(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】ビーム障害回復方法、装置及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 76/19 20180101AFI20240507BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240507BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240507BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240507BHJP
【FI】
H04W76/19
H04W16/28
H04W72/232
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2022574607
(86)(22)【出願日】2021-06-01
(86)【国際出願番号】 CN2021097657
(87)【国際公開番号】W WO2021244523
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2022-12-02
(31)【優先権主張番号】202010491231.2
(32)【優先日】2020-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 宇
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/012594(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/048443(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/039823(WO,A1)
【文献】Samsung,On Rel.17 FeMIMO WI[online],3GPP TSG RAN WG1 #101-e R1-2003918,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_101-e/Docs/R1-2003918.zip>,2020年05月15日
【文献】vivo,Remaining issues on search space design[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1717484,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717484.zip>,2017年10月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるビーム障害回復方法であって、
ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定することであって、前記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含むことと、
ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告することとを含
み、
前記の、ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生していると決定する前に、前記方法は、
前記ターゲットリファレンス信号のリソースを含む測定用のリファレンス信号リソースセットを決定することをさらに含
み、
前記リファレンス信号リソースセットは、前記第一のPDCCHに対応する第一のリファレンス信号リソースグループを含
み、
前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースは、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるK個のリファレンス信号リソースに対応し、且つ各リファレンス信号リソースが一つのTCI状態情報に対応する場合に、前記K個のリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ前記一つのリファレンス信号リソースがK個のTCI状態情報に対応する場合に、前記一つのリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ前記少なくとも一つのリファレンス信号リソースにおける各リファレンス信号リソースが少なくとも一つのTCI状態情報に対応する場合に、前記少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たす、
ビーム障害回復方法。
【請求項2】
前記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有する場合に、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、各第一のCORESETのTCI状態情報を含み、
前記第一のPDCCHが一つの第一のCORESETに関連し、且つ前記一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、前記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報を含み、
前記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ前記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、各第一のCORESETの各TCI状態情報を含み、
ここで、Nは1より大きい整数である、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースは、
前記第一のPDCCHのK回の伝送における毎回の伝送に使用されるTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースである、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有する場合に、前記ソースRSリソースは、各第一のCORESETのTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含み、
前記第一のPDCCHが一つの第一のCORESETに関連し、且つ前記一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、前記ソースRSリソースは、前記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含み、
前記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ前記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、前記ソースRSリソースは、各第一のCORESETの各TCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記の、ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応する第一のリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生していると決定する前に、前記方法は、
前記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果を決定することをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果は、
前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける各リファレンス信号リソースの測定結果と、
少なくとも一つの第一のリファレンス信号リソースのうちの各第一のリファレンス信号リソースの測定結果を統合した後に得られた連携測定結果と、
少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースのうちの各第二のリファレンス信号リソースの測定結果と、
少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースのうちの各第二のリファレンス信号リソースの測定結果を統合した後に得られた連携測定結果とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記少なくとも一つの第一のリファレンス信号リソースは、前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースであり、前記少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースは、前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースであり、各第二のリファレンス信号リソースは、一つ又は複数のTCI状態情報に対応する、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記第一のリファレンス信号リソースは、第二の条件を満たすリファレンス信号リソースであり、
ここで、前記第二の条件は、前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるすべてのリファレンス信号リソース、又は、前記第一のリファレンス信号リソースグループのうち、同じTRP識別子情報に対応するリファレンス信号リソースを含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記の、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告する前に、前記方法は、
前記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果が第一の予め設定される条件を満たす場合に、ビーム障害イベントが発生していると決定することをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項9】
前記ビーム障害回復要求は、Y個の第三のリファレンス信号リソースの情報を含み、
ここで、前記第三のリファレンス信号リソースは、ビーム障害回復に用いられ、
前記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三の条件を満たす候補ビームリファレンス信号リソースであり、各組の候補ビームリファレンス信号リソースは、少なくとも一つの候補ビームリファレンス信号リソースを含み、Yは、正の整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク側機器によって実行されるビーム障害回復方法であって、
UEに測定用のリファレンス信号リソースセットを指示する指示情報を送信することであって、前記リファレンス信号リソースセットは、ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号のリソースを含み、前記ターゲットリファレンス信号は、ビーム障害検出に用いられ、前記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含むことと、
UEからビーム障害回復要求を受信することとを含
み、
前記の、UEに指示情報を送信することは、
第二の所定ルールに基づいて、UEに指示情報を送信することを含み、
前記リファレンス信号リソースセットは、前記第一のPDCCHに対応する第一のリファレンス信号リソースグループを含み、
前記第二の所定ルールは、
前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースが、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるK個のリファレンス信号リソースに対応し、且つ各リファレンス信号リソースが一つのTCI状態情報に対応する場合に、前記K個のリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ前記一つのリファレンス信号リソースがK個のTCI状態情報に対応する場合に、前記一つのリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ前記少なくとも一つのリファレンス信号リソースにおける各リファレンス信号リソースが少なくとも一つのTCI状態情報に対応する場合に、前記少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たすことを含む、ビーム障害回復方法。
【請求項11】
端末に適用されるビーム障害回復装置であって、
ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定するための決定モジュールであって、前記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含む決定モジュールと、
ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告するための送信モジュールとを含
み、
前記決定モジュールは、
前記ターゲットリファレンス信号のリソースを含む測定用のリファレンス信号リソースセットを決定するためにも用いられ、
前記リファレンス信号リソースセットは、前記第一のPDCCHに対応する第一のリファレンス信号リソースグループを含み、
前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースは、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるK個のリファレンス信号リソースに対応し、且つ各リファレンス信号リソースが一つのTCI状態情報に対応する場合に、前記K個のリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ前記一つのリファレンス信号リソースがK個のTCI状態情報に対応する場合に、前記一つのリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ前記少なくとも一つのリファレンス信号リソースにおける各リファレンス信号リソースが少なくとも一つのTCI状態情報に対応する場合に、前記少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たす、ビーム障害回復装置。
【請求項12】
ネットワーク側機器に適用されるビーム障害回復装置であって、
UEに測定用のリファレンス信号リソースセットを指示する指示情報を送信するための送信モジュールであって、前記リファレンス信号リソースセットは、ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号のリソースを含み、前記ターゲットリファレンス信号は、ビーム障害検出に用いられ、前記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含む送信モジュールと、
UEからビーム障害回復要求を受信するための受信モジュールとを含
み、
前記送信モジュールは、さらに、第二の所定ルールに基づいて、UEに指示情報を送信するために用いられ、
前記リファレンス信号リソースセットは、前記第一のPDCCHに対応する第一のリファレンス信号リソースグループを含み、
前記第二の所定ルールは、
前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースが、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるK個のリファレンス信号リソースに対応し、且つ各リファレンス信号リソースが一つのTCI状態情報に対応する場合に、前記K個のリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ前記一つのリファレンス信号リソースがK個のTCI状態情報に対応する場合に、前記一つのリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
前記第一のPDCCHのK回の伝送が前記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ前記少なくとも一つのリファレンス信号リソースにおける各リファレンス信号リソースが少なくとも一つのTCI状態情報に対応する場合に、前記少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報が、前記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たすことを含む、ビーム障害回復装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年06月02日に中国で提出された中国特許出願番号202010491231.2の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に属し、具体的にビーム障害回復方法、装置及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、BFRメカニズムでは、UEは、主にBFD RSを測定することによってビーム障害イベントを判断するが、BFD RSはネットワークにより配置されるものであり、且つCORESET(PDCCH)と空間QCLである。そのため、BFD RSの測定結果は、PDCCHのビーム品質を反映することができる。
【0004】
しかしながら、関連するPDCCHの伝送プロセスにおいて、PDCCHの繰り返し送信と受信がサポートされない。そのため、どのようにPDCCHの繰り返し伝送をサポートするシナリオで、ビーム障害回復を実現するかは、本出願が解決必要のある問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例の目的は、PDCCHの繰り返し伝送をサポートするシナリオで、ビーム障害回復を実現できるビーム障害回復方法、装置及び機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術問題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0007】
第一の態様によれば、ビーム障害回復方法を提供し、この方法は、ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定することであって、上記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含むことと、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告することとを含む。
【0008】
第二の態様によれば、ビーム障害回復装置を提供し、この装置は、ターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定するための決定モジュールであって、上記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含む決定モジュールと、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告するための送信モジュールとを含む。
【0009】
第三の態様によれば、ビーム障害回復方法を提供し、この方法は、UEに測定用のリファレンス信号リソースセットを指示する指示情報を送信することであって、上記リファレンス信号リソースセットは、ターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号のリソースを含み、上記ターゲットリファレンス信号は、ビーム障害検出に用いられ、上記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含むことと、UEからビーム障害回復要求を受信することとを含む。
【0010】
第四の態様によれば、ビーム障害回復装置を提供し、この装置は、UEに測定用のリファレンス信号リソースセットを指示する指示情報を送信するための送信モジュールであって、上記リファレンス信号リソースセットは、ターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号のリソースを含み、上記ターゲットリファレンス信号は、ビーム障害検出に用いられ、上記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含む送信モジュールと、UEからビーム障害回復要求を受信するための受信モジュールとを含む。
【0011】
第五の態様によれば、端末機器を提供し、この端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0012】
第六の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第八の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサとを結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器プログラム又は命令を運行し、第一の態様又は第三の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0015】
本出願の実施例では、少なくともK回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含むターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定し、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告する。このように、PDCCHの繰り返し伝送をサポートするシナリオにおいて、ビーム障害回復を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本出願の実施例による方案が適用される通信システムのアーキテクチャ概略図である。
【
図2】本出願の実施例によるビーム障害回復方法の方法フローチャートのその一である。
【
図3】本出願の実施例によるビーム障害回復方法の方法フローチャートのその二である。
【
図4】本出願の実施例によるビーム障害回復方法の方法フローチャートのその三である。
【
図5】本出願の実施例によるビーム障害回復方法の方法フローチャートのその四である。
【
図6】本出願の実施例によるビーム障害回復装置の構造概略図のその一である。
【
図7】本出願の実施例によるビーム障害回復装置の構造概略図のその二である。
【
図8】本出願の実施例による通信機器の構造概略図である。
【
図9】本出願の実施例による端末の構造概略図である。
【
図10】本出願の実施例によるネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0018】
以下では、本出願の実施例に関する用語を詳細に説明する。
