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特許7482834打継型枠の施工方法及びコンクリート部材の構築方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】打継型枠の施工方法及びコンクリート部材の構築方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/02 20060101AFI20240507BHJP
   E04G 9/10 20060101ALI20240507BHJP
   E04G 9/00 20060101ALI20240507BHJP
【FI】
E04G21/02 103A
E04G9/10 105
E04G9/10 101B
E04G9/00 101
E04G9/00 102
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021098024
(22)【出願日】2021-06-11
(65)【公開番号】P2022189448
(43)【公開日】2022-12-22
【審査請求日】2023-09-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一
(74)【代理人】
【識別番号】100174609
【弁理士】
【氏名又は名称】関 博
(72)【発明者】
【氏名】中村 和成
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-514061(JP,A)
【文献】特開2005-273244(JP,A)
【文献】特開2020-111941(JP,A)
【文献】特開昭51-84812(JP,A)
【文献】特開2018-199940(JP,A)
【文献】特開2017-096061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G9/00-21/10
25/00-25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート部材の打継部に設置される打継型枠の施工方法であって、
打設後のコンクリートを養生する際に前記打継型枠近傍に生じる温度以下で硬化する熱可塑材を軟化させる加熱工程と、
軟化させた前記熱可塑材を所望する形状に沿って配置された当て板に沿って積層配置することでコンクリート部材の形成面に沿った形状を形成する形状形成工程と、を有することを特徴とする打継型枠の施工方法。
【請求項2】
前記熱可塑材の積層配置は、一般型枠材に隣接して成され、前記打継型枠は、前記熱可塑材と前記一般型枠材との組み合わせにより構成することを特徴とする請求項1に記載の打継型枠の施工方法。
【請求項3】
前記熱可塑材の積層配置は、前記打継型枠を貫通する配筋の周囲に成されることを特徴とする請求項2に記載の打継型枠の施工方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の打継型枠の施工方法を用いて構成した打継型枠を含む型領域にコンクリートを打設する打設工程と、
前記コンクリートが硬化した後、前記打継型枠を加熱することで前記熱可塑材を軟化させて脱型する脱型工程と、を有することを特徴とするコンクリート部材の構築方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物の構築に係り、特に打継を要する梁や床などの水平部材を構築する際に好適な型枠の施工方法、及びこの施工方法を用いたコンクリート部材の構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリート造建物を構築する場合、躯体の各所に、水平・垂直の打継ぎができる。梁のコンクリートを打継ぐ場合、ラス金網やベニア板を切ったバラ板などで打継型枠を製作するのが通常であるが、配筋に合わせて現場で加工する必要があるため、組立・解体に手間と時間が掛かっている。特許文献1には、打設用の型枠に中空材を用いることで打設されたコンクリートを養生する際の温度管理を容易化し、躯体品質の向上を図る事が記載されているが、上記のような打継時の問題に関しては触れていない。
【0003】
ラス型枠やバラ板型枠などですき間からのノロ漏れを完全に防止する事は難しく、ノロやレイタンスが残存すると脆弱な面(層)が形成され、構造上の弱部になる恐れがある。このような打継部の不具合に起因して漏水が起こったり、梁下部のコンクリートが剥落する事故が発生し、躯体品質トラブルの原因になっている。特許文献2には、打継時における仕切りとして、配筋に合わせた貫通孔を設けたものが開示されている。こうした仕切板を用いる事で、打継用の仕切りを配置する際の労力は軽減することができると考えられるが、貫通孔と配筋との間には少なからず隙間が生じてしまうため、上述したようにノロ漏れを完全に防止する事は難しい。
