(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置用のカートリッジ
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20240507BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240507BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/10
(21)【出願番号】P 2022564563
(86)(22)【出願日】2021-05-07
(86)【国際出願番号】 EP2021062138
(87)【国際公開番号】W WO2021228710
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-10-24
(32)【優先日】2020-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100228337
【氏名又は名称】大橋 綾
(72)【発明者】
【氏名】バティスタ ルイ ヌーノ
(72)【発明者】
【氏名】カリ リカルド
【審査官】柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/037562(WO,A1)
【文献】特開平08-056640(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0096767(US,A1)
【文献】英国特許出願公開第02497616(GB,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0366250(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0054165(US,A1)
【文献】国際公開第2013/093469(WO,A2)
【文献】中国特許出願公開第105595419(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/42
A24F 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置(1)用のカートリッジ(50)であって、
外表面(51)および内部空気チャネル(52)を有するマウスピース本体(2)と、
エアロゾル発生器(11)と、
液体貯蔵部(12)と、を備え、
前記エアロゾル発生器(11)が、前記液体貯蔵部(12)からの液体を加熱してエアロゾルを形成するように構成されたヒーターであり、
前記内部空気チャネル(52)が、前記内部空気チャネル(52)の口側端(55)にて空気チャネル内表面(53)およびマウスピース開口部(54)を備え、前記マウスピース開口部(54)が、ユーザーの口にアクセス可能なエアロゾルの流れの第一部のために構成された出口であり、
前記マウスピース本体(2)が、前記空気チャネル内表面(53)から前記マウスピース本体(2)の前記外表面(51)に延びる複数の鼻気流通路(31)を備え、
前記鼻気流通路(31)のうちの少なくとも一つが、芳香として前記ユーザーの鼻にアクセス可能な
前記エアロゾル
の流れの第二部のために構成された出口であり、
前記カートリッジ(50)が、前記ユーザーの吸煙によって前記少なくとも一つの鼻気流通路(31)を通して引き起こされる、かつ前記吸煙の頻度および強度に対応する前記芳香を分与するように構成されている、カートリッジ。
【請求項2】
前記複数の鼻気流通路(31)が、前記内部空気チャネル(52)から半径方向に延びる、請求項1に記載のカートリッジ(50)。
【請求項3】
前記複数の鼻気流通路(31)が、前記マウスピース開口部(54)から離隔している、請求項1
または2に記載のカートリッジ(50)。
【請求項4】
前記複数の鼻気流通路(31)が、前記マウスピース開口部(54)の遠位である、請求項1~3の
いずれか一項に記載のカートリッジ(50)。
【請求項5】
前記マウスピース本体(2)が、前記内部空気チャネル(52)内に配設された内部部材(33)をさらに備え、前記内部部材(33)が、前記マウスピース本体(2)および前記鼻気流通路(31)に対して回転可能である、請求項1~4の
いずれか一項に記載のカートリッジ(50)。
【請求項6】
前記内部部材(33)が、前記複数の鼻気流通路(31)のうちの一つ以上を選択的に閉塞する、請求
項5に記載のカートリッジ(50)。
【請求項7】
前記内部部材(33)が、前記マウスピース本体(2)の下部にて前記鼻気流通路(31)のうちの少なくとも一つを覆い、かつ前記マウスピース本体(2)の上部にて前記鼻気流通路(31)のうちの少なくとも他の一つを開いたままにして、前記少なくとも一つの開いている鼻気流通路(31)が前記ユーザーの鼻にアクセス可能であるように構成するように、前記内部部材(33)が、重力によって前記マウスピース本体(2)および前記鼻気流通路(31)に対して回転可能である、請求項5また
は6に記載のカートリッジ(50)。
【請求項8】
前記内部部材(33)が、リング本体と前記リング本体の少なくとも部分的遮断とを備える遮断されたリングとして形成されている、請求項5~7の
いずれか一項に記載のカートリッジ(50)。
【請求項9】
前記内部部材(33)が二つの脚部分(331)および中央部分(332)を備え、前記中央部分(332)が前記二つの脚部分(331)の間に配設されていて、かつ重力によって前記中央部分(332)が前記マウスピース本体(2)の下部に移動可能であるように、前記中央部分(332)が各脚部分(331)よりも重い、請求項5~8の
いずれか一項に記載のカートリッジ(50)。
【請求項10】
前記マウスピース本体(2)が、前記内部空気チャネル(52)内に配設されたホルダー(3)をさらに備え、前記内部部材(33)が前記ホルダー(3)に対して回転可能である、請求項5~9の
いずれか一項に記載のカートリッジ(50)。
【請求項11】
前記マウスピース本体(2)が、前記マウスピース本体(2)の内周に配設された少なくとも一つの電気接点(32)をさらに備える、請求項5~10の
いずれか一項に記載のカートリッジ(50)。
【請求項12】
回転可能な
前記内部部材(33)が、前記マウスピース本体(2)内に提供された電気接点(32)に導電性部分(332)が接触する位置にある時に電気回路を閉じるために、前記内部部材(33)が前記導電性部分(332)を備える、請求
項11に記載のカートリッジ(50)。
【請求項13】
前記電気回路が閉じられている時に電気エネルギーが供給されるように構成されている、少なくとも一つの照明ユニット(25、26)をさらに備える、請求
項12に記載のカートリッジ(50)。
【請求項14】
前記マウスピース本体(2)内に配設されていて、かつ前記マウスピース本体(2)に対して回転可能である、ローター要素(34)をさらに備える、請求項1~13の
いずれか一項に記載のカートリッジ(50)。
【請求項15】
エアロゾル発生装置(1)用のカートリッジ(50)内の気流を分流する方法であって、
請求項1~14の
いずれか一項に記載のカートリッジ(50)を提供することと、
前記カートリッジ(50)の前記
内部空気チャネル(52)を通してエアロゾルの流れを提供することと、
前記エアロゾルの流れを、前記エアロゾルの流れの前記第一部と前記エアロゾルの流れの前記第二部とに分流することであって、
