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特許7482124ラベリングユニット用の切断機構並びにそのような切断機構を備えたラベリングユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】ラベリングユニット用の切断機構並びにそのような切断機構を備えたラベリングユニット
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/18 20060101AFI20240502BHJP
   B26D 7/26 20060101ALI20240502BHJP
   B65C 3/16 20060101ALI20240502BHJP
   B26D 1/38 20060101ALI20240502BHJP
   B65C 9/42 20060101ALI20240502BHJP
【FI】
B65C9/18
B26D7/26
B65C3/16
B26D1/38 D
B65C9/42
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021524310
(86)(22)【出願日】2019-11-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(86)【国際出願番号】 EP2019080094
(87)【国際公開番号】W WO2020094565
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2022-11-01
(31)【優先権主張番号】102018127852.7
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】598125028
【氏名又は名称】カーハーエス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100208258
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 友子
(72)【発明者】
【氏名】ニーホフ・パトリック
(72)【発明者】
【氏名】クレッパー・ゲルハルト
(72)【発明者】
【氏名】デッカート・ルッツ
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第01052209(EP,A1)
【文献】特許第5590888(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 9/18
B26D 7/26
B65C 3/16
B26D 1/38
B65C 9/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドラム軸(TA)を中心として回転駆動可能な切断ドラム(10)を有し、この切断ドラムが、ドラム周囲(10.1)に設けられた少なくとも1つの切断ドラムナイフ(11)を備え、この切断ドラムナイフが、ラベル(3)を切断するために、切替え及び調整装置(13)に設けられた相手ナイフ(12)に沿って案内可能である、ラベリング機械のラベリングユニット用の切断機構であって、
相手ナイフ(12)が、切断位置(SP)で、回転する切断ドラムナイフ(11)と係合し、待機位置(WP)で係脱しているように、相手ナイフ(12)が、切替え及び調整装置(13)に形成された第1のジョイント部分(GA1)を介して切断位置(SP)と待機位置(WP)の間を制御下で旋回可能であり、
切替え及び調整装置(13)に形成された第2のジョイント部分(GA2)を介して、切断位置(SP)で切断ドラムナイフ(11)と相手ナイフ(12)の間に構成されたナイフギャップが、第1のジョイント部分(GA1)の制御下での旋回運動に依存せずに設定可能であるものにおいて、
切替え及び調整装置(13)が、第1及び第2のジョイント部分(GA1,GA2)を形成する固体ジョイント(14)を備えること、及び、固体ジョイント(14)が、少なくともそのそれぞれのジョイント部分(GA1,GA2)内を弾性変形可能に形成されていること、を特徴とする切断機構。
【請求項2】
切替え及び調整装置(13)は、ラベリングユニット(1)のボトル流内に個々に間隙がある場合、ロータ(7)の少なくともこの1つの装入されてない空の容器処理位置に対してはラベル(3)が切断されないように、第1のジョイント部分(GA1)を切断位置(SP)と待機位置(WP)の間を制御下で旋回させるために形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の切断機構。
【請求項3】
固体ジョイント(14)が、第1及び第2のジョイント部分(GA1,GA2)を備えた二重固体ジョイントとして形成されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の切断機構。
【請求項4】
固体ジョイント(14)が、第1の側方脚部分(14.1)と、この第1の脚部分(14.1)に対して実質的に平行に整向された第2の側方脚部分(14.2)と、両側方脚部分(14.1,14.2)を自由端で結合する基礎脚部分(14.3)を備えること、を特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の切断機構。
【請求項5】
