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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】積層型止具を含む医療用送達装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/315 20060101AFI20240507BHJP
【FI】
A61M5/315 512
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022086020
(22)【出願日】2022-05-26
(62)【分割の表示】P 2020149031の分割
【原出願日】2017-01-13
(65)【公開番号】P2022111163
(43)【公開日】2022-07-29
【審査請求日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】15/404,892
(32)【優先日】2017-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/279,553
(32)【優先日】2016-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
(74)【代理人】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(72)【発明者】
【氏名】グレッグ ラッシュ
(72)【発明者】
【氏名】ロバート シー.バシャム
【審査官】竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/016170(WO,A1)
【文献】特表2013-509270(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/315
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外筒、及び止具を含む医療用送達装置であって、
前記外筒は、内面を有し、
前記止具は、前記外筒の内面の少なくとも一部と接触すると共に、弾性体と、2つ又は3つのリブと、1つ以上のフッ素重合体層と、前記リブの少なくとも一つに配置された封止面とを含み、前記封止面は、7.9%超20.0%以下の圧縮率を有するリブであり、
前記圧縮率(C%)は、非圧縮状態の止具(100)の封止面を有するリブ(120)の最大外径(v)と、前記外筒(15)の内面の内径(y)との関係として、C%=((v-y)/v)×100として規定され、
ここで、前記止具の7.9%超20.0%以下の圧縮率で測定される、前記リブのうちの少なくとも1つと前記外筒の内面の一部との間の接触幅が、0.05mm~1.0mmであり、
前記内面は、親水性内面であり、潤滑剤を含まないか実質的に含まず、
前記リブの各リブは、各リブの曲率の頂点で0.22mm未満の曲率半径を有する、医療用送達装置。
【請求項2】
遠位端を有するプランジャー棒を含み、前記止具は前記プランジャー棒の前記遠位端に取り付けられている、請求項1に記載の医療用送達装置。
【請求項3】
前記1つ以上のフッ素重合体層は、前記リブに積層される、請求項1に記載の医療用送達装置。
【請求項4】
前記止具は、2.0mm未満の摺動面をさらに含む、請求項1に記載の医療用送達装置。
【請求項5】
前記内面は、むき出しのガラスである、請求項1に記載の医療用送達装置。
【請求項6】
前記リブの各リブは封止面を有する、請求項1に記載の医療用送達装置。
【請求項7】
前記外筒の内面の内径に対する、封止面を有する前記リブの全ての最大外径の比は1.08より大きい、請求項6に記載の医療用送達装置。
【請求項8】
封止面を有する前記リブの最大外径は5.0mmより大きく、前記外筒の内面の内径は4.65mm~11.85mmであり、前記外筒の内面の内径に対する封止面を有する前記リブの最大外径の比は1.08より大きい、請求項6に記載の医療用送達装置。
【請求項9】
前記1つ以上のフッ素重合体層は、圧縮延伸ポリ四フッ化エチレンの単層を含む、請求項1に記載の医療用送達装置。
【請求項10】
前記外筒の内面の内径に対する、封止面を有する前記リブの全ての最大外径の比は1.08より大きい、請求項9に記載の医療用送達装置。
【請求項11】
封止面を有する前記リブの最大外径は5.0mmより大きく、前記外筒の内面の内径は4.65mm~11.85mmであり、前記外筒の内面の内径に対する封止面を有する前記リブの最大外径の比は1.08より大きい、請求項9に記載の医療用送達装置。
【請求項12】
前記1つ以上のフッ素重合体層は、障壁層及び多孔性層を含むフッ素重合体複合膜を含み、前記障壁層は、圧縮ePTFE、PTFE、フッ化エチレンプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシ重合体、並びにこれらの共重合体及び組み合わせから選択される少なくとも1種の材料を含む、請求項1に記載の医療用送達装置。
【請求項13】
前記外筒の内面の内径に対する、封止面を有する前記リブの全ての最大外径の比は1.08より大きい、請求項12に記載の医療用送達装置。
【請求項14】
封止面を有する前記リブの最大外径は5.0mmより大きく、前記外筒の内面の内径は4.65mm~11.85mmであり、前記外筒の内面の内径に対する封止面を有する前記リブの最大外径の比は1.08より大きい、請求項12に記載の医療用送達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型止具(stopper)を含む医療用送達装置に関し、特にフッ素重合体膜を積層した止具を備える医療用送達装置に関する。
【背景技術】
【0002】
注射器などの医療用送達装置は、典型的には、外筒、外筒の中で相互に移動可能なプランジャー棒、及びプランジャー棒の端部に取り付けられた止具を含む。注射器に用いられる止具は、典型的には空気と液体に対して不透過性で、低摩擦摺動性である。液体を注射器内に充填あるいは注射器から放出する際に外筒内の液漏れ、及び止具の外表面と外筒の内壁の間への空気の導入をなくすために、空気及び液体に対する不透過性は重要である。液体の注射器内への充填あるいは注射器からの放出を容易にするために、摩擦摺動性が低いことは重要である。これらの要件に加えて、医療用注射器は、特に、生物医薬品など、注射器(例えば医薬組成物を含む前充填された注射器)と接触するいずれの医薬組成物にも悪影響を及ぼしてはならない。
【0003】
従来の注射器の止具は、一般にゴム材料(例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、又はスチレンブタジエンゴム)でできている。これらは加硫されている場合がある。従来のこの種の止具の空気及び液体に対する不透過性は満足のいくものであるが、低摩擦摺動性は良好ではない。従って、典型的には、止具が外筒内を摺動することができるようにシリコーン潤滑剤を止具の外表面と外筒の内壁に塗布する。しかしながら、シリコーン潤滑剤を含む注射器は、医薬組成物などに用いることはできない。なぜなら、シリコーン潤滑剤は、これら医薬組成物を失活する、あるいはその有効性に影響を及ぼす場合があるためである。従って、医薬組成物の安定性を維持するため、フッ素重合体膜を積層した止具が用いられてきた。止具の空気及び液体に対する不透過性はまた、医薬組成物の品質と安定性に影響を与える場合があるので、フッ素重合体膜を積層した止具は、空気及び液体に対する高い不透過性が求められる。しかしながら、フッ素重合体膜を積層した止具を親水性の内面又は潤滑剤処理していない内面を有するガラス製又は樹脂製の注射器と共に用いると、このような止具は、従来の積層されていないゴム止具よりも空気及び液体に対する不透過性が劣り、望ましくない。
【0004】
フッ素重合体積層体によっては関連する他の問題は、空気及び液体に対する不透過性を維持しながら低摩擦摺動性を有する能力にある。例えば、フッ素重合体積層体によっては機能するものの安定性がなく、プランジャー棒を外筒に挿入する際及び/又はプランジャー棒を外筒内で動かす際に歪むことがある。これが液漏れの経路を形成することがある。フッ素重合体積層体によっては、さらなる困難なことがある。例えば、特に薄剥膜として製造された場合、粗い外表面のために気密性が劣ることなどが挙げられる。
【0005】
従って、ガラス製又は樹脂製の注射器の外筒の親水性内面又は潤滑剤で処理されていない内面と十分に接触して、空気や液体に対して高い不透過性を有し、容認可能な程度に低い始動力(break loose)と摺動力(すなわち、低摩擦摺動性)を維持し、かつフッ素重合体膜がゆがんで空気及び液体に対する不透過性を下げる漏れ通路を形成する程には接触しない、フッ素重合体膜を積層した止具が必要である。
【発明の概要】
【0006】
一態様は、外筒、外筒内に挿入された遠位端を有するプランジャー棒、及びプランジャー棒の遠位端に取り付けられて外筒の内面の少なくとも一部に接触する止具を含む医療用送達装置に関する。止具は、弾性体、1つ以上のフッ素重合体層、及び1つ以上のフッ素重合体層が積層された2つ以上のリブを含む。止具の約7.9%超の圧縮率で測定される、封止面を有する2つ以上のリブの少なくとも1つと外筒の内面の一部との接触幅は、約1.0mm未満である。少なくとも一態様では、外筒は親水性内面を有する。親水性内面は、むき出しのガラス(例えば、シリコンオイルを含まない、又は実質的に含まない)であってもよい。
【0007】
態様によっては、この医療用送達装置は約2.0mm未満の摺動面をさらに含む。この値は、約7.9%超の圧縮率で測定される、封止面を有する2つ以上のリブの少なくとも1つと外筒の内面の一部との接触幅の合計に基づいて算出される。
【0008】
態様によっては、封止面を有する2つ以上のリブの各リブは、各リブの頂点で約0.22mm未満の曲率半径を有するか、封止面を有するすべてのリブの最大外径の外筒の内面の内径に対する比は公称で約1.08より大きいか、あるいはその両方を満足する。
【0009】
態様によっては、封止面を有するリブの最大外径は約5.0mmより大きく、外筒の内面の内径は公称で約4.65~約11.85mmであり、封止面を有するリブの最大外径の外筒の内面の内径に対する比は約1.08より大きい。
【0010】
他の態様では、プランジャー棒は、外筒に挿入可能な遠位端とその遠位端に取り付けられた止具を含む。1つ以上の態様では、外筒は親水性内面を有する。止具は、外筒の内面の少なくとも一部と接触するように構成されている。止具は、弾性体、1つ以上のフッ素重合体層、及び1つ以上のフッ素重合体層を積層した2つ以上のリブを含む。封止面を有するこれら2つ以上のリブの各リブは、各リブの頂点で約0.22mm未満の曲率半径を有し、封止面を有するすべてのリブの最大外径の外筒の内面の内径に対する比が約1.08より大きい。プランジャー棒は、プランジャー棒が外筒の内面の内径を有する外筒に挿入された場合に、止具の約7.9%超の圧縮率で測定される、封止面を有する2つ以上のリブの少なくとも1つと外筒の内面の一部との接触幅が約1.0mm未満になるように構成されていてもよい。
【0011】
さらに他の態様では、親水性内面を有する外筒に挿入可能な止具は、弾性体、1つ以上のフッ素重合体層、及び2つ以上のリブを含む。2つ以上のリブのうち少なくとも1つは、1つ以上のフッ素重合体層を積層しており、外筒の内面の少なくとも一部と接触するように構成されている。封止面を有するこれら2つ以上のリブの各リブは、各リブの頂点で0.22mm未満の曲率半径を有し、封止面を有するすべてのリブの最大外径の外筒の内面の内径に対する比は1.08より大きい。止具は、外筒の内面の内径を有する外筒に挿入された場合に、止具の7.9%超の圧縮率で測定される、封止面を有する2つ以上のリブのうち少なくとも1つと外筒の内面の一部との接触幅が、約1.0mm未満となるように構成されている。
【0012】
本明細書で記載する1つ以上のフッ素重合体層は、単層の圧縮延伸ポリ四フッ化エチレン(ePTFE)を含んでいてもよい。あるいは、これら1つ以上のフッ素重合体層は、障壁層及び多孔性層を含むフッ素重合体複合膜を含んでいてもよく、この障壁層は、圧縮ePTFE、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシ重合体、並びにこれらの共重合体及び組み合わせを含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明は、以下の非限定的な図により、さらに理解が深まる。
【0014】
図1図1は、ある態様による注射器の部品断面側面図を示す。
【0015】
図2図2は、ある態様による止具の断面側面図を示す。
図3図3は、ある態様による止具の断面側面図を示す。
図4図4は、ある態様による止具の断面側面図を示す。
図5図5は、ある態様による止具の断面側面図を示す。
図6図6は、ある態様による止具の断面側面図を示す。
図7図7は、ある態様による止具の断面側面図を示す。
図8図8は、ある態様による止具の断面側面図を示す。
図9図9は、ある態様による止具の断面側面図を示す。
【0016】
図10A図10Aは、ある態様による圧縮されていない止具の断面側面図を示す。
【0017】
図10B図10Bは、ある態様による圧縮された止具の断面側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
I.はじめに
当業者には自明だが、本開示の様々な側面は、意図された機能を行うように構成されている任意の数の方法及び装置により実現されてもよい。また、添付の図面の図は、必ずしも縮尺通りに描画されておらず、本開示の様々な側面を例示するために誇張されている場合がある。この点で、図面の図を限定的と解釈すべきではない。
【0019】
本開示は、医療用送達装置(例えば、注射器)、プランジャー棒、及びフッ素重合体膜を積層した止具に関する。フッ素重合体積層体は、医療用送達装置内のエラストマー性止具と医薬組成物(例えば、薬物、医薬品、又はその他の治療薬)との摩擦障壁を小さくし、エラストマー性止具からの材料の浸出とエラストマーによる医薬組成物からの化合物の抽出を防ぐことができる。フッ素重合体積層体は、良好な生体適合性と良好な機械的完全性を有し、不活性であり、かつ加工可能である。
【0020】
態様によっては、止具の圧縮率(C%)は約7.9%より大きく、約9.5~約20.0%、約11.75~約18.5%、約14.0~約14.5である。例示的な一態様では、圧縮率は約14.4%であってもよい。また、止具はフッ素重合体層を積層した少なくとも2つのリブを含む。封止面を有する少なくとも1つのリブは、約1.0mm未満の圧縮率(C%)で測定した接触幅(w)を有する。態様によっては、この圧縮率での接触幅は、約0.05mm~約1.0mm、約0.1~約0.75mm、又は約0.2~約0.5mmである。
【0021】
態様によっては、止具はまた、封止面を有するすべてのリブの接触幅(w)の合計である摺動面(S)を含む。この摺動面は、約2.0mm未満、又は約0.05mm~約1.9mm、約0.1mm~約1.65mm、あるいは約0.5mm~約1.25mmであってもよい。封止面を有する少なくとも1つのリブは、そのリブの頂点の所定の曲率半径(r)が約0.22mm未満、約0.05~約0.20mm、又は約0.12~約0.17mmであってもよい。これに加えて又はこれに代えて、封止面を有する少なくとも1つのリブの最大外径(v)の外筒の内面の内径(y)に対する比は、約1.08より大きく、約1.10~約1.25、又は約1.13~約1.23である。
【0022】
特定の態様では、このフッ素重合体層は、フッ素重合体膜、例えば、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)膜又は圧縮延伸ポリ四フッ化エチレン(ePTFE)膜を含んでいてもよい。PTFE系又はePTFE系の膜は、浸出物及び抽出物に対して薄くて丈夫な障壁層となる。延伸フッ素重合体構造の強度が優れていると、これら材料は薄い障壁を形成することができ、形成過程及び止具の注射器外筒への設置時に損傷を受けない。
【0023】
少なくとも部分的に多孔性で小繊維化するのが有利な材料(例えば、ePTFEと他の材料との組み合わせなど)は多くの利点をもたらす。一側面では、そのような多孔性材料を用いると、薄くて丈夫な障壁層が形成され、エラストマーと積層体との結合を向上させる足場材料を提供する場合がある。積層体の適合性は、止具と外筒との封止を維持するのに有利である。また、多孔性材料は止具の適合性を向上させる。薄くした膜厚、屈曲性による適合性、及び/又は多孔性材料からなる1つ以上の層の圧縮率により、適合性を向上させてもよい。従って、止具の外部(例えば、外面又は最外面)に少なくとも部分的に多孔性である積層体を配置することで、摺動力を最少にしながら止具と注射器外筒との封止を向上させてもよい。
【0024】
この積層体は、単層又は複数層の構築物であってもよい。本明細書で記載するように、層は機能的に記載されてもよい。しかしながら、以下の態様の記載での様々な層の機能名は、任意の所与の層のあり得るすべての機能を記載していなくてもよい。従って、そのような機能的な用語は任意の層の特性を限定すると解釈されるべきではない。例えば、積層体層は、追加の特性と機能(例えば、表面摩擦の低減、結合強度の強化など)を持っていてもよい。また、多層の態様では、各層は、障壁層又はそれ以外の層と指定されているにも関わらず、浸出性材料又は抽出性材料の低減に寄与する場合がある。