前記エアロゾルの流れの前記第一部は、前記カートリッジ(50)の前記マウスピース開口部(54)に方向付けられ、
前記エアロゾルの流れの前記第二部は、前記カートリッジ(50)の前記複数の鼻気流通路(31)のうちの少なくとも一つに方向付けられ
る、
分流することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル発生装置用のカートリッジ、およびこうしたカートリッジを有するエアロゾル発生装置に関する。エアロゾル発生装置は、液体貯蔵部分を有する喫煙システムとして理解されることができる。本開示は、エアロゾル発生装置用のカートリッジ内の気流を分流する方法、およびこうしたカートリッジの製造方法にさらに関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術において、例えば欧州特許第2493341A1号は、液体を保持するための毛細管芯と、少なくとも一つの空気吸込み口と、少なくとも一つの空気出口と、空気吸込み口と空気出口の間のチャンバーと、エアロゾルを形成するために毛細管芯の少なくとも一部分において液体を加熱するための少なくとも一つのヒーターとを備える、喫煙システムを開示する。空気吸込み口、空気出口およびチャンバーは、液体から形成されたエアロゾルを空気出口に搬送するように、空気吸込み口から毛細管芯を経由して空気出口に至る気流ルートを画定するように配設されている。喫煙システムは、気流ルート内の気流を導くための少なくとも一つのガイドをさらに含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
先行技術の電気加熱式喫煙システムまたはエアロゾル発生装置は、幾つかの利点を有するが、従来の喫煙物品、すなわち従来の紙巻たばこおよび葉巻たばこの標準的な性能と比較した時、特に芳香の香調および風味の特徴の潜在的な欠如の観点から、依然として改善の余地がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、エアロゾル発生装置用の改善されたカートリッジを提供することである。
【0005】
本開示の目的は、独立請求項の主題によって解決され、さらなる実施形態は従属請求項に組み込まれる。以下に記載の本開示の態様は、エアロゾル発生装置用のカートリッジと、エアロゾル発生装置と、カートリッジ内の気流を分流するための方法と、こうしたカートリッジの製造方法とに適用されることに留意されたい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によると、エアロゾル発生装置用のカートリッジが提供されている。カートリッジは、外表面と内部空気チャネルとを有するマウスピース本体を備える。
【0007】
内部空気チャネルは、空気チャネルの内表面と、内部空気チャネルの口側端にてマウスピース開口部とを備える。
【0008】
マウスピース本体は、空気チャネルの内表面からマウスピース本体の外表面に延びる複数の鼻気流通路を備える。
【0009】
エアロゾル発生装置用の本カートリッジは、芳香の香調および風味の特徴の観点で、従来の電気加熱式喫煙システムと比較してより良い性能を可能にする。芳香の香調および風味の特徴は、従来の紙巻たばこおよび葉巻たばこの場合と同じくらい良好である場合がある。これは、ユーザーが従来のたばこおよび葉巻たばこからエアロゾル発生装置に変えるのを簡単にする場合がある。
【0010】
エアロゾルの流れが、エアロゾルをユーザーの口に送達するカートリッジの口側端にあるマウスピース開口部によってだけでなく、エアロゾルをユーザーの鼻に送達する複数の鼻気流通路によっても提供されるので、芳香の香調および風味の特徴は改善される。
【0011】
カートリッジは、エアロゾル発生装置用の好ましくは交換可能なマウスピースとして理解されることができる。カートリッジは、液体を含有するために構成された貯蔵部を備える。カートリッジは、エアロゾルを形成するように貯蔵部および/または液体を加熱するために構成されたヒーターとして、エアロゾル発生器をさらに備える。カートリッジは、電源ユニット(例えば電池パック)に可逆的に接続可能であってもよく、電源ユニットはエアロゾル発生器に電力を供給する。使用時に、貯蔵部内の液体は、ヒーターによって気化されて過飽和蒸気を形成してもよい。過飽和蒸気は気流と混合され、気流中で運ばれてもよい。気流は、遠位位置または遠位端から近位位置または近位端に流れ、近位位置は、口側端または装置のマウスピース開口部である。気流は、遠位位置にて装置に入ってもよい。流れの間に、ベイパーは凝縮されてエアロゾルを形成してもよく、エアロゾルはユーザーの口に向かって運ばれてもよい。
【0012】
マウスピース本体は、例えば円形断面および円筒状の外表面を有する円筒状の本体であってもよい。また、他の形状も可能である。
【0013】
マウスピース本体の外表面は、カートリッジのマウスピース本体の外部、側方、および/または円周面として理解されることができる。
【0014】
内部空気チャネルは、カートリッジを通して、およびユーザーにエアロゾルの流れを案内するように構成されたチャネルとして理解されることができる。内部空気チャネルは、長軸方向でマウスピース本体および/またはマウスピース開口部を少なくとも部分的に通って延びてもよい。内部空気チャネルは、マウスピース本体によって囲まれてもよい。
【0015】
口側端および/またはマウスピース開口部は、ユーザーの口の中に挿入されるように構成されると理解されることができる。
【0016】
マウスピース開口部は、マウスピース本体の端に配設されることができる。マウスピース開口部は、内部空気チャネルの口側端の前面にある内部空気チャネルの出口として理解されることができる。
【0017】
マウスピース本体の前面は、マウスピース本体の外表面と異なるものとして理解されることができる。前面は、マウスピース本体の外表面に本質的に垂直に延びてもよい。
【0018】
複数の鼻気流通路は、二つ以上の、好ましくは幾つかの鼻気流通路として理解されることができる。複数の鼻気流通路は、マウスピース開口部の遠位の場所にて、内部空気チャネルからカートリッジの外部への流体の流れを可能にする、カートリッジの外表面にある開口として理解されることができる。複数の鼻気流通路は、内部空気チャネルから半径方向に延びてもよい。
【0019】
複数の鼻気流通路は、順序付けられた群で配設されることができる。複数の鼻気流通路は、マウスピース本体の外表面の周囲に沿って配分されることができる。複数の鼻気流通路は、マウスピース本体の外表面を包囲する少なくともリングの形状で配設されることができる。複数の鼻気流通路は、マウスピース本体の外表面を包囲するスパイラルの形状で配設されることができる。隣接する鼻気流通路間の距離は、連続または不連続とすることができる。各鼻気流通路は、円形状の形態または断面を有してもよいが、他の形状も可能である。鼻気流通路は、同じまたは異なる形態およびサイズを有してもよい。
【0020】
一実施形態において、鼻気流通路のうちの少なくとも一つは、ユーザーの鼻にアクセス可能であるように構成されてもよい。これは、マウスピース開口部がユーザーの口にアクセス可能であり、かつ鼻気流通路がユーザーの鼻にアクセス可能であるように、鼻気流通路がマウスピース開口部の遠位に配設されているという点で理解されることができる。結果として、エアロゾルの流れは、マウスピース開口部によってユーザーの口に提供されるだけでなく、鼻気流通路によってユーザーの鼻にも提供されるように構成されることができる。エアロゾルは、ユーザーの口の他にもユーザーの鼻にアクセス可能である(または送達される)ので、ユーザーは、装置によって提供されたエアロゾルを味わうだけでなく、匂いを嗅ぐこともできる。ユーザーの口だけでなく鼻にもエアロゾルを送達することによって、本カートリッジは、カートリッジによって送達されたエアロゾルの芳香の香調および風味の特徴の高められた体験(匂いと味の両方を含む)を提供する。