固体ジョイント(14)の第1のジョイント部分(GA1)が、第1の側方脚部分(14.1)と基礎脚部分(14.3)の間の移行領域に形成され、第2のジョイント部分(GA2)が、第2の側方脚部分(14.2)と基礎脚部分(14.3)の間の移行領域に形成されていること、特徴とする請求項に記載の切断機構。
【請求項6】
切替え及び調整装置(13)が、第1の側方脚部分(14.1)に固定されたホルダ(15)を介して切断機構(5)のハウジング(21)に位置不動に固定されていること、を特徴とする請求項4又は5に記載の切断機構。
【請求項7】
切替え及び調整装置(13)が、実質的にL字状に延在する切替えレバー要素(16)を備え、この切替えレバー要素は、切断位置(SP)と待機位置(WP)の間の旋回運動を相手ナイフ(12)に導入するために、第1の側(16.1)でもって基礎脚部分(14.3)と結合され、第2の側(16.2)でもって、切替えレバー要素(16)が調整運動の導入時に切替え装置(19)を介して第1のジョイント領域(GA1)を中心として制御下で旋回可能であるように、切替え装置(19)と直接的又は間接的に協働すること、を特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の切断機構。
【請求項8】
切替えレバー要素(16)が、第2の側(16.2)のその自由端部分の領域に機械的なストッパ(20)を備え、このストッパによって、待機位置(WP)と切断位置(SP)の間の切替えレバー要素(16)の変位が設定可能であること、を特徴とする請求項に記載の切断機構。
【請求項9】
切替え及び調整装置(13)が、固体ジョイント(14)のその第2の側方脚部分(14.2)にナイフホルダ(17)を備え、このナイフホルダに、相手ナイフ(12)が保持され、これにより、相手ナイフ(12)が、第1のジョイント領域(GA1)を中心とする制御下での旋回運動時、切替えレバー要素(16)の変位に正比例して共に旋回可能に形成されていること、を特徴とする請求項7又は8のいずれか1項に記載の切断機構。
【請求項10】
第2の側方脚部分(14.2)に設けられたナイフホルダ(17)の切替えレバー要素(16)に対して相対的な位置決めが、ロックプレート(22)を介して位置不動に固定可能であること、を特徴とする請求項に記載の切断機構。
【請求項11】
ナイフホルダ(17)が、このナイフホルダに保持された相手ナイフ(12)を含めて、ナイフホルダ(17)に設けられた調整装置(18)によってナイフギャップを設定するために、第2のジョイント部分(GA2)を中心として切替えレバー要素(16)に対して相対的に旋回可能に形成されていること、を特徴とする請求項9又は10に記載の切断機構。
【請求項12】
調整装置(18)が、差動ネジを備えたネジ付きスピンドル(18.1)を備え、このネジ付きスピンドル(18.1)が、そのシャフトに沿って、少なくとも第1のネジ領域(W1)と第2のネジ領域(W2)を提供し、これらネジ領域の両方が、互いに異なるように形成されたネジピッチで同じネジ山方向を備え、ネジ付きスピンドル(18.1)の第1のネジ領域(W1)が、ナイフホルダ(17)の相手ネジ(17.1)内に収容され、第2のねじ領域(W2)が、切替えレバー要素(16)の相手ネジ(16.3)内に収容されていること、を特徴とする請求項11に記載の切断機構。
【請求項13】
少なくとも切断機構(5)を備える、ロールフィードラベルで容器(2)にラベリングをするためのラベリング機械用のラベリングユニットにおいて、
切断機構(5)が、請求項1~12のいずれか1項に応じて形成されていること、を特徴とするラベリングユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベリングユニット用の切断機構に関する。更に、本発明は、そのような切断機構を備えたラベリングユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
特に、それぞれ無端のラベル材料からある長さのラベルを引き出して分離することによって生成されるいわゆるロールフィードラベルでボトル等の容器にラベリングをするため、切断機構が知られている。これら切断機構は、例えば実質的にドラム周面に少なくとも1つの切断ドラムナイフを備えた切断ドラムと、少なくとも1つの相手ナイフを備えたナイフシャフトから成る。
【0003】
公知の実施形態では、切断ドラムとナイフシャフトは、互いに平行に配置されたその軸を中心とした切断過程のために、しかも、ナイフシャフトと切断ドラムが、本来の切断過程の時点で同じ周速と同じ運動方向を備えるように、同期して回転駆動される。
【0004】
切断過程のために切断ドラムナイフが切断位置に、即ち切断ドラムとナイフシャフトの間に構成された切断ギャップに達した場合は常に、そこにはナイフシャフトの相手ナイフも存在するので、両ナイフによって切断過程が実行される。申し分のない切断を達成するため、及び、この場合に特にナイフの相互の損傷も防止するため、ナイフギャップ、即ち交差するナイフが切断過程時に互いに備える間隔をできるだけ最適に設定することが必要である。この設定は、例えばナイフシャフトの回転角調整によって、即ち、切断ドラムナイフが切断位置にある時に、この切断ドラム回転位置に対応するナイフシャフトの回転位置を、所望のできるだけ狭いナイフギャップがナイフに損傷を与えることなく得られるように変更することによって、行なわれる。
【0005】
この場合、回転角調整は、例えばナイフシャフトを駆動するギヤユニットを介して機械的に行なわれるが、そのため、このギヤユニットは、回転角調整のために形成され、そのため、回転角調整のために操作可能な相応の回転角調整装置を備える。切断機構の他の実施形態も、例えば固定式の、即ち回転しない相手ナイフキャリアを、例えば制御された振動式の前後運動を実施するナイフシャフトを備えたものも知られている。
