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特許7482199食品リスク評価装置、食品リスク評価方法、食品リスク評価プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】食品リスク評価装置、食品リスク評価方法、食品リスク評価プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20240502BHJP
【FI】
G06Q50/12
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022202477
(22)【出願日】2022-12-19
【審査請求日】2024-01-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591186176
【氏名又は名称】株式会社 ゼンショーホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】小板橋 努
(72)【発明者】
【氏名】世良 佳央里
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2022/113188(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/217414(WO,A1)
【文献】特開2020-194258(JP,A)
【文献】特開2001-117994(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112508456(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品と、当該食品に関連する関連要素とを対応付けた第1情報と、前記関連要素と、当該関連要素に応じたリスク低減要素とを対応付けた第2情報とを記憶する記憶部と、
リスクの評価対象となる食品、及び、当該食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容についての入力を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けた食品の内容と、前記記憶部に記憶される第1情報に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する第1取得部と、
前記第1取得部によって取得し評価対象の関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素と、前記受付部によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容と、前記記憶部に記憶される第2情報に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容を取得する第2取得部と、
を備える食品リスク評価装置。
【請求項2】
前記記憶部に記憶される第1情報には、関連要素として、食品の原料、当該食品の製造工程、前記食品が喫食される前の加熱調理の有無、及び、前記食品の特性のグループのうち少なくとも1つ要素が記録され、
前記第1取得部は、第1情報を参照し、前記受付部によって受け付けた食品の内容に応じた、評価対象の関連要素を取得する
請求項1に記載の食品リスク評価装置。
【請求項3】
前記記憶部は、関連要素と、当該関連要素に応じた菌に関する内容とを対応付けたハザード要素を第3情報として記憶し、
前記第2取得部は、記憶部に記憶した第3情報に基づいて、前記第1取得部によって取得した評価対象の関連要素に応じた菌に関する内容を取得する
請求項1又は2に記載の食品リスク評価装置。
【請求項4】
前記記憶部に記憶される第2情報には、リスク低減要素として、食品リスクとしての菌についてリスクを低減する低減内容が記録され、
第2取得部は、第2情報を参照して、前記受付部によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容に応じた食品リスクを低減する低減内容を取得し、取得した低減内容に応じて菌に関する内容を低減して、食品のリスク評価についての検査内容を取得する
請求項3に記載の食品リスク評価装置。
【請求項5】
前記第2取得部は、検査内容として、検査を行う菌の種類と、検査の際に検査対象食品における特定の細菌の予測される菌数とを取得する
請求項4に記載の食品リスク評価装置。
【請求項6】
記憶部に記憶されるプログラムを読み出して実行する演算処理装置が、
食品の内容を受け付け、
前記食品の内容に関連する関連要素を受け付け、
前記関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素の内容を取得し、
前記関連要素に応じた食品リスクを低減するリスク低減要素の内容を取得し、
前記ハザード要素の内容及び前記リスク低減要素の内容に基づいて食品リスクを推定し、推定した食品リスクに基づいて検査すべき菌の種類及び予測菌数を取得する
食品リスク評価装置。
【請求項7】
食品と、当該食品に関連する関連要素とを対応付けた第1情報と、前記関連要素と、当該関連要素に応じた複数のリスク低減要素とを対応付けた第2情報とを記憶する記憶部を備えるコンピュータが、
