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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】業務管理システムおよび業務管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240507BHJP
   G06Q 10/0631 20230101ALI20240507BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20240507BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
G06Q10/0631
G06Q50/08
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023129452
(22)【出願日】2023-08-08
【審査請求日】2023-08-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517369944
【氏名又は名称】株式会社楓工務店
(74)【代理人】
【識別番号】100170449
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 英彦
(72)【発明者】
【氏名】田尻 忠義
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-284881(JP,A)
【文献】特表2003-521022(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0192155(US,A1)
【文献】特開2006-099537(JP,A)
【文献】特開2005-275989(JP,A)
【文献】特開2005-173884(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築プロジェクトに対して複数の業務単位に分解された業務フロー情報を含むプロジェクト情報を記憶する記憶部と、
前記プロジェクト情報を適宜表示する表示部と、
前記表示部に表示するプロジェクト情報を制御する制御部とを備え、
前記業務単位はボックス表示を構築しており、
複数の前記ボックス表示は、一連の前記業務フロー情報を構築し、
各ボックス表示は、少なくとも所定のチェック項目を有し、
1つのボックス表示の全ての前記チェック項目が完了された場合に、前記業務フロー情報を次のボックス表示に移行する、業務管理システム。
【請求項2】
前記ボックス表示は、前記チェック項目に加えて、前記チェック項目に依存しないタスク項目を有し、
前記タスク項目が充足しない場合であっても、全ての前記チェック項目が充足された場合に、次のボックス表示に進捗を移行する、請求項1に記載の業務管理システム。
【請求項3】
各ボックス表示は、対応する業務単位を完了する完了期限を設定でき、
各ボックス表示は、設定した期限になっても当該ボックス表示の全ての前記チェック項目が充足されない場合に前記プロジェクト情報の表示を変更する、請求項2に記載の業務管理システム。
【請求項4】
前記タスク項目が非充足の状態、かつ前記チェック項目が充足した状態で前記完了期限となった場合に前記プロジェクト情報の表示を変更する、請求項3に記載の業務管理システム。
【請求項5】
前記チェック項目は、チェック項目の業務が未完了状態の未完了表示、チェック項目の業務が完了状態の完了表示、チェック項目の業務を不要とする不要表示を有し、
前記チェック項目が担当者により前記完了表示とされた場合であっても、第1のチェッカーまたは、第2のチェッカーが差戻を選択した場合に、前記チェック項目が前記未完了表示に戻る、請求項2に記載の業務管理システム。
【請求項6】
さらに、ユーザ種類および業務担当情報を含むユーザ情報を登録するユーザ登録部を備え、
前記業務担当情報は、各プロジェクトの各タスク項目またはチェック項目を完了させる担当業務を含み、
前記チェック項目は、対応する前記担当業務を割り当てられた業務者端末によってのみ完了することができ、前記タスク項目は、対応する前記業務担当情報を有する前記業務者端末以外の前記業務者端末によっても完了することができる、請求項2に記載の業務管理システム。
【請求項7】
さらに、前記ボックス表示の完了を承認する承認権限をユーザに付与し、承認者としてユーザ登録部に登録するユーザ登録部を備える、請求項2に記載の業務管理システ
ム。
【請求項8】
前記ユーザ登録部は、前記承認者に加え、前記チェック項目または前記タスク項目とを完了する担当者と、前記建築プロジェクトを発注した顧客とを登録する、請求項7に記載の業務管理システム。
【請求項9】
全ての前記ボックス表示が完了した場合に、前記プロジェクト情報を完了表示する、請求項1に記載の業務管理システム。
【請求項10】
前記プロジェクト情報として、顧客端末により閲覧可能、かつ業務者端末により更新可能な打合せ資料と、前記顧客端末により閲覧可能、かつ前記業務者端末により更新不可能な決定資料と、前記顧客端末により閲覧不可能な社内資料とを含み、前記ボックス表示内に、前記打合せ資料、前記決定資料、前記社内資料を表示可能である、請求項1に記載の業務管理システム。
【請求項11】
複数の前記プロジェクト情報に含まれる複数の前記ボックス表示、複数の前記チェック項目、複数の前記タスク項目は、テンプレート情報に紐づいており、
前記テンプレート情報において、複数の前記ボックス表示、複数の前記チェック項目、複数の前記タスク項目の少なくともいずれか1つを変更することで、全てのプロジェクト情報に含まれる、対応する前記ボックス表示、対応する前記チェック項目、または対応する前記タスク項目が変更される、請求項3に記載の業務管理システム。
【請求項12】
業務管理システムの制御部が、業務内容に応じた複数かつ一連のボックス表示を有するプロジェクト情報を含むプロジェクトを新規に作成するプロジェクト作成工程と、
前記制御部が、前記プロジェクト情報の設定を要する情報を設定するプロジェクト設定工程と、
前記制御部が、前記プロジェクト情報の前記ボックス表示を完了していくプロジェクト実施工程と、
前記制御部が、前記ボックス表示の全てが完了することで前記プロジェクトを完了するプロジェクト完了工程とを含み、
前記プロジェクト実施工程において、各ボックス表示は完了期限を有する複数のチェック項目を有し、
当該ボックス表示の全てのチェック項目が完了した場合に当該ボックス表示が完了とされることを特徴とする、業務管理方法。
【請求項13】
業務管理システムの制御部が、業務内容に応じた複数かつ一連のボックス表示を有するプロジェクト情報を含むプロジェクトを新規に作成するプロジェクト作成工程と、
前記制御部が、前記プロジェクト情報の設定を要する情報を設定するプロジェクト設定工程と、
前記制御部が、前記プロジェクト情報の前記ボックス表示を完了していくプロジェクト実施工程と、
前記制御部が、前記ボックス表示の全てが完了することで前記プロジェクトを完了するプロジェクト完了工程とを含み、
前記プロジェクト実施工程において、各ボックス表示は複数のチェック項目に加え、完了期限を有する複数のタスク項目を有し、