【0006】
更に、例えば独国特許第69822238号明細書(T2)から、ロールの表面線に沿って配置された回転するブレードを備えた切断装置と回転しない相手ブレードを備える、巻き取られたラベルフィルムを連続的に導入するラベリング装置が知られるようになった。この場合、分離されたラベルを把持し、接着剤を所定の領域に塗布する高温のロールに移送し、その後容器に移送するためのドラムが設けられている。この文献は、特に、ラベリング装置が、回転しない相手ブレード用の一体的で弾性的な保持部を有し、その保持部は、相手ブレードをブレードから離間させる又はブレードに接近させることができるように、回転点を中心とした旋回運動を可能にすることによって際立っている。
【0007】
公知の切断機構における欠点は、ナイフギャップの設定が非常に粗くしか可能でないこと、及び、特に薄い(例えば30~49μmの範囲の厚さを備えた)ラベル材料の処理時に、瑕疵のある切断が生じるか、ナイフギャップを相応に小さく設定する試み時に、ナイフに損傷を与えるかのいずれかであること、である。更に、従来技術から公知の切断機構は、ラベリングユニットのボトル流内に個々に間隙がある場合、この1つの装入されてない空の容器処理位置に対してラベルを切断しないようには、即ち、相手ブレードを、短時間、切断ドラムに設けられた切断ナイフと係合させないようには、形成されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】独国特許第69822238号明細書(T2)
【文献】独国実用新案第202005002793号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
これに基づいて、本発明の根底にある課題は、前記欠点を回避し、この場合に特にナイフギャップの非常に細かい設定を可能にし、同時に短期間、切断ドラムに設けられた切断ナイフと係合させないことができる、ラベリングユニット用の切断機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は、請求項1の特徴によって解決される。この場合、従属請求項は、本発明の特に好ましい実施バリエーションに関する。
【0011】
この場合、本発明の重要な態様は、ドラム軸を中心として回転駆動可能な切断ドラムを有し、この切断ドラムが、ドラム周囲に設けられた少なくとも1つの切断ドラムナイフを備える、ラベリング機械のラベリングユニット用の切断機構を設けることにある。この場合、切断ドラムナイフは、ラベルを切断するために、切替え及び調整装置に設けられた相手ナイフに沿って案内可能である。更に、相手ナイフが、切断位置で、回転する切断ドラムナイフと係合し、待機位置で係脱しているように、相手ナイフが、切替え及び調整装置に形成された第1のジョイント部分を介して切断位置と待機位置の間を制御下で旋回可能である。従って、切替え及び調整装置に形成された第2のジョイント部分を介して、切断位置で切断ドラムナイフと相手ナイフの間に構成されたナイフギャップが、第1のジョイント部分の制御下での旋回運動に依存せずに設定可能である。従って、特に有利には、相手ナイフを切断ドラムナイフと係脱させることと、ナイフギャップを設定することの両方ができる。このために切替え及び調整装置に2つのジョイント領域が形成されていることによって、両機能性が互いに依存せずに設定可能である。
【0012】
この場合、有利な実施バリエーションによれば、切替え及び調整装置は、ラベリングユニットのボトル流内に個々に間隙がある場合、ロータの少なくともこの1つの装入されてない空の容器処理位置に対してはラベルが切断されないように、第1のジョイント部分を切断位置と待機位置の間を制御下で旋回させるために形成されていること、が企図され得る。
【0013】
この場合、別の有利な実施バリエーションによれば、切替え及び調整装置が、両ジョイント部分を実現する固体ジョイントを備えること、が企図され得る。即ち、第1並びに第2のジョイント部分は、固体ジョイントによって形成され得る。即ち、換言すれば、固体ジョイントは、二重固体ジョイント形態の第1並びに第2のジョイント部分を備える。従って、固体ジョイントは、第1及び第2のジョイント部分を備えた二重固体ジョイントとして形成されている。即ち、固体ジョイントは、第1及び第2のジョイント部分が固体ジョイントだけによって形成された二重固体ジョイントとして形成されていることを企図し得る。第1及び第2のジョイント部分は、有利には一部材で、特に固体ジョイントと一体的に形成され得る。固体ジョイントの第1及び/又は第2のジョイント部分は、例えば材料狭窄部の形態の省材料部及び/又は固体ジョイントの曲げ部として設けることができる。これにより、有利には、二重固体ジョイントは、少なくともその第1及び第2のジョイント部分の領域内を弾性変形可能に形成されている。例えば、固体ジョイントは、実質的にU字又はC字プロファイル状の固体ジョイントとして設けることができる。二重固体ジョイントの形式に応じて固体ジョイントを形成することにより、機械的に特に簡単に実現すべきジョイント部分が、切替え及び調整装置に提供される。
【0014】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、固体ジョイントが、第1の側方脚部分と、この第1の脚部分に対して実質的に平行に整向された第2の側方脚部分と、両側方脚部分を自由端で結合する基礎脚部分を備えること、が企図され得る。
