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特許7482235ゲーム用の位置指定方法、装置および携帯端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】ゲーム用の位置指定方法、装置および携帯端末
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/5372 20140101AFI20240502BHJP
   A63F 13/426 20140101ALI20240502BHJP
   A63F 13/2145 20140101ALI20240502BHJP
   A63F 13/5378 20140101ALI20240502BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20240502BHJP
   G06F 3/0485 20220101ALI20240502BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20240502BHJP
【FI】
A63F13/5372
A63F13/426
A63F13/2145
A63F13/5378
A63F13/533
G06F3/0485
G06F3/0488
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022542506
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-20
(86)【国際出願番号】 CN2021134472
(87)【国際公開番号】W WO2022247196
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2022-07-11
(31)【優先権主張番号】202110568646.X
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518310570
【氏名又は名称】ネットイーズ (ハンチョウ) ネットワーク カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李俊賢
(72)【発明者】
【氏名】李嘉瑶
【審査官】白形 優依
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-168764(JP,A)
【文献】特開2014-083395(JP,A)
【文献】特開2018-082748(JP,A)
【文献】特開2009-226081(JP,A)
【文献】Uber,How to use the Uber app,YouTube [online][video],[2023年11月20日検索],Uber,2017年07月07日,1:06-1:10,<https://www.youtube.com/watch?v=aYhEUYW6E-Q>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/5372
A63F 13/426
A63F 13/2145
A63F 13/5378
A63F 13/533
G06F 3/0485
G06F 3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム用の位置指定方法であって、
端末設備によりグラフィカルユーザインタフェースを提供し、
前記方法は、
前記グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供するステップと、
前記第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、前記位置指定アイコンの位置を前記グラフィカルユーザインタフェースに対して固定させるように制御し、前記第1ゲームマップを前記位置指定アイコンに対して移動させるように制御するステップと、
前記第1ドラッグ操作の終了に応答し、前記位置指定アイコンの前記第1ゲームマップにおける第1位置に基づいて目標位置を確定するステップと、
前記第1ゲームマップの現在表示視野において目標仮想オブジェクトの位置する第2位置が含まれている否かを判断するステップと、
Noとなる場合、前記グラフィカルユーザインタフェースによりフローティングアイコンを表示するステップと、
前記フローティングアイコンに対するタップ操作に応答し、前記第1ゲームマップを前記現在表示視野から初期表示視野に戻すように制御するステップと、
を含み、
前記フローティングアイコンが前記第2位置と前記第1位置との相対位置関係を表すものであり、前記相対位置関係が、方向関係および距離関係の少なくとも一方を含む
ことを特徴とするゲーム用の位置指定方法。
【請求項2】
前記グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供するステップは、
第2ゲームマップに対する開き操作に応答し、前記第1ゲームマップの初期表示視野を確定するステップと、
前記グラフィカルユーザインタフェースにより前記初期表示視野で前記第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを表示するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、前記位置指定アイコンの位置を前記グラフィカルユーザインタフェースに対して固定させるように制御し、前記第1ゲームマップを前記位置指定アイコンに対して移動させるように制御するステップは、
前記第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、前記第1ドラッグ操作に対応する移動経路を確定するステップと、
前記位置指定アイコンの位置を前記グラフィカルユーザインタフェースに対して固定させるように制御し、前記第1ゲームマップを前記移動経路で前記位置指定アイコンに対して移動させるように制御するステップと、を含む。
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1ゲームマップが、第1縮尺で表示される複数の仮想フィールドを含み、
前記方法は、
フィールド遷移操作が検出されたか否かを判断するステップと、
Yesとなる場合、前記グラフィカルユーザインタフェースにより前記目標位置に対応する仮想フィールドを第2縮尺で表示するステップとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
フィールド遷移操作が検出されたか否かを判断するステップは、
前記第1ドラッグ操作の終了が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップ、