【0019】
1、プライマリセル(PCell又はPSCell)のビーム障害回復(beam failure recovery、BFR)メカニズムについて
高周波数バンド通信システムでは、無線信号の波長が比較的短いため、信号伝播が遮断されるなどの状況が発生することにより、信号伝播が中断されやすい。従来の技術における無線リンク再構築を採用すると、時間がかかるため、3GPP(登録商標、下記同様) Release 15ではプライマリセルのBFRメカニズムが導入されており、主に四つの内容に分けられる。
【0020】
ビーム障害検出(Beam failure detection、BFD):UEは、物理層でビーム障害検出リファレンス信号(beam failure detection reference signal、BFD RS)を測定し、測定結果に基づいてビーム障害イベントが発生しているかどうかを判断する。ここで、判断の条件として、すべてのBFD RSリソースの測定結果(物理下りリンク制御チャネルブロックエラー率(hypothetical Physical Downlink Control Channel block error rate、hypothetical PDCCH BLER)とする)がいずれも予め設定される閾値より低いことを検出した場合に、一回のビーム障害インスタンス(beam failure instance、BFI)と決定され、UE物理層は、UEの上位層(MAC層)に一つの指示を報告し、この報告プロセスは周期的であり、BFI報告周期はBFD RSの最短周期であり、下限は2msである。逆に、端末機器の物理層は、beam failure instanceが発生していないと決定した場合に、上位層に指示を送信しない。端末機器の上位層は、カウンタ(counter)とタイマー(timer)を用いて物理層から報告されるBFIをカウントし、BFIを受信するたびにtimerを再起動し、timerがタイムアウトすると、counterが再カウントし、counterがネットワークにより配置される最大回数に達した時に、端末機器はビーム障害イベントが発生したと決定する。
【0021】
候補ビーム識別(Candidate beam identification):UE物理層は、候補ビームリファレンス信号(candidate beam RS、又はnew beam RS)を測定し、新たな候補ビームを探す。本ステップは、beam failure eventが発生した後に強制されるのではなく、その前であってもよく、即ち任意の時刻に発生してもよい。端末機器の物理層は、端末機器の上位層(MAC層)からの要求又は指示又は通知を受信する時、予め設定される条件(candidate beam RSに対する測定層1-リファレンス信号受信パワー(Layer 1-Reference Signal Receiving Power、L1-RSRP)が予め設定される閾値を超える)を満たす測定結果を端末機器の上位層に報告し、報告内容は{RS resource indicator、L1-RSRP}であり、端末機器の上位層は物理層の報告に基づいて、candidate beamを選択する。
【0022】
ビーム障害回復要求(Beam failure recovery request、BFRQ):UEの上位層(MAC層)は、選択されたターゲットcandidate beamに基づいて物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)リソースを決定する。UEは、ターゲットcandidate beamを見つけ且つ非競合PRACHリソースを配置している場合に、非競合PRACHリソースを用いて基地局にBFRQを送信する。そうでなければ、UEは、競合PRACHリソースを使用することができる。ビーム障害回復タイマー(beam failure recovery timer)がタイムアウトした後に、競合PRACHリソースのみを使用することができる。二つのPRACHリソース(非競合PRACHリソースと競合ベースのPRACHリソース)の合計使用回数は、予め設定されるカウント値を超えてはならない。
【0023】
ビーム障害回復応答(beam failure recovery response、BFRR):基地局は、BFRQを受信した後に、配置された制御リソースセット-ビーム障害回復(CORESET(Control Resource SET)-BFR)上の専用の(dedicated)PDCCHにおいて応答(response)を送信し、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)を運ぶ。CORESET-BFRとUEによって見つけられたターゲットcandidate beamに対応するリファレンス信号(Reference Signal、RS)とは、空間疑似コロケーション(Quasi-Co-Location、QCL)である。
【0024】
2、セカンダリセル(SCell)のビーム障害回復メカニズムについて
マルチキャリアのシナリオ(キャリアアグリゲーション(CA)と理解されてもよく、複数のキャリア(carrier)、又は複数のメンバーキャリア(CC)、又は複数のセル(cell)を有する)について、ここで、一つのプライマリセル(例えばプライマリセルグループ(master cell group、MCG)におけるプライマリセル(Primary cell、PCell)、又は、セカンダリセルグループ(secondary cell group、SCG)におけるプライマリセカンダリセル(Primary secondary cell、PSCell))と少なくとも一つのセカンダリセル(Secondary cell、SCell)が存在する。
【0025】
3GPP Release 16では、SCellのビーム障害回復プロセスについて、以下のような結論がある。
【0026】
1)BFDについて:
R15 PCell BFDプロセスを再利用して、各SCellについてビーム障害検出を行い、ここで、BFDパラメータの配置はper BWP per cellであり、
BFD RSの数:各BWPは最大2 BFD RSであり、
BFD RSの明示的な配置:BFD RSは現在のCCにあり、
BFD RSの非明示的な配置:BFD RSは現在のCC又は他のCC上のactive BWP上にあってもよい。CORESETsの配置が2つより多い場合に、UE実装に従って、現在のCCのactive BWPのCORESETのTCI stateに配置されるRSに基づいて、BFD RS(s)が選択される。
【0027】
2)候補ビーム(New candidate beam)について
New candidate beam配置について:
SCell BFRが配置されている場合に、candidate beam RSが配置されなければならず、各BWPにおけるcandidate beam RSは最大64つであり、candidate beam RSはSSB and CSI-RS for beam managementに基づくものであってもよく、candidate beam RSは、BFRをモニタリングするCC又は同一のband上の他のCCのactive BWP上に位置してもよい。
【0028】
New candidate beam閾値について:
candidate beam identificationの閾値のrangeはrange specified in RSRP-Rangeに基づくものであり、SCell BFRが配置され且つcandidate beam RSが配置されている場合に、candidate beam RSの閾値が常に配置され、1つのSCellが失敗した場合に、candidate beam RSのないL1-RSRPが、配置される閾値よりも高い時、UEはこのSCell上で識別されていないことを報告する。
【0029】
3)BFRQについて
BFRQフローについて:
新たに送信された利用可能な上りリンクリソースが存在する場合に、この上りリンクリソースを用いてBFR MAC CEを送信し、
また、物理上りリンク制御チャネル-ビーム障害回復(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)-BFR)(又はリンク回復要求(link recovery request、LRR)と呼ばれる)が配置されている場合に、PUCCH-BFRを送信し、上りリンクリソースを要求し、
また、PUCCH-BFR or PUCCH-BFRが配置されておらず、且つ最大送信回数に達する場合に、UEは3GPP Release 15におけるRACHプロセス(PCell上では競合ベースのランダムアクセスCBRAを行う)のようなものをトリガーする。
【0030】
PUCCH-BFRの配置について:
PUCCH-BFRはPCell/PSCellに配置され、PUCCH groupが配置されている場合に、PUCCH-SCell上でPUCCH-BFRを配置することができ、一つのUEに対し、各PUCCH groupにおいて、一つのBWPに最大1つのPUCCH-BFRリソースが配置され、PUCCH format 0又はPUCCH format 1に配置されてもよい。
【0031】
BFR MAC CEについて:
任意のサービングセルの上りリンク許可を用いて、失敗したメンバーキャリアインデックス(failed CC index)及び候補ビームインデックス(new candidate beam index)を報告してもよく、ここで、1つのSCellに、1つのビームインデックス(beam index)のみを報告する。
【0032】
4)BFRR
物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)がスケジューリングされたPDCCHであって、その下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)フォーマットには、BFR MAC CEを運ぶPUSCHと同じHARQを有するプロセス番号が使用される。
【0033】
UEがこのBFRRを受信した時、BFRプロセスが完了したとみなされる。例えば、PUCCH-BFRへの応答は、C-RNTI/MCS-C-RNTIが運ばれている通常上りリンク許可であってもよい。
【0034】
他のチャネルビームリセットについて:
UEがBFRRを受信した後のK=28 symbolsの後に、MAC CEによって指示されるSCell上のすべてのCORESETのPDCCHをモニタリングする時、new beamが使用される。
【0035】
PUCCHでは、(PUCCH-spatialRelationInfo(空間関係情報)が配置されている)場合と(LRRを運ぶPUCCHが送信されていないか、又はPCell又はPSCell上で送信されている)場合に、new beamが使用される。
【0036】
28 symbolsは、BFRRを受信したセルと失敗したセルの最小SCSに基づくものである。
【0037】
説明すべきこととして、本出願の実施例で言及されたビーム情報、spatial relation情報、spatial domain transmission filter情報、spatial filter情報、TCI state情報、QCL情報、QCLパラメータ、spatial relation情報などは、すべて同じ又は似ている概念を有する。
【0038】
ここで、下りリンクビーム情報は、一般的には、TCI state情報、QCL情報を使用して表してもよい。上りリンクビーム情報は、一般的には、spatial relation情報を使用して表してもよい。
【0039】
3、マルチTRP
3GPP Rel-16は、マルチトランスミッションポイント/マルチアンテナパネル(multi-TRP/multi-panel)シナリオを規格化し、伝送の信頼性及びスループット量の性能を向上させることができ、例えば、UEは、複数のTRPからの同じデータ又は異なるデータを受信することができる。一般的には、マルチTRP間は、理想的バックホール線路(ideal backhaul)と非理想的バックホール線路(non-ideal backhaul)に分けられてもよい。非理想的バックホール線路の場合、マルチTRP間のインタラクション情報に比較的大きい遅延が存在し、独立スケジューリングに比較的適合している。
【0040】
マルチDCIスケジューリングは、理想的バックホール線路と非理想的バックホール線路の両方に用いられてもよく、即ち各TRPは、それぞれのPDCCHを送信し、各PDCCHは、それぞれのPDSCHをスケジューリングし、UEのために配置された複数のCORESETは、異なるRRCパラメータCORESETPoolIndexに関連付けられ、異なるTRPに対応する。複数のDCIによってスケジューリングされた複数のPDSCHは、時間周波数リソース上で重ねず、部分的に重ね、完全に重ねる可能性がある。重ねる時間周波数リソース上では、各TRPは、それぞれのチャネルに基づいて独立してプリコーディングし、UEは、非コヒーレントジョイントトランスミッション(non-coherent joint transmission、NCJT)の方式で、複数のPDSCHに属する複数層のデータストリームを受信する。
【0041】
理想的バックホール線路の場合、マルチTRP間でスケジューリング情報とUEのフィードバック情報をリアルタイムにインタラクションすることができ、上記のマルチDCIによるマルチPDSCHのスケジューリングに加え、シングルDCIによるPDSCHのスケジューリングも可能である。
【0042】
例示的には、以下のようないくつかの伝送方案を含んでもよい。
【0043】
SDM:同一のTBの異なるデータ層は、異なるTRPのNCJT伝送によって送信され、
FDM:同一のTBの同一のRVによりマッピングされた異なる周波数領域リソースは、異なるTRPから送信されるか、又は同一のTBの異なるRVが異なる周波数領域リソースにマッピングされて異なるTRPから送信され、
TDM:同一のTBの異なるRVの複数回繰り返しは異なるTRPからのものであり、例えば一つのスロット内の繰り返し、又は複数のスロットの繰り返しである。
【0044】
4、他の用語
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0045】
関連技術では、物理層PDCCHは、主にネットワーク制御情報を伝送し、下りリンク又は上りリンク業務チャネルの伝送をスケジューリングするために用いられる。
【0046】
NRはPDCCHを設計する時、CORESETとサーチスペース(search space)が導入される。NRシステムは、PDCCHが帯域幅上で占有する周波数領域位置及び時間領域で占有するOFDMシンボルの数などの情報をCORESETにカプセル化し、PDCCH開始OFDMシンボル番号及びPDCCH監視期間などの情報をsearch spaceにカプセル化する。一般的な、一つのCORESETは複数のsearch spaceに関連付けられることができるが、一つのsearch spaceは一つのCORESETにしか関連付けられない。ここで、search spaceセットの時間領域配置情報は、検出期間、スロットオフセット、スロット数、シンボル位置とCORESETインデックスを含む。各search spaceは、一つのCORESETに関連付けられて周波数領域の候補位置と時間領域のシンボル数を取得する。このように、互いに関連するCORESETとsearch spaceに基づいて、PDCCHの配置情報を決定することができる。
【0047】
ネットワークは、CORESETのために複数の候補TCI stateを配置するとともに、MAC CEを介してそのうちの一つのTCI stateをアクティブ化し、即ちこのTCI stateをこのCORESETのTCI stateとする。なお、PDCCHのTCI stateは、その関連するCORESETのTCI stateに基づいて得られる。
【0048】
同時に、関連するBFRメカニズムでは、UEは、BFD RSを測定することによってビーム障害イベントを判断するが、BFD RSはネットワークにより配置されるものであり、且つCORESET(PDCCH)と空間QCLである。即ち、BFD RSの測定結果は、PDCCHのビーム品質を反映することができる。
【0049】
しかしながら、関連するPDCCHの伝送プロセスにおいて、PDCCHの繰り返し送信と受信がサポートされない。
【0050】
このように、システムがPDCCHの繰り返し伝送をサポートする時、どのように繰り返し伝送されるPDCCHのビーム品質を測定することによってビーム障害イベントを判断するか、及びどのようにビーム障害回復を行うか、及びマルチTRPシナリオにおいて、システムがPDCCHの繰り返し伝送をサポートする時、どのように一つ又は複数のTRPからの、繰り返し伝送されるPDCCHのビーム品質を測定することによってビーム障害イベントを判断するか、及びどのようにビーム障害回復を行うかは、本出願で注目される必要のある問題である。
【0051】
上記問題について、本発明の実施例は、ビーム障害回復方法、装置及び機器を提供し、少なくともK回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含むターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定し、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告する。このように、PDCCHの繰り返し伝送をサポートするシナリオにおいて、ビーム障害回復を実現することができる。
【0052】
注意すべきこととして、本出願の実施例によるビーム障害回復方案は、以下の順序で、1)ネットワーク側機器がUEのために測定用のリファレンス信号を配置することと、2)UEがビーム障害イベントを測定して決定することと、3)UEがネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告することと、4)ネットワーク側機器がこの要求を受信した後にUEにビーム障害回復応答をフィードバックすることと、5)ネットワーク側機器とUEとがいずれもターゲットキャリアのビーム情報を再配置することとのいくつかのプロセスを含んでもよい。
【0053】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムに適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0054】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのシステムアーキテクチャブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)であってもよく、又はノートパソコン、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器と呼ばれてもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0055】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオにより、本出願の実施例によるビーム障害回復方法を詳細に説明する。
【0056】
図2示は、本出願の実施例によるビーム障害回復方法のフロー概略図を示し、
図2に示すように、このビーム障害回復方法は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0057】
ステップ201:UEが、ターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定する。
【0058】
ステップ202:UEが、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告する。
【0059】
本出願の実施例では、上記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含む。例示的には、上記第一のPDCCHは、一つのPDCCHを含んでもよく、複数のPDCCHを含んでもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0060】
選択的に、本出願の実施例では、上記ターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されない第二のPDCCHをさらに含む。理解できることとして、本出願の実施例におけるターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されるPDCCHのみを含んでもよく、繰り返し伝送されるPDCCHと繰り返し伝送されないPDCCHとを同時に含んでもよい。
【0061】
選択的に、本出願の実施例では、UEはビーム障害イベントが発生していると決定する場合に、UEは物理層を介して上位層にビーム障害イベント(beam failure instance)を報告してもよい。
【0062】
以下では、本出願の実施例によるビーム障害回復方法に用いられる複数のシナリオについて説明する。
【0063】
シナリオ1(第一のPDCCHが一つのTRPによって繰り返し伝送されるシナリオ):
シナリオ1では、第一のPDCCHは、一つのTRPによってK回繰り返し伝送される。例えば、PDCCH1はTRP1によって5回繰り返し伝送される。
【0064】
一つの例では、ネットワーク側機器は、第一のPDCCHが一つのTRPによって繰り返し伝送されることを直接指示してもよく、例えばネットワーク側ネットワークは、第一のPDCCHが一つのTRPによって繰り返し伝送されることを指示する指示情報をUEに送信してもよい。この時、この指示情報に含まれるPDCCHの配置情報は、以下少なくとも一つの条件を満たしてもよい。
【0065】
i.PDCCHの配置情報に、TRP識別子情報(例えば、RRCパラメータCORESETPoolIndex)が含まれず、即ちネットワーク側機器は、デフォルトの一つのTRPを用いてPDCCHを繰り返し伝送するようにUEに指示する。
【0066】
ii.PDCCHの配置情報には、一つのTRP識別子情報が含まれ、即ちネットワーク側機器は、この配置情報配置の一つのTRPを用いてPDCCHを繰り返し伝送するようにUEに指示する。
【0067】
iii.ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを用いてPDCCHのために一つのTCI stateを配置しており、又は、ネットワーク側機器は、MAC CEシグナリングを用いてPDCCHのために一つのTCI stateをアクティブ化しており、この時、PDCCHの毎回の繰り返し伝送には、同じTCI stateが用いられる。
【0068】
iv.ネットワーク側機器は、PDCCHの繰り返し伝送にL個の異なるTCI stateを指示しており、このL個のTCI stateは、同じ又は異なるCORESETに属してもよい。例示的には、L=Kの場合に、ネットワーク側機器がPDCCHの毎回の繰り返し伝送に異なるTCI stateを指示していることを示し、L<Kの場合に、ネットワーク側機器がPDCCHの毎回の繰り返し伝送のうちの少なくとも二回に同じTCI stateを指示していることを示し、例えばPDCCHの最初の2回の繰り返し伝送にTCI state1を指示しており、最後の三回の繰り返し伝送にTCI state2を指示している。
【0069】
