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特許7483126マスキングレイヤを用いて演出オブジェクトの動的効果を誘発する照明効果演出方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-02
(45)【発行日】2024-05-14
(54)【発明の名称】マスキングレイヤを用いて演出オブジェクトの動的効果を誘発する照明効果演出方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/165 20200101AFI20240507BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20240507BHJP
   H05B 47/175 20200101ALI20240507BHJP
【FI】
H05B47/165
H05B47/105
H05B47/175
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023513721
(86)(22)【出願日】2022-08-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-30
(86)【国際出願番号】 KR2022012961
(87)【国際公開番号】W WO2023043090
(87)【国際公開日】2023-03-23
【審査請求日】2023-02-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0122384
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517418150
【氏名又は名称】ファンライト シーオー., エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】FANLIGHT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】チェ,キョン イル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョン ギル
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0068637(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0015032(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0055938(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/165
H05B 47/105
H05B 47/175
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明制御システムの発光装置によって行われる、照明効果演出方法において、
受信した座席情報に基づいて客席における前記発光装置の第1座標を把握する段階と、
演出形状を表現するように予め定義されたライティングマップ、前記演出形状の少なくとも一部を遮るように予め定義されたマスキングマップを受信して格納する段階と、
前記ライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトのうちの少なくとも1つを指示するオブジェクト情報、前記マスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤのうちの少なくとも1つを指示するマスク情報、及び発光色を指示する色情報が含まれてブロードキャストされた制御パケットを受信する段階と、
前記オブジェクト情報及び前記マスク情報に基づいて、前記発光装置が、指示された前記部分オブジェクトに含まれると判断される場合、前記発光色に相応するように発光し、指示された前記マスキングレイヤにも二重的に含まれると判断される場合、発光を省略することで、前記演出形状を動的に表現する段階と、
を含む照明効果演出方法。
【請求項2】
前記オブジェクト情報は、
複数の演出場面のうちの何れか1つを指示するオブジェクト番号、指示されたオブジェクト番号に相応するライティングマップに含まれている前記複数の部分オブジェクトの活性化情報、及び前記ライティングマップの第1基準原点の座標情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項3】
前記ライティングマップのオブジェクト原点は、前記演出形状の中心であり、
前記第1座標は、前記第1基準原点に基づいて相対的に決定されることを特徴とする、請求項2に記載の照明効果演出方法。
【請求項4】
前記マスク情報は、
複数のマスク形状のうちの何れか1つを指示するマスク番号、指示されたマスク番号に相応するマスキングマップに含まれている前記複数のマスキングレイヤの活性化情報、及び前記マスキングマップの第2基準原点の座標情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項5】
前記オブジェクト情報に基づいて、前記ライティングマップの第1基準原点と前記第1座標との間の第1位置関係を判定する段階と、
前記マスク情報に基づいて、前記マスキングマップの第2基準原点と前記第1座標との間の第2位置関係を判定する段階とを更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項6】
前記第2位置関係を判定する段階は、
前記第2基準原点と前記第1座標との間の距離に基づいて、少なくとも1つの表現レベルを決定する段階を含むことを特徴とする、請求項5に記載の照明効果演出方法。
【請求項7】
前記発光装置には、回転変換に必要な演算値が角度別にマッピングされた第1テーブルが備えられ、
前記制御パケットは、前記演出形状の回転を指示する回転情報を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項8】
前記発光装置には、前記演出形状に必要な演算値が倍率別にマッピングされた第2テーブルが備えられ、
前記制御パケットは、前記演出形状の大きさ変更を指示する第2指示情報を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項9】
請求項1に記載の照明効果演出方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが記録された不揮発性コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
発光制御装置及び発光装置を含む照明制御システムの照明効果演出方法において、
前記発光装置が、受信した座席情報に基づいて客席における前記発光装置の座標を把握する段階と、
前記発光装置が、演出形状を表現するように予め定義されたライティングマップ、及び前記演出形状の少なくとも一部を遮るように予め定義されたマスキングマップを受信して格納する段階と、
前記発光制御装置が、前記ライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトのうちの少なくとも1つを指示するオブジェクト情報、前記マスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤのうちの少なくとも1つを指示するマスク情報、及び発光色を指示する色情報を含む制御パケットをブロードキャストする段階と、
前記発光装置が、前記制御パケットを受信及びデコードする段階と、
前記発光装置が、前記オブジェクト情報及び前記マスク情報に基づいて、自身が前記部分オブジェクト、及び前記マスキングレイヤのうちの少なくとも1つに含まれるかを判断する段階と、
前記発光装置が、前記部分オブジェクトにのみ含まれる場合、第1色に発光し、前記部分オブジェクト及び前記マスキングレイヤに何れも含まれる場合、第2色に発光する段階と、
を含む、照明制御システムの照明効果演出方法。
【請求項11】
照明制御システムの発光装置において、
外部装置と通信を行う通信部と、
