(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】マウスシールド及びマウスシールドの使用方法
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20240502BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/11 H
(21)【出願番号】P 2020212202
(22)【出願日】2020-12-22
【審査請求日】2023-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】小 澤 一 壽
(72)【発明者】
【氏名】大 谷 将 好
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3227844(JP,U)
【文献】登録実用新案第3229207(JP,U)
【文献】特開2022-089502(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/11
A62B 18/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着者の口の前方で、前記口からの飛沫を遮るマウスシールドであって、
顔に当接する支持部材と、
この支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段と、
前記支持部材に回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、
前記遮蔽部は、前記着用者の目より下方に位置し、
前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向するが、前記着用者の目に対向しないものである
ことを特徴とするマウスシールド。
【請求項2】
顔に当接する支持部材と、
この支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段と、
前記支持部材に回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、
前記遮蔽部は、前記着用者の目より下方に位置し、
前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向し、前記着用者の目に対向せず、
前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体の前記遮蔽部が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大する
ことを特徴とするマウスシールドの使用方法。
【請求項3】
鼻背に当接する支持部材と、
この支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段と、
前記支持部材に回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、
前記遮蔽部は、前記着用者の目より下方に位置し、
前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向するが、前記着用者の目に対向しないものである
ことを特徴とするマウスシールド。
【請求項4】
顔に装着するメガネフレームと、
このメガネフレームに回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、
前記遮蔽部は
、着用者の目より下方に位置し、
前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向し、前記着用者の目に対向せず、
前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体の前記遮蔽部が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大する
ことを特徴とするマウスシールド。
【請求項5】
鼻背に当接する支持部材と、
この支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段と、
前記支持部材に回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、
前記遮蔽部は、前記着用者の目より下方に位置し、
前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向し、前記着用者の目に対向せず、
前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体の前記遮蔽部が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大する
ことを特徴とするマウスシールドの使用方法。
【請求項6】
顔に装着するメガネフレームと、
このメガネフレームに支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、
前記遮蔽部は
、着用者の目より下方に位置し、
前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向し、前記着用者の目に対向せず、
前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体の前記遮蔽部が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大する
ことを特徴とするマウスシールドの使用方法。
【請求項7】
本体の回動を阻止すると共に、その回動を阻止した状態を保持する回動阻止保持手段を備え、前記回動阻止保持手段により、前記本体の搖動を阻止する
ことを特徴とする請求項1又は請求項3又は請求項4記載のマウスシールド。
【請求項8】
回動阻止保持手段により、本体の回動を阻止すると共に、その回動を阻止した状態を保持するものであり、前記回動阻止保持手段により、前記本体の搖動を阻止する
