(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】動的コンテンツ割り当てのための方法、システム及びコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240502BHJP
H04L 67/60 20220101ALI20240502BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20240502BHJP
H04N 21/262 20110101ALI20240502BHJP
【FI】
G06Q30/0241
H04L67/60
H04N21/258
H04N21/262
(21)【出願番号】P 2016571285
(86)(22)【出願日】2015-06-03
(86)【国際出願番号】 US2015034055
(87)【国際公開番号】W WO2015187869
(87)【国際公開日】2015-12-10
【審査請求日】2018-06-04
【審判番号】
【審判請求日】2021-07-12
(32)【優先日】2014-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2014-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2014-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511287994
【氏名又は名称】ヴィジブル ワールド リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】ハーバーマン セス
(72)【発明者】
【氏名】ブレス ロバート
(72)【発明者】
【氏名】マーカス クラウディオ
(72)【発明者】
【氏名】サザーン ジェームズ
【合議体】
【審判長】伏本 正典
【審判官】古川 哲也
【審判官】安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2008/124537(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0271070(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
H04N21/00-21/858
H04L67/00-67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって
一又は二以上のプロセッサと、
命令を記憶したメモリと、
を備え、
一又は二以上のプロセッサによって前記命令が実行されると、前記装置に、
少なくとも1つのサービス・プロバイダ・コンピューティング・デバイスから、最適化情報を受け取らせ、
前記最適化情報は、
一定の期間にわたって実行するように設定された広告キャンペーンに関連する第1の配信サイクルにおいて利用可能なインベントリと、
前記第1の配信サイクルにおけるインフラストラクチャ帯域幅制約と、
履歴ターゲット測定情報、及び、前記広告キャンペーンに対するインプレッションのターゲット数と、を示し、
さらに、前記装置に、
前記最適化情報に基づいて、少なくとも1つのコンテント・アセットのための予測されるビューワーシップ視聴率を含む少なくとも1つのインプレッション予測を生成させ、
前記少なくとも1つのインプレッション予測と前記第1の配信サイクルにおける前記インフラストラクチャ帯域幅制約とに基づいて、前記少なくとも1つのコンテント・アセットのための前記第1の配信サイクルの間のインベントリの割り当てを含む少なくとも1つのスケジュールの出力をもたらさせ、
一又は二以上のコンテンツ提示デバイスによる前記少なくとも1つのコンテンツ・アセットとの対話を示すターゲット測定情報を受け取らせ、
前記ターゲット測定情報と、前記広告キャンペーンの第2の配信サイクルにおけるインフラストラクチャ帯域幅制約と、前記少なくとも1つのインプレッション予測とに基づいて、前記少なくとも1つのコンテント・アセットのための前記第2の配信サイクルの間のインベントリの更新された割り当てを含む更新された少なくとも1つのスケジュールの出力をもたらさせ
、
前記第1の配信サイクルは、前記広告キャンペーンの期間全体を表し、
前記第2の配信サイクルは、前記ターゲット測定情報を受け取った後の前記広告キャンペーンの残りの期間を表す、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのコンテンツ・アセットは、広告を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記履歴ターゲット測定情報は、履歴テレビジョン視聴率情報、予測される視聴率及びインプレッションのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
コンピュータ実施方法であって、
少なくとも1つのサービス・プロバイダ・コンピューティング・デバイスから、最適化情報を受け取るステップを含み、
前記最適化情報は、
一定の期間にわたって実行するように設定された広告キャンペーンに関連する第1の配信サイクルにおいて利用可能なインベントリと、
前記第1の配信サイクルにおけるインフラストラクチャ帯域幅制約と、
履歴ターゲット測定情報、及び前記広告キャンペーンに対するインプレッションのターゲット数と、を示し、
方法は、さらに、
前記最適化情報に基づいて、少なくとも1つのコンテント・アセットのための予測されるビューワーシップ視聴率を含む少なくとも1つのインプレッション予測を生成するステップと、
前記少なくとも1つのインプレッション予測と前記第1の配信サイクルにおける前記インフラストラクチャ帯域幅制約とに基づいて、前記少なくとも1つのコンテント・アセットのための前記第1の配信サイクルの間のインベントリの割り当てを含む少なくとも1つのスケジュールの出力をもたらすステップと、
一又は二以上のコンテンツ提示デバイスによる前記少なくとも1つのコンテンツ・アセットとの対話を示すターゲット測定情報を受け取るステップと、
前記ターゲット測定情報と、前記広告キャンペーンの第2の配信サイクルにおけるインフラストラクチャ帯域幅制約と、前記少なくとも1つのインプレッション予測とに基づいて、前記少なくとも1つのコンテント・アセットのための前記第2の配信サイクルの間のインベントリの更新された割り当てを含む更新された少なくとも1つのスケジュールの出力をもたらすステップと、
を含
み、
前記第1の配信サイクルは、前記広告キャンペーンの期間全体を表し、
前記第2の配信サイクルは、前記ターゲット測定情報を受け取った後の前記広告キャンペーンの残りの期間を表す、
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのコンテンツ・アセットは、広告を含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記履歴ターゲット測定情報は、履歴テレビジョン視聴率情報、予測される視聴率及びインプレッションのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
コンピュータ可読命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読命令が実行されると、プロセッサに、
少なくとも1つのサービス・プロバイダ・コンピューティング・デバイスから最適化情報を受け取るステップを実行させ、
前記最適化情報は、
一定の期間にわたって実行するように設定された広告キャンペーンに関連する第1の配信サイクルにおいて利用可能なインベントリと、
前記第1の配信サイクルにおけるインフラストラクチャ帯域幅制約と、
履歴ターゲット測定情報、及び、前記広告キャンペーンに対するインプレッションのターゲット数と、を示し
さらに、プロセッサに、
前記最適化情報に基づいて、少なくとも1つのコンテント・アセットのための予測されるビューワーシップ視聴率を含む少なくとも1つのインプレッション予測を生成するステップと、
前記少なくとも1つのインプレッション予測と前記第1の配信サイクルにおける前記インフラストラクチャ帯域幅制約とに基づいて、前記少なくとも1つのコンテント・アセットのための前記第1の配信サイクルの間のインベントリの割り当てを含む少なくとも1つのスケジュールのアウトプットをもたらすステップと、
一又は二以上のコンテンツ提示デバイスによる前記少なくとも1つのコンテンツ・アセットとの対話を示すターゲット測定情報を受け取るステップと、
前記ターゲット測定情報と、前記広告キャンペーンの第2の配信サイクルにおけるインフラストラクチャ帯域幅制約と、前記少なくとも1つのインプレッション予測とに基づいて、前記少なくとも1つのコンテント・アセットのための前記第2の配信サイクルの間のインベントリの更新された割り当てを含む更新された少なくとも1つのスケジュールの出力をもたらすステップと、
を実行され
、
前記第1の配信サイクルは、前記広告キャンペーンの期間全体を表し、
前記第2の配信サイクルは、前記ターゲット測定情報を受け取った後の前記広告キャンペーンの残りの期間を表す、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項8】
前記履歴ターゲット測定情報は、履歴テレビジョン視聴率情報、予測される視聴率及びインプレッションのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項7に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、消費者へのコンテンツの割り当てに関し、より具体的には、コンテンツ・インベントリ、履歴情報、及び/又はコンテンツ対話予測を考慮して、コンテンツ・プロバイダの目的に基づいてコンテンツ伝送のスケジューリングを動的に最適化することに関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2014年6月3日に出願された米国仮出願番号第62/007,061号、2014年12月4日に出願された米国仮出願番号第62/087,650号、及び2014年12月9日に出願された米国仮出願番号第62/089,557号の利益を主張し、これらの内容は、本明細書で完全に記載されるようにその全体が引用により組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
放送テレビジョン・スケジューリング及び/又はトラフィック及び課金システムのような従来の媒体スケジューリング・システムは、広範な静的インベントリ・ユニットに基づいて広告コンテンツをスケジュールする。一般的には、こうしたスケジューリング・システムは、更新されたオーディエンス(audience)又はインベントリ値情報に基づいて、アクティブな(即ち、「実行中の(in flight)」)広告キャンペーンを修正し、個々のキャンペーン広告のスケジュールを最適化することができない。従って、全国的なネットワーク又はケーブル及び衛星プロバイダのようなインベントリ保有者は、そのインベントリの収益機会を完全に利用することはできず、そのシステム上で実行されている広告キャンペーンから得られる潜在的な収益の5~15%の範囲から利益を得ることができない。
【0003】