受信した座席情報に基づいて、客席における前記発光装置の第1座標を把握し、演出形状を表現するように予め定義されたライティングマップ、前記演出形状の少なくとも一部を遮るように予め定義されたマスキングマップを受信して格納し、前記ライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトのうちの少なくとも1つを指示するオブジェクト情報、前記マスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤのうちの少なくとも1つを指示するマスク情報、及び発光色を指示する色情報が含まれてブロードキャストされた制御パケットを受信し、前記オブジェクト情報及び前記マスク情報に基づいて、前記発光装置が、指示された前記部分オブジェクトに含まれると判断される場合、前記発光色に相応するように発光し、指示された前記マスキングレイヤにも二重的に含まれると判断される場合、発光を省略するように制御するプロセッサと、
前記発光装置の動作のためのデータ及び命令語を格納するメモリと、
1つ以上の光源素子を含む発光部と、を含む照明制御システムの発光装置。
【請求項12】
前記オブジェクト情報は、複数の演出場面のうちの何れか1つを指示するオブジェクト番号、指示されたオブジェクト番号に相応するライティングマップに含まれている前記複数の部分オブジェクトの活性化情報、及び前記ライティングマップの第1基準原点の座標情報を含み、
前記ライティングマップのオブジェクト原点は、前記演出形状の中心であり、
前記第1座標は、前記第1基準原点に基づいて相対的に決定されることを特徴とする、請求項11に記載の照明制御システムの発光装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記オブジェクト情報に基づいて、前記ライティングマップの第1基準原点と第1座標との間の第1位置関係を判定し、前記マスク情報に基づいて、前記マスキングマップの第2基準原点と第1座標との間の第2位置関係を判定し、
前記第2位置関係を判定するとき、
前記第2基準原点と前記第1座標との距離に基づいて、少なくとも1つの表現レベルを決定することを特徴とする、請求項11に記載の照明制御システムの発光装置。
【請求項14】
前記発光装置は、回転変換に必要な演算値が角度別にマッピングされた第1テーブルを備え、
前記制御パケットは、前記演出形状の回転を指示する回転情報を更に含むことを特徴とする、請求項11に記載の照明制御システムの発光装置。
【請求項15】
前記発光装置は、前記演出形状に必要な演算値が倍率別にマッピングされた第2テーブルを備え、
前記制御パケットは、前記演出形状の大きさ変更を指示する第2指示情報を更に含むことを特徴とする、請求項11に記載の照明制御システムの発光装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、マスキングレイヤを用いて演出オブジェクトの動く効果などの動的効果を誘発する照明効果演出方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、発光装置(又は照明装置)は、光源からの光を反射、屈折及び透過させて照明の目的を達成させる装置を意味し得る。発光装置は、配光によって間接発光装置、半間接発光装置、全般拡散発光装置、半直接発光装置及び直接発光装置などに分類できる。
【0003】
技術の発展に伴い、発光装置は多様な用途に用いられている。一例として、発光装置は、建物の外壁などに発光装置を設置してメディア機能を実現するメディアファサード(Media facade)を演出するために用いられる。他の例として、発光装置は、一定照度以下の環境であるスポーツ競技やコンサートなどの公演会場で携帯用応援グッズとして用いられる。しかし、このような公演環境では、複数の発光装置が個別に制御されるため、体系的な照明パターンや形状を生成し難い側面がある。また、発光装置に配置された光源を用いるだけでは効果的な応援効果が達成され難い側面がある。
【0004】
達成し難い問題の原因として、使用可能な無線帯域幅の限界、多くのデータを同時に複数の発光装置に送出(即ち、放送(broadcasting))しても不可欠に発生するそれぞれの発光装置のデータ処理時間などが存在し得る。
【0005】
従って、前記のような問題を具体的に解決するために、複数の発光装置を一律に制御し、このような制御によってスポーツ競技やコンサートなどのような公演会場で多様な公演演出を行える方法が要求されているのが現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、マスキングレイヤを用いて演出オブジェクトの動く効果などの動的効果を誘発する照明効果演出方法及び装置を提供することにある。
【0007】
本開示が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及していない更に他の課題は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するための本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法は、受信した座席情報に基づいて客席における前記発光装置の第1座標を把握する段階と、演出形状を表現するように予め定義されたライティングマップ、及び前記演出形状の少なくとも一部を遮るように予め定義されたマスキングマップを受信して格納する段階と、前記ライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトのうちの少なくとも1つを指示するオブジェクト情報、前記マスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤのうちの少なくとも1つを指示するマスク情報、及び発光色を指示する色情報が含まれてブロードキャストされた制御パケットを受信する段階と、前記オブジェクト情報及び前記マスク情報に基づいて、前記発光装置が、指示された前記部分オブジェクトに含まれると判断される場合、前記発光色に相応するように発光し、指示された前記マスキングレイヤにも二重的に含まれると判断される場合、発光を省略することで、前記演出形状を動的に表現する段階と、を含むことができる。
【0009】
本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法によれば、前記オブジェクト情報は、複数の演出場面のうちの何れか1つを指示するオブジェクト番号、指示されたオブジェクト番号に相応するライティングマップに含まれている前記複数の部分オブジェクトの活性化情報、及び前記ライティングマップの第1基準原点の座標情報を含むことを特徴とすることができる。
【0010】
本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法によれば、前記ライティングマップのオブジェクト原点は、前記演出形状の中心であり、前記第1座標は、前記第1基準原点に基づいて相対的に決定されることを特徴とすることができる。
【0011】
本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法によれば、前記マスク情報は、複数のマスク形状のうちの何れか1つを指示するマスク番号、指示されたマスク番号に相応するマスキングマップに含まれている前記複数のマスキングレイヤの活性化情報、及び前記マスキングマップの第2基準原点の座標情報を含むことを特徴とすることができる。
【0012】
本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法によれば、前記オブジェクト情報に基づいて、前記ライティングマップの第1基準原点と前記第1座標との間の第1位置関係を判定する段階及び前記マスク情報に基づいて、前記マスキングマップの第2基準原点と前記第1座標との間の第2位置関係を判定する段階を更に含むことができる。
【0013】
本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法によれば、前記第2位置関係を判定する段階は、前記第2基準原点と前記第1座標との間の距離に基づいて、少なくとも1つの表現レベルを決定する段階を含むことを特徴とすることができる。
【0014】
本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法によれば、前記発光装置には、回転変換に必要な演算値が角度別にマッピングされた第1テーブルが備えられ、前記制御パケットは、前記演出形状の回転を指示する回転情報を更に含むことを特徴とすることができる。
