(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】管材の円周溶接装置
(51)【国際特許分類】
B23K 37/02 20060101AFI20240502BHJP
【FI】
B23K37/02 301A
(21)【出願番号】P 2020096079
(22)【出願日】2020-06-02
【審査請求日】2023-02-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】弁理士法人相原国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 和行
(72)【発明者】
【氏名】松坂 文夫
【審査官】松田 長親
(56)【参考文献】
【文献】特開昭58-107274(JP,A)
【文献】実開昭63-047069(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管材の被溶接部を円周溶接する円周溶接装置であって、
前記管材の前記被溶接部に向いた状態で前記管材周りに旋回する溶接トーチと、
前記溶接トーチに電源を供給する電源ケーブル,前記溶接トーチに冷却水を供給する冷却水ホース及び前記溶接トーチに接続されて前記管材の前記溶被接部にシールドガスを供給するガスホースを含むケーブル結束群を備え、
前記ケーブル結束群の前記溶接トーチに接続する部分が該溶接トーチとともに旋回するトーチ供回り部として形成され、
前記ケーブル結束群の前記トーチ供回り部に連続する部分が前記溶接トーチの旋回領域から外れた領域に至る推移部として形成され
、
前記ケーブル結束群の前記推移部は、前記管材の軸方向に沿って配置されて前記トーチ供回り部とともに旋回し、該推移部における前記溶接トーチの旋回領域から外れた領域に続く部分は、前記溶接トーチが旋回を開始する溶接開始点に位置する状態で前記管材における周面のうちの一方側半周にわたって巻き付き、前記溶接トーチが前記管材の周りを一周して前記溶接開始点に到達した状態で前記管材における周面のうちの他方側半周にわたって巻き付くものとしている円周溶接装置。
【請求項2】
前記ケーブル結束群には、前記溶接トーチが向く前記管材の前記被溶接部に送給されるフィラーワイヤが含まれている請求項
1に記載の管材の円周溶接装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば、ボイラの管寄せに管材であるスタブ管を溶接により接合するのに用いる管材の円周溶接装置に関するものである。なお、管材には、中実の棒材も含むものとする。
【背景技術】
【0002】
上記したような管材の円周溶接装置の溶接には、TIG溶接やプラズマ溶接、或いはMAG溶接が用いられ、例えば、TIG溶接の場合には、溶接トーチに、給電ケーブル,冷却水ホース,ガスホース及びフィラーワイヤの4本のケーブル・ホース類がそれぞれ接続される。
【0003】
従来において、このような管材の円周溶接装置によって、例えば、ボイラの管寄せに管材であるスタブ管を接合する場合には、管材の円周方向に沿って進む溶接トーチに牽引されて、給電ケーブル,冷却水ホース,ガスホース及びフィラーワイヤの4本のケーブル・ホース類がスタブ管に巻き付くことになる。
【0004】
また、従来にあっては、この4本のケーブル・ホース類がスタブ管に巻き付くのを見越して、例えば、特許文献1に記載されているように、あらかじめスタブ管に対して溶接トーチの進行方向とは反対方向に4本のケーブル・ホース類を巻き付けてから行う円周溶接の手法も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、従来の円周溶接装置では、給電ケーブル,冷却水ホース,ガスホース及びフィラーワイヤといった4本のケーブル・ホース類が溶接トーチに牽引されて、溶接後にスタブ管に巻き付く場合、及び、溶接前にあらかじめスタブ管に対して溶接トーチの進行方向とは反対方向に4本のケーブル・ホース類を巻き付ける場合のいずれの場合も、スタブ管の周りに4本のケーブル・ホース類を巻き付ける空間が必要である。
【0007】
したがって、上記のように、ボイラの管寄せにスタブ管を接合する際に、隣接するスタブ管との間隔が狭い場合には、4本のケーブル・ホース類の中で最も太い給電ケーブルを細いものに替えない限り、従来の円周溶接装置を適用することはできない。しかし、給電ケーブルの細径化は通電可能な電流値を抑制することになり、溶接能力を低下せることになる。つまり、溶接能力を維持したままでは、適用できるボイラの管寄せ(溶接対象)が限られてしまうという問題がある。
【0008】
