(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】蓄電池付き太陽光発電システム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240507BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20240507BHJP
H02S 10/20 20140101ALI20240507BHJP
H02S 50/00 20140101ALI20240507BHJP
【FI】
H02J7/00 S
H02J7/35 K
H02J7/35 Z
H02S10/20
H02S50/00
(21)【出願番号】P 2023015044
(22)【出願日】2023-02-03
(62)【分割の表示】P 2021099648の分割
【原出願日】2021-06-15
【審査請求日】2023-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000217491
【氏名又は名称】ダイヤゼブラ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087941
【氏名又は名称】杉本 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100112829
【氏名又は名称】堤 健郎
(74)【代理人】
【識別番号】100155963
【氏名又は名称】金子 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100142608
【氏名又は名称】小林 由佳
(74)【代理人】
【識別番号】100167977
【氏名又は名称】大友 昭男
(72)【発明者】
【氏名】牧野 康弘
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-180189(JP,A)
【文献】特開2011-097787(JP,A)
【文献】特開2017-153064(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H02J 7/35
H02S 10/20
H02S 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールまたは系統電源からの電力を蓄電する蓄電池と、前記太陽電池モジュールおよび前記蓄電池と電気的に接続されて、前記太陽電池モジュールで発電された直流電力を変換するパワーコンディショナと、前記太陽電池モジュールと前記パワーコンディショナとの間で、前記太陽電池モジュールが発電しているときに
当該太陽電池モジュールからの電力で正電流が流れ、発電していないときに
前記蓄電池からの電力で負電流が流れる主電路に設けられた通電調整回路とを備え、
前記通電調整回路は、前記主電路の少なくとも一方に並列回路が設けられ、前記並列回路の一方の電路にスイッチ、他方の電路にダイオードが設けられており、
前記ダイオードは、その順方向が前記負電流の流れる方向に配置されて
、前記太陽電池モジュールが発電していないときに前記蓄電池からの電力で前記負電流を流して、前記太陽電池モジュールの劣化を抑制させ得る当該ダイオードで電圧降下された所定電圧がかかるように設定されている、蓄電池付き太陽光発電システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記通電調整回路は、前記主電路の両方に並列回路が設けられ、前記並列回路の一方の電路にスイッチ、他方の電路にダイオードがそれぞれ設けられており、
前記両ダイオードは、前記並列回路同士で互いに逆向きに配置されて、前記太陽電池モジュールが発電していないときに前記蓄電池からの電力で前記主電路内で循環する負電流を流して、当該太陽電池モジュールにその劣化を抑制させ得る当該ダイオードで電圧降下された所定電圧がかかるように設定されている、蓄電池付き太陽光発電システム。
【請求項3】
請求項
1または2において
前記スイッチがオンからオフに切り替わるときに当該スイッチに過大電圧が発生し、これが前記ダイオードに逆方向に印加されて、当該過大電圧を逆降伏電圧に抑制する、蓄電池付き太陽光発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールと、太陽電池モジュールまたは系統電源からの電力を蓄電する蓄電池とを有し、太陽電池モジュールの出力低下現象を抑制する蓄電池付き太陽光発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、蓄電池を有効活用する、蓄電池付き太陽光発電システムが知られている。このシステムにおいて、太陽電池モジュールが劣化してその発電量が大幅に低下するPID(Potential Induced Degradation:性能劣化現象)を抑制する必要がある。