前記タスク項目が充足しない場合であっても、全ての前記チェック項目が充足された場合に、ボックス表示を完了とし、業務フロー情報を次のボックスに移行する、業務管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築設計業務を管理する業務管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建築物を建築するための建築設計プロジェクトは、建築設計および建築施工から竣工まで多くの業務が存在する。例えば、初期設計では、要件定義や基本設計が行われ、その後、詳細設計、施工計画、実際の建築作業、そして最終的な竣工検査といった業務が進行していく。
【0003】
さらに、各業務は多くのタスクに分解される。例えば、基本設計では建物の配置や形状、機能などを決定するタスク、詳細設計では具体的な建築材料や設備、仕上げ材などを決定するタスク、施工計画では作業スケジュールや必要な資材、労働力などを計画するタスク、実際の建築作業では土木作業、建築作業、電気・配管作業などを行うタスク、竣工検査では建築物の安全性や機能性を確認するタスク等々がある。
【0004】
建築設計プロジェクトにおいては、このような複数のタスクを1つの業務単位としてまとめ、業務フローの管理と進捗管理が行われている。これにより、プロジェクト全体の効率性と品質を保証することができる。
【0005】
しかし、従来の建築プロジェクトを管理する業務管理システムでは各種作業の進行状況を管理する機能はあるものの、業務の順序性や依存性を考慮した管理や、各業務のチェックリストの充足状況に基づいて次の業務に進捗を移行するような管理が十分ではなく、適切な管理をできる業務管理システムが求められている。
【0006】
その求めに応える業務管理システムとして、例えば、特許文献1に示す施工計画作成装置がある。この施工計画作成装置においては、複数種類の作業が実施される建設工事の期限を示す情報を受け付け、それに基づいて作業者の割り当てや作業開始待ち時間、全ての作業が終了するまでの総作業時間を導出し、施工計画を作成する。これにより、確実に期限内に作業が終了し、かつ作業効率の高い施工計画を作成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特許第5414601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載の施工計画作成装置は、複数のタスクを含む業務に対して、作業者の割り当てと作業時間の管理に主に焦点を当てており、複数のタスクから構成される業務単位に着目し、各業務単位(ボックス)により業務管理を行うという思想はない。また、当然ながら、ボックスによるプロジェクト内の業務の移行管理は考慮されていない。したがって、多数のタスクごとの業務管理となり管理が煩雑になってしまうという課題がある。
【0009】
また、業務進行において、未完了タスクが原因の手戻りが生じることで生産性が低下するという課題がある。すなわち、未完了のタスクが存在することで、その後の業務の進行に影響を及ぼし、結果的にプロジェクト全体の進行を遅らせる可能性がある。これは特に複数のタスクを同時並行で進行する大規模プロジェクトにおいて顕著な問題となり得るにもかかわらず、手戻りを防ぐという思想は、従来のシステムでは取り入れられていなかった。
【0010】
さらに、各業務単位の完了期限を設定し、期限に達してもチェック項目が充足されない場合にプロジェクト情報の表示を変更するという機能も含まれていない。これにより、各業務の期限管理と進捗状況の可視化が困難であり、作業の遅延が発生しやすいという課題もある。
【0011】
これまで特許文献1に記載の施工計画作成装置に限らず、建築設計プロジェクトの業務管理システムにおいて、各業務単位(ボックス)により業務の進捗管理を行うシステムはなかった。
【0012】
(1)本発明に係る業務管理システムは、建築プロジェクトに対して複数の業務単位に分解された業務フロー情報を含むプロジェクト情報を記憶する記憶部と、前記プロジェクト情報を適宜表示する表示部と、前記表示部に表示するプロジェクト情報を制御する制御部とを備え、前記業務単位はボックスを構築しており、複数の前記ボックスは、一連の前記業務フローを構築し、各ボックスは、少なくとも所定のチェック項目を有し、1つのボックスの全ての前記チェック項目が完了された場合に、前記業務フロー情報を次のボックスに移行することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る業務管理システムでは、各業務単位(ボックス)についてチェック項目を定義し、これらの項目が充足されることを確認しながら、一連の業務フローを構築し、業務フローをチェックすることで業務を管理する。これにより、業務の進捗を具体的なチェック項目と連動させて把握することができ、全体のプロジェクト管理が簡単になり、業務の抜け漏れもなくなり、業務管理が効率化される。
【0014】
(2)前記した業務管理システムにおいて、前記ボックスは、前記チェック項目に加えて、前記チェック項目に依存しないタスク項目を有し、前記タスク項目が充足しない場合であっても、全ての前記チェック項目が充足された場合に、次のボックスに進捗を移行する。
【0015】
この業務管理システムでは、チェック項目に加えて、チェック項目に依存しないタスク項目もボックス内に定義され、タスク項目が未充足でも、全てのチェック項目が充足されていれば次のボックスへ進捗を移行する。これにより、業務進捗の柔軟性が向上し、遅れているタスクは把握しつつもプロジェクト全体を進めることができるため、プロジェクトのボトルネックの回避や効率的な作業進行が可能となる。
【0016】
(3)前記した業務管理システムにおいて、各ボックスは、対応する業務単位を完了する完了期限を設定でき、各ボックスは、設定した期限になっても当該ボックスの全ての前記チェック項目が充足されない場合に前記プロジェクト情報の表示を変更する。
【0017】
この業務管理システムでは、各ボックスに期限を設定でき、期限になってもチェック項目が全て充足されていない場合、プロジェクト情報の表示が変更されることにより、期限管理と進捗状況が可視化され、遅延の早期発見と対応が可能となる。
【0018】
(4)前記した業務管理システムにおいて、前記タスク項目が非充足の状態で前記チェック項目が充足した状態で前記完了期限となった場合に前記プロジェクト情報の表示を変更する、請求項3に記載の業務管理システム。
【0019】
(5)前記した業務管理システムにおいて、前記チェック項目は、チェック項目の業務が未完了状態の未完了表示、チェック項目の業務が完了状態の完了表示、チェック項目の業務を不要とする不要表示を有し、前記チェック項目が担当者により前記完了表示とされた場合であっても、第1のチェッカーまたは、第2のチェッカーが差戻しを選択した場合に、前記チェック項目が前記未完了表示に戻る。
【0020】
この業務管理システムでは、第1のチェッカーおよび第2のチェッカーによりチェック項目のチェックがなされるため、業務内容の確認の精度を高めることができる。すなわち、この業務管理システムでは、進捗管理を厳密に行い、ダブルチェックを行うことでミスを防ぎ、また必要な業務だけを明確にして無駄を削減することができる。
【0021】
(6)前記した業務管理システムは、さらに、ユーザ種類および業務担当情報を含むユーザ情報を登録するユーザ登録部を備え、前記業務担当情報は、各プロジェクトの各タスク項目またはチェック項目を完了させる担当業務を含み、前記チェック項目は、対応する前記担当業務を割り当てられた業務者端末によってのみ完了することができ、前記タスク項目は、対応する前記担当者業務を有する前記ユーザ端末以外のユーザ端末によっても完了することができる。