【0025】
II.注射器
図1は、少なくとも一態様による注射器10(前充填された注射器であってもよい)を示す。当業者には自明であるように、本発明は以後、注射器に関するものとして記載されるが、本開示の精神及び範囲を逸脱することなく他の種類の医療用送達装置、例えば、自動注射器又はカートリッジなどが想起される。注射器10は、対向する遠位端20と近位端25を有する外筒15、及び遠位端20と近位端25の間に配置された受容室30を含む。外筒15は実質的に剛直なすなわち硬い材料で形成されていてもよい。そのような材料としては、例えば、ガラス材料(例えば、ホウケイ酸ガラス)、セラミック材料、1種以上の重合性材料(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びこれらの共重合体)、金属材料、又はプラスチック材料(例えば、環状オレフィン重合体(COC)及び環状オレフィン共重合体(COP)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0026】
特定の態様では、外筒15は、ガラス(例えば、潤滑剤が施されていないむき出しのガラス)、樹脂、プラスチック、金属、又は類似の材料で形成されており、潤滑剤(これらに限定されないが、シリコーン又はシリコンオイル)が存在しないという特徴を有する親水性の内壁を持っていてもよい。本明細書で用いられる用語「親水性の内壁」は、材料の平坦な表面での脱イオン水の接触角が約90°未満(濡れ性が高いことを示す)である材料(例えば、シリコンオイルを全くあるいは実質的に含まないむき出しのガラス)を指す。
【0027】
外筒15の遠位端20は、受容室30を通って延びて連通する細長い先端35を含む。態様によっては、外筒15の遠位端20にはキャップ40が設けられている。キャップ40は、遠位端20又は細長い先端35に嵌められた近位端45、及び閉じた遠位端50を含む。従って、キャップ40は、周囲の空気が細長い先端35を通って受容室30と連通することを阻害又は防止する。また、外筒15の遠位端20には突刺要素55が設けられていてもよい。突刺要素55は、遠位端20又は細長い先端35に嵌められた近位端60、及び遠位端65を含む。突刺要素55は鋭く尖った針のついたカニューレ、又は「針なし」系で用いられるような先端が丸みを帯びているカニューレを含んでいてもよく、これらも本開示の範囲内である。例示目的で、本明細書で示し、記載する突刺要素55は、鋭く尖った針のついた細長い針付きカニューレ55として形成されている。この針付きカニューレ55は、近位端60、鋭く尖った遠位端65、及び近位端60と遠位端65との間に延びる内空70を含む。針付きカニューレ55の近位端60は、外筒15の細長い先端35にしっかりと取り付けられていてもよい。
【0028】
態様によっては、キャップ40は針付きカニューレ55に被せて取り付けてあり、外筒15の細長い先端35と取り外し可能に噛み合っている。キャップ40は、プラスチックなどの剛性材料から形成されていてもよく、あるいはゴムなどの柔軟性材料、又は当業者に知られている類似の材料又はそれらの組み合わせで形成されていてもよい。キャップ40は、医薬組成物と流体連通する針付きカニューレ55の内空70を塞ぎ、また針付きカニューレ55の鋭く尖った遠位端65を保護するために封止する、噛み合う、囲む、あるいは周囲の環境から切り離すように構成されていてもよい。従って、キャップ40は、周囲の空気が針付きカニューレ55を通って受容室30と連通するのを防ぐ。
【0029】
外筒15の近位端25は、指押しして外筒15内で相互にプランジャー棒85を押す止具として用いられるフランジ80を含んでいてもよい。プランジャー棒85は、対向する遠位端及び近位端90及び95を含み、遠位端90には止具100が取り付けられている。止具100は対向する近位端105及び遠位端110、並びにその間に延びる側面115を含む。止具100の側面115は、2つ以上のリブ120、例えば、1つ以上の周囲に延びる環状リブを含んでいてもよい。止具100は、弾性体125及び1つ以上の積層体層130から形成されているのが好ましい。弾性体125は、任意の好適なエラストマー、特に以下のものから構成されるゴムを含んでいてもよい:ブチル、ブロモブチル、クロロブチル、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フッ素エラストマー、熱可塑性エラストマー(TPE)、並びにこれらの組み合わせ及び混合物。態様によっては、弾性体125の初期係数(微小歪み)は、約2.5MPa~約5MPa、又は約3MPa~約4MPaであってもよい。非限定的な一態様では、初期係数は、例えば、約3.5MPa(±測定許容誤差及び可変性許容誤差)であってもよい。以下で詳細に記載するように、1つ以上の積層体層130の材料は、低い摩擦係数、適合性、少ない抽出物と浸出物、及び良好な障壁特性をもたらすように選択される。というのは、これらの層は弾性体125からの抽出物及び浸出物、それに加えて空気及び液体に対する良好な不透過性に関するからである。例えば、1つ以上の積層体層130は、1種以上のフッ素重合体膜を含んでいてもよい。そのような例としては、PTFE膜又はePTFE膜が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
図1はまた、外筒15(例えば、前充填された注射器)の受容室30に含まれる材料135を示す。限定ではなく例示の目的で、本明細書では材料135は所定の投与量の医薬組成物135として識別される。しかしながら、自明であるが、材料135は、注射器から押し出すことが可能ないずれの種類の液体又は材料であってもよく、あるいは材料135はすべて受容室からなくなっていてもよい(例えば、充填されていない注射器)。
【0031】
III.積層体層
態様によっては、1つ以上の積層体層130は、フッ素重合体の単層を含んでいてもよい。図2は、弾性体125及びフッ素重合体の単層すなわち障壁層140を含む止具100を示す。弾性体125を形成するのに用いることができるエラストマーの例としては、本願に好適な任意のエラストマー、特に、ブチル、ブロモブチル、クロロブチル、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フッ素エラストマー、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性加硫物(TPV)、商品名VITON(登録商標)で販売されている材料、並びにこれらの組み合わせ及び混合物から構築されたゴムが挙げられる。エラストマー性材料の例としては、これらに限定されないが、ブチルゴム、ブロモブチルゴム、クロロブチルゴム、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フッ素エラストマー、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0032】
フッ素重合体すなわち障壁層140を形成するのに用いることができるフッ素重合体としては、例えば、本願に好適な任意のフッ素重合体、特に、圧縮延伸フッ素重合体、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、圧縮ePTFE、フッ化プロピレン(FEP)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシ重合体、テトラフルオロエチレン(TFE)、ならびこれらの共重合体及び組み合わせが挙げられる。この障壁膜はまた、障壁層と多孔性層を含むフッ素重合体複合膜を含んでいてもよい。多孔性層は、例えば、ePTFEあるいは他の多孔性延伸小繊維化フッ素重合体(例えば、米国特許第6,541,589号で教示されたePTFEなど)で形成されていてもよい。これらのePTFE層に、有機又は無機材料を充填して、色、潤滑性、又は他の機能を提供してもよい。
【0033】
態様によっては、フッ素重合体すなわち障壁層140は、延伸フッ素重合体、好ましくは圧縮延伸ポリ四フッ化エチレン(ePTFE)を含んでいてもよい。圧縮ePTFE膜は、Kennedyらに付与された米国特許第7,521,010号、Dolanらに付与された米国特許第6,030,694号、Fuhrらに付与された米国特許第5,792,525号、又はKnoxらに付与された米国特許第5,374,473号で記載された方法で調製されていてもよい。また、圧縮してあれば、Brancaに付与された米国特許第5,708,044号、Baillieに付与された米国特許第6,541,589号、Sabolらに付与された米国特許第7,531,611号、Fordに付与された米国特許第8,637,144号、及びXuらに付与された米国特許第9,139,669号に記載された延伸PTFE共重合体を用いてもよい。
【0034】
この障壁膜はまた、小繊維によって相互結合した結節点により特徴付けられるミクロ構造を有する機能性テトラフルオロエチレン(TFE)共重合体材料を含む延伸重合体材料を含んでいてもよい。この機能性TFE共重合体材料としては、TFEとPSVE(ペルフルオロスルホニルビニルエーテル)の機能性共重合体、及び(これらに限定されないが、フッ化ビニリデン(VDF)、酢酸ビニル、又はビニルアルコールなど)他の好適な機能性単量体とTFEの機能性共重合体が挙げられる。機能性TFE共重合体材料は、例えば、Xuらに付与された米国特許第9,139,669号又はXuらに付与された米国特許第8,658,707号に記載の方法に従って調製されてもよい。
【0035】
圧縮ePTFE膜は、エラストマーと組み合わせて止具100を構成してもよい。この態様では、圧縮ePTFE膜を熱形成して予成形品を作成する。熱形成は、結節点融解温度よりも十分に高い処理温度で行って、障壁と強度特性を保ちながら確実に溶融形成をする。得られた延伸フィルムの高い強度により、非常に薄い膜を形成することができる。これらの膜は、約0.5ミクロン~約20ミクロンの範囲の厚みで形成されていてもよい。態様によっては、これらの膜は、約30ミクロン未満の厚みである。この膜に、化学エッチング、プラズマ処理、コロナ処理、粗面化などで前処理あるいは後処理を行って、弾性体125との結合を向上させてもよい。熱形成された圧縮ePTFE予成形品は、微小射出成、圧縮成形、下塗り、及び後積層、あるいは当業者に知られている他の好適な方法でエラストマー予成形品の周りに弾性体125を結合させてもよい。
【0036】
他の態様では、図3に示すように、1つ以上の積層体層130は、障壁層145及び多孔性層150を含むフッ素重合体複合膜を含んでいてもよい。障壁層145は、フッ素重合体を含んでいてもよく、例えば、延伸フッ素重合体、PTFE、ePTFE、圧縮ePTFE、FEP、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシ重合体、TFE、並びにこれらの共重合体及び組み合わせなどが挙げられる。多孔性層150は、ePTFE(例えば、Bailleに付与された米国特許第6,541,589号で教示されたePTFE)又は他の多孔性延伸小繊維化フッ素重合体を含んでいてもよい。障壁層145及び多孔性層150を含む1つ以上の積層体層130は、フッ素重合体を多孔性層に塗布あるいは蒸着してフッ素重合体複合膜を形成することで構成されていてもよい。そのような例のひとつとして、塗布過程で顆粒又は粉末のフッ素重合体(例えば、粉末PTFE)を多孔性ePTFEの表面に蒸着することが挙げられる。障壁を形成する、あるいは蒸着層を多孔性ePTFE支持体に接着するため、このePTFE支持体は、当然、蒸着したフッ素重合体の熱処理が行える程度に十分熱安定性があるように構成されている。このePTFE層に、有機又は無機材料を充填して、色、潤滑性、又は他の機能特性を提供してもよい。
【0037】
本発明の側面によっては、弾性体125のエラストマー材料は、多孔性層150を少なくとも部分的に貫通していてもよい。図4は、止具の断面を示しており、障壁層145、多孔性層150、及び弾性体125が描かれている。具体的には、図4は、弾性体125のエラストマー材料の多孔性層150への部分的貫通160の領域を示している。弾性体125のエラストマー材料の多孔性層150への貫通は、弾性体125と1つ以上の積層体層130との結合を向上させることがある。
【0038】
他の側面によれば、障壁層145の材料は、多孔性層150を少なくとも部分的に貫通していてもよい。図5は止具の断面を示しており、障壁層145、多孔性層150、及び弾性体125が描かれている。具体的には、図5は、障壁層145の材料の多孔性層150への部分的貫通165の領域を示している。障壁層145の材料の多孔性層150への貫通は、障壁層145と多孔性層150との結合を向上させることがある。部分的貫通165の領域はまた、障壁層145の支持体となって、強度、靭性、適合性、及び安定性を向上させることがある。これは、形成過程と用途に有利な場合がある。
【0039】
他の態様では、図6に示すように、1つ以上の積層体層130は、延伸フッ素重合体層170、障壁溶融フッ素重合体層175、及び多孔性層180を含むフッ素重合体複合膜を含んでいてもよい。延伸フッ素重合体層170は、圧縮ePTFEを含む、あるいは圧縮ePTFEから形成されていてもよい。障壁溶融フッ素重合体層175は、フッ素重合体を含んでいてもよい。その例としては、延伸フッ素重合体、PTFE、ePTFE、圧縮ePTFE、フッ化プロピレン(FEP)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシ重合体、並びにこれらの共重合体及び組み合わせが挙げられる。多孔性層150は、ePTFE又は他の多孔性延伸小繊維化フッ素重合体を含む、あるいはこれらから形成されていてもよい。延伸フッ素重合体層170、障壁溶融フッ素重合体層175、及び多孔性層180を含む1つ以上の積層体層130は、フッ素重合体を多孔性層に塗布あるいは蒸着してフッ素重合体複合膜を形成することで構成されていてもよい。圧縮ePTFE膜、フッ素重合体、及び多孔性層を熱形成して予成形品を作成し、微小射出成、圧縮成形、下塗り、及び後積層、あるいは当業者に知られている他の好適な方法でエラストマー予成形品の周りに弾性体125を結合させてもよい。
【0040】
側面によっては、弾性体125のエラストマー材料は多孔性層180を少なくとも部分的に貫通していてもよい。図7に、止具の断面を示しており、延伸フッ素重合体層170、障壁溶融フッ素重合体層175、及び多孔性層180が描かれている。具体的には、図7は弾性体125のエラストマー材料の多孔性層180への部分的貫通185の領域を示す。弾性体125のエラストマー材料の多孔性層180への貫通は、弾性体125と1つ以上の積層体層130との結合を向上させることがある。
【0041】
他の側面によれば、障壁溶融フッ素重合体層175の材料は、多孔性層180を少なくとも部分的に貫通していてもよい。図8は、一態様による止具の断面を示しており、延伸フッ素重合体層170、障壁溶融フッ素重合体層175、及び多孔性層180が描かれている。具体的には、図8は、障壁溶融フッ素重合体層175の材料の多孔性層180への部分的貫通190の領域を示す。障壁溶融フッ素重合体層175の材料の多孔性層180への貫通は、障壁溶融フッ素重合体層175と多孔性層180との結合を向上させることがある。部分的貫通190の領域はまた、障壁溶融フッ素重合体層175の支持体となって、強度、靭性、適合性、及び安定性を向上させることがある。これは、形成過程と使用で有利な場合がある。
【0042】
側面によっては、障壁溶融フッ素重合体層175の材料は、延伸フッ素重合体層170を少なくとも部分的に貫通していてもよい。図9は、止具の断面を示しており、延伸フッ素重合体層170、障壁溶融フッ素重合体層175、及び多孔性層180が描かれている。具体的には、図9は、障壁溶融フッ素重合体層175の材料の延伸フッ素重合体層170への部分的貫通195の領域を示す。障壁溶融フッ素重合体層175の材料の延伸フッ素重合体層170への貫通は、障壁溶融フッ素重合体層175と延伸フッ素重合体層170との結合を向上させることがある。部分的貫通195の領域はまた、障壁溶融フッ素重合体層175の支持体となって強度、靭性、適合性、及び安定性を向上させることがある。これは、形成過程においても使用においても有利な場合がある。
【0043】
図4図5、及び図7図9に示すように、またAshmeadらに付与された米国特許第8,722,178号、Ashmeadらに付与された米国特許公開第2012/0251748号、及びAshmeadらに付与された米国特許公開第2016/0022918号に記載されているように、止具100は、エラストマー材料又は障壁重合体の多孔性材料又は延伸フッ素重合体層への様々な度合いの貫通を含んでいてもよい。自明であるが、本発明の範囲及び/又は精神を逸脱することなく、止具100を形成するのに用いることができる本明細書で記載する過程には多くの変形がある。これら変形のいくつかは、PTFE、変性PTFE、ならびPTFE及びTFE共重合体(例えば、Bailleに付与された米国特許第6,541,589号及びFordに付与された米国特許第8,637,144号に記載された樹脂)に基づく延伸フッ素重合体膜で本発明の止具100に用いられるフッ素重合体のいずれかを形成することを含んでいてもよいが、これらに限定されない。
