(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】外科ステープル留めシステムのための再装填カバー
(51)【国際特許分類】
A61B 17/072 20060101AFI20240507BHJP
【FI】
A61B17/072
(21)【出願番号】P 2021557092
(86)(22)【出願日】2020-03-27
(86)【国際出願番号】 US2020025496
(87)【国際公開番号】W WO2020205643
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2023-03-10
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503000978
【氏名又は名称】アプライド メディカル リソーシーズ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100170634
【氏名又は名称】山本 航介
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイトナー ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】ハンフリース ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ホプキンス ティモシー エム
【審査官】近藤 裕之
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-506829(JP,A)
【文献】特開2014-171866(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0290584(US,A1)
【文献】特表2015-523146(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/072
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科ステープル留めデバイスであって、
細長シャフトと、
再装填カートリッジを受け入れるように構成された再装填支持体を含む顎部アセンブリと、
再装填カートリッジであって、少なくとも1つの突出ボスが横方向外向きにそこから延びる再装填カートリッジと、
前記再装填カートリッジ上に解除可能に位置決め可能な再装填カバーであって、そこから延びる少なくとも1つのスナップ特徴部を含み、各スナップ特徴部が対応する突出ボスと係合可能である前記再装填カバーと、
を含み、
前記少なくとも1つのスナップ特徴部は、
当該少なくとも1つのスナップ特徴部が前記少なくとも1つの突出ボスから手動で係合解除可能ではな
いように、横方向内側に付勢され、
前記再装填支持体への前記再装填カートリッジ及び再装填カバーの設置により、
前記少なくとも1つのスナップ特徴部を横方向外向きに撓ませることにより、前記少なくとも1つのスナップ特徴部を前記再装填カートリッジから前記再装填カバーを解放し、前記少なくとも1つのスナップ特徴部を前記少なくとも1つの突出ボスから解放
し、
前記再装填カバーは、それを貫通するかつ前記少なくとも1つのスナップ特徴部に対応する少なくとも1つの開口を含み、該少なくとも1つの開口は、それを通してツールを受け入れて該少なくとも1つのスナップ特徴部を前記少なくとも1つの突出ボスから選択的に解除するように構成されている、
ことを特徴とする外科ステープル留めデバイス。
【請求項2】
前記再装填支持体は、そこに形成された少なくとも1つの解除凹部を含み、該少なくとも1つの解除凹部は、前記再装填カートリッジが該再装填支持体に着座された時に前記少なくとも1つのスナップ特徴部に係合して該スナップ特徴部を前記突出ボスから解放するように位置決めされ、かつそのように構成されることを特徴とする請求項1に記載の外科ステープル留めデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つのスナップ特徴部は、前記再装填カバーから端部まで延びるアーム部材と該端部で該アーム部材から横方向内向きに延びるラッチ歯とを含む少なくとも1つのラッチアームを含み、該ラッチ歯は、前記再装填支持体への前記再装填カートリッジの設置時に該ラッチ歯を横方向外向きに変位させるために前記解除凹部に係合するように位置決めされた解除面を有することを特徴とする請求項2に記載の外科ステープル留めデバイス。
【請求項4】
前記再装填カートリッジは、ステープルポケットの複数の長手方向に延びる列と、該ステープルポケットの複数の列のうちの2つの隣接する列の間を長手方向に延びるブレードチャネルとを含む上面を含み、前記再装填カバーは、該再装填カバーが該再装填カートリッジ上に位置決めされて該ブレードチャネルに位置決め可能な位置合わせフィンを含むことを特徴とする請求項1に記載の外科ステープル留めデバイス。
【請求項5】
