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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】制御装置、制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/023 20060101AFI20240502BHJP
   G06V 30/424 20220101ALI20240502BHJP
   G06V 30/12 20220101ALI20240502BHJP
   B07C 3/10 20060101ALI20240502BHJP
   G06Q 50/60 20240101ALI20240502BHJP
【FI】
G06F3/023 420
G06V30/424
G06V30/12 B
B07C3/10
G06Q50/60
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020218205
(22)【出願日】2020-12-28
(65)【公開番号】P2022103517
(43)【公開日】2022-07-08
【審査請求日】2023-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111121
【弁理士】
【氏名又は名称】原 拓実
(74)【代理人】
【識別番号】100200218
【弁理士】
【氏名又は名称】沼尾 吉照
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 昌孝
【審査官】三田村 陽平
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-162040(JP,A)
【文献】特開2010-009410(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0324105(US,A1)
【文献】特開平06-175893(JP,A)
【文献】特開2013-008211(JP,A)
【文献】特開2007-310784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/02- 3/027
G06V 30/00-30/424
B07C 3/00- 3/20
G06Q 50/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の文字列情報が入力される入力インタフェースと、
外部装置と通信するための通信インタフェースと、
前記入力インタフェースから入力された前記第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換し、前記第二の文字列情報を外部装置に入力する操作を示す信号と、前記外部装置における前記第二の文字列情報を前記第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を前記通信インタフェースを介して前記外部装置に送信するよう制御するプロセッサと、
を備える制御装置。
【請求項2】
前記第二の文字列情報は文字コードである、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第一の文字列情報に含まれる文字列を一文字ずつに分割し、それぞれ前記第二の文字列情報に変換する、請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字のバイト数がそれぞれ所定のバイト数以上であるか否かを判定する、請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記分割した文字のバイト数が所定のバイト数以上であると判定した場合、前記分割した文字を前記第二の文字列情報に変換し、前記第二の文字列情報を前記外部装置に入力する操作を示す信号と、前記外部装置における前記第二の文字列情報を前記分割された文字に変換する操作を示す信号と、を前記通信インタフェースを介して前記外部装置に送信する、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記所定のバイト数は2バイトである、請求項4又は請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字のバイト列が所定のバイト列であるか否かを判定する、請求項3に記載の制御装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字のバイト列が所定のバイト列でないと判定した場合、前記分割した文字を前記第二の文字列情報に変換し、前記第二の文字列情報を前記外部装置に入力する操作を示す信号と、前記外部装置における前記第二の文字列情報を前記分割された文字に変換する操作を示す信号と、を前記通信インタフェースを介して前記外部装置に送信する、請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記所定のバイト列は、全角平仮名、全角片仮名、及び全角英数字のバイト列である、請求項7又は請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記外部装置が有する前記第二の文字列情報を前記第一の文字列情報に変換するための辞書に対応する変換辞書を記憶する記憶部を備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記第一の文字列情報に含まれる文字列を一文字ずつに分割し、それぞれ前記第二の文字列情報に変換する、請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記外部装置から文字列を含む画像を取得するための画像インタフェースを有し、
前記第一の文字列情報は、前記画像に含まれる文字列に基づいて前記入力インタフェースに入力される、請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項13】