【0044】
IV.止具の構造
態様によっては、止具100は、容認できる程度に小さい始動力と摺動力を維持しつつ、空気と液体に対する高い不透過性を有する容器の閉鎖完全性を達成するように構成されている。図10A及び図10Bは、対向する近位端210及び遠位端215、及び2つ以上のリブ220を含む本体205を含む止具100を示す。頭部225は、本体205の遠位端215と一体に形成されている。本体205の外表面には1つ以上の環状溝230が形成されており、これにより、2つ以上のリブ220を形成して結合している。2つ以上のリブ220のうちの少なくとも1つには1つ以上の積層体層130が積層されている。空洞240は、本体205の210から遠位端215に向かって延びていてもよい。プランジャー棒85の遠位端90は、止具の空洞240に挿入されて固定されていてもよい。
【0045】
2つ以上のリブ220は、封止面又は非封止面を有するか否かで分類してもよい。本明細書で用いられる用語「封止面」は、圧縮率が約7.9%より大きいリブを指し、用語「非封止面」は圧縮率が約7.9%以下であるリブを指す。例えば、図10A及び図10Bに示される本体205の遠位端215に向かって最も遠い2つのリブは約7.9%より大きい圧縮率を持っており、従って封止面を有すると言う。これに対して、図10A及び図10Bに示される本体205の近位端210に向かって最も遠い1つのリブは約7.9%以下の圧縮率を持っており、従って非封止面を有すると言う。当業者には自明であるように、本発明は図10A及び図10Bに示されるリブ配列に関するものとして以下で記載されるが、本開示の精神及び範囲を逸脱することなく他の種類のリブ配列、例えば、封止面を有する3つのリブなどが想起される。
【0046】
封止面を有する各リブ220は、止具100が圧縮されていない状態(例えば、図10Aを参照のこと)で各リブの頂点から測定した少なくとも1つの所定の外径(x)、止具100が圧縮されていない状態(例えば、図10Aを参照のこと)で測定された各リブの頂点で所定の曲率半径(r)を有する曲率(c)、及び圧縮された状態の(例えば、図10Bを参照のこと)止具100の圧縮率(C%)で測定された各リブと外筒の内面240との接触幅(w)を含む。態様によっては、封止面を有する少なくとも1つのリブ220の所定の外径(x)は、約5.0mm超、約5.0mm~約14.0mm、又は約5.5mm~約10mmの少なくとも1つである。態様によっては、所定の外径(x)は例えば約7.42mm又は約5.5mmであってもよい。封止面を有する少なくとも1つのリブ220の所定の曲率半径(r)は、約0.22mm未満、約0.05mm~約0.20mm、又は約0.12mm~約0.17mmである。上記の圧縮率(C%)で測定された封止面を有する少なくとも1つのリブ220の接触幅(w)は、約1.0mm未満である。態様によっては、上記圧縮率での接触幅は約0.05mm~約1.0mm、約0.1~約0.75mm、又は約0.2~約0.5mmである。止具100の摺動面(S)は、封止面を有するすべてのリブの接触幅(w)の合計が2.0mm未満である。摺動面は約2.0mm未満、約0.05mm~約1.9mm、約0.1mm~約1.65mm、又は約0.5mm~約1.25mmであってもよい。
【0047】
当業者に自明であるように、リブ220は任意の数の構成で形成されていてもよく、図10A及び図10Bは例示の目的のためだけに提供されたものであって、本開示を制限する意図ではない。例えば、特定の態様では、封止面を有するリブ220はすべて、同じ所定の外径(x)を持っていてもよい。他の態様では、封止面を有する各リブ220は、それ自体の所定の外径(x)を持っていてもよい。例えば、遠位すなわち先端のリブは所定の外径(1x)を持っていてもよく、近位すなわち後端のリブは所定の外径(1x)の約75%~約99.9%の所定の外径(2x)を持っていてもよい。
【0048】
圧縮率(C%)は、非圧縮状態の止具100の封止面を有するリブ220の最大外径(v)と、外筒の内面240の内径(y)との関係として、C%=((v-y)/v)×100として規定される。例えば、封止面を有するリブ220のそれぞれがそれ自体の所定の外径(x)、従ってそれ自体の圧縮率を持ってもよいと理解すると、止具100の圧縮率(C%)は、圧縮されていない状態の止具100の封止面を有するリブ220のすべてのうちで最も大きい外径(x)(すなわち、最大外径(v))との関係で規定される。態様によっては、封止面を有するリブ220の最大外径(v)は、約5.0mm超、約5.0mm~約14.0mm、又は約5.5mm~約10mmである。態様によっては、封止面は例えば、約7.42mm又は約5.5mmであってもよく、内径(y)は約2.5mm~約30.0mm、約4.5mm~約20.0mm、又は約5.5mm~約11.5mmであってもよい。態様によっては、内径は例えば、約6.35mm、公称で約4.65mm~約11.85mm(許容誤差は4.65の下限で±0.1であり、11.85の上限で±0.2)であってもよい。止具の圧縮率(C%)は約7.9%より大きく、約9.5%~約20.0%、又は約11.75%~約18.5%であってもよい。態様によっては、圧縮率は、例えば約14.4%であってもよい。態様によっては、封止面を有するリブ220の最大外径(v)の外筒の内面240の内径(y)に対する比は、例えば、約1.08超、約1.10~約1.25、又は約1.13~約1.23であってもよい。
【0049】
態様によっては、止具100は、1つ以上の積層体層130の上記の組成物と2つ以上のリブ220の所定の摺動力と所定の封止圧力を有するという特性に基づいて構成されてもよい。態様によっては、所定の摺動力は、水を充填した注射器を用いて50~250mm/分の速度でピーク押出力が約20N未満である。態様によっては、所定の封止圧力は、6×10-6sccs未満のヘリウム漏出率を達成するのに適切な封止圧力である。
【0050】
図10A及び図10Bに示すように、外筒の親水性内面又は潤滑剤を含まない内面と接触するフッ素重合体膜を積層した止具の封止圧力は特に圧縮率(C%)に依存し、始動力(break loose:例えば、外筒内の静止位置から止具を動かし始めるのに必要な量の力)と摺動力(例えば、外筒の内面に沿って平行に止具を動かすのに必要な量の力)は特に接触幅(w)又は摺動面(S)に依存することが分かった。また、外筒の親水性内面又は潤滑剤を含まない内面と接触する止具のフッ素重合体膜(外筒の内面と接触するフッ素重合体膜の部分と外筒の内面と接触しないフッ素重合体膜の部分の両方)の歪みは、特に2つ以上のリブの寸法に依存することが分かった。所望の封止圧力を達成するのに十分に圧縮された場合、従来のフッ素重合体膜を積層した止具のいくつかは、止具と外筒の内面との過度な接触面積又は摺動面により、容認できない始動力及び摺動力を有する。また、従来の積層体によっては、充填又は放出時にプランジャー棒を外筒内で動かしている際に1つ以上の環状溝と2つ以上のリブという構造のために歪む傾向がある。
【0051】
しかしながら、驚くべきことで予期しなかったことだが、7.9%超の圧縮率(C%)で測定された封止面を有する少なくとも1つのリブの接触幅(w)は、約1.0mm未満、約0.05mm~約1.0mm、約0.1~約0.75mm、約0.2mm~約0.5mmであり、止具100の摺動面(S)で封止面を有するすべてのリブの接触幅(w)の合計が約2.0mm未満、約0.05mm~約1.9mm、約0.1mm~約1.65mm、又は約0.5~約1.25mmである場合、本開示の止具は容認可能な始動力及び摺動力で所望の封止圧力を達成することが分かった。また、驚くべきことで予期しなかったことだが、封止面を有する少なくとも1つのリブの所定の曲率半径(r)が約0.22mm未満、約0.05~約0.20mm、又は約0.12~約0.17mmであって、封止面を有する少なくとも1つのリブの最大外径(v)の外筒の内面の内径(y)に対する比が約1.08超、約1.10~約1.25、又は約1.13~約1.23である場合、止具のフッ素重合体積層体は、容認可能な程度に小さい始動力及び摺動力を考慮しても適切な封止圧力を達成するのに必要な圧縮率(C%)では歪まないことが分かった。
【0052】
また、驚くべきことで予期しなかったことだが、上記の1つ以上の積層体層を用いると、漏れ経路を形成せずに上記の2つ以上のリブの特性に関して向上した形態が得られることが分かった。従って、本発明の上記の側面は、ガラス製又は樹脂製の注射器の外筒の内面(親水性及び/又は潤滑剤を含まない)と十分に接触して、空気及び液体に対する高い不透過性を達成し、また容認可能な程度に小さい始動力及び摺動力(すなわち、低摩擦摺動性)を維持しているが、フッ素重合体膜の表面が歪んで空気及び液体に対する不透過性を下げる漏れ経路を形成する程には接触しないフッ素重合体膜を積層した止具を構築することが可能である。
【0053】
他の側面では、本明細書で記載する注射器は、例えば、薬物及び生物製剤など異なる治療化合物と組み合わせて用いられてもよい。そのような治療化合物としては、これらに限定されないが、抗体、アンチセンス、RNA干渉、遺伝子治療、一次幹細胞及び胚性幹細胞、ワクチン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。例えば、本明細書で記載する態様は、以下のいずれか又はすべてと組み合わせて用いてもよい。
【0054】
細胞治療は以下の細胞を用いる。そのような細胞としては、元は内胚葉に由来する細胞(例えば、外分泌上皮細胞及びホルモン分泌細胞)、元は外胚葉に由来する細胞(例えば、角化上皮細胞、湿潤重層障壁上皮細胞、感覚変換器細胞、自律神経細胞、感覚器官及び末梢ニューロン支持細胞、中枢神経系神経細胞及びグリア細胞、レンズ細胞);主に中胚葉に由来する細胞(例えば、代謝細胞及び貯蔵細胞、障壁機能細胞(肺、腸、外分泌腺、及び尿生殖路));細胞外基質細胞、収縮性細胞、血液細胞及び免疫細胞、生殖細胞、ナース細胞、間質細胞、又はこれらの組み合わせが挙げられる。また、遺伝的、化学的、あるいは物理的に変化又は変性した細胞も本発明の範囲内と見なされる。
【0055】
外分泌上皮細胞としては、これらに限定されないが、唾液腺粘液細胞、唾液腺#1、舌のフォン・エブネル腺細胞、乳腺細胞、涙腺細胞、耳の耳道腺細胞、エクリン腺暗細胞、エクリン腺明細胞、アポクリン腺細胞、瞼の睫毛腺細胞、皮脂腺細胞、鼻のホーマン腺細胞、十二指腸のブルンナー腺細胞、精嚢細胞、前立腺細胞、尿道球腺細胞、バルトリン腺細胞、尿道腺細胞、子宮内膜細胞、呼吸器及び胃腸管の単離杯細胞、胃粘膜細胞、胃腺酵素原細胞、胃腺酸分泌細胞、膵腺房細胞、小腸のパネート細胞、肺のII型肺細胞、肺のクララ細胞が挙げられる。ホルモン分泌細胞としては、これらに限定されないが、脳下垂体前葉細胞、脳下垂体中葉細胞、大型神経分泌ニューロン細胞、消化管及び呼吸管の細胞、甲状腺細胞、副甲状腺細胞、副腎皮質細胞、テストステロンを分泌する精巣のライディッヒ細胞、エストロゲンを分泌する卵胞の内莢膜細胞、プロゲステロンを分泌する破裂した卵胞の黄体細胞、傍糸球体細胞、腎臓の緻密斑細胞、腎臓の周極細胞、腎臓のメサンギウム細胞、膵島細胞が挙げられる。角化上皮細胞としては、これらに限定されないが、表皮性ケラチン産生細胞、表皮性基底細胞、手の爪及び足の爪のケラチン産生細胞、爪床基底細胞、髄様毛幹細胞、皮質毛幹細胞、クチクラ毛幹細胞、クチクラ毛根鞘細胞、ハクスリー層の毛根鞘細胞、ヘンレ層の毛根鞘細胞、外毛根鞘細胞、毛母細胞が挙げられる。湿潤重層障壁上皮細胞としては、これらに限定されないが、角膜、舌、口腔、食道、肛門管、遠位尿道、及び膣の上皮の重層扁平上皮及び基底細胞の表面上皮細胞、尿道上皮細胞が挙げられる。感覚変換器細胞としては、これらに限定されないが、コルチ器の内有毛細胞、コルチ器の外有毛細胞、嗅上皮の基底細胞、冷覚感覚一次知覚性ニューロン、熱覚感覚一次知覚性ニューロン、表皮のメルケル細胞、嗅覚受容神経,一次知覚性ニューロン、目の網膜の光受容体細胞、固有受容性一次知覚性ニューロン、触覚一次知覚性ニューロン、I型頚動脈小体細胞、II型頚動脈小体細胞、耳の前庭系のI型有毛細胞、耳のII型頚動脈小体細胞、I型味蕾細胞が挙げられる。自律神経細胞としては、これらに限定されないが、コリン作動性神経細胞、アドレナリン作動性神経細胞、ペプチド作動性神経細胞が挙げられる。感覚器官及び末梢ニューロン支持細胞としては、これらに限定されないが、コルチ器の内柱細胞、コルチ器の外柱細胞、コルチ器の内指節細胞、コルチ器の外指節細胞、コルチ器の境界細胞、コルチ器のヘンゼン細胞、前庭器支持細胞、味蕾支持細胞、嗅上皮支持細胞、シュワン細胞、衛星グリア細胞、腸グリア細胞が挙げられる。中枢神経系神経細胞及びグリア細胞としては、これらに限定されないが、アストロサイト、ニューロン細胞、希突起膠細胞、紡錘形神経細胞が挙げられる。レンズ細胞としては、これらに限定されないが、前部レンズ表皮細胞、結晶性レンズ繊維細胞が挙げられる。代謝及び貯蔵細胞としては、これらに限定されないが、脂肪細胞、肝脂肪細胞が挙げられる。障壁機能細胞としては、これらに限定されないが、腎臓壁細胞、腎臓糸球体上皮細胞、腎臓近位尿細管刷子縁細胞、ヘンレのループ細いセグメントの細胞、腎臓遠位尿細管細胞、腎臓集合管細胞、主細胞、間在細胞、I型肺胞上皮細胞、膵管細胞、平滑筋導管細胞、主細胞、間在細胞、管細胞、腸刷子縁細胞、外分泌腺線条導管細胞、胆嚢上皮細胞、精巣輸出管非線毛細胞、精巣上体主細胞、精巣上体基底細胞が挙げられる。細胞外基質細胞としては、これらに限定されないが、エナメル芽細胞、耳の前庭系の半月面上皮細胞、コルチ器歯間上皮細胞、疎性結合組織線維芽細胞、隔膜線維芽細胞、腱線維芽細胞、骨髄細網結合組織線維芽細胞、その他の非上皮線維芽細胞、周皮細胞、椎間板の髄核細胞、セメント芽細胞、象牙芽細胞、硝子軟骨細胞、線維軟骨細胞、弾性軟骨細胞、骨芽細胞,骨前駆細胞、目の硝子体の硝子体細胞、耳の外リンパ腔星細胞、肝臓星細胞、膵臓星細胞が挙げられる。収縮性細胞としては、これらに限定されないが、骨格筋細胞、衛星細胞、心筋細胞、平滑筋細胞、光彩の筋上皮細胞、外分泌腺の筋上皮細胞が挙げられる。血液細胞及び免疫細胞としては、これらに限定されないが、赤血球、巨核球、単球、結合組織マクロファージ、上皮ランゲルハンス細胞、破骨細胞、樹状細胞、小膠細胞、好中性顆粒球、好酸性顆粒球、好塩基性顆粒球、ハイブリドーマ細胞、肥満細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、細胞傷害性T細胞、ナチュラルキラーT細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、網赤血球、幹細胞及び血液及び免疫系に関わる前駆体が挙げられる。生殖細胞としては、これらに限定されないが、卵原細胞/卵母細胞、精子細胞、精母細胞、精原細胞、精子が挙げられる。ナース細胞としては、これらに限定されないが、卵巣濾胞細胞、セルトリ細胞、胸腺上皮細胞が挙げられる。間質細胞としては、これらに限定されないが、間質腎臓細胞及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0056】
