(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-30
(45)【発行日】2024-05-10
(54)【発明の名称】アプリケーション管理システム、アプリケーション管理装置、アプリケーション管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240501BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240501BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/04817
(21)【出願番号】P 2023210644
(22)【出願日】2023-12-13
【審査請求日】2023-12-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】ヴ アン
(72)【発明者】
【氏名】周 甜
(72)【発明者】
【氏名】井上 麻里
(72)【発明者】
【氏名】リー チンシン
(72)【発明者】
【氏名】チョードーリー シャファヤット ナビ
【審査官】太田 龍一
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-511595(JP,A)
【文献】特開2014-106609(JP,A)
【文献】国際公開第2020/152828(WO,A1)
【文献】特開2023-146983(JP,A)
【文献】特開2014-211757(JP,A)
【文献】特許第7077448(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
G06F3/04817
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のミニアプリケーションがインストールされ利用者によって使用される利用者端末装置と通信可能なアプリケーション管理システムであって、
前記複数のミニアプリケーションの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す第1情報と前記利用者によって選択された回数を示す第2情報とを取得し、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記複数のミニアプリケーションのランキングを示すランキング情報を生成する第1装置と、
前記ランキング情報に基づき、ランキング上位の前記複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を取得する第2装置と、
前記ランキング情報に従って前記アイコン画像を表示するよう、前記利用者端末装置に指示する第3装置と、
を備えるアプリケーション管理システム。
【請求項2】
前記第1装置によって生成された前記ランキング情報を記憶する第1記憶装置と、
前記複数のミニアプリケーションの各々の前記アイコン画像を記憶する第2記憶装置と、を更に備え、
前記第2装置は、前記第1記憶装置から前記ランキング情報を取得するとともに、前記第2記憶装置から前記アイコン画像を取得する、
請求項1記載のアプリケーション管理システム。
【請求項3】
前記第2記憶装置は、デフォルトのランキング情報を記憶しており、
前記第2装置が前記第1記憶装置から前記ランキング情報を取得できなかった場合、前記第2装置は、前記第2記憶装置から前記デフォルトのランキング情報を取得し、
前記第3装置は、前記デフォルトのランキング情報に従って前記アイコン画像を表示するよう、前記利用者端末装置に指示する、
請求項2記載のアプリケーション管理システム。
【請求項4】
前記第3装置は、デフォルトのランキング情報およびデフォルトのアイコン画像を記憶しており、
前記第3装置が前記第2装置から前記ランキング情報および前記アイコン画像を取得できなかった場合、前記第3装置は、自身が記憶している前記デフォルトのランキング情報および前記デフォルトのアイコン画像を取得し、
前記第3装置は、前記デフォルトのランキング情報に従って前記デフォルトのアイコン画像を表示するよう、前記利用者端末装置に指示する、
請求項2記載のアプリケーション管理システム。
【請求項5】
前記第3装置は、前記利用者端末装置からアイコン要求を受信すると、前記アイコン要求を前記第2装置に送信し、
前記第2装置は、前記第3装置から前記アイコン要求を受信したことに応じて、前記ランキング情報および前記アイコン画像を取得する、
請求項1記載のアプリケーション管理システム。
【請求項6】
前記利用者端末装置にインストールされ、電子決済を行うための決済アプリケーションを更に備え、
前記決済アプリケーションは、前記ランキング情報に従って、前記複数のミニアプリケーションの各々の前記アイコン画像を前記利用者端末装置の表示部に表示させる、
請求項1記載のアプリケーション管理システム。
【請求項7】
複数のミニアプリケーションがインストールされ利用者によって使用される利用者端末装置と通信可能なアプリケーション管理装置であって、
前記複数のミニアプリケーションの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す第1情報と前記利用者によって選択された回数を示す第2情報とを取得する第1取得部と、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記複数のミニアプリケーションのランキングを示すランキング情報を生成する生成部と、
前記ランキング情報に基づき、ランキング上位の前記複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を取得する第2取得部と、
前記ランキング情報に従って前記アイコン画像を表示するよう、前記利用者端末装置に指示する指示部と、
を備えるアプリケーション管理装置。
【請求項8】