第一のアルゴリズムによる文字の認識に失敗した撮像画像に含まれる文字列を入力するための外部装置から前記外部装置の表示画面に表示される少なくとも前記撮像画像に基づく表示画面画像を取得するための画像インタフェースと、
前記画像インタフェースを介して取得する前記表示画面画像に含まれる文字列に対して前記第一のアルゴリズムと異なる第二のアルゴリズムによる認識を行う認識部と、
前記外部装置と通信するための通信インタフェースと、
前記認識部が前記文字列を認識した結果である第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換し、前記第二の文字列情報を前記外部装置に入力する操作を示す信号と、前記外部装置における前記第二の文字列情報を前記第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を前記通信インタフェースを介して前記外部装置に送信するよう制御するプロセッサと、
を備える制御装置。
【請求項14】
第一の文字列情報が入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換する変換部と、
外部装置に信号を通信する通信部と、
前記変換部が変換した前記第二の文字列情報を外部装置に入力する操作を示す信号と、前記外部装置における前記第二の文字列情報を前記第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を前記通信部を介して前記外部装置に出力する出力部と、
を備える制御装置。
【請求項15】
第一の文字列情報の入力を受け付けるステップと、
入力された前記第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換するステップと、
変換した前記第二の文字列情報を外部装置に入力する操作を示す信号と、前記外部装置における前記第二の文字列情報を前記第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を前記外部装置に送信させるステップと、
を有する制御方法。
【請求項16】
プロセッサによって実行されるプログラムであって、
前記プロセッサに、
第一の文字列情報の入力を受け付ける手段と、
入力された前記第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換する手段と、
変換した前記第二の文字列情報を外部装置に入力する操作を示す信号と、前記外部装置における前記第二の文字列情報を前記第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を前記外部装置に送信させる手段と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、制御装置、制御方法及びプログラムに係る。
【背景技術】
【0002】
郵便物等の紙葉類や小包に記載された住所情報を文字認識して区分する区分機にて、住所情報の認識(OCR;Optical Character Recognition)に失敗した郵便物等の画像は、VCD(Video Coding Desk)に送付され、オペレータが当画像を見て住所情報をキー入力するシステムが存在する。
【0003】
また、VCDに表示される画面をネットワークを介して外部の装置に送信し、オペレータは、外部の装置からVCDに表示される画面を見て住所情報を入力するシステムが存在する。このシステムでは、住所情報を入力するために、VCDに接続された入力端末からの入力信号を外部の装置から送信することで、既存のVCDシステムを変更せずに、外部から住所情報を入力することが可能なシステムを実現することができる。しかしながら、このシステムでは、漢字など入力した文字の変換といった複雑な変換を必要とする文字を入力する際に、外部の装置とVCDとの変換候補の差異から誤った文字が入力されてしまう場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-175967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施形態の制御装置は、容易に文字入力が可能な制御装置、制御方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の制御装置は、入力インタフェースと、通信インタフェースと、プロセッサと、を備える。入力インタフェースは、第一の文字列情報が入力される。通信インタフェースは、外部装置と通信する。プロセッサは、入力インタフェースから入力された第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換し、第二の文字列情報を外部装置に入力する操作を示す信号と、外部装置における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を通信インタフェースを介して外部装置に送信するよう制御する。
【0007】
また、実施形態の制御方法は、第一の文字列情報の入力を受け付け、入力された第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換し、変換した第二の文字列情報を外部装置に入力する操作を示す信号と、外部装置における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を外部装置に送信させる。
【0008】
また、実施形態のプログラムは、プロセッサによって実行されるプログラムであって、プロセッサに、第一の文字列情報の入力を受け付ける手段と、入力された第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換する手段と、変換した第二の文字列情報を外部装置に入力する操作を示す信号と、外部装置における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を外部装置に送信させる手段と、を実現させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第一の実施形態に係る制御システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、第一の実施形態に係る制御装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、第一の実施形態に係る制御装置のプロセッサにおける制御全体の動作フローの一例を示すフローチャートである。
