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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G04G 5/00 20130101AFI20240507BHJP
【FI】
G04G5/00 J
G04G5/00 R
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020119300
(22)【出願日】2020-07-10
(65)【公開番号】P2022016041
(43)【公開日】2022-01-21
【審査請求日】2023-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】前田 和茂
【審査官】榮永 雅夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-191038(JP,A)
【文献】特開2016-166786(JP,A)
【文献】特開平4-230890(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04C 1/00 - 99/00
G04G 3/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波によって又は情報通信回線を介して送信される基準時刻の情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記基準時刻を用いて時刻情報を維持管理する時刻管理部と、
前記時刻管理部が維持管理する前記時刻情報に従って動作する動作部とを備える電子機器であって、
操作者による入力を受け付ける入力受付部を備え、
前記時刻管理部は、前記受信部が受信した前記基準時刻に対応する第1時刻情報を前記時刻情報として維持管理でき、且つ、前記入力受付部が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合には当該時刻設定指示に対応する、前記第1時刻情報とは別の第2時刻情報を前記時刻情報として維持管理できるように構成され、
複数の前記動作部のうちの少なくとも一つの第1動作部は、前記時刻管理部が前記第1時刻情報を維持管理している場合には前記第1時刻情報に従って動作し、前記時刻管理部が前記第1時刻情報を維持管理しておらず且つ前記第2時刻情報を維持管理している場合には前記第2時刻情報に従って動作し、複数の前記動作部のうちの別の少なくとも一つの第2動作部は、前記時刻管理部が前記第2時刻情報を維持管理している場合には前記第2時刻情報に従って動作し、前記時刻管理部が前記第2時刻情報を維持管理しておらず且つ前記第1時刻情報を維持管理している場合には前記第1時刻情報に従って動作する電子機器。
【請求項2】
電波によって又は情報通信回線を介して送信される基準時刻の情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記基準時刻を用いて時刻情報を維持管理する時刻管理部と、
前記時刻管理部が維持管理する前記時刻情報に従って動作する動作部とを備える電子機器であって、
操作者による入力を受け付ける入力受付部を備え、
前記時刻管理部は、前記受信部が受信した前記基準時刻に対応する第1時刻情報を前記時刻情報として維持管理でき、且つ、前記入力受付部が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合には当該時刻設定指示に対応する、前記第1時刻情報とは別の第2時刻情報を前記時刻情報として維持管理できるように構成され、
前記時刻管理部は、前記第2時刻情報を前記第1時刻情報によって所定のタイミングで書き換えることの書換許可を前記入力受付部が操作者から受け付けている場合には、前記第1時刻情報の維持管理と、前記第2時刻情報を前記第1時刻情報で書き換えるまでの間に限って前記第2時刻情報の維持管理とを行い、前記書換許可を前記入力受付部が操作者から受け付けていない場合には、前記第1時刻情報及び前記第2時刻情報の維持管理を各別に行い、
複数の前記動作部のうちの少なくとも一つの第1動作部は、前記時刻管理部が前記第1時刻情報を維持管理している場合には前記第1時刻情報に従って動作し、前記時刻管理部が前記第1時刻情報を維持管理しておらず且つ前記第2時刻情報を維持管理している場合には前記第2時刻情報に従って動作し、複数の前記動作部のうちの別の少なくとも一つの第2動作部は、前記第2時刻情報が前記第1時刻情報で書き換えられるまで維持管理されている間に限って前記第2時刻情報に従って動作し、前記第2時刻情報が維持管理されておらず且つ前記第1時刻情報が維持管理されている間は前記第1時刻情報に従って動作する電子機器。
【請求項3】
