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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】スイッチ装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 23/02 20060101AFI20240502BHJP
   H01H 23/24 20060101ALI20240502BHJP
   H01H 9/16 20060101ALI20240502BHJP
【FI】
H01H23/02 A
H01H23/24 B
H01H9/16 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020141166
(22)【出願日】2020-08-24
(65)【公開番号】P2022036787
(43)【公開日】2022-03-08
【審査請求日】2023-04-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】多田 英人
(72)【発明者】
【氏名】川本 隆司
【審査官】片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-249347(JP,A)
【文献】特開平07-211194(JP,A)
【文献】特開2018-078019(JP,A)
【文献】特開2003-151402(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 23/02
H01H 23/24
H01H 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
第1操作部及び第2操作部を有して前記装置本体に対して変位可能に配置され、前記第1操作部及び前記第2操作部が操作されたときに前記第1操作部及び前記第2操作部は互いに異なる向きに変位し、前記第1操作部に点灯窓を有する操作ハンドルと、
前記操作ハンドルの変位に応じて開状態と閉状態とに切り替わる接点回路と、
前記装置本体に固定された光源と、
前記装置本体に固定されており、前記光源からの光を入射して導光する部材である第1透光路と、
前記操作ハンドルに固定されており、前記第1透光路の出射光を前記点灯窓まで導光する第2透光路と、を備える、
スイッチ装置。
【請求項2】
前記装置本体の前記操作ハンドルとの対向面から前記操作ハンドルに近付く向きに突出し、前記第1透光路の出射光の少なくとも一部を遮光する第1遮光部を備える、
請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記操作ハンドルにおける前記第1操作部の側の端部から前記装置本体に近付く向きに突出し、前記第1透光路の出射光の少なくとも一部を遮光する第2遮光部を備える、
請求項1又は2に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記操作ハンドルにおける前記第1操作部の側の端部から前記装置本体に近付く向きに突出し、前記第1透光路の出射光の少なくとも一部を遮光する第2遮光部を更に備える、
前記第1操作部と前記第2操作部が並ぶ方向において、前記第1遮光部の少なくとも一部は、前記第2遮光部の少なくとも一部と重なる、
請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記光源は、前記装置本体において、前記第2操作部と対向する部分に配置されている、
請求項1~4の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スイッチ装置に関し、より詳細には、操作ハンドルを備えたスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のスイッチ(スイッチ装置)は、操作ハンドルと、表示部(点灯窓)と、発光源(光源)と、器体(装置本体)とを備えている。操作ハンドルは、揺動可能に器体に支持されている。発光源は、操作ハンドルの裏側に固定されている。表示部は、操作ハンドルの前面部に設けられ、発光源からの光を透過して操作ハンドルの前側に出射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-151402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のスイッチでは、発光源を、揺動可能な操作ハンドル側ではなくて、器体に固定する態様が要求されている。
【0005】
本開示は、上記の問題を鑑み、光源を装置本体に固定する態様で光源の光を操作ハンドルの点灯窓まで導光することが可能なスイッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るスイッチ装置は、装置本体と、操作ハンドルと、接点回路と、光源と、第1透光路と、第2透光路と、を備える。操作ハンドルは、第1操作部及び第2操作部を有して前記装置本体に対して変位可能に配置されている。前記第1操作部及び前記第2操作部が操作されたときに前記第1操作部及び前記第2操作部は互いに異なる向きに変位する。前記操作ハンドルは、前記第1操作部に点灯窓を有する。前記接点回路は、前記操作ハンドルの変位に応じて開状態と閉状態とに切り替わる。前記光源は、前記装置本体に固定される。前記第1透光路は、前記装置本体に固定されており、前記光源からの光を入射して導光する部材である。前記第2透光路は、前記操作ハンドルに固定されており、前記第1透光路の出射光を前記点灯窓まで導光する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係るスイッチ装置は、光源を装置本体に固定する態様で光源の光を操作ハンドルの点灯窓まで導光することが可能である、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るスイッチ装置を前側から見た斜視図である。
図2図2は、同上のスイッチ装置を後側から見た斜視図である。
図3図3は、右側の操作部が持ち上がった場合の図1のA1-A1断面図である。
図4図4は、右側の操作部が押下された場合の図1のA1-A1断面図である。
図5図5は、同上のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
図6図6は、同上のスイッチ装置のカバーを示す斜視図である。
図7図7は、同上のスイッチ装置の一部を示す分解斜視図である。
図8図8は、同上のスイッチ装置の操作ハンドルを後側から見た斜視図である。
図9図9は、同上のスイッチ装置の第1透光路を示す側面図である。
図10図10は、同上のスイッチ装置の第2透光路を示す斜視図である。
図11図11は、同上のスイッチ装置の第2透光路が操作ハンドルに固定された状態を示す側面図である。
図12図12A及び図12Bは、透光路が第1光源の光を導光する様子を示す側面図である。
図13図13A及び図13Bは、透光路が第2光源の光を導光する様子を示す側面図である。
図14図14は、点灯窓の中心軸と第2透光路の出射面の中心軸との間隔と、光窓の出射光の強度分布との関係を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
(概要)
図1図14を参照して、本実施形態のスイッチ装置1について説明する。以下の説明では、特に断りのない限り、スイッチ装置1の上下、左右、前後の方向を、図1に図示した上下、左右、前後の矢印が示す方向と規定する。これらの矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、本実施形態のスイッチ装置1の使用形態を限定する趣旨ではない。