リスクの評価対象となる食品、及び、当該食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容についての入力を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップによって受け付けた食品の内容と、前記記憶部に記憶される第1情報に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップによって取得し評価対象の関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素と、前記受付ステップによって受け付けた複数のリスク低減要素の内容と、前記記憶部に記憶される第2情報に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容を取得する第2取得ステップと、
を実行する食品リスク評価方法。
【請求項8】
コンピュータに、
食品と、当該食品に関連する関連要素とを対応付けた第1情報と、前記関連要素と、当該関連要素に応じた複数のリスク低減要素とを対応付けた第2情報とを記憶する記憶機能と、
リスクの評価対象となる食品、及び、当該食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容についての入力を受け付ける受付機能と、
前記受付機能によって受け付けた食品の内容と、前記記憶機能に記憶される第1情報に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する第1取得機能と、
前記第1取得機能によって取得し評価対象の関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素と、前記受付機能によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容と、前記記憶機能に記憶される第2情報に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容を取得する第2取得機能と、
を実現させる食品リスク評価プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、食品リスク評価装置、食品リスク評価方法、食品リスク評価プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店においては食品の衛生管理及び安全にまたは品質を保持した状態で喫食できる期間の評価のために検査が行われている。例えば、特許文献1に記載の情報処理装置は、食材と、その食材について求められる検査項目とを対応付けて記憶部に記憶する。さらに、その情報処理装置は、料理に含まれる食材を特定し、記憶部に記憶される情報を参照して、特定した食材に応じた検査項目を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開2022/113188号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、食中毒等の食品のリスク(食品リスク)には、種々の要素が絡んでいる。その要素の一例は、食品の保管温度及び保管時間等である。ここで具体的な一例として、ある食品を7℃で5日保管する場合と、その食品を35℃で6時間保管する場合とでは、食品の食品リスクが変わる場合がある。また、料理を喫食する前に食品を加熱する場合と、その食品を常温のまま喫緊する場合とでは、同じ食材でも食品リスクが変わる場合がある。
このため、上述した一例のように食品の保管状況及び調理状況等の種々の要素に応じて変動する食品のリスク評価の内容、すなわち、食品リスクに関する検査項目を飲食店の従業員等に示すことが可能な装置の登場が求められていた。
【0005】
特許文献1に記載された情報処理装置は、上述したように食品の保管状況及び調理状況等の種々の要素に応じて変動するリスク評価の内容を提供することができない。
【0006】
本開示は、食品のリスクを評価する内容を得ることが可能な食品リスク評価装置、食品リスク評価方法、食品リスク評価プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様の食品リスク評価装置は、食品と、その食品に関連する関連要素とを対応付けた第1情報と、関連要素と、その関連要素に応じた複数のリスク低減要素とを対応付けた第2情報とを記憶する記憶部と、リスクの評価対象となる食品、及び、その食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容についての入力を受け付ける受付部と、受付部によって受け付けた食品の内容と、記憶部に記憶される第1情報に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得し評価対象の関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素と、受付部によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容と、記憶部に記憶される第2情報に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容を取得する第2取得部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