【0015】
この場合、更に別の有利な次視バリエーションによれば、固体ジョイントの第1のジョイント部分が、第1の側方脚部分と基礎脚部分の間の移行領域に形成され、第2のジョイント部分が、第2の側方脚部分と基礎脚部分の間の移行領域に形成されていること、及び、固体ジョイントが、少なくともそのそれぞれのジョイント部分内を弾性変形可能に形成されていること、が企図され得る。
【0016】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、固体ジョイントが、一部材で、特に一体的に形成されていること、が企図され得る。
【0017】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、切替え及び調整装置が、第1の側方脚部分に固定されたホルダを介して切断機構のハウジングに位置不動に固定されていること、が企図され得る。
【0018】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、切替え及び調整装置が、実質的にL字状に延在する切替えレバー要素を備え、この切替えレバー要素、切断位置と待機位置の間の旋回運動を相手ナイフに導入するために、第1の側でもって基礎脚部分結合され、第2の側でもって、切替えレバー要素が調整運動の導入時に切替え装置を介して第1のジョイント領域を中心として制御下で旋回可能であるように、切替え装置と直接的又は間接的に協働すること、が企図され得る。
【0019】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、切替えレバー要素が、第2の側のその自由端部分の領域に機械的なストッパを備え、このストッパによって、待機位置と切断位置の間の切替えレバー要素の変位が設定可能であること、が企図され得る。
【0020】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、切替え及び調整装置が、固体ジョイントのその第2の側方脚部分にナイフホルダを備え、このナイフホルダに、相手ナイフが保持され、これにより、相手ナイフが、第1のジョイント領域を中心とする制御下での旋回運動時、切替え要素レバーの変位に正比例して共に旋回可能に形成されていること、が企図され得る。
【0021】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、第2の側方脚部分に設けられたナイフホルダの切替えレバー要素に対して相対的な位置決めが、ロックプレートを介して位置不動に固定可能であること、が企図され得る。
【0022】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、ナイフホルダが、このナイフホルダに保持された相手ナイフを含めて、ナイフホルダに設けられた調整装置によってナイフギャップを設定するために、第2のジョイント部分を中心として切替えレバー要素に対して相対的に旋回可能に形成されていること、が企図され得る。
【0023】
この場合、更に別の有利な実施バリエーションによれば、調整装置が、差動ネジを備えたネジ付きスピンドルを備え、このネジ付きスピンドルが、そのシャフトに沿って、少なくとも第1のネジ領域と第2のネジ領域を提供し、これらネジ領域の両方が、互いに異なるように形成されたネジピッチで同じネジ山方向を備え、ネジ付きスピンドルの第1のネジ領域が、ナイフホルダの相手ネジ内に収容され、第2のねじ領域が、切替えレバー要素の相手ネジ内に収容されていること、が企図され得る。
【0024】
「実質的に」もしくは「ほぼ」との表現は、本発明の意味で、それぞれ正確な値から+/-10%、好ましくは+/-5%の偏差、及び/又は、機能にとって重要でない変化の形態の偏差を意味する。
【0025】
本発明の発展形、利点及び適用の可能性は、後続の実施例の説明及び図からもわかる。この場合、説明された及び/又は図示された全ての特徴は、単独で又は任意に組み合わせて、請求項又はそれらの引用のその要約に依存せずに、基本的に本発明の対象である。また、請求項の内容は、明細書の構成要素を成す。
【0026】
多くの態様が装置と関連して説明されたが、これら態様が、相応の方法の説明であることは言うまでもないので、装置のブロック要素又は構成要素は、相応のプロセスステップとして、又は、プロセスステップの特徴として理解すべきである。これと同様に、プロセスステップと関連して又はプロセスステップとして説明された態様は、相応の装置の相応のブロック又は詳細又は特徴の説明でもある。プロセスステップのいくつか又は全ては、例えばマイクロプロセッサ、プログム可能なコンピュータ又は電子回路のようなハードウエア機器によって(又はハードウエア機器を使用して)形成することができる。幾つかの実施例において、最も重要なプロセスステップの幾つか又は複数は、そのような機器によって形成することができる。
【0027】
本発明を、以下で実施例の図により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】容器にラベリングをするためのラベリング機械のラベリングユニットの概略図かつ平面図
図2図1に図示した本発明による切断機構の一部の拡大図
図3】切断機構の切替え及び調整装置の模範的な実施バリエーションの概略側面図
図4図3による切替え及び調整装置の概略平面図
図5図3による切替え及び調整装置の概略斜視図