【0004】
なお、特許文献3には、型枠材として熱可塑材を採用する事が記載されているが、流し込みにより形状形成を行うため、母材の無い打継型枠には適用する事が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018-3355号公報
【文献】特開2015-158073号公報
【文献】特開2000-185310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、上記問題を解決し、打継面からのノロ漏れを防止することができ、かつ打継型枠の設置、組立のための労力を軽減することのできる打継型枠の施工方法、及びこの施工方法を用いたコンクリート部材の構築方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る打継型枠の施工方法は、コンクリート部材の打継部に設置される打継型枠の施工方法であって、打設後のコンクリートを養生する際に前記打継型枠近傍に生じる温度以下で硬化する熱可塑材を軟化させる加熱工程と、軟化させた前記熱可塑材を所望する形状に沿って配置された当て板に沿って積層配置することでコンクリート部材の形成面に沿った形状を形成する形状形成工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、上記のような特徴を有する打継型枠の施工方法において前記熱可塑材の積層配置は、一般型枠材に隣接して成され、前記打継型枠は、前記熱可塑材と前記一般型枠材との組み合わせにより構成することを特徴とする。このような特徴を有する事によれば、熱可塑材単体で打継型枠を構成する場合に比べ、短時間で打継型枠を構成することが可能となる。
【0009】
さらに、上記のような特徴を有する打継型枠の施工方法において前記熱可塑材の積層配置は、前記打継型枠を貫通する配筋の周囲に成されることを特徴とする。このような特徴を有する事によれば、ノロ漏れが予見される部位を効率的に塞ぐ事ができる。
【0010】
また、上記目的を達成するためのコンクリート部材の構築方法は、上記打継型枠の施工方法を用いて構成した打継型枠を含む型領域にコンクリートを打設する打設工程と、前記コンクリートが硬化した後、前記打継型枠を加熱することで前記熱可塑材を軟化させて脱型する脱型工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
上記のような特徴を有する打継型枠の施工方法によれば、打継面からのノロ漏れを防止することができ、躯体品質を向上させることができる。また、打継型枠の設置、組立のための労力を軽減することもできる。
【0012】
また、上記のような特徴を有するコンクリート部材の構築方法によれば、打継面からのノロ漏れに起因した剥落を防ぐ事ができ、製品としての品質向上を図る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】梁を構成する際の型枠に、打継型枠を配置した状態の斜視図である。
図2】梁を構成する際の型枠に、打継型枠を配置した状態の側面図である。
図3】当て板を用いて底型枠から熱可塑材を積層する初期状態を示す図である。
図4】当て板を用いて底型枠から熱可塑材を積層する中期状態を示す図である。
図5】打継型枠により仕切った領域にコンクリートを打設した状態を示す図である。
図6】熱可塑材により構成した打継型枠を撤去した状態を示す図である。
図7】熱可塑材により構成した打継型枠を木製の支持材により支持した状態でコンクリートを打設する様子を示す図である。
図8】熱可塑材により構成した打継型枠を鉄筋製の支持材により支持した状態でコンクリートを打設する様子を示す図である。
図9】打継型枠を構成するための熱可塑材を捨て板に沿って配置する場合の例を示す図である。
図10】打継型枠を熱可塑材と一般型枠材との組み合わせにより構成する場合において、下部配筋部分に熱可塑材を積層配置している状態を示す図である。
図11】打継型枠を熱可塑材と一般型枠材との組み合わせにより構成する場合において、積層配置した熱可塑材の上部に一般型枠材を配置した状態を示す図である。
図12】打継型枠を熱可塑材と一般型枠材との組み合わせにより構成する場合において、上部配筋部分に熱可塑材を積層配置している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の打継型枠の施工方法、及びコンクリート部材の構築方法に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態では一例として、梁を構成する際の打継型枠についての例を示すこととする。
【0015】
[第1実施形態]