一態様によれば、食品のリスクを評価する内容を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る食品リスク評価装置について説明するための図である。
図2】一実施形態に係る食品リスク評価装置について説明するためのブロック図である。
図3】リスク評価の処理を説明する際に利用する一例としての図である。
図4】一実施形態に係る食品リスク評価方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施形態について説明する。
【0011】
[食品リスク評価装置100の概要]
まず、一実施形態に係る食品リスク評価装置100の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る食品リスク評価装置100について説明するための図である。
【0012】
食品リスク評価装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータであってもよい。また、食品リスク評価装置100は、例えば、食品のリスクに関連する種々の情報を処理する情報処理装置等として構成されてもよい。
【0013】
食品リスク評価装置100は、例えば、第1情報131及び第2情報132を記憶してもよい。第1情報131は、例えば、食品と、その食品に関連する関連要素とを対応付けた情報であってもよい。第2情報132は、例えば、関連要素と、その関連要素に応じた複数のリスク低減要素とを対応付けた情報であってもよい。
【0014】
食品に関連する関連要素は、例えば、食品の原料、食品の製造工程、食品を喫食する前の加熱の有無、及び、食品(商品)の特性等を始めとする種々の要素であってもよい。具体的な一例として、食品が「キャベツの浅漬け」の場合、関連要素となる原料は「キャベツ」、「唐辛子」及び「調味液」等になる。
また、関連要素は、例えば、リスク低減要素を構成する項目内容であってもよい。
【0015】
したがって、第1情報131の一例は、食品「キャベツの浅漬け」と、原料「キャベツ」、「唐辛子」及び「調味液」とを対応付けた情報になる。関連要素の他の一例についても、食品「キャベツの浅漬け」と、その食品の製造工程の内容、食品を喫食する前に加熱をするか否か、食品の特性、保管温度及び消費又は賞味期限とを対応付けた情報になる。以下では、「消費又は賞味期限」を「消費期限」と言う場合がある。
なお、実施形態によっては、第1情報131は、例えば、食品と、その食品の原料、食品の製造工程、食品を喫食する前の加熱の有無、及び、食品の特性(一例として、食品の保管温度、及び、食品の消費期限等)のグループのうち少なくとも1つの要素とを対応付けた情報であってもよい。
【0016】
リスク低減要素は、例えば、上述した関連要素のうち、食品に関するリスクを低減する要素であってもよい。又は、リスク低減要素は、例えば、関連要素のうち、食品リスクを低減する具体的な内容等であってもよい。
具体的な一例として、リスク低減要素は、食品の製造工程において消毒をしているため、食品に付着している菌が減少している、及び、食品の保存方法によってはその食品に付着する菌の増加が少ない等を始めとする種々の内容等であってもよい。
【0017】
食品リスク評価装置100が行う処理の概要は以下の通りである。
食品リスク評価装置100は、リスクを評価する対象となる食品の内容301と、第1情報131とに基づいて、その食品の評価対象の関連要素を取得する。具体的な一例として、リスクの評価対象となる食品(食品の内容301)が「キャベツの浅漬け」の場合、評価対象の関連要素の1つとしての食品の原料(例えば、「キャベツ」、「唐辛子」及び「調味液」)を取得する。食品の内容301は、例えば、食品の名称等であり、食品リスク評価装置100の入力部(図示せず)又はユーザ端末200を利用して入力される内容であってもよい。
【0018】
食品リスク評価装置100は、第3情報133を参照して、関連要素に応じたハザード要素を取得する。第3情報133は、関連要素と、その関連要素に応じた菌に関する内容とを対応付けた情報であってもよい。具体的な一例として、食品リスク評価装置100は、食品が「キャベツの浅漬け」の場合、関連要素の1つとしての食品の原料は「キャベツ」、「唐辛子」及び「調味液」になるが、それらの原料それぞれに応じたリスクの内容(原料に付着していると推定される菌の種類及び数(濃度))を取得する。
【0019】
また、食品リスク評価装置100は、第2情報132、及び、リスク低減要素の内容302に基づいて、リスクを低減する低減内容を取得する。
リスク低減要素の内容302は、例えば、食品リスク評価装置100の入力部(図示せず)又はユーザ端末200を利用して入力される内容であってもよく、第2情報132に記録される選択内容から選択される内容であってもよい。ここで、入力部は、例えば、キーボード及びマウス等であってもよい。
リスク低減要素の内容302は、例えば、食品の製造工程で消毒をしている、食品の酸性(又は、アルカリ性)を示す数値(pH値)がより小さい(又は、より大きい)、塩分がより高い、消費期限が短い、食品を喫食する前に加熱をする等を始めとする種々の内容であってもよい。