【0022】
業務担当情報には、各プロジェクトの各タスク項目やチェック項目を完了させるための担当業務が含まれます。すなわち、特定の業務(タスク項目またはチェック項目)をどのユーザが担当するかが明確に設定されています。チェック項目は、対応する担当業務を割り当てられたユーザ端末によってのみ完了することが可能となり、特定の業務を担当する特定のユーザだけがチェック項目を完了させることができ、業務の進行と完了状況を厳密に管理することが可能になる。一方で、タスク項目は、その業務を担当するユーザ以外のユーザ端末によっても完了することができるため、業務の進捗状況に応じて他のユーザがタスクを進行させることも可能であり、業務の進行をより柔軟に管理することができる。これにより、この業務管理システムは、業務の効率性と進行の精度を高めることができる。
【0023】
(7)前記した業務管理システムにおいて、さらに、前記ボックスの完了を承認する承認ユーザを登録する、ユーザ登録部を備える。
【0024】
この業務管理システムでは、チェック項目の充足を判断し、充足したと判断した場合にチェックを入れる承認者ユーザを登録することができるため、業務の進捗管理を効率的に行うことができ、各チェック項目の確認や進捗の移行が正確に管理される。
【0025】
(8)前記した業務管理システムにおいて、前記ユーザ登録部は、前記承認ユーザに加え、前記チェック項目または前記タスク項目とを完了する担当者ユーザと、前記建築プロジェクトを発注した顧客ユーザとを登録する。
【0026】
この業務管理システムでは、承認者ユーザに加えて、業務単位を遂行する担当者ユーザと、建築設計プロジェクトを発注した顧客ユーザも登録することにより、業務進行中の情報共有が円滑になり、各種のユーザが必要な情報を効率的に得られる。特に、承認者ユーザと担当者ユーザとが分類されることにより業務範囲が明確になる。また、顧客ユーザの登録により、依頼者自身がプロジェクトの進行状況をリアルタイムで確認でき、納得感を得ながらプロジェクトを進行することが可能となる。
【0027】
(9)前記した業務管理システムにおいて、全ての前記ボックスが完了した場合に、前記プロジェクト情報を完了表示する。
【0028】
この業務管理システムでは、プロジェクト全体の完了状況が一目でわかり、終了したプロジェクトを視覚的に把握しやすくなるため、全体の進捗管理や未完了の業務特定、プロジェクトの達成度の確認に有用となる。
【0029】
(10)前記した業務管理システムでは、前記プロジェクト情報として、顧客端末により閲覧可能、かつ業務者端末により更新可能な打合せ資料と、前記顧客端末により閲覧可能、かつ前記業務者端末により更新不可能な決定資料と、前記顧客端末により閲覧不可能な社内資料とを含み、前記ボックス表示内に、前記打合せ資料、前記決定資料、前記社内資料を表示可能である。
【0030】
この業務管理システムにおいて、打合せ資料、決定資料、社内資料を区別して管理することにより、画面内でプロジェクト全体の情報を一覧し、管理することができる。特に、打合せ資料は、ボックス表示に含まれており、ボックス表示が「完了」となった過去のボックスでは、当該ボックスが「完了」となる前の最終の打合せ資料を閲覧することができる。これにより、業務フローの各工程(ボックス)において「打合せ資料」の記録を残すことができる。
【0031】
(11)前記した業務管理システムにおいて、複数の前記プロジェクト情報に含まれる複数の前記ボックス表示、複数の前記チェック項目、複数の前記タスク項目は、テンプレート情報に紐づいており、前記テンプレート情報において、複数の前記ボックス表示、複数の前記チェック項目、複数の前記タスク項目の少なくともいずれか1つを変更することで、全てのプロジェクト情報に含まれる、対応する前記ボックス表示、対応する前記チェック項目、または対応する前記タスク項目が変更される。
【0032】
この業務管理システムでは、複数の前記ボックス表示、複数の前記チェック項目、複数の前記タスク項目は紐づいたテンプレート情報を通じて、ボックス表示、チェック項目、タスク項目のいずれか一つを変更すると、その変更は全てのプロジェクト情報に適用される。すなわち、テンプレート情報を使用することで全てのプロジェクトにおける管理項目や進行状況を統一的かつ効率的に表示・管理することが可能になる。
【0033】
(12)業務内容に応じた複数かつ一連のボックスを有するプロジェクト情報を含むプロジェクトを新規に作成するプロジェクト作成工程と、前記プロジェクト情報の設定を要する情報を設定するプロジェクト設定工程と、前記プロジェクト情報の前記ボックスを完了していくプロジェクト実施工程と、前記ボックスの全てが完了することで前記プロジェクトを完了するプロジェクト完了工程とを含むことを特徴とする。
【0034】
本発明に係る業務管理方法では、複数のボックスが一連の業務フローを構築し、ボックスを管理することにより業務管理が行える。これにより、全体のプロジェクト管理が容易になる。
【0035】
(13)前記した業務管理方法は、前記プロジェクト実施工程において、各ボックスは完了期限を有する複数のチェック項目を有し、当該ボックスの全てのチェック項目が完了した場合に当該ボックスが完了とされることを特徴とする。
【0036】
この業務管理方法によれば、各業務単位(ボックス)についてチェック項目を定義し、これらの項目が充足されることを確認しながら、業務フローが管理されるため、業務の進捗を具体的なチェック項目と連動させて把握することができ、業務の抜け漏れもなくなり、業務管理が効率化される。
【0037】
(14)前記した業務管理方法は、前記プロジェクト実施工程において、各ボックスは複数のチェック項目に加え、完了期限を有する複数のタスク項目を有し、前記タスク項目が充足しない場合であっても、全ての前記チェック項目が充足された場合に、ボックスを完了とし、業務フロー情報を次のボックスに移行する。
【0038】
この業務管理方法では、チェック項目に加えて、チェック項目に依存しないタスク項目もボックス内に定義され、タスク項目が未充足でも、全てのチェック項目が充足されていれば次のボックスへ進捗を移行する。これにより、業務進捗の柔軟性が向上し、遅れているタスクは把握しつつもプロジェクト全体を進めることができるため、プロジェクトのボトルネックの回避や効率的な作業進行が可能となる。
【0039】
(15)前記した業務管理方法は、前記プロジェクト実施工程において、前記ボックスが完了したことを承認する承認ステップを含む。
【0040】
この業務管理システムでは、チェック項目の充足を判断し、充足したと判断した場合にチェックを入れる承認者ユーザを登録することができるため、業務の進捗管理を効率的に行うことができ、各チェック項目の確認や進捗の移行が正確に管理される。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、複数のボックスが一連の業務フローを構築し、ボックスを管理することにより業務管理が行える。これにより、全体のプロジェクト管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本実施形態に係る業務管理システムの運用形態の概念を示す概念図である。
図2】本実施形態に係る業務管理サーバの機能ブロック図である。
図3】本実施形態に係る業務管理方法のフロー図である。
図4】本実施形態の業務管理サーバの表示部により表示される新規プロジェクト作成画面である。
図5】本実施形態の業務管理サーバの表示部により表示されるプロジェクト実施画面である。
