(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】データ管理システム
(51)【国際特許分類】
H05K 13/00 20060101AFI20240507BHJP
【FI】
H05K13/00 Z
(21)【出願番号】P 2022566596
(86)(22)【出願日】2020-12-04
(86)【国際出願番号】 JP2020045163
(87)【国際公開番号】W WO2022118453
(87)【国際公開日】2022-06-09
【審査請求日】2023-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000604
【氏名又は名称】弁理士法人 共立特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 智広
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-135177(JP,A)
【文献】特開2015-142032(JP,A)
【文献】特開2004-327585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された作業関連データに基づいて所定の対基板作業を実行する対基板作業機を複数並べて設置して構成された生産ラインに適用され、
複数の前記対基板作業機の一つである第一作業機で用いられる前記作業関連データの編集を受け付ける編集部と、
前記作業関連データが編集された場合に、複数の前記対基板作業機のうち前記第一作業機とは異なる第二作業機による前記対基板作業に前記作業関連データの編集が影響するか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記作業関連データの編集が影響すると判定された場合に、前記第二作業機で用いられる前記作業関連データの更新を案内する案内部と、
を備え
、
前記対基板作業には、基板に部品を装着する作業が含まれ、
前記作業関連データは、前記部品の種類ごとに固有の情報である部品情報である生産ラインのデータ管理システム。
【請求項2】
予め設定された作業関連データに基づいて所定の対基板作業を実行する対基板作業機を複数並べて設置して構成された生産ラインに適用され、
複数の前記対基板作業機の一つである第一作業機で用いられる前記作業関連データの編集を受け付ける編集部と、
前記作業関連データが編集された場合に、複数の前記対基板作業機のうち前記第一作業機とは異なる第二作業機による前記対基板作業に前記作業関連データの編集が影響するか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記作業関連データの編集が影響すると判定された場合に、前記第二作業機で用いられる前記作業関連データの更新を案内する案内部と、
を備え
、
前記判定部は、前記編集部による前記作業関連データの編集の内容、および前記第二作業機による前記対基板作業の内容に基づく前記作業関連データの編集の影響度が、予め設定された基準値を超える場合に、前記作業関連データの編集が前記第二作業機による前記対基板作業に影響すると判定する生産ラインのデータ管理システム。
【請求項3】
前記案内部は、前記作業関連データの更新を案内する際に、前記影響度を併せて提示する、請求項
2に記載のデータ管理システム。
【請求項4】
前記編集部は、前記第一作業機に設けられる、請求項1
-3の何れか一項に記載のデータ管理システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記生産ラインを管理する管理装置に設けられる、請求項
1-4の何れか一項に記載のデータ管理システム。
【請求項6】
前記データ管理システムは、前記管理装置に設けられ、前記判定部による判定結果に応じて前記第二作業機に前記作業関連データの更新に関する更新情報を通知する通知部をさらに備え、
前記案内部は、前記第二作業機に設けられ、前記更新情報に基づいて前記作業関連データの更新を案内する、請求項
5に記載のデータ管理システム。
【請求項7】
前記案内部は、前記管理装置に設けられ、前記判定部による判定結果に基づいて前記作業関連データの更新を案内する、請求項
5に記載のデータ管理システム。
【請求項8】
前記データ管理システムは、複数の前記対基板作業機に前記作業関連データの更新に関する更新情報を通知する通知部をさらに備え、
前記判定部および前記案内部は、複数の前記対基板作業機にそれぞれ設けられ、
前記案内部は、前記判定部により前記作業関連データの編集が自機における前記対基板作業に影響すると判定された場合に、前記更新情報に基づいて前記作業関連データの更新を案内する、請求項
1-4の何れか一項に記載のデータ管理システム。
【請求項9】
前記案内部は、前記作業関連データの更新を案内する際に、前記編集部による前記作業関連データの編集の内容、および前記第二作業機における前記作業関連データの設定内容の少なくとも一方を併せて提示する、請求項1-8の何れか一項に記載のデータ管理システム。
【請求項10】