前記再装填カバーは、該再装填カバーが前記再装填カートリッジ上に位置決めされて該再装填カートリッジの前記上面に接触することを特徴とする請求項4に記載の外科ステープル留めデバイス。
【請求項6】
前記再装填カートリッジは、近位端から遠位端までほぼ長手方向に延び、
前記突出ボスは、前記遠位端に位置決めされる、
ことを特徴とする請求項1に記載の外科ステープル留めデバイス。
【請求項7】
各ラッチアームが、横方向内向きに付勢されることを特徴とする請求項
3に記載の
外科ステープル留めデバイス。
【請求項8】
前記再装填カバーから下向きに延びる複数の案内タブを更に含むことを特徴とする請求項
1に記載の
外科ステープル留めデバイス。
【請求項9】
前記
再装填カートリッジは、前記
再装填カートリッジの外側面のうちの少なくとも1つに沿って延びて複数の凹部がそこに形成された横方向レールを含み、
前記複数の案内タブの各々が、前記複数の凹部のうちの対応する凹部に係合するように構成される、
ことを特徴とする請求項
8に記載の
外科ステープル留めデバイス。
【請求項10】
各案内タブが、スナップ式結合で前記対応する凹部と係合可能な先端部材を含むことを特徴とする請求項
9に記載の
外科ステープル留めデバイス。
【請求項11】
前記複数の案内タブは、
前記少なくとも1つのスナップ特徴部に隣接する1対の遠位案内タブと前記再装填カバー
の近位端での1対の近位案内タブとを含むことを特徴とする請求項
8に記載の
外科ステープル留めデバイス。
【請求項12】
外科ステープラーの再装填支持体に再装填カートリッジを設置する方法であって、
前記外科ステープラーが、再装填支持体を含む顎部アセンブリを含み、再装填カートリッジが、それに係合された再装填カバーを含む、
前記再装填カートリッジの近位端を前記再装填支持体の近位端の中に位置決めする段階と、
前記再装填カートリッジの遠位端に隣接する突出ボスを、前記再装填支持体の係合ノッチの中に前進させ、これにより、該係合ノッチが
、前記再装填カバーのスナップ特徴部を横方向内側に付勢された位置から横方向外側に撓ませて前記再装填カバーの
前記スナップ特徴部を解除して該再装填カートリッジから該再装填カバーを分離させる段階と、
前記スナップ特徴部が解除された状態で前記再装填カバーを取り外す段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記再装填カートリッジ
からステープルを発射する段階と、
前記再装填カートリッジを前記再装填支持体から取り外す段階と、
を更に含むことを特徴とする請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
第2の再装填カバーがそれに係合された第2の再装填カートリッジを提供する段階と、
前記第2の再装填カートリッジの近位端を前記再装填支持体の近位端の中に位置決めする段階と、
前記第2の再装填カートリッジの前記遠位端に隣接する第2の突出ボスを、前記再装填支持体の係合ノッチの中に前進させ、これにより、該係合ノッチが前記第2の再装填カバーの第2のスナップ特徴部を解除して該第2の再装填カートリッジから該第2の再装填カバーを分離する段階と、
前記第2のスナップ特徴部が解除された状態で前記第2の再装填カバーを取り外す段階と、
を更に含むことを特徴とする請求項
13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願への相互参照〕
この出願は、引用によって本明細書にその全体が組み込まれている2019年3月29日出願の「外科ステープル留めシステムのための再装填カバー」という名称の米国仮特許出願第62/826,194号に対する優先権及びその利益を主張するものである。
【0002】
本出願は、一般的に外科閉塞器具に関し、より具体的には、取り外し可能カバーを用いた再装填を有する外科ステープラーに関する。
【背景技術】
【0003】
外科ステープラーは、組織を近づけて又は締めつけて、締めつけられた組織を互いにステープル留めするのに使用される。従って、外科ステープラーは、組織が適正に位置決めされて捕捉されることを保証し、かつ組織を通してステープルを駆動するための機構を有する。その結果、これは、例えば、締めつけられた組織の適正なステープル留めを提供するために複雑な機構と共に複数のトリガ及びハンドルを生成した。これらの複雑な機構により、外科ステープラーは、製造負担の増大、並びにデバイス故障及びユーザに対する混乱の潜在的な原因を有する可能性がある。すなわち、複雑な機構なしの締めつけられた組織の確実なステープル留めが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第9,668,732号明細書
【文献】米国特許出願第15/485,620号明細書
【文献】米国特許出願第15/486,227号明細書
【文献】米国特許出願第15/486,008号明細書