【0010】
本実施形態のスイッチ装置1は、操作対象の電気機器の動作状態を切り替えるためのシーソー式(タンブラー式又はロッカー式とも言う)の操作用のスイッチ装置である。スイッチ装置1は、例えば、屋内の壁面に取り付けられて、屋内に設置された照明器具(電気機器)の点灯及び消灯を切り替えるためのスイッチ装置として適用可能である。
【0011】
図1及び図2に示すように、スイッチ装置1は、装置本体2と操作ハンドル3とを備える。装置本体2は、開閉接点を含む回路部品を収容する部分である。操作ハンドル3は、使用者が操作する部分であり、例えばシーソー式の操作ハンドルであり、装置本体2の前面22j(対向面)に配置されている。すなわち、操作ハンドル3は、装置本体2の前方に配置されている。操作ハンドル3は、左右両側に操作部3L(第2操作部)及び操作部3R(第1操作部)を有する。操作ハンドル3の左右両側の操作部3L,3Rのうちの一方の操作部(例えば右側の操作部3R)には、操作部3Rの外に光を出射するための点灯窓35が設けられている。
【0012】
より詳細には、点灯窓35は、操作部3Rの例えば前面3gに設けられており、点灯窓35には、光を透光するレンズ91aが設けられている。これにより、点灯窓35の出射光は、操作ハンドルの前面の広範囲を照らすことができる。
【0013】
また、装置本体2の後面21bには、操作対象の電気機器からの配線が挿入される複数(例えば4つ)の配線孔22kが設けられている。操作対象の電気機器からの配線が配線孔22kに挿入されることで、操作対象の電気機器とスイッチ装置1とが電気的に接続される。
【0014】
このスイッチ装置1は、操作ハンドル3の両側の操作部3L,3Rのうちの一方が押下されると他方が持ち上がる(すなわち、操作部3L,3Rが操作されたときに操作部3L,3Rは互いに異なる向きに変位する)、シーソー動作を行う。操作ハンドル3の両側の操作部3L,3Rが交互に押下されることで、装置本体2内の開閉接点の開閉が交互に行われる。その際、点灯窓35は常時点灯し、又は、操作部3Rの押下及び持ち上がりに応じて点灯窓35の点灯又は消灯が切り替わる。
【0015】
このスイッチ装置1では、光源が装置本体2に設けられている。そして、装置本体2に固定された第1透光路10と、操作ハンドル3に固定された第2透光路11とによって、光源の光が、点灯窓35まで導光されて点灯窓35から出射される。これにより、点灯窓35が発光する。
【0016】
図3に示すように、このスイッチ装置1は、遮光部22i,36を備えることを特徴とする。これにより、第1透光路10の出射光がスイッチ装置1の外側に漏れることが抑制される。また、このスイッチ装置1は、点灯窓35の中心軸と第2透光路11の出射面の中心軸とが互いにずれていることを特徴とする。これにより、点灯窓35がより均一に発光する。以下の説明で、これらの特徴について詳しく説明する。
【0017】
(詳細説明)
図5に示すように、スイッチ装置1は、装置本体2、操作ハンドル3、接点装置4(接点回路)、光源ユニット5、反転ハンドル6、反転ばね7、変換ばね8、透光路9を備える。
【0018】
(装置本体2)
図5に示すように、装置本体2は、スイッチ装置1の構成要素(操作ハンドル3、接点装置4、光源ユニット5、反転ハンドル6、反転ばね7、変換ばね8、透光路9)を収容する外郭である。
【0019】
装置本体2は、ボディ21とカバー22とを有する。
【0020】
ボディ21は、前面が開口した直方体形の箱状である。ボディ21には、接点装置4及び光源ユニット5が収容される。カバー22は、操作ハンドル3が動作可能(変位可能)に支持される部品であり、ボディ21の前面側に取り付けられる。カバー22は、開口部22cを有する矩形枠状である。ボディ21及びカバー22は、合成樹脂で形成されている。
【0021】
ボディ21は、複数(例えば4つ)の突起21aを有する(図1及び図2参照)。複数の突起21aは、ボディ21の短手方向(上下方向)における両側の側面において、ボディ21の長手方向に離間して設けられている。カバー22は、複数(例えば4つ)の舌片22aを有する。複数の舌片22aは、カバー22の後端縁から後方に延びている。舌片22aは、孔22bを有する。舌片22aの孔22bと突起21aとが互いに嵌め合わされることで、ボディ21とカバー22とが互いに組み付けられる(図1参照)。
【0022】
より詳細には、図6に示すように、カバー22は、上述の開口部22cと、固定部22dと、一対の軸受突片22fと、一対の軸受凹部22hと、第1遮光部22iと、収容凹部22qとを有する。
【0023】
開口部22cは、反転ハンドル6が配置される場所である。開口部22cは、カバー22の表裏方向(前後方向)に貫通している。開口部22cは、例えば矩形状である。開口部22cは、例えば、カバー22の長手方向の中央に設けられている。
【0024】
固定部22eは、第1透光路10を固定する部分である。固定部22eは、開口部22cの内側面22mから開口部22cの内部に突出している。内側面22mは、開口部22cの内周面におけるカバー前面22jの長手方向(左右方向)の一方の側(例えば右側)の内側面である。固定部22eは、開口部22cの中央からカバー前面22jの長手方向に向かって開口部22cの内部に突出している。
【0025】
固定部22eは、例えば矩形の箱状であり、裏面(後面)と、突出側の端面とが開口している。固定部22eは、一対の固定孔22nを有する。一対の固定孔22nは、第1透光路10の一対の固定突起10gが引っ掛かる部分である。一対の固定孔22nは、固定部22eにおけるカバー前面22jの短手方向(上下方向)の両側の側壁に設けられている。一対の固定孔22nは、側壁の厚さ方向(上下方向)に貫通している。
【0026】
固定部22eでは、固定部22eの裏面開口から第1透光路10が収容される。また、固定部22eの端面開口から第1透光路10の出射面が露出される。
【0027】
一対の軸受突片22fは、カバー前面22jにおいて、例えば、短手方向(上下方向)の両側縁部における長手方向(左右方向)の中央から前方に突出している。一対の軸受突片22fの各々の対向面には、操作ハンドル3の一対の軸突起32が挿入される軸受孔22gが形成されている。一対の軸受孔22gはそれぞれ、軸受突片22fの厚さ方向(上下方向)に貫通している。一対の軸受孔22gはそれぞれ、前部が三角形状で後部が矩形状の略五角形状の孔である。
【0028】
一対の軸受凹部22hは、反転ハンドル6の一対の軸突起32が挿入される部分である。一対の軸受凹部22hは、開口部22cにおける短手方向の両側の内側面において、長手方向の中央に、凹状に設けられている。一対の軸受凹部22hは、カバー22の裏面(後面)で開口している。一対の軸受凹部22hはそれぞれ、開口部22cの短手方向(上下方向)からの正面視で、例えば略三角形状である。
【0029】
第1遮光部22iは、第1透光路10の出射面からの出射光の少なくとも一部を遮光する部材である。また、第1遮光部22iは、第2透光路11の側面からの出射光(漏れ光)の少なくとも一部を遮光する部材である。第1遮光部22iは、例えば板状である。第1遮光部22iは、カバー前面22j(対向面)において、例えば開口部22cの縁部22pから、操作ハンドル3に近付く向き(すなわち前方向)に突出している。カバー前面22jは、操作ハンドル3と対向する対向面である。縁部22pは、開口部22cの周縁のうち、カバー前面22jの長手方向(左右方向)において、固定部22eと対向する縁部である。第1遮光部22iは、例えば、開口部22cの縁部22pの長手方向(上下方向)の全体にわたって形成されている。