【0015】
本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法によれば、前記発光装置には、前記演出形状に必要な演算値が倍率別にマッピングされた第2テーブルが備えられ、前記制御パケットは、前記演出形状の大きさ変更を指示する第2指示情報を更に含むことを特徴とすることができる。
【0016】
本開示の例示的な実施例に係る発光制御装置及び発光装置を含む照明制御システムの照明効果演出方法は、前記発光装置が、受信した座席情報に基づいて客席における前記発光装置の座標を把握する段階と、前記発光装置が、演出形状を表現するように予め定義されたライティングマップ、前記演出形状の少なくとも一部を遮るように予め定義されたマスキングマップ、及び前記発光装置のデータ処理単位に符合するように予め定義された色データを受信して格納する段階と、前記発光制御装置が、前記ライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトのうちの少なくとも1つを指示するオブジェクト情報、前記マスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤのうちの少なくとも1つを指示するマスク情報、及び発光色を指示する色情報を含む制御パケットをブロードキャストする段階と、前記発光装置が、前記制御パケットを受信及びデコードする段階と、前記発光装置が、前記オブジェクト情報及び前記マスク情報に基づいて、自身が前記部分オブジェクト、及び前記マスキングレイヤのうちの少なくとも1つに含まれるかを判断する段階と、前記発光装置が、前記部分オブジェクトにのみ含まれる場合に発光する段階と、を含むことができる。
【0017】
本開示の例示的な実施例に係る照明制御システムの発光装置は、外部装置と通信を行う通信部と、受信した座席情報に基づいて客席における前記発光装置の第1座標を把握し、演出形状を表現するように予め定義されたライティングマップ、前記演出形状の少なくとも一部を遮るように予め定義されたマスキングマップを受信して格納し、前記ライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトのうちの少なくとも1つを指示するオブジェクト情報、前記マスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤのうちの少なくとも1つを指示するマスク情報、及び発光色を指示する色情報が含まれてブロードキャストされた制御パケットを受信し、前記オブジェクト情報及び前記マスク情報に基づいて、前記発光装置が、指示された前記部分オブジェクトに含まれると判断される場合、前記発光色に相応するように発光し、指示された前記マスキングレイヤにも二重的に含まれると判断される場合、発光を省略するように制御するプロセッサと、前記発光装置の動作のためのデータ及び命令語を格納するメモリと、1つ以上の光源素子を含む発光部と、を含むことができる。
【0018】
本開示の例示的な実施例に係る照明制御システムの発光装置によれば、前記オブジェクト情報は、複数の演出場面のうちの何れか1つを指示するオブジェクト番号、指示されたオブジェクト番号に相応するライティングマップに含まれている前記複数の部分オブジェクトの活性化情報、及び前記ライティングマップの第1基準原点の座標情報を含むことができる。
【0019】
本開示の例示的な実施例に係る照明制御システムの発光装置によれば、前記プロセッサは、前記オブジェクト情報に基づいて、前記ライティングマップの第1基準原点と第1座標との間の第1位置関係を判定し、前記マスク情報に基づいて、前記マスキングマップの第2基準原点と第1座標との間の第2位置関係を判定する段階を更に含み、前記第2位置関係を判定するとき、前記第2基準原点と前記第1座標との距離に基づいて、少なくとも1つの表現レベルを決定できる。
【0020】
本開示の例示的な実施例に係る照明制御システムの発光装置によれば、前記発光装置は、回転変換に必要な演算値が角度別にマッピングされた第1テーブルを備え、前記制御パケットは、前記演出形状の回転を指示する回転情報を更に含むことができる。
【0021】
本開示の例示的な実施例に係る照明制御システムの発光装置によれば、前記発光装置は、前記演出形状に必要な演算値が倍率別にマッピングされた第2テーブルを備え、前記制御パケットは、前記演出形状の大きさ変更を指示する第2指示情報を更に含むことができる。
【0022】
本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法によれば、前述した解決手段は、照明効果演出方法を実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されたコンピュータプログラムであり得る。
【0023】
本開示のその他の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0024】
本開示による照明効果演出方法は、マスキングレイヤに基づいて複数の発光装置の発光を選択的に制御することで、演出オブジェクトに動くイメージのような動的イメージング効果を誘発できる。
【0025】
また、本開示による照明効果演出方法は、公演会場での公演演出時にオブジェクトの演出位置や大きさ、回転などを指示して自由度の高い演出を達成できる。
【0026】
更に、本開示による照明効果演出方法は、オブジェクト原点に基づいて演出オブジェクトを表現するので、複数の演出オブジェクトを重ねて表現可能であり、レイヤー効果を誘発できる。
【0027】
また、本開示による照明効果演出方法は、公演会場での公演演出時に発光装置を個別に制御することに比べて効率的に周波数帯域を利用でき、制御パケットを含む制御信号を処理するのにかかる遅延時間を短縮できる。
【0028】
更に、本開示による照明効果演出方法は、複数の発光装置のそれぞれを個別に制御するのとは異なり、無線で伝送される制御信号の大きさを低減させることができるため、速い応答速度を確保でき、これにより従来の技術よりも多数の発光装置をリアルタイムで同時に制御できる。
【0029】
本開示の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない更に他の効果は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出システムを示す概念図である。
図2】本開示の例示的な実施例に係る発光制御装置を示すブロック図である。
図3】本開示の例示的な実施例に係る発光装置を示すブロック図である。
図4】本開示の例示的な実施例に係るライティングマップを示す図である。
図5】本開示の例示的な実施例に係る複数のマスキングレイヤを含むマスキングマップを示す図である。
図6】ライティングマップのオブジェクト番号ごとの活性化有無、及び活性化によるビット表現を2進法及び16進法で表した表である。
図7】マスキングマップのオブジェクト番号ごとの活性化有無、及び活性化によるビット表現を2進法及び16進法で表した表である。
図8】本開示の例示的な実施例に係るビットストリームの構造図であり、
図9】本開示の例示的な実施例に係る制御パケットの構造図である。
図10】本開示の例示的な実施例に係るオブジェクト原点に基づく演出オブジェクトを示す第1場面を示す図である。
図11】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図12】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図13】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図14】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図15】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図16】本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法のフローチャートである。
図17】本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法のフローチャートである。