前記時刻管理部は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を前記第1時刻情報として記憶し、当該第1時刻を前記基準時刻に応じて所定のタイミングで修正する第1維持管理処理を行うことができ、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第2時刻を前記第2時刻情報として記憶し、当該第2時刻を操作者から受け付けた前記時刻設定指示に応じて修正する第2維持管理処理を行うことができるように構成される請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記時刻管理部は、前記第1維持管理処理において前記第1時刻に対して行った時刻の修正と同じ時間幅の修正を前記第2時刻にも自動補正処理を行うように構成される請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記時刻管理部は、前記第1時刻と前記第2時刻との時間差を記憶する時間差記憶部を備え、維持管理している間に前記第2時刻情報が失われた場合、前記基準時刻に応じて所定のタイミングで修正される前記第1時刻と前記時間差記憶部が記憶している前記時間差とに基づいて計算される新たな第2時刻を前記第2時刻情報として記憶する請求項3又は4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記時刻管理部は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を前記第1時刻情報として記憶し、当該第1時刻を前記基準時刻に応じて所定のタイミングで修正し、前記第1時刻との時間差を前記第2時刻情報として記憶し、当該時間差を操作者から受け付けた前記時刻設定指示に応じて修正する請求項1又は2に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波によって又は情報通信回線を介して送信される基準時刻の情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記基準時刻を用いて時刻情報を管理する時刻管理部と、前記時刻管理部が管理する前記時刻情報に従って動作する動作部とを備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子機器としての冷蔵庫が記載されている。この冷蔵庫は、電波によって又は情報通信回線を介して送信される基準時刻の情報を受信する受信部(受信部20)と、受信部が受信した基準時刻を用いて時刻情報を管理する時刻管理部(時刻認識部40)と、時刻管理部が管理する時刻情報に従って動作する動作部としての圧縮機8、冷却ファン11、除霜ヒータ12、温度補償用ヒータ36などを備える。そして、動作部は、時刻管理部が管理している正確な時刻(受信した基準時刻)を参照して、夜間電力で比較的電力料金が安価になる深夜帯を利用して蓄冷するといった動作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-047929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器には、特許文献1に記載のように、正確な時刻に従って動作することが要求される動作部だけでなく、正確ではない時刻(例えば、操作者が設定した時刻)に従って動作しても構わない動作部もある。例えば、動作部としての時計表示部の場合、正確な時刻よりも例えば5分だけ時刻を進めて表示させたいといった操作者も存在する。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、動作部が用途に応じた適切な時刻に従って動作できる電子機器を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明に係る電子機器の特徴構成は、電波によって又は情報通信回線を介して送信される基準時刻の情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記基準時刻を用いて時刻情報を維持管理する時刻管理部と、
前記時刻管理部が維持管理する前記時刻情報に従って動作する動作部とを備える電子機器であって、
操作者による入力を受け付ける入力受付部を備え、
前記時刻管理部は、前記受信部が受信した前記基準時刻に対応する第1時刻情報を前記時刻情報として維持管理でき、且つ、前記入力受付部が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合には当該時刻設定指示に対応する、前記第1時刻情報とは別の第2時刻情報を前記時刻情報として維持管理できるように構成され、
複数の前記動作部のうちの少なくとも一つの第1動作部は、前記時刻管理部が前記第1時刻情報を維持管理している場合には前記第1時刻情報に従って動作し、前記時刻管理部が前記第1時刻情報を維持管理しておらず且つ前記第2時刻情報を維持管理している場合には前記第2時刻情報に従って動作し、複数の前記動作部のうちの別の少なくとも一つの第2動作部は、前記時刻管理部が前記第2時刻情報を維持管理している場合には前記第2時刻情報に従って動作し、前記時刻管理部が前記第2時刻情報を維持管理しておらず且つ前記第1時刻情報を維持管理している場合には前記第1時刻情報に従って動作する点にある
【0007】