食品リスク評価装置100は、第2情報132を参照し、リスク低減要素の内容302に応じた具体的な低減内容、すなわち、何の菌の種類についてはどれくらい菌が減少するか等を取得する。具体的な一例として、食品リスク評価装置100は、リスク低減要素「食品の製造工程における消毒の有無」において、消毒が行われる(リスク低減要素の内容302)の入力を受け付けた場合、第2情報132を参照して、どの種類の菌がどれくらい減少するかの具体的なリスクの低減内容(例えば、菌の種類Aについて濃度が10分の1に減少する)等を取得する。
【0020】
食品リスク評価装置100は、取得したハザード要素と、リスクの低減内容とに基づいて演算を行うことにより、残存するリスクを推定する。具体的な一例として、食品リスク評価装置100は、食品の製造工程において消毒した場合でも、その食品には菌の種類Aが菌数(予測濃度)Bだけ残存している可能性がある(残存リスク)と推定してもよい。
食品リスク評価装置100は、例えば、その食品について菌の種類Aの検査(検査内容400)を行うよう出力してもよい。この場合、食品リスク評価装置100は、例えば、菌の種類Aと共に、菌数(予測濃度)Bを出力してもよい。
【0021】
[食品リスク評価装置100の詳細]
次に、一実施形態に係る食品リスク評価装置100について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る食品リスク評価装置100について説明するためのブロック図である。
図3は、リスク評価の処理を説明する際に利用する一例としての図である。
【0022】
食品リスク評価装置100は、例えば、通信部121、記憶部122、表示部123及び制御部110等を備える。通信部121、記憶部122及び表示部123は、出力部の一実施形態であってもよい。制御部110は、例えば、受付部111、第1取得部112、第2取得部113及び出力制御部114等を備える。制御部110は、例えば、食品リスク評価装置100の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部122等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、受付部111、第1取得部112、第2取得部113及び出力制御部114等)の機能を実現してもよい。
【0023】
通信部121は、例えば、食品リスク評価装置100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。外部装置は、例えば、ユーザ端末200(図1参照)及びサーバ(図示せず)等であってもよい。ユーザ端末200は、食品のリスク評価を行うユーザが使用する端末等であってもよい。ユーザ端末200は、例えば、飲食店及び食品工場等の食品のリスク評価を行う施設210(図1参照)等に配されてもよい。ユーザ端末200は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
【0024】
記憶部122は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部122の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部122は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0025】
記憶部122は、第1情報131、第2情報132及び第3情報133を記憶する。
第1情報131は、食品と、その食品に関連する関連要素とを対応付けた情報である。第1情報131には、例えば、関連要素として、食品の原料が記録されていてもよい。また、第1情報131は、例えば、関連要素として、食品の製造工程、食品が喫食される前の加熱調理の有無、及び、食品の特性のグループのうち少なくとも1つ要素(例えば、項目等)が記録されてもよい。第1情報131に記録される食品は、例えば、食品リスク評価装置100のユーザが所属する組織、例えば、飲食店及び食品工場等の種々の施設210で提供される商品等であってもよい。食品の製造工程は、例えば、食品の製造工程における消毒の有無等を始めとする種々の項目であってもよい。食品の特性は、例えば、食品の保管温度及び消費期限、食品が酸性(又は、アルカリ性)か、並びに、食品に含まれる塩分濃度等を始めとする種々の項目であってもよい。
【0026】
第2情報132は、関連要素と、その関連要素に応じた複数のリスク低減要素とを対応付けた情報である。第2情報132には、リスク低減要素として、食品リスクとしての菌についてリスクを低減する低減内容が記録されてもよい。リスク低減要素は、例えば、上述した関連要素のうち、食品に関するリスクを低減する要素であってもよい。又は、第2情報132のリスク低減要素は、例えば、関連要素のうち、食品リスクを低減する具体的な低減内容等であってもよい。具体的な低減内容の一例は、どの菌の種類についてどれくらいの数(濃度)が減少するか等の種々の内容であってもよい。
【0027】
第3情報133は、ハザード要素として、関連要素と、その関連要素に応じた菌に関する内容とを対応付けた情報であってもよい。ハザード要素は、例えば、関連要素に応じて、どの菌の種類についてどれくらいの数(濃度)が付着しているか等を示すものであってもよい。一例として、関連要素としての食品の原料それぞれに応じて、どの菌の種類についてどれくらいの数(濃度)が付着しているか等を示すものであってもよい。