【0030】
収容凹部22qは、操作ハンドル3の点灯窓35側の操作部3Rが押下されたとき、操作ハンドル3の第2遮光部36が収容される部分である。収容凹部22qは、カバー前面22jにおいて、左右方向において第1遮光部22iの外側に凹状に設けられている。収容凹部22qは、例えば、第1遮光部22iに沿って第1遮光部22iの長手方向(上下方向)の全体に亘って設けられている。
【0031】
(接点装置4)
接点装置4は、操作対象の電気機器の動作状態(作動及び停止)を切り替えるための開閉接点、及び、操作対象の電気機器からの配線と接続するための外部接続端子とを備えている。より詳細には、接点装置4は、図7に示すように、端子板41~43、支持板44、開閉子45、及び鎖錠ばね46を備える。
【0032】
端子板41~43はそれぞれ、操作対象の電気機器からの配線と電気的に接続する部分である。端子板41,42は、ボディ21の長手方向(左右方向)の一端部(例えば左端部)に収容されている。端子板43は、ボディ21の長手方向の他端部(例えば右端部)に収容されている。端子板41,42には、固定接点41a,42bが設けられている。固定接点41a,42bの間に開閉子45が配置されている。端子板41,42にはそれぞれ、1個ずつの鎖錠ばね46が収容され、端子板43には、2個の鎖錠ばね46が収容されている。
【0033】
支持板44は、ボディ21の底面の中央に配置されており、端子板43と電気的に接続されている。開閉子45は、ボディ21の長手方向の中央に収容されている。開閉子45の下端は、支持板44に当接している。開閉子45は、その下端を支点として支持板44上を揺動可能である。
【0034】
開閉子45は、例えば板状である。開閉子45の前端部には、反転ハンドル6の後述の筒部62の周縁が嵌る溝45cが設けられている。開閉子45は、両側の主面にそれぞれ、可動接点45a,45bを有する。可動接点45aと固定接点41aとで1つの開閉接点が構成され、可動接点45bと固定接点41bとで1つの開閉接点が構成されている。開閉子45が揺動することで、2つの開閉接点の閉状態及び開状態が交互に切り替わる。この2つの開閉接点が上記の開閉接点を構成する。
【0035】
本実施形態では、後述のように、操作ハンドル3がシーソー動作すると反転ハンドル6がシーソー動作し、反転ハンドル6がシーソー動作すると開閉子45が揺動して、上記の2つの開閉接点が閉状態と開状態とに切り替わる。従って、接点装置4は、操作ハンドルの動作に応じて開状態と閉状態とが切り替わる。
【0036】
なお、このような、共通の開閉子45によって2つの開閉接点が交互に切り替わるスイッチ装置は、3路スイッチと呼ばれる。この3路スイッチは、例えば階段の上階及び下階にそれぞれ設けられ、階段を照らす共通の照明器具の点灯及び消灯を切り替えるスイッチ装置として利用可能である。なお、本実施形態では、スイッチ装置1は、3路スイッチであるが、3路スイッチに限定されない。
【0037】
ボディ21の後壁において、4つの鎖錠ばね46の各々に対応する部位には、配線孔22k(図2参照)が設けられている。配線孔22kを通してボディ21の内部に電線が挿入されることで、電線の先端部が、鎖錠ばね46と端子板41,42,43との間に挟持される。これにより、電線の先端部が端子板41~43と電気的に接続する。これら端子板41~43が上記の外部接続端子を構成する。
【0038】
(光源ユニット5)
図7に示すように、光源ユニット5は、回路基板52と、2つの光源(第1光源51a及び第2光源51b)とを備える。
【0039】
2つの光源51a,51bは、点灯窓35から出射される光を出射する光源である。2つの光源51a,51bは、互いに異なる光色(例えば赤色光及び白色光)の光を出射する。第1光源51aは、位置表示機能用の光源であり、例えば白色光を出射する。第2光源51bは、パイロット機能用の光源であり、例えば赤色光を出射する。2つの光源51a,51bは、例えばLED(Light Emitting Diode)である。2つの光源51a,51bは、回路基板52の前面において、ボディ21の長手方向(左右方向)に並んだ状態で設けられている。2つの光源51a,51bは、装置本体2において、操作ハンドル3の後方に配置されている。より詳細には、2つの光源51a,51bは、装置本体2において、操作ハンドル3の操作部3L(すなわち点灯窓35が設けられていない操作部)の後方に配置されている。換言すれば、2つの光源51a,51bは、装置本体2において、操作部3Lに対向する部分に配置されている。
【0040】
このように、光源51a,51bと点灯窓35とは、左右方向(すなわち2つの操作部3L,3Rが並ぶ方向)において、互いに反対側に配置される。これにより、光源51a,51bと点灯窓35との間の距離を確保することができる。これにより、操作ハンドル3の動作に対する点灯窓35の明るさの変化を抑制することができる。
【0041】
第1光源51aは、接点装置4の閉状態の開閉接点の通電及び非通電に関わらず(すなわち操作対象の電気機器の作動及び停止に関わらず)、常時点灯される。第2光源51bは、接点装置4の閉状態の開閉接点の通電及び非通電に応じて(すなわち操作対象の電気機器の作動及び停止に応じて)、点灯及び消灯が切り替えられる。具体的には、第2光源51bは、閉状態の開閉接点が通電状態のときは(すなわち操作対象の電気機器が作動中のときは)、消灯され、閉状態の開閉接点が非通電状態のときは(すなわち操作対象の電気機器が停止中のときは)、点灯される。
【0042】
光源ユニット5は、ボディ21内の長手方向(左右方向)の一端部(例えば左端部)において、端子板41,42の上側に収容されている。すなわち、2つの光源51a,51bは、ボディ21内の長手方向の一端部(左端部)側に収容され、かつ、ボディ21の長手方向に並んでいる。
【0043】
(反転ハンドル6)
反転ハンドル6は、操作ハンドル3の動作状態に応じて、接点装置4の開閉接点を開閉するハンドルである。図5に示すように、反転ハンドル6は、反転ハンドル本体61と、筒部62とを有する。
【0044】
反転ハンドル本体61は、底部61aと、2つの側壁部61bと、複数(例えば2つ)の嵌合突起61cと、一対の軸突起61dと、一対の引掛突起61eとを有する。
【0045】
底部61aは、矩形板状である。2つの側壁部61bはそれぞれ、矩形板状である。2つの側壁部61bは、底部61aの上下両縁部から前方に突出している。2つの嵌合突起61cは、変換ばね8を固定するための突起である。2つの嵌合突起61cは、2つの側壁部61bの各々の中央に1つずつ設けられている。一対の軸突起61dは、カバー22の一対の軸受凹部22hに揺動可能に支持される部分である。一対の軸突起61dはそれぞれ、例えば、前端が頂角となる三角柱状である。一対の軸突起61dは、一対の側壁部61bの各々の外側面から突出するように設けられている。一対の引掛突起61eは、変換ばね8の引掛片83が引っ掛かる部分である。一対の引掛突起61eは、2つの側壁部61bの各々の外側面に1つずつ設けられている。
【0046】
筒部62は、反転ばね7を収容する部分である。筒部62は、反転ハンドル本体61の後面から後方に突出するように設けられている。筒部62の後側周縁は、開閉子45の前端部の溝45c(図7参照)に引っ掛かる。この状態で、筒部62と開閉子45との間には、コイルばねからなる反転ばね7が保持される。
【0047】