【文献】米国特許出願第16/287,748号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外科ステープラーは、単一手術手順内で複数のカートリッジをステープラーと共に使用することができるように交換可能な再装填カートリッジを更に含む可能性がある。外科ステープラーに使用するための初期及び各その後の再装填カートリッジの適正な配置を容易にするために再装填カートリッジに対する更なる改善が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある一定の実施形態では、外科ステープル留めデバイスを本明細書に提供する。外科ステープル留めデバイスは、細長シャフト、顎部アセンブリ、再装填カートリッジ、及び再装填カバーを含む。顎部アセンブリは、再装填カートリッジを受け入れるように構成された再装填支持体を含む。再装填カバーは、再装填カートリッジ上に解除可能に位置決め可能である。再装填カートリッジは、そこから横方向外向きに延びる少なくとも1つの突出ボスを含む。再装填カバーは、そこから延びる少なくとも1つのスナップ特徴部を含み、各スナップ特徴部は、対応する突出ボスと係合可能である。少なくとも1つのスナップ特徴部は、少なくとも1つの突出ボスから手動で係合解除可能ではない。再装填支持体への再装填カートリッジ及び再装填カバーの設置は、少なくとも1つの突出ボスから少なくとも1つのスナップ特徴部を係合解除する。
【0007】
ある一定の実施形態では、外科ステープラーのための再装填カートリッジアセンブリを本明細書に提供する。再装填カートリッジアセンブリは、カートリッジ本体及び再装填カバーを含む。カートリッジ本体は、近位端から遠位端まで延びるほぼ細長のプロファイルを有する。カートリッジ本体は、上側組織接触面及び1対の外側面を含む。上側組織接触面は、そこに形成された複数の列のステープルポケットと、近位端で上面から上向きに突出する少なくとも1つの着座ボスとを有する。外側面の対の各々は、カートリッジ本体の遠位端で横方向外向きに延びる突出ボスを含む。再装填カバーは、上面上に取り外し可能に位置決め可能である。再装填カバーは、ほぼ平面の構成及び近位端から遠位端まで延びるほぼ細長のプロファイルを有する。再装填カバーは、その遠位端から下向きに延びる1対のラッチアームを含む。ラッチアームの各々は、再装填カバーが手動で取り外し可能ではないように再装填カバーをカートリッジ本体の上面に対して保持するために対応する突出ボスと係合可能である。
【0008】
ある一定の実施形態では、再装填支持体に再装填カートリッジを設置する方法を本明細書に提供する。外科ステープラーは、再装填支持体を含む顎部アセンブリを含み、再装填カートリッジは、それに係合された再装填カバーを含む。本方法は、再装填カートリッジの近位端を再装填支持体の近位端の中に位置決めする段階を含む。本方法は、再装填カートリッジの遠位端に隣接する突出ボスを再装填支持体の係合ノッチの中に係合ノッチが再装填カバーのスナップ特徴部を解除するように前進させる段階を更に含む。本方法は、スナップ特徴部が解除された状態で再装填カバーを取り外す段階を更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】顎部が開放構成にある外科ステープル留めデバイスの実施形態の斜視図である。
【
図2】顎部が開放構成にある
図1の外科ステープル留めデバイスのための再装填シャフトの実施形態の斜視図である。
【
図3】
図1の外科ステープル留めデバイスの顎部アセンブリ、再装填カートリッジ、及び再装填カバーの部分分解斜視図である。
【
図4】
図1の外科ステープル留めデバイスの再装填カートリッジ及び再装填カバーの端面図である。
【
図5】
図4の再装填カートリッジ及び再装填カバーの斜視図である。
【
図6】
図1の外科ステープル留めデバイスの再装填カートリッジ及び再装填カバーが部分的に設置された顎部アセンブリの断面端面図である。
【
図7】
図1の外科ステープル留めデバイスの再装填カートリッジの斜視図である。
【
図8】
図1の外科ステープル留めデバイスの再装填カバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1-2を参照すると、外科ステープル留めデバイスの実施形態が示されている。
図1-3に示すステープル留めデバイスの実施形態は、機械式ハンドルアセンブリ40を含むが、本明細書に説明する再装填カートリッジ及び再装填カバーの様々な態様は、電動式ハンドルアセンブリと共に使用することができる。外科ステープラー10の例示的な実施形態は、細長シャフト20、顎部アセンブリ30、及びハンドルアセンブリ40を含む。本明細書に説明する細長シャフト20及び顎部アセンブリ30の様々な態様は、機械式ハンドルアセンブリ40又は電動式ハンドルアセンブリのいずれかと同義的に使用することができる。
図1は、顎部アセンブリ30が開放構成にある外科ステープラー10を示している。
図2は、細長シャフト20と顎部アセンブリ30が開放構成にある外科ステープラー10の顎部アセンブリ30とを含む取り外し可能再装填シャフトアセンブリを示している。