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の同じ要素又は同じ作用をする要素のため、それぞれの図で同一の符号が使用される。更に、明確さのため、個々の図で、それぞれの図を説明するために必要な符号だけが図示される。また、本発明は、図では、作動方式を説明するための概略図としてだけ図示されている。特に、図での表現は、本発明の基本原理を説明するためにだけ使用される。明確さの理由から、装置の全ての構成要素を示すことが省略されている。
【0030】
図内で、1は、いわゆるロールフィードラベル3でボトル等の容器2にラベリングをするためのラベリング機械のラベリングユニットであり、ロールフィードラベルは、無端の帯状のラベル材料3,1の供給ロール4から引き出され、ラベリングユニット1の切断機構5内でラベル3のために必要なそれぞれの長さでラベリング材料3.1から切り取られる。こうして得られたラベル3は、ラベリング及び引渡しドラム6を介して、ラベリング機械の垂直な機械軸を中心として回転するロータ7上でラベリングユニット1に沿って移動される容器2に引き渡され、容器2に取り付けられる。ロータ7及び引渡しドラム6の回転方向は、矢印AもしくはBで示されている。
【0031】
ラベル材料3は、供給ロール4からコンベアローラ8及び9によってロータ7の回転運動と同期して引き出され、切断機構5に供給される。切断機構5は、特に、ラベリング時にその垂直なドラム軸TAを中心として、しかも引渡しドラム6と反対方向(矢印C)に回転駆動されている切断ドラム10を有する。この場合、このような切断ドラム10は、その構成及び機能について基本的に当業者に知られている。従って、詳細な説明が省略される。これに関して、単に模範的に、独国実用新案第202005002793号明細書に示されかつ説明された切断ドラムを参照する。
【0032】
円形シリンダ状のドラム周面10.1上で、切断ドラム10は、好ましくは対向する側面に、それぞれ1つの切断ドラムナイフ11を備え、この切断ドラムナイフは、それぞれそのブレードが、切断ドラム10のドラム軸TAに対して平行又は実質的に平行に整向され、この切断ドラムナイフには、相手ナイフ12が付設されているので、切断ドラム10の回転時、相手ナイフ12と切断ドラムナイフ11に協働により、ラベル3を構成する長さが、ラベル材料3.1から分離され、次いで、切断ドラム10の周面10.1に一時的に例えば真空によって保持されて引渡しドラム6に引き渡される。
【0033】
即ち、換言すれば、切断ドラム10の回転するかつドラム周面10.1に設けられた切断ドラムナイフ11が切替え及び調整装置13に設けられた相手ナイフ12に沿って案内され、これにより切断が行なわれることによって、切断機構5がラベル3を切断する。
【0034】
このため、相手ナイフ12が、切断位置SPで、回転する切断ドラムナイフ11と係合している(即ちラベル3を切断する)が、相手ナイフ12が、待機位置WPで、切断ドラムナイフ11と係脱している(即ちラベル3を切断しない)ように、相手ナイフ12は、切替え及び調整装置13に形成された第1のジョイント部分GA1を介して切断位置SPと待機位置WPの間を制御下で旋回可能である。
【0035】
更に、切替え及び調整装置13に形成された第2のジョイント部分GA2を介して、切断位置SPで切断ドラムナイフ11と相手ナイフ12の間に構成されたナイフギャップが、第1のジョイント部分GA1の制御下での旋回運動に依存せずに設定可能である。
【0036】
この場合、切替え及び調整装置13は、ラベリングユニット1のボトル流内に個々に間隙がある場合、ロータ7の少なくともこの1つの装入されてない空の容器処理位置に対してはラベル3が切断されない(即ち、相手ブレード12は、一時的に、切断ドラムに設けられた切断ドラムナイフ11と係脱している)ように、第1のジョイント部分GA1を切断位置SPと待機位置WPの間を制御下で旋回させるために形成することができる。
【0037】
より詳細には、切断機構5は、ハウジング21を備え、このハウジングに、全ての部品及びアッセンブリが配置もしくは収容されている。特に、ハウジング21には、切替え及び調整装置13もプレート状のホルダ15を介して配置、好ましくはハウジング21と解離可能にネジ止めされている。プレート状のホルダ15には更にまた、切替え及び調整装置13の以下で更に詳細に説明する全ての部品及びアッセンブリが保持されている。
【0038】
この場合、プレート状のホルダ15に、相手ブレード12の切断位置SPと待機位置WPの間の第1のジョイント部分GA1の制御下で旋回可能な運動をするための切替え装置19が設けられている。切替え装置19は、好ましくは、二重矢印Dで際立たせた両側の調整運動を発生させ得る空気圧シリンダ装置として形成されている。
【0039】
この場合、特に、切替え及び調整装置13は、両ジョイント部分GA1及びGA2を実現する固体ジョイント14を備える。即ち、第1並びに第2のジョイント部分GA1,GA2は、1つの固体ジョイント14によって形成することができる。即ち、換言すれば、固体ジョイント14は、二重固体ジョイントの形態の第1並びに第2のジョイント部分GA1,GA2を備える。従って、固体ジョイント14は、第1並びに第2のジョイント部分GA1,GA2を備えた二重固体ジョイントとして形成されている。即ち、固体ジョイント14が、第1及び第2のジョイント部分GA1,GA2が固体ジョイント14だけによって形成された二重固体ジョイントとして形成されていること、が企図され得る。
【0040】