図18】本開示の例示的な実施例に係る発光装置の照明効果演出方法のフローチャートである。
図19】本開示の例示的な実施例に係るビットストリームの構造図である。
図20】本開示の例示的な実施例に係る制御パケットの構造図である。
図21】例示的な実施例に係る回転情報を示す回転マッピングテーブルである。
図22】例示的な実施例に係る回転された演出オブジェクトに対する場面である。
図23】本開示の例示的な実施例に係るリサイジング情報を含むリサイジングマッピングテーブルである。
図24】例示的な実施例に係るリサイジングされた演出オブジェクトに対する場面である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になる。しかし、本開示は、以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態にて実現できる。但し、本実施例は本開示の開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野における通常の技術者に本開示の範囲を完全に理解させるために提供されるものであり、本開示は請求項の範囲により定義されるに過ぎない。
【0032】
本開示で用いられた用語は、実施例を説明するためのものであり、本開示を制限しようとするものではない。本開示において、単数型は特に言及しない限り複数型も含むことができる。開示で用いられる「含むことができる(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素以外に1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。開示全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を示し、「及び/又は」は言及された構成要素のそれぞれ及び1つ以上の全ての組み合わせを含むことができる。たとえ、「第1」、「第2」などが多様な構成要素を叙述するために用いられていても、これらの構成要素は、これらの用語により制限されないのは当然である。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いる。従って、以下で言及される第1構成要素は、本開示の技術的思想内で第2構成要素でもあり得るのは言うまでもない。
【0033】
「例示的な」という単語は、本開示において「例示又は例証として用いられた」の意味として用いられる。本開示において「例示的な」ものと説明された任意の実施例は、必ずしも好ましいものと解釈されるか、他の実施例よりも利点を有するものと解釈されてはならない。
【0034】
本開示の実施例は、機能又は機能を行うブロックの観点から説明できる。本開示の「部」又は「モジュール」などと称されるブロックは、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ、受動電子部品、能動電子部品、光学コンポーネント、ハードワイヤード回路(hardwired circuits)などのようなアナログ又はデジタル回路によって物理的に実現でき、選択的にファームウェア及びソフトウェアによって駆動できる。また、開示で用いられる「部」という用語は、ソフトウェア、FPGA又はASICのようなハードウェアエレメントを意味し、「部」は何かの役割を果たせる。しかし、「部」はソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングできる格納媒体に存在するように構成されてもよく、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。従って、一例として、「部」はソフトウェアエレメント、オブジェクト指向ソフトウェアエレメント、クラスエレメント及びタスクエレメントなどのようなエレメントと、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含むことができる。エレメントと「部」内で提供される機能は、より少数のエレメント及び「部」により結合されるか、追加のエレメントと「部」に更に分離できる。
【0035】
本開示の実施例は、少なくとも1つのハードウェアデバイス上で実行される少なくとも1つのソフトウェアプログラムを用いて実現でき、エレメントを制御するためにネットワーク管理機能を行える。
【0036】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「真下(beneath)」、「下部(Lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは図示されているように、1つの構成要素と他の構成要素との相関関係を容易に記述するために使用され得る。空間的に相対的な用語は図示されている方向に加えて使用時又は動作時に構成要素の互いに異なる方向を含む用語として理解されるべきである。例えば、図示されている構成要素をひっくり返す場合、他の構成要素の「下(below)」又は「真下(beneath)」と記述されている構成要素は、他の構成要素の「上(above)」に置かれることができる。従って、例示的な用語である「下」は、下と上の方向を何れも含むことができる。構成要素は他の方向にも向けることができ、これにより空間的に相対的な用語は向きによって解釈できる。
【0037】
他の定義がなければ、本開示で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本開示が属する技術分野における通常の技術者が共通して理解できる意味として用いられる。また、一般に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0038】
以下、添付の図面を参照して本開示の実施例を詳細に説明できる。
【0039】
図1は、本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出システム10を示す概念図である。
【0040】
図1を参照すると、本開示の一実施例に係る公演会場における照明効果演出システム10は、サーバ100、発光制御装置200、マスタ装置300、送信機400、及び発光装置500を含むことができる。サーバ100は、データベース(DB)を含むことができる。発光制御装置200は、シナリオを表現、構想、設計するためのシミュレータ201を含むことができる。照明効果演出システム10は、発光制御装置200を用いて発光装置500の発光状態を制御することで、公演会場の観客席での応援などのような公演演出のための多様な形態の発光パターンを演出できる。
【0041】
サーバ100は、照明効果を演出するために必要な各種のデータを格納するデータベース(DB)を構築できる。データベース(DB)は、発光制御装置200に有線通信、無線通信、データ直接提供などの方式で各種の公演データを提供できる。例えば、サーバ100は、同軸ケーブル、有線LAN(LAN:Local Area Network)(例えば、イーサネット(登録商標)(Ethernet))などの有線ネットワーク方式で公演データを発光制御装置200に提供できる。例えば、サーバ100は、移動通信標準通信方式によって構築された移動通信網上で発光制御装置200に公演データをパケットの形態に提供できる。例えば、サーバ100に格納されたデータベース(DB)は、移動式ディスクなどの格納媒体を介して発光制御装置200に物理的に移植できる。
【0042】
発光制御装置200は、公演会場での公演演出のために発光装置500を制御する機能を行える。例えば、発光制御装置200は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、スマートウォッチ(smartwatch)、スマートグラス(smart glass)、HMD(head mounted display))などのような電子装置の1つであって、例示的な実施例と関連するアプリケーションのインストール及び実行可能な全ての電子装置を含むことができ、又はこのような電子装置の構成の一部を含むか、これと連動できる多様な形態で構成できる。
【0043】