【0011】
図1及び2を引き続き参照すると、外科ステープラー10の例示的な実施形態は、腹腔鏡手術手順に使用するためのサイズにされ、かつそのように構成することができる。例えば、細長シャフト20及び顎部アセンブリ30は、アクセスポート又はトロカールカニューレを通して手術野の中に導入するようなサイズにされ、かつそのように構成することができる。一部の実施形態では、細長シャフト20及び顎部アセンブリ30は、例えば、8mm未満のような比較的小さい作動チャネル直径を有するトロカールカニューレを通して挿入するようなサイズにされ、かつそのように構成することができる。他の実施形態では、細長シャフト20及び顎部アセンブリ30は、例えば、10mm、11mm、12mm、又は15mmのようなより大きい作動チャネル直径を有するトロカールカニューレを通して挿入するようなサイズにされ、かつそのように構成することができる。他の実施形態では、本明細書に説明する外科ステープラーのある一定の態様は、開腹手術手順に使用するために外科ステープル留めデバイスの中に組み込むことができるように考えられている。
【0012】
図1及び
図2を引き続き参照すると、図示のように、細長シャフト20は、ほぼ管状の部材を含む。細長シャフト20は、近位端22から遠位端24まで延びる。細長シャフト20は近位端22と遠位端24の間を延びる外科ステープラー10の中心長手軸線Lを定める。顎部アセンブリ30及び再装填カートリッジ50は、ほぼ細長の構成を同様に有し、各々は、細長シャフト20と位置合わせされた時に中心長手軸線に沿ってそれぞれの近位端からそれぞれの遠位端まで延びる。
【0013】
図1及び2を引き続き参照すると、例示的な実施形態では、顎部アセンブリ30は、細長シャフト20の遠位端24で細長シャフト20に結合される。顎部アセンブリ30は、第2の顎部32にピボット的に結合された第1の顎部34を含む。
図1-2に示す実施形態では、顎部アセンブリは、中心長手軸線Lに対して連接位置及び中心長手軸線Lに対して位置合わせ位置に顎部アセンブリを選択的に位置決めすることができるように細長シャフトに連接可能に結合される。
図1のハンドルアセンブリは、連接ノブ190と、連接範囲を通して細長シャフトアセンブリの顎部アセンブリの連続的に選択可能な連接を提供するように構成された連接機構とを含む。初期構成では、第2の顎部32は、そこに位置決めされた再装填カートリッジ50内に位置決めされた複数のステープルを含む。すなわち、第2の顎部32は、再装填支持体を定める。
【0014】
図1及び2を引き続き参照すると、例示的な実施形態では、顎部アセンブリ30は、細長シャフト内で長手方向に摺動可能な作動部材又は梁により開放構成(
図1)から閉鎖構成、ステープル留め構成まで作動させることができる。初期位置では、梁は、細長シャフト20の遠位端24に位置決めすることができる。初期位置の梁により、第1の顎部34は、顎部アセンブリ30が開放構成になるように第2の顎部32から離れるようにピボット回転される。第2の顎部32は、細長シャフトの遠位端から延びる細長構成を有する。作動梁は、長手軸線Lに沿って遠位への作動部材又は梁の平行移動時に第1の顎部34に係合する。第1の距離だけ初期位置から遠位への作動梁の平行移動は、開放構成から閉鎖構成まで顎部アセンブリを作動させることができる。顎部アセンブリ30が閉鎖構成にある状態で、作動梁を第1の距離だけ近位に戻して顎部アセンブリ30を開放構成に戻すことができる。第1の距離だけ遠位に過ぎた作動梁の更に別の平行移動が第2の顎部32から複数のステープル36を配備するように、作動梁の遠位端は、第2の顎部32からステープルを配備するように構成されたステープルスライダを前進させることができる。
【0015】
図1-3を参照すると、例示的な実施形態では、ハンドルアセンブリは、細長シャフト20の近位端22で細長シャフト20に結合される。図示のように、ハンドルアセンブリ40は、固定ハンドル42及び固定ハンドル42にピボット的に結合された可動ハンドル44又はトリガを定めるハウジングを備えたピストルグリップ構成を有する。他の実施形態では、本明細書に説明する態様を含む外科ステープラーデバイスは、例えば、はさみグリップ構成又はインライン構成のような他の構成を備えたハンドルアセンブリを有することができるように考えられている。ハンドルアセンブリ40は、可動ハンドル44の移動に応答して作動シャフトを選択的に前進させるように構成された作動機構を収容し、初期開放位置から顎部アセンブリを閉じるように開閉行程で第1の距離だけ、及びステープルを発射するように発射行程で第1の距離を超えて第2の距離だけ細長シャフト内で作動梁を作動させ、第2の距離及び第1の距離だけ初期位置まで作動梁を戻す。ある一定の実施形態では、ハンドルアセンブリ上の摺動セレクタ72は、ハンドルアセンブリが開閉行程又は発射行程で顎部アセンブリを作動させるように作動するか否かをユーザが選択することを可能にすることができる。ハンドルアセンブリ及び関連の作動機構の様々な実施形態は、「長手回転可能シャフトを備えた作動機構を有する外科ステープラーハンドルアセンブリ」という名称の米国特許第9,668,732号明細書及び「連接機構を有する外科ステープラー」という名称の2017年4月12日に出願の米国特許出願第15/485,620号明細書に開示されており、これらの両方は引用によってその全体が本明細書に組み込まれている。