第1及び第2のジョイント部分GA1,GA2は、有利には一部材で、特に固体ジョイント14と一体的に形成することができる。固体ジョイント14の第1及び/又は第2のジョイント部分GA1,GA2は、例えば材料狭窄部の形態の省材料部及び/又は固体ジョイント14の曲げ部として設けることができる。これにより、有利には、二重固体ジョイント14は、少なくともその第1及び第2のジョイント部分GA1,GA2の領域内を弾性変形可能に形成されている。
【0041】
例えば、固体ジョイント14は、実質的にU字又はC字プロファイル状の固体ジョイント14として設けることができる。
【0042】
この場合、図4は、ホルダ15の切替え装置19に対向する側に、実質的にU字プロファイル状の固体ジョイント14が設けられ、この固体ジョイントに、第1及び第2のジョイント部分GA1,GA2が形成された実施バリエーションを示す。ここで、より詳細には、U字プロファイル状の固体ジョイント14は、第1の側方脚部分14.1を備え、この第1の側方脚部分によって、固体ジョイント14がホルダ15に配置、特に不動に、しかしながら解離可能に結合、例えばネジ止めされている。更に、第1の側方脚部分14.1に対して実質的に平行に整向された第2の側方脚部分14.2が設けられ、両側方脚部分14.1,14.2は、好ましくは両側方脚部分14.1,14.2に対して垂直に延在する第3の基礎脚部分14.3を介して互いに結合されている。
【0043】
この場合、より詳細には、固体ジョイント14の第1のジョイント部分GA1は、第1の側方脚部分14.1と基礎脚部分14.3の間の移行領域に形成され、第2のジョイント部分GA2は、第2の側方脚部分14.2と基礎脚部分14.3の間の移行領域に形成されている。特に、固体ジョイント14は、少なくともそのそれぞれのジョイント部分GA1,GA2内を弾性変形可能に形成されている。
【0044】
好ましくは、その第1及び第2の側方脚部分14.1,14.2とこれら側方脚部分14.1,14.2を結合する基礎脚部分14.3を備えた固体ジョイント14は、一部材で、特に一体的に形成され、金属材料から製造されている。
【0045】
基礎脚部分14.3に、切替え及び調整装置13は、切断位置SPと待機位置WPの間の旋回運動を相手ナイフ12に導入するために、実質的に平面図でL字状に延在する切替えレバー要素16を備える。切替えレバー要素16は、短い脚に形成されたその第1の側16.1でもって、不動に、しかしながら解離可能に基礎脚部分14.3に配置、特にこの基礎脚部分と結合され、長い脚に形成されたその第2の側16.2でもって、切替えレバー要素16が調整運動の導入時に切替え装置19を介して第1のジョイント部分GA1を中心として旋回可能であるように、収容部23を介して切替え装置19と協働する。両側の旋回運動が、二重矢印Eで示されている。
【0046】
加えて、切替えレバー要素16は、第2の側16.2のその自由端部分の領域に機械的なストッパ20を備え、このストッパによって、待機位置WPと切断位置SPの間の切替えレバー要素16の変位、即ち旋回運動のストロークが設定可能である。例えば、ストッパ20は、ホルダ15にねじ込まれたネジ付きスピンドル20.1によって構成することができ、このネジ付きスピンドルには、切替えレバー要素16の対向する各側に、例えばナットの形態のそれぞれ1つのストッパ要素20.2,20.3が設けられている。
【0047】
この場合、ネジ付きスピンドル20.1のホルダ15とは反対の側に設けられたストッパ要素20.2は、相手ナイフ13がその切断位置SP、即ちラベル3を切断するために切断ドラムナイフ12と係合している切替えレバー要素16の最大可能な変位用の機械的なエンドストッパを形成するが、ネジ付きスピンドル20.1のホルダ15の側に設けられたストッパ要素20.3は、相手ナイフ13が切断ドラムナイフ12と係脱している待機位置WP用の機械的なエンドストッパを形成する。ネジ付きスピンドル20.1の縦軸に沿ったそれぞれのストッパ要素20.2,20.3の回転により、相応のエンドストッパを無段階設定することができる。
【0048】
加えて、切替え及び調整装置13は、その第2の側方脚部分14.2にナイフホルダ17を備え、このナイフホルダに、相手ナイフ12が交換可能に、しかも例えばドラム軸TAに対して平行に延在するように保持されている。しかしながら、特に好ましくは、ナイフは、ドラム軸に対して若干の傾斜、例えば0.15°の傾斜を備える。
【0049】
しかしながら、特に、ナイフホルダ17は、このナイフホルダに保持された相手ナイフ12と共に、固体ジョイント14を介する切断位置SPと待機位置WPの間の第1のジョイント軸GA1を中心とする制御下での旋回運動時に、切替えレバー要素16の変位に正比例して共に旋回される。
【0050】
好ましくは、ナイフホルダ17は、第2の側方脚部分14.2に解離可能に、しかしながら不動に配置、好ましくは第2の側方脚部分14.2と、しかも第2の側方脚部分14.2の切替えレバー要素16に対向する外側にネジ止めされている。
【0051】
このため、第2の側方脚部分14.2に設けられたナイフホルダ17の切替えレバー要素16に対して相対的な位置決めは、ロックプレート22を介して位置不動に固定可能である。このため、例えば、ロックプレート22は、ネジ25によって、切替えレバー要素16とナイフホルダ17の両方とネジ止めすることができる。
【0052】
更に、切替え及び調整装置13に形成された第2のジョイント部分GA2を介して、切断位置SPで切断ドラムナイフ11と相手ナイフ12の間に構成されたナイフギャップは、第1のジョイント部分GA1の制御下での旋回運動に依存せずに設定可能である。
【0053】