複数のミニアプリケーションがインストールされ利用者によって使用される利用者端末装置と通信可能なアプリケーション管理装置が、
前記複数のミニアプリケーションの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す第1情報と前記利用者によって選択された回数を示す第2情報とを取得し、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記複数のミニアプリケーションのランキングを示すランキング情報を生成し、
前記ランキング情報に基づき、ランキング上位の前記複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を取得し、
前記ランキング情報に従って前記アイコン画像を表示するよう、前記利用者端末装置に指示する、
アプリケーション管理方法。
【請求項9】
複数のミニアプリケーションがインストールされ利用者によって使用される利用者端末装置と通信可能なアプリケーション管理装置に、
前記複数のミニアプリケーションの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す第1情報と前記利用者によって選択された回数を示す第2情報とを取得する処理と、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記複数のミニアプリケーションのランキングを示すランキング情報を生成する処理と、
前記ランキング情報に基づき、ランキング上位の前記複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を取得する処理と、
前記ランキング情報に従って前記アイコン画像を表示するよう、前記利用者端末装置に指示する処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーション管理装置、アプリケーション管理システム、アプリケーション管理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者によって使用される利用者端末装置にインストールされ、利用者の操作に応じて起動するミニアプリケーションが知られている。例えば、特許文献1には、複数のミニアプリケーションのアイコンを表示部に表示する利用者端末装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の利用者端末装置では、利用者のミニアプリケーションの利用状況に応じて複数のミニアプリケーションのアイコンの位置を変更することができないため、利用者にとって不便な場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、複数のミニアプリケーションのアイコンを利用者にとって適した位置に配置させることで、利用者に対する利便性を向上させることができるアプリケーション管理システム、アプリケーション管理装置、アプリケーション管理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、複数のミニアプリケーションがインストールされ利用者によって使用される利用者端末装置と通信可能なアプリケーション管理システムであって、前記複数のミニアプリケーションの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す第1情報と前記利用者によって選択された回数を示す第2情報とを取得し、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記複数のミニアプリケーションのランキングを示すランキング情報を生成する第1装置と、前記ランキング情報に基づき、ランキング上位の前記複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を取得する第2装置と、前記ランキング情報に従って前記アイコン画像を表示するよう、前記利用者端末装置に指示する第3装置と、を備えるアプリケーション管理システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、複数のミニアプリケーションのアイコンを利用者にとって適した位置に配置させることで、利用者に対する利便性を向上させることができるアプリケーション管理システム、アプリケーション管理装置、アプリケーション管理方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
【
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
【
図4】第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図7】決済アプリ20のホーム画面の一例を示す図である。
【
図8】アプリケーション管理システムの動作の一例を示す図である。
【
図11】ランキング情報83の一例を示す図である。
【
図13】エラーE1発生時におけるアプリケーション管理システムの動作の一例を示す図である。
【
図14】エラーE2発生時におけるアプリケーション管理システムの動作の一例を示す図である。
【
図15】第2実施形態に係る電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図16】第2実施形態に係るアプリケーション管理装置400の構成図である。
【
図17】アプリケーション管理装置400によって実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のアプリケーション管理システム、アプリケーション管理装置、アプリケーション管理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下に登場する「サーバ」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者(クラウドサーバの提供者)と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0010】