【0016】
図1-3を引き続き参照すると、一部の実施形態では、外科ステープラー10は、使い捨て再装填カートリッジ50に位置決めされた複数のステープルを含むことができ、一方でハンドルアセンブリ40及び細長シャフト20は、手術手順内で複数のステープル再装填カートリッジを用いて再利用されるように構成される。外科ステープラーは、再装填カートリッジが顎部アセンブリに存在しない場合又は部分的に又は完全に発射された再装填カートリッジが顎部アセンブリに存在する場合に、ユーザに警告して患者の安全性を高めるようにハンドルアセンブリの機能性を制限することができる1又は2以上の把持及び発射ロックアウト機構を含むことができる。ある一定の実施形態では、再装填カートリッジ50内の平行移動可能なそり又はスライダのようなステープル配備部材は、ステープル配備部材が顎部アセンブリの近位位置にあり、未発射再装填カートリッジが外科ステープラー10に存在することに対応する時に、1又は2以上のロックアウト機構を無効にすることができる。
【0017】
図1を参照すると、ハンドルアセンブリ40は、その遠位端にカプラ46を含む。カプラ46は、外科ステープラー10の細長シャフト20に係合するようになっている。カプラ46は、ハンドルアセンブリ40を細長シャフト20に取り外し可能に結合することができる外側コネクタとハンドルアセンブリ42の作動シャフト42を細長シャフト20の作動部材に取り外し可能に結合することができる内側コネクタとを有するバイオネット接続を有することができる。従って、外科ステープラー10は、ハンドルアセンブリ40を手術手順中に複数の使い捨てシャフト及び/又は再装填カートリッジを用いて再利用することができるように構成することができる。他の実施形態では、ハンドルアセンブリ及び細長シャフトの何らかの部分は、再利用可能とすることができ、一方で細長シャフト及び顎部アセンブリの残余は、使い捨てカートリッジを定めるように考えられている。ある一定の他の実施形態では、ハンドルアセンブリ及び細長シャフトは、再利用可能とすることができ、一方で顎部アセンブリは、使い捨てカートリッジを定める。更に他の実施形態では、複数のステープルを収容するに顎部インサートが、使い捨てカートリッジを定めることができ、一方で外科ステープラーの残余は再利用可能である。
【0018】
上述のように、本明細書に説明する細長シャフト、顎部アセンブリ、再装填カートリッジ、及び再装填カバーは、電動式ステープラーハンドルアセンブリと共に使用することもができる。電動式ハンドルアセンブリ及び関連の作動機構の様々な実施形態は、「外科ステープラーのための再装填シャフトアセンブリ」という名称の2017年4月12日に出願の米国特許出願第15/486,227号明細書、「電動式ハンドルを有する外科ステープラー」という名称の2017年4月12日に出願の米国特許出願第15/486,008号明細書、及び「電動式ハンドルを有する外科ステープラー」という名称の2019年2月27日に出願の米国特許出願第16/287,748号明細書に開示されており、これらの全ては、引用によってその全体が本明細書に組み込まれている。
【0019】
図3を参照すると、細長シャフト20の顎部アセンブリのそれぞれの図は、第2の顎部32から取り外された再装填カートリッジ50及び再装填カバー150と共に示されている。図示のように、再装填カバー150は、再装填カートリッジ50の上に載っており、再装填カートリッジ50は、第2の顎部32によって定められた再装填支持体に位置決め可能である。本明細書で更に説明するように、再装填カバー152は、再装填カートリッジ50上の対応する1又は2以上の突起又はボス52と係合可能な1又は2以上のスナップ特徴部152を含むことができる。スナップ特徴部152及びボス52は、再装填カートリッジ50が適正に位置決めされて第2の顎部32内に着座する時に、第2の顎部32に形成された係合ノッチ132又は解除凹部と位置合わせ可能である。例示的な実施形態では、再装填カートリッジ50は、そこに配置された複数のステープルを含み、各ステープルは、再装填カートリッジの本体を通して形成されたそれ自体のステープルポケットに位置決めされる。例示的な実施形態では、ステープルポケットは、複数の長手方向に延びる列に配置される。再装填カートリッジ50の上面は、ある一定の実施形態では、実質的に平面とすることができる組織接触面を定める。再装填カートリッジは、そこに形成されたブレードチャネルを更に含む。図示のように、ブレードチャネルは、ブレードチャネルを通る切断ブレードの平行移動が、ステープルが発射される時に顎部に位置決めされた組織の中に配備されたステープルの列の間の組織を横に切断するように、ステープルポケットの2つの隣接する列の間を長手方向に延びる。