図6】本実施形態の業務管理サーバの表示部により表示されるボックス詳細画面である。
図7】本実施形態の業務管理サーバの表示部により表示されるチェックシート一覧画面である。
図8】本実施形態の業務管理サーバの表示部により表示されるダッシュボード画面である。
図9】本実施形態の業務管理サーバの表示部により表示されるテンプレート管理画面である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
<業務管理システムの構成>
【0044】
まず、本発明の実施形態に係る業務管理システムSおよび業務管理方法Tについて図面を参照しつつ、詳細に説明する。本実施形態において、業務管理システムSおよび業務管理方法Tは、建築設計プロジェクトの業務を管理する。
【0045】
図1は、本実施形態に係る業務管理システムSの運用形態の概念を示す図である。図1に示すように、本実施の形態に係る業務管理システムSでは、業務管理サーバ2と、ユーザ端末とがインターネットNを介して接続されている。業務管理サーバ2は、クラウド環境内の仮想サーバを利用して機能し、データの集中管理と分散処理を実現している。
【0046】
ユーザ端末は、従来よく知られる、PC、スマートフォン、タブレットのような情報処理装置である。ユーザ端末を構成する情報処理装置は、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ソリッドステイトドライブ(SSD)およびインターフェース(I/F、図示は省略)が含まれており、これら全てが内部のバスを介して相互に接続されている。
【0047】
本実施形態における業務管理システムでは、システムへのアクセス権限を区分けするためにユーザ種類を区分される。本実施形態において、ユーザ端末が、ログインするユーザの属性に応じて、一般ユーザ端末11、編集者端末12、管理者端末13、または顧客端末14として区分される。なお、一般ユーザ端末11、編集者端末12、管理者端末13を総称して業務者端末ともいう。これらのユーザ種類は、業務管理サーバ2に記録されたユーザ情報に基づき割り当てられる。各ユーザ情報は、ユーザ登録部23で管理され、新たなユーザがシステムに参加する際に登録されている。
【0048】
ユーザ端末は、ログインするユーザの属性により機能が異なる。たとえば、一般ユーザとしてログインしたユーザは、ユーザ端末が一般ユーザ端末11として機能し、特定の業務に関する情報の入力と更新を行うことができる。同様に、編集者、管理者、顧客としてログインしたユーザは、それぞれ編集者端末12、管理者端末13、顧客端末14として機能する。
【0049】
各端末は、ユーザの属性に応じて異なるアクセス権限を付与される。本実施形態において、一般ユーザ端末11では、全ての実施プロジェクト情報301を閲覧する権限や実施プロジェクト情報301のボックス表示304等の情報を操作する権限を有し、編集者端末12では、一般ユーザ端末11の権限に加え、後述するプロジェクトテンプレートを編集する権限を有し、管理者端末13では、編集者端末12の権限に加え、システム全体についての管理権限を有する。なお、顧客端末14においては、自身の依頼したプロジェクト情報301の一部のみを閲覧する権限を有する。
【0050】
また、一般ユーザ端末11、編集者端末12および管理者端末13は、各プロジェクトにおいて、業務担当を設定される。業務担当情報は、ユーザ登録部23で管理され、新たなプロジェクトが作成された後に登録され、または随時変更される。
【0051】
本実施形態において、業務担当情報は、チェック項目およびタスク項目を実際の業務の進捗に応じて完了させる担当者業務、チェック項目について、担当者が業務を完了させた際に業務完了が適切に行われたかを第1のチェッカーがチェックするチェッカー業務、チェッカー業務が適切に行われたかを第2のチェッカーがチェックするダブルチェック業務、1つのボックス表示304の全てのチェック項目が完了された場合に、当該ボックス表示304を完了させる承認者業務等を含む。
【0052】
業務管理サーバ2は、従来よく知られる、PC、スマートフォン、タブレットのような情報処理装置である。業務管理サーバ2を構成する情報処理装置は、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)およびインターフェース(I/F、図示は省略)が含まれており、これら全てが内部のバスを介して相互に接続されている。
【0053】
このようなハードウエア構成において、ROM、HDDの記憶媒体に保存されている業務管理プログラムがRAMに読み込まれる。その後、CPUはこれらのプログラムに従って指示された演算を実行する。これにより、本実施形態の業務管理システムSを実現するための機能ブロックが構成される(図2を参照)。
【0054】
図2に示すように、業務管理サーバ2は、プロジェクト情報301を記憶する記憶部21と、プロジェクト情報301を表示する表示部22と、プロジェクト情報301を制御する制御部25と、プロジェクトの関与するユーザ登録部23と、プロジェクト内の業務の期限を設定する期限設定部24とを備える。
【0055】
記憶部21は、データベースなどの形で、様々な業務の内容、進行状況、達成状況等の情報を記憶する。記憶部21は、後述する各部により整理、管理された業務情報を保管する。
【0056】
表示部22は、記憶部21に格納されたプロジェクト情報301をユーザが直感的に理解できる形で視覚的に提示する。表示部22には、GUI(Graphical User Interface)などが利用できる。表示部22のレイアウトや表示内容は、後述する制御部25によって制御される。
【0057】
ユーザ登録部23は、プロジェクトに関与する各ユーザを登録する。具体的には、ユーザ端末の使用者であるユーザに対して、顧客端末14の使用者である顧客、一般ユーザ端末11の使用者である担当者、承認者端末12の使用者である承認者、編集者端末13の使用者である編集者に分類して登録する。ユーザ登録部23では、各ユーザが登録画面から必要な情報を入力することでユーザ登録が行われる。
【0058】
期限設定部24は、後述するプロジェクト内のボックス表示304ごとに期限を設定することができる。設定された期限に基づいて、ボックス表示304に対応する業務が完了しない場合に、制御部25は、プロジェクト情報301の表示を変化させる。
【0059】
制御部25は、上述の各部と連携して業務管理サーバ2を制御し、以下に説明する業務管理システムSを機能させる。
【0060】
<業務管理システムによる業務管理方法>
【0061】
次に、本実施形態に係る業務管理システムSを利用した業務管理方法Tについて説明する。しかし、業務管理方法Tは、業務管理システムSに依存することなく、他のシステム等により実現されてもよい。
【0062】
図3に示すように、本実施形態に係る業務管理方法Tは、プロジェクト作成工程T1と、プロジェクト設定工程T2と、プロジェクト実施工程T3と、プロジェクト完了工程T4とを含む。
【0063】
まず、プロジェクト作成工程T1では、建築設計に関するプロジェクトを作成する。具体的には、業務管理システムSの表示部22により表示されるプロジェクト名、プロジェクト概要、プロジェクト参加メンバー、施主名、現場住所、開始日等のプロジェクト基本情報を登録する。プロジェクト基本情報は、プロジェクト情報301の一部として記憶部21に記憶される。また、プロジェクトの業務内容に応じたプロジェクトテンプレートを選択することでプロジェクトが作成される。
