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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】収納と持ち運びに便利な昇降首振ファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20240507BHJP
   F04D 25/10 20060101ALI20240507BHJP
   F04D 29/64 20060101ALI20240507BHJP
【FI】
F04D25/08 306Z
F04D25/10 302A
F04D29/64 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022508533
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-07
(86)【国際出願番号】 CN2020079094
(87)【国際公開番号】W WO2021155623
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-02-09
(31)【優先権主張番号】202020154580.0
(32)【優先日】2020-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520278284
【氏名又は名称】深▲せん▼市希伯倫科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 愛
【審査官】所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】実開昭51-024657(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第107355404(CN,A)
【文献】中国実用新案第207989368(CN,U)
【文献】実開平09-000256(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第103133368(CN,A)
【文献】中国実用新案第208123098(CN,U)
【文献】特開昭59-190496(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 25/08
F04D 25/10
F04D 29/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンベース(1)を備える収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンであって、前記ファンベース(1)の上端の片側には第1の伸縮ロッド(2)が固定的に接続され、前記第1の伸縮ロッド(2)の上端には可動ジョイント(3)によって第2の伸縮ロッド(4)が回転可能に接続され、前記第2の伸縮ロッド(4)の上端にはU字型のサポート(5)が固定的に接続され、前記U字型のサポート(5)の反対側の内壁には、回転シャフトによって回転ロッド(6)が回転可能に接続され、前記回転ロッド(6)の上端にはベアリングによって支持ロッド(7)が回転可能に接続され、前記支持ロッド(7)の上端には首振サポート(8)が固定して嵌着され、前記首振サポート(8)の片側には接続プレート(9)が固定的に接続され、前記首振サポート(8)には接続プレート(9)によってファンヘッド(10)が固定的に接続され、前記ファンヘッド(10)の片側には接続プレート(9)に対応して接続される接続シリンダ(11)が固定的に埋め込まれ、前記ファンヘッド(10)の他側には前記ファンヘッド(10)の外周縁部よりも外方へ膨れた膨出部が形成されており、前記首振サポート(8)の外側にはモータ(12)が設けられ、前記モータ(12)の出力シャフトは首振サポート(8)に固定的に接続され、前記ファンヘッド(10)の外壁には、首振サポート(8)の外側にカバーされたファン後部シェル(13)が更に固定的に接続され、
前記ファンベース(1)の上面には前記ファンヘッド(10)を配置するための配置溝(17)が更に設けられ、前記配置溝は、前記ファンベース(1)の周縁部よりもより下方へ掘り下げられて形成されており、
前記第1の伸縮ロッド(2)が最も収縮された状態において前記可動ジョイント(3)は前記第1の伸縮ロッド(2)の上端に位置し、
前記第2の伸縮ロッド(4)の長さと、最も収縮された状態の前記第1の伸縮ロッド(2)の長さとは、前記第2の伸縮ロッド(4)が、最も収縮された状態にある前記第1の伸縮ロッド(2)の上端に位置する前記可動ジョイント(3)によって前記第1の伸縮ロッド(2)に対して90度折り曲げられるときに、前記ファンヘッド(10)が前記配置溝(17)に収納可能に設定されており
前記ファンヘッド(10)が前記配置溝(17)に収納された状態において、前記膨出部が前記配置溝に収納されており、前記ファンヘッド(10)の前記外周縁部の外方端部は前記ファンベース(1)の上面に接している
ことを特徴とする収納と持ち運びに便利な昇降首振ファン。
【請求項2】