【0020】
図4-5を参照すると、再装填カートリッジ50、及び再装填カートリッジ50と係合する再装填カバー150の図が示されている。図示のように、再装填カバー150は、再装填カートリッジ50と係合して再装填カートリッジの上面に当接する、接触する、又は隣接して離間する。従って、再装填カバー150は、再装填カートリッジ50の出荷及び搬送中に傷又は損傷を引き起こす可能性がある衝撃から再装填50の組織接触面を保護することができる。望ましくは、再装填カートリッジ50の上面に直接に位置決めされた再装填カバー150により、複数のステープルは、再装填カートリッジ50にステープルポケット内に保持される。従って、顎部アセンブリ内の再装填カートリッジの設置前及び設置中に、複数のステープルは、再装填カートリッジの出荷又は操作中にいずれかの衝撃又は他の振動力によって不注意にこれらの未発射位置から取り除かれる可能性は少ない。
【0021】
図4-5を引き続き参照すると、再装填カバー150は、ユーザが再装填カバーを顎部アセンブリに設置する前に殆ど取り外すことができないと考えられるように手動で容易に取り外し可能ではない方式で再装填カートリッジ上に維持されることが望ましいとすることができる。有利なことに、そのような配置は、再装填カバーを取り外すことができる前にユーザが再装填カートリッジを顎部アセンブリに適正に位置決めして設置することを要求することができる。例示的な実施形態では、再装填カバー150は、再装填カートリッジから突出する対応する少なくとも1つのボス52に係合するように構成された少なくとも1つのスナップ特徴部152を含むことができる。例示的な実施形態では、再装填カバー150は、再装填カバー150の遠位端に隣接して横方向外向きに位置決めされた2つのスナップ特徴部152を含む。他の実施形態では、再装填カバーは、2よりも多いスナップ特徴部を含むことができ、及び/又は再装填カバーの近位端に隣接して位置決めされたスナップ特徴部を含むことができるように考えられている。各スナップ特徴部は、再装填カバーのほぼ平面のカバー面から下向きに延びるアーム154を含む。アーム154は、再装填カバーのカバー面の反対側のその端部に位置決めされたラッチ歯156を含む。スナップ特徴部152は、再装填カートリッジを備えた初期アセンブリ時に、ラッチ歯が再装填カートリッジのカートリッジ本体から横方向に突出ボス52の上を前進することができるように、スナップ特徴部が横方向外向きに撓むように可撓性である。望ましくは、一部の実施形態では、アーム154は、横方向内向きに、すなわち、再装填カバーの長手方向中心線の方向に付勢することができる。一部の実施形態では、アーム154は、アーム154が垂直角度で再装填カバーのカバー面に接合せず、むしろ、各アームの端部がカバー面でアームの反対端の横方向内向きに位置決めされるように僅かに横方向内向き方向に延びることができる。すなわち、これらの実施形態では、再装填カバー150が再装填カートリッジ50上に位置決めされた時に、各ラッチ歯156は、再装填カートリッジの外側面に確実に係合し、容易に手動で取り外し可能ではない。
【0022】
図4-5を引き続き参照すると、ラッチ歯156は、スナップ特徴部152のアーム部材の端部から横方向内向きに延びることができ、ラッチ歯156は、上側又は上面上にラッチ面158及びその下側に先細縁部160を含むことができる。先細縁部160は、先細縁部160が、再装填カートリッジ50への再装填カバー150の初期組立中に再装填カートリッジ50のボス52のような様々な特徴部に係合してアーム154を横方向外向きに撓ませるように、再装填カバーのほぼ平坦な面に対して横断方向範囲を用いて構成される。ラッチ面158は、ボス52の下側の係合面に係合して再装填カートリッジ上に再装填カバー150を維持することができる。外科ステープラーの顎部アセンブリへの再装填カートリッジ50及び再装填カバー150アセンブリの設置及び適正な装着中に、先細縁部160は、以下で更に説明して
図6に示すように顎部アセンブリと係合し、ラッチ面158がボス52の下側係合面と係合し、再装填カバー150が再装填カートリッジ50から分離されるように、スナップ特徴部152を横方向外向きに撓ませることができる。
【0023】
図5を参照すると、各スナップ特徴部152に隣接して再装填カバー150を通して開口162を形成することができる。すなわち、例示的な実施形態では、各開口162は、横方向外向き位置で再装填カバーの遠位端に位置決めすることができる。図示のように、各スナップ特徴部152は、開口162の横方向外向きに位置決めされる。ある一定の実施形態では、再装填カバーは、再装填カートリッジ上の複数の列のステープルポケットを覆うようなサイズにされたほぼ矩形のプロファイルを有することができ、スナップ特徴部は、ほぼ矩形のプロファイルの横方向外向きに位置決めされた横方向延長部及びウイング上に配置することができる。開口162は、各横方向延長部に形成することができる。開口162は、再装填カバー150の局所可撓性部分を提供し、再装填カバー150の本体に対するスナップ特徴部152の撓みを可能にすることができる。これに加えて、開口162は、ユーザがスナップ特徴部152を撓めて、開口162を通して挿入された小さいネジ回しのような手工具で再装填カートリッジ50から再装填カバー150を解除することを可能にすることができる。すなわち、再装填カートリッジとの再装填カバー150のアセンブリは、例えば、ステープルポケットの不注意な露出を防ぐために手動で取り外すことが困難であるとすることができるが、ある一定の事例では、再装填カバーは、手工具の使用を通して取り外すことができる。