前記データ管理システムは、前記案内部により案内された前記作業関連データの更新についての要否を受け付けて、必要に応じて前記作業関連データの更新処理を実行する更新部をさらに備える、請求項1-9の何れか一項に記載のデータ管理システム。
【請求項11】
前記更新部は、前記第二作業機において繰り返し実行される前記対基板作業の進行度に基づいて、前記更新処理を実行するタイミングを設定する、請求項10に記載のデータ管理システム。
【請求項12】
前記対基板作業機は、前記対基板作業として基板に部品を装着する部品装着機である、請求項1-11の何れか一項に記載のデータ管理システム。
【請求項13】
前記作業関連データは、前記基板に前記部品を装着する順序および位置を示す制御データ、前記基板に前記部品を装着する際の条件を示すパラメータデータ、および前記部品の外観の認識に用いられ前記部品の形状を示す形状データの少なくとも1つである、請求項12に記載のデータ管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
データ管理システムは、基板製品を生産する生産ラインに適用される。生産ラインは、所定の対基板作業を実行する対基板作業機を複数並べて設置して構成される。それぞれの対基板作業は、予め設定された作業関連データに基づいて、所定の対基板作業を実行する。ここで、例えば生産ラインにおいて複数の対基板作業機が共通する対基板作業を実行する場合には、作業関連データの一部が共通する。特許文献1には、一の対基板作業機において作業関連データが変更された場合に、他の対基板作業機に作業関連データの変更を自動で反映させる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数の対基板作業機においてそれぞれの対基板作業が共通していても、それぞれに最適なパラメータが相違することがある。これは、例えば対基板作業に使用される機器や消耗品の個体差、およびそれぞれの生産環境などに対応させたパラメータが存在し得ることに起因する。そのため、作業関連データによっては、対基板作業に応じて編集された内容を、その他の対基板作業機で用いられる作業関連データに一律に反映させることが最適とは限らないことがある。
【0005】
本明細書は、生産ラインにおいて作業関連データが編集された場合に、他機の作業関連データに適宜反映させることを可能として、生産の安定性を維持するとともに生産効率の低下を防止できる生産ラインのデータ管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、予め設定された作業関連データに基づいて所定の対基板作業を実行する対基板作業機を複数並べて設置して構成された生産ラインに適用され、複数の前記対基板作業機の一つである第一作業機で用いられる前記作業関連データの編集を受け付ける編集部と、前記作業関連データが編集された場合に、複数の前記対基板作業機のうち前記第一作業機とは異なる第二作業機による前記対基板作業に前記作業関連データの編集が影響するか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記作業関連データの編集が影響すると判定された場合に、前記第二作業機で用いられる前記作業関連データの更新を案内する案内部と、を備えるデータ管理システムを開示する。
【発明の効果】
【0007】
このような構成によると、作業関連データが編集された場合に、第二作業機で用いられる作業関連データの更新が案内されるので、作業者による指示に基づく作業関連データの更新処理を実行することができる。これにより、他機の作業関連データに対して不要な更新処理が実行されることを防止できる。よって、生産の安定性を維持することができるとともに、不要な更新処理の実行に伴う生産効率の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態におけるデータ管理システムを適用された生産ラインを示す模式図である。
【
図4】データ管理システムおよび生産ラインの機能ブロック図である
【
図5】データ管理処理を示すフローチャートである。
【
図6】実施形態の第一変形態様におけるデータ管理システムおよび生産ラインの機能ブロック図である。
【
図7】実施形態の第一変形態様におけるデータ管理システムおよび生産ラインの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.データ管理システム50の概要
以下、データ管理システムを具体化した実施形態について図面を参照して説明する。データ管理システム50は、
図1に示す基板製品を生産する生産ラインLnに適用される。生産ラインLnは、所定の対基板作業を実行する対基板作業機を複数並べて設置して構成される。それぞれの対基板作業は、予め設定された作業関連データRdに基づいて、所定の対基板作業を実行する。
【0010】
2.生産ラインLnの構成
生産ラインLnは、
図1に示すように、複数の対基板作業機を基板91の搬送方向に複数設置して構成される。複数の対基板作業機のそれぞれは、管理装置40およびホストコンピュータ60に通信可能に接続される。管理装置40は、自機が設置された生産ラインLnを管理対象とする。ホストコンピュータ60は、複数の生産ラインLnを統括して制御する。