シナリオ2(第一のPDCCHが複数のTRP間で繰り返し伝送されるシナリオ):
シナリオ2では、第一のPDCCHは、少なくとも二つのTRP間でK回繰り返し伝送される。例えば、PDCCH1が4回繰り返し伝送され、ここで、PDCCH1は、TRP1、TRP2、TRP3、TRP4によってそれぞれ1回伝送されると、このPDCCH1は、合計4回繰り返し伝送される。
【0070】
i.第一のPDCCHは、複数の第一のCORESETに関連付けられ、且つこれらの複数のCORESETのうちの各CORESETに対応するTRP識別子情報が異なり、即ち各CORESETが一つのTRPに対応する。
【0071】
1.これらの複数の第一のCORESETは、第一の関連関係を有する。例えば、PDCCH1は、TRP1上のCORESET#1に関連付けられ、TRP2上のCORESET#2にも関連付けられると、CORESET#1とCORESET#2とは第一の関連関係を有する。
【0072】
2.各第一のCORESETは、一つのアクティブ化されるTCI stateを有する。
【0073】
3.第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送には、関連する複数の第一のCORESETのTCI stateが用いられる。
【0074】
ii.第一のPDCCHは、一つの第二のCORESETに関連付けられ、且つこの一つの第二のCORESETは、複数のアクティブ化されるTCI stateを有する。
【0075】
理解できることとして、第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送に用いられる関連する一つの第二のCORESETの一つのTCI stateは、第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送に用いられる関連する一つの第二のCORESETの複数のTCI stateのうちの一つである。例えば、第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送に用いられるTCI stateが異なる。
【0076】
シナリオ3(第一のPDCCHが複数のTRP間で繰り返し伝送され、且つ少なくとも一つのTRP上で繰り返し伝送されるシナリオ)
シナリオ3は、シナリオ1とシナリオ2の組合せであり、第一のPDCCHは、複数のTRP間で繰り返し伝送されるとともに、少なくとも一つのTRP上でも繰り返し伝送される。
【0077】
例1:PDCCH1はTRP1上で2回繰り返し伝送され、TRP2上で3回繰り返し伝送される。
【0078】
例2:PDCCH1はTRP1上で1回繰り返し伝送され、TRP2上で4回繰り返し伝送される。
【0079】
理解できることとして、第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送には、関連する少なくとも一つの第一のCORESETのTCI stateが用いられ、ここで、各第一のCORESETは、少なくとも一つのTCI stateを有してもよい。
【0080】
1)少なくとも一つの第一のCORESETのうち、一つの第一のCORESETが一つのTRP識別子情報に対応してもよく、複数の第一のCORESETが一つのTRP識別子情報に対応してもよい。
【0081】
2)少なくとも一つの第一のCORESETにおける全部又は一部の第一のCORESETについて、この第一のCORESETは、少なくとも一つのTCI stateを有し、この第一のCORESETのすべてのTCI stateのうち、一つのTCI stateが一つのTRP識別子情報に対応してもよく、複数のTCI stateが一つのTRP識別子情報に対応してもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。このように、第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送には、関連する少なくとも一つの第一のCORESETの各TCI stateが用いられる。
【0082】
本出願の実施例では、一つの第一のCORESETは、
上記一つの第一のCORESETの配置情報に、TRP識別子情報が含まれないことと、
上記一つの第一のCORESETの配置情報が、一つのTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つを満たし、
説明すべきこととして、上記一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応することとは、上記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報がいずれも同じTRP識別子情報に対応し、又は、上記一つの第一のCORESETのすべてのTCI状態情報のうち、少なくとも二つのTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応することである。同様に、上記一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応することとは、上記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報がいずれも異なるTRP識別子情報に対応し、又は、上記一つの第一のCORESETのすべてのTCI状態情報のうち、少なくとも二つのTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応することである。
【0083】
本出願の実施例では、上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有するか又は上記N個の第一のCORESETにおける一部又は全部の第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記N個の第一のCORESETは、
各第一のCORESETが、異なるTRP識別子情報に対応することと、
各第一のCORESETが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも二つの第一のCORESETが、異なるTRP識別子情報に対応することと、
上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも二つの第一のCORESETが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETに対応するTCI状態情報のうちの少なくとも一つのTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応する(即ち上記N個の第一のCORESETにおける一部又は全部の第一のCORESETのTCI状態情報における一部又は全部のTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応する)ことと、
上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETに対応するTCI状態情報のうちの少なくとも一つのTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応する(即ち上記N個の第一のCORESETにおける一部又は全部の第一のCORESETのTCI状態情報における一部又は全部のTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応する)こととのうちの少なくとも一つを満たす。
【0084】
ここで、Nは1より大きい正の整数である。
【0085】
説明すべきこととして、上記の、第一のCORESETが満たす必要のある条件に対する限定は、予め定義されるものであってもよく、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器によりUEに配置されるもの(例えば、以下に記述される第二の所定ルールにおいてUEに配置されるものを含む)であってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0086】
選択的に、本出願の実施例では、ステップ201の前に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下のようなステップをさらに含んでもよい。
【0087】
ステップ301:UEが、ターゲットリファレンス信号のリソースを含む測定用のリファレンス信号リソースセットを決定する。
【0088】
例示的には、上記ターゲットPDCCHが複数の第一のPDCCHを含み、即ち上記ターゲットPDCCHに複数の繰り返し伝送されるPDCCHが含まれる時、上記測定用のリファレンス信号リソースセットには、毎回の繰り返し伝送されるPDCCHに対応するリファレンス信号のリソースが含まれてもよい。
【0089】
例示的には、上記測定用のリファレンス信号リソースセットには、ターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号のリソースが含まれることに加え、他の測定用のリファレンス信号のリソースのセットが含まれてもよい。
【0090】
例示的には、上記ターゲットリファレンス信号は、BFD RSであってもよく、他のRSであってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0091】
例示的には、上記測定用のリファレンス信号リソースセットは、プロトコルにより約定されるもの、又はネットワーク側機器によりUEに配置されるものであってもよい。
【0092】
選択的に、本出願の実施例では、ネットワーク側機器は、UEに測定用のリファレンス信号リソースセットを直接指示してもよい。例示的には、
図3に示すように、上記ステップ301の前に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下のようなステップをさらに含んでもよい。
【0093】
ステップ301a:ネットワーク側機器が、UEに指示情報を送信する。
【0094】
ステップ301b:UEが、ネットワーク側機器から指示情報を受信する。
【0095】
上記ステップ301aとステップ301bを結び付けながら、上記ステップ301は、以下のようなステップ301cを含んでもよい。
【0096】
ステップ301c:UEが上記指示情報に基づいて、測定用のリファレンス信号リソースセットを決定する。
【0097】
ここで、上記指示情報は、測定用のリファレンス信号リソースセットを指示するために用いられ、このリファレンス信号リソースセットは、ターゲットリファレンス信号のリソースを含み、このターゲットリファレンス信号は、ビーム障害検出に用いられる。
【0098】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ301aは、以下のようなステップ301a1を含んでもよい。
【0099】
ステップ301a1:ネットワーク側機器が第二の所定ルールに基づいて、UEに指示情報を送信する。
【0100】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記リファレンス信号リソースセットは、上記第一のPDCCHに対応する第一のリファレンス信号リソースグループを含む。例示的には、上記ターゲットPDCCHが複数の第一のPDCCHを含み、即ち上記ターゲットPDCCHに複数の繰り返し伝送されるPDCCHが含まれる時、上記リファレンス信号リソースセットは、各第一のPDCCHに対応する第一のリファレンス信号リソースグループを含み、即ち一つの第一のPDCCHは一つの第一のリファレンス信号リソースグループに対応する。
【0101】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ターゲットPDCCHが第二のPDCCHをさらに含む場合に、上記リファレンス信号リソースセットは、第二のPDCCHに対応する第二のリファレンス信号リソースをさらに含む。
【0102】
さらに選択的に、本出願の実施例では、ネットワーク側機器は、UEに第一のPDCCHに対応するBFD RSを直接配置してもよい。例えば、シナリオ1について、このBFD RSは、第一のPDCCHとQCLである。
【0103】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースは、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるK個のリファレンス信号リソースに対応し、且つ各リファレンス信号リソースが一つのTCI状態情報に対応する場合に、上記K個のリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ上記一つのリファレンス信号リソースがK個のTCI状態情報に対応する場合に、上記一つのリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ上記少なくとも一つのリファレンス信号リソースにおける各リファレンス信号リソースが少なくとも一つのTCI状態情報に対応する場合に、上記少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0104】
説明すべきこととして、上記の、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースが満たす必要のある条件に対する限定は、予め定義されるものであってもよく、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器によりUEに配置されるもの(例えば、上記第二の所定ルールにおいてUEに配置されるものを含む)であってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0105】
例示的には、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報について、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、各第一のCORESETのTCI状態情報を含むことと、
上記第一のPDCCHが一つの第一のCORESETに関連し、且つ上記一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、上記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報を含むことと、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、各第一のCORESETの各TCI状態情報を含むこととを含んでもよい。
【0106】
説明すべきこととして、上記の、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報が満たす必要のある条件に対する限定は、予め定義されるものであってもよく、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器によりUEに配置されるもの(例えば、上記第二の所定ルールにおいてUEに配置されるものを含む)であってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0107】
例示的には、ターゲットリファレンス信号がBFD RSであることを例にして、上記シナリオ1について、第一のPDCCHに対応する一組のBFD RSにおいて、各BFD RSリソースのTCI stateは、シナリオ1における第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送のTCI stateと同じである。例えば、BFD RSリソース1は第一のPDCCHの一回目の伝送とQCLであり、BFD RSリソース2は第一のPDCCHの二回目の伝送とQCLである。上記シナリオ2iについて、第一のPDCCHに対応する一組のBFD RSにおいて、各BFD RSリソースは、シナリオ2iにおける第一の関連関係を有する複数の第一のCORESETのうちの一つの第一のCORESETとQCLである。例えば、BFD RSリソース1はTRP1上のCORESET#1とQCLであり、BFD RSリソース2はTRP2上のCORESET#2とQCLである。
【0108】
上記シナリオ2iiについて、第一のPDCCHに対応する一組のBFD RSにおいて、各BFD RSリソースのTCI stateは、シナリオ2iiにおける一つの第二のCORESETの一つのTCI state情報と同じである。例えば、BFD RSリソース1のTCI state情報は、第二のCORESETの1番目のアクティブ化TCI state情報と同じであり、BFD RSリソース2のTCI state情報は、第二のCORESETの2番目のアクティブ化TCI state情報と同じである。
【0109】
上記シナリオ3について、第一のPDCCHに対応する一組のBFD RSにおいて、少なくとも一つのBFD RSリソースのTCI stateは、関連関係を有する複数の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETの一部又は全部のTCI stateのうちの一つのTCI stateと同じである。例えば、BFD RSリソース1はTRP1上のCORESET#1とQCLであり、BFD RSリソース2はTRP2上のCORESET#2とQCLであり、BFD RSリソース3はTRP2上のCORESET#3とQCLである。また、例えば、BFD RSリソース1のTCI stateは、CORESET#1の1番目のアクティブ化TCI stateと同じであり、且つこのアクティブ化TCI stateはTRP1に対応し、BFD RSリソース2のTCI stateは、CORESET#1の2番目のアクティブ化TCI stateと同じであり、且つこのアクティブ化TCI stateもTRP1に対応し、BFD RSリソース3は、CORESET#2のTCI stateと同じであり、且つこのTCI stateはTRP2に対応する。
【0110】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースは、上記第一のPDCCHのK回の伝送における毎回の伝送に使用されるTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースである。
【0111】
例示的には、上記ソースRSリソースは、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、各第一のCORESETのTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含むことと、
上記第一のPDCCHが一つの第一のCORESETに関連し、且つ上記一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、上記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含むことと、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、各第一のCORESETの各TCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含むこととのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0112】
説明すべきこととして、上記の、上記ソースRSリソースが満たす必要のある条件に対する限定は、予め定義されるものであってもよく、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器によりUEに配置されるもの(例えば、上記第二の所定ルールにおいてUEに配置されるものを含む)であってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0113】
例示的には、上記一部のソースRSリソースは、所定条件を満たすTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースを含み、ここで、上記所定条件は、
互いに異なるソースRSを指示しているTCI状態情報と、
所定TCI状態識別子(例えば、低TCI state id)に対応するTCI状態情報と、
異なるTRP識別子情報に対応するTCI状態情報と、
測定性能が所定性能条件(例えば、最適な性能)を満たすTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、異なるTRP識別子情報に対応する第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、低CORESET IDに対応する第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、最近測定された第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、測定性能が所定性能条件を満たす第一のCORESETのTCI状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0114】
例示的には、上記所定条件は、予め定義されるものであってもよく、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器がUEに事前配置するものであってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0115】
例示的には、上記TCI状態識別子は、TCI状態IDであってもよい。
【0116】
例示的には、シナリオ1について、第一のPDCCHのTCI stateのQCL source RSは、ビーム障害検出に用いられ、又は、第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送のTCI stateのQCL source RSは一組として、連携測定に用いられ、又は、第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送のTCI stateから、一部のTCI stateのQCL source RSは一組として選択され、連携測定に用いられる。上記一部のTCI stateのQCL source RSの選択ルールは、a)異なるQCL source RSを優先的に選択することと、b)低TCI state idのTCI stateを優先的に選択することと、c)前回測定された時間に最も近いTCI stateを優先的に選択することと、d)測定性能が優れたTCI stateを優先的に選択することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0117】