例示的な実施例において、発光制御装置200は、MA Lighting grandMA2、grandMA3、ETC EOS、ETC ION、ETC GIO、Chroma Q Vista、High End HOG、High End Fullboar、Avolites Sapphire Avolites Tiger、Chamsys MagicQ、Obsidian control systems Onyx、Martin M6、Martin M1、Nicolaudie Sunlite、ESA、ESA2、Lumidesk、SunSuite、Arcolis、Daslight、LightRider、MADRIX、DJ LIGHT STUDIO、DISCO-DESIGNER VJ STUDIO、Stagecraft、Lightkeyなどのような電子装置、又は/及びPC用ソフトウェアの1つであり得る。
【0044】
発光制御装置200は、照明効果を演出するためのシミュレータ201を含むことができる。シミュレータ201は、照明効果を実現するための仮想シミュレーションを実現する電子的装置、又は電子的装置で駆動されるソフトウェア、又はソフトウェアと電子的装置が結合された複合装置であり得る。例えば、ユーザは、シミュレータ201に演出しようとする場面に対応する電子的信号を入力でき、シミュレータ201は、発光制御装置200で駆動できるように、入力された電子的信号を発光制御装置200のプロトコルに符合するように変換して発光制御装置200に提供できる。
【0045】
例示的な実施例において、発光制御装置200は、発光装置500の制御を可能にする適切なソフトウェアやコンピュータプログラムを含むことができる。例えば、発光制御装置200は、発光装置500を制御する例示的なプロトコルとして、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet又はKiNETなどを含むことができる。発光制御装置200は、DMX512、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet又はKiNETなどのような適切なフォーマットでデータ信号(例えば、発光制御信号)を伝送できる。発光制御装置200は、発光装置500を制御するために発光制御信号を生成し、発光制御信号は、発光装置500にブロードキャスティング(broadcasting)されることによって、1つ以上の発光装置が発光制御信号によって発光できる。発光制御信号は、発光状態(例えば、発光色、明るさ値、点滅速度など)に関する情報を含むことができる。
【0046】
例示的な実施例において、発光制御装置200は、複数の入/出力ポートを備えることができる。発光制御装置200は、特定のデータ信号フォーマット又はプロトコルに対応するか、関連する入/出力ポートを備えることができる。例えば、発光制御装置200は、DMX512、RDMデータ入/出力を専用とする第1ポートとArt-Net及びsACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet、KiNETデータ入/出力を専用とする第2ポートを備えることができる。DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet及びKiNETプロトコルは、舞台照明設備用制御プロトコルとして広く知られている。例示的な実施例によれば、発光制御装置200は、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet及びKiNETなどの制御プロトコルを用いて発光装置500に対するより柔軟な制御を企画できる。
【0047】
シミュレータ201では、多様なシナリオ(scenario)を予め定められたまま格納できるか、ユーザにより入力できる。シナリオは、公演時間全体において発光装置500を用いて照明効果を誘発するように構想された設計図であり得る。公演演出者は、シナリオを構想し、これに符合するようにシミュレータ201に入力できる。シナリオは、公演の毎場面、又は公演曲ごとに異なることができ、これにより、公演の毎場面に相応する応援効果を演出するための設計図として機能できる。
【0048】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、公演会場の大きさ、公演会場の座席の配置形態、及び公演時に演出しようとする発光装置500の客席内の発光形状である演出形状に基づいて演出オブジェクトを生成するか、演出オブジェクトを生成するためのユーザ便宜ツールを提供できる。シミュレータ201で演出オブジェクトが生成されるとき、演出オブジェクトのオブジェクト原点を予め設定できるか、特定の位置に定義できる。例えば、オブジェクト原点は、演出オブジェクトの特徴的な部分、演出オブジェクトの外形的輪郭(outline)の重点、演出オブジェクトの重心(Center Of Mass:COM)などに設定又は定義できる。シミュレータ201は、特定の演出オブジェクトに対するオブジェクト原点が既に設定されている場合、同一の演出オブジェクトに対するオブジェクト原点を新たに設定する動作を省略できる。
【0049】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、演出オブジェクトを既に広く用いられているイメージ格納フォーマット(例えば、BMP、JPG、GIF、TIFF、TIF、Exif、PNG、PPM、PGM、PBM、PNM、SVGなど)、又は動画格納フォーマット(例えば、mp4、avi、mov、wmv、wkv、flv、f4v、swf、VP8、VP9、webm、MPGなど)の1場面を利用できる。
【0050】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、演出形状を単純化し、データ処理量を低減するために場面の類似色を1つに指定でき、演出オブジェクトを背景から分離するために演出形状の枠を定義し、演出形状以外の領域である背景領域を透明化するか、背景色(例えば、黒色)を指定できる。
【0051】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、演出オブジェクトの主な表象領域である有効領域と付随的な領域である背景領域とを分離できる。
【0052】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、演出形状を表現するためのライティングマップ(lighting map)を生成するか、ライティングマップを生成するためのユーザツールをサポートできる。ライティングマップは、演出オブジェクトとして表現できる全ての演出可能な場合の数を含む演出マップ(map)である。公演の演出者は、ライティングマップの少なくとも一部を活用して公演会場の客席に位置している複数の発光装置を選択的に発光させることで、動的効果を誘発できる。
【0053】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップは、複数の部分オブジェクトを含むことができ、それぞれの部分オブジェクトは、1つの演出オブジェクトを形成するか、1つの演出オブジェクトの一部を形成できる。即ち、演出オブジェクトは、少なくとも1つの部分オブジェクトを含むことができる。ライティングマップについては、図4を参照して、より詳細に説明される。
【0054】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、オブジェクトの中心から放射的に表現レベルが定義されたマスキングマップ(masking map)を生成するか、マスキングマップを生成するためのユーザツールをサポートできる。マスキングマップの表現レベルは、オブジェクトの中心に定義されたオブジェクト原点の形状を維持するように設定でき、中心座標との位置関係に比例して順次、高い表現レベルが設定されることができる。
【0055】
本開示の例示的な実施例によれば、マスキングマップは、複数のマスキングレイヤを含むことができ、演出形状の一部を遮ることによって、演出オブジェクトの動的な表現を可能にする手段であり得る。それぞれのマスキングレイヤは、1つの演出オブジェクトを遮るか、1つの演出オブジェクトの一部を遮ることができる。即ち、演出オブジェクトを、少なくとも1つのマスキングレイヤによって遮ることができる。マスキングマップについては、図5を参照して、より詳細に説明される。
【0056】
