(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】カーテンエアバッグ装置
(51)【国際特許分類】
B60R 21/232 20110101AFI20240502BHJP
B60R 21/213 20110101ALI20240502BHJP
【FI】
B60R21/232
B60R21/213
(21)【出願番号】P 2021075945
(22)【出願日】2021-04-28
【審査請求日】2022-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】503358097
【氏名又は名称】オートリブ ディベロップメント エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【氏名又は名称】鈴木 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【氏名又は名称】飛田 高介
(72)【発明者】
【氏名】須藤 琢哉
(72)【発明者】
【氏名】吉原 司
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-279944(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02149480(EP,A1)
【文献】特開2006-175920(JP,A)
【文献】特開2019-031249(JP,A)
【文献】特開2011-102102(JP,A)
【文献】特開2009-056874(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/16-33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻回または折り畳まれた長尺な収納形態となって車両のルーフサイドレールに沿って設置されるエアバッグクッションと、
前記ルーフサイドレールのうちピラートリムの上方の箇所に取り付けられる金属製のブラケットと、
前記エアバッグクッションの所定範囲を覆いつつ前記ブラケットに取り付けられる樹脂製のカバー部材と、
を備え、
前記カバー部材は、
前記収納形態のエアバッグクッションの周囲を覆う円弧形状のカバー本体と、
前記
円弧形状のカバー本体の車内側に設けられる開口と、
前記カバー本体から車外側に突出して前記ブラケットに挿し込まれるクリップと、
を有し、
前記ブラケットは、
前記クリップが挿し込まれるクリップ挿込孔と、
前記クリップ挿込孔よりも下側に形成され該クリップ挿込孔に前記クリップを挿し込んだ状態において少なくとも前記収納形態のエアバッグクッションの下端よりも車内側に突出しているブラケット下面部と、
を有し、
前記エアバッグクッションの膨張展開初期において、前記
円弧形状のカバー本体が内側からの前記エアバッグクッションの圧力によって前記ブラケットに張り付くように変形することを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
【請求項2】
前記ブラケットは、前記カバー部材よりも剛性が高いことを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置。
【請求項3】
当該カーテンエアバッグ装置はさらに、前記エアバッグクッションにガスを供給するインフレータを備え、
前記ブラケットはさらに、前記クリップ挿込孔よりも上側に形成されて前記インフレータを把持可能なインフレータ把持部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のカーテンエアバッグ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻回または折り畳まれた長尺な収納形態となって車両のルーフサイドレールに沿って設置されるエアバッグクッションを備えたカーテンエアバッグ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の車両には、安全装置としてエアバッグ装置がほぼ標準装備されている。一般的なエアバッグ装置は、センサで衝撃を検知し、これに伴ってインフレータからガスを発生させてそのガス圧でエアバッグクッションを膨張展開させ、乗員を拘束する仕組みになっている。エアバッグクッションは、例えばフロントエアバッグ装置であればステアリングホイールの中央に折り畳まれて収納されていて、また例えばカーテンエアバッグ装置であればサイドドアの上方付近のルーフサイドレールの付近に巻回等されて収納されている。
【0003】
一般的なカーテンエアバッグ装置のエアバッグクッションは、車両の前席から後席にわたって広く膨張展開する形状になっていて、巻回等されることで車両前後方向に細長い収納形態になって車両に搭載される。そのため、カーテンエアバッグ装置では、収納形態のエアバッグクッションの巻回等を保持するために、樹脂製のカバー部材を備えることがある。例えば、特許文献1のカーテンエアバッグ装置では、ロール折り等されたカーテンエアバッグ40は、樹脂製のエッジプロテクタ80に収納された状態で車両に設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【0005】