<第1実施形態>
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置200、一以上の第1店舗端末装置50、および一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置200は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置200は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置200では、CPU等のプロセッサにより決済アプリケーション(以後、決済アプリと称す)20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置200にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネル等を制御する。
【0012】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォン等の端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置200が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0014】
決済サーバ100は、利用者端末装置200または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0015】
第1装置300-1、第2装置300-2、および第3装置300-3は、それぞれアプリケーション管理システムを構成するコンピュータであり、ネットワークNWを介して他の装置と通信する。第1装置300-1、第2装置300-2、および第3装置300-3の詳細については後述する。
【0016】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0017】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置200が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置200に入力する(S5)。そして、利用者端末装置200は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0018】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置200の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0019】
なお、上記の何れか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0020】
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0021】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等である。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176等の情報が格納される。
【0022】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0023】
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置200に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置200に提供する。利用者端末装置200は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報等を決済サーバ100に送信する。
【0024】
決済処理部130は、利用者端末装置200または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0025】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・性別・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報等の情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0026】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金等がある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」の何れかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額等が存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。後払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法等)を、決済ごとに示す情報である。
【0027】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0028】
情報管理部140は、利用者端末装置200や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172および加盟店/店舗情報176を管理する。情報管理部140は、利用者情報172および加盟店/店舗情報176について新規レコードの追加、編集、削除等を行う。