前記ファンベース(1)の上面にはリモコン(14)及び操作ボタン(15)が更に取り付けられ、前記操作ボタン(15)はリモコン(14)を介してモータ(12)に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の収納と持ち運びに便利な昇降首振ファン。
【請求項3】
前記ファンベース(1)の側壁には充電ポート(16)が更に開設されることを特徴とする請求項1に記載の収納と持ち運びに便利な昇降首振ファン。
【請求項4】
前記ファンベース(1)の充電ポート(16)に対応する箇所には防塵ゴムパッドが接続されることを特徴とする請求項3に記載の収納と持ち運びに便利な昇降首振ファン。
【請求項5】
前記ファン後部シェル(13)の表面には複数の放熱孔が均等に開設されることを特徴とする請求項1に記載の収納と持ち運びに便利な昇降首振ファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はファン技術分野に関し、特に収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンに関する。
【背景技術】
【0002】
ファンとは、暑い時期に風を発生させて冷やすために使用される器具を指す。扇風機とは、電気で駆動して空気の流れを発生させる装置で、内部に配置されるファンが通電されて回転し自然風を発生させ、冷房効果を発揮するものである。
【0003】
現在、市場には昇降首振ファンが販売されており、人々に対してあらゆる方向に風を吹き付けて熱を放散するのに便利であるが、この種のファンは形が固定されており、体積が大きく、実際に運ぶときに大きなスペースを占めるため、持ち運びや使用には不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来技術において昇降首振ファンは形が固定されており、体積が大きく、実際に運ぶときに大きなスペースを占めるため、持ち運びや使用には不便であるという問題を解決するために、収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術案を採用する。
【0006】
収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンは、ファンベースを備え、前記ファンベースの上端の片側には第1の伸縮ロッドが固定的に接続され、前記第1の伸縮ロッドの上端には可動ジョイントによって第2の伸縮ロッドが回転可能に接続され、前記第2の伸縮ロッドの上端にはU字型のサポートが固定的に接続され、前記U字型のサポートの反対側の内壁には、回転シャフトによって回転ロッドが回転可能に接続され、前記回転ロッドの上端にはベアリングによって支持ロッドが回転可能に接続され、前記支持ロッドの上端には首振サポートが固定して嵌着され、前記首振サポートの片側には接続プレートが固定的に接続され、前記首振サポートには接続プレートによってファンヘッドが固定的に接続され、前記ファンヘッドの片側には接続プレートに対応して接続される接続シリンダが固定的に埋め込まれ、前記首振サポートの外側にはモータが設けられ、前記モータの出力シャフトは首振サポートに固定的に接続され、前記ファンヘッドの外壁には、首振サポートの外側にカバーされたファン後部シェルが固定的に接続される。
【0007】
好ましくは、前記ファンベースの上面にはリモコン及び操作ボタンが更に取り付けられ、前記操作ボタンはリモコンを介してモータに電気的に接続される。
【0008】
好ましくは、前記ファンベースの側壁には充電ポートが更に開設される。
【0009】
好ましくは、前記ファンベースの上面にはファンヘッドを配置するための配置溝が更に設けられる。
【0010】
好ましくは、前記ファンベースの充電ポートに対応する箇所には防塵ゴムパッドが接続される。
【0011】
好ましくは、前記ファン後部シェルの表面には複数の放熱孔が均等に開設される。
【発明の効果】
【0012】
従来技術と比べると、本発明に係る収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンは、以下の有益効果を得ることができる。
【0013】
1、当該収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンは、設けられる第1の伸縮ロッド及び第2の伸縮ロッドにより、ファンヘッドの相対高さを素早く便利に調整でき、さらに設けられるモータと首振サポートの連携により、ファンヘッドの往復搖動を実現でき、人への空気の吹き込みに便利であり、且つファン全体を運んで動かす必要がある場合は、第1の伸縮ロッドと第2の伸縮ロッドが最短位置になるようにし、さらに可動ジョイントの回転接続によりファンヘッドの位置を回転させて、ファンヘッドを下向きにファンベースの表面の配置溝内に係合させ、このようにファンの迅速な折り畳みを実現し、ファン全体の体積を大幅に縮小し、人による持ち運びや使用を容易にすることができる。
【0014】
2、当該収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンは、設けられる充電ポートを介してファンを充電でき、且つ設けられる防塵ゴムパッドにより、充電に使用する必要がない場合、充電ポートにほこりが入る問題を回避することができる。