または、指定領域に対する第1指定操作が検出された場合、前記フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップ、
または、前記グラフィカルユーザインタフェースにより遷移確定コントロールを表示し、前記遷移確定コントロールに対する第2指定操作が検出された場合、前記フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ドラッグ操作の終了が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップは、
前記第1ドラッグ操作の終了時点のタッチ位置が前記第1ゲームマップ内に位置するか否かを判断するステップと、
Yesとなる場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップと含む
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1位置と前記第2位置との間の距離を算出し、前記フローティングアイコンの所定領域内で前記距離の値を表示するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、前記第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、前記位置指定アイコンを前記第1ゲームマップに対して移動させるように制御するステップと、
前記第2ドラッグ操作の終了に応答し、前記位置指定アイコンの前記第1ゲームマップにおける第3位置に基づいて目標位置を確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、前記第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、前記位置指定アイコンを前記第1ゲームマップに対して移動させるように制御するステップは、
前記位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、前記位置指定アイコンを現在表示位置から指定表示位置に移動するように制御するステップと、
前記第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、前記位置指定アイコンを前記指定表示位置から前記第1ゲームマップに対して移動させるように制御するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
ゲーム用の位置指定装置であって、
端末設備によりグラフィカルユーザインタフェースを提供し、
前記装置は、
前記グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供するように構成される表示モジュールと、
前記第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、前記位置指定アイコンの位置を前記グラフィカルユーザインタフェースに対して固定させるように制御し、前記第1ゲームマップを前記位置指定アイコンに対して移動させるように制御するように構成される制御モジュールと、
前記第1ドラッグ操作の終了に応答し、前記位置指定アイコンの前記第1ゲームマップにおける第1位置に基づいて目標位置を確定するように構成される位置確定モジュールと、
前記第1ゲームマップの現在表示視野において目標仮想オブジェクトの位置する第2位置が含まれている否かを判断し、Noとなる場合、前記グラフィカルユーザインタフェースによりフローティングアイコンを表示し、前記フローティングアイコンに対するタップ操作に応答し、前記第1ゲームマップを前記現在表示視野から初期表示視野に戻すように制御する様に構成されるフローティング表示モジュールと、を備え
前記フローティングアイコンが前記第2位置と前記第1位置との相対位置関係を表すものであり、前記相対位置関係が、方向関係および距離関係の少なくとも一方を含む
ことを特徴とするゲーム用の位置指定装置。
【請求項11】
プロセッサと、メモリとを備え、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが、前記プロセッサにより実行されるときに請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項12】
請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータソフトウェアコマンドを記憶するコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関係出願の相互参照
本開示は、2021年05月24日に中国専利局に提出された出願番号が202110568646.Xであり、名称が「ゲーム用の位置指定方法、装置および携帯端末」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その内容のすべては本開示に参照として取り込まれる。
【0002】
本開示は、位置指定の技術分野に属し、殊に、ゲーム用の位置指定方法、装置および携帯端末に関する。
【背景技術】
【0003】
ゲームにおいて、ゲームマップから目標位置を選択する一般的な方法として、プレーヤーがゲームマップにおけるある座標点をタップして、該座標点を目標位置とすることである。しかし、プレーヤーがゲームマップ内の座標点をタップする際、該座標点およびその周辺領域がプレーヤーの指に遮られるため、プレーヤーがタップして選択することにより確定された目標位置とプレーヤーの指定しようとした目標位置とがずれることがあり、すなわち、実際に確定された目標位置の精度が劣るため、プレーヤーのゲーム体験を損なうことになる。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、本開示は、確定された目標位置の精度を効果的に向上させて、プレーヤーのゲーム体験を顕著に改善できるゲーム用の位置指定方法、装置および携帯端末を提供することを目的とする。
【0005】
第1局面として、本開示の実施例によるゲーム用の位置指定方法は、
端末設備によりグラフィカルユーザインタフェースを提供し、
前記グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供するステップと、
前記第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、前記位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、前記第1ゲームマップを前記位置指定アイコンに対して移動させるように制御するステップと、
前記第1ドラッグ操作の終了に応答し、前記位置指定アイコンの前記第1ゲームマップにおける第1位置に基づいて目標位置を確定するステップと、を含む。
一実施形態において、前記グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供するステップは、