反転ハンドル6は、カバー22の開口部22c内に配置される(図3参照)。この状態で、反転ハンドル6の一対の軸突起61dは、カバー22の一対の軸受凹部22hに挿入される。これにより、反転ハンドル6は、一対の軸突起61dの前端を支点としてカバー22に対して揺動可能(すなわちシーソー動作可能)になる。反転ハンドル6の揺動によって、反転ばね7から開閉子45に作用するばね力の向きが反転し、何れか一方の可動接点45a,45bが、当該可動接点45a,45bに対応する固定接点41a,42bに接触する。つまり、開閉子45と電気的に繋がる端子板43は、2個の端子板41,42の何れか一方に択一的に接続される。
【0048】
(操作ハンドル3)
操作ハンドル3は、操作者の操作に応じてシーソー動作(動作)する。操作ハンドル3は、後面が開口した底浅の箱状である。操作ハンドル3は、図8に示すように、操作ハンドル本体31と、一対の軸突起32と、複数(例えば4つ)の接触部33と、複数(例えば2つ)の固定突起34と、点灯窓35と、第2遮光部36と、を有する。
【0049】
操作ハンドル本体31は、主壁部31aと、周壁部31bとを有する。主壁部31aは、例えば矩形の板状である。主壁部31aは、中心線L3(図5参照)に沿って略V字状に曲がっている。これにより、主壁部31aにおける中心線L3の両側の部分は、前方に突出するように傾斜している。なお、中心線L3は、主壁部31aの長手方向(左右方向)の中心において、主壁部31aの短手方向(上下方向)に延びている。周壁部31bは、主壁部31aの外周縁全体から主壁部31aの後方に立ち上がっている。周壁部31bは、上壁部31c、下壁部31d、左壁部31e及び右壁部31fが環状に一体に繋がって構成されている。上壁部31c及び下壁部31dは、主壁部31aの略V字状の曲がりに応じて略V字状に曲がっている。主壁部31aの外表面は、操作ハンドル3の前面3gを構成する。
【0050】
本実施形態では、主壁部31aの前面は、操作ハンドル3の前面3gを構成する。また、操作ハンドル本体31における中心線L3の左右両側の部分は、操作ハンドル3の両側の操作部3L,3Rを構成する。2つの操作部3L,3Rは、左右方向に並んでいる。すなわち、2つの操作部3L,3Rが並ぶ方向(並び方向)は、左右方向である。
【0051】
一対の軸突起32は、カバー22の一対の軸受孔22gに支持される部分である。一対の軸突起32は、操作ハンドル本体31の上下両側の内側面から突出するように設けられている。一対の軸突起32はそれぞれ、前端が頂点となる略三角形状である。
【0052】
一対の軸突起32がカバー22の一対の軸受孔22gに挿入された状態では、操作ハンドル3が、軸突起32の前端を支点としてカバー22に対して揺動可能(すなわちシーソー動作可能)になる。この状態で、操作ハンドル3は、装置本体の前面22jに配置される(図1参照)。より詳細には、操作ハンドル3は、カバー22の開口部22c全体を覆うように、反転ハンドル6の前側に配置される。
【0053】
4つの接触部33は、変換ばね8が接触する部分である。4つの接触部33は、操作ハンドル本体31の裏面(すなわち主壁部31aの裏面)から後方に突出している。4つの接触部33は、例えば、操作ハンドル本体31の裏面の4つの角部の近傍に設けられている。4つの接触部33は、上側の左右2つの接触部33a,33bが一対の接触部を構成し、下側の左右2つの接触部33a,33bが一対の接触部を構成している。
【0054】
2つの固定突起34は、第2透光路11を固定する部分である。2つの固定突起34は、第2透光路11の固定孔11fに挿入される。2つの固定突起34は、操作ハンドル本体31の裏面から後方に突出している。2つの固定突起24は、例えば、点灯窓35の上下両側に配置されている。
【0055】
点灯窓35は、光源51a,51bからの光を出射する部分であり、例えば円形の窓である。点灯窓35は、光源51a,51bからの光を出射することで、発光する。点灯窓35は、主壁部31aの前面(すなわち操作ハンドル3の前面3g)において、左右両側の領域のうちの一方の領域(例えば右側の領域)に設けられている。換言すれば、点灯窓35は、操作ハンドル3の両側の操作部3L,3Rのうちの一方の操作部(例えば右側の操作部3R)の前面に設けられている。
【0056】
第2遮光部36は、装置本体2側の第1透光路10の出射面からの出射光の少なくとも一部を遮光する部分である。また、第2遮光部36は、第2透光路11の側面からの出射光(漏れ光)の少なくとも一部を遮光する部材である。第2遮光部36は、操作ハンドル3における左右方向の一方の端部(右壁部31f)から装置本体2に近付く向きに突出している。より詳細には、第2遮光部36は、操作ハンドル3の右壁部31fの後端から後方(すなわち装置本体2側)に突出している。第2遮光部36は、右壁部31fの長手方向(上下方向)の中央に設けられている。第2遮光部36は、矩形の板状である。
【0057】
(変換ばね8)
図5に示すように、変換ばね8は、操作ハンドル3の動作を反転ハンドル6に伝達する部品である。変換ばね8は、操作ハンドル3と反転ハンドル6との間に配置されており、例えば反転ハンドル6に固定され、操作ハンドル3に弾性的に接触する。
【0058】
変換ばね8は、一対のばね体81と、一対の連結片82と、一対の引掛片83とを有する。
【0059】
一対のばね体81はそれぞれ、左右方向に延びており、上下に並んで配置されている。一対のばね体81は、反転ハンドル6の2つの側壁部61bに一対一に対応すると共に、操作ハンドル3の上下二対の接触部33と一対一に対応する。一対のばね体81はそれぞれ、貫通孔81fと、一対の弾性片81d,81eとを有する。貫通孔81fは、ばね体81における長手方向の中央に貫通している。貫通孔81fには、反転ハンドル6における対応する側壁部61bの嵌合突起61cが嵌り合う。一対の弾性片81d,81eは、操作ハンドル3における対応する一対の接触部33a,33bと接触する部分である。一対の弾性片81d,81eは、ばね体81の長手方向(左右方向)の両端において、前方に突出するようにV字状に曲がっている。
【0060】
一方の連結片82は、一対のばね体81の左端同士を連結しており、他方の連結片82は、一対のばね体81の右端同士を連結している。一対の引掛片83は、反転ハンドル6における対応する側壁部61bの引掛突起61eに引っ掛かる部分である。引掛片83は、ばね体81における幅方向の一端(例えば他方のばね体81と対向する一端)から後方に突出している。
【0061】
変換ばね8が反転ハンドル6に固定された状態では、一対のばね体81は、反転ハンドル6の2つの側壁部61bの前端面に配置される。この状態で、一対のばね体81の貫通孔81fは、2つの側壁部61bの各々の嵌合突起61cに嵌り合う。また、一対の引掛片83は、反転ハンドル6の2つの側壁部61bの引掛突起61eに引っ掛かって固定される。
【0062】
また、変換ばね8が反転ハンドル6に固定された状態では、4つの弾性片81d,81eが操作ハンドル3の4つの接触部33a,33bに弾性的に接触する。より詳細には、上側のばね体81の左右一対の弾性片81d,81eが、操作ハンドル3の上側の左右一対の接触部33a,33bに弾性的に接触する。そして、下側のばね体81の左右一対の弾性片81d,81eが、操作ハンドル3の下側の左右一対の接触部33a,33bに弾性的に接触する。
【0063】
(透光路9)
透光路9は、光源51a,51bからの光を操作ハンドル3の点灯窓35まで導光する。透光路9は、第1透光路10と第2透光路11とを有する。第1透光路10は、装置本体2に固定される。第2透光路11は、操作ハンドル3に固定される。
【0064】
(第1透光路10)
第1透光路10は、2つの光源51a,51bの出射光を入射して第2透光路11の入射面へと導光する部材である。第1透光路10は、透明性を有する部材で形成された光学部材(例えばプリズム)である。
