(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-01
(45)【発行日】2024-05-13
(54)【発明の名称】電力変換システム
(51)【国際特許分類】
H02J 3/38 20060101AFI20240502BHJP
H02J 3/32 20060101ALI20240502BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20240502BHJP
H02J 7/34 20060101ALI20240502BHJP
【FI】
H02J3/38 180
H02J3/38 130
H02J3/38 110
H02J3/32
H02J7/35 K
H02J7/34 J
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023056821
(22)【出願日】2023-03-31
【審査請求日】2023-04-13
(32)【優先日】2022-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2023-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】500065716
【氏名又は名称】ダーフォン エレクトロニクス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】劉 偉霖
【審査官】鈴木 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-96659(JP,A)
【文献】特開2021-40428(JP,A)
【文献】特開2014-180159(JP,A)
【文献】特開2016-167913(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0248374(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 3/00-7/12
7/34-7/36
13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力変換システム(Power conversion system;PCS)であって、
交流電源ポートと、
充電式電池にカップリングされた直流電源ポートと、
前記交流電源ポートにカップリングされて、前記電力変換システムが前記交流電源ポートから出力する電圧及び電流を検出する電圧電流計と、
前記電力変換システムの操作を制御し、かつ、前記充電式電池から充電状態(state of charge;SOC)信号を受信するマイクロコントロールユニット(microcontroller unit;MCU)とを含み、
前記マイクロコントロールユニットは前記充電状態信号に基づいて前記充電式電池の現段階の充電比率を取得し、かつ、前記電圧電流計が検出した前記電圧及び前記電流に基づいて、前記電力変換システムの対外出力電力を取得し、
前記マイクロコントロールユニットが商用電源のオフグリッド(off-grid)の発生を検出した場合、前記マイクロコントロールユニットは、
前記充電式電池の現段階の充電比率が第1設定比率より大きいか否かを判断するステップと、
前記充電式電池の現段階の充電比率が前記第1設定比率より大きいと判断された場合、前記対外出力電力が第1設定電力より小さいか否かを判断するステップと、
前記対外出力電力が前記第1設定電力より小さいと判断された場合、前記電力変換システムは前記交流電源ポートから出力される交流電の周波数を高くして、前記交流電源ポートにカップリングされた太陽光発電インバーターによる電気エネルギーの出力を停止させるステップとを実行する、電力変換システム。
【請求項2】
前記マイクロコントロールユニットが商用電源のオフグリッドの発生を検出し、及び、前記充電式電池の現段階の充電比率が前記第1設定比率より大きく、かつ前記対外出力電力が前記第1設定電力より小さいと判断された場合、前記電力変換システムは、前記充電式電池からの電気エネルギーを負荷に提供することを特徴とする、請求項1に記載の電力変換システム。
【請求項3】
前記マイクロコントロールユニットが商用電源のオフグリッドの発生を検出し、かつ、前記マイクロコントロールユニットが前記充電式電池の現段階の充電比率が前記第1設定比率以下であると判断した場合、前記マイクロコントロールユニットは前記交流電源ポートから出力される前記交流電の周波数を維持し、前記太陽光発電インバーターに継続して電気エネルギーを出力させる、請求項1に記載の電力変換システム。
【請求項4】
前記マイクロコントロールユニットが商用電源のオフグリッドの発生を検出し、及び、前記充電式電池の現段階の充電比率が前記第1設定比率より大きく、かつ前記対外出力電力が前記第1設定電力以上であると判断された場合、前記マイクロコントロールユニットは前記交流電源ポートから出力される前記交流電の周波数を維持して、前記太陽光発電インバーターに電気エネルギーを継続して出力させる、請求項1に記載の電力変換システム。
【請求項5】
前記マイクロコントロールユニットが前記充電式電池の現段階の充電比率が第2設定比率より小さいと判断した場合、前記マイクロコントロールユニットは前記交流電源ポートが出力する前記交流電の周波数を低くして、前記太陽光発電インバーターの電気エネルギー出力を復帰させ、前記第2設定比率は前記第1設定比率より小さい、請求項1に記載の電力変換システム。
【請求項6】