【0015】
そして、当該装置に言及されていない部分はいずれも従来技術と同じであるか、従来技術を使用して実現することができ、本発明は、ファンの迅速な折り畳みを実現し、ファン全体の体積を大幅に縮小し、人による持ち運びや使用を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンの構造模式図である。
図2】本発明に係る収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンの爆発構造模式図である。
図3】本発明に係る収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンA部分の構造模式図である。
図4】本発明に係る収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンの折り畳み収納後の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら本発明の実施例における技術的解決策を明確で完全に説明し、明らかなように、説明する実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例に過ぎない。
【0018】
本発明の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を便利に又は簡単に説明するためのものに過ぎず、示された装置又は素子が必ず特定の方位にあり、特定の方位において構成されて操作されると明示又は暗示するものではないので、本発明に対する限定であると理解されるべきではない。
【0019】
図1-4を参照し、収納と持ち運びに便利な昇降首振ファンは、ファンベース1を備え、ファンベース1の上端の片側には第1の伸縮ロッド2が固定的に接続され、第1の伸縮ロッド2の上端には可動ジョイント3によって第2の伸縮ロッド4が回転可能に接続され、第2の伸縮ロッド4の上端にはU字型のサポート5が固定的に接続され、U字型のサポート5の反対側の内壁には、回転シャフトによって回転ロッド6が回転可能に接続され、回転ロッド6の上端にはベアリングによって支持ロッド7が回転可能に接続され、支持ロッド7の上端には首振サポート8が固定して嵌着され、首振サポート8の片側には接続プレート9が固定的に接続され、首振サポート8には接続プレート9によってファンヘッド10が固定的に接続され、ファンヘッド10の片側には接続プレート9に対応して接続される接続シリンダ11が固定的に埋め込まれ、首振サポート8の外側にはモータ12が設けられ、モータ12の出力シャフトは首振サポート8に固定的に接続され、ファンヘッド10の外壁には、首振サポート8の外側にカバーされたファン後部シェル13が更に固定的に接続される。
【0020】
ファンベース1の上面にはリモコン14及び操作ボタン15が更に取り付けられ、操作ボタン15はリモコン14を介してモータ12に電気的に接続される。
【0021】
ファンベース1の側壁には充電ポート16が更に開設される。
【0022】
ファンベース1の上面にはファンヘッド10を配置するための配置溝17が更に設けられる。
【0023】
ファンベース1の充電ポート16に対応する箇所には防塵ゴムパッドが接続される。
【0024】
ファン後部シェル13の表面には複数の放熱孔が均等に開設される。
【0025】
本発明では、使用時、設けられた第1の伸縮ロッド2及び第2の伸縮ロッド4により、ファンヘッド10の相対高さを素早く便利に調整でき、さらに設けられるモータ12と首振サポート8の連携により、ファンヘッド10の往復搖動を実現でき、人への空気の吹き込みに便利であり、且つファン全体を運んで動かす必要がある場合は、第1の伸縮ロッド2と第2の伸縮ロッド4が最短位置になるようにし、さらに可動ジョイント3の回転接続によりファンヘッド10の位置を回転させて、ファンヘッド10を下向きにファンベース1の表面の配置溝17内に係合させ、このようにファンの迅速な折り畳みを実現し、ファン全体の体積を大幅に縮小し、人の持ち運びや使用を容易にすることができる。設けられる充電ポート16を介してファンを充電でき、且つ設けられる防塵ゴムパッドにより、充電に使用する必要がない場合に充電ポート16にほこりが入る問題を回避することがでる。
【0026】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の保護範囲はこれらに限定されない。本発明に開示されている技術範囲内において、本発明の技術的解決策及びその発明の構想に基づいて当業者が加えた同等の置き換えまたは変更は、すべて本発明の保護範囲内である。
【符号の説明】
【0027】
1 ファンベース
2 第1の伸縮ロッド
3 可動ジョイント
4 第2の伸縮ロッド
5 U字型のサポート
6 回転ロッド
7 支持ロッド
8 首振サポート
9 接続プレート
10 ファンヘッド
11 接続シリンダ
12 モータ
13 ファン後部シェル
14 リモコン
15 操作ボタン
16 充電ポート
17 配置溝
図1
図2
図3
図4