【0065】
図9に示すように、第1透光路10は、一方向(例えば右前方)に延びた形状を有する。第1透光路10は、2つの入射面(第1入射面10a及び第2入射面10b)と、1つ出射面10cと、3つの反射面(第1反射面10d、第2反射面10e及び第3反射面10f)とを有する。
【0066】
第1入射面10aは、第1光源51aの正面に配置され、第1光源51aからの光を入射する。第2入射面10bは、第2光源51bの正面に配置され、第2光源51bからの光を入射する。第1入射面10aは、例えば凸面であり、第2入射面10bは、例えば平面である。第1入射面10aの第1光軸L4及び第2入射面10bの第2光軸L5は、前後方向に平行である。
【0067】
2つの入射面10a,10bは、第1透光路10の前後両側の一方の側面(後面)において、長手方向の一方の一端部(例えば左端部)に配置されている。上記の前後両側の一方の側面は、第1透光路10における長手方向に沿った一対の側面のうちの一方の側面(後面)である。第2入射面10bは、第1入射面10aの右側(出射面10c側)に配置されている。第2入射面10bは、第1入射面10aよりも、前側に配置されている。
【0068】
出射面10cは、第1透光路10を導光した光を第2透光路11の入射面11dに向けて出射する。出射面10cは、第1透光路10における長手方向の他方側(右側)の端面に配置されている。出射面10cは、第2透光路1110の入射面11dと対向するように配置される。
【0069】
第1反射面10dは、前後両側の他方の側面(前面)において、入射面10a,10bの光軸L4,L5方向において入射面10a,10bと対向するように配置されている。第1反射面10dは、光軸L4,L5に対して、第1透光路10の長手方向の一方側(左側)から他方側(右側)に行くほど入射面10a,10bから離れるように傾斜している。第2反射面10eは、第1透光路10の前後両側の一方の側面(後面)において、第2入射面10bと出射面10cとの間の部分に配置されている。第3反射面10fは、第1透光路10の前後両側の他方の側面(前面)において、第1反射面10dと出射面10cとの間の部分に配置されている。第3反射面10fは、入射面10a,10bの光軸L4,L5方向において、第2反射面10eと対向している。第3反射面10fと第2反射面10eの間隔は、出射面10c側ほど小さくなっていてもよい。
【0070】
第1透光路10は、一対の固定突起10gと、一対の位置決めリブ10hとを有する。一対の固定突起10gは、カバー22の固定部22eの固定孔22nに引っ掛かる部分である。一対の固定突起10gは、第1透光路10の上下両側の側面において、例えば長手方向の中央に設けられている。一対の位置決めリブ10hは、カバー22の固定部22eの所定の溝部に嵌り合う部分である。一対の位置決めリブ10hは、第1透光路10の上下両側の側面において、例えば長手方向の一端側(左側)に設けられている。
【0071】
第1透光路10は、固定部22eの裏面開口から固定部22eの内部に収容される(図3参照)。この収容状態では、第1透光路10の一対の固定突起10gは、固定部22eの一対の固定孔22nに引っ掛かり、第1透光路10の一対の位置決めリブは、固定部22eの所定の一対の溝部に嵌り合う。この結果、第1透光路10は、固定部22eの内部において位置決めされて固定される。
【0072】
また、この収容状態では、第1透光路10の第1入射面10a及び第2入射面10bはそれぞれ、光源ユニット5の第1光源51a及び第2光源51bの正面に配置される。第1透光路10の出射面10cは、固定部22eの端面開口から露出されて、第2透光路11の入射面11dに対向する。これにより、2つの入射面10a,10bに入射した光源51a,51bの光は、第1~第2反射面10d~10fで反射しながら第1透光路10の内部を導光し、出射面10cから第2透光路11の入射面11dに向けて出射される。
【0073】
また、この収容状態では、固定部22eは、第1透光路10の前側及び上下両側を覆っている。これにより、固定部22eによって、2つの入射面10a,10bに入射した光が、第1透光路10の前面及び上下両面から出射される(すなわち漏れる)ことが抑制される。これにより、2つの入射面10a,10bに入射した光が、カバー22と操作ハンドル3の間(特にカバー22と左側の操作部3Lとの間)からスイッチ装置1の外側に漏れることを抑制できる。
【0074】
(第2透光路11)
第2透光路11は、第1透光路10の出射面10cからの出射光を操作ハンドル3の点灯窓35まで導光する部材である。第2透光路11は、透明性を有する部材で形成された光学部材(例えばプリズム)である。
【0075】
図10及び図11に示すように、第2透光路11は、透光路本体11aと、固定部11bと、レンズ部11c(レンズ)とを有する。第2透光路11は、透明性を有する部材によって一体的に形成されている。なお、レンズ部11cは、透光路本体11a及び固定部11bと別体で形成されてもよい。
【0076】
透光路本体11aは、第1透光路10の出射面10cからの出射光を操作ハンドル3の点灯窓35まで導光する部分である。透光路本体11aは、入射面11dと出射面11eとを有する。入射面11dは、第1透光路10の出射面10cからの出射光を入射する面である。入射面11dは、第1透光路10の出射面10cに対向する。出射面11eは、透光路本体11aを導光した光を出射する面である。出射面11eは、固定部11bを介して点灯窓35の裏面(後面)に対向する。
【0077】
透光路本体11aは、入射面11dから出射面11eに向かって前側に湾曲している。すなわち、入射面11dは、出射面11eよりも左側(すなわち第1透光路10側)に配置されている。なお、本実施形態では、後述のように、出射面11eにおいて、出射光の強度分布は出射面11eの中心よりも右側(第1方向)にずれている。このため、上記の左側(すなわち第1透光路側)とは、換言すれば、上記の強度分布がずれる方向(第1方向)とは反対方向の側である。
【0078】
このように、本実施形態では、透光路本体11aが湾曲することで、第2透光路11において入射面11dが出射面11eよりも左側に配置されるが、透光路本体11aが屈曲することで、入射面11dが出射面11eよりも左側に配置されてもよい。
【0079】
固定部11bは、第2透光路11を操作ハンドル3の裏面(より詳細には点灯窓35側の操作部3Rの裏面)に固定される部分である。固定部11bは、例えば矩形の板状である。固定部11bの裏面には、透光路本体11aの出射面11eが連結されている。固定部11bは、操作ハンドル3の2つ固定突起34が貫通する2つの固定孔11fを有する。2つの固定孔11fは、固定部11bの前面においてレンズ部11cの上下両側に配置されている。固定部11bの厚さ(前面と後面との間隔)は、例えば左側から右側へ行くほど広くなっている。
【0080】
レンズ部11cは、操作ハンドル3の点灯窓35の内部に配置されて、点灯窓35から出射される光を拡散させる光学部分である。レンズ部11cは、固定部11bの前面に連結されている。レンズ部11cの前面(表側の面)11gは、凹面である。これにより、点灯窓35からの出射光を広範囲に拡散させることができる。
【0081】
第2透光路11が操作ハンドル3の裏面に固定された状態では、操作ハンドル3の2つの固定突起34が固定部11bの2つの固定孔11fに挿入される。この状態で、2つの固定突起34の先端部は、溶融されて押し潰されて円板状に広げられる。これにより、固定突起34が固定孔11fから抜けなくなって、固定部11bが操作ハンドル3の裏面に固定される。すなわち、第2透光路11が操作ハンドル3の裏面に固定される。