カーテンエアバッグ装置のエアバッグクッションは、サイドドアの開口部から乗員が車外側へ移動することを防ぐために、ルーフサイドレール付近からやや車内側の下方に向かって膨張展開する。しかしながら、上記樹脂製のカバー部材は、ある程度の柔軟性を有していて、荷重を受けたときに変形したりたわんだりするため、状況によってはエアバッグクッションに車外側に向かう挙動を生じさせることもある。エアバッグクッションに車外側に向かう挙動が生じると、ルーフサイドレールの下方に存在するピラートリムに干渉し、例えばエアバッグクッションがピラートリムと車体側との隙間に入ってしまうなど、エアバッグクッションの展開挙動が乱れるおそれがある。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような課題に鑑み、簡潔な構成でエアバッグクッションの円滑な膨張展開を担保することが可能なカーテンエアバッグ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明にかかるカーテンエアバッグ装置の代表的な構成は、巻回または折り畳まれた長尺な収納形態となって車両のルーフサイドレールに沿って設置されるエアバッグクッションと、ルーフサイドレールのうちピラートリムの上方の箇所に取り付けられるブラケットと、エアバッグクッションの所定範囲を覆いつつブラケットに取り付けられるカバー部材と、を備え、カバー部材は、収納形態のエアバッグクッションの周囲を覆いつつ車内側に開口を有するカバー本体と、カバー本体から車外側に突出してブラケットに挿し込まれるクリップと、を有し、ブラケットは、クリップが挿し込まれるクリップ挿込孔と、クリップ挿込孔よりも下側に形成されクリップ挿込孔にクリップを挿し込んだ状態において少なくとも収納形態のエアバッグクッションの下端よりも車内側に突出しているブラケット下面部と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、収納形態のエアバッグクッションが膨張展開するとき、エアバッグクッションはブラケットのブラケット下面部に干渉し、展開方向が車内側へと案内される。したがって、収納形態のエアバッグクッションの下方にピラートリムが存在していたとしても、膨張展開するエアバッグクッションがピラートリムの車外側の隙間に進入することを防止できる。よって、上記構成であれば、簡潔な構成でエアバッグクッションの円滑な膨張展開を担保することが可能である。
【0009】
上記のブラケットは、カバー部材よりも剛性が高いとよい。この構成によって、ブラケットは、エアバッグクッションの膨張展開時の荷重に耐え、エアバッグクッションを車内側へと好適に案内することが可能になる。上記構成の例として、例えばカバー部材を樹脂で形成し、ブラケットを金属で形成することが可能である。
【0010】
当該カーテンエアバッグ装置はさらに、エアバッグクッションにガスを供給するインフレータを備え、ブラケットはさらに、クリップ挿込孔よりも上側に形成されてインフレータを把持可能なインフレータ取付部を有してもよい。
【0011】
上記構成によれば、ブラケットをエアバッグクッションの固定だけでなくインフレータの固定用のブラケットとしても併用することで、より簡潔な構成のカーテンエアバッグ装置を実現することが可能になる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、簡潔な構成でエアバッグクッションの円滑な膨張展開を担保することが可能なカーテンエアバッグ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態にかかるカーテンエアバッグ装置を例示した図である。
【
図2】
図1(a)のエアバッグクッションのカバー部材の付近を分解した斜視図である。
【
図3】
図1(a)のカバー部材の付近におけるカーテンエアバッグ装置の膨張展開の前後の様子を例示した図である。
【
図4】
図2のブラケットの変形例を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態にかかるカーテンエアバッグ装置100を例示した図である。
図1(a)は、カーテンエアバッグ装置100の可動前の状態を例示した図である。本実施形態では、カーテンエアバッグ装置100は、車体の右側用のものを例示する。以降、
図1(a)その他の本願のすべての図面において、車両前後方向をそれぞれ矢印F(Forward)、B(Back)、車幅方向の左右をそれぞれ矢印L(Left)、R(Right)、車両上下方向をそれぞれ矢印U(up)、D(down)で例示する。
【0016】
エアバッグクッション102は、車両下方から巻回されたり折り畳まれたりすることで、車両前後方向に長尺なロール状の収納形態となって、フロントサイドウィンドウ110等の上方のルーフサイドレール104に沿って設置される。通常、ルーフサイドレール104は内装品であるヘッドライニング107(
図3(a)参照)で覆われるため、可動前のエアバッグクッション102は乗員からは視認不能である。
【0017】