【0029】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置200または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0030】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う、或いはクレジットカード会社の運営者に当該処理を依頼する。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
【0031】
[ホーム画面]
図7は、決済アプリ20のホーム画面の一例を示す図である。
図7に示されるように、決済アプリ20のホーム画面には、領域A1、領域A2、および領域A3が含まれる。領域A1には、スマホ決済に使用されるバーコードやQRコード(登録商標)等のコード画像が表示される。領域A2には、チャージやスキャン等のスマホ決済における主要な動作を指示するためのアイコンが表示される。領域A3には、決済アプリ20で実行可能な様々なミニアプリケーション(以後、ミニアプリと称す)を起動するための各種アイコンが表示される。
【0032】
具体的に、領域A3には、12個のアイコンIC1~IC12が表示される。アイコンIC1~IC10は、ミニアプリを起動するためのアイコンである。利用者がアイコンIC1~IC10のうちの何れかを選択(タップ)すると、決済アプリ20は、選択されたアイコンに対応するミニアプリを起動する。アイコンIC11は、お気に入りアイコンである。利用者がアイコンIC11を選択(タップ)すると、決済アプリ20は、利用者が予め設定したお気に入りのミニアプリの一覧を表示するためのお気に入り画面を、利用者端末装置200の表示部に表示させる。アイコンIC12は、機能一覧アイコンである。利用者がアイコンIC12を選択(タップ)すると、決済アプリ20は、全てのミニアプリの一覧を表示するための機能一覧画面を、利用者端末装置200の表示部に表示させる。
【0033】
なお、領域A3に表示されるアイコンIC1~IC10は、利用者ごとに生成されたランキング情報に基づいて並び替えられる。ランキング情報の詳細については後述する。ランキング1位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC1として表示され、ランキング2位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC2として表示され、・・・、ランキング10位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC10として表示される。このように、ランキング上位のミニアプリのアイコン画像が優先的に表示されるよう、アイコンIC1~IC10が並び替えられる。なお、ランキング11位以下のミニアプリのアイコンは領域A3には表示されないものの、利用者がアイコンIC12をタップすることによって表示される機能一覧画面には表示される。
【0034】
[アプリケーション管理システムの動作]
図8は、アプリケーション管理システムの動作の一例を示す図である。本実施形態のアプリケーション管理システムは、第1装置300-1、第2装置300-2、第3装置300-3、決済アプリ20、データベースDB1、データベースDB2、データベースDB3、およびデータベースDB4を含む。
【0035】
データベースDB1およびDB2は、HDDやフラッシュメモリ等を備える記憶装置である。データベースDB1およびDB2は、第1装置300-1に組み込まれてもよいし、第1装置300-1とは別の装置として設けられていてもよい。データベースDB1は総売上高情報81(第1情報)を記憶しており、データベースDB2は選択回数情報82(第2情報)を記憶している。
【0036】
図9は、総売上高情報81の一例を示す図である。総売上高情報81は、複数のミニアプリの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す情報である。
図9に示されるように、総売上高情報81は、アプリIDと、アプリ名と、総売上高とを含む。アプリIDは、ミニアプリを識別するための識別情報である。アプリ名は、ミニアプリの名称を示す情報である。総売上高は、ミニアプリの総売上高を示す情報である。総売上高は、例えばGMV(Gross Merchandise Value)であってよい。総売上高情報81は、ミニアプリの運営会社によって予めデータベースDB1に格納された情報であってよい。
【0037】
図10は、選択回数情報82の一例を示す図である。選択回数情報82は、複数のミニアプリの各々について、利用者によって選択(タップやクリック)された回数を示す情報である。
図10に示されるように、選択回数情報82は、利用者IDと、アプリIDと、選択回数とを含む。利用者IDは、利用者を識別するための識別情報である。アプリIDは、
図9と同様にミニアプリを識別するための識別情報である。選択回数は、決済アプリ20からミニアプリが選択された回数を示す情報である。
【0038】
選択回数情報82は、データベースDB2によって更新されてもよい。例えば、利用者が決済アプリ20のホーム画面から何れかのミニアプリを選択すると、
図8に示されるように、利用者端末装置200は選択情報をデータベースDB2に送信してもよい。選択情報は、ミニアプリを選択した利用者の利用者IDと、選択されたミニアプリのアプリIDとを含む情報である。データベースDB2は、利用者端末装置200から受信した選択情報に基づいて、選択回数情報82を更新してもよい。例えば、データベースDB2は、利用者端末装置200から選択情報を受信すると、選択情報に含まれる利用者IDおよびアプリIDに対応付けられた選択回数に1を加算してもよい。
【0039】
第1装置300-1は、データベースDB1から総売上高情報81を取得し、データベースDB2から選択回数情報82を取得する。また、第1装置300-1は、総売上高情報81およびデータベースDB2に基づいて複数のミニアプリのランキングを示すランキング情報83を生成する。例えば、第1装置300-1は、所定期間(例えば1か月)毎にランキング情報83を生成してよい。