【0082】
また、この固定状態では、レンズ部11cが操作ハンドル3の点灯窓35の内部に配置される。また、透光路本体11aが長さ方向に沿って湾曲することで、透光路本体11aの入射面11d側が出射面11eよりも左側に配置されている。そして、入射面11dは、第1透光路10の出射面10cに対向する。これにより、第2透光路11は、入射面11dから第1透光路10の出射面10cからの出射光を入射し、導光し、出射面11eから固定部11bを介して点灯窓35に出射する。
【0083】
より詳細には、操作ハンドル3の右側(点灯窓35側)の操作部3Rの押下及び持ち上げに応じて、第2透光路11は第1透光路10に対して変位する。しかし、右側の操作部3Rが押下された場合及び右側の操作部3Rが持ち上げられた場合の何れの場合も、第2透光路11の入射面11dは、第1透光路10の出射面10cに対向する。このため、光源51a,51bが発光する限り、上記の何れの場合も、光源51a,51bの光は、点灯窓35から出射される。
【0084】
また、第2透光路11が操作ハンドル3の裏面に固定された固定状態では、点灯窓35の第1中心軸L6は、出射面11eの第2中心軸L7よりも右方向(第1方向)に配置されている(図11参照)。なお、本実施形態では、第2透光路11において、入射面11dは出射面11eよりも左方向にずれており、上記の右方向(第1方向)とは、換言すれば、入射面11dがずれる方向(左方向)とは反対方向である。ここで、第1中心軸L6は、点灯窓35の中心を通る軸である。第1中心軸L6は、レンズ部11cの中心軸と同じ軸である。第2中心軸L7は、第2透光路11の出射面11eの中心を通り、第1中心軸L6に平行な軸である。
【0085】
このように、第1中心軸L6が第2中心軸L7よりも右側に配置されることで、後述の理由で、点灯窓35がより均一に発光可能になる。
【0086】
(透光路9による光の導光)
図12A図13Bを参照して、透光路9が光を導光する様子を説明する。
【0087】
図12A及び図12Bを参照して、まず、透光路9が第1光源51aの出射光を導光する様子を説明する。
【0088】
操作ハンドル3の右側の操作部3Lが押下された場合(図12A参照)は、第1光源51aの出射光の一部の光(例えば光C1~C3)は、第1透光路10において、第1入射面10aから入射し、第1透光路10の内部で反射しながら導光して出射面10cから出射する。そして、各光C1~C3は、第2透光路11において、入射面11dから入射し、第2透光路11の凸側の湾曲面11hに沿って反射されながら導光してレンズ部11cの前面(すなわち点灯窓35の前面)11gから出射される。
【0089】
操作ハンドル3の右側の操作部3Lが持ち上げられた場合(図12B参照)は、第1光源51aの出射光の一部の光(例えば光C2,C3)は、第1透光路10において、入射面10aから入射し、第1透光路10の内部で反射しながら導光して出射面10cから出射する。そして、各光C2,C3は、第2透光路11において、入射面11dから入射し、第2透光路11の凸側の湾曲面11hに沿って反射されながら導光してレンズ部11cの前面11gから出射される。また、第1光源51aの出射光の一部の光(例えば光C1)は、第1透光路10において、入射面10aから入射し、第1透光路10の内部で反射しながら導光して出射面10cから出射する。そして、光C1は、第2透光路11の入射面に入射せずに、スイッチ装置1の外側に向かって伝搬する。
【0090】
なお、図12Aの場合も、図12Bの場合のように、第1光源51aの光の一部は、第1透光路10の出射面10cから出射した後、第2透光路11の入射面11dに入射せずにスイッチ装置1の外側に伝搬する光を含む場合がある。
【0091】
図13A及び図13Bを参照して、次に透光路9が第2光源51bの出射光を導光する様子を説明する。
【0092】
操作ハンドル3の右側の操作部3Lが押下された場合(図13A参照)は、第2光源51bの出射光の一部の光(例えば光C4~C6)は、第1透光路10において、第2入射面10bから入射し、第1透光路10の内部で反射しながら導光して出射面10cから出射する。そして、各光C4~C6は、第2透光路11において、入射面11dから入射し、第2透光路11の凸側の湾曲面11hに沿って反射されながら導光してレンズ部11cの前面から出射される。
【0093】
操作ハンドル3の右側の操作部3Lが持ち上げられた場合(図13B参照)は、第2光源51bの出射光の一部の光(例えば光C4,C6)は、第1透光路10において、第2入射面10bから入射し、第1透光路10の内部で反射しながら導光して出射面10cから出射する。そして、各光C4,C6は、第2透光路11において、入射面11dから入射し、第2透光路11の凸側の湾曲面11hに沿って反射されながら導光してレンズ部11cの前面11gから出射される。また、第2光源51bの出射光の一部の光(例えば光C5)は、第1透光路10において、第2入射面10bから入射し、第1透光路10の内部で反射しながら導光して出射面10cから出射する。そして、光C5は、第2透光路11の入射面11dに入射せずに、スイッチ装置1の外側に向かって伝搬する。
【0094】
なお、図13Aの場合も、図13Bの場合のように、第2光源51bの光の一部は、第1透光路10の出射面10cから出射した後、第2透光路11の入射面11dに入射せずにスイッチ装置1の外側に伝搬する光を含む場合がある。
【0095】
このように、光源51a,51bの出射光の一部(例えば図12Bの光C1及び図13Bの光C5)は、第1透光路10の出射面10cから第2透光路11の入射面11dに入射されずにスイッチ装置1の外側に伝搬する。この光C1,C5は、後述のように、第1遮光部22i及び第2遮光部36によって遮光され、スイッチ装置1の外側に漏れることが抑制される。
【0096】
また、光源51a,51bの出射光の一部(例えば図12Aの光C1~C3及び図13Aの光C4~C6)は、第2透光路11を導光するとき、第2透光路11の内部を凸側の湾曲面11hで反射しながら導光する。このため、各光C1~C6は、第2透光路11の出射面11eを通過するとき、出射面11eにおいて中心よりも右側(すなわち湾曲面11h側(第1方向))に集中する。すなわち、出射面11eにおいて、出射光の強度分布が、出射面11eの中心から右側にずれて分布する。
【0097】
なお、上記の強度分布(第1強度分布)では、強度分布の中央領域が明るく、強度分布の外周領域が中央領域よりも暗い。すなわち、上記の強度分布は、その外周領域の内側に外周領域よりも明るい中央領域を有する。ここで、上記の「出射面11eにおいて、出射光の強度分布が出射面11eの中心から右側にずれて分布する」とは、強度分布の中央領域(明領域)の中心が、出射面11eの中心から右側にずれることである。
【0098】
このため、このスイッチ装置1では、点灯窓35の第1中心軸L6は、第2透光路11の出射面11eの第2中心軸L7よりも右側(第1方向)にずれて配置される(図10参照)。ここで、第1方向とは、第2透光路11の出射面11eの出射光の強度分布が出射面11eの中心からずれる方向(より詳細には、上記の強度分布において外周領域よりも明るい中央領域の中心が出射面11eの中心からずれる方向)である。これにより、第1中心軸L6方向(又は前方向)から見て、上記の強度分布の中央領域(すなわち明るい領域)が、点灯窓35の前面(すなわちレンズ部11cの前面11g)の略中央に配置される。これにより、点灯窓35がより均一に発光可能になる。
【0099】
(2つの中心軸L6,L7の間隔R1の範囲)