上記シナリオ2iについて、上記複数の第一のCORESETのTCI stateにおけるQCL source RSは一組として、連携測定に用いられ、又は、上記複数の第一のCORESETから、一部のCORESETのTCI stateにおけるQCL source RSは一組として選択され、連携測定に用いられる。さらに、上記一部のCORESETの選択ルールは、i.上記複数の第一のCORESETのうち、同じTRP識別子情報に対応する第一のCORESETが第二の関連関係を有し、第二の関連関係を有する第一のCORESETから少なくとも一つのCORESETを選択することと、ii.低CORESET-IDの第一のCORESETを優先的に選択することと、iii.前回測定された時間に最も近い第一のCORESETを優先的に選択することと、iv.測定性能が優れた第一のCORESETを優先的に選択することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0118】
シナリオ2iiについて、上記一つの第二のCORESETの複数のTCI stateにおけるQCL source RSは一組として、連携測定に用いられ、又は、上記一つの第二のCORESETの複数のTCI stateから、一部のTCI stateにおけるQCL source RSは一組として選択され、連携測定に用いられる。さらに、上記の一部のTCI stateの選択ルールは、i.上記第二のCORESETの複数のTCI stateのうち、第三の関連関係に基づいてTCI state組(例えば、同じTRP識別子情報に対応するTCI stateが第三の関連関係を有する)に分けられ、第三の関連関係を有するTCI stateから少なくとも一つのTCI stateを選択することと、ii.低TCI state idのTCI stateを優先的に選択することと、iii.前回測定された時間に最も近いTCI stateを優先的に選択することと、iv.測定性能が優れたTCI stateを優先的に選択することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0119】
シナリオ3について、第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送には、関連する少なくとも一つの第一のCORESETのTCI stateが用いられ、ここで、各第一のCORESETは、少なくとも一つのTCI stateを有してもよい。このシナリオ3では、第一のPDCCHに関連する複数のCORESETのすべてのTCI stateにおけるQCL source RSは一組として、連携測定に用いられ、又は、一部のTCI stateにおけるQCL source RSは一組として選択され、連携測定に用いられてもよい。上記一部のTCI stateの選択ルールは、前と同じである。
【0120】
選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ201の後に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下ステップをさらに含んでもよい。
【0121】
ステップ302:UEが、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果を決定する。
【0122】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果は、
上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける各リファレンス信号リソースの測定結果と、
少なくとも一つの第一のリファレンス信号リソースのうちの各第一のリファレンス信号リソースの測定結果を統合した後に得られた連携測定結果と、
上記少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースのうちの各第二のリファレンス信号リソースの測定結果と、
少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースのうちの各第二のリファレンス信号リソースの測定結果を統合した後に得られた連携測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0123】
ここで、上記少なくとも一つの第一のリファレンス信号リソースは、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースであり、上記少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースは、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースであり、各第二のリファレンス信号リソースは、一つ又は複数のTCI状態情報に対応する。注意すべきこととして、上記第一のリファレンス信号リソースは、第二のリファレンス信号リソースと同じであってもよく、異なってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0124】
例示的には、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける各リファレンス信号リソースの測定結果とは、それぞれ上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける各リファレンス信号リソース上のリファレンス信号を測定した後に得られた測定結果である。即ち第一のPDCCHの毎回の繰り返し伝送に対応する測定結果を一回の測定結果とする。
【0125】
例示的には、上記少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースにおける全部又は一部の第二のリファレンス信号リソースは、一つのTCI状態情報に対応する。いずれか一つの第二のリファレンス信号リソースが一つのTCI状態情報に対応する場合に、このいずれか一つの第二のリファレンス信号リソースは、対応する一つのTCI状態情報時の測定結果をこのいずれか一つの第二のリファレンス信号リソースの測定結果として使用する。
【0126】
例を挙げて説明すると、一組のBFD RSが4つのBFD RSリソースを含み、それぞれBFD RSリソース1、BFD RSリソース2、BFD RSリソース3、BFD RSリソース4であるとする。ここで、BFD RSリソース1とBFD RSリソース2はそれぞれ一つのTCI stateに対応し、BFD RSリソース3は二つのTCI state(TCI state1とTCI state2)に対応し、BFD RSリソース4は三つのTCI state(TCI state3、TCI state4とTCI state5)に対応する。この時、BFD RSリソース1とBFD RSリソース2に対応する測定結果は、対応するTCI stateを用いる時の測定結果であり、BFD RSリソース3に対応する測定結果は、BFD RSリソース3がTCI state1を用いる時に対応する測定結果1と、BFD RSリソース3がTCI state2を用いる時に対応する測定結果2と、測定結果1と測定結果2の連携測定結果とのうちの少なくとも一つを含み、同様に、BFD RSリソース4に対応する測定結果は、BFD RSリソース4がTCI state3を用いる時に対応する測定結果3と、BFD RSリソース4がTCI state4を用いる時に対応する測定結果4と、BFD RSリソース5がTCI state5を用いる時に対応する測定結果5と、測定結果3、測定結果4と測定結果5のうちの少なくとも二つの連携測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0127】
説明すべきこととして、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果の決定ルールは、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。
【0128】
例示的には、一つの第二のリファレンス信号リソースが複数のTCI状態情報に対応する場合に、上記一つの第二のリファレンス信号リソースの測定結果は、
上記一つの第二のリファレンス信号リソースがM個の第一のTCI状態情報のうちの各第一のTCI状態情報を用いる時の測定結果と、
上記一つの第二のリファレンス信号リソースがM個の第一のTCI状態情報のうちの各第一のTCI状態情報を用いる時の測定結果を統合した後に得られた連携測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0129】
ここで、上記M個の第一のTCI状態情報は、上記一つの第二のリファレンス信号リソースに対応する複数のTCI状態情報のうちの少なくとも一つのTCI状態情報であり、Mは、正の整数である。
【0130】
例示的には、上記M個の第一のTCI状態情報は、第一の条件を満たすTCI状態情報であり、ここで、上記第一の条件は、上記一つの第二のリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報、又は、上記一つの第二のリファレンス信号リソースに対応する複数のTCI状態情報のうち、同じTRP識別子情報に対応するTCI状態情報を含む。
【0131】
例示的には、各TRP上の第一のPDCCHの全部又は一部の繰り返し伝送に対応する測定結果を一回の連携測定結果として統合し、又は、全部又は一部のTRPに対応する連携測定結果を一回の連携測定結果として再統合する。
【0132】
例示的には、上記第一のリファレンス信号リソースは、第二の条件を満たすリファレンス信号リソースであり、ここで、上記第二の条件は、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるすべてのリファレンス信号リソース、又は、上記第一のリファレンス信号リソースグループのうち、同じTRP識別子情報に対応するリファレンス信号リソース(即ち同一TRPに対応する全部又は一部のリファレンス信号リソース)を含む。
【0133】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ202の前に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下ステップをさらに含んでもよい。
【0134】
ステップ302a:上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果が第一の予め設定される条件を満たす場合に、ビーム障害イベントが発生していると決定する。
【0135】
例示的には、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果に対応するすべての測定結果(一回伝送される測定結果及び/又は複数回伝送される連携測定結果)がいずれも所定閾値以下である場合に、ビーム障害イベントが発生していると決定し、又は、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果に対応する一部の測定結果がいずれも所定閾値以下である場合に、ビーム障害イベントが発生していると決定する。
【0136】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ターゲットPDCCHが第二のPDCCHをさらに含む場合に、上記ステップ202の前に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下ステップをさらに含んでもよい。
【0137】
ステップ302b:上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果と上記第二のPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号リソースの測定結果とが、いずれも第二の予め設定される条件を満たす場合に、ビーム障害イベントが発生していると決定する。
【0138】
例示的には、繰り返し伝送の第一のPDCCHに対応する測定結果(第一のPDCCHに対応する各リファレンス信号リソースの測定結果と、各リファレンス信号リソースが各TCI stateを用いる測定結果と、様々な連携測定結果とのうちの少なくとも一つを含む)と、非繰り返し伝送される第二のPDCCHの測定結果(第二のPDCCHに対応するリファレンス信号リソースの測定結果を含む)とがいずれも予め設定される閾値以下である時、又は、測定用のリファレンス信号リソースセットに含まれる繰り返し伝送用の第一のPDCCHに対応する測定結果及び非繰り返し伝送用の第二のPDCCHの測定結果がいずれも予め設定される閾値以下である時、ビーム障害イベントが発生していると決定する。
【0139】
例示的には、UEの上位層は、ビーム障害を判断するためのカウンタ及び/又はタイマーに基づいて、ビーム障害が発生しているかどうかを決定することができ、即ちカウンタのカウントが所定数値以上であり及び/又はタイマーがタイムアウトした場合に、ビーム障害が発生していると決定する。ここで、上記のビーム障害を判断するためのカウンタ及び/又はタイマーは、ビーム障害インスタンス(beam failure instance)の発生回数を統計するために用いられる。
【0140】
説明すべきこととして、上記第一の予め設定される条件と上記第二の予め設定される条件は、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。
【0141】
選択的に、本出願の実施例では、上記ビーム障害回復要求は、Y個の第三のリファレンス信号リソースの情報を含み、ここで、上記第三のリファレンス信号リソースは、ビーム障害回復に用いられ、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三の条件を満たす候補ビームリファレンス信号リソースであり、各組の候補ビームリファレンス信号リソースは、少なくとも一つの候補ビームリファレンス信号リソースを含み、X、Yは、正の整数である。
【0142】
選択的に、本出願の実施例では、ネットワーク側機器は、UEのために、少なくとも一組の候補ビームリファレンス信号リソースを配置してもよく、各組の候補ビームリファレンス信号リソースは、少なくとも一つの候補ビームリファレンス信号リソースを含み、この少なくとも一組の候補ビームリファレンス信号リソースは、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースを含む。
【0143】
例示的には、ネットワーク側機器は、UEのために、X組の候補ビームリファレンス信号リソース(即ちX組candidate beam RSリソース)を予め配置してもよい。一つの例では、各組のcandidate beam RSリソースにおけるすべてのRSリソースは、同じTRP識別子情報に対応する。一つの例では、各組のcandidate beam RSリソースは、各シナリオにおけるCORESET又はCORESETの各TCI stateと第四の関連関係を有し、例えば同じTRP識別子情報に対応する一組のcandidate beam RSリソースは、少なくとも一つのCORESETと第四の関連関係を有する。
【0144】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースは、第一のリソース条件と、第二のリソース条件と、第三のリソース条件とのうちの少なくとも一つを満たす。ここで、
上記第一のリソース条件は、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することとのうちのいずれか一つを含む。
【0145】
上記第二のリソース条件は、上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連する場合に、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETに関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETとが、同じTRP識別子情報に対応することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含む。
【0146】
上記第三のリソース条件は、上記第一のPDCCHが一つの第二のCORESETに関連する場合に、各組の候補ビームリファレンス信号リソースが上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースと上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含む。
【0147】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの少なくとも一組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第四の条件を満たす全部又は一部の候補ビームリファレンス信号リソース、又は、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第五の条件を満たす全部又は一部の候補ビームリファレンス信号リソースであり、ここで、Y≦Xである。
【0148】
例示的には、UEは、上記candidate beam RSリソースを測定することによって、第三のRSリソース(即ち上記第三のリファレンス信号リソース)を決定する。一つの例では、上記第三のRSリソースは、各組のcandidate beam RSリソースから選択された、予め設定される条件を満たすRSリソース(各組から1つの又は複数の第三のRSリソースを選択してもよく、第三のRSリソースは、candidate beam RSリソースグループの数に依存する)を含む。別の例中、上記第三のRSリソースは、一部のcandidate beam RSリソースグループから選択された、予め設定される条件を満たすRSリソース(1つの第三のRSリソースのみであってもよく、candidate beam RSリソースグループの数に関係ない)を含み、例えば各組のcandidate beam RSリソースのうち、予め設定される条件を満たすRSリソースから一つを第三のRSリソースとして選択する。
【0149】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、第四のリソース条件と、第五のリソース条件と、第六のリソース条件とのうちの少なくとも一つを満たし、ここで、
上記第四のリソース条件は、各第三のリファレンス信号リソースが一つのTRP識別子情報に対応することを含む。
【0150】
上記第五のリソース条件は、上記第一のPDCCHがN個の第一の制御リソースセットCORESETに関連する場合に、各第三のリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各第三のリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETに対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETとが、同じTRP識別子情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を満たすことを含む。
【0151】
上記第六のリソース条件は、上記第一のPDCCHが一つの第二のCORESETに関連する場合に、各第三のリファレンス信号リソースが上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含む。
【0152】
説明すべきこととして、上記第一のリソース条件から上記第六のリソース条件は、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。
【0153】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記第三のリファレンス信号リソースの情報は、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する候補ビームリファレンス信号リソース、又は、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三のCORESETに関連する候補ビームリファレンス信号リソースを含み、ここで、上記ターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されない第二のPDCCHをさらに含み、上記第三のCORESETは、第二のPDCCHに対応するCORESETである。
【0154】
例示的には、第三のCORESETは、N個の第一のCORESETのうちの一つのCORESETと同一TRPに属する。
【0155】
例示的には、第二のPDCCHに対応するCORESETが存在する(即ち第一の関連関係のないCORESETが存在する)時、上記第三のリファレンス信号リソースは、この第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応することを含む。例えば、第一の関連関係を有するCORESETの連携測定結果が比較的に良いが、第一の関連関係のないCORESETの測定結果が比較的悪いためUEによってビーム障害が発生していると決定される場合に、この第三のCORESETに対してビーム障害回復を行う必要があり、UEによって選択されて報告される第三のリファレンス信号リソースは、この第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する。
【0156】
説明すべきこととして、上記第三のリファレンス信号リソースが満たす必要のある条件は、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。
【0157】
選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ202は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0158】
ステップ202a:UEが、ターゲット上りリンクリソースを介して、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告する。
【0159】
さらに、上記ステップ202aの後に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下のようなステップ202bを含んでもよい。
【0160】
ステップ202b:ネットワーク側機器が、ターゲット上りリンクリソースを介して、UEからビーム障害回復要求を受信する。
【0161】
ここで、上記ターゲット上りリンクリソースは、PRACHリソース又はMAC CEを乗せるリソース又はPUCCHリソースを含む。
【0162】
さらに選択的に、本出願の実施例では、Y≧1の場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースに対応する全部又は一部のPRACHリソースを含み、Y=1の場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、上記一つの第三のリファレンス信号リソースに対応する一つのPRACHリソースを含む。
【0163】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ202aの前に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0164】