【0003】
この太陽電池モジュールのPIDは、保護用ガラス基板と光電変換セルとの間の電位差によってガラス基板からイオンが封止材中に拡散して光電変換セルに移動することによって、性能劣化が発生する。
【0004】
上記性能劣化現象を抑制する装置として、太陽電池モジュールが発電していないときに、パワーコンディショナから太陽電池モジュールに高電圧がかかることが性能劣化の原因との知見に基づき、太陽電池モジュールと蓄電池との電気的接続を遮断することにより、インバータからの電圧が太陽電池モジュールに印加されるのを防止することが知られている(例えば、特許文献1)。
【0005】
図6に示す従来の太陽光発電システム51は、太陽電池モジュール52と、太陽電池モジュール52または系統電源65からの電力を蓄電する蓄電池53と、太陽電池モジュール52および蓄電池53と電気的に接続されて、太陽電池モジュール52および蓄電池53からの直流電力を交流電力に変換するインバータ61を含むパワーコンディショナ55を備えている。インバータ61からの高電圧が、夜間であるなどのために発電していない太陽電池モジュール52に印加されることを防止するように、太陽電池モジュール52と蓄電池53の間の電気的接続をスイッチ70により遮断する。これにより、太陽電池モジュール52が発電していないときインバータ61からの高電圧が太陽電池モジュール52に印加されることを防止してその性能劣化を抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、太陽電池モジュール52が発電しているとき(主に昼間)から発電していないとき(主に夜間)にスイッチ70が切り替わるとき、スイッチオン(閉)からスイッチオフ(開)となる瞬間、電流が遮断されるために、スイッチ60の両端に過大電圧が発生する。
【0008】
この場合、スイッチ開閉時の過大電圧により、スイッチ70の接点が消耗してスイッチ70の寿命が短くなるおそれがある。
【0009】
本発明は、太陽電池モジュールとパワーコンディショナの間に設けた通電調整回路のスイッチを利用して太陽電池モジュールの性能劣化現象を抑制することができ、またスイッチの接点の消耗を防止することができる、蓄電池付き太陽光発電システムを提供すること
を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る蓄電池付き太陽光発電システムは、太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールまたは系統電源からの電力を蓄電する蓄電池と、前記太陽電池モジュールおよび前記蓄電池と電気的に接続されて、前記太陽電池モジュールで発電された直流電力を変換するパワーコンディショナと、前記太陽電池モジュールと前記パワーコンディショナとの間で、前記太陽電池モジュールが発電しているときに正電流が流れ、発電していないときに負電流が流れる主電路に設けられた通電調整回路とを備え、
前記通電調整回路は、少なくとも前記主電路の一方に並列回路が設けられ、前記並列回路の一方の電路にスイッチが設けられ、他方の電路にダイオードが設けられており、前記ダイオードは、その順方向が前記負電流の流れる方向に配置されている。
【0011】
この構成によれば、太陽電池モジュールが発電しているときは、太陽電池モジュールからパワーコンディショナへ正電流が流れる。発電していないときにスイッチは並列回路の一方の電路を遮断するものの、並列回路の他方の電路はダイオードを通じて負電流が流れて、太陽電池モジュールと蓄電池との間は常に通電状態にあり、太陽電池モジュールにはダイオードの順電圧降下により電圧を低下させた所定電圧が印加される。この低下させた電圧は、太陽電池モジュールの劣化を抑制させ得るものに設定される。すなわち、ダイオードでの順電圧降下を利用して太陽電池モジュールPVのPID(性能劣化現象)を一定程度抑制することができる。この場合、安価な深夜電力を蓄電した蓄電池の電力を通電に使用することができる。
【0012】
本発明では、前記太陽電池モジュールが発電しているか否かを検出する検出手段をさらに備え、前記太陽電池モジュールが発電しているとき前記スイッチをオンにして前記並列回路の一方の電路を正電流が流れ、発電していないとき前記スイッチをオフにし、前記ダイオードで順電圧降下された状態で前記並列回路の他方の電路を負電流が流れることが好ましい。この場合、容易にダイオードでの順電圧降下を利用して太陽電池モジュールのPID(性能劣化現象)を一定程度抑制することができる。
【0013】
また、本発明では、前記スイッチがオンからオフに切り替わるときに当該スイッチに過大電圧が発生し、これが前記ダイオードに逆方向に印加されて、当該過大電圧を逆降伏電圧に抑制することも好ましい。
【0014】
