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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】トイレシステム
(51)【国際特許分類】
   E03D 11/00 20060101AFI20240502BHJP
   G08B 5/22 20060101ALI20240502BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20240502BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20240502BHJP
   A47K 17/00 20060101ALI20240502BHJP
【FI】
E03D11/00 Z
G08B5/22 D
G08B25/04 K
G08B21/02
A47K17/00
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020113113
(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公開番号】P2022011763
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2023-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000120076
【氏名又は名称】URO電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】宇呂 嘉晃
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0130842(US,A1)
【文献】特開昭52-042636(JP,A)
【文献】特開2011-100441(JP,A)
【文献】特開平03-087430(JP,A)
【文献】実開平03-029565(JP,U)
【文献】特開平05-018126(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 11/00
G08B 5/22
G08B 25/04
G08B 21/02
A47K 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレの個室内において便器の前方に設置され、前記個室内の在室者の有無を赤外線によって検知する検知部を有する在室検知装置と、
前記個室の使用状況を表示する表示装置と、
前記在室検知装置に接続され、前記表示装置と直接的に接続されず、前記個室の扉の開閉状態を検知して検知結果を前記在室検知装置に出力する開閉検知装置と
記個室内の前記便器を自動洗浄可能な洗浄装置と、を備え、
前記在室検知装置は、前記検知部による前記在室者の有無の検知結果と前記開閉検知装置による前記開閉状態の検知結果とに基づいて前記表示装置による前記使用状況の表示と前記洗浄装置による前記便器の洗浄とを制御する制御部を更に有する、トイレシステム。
【請求項2】
前記制御部は、前記開閉検知装置によって前記扉の閉状態が検知され、かつ、前記検知部によって前記在室者が検知された場合に、前記個室が使用中である旨を表示するように前記表示装置を制御し、その後、前記検知部によって前記在室者が検知されなくなった場合に、前記便器を洗浄するように前記洗浄装置を制御する、請求項1に記載のトイレシステム。
【請求項3】
前記開閉検知装置は、前記扉に設置されたマグネットの接離状態に基づいて前記扉の開閉状態を検知する、請求項1または2に記載のトイレシステム。
【請求項4】
前記表示装置は、前記トイレから離れた場所に設置され、前記制御部は、無線通信または有線通信によって前記表示装置による前記使用状況の表示を制御し、
前記制御部は、前記開閉検知装置によって前記扉の閉状態が検知され、かつ、前記赤外線を用いて前記検知部によって前記在室者が検知されたときからの経過時間を測定し、前記経過時間が設定時間に達した場合にアラートを出力するように前記表示装置および前記洗浄装置の少なくとも一方を制御する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトイレシステム。
【請求項5】
前記個室は複数設置されており、各個室内には互いに異なる識別番号が対応付けられた個室毎の在室検知装置が備えられ、
