、および、UEを有する。本開示を簡単にするために、
図20を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ4710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ4720において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。送信された信号は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示にしたがって、基地局を介して渡されてもよい。ステップ4730(任意であってもよい)において、UEは、送信信号により搬送されるユーザデータを受信する。
【0194】
図21は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0195】
図21は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図15および
図16に関連して説明されたような、ホストコンピュータ、基地局、および、UEを有する。本開示を簡単にするために、
図21を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ4810(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。これに加えて、またはこれに代えて、ステップ4820において、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ4820のサブステップ4821(オプションであってもよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ4810のサブステップ4811(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供されて受信された入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ4830(オプションでも可)において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ4840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0196】
図22は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法を図示する
【0197】
図22は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図15および
図16に関連して説明されたような、ホストコンピュータ、基地局、および、UEを有する。本開示を簡単にするために、
図22を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ4910(オプションであってもよい)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ4920(オプションでよい)において、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ4930(任意であってもよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0198】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の機能ユニット、または1つまたは複数の仮想装置のモジュールを介して実行されてもよい。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えてもよい。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができる処理回路、ならびにデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含むことができる他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。処理回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを含むことができる、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技術のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を行わせるために、使用されてもよい。
【0199】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0200】
略語
【0201】
本開示では、以下の略語の少なくともいくつかを用いることができる。略語間に不一致がある場合、それが上記でどのように使用されるかが優先されるべきである。以下に複数回列挙される場合、第1の列挙は、その後の任意の列挙よりも優先されるべきである。
1xRTT: CDMA2000における1x無線送信技術
3GPP: 第三世代パートナーシッププロジェクト
5G: 第5世代
ABS: ほとんど空白のサブフレーム
ARQ: 自動再送要求
AWGN: 加法性の白色ガウス雑音
BCCH: ブロードキャスト制御チャネル
BCH: ブロードキャストチャネル
CA: キャリアアグリゲーション
CC: キャリアコンポーネント
CCCH SDU: 共通制御チャネルSDU
CDMA: 符号分割多元接続
CGI: セルグローバル識別子
CIR: チャネルのインパルス応答
CP: サイクリックプレフィックス
CPICH: 共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No: CPICHにおける1チップあたりの受信エネルギーをバンドの電力密度で割った値
CQI: チャネル品質情報
C-RNTI: セルRNTI
CSI: チャネル状態情報