第2ゲームマップに対する開き操作に応答し、前記第1ゲームマップの初期表示視野を確定するステップと、
前記グラフィカルユーザインタフェースにより前記初期表示視野で前記第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを表示するステップと、を含む。
一実施形態において、前記第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、前記位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、前記第1ゲームマップを前記位置指定アイコンに対して移動させるように制御するステップは、
前記第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、前記第1ドラッグ操作に対応する移動経路を確定するステップと、
前記位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、前記第1ゲームマップを前記移動経路で前記位置指定アイコンに対して移動させるように制御するステップと、を含む。
【0006】
一実施形態において、前記第1ゲームマップが、第1縮尺で表示される複数の仮想フィールドを含み、
前記方法は、
フィールド遷移操作が検出されたか否かを判断するステップと、
Yesとなる場合、前記グラフィカルユーザインタフェースにより前記目標位置に対応する仮想フィールドを第2縮尺で表示するステップとを含む。
一実施形態において、フィールド遷移操作が検出されたか否かを判断するステップは、
前記第1ドラッグ操作の終了が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップ、
または、指定領域に対する第1指定操作が検出された場合、前記フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップ、
または、前記グラフィカルユーザインタフェースにより遷移確定コントロールを表示し、前記遷移確定コントロールに対する第2指定操作が検出された場合、前記フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップを含む。
一実施形態において、前記第1ドラッグ操作の終了が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップは、
前記第1ドラッグ操作の終了時点のタッチ位置が前記第1ゲームマップ内に位置するか否かを判断するステップと、
Yesとなる場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するステップとを含む。
一実施形態において、前記方法は、前記第1ゲームマップの現在表示視野において目標仮想オブジェクトの位置する第2位置が含まれている否かを判断するステップと、
Noとなる場合、前記グラフィカルユーザインタフェースによりフローティングアイコンを表示するステップとをさらに含み、
前記フローティングアイコンが前記第2位置と前記第1位置との相対位置関係を表すものであり、前記相対位置関係が、方向関係および距離関係の少なくとも一方を含む。
一実施形態において、前記方法は、前記第1位置と前記第2位置との間の距離を算出し、前記フローティングアイコンの所定領域内で前記距離の値を表示するステップをさらに含む。
【0007】
一実施形態において、前記方法は、前記フローティングアイコンに対するタップ操作に応答し、前記第1ゲームマップを前記現在表示視野から初期表示視野に戻すように制御するステップをさらに含む。
【0008】
一実施形態において、前記方法は、
前記位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、前記第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、前記位置指定アイコンを前記第1ゲームマップに対して移動させるように制御するステップと、
前記第2ドラッグ操作の終了に応答し、前記位置指定アイコンの前記第1ゲームマップにおける第3位置に基づいて目標位置を確定するステップと、をさらに含む。
一実施形態において、前記位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、前記第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、前記位置指定アイコンを前記第1ゲームマップに対して移動させるように制御するステップは、
前記位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、前記位置指定アイコンを現在表示位置から指定表示位置に移動するように制御するステップと、
前記第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、前記位置指定アイコンを前記指定表示位置から前記第1ゲームマップ対して移動させるように制御するステップと、を含む。
【0009】
第2局面として、本開示の実施例によるゲーム用の位置指定装置は、端末設備によりグラフィカルユーザインタフェースを提供し、
前記グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供するように構成される表示モジュールと、
前記第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、前記位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、前記第1ゲームマップを前記位置指定アイコンに対して移動させるように制御するように構成される制御モジュールと、
前記第1ドラッグ操作の終了に応答し、前記位置指定アイコンの前記第1ゲームマップにおける第1位置に基づいて目標位置を確定するように構成される位置確定モジュールと、を備える。
第3局面として、本開示の実施例による携帯端末は、プロセッサと、メモリとを備え、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが、前記プロセッサにより実行されるときに第1局面による方法のいずれか1種を実行する。
第4局面として、本開示の実施例によるコンピュータ記憶媒体は、第1局面による方法のいずれか1種を実現するコンピュータソフトウェアコマンドを記憶する。