前記表示装置は、個室毎の在室検知装置のそれぞれの制御部による前記使用状況の表示の制御と、個室毎の在室検知装置のそれぞれに対応付けられた前記識別番号とに基づいて、個室毎の使用状況を表示する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトイレシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、トイレの個室の在室表示を行う技術が提案されていた。例えば、特許文献1では、トイレの個室内に設けられた赤外線センサによって在室者の有無を検知し、検知された在室者の有無を表示器に表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実願昭63-162837号のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来は、在室表示用のシステムと便器の自動洗浄用のシステムとがユニット化されていなかったため、両システムを別作業で設置しなければならず、また、設置作業が複雑になることもあった。これにより、従来は、システムの設置作業に手間と時間がかかるといった問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明は、在室表示用のシステムと自動洗浄用のシステムとをユニット化することでシステムの設置作業の容易性および迅速性を向上させることができるトイレシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るトイレシステムは、
トイレの個室内に設置され、前記個室内の在室者の有無を検知する検知部を有する在室検知装置と、
前記在室検知装置に接続され、前記個室の扉の開閉状態を検知して検知結果を前記在室検知装置に出力する開閉検知装置と、
前記個室の使用状況を表示する表示装置と、
前記個室内の便器を自動洗浄可能な洗浄装置と、を備え、
前記在室検知装置は、前記検知部による前記在室者の有無の検知結果と前記開閉検知装置による前記開閉状態の検知結果とに基づいて前記表示装置による前記使用状況の表示と前記洗浄装置による前記便器の洗浄とを制御する制御部を更に有する。
【0007】
前記トイレシステムにおいて、
前記制御部は、前記開閉検知装置によって前記扉の閉状態が検知され、かつ、前記検知部によって前記在室者が検知された場合に、前記個室が使用中である旨を表示するように前記表示装置を制御し、その後、前記検知部によって前記在室者が検知されなくなった場合に、前記便器を洗浄するように前記洗浄装置を制御してもよい。
【0008】
前記トイレシステムにおいて、
前記開閉検知装置は、前記扉に設置されたマグネットの接離状態に基づいて前記扉の開閉状態を検知してもよい。
【0009】
前記トイレシステムにおいて、
前記表示装置は、前記トイレから離れた場所に設置され、前記制御部は、無線通信または有線通信によって前記表示装置による前記使用状況の表示を制御し、
前記制御部は、前記開閉検知装置によって前記扉の閉状態が検知され、かつ、前記検知部によって前記在室者が検知されたときからの経過時間を測定し、前記経過時間が設定時間に達した場合にアラートを出力するように前記表示装置および前記洗浄装置の少なくとも一方を制御してもよい。
【0010】
前記トイレシステムにおいて、
前記個室は複数設置されており、各個室内には互いに異なる識別番号が対応付けられた個室毎の在室検知装置が備えられ、
前記表示装置は、個室毎の在室検知装置のそれぞれの制御部による前記使用状況の表示の制御と、個室毎の在室検知装置のそれぞれに対応付けられた前記識別番号とに基づいて、個室毎の使用状況を表示してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、在室表示用のシステムと自動洗浄用のシステムとをユニット化することでシステムの設置作業の容易性および迅速性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1の実施形態によるトイレシステムを示す平面図である。
図2】第1の実施形態によるトイレシステムを示すブロック図である。
図3】第1の実施形態によるトイレシステムの動作例を示すフローチャートである。
図4】第2の実施形態によるトイレシステムを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係るトイレシステムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上、実際の比率とは異なる場合があり、また、構成の一部が図面から省略される場合がある。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態によるトイレシステム1を示す平面図である。図1に示すように、トイレシステム1は、洗浄装置の一例ある水洗駆動装置2と、表示装置3と、開閉検知装置4と、在室検知装置5とを備える。図2は、第1の実施形態によるトイレシステム1を示すブロック図である。図2に示すように、在室検知装置5は、検知部51と、制御部52とを有する。表示装置3は、表示部31と表示制御部32とを有する。以下、これらのトイレシステム1の構成部について詳細に説明する。
【0015】
水洗駆動装置2は、トイレの個室6内の便器7を自動洗浄可能な装置である。水洗駆動装置2は、例えば有線によって在室検知装置5に接続されている。水洗駆動装置2は、在室検知装置5の制御部52からの制御信号S1にしたがって便器7に設置されたタンク8内の水を自動的に便器7内に排水させることで便器7を自動水洗する。制御信号S1の具体的な態様は特に限定されず、例えば、電圧信号や電流信号であってもよい。水洗駆動装置2は、既設トイレの水洗レバー部を加工することなく設けることができ、水洗レバー部の操作による手動水洗もできる構成であってもよい。また、水洗駆動装置2は、トイレ使用中の音を流水音などの擬音で聞こえにくくする擬音出力機能を備えていてもよい。