この構成によれば、スイッチの両端に過大電圧が発生しても、過大電圧が並列回路のダイオードに逆バイアスとして印加される。過大電圧に対してダイオードは降伏し、逆電流が流れる。このダイオードが降伏するのにあわせて過大電圧はダイオードの逆降伏電圧に抑えられるので、スイッチの接点の消耗を防止してスイッチの寿命を長くすることができる。
【0015】
好ましくは、前記通電調整回路は、さらに前記並列回路におけるダイオードと直列にヒューズが設けられていてもよい。この場合、ダイオードが故障して高電圧がかかってもヒューズで遮断されるので、より安全に太陽電池モジュールのPID(性能劣化現象)を抑制することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、太陽電池モジュールとパワーコンディショナの間に、スイッチおよびダイオードの並列回路を有する通電調整回路を設けて、太陽電池モジュールが発電していないときに、ダイオードでの順電圧降下を利用して太陽電池モジュールのPID(性能劣化現
象)を一定程度抑制することができる。また、スイッチの接点の消耗を防止してスイッチの寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る蓄電池付き太陽光発電システムを示すブロック図である。
【
図2】
図1の蓄電池付き太陽光発電システムの概略を示す回路図である。
【
図3】(A)、(B)は本発明の蓄電池付き太陽光発電システムの動作を示す回路図である。
【
図4】本発明の蓄電池付き太陽光発電システムの動作を示す回路図である。
【
図5】本発明の蓄電池付き太陽光発電システムの他例を示す回路図である。
【
図6】従来の蓄電池付き太陽光発電システムを示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る蓄電池付き太陽光発電システム1を示すブロック図である。この太陽光発電システム1は、太陽電池モジュール(PV)2、蓄電池3、通電調整回路4およびパワーコンディショナ5を備えており、蓄電池3を有効活用し、太陽電池モジュール2の性能劣化の抑制を図るものである。
【0019】
図2は
図1の蓄電池付き太陽光発電システム1の概略を示す回路図である。
図2の蓄電池付き太陽光発電システム1は、太陽電池モジュール(PV)2と、太陽電池モジュール2または系統電源15からの電力を蓄電する蓄電池3と、太陽電池モジュール2および蓄電池3と電気的に接続されて、太陽電池モジュール2で発電された直流電力を、交流電力に変換(インバータ11)して系統電源15に電力供給し、また直流電力に変換(図示しないDC/DCコンバータ)して蓄電池3に供給するパワーコンディショナ5とを備えている。この太陽電池モジュール2とパワーコンディショナ5の間の主電路La、Lbでは、太陽電池モジュール1が発電しているとき(主に昼間)に正電流が流れ、発電していないとき(主に夜間)に負電流が流れる。
【0020】
前記主電路La、Lbには通電調整回路4が設けられており、この通電調整回路4は、例えば主電路La、Lbのそれぞれに並列回路6a、6bが設けられ、並列回路のそれぞれ一方の電路にスイッチ7a、7bが設けられ、他方の電路にダイオード8a、8bが設けられている。
【0021】
前記ダイオード8a、8bは、太陽電池モジュール2が発電していないときに前記主電路La、Lbで負電流が流れる方向を、順方向として配置されている。つまり、主電路Laのダイオード8aはそのカソード(K)が太陽電池モジュール2側に、アノード(A)がパワーコンディショナ5側に接続され、主電路Lbのダイオード8bはそのアノード(A)が太陽電池モジュール2側に接続され、カソード(K)がパワーコンディショナ5側に接続されている。また、ダイオード8a、8bと直列にそれぞれヒューズ9a、9bが設けられている。
【0022】
太陽電池モジュール2が発電しているか否かを、例えばその出力電圧で検出する検出手段12をさらに備えている。太陽電池モジュール2の発電状態に応じてスイッチ7a、7bのオンオフ制御を行うとともに、システム全体を制御する制御回路10も設けられている。蓄電池3の直流電力はインバータ11により交流電力に変換され、系統電源15や負荷13に供給される。
【0023】
太陽電池モジュール2が発電しているときスイッチ7a、7bをオンにして正電流が流
れ、発電していないときスイッチ7a、7bをオフにし、ダイオード8a、8bで順電圧降下された状態で負電流が流れる。
【0024】
図3(A)のように、太陽電池モジュール2が発電しているとき(主に昼間)、主電路Laのスイッチ7aおよび主電路Lbのスイッチ7bがオン(閉)となり、主電路Laでは太陽電池モジュール2からパワーコンディショナ5へ、主電路Lbではパワーコンディショナ5から太陽電池モジュール2へ、正電流PAが流れる。これにより、太陽電池モジュール2で発電された直流電力がパワーコンディショナ5に供給される。
【0025】