【0021】
一実施形態において、複数の鼻気流通路は、マウスピース開口部から離隔されてもよい。これは、鼻気流通路がマウスピース開口部と同じではない、および/またはマウスピース開口部と同じ位置に配設されていないが、マウスピース開口部への距離を有するという点で理解されることができる。実施形態において、鼻気流通路はマウスピース開口部の遠位にある。結果として、エアロゾルの流れは、ユーザーの口および鼻に別個に提供されるように分割および構成されることができる。従って、本カートリッジは、芳香の香調および風味の特徴の観点で非常に良好な性能を可能にする。
【0022】
態様によると、マウスピース開口部は、ユーザーの口にアクセス可能なエアロゾルの流れの第一部のために構成された出口である。鼻気流通路のうちの少なくとも一つは、ユーザーの鼻にアクセス可能なエアロゾルの流れの第二部のために構成された出口である。これは、エアロゾルの全体的な流れが第一部と第二部に分割されることができること、またこれら二つの部分が口および鼻に別個に提供されるように構成されているという点で理解されることができる。結果として、一実施形態において、カートリッジは、ユーザーの口と鼻の両方に芳香の香調および風味の特徴を送達する。
【0023】
一実施形態において、マウスピース開口部と、鼻気流通路のうちの少なくとも一つとは、エアロゾルの流れの第一部がエアロゾルの流れの第二部よりも大きいように寸法設定されてもよい。これは、マウスピース開口部の表面が、使用中の鼻気流通路(複数可)の表面よりも大きいという点で理解されることができ、これは、マウスピース開口部を出るように構成されたエアロゾルの流れの体積が、鼻気流通路を出るように構成されたエアロゾルの流れの体積よりも大きいことを意味する。結果として、エアロゾルの流れのより大きい部分は、マウスピース開口部を出て、ユーザーの口に入るように構成されることができる。これは有益であり、その理由はエアロゾルが、例えばニコチンなどの活性成分をユーザーの口を介してユーザーの肺に送達しうるからである。
【0024】
一実施形態において、マウスピース本体は内部部材をさらに備えてもよい。内部部材は、マウスピース本体に配設されてもよい。内部部材は、マウスピース本体内部に配設されてもよい。内部部材は、マウスピース本体に取り付けられた追加的な構成要素であってもよいホルダー内部に配設されてもよい。内部部材は、複数の鼻気流通路の位置に配設されてもよい。内部部材は、マウスピース本体、ホルダー、および鼻気流通路に対して回転可能であってもよい。内部部材は、複数の鼻気流通路のうちの一つ以上を選択的に閉塞してもよい。
【0025】
これは、内部部材が、マウスピース本体の下部にて鼻気流通路のうちの少なくとも一つを覆い、かつマウスピース本体の上部にて鼻気流通路のうちの少なくとも他の一つを開いたままにするように、内部部材がマウスピース本体および鼻気流通路に対して重力によって回転可能であってもよいという点で理解されることができる。その後、マウスピース本体の上部にて開いたままにされた鼻気流通路(複数可)は、ユーザーの鼻にアクセス可能な開いた鼻気流通路(複数可)を有するように構成されてもよい。言い換えれば、移動可能な内部部材は、少なくとも一つの鼻気流通路を閉塞すること、およびその他の鼻気流通路を開いたままにすることを可能にしてもよい。さらに、移動可能な内部部材は、マウスピース本体の上部にある、かつそれによってユーザーの鼻にアクセス可能であるように構成されている鼻気流通路を自動的に開いたままにすることを可能にしてもよい。
【0026】
これは、ユーザーの鼻に割り当てられたエアロゾル流れの一部分を低減すること、および口に割り当てられたエアロゾル流れの一部分を最大に維持することを可能にする場合がある。言い換えれば、ユーザーの鼻の反対側にあり、従って鼻にアクセス可能でない鼻気流通路へのエアロゾルの流れが「無駄」にされない場合がある。さらに、移動可能な内部部材は、重力によってユーザーの鼻からカートリッジの反対側にある鼻気流通路を選択的に閉塞し、自動的に正しい位置に回転されるので、ユーザーによるカートリッジの保持の向きと無関係にこの機能を可能にする場合がある。
【0027】
一実施形態において、内部部材は、内部空気チャネル内に配設されてもよい。言い換えれば、鼻気流通路は、内部空気チャネル内部から内部部材によって閉塞されてもよい。この配設は、コンパクトな装置につながる場合がある。
【0028】
別の実施形態において、内部部材は、マウスピース本体および内部空気チャネルの外側に配設されてもよい。言い換えれば、鼻気流通路は、マウスピース本体および内部空気チャネルの外側から内部部材によって閉塞されてもよい。この配設は、修理が簡単であり、見るのが興味深い装置につながる場合がある。
【0029】
一実施形態において、内部部材は、マウスピース本体に対して半径方向の溝内に配設されてもよい。半径方向の溝は、マウスピース本体および内部空気チャネルの内部または外側に配設されてもよい。半径方向の溝は、マウスピース本体に対して移動可能な内部部材の良好なガイダンスを可能にする場合がある。
【0030】
一実施形態において、内部部材は、マウスピース本体に対してレール内に配設されてもよい。レールは、マウスピース本体および内部空気チャネルの内部または外側に配設されてもよい。レールは、溝内に配設されてもよく、またはマウスピース本体に直接配設されてもよい。レールは、マウスピース本体に対して移動可能な内部部材のさらなる改善されたガイダンスを可能にする場合がある。
【0031】
一実施形態において、内部部材は、リング本体と、リング本体の少なくとも部分的遮断とを備える中断されたリングとして形成されてもよい。これは、中断されたリングが、リング本体の位置にてよりも中断の位置にて軽量であるという事実につながる場合があり、これは、中断されたリングの形態の内部部材が、カートリッジの上側に中断があり、ユーザーの鼻にアクセス可能な位置へとマウスピース本体に対して重力によって自動的に回転する場合があることを意味する。中断は、鼻のためにアクセス可能であるマウスピース本体の上部上の鼻気流通路のうちの少なくとも一つを開くことをさらに可能にする場合がある。リング本体は、他の鼻気流通路(複数可)を閉塞してもよい。結果として、ユーザーによるカートリッジの保持の向きにかかわらず、鼻にアクセス可能でない鼻気流通路(複数可)へのエアロゾルの流れが「無駄」にされない場合がある。
【0032】
別の実施形態において、内部部材は二つの脚部分および中央部分を備えてもよい。中央部分は、二つの脚部分の間に配設されてもよい。中央部分は、重力によって中央部分がマウスピース本体の下部に移動可能であるように、各脚部分よりも重いように構成されてもよい。構成要素の異なる材料、異なる厚さ、大規模で中空の構造、および/またはこれに類するものは、重量の差を実装してもよい。脚部分と中央部分の間の重量の差異は、内部部材が重力によってマウスピース本体に対して、中央部分が下向き方向にある位置に自動的に回転してもよいという事実につながる場合がある。中央部分は、鼻から離れているマウスピース本体の下部上の鼻気流通路のうちの少なくとも一つを閉塞することを可能にしてもよい。脚部分もしくはその部分、または脚部分の間の中断は、別の鼻気流通路(複数可)を開いてもよい。結果として、エアロゾルの流れは、鼻にアクセス可能である鼻気流通路(複数可)に限定されていて、これは、ユーザーによるカートリッジの保持の向きと無関係に機能する。