【0011】
管理装置40は、記憶部41を備える。記憶部41は、生産計画D1と、部品リストD2と、作業関連データRdとを記憶する。生産計画D1、部品リストD2、および作業関連データRdは、ホストコンピュータ60に記憶されており、それぞれの生産ラインLnに必要なデータが対応する管理装置40の記憶部41にダウンロードされて記憶される。このとき、生産計画D1、部品リストD2、および作業関連データRdは、管理装置40の記憶部41にのみ記憶される構成としてもよいし、ホストコンピュータ60にのみに記憶され必要に応じて管理装置40からアクセスされる構成としてもよい。
【0012】
生産計画D1は、
図3に示すように、生産予定の基板製品の種類(U1,U2,U3,・・)、生産予定数(T1,T2,T3,・・)、およびこれらの生産順序を示す。部品リストD2は、基板製品の種類(U1,U2,U3,・・)ごとに必要な部品の種類(Pa,Pb,Pc,・・)を示す。部品リストD2は、所定種類の基板製品を1枚生産する場合に消費する部品数を部品の種類ごとに示す。作業関連データRdは、装着処理の実行前に予め設定されるデータである。後述する制御データD3および部品情報に相当する。なお、部品情報には、基板91に部品を装着する際の条件を示すパラメータデータD4、および部品の外観の認識に用いられ部品の形状を示す形状データD5が含まれ得る。
【0013】
生産ラインLnは、複数の対基板作業機としての印刷機11、複数の部品装着機12、リフロー炉13、および検査機14を備える。印刷機11は、搬入された基板91における部品の装着位置にペースト状のはんだを印刷する。複数の部品装着機12のそれぞれは、生産ラインLnの上流側から搬送された基板91に部品を装着する。部品装着機12の構成については後述する。リフロー炉13は、生産ラインLnの上流側から搬送された基板91を加熱して、基板91上のはんだを溶融させてはんだ付けを行う。検査機14は、生産ラインLnにより生産された基板製品の外観または機能が正常であるか否かを検査する。
【0014】
本実施形態において、基板製品の工場には、複数の生産ラインLnが構成されていてもよい。なお、複数の生産ラインLnのそれぞれは、例えば生産する基板製品の種別などに応じて、その構成を適宜追加、変更され得る。具体的には、複数の生産ラインLnには、搬送される基板91を一時的に保持するバッファ装置や基板供給装置や基板反転装置、各種検査装置、シールド装着装置、接着剤塗布装置、紫外線照射装置などの対基板作業機が適宜設置され得る。
【0015】
3.部品装着機12の構成
部品装着機12は、
図2に示すように、基板搬送装置21を備える。基板搬送装置21は、基板91を搬送方向へと順次搬送するとともに、基板91を機内の所定位置に位置決めする。部品装着機12は、部品供給装置22を備える。部品供給装置22は、基板91に装着される部品を供給する。部品供給装置22は、複数のスロット221にフィーダ222をそれぞれ装備される。フィーダ222には、例えば多数の部品が収納されたキャリアテープを送り移動させて、部品を採取可能に供給するテープフィーダが適用される。
【0016】
部品装着機12は、部品移載装置23を備える。部品移載装置23は、部品供給装置22により供給された部品を基板91上の所定の装着位置に移載する。部品移載装置23は、ヘッド駆動装置231、移動台232、および装着ヘッド233を備える。ヘッド駆動装置231は、直動機構により移動台232を水平方向(X方向およびY方向)に移動させる。装着ヘッド233は、図示しないクランプ部材により移動台232に着脱可能に固定され、機内を水平方向に移動可能に設けられる。
【0017】
装着ヘッド233は、複数の保持部材を昇降可能に且つ複数の保持部材ごとの回転軸周りに回転可能に支持する。本実施形態において、保持部材は、供給される負圧エアにより部品を吸着することにより保持する吸着ノズル234である。なお、保持部材としては、部品を把持することにより保持するチャックなどが採用され得る。
【0018】
部品装着機12は、部品カメラ24、および基板カメラ25を備える。部品カメラ24、および基板カメラ25は、CMOSなどの撮像素子を有するデジタル式の撮像装置である。部品カメラ24、および基板カメラ25は、制御信号に基づいて撮像を行い、当該撮像により取得した画像データを送出する。部品カメラ24は、設置フロアに対して固定される基台に設けられ、吸着ノズル234に保持された部品を下方から撮像可能に構成される。基板カメラ25は、装着ヘッド233と一体的に水平方向に移動可能に移動台232に設けられる。基板カメラ25は、基板91を上方から撮像可能に構成される。
【0019】
部品装着機12は、制御装置30を備える。制御装置30は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。制御装置30は、装着処理の制御に用いられる制御データD3や部品情報などの各種データを、管理装置40から取得して記憶する。制御データD3は、