前記マイクロコントロールユニットが前記充電式電池の現段階の充電比率が前記第2設定比率より小さいと判断した場合、前記太陽光発電インバーターは負荷への電気エネルギー出力を復帰させ、前記負荷の消費電力が前記太陽光発電インバーターの出力する電力より大きいと判断された場合、前記電力変換システムは電気エネルギーを前記負荷に出力する、請求項5に記載の電力変換システム。
【請求項7】
前記マイクロコントロールユニットが前記充電式電池の現段階の充電比率が前記第2設定比率より小さいと判断した場合、前記太陽光発電インバーターは負荷への電気エネルギー出力を復帰させ、前記太陽光発電インバーターの出力する電力が前記負荷の消費電力より大きい場合、前記太陽光発電インバーターは別途電気エネルギーを前記電力変換システムへ出力して、前記充電式電池に対し充電を行う、請求項5に記載の電力変換システム。
【請求項8】
前記マイクロコントロールユニットが前記充電式電池の現段階の充電比率が前記第1設定比率と第2設定比率との間にあると判断した場合、前記マイクロコントロールユニットは前記交流電源ポートから出力される前記交流電の周波数を中断周波数に設定して、前記太陽光発電インバーターの電気エネルギーの出力を停止させ、前記第2設定比率は前記第1設定比率より小さい、請求項1に記載の電力変換システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電力変換システム(Power conversion system;PCS)に関し、特に充電式電池の充電比率に基づいてその出力する交流電周波数を調整する電力変換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電力変換システム(Power conversion system;PCS)は二方向の電力変換コンバーターであり、オングリッド(on-grid)とオフグリッド(off-grid)の電気エネルギーの貯蔵に応用できる。電力変換システムを如何にして有効に操作するかは、従来から当該技術分野の重要課題とされてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、充電式電池の充電比率に基づいてその出力する交流電周波数を調整する電力変換システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の電力変換システムは交流電源ポート、直流電源ポート、電圧電流計、及びマイクロコントロールユニットを含む。直流電源ポートは充電式電池にカップリングされる。電圧電流計は交流電源ポートにカップリングされて、電力変換システムが交流電源ポートから出力する電圧及び電流を検出する。マイクロコントロールユニットは電力変換システムの電力潮流を制御し、かつ、充電式電池から充電状態信号を受信する。また、マイクロコントロールユニットは充電状態信号に基づいて、充電式電池の現段階の充電比率を把握し、かつ、電圧電流計が検出した電圧及び電流に基づいて、電力変換システムの対外出力電力をさらに算出する。マイクロコントロールユニットは商用電源のオフグリッドの発生を検出した場合、マイクロコントロールユニットは、充電式電池の現段階の充電比率が第1設定比率より大きいか否かを判断するステップ、充電式電池の現段階の充電比率が第1設定比率より大きいと判断された時、対外出力電力が第1設定電力より小さいか否かを判断するステップ、対外出力電力が第1設定電力より小さいと判断された時、電力変換システムが交流電源ポートから出力する交流電周波数を高くして、交流電源ポートにカップリングされた太陽光発電インバーターの電気エネルギーの出力を停止させるステップとを実行する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明の一実施例の電力変換システム及びカップリングされた商用電源、負荷、充電式電池、太陽光発電インバーターと太陽光パネルの機能ブロック図である。
【
図2】
図1のマイクロコントロールユニットが電力変換システムを制御するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は本発明の一実施例の電力変換システム(Power conversion system;PCS)100とそれにカップリングされた商用電源10、負荷60、充電式電池70、太陽光発電インバーター(Photovoltaic inverter;PV inverter)50及び太陽光パネル80の機能ブロック図である。太陽光発電インバーター50は太陽光パネル80で生成された直流電を交流電に変換し、かつ、変換後の交流電を負荷60及び/又は電力変換システム100に提供する。
【0007】
電力変換システム100は商用電源接続ポート12、交流電源ポート14、直流電源ポート16、電圧電流計30及びマイクロコントロールユニット(microcontroller unit;MCU)40を含む。電力変換システム100は商用電源接続ポート12によって商用電源10に接続され、かつ、商用電源10から電力を受けることができる。直流電源ポート16は充電式電池70にカップリングされ、電力変換システム100は直流電源ポート16によって、充電式電池70に対し充電を行い、又は充電式電池70から電力を受けることができる。電圧電流計30は交流電源ポート14にカップリングされて、電力変換システム100が交流電源ポート14から出力する電圧Va及び電流Iaを検出する。ここで、電圧Va及び電流Iaはそれぞれ交流電の電圧及び交流電の電流である。マイクロコントロールユニット40は電力変換システムの操作を制御し、かつ、充電式電池70から充電状態信号SOCを受信する。ここで、マイクロコントロールユニット40は充電状態信号SOCに基づいて、充電式電池70の現段階の充電比率を取得し、かつ、電圧電流計30が検出した電圧Va及び電流Iaに基づいて、電力変換システム100の対外出力電力P Invを取得する。ここで、対外出力電力P Invが正であれば、電力変換システム100は交流電源ポート14によって外部へ電気エネルギーを出力することを示し、対外出力電力P Invが負であれば、電力変換システム100は交流電源ポート14によって外部から電気エネルギーを受けることを示す。