【0024】
図6を参照すると、外科ステープラーの実施形態の顎部アセンブリ30の断面端面図が示されている。図示のように、再装填カートリッジ50及び再装填カバー150は、第2の顎部32に位置決めされて部分的に設置される。再装填カートリッジ50を第2の顎部32の再装填支持体に位置決めするために、ユーザは、再装填カートリッジ50の近位端をその近位端で再装填支持体に最初に位置決めする。次に、ユーザは、再装填カートリッジの遠位端を再装填支持体の遠位端の上に下向きにピボット回転させる。第2の顎部32の再装填支持体は、再装填カートリッジを受け入れるようなサイズにされてそのように構成されたチャネルを含むことができる。再装填支持体は、少なくとも1つのボス52及びスナップ特徴部152に対応する少なくとも1つの係合ノッチ132又は解除凹部を含む。再装填カートリッジ50が、カートリッジ本体上のボス52が再装填支持体の係合ノッチ132に着座するように再装填支持体に適正に位置決めされた時に、スナップ特徴部152のラッチ歯156の先細縁部160は、係合ノッチ132の面に係合する。ある一定の実施形態では、係合ノッチ132は、丸くされる又は先細にされてラッチ歯156との係合を容易にすることができる。従って、再装填カートリッジ50が再装填支持体に適正に位置決めされた時に、スナップ特徴部152は、ラッチ歯156のラッチ面158がボス52から係合解除されて再装填カバー150の取り外しを可能にするように横方向外向きに撓む。更に、再装填カートリッジの遠位端が再装填支持体に着座すると、再装填カバー150は、再装填カートリッジから分離される。
図6は、再再装填支持体に対する装填カートリッジ50及び再装填カバー150の更に別の下向き移動がスナップ特徴部152を更に撓ませると考えられるような係合ノッチ132との先細縁部160の初期係合を示している。従って、望ましくは、再装填カートリッジ50の組織接触面は、再装填カートリッジが顎部アセンブリ30の再装填支持体に適正に位置決めされるまで容易に使用のために露出することはできない。外科ステープラー内に再装填カートリッジを適正に設置することができないと、不完全又は不格好なステープル線をもたらす可能性がある。再装填カートリッジが再装填支持体に設置されて再装填カバーが再装填カートリッジから分離されて取り外された状態で、ユーザは、ステープル発射作動を完了することができる。次に、発射した再装填カートリッジは、再装填支持体から取り外すことができ、再装填カートリッジ及び再装填カバーを含む第2の再装填カートリッジアセンブリは、その後の発射作動に使用するために上述のように再装填支持体の中に挿入することができる。
【0025】
図7を参照すると、外科ステープラーの実施形態の再装填カートリッジ50の斜視図が示されている。図示のように、再装填カートリッジ50は、近位端から遠位端まで延びるほぼ細長のプロファイルを有する。再装填カートリッジ50は、上側の組織接触面及び1対の外側面を含む。再装填カートリッジ50の上面は、ブレードチャネルがその間に延びるステープルポケットの複数の長手方向に延びる列を含むことができる。例示的な実施形態では、上面は、再装填カートリッジ50の近位端から上向きに突出する少なくとも1つの着座ボス56を更に含むことができる。着座ボス56は、ステープルが閉じて発射される時に顎部アセンブリの顎部と再装填カートリッジの着座の間の望ましい間隔の維持を容易にすることができる。図示のように、再装填カートリッジは、再装填カートリッジ50の遠位端に隣接する外側面から横方向外向きに延びる突出ボス52を更に含む。再装填カートリッジ50はまた、ボス52の近位の場所で横方向に突出するレール58上に形成された少なくとも1つのノッチ54又は凹部を含むことができる。例示的な実施形態では、再装填カートリッジは、中心長手軸線の周りで実質的に対称であり、各外側面は、突出ボス52及び横方向に突出するレール58を含む。
【0026】