また、隣のスタブ管との間隔が狭いスタブ管の接合に適用することができたとしても、スタブ管に巻き付く、或いは、スタブ管に巻き付かせた4本のケーブル・ホース類によって、溶接トーチ後方からの溶融池や電極や狙い位置等の溶接状況を確認することができないので、溶接の中断を伴う確認作業が必要であるという問題を有している。
【0009】
さらに、上記と同じく隣のスタブ管との間隔が狭いスタブ管の接合に適用することができたとしても、溶接前にあらかじめスタブ管に対して溶接トーチの進行方向とは反対方向に4本のケーブル・ホース類を巻き付ける場合には、溶接が進むにつれてスタブ管に巻き付けた4本のケーブル・ホース類が撓んでしまい、溶接トーチに負荷がかかって溶接品質に影響を及ぼし兼ねないという問題があった。
【0010】
この際、溶接トーチの位置及び送り速度に同期させてケーブル・ホース類の引き込み・押し出しを行う制御機構を設けることで、ケーブル・ホース類の撓みを解消することができるが、この複雑な同期制御を必要とする制御機構を設ける分だけ、装置コストが上昇してしまうという問題があり、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0011】
本開示は、上記したような従来の課題を解決するためになされたもので、例えば、ボイラの管寄せに管材であるスタブ管を接合する場合において、装置コストの上昇を低く抑えたうえで、適用可能な溶接対象の拡大を実現することができる共に、溶接中断を伴う確認作業が必要でなくなる分だけ作業性の向上をも実現でき、加えて、溶接品質を維持ないし向上させることが可能な管材の円周溶接装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示の第1の態様は、管材の被溶接部を円周溶接する円周溶接装置であって、前記管材の前記被溶接部に向いた状態で前記管材周りに旋回する溶接トーチと、前記溶接トーチに電源を供給する電源ケーブル,前記溶接トーチに冷却水を供給する冷却水ホース及び前記溶接トーチに接続されて前記管材の前記溶被接部にシールドガスを供給するガスホースを含むケーブル結束群を備え、前記ケーブル結束群の前記溶接トーチに接続する部分が該溶接トーチとともに旋回するトーチ供回り部として形成され、前記ケーブル結束群の前記トーチ供回り部に連続する部分が前記溶接トーチの旋回領域から外れた領域に至る推移部として形成され、前記ケーブル結束群の前記推移部は、前記管材の軸方向に沿って配置されて前記トーチ供回り部とともに旋回し、該推移部における前記溶接トーチの旋回領域から外れた領域に続く部分は、前記溶接トーチが旋回を開始する溶接開始点に位置する状態で前記管材における周面のうちの一方側半周にわたって巻き付き、前記溶接トーチが前記管材の周りを一周して前記溶接開始点に到達した状態で前記管材における周面のうちの他方側半周にわたって巻き付くものとしている構成としている。
【0014】
本開示の第2の態様において、前記ケーブル結束群には、前記溶接トーチが向く前記管材の前記被溶接部に送給されるフィラーワイヤが含まれている構成としている。
【発明の効果】
【0015】
本開示に係る管材の円周溶接装置によれば、例えば、ボイラの管寄せに管材であるスタブ管を接合する場合において、装置コストの上昇を低く抑えつつ、適用可能な溶接対象の拡大を実現し得ると共に、作業性を向上させることができ、加えて、溶接品質を維持ないし向上させることが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示の一実施形態に係る管材の円周溶接装置の側面説明図である。
【
図2】
図1に示した管材の円周溶接装置の正面説明図(a)及び管材にケーブル結束群が巻き付いた状態の従来例を示す
図2(a)相当位置における部分正面説明図(b)である。
【
図3】
図1に示した管材の円周溶接装置の斜視説明図である。図である。
【
図4】
図3に示した管材の円周溶接装置におけるケーブル結束群の推移部の部分拡大斜視説明図である。
【
図5】
図1に示した管材の円周溶接装置におけるヘッド駆動機構の部分拡大斜視説明である。
【
図6】
図1における管材の円周溶接装置の動作を模式的に示す動作説明図(a)~(c)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~
図6は、本開示の一実施形態に係る管材の円周溶接装置を示している。この実施形態では、本開示の管材の円周溶接装置が、ボイラの管寄せに管材であるスタブ管を溶接により接合する溶接装置である場合を示している。
【0018】
図1及び
図2(a)に示すように、この管材の円周溶接装置1は、管寄せW1にスタブ管W2を円周溶接によって接合する溶接装置であって、制御部を内蔵した溶接装置本体2と、この溶接装置本体2に連結されたヘッド支持部3と、このヘッド支持部3に支持された溶接ヘッド部4と、溶接装置本体2をスタブ管W2に固定する把持部5を備えている。
【0019】