ことを特徴とする請求項2又は請求項5又は請求項6記載のマウスシールドの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスシールド及びマウスシールドの使用方法に係り、特に、飲食時の使用勝手を向上させたマウスシールド及びマウスシールドの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下顎ブラケットを下顎に当てて装着するマウスシールドがある(特許文献1 参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記マウスシールドにあっては、飲食する場合には、マウスシールドを外さねばならないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたマウスシールド及びマウスシールドの使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のマウスシールドは、装着者の口の前方で、前記口からの飛沫を遮るマウスシールドであって、顔に当接する支持部材と、この支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段と、前記支持部材に回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、前記遮蔽部は、前記着用者の目より下方に位置し、前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向するが、前記着用者の目に対向しないものである。
【0007】
また、請求項2記載のマウスシールドの使用方法は、顔に当接する支持部材と、この支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段と、前記支持部材に回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、前記遮蔽部は、前記着用者の目より下方に位置し、前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向し、前記着用者の目に対向せず、前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体の前記遮蔽部が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大するものである。
【0008】
また、請求項3記載のマウスシールドは、鼻背に当接する支持部材と、この支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段と、前記支持部材に回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、前記遮蔽部は、前記着用者の目より下方に位置し、前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向するが、前記着用者の目に対向しないものである。
【0009】
また、請求項4記載のマウスシールドは、顔に装着するメガネフレームと、このメガネフレームに回動自在に支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、前記遮蔽部は、着用者の目より下方に位置し、前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向し、前記着用者の目に対向せず、前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体の前記遮蔽部が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大するものである。
【0010】
また、請求項5記載のマウスシールドの使用方法は、鼻背に当接する支持部材と、この支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段と、前記支持部材に回動自在に支持され、自重により回動する本体とを備え、前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体が前記着用者の口に対向し、前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大するものである。
【0011】
また、請求項6記載のマウスシールドの使用方法は、顔に装着するメガネフレームと、このメガネフレームに支持され、自重により回動する遮蔽部を有する本体とを備え、前記遮蔽部は、着用者の目より下方に位置し、前記着用者の顔が垂直方向に位置すると、前記本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が垂下して、前記本体の前記遮蔽部が前記着用者の口に対向し、前記着用者の目に対向せず、前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体の前記遮蔽部が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大するものである。
【0012】
また、請求項7記載のマウスシールドは、請求項1又は請求項3又は請求項4記載のマウスシールドにおいて、本体の回動を阻止すると共に、その回動を阻止した状態を保持する回動阻止保持手段を備え、前記回動阻止保持手段により、前記本体の搖動を阻止するものである。
【0013】
また、請求項8記載のマウスシールドの使用方法は、請求項2又は請求項5又は請求項6記載のマウスシールドの使用方法において、回動阻止保持手段により、本体の回動を阻止すると共に、その回動を阻止した状態を保持するものであり、前記回動阻止保持手段により、前記本体の搖動を阻止するものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載のマウスシールドによれば、着用者の顔が垂直方向に位置すると、本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下して、前記本体が前記着用者の口に対向し、会話する際、口からの飛沫を遮り、