図10に示すように、2つの中心軸L6,L7の間隔を間隔R1とする。また、第2透光路11の出射面11eの直径を直径R2とする。また、直径R2に対する間隔R1の比を比W1(=R1/R2)とする。なお、直径R2は、一例として2.0mmである。
【0100】
以下の説明において、第2透光路11の出射面11eにおける出射光の強度分布を、第1強度分布P1と記載する(図10参照)。操作ハンドル3の点灯窓35の前面(出射面)における出射光の強度分布を、第2強度分布P2(図10参照)と記載する。点灯窓35の前面は、レンズ部11cの前面11gと同じであるため、第2強度分布P2は、レンズ部11cの前面11gにおける出射光の強度分布でもある。第2強度分布P2は、第1中心軸L6方向から点灯窓35の前面を見たときに、点灯窓35の前面に映る第1強度分布P1である。
【0101】
従って、第2強度分布P2は、明領域E1と暗領域E2(図14参照)とを有するが、それら明領域E1及び暗領域E2はそれぞれ、第1強度分布P1の明領域及び暗領域に対応する。なお、第2強度分布P2の明領域E1とは、第2強度分布P2において相対的に明るい領域であり、第2強度分布P2の暗領域E2とは、第2強度分布P2において明領域E1よりも相対的に明るい領域である。また、第1強度分布P1の明領域とは、第2透光路11の出射面11eにおいて出射光が集中して相対的に明るい領域である。第1強度分布P1の暗領域とは、第1強度分布P1の明領域よりも暗い領域である。
【0102】
図14は、間隔R1を0.2mmから1.0mmまで0.2mmずつ変化させた場合の第2強度分布P2を示す。すなわち、上述のように、第1強度分布P1は、第2透光路11の出射面11eにおいて中心よりも右側(第1方向)にずれて分布している。このずれに合わせるように、第1中心軸L6を、第2中心軸L7から右側(第1方向)に0.2mmずれた位置から1.0mmずれた位置まで、0.2mmずつ変化させたときの第2強度分布P2が、図14の第2強度分布P2である。
【0103】
図14に示すように、間隔R1が0.2mm又は1.0mmの場合では、第2強度分布P2の明領域E1が点灯窓35の前面(すなわちレンズ部11cの前面11g)の中心から大きくずれていることが分かる。この場合は、点灯窓35の前面は均一に発光していないことが分かる。他方、間隔R1が0.4mm、0.6mm又は0.8mmの場合では、第2強度分布P2の明領域E1が、おおよそ、点灯窓35の前面(すなわちレンズ部11cの前面11g)の中央に配置することが分かる。この場合は、点灯窓35の前面はほぼ均一に発光することが分かる。
【0104】
なお、右側(点灯窓35側)の操作部3Rが持ち上がった状態では、点灯窓35の前面は、前後方向に対して傾斜する。このため、点灯窓35の前面の明領域E1は、点灯窓35の中央から若干に左側にずれることが望ましい。これにより、点灯窓35を前方から見たときに、明領域E1は、点灯窓35の前面のより中央に配置されるように見える。
【0105】
以上のことから、点灯窓35の前面(すなわちレンズ部11cの前面11g)をより均一に発光させるには、間隔R1を0.2mm<R1<1.0mmの範囲(すなわち比W1を0.1<W1<0.5)に設定することが望ましい。望ましくは、間隔R1を0.4mm≦R1≦0.8mmの範囲(すなわち比W1を0.2≦W1≦0.4)に設定することが望ましい。更に望ましくは、間隔R1を0.5mm≦R1≦0.7mmの範囲(すなわち比W1を0.25≦W1≦0.35)に設定することが望ましい。
【0106】
(スイッチ装置1の動作)
図3及び図4を参照して、スイッチ装置1の透光路9及び遮光部22i,36の動作を説明する。
【0107】
操作ハンドル3の右側(点灯窓35側)の操作部3Rが押下された状態(図4参照)では、左側の操作部3Lは持ち上がる。この状態では、第2透光路11及び第2遮光部36は、右側の操作部3Rと連動して下がった位置に配置される。これにより、第2透光路11の入射面11dは、第1透光路10の出射面10cに対向する。この状態で、光源51a,51bが発光すると、光源51a,51bからの光は、第1透光路10及び第2透光路11を導光して操作ハンドル3の点灯窓35から出射される。
【0108】
また、上述のように、第2遮光部36は、右側の操作部3Rと連動して下がった位置に配置されると、装置本体2の収容凹部22q内に配置される。この状態では、第1遮光部22iの前側半分は、左右方向(2つの操作部3L,3Rが並ぶ方向)において第2遮光部36のほぼ全体と重なる。これにより、右側の操作部3Rの右端部(右壁部31f)と装置本体2の前面22jとの間の隙間は、第1遮光部22i及び第2遮光部36によってほぼ完全に閉塞される。
【0109】
これにより、例えば、第2透光路11の凸側の湾曲面11hから漏れた光C8は、第1遮光部22i及び第2遮光部36によって遮光される。これにより、光C8がスイッチ装置1の外側に漏れることが抑制される。この場合、光C8は第1遮光部22i及び第2遮光部36の2重の壁で遮光されるため、ほぼ完全に遮光される。
【0110】
また、第1透光路10のうち出射面10c以外の面(後面を除く)から漏れた光C9は、第1透光路10を覆う固定部22eによって遮光される。これにより。光C9が左側の操作部3Lの左端(左壁部31e)と装置本体2の前面22jとの間の隙間からスイッチ装置1の外側に漏れることが抑制される。
【0111】
操作ハンドル3の左側の操作部3Lが押下された状態(図3参照)では、右側の操作部3Rは持ち上がる。この状態では、第2透光路11及び第2遮光部36は、右側の操作部3Rと連動して上がった位置に配置される。この配置でも、第2透光路11の入射面11dは、第1透光路10の出射面10cに対向する。この状態で、光源51a,51bが発光すると、光源51a,51bからの光は、第1透光路10及び第2透光路11を導光して操作ハンドル3の点灯窓35から出射される。
【0112】
また、上述のように、第2遮光部36が右側の操作部3Rと連動して上がった位置に配置された場合も、第1遮光部22i及び第2遮光部36によって、右側の操作部の右端(右壁部31f)と装置本体2の前面22jとの間に隙間が閉塞される。
【0113】
これにより、第1透光路10の出射光のうち第2透光路11の入射面11dに入射せずに漏れた光C11、及び、第2透光路11の凸側の湾曲面11hから漏れた光C10は、第1遮光部22i及び第2遮光部36によって遮光される。これにより、それら各光C10,C11がスイッチ装置1の外側に漏れることが抑制される。
【0114】
この場合も、第1透光路10のうち出射面10c以外の面(後面を除く)から漏れた光C9は、第1透光路10を覆う固定部22eによって遮光される。これにより。光C9が左側の操作部3Lの左端(左壁部31e)と装置本体2の前面22jとの間の隙間からスイッチ装置1の外側に漏れることが抑制される。
【0115】
次に図3及び図4を参照して、スイッチ装置1の点灯動作(位置表示機能及びパイロット機能)を説明する。
【0116】
このスイッチ装置1では、第1光源51a(例えば白色光源)は、常時点灯される。これにより、第1光源51aからの光(例えば白色光)は、常時、第1透光路10及び第2透光路11を導光して操作ハンドル3の点灯窓35から出射される。この結果、点灯窓35は、操作ハンドル3の操作に関係無く、常に例えば白色光で発光する。これにより、その発光によって、暗闇でも操作ハンドル3の位置を容易に視認させることが可能である(位置表示機能)。
【0117】
他方、このスイッチ装置1では、第2光源51b(例えば赤色光源)は、操作対象の電気機器の作動及び停止に応じて点灯及び消灯が切り替えられる。例えば、第2光源51bは、操作対象の電気機器が作動中の場合は、消灯され、操作対象の電気機器が停止中の場合は、点灯される。