図4図4は、第二の実施形態に係る制御装置のプロセッサにおける制御全体の動作フローの一例を示すフローチャートである。
図5図5は、第三の実施形態に係る制御装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して発明を実施するための実施形態について説明する。
【0011】
(第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態に係る制御システムSの概略構成の一例を示すブロック図である。制御システムSは、処理装置100と、VCD101(外部装置)と、分配器102と、エミュレータ103と、制御装置104と、入力端末105と、を有する。制御装置104は、LAN(Local Area Network)及びインターネットで構成されたネットワークNを介して分配器102及びエミュレータ103と接続される。
【0012】
処理装置100は、書状や小包などの郵便物や荷物を宛先毎に区分する区分機である。処理装置100は、カメラやセンサを用いて、郵便物の宛先を含む宛先面を撮像する。処理装置100は、宛先面を撮像すると、宛先面を含む撮像画像に認識処理(以下、OCR処理と言う)を行い、宛名、宛先、又は郵便番号の文字列情報を取得する。
【0013】
VCD101は、処理装置100が撮像した画像に表示される文字列を入力する装置である。例えば、処理装置100がOCR処理に失敗した場合に、処理装置100は、宛先面を含む撮像画像をVCD101に送信する。VCD101は、受信した撮像画像に基づく表示画面画像を出力し、VCD101のディスプレイ画面(不図示)に表示する。
【0014】
分配器102は、VCD101が出力する画面を複数の装置に分配するキャプチャボードである。例えば、分配器102は、VCD101が処理装置100から取得した撮像画像に基づいて、VCD101のディスプレイ画面に出力する表示画面画像を分配し、制御装置104に出力する。
【0015】
エミュレータ103は、VCD101に接続するキーボード又はマウスなどの操作端末をエミュレーションする。エミュレータ103は、制御装置104からの制御に従って、オペレータがキーボード端末を通じて入力する操作を示す信号と同様の操作信号をVCD101に供給する。例えば、エミュレータ103は、マウスの移動若しくはクリック、又はキーボード入力などを示す操作信号をVCD101に供給する。
【0016】
制御装置104は、VCD101が出力した表示画面画像に含まれる文字列を入力する装置である。例えば、制御装置104は、VCD101がディスプレイ画面に出力した表示画面画像を、分配器102を介して受信する。オペレータは、制御装置104が受信した表示画面画像に含まれる文字列を読んで、入力端末105を用いて制御装置104に入力する。制御装置104は、入力された文字列情報(第一の文字列情報)を文字コード(第二の文字列情報)に変換する。制御装置104は、エミュレータ103を介して文字コードをVCD101に入力する操作を示す信号と、文字コードを文字列に変換する操作を示す信号を送信する。つまり、制御装置104は、入力された第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換し、第二の文字列情報をVCD101に入力する操作を示す信号と、VCD101における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、をVCD101に送信する。
【0017】
入力端末105は、制御装置104に情報を入力するための端末である。例えば、入力端末105は、文字列情報を入力するためのキーボード端末又はタッチパネル端末である。なお、マウスなど文字列情報以外を入力する端末も合わせて備えられていてもよい。
【0018】
次に、図2を用いて制御装置104の制御系について説明する。図2は、第一の実施形態に係る制御装置104の概略構成の一例を示すブロック図である。制御装置104は、プロセッサ106、ROM107(read-only memory)、RAM108(random-access memory)と、NVM109(Non-volatile memory)、画像インタフェース110と、入力インタフェース111と、通信インタフェース112と、を備え、データバスなどを介して互いに接続される。
【0019】
プロセッサ106は、制御装置104の処理に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピュータの中枢部分に相当し、制御装置104全体を統合的に制御する。プロセッサ106は、ROM107又はNVM109などに記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、制御装置104の各種の機能を実現するべく制御を実行する。プロセッサ106は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、又はDSP(digital signal processor)である。あるいは、プロセッサ106は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
【0020】
ROM107は、プロセッサ106を中枢とするコンピュータの主記憶装置に相当する。ROM107は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM107は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM107は、プロセッサ106が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