また、着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により自動的に前記本体が垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大されるため、本体に手を触れないで、例えば、食事をすることができ、使用勝手の良好なマウスシールドを得ることができる。
【0015】
また、請求項2記載のマウスシールドの使用方法によれば、着用者の顔が垂直方向に位置すると、本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下して、前記本体が前記着用者の口に対向し、会話する際、口からの飛沫を遮り、
また、着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大されるため、本体に手を触れないで、例えば、食事をすることができ、使用勝手の良好なマウスシールドの使用方法を得ることができる。
【0016】
また、請求項3記載のマウスシールドによれば、着用者の顔が垂直方向に位置すると、本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下して、前記本体が前記着用者の口に対向し、会話する際、口からの飛沫を遮り、
また、前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大されるため、本体に手を触れないで、例えば、食事をすることができ、使用勝手の良好なマウスシールドを得ることができ、
しかも、従来の顎に係止させるタイプのマウスシールドに比べ、違和感なくマウスシールドを装着することができる。
【0017】
また、請求項4記載のマウスシールドによれば、着用者の顔が垂直方向に位置すると、本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下して、前記本体が前記着用者の口に対向し、会話する際、口からの飛沫を遮り、
また、前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大するため、本体に手を触れないで、例えば、食事をすることができ、使用勝手の良好なマウスシールドを得ることができ、
しかも、従来の顎に係止させるタイプのマウスシールドに比べ、違和感なくマウスシールドを装着することができる。
【0018】
また、請求項5記載のマウスシールドの使用方法によれば、着用者の顔が垂直方向に位置すると、本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下して、前記本体が前記着用者の口に対向し、会話する際、口からの飛沫を遮り、
また、前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大されるため、本体に手を触れないで、例えば、食事をすることができ、使用勝手の良好なマウスシールドの使用方法を得ることができ、
しかも、従来の顎に係止させるタイプのマウスシールドに比べ、違和感なくマウスシールドを装着することができる。
【0019】
また、請求項6記載のマウスシールドの使用方法によれば、着用者の顔が垂直方向に位置すると、本体に手を触れずに、前記本体の自重により前記本体が自動的に垂下して、前記本体が前記着用者の口に対向し、会話する際、口からの飛沫を遮り、
また、前記着用者の顔を前側に傾けると、前記本体の自重により、前記本体が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域が拡大するため、本体に手を触れないで、例えば、食事をすることができ、使用勝手の良好なマウスシールドの使用方法を得ることができ、
しかも、従来の顎に係止させるタイプのマウスシールドに比べ、違和感なくマウスシールドを装着することができる。
【0020】
また、請求項7記載のマウスシールドによれば、上述した請求項1又は請求項3又は請求項4記載の発明の効果に加え、本体の回動を阻止すると共に、その回動を阻止した状態を保持する回動阻止保持手段を備えているため、例えば、風のある外での会話時、本体の搖動を阻止することができる。
【0021】
また、請求項8記載のマウスシールドの使用方法によれば、上述した請求項2又は請求項5又は請求項6記載の発明の効果に加え、回動阻止保持手段により、本体の回動を阻止すると共に、その回動を阻止した状態を保持するため、例えば、風のある外での会話時、本体の搖動を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例のマウスシールドの概略的側面図で、
図1(a)は、着用者の顔が垂直方向に位置している場合を示し、
図1(b)は、着用者の顔を前側に傾けた場合を示している。
【
図2】
図2は、
図1の(a)(b)のマウスシールドの概略的斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2のマウスシールドの概略的右側面図である。
【
図6】
図6は、
図1の(a)(b)のマウスシールドの回動部位を分解して示す概略的断面図である。
【
図7】
図7は、
図1の(a)(b)のマウスシールドと異なる他の実施例のマウスシールドの概略的斜視図である。
【
図9】
図9は、
図7のマウスシールドの概略的右側面図である。
【
図11】
図11は、
図7のマウスシールドの回動部位を分解して示す概略的断面図である。
【
図12】
図12は、
図7乃至
図11記載のマウスシールドと異なる他の実施例のマウスシールドの概略的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の一実施例のマウスシールド及びマウスシールドの使用方法を
図1乃至
図11を参照して説明する。
【0024】
(
図1~
図6)
図1に示すMはマウスシールドで、マウスシールドMは、装着者の口の前方で、前記口からの飛沫を遮るものである。
1は顔に当接する支持部材で、2は支持部材を着用者の顔の所定位置に固定するための装着手段で、3は、支持部材1に回動自在に支持され、自重により回動する本体である。
回動自在は、例えば、