【0040】
なお、第1装置300-1は、ミニアプリの総売上高が大きいほどランキングが上位となり、ミニアプリの選択回数が多いほどランキングが上位となるようにランキング情報83を生成する。例えば、第1装置300-1はミニアプリ毎に、総売上高が大きいほど大きな値となるような第1スコアと、選択回数が多いほど大きな値となるような第2スコアとを算出し、第1スコアと第2スコアとの合計値が大きいほど上位となるミニアプリのランキングを生成してもよい。
【0041】
図11は、ランキング情報83の一例を示す図である。ランキング情報83は、複数のミニアプリのランキングを示す情報である。
図11に示されるように、ランキング情報83は、順位と、アプリIDと、アプリ名とを含む。順位は、ミニアプリの順位を示す情報である。アプリIDは、
図9および
図10と同様にミニアプリを識別するための識別情報である。アプリ名は、
図9と同様にミニアプリの名称を示す情報である。
【0042】
図11に示される例では、ランキング情報83に1位~10位までのミニアプリを含める一方、11位以降のミニアプリを含めないこととしたが、これに限らない。ランキング情報83には、決済アプリ20のホーム画面(
図7)に表示可能なミニアプリのアイコンの数以上のミニアプリの情報が含まれていればよい。
【0043】
図8の説明に戻り、第1装置300-1は、生成したランキング情報83をデータベースDB3に格納する。データベースDB3は、HDDやフラッシュメモリ等を備える記憶装置である。データベースDB3は、第1装置300-1に組み込まれてもよいし、第1装置300-1とは別の装置として設けられていてもよい。
【0044】
なお、第1装置300-1は、利用者ごとにランキング情報83を生成する。このため、ランキング情報83は、利用者IDと紐づけられた状態でデータベースDB3(第1記憶装置)に格納される。
【0045】
一方、利用者が利用者端末装置200を用いて決済アプリ20を起動すると、決済アプリ20は、
図7に示されるホーム画面を利用者端末装置200の表示部に表示させる。このとき、決済アプリ20は、ホーム画面に表示すべきミニアプリのアイコンを要求するアイコン要求を、第3装置300-3に送信する。アイコン要求には、利用者端末装置200を使用する利用者の利用者IDが含まれる。
【0046】
第3装置300-3は、利用者端末装置200からアイコン要求を受信すると、アイコン要求を第2装置300-2に送信する。第2装置300-2は、第3装置300-3からアイコン要求を受信したことに応じて、ランキング情報83に基づき、ランキング上位の複数のミニアプリの各々のアイコン画像を取得する。
【0047】
具体的に、第2装置300-2は、第3装置300-3から受信したアイコン要求に含まれる利用者IDに対応するランキング情報83を、データベースDB3から取得する。また、第2装置300-2は、取得したランキング情報83に含まれる1位~10位のミニアプリのアプリIDに対応するアイコン画像を、データベースDB4(第2記憶装置)から取得する。
【0048】
データベースDB4は、HDDやフラッシュメモリ等を備える記憶装置である。データベースDB4は、第2装置300-2に組み込まれてもよいし、第2装置300-2とは別の装置として設けられていてもよい。データベースDB4は、アイコン情報84を格納している。
【0049】
図12は、アイコン情報84の一例を示す図である。アイコン情報84は、複数のミニアプリのアイコン画像を示す情報である。
図12に示されるように、アイコン情報84は、アプリIDと、アイコン画像とを含む。アプリIDは、
図9~
図11と同様にミニアプリを識別するための識別情報である。アイコン画像は、ミニアプリのアイコンの画像を示す情報である。例えば、アイコン画像は、アイコン画像が格納されたアドレスであってもよい。
【0050】
図8の説明に戻り、第2装置300-2は、第3装置300-3から取得したランキング情報83に含まれる1位~10位のミニアプリのアプリIDに対応するアイコン画像を、データベースDB4から取得する。例えば、第2装置300-2は、ランキング1位~10位のミニアプリのアプリIDをデータベースDB4に送信し、データベースDB4は、第2装置300-2から受信したアプリIDに対応するアイコン画像をアイコン情報84に基づいて取得し、取得したアイコン画像を第2装置300-2に送信してよい。
【0051】
次に、第2装置300-2は、データベースDB3から取得したランキング情報83と、データベースDB4から取得したアイコン画像とを第3装置300-3に送信する。また、第3装置300-3は、ランキング情報83に従ってアイコン画像を表示するよう、利用者端末装置200に指示する。具体的に、第3装置300-3は、第2装置300-2から受信したランキング情報83およびアイコン画像を利用者端末装置200に送信する。
【0052】
利用者端末装置200は、第3装置300-3から受信したランキング情報83およびアイコン画像に基づき、決済アプリ20のホーム画面(
図7)を表示する。具体的に、ランキング1位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC1として表示され、ランキング2位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC2として表示され、・・・、ランキング10位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC10として表示される。これによって、決済アプリ20のホーム画面上には、ランキング上位のミニアプリのアイコン画像が優先的に表示されることとなる。
【0053】
このように、本実施形態のアプリケーション管理システムは、複数のミニアプリのアイコンを利用者にとって適した位置に配置させることで、利用者に対する利便性を向上させることができる。
【0054】
[エラーE1発生時の動作]