【0016】
表示装置3は、個室6の外部に設置され、個室6内の在室者の有無を表示する装置である。より具体的には、表示装置3は、在室検知装置5と無線で接続され、表示装置3の表示制御部32は、在室検知装置5の制御部52からの無線通信による制御信号S2に基づいて、表示部31に個室6の使用状況を表示する。表示装置3は、在室検知装置5と有線で接続され、表示装置3の表示制御部32は、在室検知装置5の制御部52からの有線通信による制御信号に基づいて、表示部31に個室6の使用状況を表示してもよい。なお、表示装置3は、開閉検知装置4とは直接的には接続されていない。表示装置3は、トイレから離れた場所に設置されていてもよい。トイレから離れた場所に表示装置3を設置することで、トイレから離れた場所から使用状況を把握することができるので、トイレの混雑を緩和することができる。表示部31は、LED表示や液晶表示等によって使用状況を表示してもよい。図1に示される例において、表示装置3は、男性用トイレの表示板を満室時に点灯表示および空室時に消灯し、または、満室時と空室時とで異なる色に表示することで、男性用トイレの個室6の使用状況を表示し、また、女性用トイレの表示板を満室時に点灯表示および空室時に消灯し、または、満室時と空室時とで異なる色に表示することで、女性用トイレの個室の使用状況を表示する態様である。ただし、本発明はこのような使用状況の表示態様には限定されない。表示制御部32は、例えばCPU等のハードウェアで構成することができる。表示制御部32の一部をソフトウェアで構成してもよい。
【0017】
開閉検知装置4は、在室検知装置5と例えば有線で接続され、個室6の扉9の開閉状態を検知して検知結果を在室検知装置5に出力する。より具体的には、開閉検知装置4は、扉9に設置されたマグネット10の開閉検知装置4への接離状態を検出し、検出された接離状態に基づいて扉9の開閉状態を検知する。開閉検知装置4は、例えば、リードスイッチを備えたマグネットセンサであってもよい。
【0018】
在室検知装置5は、トイレの個室6内に設置され、個室6内の在室者の有無を検知する装置である。図1に示される例において、在室検知装置5は、個室6内において便器7の前方の壁面に設置されている。在室検知装置5の検知部51は、例えば赤外線等によって個室6内の在室者の有無を検知する。在室検知装置5の制御部52は、検知部51による在室者の有無の検知結果と、開閉検知装置4による扉9の開閉状態の検知結果とに基づいて、表示装置3による個室6の使用状況の表示と水洗駆動装置2による便器7の洗浄とを制御する。
【0019】
具体的には、制御部52は、開閉検知装置4によって扉9の閉状態が検知され、かつ、検知部51によって在室者が検知された場合に、個室6が使用中である旨を表示するように制御信号S2で表示装置3を制御する。一方、制御部52は、開閉検知装置4によって扉9の開状態が検知され、または、検知部51によって在室者が検知されなかった場合に、個室6が空いている旨を表示するように制御信号S2で表示装置3を制御する。
【0020】
また、制御部52は、開閉検知装置4によって扉9の閉状態が検知され、かつ、検知部51によって在室者が検知された後に、検知部51によって在室者が検知されなくなった場合に、便器7を洗浄するように制御信号S1で水洗駆動装置2を制御する。
【0021】
また、制御部52は、開閉検知装置4によって扉9の閉状態が検知され、かつ、検知部51によって在室者が検知されたときからの経過時間を測定し、経過時間が設定時間に達した場合にアラートを出力するように表示装置3および水洗駆動装置2の少なくとも一方を制御してもよい。アラートを出力することで、トイレの利用の安全性を向上させることができる。表示装置3によるアラートは、通常とは異なる態様での使用状況の表示(例えば、点滅表示)によって行ってもよい。水洗駆動装置2によるアラートは、通常とは異なる態様での音声出力(例えば、不快音の出力)によって行ってもよい。制御部52は、例えばCPUやデータの送受信回路等のハードウェアで構成することができる。制御部52の一部をソフトウェアで構成してもよい。
【0022】
次に、第1の実施形態によるトイレシステム1の動作例について説明する。図3に示すように、先ず、制御部52は、開閉検知装置4から出力された検知結果に基づいて、扉9の閉状態が検知されたか否かを判定する(ステップS1)。
【0023】
扉9の閉状態が検知された場合(ステップS1:Yes)、制御部52は、検知部51の検知結果に基づいて、個室6内の在室者が検知されたか否かを判定する(ステップS2)。一方、扉9の閉状態が検知されなかった場合(ステップS1:No)、制御部52は、扉9の閉状態が検知されたか否かの判定を繰り返す(ステップS1)。
【0024】
個室6内の在室者が検知された場合(ステップS2:Yes)、制御部52は、表示装置3の制御によって表示装置3に個室6の使用中表示を行わせるとともに、経過時間の計測を開始する(ステップS3)。一方、個室6内の在室者が検知されなかった場合(ステップS2:No)、制御部52は、個室6内の在室者が検知されたか否かの判定を繰り返す(ステップS2)。
【0025】