ステップ202a1:上記ターゲット上りリンクリソースがPRACHリソースを含む場合に、UEが上記PRACHリソースに対応するTRP識別子情報を決定する。
【0165】
ステップ202a2:上記ターゲット上りリンクリソースがPRACHリソースを含む場合に、ネットワーク側機器が上記PRACHリソースに対応するTRP識別子情報を決定する。
【0166】
例示的には、上記ステップ202a1及びステップ202a2は、第一の所定ルールに従って、上記PRACHリソースに対応するTRP識別子情報を決定することを含んでもよい。
【0167】
ここで、上記第一の所定ルールは、
上記第三のリファレンス信号リソースとその対応するPRACHリソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記PRACHリソースが、予め設定されるTRP識別子情報に対応できることと、
上記PRACHリソースが、いずれか一つのTRP識別子情報に対応できることと、
上記PRACHリソースが、すべてのTRP識別子情報に対応できることとのうちのいずれか一つを含む。
【0168】
説明すべきこととして、上記第一の所定ルールは、予め定義されるものであってもよく、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器がUEに事前配置するものであってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0169】
例示的には、複数の第三のリファレンス信号リソースが存在する時、それと一対一に対応する複数のPRACHリソースの全部又は一部のPRACHリソースを用いて、ビーム障害回復要求を報告してもよい。例えば、3つの第三のリファレンス信号リソース(RSリソース1、RSリソース2、RSリソース3)が存在する時、RSリソース1はPRACHリソース1に対応し、RSリソース2はPRACHリソース2に対応し、RSリソース3はPRACHリソース3に対応し、又は、RSリソース1とRSリソース2とはPRACHリソース1に対応し、RSリソース3はPRACHリソース3に対応する。この時、この3つのRSリソースに対応するすべてのPRACHリソース又は部分PRACHリソースを用いてビーム障害回復要求を送信してもよい。使用されるPRACHリソースは、対応するRSリソースと同じTRP識別子情報に対応する。
【0170】
例示的には、一つの第三のリファレンス信号リソースしかない時、その対応する一つのPRACHリソースを用いる。
【0171】
例示的には、UEは、第三のリファレンス信号が位置する候補リファレンス信号リソースグループに対応するTRP識別子情報に基づいて、上記PRACHリソースがどのTRPに送信されるかを決定し、又は選択されるPRACHリソースに対応するTRP識別子情報を決定してもよい。
【0172】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ターゲット上りリンクリソースがMAC CEを乗せるリソース又はPUCCHリソースを含む場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースの情報と、
ビーム障害イベントが発生しているTRP識別子情報と、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報とのうちの少なくとも一つの情報を運ぶ。
【0173】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ202aの前に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0174】
ステップ202a2:UEが、上記ターゲット上りリンクリソースがMAC CEを乗せるリソースを含む場合に、利用可能な上りリンク許可がない場合に、利用可能な上りリンク許可を要求するためのスケジューリング要求をターゲットTRPに送信する。
【0175】
例示的には、上記ターゲットTRPは、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースに対応する全部又は一部のTRPであり、又は、上記ネットワーク側機器は、上記UEにより配置されるすべてのTRP又はいずれか一つのTRPである。
【0176】
例示的には、UEが、上記ターゲット上りリンクリソースがMAC CEを乗せるリソースを含む場合に、利用可能な上りリンク許可が存在する場合に、この利用可能な上りリンク許可を直接使用する。
【0177】
図4に示すように、上記ステップ202の後に、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下のようなステップをさらに含んでもよい。
【0178】
ステップ301:ネットワーク側機器が、H個の第四のCORESETを介して、UEにビーム障害回復応答を送信する。
【0179】
ステップ302:UEが、H個の第四のCORESETを介して、上記ネットワーク側機器からビーム障害回復応答を受信する。
【0180】
ここで、Hは、正の整数である。
【0181】
選択的に、本出願の実施例では、ネットワーク側機器は、UEのために、このビーム障害回復応答を乗せるための少なくとも一つの第四のCORESETを配置してもよく、上記少なくとも一つの第四のCORESETは、前記H個の第四のCORESETを含む。理解できるように、ネットワーク側機器は、UEのために、ビーム障害回復応答を乗せるための少なくとも一つのCORESETを配置してもよく、そのうちの全部又は一部の第四のCORESETは、第四のCORESETとする。又は、ネットワーク側機器は、ビーム障害回復応答を乗せるための一つのCORESETのみを配置する。
【0182】
選択的に、本出願の実施例では、上記H個の第四のCORESETは、
上記H個の第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースと一対一に対応して関連することと、
上記H個の第四のCORESETのうちの各第四のCORESETに対応するTRP識別子情報が、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースと一対一に対応し且つ疑似コロケーションQCLであることと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースと一対一に対応して関連することと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0183】
例示的には、ネットワーク側機器が、UEのために、ビーム障害回復応答を乗せるための少なくとも一つのCORESETを配置できる時、H個の第四のCORESETのうちの各第四のCORESETは、各組のcandidate beam RSリソースと第五の関連関係を有し、即ちHはXと同じである。例えば、第五の関連関係を有するビーム障害回復応答を乗せるための第四のCORESETは、一組のcandidate beam RSリソースと同じTRP識別子情報に対応し、即ち各第四のCORESETは、対応するcandidate beam RSリソースグループと同じTRP識別子情報に対応する。
【0184】
例示的には、全部の第四のCORESET又は一部の第四のCORESETは、その報告される第三のリファレンス信号リソースの各リファレンス信号リソースとQCLである。例えば、UEは、2つの第三のリファレンス信号リソースを報告しており、この2つの第三のリファレンス信号リソースは、それぞれ2つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETとQCLである。また、例えば、UEは、1つの第三のリファレンス信号リソースを報告すると、1つの第四のCORESETのみは、この第三のリファレンス信号リソースとQCLである。
【0185】
例示的には、ネットワーク側機器がビーム障害回復応答を乗せるための一つのCORESETを配置する時、UEは、このCORESETのQCL情報に基づいて、このCORESETをモニタリングすることができる。
【0186】
さらに選択的に、本出願の実施例では、Hが1に等しい場合に、上記ステップ301は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0187】
ステップ301a:UEが、上記一つの第四のCORESETのQCL情報に基づいて、CORESETをモニタリングする。
【0188】
ここで、上記一つの第四のCORESETは、
上記一つの第四のCORESETが、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの一組の候補ビームリファレンス信号リソースに関連することと、
上記一つの第四のCORESETと上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの一組の候補ビームリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第四のCORESETと上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースとが、疑似コロケーションQCLであることと、
上記一つの第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースに関連することと、
上記一つの第四のCORESETと上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つを満たし、
上記一つの第三のリファレンス信号リソースは、上記一つの第四のCORESETに関連する一組の候補ビームリファレンス信号リソースの第三のリファレンス信号リソース、又は上記一つの第四のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する一組の候補ビームリファレンス信号リソースの第三のリファレンス信号リソース、又は上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのいずれか一つの第三のリファレンス信号リソースであってもよい。
【0189】
例示的には、H=1である時、上記第四のCORESETは、1)X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの一組の候補ビームリファレンス信号リソースに関連することと、2)X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの一組の候補ビームリファレンス信号リソースと同じTRP識別子に対応することと、3)上記1)又は2)における関連する候補ビームリファレンス信号リソースグループにおける第三のRSとがQCLであることと、4)X組の候補ビームリファレンス信号リソースから選択されるY個の第三のRSに基づいて、第四のCORESETのTCIを決定する(例えばいずれか一つの第三のRSを選択し、すべての第三のRSを用いる)ことと、5)Y=1である時、このユニックな第三のRSに基づいて第四のCORESETのTCIを決定することとのうちの少なくとも一つを満たしてもよい。
【0190】
例示的には、ネットワーク側機器がビーム障害回復応答を乗せるための一つのCORESETを配置する時、このCORESETは、少なくとも一組のcandidate beam RSにおける一組のcandidate beam RSと第六の関連関係を有する。このCORESETと、UEがその関連するcandidate beam RSから選択される第三のRS(第三のリファレンス信号リソース)とがQCLであり、このように、このCORESETの一つのモニタリング方向を決定することによって、このCORESETをモニタリングすることができる。
【0191】
例示的には、ネットワーク側機器がビーム障害回復応答を乗せるための一つのCORESETを配置する時、UEは、各組のcandidate beam RSから選択される第三のリファレンス信号リソースのTCI stateに基づいて、このCORESETをモニタリングすることができる。このように、このCORESETの複数のモニタリング方向を決定することができ、この時、これらのモニタリング方向にすべてモニタリングする必要がある。例えば、UEは、すべての第三のリファレンス信号のビーム方向にこのCORESETをモニタリングすることができる。
【0192】
例示的には、ネットワーク側機器がビーム障害回復応答を乗せるための一つのCORESETを配置し、且つY=1である時、このCORESETとこの第三のリファレンス信号とがQCLであり、この時、UEは、この第三のリファレンス信号のTCI stateに基づいて、このCORESETをモニタリングすることができる。
【0193】
説明すべきこととして、上記H個の第四のCORESETの決定ルール及びH個の第四のCORESETが満たす必要のある条件は、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。
【0194】
例示的には、ネットワーク側機器は、UEのために、上記H個の第四のCORESETの決定ルールを配置してもよい。この決定ルールは、上記H個の第四のCORESETが上述のH個の第四のCORESETについて行われたいずれか一つの条件に対する限定を満たすことを指示するために用いられ、ここでこれ以上説明しない。
【0195】
選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ301は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0196】
ステップ301b:UEがターゲット第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記第四のCORESETをモニタリングする。
【0197】
ここで、上記ターゲット第三のリファレンス信号リソースは、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの少なくとも一つの第三のリファレンス信号リソースである。
【0198】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ターゲット第三のリファレンス信号リソースは、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの全部又は一部のリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、最も信号品質が良いリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、対応して予め設定されるグループ識別子を有する候補ビームリファレンス信号リソースグループの第三のリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、対応して予め設定されるリソースインデックスを有する第三のリファレンス信号リソースとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0199】
例示的には、プロトコル約定又はネットワーク側機器の配置情報に基づいて決定されるルールは、UEがターゲット第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて第四のCORESETをモニタリングすることを指示ためにも用いられ、この決定ルールは、ターゲット第三のリファレンス信号リソースが、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの全部又は一部のリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、最も信号品質が良いリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、対応して予め設定されるグループ識別子を有する候補ビームリファレンス信号リソースグループの第三のリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、対応して予め設定されるリソースインデックスを有する第三のリファレンス信号リソースとのうちの少なくとも一つを満たす必要があることを指示するためにも用いられる。
【0200】
説明すべきこととして、上記ターゲット第三のリファレンス信号リソースが満たす必要のある条件は、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。
【0201】
本出願の実施例は、別のビーム障害回復方法を提供し、上記内容を結び付けながら、
図5に示すように、本出願の実施例によるビーム障害回復方法は、以下のようなステップ401を含んでもよい。
【0202】
ステップ401:ビーム障害回復装置が、ターゲットキャリアのビーム情報を決定する。
【0203】
ここで、上記ターゲットキャリアは、CORESETと、チャネルと、リファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む。
【0204】
説明すべきこととして、上記のCORESETは、いずれかCORESETであってもよく、第三のリファレンス信号リソースに関連する特定のCORESETであってもよく、同様に、上記チャネルは、いずれかチャネルであってもよく、第三のリファレンス信号リソースに関連する特定のチャネルであってもよく、上記リファレンス信号は、いずれかリファレンス信号であってもよく、第三のリファレンス信号リソースに関連する特定のリファレンス信号であってもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0205】
説明すべきこととして、上記の、ビーム障害回復装置がターゲットキャリアのビーム情報を再配置するプロセスは、UEネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告し、ネットワーク側機器が要求を受信してから応答を送信した後に実行される。例えば、上記ステップ401は、上記ステップ301とステップ302の後に実行される。
【0206】
例示的には、上記ターゲットキャリアは、下りリンク信号又は上りリンク信号であってもよく、ターゲットキャリアが下りリンクチャネル又は上りリンクリファレンス信号である時、このターゲットキャリアのビーム情報は、TCI状態情報又はQCL情報と呼ばれてもよく、ターゲットキャリアが上りリンクチャネル又は上りリンクリファレンス信号である時、このターゲットキャリアのビーム情報は、空間関係情報と呼ばれてもよい。
【0207】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ401は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0208】
ステップ401a1:ビーム障害回復装置が、各第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、各第三のリファレンス信号リソースに関連するターゲットキャリアのビーム情報を決定する。
【0209】
及び/又は、
ステップ401a2:ビーム障害回復装置が、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、各第三のリファレンス信号リソースと同じTRP識別子情報に対応するターゲットキャリアのビーム情報を決定する。
【0210】
例示的には、上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連する場合に、UEは、Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソース関連する第一のCORESETのTCI状態情報を、それぞれこの第一のCORESET関連する第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に変更してもよく、又は、第一のPDCCHが一つの第二のCORESETに関連する場合に、上記一つの第二のCORESETにおける上記Y個の第三のリファレンス信号リソースに関連するTCI状態情報を、それぞれこのTCI状態情報に関連する第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に変更し、又は、上記ターゲットキャリアがCORESETを含み、且つY=1の場合に、上記この一つの第三のリファレンス信号リソースに関連する第一のCORESETと上記この一つの第三のリファレンス信号リソースに関連する第二のCORESETのTCI状態情報を、いずれも上記一つの第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に変更する。上記の関連は、第三のリファレンス信号リソースと少なくとも一つのCORESETとが、同じTRP識別子情報に対応し、又は第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報と、少なくとも一つのCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応すると理解されてもよい。
【0211】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ401は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0212】
ステップ401b:Y=1の場合に、ビーム障害回復装置が、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、ターゲットキャリアのビーム情報を決定し、上記ターゲットキャリアは、上記ネットワーク側機器により配置されるすべてのTRP識別子情報に対応するチャネルを含み、即ちネットワーク側機器は、すべてのセルすべてのTRP上のすべてのチャネルに配置されている。
【0213】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ401は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0214】
ステップ401c:ビーム障害回復装置が、各第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記ターゲットキャリアの少なくとも一つの第一のビーム情報を決定する。
【0215】
ここで、上記少なくとも一つの第一のビーム情報は、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報が、上記第三のリファレンス信号リソースに関連することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報が、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に関連することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報と上記第三のリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報と上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちのいずれか一つを満たす。