【0028】
表示部123は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0029】
受付部111は、リスクの評価対象となる食品、及び、その食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容301,302についての入力を受け付ける。
受付部111は、例えば、食品リスク評価装置100の入力部(図示せず)が操作されることに基づいて入力された食品の内容301及びリスク低減要素の内容302を受け付けてもよい。入力部は、例えば、キーボード及びマウス等であってもよい。
又は、受付部111は、例えば、通信部121を介して、食品リスク評価装置100の外部にあるユーザ端末200等から送信された食品の内容301及びリスク低減要素の内容302を受け付けてもよい。
【0030】
食品の内容301は、例えば、食品の名称及び略称等であってもよい。
【0031】
リスク低減要素の内容302は、例えば、関連要素のうち、食品リスクを低減する具体的な内容等であってもよい。リスク低減要素の内容302は、例えば、リスク低減措置の内容と言い換えてもよい。リスク低減要素の内容302は、例えば、リスク評価の対象となる食品についての、製造工程の状況、食品の特性、食品を喫食する前に加熱をするか、及び、補正内容等であってもよい。
製造工程の状況は、例えば、製造工程において消毒が行われるか、及び、その消毒の内容はどのようなものか等の食品の製造工程における種々の具体的な内容等であってもよい。
食品の特性は、食品の酸性(又は、アルカリ性)を示す数値(pH値)、塩分、消費期限、及び、保管温度等の種々の内容等であってもよい。
補正内容は、例えば、食品が発酵食品か等の食品リスク(例えば、食中毒等の原因となる菌等)について補正を行う際の種々の内容等であってもよい。
【0032】
第1取得部112は、受付部111によって受け付けた食品の内容301と、記憶部122に記憶される第1情報131に基づいて、食品についての評価対象の関連要素501を取得する。すなわち、第1取得部112は、例えば、第1情報131を参照し、食品リスクの評価対象となる食品に応じた関連要素501を取得する。換言すると、第1取得部112は、第1情報131を参照し、受付部111によって受け付けた食品の内容301に応じた、評価対象の関連要素501を取得してもよい。ここで第1取得部112は、例えば、関連要素501を取得することとして、食品の内容301に応じた原料502を取得してもよい。
なお又は、第1取得部112は、例えば、入力部が操作されることに基づいて入力された、食品リスクの評価対象となる食品に応じた関連要素501を取得してもよい。
【0033】
第2取得部113は、記憶部122に記憶した第3情報133に基づいて、第1取得部112によって取得した評価対象の関連要素501に応じた菌に関する内容503を取得してもよい。すなわち、第2取得部113は、第3情報133を参照し、第1取得部112で取得した関連要素501(例えば、原料502等)に応じた菌の種類と菌の数量(濃度)(菌に関する内容503)とを取得してもよい。換言すると、第2取得部113は、例えば、第3情報133を参照し、食品リスクの評価対象となる食品の原料に付着していると推定される菌の種類と菌の数量(濃度)とを取得してもよい。
【0034】
また、第2取得部113は、第1取得部112によって取得した関連要素501の一部に、受付部111によって受けたリスク低減要素の内容302を対応付ける。第2取得部113は、第2情報132を参照して、そのリスク低減要素の内容302に応じた具体的な低減内容504を取得する。
換言すると、第2取得部113は、第2情報132を参照して、受付部111によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容302に応じた食品リスクを低減する低減内容504を取得してもよい。すなわち、第2取得部113は、例えば、第2情報132を参照して、食品リスクの評価対象となる食品についてリスク低減措置を行った後の、菌の種類に応じた菌の数量(濃度)の減少量を取得してもよい。リスク低減措置は、例えば、製造工程、その食品の特定、その食品を喫食する前に加熱を行うか、及び、補正内容等のリスク低減要素の具体的な内容であってもよい。菌の種類に応じた菌の数量(濃度)の減少量は、例えば、食品リスクを低減する低減内容504であってもよい。
【0035】
第2取得部113は、例えば、上述した「菌に関する内容503」と、上述した「食品リスクを低減する低減内容504」とを演算することにより、食品のリスク評価についての検査内容400を取得してもよい。すなわち、第2取得部113は、例えば、上述するように取得した「菌に関する内容503」及び「食品リスクを低減する低減内容504」に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容400を取得してもよい。