上記特徴構成によれば、時刻管理部は、受信部が受信した基準時刻に対応する第1時刻情報を維持管理でき、且つ、入力受付部が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合にはその時刻設定指示に対応する第2時刻情報を維持管理できる。つまり、電子機器では、受信部が受信した基準時刻に対応する正確な第1時刻情報だけではなく、操作者の意向に沿う第2時刻情報も利用できる。
そして、第1動作部は、受信部が受信した基準時刻に対応する第1時刻情報が維持管理されている場合には第1時刻情報に従って動作する。つまり、第1動作部を、操作者の時刻設定指示が反映されない正確な第1時刻情報に従って動作させることができる。また、第2動作部は、操作者から受け付けた時刻設定指示に対応する第2時刻情報が維持管理されている場合には第2時刻情報に従って動作する。つまり、第2動作部を、操作者の意向が反映された第2時刻情報に従って動作させることができる。
従って、動作部が用途に応じた適切な時刻に従って動作できる電子機器を提供できる。
【0008】
本発明に係る電子機器の別の特徴構成は、電波によって又は情報通信回線を介して送信される基準時刻の情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記基準時刻を用いて時刻情報を維持管理する時刻管理部と、
前記時刻管理部が維持管理する前記時刻情報に従って動作する動作部とを備える電子機器であって、
操作者による入力を受け付ける入力受付部を備え、
前記時刻管理部は、前記受信部が受信した前記基準時刻に対応する第1時刻情報を前記時刻情報として維持管理でき、且つ、前記入力受付部が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合には当該時刻設定指示に対応する、前記第1時刻情報とは別の第2時刻情報を前記時刻情報として維持管理できるように構成され、
前記時刻管理部は、前記第2時刻情報を前記第1時刻情報によって所定のタイミングで書き換えることの書換許可を前記入力受付部が操作者から受け付けている場合には、前記第1時刻情報の維持管理と、前記第2時刻情報を前記第1時刻情報で書き換えるまでの間に限って前記第2時刻情報の維持管理とを行い、前記書換許可を前記入力受付部が操作者から受け付けていない場合には、前記第1時刻情報及び前記第2時刻情報の維持管理を各別に行い、
複数の前記動作部のうちの少なくとも一つの第1動作部は、前記時刻管理部が前記第1時刻情報を維持管理している場合には前記第1時刻情報に従って動作し、前記時刻管理部が前記第1時刻情報を維持管理しておらず且つ前記第2時刻情報を維持管理している場合には前記第2時刻情報に従って動作し、複数の前記動作部のうちの別の少なくとも一つの第2動作部は、前記第2時刻情報が前記第1時刻情報で書き換えられるまで維持管理されている間に限って前記第2時刻情報に従って動作し、前記第2時刻情報が維持管理されておらず且つ前記第1時刻情報が維持管理されている間は前記第1時刻情報に従って動作する点にある
【0009】
上記特徴構成によれば、時刻管理部は、受信部が受信した基準時刻に対応する第1時刻情報を維持管理でき、且つ、入力受付部が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合にはその時刻設定指示に対応する第2時刻情報を維持管理できる。つまり、電子機器では、受信部が受信した基準時刻に対応する正確な第1時刻情報だけではなく、操作者の意向に沿う第2時刻情報も利用できる。
加えて、時刻管理部は、第2時刻情報を第1時刻情報によって所定のタイミングで書き換えることの書換許可を入力受付部が操作者から受け付けている場合には、第1時刻情報の維持管理と、第2時刻情報を第1時刻情報で書き換えるまでの間に限って第2時刻情報の維持管理とを行い、書換許可を入力受付部が操作者から受け付けていない場合には、第1時刻情報及び第2時刻情報の維持管理を各別に行う。つまり、操作者は、自身の意向に沿う第2時刻情報を設定したとしても、その第2時刻情報が正確な第1時刻情報で書き換えられることの書換許可を与えることができるし、そのような書換許可を与えないこともできる。
【0010】
そして、第1動作部は、受信部が受信した基準時刻に対応する第1時刻情報が維持管理されている場合には第1時刻情報に従って動作する。つまり、第1動作部を、操作者の時刻設定指示が反映されない正確な第1時刻情報に従って動作させることができる。
また、第2動作部は、第2時刻情報が第1時刻情報で書き換えられるまで維持管理されている間に限って第2時刻情報に従って動作するため、その場合は、第2動作部を、操作者の意向が反映された第2時刻情報に従って動作させることができる。更に、第2動作部は、第2時刻情報が維持管理されておらず且つ第1時刻情報が維持管理されている間は第1時刻情報に従って動作するため、その場合は、第2動作部を、操作者の時刻設定指示が反映されない正確な第1時刻情報に従って動作させることができる。
従って、動作部が用途に応じた適切な時刻に従って動作できる電子機器を提供できる。
【0011】