DCCH: 専用制御チャネル
DL: ダウンリンク
DM: 復調
DMRS: 復調基準信号
DRX: 間欠受信
DTX: 間欠送信
DTCH: 専用トラフィックチャンネル
DUT: 被試験デバイス
E-CID: 拡張セルID(測位方式)
E-SMLC: 進化型サービングモバイルロケーションセンター
ECGI: 進化型CGI
eNB: E-UTRANノードB
ePDCCH: 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
E-SMLC: 進化型サービングモバイルロケーションセンター
E-UTRA: 進化型UTRA
E-UTRAN: 進化型UTRAN
FDD: 周波数分割デュープレックス
FFS: さらなる研究のためのもの
GERAN: GSM EDGE無線アクセスネットワーク
gNB: NRにおける基地局
GNSS: グローバルナビゲーション衛星システム
GSM: 移動通信のためのグローバルシステム
HARQ: ハイブリッド自動再送要求
HO: ハンドオーバ
HSPA: 高速パケットアクセス
HRPD: 高速パケットデータ
LOS: ラインオブサイト(見通し線)
LPP: LTE測位プロトコル
LTE: ロングタームエボリューション
MAC: 媒体アクセス制御
MBMS: マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN: マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS: MBFSNのほとんどブランクのサブフレーム
MDT: ドライブテストの最小化
MIB: マスター情報ブロック
MME: モビリティ管理エンティティ
MSC: 移動交換センター
NPDCCH: 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NR: ニューレディオ(新無線)
OCNG: OFDMチャネルノイズ発生器
OFDM: 直交周波数分割多重方式
OFDMA: 直交周波数分割多元接続方式
OSS: 業務サポートシステム
OTDOA: 観測された到達時間差時
O&M: 運営および保守
PBCH: 物理ブロードキャストチャネル
P-CCPCH: プライマリ共通制御物理チャネル
PCell: プライマリセル
PCFICH: 物理制御フォーマットインジケータチャネル
PDCCH: 物理ダウンリンク制御チャネル
PDP: 伝搬遅延プロファイル
PDSCH: 物理ダウンリンク共有チャネル
PGW: パケットゲートウェイ
PHICH: 物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
PLMN: 公衆陸上モバイルネットワーク
PMI: プリコーダマトリックスインジケータ
PRACH: 物理ランダムアクセスチャネル
PRS: 測位基準信号
PSS: プライマリ同期信号
PUCCH: 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH: 物理アップリンク共有チャネル
RACH: ランダムアクセスチャネル
QAM: 直交振幅変調
RAN: 無線アクセスネットワーク
RAT: 無線アクセス技術
RLM: 無線リンク管理
RNC: 無線ネットワークコントローラ
RNTI: 無線ネットワーク一時識別情報
RRC: 無線リソース制御
RRM: 無線リソースの管理
RS: 基準信号
RSCP: 受信信号符号電力
RSRP: 基準シンボル受信電力、または、基準信号受信電力
RSRQ: 基準信号受信品質、または、基準シンボル受信品質
RSSI: 受信信号強度インジケータ
RSTD: 基準信号時間差
SCH: 同期チャネル
SCell: セカンダリセル
SDU: サービスデータユニット
SFN: システムフレーム番号
SGW: サービングゲートウェイ
SI: システム情報
SIB: システム情報ブロック
SNR: 信号対ノイズ比
SON: 自己最適化ネットワーク
SS: 同期信号
SSS: セカンダリ同期信号
TDD: 時分割デュープレックス
TDOA: 到達時間差
TOA: 到達タイミング
TSS: ターシャリ(三次)同期信号
TTI: 送信時間間隔
UE: ユーザ装置
UL: アップリンク
UMTS: ユニバーサル移動通信システム
USIM: ユニバーサル加入者識別モジュール
UTDOA: アップリンク到達時間差
UTRA: ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN: ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA(登録商標): 広帯域CDMA
WLAN: ワイドローカルエリアネットワーク
AMF: アクセスおよびモビリティ管理機能
NGAP: 次世代アプリケーションプロトコル
RL: リレー
RM: リモート
PO: ページング機会
ProSe: プロキシミティ(近接)サービス
GUTI: ローバル固有一時識別子
【0202】
実施形態の追加定義を以下に説明する。
【0203】
本開示の様々な実施形態の上記の説明において、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本開示を限定することを意図しないことを理解されたい。別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、一般に使用される辞書で定義されるような用語は、本明細書および関連技術の文脈における意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されるべきではないことが理解されるであろう。
【0204】