【0064】
プロジェクトテンプレートは、業務管理システムSの記憶部21に記憶されており、業務内容に応じた複数かつ一連のボックス表示304と、各ボックス表示304内のタスク項目、チェック項目、資料等が登録されている。なお、プロジェクトテンプレートは、編集者端末13により作成・編集することができる。
【0065】
次に、プロジェクト設定工程T2では、プロジェクトテンプレートの各項目について設定する。例えば、各ボックス表示304の完了期限、タスク項目の担当者、承認者、チェック項目の担当者、チェッカー、承認者等を設定する。特に、ボックス表示304の完了期限については、編集者端末13を操作することにより期限設定部24が完了期限を設定する。
【0066】
次に、プロジェクト実施工程T3では、プロジェクトの実際の進捗に応じて業務(ボックス表示304)が完了し、プロジェクトの業務フローが実行される。具体的には、一般ユーザ端末11から、実際の進捗に応じて完了したチェック項目を完了とし、1つのボックス表示304の全ての前記チェック項目が充足された(完了された)場合にボックス表示304が完了する。なお、チェック項目の完了は、後述するボックス表示304内の状態表示を操作することで実行される。
【0067】
チェック項目は、完了期限が設定されており、期限内にチェック項目が完了していない場合は、ボックス表示304が未完了としてプロジェクト情報301の表示を変更する。本実施形態においては、ボックス表示304の一部に「期限超過」の表示がされる。
【0068】
プロジェクト実施工程T3では、また、一般ユーザ端末11から、実際の進捗に応じて完了したタスク項目を完了とすることができる。タスク項目は、チェック項目には依存しておらず、タスク項目の全てが完了しない場合であっても、次のボックス表示304に進むことができる。
【0069】
しかし、タスク項目は、完了期限が設定されており、完了期限までに完了していないタスクはデビエーションとして取り扱われる。本実施形態においては、完了期限を過ぎて、次のボックス表示304に持ち越されたタスク数はカウントされ、後述する「デビエーション」アイコンに表示される。
【0070】
プロジェクト内の複数かつ一連のボックス表示304が完了することでプロジェクトの実行について業務管理ができる。各ボックス表示304の完了、タスク項目の完了、チェックの完了等の情報は、制御部25によって記憶部21に保存され、表示部22に表示される。これにより、プロジェクト全体の進捗状況がリアルタイムで把握できる。
【0071】
次に、プロジェクト完了工程T4では、プロジェクトを完了とする。具体的には、全てのボックス表示304が完了した状態を承認者が承認することでプロジェクトが完了する。
【0072】
<業務管理システムの機能および動作>
【0073】
次に、業務管理システムSの機能および動作について説明する。
【0074】
本実施形態に係る業務管理システムSのプロジェクトの新規作成について説明する。プロジェクトの新規作成は業務管理方法Tのプロジェクト作成工程T1の一部を構成する。
【0075】
プロジェクトの新規作成は、一般ユーザ端末11を操作することにより作成することができる。具体的には、一般ユーザ端末11から必要となるプロジェクト情報301を入力または選択することで、新規プロジェクトを作成することができる。
【0076】
プロジェクトの新規作成では、一般ユーザ端末11のトップ画面(図示しない)のメニューリストから「プロジェクト管理」を選択し、プロジェクト管理画面(図示しない)の「新規作成」ボタンをクリックすると、新規作成に必要となるプロジェクト情報301を入力または選択するプロジェクトの新規登録画面M1(図4を参照)に移行する。さらに、新規登録画面M1において下側の「次へ」120ボタンを押すと新規登録画面M2に移行する。
【0077】
図4に示すように、新規登録画面M1およびM2において、「テンプレート選択」枠101が表示されている。「テンプレート選択」枠101内には、「カテゴリタグ」102、「元プロジェクトテンプレート選択」103、「元プロジェクトテンプレート概要」104、「プロジェクト進行状況」105、「カテゴリタグ更新」106、「プロジェクト名」107、「プロジェクト概要」108、「プロジェクト参加メンバー」109、「施主名」110、「現場住所」111、「開始日」112が表示されている。
【0078】
新規登録画面M1において、「カテゴリタグ」102を選択すると、プロジェクトのカテゴリを選択できる。次いで、「元プロジェクトテンプレート選択」103では、プロジェクトのプロジェクトテンプレートを選択できる。プロジェクトのプロジェクトテンプレートはカテゴリに分類されており、「カテゴリタグ」102で選択されたカテゴリに属するプロジェクトテンプレートから元プロジェクトテンプレートを選択することができる。なお、「元プロジェクトテンプレート選択」103においてプロジェクトテンプレートを選択すると、そのプロジェクトテンプレートの「元プロジェクトテンプレート概要」104が表示される。
【0079】
次いで、「プロジェクト進行状況」105を選択すると、「保留」「進行中」「完了」「他決」を選択することができる。次いで、「カテゴリタグ更新」106を選択すると、カテゴリタグを必要に応じて変更することができる。
【0080】
「プロジェクトテンプレート選択」101枠の下側には、「お客様情報」枠113が表示されている。「お客様情報」枠113には、「注意点」114の表示があり、お客様の注意点を入力できる。お客様情報を入力し、「次へ」120ボタンを押すことで「プロジェクト名」107、「プロジェクト概要」108、「プロジェクト参加メンバー」109、「施主名」110、「現場住所」111、「開始日」112が表示される新規登録画面M2へ移行する。
【0081】
新規登録画面M2では、「プロジェクト名」107、「プロジェクト概要」108を入力し、「プロジェクト参加メンバー」109を選択し、「施主名」110、「現場住所」111、「開始日」112を入力した後に、「新規作成」130ボタンを押すことで新規プロジェクトが作成される。新規登録画面M1およびM2において、入力または選択された内容はプロジェクト情報301に含まれる。
【0082】
次に、新規プロジェクトが作成された後の、プロジェクトの設定について説明する。プロジェクトの設定は、編集者端末13によってのみ行うことができる。プロジェクトの設定は業務管理方法Tのプロジェクト設定工程T2の一部を構成する。
【0083】
まず、プロジェクトの設定では、タスク担当者、チェッカー、承認者が設定される。具体的には、プロジェクトの各ボックス表示304において、タスク項目に関してはタスク担当者が、チェック項目に関してはチェック担当者およびチェッカーが設定され、タスク項目およびチェック項目のいずれにも承認者が設定される。なお、タスク担当者およびチェッカーは一般ユーザ端末としてログインし、承認者は承認者端末からログインする。
【0084】
次いで、プロジェクトの設定では、ボックスの完了期限が設定される。具体的には、完了期限を指定して入力する直接入力手段と、作業日数を指定して入力すると前のボックスの完了期限に作業日数が指定されて完了期限が決定する入力算出手段とがある。ボックスの業務が打ち合わせなどの場合は、打合せ日を直接入力手段で行い、ボックスの業務が建築施工に関する作業の場合は、入力算出手段で行う。
【0085】
次に、プロジェクトが作成および設定された後の、プロジェクトの実施について説明する。プロジェクトの実施は業務管理方法Tのプロジェクト実施工程T3の一部を構成する。