【0021】
RAM108は、プロセッサ106を中枢とするコンピュータの主記憶装置に相当する。RAM108は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM108は、プロセッサ106が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0022】
NVM109(記憶部)は、プロセッサ106を中枢とするコンピュータの補助記憶装置に相当する。NVM109は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)(登録商標)、HDD(hard disk drive)又はSSD(solid state drive)などである。NVM109は、上記のプログラムを記憶する場合もある。また、NVM109は、プロセッサ106が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ106での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
【0023】
ROM107又はNVM109に記憶されるプログラムは、制御装置104を制御するためのプログラムを含む。一例として、制御装置104は、当該プログラムがROM107又はNVM109に記憶された状態で制御装置104の管理者などへと譲渡される。しかしながら、制御装置104は、当該プログラムがROM107又はNVM109に記憶されない状態で当該管理者などに譲渡されても良い。そして、画像にOCR処理を行うためのプログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、当該管理者又はサービスマンなどによる操作の下にNVM109へ書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはネットワークNを介したダウンロードにより実現できる。
【0024】
画像インタフェース110は、他の装置と画像情報を送受信するためのインタフェースである。例えば、プロセッサ106は、処理装置100がOCR処理に失敗した宛先等の文字列を含む撮像画像が表示されるVCD101のディスプレイ画面の表示画面画像を分配器102から画像インタフェース110を介して取得する。つまり、プロセッサ106は、画像インタフェース110を介して、第一のアルゴリズムによる文字の認識に失敗した撮像画像に含まれる文字列を入力するためのVCD101から、VCD101の表示画面に表示される少なくとも撮像画像に基づく表示画面画像を取得する。
【0025】
入力インタフェース111は、制御装置104に接続された入力端末105からの入力を受け付けるためのインタフェースである。入力インタフェース111は、第一の文字列情報が入力される。例えば、入力インタフェース111は、画像インタフェース110を介して取得された表示画面画像に含まれる文字列を、オペレータが入力端末105を操作することによって第一の文字列情報が入力される。
【0026】
通信インタフェース112は、ネットワークNを介して他の装置と有線又は無線で通信し、他の装置から送信される各種情報を受信し、また、他の装置に各種情報を送信するためのインタフェースである。通信インタフェース112は、VCD101と通信する。例えば、第二の文字列情報をVCD101に入力する操作を示す信号は、通信インタフェース112及びエミュレータ103を介してVCD101に送信される。また、VCD101における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号は、通信インタフェース112及びエミュレータ103を介してVCD101に送信される。また、エミュレータ103が入力を完了したことを示す信号を、通信インタフェース112を介して受信してもよい。
【0027】
プロセッサ106は、入力インタフェース111を介して入力された第一の文字列情報に含まれる文字列を一文字ずつ分割し、分割された文字のバイト数がそれぞれ2バイト以上であるか否かを判定する。例えば、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列の一文字ずつ分割し、分割された文字の上位1バイトの値が、所定のバイト値であるか否かを判定する。プロセッサ106は、分割された文字の上位1バイトの値が所定のバイト値である場合に、分割された文字のバイト数が2バイト以上であると判定する。すなわち、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字のバイト数がそれぞれ所定のバイト数以上であるか否かを判定する。
【0028】
所定のバイト値は、制御装置104で使用される文字コードによって異なる。第一の実施形態では、制御装置104で使用される文字コードは、Shift-JISであるとして説明する。また、第一の実施形態では、所定のバイト値は、16進数で80から9fまで及びe0からffまでの何れかのバイト値とする。このように、プロセッサ106は、入力された第一の文字列情報に含まれる文字列を一文字ずつに分解し、それぞれの文字のバイト数が2バイト以上か否か判定することにより、1バイトの文字に対して不要な変換を行わず処理を軽減することが可能である。
【0029】
また、プロセッサ106は、バイト数が2バイト以上であると判定した分割された文字が、直接入力可能な文字であるか否か判定する。例えば、プロセッサ106は、バイト数が2バイト以上であると判定した分割された文字が、全角平仮名、全角片仮名、及び全角英数字であるか否かを判定する。プロセッサ106は、バイト数が2バイト以上であると判定した分割された文字のバイト列が所定のバイト列であるか否か判定することで、変換せずに直接入力可能な文字であるか否か判定する。プロセッサ106は、バイト数が2バイト以上であると判定した分割された文字のバイト列が所定のバイト列であると判定した場合、変換せずに直接入力可能な文字であると判定する。すなわち、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字のバイト列が所定のバイト列であるか否かを判定する。