本発明に係る電子機器の別の特徴構成は、前記時刻管理部は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を前記第1時刻情報として記憶し、当該第1時刻を前記基準時刻に応じて所定のタイミングで修正する第1維持管理処理を行うことができ、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第2時刻を前記第2時刻情報として記憶し、当該第2時刻を操作者から受け付けた前記時刻設定指示に応じて修正する第2維持管理処理を行うことができるように構成される点にある。
【0012】
上記特徴構成によれば、時刻管理部は、第1維持管理処理において、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を第1時刻情報として記憶しつつ、その第1時刻を基準時刻に応じて所定のタイミングで修正する。つまり、時刻管理部は、第1時刻を、正確な時刻で継続的に維持管理できる。
また、時刻管理部は、第2維持管理処理において、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第2時刻を第2時刻情報として記憶しつつ、その第2時刻を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する。つまり、時刻管理部は、第2時刻を、操作者の意向に沿った時刻への変更を適宜受けながら維持管理できる。
【0013】
本発明に係る電子機器の別の特徴構成は、前記時刻管理部は、前記第1維持管理処理において前記第1時刻に対して行った時刻の修正と同じ時間幅の修正を前記第2時刻にも自動補正処理を行うように構成される点にある。
【0014】
上記特徴構成によれば、時刻管理部の計時機能が正確でない場合に、時刻管理部が維持管理している第1時刻及び第2時刻に遅れ又は進みが発生したとしても、第1時刻は、基準時刻に応じて所定のタイミングで修正され、第2時刻は、自動補正処理によって修正される。
【0015】
本発明に係る電子機器の別の特徴構成は、前記時刻管理部は、前記第1時刻と前記第2時刻との時間差を記憶する時間差記憶部を備え、維持管理している間に前記第2時刻情報が失われた場合、前記基準時刻に応じて所定のタイミングで修正される前記第1時刻と前記時間差記憶部が記憶している前記時間差とに基づいて計算される新たな第2時刻を前記第2時刻情報として記憶する点にある。
【0016】
上記特徴構成によれば、時間差記憶部が第1時刻と第2時刻との時間差を記憶しているので、第2時刻情報が失われたとしても、新たな第2時刻を、第1時刻(即ち、基準時刻に応じて所定のタイミングで修正される時刻)と時間差記憶部が記憶している時間差とに基づいて計算することができる。
【0017】
本発明に係る電子機器の別の特徴構成は、前記時刻管理部は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を前記第1時刻情報として記憶し、当該第1時刻を前記基準時刻に応じて所定のタイミングで修正し、前記第1時刻との時間差を前記第2時刻情報として記憶し、当該時間差を操作者から受け付けた前記時刻設定指示に応じて修正する点にある。
【0018】
上記特徴構成によれば、時刻管理部は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を第1時刻情報として記憶しつつ、その第1時刻を基準時刻に応じて所定のタイミングで修正する。つまり、時刻管理部は、第1時刻を、正確な時刻で継続的に維持管理できる。
また、時刻管理部は、第1時刻との時間差を第2時刻情報として記憶しつつ、その時間差を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する。つまり、時刻管理部は、第2時刻を、操作者の意向に沿った時刻への変更を適宜受けながら維持管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態の電子機器の構成を示す図である。
図2】第1時刻情報を維持管理する第1維持管理処理を説明するフローチャートである。
図3】第2時刻情報を維持管理する第2維持管理処理を説明するフローチャートである。
図4】第2実施形態の電子機器の構成を示す図である。
図5】第3実施形態の電子機器の構成を示す図である。
図6】第2時刻情報を維持管理する第2維持管理処理を説明するフローチャートである。
図7】別実施形態の電子機器の構成を示す図である。
図8】第2時刻情報を維持管理する第2維持管理処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<第1実施形態>
以下に、図面を参照して本発明の第1実施形態に係る電子機器1A(1)について説明する。
図1は、第1実施形態の電子機器1Aの構成を示す図である。図示するように、電子機器1Aは、電波によって又は情報通信回線を介して送信される基準時刻の情報を受信する受信部2と、受信部2が受信した基準時刻を用いて時刻情報を維持管理する時刻管理部3と、時刻管理部3が維持管理する時刻情報に従って動作する動作部4とを備える。