広告キャンペーンの終わりに、インベントリ保有者は、一般的には、ビューア・インプレッション・ベースのキャンペーン・ゴールなどの広告主のメシア・ゴールに対して過剰に配信(over-delivery)又は過少に配信(under-delivery)する。過剰配信である場合、インベントリ保有者は、本質的に、広告インベントリを提供し、一方、過少配信である場合、インベントリ保有者は、差を埋めるためにより多くの媒体を広告主に割り当てる傾向がある。従って、インベントリ保有者システムは、広告キャンペーンの間にインベントリを効率的、効果的、かつ動的に割り当てて、インベントリの収益機会を最適にしながら、キャンペーン・ゴールの過剰配信又は過少配信を最小にするように適合されたシステム及び方法から利益を得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、記載される特定のシステム、デバイス及び方法に限定されるものではなく、これらは変化し得る。説明で用いられる用語は、特定のバージョン又は実施形態を説明することを目的としたものにすぎず、範囲を限定することを意図したものではない。
【0005】
1つの実施形態において、コンテンツ割り当てを最適化するためのシステムが、プロセッサと、プロセッサと動作可能に通信する非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを備えることができる。コンピュータ可読記憶媒体は1つ又はそれ以上のプログラミング命令を含み、該プログラミング命令は、実行時にプロセッサに、少なくとも1つのサービス・プロバイダ・コンピューティング・デバイスからインベントリ情報を受け取らせ、履歴ターゲット測定情報及び少なくとも1つのコンテント・アセットと関連付けられたコンテンツ発信源情報を受け取らせ、履歴ターゲット測定情報及びインベントリ情報に基づいて、少なくとも1つのインプレッション予測を生成させ、コンテンツ発信源情報及び少なくとも1つのインプレッション予測に基づいて、少なくとも1つの最適化されたスケジュールを生成させ、少なくとも1つの最適化されたスケジュールに従って少なくとも1つのコンテンツ・アセットを複数のターゲットに提示するために、少なくとも1つの最適化されたスケジュールを、少なくとも1つのコンテンツ・トラフィック・コンピューティング・デバイスに伝送させ、複数のターゲットによる少なくとも1つのコンテンツ・アセットとの対話を示すターゲット測定情報を受け取らせ、ターゲット測定情報に基づいて、再最適化される更新された少なくとも1つの最適化されたスケジュールを生成させる。
【0006】
1つの実施形態において、コンテンツ割り当てを最適化するためのコンピュータ実施方法が、プロセッサにより、インベントリ情報を受け取るステップと、履歴ターゲット測定情報及び少なくとも1つのコンテント・アセットと関連付けられたコンテンツ発信源情報を受け取るステップと、履歴ターゲット測定情報及びインベントリ情報に基づいて少なくとも1つのインプレッション予測を生成するステップと、コンテンツ発信源情報及び少なくとも1つのインプレッション予測に基づいて少なくとも1つの最適化されたスケジュールを生成するステップと、少なくとも1つの最適化されたスケジュールに従って少なくとも1つのコンテンツ・アセットを複数のターゲットに提示するために、少なくとも1つの最適化されたスケジュールを、少なくとも1つのコンテンツ・トラフィック・コンピューティング・デバイスに伝送するステップと、複数のターゲットによる少なくとも1つのコンテンツ・アセットとの対話を示すターゲット測定情報を受け取るステップと、ターゲット測定情報に基づいて再最適化される、更新された少なくとも1つの最適化されたスケジュールを生成するステップと、を含むことができる。
【0007】
1つの実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体が、コンテンツ割り当てを最適化するように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードを有することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのサービス・プロバイダ・コンピューティング・デバイスからインベントリ情報を受け取るように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードと、履歴ターゲット測定情報及び少なくとも1つのコンテント・アセットと関連付けられたコンテンツ発信源情報を受け取るように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードと、履歴ターゲット測定情報及びインベントリ情報に基づいて、少なくとも1つのインプレッション予測を生成するように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードと、コンテンツ発信源情報及び少なくとも1つのインプレッション予測に基づいて、少なくとも1つの最適化されたスケジュールを生成するように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードと、少なくとも1つの最適化されたスケジュールに従って少なくとも1つのコンテンツ・アセットを複数のターゲットに提示するために、少なくとも1つの最適化されたスケジュールを、少なくとも1つのコンテンツ・トラフィック・コンピューティング・デバイスに伝送するように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードと、複数のターゲットによる少なくとも1つのコンテンツ・アセットとの対話を示すターゲット測定情報を受け取るように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードと、ターゲット測定情報に基づいて再最適化される、更新された少なくとも1つの最適化されたスケジュールを生成するように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードと、を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】幾つかの実施形態による、例証となる管理システムを示す。
【
図2】幾つかの実施形態による、コンテンツ割り当てを最適化する方法の例証となるフロー図を示す。
【
図3】幾つかの実施形態による、コンテンツ割り当てを最適化する方法の例証となるフロー図を示す。
【
図4】幾つかの実施形態による、例証となる最適化されたコンテンツ提示システムを示す。
【
図5】幾つかの実施形態に従って構成される方法及びシステムを用いて解決される例証となる問題を示す。
【
図6】1つの実施形態による、プログラム命令を含む又は実装するために使用することができる例証となる内部ハードウェアのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示全体を通して、構成物が、特定のコンポーネントを「有する」、「含む」、又は「備える」として記述される場合、又は処理、特定の処理ステップを「有する」、「含む」、又は「備える」として記述される場合、本教示の構成物は、記載されたコンポーネントを本質的に含むか、又は含み、本教示の処理は、記載される処理ステップを本質的に含むか、又は含むものとされる。
【0010】
本開示では、要素又はコンポーネントが、記載される要素又はコンポーネントのリストに含まれる及び/又はこれから選択されると記載される場合、要素又はコンポーネントは、記載される要素又はコンポーネントのいずれか1つとすることができ、記載される要素又はコンポーネントの2つ又はそれより多くから成るグループから選択できることを理解されたい。さらに、本明細書に記述される構成、装置、システム、及び/又は方法の要素及び/又は特徴は、本明細書において明示的又は暗示的に関わらず、本教示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の方法で組み合わせることが可能であることを理解されたい。
【0011】
「含む(include)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「有する(have)」、「有する(has)」、又は「有している(having)」という用語の使用は、他に具体的に明示されない限り、一般に開放型(open-ended)であり、非限定的であることを理解する必要がある。本明細書で用いられる場合、「備える(comprising)」という用語は、「限定されるわけではないが含んでいる(including)」ことを意味する。
【0012】
本明細書における単数形の使用は、他に具体的に明示されない限り、複数形を含む(逆もまた同様である)。さらに、単数形の形態「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「the(その)」は、他に具体的に明示されない限り、複数形を含む。さらに、「約(about)という用語の使用が量的な値の前にある場合、他に具体的に明示されない限り、本教示はまた、特定の量的な値自体も含む。
【0013】
ステップの順序、又は特定の動作を実行するための順序は、本教示が動作可能なままである限り重要ではないことを理解されたい。さらに、2又はそれより多いステップ又は動作を同時に行うこともできる。
本説明に用いられる用語は、特定のバージョン又は実施形態を説明するだけのものであり、範囲を限定することを意図するものではない。
【0014】
説明される技術は、一般に、コンテンツ配信プランに従って、コンテンツ配信システム上でコンテンツ・アセット割り当て(又は、「スケジュール」若しくは「配信スケジュール」)を最適化するためのシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体に関する。配信プランは、例えば、広告コンテンツの広告キャンペーンを含む、コンテンツの配信を指定するように構成されたいずれかのタイプのスケジュール及び/又はプランを含むことができる。幾つかの実施形態において、コンテンツ・アセットは広告を含むことができ、コンテンツ配信プランは、予算、オーディエンス・リーチ又はインプレッション・ゴール、露出ゴールのフリークエンシー(頻度)等のような、広告主のゴールと関連付けられた広告キャンペーンを含むことができる。幾つかの実施形態において、コンテンツ・アセット割り当ては、コンテンツ・アセットについての配信又はブロードキャスト・スケジュールを含むことができる。幾つかの実施形態においては、コンテンツ割り当て管理システム(「管理システム」)は、例えば、コンテンツ・アセット、コンテンツ配信システム、ターゲット・オーディエンス、及び/又は実際のオーディエンスと関連付けられた現在の及び/又は履歴情報(例えば、「インプレッション」)に基づいて、スケジュールを分析、修正、最適化、又は他の方法で処理するように構成することができる。管理システムは、利用可能なインベントリ(「インベントリ領域」)内のスケジュールに従って配信されたコンテンツ・アセットとのオーディエンス対話に基づいて、コンテンツ・アセットを提示及び/又はスケジュールを最適化するための最適化されたスケジュールを生成することができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、特定の広告主のゴールに対する配信を確実にしながら、広告インベントリの所有者のための収益機会を最大にするために、媒体スケジュールにわたって広告コンテンツ・アセットを最適に割り当てる及び/又はその最適な割り当てを容易にするように構成することができる。