本開示の実施例によるゲーム用の位置指定方法、装置および携帯端末は、まず、グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供し、そして、第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、第1ゲームマップを位置指定アイコンに対して移動させるように制御し、そして、第1ドラッグ操作の終了に応答し、位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第1位置に基づいて目標位置を確定する。上記の方法は、位置指定アイコンの位置を固定させるとともに、第1ゲームマップを該位置指定アイコンに対して移動させることにより、位置指定の過程において位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第1位置がプレーヤーの指で遮られることがないため、第1位置に基づいて精度のより高い目標位置を得、プレーヤーのゲーム体験を顕著に改善することができる。
本開示の他の特徴および利点について、このあとの部分で説明し、また、その一部が、明細書の説明または本開示を実施することにより自明になる。本開示の目的および他の利点は、明細書、特許請求の範囲および図面に特に示した構造により実現、獲得できる。
本開示の上記の目的、特徴および利点をより明瞭にするため、以下、好ましい実施例を挙げ、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
本開示の具体的な実施形態または関連技術における技術案をより明瞭に説明するため、以下、具体的な実施形態または関連技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。説明する図面は、本開示のいくつかの実施形態を示すものにすぎない。当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面をもとに、他の図面を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施例による1種のゲームマップの模式図である。
図2】本開示の実施例によるゲーム用の位置指定方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例による1種のゲーム画面の模式図である。
図4】本開示の実施例によるもう1種のゲーム画面の模式図である。
図5】本開示の実施例によるもう1種のゲーム画面の模式図である。
図6】本開示の実施例によるもう1種のゲーム画面の模式図である。
図7】本開示の実施例によるもう1種のゲーム画面の模式図である。
図8】本開示の実施例によるゲーム用の位置指定装置の模式的構成図である。
図9】本開示の実施例による移動設備の模式的構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の実施例の目的、技術案および利点をより明瞭にするため、以下、実施例を参照しながら本開示の技術案を明瞭かつ完全に説明する。説明する実施例は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、すべての実施例ではないことが無論である。本開示の実施例をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例も、本開示の保護範囲に属する。
【0013】
現在、関連技術では、ゲームマップにおけるある座標点をタップして選択する方式で目標位置を確定しており、プレーヤーの指で遮られることがあるため、目標位置の精度が劣ることがある。例えば、図1に示した1種のゲームマップの模式図を参照し、プレーヤーがゲームマップ内のある座標点をタップして選択する際、該座標点およびその周辺領域が指で遮られ、プレーヤーの視線が妨害され、これによって、実際に確定された目標位置の精度が劣り、プレーヤーのゲーム体験が損なわれる。
【0014】
これに鑑みて、本開示の実施例は、確定された目標位置の精度を効果的に向上させて、プレーヤーのゲーム体験を顕著に改善できるゲーム用の位置指定方法、装置および携帯端末を提供する。
【0015】
本実施例を簡単に理解できるため、まず、本開示の実施例によるゲーム用の位置指定方法を詳細に説明し、端末設備によりグラフィカルユーザインタフェースを提供し、図2に示すゲーム用の位置指定方法のフローチャートを参照し、該方法は、主に下記のステップS202~ステップS206を含む。
【0016】
ステップS202は、グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供する。一実施形態において、グラフィカルユーザインタフェースによりゲーム画面を提供し、ゲーム画面が第2ゲームマップおよび位置指定コントロールの少なくとも一方を含み、第2ゲームマップに対する開き操作に応答しまたは位置指定コントロールに対するタップ操作に応答して、ゲーム画面に第1ゲームマップおよび位置指定アイコンが表示される。ここで、第1ゲームマップが広域マップとも呼ばれ、第2ゲームマップがミニマップとも呼ばれ、第1ゲームマップが示す領域範囲が第2ゲームマップが示す領域範囲より広いようになってもよく、位置指定アイコンが目標位置を指定するものである。
【0017】
ステップS204は、第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、第1ゲームマップを位置指定アイコンに対して移動させるように制御する。一実施形態において、プレーヤーが第1ゲームマップをドラッグするとき、位置指定アイコンの位置がグラフィカルユーザインタフェースに対して固定され、第1ゲームマップが第1ドラッグの操作に対応する手の動きに従って位置指定アイコンに対して移動する。
【0018】
ステップS206は、第1ドラッグ操作の終了に応答し、位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第1位置に基づいて目標位置を確定する。例えば、プレーヤーの指が端末設備のスクリーンから離れたとき、第1ドラッグ操作の終了が確定され、このとき、位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第1位置を目標位置として確定することができる。
【0019】
本開示の実施例による上記のゲーム用の位置指定方法は、位置指定アイコンの位置を固定するとともに、第1ゲームマップを該位置指定アイコンに対して移動させることにより、位置指定の過程において、位置指定アイコンの第1ゲームマップに位置する第1位置がプレーヤーの指で遮られることがないため、第1位置に基づいて精度のより高い目標位置を確定して得ることができ、したがって、プレーヤーのゲーム体験を顕著に改善することができる。
【0020】
実際の応用において、グラフィカルユーザインタフェースにより提供されるゲーム画面は、仮想フィールドと、第2ゲームマップと、位置指定コントロールとを含むことができる。例えば、図3に示す1種のゲーム画面の模式図を参照し、第2ゲームマップが仮想フィールドの左上隅に位置し、位置指定コントロールが、グラフィカルユーザインタフェースにおいて第2ゲームマップの縁部に位置する。
【0021】