図3に示すように、装着処理において基板91に装着される部品の種類、装着位置、装着角度、および装着順序を示す。上記の装着処理には、部品供給装置22により供給された部品を保持部材(吸着ノズル234)により採取する採取動作、および部品を基板91上の所定の装着位置に所定の装着角度で装着する装着動作を繰り返し実行するPPサイクル(ピックアンドプレースサイクル)が含まれる。
【0020】
部品情報は、部品の種類ごとに固有の情報である。この部品情報は、部品の種類に加えて、部品の生産者、生産ロット、生産時期、管理状態などの指標により詳細に区分されてもよい。但し、同一種類の部品については、その機能や特性に起因して、それぞれの部品情報には共通する部分が多い。部品情報には、パラメータデータD4および形状データD5が含まれる。パラメータデータD4は、基板91に部品を装着する際の条件を示す。本実施形態において、パラメータデータD4には、部品ごとの最大の許容移動速度(許容加速度としてもよい)、採取位置(例えば、吸着ノズル234に接触する位置)などが含まれ得る。
【0021】
形状データD5は、部品の外観の認識に用いられる部品の形状を示す。本実施形態において、形状データD5には、部品の外縁形状、部品の特徴部の形状、および部品の寸法の少なくとも一つが含まれる。部品の「外縁形状」とは、部品の外縁を境界として部品の内側と背景とを区分したときの当該外縁の形状に相当する。部品の「特徴部の形状」とは、部品が有する形状、模様、色彩などに起因する外観上の特徴部の境界形状に相当する。部品の特徴部としては、部品の角部やバンプ、端子、リード部などが適用され得る。
【0022】
制御装置30は、表示装置31を備える。表示装置31は、作業者が視認可能に設けられ、各種情報を表示する。本実施形態において、表示装置31は、タッチスクリーンおよび複数のボタンを有するとともに、種々の入力デバイスと連携して、作業者による操作を受け付ける。
【0023】
制御装置30は、装着処理において、基板91に部品が所定の姿勢で装着されるように装着ヘッド233による装着動作を制御する。このとき、制御装置30は、部品カメラ24を用いて認識された吸着ノズル234による部品の保持状態、および各種データに基づいて装着動作を制御する。つまり、制御装置30は、部品情報により指定される部品上の吸着位置に吸着ノズル234を接触させて部品を採取する。また、制御装置30は、部品カメラ24の撮像により取得された画像データを画像処理し、形状データD5に基づいて部品の保持状態を認識する。
【0024】
さらに、制御装置30は、パラメータデータD4に基づいて、部品の移動速度および加速度が許容範囲に収まるように装着ヘッドの動作を制御する。また、制御装置30は、パラメータデータD4に基づいて、装着動作において吸着ノズル234を下降させて部品が基板91に接触した後に、吸着ノズル234を上昇させるとともに吸着ノズル234に正圧エアを供給して部品の開放を試行する。そして、制御装置30は、吸着ノズル234を部品から離間させ、次の装着位置に部品を装着すべく装着ヘッド233を移動させる。
【0025】
4.データ管理システム50の構成
上記のような装着処理では、部品の採取や装着をより高精度に且つ高効率で実行すべく、部品情報が編集されることがある。具体的には、所定種類の部品について、画像処理における認識精度を向上させるために、形状データD5における形状の定義や許容誤差が調整される。また、同一種類の部品であっても生産者が異なると、部品の上面(吸着ノズル234による吸着面)の凹凸や重心位置が相違することがあり、これに対応するためにパラメータデータD4や形状データD5が調整される。
【0026】
このような部品情報の編集は、例えば同一種類の部品を他の部品装着機12において装着しているまたは装着の予定がある場合に、その部品装着機12にも反映させることが好適である場合が多い。しかしながら、部品情報の編集を他の部品装着機12などの対基板作業機に一律に更新することは、種々の理由により必ずしも最適とは限らない。
【0027】
例えば、作業関連データRd(制御データD3、部品情報など)に対する編集の内容が所定の生産ロットに特有の形状や状態に対応するものである場合には、他の生産ロットの部品を装着する装着処理に適用しても編集の効果を得られないことがある。その他に、装着処理に使用される機器の個体差や部品装着機12ごとの生産環境などに対応させる編集内容である場合にも同様であり、却って生産性を低下させる要因になり得る。
【0028】
そこで、本実施形態のデータ管理システム50は、生産ラインLnにおいて作業関連データRdが編集された場合に、他機の作業関連データRdに適宜反映させることを可能とする構成を採用する。これにより、データ管理システム50は、生産の安定性を維持するとともに生産効率低下の防止を図るものである。
【0029】
なお、以下では、編集された元の作業関連データRdを用いて対基板作業を実行していた対基板作業機、または対基板作業を実行予定である対基板作業機を第一作業機M1とする。また、複数の対基板作業機のうち第一作業機M1とは異なる対基板作業機であって、編集された作業関連データRdと同種のデータを用いて所定の対基板作業を行う対基板作業機を第二作業機M2とする。
【0030】
4-1.編集部51
データ管理システム50は、