【0015】
本開示では広告主及び広告コンテンツを例で使用できるが、実施形態はこれに限定されず、実施形態に従って動作できるいずれのタイプ及び形態のコンテンツも本明細書で考えられる。コンテンツの限定されない例として、メッセージ、娯楽プログラミング、及び/又はこれらに限定されるものではないが、テレビジョン、ラジオ及び電子通信媒体(例えば、インターネット・ウェブ・サイト、モバイル・アプリケーション、「mobile apps」又は「apps」を含むソフトウェア・アプリケーション)を含む利用可能な媒体の何らかの形式を通じて利用可能な情報プログラミングを含む。
【0016】
キャンペーンは、一般に、共通のアイディア又はテーマによって関連付けられる一連のコンテンツ提示(例えば、「クリエイティブ」)を示すことができる。例示的なキャンペーンは、共通の製品又はサービスを含む種々の広告と関連付けられた広告キャンペーンを含むことができる。広告主は、同時に掲載する幾つかのキャンペーンを有することができる。各キャンペーンは、広告主のクリエイティブ、ターゲティングに対して複数週の長さであり、毎日の予算が変化する場合が多い。広告主コンテンツ発信源(originator)は、イベントリの大きなセット(例えば、テレビ局におけるタイム・スロット、ウェブ・ページ上のバナー広告のようなディスプレイ要素等)を購入することができ、購入されたインベントリへのキャンペーン・コンテンツのマッピングに関するコンテンツ発信源情報を提供することができる。
【0017】
インベントリは、一般に、1つ又はそれ以上の特定の時間の利用可能な受信者を含むことができる。幾つかの実施形態においては、インベントリは、複数のインベントリ・スロットを含むことができ、各スロットは、特定の時間の1つ又はそれ以上のターゲットを含むことができる。例えば、インベントリ・スロットは、特定のテレビジョン・チャンネルでのプライム・タイム視聴時間の間のケーブル・ネットワークのセット・トップ・ボックスのセットを含むことができる。各インベントリ・スロットは、コンテンツの内部配置に関連付けられるコストを示す値又は価格に関連付けることができる。
【0018】
幾つかの実施形態において、管理システムは、インベントリの領域内のコンテンツの配置を最適化するように構成することができる。例えば、ケーブル・ネットワーク・ユーザは、広告主ユーザのゴールとは異なる又は部分的に異なることがある特定のゴールのセットを有することがある。ケーブル・ネットワーク・ユーザは、とりわけ、利用可能なインベントリ・スロットに広告コンテンツを配置することで、並びに、例えば収益を生じるための高価値インベントリを保存するために低価値インベントリを用いて自身の内部広告ゴールを満足させることで、広告主からの広告収益を最大にするというゴールを有することができる。広告主ユーザは、特定の広告キャンペーンに対して割り当てられた時間及び予算内で特定の顧客層ターゲットのような、キャンペーン・ゴールに到達することに向けられたゴールを有することができる。
【0019】
幾つかの実施形態において、管理システムは、これらのプロセスの全て又は一部を支援及び/又は促進することを含む、コンテンツ・インベントリのプランニング、購入、割り当て、及び/又はこうしたプロセスを実行できるシステムとの通信のようなプロセスを含むことができる。例えば、媒体プランの全て又は一部は、手動での最適化の有無に関わらず自動的に最適化することができ、最適化及び/又は配信結果(例えば、インプレッション)は、語、数字、及び/又は図形表示を用いて定量化できる方式で表示することができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、ケーブル・テレビジョン・ネットワーク、衛星テレビジョン・ネットワーク、インターネット・サービス・プロバイダ・ネットワーク、テレコミュニケーション・ネットワーク(例えば、第三世代(3G)、第四世代(4G)、ロング・ターム・エボリューション(LTE)又は同様のものなどのモバイル通信技術を用いて)、及びコンテンツをコンテンツ提示デバイスに提供できる既存の又は将来の他のいずれかのタイプのシステムを含む、複数の異種システム上でコンテンツ・アセット及び/又はインベントリのプランニング、購入、スケジューリング、及び/又は割り当てを提供するように構成することができる。
【0020】
コンテンツ・アセット(又は「コンテンツ」)は、一般に、いずれかのタイプのデータ、情報、媒体、又は媒体を通じて表現し得るものを含むことができる。例証となる媒体は、テレビジョン、ラジオ、ブロードキャスト、ケーブル、衛星、及び/又はそのネットワーク(例えば、インターネット)形態のような、音声及び視覚媒体を含むことができる。コンテンツの例は、これらに限定されるものではないが、ビデオ、音声、映画、ビデオ・ゲーム、テレビジョン及びラジオ・プログラム、コマーシャル、ウェブサイト、イメージ、写真、テキスト、電子又はデジタル文書、情報フィード、ストリーミング・メディア、ソーシャル・メディア、ソーシャル・ネットワーク、及び/又はその組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態において、コンテンツは、テレビジョン広告、又は、制限なく、ウェブサイト広告、インターネット広告、サーチ・エンジン・マーケティング(SEM)、ソーシャル・メディア・マーケティング、及びモバイル機器広告を含むオンライン広告のような、広告を含むことができる。
【0021】
コンテンツ・アセットは、サーバ・プロバイダにより、種々のコンテンツ提示デバイスに配信又は放送ことができる。サービス・プロバイダは、一般に、コンテンツ・アセットをコンテンツ提示デバイスに提供することができるあらゆるタイプのエンティティ又は構造体を含むことができる。例えば、サービス・プロバイダは、テレビジョン放送ネットワーク、ケーブル・テレビジョン・ネットワーク、衛星テレビジョン・ネットワーク、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)、コンピューティング・デバイス広告ネットワーク、メディア配信ネットワーク、クラウド・コンピューティング・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、地上波ネットワーク、モバイル・ネットワーク、及び/又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。テレビジョン・ネットワークは、標準画質(SD)及び高画質(HD)ネットワークを含むことができる。
【0022】
幾つかの実施形態において、管理システムは、物理デバイス・プラットフォーム、ネットワーク、及び/又はサービス・プロバイダにわたって同時に動作するように構成することができる。例えば、コンテンツ・アセット、及び/又は広告キャンペーンのようなその配信スケジュールは、ケーブル・テレビ・システム上でのセット・トップ・ボックス、インターネット・サービス・プロバイダ・ネットワーク上での標準的なネットワーク通信プロトコル(例えば、イーサネット又はWi-Fi)を用いたモバイル・コンピューティング・デバイス、及び/又は標準的なテレコミュニケーション・プロトコル(例えば、3G、4G、LTE等)上でのスマート・フォン・デバイスと関連して、管理システムにより管理することができる。
【0023】
コンテンツ提示デバイスは、一般に、コンテンツ・アセットをビューア又は他のタイプのコンテンツ消費者に提示することができる、当業者に現在知られている又は将来開発されるあらゆるデバイスを含むことができる。コンテンツ提示デバイスの限定されない例として、テレビジョン、スマート・テレビジョン、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、タブレット・コンピューティング・デバイス、スマートフォン、パーソナル・コンピュータ(PC)、ディスプレイ・モニタ又は端末、ラジオ、オーディオ機器、スピーカ、ヘッドフォン、触覚デバイス、電子読取装置(「e-リーダー」)、発光ダイオード(LED)デバイス、有機LED(OLED)デバイス、ウェアラブル・スクリーン、セット・トップ・ボックス、衛星放送受信機、ビデオ・オン・デマンド(VOD)受信機、コンテンツ受信機(例えば、米国カリフォルニア州Cupertino所在のApple Inc.により製造されるApple TV(登録商標)、米国カリフォルニア州Saratoga所在のRoku,Inc.により製造されるRoku(登録商標))、デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)、パーソナル・ビデオ・レコーダ(PVR)、ハードドライブ、フラッシュドライブ、ストレージサーバ、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)デバイス、Blu-ray(商標)デバイス等を挙げることができる。受信者、ビューア、オーディエンス・メンバー等は、一般に、コンテンツ提示デバイスを用いた、コンテンツ・アセットを個々に閲覧し、消費し、記録し、ストリーミングし、又は他の方法でこれと対話することができる。
【0024】
コンテンツ発信源は、サービス・プロバイダによる配信のためにコンテンツ・アセットを提供できるあらゆるエンティティとすることができる。コンテンツ発信源は、広告主、広告代理店、テレビ・スタジオ又は放送ネットワーク、ラジオ・チャンネル、ウェブサイト・プロバイダ、VODサービス、コンテンツ保存及び配信サービス等のような、当業者に既知のあらゆるタイプのコンテンツ開発者を含むことができる。広告主コンテンツ発信源は、限定なく、広告キャンペーン情報、キャンペーン・ゴール及び/又は制約、キャンペーン・ターゲット情報等を含むことができるコンテンツ発信源情報に従ってサービス・プロバイダにより配信しようとする1つ又はそれ以上の製品又はブランドと関連付けられた広告コンテンツ・アセットを有することができる。ゴールは、一般的には、露出ターゲットの予算及びリーチ(reach)とフリークエンシーの組み合わせとして表わされる。一般的に、コンテンツ発信源(又は、「購入者(buyer)」)は、予算内に留まろうとすると同時に、可能な限りキャンペーン・ゴールを満足させる、又はこれに近付こうとすることができる。コンテンツ発信源及び/又はサービス・プロバイダは、視聴率(rating)データ、インベントリ価格設定、及びコマーシャル又はTVスポット・ローテーションのような種々の情報を見て、ゴールに対するインベントリの最適な割り当てを得ることができる。このプロセスは、単一の広告を有する単一の製品に対して、又は複数の広告(例えば、異なるターゲット層オーディエンス)を有する単一の製品に対して、複数の製品(例えば、各製品が1又はそれ以上の広告と関連付けられる)に対して、複数の広告主(例えば、それぞれ1又はそれ以上の広告を有する)、又はその種々の組み合わせに対して実行することができる。
【0025】