【0033】
一実施形態において、カートリッジは、少なくとも一つの照明ユニットを備えてもよい。照明ユニットは、LED、画面、またはこれに類するものであってもよい。照明ユニットは、ユーザーによって感知される光を提供してもよい。実施形態において、光はユーザーの全体的な体験を高める場合がある。例えば、芳香の香調および風味の特徴が涼しいもの(例えばミントまたはメントールまたはユーカリの風味)である場合、光は青色光などの涼しい光であってもよい。この照明は、エアロゾルの味および匂いの涼しい芳香の香調および風味の特徴に対するユーザーの知覚を高めるように機能する場合がある。別の実施例において、芳香の香調および風味の特徴が柑橘類である場合、光は黄色またはオレンジ色の光であってもよい。この光は、柑橘類の芳香の香調および風味の特徴に対するユーザーの味および匂いの知覚を高める場合がある。照明はユーザーによって設定されてもよく、またはエアロゾルの芳香の香調および風味の特徴に従って設定されてもよい。
【0034】
追加的な実施形態において、照明ユニットは、地面および/またはユーザーに対するカートリッジの向き、エアロゾルの味、電池寿命、吸煙回数、残液量、時間、残り時間、カートリッジの誤動作、装置の状態、エアロゾルの温度、および/またはこれに類するものについて、カートリッジの動作状態を知らせるように構成されてもよい。
【0035】
一実施形態において、マウスピース本体は、マウスピース本体の内周に配設された少なくとも一つの電気接点をさらに備えてもよい。内部部材は、マウスピース本体内に提供された電気接点に導電性部分が接触する位置に回転可能な内部部材がある時に、電気回路を閉じるための導電性部分を備えてもよい。例えば、導電性部分は、内部部材の中央部分内に提供されてもよい。カートリッジは、電気回路が閉じられている時に電気エネルギーが供給されるように構成されている少なくとも一つの照明ユニット(第一の照明ユニット)をさらに備えてもよい。結果として、照明ユニットは、電気エネルギーを供給されてもよく、それによって、移動可能な内部部材の位置に依存して、かつそれに応答して、オンに切り替えられてもよい。その結果として、照明ユニットは、地面に対するカートリッジの位置に依存して、かつそれに応答して、オンに切り替えられてもよい。これは、例えばユーザーに好ましい保持位置を知らせるために使用されてもよい。
【0036】
一実施形態において、二つ以上の照明ユニットと、マウスピース本体にある二つ以上の電気接点、または回転可能な内部部材にある二つ以上の導電性部分のいずれかとがあってもよい。結果として、マウスピース本体の電気接点と回転可能な内部部材の導電性部分との間の電気回路は、二つ以上の位置で閉じられることができる。これは、二つ以上の照明ユニットのうちの一つに電気エネルギーを選択的に供給してもよく、それによって、移動可能な内部部材の位置に依存して、かつそれに応答して、そのユニットのスイッチをオンにする効果につながってもよい。これは、ユーザーの目に面する照明ユニット(複数可)を点灯する一方で、他の照明ユニット(複数可)を暗いままにしてエネルギーを節約するために使用されてもよい。
【0037】
一実施形態において、照明ユニットは、移動可能な内部部材に配設されてもよい。照明ユニットは、マウスピース開口部に向かって方向付けられた内部部材の前面に配設されてもよい。照明ユニットは、中断に隣接する内部部材のリング本体に配設されてもよい。照明ユニットは、脚部分の自由端に隣接する内部部材の脚部分のうちの一つに配設されてもよい。
【0038】
マウスピース本体にある電気接点、および上記の回転可能な内部部材の実装での導電性部分とは別の方法として、または追加的に、エアロゾル発生装置用のカートリッジは、ジャイロスコープセンサーおよび制御ユニットを備えてもよい。ジャイロスコープセンサーは、内部部材の位置データを制御ユニットに提供するように構成されてもよい。制御ユニットは、内部部材の位置データに基づいて、照明ユニット(第一の照明ユニット)の照明を制御するように構成されてもよい。結果として、照明ユニットは、移動可能な内部部材の位置に依存し、かつそれに応答して、オンに切り替えられてもよい。その結果として、照明ユニットは、地面に対するカートリッジの位置に依存して、かつそれに応答して、オンに切り替えられてもよい。これは、例えばユーザーに好ましい保持位置を知らせるために使用されてもよい。
【0039】
一実施形態において、カートリッジは少なくとも別の照明ユニット(第二の照明ユニット)を備えてもよく、また制御ユニットは、内部部材の位置データに基づいて、二つの照明ユニットのうちの一方(これは、もう一方の照明ユニットよりも床面から離れている)の照明を制御するように構成されてもよい。これは、二つ以上の照明ユニットの場合、予め画定された照明ユニット(複数可)のみ(例として、ユーザーの目に面する照明ユニット(複数可))を点灯する一方で、他の照明ユニット(複数可)を暗いままにしてエネルギーを節約するために使用されてもよいことを意味する。
【0040】
一実施形態において、照明の色は、ユーザーによって選択されてもよい。
【0041】
一実施形態において、カートリッジは、照明の色を制御するように構成された色ユニットを備えてもよい。これは、上述のユーザーによる選択とは別の方法、または追加的であることができる。照明の色の制御は、例えばエアロゾル発生装置で使用されるエアロゾル発生基体のタイプ、またはこれに類するものに基づくことができる。
【0042】
一実施形態において、カートリッジはローター要素を備えてもよい。ローター要素は、マウスピース本体内に配設されてもよい。ローター要素は、マウスピース本体に対して回転可能であってもよい。ローター要素は、鼻気流通路の方向で半径方向にエアロゾルの流れの一部を移動するように構成されてもよい。これは、ローター要素のローターブレードおよび/またはローターブレードの外部部分が、鼻気流通路の方向で半径方向にエアロゾルの流れの一部を移動するように形成または設計されていることで行われることができる。従って、鼻気流通路へのエアロゾルの流れの移動は、より効果的である場合がある。
【0043】
ローター要素は、マウスピース本体の長軸方向に沿って延びるローターシャフト上に配設されてもよい。ローターシャフトは、マウスピース本体の中心軸に沿って延びてもよい。
【0044】
ローター要素は、ユーザーの吸煙によって回転されるように構成されてもよい。これは、例えばモーターのための追加的なエネルギー供給を必要としないので、エネルギー効率が非常に高い。
【0045】
ローター要素はまた、モーターによって回転されるように構成されてもよい。モーターは電気モーターまたはこれに類するものであってもよい。モーターは、エアロゾルのより強い流れを可能にする場合がある。
【0046】