図4に示すように、編集部51を備える。編集部51は、作業関連データRdの編集を受け付ける。本実施形態において、編集部51は、第一作業機M1に設けられる。部品装着機12を含む複数の対基板作業機には、編集部51を備えることによって、自機の対基板作業に用いる作業関連データRdを編集する機能を有するものがある。
【0031】
ここで、作業者は、例えば装着処理の実行中にエラーが発生した場合に、その原因が形状データD5における部品の形状の定義にあることを発見したとする。このような場合に、作業者は、表示装置31に作業関連データRdとしての形状データD5を表示させ、入力デバイスを介して形状データD5における部品の形状の定義を調整する。編集部51は、上記のように作業関連データRdの編集を受け付ける。
【0032】
編集部51は、編集された作業関連データRdを制御装置30に記憶させる。このとき、編集部51は、編集された作業関連データRdに固有の識別情報、および編集作業の関連情報を併せて記憶させる。上記の固有の識別情報は、例えば元の作業関連データRdの派生であることが識別されるように、元の識別情報をナンバリングする符号を付与された文字列である。また、上記の関連情報には、編集の内容(例えば、編集の前後の設定値、調整量など)、または編集の動機(エラー発生、サイクルタイムの短縮、装着精度の向上など)が含まれる。
【0033】
さらに、編集部51は、編集後の作業関連データRdを用いて対基板作業が繰り返し実行された場合に、例えばエラー発生率の増減やサイクルタイムの増減などの対基板作業に生じた効果を、編集された作業関連データRdに関連付けて記憶させてもよい。これにより、編集後の作業関連データRdの適用によって、例えばエラー発生率を低減し装着精度を向上できる一方でサイクルタイムが増加することや、反対に装着精度は許容範囲内において低下する一方でサイクルタイムを大幅に短縮できることなどが関連情報として記憶される。
【0034】
また、編集部51を備える第一作業機M1において、作業関連データRdが編集された場合には、編集後の作業関連データRdは、管理装置40にアップロードされて記憶部41に、編集作業の関連情報とともに記憶される。これにより、管理装置40には、作業関連データRdが編集されたことが認識される。
【0035】
4-2.判定部52
データ管理システム50は、
図4に示すように、判定部52を備える。判定部52は、作業関連データRdが編集された場合に、第二作業機M2による対基板作業に作業関連データRdの編集が影響するか否かを判定する。本実施形態において、判定部52は、生産ラインLnを管理する管理装置40に設けられる。
【0036】
より詳細には、判定部52は、第一作業機M1の編集部51により作業関連データRdが編集されたことを編集後の作業関連データRdの入力によって認識した場合に、他の対基板作業機(第二作業機M2)に当該編集を反映させるべきか否かを、当該編集の影響の有無に基づいて判定する。判定の対象となる第二作業機M2による対基板作業は、生産計画D1と進行度に基づいて認識される実行中または実行予定の対基板作業である。
【0037】
また、当該編集の影響の有無の判定手段としては、種々の態様を採用し得る。例えば、判定部52は、単に編集部51により編集された作業関連データRdと同一または同種の作業関連データRdが第二作業機M2による対基板作業に用いられている場合に、作業関連データRdの編集が影響すると判定してもよい。これに対して、作業関連データRdが同一または同種であっても、第二作業機M2による対基板作業の内容によっては作業関連データRdの編集が影響するとは限らない。
【0038】
そこで、本実施形態において、判定部52は、編集部51による作業関連データRdの編集の内容、および第二作業機M2による対基板作業の内容に基づく作業関連データRdの編集の影響度V2が、予め設定された基準値V1を超える場合に、作業関連データRdの編集が第二作業機M2による対基板作業に影響すると判定する。
【0039】
つまり、判定部52は、先ず編集前後の作業関連データRdの差分、または編集作業の関連情報に基づいて、編集の内容を取得する。次に、判定部52は、生産計画D1に基づいて第二作業機M2による実行中または実行予定の対基板作業の内容を取得する。そして、判定部52は、編集の内容および対基板作業の内容に基づいて編集の影響度V2を算出する。例えば、編集の内容が部品種Paに関するものであり、第二作業機M2において実行予定の対基板作業に部品種Paが含まれていなければ、判定部52は、編集の影響度V2を0と算出する。
【0040】
一方で、第二作業機M2において実行予定の対基板作業に部品種Paの装着が含まれている場合に、判定部52は、部品種Paの装着回数や編集の内容に基づいて影響度V2を算出する。このとき、判定部52は、編集作業の関連情報を用いて、編集の動機や編集による効果に基づいて、影響度V2を算出してもよい。例えば、判定部52は、エラー発生率の低減に関する編集内容であれば影響度V2を高く算出する。
【0041】