図13は、エラーE1発生時におけるアプリケーション管理システムの動作の一例を示す図である。
図13に示される例では、通信エラー等のエラーE1が発生したことにより、第2装置300-2がデータベースDB3からランキング情報83を取得できなかったことが示されている。第2装置300-2は、データベースDB3からランキング情報83を取得できない場合、ランキングに基づくアイコン画像をデータベースDB4から取得することができないこととなる。この場合、利用者端末装置200は、ランキングに基づくアイコン画像を取得することができず、決済アプリ20のホーム画面にミニアプリのアイコン画像を表示することができなくなってしまう。
【0055】
このような不具合を回避するために、データベースDB4には、予めデフォルトのランキング情報85が格納されている。例えば、デフォルトのランキング情報85は、ミニアプリ毎の顧客生涯価値(LTV:Life Time Value)、ユニークユーザ数(UU:Unique User)、コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)、および利益額(Profit)等に基づいて生成されてよい。なお、デフォルトのランキング情報85は、ランキング情報83と同様のデータ構造を有している。
【0056】
第2装置300-2は、データベースDB3にランキング情報83を取得するためのランキング要求を送る。ランキング要求には、利用者端末装置200を使用する利用者の利用者IDが含まれる。第2装置300-2は、データベースDB3にランキング要求を送信してから所定時間が経過してもランキング情報83を取得できない場合は、エラーE1が発生したと判定する。この場合、第2装置300-2は、ランキング情報83に代えて、データベースDB4からデフォルトのランキング情報85を取得する。
【0057】
第2装置300-2は、データベースDB4から取得したデフォルトのランキング情報85に含まれる1位~10位のミニアプリのアプリIDに対応するアイコン画像を、データベースDB4から取得する。例えば、第2装置300-2は、ランキング1位~10位のミニアプリのアプリIDをデータベースDB4に送信し、データベースDB4は、第2装置300-2から受信したアプリIDに対応するアイコン画像をアイコン情報84に基づいて取得し、取得したアイコン画像を第2装置300-2に送信してよい。
【0058】
次に、第2装置300-2は、データベースDB4から取得したデフォルトのランキング情報85およびアイコン画像を第3装置300-3に送信する。また、第3装置300-3は、デフォルトのランキング情報85に従ってアイコン画像を表示するよう、利用者端末装置200に指示する。具体的に、第3装置300-3は、第2装置300-2から受信したデフォルトのランキング情報85およびアイコン画像を利用者端末装置200に送信する。
【0059】
利用者端末装置200は、第3装置300-3から受信したデフォルトのランキング情報85およびアイコン画像に基づき、決済アプリ20のホーム画面(
図7)を表示する。
【0060】
このように、データベースDB4は、デフォルトのランキング情報85を記憶している。第2装置300-2がデータベースDB3からランキング情報83を取得できなかった場合、第2装置300-2は、データベースDB4からデフォルトのランキング情報85を取得する。第3装置300-3は、デフォルトのランキング情報85に従ってアイコン画像を表示するよう、利用者端末装置200に指示する。これによって、本実施形態のアプリケーション管理システムは、エラーE1の発生により第2装置300-2がデータベースDB3からランキング情報83を取得できない場合であっても、複数のミニアプリのアイコンを決済アプリ20のホーム画面に表示させることができる。
【0061】
[エラーE2発生時の動作]
図14は、エラーE2発生時におけるアプリケーション管理システムの動作の一例を示す図である。
図14に示される例では、通信エラー等のエラーE2が発生したことにより、第3装置300-3が第2装置300-2からランキング情報83およびアイコン画像を取得できなかったことが示されている。第3装置300-3が第2装置300-2からランキング情報83およびアイコン画像を取得できない場合、利用者端末装置200は、ランキングに基づくアイコン画像を取得することができず、決済アプリ20のホーム画面にミニアプリのアイコン画像を表示することができなくなってしまう。
【0062】
このような不具合を回避するために、第3装置300-3は記憶部310を備えている。記憶部310は、HDDやフラッシュメモリ、RAM等である。第3装置300-3の記憶部310には、予めデフォルトのアイコン情報86およびデフォルトのランキング情報87が格納されている。例えば、デフォルトのランキング情報87は、ミニアプリ毎の顧客生涯価値(LTV)、ユニークユーザ数(UU)、コンバージョン率(CVR)、および利益額(Profit)等に基づいて生成されてよい。なお、デフォルトのアイコン情報86はアイコン情報84と同様のデータ構造を有しており、デフォルトのランキング情報87はランキング情報83と同様のデータ構造を有している。
【0063】
第3装置300-3は、第2装置300-2にアイコン要求を送信してから所定時間が経過してもランキング情報83およびアイコン画像を取得できない場合は、エラーE2が発生したと判定する。この場合、第3装置300-3は、ランキング情報83に代えて、記憶部310からデフォルトのランキング情報87を取得する。
【0064】
第3装置300-3は、記憶部310から取得したデフォルトのランキング情報87に含まれる1位~10位のミニアプリのアプリIDに対応するアイコン画像を、記憶部310から取得する。例えば、第2装置300-2は、ランキング1位~10位のミニアプリのアプリIDに対応するアイコン画像を、デフォルトのアイコン情報86に基づいて取得してよい。
【0065】