具体的には、第2取得部113は、例えば、「食品リスクを低減する低減内容504」に応じて「菌に関する内容503」を低減して、食品のリスク評価についての検査内容400を取得してもよい。より具体的には、第2取得部113は、例えば、菌に関する内容503(菌の種類及び数量(濃度))から食品リスクを低減する低減内容504(低減する菌の種類及び数量(濃度))を減算する。この場合、第2取得部113は、例えば、菌の種類毎に菌の数量(濃度)の演算(例えば、減算等)を行うことにより、検査内容400として、検査を行う菌の種類と、検査の際に検査対象食品における特定の細菌の予測される菌数とを取得してもよい。「特定の細菌」とは、例えば、食中毒を引き起こすとされている細菌(一般生菌、大腸菌等の衛生指標菌、黄色ブドウ球菌、及び、サルモネラ属菌等の食中毒菌等)等であってもよい。なお、第2取得部113は、「食品リスクを低減する低減内容504」と「菌に関する内容503」とを演算して検査内容400を取得するが、その演算は減算に限定されることはなく、乗算等を始めとする種々の演算を行ってもよい。
【0036】
すなわち、第2取得部113は、第1取得部112によって取得し評価対象の関連要素501に応じた食品リスクとなるハザード要素と、受付部111によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容302と、記憶部122に記憶される第2情報132とに基づいて、食品のリスク評価についての検査内容400を取得してもよい。
【0037】
出力制御部114は、例えば、第2取得部113で取得した検査内容400を出力するよう出力部を制御してもよい。出力部は、例えば、通信部121、記憶部122及び表示部123等であってもよい。
すなわち、出力制御部114は、例えば、検査内容400に関する情報を食品リスク評価装置100の外部(外部装置等)に送信するよう通信部121を制御してもよい。外部装置は、例えば、ユーザ端末200及びサーバ(図示せず)等であってもよい。
出力制御部114は、例えば、検査内容400に関する情報を記憶するよう記憶部122を制御してもよい。
出力制御部114は、例えば、検査内容400を表示するよう表示部123を制御してもよい。
【0038】
[食品リスク評価方法]
次に、一実施形態に係る食品リスク評価方法について説明する。
図4は、一実施形態に係る食品リスク評価方法について説明するためのフローチャートである。
【0039】
ステップST101において、受付部111は、リスクの評価対象となる食品、及び、その食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容301,302についての入力を受け付ける。
【0040】
ステップST102において、第1取得部112は、ステップST101で受け付けた食品の内容301と、記憶部122に記憶される第1情報131に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する。第1取得部112は、第1情報131を参照し、ステップST101で受け付けた食品の内容301に応じた、評価対象の関連要素501を取得してもよい。ここでの関連要素は、例えば、食品(食品の内容301)の原料502等を含む要素であってもよい。すなわち、第1取得部112は、食品の内容301に関連する関連要素501を受け付ける。
なお、第1取得部112は、食品の内容301と、取得した関連要素501及び原料502等とを対応付けて記憶してもよい。この場合、次回以降に食品リスクを評価する場合、第1取得部112は、ステップST101で食品の内容301が入力されると、対応付けて記憶した情報を参照し、関連要素501及び原料502等を取得してもよい。
又は、例えば、ステップST101において、食品の内容301として、食品についての評価対象の関連要素501及び食品の原料502等を含む内容が入力されてもよい。この場合、ステップST102の処理が行われずに、ステップST103の処理に進んでもよい。
【0041】
ステップST103において、第2取得部113は、ステップST102で取得し評価対象の関連要素501に応じた食品リスクとなるハザード要素と、ステップST101で受け付けた複数のリスク低減要素の内容302と、記憶部122に記憶される第2情報132に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容400を取得してもよい。
【0042】
具体的にはまず、第2取得部113は、記憶部122に記憶した第3情報133に基づいて、ステップST102で取得した評価対象の関連要素501に応じた菌に関する内容503を取得してもよい。すなわち、第2取得部113は、関連要素501に応じた食品リスクとなるハザード要素の内容(503)を取得する。
次に、第2取得部113は、第2情報132を参照して、ステップST101で受け付けた複数のリスク低減要素の内容302に応じた食品リスクを低減する低減内容504を取得する。
次に、第2取得部113は、例えば、「食品リスクを低減する低減内容504」に応じて「菌に関する内容503」を低減して、食品のリスク評価についての検査内容400を取得してもよい。第2取得部113は、検査内容400として、検査を行う菌の種類と、検査の際に検査対象食品における特定の細菌の予測される菌数とを取得してもよい。すなわち、第2取得部113は、ハザード要素の内容(503)及びリスク低減要素の内容302に基づいて食品リスクを推定し、推定した食品リスクに基づいて検査すべき菌の種類及び予測菌数を取得する。食品リスクの推定は、例えば、検査内容の取得等と言い換えてもよい。
【0043】