さらに、判定部52は、算出した影響度V2が予め設定された基準値V1を超える場合に、作業関連データRdの編集が第二作業機M2による対基板作業に影響すると判定する。つまり、判定部52は、その第二作業機M2については作業関連データRdの編集を反映させるべく更新処理を実行すべきであると判定する。判定部52は、生産ラインLnを構成する複数の第二作業機M2のそれぞれについて判定を行う。なお、判定部52は、複数種類の基準値V1を用いて影響度V2に応じた更新処理の要否を段階的に判定してもよい。
【0042】
4-3.案内部53
データ管理システム50は、
図4に示すように、案内部53を備える。案内部53は、判定部52により作業関連データRdの編集が影響すると判定された場合に、第二作業機M2で用いられる作業関連データRdの更新を案内する。本実施形態において、案内部53は、複数の第二作業機M2のそれぞれに設けられる。
【0043】
具体的には、案内部53は、自機(第二作業機M2)で実行中または実行予定の対基板作業に用いられる作業関連データRdについて、最新の作業関連データRdが存在することを表示装置31に表示する。このとき、案内部53は、上記のような表示により作業者に更新を案内する際に、併せて種々の情報を表示してもよい。表示内容の詳細については、後述する。
【0044】
4-4.通知部54
データ管理システム50は、
図4に示すように、通知部54を備える。通知部54は、本実施形態のように、判定部52と案内部53とが別々の装置に設けられている構成において、判定部52による判定結果に応じて第二作業機M2に作業関連データRdの更新に関する更新情報T1を通知する。つまり、通知部54は、複数の第二作業機M2のうち判定部52により作業関連データRdの編集が対基板作業に影響すると判定された第二作業機M2に通知を行う。
【0045】
また、上記の更新情報T1は、編集後の作業関連データRdそのものであってもよいし、作業関連データRdの編集内容の特定に用いられる情報としてもよい。後者の場合には、後の更新処理において、編集後の作業関連データRdが管理装置40から第二作業機M2にダウンロードされる。また、通知部54は、編集後の作業関連データRdや編集作業の関連情報、判定部52による判定の結果および影響度V2などの中間情報を第二作業機M2に送信してもよい。通知部54による上記の情報送信は、例えば第二作業機M2による要求に応じて行うものとしてもよい。
【0046】
通知部54による通知をうけた第二作業機M2の案内部53は、作業関連データRdの更新を案内する際に、影響度V2を併せて提示してもよい。また、案内部53は、作業関連データRdの更新を案内する際に、編集部51による作業関連データRdの編集の内容、および第二作業機M2における作業関連データRdの設定内容の少なくとも一方を併せて提示してもよい。これにより、作業者は、最新の作業関連データRdが存在することに加えて、影響度V2などを判断材料として、実際に更新処理を実行するか否かの判断を行うことができる。
【0047】
4-5.更新部55
データ管理システム50は、
図4に示すように、更新部55を備える。更新部55は、案内部53により案内された作業関連データRdの更新についての要否を受け付けて、必要に応じて作業関連データRdの更新処理を実行する。つまり、更新部55は、作業者が編集後の作業関連データRdを第二作業機M2の対基板作業に適用すべきと判断し、更新処理の実行を指示した場合に、所定のタイミングで更新処理を実行する。
【0048】
なお、更新部55は、作業者に指示されたタイミングで第二作業機M2による対基板作業を停止して、更新処理を実行してもよい。また、更新部55は、第二作業機M2において繰り返し実行される対基板作業の進行度V3に基づいて、更新処理を実行するタイミングを設定してもよい。つまり、更新部55は、例えば更新する作業関連データRdを用いる処理(画像処理など)が実行されない期間(基板91の搬送時など)を、自機が認識している進行度V3に基づいて取得する。そして、更新部は、その期間において更新処理が実行されるようにタイミングを設定する。これにより、対基板作業を停止することなく更新処理を実行することができる。
【0049】
また、更新部55は、上記のように対基板作業に並行して更新処理を実行する他に、種々のタイミングを設定してもよい。例えば、編集の影響度V2は高いものの、更新後の作業関連データRdが用いられる時期まで余裕がある場合に、更新部55は、生産計画D1および対基板作業の進行度V3に基づいて、第二作業機M2が休止状態となる時期を推定し、その休止時期を更新のタイミングに設定してもよい。
【0050】
なお、作業関連データRdの更新のタイミングについては、更新部55が上記のように自動設定してもよいし、作業者による更新処理の実行指示と併せて実行タイミングの指示を受け付けてもよい。このような構成によると、更新処理をより好適なタイミングで実行できるので、当初の生産性を維持することができる。また、作業者により最終的な更新処理の要否が指示されるので、第二作業機M2の作業関連データRdに対して不要な更新処理が実行されることを防止でき、不要な更新処理の実行に伴う生産効率の低下を防止できる。
【0051】
5.データ管理システム50によるデータ管理処理
データ管理システム50による作業関連データRdの管理処理について、
図4および