要約すると、本開示によるカートリッジは、一つ以上の鼻気流通路を介して、ユーザーの鼻に近接近して芳香の香調および風味の特徴を含むエアロゾルの一部分を送達する場合があるので、全体的な消費者体験を高める場合がある。実施形態において、ユーザーの鼻へのエアロゾル(芳香の香調および風味の特徴を含む)の送達は、カートリッジの向きおよび一般的な位置と無関係に行われる。これは、ユーザーの口がエアロゾル流れのより大きい流れを吸煙する間、エアロゾル流れの小さい部分が、芳香として提供されてもよいことを意味する。さらに、芳香の分与は、ユーザーの吸煙によって引き起こされ、これはユーザーが吸煙する時のみ、アロマの分与が行われ、吸煙の頻度および強度に対応することを意味する。加えて、鼻気流通路(複数可)を通した芳香の分与は、ユーザーの吸煙、または電気的に駆動されるモーターのいずれかによって駆動される、ローター要素(ファン)によって補助されてもよい。
【0047】
さらに、本開示によるカートリッジは、装置によって生成された芳香/エアロゾルに対応する照明によって、全体的な消費者体験を高める場合がある。照明はユーザーに情報を提供してもよい。また、照明のこの特徴は、カートリッジの向きと無関係に達成されることができる。
【0048】
本開示によるカートリッジは、消耗品の内容物に余分なまたはより強い風味を必要とすることなく、消費者体験を高める場合がある。これは単純に、芳香の体験としてユーザーの嗅覚に到達することを確実にしながら、全体的な感覚的な体験を補完する視覚的な心理学的側面として光も提供することによって、消耗品の既存の内容物の最も良好な部分を要する。
【0049】
本開示の別の態様によると、カートリッジの製造方法も提示されている。カートリッジの製造方法は、以下の工程、すなわち、
-外表面と内部空気チャネルとを有するマウスピース本体を提供する工程であって、内部空気チャネルが空気チャネル内表面と、内部空気チャネルの口側端にてマウスピース開口部とを備える、工程と、
-空気チャネルの内表面からマウスピース本体の外表面に延びる複数の鼻気流通路を提供する工程と、を含み、これらの工程は必ずしもこの順序である必要はない。
【0050】
カートリッジの本製造方法は、芳香の香調および風味の特徴の観点で、従来の電気加熱式喫煙システムと比較してより良好な性能を有するカートリッジの製造を可能にする。芳香の香調および風味の特徴は、従来の紙巻たばこおよび葉巻たばこの場合と同じくらい良好である場合がある。芳香の香調および風味の特徴は、エアロゾルの流れが、カートリッジのマウスピース開口部によってだけでなく、カートリッジの複数の鼻気流通路によっても提供されるので、改善される。
【0051】
製造方法は、重力によってマウスピース本体および鼻気流通路に対して回転可能である内部部材を提供する工程をさらに含んでもよい。移動可能な内部部材は、マウスピース本体の上部にある、かつそれによってユーザーの鼻にアクセス可能である鼻気流通路をそのように自動的に開いたままにしてもよい。移動可能な内部部材は、ユーザーによるカートリッジの向きの保持と無関係に、この機能を可能にする場合がある。
【0052】
製造方法は、少なくとも一つの照明ユニットを提供する工程を含んでもよい。
【0053】
製造方法は、マウスピース本体の内周に配設された少なくとも一つの電気接点を提供する工程と、内部部材に導電性部分を提供する工程とをさらに含んでもよい。結果として、導電性部分が電気接点に接触して、移動可能な内部部材の位置に依存して、従って地面に対するカートリッジの位置に応答して、照明ユニットを切り替える位置に回転可能な内部部材がある時に、電気回路は閉じられることができる。これは、例えばユーザーに好ましい保持位置を知らせるために使用されてもよい。
【0054】
別の方法として、製造方法は、二つ以上照明ユニットを提供する工程と、マウスピース本体にて二つ以上電気接点を提供する工程、または回転可能な内部部材にて二つ以上の導電性部分を提供する工程のいずれかとをさらに含んでもよい。結果として、電気接点と回転可能な内部部材の導電性部分との間の電気回路は、二つ以上の位置で閉じられることができる。その結果として、二つ以上の照明ユニットのうちの一つは、移動可能な内部部材の位置に依存してオンに切り替えられてもよい。これは、ユーザーの目に面する照明ユニット(複数可)を点灯する一方で、他の照明ユニット(複数可)を暗いままにしてエネルギーを節約するために使用されてもよい。
【0055】
別の方法として、製造方法は、ジャイロスコープセンサーを提供する工程と、照明ユニットに接続された制御ユニットを提供する工程とをさらに含んでもよい。ジャイロスコープセンサーは、内部部材の位置データを制御ユニットに提供してもよい。制御ユニットは、内部部材の位置データに基づいて、照明ユニットの照明を制御してもよい。結果として、照明ユニットは、移動可能な内部部材の位置に依存して、かつ地面に対するカートリッジの位置に応答して、オンに切り替えられてもよい。これは、例えばユーザーに好ましい保持位置を知らせるために使用されてもよい。
【0056】
製造方法は、少なくとも別の照明ユニットを提供する工程をさらに含んでもよい。制御ユニットは次いで、内部部材の位置データに基づいて、少なくとも二つの照明ユニットのうちの一方(これは、もう一方の照明ユニットよりも床面から離れている)の照明を制御してもよい。これは、予め画定された照明ユニット(複数可)のみ(例として、ユーザーの目に面する照明ユニット(複数可))を点灯する一方で、他の照明ユニット(複数可)を暗いままにしてエネルギーを節約するために使用されてもよい。
【0057】
製造方法は、照明の色を制御するために、色ユニットを提供する工程をさらに含んでもよい。照明の色の制御は、例えばエアロゾル発生装置で使用されるエアロゾル発生基体のタイプ、またはこれに類するものに基づくことができる。
【0058】
製造方法は、マウスピース本体内に配設されたローター要素を提供する工程をさらに含んでもよい。ローター要素は、マウスピース本体に対して回転してもよく、また鼻気流通路の方向で半径方向にエアロゾルの流れの一部を移動してもよい。従って、エアロゾル流れの移動は、より効果的である場合がある。
【0059】
以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちの任意の一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0060】
A.エアロゾル発生装置用のカートリッジであって、外表面と内部空気チャネルとを有するマウスピース本体を備え、
内部空気チャネルが、空気チャネルの内表面と、内部空気チャネルの口側端にてマウスピース開口部とを備え、
マウスピース本体が、空気チャネルの内表面からマウスピース本体の外表面に延びる複数の鼻気流通路を備える、カートリッジ。
B.鼻気流通路のうちの少なくとも一つが、ユーザーの鼻にアクセス可能であるように構成されている、請求項Aに記載のカートリッジ。
C.複数の鼻気流通路が、マウスピース開口部から離隔している、請求項A~Bの一項に記載のカートリッジ。
D.マウスピース開口部が、ユーザーの口にアクセス可能なエアロゾルの流れの第一部のために構成された出口であり、また鼻気流通路のうちの少なくとも一つが、ユーザーの鼻にアクセス可能な同じエアロゾルの流れの第二部のために構成された出口である、請求項A~Cの一項に記載のカートリッジ。
E.マウスピース開口部および鼻気流通路のうちの少なくとも一つが、エアロゾルの流れの第一部がエアロゾルの流れの第二部よりも大きいように寸法設定されている、請求項A~Dに記載のカートリッジ。
F.マウスピース本体が内部部材をさらに備える、請求項A~Eの一項に記載のカートリッジ。
G.内部部材が複数の鼻気流通路の位置に配設されている、請求項A~Fに記載のカートリッジ。
H.内部部材が、マウスピース本体および鼻気流通路に対して回転可能である、請求項Fまたは請求項Gの一項に記載のカートリッジ。
I.内部部材が、複数の鼻気流通路のうちの一つ以上を選択的に閉塞する、請求項F~Hの一項に記載のカートリッジ。
J.内部部材が、マウスピース本体の下部にて鼻気流通路のうちの少なくとも一つを覆い、かつマウスピース本体の上部にて鼻気流通路のうちの少なくとも他の一つを開いたままにして、少なくとも一つの開いている鼻気流通路がユーザーの鼻にアクセス可能であるように構成するように、内部部材が、重力によってマウスピース本体および鼻気流通路に対して回転可能である、請求項F~Iの一項に記載のカートリッジ。
K.内部部材が内部空気チャネル内に配設されている、請求項F~Jの一項に記載のカートリッジ。
L.内部部材がマウスピース本体の外側に配設されている、請求項F~Jの一項に記載のカートリッジ。
M.内部部材が、マウスピース本体に対して半径方向の溝内に配設されている、請求項F~Lの一項に記載のカートリッジ。
N.内部部材が、マウスピース本体に対してレール内に配設されている、請求項F~Mの一項に記載のカートリッジ。
O.内部部材が、リング本体とリング本体の少なくとも部分的遮断とを備える遮断されたリングとして形成されている、請求項F~Nの一項に記載のカートリッジ。
P.内部部材が二つの脚部分および中央部分を備え、中央部分が二つの脚部分の間に配設されていて、かつ重力によって中央部分がマウスピース本体の下部に移動可能であるように、中央部分が各脚部分よりも重い、請求項F~Oの一項に記載のカートリッジ。
Q.マウスピース本体が、マウスピース本体の内周に配設された少なくとも一つの電気接点をさらに備える、請求項F~Pの一項に記載のカートリッジ。
R.回転可能な内部部材が、マウスピース本体内に提供された電気接点に導電性部分が接触する位置にある時に電気回路を閉じるために、内部部材が導電性部分を備える、請求項A~Qに記載のカートリッジ。
S.導電性部分が内部部材の中央部分内に提供されている、請求項A~Rに記載のカートリッジ。
T.電気回路が閉じられている時に電気エネルギーが供給されるように構成されている、少なくとも一つの照明ユニットをさらに備える、請求項Rまたは請求項Sに記載のカートリッジ。
U.照明ユニットが、移動可能な内部部材に配設されている、請求項A~Tに記載のカートリッジ。
V.照明ユニットが、マウスピース開口部に向かって方向付けられた内部部材の前面に配設されている、請求項Tまたは請求項Uの一項に記載のカートリッジ。
W.照明ユニットが、中断に隣接する内部部材のリング本体に配設されている、請求項Tまたは請求項Uの一項に記載のカートリッジ。
X.照明ユニットが、脚部分の自由端に隣接する内部部材の脚部分のうちの一つに配設されている、請求項Tまたは請求項Uの一項に記載のカートリッジ。
Y.ジャイロスコープセンサーと、制御ユニットと、照明ユニットとをさらに備え、ジャイロスコープセンサーが内部部材の位置データを制御ユニットに提供するように構成されていて、かつ制御ユニットが内部部材の位置データに基づいて照明ユニットの照明を制御するように構成されている、請求項A~Sの一項に記載のカートリッジ。
Z.カートリッジが少なくとも別の照明ユニットを備え、また制御ユニットが、内部部材の位置データに基づいて、二つの照明ユニットのうちの一方(これは、もう一方の照明ユニットよりも床面から離れている)の照明を制御するように構成されている、請求項A~Yに記載のカートリッジ。
AA.照明の色がユーザーによって選択可能である、請求項T~Zの一項に記載のカートリッジ。
BB.エアロゾル発生装置で使用されるエアロゾル発生基体のタイプに基づいて、照明の色を制御するように構成された色ユニットをさらに備える、請求項T~AAの一項に記載のカートリッジ。
CC.マウスピース本体内に配設されていて、かつマウスピース本体に対して回転可能である、ローター要素をさらに備える、請求項A~BBの一項に記載のカートリッジ。
DD.ローター要素が、マウスピース本体の長軸方向に沿って延びるローターシャフト上に配設されている、請求項A~CCに記載のカートリッジ。
EE.ローターシャフトが、マウスピース本体の中心軸に沿って延びる、請求項A~DDに記載のカートリッジ。
FF.ローター要素が、ユーザーの吸煙によって回転されるように構成されている、請求項CC~EEの一項に記載のカートリッジ。
GG.ローター要素が、モーターによって回転されるように構成されている、請求項CC~FFの一項に記載のカートリッジ。
HH.ローター要素がローターブレードを備え、かつローターブレードの外部部分が、鼻気流通路の方向でエアロゾルの流れの一部を半径方向に移動するように構成されている、請求項CC~GGの一項に記載のカートリッジ。
II.マウスピース本体が、内部空気チャネル内に配設されたホルダーをさらに備え、内部部材がホルダーに対して回転可能である、請求項CC~HHの一項に記載のカートリッジ。
JJ.エアロゾル発生装置用のカートリッジ内の気流を分流する方法であって、
-請求項A~IIの一項に記載のカートリッジを提供することと、
-カートリッジの空気チャネルを通してエアロゾルの流れを提供することと、
-カートリッジのマウスピース開口部に方向付けられた第一部内のエアロゾルの流れを分流することと、
-カートリッジの複数の鼻気流通路のうちの少なくとも一つに方向付けられた第二部内のエアロゾルの流れを分流することと、を含む、方法。
KK.カートリッジを製造方法であって、
-外表面と内部空気チャネルとを有するマウスピース本体を提供することであって、内部空気チャネルが空気チャネル内表面と、内部空気チャネルの口側端にてマウスピース開口部とを備える、提供することと、
-空気チャネルの内表面からマウスピース本体の外表面に延びる複数の鼻気流通路を提供することと、を含む、方法。
【0061】
ここで、以下の図を参照しながら実施例をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図1a-1d】
図1a~
図1dは、本開示によるエアロゾル発生装置用のカートリッジの一実施形態を概略的かつ模範的に示す。
【
図2a-2c】
図2a~
図2cは、本開示によるエアロゾル発生装置用のカートリッジのさらなる一実施形態を概略的かつ模範的に示す。
【
図3a-3c】
図3a~
図3cは、本開示によるエアロゾル発生装置用のカートリッジのさらなる一実施形態を概略的かつ模範的に示す。
【
図4a-4g】
図4a~
図4gは、本開示によるエアロゾル発生装置用のカートリッジのさらなる一実施形態を概略的かつ模範的に示す。
【
図5a-5b】
図5a~
図5bは、本開示によるエアロゾル発生装置用のカートリッジのさらなる一実施形態を概略的かつ模範的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0063】
図1a~
図1dは、本開示によるエアロゾル発生装置1用のカートリッジ50の一実施形態の異なる描写を概略的かつ模範的に示す。カートリッジ50は、エアロゾル発生装置1の一部とすることができ、またはモジュール式の概念を使用してエアロゾル発生装置1で使用されるようにユーザーによって別個に取得されることができる交換可能なモジュールとすることができる。
【0064】
ここでカートリッジ50は、電源15(例えば電池)と、電力・データ接続ポート16とに可逆的に接続されている。電源15は、エアロゾル発生器に電力を提供してもよい。電源15、および電力・データ接続ポート16は、カートリッジ50の随意の部品である。
【0065】