【0021】
時刻管理部3は、受信部2が受信した基準時刻に対応する第1時刻情報を時刻情報として維持管理でき、且つ、入力受付部5が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合にはその時刻設定指示に対応する、第1時刻情報とは別の第2時刻情報を時刻情報として維持管理できるように構成される。
【0022】
受信部2は、基準時刻を、標準電波、Network Time Protocolを利用して、放送波、GPS衛星より送信される電波など、様々な送信源から受信できる。
【0023】
操作者による入力を受け付ける入力受付部5を備える。電子機器1Aは、この入力受付部5を用いて、操作者から時刻設定指示を受け付けることができる。
【0024】
具体的に説明すると、時刻管理部3は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を第1時刻情報として記憶し、その第1時刻を基準時刻に応じて所定のタイミングで修正する第1維持管理処理を行うことができ、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第2時刻を第2時刻情報として記憶し、その第2時刻を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する第2維持管理処理を行うことができるように構成される。図1では図示を省略しているが、時刻管理部3は、例えば水晶振動子などを発振源として用いる計時機能を備えている。
【0025】
このように、第1時刻情報は、受信部2が受信した基準時刻に対応する正確な時刻情報である。それに対して、第2時刻情報は、操作者から受け付けた時刻設定指示に応じた時刻情報であり、必ずしも正確とは言えない。但し、第2時刻情報は、操作者の意向に沿った時刻情報であり、例えば正確な時刻よりも5分だけ早めた時刻(第2時刻情報)などを設定することもできる。
【0026】
電子機器1Aは複数の動作部4を備える。複数の動作部4のうちの少なくとも一つの第1動作部4aは第1時刻情報に優先的に従って動作し、複数の動作部4のうちの別の少なくとも一つの第2動作部4bは第2時刻情報に優先的に従って動作する。具体的に説明すると、時刻管理部3が第1時刻情報を維持管理している場合、第1動作部4aは第1時刻情報に従って動作し、時刻管理部3が第1時刻情報を維持管理しておらず且つ第2時刻情報を維持管理している場合、第1動作部4aは第2時刻情報に従って動作する。時刻管理部3が第2時刻情報を維持管理している場合、第2動作部4bは第2時刻情報に従って動作し、時刻管理部3が第2時刻情報を維持管理しておらず且つ第1時刻情報を維持管理している場合、第2動作部4bは第1時刻情報に従って動作する。電子機器1Aは、単一の装置で構成される場合や、複数の装置が組み合わさって構成される場合などがある。電子機器1Aの例として、燃料電池本体とリモコン装置とで構成される燃料電池システムや、熱源機とリモコン装置とで構成される給湯システムなどを挙げることができる。
【0027】
例えば、正確な第1時刻情報に従って動作する第1動作部4aとしては、電子機器1Aの動作状態情報(例えば、温度情報、エラー情報など)を収集して外部のサーバ装置へ送信するような動作監視部などがある。この場合、この動作監視部は、収集した動作状態情報を、正確な第1時刻情報と紐付けてサーバ装置に送信できる。
【0028】
また、操作者の時刻設定指示に応じた第2時刻情報に従って動作する第2動作部4bとしては、リモコン装置などに搭載されている時刻表示部や給湯システムの風呂湯張り予約受付部などがある。この場合、時刻表示部は、操作者の意向に沿った第2時刻情報を表示するため、例えば、操作者が、正確な時刻よりも意図的に早めた時刻(第2時刻情報)などを時計表示部で表示させることができる。同様に、正確な時刻よりも意図的に早めた時刻(第2時刻情報)で風呂の湯張りなどを湯張り予約受付部で実行させることができる。
【0029】
このように、第1動作部4aは、操作者が時刻を認識できない機能を実行し、第2動作部4bは、操作者が時刻を認識できる機能を実行するとも言える。
【0030】
次に、図2及び図3を参照して、第1時刻情報及び第2時刻情報を維持管理する手順について説明する。
【0031】
図2は、第1時刻情報を維持管理する第1維持管理処理を説明するフローチャートである。
図2に示すように、工程#10において時刻管理部3は、受信部2が基準時刻を受け付けたか否かを判定する。例えば、受信部2は、所定のタイミング(例えば、1日に1回、2回等のタイミング、第1時刻情報が未記憶状態(維持管理されていない状態)の時など)で基準時刻の受信処理を行うように構成される。そして、時刻管理部3は、受信部2が基準時刻を受け付けた場合には工程#11に移行し、基準時刻を受け付けていない場合にはこのフローチャートの最初にリターンする。
【0032】