図3(B)のように、太陽電池モジュール2が発電していないとき(主に夜間)、スイッチ7a、7bがオフ(開)となり、主電路Laではパワーコンディショナ5から太陽電池モジュール2へ、主電路Lbでは太陽電池モジュール2からパワーコンディショナ5へ、それぞれダイオード8a、8bを通じて負電流NAが流れる。これにより太陽電池モジュール2にはダイオード8a、8bで順電圧降下された電圧がかかる。
【0026】
このように、太陽電池モジュール2が発電していないとき、スイッチ7aは並列回路6aの電路の一方を遮断するものの、並列回路6aの電路の他方はダイオード8aにより通電する。また、スイッチ7bは並列回路6bの電路の一方を遮断するものの、並列回路6bの電路の他方はダイオード8bにより通電して、太陽電池モジュール2と蓄電池3との間は常に通電状態にある。そして、太陽電池モジュール2にはダイオード8a、8bの順電圧降下により電圧を低下させた所定電圧が印加される。
【0027】
この低下させた電圧は、太陽電池モジュール2の性能劣化を抑制させ得るものに設定される。すなわち、ダイオード8a、8bでの順電圧降下を利用して太陽電池モジュール2のPID(性能劣化現象)を一定程度抑制することができる。この点で、太陽電池モジュールとパワーコンディショナの間の主電路を単に遮断する従来技術と異なる。この場合、安価な深夜電力を蓄電した蓄電池3の電力を負荷13に供給するだけでなく、上記順電圧降下の通電に使用することができる。
【0028】
また、並列回路6a、6bにダイオード8a、8bと直列にヒューズ9a、9bを設けることにより、ダイオード8a、8bが故障して高電圧がかかってもヒューズ9a、9bで遮断されるので、より安全に太陽電池モジュールのPID(性能劣化現象)を抑制することができる。これにより従来技術にない安全性を高める効果を有する。
【0029】
図3(A)、(B)のように、スイッチ7a、7bがオンからオフに切り替わるときに当該スイッチ7a、7bに過大電圧が発生し、これがダイオード8a、8bに逆方向に印加されて、当該過大電圧を逆降伏電圧に抑制する。
【0030】
図4に示すように、太陽電池モジュール2が発電しているとき(主に昼間)から発電していないとき(主に夜間)にスイッチ7a、7bが切り替わるとき、スイッチオン(閉)からスイッチオフ(開)となる瞬間、電流が遮断されるために、スイッチ7a、7bの両端に過大電圧が発生する。その場合、過大電圧が並列回路6a、6bのダイオード8a、8bに逆バイアスとして印加される。過大電圧に対してダイオード8a、8bは降伏し、逆電流が流れる。このダイオード8a、8bが降伏するのにあわせて過大電圧はダイオード8a、8bの逆降伏電圧に抑えられる。
【0031】
このように、スイッチ開閉時の過大電圧により、スイッチ7a、7bの接点が消耗して寿命が短くなるおそれがあるが、並列回路6a、6bにおける逆バイアスのダイオード8a、8bにより過大電圧が抑制されるので、スイッチ7a、7bの接点の消耗を防止して寿命を長くできる効果を有する。これによって従来技術の課題を解決することができる。
過大電圧が消滅すると、
図3(A)、(B)の状態に戻る。
【0032】
図5は、他例の蓄電池付き太陽光発電システム1Aを示す。この他例では、
図1が主電路La、Lbの両方にそれぞれ並列回路6a、6bが設けられているのと異なり、主電路Laにのみ並列回路6が設けられている。並列回路6の一方の電路にはスイッチ7、他方の電路にダイオード8およびヒューズ9が設けられている。なお、主電路Lbにのみ並列回路6を設けるようにしてもよい。その他の構成は、
図1と同様である。
【0033】
この場合も同様に、太陽電池モジュール2が発電していないとき、ダイオード8での順電圧降下を利用して太陽電池モジュール2のPID(性能劣化現象)を一定程度抑制することができる。
【0034】
なお、上記各実施形態では、太陽電池モジュール2が発電しているか否かを検出するために、太陽電池モジュール2の出力電圧を検出する検出手段12を使用しているが、これに代えて、太陽光の照射量を検出したり、十分な発電が行われる時間帯を計測してもよい。
【0035】
前記太陽光の照射量を検出する場合、例えば照度センサを使用して、太陽光が照射されている期間を検出してもよい。また、前記十分な発電が行われる時間帯を計測する場合は、例えばタイマーを使用し、季節に応じて発電が行われる時間帯を計測してもよい。
【0036】
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0037】
1、1A:蓄電池付き太陽光発電システム
2:太陽電池モジュール
3:蓄電池
4:通電調整回路
5:パワーコンディショナ
6、6a、6b:並列回路
7、7a、7b:スイッチ
8、8a、8b:ダイオード
9、9a、9b:ヒューズ
10:制御部
11:インバータ
12:検出手段
13:負荷
15:系統電源
La、Lb:主電路