ここでカートリッジ50は、液体を含有する貯蔵部12を備える。ここでカートリッジ50はまた、液体を加熱してエアロゾルを形成するためのヒーター11としてのエアロゾル発生器を備える。ヒーター11は、コイル・芯ヒーターとすることができ、またはセラミックが芯として機能して液体を発熱体に送達するセラミックに埋め込まれた、またはそのセラミック上に堆積された抵抗ヒーター(金属の細片)を有するセラミック要素とすることができる。ヒーター11は、貯蔵部12内部に少なくとも部分的に配設されている。
【0066】
使用時に、ユーザーの吸煙によって提供された気流は、遠位端でカートリッジ50に入り、遠位端からヒーター11を横切って、口側端またはカートリッジ50のマウスピース開口部54である近位端に流れる。貯蔵部12内の液体はヒーターによって気化され、気流によって運ばれる。空気が流れる間に、ベイパーは凝縮されてエアロゾルを形成し、エアロゾルはユーザーの口に向かって運ばれる。貯蔵部12およびヒーター11は、カートリッジ50の随意の部品である。
【0067】
カートリッジ50は、エアロゾル発生装置1のためのマウスピースである。カートリッジは、外表面51と内部空気チャネル52とを有するマウスピース本体2を備える。内部空気チャネル52は、空気チャネルの内表面53と、内部空気チャネル52の口側端55にてマウスピース開口部54とを備える。
【0068】
マウスピース本体2は、空気チャネル内表面53からマウスピース本体2の外表面51に延びる複数の鼻気流通路31を備える。鼻気流通路31は、マウスピース開口部54から離隔している。
【0069】
マウスピース本体2は、内部空気チャネル52内に配設された移動可能な内部部材33(例えば振り子)をさらに備える。内部部材33は、マウスピース本体2および鼻気流通路31に対して回転可能である。鼻気流通路31は、(任意の幾何学的形状の)小さい開口部であり、また随意の内部部材33によって随意に閉じられている、または開かれている。
【0070】
ここで内部部材33は、随意のホルダー3内部に配設されている。内部部材33は、マウスピース本体2の下部にて鼻気流通路31のうちの少なくとも一つを覆い、かつマウスピース本体2の上部にて鼻気流通路31のうちの少なくとも他の一つを開いたままにするように、ホルダー3、マウスピース本体2および鼻気流通路31に対して重力によって回転可能である。マウスピース本体2の上部にある鼻気流通路31のうちの少なくとも他の一つは、ユーザーの鼻にアクセス可能である。
【0071】
内部部材33は、リング本体とリング本体の遮断とを備える遮断されたリングとして形成されている。リング本体は二つの脚部分331および中央部分332を備え、中央部分332は二つの脚部分331の間に配設されている。中央部分332は、重力によって中央部分332がマウスピース本体2の下部に移動可能であるように、各脚部分331よりも重い。脚部分331は、例えば軽い高分子材料で作製されることができる。中央部分332は、例えばより重い金属導電性合金、または金属から作製されることができる。内部部材33は、マウスピース本体に対して半径方向の溝の中に、レールを有して、または有しないで配設されてもよい。
【0072】
鼻気流通路31は、エアロゾル流れの一部をユーザーの鼻の下に放出してもよく、ユーザーはエアロゾル流れのこの部分を鼻を介して吸入してもよく、その一方でエアロゾル流れの別の(より大きい)部分は口開口部54を出て、ユーザーの口を介して吸入される。このシステムは、エアロゾル流れの一部の放出が、カートリッジ50の全体的な向きと無関係に、かつユーザーの吸煙中のカートリッジ50のいかなる潜在的な移動と無関係に、常にユーザーの鼻の下のカートリッジ50の領域内で生じることを確実にする。
【0073】
実施形態において、カートリッジ50は、マウスピース本体2内に配設されていて、かつホルダー3およびマウスピース本体2に対して回転可能であるローター要素34(例えばファンまたはプロペラ)をさらに備える。ローター要素34は、ホルダー3およびマウスピース本体2の長軸方向に沿って延びるローターシャフト36(例えば軸方向の長いピン)上に配設されている。ローターシャフト36は、内部空気チャネル52の中央にあるマウスピース本体2の中心軸に沿って延びる。カートリッジ50は、少なくとも一つ(ここでは二つ)のシャフトホルダー35をさらに備え、シャフトホルダー35は、ホルダー3内部の部品を、気流に対して非常に低い抵抗で囲んでもよい。
【0074】
ローター要素34は、ユーザーの吸煙によって引き起こされた気流によって、および/またはモーター(図示せず)によって回転されてもよい。ローター要素36はローターブレード37を備え、その外部部分は、エアロゾルの流れの一部を半径方向で鼻気流通路31の方向に移動するように構成されている。吸煙が生じる時、ローター要素34は自動的に回転し、また気流はローターシャフト36に対して主に軸方向に流れる。ローター要素34およびローターブレード37の周辺/縁において、気流は半径方向で、半径方向の鼻気流通路31に向かって突き出される傾向があり、この鼻気流通路は開いている場合、気流の体積の一部分をカートリッジ50の外部に通らせる。カートリッジ50から半径方向に出るこの気流はその後、鼻を介してユーザーによって吸入される場合がある。
【0075】
ユーザーが吸煙する時、ローター要素34は比例的に回転し、これは吸煙が強いほど、ローター要素34がより速く回転することを意味する。ローター要素34の形状/設計に起因して、ローター要素34の半径方向の周辺の空気またはエアロゾルの一部は、半径方向外向きに移動され、従って鼻気流通路31に向かって進む。鼻気流通路31は、上述の通り重力によって駆動される内部部材33によって開かれている、または閉じられているので、かつマウスピース本体2の上部の向きにされている開口部(リング本体の中断)を有するので、マウスピース本体2の上部の向きにされた鼻気流通路31は内部部材33によって閉塞されていなく、エアロゾルは、ユーザーの鼻の方向でマウスピース本体2の上部の向きにされた鼻気流通路31の外に移動される。
【0076】
図2a~
図2cは、本開示によるエアロゾル発生装置1およびエアロゾル発生装置1用のカートリッジ50の異なる構成要素を概略的かつ模範的に示す。カートリッジ50は、ユーザーが吸煙する時にカートリッジ50の上記で説明した内部構成要素を起動し、これがユーザーの鼻の下のカートリッジ50の部分において鼻気流通路31に向かってエアロゾル流れの一部を半径方向にそらすので、ユーザーの感覚的な体験を高める場合がある。
【0077】
追加的に、カートリッジ50を動作する時、可視光がカートリッジ50の同じ部分において起動されてもよく、この可視光はユーザーがより強く吸煙するほどその強度を増大してもよく、および/またはこうした光は、吸煙の終了の後しばらくの間、依然として起動したままであってもよい。これは、以下で説明される通り、ユーザーの感覚的な体験をさらに高める場合がある。
【0078】
カートリッジ50は、(
図1の構成要素に加えて)照明ユニット25、26を備える。照明ユニット25、26は、移動可能な内部部材33に、特にマウスピース開口部54に向かって方向付けられた内部部材33の前面に配設されている。実施形態において、照明ユニット25、26は、マウスピース本体2の上面から突出してもよい。結果として、照明ユニット25、26の光は、ユーザーの顔に近い、特にユーザーの目に近いカートリッジの領域に自動的に当てられてもよい。
【0079】