カーテンエアバッグ装置100はガス発生装置であるインフレータ106を備えていて、エアバッグクッション102はインフレータ106から供給されるガスの圧力によって膨張して乗員を拘束する。本実施形態では、インフレータ106は、Bピラーの上方であってエアバッグクッション102の上側のルーフサイドレール104に所定のブラケットやボルト等を使用して取り付けられている。
【0018】
本実施形態で採用しているインフレータ106は、シリンダ型であって、長手の円筒形状を成している。現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、さらにはガス発生剤と圧縮ガスとを両方備えたタイプのものなどがある。インフレータ106としては、いずれのタイプも利用可能である。
【0019】
図1(b)は、
図1(a)のエアバッグクッション102の可動後の状態を例示した図である。
図1(b)では、インフレータ106を破線で透過した状態に例示している。車両に側面衝突時やロールオーバ(横転)等が発生すると、不図示のセンサが衝撃を感知してインフレータ106に信号を送り、インフレータ106からエアバッグクッション102にガスが供給される。ガスを受けたエアバッグクッション102は、ヘッドライニング107(
図3(a)参照)等の内装品を押しのけて車内側の下方へ向かって膨張展開し、乗員を拘束する。
【0020】
エアバッグクッション102は、フロントサイドウィンドウ110およびリアサイドウィンドウ112に沿って広がる大きな形状となっている。エアバッグクッション102は、その表面を構成する2枚の基布を重ねて縫製や接着することや、OPW(One-Piece Woven)を用いての紡織などによって袋状に形成されている。
【0021】
エアバッグクッション102の膨張領域は、乗員が接触し得る位置などを考慮して、複数のチャンバに区画されている。例えば、車両前側には前部座席114の乗員を保護するフロントチャンバ118が設けられ、車両後側には後部座席116の乗員を保護するリアチャンバ120が設けられている。また、線状の非膨張領域を設けて、さらに小さいチャンバに区分けする場合などもある。
【0022】
当該カーテンエアバッグ装置100は、ブラケット122およびカバー部材124を利用して、エアバッグクッション102の収納形態の保持とルーフサイドレール104への固定とを行っている。さらに、本実施形態では、ブラケット122およびカバー部材124によって、エアバッグクッション102の円滑な膨張展開を担保することが可能になっている。
【0023】
図2は、
図1(a)のエアバッグクッション102のカバー部材124の付近を分解した斜視図である。カバー部材124は、主に樹脂製であって、破断可能なテープなどを利用してエアバッグクッション102の所定範囲を覆うようにして取り付けられる。
【0024】
カバー部材124の主要な部分であるカバー本体126は、収納形態のエアバッグクッション102の周囲を覆うよう円弧形状になっていて、車内側に開口128を有している。クリップ130a、130bは、カバー本体126の背面から車外側に突出するように設けられていて、ブラケット122のクリップ挿込孔132a、132bに挿し込んで嵌めることが可能になっている。
【0025】
ブラケット122は、主に金属製であって、取付部134a、134bの貫通孔136a、136bにボルト137(
図3(a)参照)等を使用してルーフサイドレール104(
図1(a)参照)に取り付けることができる。
【0026】
ブラケット基部138は、ルーフサイドレール104に沿って形成されている部位であり、クリップ挿込孔132a、132bが形成されている。ブラケット下面部140は、ブラケット基部138よりも下側に設けられていて、ブラケット基部138から車内側に湾曲しながら延びてカバー部材124およびエアバッグクッション102を下方から支える。
【0027】
ブラケット122は、エアバッグクッション102およびカバー部材124とは別にして先にルーフサイドレール104に取り付けておくことも可能であるが、先にエアバッグクッション102およびカバー部材124とユニット化してから当該エアバッグクッション102と共にルーフサイドレール104に取り付けることも可能である。
【0028】
図3は、
図1(a)のカバー部材124の付近におけるカーテンエアバッグ装置100の膨張展開の前後の様子を例示した図である。
図3(a)は、
図1(a)のカーテンエアバッグ装置100のA-A断面図であり、膨張展開前のエアバッグクッション102を例示している。本実施形態では、ブラケット122は、ルーフサイドレール104のうちBピラーのピラートリム108の上方の箇所に取り付けられる。なお、
図3(a)では、インフレータ106の例示は省略している。
【0029】
カーテンエアバッグ装置100は、ブラケット122を利用することで、エアバッグクッション102がピラートリム108に引っかかることを防止可能になっている。詳しくは、ブラケット下面部140は、クリップ挿込孔132aにクリップ130aを挿し込んだ状態において、収納形態のエアバッグクッション102の下端P1よりも車内側に突出している。この構成によって、エアバッグクッション102が膨張展開を開始したとき、ブラケット下面部140はエアバッグクッション102から荷重を受け、エアバッグクッション102を車内側に向かわせることが可能になっている。
【0030】
図3(b)は、