【0030】
所定のバイト列は、所定のバイト値と同様にShift-JISで表現されるバイト列であり、16進数で824Fから8396までのバイト列である。このように、プロセッサ106は、入力された第一の文字列情報に含まれる文字列を一文字ずつに分解した文字において、バイト数が2バイト以上である文字が直接入力可能な文字か否か判定することで、不要な変換を行わず入力可能な文字を直接入力し、処理を軽減することが可能である。
【0031】
なお、直接入力可能な文字は、キーボード端末によって変換せずに入力可能な全角記号を含んでもよい。また、制御装置104で使用される文字コードは、その他の文字コードであってもよいし、所定のバイト値及び所定のバイト列は、任意に設定してもよい。
【0032】
プロセッサ106は、入力インタフェース111から入力された第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換する。プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を一文字ずつに分割し、それぞれ第二の文字列情報に変換する。また、プロセッサ106は、分割した文字のバイト数が2バイト以上であると判定した場合、及びバイト数が2バイト以上であると判定した分割された文字が直接入力可能な文字でないと判定した場合、分割した文字を第二の文字列情報に変換する。例えば、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字を、VCD101で使用される文字コードに変換する。第一の実施形態では、VCD101で使用される文字コードは、Unicodeであるとして説明する。従って、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字を、Unicodeで表現される文字のバイト列に変換する。例えば、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字である「東」を、Unicodeで「東」を表現するバイト列である「6771」に変換する。
【0033】
なお、制御装置104によって変換されるバイト列の文字コードは、VCD101で使用される文字コードに依存する。そのため、制御装置104で使用される文字コードと、VCD101で使用される文字コードは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0034】
プロセッサ106は、第二の文字列情報を入力する操作を示す信号を生成する。例えば、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字をUnicodeに変換された文字のバイト列をVCD101に入力する操作を示す信号を生成する。
【0035】
例えば、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を分割した文字である「東」をUnicodeで表現するバイト列である「6771」に基づいて、VCD101に接続された入力端末によって「6」キーと、「7」キーと、「7」キーと、「1」キーと、を順に入力する操作を示す信号、つまり、第二の文字列情報を入力する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する。
【0036】
また、プロセッサ106は、VCD101における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号を生成する。例えば、プロセッサ106は、VCD101に入力されたUnicodeで表現されたバイト列を、英数字、記号、平仮名、片仮名、及び漢字といったバイト列に対応付けられた文字列に変換する操作を示す信号を生成する。
【0037】
第一の実施形態において、VCD101では、処理装置100が表示画面画像に含まれる文字列を入力する入力画面にて、「6771」というUnicodeで「東」を表現するバイト列を入力した後、キーボード端末の「Alt」キーと「X」キーを同時に入力すると、「東」に変換することができるとする。この場合、プロセッサ106は、VCD101に「Alt」キーと「X」キーを同時に入力する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する。
【0038】
次に、プロセッサ106は、第二の文字列情報をVCD101に入力する操作を示す信号と、VCD101における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を通信インタフェース112を介してVCD101に送信するよう制御する。例えば、プロセッサ106は、RAM108に格納されたUnicodeで表現されるバイト列をVCD101に入力する操作を示す信号と、Unicodeで表現されるバイト列を文字列に変換する操作を示す信号と、を通信インタフェース112及びエミュレータ103を介してVCD101に送信するよう制御する。
【0039】
プロセッサ106は、分割した文字のバイト数が2バイト以上でないと判定した場合、又はバイト数が2バイト以上であると判定した分割された文字が直接入力可能な文字であると判定した場合は、分割した文字を入力する操作を示す信号を生成してRAM108に格納し、RAM108に格納された信号を通信インタフェース112を介してVCD101に送信するよう制御する。
【0040】