要素が別の要素に「接続される」、「結合される」、「応答する」、またはそれらの変形と呼ばれるとき、それは、他の要素に直接接続される、結合される、または応答することができ、または介在する要素が存在し得る。対照的に、ある要素が、「直接接続されている」、「直接結合されている」、「直接応答して」、またはそれらの変形形態であると言及される場合、介在する要素は存在しない。同じ参照符号は全体を通して同じ要素を指す。さらに、本明細書で使用される「結合された」、「接続された」、「応答する」、またはそれらの変形は、無線で結合された、接続された、または応答することを含み得る。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。よく知られている機能または構成は、簡潔さおよび/または明瞭さのために詳細に説明されない場合がある。「および/または」(「/」と略記される)という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つまたは複数の任意のおよびすべての組合せを有する。
【0205】
第1、第2、第3などの用語は、様々な要素/動作を説明するために本明細書で使用されてもよいが、これらの要素/動作は、これらの用語によって限定されるべきではないことが理解されるであろう。これらの用語は、1つの要素/動作を別の要素/動作と区別するためにのみ使用される。したがって、いくつかの実施形態における第1の要素/動作は、本開示の教示から逸脱することなく、他の実施形態における第2の要素/動作と呼ぶことができる。同一の参照符号または同一の参照記号は、明細書全体を通して同一または類似の要素を示す。
【0206】
本文書において用いられるように、「構成」、「構成」、「包含」、「包含」、「有り」、「有り」、又はその変形がオープンエンドであり、1つ又は複数の規定された特徴、整数、要素、ステップ、部品又は機能又は機能を含むが、その一つ又は複数の他の特徴、整数、要素、ステップ、部品、機能又は機能グループの存在又は追加を妨げない。さらに、本明細書で使用される場合、ラテン語句「exempli gratia」に由来する一般的な略語「exempli gratia」は、先に言及されたアイテムの一般的な例または例を導入または指定するために使用され得、そのようなアイテムを限定することを意図しない。ラテン語句「id est」に由来する一般的な略語「すなわち」は、より一般的な列挙から特定の項目を指定するために使用され得る。
【0207】
例示的な実施形態は、本明細書では、コンピュータ実装方法、装置(システムおよび/またはデバイス)、および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート図を参照して説明される。ブロック図および/またはフローチャート図のブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図のブロックの組合せは、1つまたは複数のコンピュータ回路によって実行されるコンピュータプログラム命令によって実装できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、および/または他のプログラマブルデータ処理回路のプロセッサ回路に提供されて、コンピュータおよび/または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、変換したり、トランジスタ、メモリ位置に記憶された値、およびそのような回路内の他のハードウェア構成要素を制御したりして、ブロック図および/またはフローチャートブロックまたはブロックにおいて指定された機能/動作を実装し、それによって、ブロック図および/またはフローチャートブロックにより指定された機能/動作を実装するための手段(機能)および/または構造を生成するように、マシンを生成することができる。
【0208】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の方法で機能するように指示することができる有形のコンピュータ可読媒体に格納することができ、その結果、コンピュータ可読媒体に格納された命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックで指定された機能/動作を実装する命令を含む製造品を生成する。したがって、本開示の実施形態は、ハードウェア、および/または、デジタル信号プロセッサなどのプロセッサ上で実行されるソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)において具現化され得るもので、これららは、「回路」、「モジュール」、またはそれらの変形例として、総称され得る。
【0209】
また、いくつかの代替実施形態では、ブロック内に記載された機能/動作は、フローチャート内に記載された順序とは異なる順序で行われてもよいことに留意されたい。たとえば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、または、ブロックは、含まれる機能/動作に応じて、時には逆の順序で実行されてもよい。さらに、フローチャートおよび/またはブロック図の所与のブロックの機能は、複数のブロックに分離されてもよく、および/またはフローチャートおよび/またはブロック図の2つ以上のブロックの機能は、少なくとも部分的に統合されてもよい。最後に、本開示の範囲から逸脱することなく、図示されるブロック間に他のブロックを追加/挿入することができ、および/またはブロック/動作を省略することができる。さらに、図のいくつかは、通信の主方向を示すために、通信経路上に矢印を含むが、通信は、描かれた矢印と反対の方向に生じ得ることが理解されるべきである。
【0210】
本明細書の原理から実質的に逸脱することなく、実施形態に対して多くの変形し及び修正することができる。全てのそのような変形及び修正は、本明細書の範囲内に含まれることが意図される。したがって、上記で開示された主題は、例示的であり、限定的ではないと考えられるべきであり、実施形態の例は、本明細書の精神及び範囲内にある、すべてのそのような修正、強化、及び他の実施形態を包含することが意図される。したがって、本明細書の範囲は、法律によって許容される最大限まで、実施形態の例及びその均等物を含む本開示の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって限定し又は限定されるべきではない。