タンパク質標的又は遺伝子に対して作製された抗体、アンチセンス、RNA干渉、又は遺伝子治療の例としては、血管拡張性失調症変異タンパク質(Ataxia Telangiectasia Mutated)、腫瘍タンパク質p53、チェックポイントキナーゼ2、乳癌感受性タンパク質、二重鎖切断修復タンパク質、DNA修復タンパク質RAD50、Nibrin、p53結合タンパク質,DNA損傷チェックポイントタンパク質のメディエータ、H2AヒストンファミリーメンバーX、マイクロセファリン、C末端結合タンパク質1、染色体構造維持タンパク質1A;エステラーゼ;ホスファターゼが挙げられる。イオンチャネルとしては、これらに限定されないが、リガンドゲートイオンチャネル、電圧ゲートイオンチャネルが挙げられる。成長因子としては、これらに限定されないが、神経成長因子(NGF)、血管内皮成長因子(VEGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、C-fos誘導成長因子(FIGF)、血小板活性化因子(PAF)、形質転換成長因子β(TGF-β)、骨形態形成タンパク質(BMP)、アクチビン、インヒビン、線維芽細胞成長因子(FGF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、成長分化因子-9(GDF9)、上皮成長因子(EGF)、形質転換成長因子-α(TGF-α)、成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)、肝細胞成長因子(HGF)、ヘパトーマ由来成長因子(HDGF)、インスリン様成長因子が挙げられる。Gタンパク質結合受容体(GPCR) としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる。アデノシン受容体ファミリー、アドレナリン受容体ファミリー、アンジオテンシンII受容体、アペリン受容体、バソプレッシン受容体ファミリー、脳特異的血管新生阻害因子ファミリー、ブラジキニン受容体ファミリー、ボンベシン受容体ファミリー、補体成分3a受容体1、補体成分5a受容体1、カルシトニン受容体ファミリー、カルシトニン受容体様ファミリー、カルシウム感知受容体、コレシストキニンA受容体(CCK1)、コレシストキニンB受容体(CCK2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)受容体ファミリー、スフィンゴシン-1-リン酸受容体ファミリー、コハク酸受容体、コリン作動性受容体ファミリー。ケモカイン様受容体ファミリー、カンナビノイド受容体ファミリー、コルチコトロピン放出ホルモン受容体ファミリー、プロスタグランジンD2受容体、ケモカインC-X3-C受容体ファミリー、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、バーキットリンパ腫受容体、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、システイニルロイコトリエン受容体2(CYSLT2)、ケモカイン受容体(FY)、ドーパミン受容体ファミリー、Gタンパク質結合受容体183(GPR183)、リゾホスファチド酸受容体ファミリー、エンドセリン受容体ファミリー、凝固因子II(凝固)受容体ファミリー、遊離脂肪酸受容体ファミリー、ホルミルペプチド受容体ファミリー、卵胞刺激ホルモン受容体(FSHR)、γ-アミノ酪酸(GABA)B受容体、ガラニン受容体ファミリー、グルカゴン受容体、成長ホルモン放出ホルモン受容体(GHRH)、グレリン受容体(グレリン)、成長ホルモン分泌促進因子受容体1b(GHSR1b)、胃抑制ポリペプチド受容体(GIP)、グルカゴン様ペプチド受容体ファミリー、性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体(GnRH)、ピログルタミン化RFアミドペプチド受容体(QRFPR)、Gタンパク質結合胆汁酸受容体1(GPBA)、ヒドロキシカルボン酸受容体ファミリー、リゾホスファチド酸受容体4(LPA4)リゾホスファチド酸受容体5(GPR92)、Gタンパク質結合受容体79偽遺伝子(GPR79)、ヒドロキシカルボン酸受容体1(HCA1)、Gタンパク質結合受容体(C5L2、FFA4、FFA4、FFA4、GPER、GPR1、GPR101、GPR107、GPR119、GPR12、GPR123、GPR132、GPR135、GPR139、GPR141、GPR142、GPR143、GPR146、GPR148、GPR149、GPR15、GPR150、GPR151、GPR152、GPR157、GPR161、GPR162、GPR17、GPR171、GPR173、GPR176、GPR18、GPR182、GPR20、GPR22、GPR25、GPR26、GPR27、GPR3、GPR31、GPR32、GPR35、GPR37L1、GPR39、GPR4、GPR45、GPR50、GPR52、GPR55、GPR6、GPR61、GPR65、GPR75、GPR78、GPR83、GPR84、GPR85、GPR88、GPR97、TM7SF1)、代謝型グルタミン酸受容体ファミリー、ガストリン放出ペプチド受容体(BB2)、オレキシン受容体ファミリー、ヒスタミン受容体ファミリー、5-ヒドロキシトリプタミン受容体ファミリー、KISS1由来ペプチド受容体(キスペプチン)、ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質結合受容体ファミリー、黄体形成ホルモン/絨毛性ゴナドトロピン受容体(LH)、ロイコトリエンB4受容体(BLT1)、アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド1受容体1(mPAC1)、モチリン受容体、メラノコルチン受容体ファミリー、メラニン凝集ホルモン受容体1(MCH1)、神経ペプチドY1受容体(Y1)、神経ペプチドY2受容体(NPY2R)、オピオイド受容体ファミリー、オキシトシン受容体(OT)、P2Yプリン受容体12(mP2Y12)、P2Yプリン受容体6(P2Y6)、膵臓ポリペプチド受容体ファミリー、血小板活性化因子受容体ファミリー、プロスタグランジンE受容体ファミリー、プロスタノイドIP1受容体(IP1)、MAS関連GPRメンバーファミリー、ロドプシン(ロドプシン)、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、ソマトスタチン受容体ファミリー、タキキニン受容体ファミリー、メラトニン受容体ファミリー、ウロテンシン受容体ファミリー、血管作動性腸管ペプチド受容体1(mVPAC1)、ニューロメジンB受容体(BB1)、ニューロメジンU受容体1(NMU1)、神経ペプチドB/W受容体ファミリー、神経ペプチドFF受容体1(NPFF1)、神経ペプチドS受容体1(NPS受容体)、神経ペプチドY受容体ファミリー、ニューロテンシン受容体1(NTS1)、オプシン5(OPN5)、オピオイド受容体様受容体(NOP)、オキソエイコサノイド(OXE)受容体1(OXE)、オキソグルタル酸(α-ケトグルタル酸)受容体1(OXGR1)、プリン作動性受容体ファミリー、ピリミジン作動性受容体ファミリー、プロラクチン放出ホルモン受容体(PRRP)、プロキネチシン受容体ファミリー、血小板活性化受容体(PAF)、プロスタグランジンF受容体ファミリー、プロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)受容体ファミリー、副甲状腺ホルモン受容体ファミリー、ムスカリン4(rM4)、プロスタノイドDP2受容体(rGPR44)、プロキネチシン受容体ファミリー、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、セクレチン受容体(セクレチン)、スムーズンド、Frizzledクラス受容体(スムーズンド)、トレースアミン関連受容体ファミリー、タキキニンファミリー、トロンボキサンA2受容体(TP)、サイロトロピン放出ホルモン受容体(TRH1)、甲状腺刺激ホルモン受容体(TSH)。
【0057】
タンパク質キナーゼの例としては、これらに限定されないが、AP2関連キナーゼ、ヒトABL癌原遺伝子1非受容体チロシンタンパク質キナーゼファミリー、c-abl癌遺伝子1受容体チロシンキナーゼファミリー、v-ablアベルソンマウス白血病ウイルス癌遺伝子相同体2、アクチビンA受容体ファミリー、bc1錯体相同体シャペロン-ABC1活性(S.pombe)(ADCK3)、aarFドメイン含有キナーゼ4(ADCK4)、v-aktマウス胸腺腫ウイルス癌遺伝子相同体ファミリー、未分化リンパ腫受容体チロシンキナーゼファミリー、タンパク質キナーゼAファミリー、タンパク質キナーゼBファミリー、アンキリンリピート及びキナーゼドメイン含有1(ANKK1)NUAKファミリー-SNF1様キナーゼ、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼキナーゼキナーゼファミリーオーロラキナーゼA(AURKA)、オーロラキナーゼB(AURKB)、オーロラキナーゼC(AURKC)、AXL受容体チロシンキナーゼ(AXL)、BMP2誘導性キナーゼ(BIKE)、Bリンパ球チロシンキナーゼ(BLK)、骨形成タンパク質受容体ファミリー、BMX非受容体チロシンキナーゼ(BMX)、v-rafマウス肉腫ウイルス癌遺伝子相同体B1(BRAF)、タンパク質チロシンキナーゼ6(BRK)、BRセリン/トレオニンキナーゼファミリー、Bruton無ガンマグロブリン血症チロシンキナーゼ(BTK)、カルシウム/カルモジュリン依存タンパク質キナーゼファミリー、サイクリン依存キナーゼファミリー、サイクリン依存キナーゼ様ファミリー、CHK1チェックポイント相同体(S.pombe)(CHEK1)、CHK2チェックポイント相同体(S.pombe)(CHEK2)、インスリン受容体アイソフォームA(INSR)、インスリン受容体アイソフォームB(INSR)、rho-相互作用セリン/トレオニンキナーゼ(CIT)、v-キットHardy-Zuckerman4ネコ肉腫ウイルス癌遺伝子相同体(KIT)、CDC様キナーゼファミリー肝細胞成長因子受容体(MET)、癌原遺伝子チロシン-タンパク質キナーゼ受容体、コロニー刺激因子ファミリー受容体、c-srcチロシンキナーゼ(CSK)、カゼインキナーゼファミリー、巨核球関連チロシンキナーゼ(CTK)、死亡関連タンパク質キナーゼファミリー、ダブルコルチン様キナーゼファミリー、ジスコイジンドメイン受容体チロシンキナーゼ、筋緊張性ジストロフィータンパク質キナーゼ(DMPK)、二重特異性チロシン-(Y)-リン酸化調節キナーゼファミリー、上皮成長因子受容体ファミリー、真核生物翻訳開始因子2-αキナーゼ1(EIF2AK1)、EPH受容体ファミリー、エフリン型A受容体ファミリー、エフリン型B受容体ファミリー、v-erb-b2赤芽球性白血病ウイルス癌遺伝子相同体ファミリー、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼファミリー、小胞体-核シグナル伝達1(ERN1)、PTK2タンパク質チロシンキナーゼ2(FAK)、fer(fps/fes関連)チロシンキナーゼ(FER)、ネコ肉腫癌遺伝子(FES)、線維芽細胞成長因子受容体ファミリー、Gardner-Rasheedネコ肉腫ウイルス(v-fgr)癌遺伝子相同体(FGR)、fms関連チロシンキナーゼファミリー、Fms関連チロシンキナーゼファミリー、fyn関連キナーゼ(FRK)、SRC関連FYN癌遺伝子、サイクリンG関連キナーゼ(GAK)、真核生物翻訳開始因子2αキナーゼ、成長ホルモン受容体、Gタンパク質結合受容体キナーゼ1(GRK1)、Gタンパク質結合受容体キナーゼファミリー、グリコーゲンシンターゼキナーゼファミリー、生殖細胞関連2(haspin)(HASPIN)、造血細胞キナーゼ(HCK)、ホメオドメイン相互作用タンパク質キナーゼファミリー、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼキナーゼキナーゼキナーゼファミリー、ホルモン情報調節Neu関連キナーゼ(HUNK)、腸細胞(MAK様)キナーゼ(ICK)、インスリン様成長因子1受容体(IGF1R)、保存ヘリックス-ループ-ヘリックスユビキタスキナーゼ(IKK-α)、B細胞キナーゼβファミリーのκ軽鎖ポリペプチド遺伝子転写促進因子阻害因子、インスリン受容体(INSR)、インスリン受容体関連受容体(INSRR)、インターロイキン-1受容体関連キナーゼファミリー、IL2誘導性T-細胞キナーゼ(ITK)、Janusキナーゼファミリー,キナーゼ挿入ドメイン受容体、v-キットHardy-Zuckerman4ネコ肉腫ウイルス癌遺伝子相同体、リンパ球特異性タンパク質チロシンキナーゼ(LCK)、LIMドメインキナーゼファミリー、セリン/トレオニンキナーゼファミリー、ロイシンリッチリピートキナーゼファミリー、v-yes-1ヤマグチ肉腫ウイルス関連癌遺伝子相同体(LYN)、オス生殖細胞関連キナーゼ(MAK)、MAP/微小管親和性調節キナーゼファミリー、微小管関連セリン/トレオニンキナーゼファミリー、母系胚性ロイシンジッパーキナーゼ、c-mer癌原遺伝子チロシンキナーゼ(MERTK)、met癌原遺伝子(肝細胞成長因子受容体)、MAPキナーゼ相互作用セリン/トレオニンキナーゼファミリー、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、混合系統キナーゼドメイン様タンパク質アイソフォーム、CDC42結合タンパク質キナーゼファミリー、セリン/トレオニンキナーゼファミリー、マクロファージ刺激1受容体(c-met関連チロシンキナーゼ)(MST1R)、ラパマイシン(セリン/トレオニンキナーゼ)機械的標的(MTOR)、筋肉-骨格受容体チロシンキナーゼ(MUSK)、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、NIMA(有糸分裂遺伝子aにはない)関連キナーゼファミリー、セリン/トレオニン-タンパク質キナーゼNIM1(NIM1)、ネモ様キナーゼ(NLK)、酸化ストレス応答性1(OSR1)、p21タンパク質(Cdc42/Rac)活性化キナーゼファミリー、PASドメイン含有セリン/トレオニンキナーゼ、血小板由来成長因子受容体ファミリー、3-ホスホイノシチド依存タンパク質キナーゼ-1(PDPK1)、カルシウム依存タンパク質キナーゼ1、ホスホリラーゼキナーゼγファミリー、ホスファチジルイノシトール4,5-ビスホスファート3キナーゼ、ホスホイノシチド-3キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール4キナーゼファミリー、ホスホイノシチドキナーゼ、FYVEフィンガー含有、Pim-1癌遺伝子(PIM1)、pim-2癌遺伝子(PIM2)、pim-3癌遺伝子(PIM3)、ホスファチジルイノシトール-4-ホスファート5キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール-5-ホスファート4キナーゼファミリータンパク質キナーゼ、膜関連チロシン/トレオニン1(PKMYT1)、タンパク質キナーゼNファミリー、ポロ様キナーゼファミリー、タンパク質キナーゼCファミリー、タンパク質キナーゼDファミリー、cGMP依存タンパク質キナーゼファミリー、真核生物翻訳開始因子2-αキナーゼ2(PRKR)、X結合タンパク質キナーゼ(PRKX)、プロラクチン受容体(PRLR)、PRP4・mRNA前駆体処理因子4相同体B(酵母菌)(PRP4)、PTK2Bタンパク質チロシンキナーゼ2β(PTK2B)、SIKファミリーキナーゼ3(QSK)、v-raf-1マウス白血病ウイルス癌遺伝子相同体1(RAF1)、神経栄養チロシンキナーゼ受容体型ファミリー、受容体(TNFRSF)相互作用セリン-トレオニンキナーゼファミリー、二重セリン/トレオニン及びチロシンタンパク質キナーゼ(RIPK5)、Rho関連コイルドコイル含有タンパク質キナーゼファミリー、c-ros癌遺伝子1受容体チロシンキナーゼ(ROS1)、リボソームタンパク質S6キナーゼファミリー、SH3結合ドメインキナーゼ1(SBK1)、血清/グルココルチコイド調節キナーゼファミリー、性質不明で推定のセリン/トレオニンタンパク質キナーゼ(Sugenキナーゼ110)(SgK110)、塩誘導性キナーゼファミリー、SNF関連キナーゼ(SNRK)、src関連キナーゼ、SFRSタンパク質キナーゼファミリー、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)、TAOキナーゼファミリー、TANK結合キナーゼ1(TBK1)、tecタンパク質チロシンキナーゼ(TEC)、睾丸特異性キナーゼ1(TESK1)、形質転換成長因子、β受容体ファミリー、免疫グロブリン様及びEGF様ドメイン1を有するチロシンキナーゼ(TIE1)、TEKチロシンキナーゼ、内皮(TIE2)、アンジオポイエチン-1受容体(Tie2)、tousled様キナーゼファミリー、TRAF2及びNCK相互作用キナーゼ(TNIK),非受容体チロシンキナーゼファミリー、TNNI3相互作用キナーゼ(TNNI3K)、過渡受容体電位陽イオンチャネル、睾丸特異性セリンキナーゼファミリー、TTKタンパク質キナーゼ(TTK)、TXKチロシンキナーゼ(TXK)、チロシンキナーゼ2(TYK2)、TYRO3タンパク質チロシンキナーゼ(TYRO3)、unc-51様キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ、ワクチニア関連キナーゼ2(VRK2)、WEE1相同体ファミリー、WNKリシン欠損タンパク質キナーゼファミリー、v-yes-1ヤマグチ肉腫ウイルス癌遺伝子相同体1(YES)、殺菌αモチーフ及びロイシンジッパー含有キナーゼAZK(ZAK)、ζ鎖(TCR)関連タンパク質キナーゼ70kDa(ZAP70)。
【0058】