【0086】
図5は、一般ユーザ端末11により業務管理システムSにログインした状態で表示部22により表示されるプロジェクト実施画面M3を示す。プロジェクト実施画面M3では、業務管理システムSに登録された各業務者端末の関与するプロジェクトについて閲覧することができる。また、プロジェクト実施画面M3は、プロジェクト情報301を表示し、例えば、前述したプロジェクトの新規登録画面M1により作成されたプロジェクト情報301が表示される。
【0087】
プロジェクト実施画面M3は、プロジェクトの概要を示すプロジェクト概要部302と、一連の流れで複数のボックス表示304が横方向に並ぶ業務フロー部303とを有する。なお、画面表示では3つのボックス表示304が表示させているが、横方向にスライドさせることで、プロジェクトの全てのボックス表示304を表示させることができる。
【0088】
プロジェクト概要部302は、該当プロジェクトの「プロジェクト名」、「施主」、「工事場所」のプロジェクト基本情報が上段枠に、「経過日数」、「課題達成度」、「プロジェクト進捗度」が下段枠に表示され、「最新資料ダウンロード」ボタンを最下段枠に有する。
【0089】
プロジェクト基本情報は、プロジェクト作成工程において入力または選択された情報が表示される。「経過日数」は、プロジェクトの開始日からの経過日数が表示され、「課題達成度」は、該当プロジェクトが有するタスク数を分母に、達成したタスク数を分子として表示する。「プロジェクト進捗度」は、課題達成度を百分率で示している。「最新資料ダウンロード」ボタンは、本プロジェクトに係る最新情報に更新された資料をダウンロードできる。
【0090】
業務フロー部303内の複数のボックス表示304は、一連の業務フローを構築している。各ボックス表示304は、少なくとも所定のチェック項目(チェックシートの表示)を有し、1つのボックス表示304の全ての前記チェック項目が充足された場合に、次のボックス表示304に進捗を移行する。
【0091】
業務フロー部303に表示される各ボックス表示304は、最上段枠に各ボックス表示304の完了予定期限が「年」、「月」、「日」、「曜日」で表示され、上段枠に「ボックスNo.」、「ボックス表示名」、「承認者」が表示され下段枠に「タスク数」、「チェックシート」、「タスクアラート」、「超過」が表示されている。
【0092】
なお、ボックス表示完了期限の表示の横に、業務が完了したボックス表示304は「完了」の表示がされ、業務が進行中のボックス表示304は、「進行中」の表示がされる。また、ボックス表示304の完了予定期限を超過しても完了していないボックス表示304は「進行中」の表示のまま後述する「超過」の日数が増加する。また、期限を超過したタスク項目を残した状態で次のボックス表示304に「進行中」が移ると、当該ボックス表示完了期限の表示の横は「デビエーション」の表示となる。また、進行中のボックス表示304において、承認者の承認待ちである場合は、最下段枠に「承認待ち」の表示がされ、承認者が承認可能である場合は、「承認待ち」に代えて「承認可能」の表示がされる。なお、「承認待ち」は、ボックス表示304内のタスク項目とチェック項目の両方が完了期限までに完了している状態のときに表示され、「承認可能」は、ボックス表示304内のチェック項目が完了期限までに完了、タスク項目が完了していない状態のときに表示される。
【0093】
1つのボックス表示304が完了する際は、「承認待ち」の表示があるボックス表示304に対して、承認者が承認することで、最下段枠の「承認待ち」の表示が消え、最上段枠の「進行中」の表示が「完了」の表示に切り替わり、次のボックス表示304(右隣のボックス表示304)の最上段枠に「進行中」の表示がされる。または、1つのボックス表示304が完了する際は、「承認可能」の表示があるボックス表示304に対して、承認者が承認することで、最下段枠の「承認可能」の表示が消え、最上段枠の「進行中」の表示が「完了」の表示に切り替わり、次のボックス表示304(右隣のボックス表示304)の最上段枠に「デビエーション」の表示がされる。なお、ボックス表示304の承認は、ボックス表示304最上段枠の右側に「ボックス表示承認」のアイコンをクリックすることで「ボックス表示完了」画面が開き、ボックス表示完了画面内の「ボックス表示完了」ボタンをクリックすることでボックス表示完了が承認される。
【0094】
上段枠の「ボックスNo.」は、プロジェクト内の一連のボックス表示304のうち、何番目のボックス表示304であるかを表示している。「ボックス表示名」は、ボックス表示304の主な業務内容を示すタイトルが表示されている。「承認者」は、ボックス表示304を承認する承認者を表示しており、本実施形態においては承認者のアイコンが示されているが、承認者の名前を示すようにしてもよい。
【0095】
下段枠の「タスク数」は、ボックス表示304内のタスク数を分母に、未完了のタスク数を分子に表示している。「チェックシート」は、ボックス表示304内のチェック項目数を分母に、完了していないチェック項目数を分子に表示されている。「期限タスク」は、ボックス表示304内の期限を有するタスクを分母に、期限の迫っているタスク数を表示している。超過は、ボックス表示304の完了予定期限からの超過日数を示している。
【0096】
実施者プロジェクト実施画面M3において、ボックス表示304をクリックすると、図6に示すように、ボックス詳細画面M4が表示される。ボックス詳細画面M4は、「共有事項」401、「打合せ資料」402、「決定資料」403、「社内資料」404、「チェックシート」405、「タスク」406が表示される。
【0097】
「共有事項」項目の右の「+」ボタンを押すと、「共有事項」が展開され、共有事項を確認することができる。
【0098】
「打合せ資料」項目、「決定資料」項目、「社内資料(ファイル)」項目の右の「+」ボタンを押すと、各項目が展開され、資料が表示される。各項目の資料は、テンプレートとして組み込まれている資料の他、必要な資料を追加できる。
【0099】
本実施形態において、「打合せ資料」は、顧客端末により閲覧可能であり、かつ業務者端末により更新可能な資料である。また、「決定資料」は、顧客端末により閲覧可能、かつ業務者端末により更新不可能な資料である。「社内資料」は、顧客端末により閲覧不可能であり、業務者端末からのみ閲覧可能な資料である。なお、「打合せ資料」は、図面等の資料を業務管理システムSにアップロードすることで更新できる。
【0100】
「打合せ資料」、「決定資料」、「社内資料(ファイル)」の各資料は、各ボックス表示内に含まれており、当該資料がアップロード前と、当該資料がアップロード後と、進行中のボックス表示内で当該資料が更新された場合との各状態に応じて表示を区分する。例えば、当該資料がアップロード前はグレー表示、当該資料がアップロード後は黒表示、進行中のボックス表示内で当該資料が更新された場合はピンク表示のように色分けにより表示を区分する。
【0101】
ここで、「打合せ資料」は、更新可能な資料であるため、業務管理システムSにおいてプロジェクト情報の各ボックス表示内に含まれる打合せ資料は、ボックス表示が「完了」となるまでは更新可能であり、ボックス表示が「完了」となると更新不可能となる。すなわち、ボックス表示が「完了」となった過去のボックスでは、当該ボックスが「完了」となる前の最終の打合せ資料を閲覧することができる。これにより、業務フローの各工程(ボックス)において「打合せ資料」の記録を残すことができる。
【0102】