ステップST104において、出力制御部114は、ステップST103で取得した検査内容400を出力するよう出力部を制御する。出力部は、例えば、通信部121、記憶部122及び表示部123等であってもよい。
【0044】
[機能及び回路について]
次に、上述した食品リスク評価装置100の機能及び回路について説明する。
食品リスク評価装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、食品リスク評価装置100の受付部111、第1取得部112、第2取得部113及び出力制御部114(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による受付機能、第1取得機能、第2取得機能及び出力制御機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
食品リスク評価プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。食品リスク評価プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、食品リスク評価装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、食品リスク評価装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、食品リスク評価装置100の受付部111、第1取得部112、第2取得部113及び出力制御部114(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する受付回路、第1取得回路、第2取得回路及び出力制御回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、食品リスク評価装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されてもよい。また、食品リスク評価装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、食品リスク評価装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0045】
食品リスク評価装置100は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0046】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0047】
(態様1)
一態様の食品リスク評価装置は、食品と、その食品に関連する関連要素とを対応付けた第1情報と、関連要素と、その関連要素に応じた複数のリスク低減要素とを対応付けた第2情報とを記憶する記憶部と、リスクの評価対象となる食品、及び、その食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容についての入力を受け付ける受付部と、受付部によって受け付けた食品の内容と、記憶部に記憶される第1情報に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得し評価対象の関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素と、受付部によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容と、記憶部に記憶される第2情報に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容を取得する第2取得部と、を備える。
これにより、食品リスク評価装置は、食品のリスク評価を行う際の検査内容をユーザに通知することができる。食品リスク評価装置は、例えば、ユーザの経験に依存せずに、検査内容を通知することにより確実に食品リスクの検査を行わせることができ、食品の安全性を確保することができる。
【0048】
(態様2)
一態様の食品リスク評価装置は、記憶部に記憶される第1情報には、関連要素として、食品の原料、その食品の製造工程、食品が喫食される前の加熱調理の有無、及び、食品の特性のグループのうち少なくとも1つ要素が記録され、第1取得部は、第1情報を参照し、受付部によって受け付けた食品の内容に応じた、評価対象の関連要素を取得することとしてもよい。
これにより、食品リスク評価装置は、食品に関する種々の状況に応じた検査内容の項目を取得することができる。
【0049】
(態様3)
一態様の食品リスク評価装置では、記憶部は、関連要素と、その関連要素に応じた菌に関する内容とを対応付けたハザード要素を第3情報として記憶し、第2取得部は、記憶部に記憶した第3情報に基づいて、第1取得部によって取得した評価対象の関連要素に応じた菌に関する内容を取得することとしてもよい。
これにより、食品リスク評価装置は、食品に関する種々の状況に応じた検査内容の項目を取得することができる。
【0050】
(態様4)
一態様の食品リスク評価装置は、記憶部に記憶される第2情報には、リスク低減要素として、食品リスクとしての菌についてリスクを低減する低減内容が記録され、第2取得部は、第2情報を参照して、受付部によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容に応じた食品リスクを低減する低減内容を取得し、取得した低減内容に応じて菌に関する内容を低減して、食品のリスク評価についての検査内容を取得することとしてもよい。