上記の図3をもとに、本開示の実施例は、グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供する実施形態を提供する。(1)第2ゲームマップに対する開き操作に応答し、第1ゲームマップの初期表示視野を確定する。上記の開き操作は、第2ゲームマップに作用するロングタッチ操作、タップ操作、ダブルタップ操作などを含んでもよく、位置指定コントロールに作用するタップ操作を含んでもよい。第1ゲームマップの初期表示視野は、第1ゲームマップの表示範囲として理解されることができる。例えば、プレーヤーが位置指定コントロールをタッチすると、目標仮想オブジェクトの位置する第2位置が中心とされ、第1ゲームマップに、第2位置から所定範囲内の仮想フィールドが含まれるようになり、上記の目標仮想オブジェクトが主城、プレーヤーキャラクターまたは指定建築物などを含むことができる。(2)グラフィカルユーザインタフェースにより初期表示視野で第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを表示する。位置指定アイコンは、グラフィカルユーザインタフェースの、例えば真中、上側、下側、左側、右側などの指定位置に位置することができる。例示的に、図4に示すもう1種のゲーム画面の模式図を参照し、ゲーム画面全体で第1ゲームマップが表示され、位置指定アイコンが端末設備のスクリーンの真中に位置している。図5に示すもう1種のゲーム画面の模式図を参照し、グラフィカルユーザインタフェースは、マップ表示領域を含み、該マップ表示領域が、グラフィカルユーザインタフェースの左側に位置し、マップ表示領域が、上記の第1ゲームマップを表示する領域として利用され、位置指定アイコンが、マップ表示領域の真中に位置する。
【0022】
上記のステップS204に対して、本開示の実施例は、第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、第1ゲームマップを位置指定アイコンに対して移動させるように制御する実施形態をさらに提供し、この実施形態により、第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、第1ドラッグ操作に対応する移動経路を確定し、そして位置指定アイコンの位置を固定させて、第1ゲームマップを位置指定アイコンに対してその移動経路に沿って移動させるように制御する。第1ドラッグ操作に対応する移動経路は、スライド軌跡として理解してもよい。実際の応用において、位置指定アイコンの位置がグラフィカルユーザインタフェースに対して固定されており、第1ゲームマップが該当移動経路に沿って移動する。任意選択で、予めゲームの完全のマップを複数のサブ領域に区切り、プレーヤーが位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第1位置を容易に特定することができるため、この第1位置に対応するサブ領域をハイライトで表示し、またはこの第1位置に対応するサブ領域の輪郭をハイライトで表示することができ、これによって、位置指定の過程におけるプレーヤーの体験を改善することができる。
【0023】
実際の応用において、第1ゲームマップは、第1縮尺で表示される仮想フィールドを複数含む。目標位置が確定されたあと、該目標位置に対応する仮想フィールドに遷移することができる。一実施形態において、フィールド遷移操作が検出されたか否かを判断し、判断結果がYesとなる場合、グラフィカルユーザインタフェースにより目標位置に対応する仮想フィールドを第2縮尺で表示する。縮尺は、ゲームマップにおける線分の長さと、仮想フィールドにおける相応の線分を水平投影した長さとの値の比であり、マップイメージの縮小の度合いを表すものである。任意選択で、第1縮尺が第2縮尺より小さい。または、フィールド遷移操作は、第1ドラッグ操作の終了、指定領域に作用する第1指定操作(例えば、ダブルタップ操作)、または遷移確定コントロールに作用する第2指定操作(例えば、タップ操作)を含む。フィールド遷移操作が検出された場合、目標位置に対応する仮想フィールド領域を第2縮尺で表示する。第2縮尺で表示される仮想フィールドの精細度が第1縮尺で表示される仮想フィールドの精細度より高い。
【0024】
容易に理解できるため、本開示の実施例は、フィールド遷移操作が検出されたか否かを判断するいくつかの実施形態を提供し、具体的に、下記の方式の一~方式の三を参照する。
【0025】
方式の一として、第1ドラッグ操作の終了が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定する。容易に理解できるため、本開示の実施例は、図5よる案をもとに方式の一の一実施形態を提供し、第1ドラッグ操作の終了時点のタッチ位置が第1ゲームマップ内に位置するか否かを判断し、すなわち、プレーヤーの指の、端末設備から離れた時点の位置が上記のマップ表示領域内に位置するか否かを判断し、Yesとなる場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定し、第1ゲームマップを閉じて目標位置に対応する仮想フィールドに遷移し、Noとなる場合、遷移しない。
【0026】
方式の二として、指定領域に対する第1指定操作が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定する。指定領域は、マップ表示領域以外の領域であることができ、第1指定操作は、ダブルタップ操作を含むことができる。図5を参照し、第1ドラッグ操作が終了したとき、第1ゲームマップを展開状態のままにするとともに、仮想フィールドへの遷移を行わなく、一方、マップ表示領域以外の領域に対するダブルタップ操作が検出された場合、第1ゲームマップを閉じて目標位置に対応する仮想フィールドに遷移する。
【0027】
方式の三として、グラフィカルユーザインタフェースにより遷移確定コントロールを表示し、遷移確定コントロールに対する第2指定操作が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定する。第2操作は、タップ操作を含むことができる。容易に理解できるため、本開示の実施例は、図4をもとに方式の三の一実施形態を提供する。図4は遷移確定コントロールを示し、第1ドラッグ操作が終了したとき、第1ゲームマップを展開状態のままにするとともに、仮想フィールドへの遷移を行わなく、一方、遷移確定コントロールに対するタップ操作が検出された場合、第1ゲームマップを閉じて目標位置に対応する仮想フィールドに遷移する。
【0028】
実際の応用において、上記の方式の一、方式の二または方式の三から任意の1種でフィールド遷移操作を検出することができ、実際の要求に応じて設定すればよく、本開示の実施例ではこれに対して限定しない。
【0029】