まず、図1から図6を参照して第1実施形態に係る打継型枠の施工方法、及びコンクリート部材の構築方法について説明する。なお、図面において図1は、梁を構成する際の型枠に、打継型枠を配置した状態の斜視図であり、図2は、同側面図である。また、図3は、当て板を用いて底型枠から熱可塑材を積層する初期状態を示す図であり、図4は、同中期状態を示す図である。また、図5はコンクリートを打設した状態を示し、図6は、熱可塑材により構成した打継型枠を撤去(脱型)した状態を示す図である。
【0016】
本実施形態に係る打継型枠10は、図1に示すように梁を構成する主筋50と肋筋52、及びその他の配筋(例えば腹筋(不図示))の周囲に配置された底型枠54と側壁型枠56によって覆われた型枠内に配置される型枠である。本実施形態に係る打継型枠10は、熱可塑材によって構成され、底型枠54と側壁型枠56とによって覆われた型枠内に、主筋50等の配筋を貫通させる壁面を構成するように配置される。以下、このような構成の打継型枠10の施工方法、並びにこの施工法によって構成した打継型枠10を利用したコンクリート部材58(図6参照)の構築方法について説明する。
【0017】
[加熱工程]
まず、熱可塑材12を加熱して軟化させる。熱可塑材12の軟化温度は、打設後のコンクリート58a(図5参照)を養生する際に、打継型枠10の近傍に生じる温度以下で硬化する特性を持つものであれば良い。また、軟化とは、単体で立体形状を保ちつつ、力を加えられる事により容易に変形する程度の硬さであれば良い。なお、軟化温度は、熱可塑材12の特性に応じて、適宜温度制御すれば良い。
【0018】
熱可塑材12としては、硬化時の硬度が比較的高いポリアミド(PA)や、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、EVA樹脂(EVAC)、PET樹脂(PET)などの熱可塑性プラスチックのうちの熱可塑性樹脂と呼ばれるものの他、硬化時にも弾性を持つ熱可塑性エラストマー(例えばスチレン系(ABC)、オレフィン系(TPO)、塩ビ系(TPVC)、ウレタン系(PU))なども含むものとする。また、市販されている具体的な製品としては、例えば(株)ティーファブワークスの手びねりプラスチックや、JXE JXOの手びねりプラスチック おゆまる、workplusのやわらかプラスチック、ぴぴっとの自由工作 固まるプラ、などを挙げることができる。
【0019】
[形状形成工程]
次に、軟化させた熱可塑材12を積層配置して打継型枠10を構成する。熱可塑材12の積層配置は、図3図4に示すように、コンクリート58aを打設する側に配置された当て板14の板面に沿うように成される。具体的には、図3に示すように、まず、当て板14を配置して軟化させた熱可塑材12を底型枠54と当て板14に沿って配置する。また、幅方向両端部においては、側壁型枠56にも密接させるように配置する。これにより、底型枠54や側壁型枠56と熱可塑材12が密接し、打継型枠10の下部や側面に隙間が生じる事を防ぐ事ができる。よって、隙間からのノロ漏れを防止することができる。
【0020】
同様にして、下段に配置した熱可塑材12の上部に、当て板14の板面に沿うようにして熱可塑材12を積層配置する。このようにして、打継型枠10として必要とされる高さまで、熱可塑材12を積層配置して打継型枠10を構成する。ここで、当て板14の高さが足らなくなった場合には、図4に示すように、当て板14の位置を上側にずらせば良い。なお、当て板14の幅(高さ)を小さくすることで、熱可塑材12との密接面積が小さくなり、熱可塑材12から小さな力で剥がすことができるようになる。
【0021】
[打設工程]
熱可塑材12による打継型枠10を構成した後、当て板14を配置して面出しをした側の領域、すなわち打継型枠10を含む型領域にコンクリート58aを打設する(図5参照)。
【0022】
[脱型工程]
打設したコンクリート58aが硬化した後、打継型枠10を加熱し、脱型する。本実施形態に係る打継型枠10は、熱可塑材12により構成されているため、加熱により軟化し、コンクリート部材58の表面との密接状態が解消され、容易に脱型することが可能となる。
【0023】
[作用・効果]
このようにして打継型枠10を施工した場合、打継型枠10を構成する熱可塑材12を底型枠54や側壁型枠56、及び主筋50等の配筋に密接させることが可能となる。このため、打継面からのノロ漏れを防止することができる。よって、構築されたコンクリート部材58の品質(建物であれば躯体品質)を向上させることができる。さらに、型枠材に対する穴あけや調整等の必要が無いため、打継型枠10の設置、組立のための労力を軽減することもできる。また、熱可塑材12は、加熱により軟化、溶融させることができるため、型枠材として再利用することも可能となる。
【0024】
[応用例]