幾つかの実施形態において、管理システムは、コンテンツ・アセットを配信するための第1のスケジュール(例えば、第1又は最初の配信)を受け取ることができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、第1のスケジュールを生成することができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、第1のスケジュールを生成することができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、最適化されたスケジュールを生成するために用いることができる最適化情報を受け取ることができる。最適化情報は、これらに限定されるものではないが、ターゲット受信者と関連付けられた情報、履歴測定情報(例えば、「視聴率」)、コンテンツ発信源ゴール及び/又は制約、インベントリ情報等を含むことができる。幾つかの実施形態において、インベントリ情報は、インベントリ可用性情報を含むことができる。幾つかの実施形態において、インベントリ情報には、スケジュールの以前のログのファイルを介してアクセスすることができ、このファイルは、利用可能な広告ユニットの予想されるネットワーク及び時間プレイアウト(play out)を詳述するインベントリ保有者から、ある一定の間隔(例えば、毎日、1時間ごと等)で生成され、利用可能にされたファイルを含むことができる。幾つかの実施形態において、履歴測定情報は、ターゲット層に従ってセグメント化された測定情報(「履歴ターゲット測定情報」)を含む視聴率情報(即ち、Nielsen(登録商標)視聴率)を含むことができる。幾つかの実施形態において、履歴測定情報は、同じ又は同様のコンテンツ・アセットの以前の配信に基づいて、現在のコンテンツ・アセットについての予想視聴率を含むことができ、又はそれと関連付けるように使用することができる。例えば、履歴ターゲット測定情報を取得して、類似のターゲット・オーディエンス(例えば、プライムタイム・アワー中の18~49才の男性)に関する類似のコンテンツ・アセットの以前の視聴率に基づいて、特定のターゲット・オーディエンスに配信される特定の製品のコンテンツ・アセットについての視聴率を予測又は予想することができる。
【0026】
幾つかの実施形態において、コンテンツ発信源情報は、広告スケジュール又はキャンペーン、キャンペーン・ゴール、及び/又はキャンペーン制限に関する情報を含むことができる。例えば、各広告主は、特定の期間にわたってターゲット・レベルのビューワーシップ(viewership)と共に、ターゲット・オーディエンスを定めることができる。さらに、各広告主は、その広告コンテンツ・アセットをどこに又はいつ配信(又は「プレイアウト」)できるかを設定することができる。例えば、広告主は、広告を子供のネットワーク上で、一晩中、又は特定のマーケット若しくは区域でプレイアウトするのを望まないことがある。広告主は、インベントリ保有者により販売された外部広告主であってもよく、又は広告主は、プログラミング又は他の製品を販売促進しているインベントリ保有者であってもよい。ゴールは、特定の期間(例えば、2週間にわたって実行するように設定されたキャンペーン)、特定のオーディエンスに対するインプレッションのターゲット数(例えば、年齢18~49才の成人からの1,000,000のインプレッション)といった、当業者には周知の種々のタイプのゴールを用いて定めることができる。ゴールは、キャンペーンの間にゴールを調整するために収集されたものとして使用できる測定可能なビューワーシップ・メトリックに関して述べることができる。2週間のキャンペーンにわたって1,000,000のインプレッション・ゴールを有する例において、第1の週の後、20,000インプレッションが配信された後、第2の週についてのゴールは、800,000インプレッションとなる。
【0027】
幾つかの実施形態において、管理システムは、最適化情報に基づいて、インプレッション予測を生成することができる。例えば、管理システムは、履歴ターゲット測定情報及びインベントリ情報に基づいてインプレッション予測を生成することができる。幾つかの実施形態において、インプレッション予測は、インベントリ及び/又は全体の潜在的スケジュールにわたる広告社のターゲット・オーディエンスに対する予想されるビューワーシップ視聴率及びインプレッションを含むことができる。幾つかの実施形態において、インプレッション予測は、広告を見る可能性があるビューワーシップ・フットプリントに基づいて計算することができる。
【0028】
幾つかの実施形態において、管理システムは、インプレッション予測及びコンテンツ発信源情報に基づいて、最適化されたスケジュールを生成することができる。幾つかの実施形態において、最適化されたスケジュールは、既存のスケジュールを最適化する(又は、再最適化する)ことを含むことができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、コンテンツ・アセットを配信するために、最適化されたスケジュールを実施することができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、最適化されたスケジュールを、サービス・プロバイダ、及び/又はコンテンツ・トラフィッキング又はスケジューリング・コンポーネントのような、サービス・プロバイダのコンポーネントに伝送し、最適化されたスケジュールを実施することができる。
【0029】
幾つかの実施形態において、管理システムは、最適化されたスケジュールのようなスケジュールに従って配信されたコンテンツ・アセットとの受信者対話と関連付けられたターゲット測定情報を受け取ることができる。ターゲット測定情報は、ターゲット・オーディエンスについてのビューワーシップ視聴率を含むことができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、他の最適化情報と組み合わせたターゲット測定情報に基づいて、最適化されたスケジュールを再最適化することができる。
【0030】
一般に、管理システム及びそこで用いられる方法は、そのターゲット・オーディエンスに対して広告主を効率的に配置することによって、インベントリの総売上収益を最大化するように動作することができる。管理システムは、インベントリのユニットが、広告主のターゲット・オーディエンス対してどのように評価するかに従って媒体を配置するヒューリスティック分析を用いることができる。さらに、広告主スポットには、それらがターゲット・ゴールからどれくらい離れているかに基づいて優先順位が与えられる。幾つかの実施形態において、低い働きをしている広告主にはより高い優先順位が与えられ、そこで、より高い優先順位は、低い働きをしている広告主並びに他の広告主がそのゴールを達成することを保証するために順番に割り当てられる。インベントリ所有者は、価格設定、履歴関係、又は本明細書で説明される種々の他の要因に基づいて、必要に応じて広告主に優先順位を設定することができる。
【0031】
幾つかの実施形態において、管理システムにより用いられる配置するヒューリスティック分析は、制限なく、インベントリのユニットが、コンテンツ発信源の予測ターゲット・オーディエンスに対してどれだけ高く評価するか、広告主ユニットがそのターゲット・ゴールからどれくらい離れているか、より高い優先順位を、そのキャンペーン又は他の配信ゴールに到達するためにそれを必要とするコンテンツ・アセットに与えるために、コンテンツ発信源が過少ペーシングであるかどうか、特別のコンテンツ発信源の関係又は価格設定、及び/又はネットワーク、日、時間、プログラミング、地理等に対するコンテンツ発信源により指定された制約を含む、種々の条件に基づいて、コンテンツ・アセットをスケジュールしようと試みることができる。
【0032】
幾つかの実施形態において、管理システムは、ネットワーク、時間、プログラミング、地理、予算等に対する指定された制約を維持しながら、各広告主スポットを配置することができる。幾つかの実施形態において、管理システムは、全ての広告主スポットが最適に配置される、スケジュールの以前のログに類似した最適化されたスケジュールを出力することができる。幾つかの実施形態において、最適化されたスケジュールは、そのトラフィック及び課金システム等に入るためのインベントリ保有者にサブミットされた、ゲートウェイへの命令として働くことができる。幾つかの実施形態において、ゲートウェイは、最適化されたスケジュール命令が自動的に通るために使用できるインベントリ保有者の挿入経路内に取り付けられたサーバ・コンピューティング・デバイスである。ひとたびビューワーシップ・データのような測定情報が利用可能にされると(例えば、Nielsen(登録商標)データ、セット・トップ・ボックス・データ、又は他のソースを通じて)、その情報を用いて、広告主ゴールのようなコンテンツ発信源情報に対して広告主キャンペーンの進行度を更新することができる。各広告主がそのゴールに対して過少配信か又は過剰配信かに基づいて、再最適化されたスケジュールにより翌日のスケジュールに対するペーシングを適切に調整することができる。
【0033】
図1は、幾つかの実施形態による例証となる管理システムを示す。
図1に示されるように、サービス・プロバイダ105は、コンテンツを種々のコンテンツ提示デバイス115a-nに配信するように構成することができる。例えば、サービス・プロバイダ105は、テレビ番組及び広告を加入者のセット・トップ・ボックス115b及び/又はテレビジョン114cに配信するように構成されたケーブル・テレビジョン・プロバイダとすることができる。サービス・プロバイダ105は、サービス・プロバイダ・コンピューティング・デバイス125a-nを含むことができ、履歴測定情報、インベントリ情報、及び/又は、サービス・プロバイダ及び/又はコンテンツ・アセットの配信と関連付けられた他の情報を含むことができるサービス・プロバイダ・データベース130と通信することができる。幾つかの実施形態において、サービス・プロバイダ・データベース130は、Nielsen(登録商標)視聴率データベースのような第三者データベースを含むことができる。サービス・プロバイダ105は、インベントリを保持し、広告料を決定し、将来のキャンペーン当業者を構成するためなどに構成されたトラフィック及び課金システム150と通信することができる。幾つかの実施形態において、トラフィック及び課金システム150は、一般に、サービス・プロバイダ105との契約に従ったコンテンツ発信源110の広告キャンペーンをスケジュールするスケジュール・ログを作成及び/又は管理することができる。スケジュール・ログは、将来のログ、以前のログ、又はコンテンツ発信源110のコンテンツ・アセットをスケジュールするための他のいずれかのタイプのスケジュール・ログを含むことができる。
【0034】
サービス・プロバイダ105は、広告主のようなコンテンツ発信源110が利用できるようにすること(又は、これに販売すること)ができるインベントリと関連付けることができる。コンテンツ発信源110は、サーバ・コンピューティング・デバイスのようなコンテンツ発信源のコンピューティング・デバイス135及びコンテンツ・アセット140を含むことができ、及び/又はこれらへのアクセスを有することができる。管理システム145は、コンテンツ・プロバイダ105と通信することができ、情報を格納し、及び/又は本明細書における幾つかの実施形態に従って説明される機能を実施するように構成された、サーバ・コンピューティング・デバイスなどの管理システム・コンピューティング・デバイス145を含むことができる。管理システム145は、
図1のサービス・プロバイダ105とは別個のコンポーネントとして示されるが、管理システムはサービス・プロバイダのコンポーネントとすることができるので、実施形態はそのように限定されない。
【0035】
図2は、例えば