工程#11において時刻管理部3は、受信した基準時刻に対応する第1時刻情報を記憶する、即ち、第1時刻を基準時刻に応じて所定のタイミングで修正する。その結果、第1時刻は、受信した基準時刻と同じ正確な時刻に設定されて記憶される。そして、時刻管理部3は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を第1時刻情報として維持管理する。
【0033】
図3は、第2時刻情報を維持管理する第2維持管理処理を説明するフローチャートである。
図3に示すように、工程#20において時刻管理部3は、操作者から時刻設定指示を受け付けたか否かを判定する。そして、時刻管理部3は、操作者から時刻設定指示を受け付けた場合には工程#21に移行し、操作者から時刻設定指示を受け付けていない場合にはこのフローチャートの最初にリターンする。
【0034】
工程#21において時刻管理部3は、時刻設定指示に対応する第2時刻情報を記憶する、即ち、第2時刻を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する。その結果、第2時刻は、操作者が指示した時刻と同じ時刻に設定されて記憶される。そして、時刻管理部3は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第2時刻を第2時刻情報として維持管理する。
【0035】
以上のように、時刻管理部3は、受信部2が受信した基準時刻に対応する第1時刻情報を維持管理でき、且つ、入力受付部5が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合にはその時刻設定指示に対応する第2時刻情報を維持管理できる。つまり、電子機器1では、受信部2が受信した基準時刻に対応する正確な第1時刻情報だけではなく、操作者の意向に沿う第2時刻情報も利用できる。特に、正確な時刻(第1時刻)が必要な第1動作部4aは、第1時刻情報に従って動作する。つまり、第1動作部4aを、操作者の時刻設定指示が反映されない正確な第1時刻情報に従って動作させることができる。加えて、操作者の意向に沿った時刻(第2時刻)が必要な第2動作部4bは、第2時刻情報に従って動作する。つまり、第2動作部4bを、操作者の意向が反映された第2時刻情報に従って動作させることができる。
【0036】
更に、時刻管理部3は、第1維持管理処理において、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を第1時刻情報として記憶しつつ、その第1時刻を基準時刻に応じて所定のタイミングで修正できる。つまり、時刻管理部3は、第1時刻を、正確な時刻で継続的に維持管理できる。また、時刻管理部3は、第2維持管理処理において、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第2時刻を第2時刻情報として記憶しつつ、その第2時刻を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正できる。つまり、時刻管理部3は、第2時刻を、操作者の意向に沿った時刻への変更を適宜受けながら維持管理できる。
【0037】
<第2実施形態>
第2実施形態の電子機器1は、時間差記憶部3aを備える点で上記実施形態と異なる。以下に第2実施形態の電子機器1について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0038】
図4は、第2実施形態の電子機器1B(1)の構成を示す図である。図示するように、時刻管理部3は、第1時刻と第2時刻との時間差を記憶する時間差記憶部3aを備える。例えば、時間差記憶部3aは、不揮発性メモリなどによって実現される。そのため、電子機器1Bで停電などが発生しても、少なくとも時間差記憶部3aに記憶されている時間差は記憶され続ける。そして、時刻管理部3は、維持管理している間に第2時刻情報が失われた場合、基準時刻に応じて所定のタイミングで修正される第1時刻と時間差記憶部3aが記憶している時間差とに基づいて計算される新たな第2時刻を第2時刻情報として記憶する。
【0039】
例えば、停電などで電子機器1Bへの電力供給が途絶えた場合、時刻管理部3が維持管理している第1時刻情報及び第2時刻情報が失われる可能性がある。但し、その後、電力供給が再開して、受信部2が基準時刻を受信すると、時刻管理部3はその基準時刻に応じて定まる第1時刻(第1時刻情報)を再び維持管理できる。加えて、本実施形態では、時間差記憶部3aが第1時刻と第2時刻との時間差を記憶しているので、新たな第2時刻を、第1時刻と時間差記憶部3aが記憶している時間差とに基づいて計算することができる。
【0040】
<第3実施形態>
第3実施形態の電子機器1は、第2時刻情報の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の電子機器1について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0041】