表示装置3に個室6の使用中表示を行わせるとともに経過時間の計測を開始した後、制御部52は、検知部51の検知結果に基づいて、在室者が検知されなくなったか否かを判定する(ステップS4)。
【0026】
在室者が検知されなくなった場合(ステップS4:Yes)、制御部52は、水洗駆動装置2の制御によって水洗駆動装置2に便器7の自動水洗を行わせる(ステップS5)。一方、在室者が検知されている場合(ステップS4:No)、制御部52は、経過時間が予め設定された設定時間に達したか否かを判定する(ステップS8)。
【0027】
経過時間が設定時間に達した場合(ステップS8:Yes)、制御部52は、表示装置3および水洗駆動装置2の少なくとも一方にアラートを出力させる(ステップS9)。アラートを出力させた後、制御部52は、在室者が検知されなくなったか否かの判定を繰り返す(ステップS4)。
【0028】
一方、経過時間が設定時間に達していない場合(ステップS8:No)、制御部52は、在室者が検知されなくなったか否かの判定を繰り返す(ステップS4)。
【0029】
水洗駆動装置2に便器7の自動水洗を行わせた後、制御部52は、開閉検知装置4の検知結果に基づいて、扉9の開状態が検知されたか否かを判定する(ステップS6)。
【0030】
扉9の開状態が検知された場合(ステップS6:Yes)、制御部52は、経過時間の計測を中止する(ステップS7)。
【0031】
一方、扉9の開状態が検知されなかった場合(ステップS6:No)、制御部52は、経過時間が予め設定された設定時間に達したか否かを判定する(ステップS10)。
【0032】
経過時間が設定時間に達した場合(ステップS10:Yes)、制御部52は、表示装置3および水洗駆動装置2の少なくとも一方にアラートを出力させる(ステップS11)。アラートを出力させた後、制御部52は、扉9の開状態が検知されたか否の判定を繰り返す(ステップS6)。
【0033】
一方、経過時間が設定時間に達していない場合(ステップS10:No)、制御部52は、扉9の開状態が検知されたか否かの判定を繰り返す(ステップS6)。
【0034】
次に、以上のように構成された第1の実施形態によるトイレシステム1がもたらす作用効果について説明する。
【0035】
従来のトイレシステムでは、在室表示用のシステムが開閉検知装置4と表示装置3とで構成され、自動洗浄用のシステムが在室検知装置5と水洗駆動装置2とで構成されており、これら在室表示用のシステムと自動洗浄用のシステムとは互いに独立していた。このため、在室表示用のシステムと自動洗浄用のシステムとを別作業で設置しなければならず、また、開閉検知装置4と表示装置3とを有線で接続する等の複雑な作業も要していた。これにより、従来は、システムの設置作業に手間と時間がかかっていた。
【0036】
これに対して、第1の実施形態によるトイレシステム1によれば、開閉検知装置4と在室検知装置5とを接続し、表示装置3による個室6の使用状況の表示の制御と水洗駆動装置2による自動洗浄の制御とを在室検知装置5側で統括して行うことができる。すなわち、第1の実施形態によるトイレシステム1によれば、在室表示用のシステムと自動洗浄用のシステムとをユニット化することができる。これにより、在室表示用のシステムと自動洗浄用のシステムとを同時に設置することができ、設置作業の容易性および迅速性を向上させることができる。
【0037】
(第2の実施形態)
次に、複数の個室6の使用状況を識別番号に基づいて表示する第2の実施形態について説明する。
【0038】
図4に示すように、第2の実施形態では、同一のトイレ内に個室6が複数設置されており、各個室6内には互いに異なる識別番号(図4に示す例において、識別番号1~3)が対応付けられた個室6毎の在室検知装置5が備えられている。
【0039】
表示装置3の表示制御部32(図2参照)は、個室6毎の在室検知装置5のそれぞれの制御部52(図2参照)による使用状況の表示の制御と、個室6毎の在室検知装置5のそれぞれに対応付けられた識別番号とに基づいて、個室6毎の使用状況を表示する。例えば、図4に示すように、表示制御部32は、在室者Pが検知されていない識別番号1および識別番号3の在室検知装置5の制御部52から個室6が空いている旨の表示を指令され、在室者Pが検知された識別番号2の在室検知装置5の制御部52から個室6が使用中である旨の表示を指令された場合には、「使用中1、空き2」と表示する。
【0040】
第2の実施形態によれば、複数の個室6に対応した使用状況の表示を行うことができるので、利便性を向上させることができる。
【0041】
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【0042】
また、上述した変形例を含む実施の形態で説明した構成の一部を組み合わせたり、置き換えたりすることも可能である。更に、上述した変形例を含む実施の形態で説明した構成の一部のみを適用することも可能である。これらの場合、本明細書に明示されたものの他、それぞれの構成から導かれる特有の構成を有する。
【符号の説明】
【0043】
1 トイレシステム
2 水洗駆動装置
3 表示装置
4 開閉検知装置
5 在室検知装置
51 検知部
52 制御部
6 個室
7 便器
図1
図2
図3
図4