核ホルモン受容体としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる。アンドロゲン受容体(AR)、エストロゲン関連受容体α(ESRRA)、エストロゲン受容体1(ESR1)、核受容体サブファミリー1グループHメンバー4(NR1H4)、核受容体サブファミリー3グループCメンバー1(グルココルチコイド受容体)(NR3C1)、核受容体サブファミリー1グループHメンバー3(肝臓X受容体α)(NR1H3)、核受容体サブファミリー1グループHメンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核受容体サブファミリー1グループHメンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核受容体サブファミリー3グループCメンバー2(電解質コルチコイド受容体)(NR3C2)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARA)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARG)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δ(PPARD)、プロゲステロン受容体α(PGR)、プロゲステロン受容体β(PGR)、レチノイン酸受容体α(RARA)、レチノイン酸受容体-β(RARB)、レチノイドX受容体α(RXRA)、レチノイドX受容体γ(RXRG)、甲状腺ホルモン受容体α(THRA)、甲状腺ホルモン受容体β(THRB)、レチノイン酸関連オーファン受容体、肝臓X受容体、ファルネソイドX受容体、ビタミンD受容体、プレグナンX受容体、構成的アンドロスタン受容体、肝細胞核因子4、エストロゲン受容体、エストロゲン関連受容体、糖質コルチコイド受容体、神経成長因子誘導遺伝子B、生殖細胞核因子。エピジェネティック標的としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる。ATPaseファミリーAAAドメイン含有タンパク質2(ATAD2A)、ATPaseファミリーAAAドメイン含有2B(ATAD2B)、ATPaseファミリーAAAドメイン含有2B(ATAD2B)、ジンクフィンガードメイン1A隣接ブロモドメイン(BAZ1A)、ジンクフィンガードメイン1B隣接ブロモドメイン(BAZ1B)、ジンクフィンガードメイン2Aブロモドメイン(BAZ2A)、ジンクフィンガードメイン2A隣接ブロモドメイン(BAZ2A)、ジンクフィンガードメイン2B隣接ブロモドメイン(BAZ2B)、ブロモドメイン含有タンパク質1(BRD1)、ブロモドメイン含有タンパク質2第一ブロモドメイン(BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2第一及び第二ブロモドメイン(BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2アイソフォーム1ブロモドメイン2(BRD2(2))、ブロモドメイン含有タンパク質3ブロモドメイン1(BRD3(1))、ブロモドメイン含有タンパク質3第一ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3第一及び第二ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3ブロモドメイン2(BRD3(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4第一ブロモドメイン(BRD4)、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォームlong型ブロモドメイン1及び2(BRD4(1-2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォームlong型ブロモドメイン2(BRD4(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォームshort型(BRD4(全長-short型アイソフォーム))、ブロモドメイン含有タンパク質7(BRD7)、ブロモドメイン含有8ブロモドメイン1(BRD8(1))、ブロモドメイン含有8ブロモドメイン2(BRD8(2))、ブロモドメイン含有タンパク質9アイソフォーム1(BRD9)、ブロモドメイン含有睾丸特異性第一ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン含有睾丸特異性第一及び第二ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン睾丸特異性タンパク質アイソフォームbブロモドメイン2(BRDT(2))、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有1(BRPF1)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有3(BRPF3)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有3(BRPF3)、ブロモドメイン及びWDリピート含有3第2ブロモドメイン(BRWD3(2))、猫眼症候群重要領域 タンパク質2(CECR2)、CREB結合タンパク質(CREBBP)、E1A結合タンパク質p300(EP300)、EP300(EP300)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPTFアイソフォーム1(FALZ)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPT(FALZ)、真性染色質ヒストンリシンN-メチルトランスフェラーゼ2(EHMT2)、ヒストンアセチルトランスフェラーゼKAT2A(GCN5L2)、真性染色質ヒストンリシンN-メチルトランスフェラーゼ1(EHMT1)、ヒストンリシンN-メチルトランスフェラーゼMLL(MLL)、ポリブロモ1第一ブロモドメイン(PB1(1))、ポリブロモ1第二ブロモドメイン(PB1(2))、ポリブロモ1ブロモドメイン2(PBRM1(2))、ポリブロモ1ブロモドメイン5(PBRM1(5))、ヒストンアセチルトランスフェラーゼKAT2B(PCAF)、PH相互作用タンパク質第一ブロモドメイン(PHIP(1))、PH相互作用タンパク質第二ブロモドメイン(PHIP(2))、タンパク質キナーゼC結合タンパク質1(PRKCBP1)、タンパク質アルギニンN-メチルトランスフェラーゼ3(PRMT3)、クロマチンサブファミリーaメンバー2のSWI/SNF関連マトリックス関連アクチン依存調節因子(SMARCA2)、クロマチンサブファミリーaメンバー4のSWI/SNF関連マトリックス関連アクチン依存調節因子(SMARCA4)、核内構造体タンパク質SP110(SP110)、核内構造体タンパク質SP140(SP140)、転写開始因子TFIIDサブユニット1(TAF1(1-2))、TAF1・RNAポリメラーゼII-TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子-250kDa-ブロモドメイン2(TAF1(2))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様第一ブロモドメイン(TAF1L(1))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様-第二ブロモドメイン(TAF1L(2))、三要素モチーフ含有24(TRIM24(ブロモ))、三要素モチーフ含有24(TRIM24(PHDブロモ))、E3ユビキチンタンパク質リガーゼTRIM33(TRIM33)、三要素モチーフ含有33(TRIM33(PHD-ブロモ))、WDリピート9第一ブロモドメイン(WDR9(1))、WDリピート9第二ブロモドメイン(WDR9(2))。膜輸送タンパク質としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる:ATP結合カセット(ABC)スーパーファミリー、溶質輸送体(SLC)スーパーファミリー、多剤耐性タンパク質1(P-グリコタンパク質)、有機陰イオン輸送体1、及びタンパク質、例えば、EAAT3、EAAC1、EAAT1、GLUT1、GLUT2、GLUT9、GLUT10、rBAT、AE1、NBC1、KNBC、CHED2、BTR1、NABC1、CDPD、SGLT1、SGLT2、NIS、CHT1、NET、DAT、GLYT2、CRTR、B0AT1、SIT1、XT3、y+LAT1、BAT1、NHERF1、NHE6、ASBT、DMT1、DCT1、NRAMP2、NKCC2、NCC、KCC3、NACT、MCT1、MCT8、MCT12、SLD、VGLUT3、THTR1、THTR2、PIT2、GLVR2、OCTN2、URAT1、NCKX1、NCKX5、CIC、PiC、ANT1、ORNT1、AGC1、ARALAR、Citrin、STLN2、aralar2、TPC、MUP1、MCPHA、CACT、GC1、PHC、DTD、CLD、DRA、PDS、Prestin、TAT1、FATP4、ENT3、ZnT2、ZnT10、AT1、NPT2A、NPT2B、HHRH、CST、CDG2F、UGAT、UGTL、UGALT、UGT1、UGT2、FUCT1、CDG2C、NST、PAT2、G6PT1、SPX4、ZIP4、LIV4、ZIP13、LZT-Hs9、FPN1、MTP1、IREG1、RHAG、AIM1、PCFT、FLVCR1、FLVCR2、RFT1、RFT2、RFT3、OATP1B1、OATP1B3、OATP2A1。構造タンパク質としては、これらに限定されないが、熱ショックタンパク質、微小管安定化タンパク質、癌タンパク質18、スタスミン、キネシン8及びキネシン14ファミリー、Kip3、Kif18Aが挙げられる。プロテアーゼとしては、これらに限定されないが、ADAM(ジスインテグリン及び金属プロテアーゼ)ファミリーが挙げられる。シグナル伝達の他の分子標的としては、これらに限定されないが、細胞分裂周期遺伝子25相同体A(CDC25A)、フォークヘッドボックスタンパク質O3(フォークヘッドボックスタンパク質O3)、B細胞阻害因子のκ軽鎖ポリペプチド遺伝子転写促進因子の核因子、α(NFKBIA)、核因子(赤血球由来2)様2(NFE2L2)、ナトリウム排泄増加ペプチド受容体A(NPR1)、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー11a(TNFRSF11A)、v-rel細網内皮症ウイルス癌遺伝子相同体A(鳥類)(RELA)、ステロール調節因子元素結合転写因子2(SREBF2)、CREB調節転写共活性因子1(CRTC1)、CREB調節転写共活性因子2(CRTC2)、Xボックス結合タンパク質1(XBP1)、カテニン(カドヘリン関連タンパク質),β1(CTNNB1)、及びこれらの組み合わせ。
【0059】
周知の生物製剤としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる。アブボシナギス(Abbosynagis)、アベグリン(Abegrin)、アクテムラ(Actemra)、タカツズマブ(AFP-Cide)、アントバ(Antova)、アルゼッラ(Arzerra)、Aurexis、アバスチン(Avastin)、ベリブマブ(Benlysta)、ベキサール(Bexxar)、Blontress、メポリズマブ(Bosatria)、アレムツズマブ(Campath)、ラベツズマブ(CEA-Cide)、CEA-Scan、シムジア(Cimzia)、サイラムザ(Cyramza)、Ektomab、セツキシマブ(Erbitux)、ビシロマブ(FibriScint)、オビヌツズマブ(Gazyva)、ハーセプチン、クリバツズマブテトラキセタン(hPAM4-Cide)、ボツムマブ(HumaSPECT)、ザノリムマブ(HuMax-CD4)、ザルツムマブ(HuMax-EGFr)、アダリムマブ(Humira)、フォントリズマブ(HuZAF)、ペンテト酸アルツモマブ(Hybri-ceaker)、カナキヌマブ(Ilaris)、イゴボマブ(Indimacis-125)、カドサイラ、アレムツズマブ(Lemtrada)、ルークアレスト(LeukArrest)、スレソマブ(LeukoScan)、ラニビズマブ(Lucentis)、Lymphomun、リンフォスキャン(LymphoScan)、ベリムマブ(LymphoStat-B)、リツキシマブ(MabThera)、エフングマブ(Mycograb)、ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg)、イムシロマブ(Myoscint)、テクネチウムファノレソマブ(NeutroSpec)、モタビズマブ(Numax)、ヌヴィオン(Nuvion)、ペルツズマブ(Omnitarg)、オプジーボ(Opdivo)、ムロモナブ‐CD3(Orthoclone OKT3)、OvaRex、Panorex、デノスマブ(Prolia)、カプロマブペンデチド(Prostascint)、エファリズマブ(Raptiva),インフリキシマブ(Remicade)、カツマキソマブ(Removab)、Rencarex、アブシキシマブ(ReoPro)、エルツマキソマブ(Rexomun)、リツキシマブ(Rituxan)、トシリズマブ(RoActemra)、99mTc‐ベシレソマブ(Scintimun)、ゴリムマブ(Simponi)、バシリキシマブ(Simulect)、エクリズマブ(Soliris)、ウステキヌマブ(Stelara)、パリビズマブ(Synagis)、Tactress、ニモツズマブ(Theracim)、ペムツモマブ(Theragyn)、ニモツズマブ(Theraloc)、ナタリズマブ(Tysabri)、パニツムマブ(Vectibix)、ノフェツモマブ(Verluma)、オマリズマブ(Xolair)、イピリムマブ(Yervoy)、ダクリズマブ(Zenapax)、及びイブリツモマブ チウキセタン(Zevalin)、又は組み合わせ。
【0060】
周知のモノクロナール抗体としてはこれらに限定されないが、以下のものが挙げられる。3F8、8H9、アバゴボマブ、アブシキマブ、アビツズマブ、アブリルマブ、アクトクスマブ、アダリムマブ、アデカツムマブ、アデュカヌマブ、アファセビクマブ、アフェリモマブ、アフツズマブ、アラシズマブペゴル、ALD518、ALD403、アレムツズマブ、アリロクマブ、アルツモマブペンテテート、アマツキシマブ、AMG334、アナツモマブマフェナトクス、アネツマブラブタンシン、アニフロムマブ、アンルキンズマブ、アポリズマブ、アルシツモマブ、アスクリンバクマブ、アセリズマブ、アテゾリズマブ、アチヌマブ、アトリズマブ、アトロリムマブ、アベルマブ、バピニュウズマブ、バシリキシマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベゲロマブ、ベリムマブ、ベンラリズマブ、ベルチリムマブ、ベシレソマブ、ベバシズマブ、ベズロトクスマブ、ビシロマブ、ビマグルマブ、ビメキズマブ、ビバツヅマブメルタンシン、ブレセルマブ、ブリナツモマブ、ブロンツベトマブ、ブロソズマブ、ボコシズマブ、ブラジクマブ、ブレンツキシマブベドチン、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、ブロルシズマブ、ブロンチクツズマブ、ブロスマブ、カビラリズマブ、カナキヌマブ、カンツズマブメルタンシン、カンツズマブ ラブタンシン、カプラシズマブ、カプロマブペンデチド、カルルマブ、カロツキシマブ、カツマキソマブ、cBR96-ドキソルビシン免疫複合体、セデリズマブ、セルグツズマブアムナロイキン、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、シタツズマブボガトクス、シクスツムマブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、クリバツズマブテトラキセタン、コドリツズマブ、コルツキシマブラブタンシン、コナツムマブ、コンシズマブ、CR6261、クレネズマブ、クロテデュマブ(Crotedumab)、ダセツズマブ、ダクリズマブ、ダロツズマブ、ダピロリズマブペゴル、ダラツムマブ、デクトレクマブ、デムシズマブ、デニンツズマブマホドチン、デノスマブ、デパツキシズマブマホドチン、デルロツキシマブビオチン、デツモマブ、ジヌツキシマブ、ジリダブマブ、ドマグロズマブ、ドルリモマブアリトクス、ドロジツマブ、デュリゴツマブ、デュピルマブ、デュルバルマブ、ドゥシギツマブ、エクロメキシマブ、エクリズマブ、エドバコマブ、エドレコロマブ、エファリズマブ、エファングマブ、エルデルマブ、エルゲムツマブ、エロツズマブ、エルシリモマブ、エマクツズマブ、エミベツズマブ、エミシズマブ、エナバツズマブ、エンフォルツマブベドチン、エンリモマブペゴル、エノブリツズマブ、エノキズマブ、エノチクマブ、エンシツキシマブ、エピツモマブシツキセタン、エプラツズマブ、エレヌマブ、エルリズマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、エトロリズマブ、エビナクマブ、エボロクマブ、エキスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファレツズマブ、ファシヌマブ、FBTA05、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フィバツズマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フィリブマブ、フランボツマブ、フレチクマブ、フォントリズマブ、フォラルマブ、フォラビルマブ、フレソリムマブ、フルラヌマブ、フツキシマブ、ガルカネズマブ、ガリキシマブ、ガニツマブ、ガンテネルマブ、ガビリモマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゲボキズマブ、ギレンツキシマブ、グレンバツムマブベドチン、ゴリムマブ、ゴミリキシマブ、グセルクマブ、イバリズマブ、イブリツモマブチウキセタン、イクルクマブ、イダルシズマブ、イゴボマブ、IMA-638、IMAB362、イマルマブ、イミシロマブ、イムガツズマブ、インクラクマブ、インダツキシマブラブタンシン、インデュサツマブベドチン、イネビリズマブ、インフリキシマブ、イノリモマブ、イノツズマブオゾガマイシン、インテツムマブ、イピリムマブ、イラツムマブ、イサツキシマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ケリキシマブ、ラベツズマブ、ランブロリズマブ、ランパリズマブ、ラナデルマブ、ランドグロツマブ、ラプリツキシマブエムタンシン、LBR-101/PF0442g7429、レブリキズマブ、レマレソマブ、レンダリズマブ、レンジルマブ、レルデリムマブ、レクサツムマブ、リビビルマブ、リファスツズマブベドチン、リゲリズマブ、リロトマブサテトラキセタン、リンツズマブ、リリルマブ、ロデルシズマブ、ロキベトマブ、ロルボツズマブメルタンシン、ルカツムマブ、ルリズマブペゴル、ルミリキシマブ、ルムレツズマブ、LY2951742、マパツムマブ、マルジェツキシマブ、マスリモマブ、マツズマブ、マブリリムマブ、メポリズマブ、メテリムマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミルベツキシマブソラブタンシン、ミツモマブ、モガムリズマブ、モナリズマブ、モロリムマブ、モタビズマブ、モキセツモマブシュードトクス、ムロモナブ-CD3、ナコロマブタフェナトクス、ナミルマブ、ナプツモマブエスタフェナトクス、ナラツキシマブエムタンシン、ナルナツマブ、ナタリズマブ、ナビシキシズマブ、ナビブマブ、ネバクマブ、ネシツムマブ、ネモリズマブ、ネレリモマブ、ネスバクマブ、ニモツズマブ、ニボルマブ、ノフェツモマブメルペンタン、オビルトキサキシマブ、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、オデュリモマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オロキズマブ、オマリズマブ、オナルツズマブ、オンツキシズマブ、オピシヌマブ、オポルツズマブモナトクス、オレゴボマブ、オルチクマブ、オテリキシズマブ、オトレルツズマブ、オキセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パジバキシマブ、パリビズマブ、パムレブルマブ、パニツムマブ、パンコマブ、パノバクマブ、パルサツズマブ、パスコリズマブ、パソツキシズマブ、パテクリズマブ、パトリツマブ、ペムブロリズマブ、ペムツモマブ、ペラキズマブ、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ピディリズマブ、ピナツズマブベドチン、ピンツモマブ、プラクルマブ、プロザリズマブ、ポガリズマブ、ポラツズマブベドチン、ポネズマブ、プレザリズマブ、プリリキシマブ、プリトキサキシマブ、プリツムマブ、PRO140、キリズマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラフィビルマブ、ラルパンシズマブ、ラムシルマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レファネズマブ、レガビルマブ、レスリズマブ、リロツムマブ、リヌクマブ、リサンキズマブ、リツキシマブ、リババズマブペゴル、ロバツムマブ、ロレデュマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、ロバルピツズマブテシリン、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サシツズマブゴビテカン、サマリズマブ、サペリズマブ、サリルマブ、サツモマブペンデチド、セクキヌマブ、セリバンツマブ、セトキサキシマブ、セヴィルマブ、SGN-CD19A、SGN-CD33A、シブロツズマブ、シファリムマブ、シルツキシマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソフィツズマブベドチン、ソラネズマブ、ソリトマブ、ソネプシズマブ、ソンツズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スビズマブ、タバルマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、タムツベツマブ、タネズマブ、タプリツモマブパプトックス、タレクスツマブ、テフィバズマブ、テリモマブアリトクス、テナツモマブ、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テシドルマブ、テツロマブ、テゼペルマブ、TGN1412、チシリムマブ、ティガツズマブ、チルドラキズマブ、チモルマブ、チソツマブベドチン、TNX-650、トシリズマブ、トラリズマブ、トサトクスマブ、トシツモマブ、トベツマブ、トラロキヌマブ、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン、TRBS07、トレガリズマブ、トレメリムマブ、トレボグルマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツビルマブ、ウブリツキシマブ、ウロクプルマブ、ウレルマブ、ウルトキサズマブ、ウステキヌマブ、ウトミルマブ、バダスツキシマブタリリン、バンドルツズマブベドチン、バンチクツマブ、バヌシズマブ、バパリキシマブ、バルリルマブ、バテリズマブ、ベドリズマブ、ベルツズマブ、ベパリモマブ、ベセンクマブ、ビシリズマブ、ボバリリズマブ、ボロシキシマブ、ボルセツズマブマホドチン、ボツムマブ、キセンツズマブ、ザルツムマブ、ザノリムマブ、ザツキシマブ、ジラリムマブ、及びゾリモマブアリトクス、又はこれらの組み合わせ。
【0061】
ウイルス性疾患用に開発されたワクチンとしては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる:A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、E型肝炎ワクチン、HPVワクチン、インフルエンザワクチン、日本脳炎ワクチン、MMRワクチン、MMRVワクチン、ポリオワクチン、狂犬病ワクチン、ロタウイルスワクチン、水痘ワクチン、帯状疱疹ワクチン、天然痘ワクチン、黄熱ワクチン、アデノウイルスワクチン、コクサッキーウイルスB群ワクチン、サイトメガロウイルスワクチン、ヒトデングワクチン、ヒト東部ウマ脳炎ウイルスワクチン、エボラワクチン、エンテロウイルス71ワクチン、エプスタイン・バーワクチン、C型肝炎ワクチン、HIVワクチン、ヒトHTLV-1 Tリンパ向性白血病ワクチン、マールブルグウイルス病ワクチン、ノロウイルスワクチン、ヒト呼吸器合胞体ウイルスワクチン、重症急性呼吸器症候群(SARS)ワクチン、ヒト西ナイルウイルスワクチン。バクテリア性疾患用に開発されたワクチンとしては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる:炭疽菌ワクチン、DPTワクチン、Q熱ワクチン、Hibワクチン、結核(BCG)ワクチン、髄膜炎菌性ワクチン、腸チフスワクチン、肺炎球菌複合体ワクチン、肺炎球菌多糖ワクチン、コレラワクチン、齲蝕ワクチン、エールリヒア症ワクチン、ハンセン病ワクチン、ライム病病気ワクチン、黄色ブドウ球菌ワクチン、化膿連鎖球菌ワクチン、梅毒ワクチン、ツラレミアワクチン、ペスト菌ワクチン・寄生虫性疾患用に開発されたワクチンとしては、これらに限定されないが、マラリアワクチン、住血吸虫症ワクチン、シャーガス病ワクチン、鉤虫ワクチン、ヒトオンコセルカ症河川盲目症、トリパノソーマ症ワクチン、内臓リーシュマニア症ワクチンが挙げられる。非伝染病としては、これらに限定されないが、アルツハイマー病アミロイドタンパク質ワクチン、乳癌ワクチン、卵巣癌ワクチン、前立腺癌ワクチン、タリモジンラヘルパレプベク(T-VEC)が挙げられる。またワクチンとしては、これらに限定されないが、以下の商品名が挙げられる:ACAM2000、ActHIB、Adacel、Afluria、AFLURIA QUADRIVALENT、Agriflu、BCG Vaccine、BEXSERO、Biothrax、Boostrix、Cervarix、Comvax、DAPTACEL、DECAVAC、Engerix-B、FLUAD、Fluarix、Fluarix Quadrivalent、Flublok、Flucelvax、Flucelvax Quadrivalent、FluLaval、FluMist、FluMist Quadrivalent、Fluvirin、Fluzone Quadrivalent、Fluzone、Fluzone High-Dose and Fluzone Intradermal、Gardasil、Gardasil 9、Havrix、Hiberix、Imovax、Infanrix、IPOL、Ixiaro、JE-Vax、KINRIX、Menactra、MenHibrix、Menomune-A/C/Y/W-135、Menveo、M-M-R II、M-M-Vax、Pediarix、PedvaxHIB、Pentacel、Pneumovax 23、Poliovax、Prevnar、Prevnar 13、ProQuad、Quadracel、Quadrivalent、RabAvert、Recombivax HB、ROTARIX、RotaTeq、TENIVAC、TICE BCG、Tripedia、TRUMENBA、Twinrix、TYPHIM Vi、VAQTA、Varivax、Vaxchora、Vivotif、YF-Vax、Zostavax、及びこれらの組み合わせ。
【0062】
注射可能な薬物としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる:Ablavar(ガドホスベセット三ナトリウム注射液)、Abarelix Depot、ボツリヌストキシンA注射液(Dysport)、ABT-263、ABT-869、ABX-EFG、Accretropin(ソマトロピン注射液)、Acetadote(アセチルシステイン注射液)、アセタゾラミド注射液、アセチルシステイン注射液(Acetadote)、Actemra(トシリズマブ注射液)、Acthrel(注射用コルチコレリンオウバイントリフルタート)、Actummune、Activase、注射用Acyclovir(Zovirax注射液)、[0137]、Adacel、Adalimumab、Adenoscan(アデノシン注射液)、アデノシン注射液(Adenoscan)、Adrenaclick、AdreView(ヨーベングアン1123注射液、静脈内投与用)、Afluria、Ak-Fluor(フルオレセイン注射液)、Aldurazyme(ラロニダーゼ)、アルグルセラーゼ注射液(Ceredase)、Alkeran注射液(メルファランHcl注射液)、注射用アロプリノールナトリウム(Aloprim)、Aloprim(注射用アロプリノールナトリウム)、アルプロスタジル、Alsuma(スマトリプタン注射液)、ALTU-238、アミノ酸注射液、Aminosyn、Apidra、Apremilast、注射用アルプロスタジル二室系(Caverject Impulse)、AMG009、AMG076、AMG102、AMG108、AMG114、AMG162、AMG220、AMG221、AMG222、AMG223、AMG317、AMG379、AMG386、AMG403、AMG477、AMG479、AMG517、AMG531、AMG557、AMG623、AMG655、AMG706、AMG714、AMG745、AMG785、AMG811、AMG827、AMG837、AMG853、AMG951、アミオダロンHCl注射液(アミオダロンHCl注射液)、アモバルビタールナトリウム注射液(Amytal Sodium)、Amytal Sodium(アモバルビタールナトリウム注射液)、アナキンラ、Anti-Abeta、Anti-Beta7、Anti-Beta20、Anti-CD4、Anti-CD20、Anti-CD40、Anti-IFNα、Anti-IL13、Anti-OX40L、Anti-oxLDS、Anti-NGF、Anti-NRP1、Arixtra、Amphadase(ヒアルロニダーゼ注射液)、Ammonul(フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウムの注射液)、Anaprox、Anzemet注射液(メシル酸ドラセトロン注射液)、Apidra(インスリングルリジン[rDNA由来]注射液)、Apomab、Aranesp(ダルベポエチンα)、Argatroban(アルガトロバン注射液)、塩酸アルギニン注射液(R-Gene 10、Aristocort、Aristospan、亜ヒ酸注射液(Trisenox)、Articane HCl及びエピネフリン注射液(Septocaine)、Arzerra(オファツムマブ注射液)、Asclera(ポリドカノール注射液)、Ataluren、Ataluren-DMD、アテノロール注射液(Tenormin静脈内注射液)、Atracurium Besylate注射液(ベシル酸アトラクリウム注射液)、Avastin、Azactam注射液(アズトレオナム注射液)、アジスロマイシン(Zithromax注射液)、アズトレオナム注射液(Azactam注射液)、バクロフェン注射液(Lioresal Intrathecal)、Bacteriostatic Water(Bacteriostatic Water、注射用)、バクロフェン注射液(Lioresal Intrathecal)、Bal in Oil Ampules(ジメルカープロール注射液)、BayHepB、BayTet、Benadryl、ベンダムスチン塩酸塩注射液(Treanda)、メシル酸ベンツトロピン注射液(Cogentin)、ベタメタゾン注射可能懸濁液(Celestone Soluspan)、Bexxar、Bicillin C-R 900/300(ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロカイン注射液)、Blenoxane(ブレオマイシン硫酸塩注射液)、ブレオマイシン硫酸塩注射液(Blenoxane)、Boniva注射液(イバンドロン酸ナトリウム注射液)、Botox Cosmetic(オナボツリヌス毒素A、注射用)、BR3-FC、Bravelle(ウロフォリトロピン注射液)、Bretylium(トシル酸ブレチリウム注射液)、Brevital Sodium(メトヘキシタールナトリウム、注射用)、Brethine、Briobacept、BTT-1023、Bupivacaine HCl、Byetta、Ca-DTPA(ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射液)、カバジタキセル注射液(Jevtana)、Caffeine Alkaloid(カフェイン及び安息香酸ナトリウム注射液)、Calcijex注射液(カルシトリオール)、カルシトリオール(Calcijex注射液)、塩化カルシウム(塩化カルシウム注射液10%)、Calcium Disodium Versenate(エデト酸カルシウム二ナトリウム注射液)、Campath(アルテムツズマブ)、Camptosar注射液(イリノテカン塩酸)、カナキヌマブ注射液(Ilaris)、Capastat Sulfate(カプレオマイシン、注射用)、注射用カプレオマイシン(Capastat Sulfate)、Cardiolite(注射用テクネチウムTc99セスタミビのプレップキット)、Carticel、Cathflo、Cefazolin、注射用Dextrose(セファゾリン注射液)、Cefepime塩酸塩chloride、Cefotaxime、セフトリアキソン、Cerezyme、Carnitor注射液、Caverject、Celestone Soluspan、Celsior、Cerebyx(ホスフェニトインナトリウム注射液)、Ceredase(アルグルセラーゼ注射液)、Ceretec(テクネチウムTc99mエキサメタジム注射液)、セルトリズマブ、CF-101、Chloramphenicol Sodium Succinate(クロラムフェニコールコハク酸エステルナトリウム注射液)、クロラムフェニコールコハク酸エステルナトリウム注射液(Chloramphenicol Sodium Succinate)、Cholestagel(コレセベラム塩酸塩)、コリオゴナドトロピンアルファ注射液(Ovidrel)、Cimzia、Cisplatin(シスプラチン注射液)、Clolar(クロファラビン注射液)、Clomiphine Citrate、クロニジン注射液(Duraclon)、Cogentin(メシル酸ベンツトロピン注射液)、コリスチメタン酸注射液(Coly-Mycin M)、Coly-Mycin M(コリスチメタン酸注射液)、Compath、塩酸コニバプタン注射液(Vaprisol)、注射用結合型エストロゲン(Premarin注射液)、Copaxone、注射用コルチコレリンオウバイントリフルタート(Acthrel)、Corvert(フマル酸イブチリド注射液)、Cubicin(ダプトマイシン注射液)、CF-101、Cyanokit(注射用ヒドロキソコバラミン)、シタラビンリポソーム注射液(DepoCyt)、Cyanocobalamin、Cytovene(ganciclovir)、D.H.E. 45、ダセツズマブ、Dacogen(デシタビン注射液)、Dalteparin、Dantrium IV(注射用ダントロレンナトリウム)、注射用ダントロレンナトリウム(Dantrium IV)、ダプトマイシン注射液(Cubicin)、Darbepoietin Alfa、DDAVP注射液(デスモプレシン酢酸塩注射液)、Decavax、デシタビン注射液(Dacogen)、Dehydrated Alcohol(無水アルコール注射液)、デノスマブ注射液(Prolia)、Delatestryl、Delestrogen、Delteparin Sodium、Depacon(バルプロ酸ナトリウム注射液)、Depo Medrol(酢酸メチルプレドニゾロン注射可能懸濁液)、DepoCyt(シタラビンリポソーム注射液)、DepoDur(モルヒネ硫酸塩XRリポソーム注射液)、デスモプレシン酢酸塩注射液(DDAVP注射液)、Depo-Estradiol、Depo-Provera 104 mg/ml、Depo-Provera 150 mg/ml、Depo-Testosterone、注射用デクスラゾキサン、静脈内注射のみ(Totect)、Dextrose/Electrolytes、Dextrose and Sodium Chloride注射液(5%デキストロースの0.9%塩化ナトリウム溶液)、Dextrose、Diazepam注射液(ジアゼパム注射液)、ジゴキシン注射液(Lanoxin注射液)、Dilaudid-HP(ヒドロモルフォン塩酸塩注射液)、ジメルカープロール注射液(Bal in Oil Ampules)、ジフェンヒドラミン注射液(Benadryl注射液)、Dipyridamole注射液(ジピリダモール注射液)、DMOAD、注射用ドセタキセル(Taxotere)、メシル酸ドラセトロン注射液(Anzemet注射液)、Doribax(注射用ドリペネム)、注射用ドリペネム(Doribax)、ドキセルカルシフェロール注射液(Hectorol注射液)、Doxil(塩酸ドキソルビシンリポソーム注射液)、塩酸ドキソルビシンリポソーム注射液(Doxil)、Duraclon(クロニジン注射液)、Duramorph(モルヒネ注射液)、Dysport(アボボツリヌストキシンA注射液)。