照明ユニット25、26は、ライト、特にLEDまたはOLED低消費ライトであってもよい。照明ユニット25、26の区域において、マウスピース本体2の壁24は、完全にまたは部分的に透明または半透明であってもよい。照明ユニット25、26の可視光は、消耗品の風味のタイプに従ってその色を変化させてもよい。制御ユニットによって同じLEDがその光の色を切り替えることができるため、異なるタイプの風味(および芳香)は、異なる色に対応してもよい。制御ユニットは消耗品のタイプを自動的に検出することができ、および/またはユーザーは、消耗品のタイプに対応する色に従って、またはその好みの色を選択することに従って、適用する色を選択してもよい。
【0080】
マウスピース本体2は、例えばマウスピース本体2の内周に配設された金属電気接点32をさらに備える。
【0081】
内部部材33は、例えばマウスピース本体2内に提供された電気接点32に導電性部分332が接触する位置に回転可能な内部部材33がある時に電気回路を閉じるための金属導電性部分332をさらに備える。
【0082】
内部部材33は、電気接点32のための重力スイッチと見なされることができる。マウスピース本体2の小さい電気接点32は、内部部材33の振り子移動のための摺動接点と見なされることができる。内部部材33の移動によって、その導電性部分332は、一部の電気接点32の間の電気接触を確立し、これは結果として照明ユニット25、26のうちの一つを起動する。言い換えれば、導電性部分332と電気接点32の間の電気回路が閉じている時、照明ユニット25、26のうちの少なくとも一部は、電気エネルギーが供給され、オンに切り替えられる。結果として、ライトは、移動可能な内部部材33によっていつでも画定される通り、カートリッジ50の向きに基づいて、予め画定された(例えば上方)位置において点灯する。
【0083】
図3a~
図3cは、本開示によるエアロゾル発生装置1およびエアロゾル発生装置1用のカートリッジ50の異なる構成要素を概略的かつ模範的に示す。この場合も照明ユニット25、26は、移動可能な内部部材33に配設されているが、
図2の実施形態と対照的に、内部部材33のリング本体の中に組み込まれていて、またリング本体と同一平面上であってもよく、かつそこから突出しない。照明ユニット25、26は、中断に隣接するリング本体にて、特に脚部分331のそれぞれの自由端に隣接する内部部材33の脚部分331にて配設されている。この場合も照明ユニット25、26は、マウスピース開口部54に向かって方向付けられている。
図2に関して、照明ユニット25、26のライトは、カートリッジ50の上方領域において自動的に当てられてもよく、この領域はユーザーの顔により近く、特にカートリッジ50の下方領域よりもユーザーの目に近い。
【0084】
図4a~
図4gおよび
図5a~
図5bは、本開示によるエアロゾル発生装置1およびエアロゾル発生装置1用のカートリッジ50のさらなる実施形態の異なる描写および構成要素を概略的かつ模範的に示す。カートリッジ50は、ジャイロスコープセンサー14および制御ユニット13を備える。ジャイロスコープセンサー14は、内部部材33の位置データを制御ユニット13に提供する。制御ユニット13は、内部部材33の位置データに基づいて、照明ユニット25、26の照明を制御する。制御ユニット13は、内部部材33の位置データに基づいて、二つの照明ユニット25、26のうちの一方(これは、もう一方の照明ユニットよりも床面から離れている)の照明を制御してもよい。結果として、上部に向かって垂直位置にある、照明ユニット25または26は、オンに切り替えられる。加えて、制御ユニットは、電池によってヒーターに提供される電力を制御してもよい。コントローラは、例えば温度センサー、圧力センサー、吸煙カウンター、タイマー、または他のセンサーとの交換信号をさらに受信してもよい。
【0085】
要約すると、本開示によるカートリッジは、カートリッジの上面上の鼻気道通路に、エアロゾルの流れの小さい部分として芳香を送達する場合があるので、全体的な消費者体験を高める場合がある。カートリッジの上面は、ユーザーの鼻に近接近している。装置は、このエアロゾル流れをカートリッジの上面に提供してもよく、ここでカートリッジの「上面」の場所は、内部部材によって決定され、かつ重力に基づいていて、そのためカートリッジの向きおよび一般的な位置と無関係である。これは、ユーザーの口がエアロゾル流れのより大きい流れを吸煙する間、エアロゾル流れの小さい部分が芳香としてユーザーの鼻に提供されてもよいことを意味する。さらに、芳香の分与はユーザーの吸煙によって引き起こされることができ、これはユーザーが吸煙する時のみ、アロマの分与が行われ、吸煙の頻度および強度に対応することを意味する。
【0086】
さらに、本開示によるカートリッジは、装置によって生成された芳香/エアロゾルに対応する照明によって、全体的な消費者体験を高める場合がある。また、この特徴は、カートリッジの向きと無関係に達成されることができる。
【0087】
本開示によるカートリッジは、消耗品の内容物に余分なまたはより強い風味を必要とすることなく、消費者体験を高める場合がある。これは単純に、臭いの体験としてユーザーの嗅覚に到達することを確実にしながら、全体的な感覚的な体験を補完する視覚的な心理学的側面として光も提供することによって、消耗品の既存の内容物の最も良好な部分を要する。
【0088】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、すべての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつそれらの任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。従って、この文脈において、数字AはA±20%として理解される。この文脈内で、数字Aは、数字Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数字Aは、添付の特許請求の範囲で使用される通りの一部の場合において、Aが逸脱する量が特許請求する本開示の基本的かつ新規の特性(複数可)に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつそれらの任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。
【0089】
添付の図面を一部参照しながら、本開示の例示的な実施例が上述されているものの、本開示はこれらの実施例に限定されないことが理解されるべきである。本開示の実施例に対する変形は、図面、明細書および添付の特許請求の範囲を吟味した上での本開示の実施において、当業者によって理解され、かつ行われることができる。
【0090】
特許請求の範囲において、括弧内の任意の参照符号は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されないものとする。「含む(comprising)」という用語は、特許請求の範囲に列挙されるもの以外の要素または工程の存在を排除するものではない。要素に先行する「一つの(「a」または「an」)」という単語は、こうした要素の複数の存在を排除するものではない。本開示は、幾つかの別個の要素を備えるハードウェアによって実施されることができる。幾つかの手段を列挙する、装置の特許請求の範囲において、これらの手段の幾つかは、ハードウェアの全く同一の品目によって具現化されることができる。互いに異なる従属請求項において特定の測定値が列挙されているという単なる事実は、これらの測定値の組み合わせを有利に利用できないことを示唆するものではない。