また、図4を例とし、初期状態でグラフィカルユーザインタフェースにおいて目標仮想オブジェクトの位置する第2位置を中心として第1ゲームマップを表示し、そして、第1ゲームマップの表示範囲が第1ドラッグ操作に従って変化し、実際の応用において、目標仮想オブジェクトの位置する第2位置がだんだん第1ゲームマップの表示範囲外に移動したようになることがあり、このとき、プレーヤーが目標仮想オブジェクトの位置する第2位置と位置指定アイコンの位置する第1位置との相対位置関係を容易に把握できるため、グラフィカルユーザインタフェースによりフローティングアイコンを表示することができ、容易に理解できるため、下記のステップ1~ステップ2を参照する。
【0030】
ステップ1は、第1ゲームマップの現在表示視野において目標仮想オブジェクトの位置する第2位置が含まれているか否かを判断する。Noとなる場合、ステップ2を実行する。実際の応用において、目標仮想オブジェクトの位置する第2位置が既に第1ゲームマップの表示範囲外に移動したか否かを判断し、Noとなる場合、現在表示視野において目標仮想オブジェクトの位置する第2位置を含まないと確定する。
【0031】
ステップ2は、グラフィカルユーザインタフェースによりフローティングアイコンを表示する。フローティングアイコンが第2位置と第1位置との相対位置関係を表すためのものであり、相対位置関係が、方向関係および距離関係の少なくとも一方を含む。容易に理解できるため、図6に示すもう1種のゲーム画面の模式図を参照し、第2位置と第1位置との方向関係に基づいて、第2位置のアイコンの表示位置を確定することができ、例えば、第2位置が第1位置の左下隅に位置する場合、第1ゲームマップの左下縁部でフローティングアイコンを表示し、さらに、位置指定アイコンの位置する第1位置の変化に従って、フローティングアイコンの表示位置も相応に変化するようにしてもよい。
【0032】
プレーヤーが第2位置と第1位置との間の距離関係を容易に把握できるため、第1位置と第2位置との間の距離を算出し、フローティングアイコンの所定領域内で距離の値を表示することができる。例えば、図6に示すように、フローティングアイコンの上方に距離の値を表示する。なお、距離関係も、位置指定アイコンの位置する第1位置の変化に従って変化する。
【0033】
プレーヤーが新たに位置指定するニーズを考慮し、または、プレーヤーが目標仮想オブジェクトの位置する第2位置を容易に確認できるため、フローティングアイコンに対するタップ操作に応答し、第1ゲームマップを現在表示視野から初期表示視野に戻すように制御することができる。図6を例とし、フローティングアイコンが位置指定アイコンの左下隅に位置し、プレーヤーがフローティングアイコンをタップするとき、第1ゲームマップが自動に移動して、位置指定アイコンの位置する第1位置と目標仮想オブジェクトの位置する第2位置とが一致するときに移動が停止し、このとき、第1ゲームマップが初期表示視野に戻されている。容易に理解できるため、本開示の実施例は、応用の例を提供し、目標仮想オブジェクトが主城であることを例にして、第1ゲームマップにおいて、プレーヤーが第1ゲームマップの表示視野を移動するときに表示視野に主城が含まれていない場合、グラフィカルユーザインタフェースにより、該主城に対応するアイコンであるフローティングアイコンを提供するとともに、第1位置と該主城との間の距離を表示し、プレーヤーがフローティングアイコンをタップすると、第1ゲームマップにおいて該主城に対して直接位置指定する。
【0034】
また、本開示の実施例は、位置指定アイコンをドラッグすることにより目標位置を確定する方式をさらに提供し、具体的に、下記のステップa~ステップbを参照する。
【0035】
ステップaは、位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、位置指定アイコンを第1ゲームマップに対して移動させるように制御する。実際の応用において、プレーヤーが位置指定アイコンをタップしてドラッグすることにより、位置指定アイコンを第1ゲームマップに対して移動するように制御することができ、このとき、第1ゲームマップの位置が固定される。プレーヤーが位置指定アイコンをドラッグする過程において、位置指定アイコンがプレーヤーの指で遮られ、位置指定の精度が影響されることを考慮し、この問題を改善するため、本開示の実施例において上記のステップaを実行するとき、下記のステップa1~ステップa2を参照することができる。
【0036】
ステップa1は、位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、位置指定アイコンを現在表示位置から指定表示位置まで移動するように制御する。図4に示すゲーム画面を例にし、現在表示位置が、グラフィカルユーザインタフェースの真中であり、指定表示位置が、現在表示位置の指定方向に位置するとともに現在表示位置から指定距離離れる位置であり、例えば、図7に示すもう1種のゲーム画面の模式図を参照し、指定表示位置が、現在表示位置の真上に位置するとともに、現在表示位置から30ピクセル離れる位置であり、これによって、位置指定アイコンが指で遮られることを避け、位置指定の精度を向上させることができる。
【0037】
ステップa2は、第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、位置指定アイコンを指定表示位置から第1ゲームマップに対して移動させるように制御する。実際の応用において、プレーヤーが第1ゲームマップにおける位置指定アイコンをタッチしている間に、プレーヤーの指による遮ることを避けるように位置指定アイコンが自動に上へ30ピクセル変位し、そして、プレーヤーが位置指定アイコンをドラッグすれば、位置指定アイコンの第1ゲームマップに対する移動を実現でき、これによって、精度の高い位置指定を実現することができる。
【0038】
ステップbは、第2ドラッグ操作の終了に応答し、位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第3位置に基づいて目標位置を確定する。例えば、プレーヤーの指が端末設備のスクリーンから離れたとき、第2ドラッグ操作の終了が確定され、このとき、位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第3位置を目標位置として確定することができる。
一実施形態において、グラフィカルユーザインタフェースにより位置指定アイコンの位置する第1位置の座標値を表示してもよく、該座標値が第1位置の変化に従って変化する。図4に示すように、第1ゲームマップの右下隅で座標値が表示されており、該座標値によりプレーヤーの位置指定を補助でき、位置指定の精度をさらに向上させることができる。
【0039】