上記実施形態では、打継型枠10は熱可塑材12単体で壁面を構成し、これを型枠として利用するように記載した。しかしながら、コンクリート58aを打設する際の充填圧が高い場合には、図7に示すように、木材等により構成される支持材16を配置し、熱可塑材12により構成されている打継型枠10を支えるようにしても良い。また、支持材16は、図8に示すように、鉄筋など、木材以外の部材により構成しても良いことは言うまでも無い。
【0025】
また、熱可塑材12の積層配置を行うにあたっては、図9に示すように、熱可塑材12を介して当て板14と反対側に捨て板18を配置し、当て板14と捨て板18の間に熱可塑材12を積層配置していくようにしても良い。このような方法を採用することで、熱可塑材12を効率良く積層することができると共に、打継型枠10の厚みを均等化することもできる。
【0026】
また、上記実施形態では、打継型枠10のコンクリート58a打設側側面は、平坦面であるように示している。しかしながら、当て板14における熱可塑材12との当接面に凹凸を設けることで、熱可塑材12を積層配置して構成される打継型枠10の打設側側面に凹凸を構成するようにしても良い。
【0027】
また、熱可塑材12は、加熱により軟化するため、打継型枠10を構成した後、再加熱することで部分的に軟化させ、打設側側面に加工を施すようにしても良い。具体的には、凹凸板を押し付けたり、目くしなどによるくし引きすることで、凹凸面を形成するというものである。打継型枠10の打設側側面に凹凸面を構成することで、コンクリート部材58の打継面に凹凸が表れる。これにより接合不良を抑制することができるようになる。
【0028】
[第2実施形態]
次に、図10から図12を参照して第2実施形態に係る打継型枠の施工方法について説明する。本実施形態に係る打継型枠の施工方法も、その基本的な工程は、第1実施形態に係る施工方法と同様である。
【0029】
本実施形態に係る施工方法では、熱可塑材12と一般型枠材20とを組み合わせて打継型枠10を構成するという点が、上記実施形態に係る施工法と異なる。ここで、一般型枠材20とは、バラ板などの板状材を基本とし、ラス網やエアフェンスなども含むものとする。
【0030】
本実施形態に係る打継型枠10の施工方法では、熱可塑材12を積層配置していく形状形成工程において、主筋50などの配筋が貫通する部分以外の部分に一般型枠材20を配置するという方法を採る。すなわち、図10に示すように、当て板14をガイドとして熱可塑材12を積層配置する。主筋50などの配筋が無い位置まで熱可塑材12を積層配置した後、図11に示すように、熱可塑材12の上部に一般型枠材20を配置する。ここで、一般型枠材20と熱可塑材12との間に隙間が生じないように、一般型枠材20の端部に熱可塑材12を盛るように配置すると良い。さらに、主筋50等の配筋が存在する部位では、図12に示すように、一般型枠材20の上部に熱可塑材12を積層配置することで、配筋との間に隙間を生じさせないようにして、打継型枠10を構成する。なお、図には示していないが、側壁型枠56と、一般型枠材20との隣接部にも、熱可塑材12を配置することが望ましい。
【0031】
このような方法を採用した場合、一般型枠材20と熱可塑材12は隣接して密接状態とすることができる。よって、両者の間に隙間を生じさせないようにすることができる。また、主筋50などの配筋が打継型枠10を貫通する部分には熱可塑材12が配置され、配筋に密接した状態を構成することができる。このため、配筋等の貫通部や、隣接配置部からのノロ漏れを防ぐことがきる。
【0032】
また、板状の一般型枠材20を利用することで、熱可塑材12を積層配置する手間を省く事ができ、打継型枠10を構成する際の労力の軽減、及び時間の短縮を図る事が可能となる。なお、このような方法を採用した場合であっても、支持材16(図7図8参照)や捨て板18(図9参照)を用いる事ができることは言うまでも無い。
【0033】
なお、一般型枠材20と熱可塑材12を組み合わせて打継型枠10を構成する場合には、打継型枠10を貫通する配筋の周囲にのみ熱可塑材12を配置するようにしても良い。このような方法を採用した場合、コンクリート58aのノロ漏れが予見される部位を効率的に塞ぐ事ができるからである。
【産業上の利用可能性】
【0034】
上記実施形態では、打継型枠の施工方法の適用対象として、梁を形成する場合の例を挙げている。しかしながら、本発明に係る打継型枠の施工方法は、打継が成される鉄筋コンクリート部材全般に適用することができる。よって、適用対象には、スラブや、壁面なども含まれる。
【符号の説明】
【0035】
10………打継型枠、12………熱可塑材、14………当て板、16………支持材、18………捨て板、20………一般型枠材、50………主筋、52………肋筋、54………底型枠、56………側壁型枠、58………コンクリート部材、58a………コンクリート。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12