図1に示される管理システムを用いた、幾つかの実施形態による、コンテンツ割り当てを最適化する方法の例証となるフロー図を示す。
図2に示されるように、管理システム145は、例えばサービス・プロバイダ・データベース130から、トラフィック及び課金システム150により生成されるスケジュールの以前のログ205及び/又は履歴ターゲット測定情報210を通じて利用可能にされた、インベントリ可用性のような情報をサービス・プロバイダ105から受け取ることができる。幾つかの実施形態において、履歴ターゲット測定情報210は、配信スケジュールにわたる予測される視聴率及び/又はインプレッションを含むことができる。
【0036】
管理システム145は、そのコンピューティング・デバイス125a-n、135を介して、サービス・プロバイダ105及び/又はコンテンツ発信源110から広告主キャンペーン・ゴールを受け取ることができる。管理システム145は、履歴ターゲット測定情報及びインベントリ情報に基づいて、1又はそれ以上のインプレッション予測210を生成するために、スケジュール最適化プロセス220を用いることができる。コンテンツ・アセット140に対するコンテンツ発信源110の割り当てを、配信スケジュールにわたって最適化することができる。幾つかの実施形態において、管理システム145は、コンテンツ・アセット140の配信のための最適化されたスケジュール225(例えば、最適化された広告キャンペーン・スケジュール)を生成することができる。最適化されたスケジュール225は、コンテンツ・トラフィッキング・システム235及び/又はゲートウェイ230のコンピューティング・デバイスを介して、プレイアウト240のために伝送することができる。コンテンツ・アセット140(例えば、広告)は、サービス・プロバイダ105の配信ネットワークを介して、コンテンツ提示デバイス115a-nに配置される(又は、プレイアウトされる)。ビューワーシップ結果などの配信されたコンテンツ・アセット140との受信者対話に関する測定情報245は、サービス・プロバイダ105により取得され、管理システム145によりアクセスされる。最適化されたスケジュールは、配信スケジュールを最適化するために、測定情報に基づいて、次の配信サイクル(例えば、「放送日」又は「放送日の一部」)を調整することができる。幾つかの実施形態において、測定情報は、例えばサービス・プロバイダ・データベース130内に、履歴測定情報として格納することができる。幾つかの実施形態において、広告主キャンペーン・ゴール215は、測定情報245に基づいて調整することもできる。
【0037】
図3は、幾つかの実施形態による、コンテンツ割り当てを最適化する方法の例証となるフロー図を示す。
図3に示されるように、スケジュール段階305の間、将来のスケジュール350を、トラフィック及び課金(「T&B」)システム325により生成することができる。将来のスケジュール350は、各々の利用可能な広告ユニットの予想されるネットワーク及び時間プレイアウトを詳述する、インベントリ所有者から管理システム330へ配信されたファイルを含むことができる。最適化することができる広告のプール352は、例えば、広告ユニットを、最適化することができる全ての広告を指定するために用いられる特別な広告識別番号に割り当てることによって、識別することができる。
【0038】
管理システム330は、将来のスケジュール・ログ350にアクセスすることができ、最適化段階310の間、制限なく、キャンペーン・ペーシング又はパフォーマンス情報362a、オーディエンス情報362b、キャンペーン・ゴール及び制約362c、及び/又はインベントリ価格設定情報362dを含む、種々の最適化情報ソースのような最適化情報(又は「最適化入力」)356を得ることができる。同時キャンペーンのためのペーシング情報は、ゴールの配信に基づき、最も必要としているものへのインベントリの割り当てに優先順位を付けるために使用することができる。キャンペーン・スケジュールは、本明細書で説明される幾つかの実施形態による競合するキャンペーン及び優先順位の文脈で最適化することができる。最適化情報ソース362の付加的な限定されない例は、連続的に更新される予測世帯リーチ及び/又はフリークエンシー・データ、予想される又は割り当てられるインベントリ価格設定及び/又はクリアランス・データ、特定のオーディアンス・セグメントの更新された予測視聴データ、1つ又はそれ以上のキャンペーンについてのキャンペーン・ペーシング及び進行度情報、サービス・プロバイダ及び/又はコンテンツ発信源により定められる配置規則及び好み、リーチ情報、フリークエンシー情報、メディア・パフォーマンス測定、配信フィードバック(クロスプラットフォーム・フィードバック及び同時配信チャネルを含む)を含むことができる。オーディアンス情報は、全体の潜在的スケジュールにわたる広告主ターゲット・オーディアンスに対する予想されるビューワーシップ視聴率及びインプレッションを含むことができる。インプレッションは、広告を見る可能性のあるビューワーシップ・フットプリントに基づいて計算することができる。インベントリ価格設定情報は、インベントリ保有者(又は「販売者(seller)」)が、ネットワーク及び時間、バーティカル市場又は広告主の履歴収益情報、及び販売者により適用されるいずれかの付加的な値引き又は値上げを含む履歴情報に基づいて達成された予想収益を含むことができる。特定の価格設定レベルは、クリアランスの可能性、広告がその価格レベルで実際に実行される可能性を含むことができる。
【0039】
管理システム330は、最適化スケジュール358を生成することができる。幾つかの実施形態において、あらゆる将来のスケジュール330を最適化スケジュール358に上書きする。管理システム330は、実行段階315の間、例えばローカル自動化サーバを介して、インベントリ・プール364のために最適化された最適化スケジュールをコンテンツ挿入システム335に伝送することができる。最適化されたスケジュールはコンテンツ挿入システム335により読み取られるので、広告は、最適化されたスケジュールに従って挿入(又は、プレイアウト)される。幾つかの実施形態において、T&Bシステム325は、最適化することができない広告についての非最適化スケジュールを生成することができる。幾つかの実施形態において、非最適化広告374を、挿入システム335及び全ての広告挿入レポート368に報告された測定情報により挿入することもできる。非最適化広告は、インベントリ所有者のT&Bシステム335から取り出すことができる。非最適化スケジュールは、予想される広告主クリエイティブ、将来の各々の利用可能な広告ユニットのネットワーク及び時間プレイアウトに関する情報を含むことができる。
【0040】
管理システム370は、広告挿入レポート370を生成すること、及び/又は最適化された広告プール・ペーシング・レポート372における最適化されたキャンペーンのためのゴール・ペーシングを計算することができる。レポート368、370、372及びいずれか他の又はいずれか他の形態の測定情報をT&Bシステム325に報告することができる。キャンペーン・スケジュール及び価格設定は、測定情報に基づいて調整及び/又は最適化することができる。
【0041】
図4は、幾つかの実施形態による、例示となる最適化されたコンテンツ提示システムを示す。
図4に示されるように、最適化されたコンテンツ配信システム400は、スケジュール・ファイル410を含むスケジュール・メッセージAを伝送するように構成することができるトラフィック及び課金システム405を含むことができる。ローカル自動化サーバ415は、スケジュール・メッセージAを受け取り、スケジュール・ファイル410を監視するように構成することができる。最適化されたコンテンツ配信システム400は、例えば、達成された推定インプレッションを計算するために用いることができる、挿入のための検証ファイル435を含むことができる。最適化されたコンテンツ配信システム400の種々のコンポーネントは、最適化されたコンテンツ配信システムを介して、コンテンツ・アセットの配信に関する検証メッセージBを伝送及び/又は送信するように構成することができる。
【0042】
ローカル自動化サーバ415は、例えば、セキュア・ネットワーク接続を介して、ターゲットとされたプレイアウト・データFを最適化システム420に伝送するように構成することができる。最適化システム420は、コンテンツ・アセット及びターゲット情報Eをローカル自動化サーバ415に伝送するように構成することができる。1つ又はそれ以上の媒体記憶装置425a-nは、標準画質(SD)テレビジョン・コンテンツ用の媒体記憶装置、及び高画質(HD)テレビジョン・コンテンツ用の媒体記憶装置のような、種々の形態の媒体記憶装置を格納するように構成することができる。1つ又はそれ以上の媒体記憶装置425a-nは、コンテンツ配信の伝送又はストリームCを介して、コンテンツをローカル自動化サーバ415から受け取るように構成することができる。1つ又はそれ以上の媒体記憶装置425a-nは、テレビジョン・チャネル、インターネット・チャネル、モバイル通信チャネル等のような種々のチャネルを通じて、コンテンツ・アセットを種々のコンテンツ提示デバイス440にプレイアウトすることができる配信機器(例えば、VIC、インサータ等)に、コンテンツ・アセットを伝送することができる。
【0043】
幾つかの実施形態において、ローカル自動化サーバ415は、インベントリ所有者の又は他のサービス・プロバイダの挿入経路内に取り付けられた特化された専用サーバとして構成することができる。例えば、ローカル自動化サーバ415は、各々がローカル・スケジュール処理を必要とし、及び/又は、ローカル・ケーブル・オペレータ及び多くの潜在的な挿入ポイントを有し得るローカル放送局グループのような、最適化システム420との接続が悪い多くのエッジ挿入ポイントを使用するシステム内で用いることができる。
【0044】
ローカル自動化サーバ415は、最適化スケジュール命令を自動的に実行し、クリエーティブ・ユニットを通るように構成することができる。このように、広告ユニットは、最適化されたスケジュールに従ってプレイアウトすることができる。ローカル自動化サーバ415は、挿入の検証ファイル435を生成し、検証ファイルを最適化システム420に送ることができる。ローカル自動化サーバ415は、所定の時間後に、スリープ及び/又は起動し、本明細書における幾つかの実施形態に従って説明されるプロセス及び機能を再開及び/又は繰り返すように構成することができる。ローカル自動化サーバ415は、配信システムのエッジにおいて自律的に動作し、接続が失われた場合にこれが受け取った最後の命令のセットを実行するように動作することができる。
【0045】
例えば、Nielsen(登録商標)視聴率データ、セット・トップ・ボックス等のようなソースからのビューワーシップ・データが最適化システム420に利用可能にされると、ビューワーシップ・データを挿入の検証ファイル435と照合し、達成される推定インプレッションを計算することができる。インプレッション・データを用いて、ゴールに対する広告主の進行度を更新することができる。各広告主がそのゴールに対して過少配信されるか又は過剰配信されるかに基づいて、新しい命令をローカル自動化サーバ415に送り、次の期間におけるインプレッション配信を増大又は低減させることができる。
【0046】