「チェックシート」項目の右の「+」ボタンを押すと、「チェックシート」項目が展開され、図7に示すチェックシート一覧画面M5が表示される。チェックシート一覧画面M5においては当該ボックスのチェック項目の一覧を確認することができる。チェックシート一覧画面M5の複数のチェック項目の内、チェックが完了したものは、薄灰色で表示され、未完了(進行中)のものは、白色で表示される。
【0103】
各チェック項目は、「担当者」、「チェッカー」、「課題番号」、「引継ぎ項目」、「チェックシート名」、チェックシートのカテゴリ表示、「ボックス概要」、「期限日」が表示される。また、各チェック項目の右側に更新ボタンが設けられており、当該チェック項目の情報更新を行うことができる。また、各チェック項目は、当該チェック項目の業務に関する動画やマニュアルのような資料を添付できる。
【0104】
また、「担当者」「チェッカー」表示の横にはチェック項目の2つの状況表示がされている。一方のチェック状況表示501は、当該チェック項目の担当者のみが操作できる。他方のチェック状況表示502は、当該チェック項目の第1のチェッカーと第2のチェッカーのみが操作できる。換言すると、一方のチェック状況表示501は、当該チェック項目の担当者以外の者は操作できず、他方のチェック状況表示502は、当該チェック項目の第1のチェッカーと第2のチェッカー以外の者は操作できない。
【0105】
一方のチェック状況表示501について、当該チェック項目に対応する業務が完了していない場合は、「未」の表示がされ、業務完了後に担当者が状況表示をクリックすることで「確」または「不」を選択することができる。具体的には、当該チェック項目に対応する業務が完了した場合は「確」を、業務が不要の場合は「不」を選択することができる。
【0106】
他方のチェック状況表示502は、当該チェック項目がチェックされていない場合は、「未」が表示され、チェック完了後に第1のチェッカーおよび第2のチェッカーが状況表示をクリックすることで「確」、「不」または「戻」を選択することができる。なお、チェック項目の状況表示において、第1のチェッカーおよび第2のチェッカーが操作することでダブルチェックを行うことができる。
【0107】
具体的には、当該チェック項目に対応する業務が完了したと第1のチェッカーまたは第2のチェッカーが判断した場合は「確」を、当該チェック項目に対応する業務が不要と判断した場合は「不」を、当該チェック項目に対応する業務が完了していないと第1のチェッカーまたは第2のチェッカーが判断した場合は「戻」を選択できる。
【0108】
両チェック状況表示が「確」の状態となった場合に、当該チェックシートが充足となる。なお、本実施形態において、「未」、「確」、「不」または「戻」の表示を操作により変更する形態について説明しているが、チェック項目の完了状況を区分して表示することができれば、他の表示であってもよい。
【0109】
「タスク」項目の右の「+」ボタンを押すと、「タスク」項目が展開され、当該ボックス表示のタスク項目を確認することができる。複数のタスク項目の内、タスクが完了したものは、薄灰色で表示され、未完了(進行中)のものは、白色で表示される。
【0110】
各タスク項目は、「担当者」「課題番号」、「引継ぎ項目」、「タスク名」、タスクのカテゴリ表示、「ボックス表示概要」、「期限日」が表示される。また、各タスク項目の右側に更新ボタンが設けられており、当該タスク項目の情報更新を行うことができる。また、「担当者」表示の横にはタスク項目の「完了」ボタンがあり、タスク項目が完了した際に担当者により「完了」が選択される。
【0111】
また、チェック項目と同様に、「担当者」表示の横にはチェック項目の1つのタスク状況表示がされている。タスク状況表示は、当該チェック項目の担当者以外も操作できる。タスク状況表示について、当該タスク項目に対応する業務が完了していない場合は、「未」の表示がされ、業務完了後に担当者が状況表示をクリックすることで「済」を選択することができる。具体的には、当該タスク項目に対応する業務が完了した場合は「済」を選択することができる。
【0112】
次に、プロジェクト実施中のダッシュボード画面M6の操作について説明する。プロジェクトの実施は業務管理方法Tのプロジェクト実施工程T3の一部を構成する。
【0113】
図8は、一般ユーザ端末11により業務管理システムSにログインした状態で表示部22により表示される担当者のダッシュボード画面M6を示す。
【0114】
ダッシュボード画面M6は、図8に示すように、「バッファ」、「プロジェクト数」、「課題数」、「デビエーション」、「期限タスク数」、「期限チェックシート数」、「タスクアラート」、「チェックシートアラート」、「差戻し」のアイコンが表示される。ダッシュボード画面M6は、担当者であるログインユーザが関与しているプロジェクト情報を一覧することができる。
【0115】
「バッファ」表示は、ログインユーザが担当者として関与したボックス表示において期限日までに早く課題を完了できた日数を積算した数が表示される。「プロジェクト数」は、ログインユーザがプロジェクト参加メンバーとして関与しているプロジェクトの数が表示される。
【0116】
「課題数」表示は、ログインユーザが担当している未完了のタスク項目数とチェック項目数が表示される。また、「課題数」をクリックすると、ダッシュボード画面M6下部に「進行中ボックス表示内の課題一覧」が表示される(図示しない)。さらに、「進行中ボックス表示内の課題一覧」内のプロジェクト名をクリックするとプロジェクト実施画面M3の該当する「タスク」または「チェックシート」の画面が表示される。
【0117】
「デビエーション」表示は、ログインユーザが担当しているボックス表示の内、期限日を過ぎて次のボックス表示に持ち越したタスク項目数が表示される。なお、チェック項目に関しては、次のボックス表示に持ち越すことがないのでデビエーションは発生しない。
【0118】
「期限タスク」表示は、進行中ボックス表示内のタスク項目のうち未完了のタスク項目数を表示する。「期限チェックシート」は、進行中ボックス表示内のチェック項目のうち未完了のチェック項目数を表示する。また、「期限タスク」または「期限チェックシート」をクリックすると、ダッシュボード画面M6下部に「進行中ボックス表示内の課題一覧」が表示される(図示しない)。さらに、「進行中ボックス表示内の課題一覧」内のプロジェクト名をクリックするとプロジェクト実施画面M3の該当する「タスク」または「チェックシート」の画面が表示される。
【0119】
「タスクアラート」表示は、進行中ボックス表示内のタスク項目のうち本日期限または期限を超過しているが未完了のタスク項目数を表示する。「チェックシートアラート」は、進行中ボックス表示内のチェック項目のうち本日期限で未完了のチェック項目数を表示する。また、「タスクアラート」または「チェックシートアラート」をクリックすると、ダッシュボード画面M6下部に「進行中ボックス表示内の課題一覧」が表示される(図示しない)。さらに、「進行中ボックス表示内の課題一覧」内のプロジェクト名をクリックするとプロジェクト実施画面M3の該当する「タスク」または「チェックシート」の画面が表示される。
【0120】
「差戻し」表示は、差し戻された「チェックシート」の数を表示する。チェックシートの差戻は、担当者がチェックシートにチェックした後に、後述する承認者がチェック内容の不備を発見した場合にチェックシートが差し戻される。
【0121】