【0008】
電力変換システム100はさらに、直流インバーター20及び電源インバーター22を含んでもよい。直流インバーター20は充電式電池70が出力する直流電圧Vbを異なる値の直流電圧Vdに変換し、電源インバーター22は直流電圧Vdを交流電形式の電圧Vaに変換する。
【0009】
図2は
図1のマイクロコントロールユニット40が電力変換システム100を制御するフローチャートである。マイクロコントロールユニット40は商用電源のオフグリッド(off-grid)の発生を検出した場合(例えば、接続ポート12と商用電源10の間の接続が切断され、又は商用電源10が停電になった場合)、マイクロコントロールユニット40は
図2のプロセスを実行し、このプロセスは以下のステップを含む。
【0010】
ステップS100:マイクロコントロールユニット40は電力変換システム100がグリッドに再接続された否かを判断する。なお、変換システム100が商用電源10に再接続され、又は太陽光発電インバーター50が給電を開始した場合、電力変換システム100はグリッドに再接続されたことを意味する。マイクロコントロールユニット40は電力変換システム100がグリッドに再接続されていないと判断した場合、ステップS102を実行し、逆の場合、ステップS113を実行する。
【0011】
ステップS102:マイクロコントロールユニット40は充電状態信号SOCに基づいて、充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S2より大きいか否かを判断する。なお、比率S2(例えば、20%から90%の間にある)は予め設定され、マイクロコントロールユニット40は充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S2より大きいと判断した場合、ステップS104を実行し、逆の場合、ステップS100に戻る。
【0012】
ステップS104:マイクロコントロールユニット40は対外出力電力P Invが設定電力P1より小さいか否かを判断する。なお、電力P1(例えば、500ワット)は予め設定され、かつ異なる制御ニーズによって調整可能である。マイクロコントロールユニット40は対外出力電力P Invが設定電力P1より小さいと判断した場合、ステップS106を実行し、逆の場合、ステップS100に戻る。
【0013】
ステップS106:マイクロコントロールユニット40は電力変換システム100が交流電源ポート14から出力する交流電の周波数Fを高くして、交流電源ポート14にカップリングされた太陽光発電インバーター50の電気エネルギーの出力を停止させ、過周波数保護に移る。例えば:マイクロコントロールユニット40は交流電の周波数Fを(F Trip+Max step)まで高くする。なお、F Tripは例えば60.6ヘルツ(Hz)であり、Max stepは例えば0.3ヘルツである。さらに言うと、交流電の周波数Fが一旦F Trip以上に達すると、太陽光発電インバーター50は電気エネルギーの出力が停止し、周波数F tripを中断周波数と言ってもよい。従って、交流電の周波数Fが(F Trip+Max step)に等しい時、太陽光発電インバーター50の電気エネルギーの出力をより確実に停止させることができる。マイクロコントロールユニット40がステップS106を実行した後、ステップS100に戻る。
【0014】
ステップS113:マイクロコントロールユニット40は充電状態信号SOCに基づいて、充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S1より小さいか否かを判断する。なお、設定比率S1は設定比率S2より10%低くてもよいため、設定比率S2が20%から90%の間にある場合、設定比率S1は10%から80%の間にあってもよい。マイクロコントロールユニット40は充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S1より小さくないと判断した場合、ステップS115を実行し、逆の場合、ステップS117を実行する。
【0015】
ステップS115:マイクロコントロールユニット40は電力変換システム100が交流電源ポート14から出力する交流電の周波数Fを中断周波数F tripに設定し、太陽光発電インバーター50の電気エネルギーの出力を停止させて、過周波数保護に移る。
【0016】
ステップS117:マイクロコントロールユニット40は電力変換システム100が交流電源ポート14から出力する交流電の周波数Fを一般周波数F normalに設定し、太陽光発電インバーター50の電気エネルギーの出力を復帰させ、一般周波数F normalは例えば60ヘルツである。マイクロコントロールユニット40はステップS117を実行してから、ステップS100に戻る。
【0017】