図6に示すように、支持部材1に係合部(軸部)1Tを、この係合部(軸部)1Tに係合される被係合部(穴)33aを有する支持部33を本体3に設けても良いし、逆に、本体3に係合部(軸部)を、この係合部(軸部)に係合される被係合部(穴)を有する支持部11を支持部材1に設けるようにしても良い。
なお、支持部材1の顔に当接する部位は、
図1では、鼻背である。この場合、鼻背に当接する支持部材1となる。
【0025】
上述した支持部材1は、例えば、
図1に示す鼻背に当接するものでも、また、後述する
図7乃至
図11記載のメガネフレーム10でも良い。このメガネフレーム10には、アイシールド[(例えば、度が入ったレンズ、度が入っていないレンズ、レンズでなく目を保護するカバー(眼球保護シールド)等]が装着されていても良いし、アイシールドが装着されていなくても良い。
また、装着手段2は、例えば、
図1に示すゴム紐21でも、また、後述する
図7に示すメガネフレームの一対のテンプルの先の耳にかける部分22でも良い。
なお、本発明にいう「メガネフレーム」は、レンズを固定している所謂「リム」を有する狭義の「メガネフレーム」に限らず、レンズを固定している部分である「リム」がない、例えば、右側テンプル、左側テンプル、この左側テンプルと右側テンプルとを接続する「リム」がない支持部材を有する広義の「メガネフレーム」をも含む意である。
また、本体3は、遮蔽部31と、この遮蔽部31を支持する支持部32を有し、遮蔽部31は、例えば、透明(又は半透明又は非透明)のプラスチック(例えば、ポリエチレンテレフタレート)であり、支持部32は、顔に沿うように湾曲している。
【0026】
上述したマウスシールドMの着用者の顔が垂直方向に位置すると、
図1(a)に示すように、本体3に手を触れずに、本体3の自重により本体3が自動的に垂下して、本体3が前記着用者の口に対向し、
着用者の顔を前側に傾けると、
図1(b)に示すように、本体3の自重により、本体3が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域Wが拡大する。
【0027】
従って、上述したマウスシールドM(マウスシールドの使用方法)によれば、着用者の顔が垂直方向に位置すると、
図1(a)に示すように、本体3に手を触れずに、本体3の自重により本体3が自動的に垂下して、本体3が前記着用者の口に対向し、会話する際、口からの飛沫を遮り、また、着用者の顔を前側に傾けると、
図1(b)に示すように、本体1の自重により本体1が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域Wが拡大されるため、本体3に手を触れないで、例えば、食事をすることができ、使用勝手の良好なマウスシールド(マウスシールドの使用方法)を得ることができる。
なお、上述したマウスシールドM(マウスシールドの使用方法)は、従来の顎に係止させるタイプのマウスシールドに比べ、違和感なくマウスシールドを装着することができる。
【0028】
(
図7~
図11)
次に、
図7乃至
図11を参照して、マウスシールドM(マウスシールドの使用方法)を説明する。
上述の顔に当接する支持部材1は、顔に装着するメガネフレームとなっている。
このメガネフレーム1に回動自在に支持され、自重により回動する本体3が設けられている。
そして、着用者の顔が垂直方向に位置すると、
図1(a)と同様に、本体3に手を触れずに、本体3の自重により本体3が自動的に垂下して、本体3が前記着用者の口に対向し、前記着用者の顔を前側に傾けると、
図1(b)と同様に本体3の自重により、本体3が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域Wが拡大する。
そのため、上述したマウスシールドM(マウスシールドの使用方法)と同様、
図7乃至
図11記載のマウスシールドM(マウスシールドの使用方法)によれば、着用者の顔が垂直方向に位置すると、
図1(a)に示すように、本体3に手を触れずに、本体3の自重により本体3が自動的に垂下して、本体3が前記着用者の口に対向し、会話する際、口からの飛沫を遮り、また、前記着用者の顔を前側に傾けると、
図1(b)に示すように、本体1の自重により本体1が自動的に垂下し、前記着用者の口近傍の開放領域Wが拡大されるため、本体3に手を触れないで、例えば、食事をすることができ、使用勝手の良好なマウスシールドを得ることができる。
なお、上述したマウスシールドM(マウスシールドの使用方法)は、従来の顎に係止させるタイプのマウスシールドに比べ、違和感なくマウスシールドを装着することができる。
また、回動自在は、上述同様、例えば、
図11に示すように、メガネフレーム(支持部材)1に係合部(軸部)1Tを、この係合部(軸部)1Tに係合される被係合部(穴)33aを有する支持部33を本体3に設けても良いし、逆に、本体3に係合部(軸部)を、この係合部(軸部)に係合される被係合部(穴)を有する支持部11をメガネフレーム(支持部材)1に設けるようにしても良い。
【0029】
な
お、図12乃至
図17に示す実施例は、
図7乃至
図11に示す実施例と異なる他の実施例のマウスシールドMで、
図13及び
図15に示す100は、本体3の回動を阻止すると共に、その回動を阻止した状態を保持する回動阻止保持手段で、この回動阻止保持手段100により、本体3の回動を阻止すると共に、その回動を阻止した状態を保持するため、例えば、風のある外での会話時、本体3の搖動を阻止することができる。
回動阻止保持手段100は、例えば、本体3に設けた弾性変形する係止部100Tと、支持部材1に設けた被係止部100Uとを有し、支持部材1に対して本体3は、フリーで、本体3は、回動自在に支持部材1に支持され(
図12、
図13参照)、支持部材1に対して本体3を固定するには、
図13の状態の係止部100Tを被係止部100Uに向かって押し込むと、係止部100Tが変形して被係止部100Uを乗り越えて、係止部100Tが被係止部100Uに係止する(
図14、
図15参照)。係止を解くには、
図15の状態の係止部100Tを被係止部100Uから離れるように力を作用すると、係止部100Tが変形して被係止部100Uを乗り越えて、係止部100Tが被係止部100Uから離間する(
図15の状態から
図13の状態へ移行する。)。
【符号の説明】
【0030】
M マウスシールド
1 支持部材
2 装着手段
3 本体