「超過」表示は、完了期限が超過しているボックス表示数を表示する。また、「超過」アイコンをクリックすると、ダッシュボード画面M6下部に「超過しているボックス表示一覧」が表示される(図示しない)。さらに、「超過しているボックス表示一覧」内のプロジェクト名をクリックするとプロジェクト実施画面M3の該当する「タスク」または「チェックシート」の画面が表示される。
【0122】
「承認待ち」表示は、ボックス表示内の全ての課題が終了していて、承認ができる状態のボックス表示数を表示する。また、「承認待ち」アイコンをクリックすると、ダッシュボード画面M6下部に「承認待ちのボックス表示一覧」が表示される(図示しない)。さらに、「承認待ちのボックス表示一覧」内のプロジェクト名をクリックするとプロジェクト実施画面M3の該当する「ボックス表示」の画面が表示される。
【0123】
「承認可能」表示は、ボックス表示内の全てのチェック項目が終了しているが、タスク項目に未終了のものが含まれる状態のボックス表示数を表示する。また、「承認可能」アイコンをクリックすると、ダッシュボード画面M6下部に「承認可能のボックス表示一覧」が表示される(図示しない)。さらに、「承認可能のボックス表示一覧」内のプロジェクト名をクリックするとプロジェクト実施画面M3の該当する「ボックス表示」の画面が表示される。
【0124】
次に、業務管理システムSにおけるプロジェクトテンプレート情報の作成および編集の操作について説明する。プロジェクトテンプレート情報は、編集者端末12により作成および編集が可能である。業務管理システムSは、プロジェクトテンプレートを管理するテンプレート管理画面M7(図9を参照)を有する。
【0125】
図9に示すようにテンプレート管理画面M7の「新規作成」ボタン701をクリックすると、プロジェクトテンプレート登録に必要な情報を入力する入力画面(図示しない)が表示される。入力画面には、テンプレート名、テンプレート概要、テンプレートの作成日、選択式のカテゴリタグ、元テンプレートまたは白紙テンプレート選択、カテゴリタグ更新、お客様情報等の項目が表示され、それぞれを入力または選択できる。当該項目が入力または選択された状態で「新規登録」ボタンを押すことで新規のテンプレートが作成される。
【0126】
また、図9に示すようにテンプレート管理画面M7の「CSVアップロード」ボタン702をクリックすると、CSVアップロード新規登録画面(図示しない)が表示される。CSVアップロード新規登録画面では、ファイル添付が可能となっており、CSV形式で別途作成したプロジェクトテンプレートのテンプレート情報をアップロードできる。アップロードされたテンプレート情報は、新規のテンプレートとして作成される。
【0127】
なお、業務管理システムSの記憶部21に記憶されたテンプレート情報は、CSV形式でダウンロードすることも可能であり、ダウンロードしたテンプレート情報をCSV形式で編集して新たなテンプレート情報を作成することもできる。
【0128】
さらに、テンプレート管理画面M7の、該当テンプレート表示をクリックすると、更新登録画面(図示しない)が表示される。更新登録画面では、テンプレート名、テンプレート概要、テンプレートの作成日、選択式のカテゴリタグ、元テンプレートまたは白紙テンプレート選択、カテゴリタグ更新、お客様情報等の項目が表示され、それぞれを編集できる。なお、更新登録画面では、プロジェクトテンプレート情報の削除も可能であるが、進行中のプロジェクトに使用されているプロジェクトテンプレート情報の削除はできないように設定されている。
【0129】
プロジェクトテンプレートを編集することで、各プロジェクト情報において使用されているプロジェクトテンプレートにおいて変更が適応される。すなわち、複数のプロジェクト情報に含まれる複数のボックス表示、複数のチェック項目、複数のタスク項目、資料情報等は、テンプレート情報に紐づいており、テンプレート情報において、複数のボックス表示、複数のチェック項目、複数のタスク項目、資料情報等の少なくともいずれか1つを変更することで、全てのプロジェクト情報に含まれる、対応するボックス表示、対応するチェック項目、対応するタスク項目、資料情報が変更される。
【0130】
本実施形態においては、顧客端末14から業務管理システムSにログインすることで、プロジェクト情報301の閲覧が可能となる。例えば、顧客端末14は、プロジェクトの全体的な進捗状況や、各業務の達成状況を閲覧することができる。ただし、顧客端末14は、全ての情報を閲覧できるわけではなく、特定の閲覧制限された情報は見ることができない。
【0131】
本実施形態において、一般ユーザ端末11からは、基本的に全ての情報を閲覧することが可能となる。これにより、各業務を実際に遂行する実施者が自分の進行中のタスクやチェック項目の状況を確認し、チェック項目やタスク項目の完了申請を行うことができる。
【0132】
本実施形態において、承認者端末12は、全ての情報を閲覧することが可能であることに加え、承認者端末12では、一般ユーザ端末11からの完了申請を承認し、ボックス表示やプロジェクト全体のステータスを完了とすることができる。これにより、プロジェクト全体の進行と管理を一元的に行うことが可能となる。
【0133】
本実施形態において、プロジェクト実施画面M3では1つのプロジェクトのみを表示した状態を示す形態について説明した。しかし、プロジェクト実施画面M3において、ログインした担当者が複数のプロジェクトに関与している場合は、上下方向に複数のプロジェクトが並んで表示されるようにしてもよい。
【0134】
本実施形態において、建築プロジェクトの業務内容に応じて、業務管理システムSを用いて業務が行われる。
【0135】
上記の詳細な説明は、本発明の特定の実施形態を提供するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、実施の形態についての示唆を基に、本発明の範囲内で様々な変更や修正を行うことができる。また、そのような変更や修正も本発明の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0136】
本発明は業務管理システムSおよび業務管理方法Tに利用することができる。
【符号の説明】
【0137】
S 業務管理システム
N ネットワーク
M1 新規登録画面
M2 新規登録画面
M3 プロジェクト実施画面
M4 ボックス詳細画面
M5 チェックシート一覧画面
M6 ダッシュボード画面
M7 テンプレート管理画面M7
2 業務管理サーバ
11 一般ユーザ端末
12 編集者端末
13 管理者端末
21 記憶部
22 表示部
23 ユーザ登録部
24 期限設定部
25 制御部
【要約】      (修正有)
【課題】複数のボックスが一連の業務フローを構築し、ボックスを管理することにより業務管理が行えることにより、全体のプロジェクト管理が容易になる業務管理システムおよび業務管理方法を提供する。
【解決手段】業務管理システムにおいて、業務管理サーバ2は、建築プロジェクトに対して複数の業務単位に分解された業務フロー情報を含むプロジェクト情報を記憶する記憶部と、前記プロジェクト情報を適宜表示する表示部と、前記表示部に表示するプロジェクト情報を制御する制御部と、を備え、前記業務単位はボックスを構築しており、複数の前記ボックスは、一連の前記業務フローを構築し、各ボックスは、少なくとも所定のチェック項目を有し、1つのボックスの全ての前記チェック項目が完了された場合に、前記業務フロー情報を次のボックスに移行することを特徴とする。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9