図5を参照して説明する。先ず、ホストコンピュータ60において生産計画D1が生成され、複数の生産ラインLnごとに生産する基板製品の種類、数量、および生産順序が設定される。管理装置40は、ホストコンピュータ60から生産計画D1、生産計画D1に対応する部品リストD2、制御データD3、および作業関連データRdを取得し、記憶部41に記憶する。
【0052】
管理装置40は、生産ラインLnを構成する対基板作業機のそれぞれに、必要なデータを送出する。具体的には、管理装置40は、所定の部品装着機12が実行する装着処理に必要な制御データD3および作業関連データRdを部品装着機12に送出する。このとき、例えば複数の部品装着機12による装着処理において同一種類の部品が基板91に装着される場合には、少なくとも一部が共通する作業関連データRdがそれぞれの部品装着機12に送出され、制御装置30に記憶される。
【0053】
作業者は、生産ラインLnにおいて実行予定の生産処理に関する段取り作業を終えると、この生産処理を開始する。部品装着機12を含む対基板作業機は、作業関連データRdを用いて自機に割り当てられた対基板作業を実行する。作業者は、生産ラインLnにおける生産処理が継続されるように、必要な消耗品の補給や不用品の回収、エラー対処などを行う。
【0054】
そして、作業者は、部品装着機12による装着処理の実行中に発生したエラーや、検査機14による検査結果に基づいて、例えば一部のパラメータや部品の形状の定義などを調整すべきと判断した場合に、作業関連データRdの編集機能を有する対基板作業機(即ち、編集部51が設けられた第一作業機M1)において、作業関連データRdの編集作業を行う。
図5に示すように、編集部51は、作業関連データRdの編集を受け付ける(S11)。編集部51は、編集作業が終了すると、編集後の作業関連データRd、固有の識別情報、および編集作業の関連情報を管理装置40にアップロードする。
【0055】
次に、管理装置40は、編集部51により作業関連データRd等がアップロードされて記憶部41に記憶されると、第一作業機M1において作業関連データRdが編集されたことを認識する(S12)。続いて、判定部52は、第二作業機M2による対基板作業に作業関連データRdの編集が影響するか否かを判定する(S20)。詳細には、判定部52は、複数の第二作業機M2ごとに、作業関連データRdの編集の内容およびそれぞれの第二作業機M2における対基板作業の内容に基づいて編集の影響度V2を算出する(S21)。
【0056】
そして、判定部52は、基準値V1と複数の第二作業機M2ごとの影響度V2とを比較することによって、複数の第二作業機M2ごとに作業関連データRdの編集がそれぞれの対基板作業に影響するか否かを判定する(S22)。判定部52は、複数の第二作業機M2ごとの判定結果を、S21にて算出された影響度V2とともに記憶部41に記憶する。
【0057】
通知部54は、判定部52による判定結果に応じて第二作業機M2に作業関連データRdの更新に関する更新情報T1を通知する(S13)。ここでは、通知部54は、複数の第二作業機M2のうち判定部52により作業関連データRdの編集が対基板作業に影響すると判定された第二作業機M2のみに対して通知を行う。通知部54は、更新情報T1として、編集前の作業関連データRdを示す識別情報、編集内容、通知先の第二作業機M2を対象に算出された影響度V2を通知する。
【0058】
複数の第二作業機M2のうち通知を受けた第二作業機M2の案内部53は、自機(第二作業機M2)で実行中または実行予定の対基板作業に用いられる作業関連データRdの更新を案内する(S14)。詳細には、案内部53は、更新された最新の作業関連データRdが存在することを表示装置31に表示する。このとき、案内部53は、複数種類の作業関連データRdから対象の作業関連データRdを作業者が特定可能となるように表示するとともに、その編集内容、影響度V2を併せて案内する。このとき、案内部53は、上記の内容に加えて、または替えて、既存の作業関連データRdの設定内容や、その作業関連データRdが使用される時期を案内してもよい。
【0059】
更新部55は、案内部53により案内された作業関連データRdの更新についての要否を受け付ける。更新部55は、作業者が編集後の作業関連データRdを第二作業機M2の対基板作業に適用すべきと判断し、更新処理の実行を指示した場合に(S15:Yes)、作業関連データRdの更新処理を実行する(S16)。更新部55は、作業者による更新処理の実行の指示を受け付けて即時に実行する他に、所定のタイミングで更新処理を実行してもよい。例えば、更新部55は、更新処理の所要時間と対基板作業の進行度V3に基づいて、生産に影響しないタイミングで更新処理の実行時期を設定する。
【0060】
更新部55は、実際に更新処理を実行し、正常に終了した場合に、自機(第二作業機M2)の対基板作業に適用される作業関連データRdが編集後のものであることを管理装置40に通知する。また、更新部55は、作業者が編集後の作業関連データRdを第二作業機M2の対基板作業に適用することを不要と判断し、更新処理の実行を指示しなかった場合に(S15:No)、作業関連データRdの更新処理を実行しない。この場合に、更新部55は、自機(第二作業機M2)の対基板作業に適用される作業関連データRdが編集されていない既存のものであることを管理装置40に通知する。