【0118】
これにより、操作対象の電気機器が作動中の場合は、第2光源51bは消灯されるため、操作ハンドル3が操作されても、操作ハンドルの点灯窓35からは、第2光源51bからの光は出射されない。すなわち、点灯窓35は発光しない。他方、操作対象の電気機器が停止中の場合は、第2光源51bは点灯されるため、操作ハンドル3が操作されて、操作ハンドル3の右側の操作部3Rが持ち上がると、操作ハンドル3の点灯窓35からは、第2光源51bからの光(例えば赤色光)が出射される。すなわち、点灯窓35が赤色光で発光する。これにより、その発光によって、暗闇でも、操作ハンドル3における操作対象の電気機器を作動させるための部位を容易に視認させることが可能である(パイロット機能)。
【0119】
なお、本実施形態では、パイロット機能と位置表示機能が一緒に実施されているため、この場合は、パイロット機能による赤色光と位置表示機能による白色光とが点灯窓35から出射される。
【0120】
(主要な効果)
以上、本実施形態に係るスイッチ装置1は、装置本体2と、操作ハンドル3と、接点回路4と、光源51a,51bと、第1透光路10と、第2透光路11とを備える。操作ハンドル3は、第1操作部3R及び第2操作部3Lを有して装置本体2に対して変位可能に配置される。第1操作部3R及び第2操作部3Lが操作されたときに第1操作部3R及び第2操作部3Lは互いに異なる向きに変位する。操作ハンドル3は、第1操作部3Rに点灯窓35を有する。接点回路4は、操作ハンドル3の変位に応じて開状態と閉状態とに切り替わる。光源51a,51bは、装置本体2に固定されている。第1透光路10は、装置本体2に固定されており、光源51a,51bからの光を入射して導光する。第2透光路11は、操作ハンドル3に固定されており、第1透光路10の出射光を点灯窓35まで導光する。
【0121】
この構成によれば、第1透光路10及び第2透光路11を備えるため、光源51a,51bを装置本体2に固定する態様で、光源51a,51bの光を、装置本体2から操作ハンドル3の点灯窓35まで導光することができる。
【0122】
また、第2透光路11は、入射面11dと出射面11eとを有する。入射面11dは、第1透光路10の出射光を入射する。出射面11eは、入射面11dへの入射光を点灯窓35に出射する。点灯窓35の中心を通る軸を第1中心軸L6とし、出射面11eの中心を通り第1中心軸L6に平行な軸を第2中心軸L2とする。出射面11eにおいて出射光の第1強度分布P1が出射面11eの中心からずれる方向を第1方向とする。第1中心軸L6は、第2中心軸L7よりも第1方向の側に配置されている。
【0123】
この構成によれば、第1中心軸L6は、第2中心軸L7よりも第1方向の側(すなわち出射面11eにおいて出射光の強度分布P2が出射面11eの中心からずれる方向の側)に配置されている。このため、光源51a,51bの光によって操作ハンドル3の点灯窓35をより均一に発光させることができる。
【0124】
(変形例)
上記の実施形態では、2つの光源51a,51bを備える場合を例示するが、2つの電源のうちの一方の光源51a,51bだけを備えてもよい。
【0125】
(まとめ)
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように以下の態様を取り得る。
【0126】
第1の態様のスイッチ装置(1)は、装置本体(2)と、操作ハンドル(3)と、接点回路(4)と、光源(51a,51b)と、第1透光路(10)と、第2透光路(11)と、を備える。操作ハンドル(3)は、第1操作部(3R)及び第2操作部(3L)を有して装置本体(2)に対して変位可能に配置される。第1操作部(3R)及び第2操作部(3L)が操作されたときに第1操作部(3R)及び第2操作部(3L)は互いに異なる向きに変位する。操作ハンドル(3)は、第1操作部(3R)に点灯窓(35)を有する。接点回路(4)は、操作ハンドル(3)の変位に応じて開状態と閉状態とに切り替わる。光源(51a,51b)は、装置本体(2)に固定される。第1透光路(10)は、装置本体(2)に固定されており、光源(51a,51b)からの光を入射して導光する。第2透光路(11)は、操作ハンドル(3)に固定されており、第1透光路(10)の出射光を点灯窓(35)まで導光する。
【0127】
この構成によれば、第1透光路(10)及び第2透光路(11)を備えるため、光源(51a,51b)を装置本体(2)に固定する態様で、光源(51a,51b)の光を、装置本体(2)から操作ハンドル(3)の点灯窓(35)まで導光することができる。
【0128】
第2の態様のスイッチ装置(1)は、第1の態様において、第1遮光部(22i)を備える。第1遮光部(22i)は、装置本体(2)の操作ハンドル(3)との対向面(22j)から操作ハンドル(3)に近付く向きに突出し、第1透光路(10)の出射光の少なくとも一部を遮光する。
【0129】
この構成によれば、第1遮光部(22i)によって、第1透光路(10)の出射光が操作ハンドル(3)と装置本体(2)との隙間からスイッチ装置(1)の外部に漏れることを抑制することができる。
【0130】
第3の態様のスイッチ装置(1)は、第1又は第2の態様において、第2遮光部(36)を備える。第2遮光部(36)は、操作ハンドル(3)における第1操作部(3R)の側の端部(31f)から装置本体(2)に近付く向きに突出し、第1透光路(10)の出射光の少なくとも一部を遮光する。
【0131】
この構成によれば、第2遮光部(36)によって、第1透光路(10)の出射光が操作ハンドル(3)と装置本体(2)との隙間からスイッチ装置(1)の外部に漏れることを抑制することができる。
【0132】
第4の態様のスイッチ装置(1)は、第2の態様において、第2遮光部(36)を更に備える。第2遮光部(36)は、操作ハンドル(3)における第1操作部(3R)の側の端部(31f)から装置本体(2)に近付く向きに突出し、第1透光路(10)の出射光の少なくとも一部を遮光する。第1操作部(3R)と第2操作部(3L)が並ぶ方向(左右方向)において、第1遮光部(22i)の少なくとも一部は、第2遮光部(36)の少なくとも一部と重なる。
【0133】
この構成によれば、第1透光路(10)の出射光が第1遮光部(22i)と第2遮光部(36)との間からスイッチ装置(1)の外部に漏れることを抑制することができる。
【0134】
第5の態様のスイッチ装置(1)では、第1~第4の態様の何れか1つにおいて、光源(51a,51b)は、装置本体(2)において、第2操作部(3L)と対向する部分に配置されている。
【0135】
この構成によれば、光源(51a,51b)と点灯窓(35)との間の距離を確保することができる。これにより、操作ハンドル(3)の動作に伴う点灯窓(35)の明るさの変化を抑制することができる。すなわち、操作ハンドル(3)の動作に対して点灯窓(35)の明るさをより均一に保つことができる。
【符号の説明】
【0136】
1 スイッチ装置
2 装置本体
3 操作ハンドル
3R 操作部(第1操作部)
3L 操作部(第2操作部)
4 接点装置(接点回路)
11c レンズ部(レンズ)
11d 入射面
11e 出射面
11g 前面(表側の面)
22i 第1遮光部
22j 前面(対向面)
31f 右壁部(端部)
35 点灯窓
36 第2遮光部
51a 第1光源(光源)
51b 第2光源(光源)
E1 明領域
E2 暗領域
L6 第1中心軸
L7 第2中心軸
P1 第1強度分布
P2 第2強度分布
R1 間隔
R2 直径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14