これにより、食品リスク評価装置は、食品に関する種々の状況に応じた検査内容の項目を取得することができる。
【0051】
(態様5)
一態様の食品リスク評価装置では、第2取得部は、検査内容として、検査を行う菌の種類と、検査の際に検査対象食品における特定の細菌の予測される菌数とを取得することとしてもよい。
これにより、食品リスク評価装置は、具体的な検査内容をユーザに通知することができるので、確実に検査を行うことができ、食品の安全性を確保することができる。
【0052】
(態様6)
一態様の食品リスク評価装置では、記憶部に記憶されるプログラムを読み出して実行する演算処理装置が、食品の内容を受け付け、食品の内容に関連する関連要素を受け付け、関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素の内容を取得し、関連要素に応じた食品リスクを低減するリスク低減要素の内容を取得し、ハザード要素の内容及びリスク低減要素の内容に基づいて食品リスクを推定し、推定した食品リスクに基づいて検査すべき菌の種類及び予測菌数を取得する。
これにより、食品リスク評価装置は、上述した態様と同様の効果を奏することができる。
【0053】
(態様7)
一態様の食品リスク評価方法では、食品と、その食品に関連する関連要素とを対応付けた第1情報と、関連要素と、その関連要素に応じた複数のリスク低減要素とを対応付けた第2情報とを記憶する記憶部を備えるコンピュータが、リスクの評価対象となる食品、及び、その食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容についての入力を受け付ける受付ステップと、受付ステップによって受け付けた食品の内容と、記憶部に記憶される第1情報に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する第1取得ステップと、第1取得ステップによって取得し評価対象の関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素と、受付ステップによって受け付けた複数のリスク低減要素の内容と、記憶部に記憶される第2情報に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容を取得する第2取得ステップと、を実行する。
これにより、食品リスク評価方法は、上述した一態様の食品リスク評価装置と同様の効果を奏することができる。
【0054】
(態様8)
一態様の食品リスク評価プログラムは、コンピュータに、食品と、その食品に関連する関連要素とを対応付けた第1情報と、関連要素と、その関連要素に応じた複数のリスク低減要素とを対応付けた第2情報とを記憶する記憶機能と、リスクの評価対象となる食品、及び、その食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容についての入力を受け付ける受付機能と、受付機能によって受け付けた食品の内容と、記憶機能に記憶される第1情報に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する第1取得機能と、第1取得機能によって取得し評価対象の関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素と、受付機能によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容と、記憶機能に記憶される第2情報に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容を取得する第2取得機能と、を実現させる。
これにより、食品リスク評価プログラムは、上述した一態様の食品リスク評価装置と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0055】
100 食品リスク評価装置
110 制御部
111 受付部
112 第1取得部
113 第2取得部
114 出力制御部
121 通信部
122 記憶部
123 表示部
200 ユーザ端末
210 施設
400 検査内容
【要約】
【課題】食品のリスクを評価する内容を得ることが可能な食品リスク評価装置、食品リスク評価方法、食品リスク評価プログラムを提供する。
【解決手段】食品リスク評価装置は、第1情報と第2情報とを記憶する記憶部と、リスクの評価対象となる食品、及び、その食品についての複数のリスク低減要素それぞれの内容についての入力を受け付ける受付部と、受付部によって受け付けた食品の内容と、記憶部に記憶される第1情報に基づいて、食品についての評価対象の関連要素を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得し評価対象の関連要素に応じた食品リスクとなるハザード要素と、受付部によって受け付けた複数のリスク低減要素の内容と、記憶部に記憶される第2情報に基づいて、食品のリスク評価についての検査内容を取得する第2取得部と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4