このため、より詳細には、ナイフホルダ17は、このナイフホルダに保持された相手ナイフ12を含めて、ナイフホルダ17に設けられた調整装置18によってナイフギャップを設定するために第2のジョイント部分GA2を中心として切替えレバー要素16に対して相対的に旋回可能に形成することができる。これにより、第2の側方脚部分14.2と基礎脚部分14.3の間に形成された第2のジョイント領域GA2を中心とする調整装置18によるナイフホルダ17の旋回は、第1のジョイント部分GA1の制御下での旋回運動に依存せずに行なわれる。
【0054】
このため、調整装置18は、第2のジョイント部分GA2を中心として形成された旋回運動の両方向の力を受け止めることができる。従って、より詳細には、調整装置18は、差動ネジを備えたネジ付きスピンドル18.1を備えることができる。この場合、ネジ付きスピンドル18.1は、そのシャフトに沿って2つのネジ領域、即ち第1のネジ領域W1と第2のネジ領域W2を備えるが、これらネジ領域の両方が、同じネジ山方向を有するが、互いに異なるように形成されたネジピッチを備える。この場合、ネジ付きスピンドル18.1の第1のネジ領域W1は、ナイフホルダ17の相手ネジ17.1内に収容され、第2のねじ領域W2は、切替えレバー要素16の相手ネジ16.3内に収容されている。
【0055】
例えば、第1のネジ領域W1は、ネジ付きスピンドル18.1の第2のねじ領域W2よりも大きいネジピッチを備えることができる。ネジ付きスピンドル18.1を締めると、大きいネジピッチを備えたネジ付きスピンドル18.1のネジ領域W1が、ナイフホルダ17の相手ネジ17.1内でスライドする。しかしながら、同時に、小さいピッチを備えたネジ領域W2が、切替えレバー要素16の相手ネジ16.3内で移動する。小さいピッチを備えたネジ領域W2内でのネジ付きスピンドル18.1の回転時に、より短い距離がカバーされるので、ネジ付きスピンドル18.1の両ネジ領域W1,W2は、互いに、即ち特に互いに向かって締め付けられる。
【0056】
調整装置18によるナイフギャップの設定が、ロックプレート22からネジを外した時に行なわれ、このロックプレートが、ナイフギャップの設定後に再びナイフホルダ17の位置固定のために切替えレバー要素16にネジ固定されることは言うまでもない。
【0057】
本発明を前記のように実施例で説明した。本発明の根底にある発明思想から逸脱することなく、多数の変更及び修正が可能であることは言うまでもない。
【0058】
特許請求の範囲は、明細書の構成要素を成す。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下も包含し得る。
1.
ドラム軸(TA)を中心として回転駆動可能な切断ドラム(10)を有し、この切断ドラムが、ドラム周囲(10.1)に設けられた少なくとも1つの切断ドラムナイフ(11)を備え、この切断ドラムナイフが、ラベル(3)を切断するために、切替え及び調整装置(13)に設けられた相手ナイフ(12)に沿って案内可能である、ラベリング機械のラベリングユニット用の切断機構であって、
相手ナイフ(12)が、切断位置(SP)で、回転する切断ドラムナイフ(11)と係合し、待機位置(WP)で係脱しているように、相手ナイフ(12)が、切替え及び調整装置(13)に形成された第1のジョイント部分(GA1)を介して切断位置(SP)と待機位置(WP)の間を制御下で旋回可能であり、
切替え及び調整装置(13)に形成された第2のジョイント部分(GA2)を介して、切断位置(SP)で切断ドラムナイフ(11)と相手ナイフ(12)の間に構成されたナイフギャップが、第1のジョイント部分(GA1)の制御下での旋回運動に依存せずに設定可能であること、を特徴とする切断機構。
2.
切替え及び調整装置(13)は、ラベリングユニット(1)のボトル流内に個々に間隙がある場合、ロータ(7)の少なくともこの1つの装入されてない空の容器処理位置に対してはラベル(3)が切断されないように、第1のジョイント部分(GA1)を切断位置(SP)と待機位置(WP)の間を制御下で旋回させるために形成されていること、を特徴とする上記1に記載の切断機構。
2.
切替え及び調整装置(13)が、第1及び第2のジョイント部分(GA1,GA2)を形成する固体ジョイント(14)を備えること、を特徴とする上記1又は2に記載の切断機構。
4.
固体ジョイント(14)が、第1及び第2のジョイント部分(GA1,GA2)を備えた二重固体ジョイントとして形成されていること、を特徴とする上記1~3のいずれか1つに記載の切断機構。
5.
第1及び第2のジョイント部分(GA1,GA2)が、一部材で、特に固体ジョイント(14)と一体的に形成されていること、を特徴とする上記1~4のいずれか1つに記載の切断機構。
6.
固体ジョイント(14)が、第1の側方脚部分(14.1)と、この第1の脚部分(14.1)に対して実質的に平行に整向された第2の側方脚部分(14.2)と、両側方脚部分(14.1,14.2)を自由端で結合する基礎脚部分(14.3)を備えること、を特徴とする上記1~5のいずれか1つに記載の切断機構。
7.
固体ジョイント(14)の第1のジョイント部分(GA1)が、第1の側方脚部分(14.1)と基礎脚部分(14.3)の間の移行領域に形成され、第2のジョイント部分(GA2)が、第2の側方脚部分(14.2)と基礎脚部分(14.3)の間の移行領域に形成されていること、及び、固体ジョイント(14)が、少なくともそのそれぞれのジョイント部分(GA1,GA2)内を弾性変形可能に形成されていること、を特徴とする上記1~6のいずれか1つに記載の切断機構。
8.