幾つかの実施形態において、ローカル自動化サーバ415は、新しいスケジュール・ファイル410についての単一の又は複数の入力経路を監視することができる(例えば、Dを介して)。ひとたびスケジュール・ファイル410が入力経路に配置されると、ローカル自動化サーバ415は、そのデータベース内に含まれるあらゆるデフォルト・インベントリ識別子を走査することができる。デフォルト・インベントリ識別子を、最適化されたインベントリ識別子に置き換えることができ、スケジュールを出力経路に送ることができる。最適化システム420は、例えば1つ又はそれ以上の媒体記憶装置425a-n上に格納されるビデオ・ライブラリ・システムにロードされるように、コンテンツを、コンテンツは、ビデオ形式(例えば、SD、720p、1080p及び4k)のような適切な形式でローカル自動化サーバ415に送ることができる。これらのファイルは、.mpgファイル、.dvlファイル、又はその両方等を含む、当業者には周知の種々の形態で単一又は複数の場所にロードすることができる。挿入機器430は、最適化されたスケジュール・ファイル410を読み取り、ビデオ・ライブラリからの正しい最適化された広告を、適用可能なTV、インターネット、モバイル又はコンテンツ提示デバイス440への他のメディア・ストリームに挿入することができる。
【0047】
検証プロセスにおいて、ローカル自動化サーバ415は、最適化されたインベントリ識別子についての全ての検証ファイル435を走査し、それらがトラフィック及び課金システム405に送り返される前に、デフォルト・インベントリ識別子を置き換えることができる。このように、トラフィック及び課金システム405に送り返された検証ファイル435は、もともと送出されたスケジュールに合致し得る。最適化されたインベントリ・プレイアウトは、定期的に、ローカル自動化サーバ415のデータベース内に記録し、同期させ、及び/又は最適化システム420にバックアップすることができる。ローカル自動化サーバ415は、所定の期間後に起動し、幾つかの実施形態に従って説明されるプロセス及び機能を繰り返す。
【0048】
幾つかの実施形態において、挿入は中央に又は幾つかのハブ位置で実行され、接続は信頼性がある場合、ローカル自動化サーバ415は必要とされないことがある。幾つかの実施形態において、ローカル自動化サーバ415における機能は、最適化システム420内のソフトウェアにおいて仮想化することができる。最適化システム420は、ローカル挿入又は中央自動化及びシステムと直接インターフェース接続することができ、最適化されたスケジュール及び媒体をそれらのシステムに与える。こうした集中モデルは、各全国放送局、ケーブル・ネットワーク、又は単一の放送センターの場所でプログラミング及び広告をアセンブルする他のサービス・プロバイダのために使用することができ、高信頼性のローカル挿入システムと共に使用することもできる。
【0049】
幾つかの実施形態において、最適化されたテレビジョン・インプレッション実行のための幾つかの実施形態に従って説明される方法及びシステムは、テレビジョン・プログラミングを含む全てのプログラミング・タイプ、並びにスケジューリング・プロセス及びライブ及び録画(time-shifted)のテレビジョン・コンテンツへの広告の挿入を受けるアクセス技術に適用可能なように構成することができる。例えば、全国放送テレビジョンは、例えば全米にわたってなど全国的に運営される。リニア型全国テレビジョン広告は、プレイアウト前にスケジュールされ、適切なときに全国放送ストリームに挿入される。この場合、ローカル自動化サーバ415は、命令を放送センター内の自動化システムに送り、最適化された広告の挿入を制御することができる。
【0050】
全国ケーブル・ネットワーク・テレビジョンは、一般に、地域的に、又は米国全体にわたるなど全国的に運営されるが、幾つかのネットワークは部分的な受信可能範囲しか有さない。リニア型全国テレビ広告は、プレイアウト前にスケジュールされ、適切なときに全国放送ストリームに挿入される。この場合、ローカル自動化サーバ415は、命令を放送センター内の自動化システムに送り、全国リニア型フィードへの最適化された広告の挿入を制御することができる。
【0051】
シンジケーテッド(syndicated)テレビジョンは、別の配信チャネル、一般的には全国放送局又はケーブル・ネットワークで販売されたプログラミングを含む。リニア型全国テレビ広告は、プレイアウト前にスケジュールされ、例えば
図3に示される実施形態に従って、適切なときに全国放送ストリームに挿入される。
【0052】
ローカル放送局テレビジョンは、1つ又はそれ以上のローカルの指定されたマーケット地域(designated market area、DMA)で運営される。リニア型ローカル・テレビ広告は、プレイアウト前にスケジュールされ、適切なときにローカル放送ストリームに挿入される。この場合、ローカル自動化サーバ415は、命令を放送センター内の自動化システムに送り、例えば
図3に示される実施形態に従って、ローカル・リニア型フィードへの最適化された広告の挿入を制御することができる。
【0053】
ケーブル、衛星、又はテレコミュニケーション(「telcos」)ディストリビュータのようなマルチチャネル・ビデオ・プログラミング・ディストリビュータ(MVPD)は、米国にわたって全国的に及びローカル・マーケットにおいて運営され、全国及びローカル・プログラマーにより作成されたコンテンツを有料加入者に配信する。衛星オペレータは、配信前に全国テレビ広告をスケジュールする。広告は、時間帯によって変わり、全国的に放送される全国フィードに挿入される。この場合、ローカル自動化サーバ415は、命令を全国広告インフラストラクチャ内の挿入システムに送り、例えば
図3に示される実施形態に従って、全国リニア型フィードへの最適化された広告の挿入を制御することができる。
【0054】
ケーブル及びtelcoのオペレータは、配信前にローカル・コミュニティ・テレビ広告又はその集合をスケジュールする。広告は、適切なときにコミュニティ・レベルでローカル・ストリームに挿入される。この場合、ローカル自動化サーバ415は、命令をローカル広告インフラストラクチャ内の挿入システムに送り、例えば
図3に示される実施形態に従って、地方リニア型フィードへの最適化された広告の挿入を制御することができる。
【0055】
MVPDは、広告を世帯又はデバイス・レベルで供することを可能にする世帯アドレス指定可能広告システムを運営することができる。リニア型世帯アドレス指定テレビ広告は、プレイアウト前にスケジュールされ、適切なときに関連する世帯に配信される。この場合、ローカル自動化サーバ415は、命令をセット・トップ・ボックス及びアドレス指定可能広告インフラストラクチャ内の挿入システムに送り、例えば
図3に示される実施形態に従って、最適化された広告の配信を制御することができる。
【0056】
MVPD、オンライン・ビデオ・ディストリビュータ、及び/又は他のサービス・プロバイダにより利用可能にされるデバイス及びインターネット・テレビ・コンテンツは、インターネット上でビューアに直接配信することができる。スケジュールされた広告を、VODシステム、DVR/PVR、TV Everywhereストリーミング、及びover the top televisionコンテンツ配信解決法のようなシステムにより、ライブ及び録画コンテンツに挿入することができる。この場合、ローカル自動化サーバ415は、命令を、エッジ・プレイアウト・ポイントにおけるコンテンツ配信ネットワーク内の挿入システムに送り、例えば
図3に示される実施形態に従って、ライブ又は録画への最適化された広告の挿入を制御することができる。
【0057】
最適化されたテレビジョン・インプレッション実行のための幾つかの実施形態に従って説明される方法及びシステムは、当業者に周知の及び将来開発される全てのテレビジョン・アクセス・システムと独立しており、これらに適用可能である。例えば、幾つかの実施形態に従って最適化される広告をテレビ・コンテンツ・ストリームに挿入し、テレビ世帯又は企業は、制限なく、アンテナを通じた空中アクセス、直接放送衛星、ケーブル・テレビジョン、telcoテレビジョン、ブロードバンド・テレビジョン、モバイル・テレビジョン(例えば、MDTV)等を含むテレビ信号に対するアクセス方法がどうであるかに関係なく、プログラミング及び広告コンテンツにアクセスすることができる。
【0058】
幾つかの実施形態に従って説明される方法及びシステムは、インベントリ保有者及び広告主が経験するインプレッション・ベースのキャンペーンに関連する多くのビジネス上の問題を解決するために用いることができる。例えば、幾つかの実施形態に従って説明される方法及びシステムは、関連データ及び更新プロセスが与えられた場合、インプレッション・ベースの実行を最適化することができる。
【0059】
これらの問題の各々は、データ量の多いタスクであり、解決するコンテンツ・アセットの伝送に関する複雑なプロセスの適用を必要とするので、コンピュータによってしか妥当に解決することができない。主要なビジネス上の問題は、何百万ものキャンペーン・ゴール、制約、並びに現在の及び予測されるデータ・ポイントを集め、それらから、システムが、エラーなしに、幾千もの広告の配置及び何十億ものスケジュールの組み合わせにわたって実行可能な最良の解決法を計算しなければならないことを必要とする。システムは、制限された時間窓の範囲内に、コンパイルされた結果をほぼリアルタイムで実行システムに供給できなければならない。
【0060】
過剰配信及び過少配信のキャンペーンを管理することは、サービス・プロバイダ、インベントリ保有者等(又は「媒体販売者」即ち「販売者(seller)」)にとって共通する問題である。キャンペーンの終わりに、インベントリ所有者は、契約オーディアンスを広告主に過剰又は過少配信することがある。過剰配信の場合、インベントリ所有者は、広告インベントリを消費するが、広告主から支払を受けず、過少配信の場合、インベントリ所有者は、不足分を補うために、より多くの媒体を広告主に割り当てる傾向がある。本明細書で説明される実施形態は、全ての同時キャンペーン・ゴール及び実行に対処するために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題に対処する。本明細書で説明される実施形態の適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュール調整により配信を改善することができる。
【0061】
キャンペーン・リーチを拡張することは、キャンペーンにより最大の消費者に到達させようとする広告主のニーズであり、メディア販売者にとって問題である。現在の技術は、一定のスケジュール内に、広告を数回しか見ていない又は全く見ていないビューアに到達させるように配置を調整する方法を提供するものではない。クロスプラットフォーム・メディアの使用が適用される場合も、キャンペーン・リーチを、TVをあまり見ないが、Smart TV、コンピュータ、タブレット及びモバイル機器などのデバイス上のビデオ・オン・デマンド及びインターネット・ビデオを消費するオーディアンスに拡張することができる。幾つかの実施形態による最適化方法及びシステムは、リーチが低いビデオ・プログラミングを見つけ、幾つかの実施形態に従ってそれを実行するために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決する。説明される実施形態のこうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用することができ、そこで、連続的なスケジュールの調整によりリーチを改善することができる。