マスタ装置300は、公演会場での効率的な信号伝送のために備えることができる。マスタ装置300は、データベース(DB)を含むことができる。マスタ装置300は、発光制御装置200から制御信号を受信し、制御信号に自身が格納するデータベース(DB)の情報を含んで送信機400に提供するか、発光装置500に直接提供できる。マスタ装置300は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、スマートウォッチ(smartwatch)、スマートグラス(smart glass)、HMD(head mounted display))などのような電子装置であり得るが、これに限定されない。マスタ装置300は、必ずしも別途のハードウェア装置を備える必要はなく、発光制御装置200の一部として、又は送信機400の一部として実現することもできる。
【0057】
送信機400は、通信装置として発光制御装置200、又はマスタ装置300から受信した発光制御信号を増幅又は伝達する機能を行える。例えば、送信機400は、アンテナのような通信装置として実現できる。送信機400は、発光制御装置200から受信するか、マスタ装置300から受信した発光制御信号を発光装置500に伝送できる。送信機400が発光制御装置200から発光装置500の発光を制御するための発光制御信号を受信し、発光装置500に前記発光制御信号を伝送することによって、前記発光装置500は、発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。
【0058】
例示的な実施例において、送信機400は、複数の送信機の通称であり得る。例えば、送信機400は、第1送信機401及び第2送信機402などを含むことができる。例えば、公演会場には、複数の送信機を設けることができるが、第1区域のための第1送信機401、及び第2区域のための第2送信機402などを設けることによって、各客席に効率的に無線制御信号を送信できる。
【0059】
例示的な実施例において、送信機400は、発光制御装置200とは別の装置として開示されているが、発光制御装置200は、送信機400と同じ役割を果たす通信モジュールを含むことができる。従って、発光制御装置200は、実施例に係る送信機400と同じ役割を果たすことができ、発光装置500は、発光制御装置200から発光制御信号を受信して発光できる。
【0060】
本開示の送信機400は、指向性(directivity)を有することができる。公演企画者は、該当公演で用いられる送信機のスペックを考慮して公演企画段階で送信機400を配置できる。従って、発光装置500は、自身に予め格納された送信機の識別情報に対応する識別情報を有する送信機400から発光制御信号を受信できる。
【0061】
また、発光制御装置200から生成された発光制御信号は、マスタ装置300で受信され、マスタ装置300が発光制御信号を無線制御信号に変換できる。マスタ装置300は、変換された無線制御信号を送信機400に伝達し、送信機400は、無線通信(例えば、RF通信など)を用いて公演会場内の発光装置500に送出(broadcasting)できる。ここで、無線制御信号は、発光装置500を無線通信方式で制御するための形態に制御データを変換して生成されたものであり、送出(又は放送:broadcasting)は、複数の発光装置が共通の信号を受信してそれに相応する動作を処理するという概念として理解できる。
【0062】
発光装置500は、発光制御装置200によってリアルタイムで又は予め定められた制御情報によって多様な形態の発光パターンを演出する機能を行える。
【0063】
例示的な実施例において、発光装置500は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を含むか、発光素子に接続できる。発光装置500は、無線通信が可能な任意の電子装置を含む装置であって、スポーツ競技場やコンサートなどのような公演会場で観客が所持する小型の応援用グッズであり得る。例えば、発光装置500は、携帯電話、無線発光装置500、ライティングスティック(stick)、ライティングバー(bar)、ライティングボール(ball)、ライティングパネル(panel)及び無線で制御可能な光源が取り付けられた器具などとすることもできる。本開示において、発光装置500は、ライティングデバイス、受信機、被制御装置、スレーブ、スレーブ照明装置と称することもできる。また、発光装置500は手首、胸など身体の一部に付着及び/又は着用可能なウェアラブルデバイスを含むことができる。
【0064】
本開示において、発光装置500は、予め格納された送信機400の識別情報に基づいて、送信機400から受信した発光制御信号を解析して発光できる。具体的に、発光装置500は、予め格納された送信機400の識別情報と発光制御信号に含まれている送信機の識別情報とを比較し、この比較の結果、両者が同一である場合、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。
【0065】
例示的な実施例において、発光装置500は、複数の発光装置の通称であり得る。例えば、発光装置500は、第1発光装置501及び第2発光装置502などを含むことができる。例えば、公演会場には、複数の発光装置が位置することができ、第1区域に位置する第1発光装置501は、第1送信機401から制御信号の提供を受けることができ、第2区域に位置する第2発光装置502は、第2送信機402から制御信号の提供を受けることができる。これにより、複数の発光装置が公演会場内に位置しているにも拘らず、制御信号の分散処理が可能になる。
【0066】
本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出システム10の照明効果演出方法は、マスキングレイヤに基づいて複数の発光装置の発光を選択的に制御することによって、演出オブジェクトに動くイメージのような動的イメージング効果を誘発できる。マスキングレイヤを用いて発光装置500を制御することによって、演出オブジェクトの動的効果を誘発する方法は、以下の図面を参照して説明される。
【0067】
図2は、本開示の例示的な実施例に係る発光制御装置200を示すブロック図である。図1と重複する説明は省略される。
【0068】
発光制御装置200は、通信部210、プロセッサ230及びメモリ250を含むことができる。
【0069】
通信部210は、多様なタイプの通信方式によって多様なタイプの外部装置と通信を行える。通信部210は、ワイファイ(登録商標)(Wi-Fi(登録商標):Wireless-Fidelity)チップ、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))チップ、無線通信チップ、NFC(Near Field Communication)チップ、RFID(Radio Frequency Identification)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0070】
本開示の移動通信技術によれば、通信部210は、技術標準又は通信方式(例えば、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)など)によって構築された移動通信網上で基地局、外部端末、外部サーバのうちの少なくとも1つと無線信号を送受信できる。
【0071】
また、本開示の無線技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(登録商標)(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)などがある。
【0072】
更に、本開示の通信技術は、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)、TTL(Transistor-Transistor Logic)、USB、IEEE1394、Ethernet(登録商標)、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、RS232、RS422、RS485、光通信(Optical Communication)、同軸ケーブル通信(Coaxial Cable Communication)技術のうちの少なくとも1つを用いて、通信をサポートする技術を含むことができる。
【0073】