【0216】
例示的には、上記ターゲットキャリアがチャネルを含む場合に、ビーム障害回復装置は、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースに対応するTRP上のチャネルのTCI状態情報を、それぞれこのチャネルと同じTRP識別子情報に対応する第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に変更し、及び/又は、上記チャネルのTCI状態情報がターゲットPDSCHの複数のTCI状態情報におけるY個のTCI状態情報を含み、且つ上記ターゲットPDSCHにおけるY個のTCI状態情報が、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースと同じTRP識別子情報に一対一に対応する場合に、上記ターゲットPDSCHにおけるY個のTCI状態情報を、それぞれこのTCI状態情報と同じTRP識別子情報に対応する第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に変更してもよい。
【0217】
例示的には、Y=1であり、上記チャネルのTCI状態情報がターゲットPDSCHの一つのTCI状態情報を含み、且つ上記一つのTCI状態情報が、上記一つの第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に対応するTRP識別子情報と同じ場合に、上記一つのTCI状態情報を上記一つの第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に変更する。
【0218】
例示的には、ビーム障害回復装置は、第三のリファレンス信号リソースと第四の関連関係を有するCORESETのTCI stateを、この第三のリファレンス信号リソースを用いるTCI stateに変更してもよい。即ち、第三のリファレンス信号のTCI stateを用いてそれと第四の関連関係を有するCORESETを受信する。なお、第三のリファレンス信号リソースと同じTRP識別子情報に対応する他のチャネル(PDSCH、PUCCH、PUSCHなど)のビーム情報は、第三のリファレンス信号リソースのTCI state情報に基づいて決定されてもよい。
【0219】
例示的には、Y=1(即ち一つの第三のリファレンス信号のみを報告する)である場合に、この一つの第三のリファレンス信号リソースと第六の関連関係を有するCORESETのTCI stateのみを、この一つの第三のリファレンス信号リソースを用いるTCI stateに変更する。即ち、この一つの第三のリファレンス信号リソースのTCI stateを用いて、それと第六の関連関係を有するCORESETを受信する。
【0220】
例示的には、Y=1(即ち一つの第三のリファレンス信号のみを報告する)である場合に、すべてのCORESETのTCI stateをこの一つの第三のリファレンス信号リソースのTCI stateに変更する。即ち、この一つの第三のリファレンス信号リソースのTCI stateを用いて、すべてのCORESETを受信する。
【0221】
例示的には、ネットワークによってスケジューリングされ、且つ複数のTCI stateを有するPDSCHについて、UEは、このPDSCHの各TCI stateをこのTCI stateと第七の関連関係を有する第三のリファレンス信号リソースのTCI stateに変更してもよい。即ち、この第三のリファレンス信号リソースのTCI stateを用いて、それと第七の関連関係を有するPDSCHを受信する。又は、このPDSCHのTCI stateのうち、第三のリファレンス信号リソースと第七の関連関係を有するPDSCHのTCI stateのみを、この第三のリファレンス信号リソースを用いるTCI stateに変更する。即ち、この第三のリファレンス信号リソースのTCI stateとPDSCHのTCI stateのうちこの第三のリファレンス信号リソースと第七の関連関係のないTCI stateとを用いて、PDSCHを受信する。注意すべきこととして、上記の第七の関連関係とは、このPDSCHのあるTCI stateと、ある第三のリファレンス信号リソース又はこの第三のリファレンス信号リソースのTCI stateとが、同じTRP識別子情報に対応することである。
【0222】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ターゲットPDCCHが第二のPDCCHをさらに含み、且つ上記ターゲットキャリアが第三のCORESETである場合に、上記ステップ401は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0223】
ステップ401c1:ビーム障害回復装置が、上記第三のCORESETに関連する上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定する。
【0224】
又は、
ステップ401c2:ビーム障害回復装置が、上記第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定する。
【0225】
又は、
ステップ401c3:ビーム障害回復装置が、上記第一のPDCCHに関連するCORESETのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定する。
【0226】
ここで、上記第三のCORESETは、上記第二のPDCCHに対応するCORESETである。
【0227】
例示的には、第二のPDCCHに対応するCORESETが存在する(即ち第一の関連関係のないCORESET、上記の第三のCORESETが存在する)時、ビーム障害回復装置は、この第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する第三のリファレンス信号リソースのTCI stateを用いてこの第三のCORESETを受信してもよい。又は、ネットワーク側機器は、この第三のCORESETを他のCORESETと第一の関連関係を有するように再配置し、例えば第一のPDCCHに関連するCORESETに再配置してもよい。
【0228】
例示的には、Y=1(即ち一つの第三のリファレンス信号のみを報告し)であり、且つ上記ターゲットキャリアが第三のCORESETである場合に、ビーム障害回復装置は、第三のCORESETのTCI状態情報をこの一つの第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に変更してもよく、又は、上記第三のCORESETのTCI状態情報を上記第一のPDCCHに関連するCORESETのTCI状態情報に変更してもよい。
【0229】
説明すべきこととして、上記ターゲットキャリアが満たす必要のある条件は、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。なお、上記少なくとも一つの第一のビーム情報が満たす必要のある条件は、プロトコルにより約定されるものであってもよく、ネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。
【0230】
このように、ターゲットキャリアのTCI状態情報を再配置することによって、ビーム障害イベントが存在しているビームを回復する。
【0231】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるビーム障害回復方法では、実行本体は、ビーム障害回復装置、又は、このビーム障害回復装置におけるビーム障害回復装置を実行するための制御モジュールであってもよい。例示的には、
図5の対応する実施例におけるビーム障害回復装置は、UEであってもよく、ネットワーク側機器であってもよく、即ちUEとネットワーク側機器は、いずれもターゲットキャリアのビーム情報を再配置する。
【0232】
図6は、本出願の実施例によるビーム障害回復装置であり、
図6に示すように、この装置は、決定モジュール501と送信モジュール502とを含み、ここで、決定モジュール501は、ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定するために用いられ、上記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含み、送信モジュール502は、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告するために用いられる。
【0233】
選択的に、上記決定モジュール501は、上記ターゲットリファレンス信号のリソースを含む測定用のリファレンス信号リソースセットを決定するためにも用いられる。
【0234】
選択的に、上記リファレンス信号リソースセットは、上記第一のPDCCHに対応する第一のリファレンス信号リソースグループを含む。
【0235】
選択的に、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースは、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるK個のリファレンス信号リソースに対応し、且つ各リファレンス信号リソースが一つのTCI状態情報に対応する場合に、上記K個のリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ上記一つのリファレンス信号リソースがK個のTCI状態情報に対応する場合に、上記一つのリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ上記少なくとも一つのリファレンス信号リソースにおける各リファレンス信号リソースが少なくとも一つのTCI状態情報に対応する場合に、上記少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0236】
選択的に、上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、各第一のCORESETのTCI状態情報を含み、
上記第一のPDCCHが一つの第一のCORESETに関連し、且つ上記一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、上記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報を含み、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、各第一のCORESETの各TCI状態情報を含み、
ここで、Nは1より大きい整数である。
【0237】
選択的に、上記装置は、受信モジュール503をさらに含み、ここで、受信モジュール503は、ネットワーク側機器から指示情報を受信するために用いられ、決定モジュールは、具体的に、受信モジュールによって受信される上記指示情報に基づいて、測定用のリファレンス信号リソースセットを決定するために用いられる。
【0238】
選択的に、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースは、上記第一のPDCCHのK回の伝送における毎回の伝送に使用されるTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースである。
【0239】
選択的に、上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、各第一のCORESETのTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含み、
上記第一のPDCCHが一つの第一のCORESETに関連し、且つ上記一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、上記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含み、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、各第一のCORESETの各TCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含む。
【0240】
選択的に、上記一つの第一のCORESETは、
上記一つの第一のCORESETの配置情報に、TRP識別子情報が含まれないことと、
上記一つの第一のCORESETの配置情報が、一つのTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つを満たし、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有するか又は上記N個の第一のCORESETにおける一部又は全部の第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記N個の第一のCORESETは、
上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが、異なるTRP識別子情報に対応することと、
上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記少なくとも一つの第一のCORESETに対応するTCI状態情報のうちの少なくとも一つのTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記少なくとも一つの第一のCORESETに対応するTCI状態情報のうちの少なくとも一つのTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0241】
選択的に、上記一部のソースRSリソースは、所定条件を満たすTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースを含み、
ここで、上記所定条件は、
互いに異なるソースリファレンス信号を指示しているTCI状態情報と、
所定TCI状態識別子に対応するTCI状態情報と、
異なるTRP識別子情報に対応するTCI状態情報と、
測定性能が所定性能条件を満たすTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、異なるTRP識別子情報に対応する第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、低CORESET IDに対応する第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、最近測定された第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、測定性能が所定性能条件を満たす第一のCORESETのTCI状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0242】
選択的に、上記決定モジュール501は、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果を決定するためにも用いられる。
【0243】
選択的に、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果は、
上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける各リファレンス信号リソースの測定結果と、
少なくとも一つの第一のリファレンス信号リソースのうちの各第一のリファレンス信号リソースの測定結果を統合した後に得られた連携測定結果と、
上記少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースのうちの各第二のリファレンス信号リソースの測定結果と、
少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースのうちの各第二のリファレンス信号リソースの測定結果を統合した後に得られた連携測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0244】
ここで、上記少なくとも一つの第一のリファレンス信号リソースは、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースであり、上記少なくとも一つの第二のリファレンス信号リソースは、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースであり、各第二のリファレンス信号リソースは、一つ又は複数のTCI状態情報に対応する。
【0245】
選択的に、上記一つの第二のリファレンス信号リソースが複数のTCI状態情報に対応する場合に、上記一つの第二のリファレンス信号リソースの測定結果は、
上記一つの第二のリファレンス信号リソースがM個の第一のTCI状態情報のうちの各第一のTCI状態情報を用いる時の測定結果と、
上記一つの第二のリファレンス信号リソースがM個の第一のTCI状態情報のうちの各第一のTCI状態情報を用いる時の測定結果を統合した後に得られた連携測定結果とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、上記M個の第一のTCI状態情報は、上記一つの第二のリファレンス信号リソースに対応する複数のTCI状態情報のうちの少なくとも一つのTCI状態情報である。
【0246】
選択的に、上記M個の第一のTCI状態情報は、第一の条件を満たすTCI状態情報であり、
ここで、上記第一の条件は、上記一つの第二のリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報、又は、上記一つの第二のリファレンス信号リソースに対応する複数のTCI状態情報のうち、同じTRP識別子情報に対応するTCI状態情報を含む。
【0247】
選択的に、上記第一のリファレンス信号リソースは、第二の条件を満たすリファレンス信号リソースであり、
ここで、上記第二の条件は、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるすべてのリファレンス信号リソース、又は、上記第一のリファレンス信号リソースグループのうち、同じTRP識別子情報に対応するリファレンス信号リソースを含む。
【0248】
選択的に、上記決定モジュール501は、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果が第一の予め設定される条件を満たす場合に、ビーム障害イベントが発生していると決定するためにも用いられる。
【0249】
選択的に、上記ターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されない第二のPDCCHをさらに含む。
【0250】
選択的に、上記ターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されない第二のPDCCHをさらに含み、上記決定モジュール501は、上記第一のリファレンス信号リソースグループの測定結果と上記第二のPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号リソースの測定結果とが、いずれも第二の予め設定される条件を満たす場合に、ビーム障害イベントが発生していると決定するためにも用いられる。
【0251】
選択的に、上記ビーム障害回復要求は、Y個の第三のリファレンス信号リソースの情報を含み、ここで、上記第三のリファレンス信号リソースは、ビーム障害回復に用いられ、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三の条件を満たす候補ビームリファレンス信号リソースであり、各組の候補ビームリファレンス信号リソースは、少なくとも一つの候補ビームリファレンス信号リソースを含み、Yは、正の整数である。
【0252】
選択的に、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースは、
第一のリソース条件と、第二のリソース条件と、第三のリソース条件とのうちの少なくとも一つを満たし、
ここで、上記第一のリソース条件は、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することとのうちのいずれか一つを含み、
上記第二のリソース条件は、上記第一のPDCCHがN個の第一の制御リソースセットCORESETに関連する場合に、
各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETに関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETとが、同じTRP識別子情報に対応することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含み、
上記第三のリソース条件は、上記第一のPDCCHが一つの第二のCORESETに関連する場合に、各組の候補ビームリファレンス信号リソースが上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースと上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含む。
【0253】
選択的に、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、
上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの少なくとも一組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第四の条件を満たす全部又は一部の候補ビームリファレンス信号リソース、又は、
上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第五の条件を満たす全部又は一部の候補ビームリファレンス信号リソースであり、ここで、Y≦Xである。
【0254】
選択的に、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、
第四のリソース条件と、第五のリソース条件と、第六のリソース条件とのうちの少なくとも一つを満たし、
上記第四のリソース条件は、各第三のリファレンス信号リソースが一つのTRP識別子情報に対応することを含み、
上記第五のリソース条件は、上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連する場合に、各第三のリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各第三のリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETに対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETとが、同じTRP識別子情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含み、
上記第六のリソース条件は、上記第一のPDCCHが一つの第二のCORESETに関連する場合に、各第三のリファレンス信号リソースが上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含む。