上記の実施例によるゲーム用の位置指定方法を容易に理解できるため、本開示の実施例は、ゲーム用の位置指定方法の応用例をさらに提供する。上記の図3および図5を参照し、プレーヤーがミニマップの縁部の位置指定コントロールをロングタッチすると、ミニマップが半分のスクリーンを占める広域マップとして開かれ、プレーヤーの指が、端末設備のスクリーンから離れない状態で広域マップ内で移動するとき、プレーヤーの指の広域マップの縁部への移動が停止するまで広域マップがプレーヤーの指に従って自動に移動し、プレーヤーの指が離れると、広域マップが閉じられ、ゲーム画面が、指が離れた時点の、位置指定アイコンの位置する第1位置に対応する仮想フィールドに遷移する。プレーヤーの指がスクリーンから離れないままで広域マップを出るまで動くと、位置指定操作が取り消され、このとき、広域マップが閉じられ、ゲーム画面の遷移が発生しない。
【0040】
上記のように、本開示の実施例において、固定位置指定アイコンの位置を固定させるとともに、第1ゲームマップを該位置指定アイコンに対して移動させるようにしてもよく、第1ゲームマップを固定させるとともに、位置指定アイコンを現在表示位置から指定表示位置に移動させ、そのうえ位置指定アイコンを第1ゲームマップに対して移動させるようにしてもよい。上記の2種の方式のいずれか1種によっても、位置指定の過程において位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第1位置がプレーヤーの指で遮られることがないため、第1位置に基づいて精度のより高い目標位置を得、プレーヤーのゲーム体験を顕著に改善することができる。
【0041】
上記の実施例によるゲーム用の位置指定方法に対応して、本開示の実施例は、ゲーム用の位置指定装置をさらに提供し、端末設備によりグラフィカルユーザインタフェースを提供し、図8に示すゲーム用の位置指定装置の模式的構成図を参照し、該装置は、主に、
グラフィカルユーザインタフェースにより第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを提供するように構成される表示モジュール802と、
第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、第1ゲームマップを位置指定アイコンに対して移動させるように制御するように構成される制御モジュール804と、
第1ドラッグ操作の終了に応答し、位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第1位置に基づいて目標位置を確定するように構成される位置確定モジュール806と、を備える。
【0042】
本開示の実施例によるゲーム用の位置指定装置は、位置指定アイコンの位置を固定させるとともに、第1ゲームマップを該位置指定アイコンに対して移動させることにより、位置指定の過程において位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第1位置がプレーヤーの指で遮られることがないため、第1位置に基づいて精度のより高い目標位置を得、プレーヤーのゲーム体験を顕著に改善することができる。
【0043】
一実施形態において、表示モジュール802は、さらに、第2ゲームマップに対する開き操作に応答し、第1ゲームマップの初期表示視野を確定し、グラフィカルユーザインタフェースにより初期表示視野で第1ゲームマップおよび位置指定アイコンを表示する。
【0044】
一実施形態において、制御モジュール804は、さらに、第1ゲームマップに作用する第1ドラッグ操作に応答し、第1ドラッグ操作が対応する移動経路を確定し、位置指定アイコンの位置を固定させるように制御し、第1ゲームマップをその移動経路で位置指定アイコンに対して移動するように制御する。
【0045】
一実施形態において、第1ゲームマップは、第1縮尺で表示される複数の仮想フィールドを含む。上記の装置は、遷移モジュールをさらに備える。該遷移モジュールは、フィールド遷移操作が検出されたか否かを判断し、Yesとなる場合、グラフィカルユーザインタフェースにより目標位置に対応する仮想フィールドを第2縮尺で表示するように構成される。
【0046】
一実施形態において、遷移モジュールは、さらに、第1ドラッグ操作の終了が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するように構成され、または、指定領域に対する第1指定操作が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するように構成され、または、グラフィカルユーザインタフェースにより遷移確定コントロールを表示し、遷移確定コントロールに対する第2指定操作が検出された場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するように構成される。
【0047】
一実施形態において、遷移モジュールは、さらに、第1ドラッグ操作の終了時点のタッチ位置が第1ゲームマップ内に位置するか否かを判断し、Yesとなる場合、フィールド遷移操作が検出されたと確定するように構成される。
【0048】
一実施形態において、上記の装置は、フローティング表示モジュールをさらに備える。該フローティング表示モジュールは、第1ゲームマップの現在表示視野において目標仮想オブジェクトの位置する第2位置が含まれているか否かを判断し、Noとなる場合、グラフィカルユーザインタフェースによりフローティングアイコンを表示するように構成される。ここで、フローティングアイコンが第2位置と第1位置との相対位置関係を表すものである、相対位置関係が、方向関係および距離関係の少なくとも一方を含む。
【0049】
一実施形態において、フローティング表示モジュールは、さらに、第1位置と第2位置との間の距離を算出し、フローティングアイコンの所定領域内で距離の値を表示するように構成される。
【0050】
一実施形態において、フローティング表示モジュールは、さらに、フローティングアイコンに対するタップ操作に応答し、第1ゲームマップを現在表示視野から初期表示視野に戻すように制御するように構成される。
【0051】
一実施形態において、上記の装置は、位置指定モジュールをさらに備える。該位置指定モジュールは、位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、位置指定アイコンを第1ゲームマップに対して移動させるように制御し、第2ドラッグ操作の終了に応答し、位置指定アイコンの第1ゲームマップにおける第3位置に基づいて目標位置を確定するように構成される。
【0052】
一実施形態において、位置指定モジュールは、さらに、位置指定アイコンに対する第2ドラッグ操作に応答し、位置指定アイコンを現在表示位置から指定表示位置に移動するように制御し、第1ゲームマップの位置を固定させるように制御し、位置指定アイコンを指定表示位置から第1ゲームマップに対して移動させるように制御する。
【0053】
本開示の実施例による装置の実現原理およびその技術的効果は、上記の方法の実施例と同様であり、簡潔のため、装置の実施例に言及されなかった部分について、上記の方法の実施例における相応の内容を参照することができる。
【0054】