図5は、第3実施形態の電子機器1C(1)の構成を示す図である。図示するように、時刻管理部3は、計時機能を用いて時刻を進めることで定まる第1時刻を第1時刻情報として記憶し、その第1時刻を基準時刻に応じて所定のタイミングで修正し、第1時刻との時間差を第2時刻情報として記憶し、その時間差を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する。つまり、本実施形態では、第2時刻情報として、計時機能を用いて進める第2時刻を維持管理するのではなく、固定値である、第1時刻との時間差を維持管理する。例えば、操作者が入力受付部5を用いて、正確な時刻よりも5分だけ早める時刻設定指示を行った場合、時刻管理部3は、「第1時刻よりも5分早い」という時間差を第2時刻情報として記憶する。
【0042】
この場合、時刻管理部3は、第1時刻情報としての「第1時刻」と、第2時刻情報としての「時間差」とで決定される時刻を第2動作部4bに与えればよい。
【0043】
<第4実施形態>
第4実施形態の電子機器1は、第2時刻情報の維持管理の手法が上記実施形態と異なっている。以下に、第4実施形態の電子機器1について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0044】
本実施形態では、時刻管理部3は、第2時刻情報を第1時刻情報によって所定のタイミングで書き換えることの書換許可を入力受付部5が操作者から受け付けている場合には、第1時刻情報の維持管理と、第2時刻情報を第1時刻情報で書き換えるまでの間に限って第2時刻情報の維持管理とを行い、書換許可を入力受付部5が操作者から受け付けていない場合には、第1時刻情報及び第2時刻情報の維持管理を各別に行う。つまり、操作者によって第2時刻情報が設定されていたとしても、操作者が書換許可を入力していれば、第2時刻情報は第1時刻情報によって書き換えられる。この場合、時刻管理部3は、第1時刻情報のみを維持管理し、第2時刻情報は維持管理しない。
【0045】
そして、複数の動作部4のうちの少なくとも一つの第1動作部4aは第1時刻情報に優先的に従って動作し、複数の動作部4のうちの別の少なくとも一つの第2動作部4bは、第2時刻情報が第1時刻情報で書き換えられるまで維持管理されている間に限って第2時刻情報に従って動作し、第2時刻情報が維持管理されておらず且つ第1時刻情報が維持管理されている間は第1時刻情報に従って動作する。具体的に説明すると、時刻管理部3が第1時刻情報を維持管理している場合、第1動作部4aは第1時刻情報に従って動作し、時刻管理部3が第1時刻情報を維持管理しておらず且つ第2時刻情報を維持管理している場合、第1動作部4aは第2時刻情報に従って動作する。また、上述したように、時刻管理部3が第2時刻情報を維持管理している場合、第2動作部4bは第2時刻情報に従って動作し、時刻管理部3が第2時刻情報を維持管理しておらず且つ第1時刻情報を維持管理している場合、第2動作部4bは第1時刻情報に従って動作する。
【0046】
図6は、第2時刻情報を維持管理する第2維持管理処理を説明するフローチャートである。図示するように、工程#30において時刻管理部3は、操作者から第2時刻情報の書換許可を受けているか否かを判定する。そして、第2時刻情報の書換許可を受けている場合には工程#31に移行し、第2時刻情報の書換許可を受けていない場合には工程#35に移行する。
【0047】
工程#31において時刻管理部3は、操作者から時刻設定指示を受け付けたか否かを判定する。そして、時刻管理部3は、操作者から時刻設定指示を受け付けた場合には工程#32に移行し、操作者から時刻設定指示を受け付けていない場合には工程#33に移行する。
【0048】
工程#32において時刻管理部3は、時刻設定指示に対応する第2時刻情報を記憶する、即ち、第2時刻(第2時刻情報)を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する、或いは、第1時刻との時間差(第2時刻情報)を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する。
【0049】
次に、工程#33において時刻情報管理部は、書換タイミングになったか否かを判定する。そして、時刻管理部3は、書換タイミングになった場合には工程#34に移行し、書換タイミングになっていない場合にはこのフローチャートの最初にリターンする。書換タイミングは、例えば1日に1回、2回などのタイミングであり適宜設定可能である。工程#34において、時刻管理部3は、記憶している第2時刻情報を第1時刻情報で書き換える。例えば、時刻管理部3は、操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて設定されている第2時刻(第2時刻情報)を維持管理している場合には、その第2時刻(第2時刻情報)を第1時刻(第1時刻情報)で書き換える、或いは、時刻管理部3は、操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて設定されている、第1時刻との時間差(第2時刻情報)を維持管理している場合には、その時間差(第2時刻情報)を時間差ゼロ(第1時刻情報)に書き換える。
【0050】