これにより、プロセッサ106は、VCD101に入力する操作を示す信号をエミュレータ103を介して送信することで、ネットワークNを介して遠隔から文字列の入力を行うことが出来る。また、プロセッサ106は、第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換し、変換した第二の文字列情報を入力する操作を示す信号をVCD101に送信することで、VCD101に容易に文字列を入力することが出来る。つまり、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を変換したバイト列から文字コードを参照して再度変換することで、キーボード端末による平仮名の入力から漢字に変換する際に、多数の候補の中から目的の漢字に変換するといった複雑な変換処理を回避し、容易に文字列を入力することが出来る。また、プロセッサ106は、第二の文字列情報として文字コードを使用することで、VCD101への文字列の入力が容易になる。つまり、プロセッサ106は、様々な装置で扱うことが可能な統一的な文字コードによる表現に基づいて変換することで、装置に依存せずにバイト数が2バイト以上である文字を扱うことができる。すなわち、入力する側の装置及び入力される側の装置において、キーボードによる平仮名の入力から漢字に変換する際の変換候補に順番や数に違いがあったとしても、実施形態の制御方法であれば、文字コードに基づく入力及び変換を行うことで、変換候補を絞ることが可能である。
【0041】
図3は、第一の実施形態に係る制御装置104のプロセッサ106における制御全体の動作フローの一例を示すフローチャートである。ここでは、オペレータによってVCD101から取得した表示画面画像に基づいて入力端末105から入力インタフェース111を介して第一の文字列情報を入力された状態を開始としてフローを説明する。
【0042】
まず、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を1文字ずつ分割する(ST0)。プロセッサ106は、分割された文字のバイト数が2バイト以上か否かを判定する(ST1)。分割された文字のバイト数が2バイト以上である場合(ST1、Yes)、プロセッサ106は、分割された文字が直接入力可能であるか否かを判定する(ST2)。分割された文字が直接入力可能でない場合(ST2、No)、プロセッサ106は、分割された文字を文字コードで表現されたバイト列に変換する(ST3)。プロセッサ106は、分割された文字を変換したバイト列をVCD101に入力する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する(ST4)。また、プロセッサ106は、変換したバイト列を元の分割された文字に変換する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する(ST5)。分割した文字のバイト数が2バイト以上でない場合(ST1、No)、又は分割された文字が直接入力可能である場合(ST2、Yes)、プロセッサ106は、分割された文字をVCD101に入力する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する(ST6)。プロセッサ106は、分割されたすべての文字に関する信号がRAM108に格納されたかを判定する(ST7)。分割されたすべての文字に関する信号がRAM108に格納された場合(ST7、Yes)、プロセッサ106は、エミュレータ103及び通信インタフェース112を介してRAM108に格納された信号をエミュレータ103に送信し、制御を終了する。分割されたすべての文字に関する信号がRAM108に格納されてない場合(ST7、No)、ST1に処理を戻す。
【0043】
上記したように、第一の実施形態の制御装置104は、第一の文字列情報の入力を受け付け、入力された第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換し、変換した第二の文字列情報をVCD101に入力する操作を示す信号と、VCD101における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、をVCD101に送信する制御方法で、制御を実施する。
【0044】
また、上記したように、第一の実施形態の制御装置104のプロセッサ106によって実行されるプログラムは、プロセッサ106に、第一の文字列情報の入力を受け付け、入力された第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換し、変換した第二の文字列情報をVCD101に入力する操作を示す信号と、VCD101における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、をVCD101に送信させることで、制御を実施する。
【0045】
第一の実施形態によれば、制御装置104は、VCD101から取得した表示画面画像に含まれる文字列に基づいてオペレータが入力した第一の文字列情報に含まれる文字列を、Unicodeで表現されるバイト列に変換し、変換したバイト列をVCD101に入力する操作を示す信号と、Unicodeで表現されるバイト列を第一の文字列情報に含まれる文字列に変換する操作を示す信号と、をVCD101に送信する。
【0046】
これにより、制御装置104は、VCD101で入力する場合に複雑な変換が必要な文字列を入力する場合であっても、文字コードに変換して入力及び再度変換することによって、入力先の装置に依存せず容易に文字列を入力することが可能である。
【0047】
また、本実施形態は、以下のように表現することができる。
第一の文字列情報が入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換する変換部と、
外部装置に信号を通信する通信部と、
前記変換部が変換した前記第二の文字列情報を外部装置に入力する操作を示す信号と、前記外部装置における前記第二の文字列情報を前記第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を前記通信部を介して前記外部装置に出力する出力部と、
を備える制御装置。
【0048】
(第二の実施形態)
次に、第二の実施形態について説明する。本実施形態は、VCD101は、第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換するための辞書を有する点と、第二の文字列情報としてVCD101が有する辞書に登録された文字列を用いる点で、第一の実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以外の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0049】