図3(a)のエアバッグクッション102の膨張展開後の状態を例示した図である。上述したように、収納形態のエアバッグクッション102が膨張展開するとき、エアバッグクッション102はブラケット122のブラケット下面部140に干渉し、展開方向が車内側へと案内される。したがって、収納形態のエアバッグクッション102の下方にピラートリム108が存在していたとしても、膨張展開するエアバッグクッション102がピラートリム108の車外側の隙間S1に進入することを防止できる。このようにして、当該カーテンエアバッグ装置100は、ブラケット122を利用した簡潔な構成でエアバッグクッション102の円滑な膨張展開を担保することが可能になっている。
【0031】
ブラケット122は金属製であって、樹脂製のカバー部材124よりも剛性が高い。反対に、樹脂製のカバー部材124は金属製のブラケット122よりも柔軟である。そのため、エアバッグクッション102が膨張展開する時の展開初期において、まずカバー部材124が内側からのエアバッグクッション102の圧力によってブラケット122に張り付くように変形する。そして、エアバッグクッション102が展開する時のピラートリム108の内側へ広がろうとする力をブラケット122で吸収しつつ、設定した範囲以上にエアバッグクッション102が広がらないようカバー部材124で支える。これら剛性が異なる材質で作られたブラケット122およびカバー部材124が重なって設けられることで、ピラートリム108内にエアバッグクッション102が広がることをより確実に防ぎながら、エアバッグクッション102を車内の目的とする範囲へ適切に膨張展開させることが可能になっている。
【0032】
上記の金属製のブラケット122は、エアバッグクッション102の膨張展開時の荷重に耐え、エアバッグクッション102を車内側へと好適に案内することが可能になっている。例えば、カバー本体126のうち、塑性変形が発生しやすい箇所にクリップ130a、130bを設け、その箇所を金属製のブラケット122に接続させて塑性変形を抑えることで、エアバッグクッション102の展開挙動の乱れを効率よく抑えることができる。
【0033】
(変形例)
図4は、
図2のブラケット122の変形例(ブラケット142)を例示した図である。
図4では既に説明した構成要素と同じものには同じ符号を付していて、これによって既出の構成要素については説明を省略する。また、以下の説明において、既に説明した構成要素と同じ名称のものについては、例え異なる符号を付していても、特に明記しない場合は同じ機能を有しているものとする。
【0034】
ブラケット142は、ブラケット122と同様の構成を有しつつ、さらにインフレータ把持部144a、144bを有している点でブラケット122と構成が異なっている。
【0035】
インフレータ把持部144a、144bは、円筒形状のインフレータ106を把持する部位である。インフレータ把持部144a、144bは、クリップ挿込孔132a、132bを有するブラケット基部138の上側に形成されていて、インフレータ106が把持できるよう車外側が凹になるよう湾曲した形状になっている。
【0036】
当該ブラケット142においても、ブラケット下面部140を有していて、ピラートリム108(
図1(a)参照)の上方に設置することで、エアバッグクッション102がピラートリム108に引っかかることを防ぐ。すなわち、ブラケット142は、エアバッグクッション102の固定だけでなくインフレータ106の固定用のブラケットとしても併用でき、より簡潔な構成のカーテンエアバッグ装置100の実現に資することができる。
【0037】
以上のように、ブラケット122およびブラケット142によれば、エアバッグクッション102の膨張展開に伴う荷重を吸収し、カバー部材124の塑性変形量を規制するため、エアバッグクッション102がピラートリム108と車体側との隙間S1(
図3(b)参照)に入ることを防ぎ、エアバッグクッション102を円滑に膨張展開させて乗員保護性能を十全に発揮させることができる。
【0038】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
【0039】
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、巻回または折り畳まれた長尺な収納形態となって車両のルーフサイドレールに沿って設置されるエアバッグクッションを備えたカーテンエアバッグ装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0041】
100…カーテンエアバッグ装置、102…エアバッグクッション、104…ルーフサイドレール、106…インフレータ、107…ヘッドライニング、108…ピラートリム、110…フロントサイドウィンドウ、112…リアサイドウィンドウ、114…前部座席、116…後部座席、118…フロントチャンバ、120…リアチャンバ、122…ブラケット、124…カバー部材、126…カバー本体、128…開口、130…クリップ、130a、130b…クリップ、132a、132b…クリップ挿込孔、134a、134b…取付部、136a、136b…貫通孔、137…ボルト、138…ブラケット基部、140…ブラケット下面部、142…ブラケット、144a、144b…インフレータ把持部、146…ピラートリム、P1…下端、S1…隙間