太陽光発電インバーター50は電圧又は周波数が正常な作業範囲を超えたことを検出した場合、保護を起動し(例えば、過電圧、不足電圧、過周波数、不足周波数、単独運転(Islanding)・・・等の状況)、それ以上グリッドへ電力を出力せず、ここで、マイクロコントロールユニット40は太陽光発電インバーター50が遮断された否かを判断し、状態に基づいて電力変換システム100の交流出力周波数を調整し、太陽光発電インバーター50を再接続させてオングリッド給電できるかを決定する。太陽光発電インバーター50は商用電源端の電圧と周波数が正常な作業範囲内にあることを検出した場合、グリッドに再接続させて給電する条件が成立したと判断し、太陽光発電インバーター50は特定秒数(例えば:オングリッド法規定の300秒)をカウントしてから、グリッドに接続して出力する。
【0018】
本発明において、太陽光発電インバーター50が交流電源ポート14の出力する交流電の周波数Fに対する応答方式は、全出力(100%)又は無出力(0%)の二段式である。例を挙げると、交流電源ポート14が出力する交流電の周波数Fが59.3ヘルツから60.5ヘルツの間にある場合、太陽光発電インバーター50は太陽光パネル80から受けた電気エネルギーを変換した後、変換後の電力を百パーセント出力する。交流電源ポート14が出力する交流電の周波数が59.3ヘルツより小さい、又は60.5ヘルツより大きい場合、太陽光発電インバーター50は電力出力を停止する。
【0019】
前記
図2のプロセスから分かるように、マイクロコントロールユニット40は商用電源のオフグリッドの発生を検出し、及び充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S2より大きく、かつ対外出力電力P Invが設定電力P1より小さいと判断した場合、マイクロコントロールユニット40は電力変換システム100が交流電源ポート14から出力する交流電の周波数Fを高くして、太陽光発電インバーター50の電気エネルギーの出力を停止させ、過周波数保護に移り、電力変換システム100は充電式電池70の電気エネルギーを負荷60に提供し、負荷60のエネルギーを中断させないようにする。ここで、電力変換システム100の対外出力電力P Invの数値は正数である。
【0020】
また、マイクロコントロールユニット40は商用電源オフグリッドの発生を検出し、かつ、マイクロコントロールユニット40は充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S2以下であることを検出した場合、マイクロコントロールユニット40は交流電源ポート14から出力される交流電の周波数Fを維持し、太陽光発電インバーター50に継続して電気エネルギーを出力させる。類似的に、マイクロコントロールユニット40は商用電源のオフグリッドの発生を検出し、及び充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S2より大きく、かつ対外出力電力P nvが設定電力P1以上であると判断した場合、マイクロコントロールユニット40は交流電源ポート14から出力される交流電の周波数を維持し、太陽光発電インバーター50の電気エネルギーの出力を継続させる。
【0021】
また、マイクロコントロールユニット40は充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S1より小さいと判断した場合、マイクロコントロールユニット40は交流電源ポート14から出力される交流電の周波数Fを低くして、太陽光発電インバーター50の電気エネルギーの出力を復帰させる。ここで、負荷60の消費電力が太陽光発電インバーター50の出力する電力より大きい場合、電力変換システム100は充電式電池70からの電力を負荷60へ出力するようにする。一方、この時の太陽光発電インバーター50から出力される電力が負荷60の消費電力より大きい場合、太陽光発電インバーター50は別途電気エネルギーを電力変換システム100に出力し、充電式電池70に対し充電を行う。
【0022】
また、マイクロコントロールユニット40は充電式電池70の現段階の充電比率が設定比率S2と設定比率S1との間にあると判断した場合、マイクロコントロールユニット40は交流電源ポート14から出力される交流電の周波数Fを中断周波数F tripに設定して、太陽光発電インバーター50の電気エネルギーの出力を停止させ、過周波数保護に移る。
【0023】
本発明のマイクロコントロールユニット40は商用電源のオフグリッドの発生を検出した場合、電力変換システム100に交流電周波数Fを出力させ、太陽光発電インバーター50が単独(Islanding)保護にならないよう誘導し、発電してグリッドに提供し、そのエネルギーを負荷60と電力変換システム100に提供し、マイクロコントロールユニット40は充電式電池70の現段階の充電比率、及び対外出力電力P Invの正負と大きさに基づいて、電力変換システム100が出力する交流電の周波数を動的に調整し、これにより、全体の電力潮流を効率的に制御できる。
【0024】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、請求の範囲の記載範囲内で施された等価な変更と修飾も本発明の範囲に属する。
【符号の説明】
【0025】
10 商用電源
12 商用電源接続ポート
14 交流電源ポート
16 直流電源ポート
20 直流インバーター
22 電源インバーター
30 電圧電流計
40 マイクロコントロールユニット
50 太陽光発電インバーター
60 負荷
70 充電式電池
80 太陽光パネル
100 電力変換システム
F 周波数
Ia 電流
PInv 電力
Va 電圧
Vb 直流電圧
Vd 直流電圧
SOC 充電状態信号
S100、S102、S104、S106、S113、S115、S117 ステップ