第二の実施形態では、NVM109は、VCD101が有する第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換するための辞書に対応する変換辞書を記憶する。VCD101が有する辞書及び制御装置104が記憶する変換辞書は、第一の文字列情報と第二の文字列情報が関連付けられて記憶される。VCD101が有する辞書は、第二の文字列情報に含まれる文字列を読みとし、第一の文字列情報に含まれる文字列を語句として関連付けられて記憶される。また、VCD101は、入力された第二の文字列情報に含まれる文字列を第一の文字列情報に含まれる文字列に変換する手段を備える。
【0050】
対して、制御装置104に記憶される変換辞書は、VCD101が有する辞書に対応して、第一の文字列情報に含まれる文字列を読みとし、第二の文字列情報に含まれる文字列を語句として関連付けられて記憶される。
【0051】
第二の実施形態において、第二の文字列情報は、VCD101が有する辞書に対応する、制御装置104が記憶する変換辞書に語句として登録された文字列である。プロセッサ106は、入力インタフェース111から入力された第一の文字列情報に含まれる文字列を、制御装置104が記憶する変換辞書に語句として記憶された第二の文字列情報に含まれる文字列に変換する。例えば、プロセッサ106は、入力インタフェース111から第一の文字列情報に含まれる文字列である「東京都」を、変換辞書に「東京都」の語句として登録されている「0xfff1」に変換する。つまり、プロセッサ106は、入力インタフェース111から入力された第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換する。
【0052】
なお、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を一文字ずつに分割し、それぞれ第二の文字列情報に変換してもよい。例えば、プロセッサ106は、入力インタフェース111から第一の文字列情報に含まれる文字列である「東京都」を「東」と、「京」と、「都」と、に分割し、それぞれの文字を変換辞書に登録される語句に変換してもよい。
【0053】
プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を変換辞書を用いて変換した文字列をVCD101に入力される信号を生成する。例えば、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列を変換辞書を用いて変換した「0xfff1」に基づいて、VCD101に「0」キーと、「x」キーと、「f」キーと、「f」キーと、「f」キーと、「1」キーと、を順に入力する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する。
【0054】
また、プロセッサ106は、VCD101における、第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号を生成する。例えば、プロセッサ106は、VCD101における、変換辞書を用いて変換した第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号を生成する。
【0055】
第二の実施形態において、VCD101は、処理装置100が第一のアルゴリズムによる文字の認識に失敗した撮像画像に含まれる文字列を入力する入力画面にて、「0xfff1」という文字列を入力した後、キーボード端末の「スペース」キーと、「Enter」キーと、を順に入力すると、「東京都」に変換することができるとする。この場合、プロセッサ106は、VCD101に「スペース」キーと、「Enter」キーと、を順に入力する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する。
【0056】
次に、プロセッサ106は、第二の文字列情報をVCD101に入力する操作を示す信号と、VCD101における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を通信インタフェース112を介してVCD101に送信するよう制御する。例えば、プロセッサ106は、RAM108に格納された第一の文字列情報に含まれる文字列が変換された語句をVCD101に入力される信号と、VCD101における第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、を通信インタフェース112及びエミュレータ103を介してVCD101に送信するよう制御する。
【0057】
図4は、第二の実施形態に係る制御装置104のプロセッサ106における制御全体の動作フローの一例を示すフローチャートである。ここでは、オペレータによってVCD101から取得した表示画面画像に基づいて入力端末105から入力インタフェース111を介して第一の文字列情報を入力された状態を開始としてフローを説明する。
【0058】
まず、プロセッサ106は、第一の文字列情報に含まれる文字列が変換辞書に登録されているか否か判定する(ST10)。第一の文字列情報に含まれる文字列が変換辞書に登録されている場合(ST10、Yes)、プロセッサ106は、第一の文字列情報を変換辞書に登録された第二の文字列情報に変換する(ST11)。プロセッサ106は、変換した第二の文字列情報をVCD101に入力する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する(ST12)。また、プロセッサ106は、変換した第二の文字列情報を元の第一の文字列情報に変換する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する(ST13)。第一の文字列情報に含まれる文字列が変換辞書に登録されていない場合(ST10、No)、プロセッサ106は、第一の文字列情報をVCD101に入力する操作を示す信号を生成し、RAM108に格納する(ST14)。プロセッサ106は、エミュレータ103及び通信インタフェース112を介してRAM108に格納された信号をエミュレータ103に送信し、制御を終了する。