溶接装置本体2は、図示しない供給源から供給される電気、冷却水及びシールドガスをそれぞれ設定量に制御して、取り出し口21,22,23から電源ケーブルC1,冷却水ホースC2,ガスホースC3を介して溶接ヘッド部4側に供給するようになっている。また、この溶接装置本体2には、フィラーワイヤFWを溶接ヘッド部4側のチップホルダCHに送給する図示しないワイヤ送給装置が付設されている。
【0020】
ヘッド支持部3は板状を成すものであり、その基端31が溶接装置本体2に接続されている。このヘッド支持部3は、
図3にも示すように、把持部5によってスタブ管W2に溶接装置本体2を固定した状態においてスタブ管W2と余裕を持って嵌合する管篏合孔32を中央部分に有しており、先端には管篏合孔32に連続する管挿入口33が形成されている。
【0021】
溶接ヘッド部4は、板状のヘッド支持部3に対して図示下側に重ねて配置されるディスク41を有している。このディスク41もヘッド支持部3と同様に、把持部5によってスタブ管W2に溶接装置本体2を固定した状態においてスタブ管W2と余裕を持って嵌合する管篏合孔42を中央部分に有していると共に、この管篏合孔42に連続する管挿入口43を有している。
【0022】
溶接ヘッド部4のディスク41は、溶接トーチTを角度調整可能に吊り下げ保持していると共に、上記したチップホルダCHを吊り下げ保持しており、この溶接トーチTに電源ケーブルC1,冷却水ホースC2及びガスホースC3を介して電気、冷却水及びシールドガスがそれぞれ供給され、チップホルダCHにフィラーワイヤFWが送給されるようになっている。
【0023】
この場合、電源ケーブルC1,冷却水ホースC2及びガスホースC3は、互いに結束されてケーブル結束群Cとして形成されており、このケーブル結束群Cの溶接トーチTに接続する部分は、後述する如く旋回する溶接トーチTとともにスタブ管W2の周囲である旋回領域TZを旋回するトーチ供回り部CAとして形成されている。
【0024】
また、ケーブル結束群Cのトーチ供回り部CAに連続する部分は、溶接トーチTの旋回領域TZから外れたヘッド支持部3の上面領域TOに至る推移部CBとして形成されている。この推移部CBは、スタブ管W2の軸方向に沿って配置されており、溶接トーチTの旋回領域TZからは、
図4にも示すように、ヘッド支持部3及びディスク41の各管篏合孔32,42を通してヘッド支持部3の上面領域TOに至るようになっている。
【0025】
さらに、ケーブル結束群Cのヘッド支持部3の上面から溶接装置本体2に至る部分は、ばね性のあるカバーCcで被覆されている。
【0026】
この実施形態において、溶接ヘッド部4のディスク41の図示上面には、
図5にも示すように、ヘッド駆動機構6を構成する外歯61を有する円弧状ギア62が管篏合孔42の縁に固定され、一方、ヘッド支持部3の管篏合孔32の周囲には、ディスク41上の円弧状ギア62と相互に移動可能に嵌合する円弧状溝34が形成されていると共に、ヘッド駆動機構6を構成する図外のモータにより駆動されるピニオンが内蔵されている。
【0027】
つまり、ヘッド支持部3内の図示しないスラスト軸受けで溶接ヘッド部4のディスク41を支えたうえで、ヘッド支持部3のピニオンを溶接ヘッド部4のディスク41の円弧状ギア62に噛合わせることによって、溶接ヘッド部4のディスク41をモータの出力によりヘッド支持部3の管篏合孔32に沿って回転させることができるようにしている。
【0028】
すなわち、溶接ヘッド部4のディスク41に吊り下げ保持された溶接トーチT及びチップホルダCHを図外のモータの出力によりスタブ管W2を中心にして旋回させることができるようにしている。
【0029】
把持部5は、2つの半割リング51,52を具備しており、これらの半割リング51,52でスタブ管W2を挟み込んで両端同士をねじにより連結することによって、スタブ管W2を把持するものとなっている。
【0030】
この把持部5は、一方(
図3手前)の半割リング52上に固定された連結ブロック53を有しており、この連結ブロック53の半割リング52から突出する先端は、溶接装置本体2の上面に配置された本体ブロック24に連結されている。
【0031】
この実施形態に係る管材の円周溶接装置1において、管寄せW1にスタブ管W2を円周溶接によって接合するに際しては、まず、管寄せW1のスタブ管取り付け位置にスタブ管W2の開先が形成された端部を仮付けする。
【0032】
次いで、把持部5の2つの半割リング51,52でスタブ管W2を挟み込んで両端同士をねじにより連結することで、把持部5によりスタブ管W2を把持する。
【0033】
この際、スタブ管W2の周りを旋回する溶接トーチT及びチップホルダCHの旋回中心とスタブ管W2との
図1左右方向の芯合わせを行うと共に、スタブ管W2の周りを旋回する溶接トーチT及びチップホルダCHの旋回中心とスタブ管W2との