プロセッサ230は、発光制御装置200の全般的な動作、より具体的には発光制御装置200を構成する他の構成要素の動作を制御できる。このようなプロセッサ230は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、又はアプリケーションプロセッサ(application processor)などにて実現できる。例示的な実施例において、プロセッサ230は、専用論理回路(例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、 ASICs(Application Specific Integrated Circuits)など)を含む演算プロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、AP(Application Processor)など)により実現できるが、これに限定されない。
【0074】
メモリ250は、発光制御装置200の多様な機能をサポートするローカル格納媒体であり得る。メモリ250は、発光制御装置200で駆動できるシミュレータ(図1、201)、又はアプリケーションプログラム、発光制御装置200の動作のためのデータ、命令語を格納できる。このようなアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部装置(例えば、サーバ100)からダウンロードできる。アプリケーションプログラムは、メモリ250に格納され、発光制御装置200上にインストールされ、発光制御装置200のプロセッサ230によって動作(又は機能)を行うように駆動できる。
【0075】
メモリ250は、DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、LPDDR(Low Power Double Data Rate)SDRAM、GDDR(Graphics Double Data Rate)SDRAM、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、DDR4 SDRAMなどのような動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)であり得る。
【0076】
しかし、本開示の実施例は、これに限定される必要はない。例示的な実施例において、メモリ250は、発光制御装置200に供給される電源が遮断されてもデータが残っていなければならず、変動事項を反映できるように書き込み可能な不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を備えることができる。しかし、これに限定されず、メモリ250は、フラッシュメモリ(Flash Memory)、又はEPROM又はEEPROM、ReRAM(resistive RAM)のような抵抗型メモリセル、PRAM(phase change RAM)、MRAM(magnetic RAM)、スピントランスファートルクMRAM(Spin-Transfer Torque MRAM)、Conductive bridging RAM(CBRAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)、及び他の多様な種類のメモリを適用できる。又は、メモリ250は、組み込み用マルチメディアカード(embedded multimedia card、eMMC)、ユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)、又はCF(Compact Flash)、SD(Secure Digital)、Micro-SD(Micro Secure Digital)、Mini-SD(Mini Secure Digital)、xD(extreme Digital)又はメモリスティック(Memory Stick)など多様な種類の装置により実現できる。本開示で説明の便宜上、1つのメモリ250に全てのインストラクション情報が格納されるものと説明しているが、これに限定されるものではなく、メモリ250は、複数のメモリを備えることができる。
【0077】
本開示の例示的な実施例によれば、発光制御装置200は、ライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトのうちの少なくとも1つを指示するオブジェクト情報、前記マスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤのうちの少なくとも1つを指示するマスク情報を含む制御パケットを生成できる。例示的な実施例によって、制御パケットは、発光色を指示する色情報を更に含むことができる。
【0078】
例示的な実施例によって、制御パケットは、演出背景色情報を更に含むことができる。例えば、演出背景色は黒色、又は暗い観客席環境に符合する色に設定できるが、これに限定されない、例えば、野外公演、午後の公演、又は観客席にも照明が照らされる場合には、演出背景色を白色、又は明るい色に設定することもできる。制御パケットは、演出背景色に対するRGBコードを直接提供することもでき、メモリ550に予め格納された演出背景色を指示する情報を提供することもできる。
【0079】
例示的な実施例によって、演出背景色を制御パケットに含めないことができる。この場合、発光装置500は、メモリ550に予め格納された演出背景色に発光するか、発光動作を省略(又はスキップ)できる。
【0080】
制御パケットは、最終的に発光装置500に提供でき、これにより、発光装置500は、部分オブジェクトに含まれると判断される場合、前記発光色に相応するように発光し、指示されたマスキングレイヤにも二重的に含まれると判断される場合、発光動作を省略することによって既存の発光色を維持するか、制御パケットを介して伝達された演出背景色(例えば、黒色)に発光するか、予め設定された演出背景色(例えば、黒色)に発光することで、演出形状を動的に表現できる。例示的な実施例によって、発光制御装置200が色情報を含まないままオブジェクト情報及びマスク情報のみを含む制御パケットを生成できる。この場合、発光装置500は、色情報なしに予め定義された演出背景色(例えば、黒色)に発光できるか、予め定義された別途の色に発光できる。
【0081】
本開示の例示的な実施例によれば、制御パケットに含まれるオブジェクト情報は、複数の演出場面のうちの何れか1つを指示するオブジェクト番号、指示されたオブジェクト番号に相応するライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトの活性化情報、及び前記ライティングマップの第1基準原点の座標情報を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、ライティングマップのオブジェクト原点は、前記演出形状の中心であり、前記第1座標は、前記第1基準原点に基づいて相対的に決定できる。
【0082】
本開示の例示的な実施例によれば、制御パケットに含まれるマスク情報は、複数のマスク形状のうちの何れか1つを指示するマスク番号、指示されたマスク番号に相応するマスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤの活性化情報、及び前記マスキングマップの第2基準原点の座標情報を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0083】
本開示の例示的な実施例によれば、発光制御装置200は、制御パケットを観客席に位置している発光装置500にブロードキャスティング(broadcasting:放送)できる。これにより、観客席に位置している数百個~数万個の発光装置500にデータを一括して提供でき、制御パケットを数百個~数万個の発光装置500に個別に提供する時に比べてデータの処理速度は向上する。
【0084】
図3は、本開示の例示的な実施例に係る発光装置500を示すブロック図である。図1及び図2と重複する説明は省略される。
【0085】
発光装置500は、通信部510、プロセッサ530、メモリ550、及び発光部570を含むことができる。
【0086】
通信部510は、多様なタイプの通信方式によって多様なタイプの外部装置と通信を行える。通信部510は、ワイファイ(登録商標)(Wi-Fi(登録商標):Wireless-Fidelity)チップ、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))チップ、無線通信チップ、NFC(Near Field Communication)チップ、RFID(Radio Frequency Identification)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0087】