図8-12を参照すると、外科ステープラーの実施形態の再装填カバー150の実施形態の様々な図が示されている。図示のように、再装填カバー150は、再装填カートリッジの上面に当接する、接触する、又はそれに隣接して位置決めされるように構成された第1の面を有するほぼ平面の構成を有する本体を含む。再装填カバーの本体は、再装填カバーの複数の列のステープルポケットを覆うようなサイズにされたほぼ矩形のプロファイルを有する細長構成を有することができる。再装填カバーの本体の近位端は、再装填カートリッジの近位端で着座ボスと接触又は当接するようなサイズにされ、かつそのように構成することができる。本体は、第1の面の反対側の第2の面を更に含む。再装填カバーは、本体のほぼ平坦な面から遠位に延びる凸縁を含む。例示的な実施形態では、凸縁は、本体のほぼ平坦な面によって定められた平面に対して横断方向の平面に沿って遠位に延びることができる。凸縁は、再装填カートリッジの先細遠位端の上に載ってユーザ把持可能遠位先端まで更に遠位に延びるように構成することができる。
【0027】
図8-12を引き続き参照すると、再装填カバー150は、再装填カートリッジ上のボスと係合可能であり、かつ顎部アセンブリに設置された時に解除可能である少なくとも1つのスナップ特徴部152を含む。図示のように、再装填カバー150は、その遠位端で両側の外側縁に隣接するほぼ平坦な面体に対して横断方向に延びる1対のスナップ特徴部152を含む。例示的な実施形態では、スナップ特徴部152の各々は、ラッチ面158及び先細縁部160を備えたラッチ歯156を有するアーム154を含む。再装填カバーは、スナップ特徴部152に隣接して形成された開口162を更に含むことができる。
【0028】
図10-12を参照すると、ある一定の実施形態では、再装填カバーは、スナップ特徴部152の近位の再装填カバー150の本体の外側縁に沿って位置決めされた1又は2以上の案内タブ又は保持タブ164を含むことができる。保持タブ164は、再装填カートリッジ(
図7)の横方向に延びるレール上のノッチ54に係合して再装填カートリッジ50上の再装填カバー150の位置決め及び保持を容易にするように位置決めすることができる。ある一定の実施形態では、案内タブ又は保持タブは、各々、スナップ式結合で再装填カートリッジのレール上の凹部又はノッチ54に係合するように構成された球根状縁部又は横方向内向きに延びるフランジのような先端部材を含むことができる。例示的な実施形態では、再装填カバーは、スナップ特徴部152に隣接してそれに対して近位に位置決めされた1対の遠位保持タブ164と、再装填カバー150の近位端に隣接して及び遠位保持タブの近位に位置決めされた1対の近位保持タブ164とを含む。他の実施形態では、再装填カバーは、例えば、1対の保持タブ又は3対の保持タブのようなより多い又はより少ない保持タブを含むことができる。
【0029】
図11-12を参照すると、ある一定の実施形態では、再装填カバー150は、再装填カバー150の第1の面から下向きに延び、再装填カートリッジのブレードチャネルに配置するように位置決めされたフィン170又は位置合わせフィンを含むことができる。例示的な実施形態では、フィン170は、細長構成を有し、その結果、それは、ブレードチャネル内に長手方向に延びて再装填カートリッジに対して再装填カバーの長手方向に位置合わせされた向きを維持することができる。他の実施形態では、フィン170は、短縮した長さを有することができ、再装填カートリッジのブレードチャネルに位置決め可能なポスト又はアームを含むことができる。フィン170は、再装填カバー150が再装填カートリッジ50上に位置決めされた時に、フィン170の近位端が再装填カートリッジ内のそり又はスライダのようなステープル配備機構の遠位移動を防止するように位置決めすることができる。すなわち、望ましくは、再装填カバーのフィン170は、顎部アセンブリ内の再装填カートリッジの設置前のステープル配備機構の遠位移動を防止することができる。ステープル配備機構又はスライダが再装填カートリッジ50の設置前に遠位に平行移動することになった場合に、更にある一定の事例では、未発射カートリッジは、ステープル留めアセンブリに含めることができる様々な発射再装填ロックアウト機構を無効にしない。ある一定の実施形態では、発射再装填ロックアウト機構は、ステープラーの発射部材に隣接して位置決めされたロックアウトレバーを含むことができ、フィン170は、ステープル配備機構をロックアウトレバーに係合する位置に維持することができる。すなわち、望ましくは、再装填カバー150は、未発射再装填カートリッジによるステープラーの発射再装填ロックアウト機構の不注意な作動を防止することができる。
【0030】
この出願は、ある一定の好ましい実施形態及び実施例を開示するものであるが、本発明は、本発明の他の代替実施形態及び/又は使用に対して具体的に開示した実施形態及び明白な修正及びその均等物を超えて拡張されることは当業者によって理解されるであろう。更に、これらの発明の様々な特徴は、単独で又は上記で明示的に説明したもの以外のこれらの発明の他の特徴と組み合わせて使用することができる。すなわち、本明細書に開示する本発明の範囲は、上述の特定の開示の実施形態によって制限されるべきではなく、以下の特許請求の範囲の公正な解釈によってのみ決定されなければならないように意図している。
【符号の説明】
【0031】
20 細長シャフト
50 再装填カートリッジ
132 係合ノッチ
150 再装填カバー
152 スナップ特徴部