次に、第3装置300-3は、デフォルトのランキング情報87に従ってアイコン画像を表示するよう、利用者端末装置200に指示する。具体的に、第3装置300-3は、記憶部310から取得したデフォルトのランキング情報87およびアイコン画像を利用者端末装置200に送信する。
【0066】
利用者端末装置200は、第3装置300-3から受信したデフォルトのランキング情報85およびアイコン画像に基づき、決済アプリ20のホーム画面(
図7)を表示する。
【0067】
このように、第3装置300-3は、デフォルトのランキング情報87およびデフォルトのアイコン情報86(アイコン画像を含む)を記憶している。第3装置300-3が第2装置300-2からランキング情報83およびアイコン画像を取得できなかった場合、第3装置300-3は、自身が記憶しているデフォルトのランキング情報87およびデフォルトのアイコン画像を取得する。また、第3装置300-3は、デフォルトのランキング情報87に従ってデフォルトのアイコン画像を表示するよう、利用者端末装置200に指示する。これによって、本実施形態のアプリケーション管理システムは、エラーE2の発生により第3装置300-3が第2装置300-2からランキング情報83およびアイコン画像を取得できない場合であっても、複数のミニアプリのアイコンを決済アプリ20のホーム画面に表示させることができる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態のアプリケーション管理システムは、複数のミニアプリケーションがインストールされ利用者によって使用される利用者端末装置200と通信可能なシステムであって、第1装置300-1と、第2装置300-2と、第3装置300-3とを備える。第1装置300-1は、複数のミニアプリケーションの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す総売上高情報81と利用者によって選択された回数を示す選択回数情報82とを取得し、総売上高情報81および選択回数情報82に基づいて複数のミニアプリケーションのランキングを示すランキング情報83を生成する。第2装置300-2は、ランキング情報83に基づき、ランキング上位の複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を取得する。第3装置300-3は、ランキング情報83に従ってアイコン画像を表示するよう、利用者端末装置200に指示する。これによって、本実施形態のアプリケーション管理システムは、複数のミニアプリケーションのアイコンを利用者にとって適した位置に配置させることで、利用者に対する利便性を向上させることができる。
【0069】
また、本実施形態のアプリケーション管理システムは、利用者端末装置200にインストールされ、電子決済を行うための決済アプリケーション20を更に備える。決済アプリケーション20は、ランキング情報83に従って、複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を利用者端末装置200の表示部に表示させる。これによって、本実施形態のアプリケーション管理システムは、複数のミニアプリケーションのアイコンを利用者にとって適した位置に表示させることができる。
【0070】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。前述の第1実施形態では、第1装置300-1、第2装置300-2、および第3装置300-3を備えるアプリケーション管理システムについて説明した。これに対し、第2実施形態では、第1装置300-1の機能、第2装置300-2の機能、および第3装置300-3の機能を備えるアプリケーション管理装置を備えることとする。以下、第2実施形態の詳細について説明する。
【0071】
図15は、第2実施形態に係る電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
図15において、
図1の各部に対応する部分には同一の符号を付し、説明を省略する。アプリケーション管理装置400は、ネットワークNWを介して利用者端末装置200と通信可能なコンピュータである。
【0072】
利用者が利用者端末装置200を用いて決済アプリ20を起動すると、決済アプリ20は、ホーム画面に表示すべきミニアプリのアイコンを要求するアイコン要求を、アプリケーション管理装置400に送信する。アイコン要求には、利用者端末装置200を使用する利用者の利用者IDが含まれる。
【0073】
図16は、第2実施形態に係るアプリケーション管理装置400の構成図である。アプリケーション管理装置400は、例えば、通信部410と、第1取得部420と、生成部430と、第2取得部440と、指示部450と、記憶部470とを備える。通信部410および記憶部470以外の構成要素は、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0074】
記憶部470は、HDDやフラッシュメモリ、RAM等である。記憶部470は、アプリケーション管理装置400がネットワークを介してアクセス可能なNAS装置であってもよい。記憶部470には、総売上高情報81、選択回数情報82、ランキング情報83、およびアイコン情報84等の情報が格納される。総売上高情報81、選択回数情報82、ランキング情報83、およびアイコン情報84は、それぞれ
図9~
図12に示される情報と同様の情報である。
【0075】
通信部410は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部410は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0076】
[フローチャート]
図17は、アプリケーション管理装置400によって実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートは、アプリケーション管理装置400のプロセッサが記憶部470に記憶されたプログラムを読み出すことにより実行される。