【0061】
このような構成によると、作業関連データRdが編集された場合に、第二作業機M2で用いられる作業関連データRdの更新が案内されるので(S14)、作業者による指示に基づく作業関連データRdの更新処理を実行することができる(S15,S16)。これにより、他機の作業関連データRdに対して不要な更新処理が実行されることを防止できる。よって、生産の安定性を維持することができるとともに、不要な更新処理の実行に伴う生産効率の低下を防止できる。
【0062】
6.実施形態の変形態様
実施形態において、データ管理システム50は、編集部51が第一作業機M1に設けられ、判定部52および通知部54が管理装置40に設けられ、案内部53および更新部55が第二作業機M2に設けられる態様を例示した。これに対して、各部51-54は、互いに通信可能な装置にそれぞれ設けられる種々の態様を採用し得る。以下に、各部51-54の配置と各種処理について
図6-
図8を参照して説明する。
【0063】
6-1.実施形態の第一変形態様
データ管理システム150は、
図6に示すように、編集部51が第一作業機M1に設けられ、通知部54が管理装置40に設けられ、判定部52、案内部53、および更新部55が複数の第二作業機M2にそれぞれ設けられる。データ管理システム150は、データ管理処理(
図5を参照)における管理装置40による認識処理(S12)までは共通する。
【0064】
データ管理システム150は、作業関連データRdの更新を認識すると、全ての対基板作業機または第一作業機M1と同種の全ての対基板作業機(例えば、部品装着機12)を第二作業機M2として、通知部54に一斉に通知させる。詳細には、通知部54は、複数の第二作業機M2に作業関連データRdの更新に関する更新情報T1を通知する。そして、通知を受けた複数の第二作業機M2にそれぞれ設けられた判定部52が、自機による対基板作業に作業関連データRdの編集が影響するか否かを判定する。
【0065】
また、案内部53は、判定部52により作業関連データRdの編集が影響すると判定された場合に、更新情報T1に基づいて、自機(第二作業機M2)で用いられる作業関連データRdの更新を案内する。なお、上記の判定処理、案内処理、および案内後の更新処理については、実施形態と実質的に同様であるため(
図5のS20、S14-S16)、詳細な説明を省略する。
【0066】
6-2.実施形態の第二変形態様
データ管理システム250は、
図7に示すように、編集部51が第一作業機M1に設けられ、判定部52、および案内部53が管理装置40に設けられ、更新部55が第二作業機M2に設けられる。なお、本態様のデータ管理システム250は、通知部54を有しない。データ管理システム250は、データ管理処理(
図5を参照)における判定処理(S20)までは共通する。データ管理システム250は、判定部52による複数の第二作業機M2ごとの判定が終了すると、案内部53による案内処理を実行する。
【0067】
つまり、案内部53は、複数の第二作業機M2のうち判定部52により作業関連データRdの編集が対基板作業に影響すると判定された第二作業機M2について、実行中または実行予定の対基板作業に用いられる作業関連データRdの更新を案内する。対象の第二作業機M2が複数の場合には、案内部53は、複数の第二作業機M2ごとの案内を行う。なお、上記の案内処理、および案内後の更新処理については、実施形態と同様であるため(
図5のS14-S16)、詳細な説明を省略する。
【0068】
6-3.その他の変形態様
実施形態の第一変形態様および第二変形態様において、更新部55は、第二作業機M2に設けられ、管理装置40からの指令により更新処理を実行する。これに対して、更新部55は、管理装置40に設けられ、対象の第二作業機M2に遠隔から更新処理を実行するようにしてもよい。さらに上記の他に、各部51-55は、ホストコンピュータ60に組み込まれ、複数の生産ラインLnに共用される構成としてもよい。
【0069】
さらに、各部51-55は、複数の対基板作業機、管理装置40、およびホストコンピュータ60などに重複して設けられる構成としてもよい。つまり、例えば、複数の対基板作業機が作業関連データRdを編集する機能を有し、何れの編集部51が用いられるかによって、複数の対基板作業機のそれぞれは、実施形態にて例示した第一作業機M1または第二作業機M2として各処理を実行されることになる。このような構成においても実施形態と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0070】
Ln:生産ライン、 11:印刷機、 12:部品装着機、 13:リフロー炉、 14:検査機、 M1:第一作業機、 M2:第二作業機、 30:制御装置、 31:表示装置、 40:管理装置、 41:記憶部、 50:データ管理システム、 51:編集部、 52:判定部、 53:案内部、 54:通知部、 55:更新部、 60:ホストコンピュータ、 91:基板、 Rd:作業関連データ、 D1:生産計画、 D2:部品リスト、 D3:制御データ、 D4:パラメータデータ、 D5:形状データ、 M1:更新情報