【0255】
選択的に、上記第三のリファレンス信号リソースの情報は、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する候補ビームリファレンス信号リソース、又は、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三のCORESETに関連する候補ビームリファレンス信号リソースを含み、
ここで、上記ターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されない第二のPDCCHをさらに含み、上記第三のCORESETは、第二のPDCCHに対応するCORESETである。
【0256】
選択的に、上記送信モジュール502は、ターゲット上りリンクリソースを介して、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告するためにも用いられ、ここで、上記ターゲット上りリンクリソースは、PRACHリソース又はMAC CEを乗せるリソース又はPUCCHリソースを含む。
【0257】
選択的に、Y≧1の場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースに対応する全部又は一部のPRACHリソースを含み、
Y=1の場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、上記一つの第三のリファレンス信号リソースに対応する一つのPRACHリソースを含む。
【0258】
選択的に、上記決定モジュール501は、上記ターゲット上りリンクリソースがPRACHリソースを含む場合に、上記PRACHリソースに対応するTRP識別子情報を決定するためにも用いられる。
【0259】
選択的に、上記決定モジュール501は、具体的に、所定ルールに従って、上記PRACHリソースに対応するTRP識別子情報を決定するために用いられ、
ここで、上記所定ルールは、
上記第三のリファレンス信号リソースとその対応するPRACHリソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記PRACHリソースが、予め設定されるTRP識別子情報に対応できることと、
上記PRACHリソースが、いずれか一つのTRP識別子情報に対応できることと、
上記PRACHリソースが、すべてのTRP識別子情報に対応できることとのうちのいずれか一つを含む。
【0260】
選択的に、上記ターゲット上りリンクリソースがMAC CEを乗せるリソース又はPUCCHリソースを含む場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースの情報と、
ビーム障害イベントが発生しているTRP識別子情報と、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報とのうちの少なくとも一つの情報を運ぶ。
【0261】
選択的に、上記送信モジュール502は、上記ターゲット上りリンクリソースがMAC CEを乗せるリソースを含む場合に、利用可能な上りリンク許可がない場合に、利用可能な上りリンク許可を要求するためのスケジューリング要求をターゲットTRPに送信するためにも用いられる。
【0262】
選択的に、上記ターゲットTRPは、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースに対応する全部又は一部のTRPであり、又は、上記ネットワーク側機器は、上記UEにより配置されるすべてのTRP又はいずれか一つのTRPである。
【0263】
選択的に、上記受信モジュール503は、H個の第四のCORESETを介して、上記ネットワーク側機器からビーム障害回復応答を受信するためにも用いられ、Hは、正の整数である。
【0264】
選択的に、上記H個の第四のCORESETは、
上記H個の第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースと一対一に対応して関連することと、
上記H個の第四のCORESETのうちの各第四のCORESETに対応するTRP識別子情報が、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースと一対一に対応し且つ疑似コロケーションQCLであることと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースと一対一に対応して関連することと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0265】
選択的に、Hが1に等しい場合に、上記受信モジュールは、具体的に、上記第四のCORESETのQCL情報に基づいて、CORESETをモニタリングするために用いられる。
【0266】
上記一つの第四のCORESETは、
上記一つの第四のCORESETが、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの一組の候補ビームリファレンス信号リソースに関連することと、
上記一つの第四のCORESETと上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの一組の候補ビームリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第四のCORESETと上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースとが、疑似コロケーションQCLであることと、
上記一つの第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースに関連することと、
上記一つの第四のCORESETと上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つを満たし、
上記一つの第三のリファレンス信号リソースは、上記一つの第四のCORESETに関連する一組の候補ビームリファレンス信号リソースの第三のリファレンス信号リソース、又は上記一つの第四のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する一組の候補ビームリファレンス信号リソースの第三のリファレンス信号リソース、又は上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのいずれか一つの第三のリファレンス信号リソースである。
【0267】
選択的に、上記受信モジュール503は、ターゲット第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記第四のCORESETをモニタリングするためにも用いられ、ここで、上記ターゲット第三のリファレンス信号リソースは、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの少なくとも一つの第三のリファレンス信号リソースである。
【0268】
選択的に、上記ターゲット第三のリファレンス信号リソースは、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの全部又は一部のリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、最も信号品質が良いリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、対応して予め設定されるグループ識別子を有する候補ビームリファレンス信号リソースグループの第三のリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、対応して予め設定されるリソースインデックスを有する第三のリファレンス信号リソースとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0269】
選択的に、上記決定モジュール501は、ターゲットキャリアのビーム情報を決定するためにも用いられ、
ここで、上記ターゲットキャリアは、制御リソースセットCORESETと、チャネルと、リファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む。
【0270】
選択的に、上記決定モジュール501は、具体的に、各第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、各第三のリファレンス信号リソースに関連するターゲットキャリアのビーム情報を決定し、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、各第三のリファレンス信号リソースと同じTRP識別子情報に対応するターゲットキャリアのビーム情報を決定するために用いられる。
【0271】
選択的に、Y=1の場合に、上記決定モジュール501は、具体的に、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記ネットワーク側機器により配置されるすべてのTRP識別子情報に対応するキャリアを含むターゲットキャリアのビーム情報を決定するために用いられる。
【0272】
選択的に、上記決定モジュール501は、具体的に、各第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記ターゲットキャリアの少なくとも一つの第一のビーム情報を決定するために用いられ、
ここで、上記少なくとも一つの第一のビーム情報は、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報が、上記第三のリファレンス信号リソースに関連することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報が、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に関連することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報と上記第三のリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報と上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちのいずれか一つを満たす。
【0273】
選択的に、上記ターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されない第二のPDCCHをさらに含み、上記ターゲットキャリアは、第三のCORESETであり、上記第三のCORESETは、上記第二のPDCCHに対応するCORESETであり、上記決定モジュール501は、具体的に、上記第三のCORESETに関連する上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定し、又は、上記第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定し、又は、上記第一のPDCCHに関連するCORESETのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定するために用いられる。
【0274】
本発明の実施例によるビーム障害回復装置は、少なくともK回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含むターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定し、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告する。このように、PDCCHの繰り返し伝送をサポートするシナリオにおいて、ビーム障害回復を実現することができる。
【0275】
図7は、本出願の実施例によるビーム障害回復装置であり、
図7に示すように、この装置は、送信モジュール601と受信モジュール602とを含み、ここで、送信モジュール601は、UEに測定用のリファレンス信号リソースセットを指示するための指示情報を送信し、上記リファレンス信号リソースセットは、ターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号のリソースを含み、上記ターゲットリファレンス信号は、ビーム障害検出に用いられ、上記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含み、受信モジュール602は、UEからビーム障害回復要求を受信するために用いられる。
【0276】
選択的に、上記送信モジュール601は、具体的に、第二の所定ルールに基づいて、UEに指示情報を送信するために用いられる。
【0277】
選択的に、上記リファレンス信号リソースセットは、上記第一のPDCCHに対応する第一のリファレンス信号リソースグループを含む。
【0278】
選択的に、上記第二の所定ルールは、
上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースが、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるK個のリファレンス信号リソースに対応し、且つ各リファレンス信号リソースが一つのTCI状態情報に対応する場合に、上記K個のリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ上記一つのリファレンス信号リソースがK個のTCI状態情報に対応する場合に、上記一つのリファレンス信号リソースに対応するK個のTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記第一のPDCCHのK回の伝送が上記第一のリファレンス信号リソースグループにおける少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応し、且つ上記少なくとも一つのリファレンス信号リソースにおける各リファレンス信号リソースが少なくとも一つのTCI状態情報に対応する場合に、上記少なくとも一つのリファレンス信号リソースに対応するすべてのTCI状態情報が、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たすことを含む。
【0279】
選択的に、上記第二の所定ルールは、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、各第一のCORESETのTCI状態情報を含むことと、
上記第一のPDCCHが一つの第一のCORESETに関連し、且つ上記一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、上記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報を含むことと、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記K回伝送されるK個のTCI状態情報は、各第一のCORESETの各TCI状態情報を含むこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、Nは1より大きい整数である。
【0280】
選択的に、上記第一のリファレンス信号リソースグループにおけるリファレンス信号リソースは、上記第一のPDCCHのK回の伝送における毎回の伝送に使用されるTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースである。
【0281】
選択的に、上記第二の所定ルールは、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、各第一のCORESETのTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含むことと、
上記第一のPDCCHが一つの第一のCORESETに関連し、且つ上記一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、上記一つの第一のCORESETの各TCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含むことと、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、且つ上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記ソースRSリソースは、各第一のCORESETの各TCI状態情報によって指示されるソースRSリソースにおける一部又は全部のソースRSリソースを含むこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0282】
選択的に、上記第二の所定ルールは、
上記一つの第一のCORESETが、
上記一つの第一のCORESETの配置情報に、TRP識別子情報が含まれないことと、
上記一つの第一のCORESETの配置情報が、一つのTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つを満たし、
上記第一のPDCCHがN個の第一のCORESETに関連し、各第一のCORESETが一つのTCI状態情報を有するか又は上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが複数のTCI状態情報を有する場合に、上記N個の第一のCORESETが、
上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが、異なるTRP識別子情報に対応することと、
上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記少なくとも一つの第一のCORESETに対応するTCI状態情報のうちの少なくとも一つのTCI状態情報が、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記少なくとも一つの第一のCORESETに対応するTCI状態情報のうちの少なくとも一つのTCI状態情報が、異なるTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つを満たすことをさらに含む。
【0283】
選択的に、上記一部のソースRSリソースは、所定条件を満たすTCI状態情報によって指示されるソースRSリソースを含み、
ここで、上記所定条件は、
互いに異なるソースリファレンス信号を指示しているTCI状態情報と、
所定TCI状態識別子に対応するTCI状態情報と、
異なるTRP識別子情報に対応するTCI状態情報と、
測定性能が所定性能条件を満たすTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、異なるTRP識別子情報に対応する第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、低CORESET IDに対応する第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、最近測定された第一のCORESETのTCI状態情報と、
上記N個の第一のCORESETのうち、測定性能が所定性能条件を満たす第一のCORESETのTCI状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0284】
選択的に、上記ビーム障害回復要求は、Y個の第三のリファレンス信号リソースの情報を含み、
ここで、上記第三のリファレンス信号リソースは、ビーム障害回復に用いられ、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三の条件を満たす候補ビームリファレンス信号リソースであり、各組の候補ビームリファレンス信号リソースは、少なくとも一つの候補ビームリファレンス信号リソースを含み、Yは、正の整数である。
【0285】
選択的に、上記の、UEからビーム障害回復要求を受信する前に、上記方法は、
上記UEのために、少なくとも一組の候補ビームリファレンス信号リソースを配置することをさらに含み、各組の候補ビームリファレンス信号リソースは、少なくとも一つの候補ビームリファレンス信号リソースを含み、上記少なくとも一組の候補ビームリファレンス信号リソースは、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースを含む。
【0286】
選択的に、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースは、
第一のリソース条件と、第二のリソース条件と、第三のリソース条件とのうちの少なくとも一つを満たし、
ここで、上記第一のリソース条件は、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することとのうちのいずれか一つを含み、
上記第二のリソース条件は、上記第一のPDCCHがN個の第一の制御リソースセットCORESETに関連する場合に、
各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETに関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETとが、同じTRP識別子情報に対応することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースにおける候補ビームリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含み、
上記第三のリソース条件は、上記第一のPDCCHが一つの第二のCORESETに関連する場合に、各組の候補ビームリファレンス信号リソースが上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に関連することと、各組の候補ビームリファレンス信号リソースと上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含む。
【0287】
選択的に、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、
上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの少なくとも一組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第四の条件を満たす全部又は一部の候補ビームリファレンス信号リソース、又は、
上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第五の条件を満たす全部又は一部の候補ビームリファレンス信号リソースであり、
ここで、Y≦Xである。
【0288】
選択的に、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースは、
第四のリソース条件と、第五のリソース条件と、第六のリソース条件とのうちの少なくとも一つを満たし、
上記第四のリソース条件は、各第三のリファレンス信号リソースが一つのTRP識別子情報に対応することを含み、