【0063】
エカランチド注射液(Kalbitor)、EC-Naprosyn(ナプロキセン)、エデト酸カルシウム二ナトリウム注射液(Calcium Disodium Versenate)、Edex(注射液アルプロスタジル)、Engerix、Edrophonium注射液(Enlon)、Eliglustat Tartate、Eloxatin(オキサリプラチン注射液)、Emend注射液(フォサプレピタントジメグルミン注射液)、Enalaprilat注射液(エナラプリラート注射液)、Enlon(エドロホニウム注射液)、エノキサパリンナトリウム注射液(Lovenox)、Eovist(ガドキセト酸二ナトリウム注射液)、Enbrel(エタネルセプト)、Enoxaparin、Epicel、Epinepherine、Epipen、Epipen Jr.、エプラツズマブ、Erbitux、エルタペネム注射液(Invanz)、Erythropoieten、必須アミノ酸注射液(Nephramine)、Estradiol Cypionate、Estradiol Valerate、Etanercept、エキセナチド注射液(Byetta)、Evlotra、Fabrazyme(アダルシダーゼβ)、ファモチジン注射液、FDG(フルデオキシグルコースF18注射液)、Feraheme(フェルモキシトール注射液)、Feridex I.V.(フェルモキシデス注射可能溶液)、Fertinex、フェルモキシデス注射可能溶液(Feridex I.V.)、フェルモキシトール注射液(Feraheme)、Flagyl注射液(メトロニダゾール注射液)、Fluarix、Fludara(フルダラビンリン酸エステル)、フルデオキシグルコースF18(FDG)、フルオレセイン注射液(Ak-Fluor)、Follistim AQ Cartridge(フォリトロピンβ注射液)、フォリトロピンα注射液(Gonal-f RFF)、フォリトロピンβ注射液(Follistim AQ Cartridge)、Folotyn(静脈内注射用プララトレキセート溶液)、Fondaparinux、Forteo(テリパラチド(rDNA由来)注射液)、Fostamatinib、フォサプレピタントジメグルミン注射液(Emend注射液)、ホスカルネットナトリウム注射液(Foscavir)、Foscavir(ホスカルネットナトリウム注射液)、ホスフェニトインナトリウム注射液(Cerebyx)、ホスプロポフォール二ナトリウム注射液(Lusedra)、Fragmin、Fuzeon(エンフビルチド)、GA101、ガドベン酸二メグルミン注射液(Multihance)、ガドホスベセット三ナトリウム注射液(Ablavar)、ガドテリドール注射液(ProHance)、ガドベルセタミド注射液(OptiMARK)、ガドキセト酸二ナトリウム注射液(Eovist)、Ganirelix(ガニレリクス酢酸塩注射液)、Gardasil、GC1008、GDFD、注射用ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg)、Genotropin、ゲンタマイシン注射液、GENZ-112638、ゴリムマブ注射液(Simponi注射液)、Gonal-f RFF(フォリトロピンα注射液)、グラニセトロン塩酸塩(Kytril注射液)、ゲンタマイシン Sulfate、Glatiramer Acetate、Glucagen、グルカゴン、HAE1、Haldol(ハロペリドール注射液)、Havrix、Hectorol注射液(ドキセルカルシフェロール注射液)、ヘッジホッグシグナル伝達経路阻害薬、Heparin、ハーセプチン、hG-CSF、Humalog、ヒト成長ホルモン、Humatrope、HuMax、Humegon、Humira、Humulin、イバンドロン酸ナトリウム注射液(Boniva注射液)、イブプロフェンリシン注射液(NeoProfen)、フマル酸イブチリド注射液(Corvert)、Idamycin PFS(イダルビシン塩酸塩注射液)、イダルビシン塩酸塩注射液(Idamycin PFS)、Ilaris(カナキヌマブ注射液)、注射用イミペネム/シラスタチン(Primaxin I.V.)、Imitrex、注射用インコボツリナムトキシンA(Xeomin)、Increlex(メカセルミン[rDNA由来]注射液)、Indocin IV(インドメタシン注射液)、インドメタシン注射液(Indocin IV)、Infanrix、Innohep、インスリン、インスリンアスパルト[rDNA由来]注射液(NovoLog)、インスリングラルギン[rDNA由来]注射液(Lantus)、インスリングルリジン[rDNA由来]注射液(Apidra)、インターフェロンα-2b、注射用遺伝子組換え(Intron A)、Intron A(インターフェロンα-2b、注射用遺伝子組換え)、Invanz(エルタペネム注射液)、Invega Sustenna(パリペリドンパルミチン酸エステル徐放性注射可能懸濁液)、Invirase(サキナビルメシラート)、静脈内投与用ヨーベングアン1123注射液(AdreView)、イオプロミド注射液(Ultravist)、イオベルソール注射液(Optiray注射液)、Iplex(メカセルミンリンファバート[rDNA由来]注射液)、Iprivask、塩酸イリノテカン(Camptosar注射液)、含糖酸化鉄注射液(Venofer)、Istodax(注射用ロミデプシン)、イトラコナゾール注射液(Sporanox注射液)、Jevtana(カバジタキセル注射液)、Jonexa、Kalbitor(エカランチド注射液)、KCL in D5NS(塩化カリウムの5%ブドウ糖及び塩化ナトリウム注射液)、KCL in D5W、KCL in NS、Kenalog 10注射液(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、Kepivance(パリフェルミン)、Keppra注射液(レベチラセタム)、Keratinocyte、KFG,キナーゼ阻害剤、Kineret(アナキンラ)、Kinlytic(ウロキナーゼ注射液)、Kinrix、Klonopin(クロナゼパム)、Kytril注射液(グラニセトロン塩酸塩)、ラコサミド錠剤及び注射液(Vimpat)、乳酸リンゲル液、Lanoxin注射液(ジゴキシン注射液)、注射用ランソプラゾール(Prevacid I.V.)、Lantus、Leucovorin Calcium(ロイコボリンカルシウム注射液)、Lente (L)、Leptin、Levemir、Leukine Sargramostim、Leuprolide Acetate、Levothyroxine、レベチラセタム(Keppra注射液)、Lovenox、Levocarnitine注射液(Carnitor注射液)、Lexiscan(レガデノソン注射液)、Lioresal Intrathecal(バクロフェン注射液)、リラグルチド[rDNA]注射液(Victoza)、Lovenox(エノキサパリンナトリウム注射液)、Lucentis(ラニビズマブ注射液)、Lumizyme、Lupron(酢酸ロイプロリド注射液)、Lusedra(ホスプロポフォール二ナトリウム注射液)、Maci、Magnesium Sulfate(硫酸マグネシウム注射液)、マンニトール注射液(Mannitol IV)、Marcaine(ブピバカイン塩酸塩及びエピネフリン注射液)、Maxipime(注射用セフェピム塩酸塩)、MDP Multidose Kit of Technetium Injection(テクネチウムTc99mメドロナート注射液)、メカセルミン[rDNA由来]注射液(Increlex)、メカセルミンリンファバート[rDNA由来]注射液(Iplex)、メルファラン塩酸塩注射液(Alkeran注射液)、メトトレキサート、Menactra、Menopur(メノトロピンス注射液)、注射用メノトロピンス(Repronex)、注射用メトヘキシタールナトリウム(Brevital Sodium)、メチルドーパート塩酸塩注射液、溶液(メチルドーパート塩酸塩)、Methylene Blue(メチレンブルー注射液)、酢酸メチルプレドニゾロン注射可能懸濁液(Depo Medrol)、MetMab、メトクロプラミド注射液(Reglan注射液)、Metrodin(注射用ウロフォリトロピン)、メトロニダゾール注射液(Flagyl注射液)、Miacalcin、Midazolam(ミダゾラム注射液)、Mimpara(シナカルセト)、Minocin注射液(ミノサイクリン注射液)、ミノサイクリン注射(Minocin注射液)、Mipomersen、注射濃縮物用ミトキサントロン(Novantrone)、モルヒネ注射液(Duramorph)、モルヒネ硫酸塩XRリポソーム注射液(DepoDur)、Morrhuate Sodium(モルイン酸ナトリウム注射液)、Motesanib、Mozobil(プレリキサホル注射液)、Multihance(ガドベン酸二メグルミン注射液)、複合電解質及びブドウ糖注射液、複合電解質注射液、Mylotarg(注射用ゲムツズマブオゾガマイシン)、Myozyme(アルグルコシダーゼα)、Nafcillin注射液(ナフシリンナトリウム)、ナフシリンナトリウム(Nafcillin注射液)、ナルトレキソンXR注射液(Vivitrol)、Naprosyn(ナプロキセン)、NeoProfen(イブプロフェンリシン注射液)、Nandrol Decanoate、Neostigmine Methylsulfate(メチル硫酸ネオスチグミン注射液)、NEO-GAA、NeoTect(テクネチウムTc99mデプレオチド注射液)、Nephramine(必須アミノ酸注射液)、Neulasta(ペグフィルグラスチム)、Neupogen(フィルグラスチム)、Novolin、Novolog、NeoRecormon、Neutrexin(グルクロン酸トリメトレキサート注射液)、NPH(N)、Nexterone(アミオダロン塩酸塩注射液)、Norditropin(ソマトロピン注射液)、Normal Saline(塩化ナトリウム注射液)、Novantrone(注射濃縮物用ミトキサントロン)、Novolin 70/30 Innolet (70% NPH、ヒトイソフェンインスリン懸濁液及び30%標準ヒトインスリン注射液)、NovoLog(インスリンアスパルト[rDNA由来]注射液)、Nplate(ロミプロスチム)、Nutropin(注射用ソマトロピン(rDNA由来))、Nutropin AQ、Nutropin Depot(注射用ソマトロピン(rDNA由来))、酢酸オクトレオチド注射液(Sandostatin LAR)、オクレリズマブ、オファツムマブ注射液(Arzerra)、オランザピン徐放性注射可能懸濁液(Zyprexa Relprevv)、Omnitarg、Omnitrope(ソマトロピン[rDNA由来]注射液)、オンダンセトロン塩酸塩注射液(Zofran注射液)、OptiMARK(ガドベルセタミド注射液)、Optiray注射液(イオベルソール注射液)、Orencia、Osmitrol注射液Aviva容器入り(マンニトール注射液Avivaプラスチック容器250入り)、Osmitrol注射液Viaflex入り(マンニトール注射液Viaflexプラスチック容器250入り)、Osteoprotegrin、Ovidrel(コリオゴナドトロピンα注射液)、Oxacillin(注射用オキサシリン)、オキサリプラチン注射液(Eloxatin)、オキシトシン注射液(Pitocin)、パリペリドンパルミチン酸エステル徐放性注射可能懸濁液(Invega Sustenna)、パミドロネート二ナトリウム注射液、静脈内投与用パニツムマブ注射液(Vectibix)、パパベリン(Papaverine)塩酸塩注射液、副甲状腺ホルモン、パリカルシトール注射液、押し上げ式バイアル入り(Zemplar注射液)、PARP阻害剤、Pediarix、PEGlntron、ペグインターフェロン、ペグフィルグラスチム、ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロカイン、ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射液(Ca-DTPA)、ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射液(Zn-DTPA)、Pepcid注射液(ファモチジン注射液)、Pergonal、ペルツズマブ、Phentolamine Mesylate(注射用フェントラミンメシル酸塩)、Salicylate(サリチル酸フィゾスチグミン(Physostigmine)(注射液))、ピペラシリン・タゾバクタム注射液(Zosyn)、Pitocin(オキシトシン注射液)、Plasma-Lyte 148(複合電解質注射液)、Plasma-Lyte 56及びブドウ糖(複合電解質及びブドウ糖注射液、Viaflexブラスチック容器250入り)、PlasmaLyte、プレリキサホル注射液(Mozobil)、ポリドカノール注射液(Asclera)、塩化カリウム、静脈内注射用プララトレキセート溶液(Folotyn)、酢酸プラムリンタイド注射液(Symlin)、Premarin注射液(注射用結合型エストロゲン)、注射用テクネチウムTc99セスタミビのプレップキット(Cardiolite)、Prevacid I.V.(注射用ランソプラゾール)、Primaxin I.V.(注射用イミペネム及びシラスタチン)、Prochymal、Procrit、プロゲステロン、ProHance(ガドテリドール注射液)、Prolia(デノスマブ注射液)、Promethazine HCl注射液(塩酸プロメタジン注射液)、プロプラノロール(Propranolol)塩酸塩注射液。
【0064】