【0077】
まず、第1取得部420は、複数のミニアプリの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す総売上高情報81と利用者によって選択された回数を示す選択回数情報82とを記憶部470から取得する(ステップS101)。
【0078】
生成部430は、総売上高情報81および選択回数情報82に基づいて複数のミニアプリのランキングを示すランキング情報83を生成する(ステップS102)。ここで、生成部430は、ミニアプリの総売上高が大きいほどランキングが上位となり、ミニアプリの選択回数が多いほどランキングが上位となるようにランキング情報83を生成する。
【0079】
なお、総売上高の大きいミニアプリは多くの利用者に利用されている有用なアプリであると考えられるため、ランキング情報83の生成の際には、選択回数情報82だけでなく総売上高情報81を用いることとしている。このように、生成部430は、総売上高情報81および選択回数情報82の両方を用いることで、利用者にとって有用なランキング情報83を生成することができる。
【0080】
次に、利用者端末装置200において決済アプリ20が起動されると、利用者端末装置200はネットワークNWを介してアイコン要求を送信する。このとき、アプリケーション管理装置400の通信部410は、利用者端末装置200からアイコン要求を受信する(ステップS103)。
【0081】
第2取得部440は、生成部430によって生成されたランキング情報83に基づき、ランキング上位の複数のミニアプリの各々のアイコン画像を取得する(ステップS104)。具体的に、第2取得部440は、アイコン要求に含まれる利用者IDに対応するランキング情報83を記憶部470から読み出す。また、第2取得部440は、ランキング情報83に基づき、ランキング上位の複数のミニアプリの各々のアイコン画像を取得する。具体的に、第2取得部440は、記憶部470から読み出したランキング情報83に含まれる1位~10位のミニアプリのアプリIDに対応するアイコン画像を、アイコン情報84に基づいて取得する。
【0082】
指示部450は、ランキング情報83に従ってアイコン画像を表示するよう、利用者端末装置200に指示する(ステップS105)。具体的に、指示部450は、通信部410を制御して、記憶部470から取得したランキング情報83およびアイコン画像を利用者端末装置200に送信する。
【0083】
利用者端末装置200は、アプリケーション管理装置400から受信したランキング情報83およびアイコン画像に基づき、決済アプリ20のホーム画面(
図7)を表示する。具体的に、ランキング1位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC1として表示され、ランキング2位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC2として表示され、・・・、ランキング10位のミニアプリのアイコン画像がアイコンIC10として表示される。これによって、決済アプリ20のホーム画面上には、ランキング上位のミニアプリのアイコン画像が優先的に表示されることとなる。
【0084】
以上説明したように、本実施形態のアプリケーション管理装置400は、複数のミニアプリケーションがインストールされ利用者によって使用される利用者端末装置200と通信可能な装置であって、第1取得部420と、生成部430と、第2取得部440と、指示部450とを備える。第1取得部420は、複数のミニアプリケーションの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す総売上高情報81と利用者によって選択された回数を示す選択回数情報82とを取得する。生成部430は、総売上高情報81および選択回数情報82に基づいて複数のミニアプリケーションのランキングを示すランキング情報83を生成する。第2取得部440は、ランキング情報83に基づき、ランキング上位の複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を取得する。指示部450、ランキング情報83に従ってアイコン画像を表示するよう、利用者端末装置200に指示する。これによって、本実施形態のアプリケーション管理装置400は、複数のミニアプリケーションのアイコンを利用者にとって適した位置に配置させることで、利用者に対する利便性を向上させることができる。
【0085】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0086】
20 決済アプリ
100 決済サーバ
200 利用者端末装置
300-1 第1装置
300-2 第2装置
300-3 第3装置
310 記憶部
400 アプリケーション管理装置
410 通信部
420 第1取得部
430 生成部
440 第2取得部
450 指示部
470 記憶部
DB1 データベース
DB2 データベース
DB3 データベース
DB4 データベース
【要約】
【課題】複数のミニアプリケーションのアイコンを利用者にとって適した位置に配置させることで、利用者に対する利便性を向上させること。
【解決手段】複数のミニアプリケーションの各々について、商品またはサービスの総売上高を示す第1情報と利用者によって選択された回数を示す第2情報とを取得し、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記複数のミニアプリケーションのランキングを示すランキング情報を生成する第1装置と、前記ランキング情報に基づき、ランキング上位の前記複数のミニアプリケーションの各々のアイコン画像を取得する第2装置と、前記ランキング情報に従って前記アイコン画像を表示するよう、利用者端末装置に指示する第3装置と、を備えるアプリケーション管理システム。
【選択図】
図8