本開示の実施例は、移動設備を提供し、具体的に、該移動設備が、プロセッサと記憶装置とを備え、記憶装置にコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムが前記プロセッサにより実行されるときに上記の実施形態のいずれか1種の方法を実行する。
【0055】
図9は、本開示の実施例による1種の移動設備の模式的構成図である。該移動設備100は、プロセッサ90と、メモリ91と、バス92と、通信インタフェース93とを備え、前記プロセッサ90、通信インタフェース93およびメモリ91がバス92により接続され、プロセッサ90がメモリ91に記憶されたコンピュータプログラムのような実行可能なモジュールを実行するように構成される。
【0056】
ここで、メモリ91は、高速ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)を含んでもよく、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含んでもよい。少なくとも1つの通信インタフェース93(有線であってもよく無線であってもよい)を介して該システムのネットワーク要素と少なくとも1つの他のネットワーク要素との通信接続を実現し、インターネット、広域ネットワーク、ローカルネットワークまたはメトロポリタンエリアネットワークなどを利用することができる。
【0057】
バス92は、ISAバス、PCIバスまたはEISAバスなどであることが可能である。前記バスは、アドレスバス、データバスまたはコントロールバスなどに分類することができる。示しを簡単にするため、図9では1つの両矢印だけで示したが、1本のバスまたは1タイプのバスしか有しないことを意味していない。
【0058】
ここで、メモリ91はプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサ90が実行コマンドを受信した後、前記プログラムを実行する。上記の本開示の実施例のいずれか1つの実施例に開示されたプロセスに定義された装置の実行する方法がプロセッサ90に適用することができ、またはプロセッサ90によって実現することができる。
【0059】
プロセッサ90は、信号処理能力を有する集積回路チップであることができる。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップはプロセッサ90におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアタイプのコマンドにより完成することができる。上記のプロセッサ90は、本開示の実施例に開示される各方法、ステップおよび論理ブロックを実現または実行可能な、中央処理装置(Central Processing Unit、CPUと略称する)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NPと略称する)などを含む汎用プロセッサであってもよく、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processing、DSPと略称する)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称する)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGAと略称する)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは如何なる従来のプロセッサなどであることができる。本開示の実施例に開示される方法のステップは、直接ハードウェアデコードプロセッサで実行を完成させるか、またはデコードプロセッサのハードウェアとソフトウェアモジュールとを組み合わせて実行を完成させることができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリまたは電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ、レジスタなどの当該技術分野で成熟した記憶媒体に位置することができる。該記憶媒体はメモリ91に位置し、プロセッサ90はメモリ91における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完成する。
【0060】
本開示の実施例による読取可能な記憶媒体のコンピュータプログラム製品は、プログラムコードが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体を有する。前記プログラムコードに含まれたコマンドが前記の方法の実施例に記載の方法を実行するために用いられることができ、具体的な実現が上記の方法の実施例を参照できるため、ここで説明を省略する。
【0061】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売されたり使用されたりする場合、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されることが可能である。このような理解から、本開示の技術案のそのもの、あるいは従来技術に貢献する部分、あるいは該技術案の一部は、ソフトウェア製品の形式で実現できる。該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ設備(パソコン、サーバあるいはネットワーク設備などであってもよい)により本開示の各実施例に記載の方法の全部または一部のステップを実行するための複数のコマンドを含む。上記の記憶媒体は、USBディスク、携帯型ハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなどの各種の、プログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0062】
なお、上記の実施例は、本開示の技術案を説明するための具体的な実施形態にすぎず、本開示を限定するものではないので、本開示の保護範囲がこれに限定されない。上記の実施例を用いて本開示を詳しく説明したが、当業者は、本開示による技術的範囲において、上記の実施例に記載された技術案に対して改良または変更を行うことができ、またはその中の技術的特徴の一部に対して均等置換を行うこともできることが無論である。これらの改良、変更または置換は、該当技術案の本質を本開示の実施例の技術案の主旨や範囲から逸脱させなく、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。このため、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に準ずる。
図1
図2
図3
図4
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図7
図8
図9