図1奥行き方向の芯合わせを行う。
【0034】
そして、溶接ヘッド部4の溶接トーチTの角度調整を行った後、図示しないスイッチをオン操作して円周溶接を開始する。
【0035】
このスイッチのオン操作により、
図6(a)に部分的に示すように、ディスク41に吊り下げ保持された溶接トーチTがスタブ管W2の周りを半時計周りに旋回し、この溶接トーチTに接続するケーブル結束群Cのトーチ供回り部CAがスタブ管W2の周囲である旋回領域TZを溶接トーチTとともに移動する。
【0036】
このとき、ケーブル結束群Cのトーチ供回り部CAに連続する推移部CBは、スタブ管W2の軸方向に沿うようにして旋回領域TZからディスク41(ヘッド支持部3)の上面領域TOに至る状態で配置されているので、この推移部CBもトーチ供回り部CAとともに移動する。
【0037】
溶接トーチTが旋回を続けると、トーチ供回り部CA及び推移部CBも溶接トーチTとともに移動を継続するので、
図6(b)に示すように、ディスク41の上面領域TOにおいてケーブル結束群Cのスタブ管W2の周面図示右側に巻き付いていた部分が撓んで、溶接トーチTの旋回領域TZにあるトーチ供回り部CA及び推移部CBにはいずれも撓みが生じない。
【0038】
そして、溶接トーチTがさらに旋回を続けて周半ばを過ぎると、ディスク41の上面領域TOにおいて生じたケーブル結束群Cの撓みが徐々に解消され、溶接トーチTがスタブ管W2の周りを1周して溶接開始点に到達して円周溶接が終了すると、
図6(c)に示すように、ケーブル結束群Cの撓んだ部分がスタブ管W2の周面図示左側に巻き付くこととなる。
【0039】
このように、本実施形態に係る管材の円周溶接装置1では、スタブ管W2の周り全周にわたってケーブル結束群Cを巻き付ける必要がないので(スタブ管W2の周りにケーブル結束群Cが巻き付いた状態を
図2(b)に示す)、
図2(a)に仮想線で示すように、隣のスタブ管W2との間隔が狭い場合であったとしても、溶接能力を落とすことなく適用可能であり、適用できるボイラの管寄せ(溶接対象)の拡大を実現することができる。
【0040】
加えて、スタブ管W2の周り全周にわたってケーブル結束群Cを巻き付ける必要がない分だけ余裕空間が生じることから、溶接状況を確認するための小型カメラの設置が可能となる。
【0041】
また、本実施形態に係る管材の円周溶接装置1では、溶接トーチTに接続するケーブル結束群Cのトーチ供回り部CA及びこれに連続する推移部CBが溶接トーチTとともに移動するので、溶接トーチTの後方から溶融池Bや電極や狙い位置等の溶接状況を確認することができ、従来必要であった溶接中断を伴う確認作業が不要になる分だけ、溶接作業性の向上も実現することができる。
【0042】
さらに、本実施形態に係る管材の円周溶接装置1では、溶接トーチTをスタブ管W2の周りに旋回させても、溶接トーチTの旋回領域TZにあるトーチ供回り部CA及び推移部CBにはいずれも撓みが生じないことから、溶接トーチTに負荷がかかってその適正角度が変化するようなことが回避されることとなり、その結果、溶接品質を確保することができる。
【0043】
さらにまた、本実施形態に係る管材の円周溶接装置1では、円周溶接中において、ケーブル結束群Cのディスク41の上面領域TOに位置する部分が撓むので、特別にこの撓みを解消するような制御機構を設ける必要がなく、したがって、装置コストの上昇を抑えることができる。
【0044】
さらにまた、本実施形態に係る管材の円周溶接装置1では、ケーブル結束群Cの溶接トーチTの旋回領域TZから外れたヘッド支持部3の上面領域TOに至る推移部CBをスタブ管W2の軸方向に沿って配置しているので、ケーブル結束群Cの配置作業を簡素化することができる。
【0045】
上記した実施形態に係る管材の円周溶接装置1では、電源ケーブルC1,冷却水ホースC2及びガスホースC3を結束してケーブル結束群Cとして形成した構成としているが、フィラーワイヤFWを電源ケーブルC1,冷却水ホースC2及びガスホースC3とともにケーブル結束群Cに含めるようにしてもよい。
【0046】
本開示に係る管材の円周溶接装置の構成は、上記した実施形態に限られるものではなく、開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であり、本開示に係る管材の円周溶接装置が適用される管材の円周溶接は、上述したスタブ管等の中空管材の円周溶接だけでなく、中実管材の円周溶接にも適用可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 管材の円周溶接装置
C ケーブル結束群
CA トーチ供回り部
CB 推移部
C1 電源ケーブル
C2 冷却水ホース
C3 ガスホース
T 溶接トーチ
TO 上面領域
TZ 旋回領域
W2 スタブ管(管材)
Wd 被溶接部