固体ジョイント(14)が、一部材で、特に一体的に形成されていること、を特徴とする上記1~7のいずれか1つに記載の切断機構。
9.
切替え及び調整装置(13)が、第1の側方脚部分(14.1)に固定されたホルダ(15)を介して切断機構(5)のハウジング(21)に位置不動に固定されていること、を特徴とする上記1~8のいずれか1つに記載の切断機構。
10.
切替え及び調整装置(13)が、実質的にL字状に延在する切替えレバー要素(16)を備え、この切替えレバー要素が、切断位置(SP)と待機位置(WP)の間の旋回運動を相手ナイフ(12)に導入するために基礎脚部分(14.3)の第1の側(16.1)と結合され、第2の側(16.2)は、切替えレバー要素(16)が調整運動の導入時に切替え装置(19)を介して第1のジョイント領域(GA1)を中心として制御下で旋回可能であるように、切替え装置(19)と直接的又は間接的に協働すること、を特徴とする上記1~9のいずれか1つに記載の切断機構。
11.
切替えレバー要素(16)が、第2の側(16.2)のその自由端部分の領域に機械的なストッパ(20)を備え、このストッパによって、待機位置(WP)と切断位置(SP)の間の切替えレバー要素(16)の変位が設定可能であること、を特徴とする上記1~10のいずれか1つに記載の切断機構。
12.
切替え及び調整装置(13)が、固体ジョイント(14)のその第2の側方脚部分(14.2)にナイフホルダ(17)を備え、このナイフホルダに、相手ナイフ(12)が保持され、これにより、相手ナイフ(12)が、第1のジョイント領域(GA1)を中心とする制御下での旋回運動時、切替え要素レバー(16)の変位に正比例して共に旋回可能に形成されていること、を特徴とする上記1~11のいずれか1つに記載の切断機構。
13.
第2の側方脚部分(14.2)に設けられたナイフホルダ(17)の切替えレバー要素(16)に対して相対的な位置決めが、ロックプレート(22)を介して位置不動に固定可能であること、を特徴とする上記1~12のいずれか1つに記載の切断機構。
14.
ナイフホルダ(17)が、このナイフホルダに保持された相手ナイフ(12)を含めて、ナイフホルダ(17)に設けられた調整装置(18)によってナイフギャップを設定するために、第2のジョイント部分(GA2)を中心として切替えレバー要素(16)に対して相対的に旋回可能に形成されていること、を特徴とする上記1~13のいずれか1つに記載の切断機構。
15.
調整装置(18)が、差動ネジを備えたネジ付きスピンドル(18.1)を備え、このネジ付きスピンドル(18.1)が、そのシャフトに沿って、少なくとも第1のネジ領域(W1)と第2のネジ領域(W2)を提供し、これらネジ領域の両方が、互いに異なるように形成されたネジピッチで同じネジ山方向を備え、ネジ付きスピンドル(18.1)の第1のネジ領域(W1)が、ナイフホルダ(17)の相手ネジ(17.1)内に収容され、第2のねじ領域(W2)が、切替えレバー要素(16)の相手ネジ(16.3)内に収容されていること、を特徴とする上記1~14のいずれか1つに記載の切断機構。
16.
少なくとも切断機構(5)を備える、ロールフィードラベルで容器(2)にラベリングをするためのラベリング機械用のラベリングユニットにおいて、
切断機構(5)が、上記1~15のいずれか1つに応じて形成されていること、を特徴とするラベリングユニット。
【符号の説明】
【0059】
1 ラベリングユニット
2 容器
3 ラベル
3.1 ラベル材料
4 供給ロール
5 切断機構
6 引渡しドラム
7 ロータ
8 コンベアローラ
9 コンベアローラ
10 切断ドラム
10.1 ドラム周面
11 切断ドラムナイフ
12 相手ナイフ
13 切替え及び調整装置
14 固体ジョイント
14.1 第1の側方脚部分
14.2 第2の側方脚部分
14.3 基礎脚部分
15 ホルダ
16 切替えレバー要素
16.1 第1の側
16,2 第2の側
16.3 相手ネジ
17 ナイフホルダ
17.1 相手ネジ
18 調整装置
18.1 ネジ付きスピンドル
19 切替え装置
20 ストッパ
20.1 ネジ付きスピンドル
20.2 ストッパ要素
20.3 ストッパ要素
21 ハウジング
22 ロックプレート
23 収容部
25 ネジ
A ロータの回転方向
B 引渡しドラムの回転方向
C 切断ドラムの回転方向
D 切替え装置の調整運動
E 第1のジョイント部分を中心とする旋回運動
GA1 第1のジョイント部分
GA2 第2のジョイント部分
SP 切断位置
WP 待機位置
W1 第1のネジ領域
W2 第2のネジ領域
TA ドラム軸
図1
図2
図3
図4
図5