グルコン酸キニジン注射液(Quinidine注射液)、Quinidine注射液(グルコン酸キニジン注射液)、R-Gene 10(塩酸アルギニン注射液注射液)、ラニビズマブ注射液(Lucentis)、ラニチジン塩酸塩注射液(Zantac注射液)、Raptiva、Reclast(ゾレドロン酸注射液)、Recombivarix HB、レガデノソン注射液(Lexiscan)、Reglan注射液(メトクロプラミド注射液)、Remicade、Renagel、Renvela(炭酸セベラマー)、Repronex(注射用メノトロピンス)、Retrovir IV(ジドブジン注射液)、rhApo2L/TRAIL、リンゲル液及び5%ブドウ糖注射液(Ringers in Dextrose)、リンゲル注射液(リンゲル注射液)、Rituxan、リツキシマブ、Rocephin(セフトリアキソン)、ロクロニウムブロミド注射液(Zemuron)、Roferon-A(インターフェロンα-2a)、Romazicon(フルマゼニル)、注射用ロミデプシン(Istodax)、Saizen(ソマトロピン注射液)、Sandostatin LAR(酢酸オクトレオチド注射液)、Sclerostin Ab、Sensipar(cinacalcet)、Sensorcaine(ブピバカイン塩酸塩注射液)、Septocaine(Articane HCl及びエピネフリン注射液)、Serostim LQ(ソマトロピン(rDNA由来)注射液)、Simponi注射液(ゴリムマブ注射液)、Sodium Acetate(酢酸ナトリウム注射液)、炭酸水素ナトリウム(5%注射液)、Sodium Lactate(乳酸ナトリウム注射液、AVIVA入り)、フェニル酢酸ナトリウム及び 安息香酸ナトリウム注射液(Ammonul)、注射用ソマトロピン(rDNA由来)(Nutropin)、Sporanox注射液(イトラコナゾール注射液)、Stelara注射液(ウステキヌマブ)、Stemgen、Sufenta(クエン酸スフェンタニル注射液)、クエン酸スフェンタニル注射液(Sufenta)、Sumavel、スマトリプタン注射液(Alsuma)、Symlin、Symlin Pen、全身性ヘッジホッグ拮抗薬、Synvisc-One(Hylan G-F 20 Single関節内注射液)、Tarceva、Taxotere(注射用ドセタキセル)、テクネチウムTc99m、注射用テラバンシン(Vibativ)、テムシロリムス注射液(Torisel)、Tenormin I.V.注射液(アテノロール注射液)、テリパラチド(rDNA由来)注射液(Forteo)、シピオン酸テストステロン、テストステロンエナント酸エステル、プロピオン酸テストステロン、Tev-Tropin(ソマトロピン、rDNA由来、注射用)、tgAAC94、塩化タリウム、テオフィリン、Thiotepa(チオテパ注射液)、Thymoglobulin(抗胸腺細胞グロブリン(ウサギ)、Thyrogen(注射用サイロトロピンα)、チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムGalaxy(Timentin注射液)、Tigan注射液(注射可能な塩酸トリメトベンズアミド)、Timentin注射液(チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムGalaxy)、TNKase、Tobramycin注射液(トブラマイシン注射液)、トシリズマブ注射液(Actemra)、Torisel(テムシロリムス注射液)、Totect(注射用デクスラゾキサン、静脈内注射のみ)、Trastuzumab-DM1、Travasol(アミノ酸(注射液))、Treanda(ベンダムスチン塩酸塩注射液)、Trelstar(注射可能懸濁液用トリプトレリンパモアート)、トリアムシノロンアセトニド、酢酸トリアムシノロン、トリアムシノロンヘキサアセトニド注射可能懸濁液(Aristospan注射液20mg)、Triesence(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、塩酸トリメトベンズアミド注射可能液(Tigan注射液)、グルクロン酸トリメトレキサート注射液(Neutrexin)、注射可能懸濁液用トリプトレリンパモアート(Trelstar)、Twinject、Trivaris(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、Trisenox(三酸化ヒ素注射液)、Twinrix、Typhoid Vi、Ultravist(イオプロミド注射液)、注射用ウロフォリトロピン(Metrodin)、ウロキナーゼ注射液(Kinlytic)、ウステキヌマブ(Stelara注射液)、Ultralente (U)、Valium(ジアゼパム)、バルプロ酸ナトリウム注射液(Depacon)、Valtropin(ソマトロピン注射液)、Vancomycin Hydrochloride(バンコマイシン塩酸塩注射液)、バンコマイシン塩酸塩注射液(Vancomycin Hydrochloride)、Vaprisol(塩酸コニバプタン注射液)、VAQTA、Vasovist(静脈内投与用ガドホスベセット三ナトリウム注射液)、Vectibix(静脈内投与用パニツムマブ注射液)、Venofer(含糖酸化鉄注射液)、ベルテポルフィン注射液(Visudyne)、Vibativ(注射用テラバンシン)、Victoza(リラグルチド[rDNA]注射液)、Vimpat(ラコサミド錠剤及び注射液)、Vinblastine Sulfate(ビンブラスチン硫酸塩注射液)、Vincasar PFS(ビンクリスチン硫酸塩注射液)、Victoza、Vincristine Sulfate(ビンクリスチン硫酸塩注射液)、Visudyne(ベルテポルフィン注射液)、ビタミンB-12、Vivitrol(ナルトレキソンXR注射液)、Voluven(ヒドロキシエチル澱粉の塩化ナトリウム注射液)、Xeloda、Xenical(orlistat)、Xeomin(注射用インコボツリナムトキシンA)、Xolair、Zantac注射液(ラニチジン塩酸塩注射液)、Zemplar注射液(パリカルシトール注射液、押し上げ式バイアル入り)、Zemuron(ロクロニウムブロミド注射液)、Zenapax(ダクリズマブ)、Zevalin、ジドブジン注射液(Retrovir IV)、Zithromax注射液(アジスロマイシン)、Zn-DTPA(ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射液)、Zofran注射液(オンダンセトロン塩酸塩注射液)、Zingo、注射用ゾレドロン酸(Zometa)、ゾレドロン酸注射液(Reclast)、Zometa(注射用ゾレドロン酸)、Zosyn(ピペラシリン・タゾバクタム注射液)、Zyprexa Relprevv(オランザピン徐放性注射可能懸濁液)、及びこれらの組み合わせ。
【0065】
試験法
自明の通り、特定の方法及び実験を以下で記載するが、当業者が好適であると判定した他の方法あるいは装置を代わりに用いてもよい 。
【0066】
ヘリウム漏出
プランジャーの外筒に対する封止を評価するため、組み立てた注射器系の内部から外環境へのヘリウム漏出率を評価した。これは、乾燥したむき出しのガラスの外筒(潤滑剤を含まない)に止具を入れて、プランジャー棒を拘束し、試験中に止具が動かないようにして行った。組み立てた注射器の内容積を真空装置を用いて針を介して真空排気し、約1psigに加圧したヘリウム雰囲気に置換した。ヘリウムに微調整したガスクロマトグラフィー/質量分析(GC/MS)(LACO's TitanTest(登録商標)Helium Leak Tester、ユタ州ソルトレークシティー)を用いて注射器の周りの空間を監視した。注射器の周りの領域を真空排気して、ヘリウム濃度を分析し、ヘリウム差圧が15.7psigになった後に1分当たりのヘリウム漏出率を求めた。
【0067】
摺動力
注射器に0.96mlの注射用水(WFI)を充填し、通気管止具挿入機を用いて止具を挿入して、摺動力を測定した。用いた注射器は、29ゲージ1/2インチ針を含む杭状針(staked needle)構造であった。止具を動かしたり阻害したりせずに止具に合う適切なプランジャー棒を組み立てた注射器系にはめ込んだ。この系を力変位分析器のホルダーに設置して、クロスヘッドとプランジャー棒の近位端が接触するまでクロスヘッドを25mm/分の速度で動かした。250mm/分の試験速度が確立した後に、力変位データを得た。得られた最大力を記録した。用いた力変位測定器は、TA-270N注射器試験固定部を有するTA XT Plus Texture分析装置(マサチューセッツ州ハミルトン)であった。
【0068】
接触幅
ガラス外筒と接合するプランジャーの接触幅は、キーエンスデジタルマイクロメーターVHX-5000(イリノイ州アイタスカ)を用いて各リブを倍率30xで3回測定したものを平均した。
【0069】
外筒内径
デジタル3点内部マイクロメーター(ミツトヨシリーズ468、イリノイ州オーロラ)を用いて注射器外筒の内径を測定した。
【0070】
止具のリブ直径及びリブ半径
光学測定システム(キーエンスIM6225、イリノイ州アイタスカ)を用いて止具のリブ直径とリブ半径を測定した。
【0071】
本願の発明を一般的に、また特定の態様に関して上記のように記載した。当業者には自明だが、本開示の範囲を逸脱することなく様々な修正及び変更を行うことができる。従って、これらの態様は、添付の請求項及びそれらの均等物の範囲内であれば本発明の修正及び変更を含むことが意図される。
【実施例
【0072】
3.5MPaの初期係数でハロブチル(ハロゲン化ブチル)を用いてAshmeadらに付与された米国特許第8,722,178号に記載されたように一連の止具を作製した。これら止具は、公称内径6.35mmである1mlの長さのむき出しのガラス(シリコーンやその他のもので処理していない)注射器外筒に用いられる寸法であった。これらの止具は、リブの数、形状、及び寸法が異なっており、注射器外筒の内部と封止を形成するように構成されていた。処理の終了後、非接触測定装置を用いて止具を測定した。各構造の平均した結果を表1に示す。少量の洗剤と温精製水を用いて止具を洗浄・すすいだ後乾燥させて作製に由来する残留汚染を除去した。止具をむき出しのガラス外筒に挿入して、本明細書で記載するように試験を行った。結果を表2に示す。リブ1は遠位端リブであり、それ以後のリブは近位端に向かって大きくなる数字で示されている。
【0073】
表1及び表2の実施例1及び実施例2は本開示の意図を満たす止具である。
【0074】
表1及び表2の比較例3は、良好な摺動力を有するが要求される封止を達成するには直径が不十分で、従って不十分な止具の一例である。
【0075】
表1及び表2の比較例4は、要求される封止を達成するが、止具と外筒との所望の接触よりも大きい接触のために摺動力が過度になり、従って不十分な止具の一例である。
【0076】
以下の表で、ODは外径を示し、IDは内径を示す。
【表1】
【表2】
以下の項目[1]~[27]に、本発明の実施形態の例を列記する。
[1]
外筒、プランジャー棒、及び止具(stopper)を含む医療用送達装置であって、
前記外筒は、内面を有し、
前記プランジャー棒は、前記外筒内に挿入された遠位端を有し、
前記止具は、前記プランジャー棒の遠位端に取り付けられて、前記外筒の内面の少なくとも一部と接触すると共に、弾性体と、1つ以上のフッ素重合体層と、封止面を有し、前記1つ以上のフッ素重合体層面に配置された、2つ以上のリブとを含み、
ここで、前記止具の約7.9%超の圧縮率で測定される、前記2つ以上のリブのうちの少なくとも1つと前記外筒の内面の一部との間の接触幅が、約1.0mm未満である、医療用送達装置。
[2]
前記内面は、親水性内面である、項目1に記載の医療用送達装置。
[3]
前記内面は、潤滑剤を含まないか実質的に含まない、項目1に記載の医療用送達装置。
[4]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、前記2つ以上のリブに積層される、項目1に記載の医療用送達装置。
[5]
前記止具は、約2.0mm未満の摺動面をさらに含む、項目1に記載の医療用送達装置。
[6]
前記内面は、むき出しのガラスである、項目1に記載の医療用送達装置。
[7]
前記2つ以上のリブの各リブは封止面を有し、前記封止面は、各リブの頂点において約0.22mm未満の曲率半径を有する、項目1に記載の医療用送達装置。
[8]
前記外筒の内面の内径に対する、封止面を有する前記リブの全ての最大外径の比は約1.08より大きい、項目7に記載の医療用送達装置。
[9]
封止面を有する前記リブの最大外径は約5.0mmより大きく、前記外筒の内面の内径は約4.65mm~約11.85mmであり、前記外筒の内面の内径に対する封止面を有する前記リブの最大外径の比は約1.08より大きい、項目7に記載の医療用送達装置。
[10]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、圧縮延伸ポリ四フッ化エチレンの単層を含む、項目1に記載の医療用送達装置。
[11]
前記2つ以上のリブの各リブは、各リブの頂点において約0.22mm未満の曲率半径を有する、項目10に記載の医療用送達装置。
[12]
前記外筒の内面の内径に対する、封止面を有する前記リブの全ての最大外径の比は約1.08より大きい、項目11に記載の医療用送達装置。
[13]
封止面を有する前記リブの最大外径は約5.0mmより大きく、前記外筒の内面の内径は約4.65mm~約11.85mmであり、前記外筒の内面の内径に対する封止面を有する前記リブの最大外径の比は約1.08より大きい、項目11に記載の医療用送達装置。
[14]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、障壁層及び多孔性層を含むフッ素重合体複合膜を含み、前記障壁層は、圧縮ePTFE、PTFE、フッ化エチレンプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシ重合体、並びにこれらの共重合体及び組み合わせから選択される少なくとも1種の材料を含む、項目1に記載の医療用送達装置。
[15]
前記2つ以上のリブの各リブは、各リブの曲率の頂点で約0.22mm未満の曲率半径を有する、項目14に記載の医療用送達装置。
[16]
前記外筒の内面の内径に対する、封止面を有する前記リブの全ての最大外径の比は約1.08より大きい、項目15に記載の医療用送達装置。
[17]
封止面を有する前記リブの最大外径は約5.0mmより大きく、前記外筒の内面の内径は約4.65mm~約11.85mmであり、前記外筒の内面の内径に対する封止面を有する前記リブの最大外径の比は約1.08より大きい、項目15に記載の医療用送達装置。
[18]
遠位端及び止具(stopper)を含むプランジャー棒であって、
前記遠位端は、内面を有する外筒に挿入可能であり、
前記止具は、前記遠位端に取り付けられて、前記外筒の内面の少なくとも一部に接触するように構成されると共に、弾性体と、1つ以上のフッ素重合体層と、前記1つ以上のフッ素重合体層面に配置された2つ以上のリブとを含み、
ここで、封止面を有する前記2つ以上のリブの各リブは、各リブの頂点で約0.22mm未満の曲率半径を有し、前記外筒の内面の内径に対する、封止面を有する前記リブの全ての最大外径の比は、約1.08より大きく、
ここで、前記プランジャー棒は、前記外筒の内面の内径を有する外筒に挿入された場合に、前記止具の約7.9%超の圧縮率で測定される、前記2つ以上のリブのうちの少なくとも1つと前記外筒の内面の一部との間の接触幅が、約1.0mm未満である、プランジャー棒。
[19]
前記内面は、親水性内面である、項目18に記載のプランジャー棒。
[20]
前記内面は、潤滑剤を含まないか実質的に含まない、項目18に記載のプランジャー棒。
[21]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、前記2つ以上のリブに積層される、項目18に記載のプランジャー棒。
[22]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、圧縮延伸ポリ四フッ化エチレンの単層を含む、項目18に記載のプランジャー棒。
[23]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、障壁層及び多孔性層を含むフッ素重合体複合膜を含み、前記障壁層は、圧縮ePTFE、PTFE、フッ化エチレンプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシ重合体、並びにこれらの共重合体及び組み合わせより選択される少なくとも1つの材料を含む、項目18に記載のプランジャー棒。
[24]
内面を有する外筒に挿入可能な止具(stopper)であって、
弾性体と、
1つ以上のフッ素重合体層と、
2つ以上のリブとを含み、
ここで、前記2つ以上のリブのうちの少なくとも1つは、前記1つ以上のフッ素重合体層面に配置されて、前記外筒の内面の少なくとも一部と接触するように構成され、
ここで、前記2つ以上のリブの各リブは、各リブの頂点で約0.22mm未満の曲率半径を有し、前記リブのすべての最大外径の前記外筒の内面の内径に対する比は約1.08より大きく、
ここで、前記止具は、前記外筒に挿入された場合に、前記止具の約7.9%超の圧縮率で測定される、前記2つ以上のリブのうちの少なくとも1つと前記外筒の内面の一部との間の接触幅が、約1.0mm未満である、止具。
[25]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、前記2つ以上のリブに積層される、項目24に記載の止具。
[26]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、圧縮延伸ポリ四フッ化エチレンの単層を含む、項目24に記載の止具。
[27]
前記1つ以上のフッ素重合体層は、障壁層及び多孔性層を含むフッ素重合体複合膜を含み、前記障壁層は圧縮ePTFE、PTFE、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシ重合体、並びにこれらの共重合体及び混合物より選択される少なくとも1つの材料を含む、項目24に記載の止具。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B