また、工程#35において時刻管理部3は、操作者から時刻設定指示を受け付けたか否かを判定する。そして、時刻管理部3は、操作者から時刻設定指示を受け付けた場合には工程#36に移行し、操作者から時刻設定指示を受け付けていない場合にはこのフローチャートの最初にリターンする。
【0051】
工程#36において時刻管理部3は、時刻設定指示に対応する第2時刻情報を記憶する、即ち、第2時刻を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する。その結果、第2時刻は、操作者が指示した時刻と同じ時刻に設定されて記憶される。
【0052】
以上のように、時刻管理部3は、受信部2が受信した基準時刻に対応する第1時刻情報を維持管理でき、且つ、入力受付部5が操作者から時刻設定指示を受け付けた場合にはその時刻設定指示に対応する第2時刻情報を維持管理できる。つまり、電子機器1では、受信部2が受信した基準時刻に対応する正確な第1時刻情報だけではなく、操作者の意向に沿う第2時刻情報も利用できる。加えて、時刻管理部3は、第2時刻情報を第1時刻情報によって所定のタイミングで書き換えることの書換許可を入力受付部5が操作者から受け付けている場合には、第1時刻情報の維持管理と、第2時刻情報を第1時刻情報で書き換えるまでの間に限って第2時刻情報の維持管理とを行い、書換許可を入力受付部5が操作者から受け付けていない場合には、第1時刻情報及び第2時刻情報の維持管理を各別に行う。つまり、操作者は、自身の意向に沿う第2時刻情報を設定したとしても、その第2時刻情報が正確な第1時刻情報で書き換えられることの書換許可を与えることができるし、そのような書換許可を与えないこともできる。
以上のようにして、第1動作部4aを、操作者の時刻設定指示が反映されない正確な第1時刻情報に従って動作させることができ、第2動作部4bを、操作者の意向が反映された第2時刻情報に従って動作させることができる。更に、第2動作部4bは、第2時刻情報が維持管理されていない間は第1時刻情報に従って動作するため、その場合は、第2動作部4bを、操作者の時刻設定指示が反映されない正確な第1時刻情報に従って動作させることができる。
【0053】
<別実施形態>
<1>
上記実施形態において、第1時刻を基準時刻に合わせて修正する場合、第2時刻も同様に修正してもよい。つまり、時刻管理部3は、第1維持管理処理において第1時刻に対して行った時刻の修正と同じ時間幅の修正を第2時刻にも自動補正処理を行うように構成してもよい。
【0054】
図7は、別実施形態の電子機器1D(1)の構成を示す図である。図7には、時刻管理部3が、例えば水晶振動子などを発振源として用いる計時機能を備えている状態を示している。そして、時刻管理部3は、第1時刻(第1時刻情報)を進めるため、及び、第2時刻(第2時刻情報)を進めるために、その計時機能を共用する。このように、計時機能が共用されているため、第1時刻及び第2時刻には同程度の遅れ又は進みが発生する可能性がある。
【0055】
図8は、第2時刻情報を維持管理する第2維持管理処理を説明するフローチャートである。図示するように、工程#40において時刻管理部3は、操作者から時刻設定指示を受け付けたか否かを判定する。そして、時刻管理部3は、操作者から時刻設定指示を受け付けた場合には工程#41に移行し、操作者から時刻設定指示を受け付けていない場合には工程#42に移行する。
【0056】
工程#41において時刻管理部3は、時刻設定指示に対応する第2時刻情報を記憶する、即ち、第2時刻を操作者から受け付けた時刻設定指示に応じて修正する。その結果、第2時刻は、操作者が指示した時刻と同じ時刻に設定されて記憶される。
【0057】
次に、工程#42において時刻情報管理部は、第1時刻情報が修正されたか否かを判定する。そして、時刻管理部3は、第1時刻情報が修正された場合には工程#43に移行し、第1時刻情報が修正されていない場合にはこのフローチャートの最初にリターンする。
【0058】
工程#43において時刻情報管理部は、第1維持管理処理において第1時刻に対して行った時刻の修正と同じ時間幅の修正を第2時刻にも自動補正処理を行う。このように、時刻管理部3の計時機能が正確でない場合に、時刻管理部3が維持管理している第1時刻及び第2時刻に遅れ又は進みが発生したとしても、第1時刻は、基準時刻に応じて所定のタイミングで修正され、第2時刻は、自動補正処理によって修正される。
【0059】
<2>
上記実施形態では、本発明の電子機器1の構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
例えば、第1動作部4a及び第2動作部4bの具体例は上記実施形態で説明したものに限定されず、適宜設定可能である。
【0060】
<3>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、動作部が用途に応じて適切な時刻に従って動作できる電子機器に適用できる。
【符号の説明】
【0062】
1(1A,1B,1C) 電子機器
2 受信部
3 時刻管理部
3a 時間差記憶部
4 動作部
5 入力受付部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8