【0059】
第二の実施形態によれば、制御装置104は、VCD101が有する辞書に対応する変換辞書を有する。制御装置104に記憶される変換辞書は、VCD101が有する辞書に対応して、第一の文字列情報に含まれる文字列を読みとし、第二の文字列情報を語句として関連付けられて記憶される。制御装置104は、VCD101から取得した表示画面画像に含まれる文字列に基づいてオペレータが入力した第一の文字列情報に含まれる文字列を、変換辞書に記憶される第二の文字列情報に変換する。制御装置104は、変換した文字列をVCD101に入力する操作を示す信号と、第二の文字列情報を第一の文字列情報に変換する操作を示す信号と、をVCD101に送信する。
【0060】
これにより、第二の実施形態に係る制御装置104は、変換辞書に記憶された第一の文字列情報及び第二の文字列情報に基づく処理を実施することで、VCD101に容易に文字列を入力できる。つまり、制御装置104は、VCD101で入力する場合に複雑な変換が必要な文字列を入力する場合であっても、事前に記憶された異なる文字列に変換して入力し、再度変換して元に戻すことによって、容易に文字列を入力することが可能である。
【0061】
(第三の実施形態)
次に、第三の実施形態について説明する。本実施形態は、制御装置104が、入力インタフェース111に代わり、VCD101から取得した表示画面画像に含まれる文字列を認識する認識部を備える点で、第一の実施形態とは異なる。なお、以下に説明する以外の構成は、第一の実施形態と同様である。また、本実施形態は、第二の実施形態と同時に実現することが可能である。
【0062】
図5は、第三の実施形態に係る制御装置104の概略構成の一例を示すブロック図である。制御装置104は、入力インタフェース111に代わり、認識部401を備える。
【0063】
認識部401は、画像インタフェース110を介して取得する表示画面画像に含まれる文字列に対して処理装置100に含まれるアルゴリズム(第一のアルゴリズム)と異なる第二のアルゴリズムによる認識を行う。例えば、認識部401は、分配器102を介してVCD101から取得した表示画面画像を、画像インタフェース110を介して取得する。
【0064】
認識部401は、OCR処理結果として複数の文字列の候補を生成する。認識部401は、生成した文字列が認識対象の文字列と一致している確率によってOCR処理結果の尤もらしさを示す尤度を算出し、最も尤度の高い文字列を第一の文字列情報として出力する。
【0065】
プロセッサ106は、認識部401が出力した第一の文字列情報を取得する。また、プロセッサ106は、認識部401が文字列を認識した結果である第一の文字列情報を第二の文字列情報に変換する。例えば、プロセッサ106は、認識部401が表示画面画像に含まれる文字列に基づいてOCR処理を行った結果として出力された第一の文字列情報に含まれる文字列を、Unicodeで表現される文字のバイト列に変換する。
【0066】
第三の実施形態に係る制御装置104のプロセッサ106における制御全体の動作フローについて説明する。本実施形態では、プロセッサ106における制御全体の動作フローは、VCD101から取得した表示画面画像に基づいて認識部401が出力した第一の文字列情報を取得した状態を開始とする。以降の動作フローに関しては、第一の実施形態と同様である。
【0067】
第三の実施形態によれば、制御装置104は、第一のアルゴリズムによる文字の認識に失敗した撮像画像に含まれる文字列を入力するためのVCD101から、VCD101の表示画面に表示される少なくとも撮像画像に基づく表示画面画像を取得する。制御装置104は、VCD101から取得した表示画面画像に含まれる文字列に対して第一のアルゴリズムと異なる第二のアルゴリズムによる認識を行う。制御装置104は、VCD101から取得した表示画面画像に含まれる文字列に基づく認識結果として出力された第一の文字列情報に含まれる文字列を、Unicodeで表現されるバイト列に変換する。制御装置104は、変換したバイト列をVCD101に入力する操作を示す信号と、Unicodeで表現されるバイト列を第一の文字列情報に含まれる文字列に変換する操作を示す信号と、をVCD101に送信する。
【0068】
これにより、制御装置104は、オペレータによる入力に代わって、第一のアルゴリズムによる認識に失敗した文字列を認識し、認識した結果をVCD101に入力する信号を送信することで、オペレータの負担を軽減することが出来る。また、制御装置104は、認識した結果がVCD101による複雑な変換が必要な文字列を入力する場合であっても、文字コードに変換して入力及び変換することによって、入力先の装置に依存せず容易に文字列を入力することが可能である。
【0069】
なお、上述の各実施形態のフローチャートにおいて、各ステップが直列に実行される形態を例示しているが、必ずしも各ステップの前後関係が固定されるものでなく、一部のステップの前後関係が入れ替わっても良い。また、一部のステップが他のステップと並列に実行されても良い。
【0070】
また、上述の各実施形態で説明した機能は、ハードウェアを用いて構成するに留まらず、ソフトウェアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウェア、ハードウェアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
100 処理装置
101 VCD
102 分配器
103 エミュレータ
104 制御装置
105 入力端末
106 プロセッサ
107 ROM
108 RAM
109 NVM
110 画像インタフェース
111 入力インタフェース
112 通信インタフェース
401 認識部
N ネットワーク
S 制御システム
図1
図2
図3
図4
図5