上記第五のリソース条件は、上記第一のPDCCHがN個の第一の制御リソースセットCORESETに関連する場合に、各第三のリファレンス信号リソースがTRP識別子情報に対応しないことと、各第三のリファレンス信号リソースが同じTRP識別子情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETに対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETのうちの少なくとも一つの第一のCORESETとが、同じTRP識別子情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースが上記N個の第一のCORESETの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記N個の第一のCORESETの少なくとも一つの第一のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含み、
上記第六のリソース条件は、上記第一のPDCCHが一つの第二のCORESETに関連する場合に、各第三のリファレンス信号リソースが上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報に対応することと、各第三のリファレンス信号リソースと上記一つの第二のCORESETの少なくとも一つのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つの条件を含む。
【0289】
選択的に、上記第三のリファレンス信号リソースの情報は、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する候補ビームリファレンス信号リソース、又は、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうち、第三のCORESETに関連する候補ビームリファレンス信号リソースを含み、ここで、上記ターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されない第二のPDCCHをさらに含み、上記第三のCORESETは、第二のPDCCHに対応するCORESETである。
【0290】
選択的に、上記受信モジュール602は、具体的に、ターゲット上りリンクリソースを介して、UEからビーム障害回復要求を受信するために用いられ、ここで、上記ターゲット上りリンクリソースは、PRACHリソース又はMAC CEを乗せるリソース又はPUCCHリソースを含む。
【0291】
選択的に、Y≧1の場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースに対応する全部又は一部のPRACHリソースを含み、Y=1の場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、上記一つの第三のリファレンス信号リソースに対応する一つのPRACHリソースを含む。
【0292】
選択的に、
図7に示すように、この装置は、決定モジュール603をさらに含み、ここで、決定モジュール603は、上記ターゲット上りリンクリソースがPRACHリソースを含む場合に、上記PRACHリソースに対応するTRP識別子情報を決定するために用いられる。
【0293】
選択的に、決定モジュール603は、具体的に、第一の所定ルールに従って、上記PRACHリソースに対応するTRP識別子情報を決定するために用いられ、
ここで、上記第一の所定ルールは、
上記第三のリファレンス信号リソースとその対応するPRACHリソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記PRACHリソースが、予め設定されるTRP識別子情報に対応できることと、
上記PRACHリソースが、いずれか一つのTRP識別子情報に対応できることと、
上記PRACHリソースが、すべてのTRP識別子情報に対応できることとのうちのいずれか一つを含む。
【0294】
選択的に、上記ターゲット上りリンクリソースがMAC CEを乗せるリソース又はPUCCHリソースを含む場合に、上記ターゲット上りリンクリソースは、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースの情報と、
ビーム障害イベントが発生しているTRP識別子情報と、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報とのうちの少なくとも一つの情報を運ぶ。
【0295】
選択的に、上記送信モジュール601は、H個(Hは、正の整数である)の第四のCORESETを介して、上記UEにビーム障害回復応答を送信するためにも用いられる。
【0296】
選択的に、
図7に示すように、この装置は、配置モジュール604をさらに含み、ここで、配置モジュール604は、上記UEのために、上記ビーム障害回復応答を乗せるための少なくとも一つの第四のCORESETを配置するために用いられ、上記少なくとも一つの第四のCORESETは、上記H個の第四のCORESETを含む。
【0297】
選択的に、配置モジュール604は、上記UEのために、上記H個の第四のCORESETの決定ルールを配置するためにも用いられる。
【0298】
選択的に、上記決定ルールは、上記H個の第四のCORESETが、
上記H個の第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースと一対一に対応して関連することと、
上記H個の第四のCORESETのうちの各第四のCORESETに対応するTRP識別子情報が、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの各組の候補ビームリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報と一対一に対応し且つ同じであることと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースと一対一に対応し且つ疑似コロケーションQCLであることと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースと一対一に対応して関連することと、
上記H個の第四のCORESETのうちの少なくとも一つの第四のCORESETのうちの各第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの各第三のリファレンス信号リソースに対応するTRP識別子情報と一対一に対応し且つ同じであることとのうちの少なくとも一つを満たす必要があることを指示するために用いられる。
【0299】
選択的に、Hが1に等しい場合に、上記決定ルールは、上記一つの第四のCORESETが、
上記一つの第四のCORESETが、上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの一組の候補ビームリファレンス信号リソースに関連することと、
上記一つの第四のCORESETと上記X組の候補ビームリファレンス信号リソースのうちの一組の候補ビームリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記一つの第四のCORESETと上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースとが、疑似コロケーションQCLであることと、
上記一つの第四のCORESETが、上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースに関連することと、
上記一つの第四のCORESETと上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの一つの第三のリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちの少なくとも一つを満たすことを指示するために用いられ、
上記一つの第三のリファレンス信号リソースは、上記一つの第四のCORESETに関連する一組の候補ビームリファレンス信号リソースの第三のリファレンス信号リソース、又は上記一つの第四のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する一組の候補ビームリファレンス信号リソースの第三のリファレンス信号リソース、又は上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのいずれか一つの第三のリファレンス信号リソースである。
【0300】
選択的に、上記決定ルールは、ターゲット第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて第四のCORESETをモニタリングするように上記UEに指示するために用いられ、上記決定ルールは、上記ターゲット第三のリファレンス信号リソースが、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうちの全部又は一部のリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、最も信号品質が良いリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、対応して予め設定されるグループ識別子を有する候補ビームリファレンス信号リソースグループの第三のリファレンス信号リソースと、
上記Y個の第三のリファレンス信号リソースのうち、対応して予め設定されるリソースインデックスを有する第三のリファレンス信号リソースとのうちの少なくとも一つを満たす必要があることを指示するためにも用いられる。
【0301】
選択的に、上記決定モジュール603は、ターゲットキャリアのビーム情報を決定するためにも用いられ、
ここで、上記ターゲットキャリアは、制御リソースセットCORESETと、チャネルと、リファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む。
【0302】
選択的に、上記決定モジュール603は、具体的に、各第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、各第三のリファレンス信号リソースに関連するターゲットキャリアのビーム情報を決定し、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、各第三のリファレンス信号リソースと同じTRP識別子情報に対応するターゲットキャリアのビーム情報を決定するために用いられる。
【0303】
選択的に、Y=1の場合に、上記決定モジュール603は、具体的に、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記ネットワーク側機器により配置されるすべてのTRP識別子情報に対応するキャリアを含むターゲットキャリアのビーム情報を決定するために用いられる。
【0304】
選択的に、上記決定モジュール603は、具体的に、各第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記ターゲットキャリアの少なくとも一つの第一のビーム情報を決定するために用いられ、
ここで、上記少なくとも一つの第一のビーム情報は、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報が、上記第三のリファレンス信号リソースに関連することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報が、上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に関連することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報と上記第三のリファレンス信号リソースとが、同じTRP識別子情報に対応することと、
上記少なくとも一つの第一のビーム情報と上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報とが、同じTRP識別子情報に対応することとのうちのいずれか一つを満たす。
【0305】
選択的な上記ターゲットPDCCHは、繰り返し伝送されない第二のPDCCHをさらに含み、上記ターゲットキャリアは、第三のCORESETであり、上記第三のCORESETは、上記第二のPDCCHに対応するCORESETであり、上記決定モジュール603は、具体的に、上記第三のCORESETに関連する上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定し、又は、上記第三のCORESETと同じTRP識別子情報に対応する上記第三のリファレンス信号リソースのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定し、又は、上記第一のPDCCHに関連するCORESETのTCI状態情報に基づいて、上記第三のCORESETのビーム情報を決定するために用いられる。
【0306】
本発明の実施例によるビーム障害回復装置は、UEに指示情報を送信することによって、UEに測定用のリファレンス信号リソースセットを指示し、このリファレンス信号リソースセットには、ビーム障害検出のためのターゲットリファレンス信号のリソースが含まれ、このターゲットPDCCHは、少なくともK回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含み、そして、UEからビーム障害回復要求を受信する。このように、PDCCHの繰り返し伝送をサポートするシナリオにおいて、ビーム障害回復を実現することができる。
【0307】
本出願の実施例におけるビーム障害回復装置は、装置であってもよく、端末における部品、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、携帯端末であってもよく、非携帯端末であってもよい。例示的には、携帯端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非携帯端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例に対して具体的に限定しない。
【0308】
本出願の実施例におけるビーム障害回復装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例に対して具体的に限定しない。
【0309】
本出願の実施例によるビーム障害回復装置は、上記方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0310】
選択的に、
図8に示すように、本出願の実施例は、通信機器700をさらに提供し、プロセッサ701と、メモリ702と、メモリ702に記憶されており、且つ前記プロセッサ701上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器700が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ701により実行される時、ビーム障害回復方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器700がネットワーク側機器である場合、プログラム又は命令がプロセッサ701により実行される時、上記ビーム障害回復方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0311】
図9は、実現本出願の実施例の端末のハードウェア構造概略図である。
【0312】
この端末100は、無線周波数ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インターフェースユニット108、メモリ109、及びプロセッサ110などの部材を含むが、それらに限らない。
【0313】
当業者であれば理解できるように、端末100は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ110にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図9に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の布置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0314】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット104は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)1041とマイクロホン1042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ1041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット106は、表示パネル1061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル1061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071及び他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル1071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器1072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。本出願の実施例では、無線周波数ユニット101は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後、プロセッサ110に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット101は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。メモリ109は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ109は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。プロセッサ110は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ110に統合されなくてもよい。
【0315】
ここで、プロセッサ110は、ターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定するために用いられ、上記ターゲットPDCCHは少なくとも、K回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含み、無線周波数ユニット101は、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告するために用いられる。
【0316】
本発明の実施例による端末は、少なくともK回(K≧2)繰り返し伝送される第一のPDCCHを含むターゲットPDCCHに対応するターゲットリファレンス信号の測定結果に基づいて、ビーム障害イベントが発生しているかどうかを決定し、ネットワーク側機器にビーム障害回復要求を報告する。このように、PDCCHの繰り返し伝送をサポートするシナリオにおいて、ビーム障害回復を実現することができる。
【0317】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図10に示すように、このネットワーク側機器800は、アンテナ81、無線周波数装置82、ベースバンド装置83を含む。アンテナ81と無線周波数装置82とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置82は、アンテナ81を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置83に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置83は、送信する情報を処理し、無線周波数装置82に送信し、無線周波数装置82は、受信した情報を処理した後にアンテナ81を介して送出する。
【0318】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置83に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置83に実現されてもよく、このベースバンド装置83は、プロセッサ84とメモリ85を含む。ベースバンド装置83は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図10に示すように、ここで、一つのチップは、例えばプロセッサ84であり、メモリ85と接続されて、メモリ85におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の操作を実行する。このベースバンド装置83は、ネットワークインターフェース86をさらに含んでもよく、無線周波数装置82との情報のインタラクションに用いられ、このインターフェースは、例えば汎用パブリック無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ85に記憶されており、且つプロセッサ84上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ84は、メモリ85における命令又はプログラムを呼び出し、
図6に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0319】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記ビーム障害回復方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0320】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行するために用いられ、上記ビーム障害回復方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0321】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0322】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク側機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0323】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0324】
11 端末
12 ネットワーク側機器
100 端末
101 無線周波数ユニット
102 ネットワークモジュール
103 オーディオ出力ユニット
104 入力ユニット
105 センサ
106 表示ユニット
107 ユーザ入力ユニット
108 インターフェースユニット
109 メモリ
110 プロセッサ