【0062】
ラスト・ミニット(last-minute)の割増収益機会を利用することは、既に割増ユニットを広告主にコミットした販売者にとって問題である。別の広告主が、同じオーディアンス又はインベントリに対してより高い価格を提案することがあるが、インベントリ所有者は、割増価格設定の機会を確保するためにインベントリを再割り当てすることはできない。本明細書で説明される実施形態は、全ての競合するキャンペーンにわたって販売者にとって最も高い収益機会を見つけ、幾つかの実施形態に従ってスケジュールを実施するために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決する。
【0063】
変化するオーディアンスの視聴パターンに対応することは、販売者にとって問題であり、販売者は、固定したスケジュールのために契約オーディエンスに配信することができないことがある。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、視聴パターンの変化にもかかわらずターゲット・オーディエンスを見つけ、幾つかの実施形態に従ってそれを実行するために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用することができ、そこで、連続的なスケジュール調整によりターゲット・オーディエンスをフォローすることができる。
【0064】
インプレッション・ベースのインベントリ収益収率を最適化することは、販売者にとって問題である。インベントリ所有者は、インプレッション・ベースのインプレッションを希望価格で販売することが多く、TVの一時的な性質のために、何らかの収益を受け取るために、価格を大きく割り引くことを要する。インベントリが、非常に価値の高いオーディエンスを保持するが、単にそれを時間内に販売できないことがある。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、十分に収益化されていない(under-monetized)インベントリ及びインプレッションを見つけ、幾つかの実施形態による割増価格キャンペーンの一部としてそれを実行するために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュール調整によりマーケティング・インプレッション収率を改善することができる。
【0065】
クロス・プラットフォームの契約オーディエンス配信は、販売者にとって問題である。ますます、インベントリ所有者は、同じインベントリ・パッケージにおける、テレビジョン、録画コンテンツ、ビデオ・オン・デマンド、及びデジタル・ビデオを含む種々のメディア・タイプを広告主に販売している。これらのメシア・タイプの1つが過少配信又は過剰配信である場合、TVスケジュールを修正することによってそれらを容易に補償することはできない。幾つかの実施形態による方法及びシステムは、他のメディア上の過少配信/過剰配信を補償し、幾つかの実施形態に従ってそれを実行するために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュールの調整により、クロス・プラットフォーム配信を改善することができる。
【0066】
それらの教養のある広告主をサポートするためのメディア・パフォーマンス測定フィードバックへの対応では、それが、販売、サプライ・チェーン又はインベントリ・トリガ、ウェブ・ページ訪問、又は顧客との接触からのものであっても、パフォーマンス・フィードバックに基づいて、インベントリ所有者がTVスケジュールを調整することが望まれる。この情報が利用可能でない場合、インベントリ所有者は、スケジュールを容易に変更して、広告主のための有効性を高めることはできない。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、メディア・パフォーマンスを推進する可能性の高いプログラミング及びオーディエンスを見つけ、幾つかの実施形態に従ってそれを実行するために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュールの調整によりメディア・パフォーマンスを改善することができる。
【0067】
ラスト・ミニットのライブ・テレビジョン広告機会への対応は、販売者にとって問題である。スポーツ、娯楽イベント及びニュースのようなライブ・イベントの可変の長さは、インプレッション・ベースの広告を配置するためのラスト・ミニットの機会をもたらすことがある。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、配置機会が、ライブ・イベントにおいて作成される場合でも、ターゲット・オーディエンスを見つけるために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。このプロセスは、幾つかの実施形態に従う。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュール調整によりライブ・イベントにおいて作成された新しいインベントリを適合させることができる。
【0068】
インフラストラクチャ帯域幅制約の管理は、世帯アドレス指定可能販売者にとって問題である。多くのアドレス可能広告の同時プレイアウトは、ビデオ帯域幅に負荷をかけすぎ、ビデオ品質の問題を引き起こすことがある。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、管理可能な同時処理が存在する場合にはアドレス指定可能広告をスケジュールし、ビデオ性能の問題なしに、幾つかの実施形態に従ってそれを実行するために、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュール調整によりアドレス指定可能な同時処理を管理することができる。
【0069】
TVキャンペーンにおけるソーシャル・トレンドへの対応は、一部の販売者にとって問題である。広告主は、望ましい社会的活動を歴史的に生成したメディアの配置の調整、社会論評(commentary)に基づくクリエイティブの調整、及び社会的信号に基づくキャンペーン・プランの調整を含む、ソーシャル・メディア・トレンドに基づいてキャンペーンを調整したいと望むことがある。販売者は、作成済みの固定したスケジュールのために、これに容易に対応することができない。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態に従ったソーシャルのような、スケジュール・ベースのマイクロ・トレンド入力に基づいて、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。このプロセスは、幾つかの実施形態に従う。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュール調整により、マーケティング・マイクロ・トレンドに対応することができる。
【0070】
TVキャンペーンにおける地理的マイクロ・トレンドへの対応は、販売者にとって問題である。広告主は、新しい顧客データ、天気の動向、及びスポーツ・イベントの結果を含む地理的マイクロ・イベントに基づいて、クリエイティブ、プラン、及びメディア配置を調整したいと望むことがある。販売者は、作成済みの固定したスケジュールのために、これに容易に対応することができない。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態に従った断続的又は連続的なマイクロ・トレンド入力に基づいて、スケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュール調整によりマーケティング・マイクロ・トレンドに対応することができる。
【0071】
クリエイティブのバージョニングの最適化は、一部の販売者にとって問題である。広告主は、キャンペーン半ばに、新しいクリエイティブを導入し、ローテーション、又はオーディエンスのターゲット・パラメータを調整するように望むことがある。販売者は、作成済みの固定したスケジュールのために、これに容易に対応することができない。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態による、更新されたクリエイティブ、ローテーション及びターゲット・パラメータに基づいてスケジュールの調整を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、連続的なスケジュール調整により、更新されたクリエイティブ・バージョン、ローテーション、及びクリエイティブ・ターゲット・パラメータに対応することができる。
【0072】
オーディエンス欠乏ユニット(Audience Deficiency Unit、ADU)を効率的に割り当てることは、一部の販売者にとって問題である。ADUは、一般的にはTV局又はネットワーク計画グループにより除外された販売されないインベントリであり、採算ベースを下回るキャンペーンに割り当てられる。割り当ての決定は、一般的に、不完全なデータを用いてスタッフによりオンザフライ式に行われ、ほとんど最適ではない。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態に従って、全てのペーシング、価格設定及び利用可能なオーディエンス情報に基づいて、ADUをどのように最も良く割り当てるかについて連続的に決定することによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、マーケティング・キャンペーン配信ゴールを満たすように、ADUを割り当てることができる。
【0073】
広告キャンペーンへのマーケティング・インプレッションの割り当ては、販売者にとって問題である。マーケティング又は広告キャンペーンへのユニット及びインプレッションの割り当ては、幾分任意のものであり、潜在的なインプレッション・ベースの需要及び規定の時間窓内に販売者により達成することができる収益に基づいていない。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態に従って、各々のキャンペーンのニーズ及びゴールを満たすために、全てのキャンペーン間でインプレッション及びユニットをどのように最も良く再割り当てするかの決定を連続的に行うことによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、最適なマーケティング・ユニットは存在し得るが、それはメディアの販売に任意に割り当てられている。
【0074】
マイクロ・キャンペーンの実行は、一部の販売者にとって問題である。購入者は、予算を分割し、それを数日しか持続しない多数のマイクロ・キャンペーンに費やすことを望むことがあるが、販売者のシステム及びスタッフには、処理の困難さと操作の負担がもたらされる。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態に従って、各キャンペーンのニーズ及びゴールに基づいてインプレッション及びユニットを自動的に割り当て、幾つかの実施形態に従って、計画及びキャンペーン監視活動を大きく排除することによって、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、自動化したスケジュール調整によりマイクロ・キャンペーンをサポートすることができる。
【0075】
全国とコミュニティの間又は全国と世帯の間の実行は、このサービスを可能にする販売者にとって問題である。このシナリオにおいて、全国広告ユニットは、ローカル・オペレータ、及びコミュニティ(ケーブル・ゾーン)又は世帯レベルで置換される異なるローカル広告により局所化することができる。キャンペーン・インプレッションのペーシングが局所的なキャンペーン及びローカル販売者の他のキャンペーンの両方に対して期待通りに進むことを保証することは、困難である。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態に従って、各キャンペーンのニーズ及びゴールに基づいて、インプレッション・ペーシング及びユニットの割り当てを自動化することにより、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、自動化したスケジューリングによりマーケティング・キャンペーンのための局所的な全国ユニットを管理することができる。
【0076】
アップフロント(upfront)及びスカッター(scatter)キャンペーンの配信の最適化は、ユニット及びインプレッション・ベースのキャンペーンの組み合わせで悪化する、販売者にとっての問題である。アップフロントで販売された保証されたオーディエンスが、短期のスカッター・キャンペーンにより危険にさらされないことを保証することは重要であるが、販売者は、アップフロントへのコミットメントとスカッター機会との間の割り当てを最適化することにより、いつでも収益を最大にしたいとも望む。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態による、インプレッション・ペーシング、予測オーディエンス、並びにキャンペーンのニーズ及びゴールに基づいて、全てのキャンペーン・コミットメントにわたるインプレッション及びユニットの割り当てを最適化することによって、この問題を解決することができる。
【0077】
ブレンドされたユニット及びインプレッション・キャンペーンの最適化は、ユニット及びインプレッションをブレンドして同じキャンペーンにする能力をもたない販売者にとって問題である。オーディエンスの推定がない評価の定められていないネットワーク上で特定のプログラム・タイトル内で及びユニットとして、ユニットを必要とすることがある。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、幾つかの実施形態により、特定のユニットを、それがキャンペーンにわたる全てのインプレッションの割り当てを最適化するときに満たす必要がある制約として扱うことにより、この問題を解決することができる。こうした適用例は、インベントリ所有者自身の販売促進のマーケティング努力に等しく適用され、そこで、自動化したスケジューリングによりマーケティング・キャンペーンのための局所的な全国ユニットを管理することができる。
【0078】
アップフロント取引のサポートにおけるオーディエンスに対する容量の予測は、販売者にとって問題である、一般的には、販売者は、容量を見るために、複数の取引にわたってオーディエンス・インプレッションを分析する能力を有していない。この容量の可視性は、オン・デマンドに基づいて価格を設定するのに必要であり、販売された場合、取引が遂行される可能性が高いことを確認する。容量のビジビリティ(visibility)に基づいた予想取引の最適化は、販売者が、オーディエンスごとの最大収益に基づいて取引を優先順位付けすることも可能にする。幾つかの実施形態により説明される方法及びシステムは、長期のオーディエンス、利用可能なインベントリを予測し、競合する取引に対するインプレッションの割り当てを最適化することにより、この問題を解決することができる。次に、幾つかの実施形態に従って、契約した取引を実行することができる。
【0079】
さらに、
図5に示されるように、幾つかの実施形態に従って構成される方法及びシステムは、インベントリ所有者又は販売者についての種々の問題505を解決し、特定の最適化データ515を用いて所望の結果510を達成し、販売者の問題を解決することができる出力520を生成することができる。販売者の問題505の限定されない例として、u過少/過剰配信525a、スケジューリング機会コスト525b、ビューの変更525c、リーチ又はフリークエンシーの増加525d、インベントリ収率の最適化525e、クロス・プラットフォーム最適化525f、及びパフォーマンス・フィードバック525gが挙げられる。
【0080】
図6は、
図1~
図4を参照して上述された、モジュール及び/又はプロセス・ステップのようなプログラム命令を含む又は実装するために用いることができる例示的な内部ハードウェアのブロック図を示す。バス600は、ハードウェアの他の示されるコンポーネントを相互接続する主情報ハイウェイとして働く。CPU605は、プログラムを実行するのに必要とされる計算及び論理演算を行う、システムの中央処理ユニットである。本開示においてこうした用語が使用されているとき、CPU605は、例示的な処理デバイス、コンピューティング・デバイス又はプロセッサである。読み出し専用メモリ(ROM)610及びランダム・アクセス・メモリ(RAM)615は、例示的なメモリ・デバイスを構成する。
【0081】
コントローラ620は、1つ又はそれ以上の随意的なメモリ・デバイス625をシステム・バス600にインターフェース接続する。これらのメモリ・デバイス625は、例えば、外部又は内部DVDドライブ、CD ROMドライブ、ハードドライブ、フラッシュメモリ、USBドライブ等を含むことができる。前述のように、これらの種々のドライブ及びコントローラは、随意的なデバイスである。
【0082】
プログラム命令、ソフトウェア又は対話型モジュールは、ROM610及び/又はRAM615内に格納することができる。随意的に、プログラム命令は、コンパクトディスク、デジタルディスク、フラッシュメモリ、メモリカード、USBドライブ、Blu-ray(商標)ディスクなどの随意的なディスク記憶媒体、及び/又は他の記録媒体のような有形コンピュータ可読媒体上に格納することができる。
【0083】
随意的なディスプレイ・インターフェース630は、バス600からの情報を、音声、視覚、グラフィック又は文字数字形式でディスプレイ上に表示することを可能にする。外部デバイスとの通信は、種々の通信ポート640を用いて行うことができる。例示的な通信ポート640は、インターネット又はイントラネットなどの通信ネットワークに取り付けることができる。他の例示的な通信ポート640は、シリアル・ポート、RS-232ポート及びRS-485ポートを含むことができる。
【0084】
ハードウェアはまた、キーボード650などの入力デバイス、又はマウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、遠隔制御、ポインティングング・デバイス、ビデオ入力デバイス、及び/又は音声入力デバイスなどの他の入力デバイス655からのデータの受信を可能にするインターフェース645を含むこともできる。
【0085】
本明細書で前述した機能の全て又は一部を実施するコンピュータ・プログラム論理は、これらに限定されるものではないが、ソースコード形式、コンピュータ実行可能形式、及び種々の中間形式(例えば、アセンブラ、コンパイラ、リンカー、又はロケータによって生成された形式)を含む種々の形式で実現することができる。ソースコードは、種々のオペレーティング・システム又はオペレーティング環境と共に使用される種々のプログラミング言語のいずれか(例えば、オブジェクトコード、アセンブリ言語、又はFortranのような高レベル言語、C、C++、JAVA、又はHTML)で実施される一連のコンピュータ・プログラム命令を含むことができる。ソースコードは、種々のデータ構造及び通信メッセージを定義及び使用することができる。ソースコードは、コンピュータ実行可能形式(例えば、インタープリタを介して)にすることができる、又はソースコードを(例えば、トランスレータ、アセンブラ、又はコンパイラを介して)コンピュータ実行可能形式に変換することができる。
【0086】
コンピュータ・プログラムは、半導体メモリ・デバイス(例えば、RAM、ROM、PROM、EEPROM、又はフラッシュ・プログラマブルRAM)、磁気メモリ・デバイス(例えば、ディスケット又は固定ディスク)、光学メモリ・デバイス(例えば、CD-ROM)、PCカード(例えば、PCMCIAカード)、又は他のメモリ・デバイスのような有形記憶媒体における非一時的形式(例えば、ソースコード形式、コンピュータ実行可能形式、中間形式、又はこれらの組み合わせ)で固定することができる。コンピュータ・プログラムは、これらに限定されるものではないが、アナログ技術、デジタル技術、光学技術、無線技術(Bluetoothなど)、ネットワーキング技術、及びインターネットワーキング技術を含む種々の通信技術のいずれかを使用してコンピュータに伝送可能な信号の何らかの形式で固定することができる。コンピュータ・プログラムは、添付のプリント又は電子文書(例えば、シュリンクラップ・ソフトウエア)によって取り外し可能記憶媒体として何らかの形式で分散することができ、コンピュータ・システムによって(例えば、システムROM又は固定ディスク上に)プリロードすることができ、又は通信システム(例えば、インターネット又はワールドワイドウェブ)を通じてサーバ又は電子掲示板から分散することができる。
【0087】
本明細書に説明される機能の全て又は一部を実施するハードウェア論理(プログラマブル論理デバイスと共に使用するプログラマブル論理を含む)は、従来の手動の方法を使用して設計することができる、又はコンピュータ支援設計(CAD)、ハードウェア記述言語(例えば、VHDL又はAHDL)、又はPLDプログラミング言語(例えば、PALASM、ABEL、又はCUPL)のような種々のツールを使用して電子的に設計、キャプチャ、シミュレート、又は文書化することができる。
【0088】
上述された方法及び手順は、本明細書で開示されるシステム、又は他のタイプのシステムを使用して提供できることがさらに理解されるであろう。本方法及び手順は、特に明確に制限されない限り、本方法の特定の要素を実行する特定の動作主又はシステムを必要とするよう読み取られることを意図するものではない。
【0089】
本明細書では、本発明をその特定の例示的な実施形態に関して説明している。しかしながら、本発明の広範な趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の修正及び変更を本明細書に行い得ることは明らかであろう。従って、説明及び図面は、限定的ではなく例示的な意味であると見なされる。
【符号の説明】
【0090】
105:サービス・プロバイダ
110:コンテンツ発信源
115、440:コンテンツ提示デバイス
125a-n、135:コンピューティング・デバイス
130:サービス・プロバイダ・データベース
140:コンテンツ・アセット
145、330:管理システム
150、325、405:トラフィック及び課金(T&B)システム
220:スケジュール最適化プロセス
225、358:最適化されたスケジュール
240:プレイアウト
245:測定情報
368.370、372:レポート
400:コンテンツ配信システム
410:スケジュール・ファイル
415:ローカル自動化サーバ
420:最適化システム
435:検証ファイル
505:問題