例示的な実施例によれば、通信部510は、図2の通信部210と通信するために共通したプロトコルをサポートできる。例えば、通信部510は、GSM、CDMA、CDMA2000、EV-DO、WCDMA(登録商標)、HSDPA、HSUPA、LTE、LTE-Aなどによって構築された移動通信網上で基地局、外部端末、外部サーバのうちの少なくとも1つと無線信号を送受信するか、WLAN、Wi-Fi(登録商標)、Wi-Fi Direct、DLNA(登録商標)、WiBro、WiMAX(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID、赤外線通信(Infreadata Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)、TTL(Transistor-Transistor Logic)、USB、IEEE1394、Ethernet(登録商標)、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、RS232、RS422、RS485、光通信(Optical Communication)、同軸ケーブル通信(Coaxial Cable Communication)技術のうちの少なくとも1つを用いて、通信部210と通信できる。
【0088】
プロセッサ530は、発光装置500の全般的な動作、より具体的には、発光装置500を構成する他の構成要素の動作を制御できる。このようなプロセッサ530は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、又はアプリケーションプロセッサ(application processor)などで実現できる。例示的な実施例において、プロセッサ530は、アナログ信号をデジタルに変換して高速処理できるDSP(Digital Signal Processor)、MCU(Micro Controller Unit)、又は発光装置500で必要な演算をサポートする専用論理回路(例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASICs(Application Specific Integrated Circuits)など)を含む演算プロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、AP(Application Processor)など)で実現できるが、これに限定されない。
【0089】
本開示の例示的な実施例によれば、プロセッサ530は、発光装置500で要求される演算を実質的に行える。例えば、プロセッサ530は、オブジェクト情報及びマスク情報に基づいて、発光装置500が指示された前記部分オブジェクトに含まれると判断される場合、前記発光色に相応するように発光でき、指示された前記マスキングレイヤにも二重的に含まれると判断される場合には、発光を省略し、既存の発光色を維持するか、予め設定された演出背景色(例えば、黒色)に発光することによって、演出形状を動的に表現できる。
【0090】
前述したように、制御パケットは、オブジェクト情報及びマスク情報を含み、発光色を指示する色情報を選択的に更に含むことができる。例示的な実施例によって、発光装置500は色情報を含まない、オブジェクト情報及びマスク情報のみを含む制御パケットを受信でき、発光装置500は、色情報なしに予め定義された演出背景色(例えば、黒色)に発光できるか、予め定義された別途の色に発光できる。
【0091】
例えば、プロセッサ530は、オブジェクト情報に基づいて、ライティングマップの基準原点と発光装置500の観客席上の位置としての装置座標間の位置関係を判定でき、マスク情報に基づいて、マスキングマップの基準原点と装置座標との間の第2位置関係を判定することもできる。プロセッサ530の発光装置500に対する演算及び判断については、図17及び図18を参照して、より詳細に説明される。
【0092】
また、プロセッサ530は、回転マッピングテーブルに基づいて演出オブジェクトを回転するための線形代数的な行列演算を行えるか、リサイジングマッピングデータに基づいて演出オブジェクトの大きさを変更するための演算を行うこともできる。回転及びリサイジングについては、図21図22図23及び図24を参照して、より詳細に説明される。
【0093】
メモリ550は、発光制御装置200の多様な機能をサポートするローカル格納媒体であり得る。メモリ550は、発光装置500の動作のためのデータ、命令語を格納できる。このようなアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部装置(例えば、サーバ100)からダウンロードできる。アプリケーションプログラムは、メモリ550に格納され、発光装置500にインストールされ、発光装置500のプロセッサ530によって動作(又は機能)を行うように駆動できる。
【0094】
メモリ550は、発光装置500に供給される電源が遮断されてもデータが残っていなければならず、変動事項を反映できるように書き込み可能な不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を含めて構成できる。例えば、メモリ550は、フラッシュメモリ、MRAM(Magnetic RAM)、スピントランスファートルクMRAM(Spin-Transfer Torque MRAM)、Conductive bridging RAM(CBRAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)、PRAM(Phase change RAM)、及びReRAM(Resistive RAM)などの不揮発性メモリにて実現できる。但し、本開示の実施例は、これに限定される必要はなく、一例として、メモリ550は、DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、LPDDR(Low Power Double Data Rate)SDRAM、GDDR(Graphics Double Data Rate)SDRAM、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、DDR4 SDRAMなどのような動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)などで実現しても構わない。
【0095】
例示的な実施例によれば、メモリ550は、観客が所持するチケットの座席情報を格納できる。メモリ550が格納するチケットの座席情報は、チケットに表示された座席情報(例えば、A列1番の座席)、公演会場の座席のうち該当座席の位置情報(例えば、該当座席のGPS基盤情報、座席配置図による予め定められた番号など)、該当座席の識別情報(例えば、公演演出データの生成時に5万席のうち最左上に位置する座席は「1番」)、ユーザ情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0096】
例示的な実施例によれば、メモリ550は、外部から入力されて発光装置500に提供された座席情報を格納でき、プロセッサ530は、メモリ550に格納された座席情報を引き出すことによって、発光装置500の座標を把握できる。しかし、これに限定されるものではなく、メモリ550は、発光装置500から直接取得した座席情報を格納することもできる。例示的な実施例によれば、メモリ550が格納するデータは、発光装置500の生産段階でファームウェア(firmware)の形態で発光装置500に入力されるか、公演会場の入場前又は公演会場の入場後に発光装置500を所持している観客の端末(例えば、スマートフォン、タブレット、PC)にインストールされたアプリケーションを介して入力できる。
【0097】
例示的な実施例によれば、発光装置500は、座席情報をサーバ100に提供できる。例えば、発光装置500は、通信部510を介して座席情報を含む信号をサーバ100に直接提供するか、ユーザのスマート装置(図示せず)を介してサーバ100に提供するか、マスタ装置300を介してサーバ100に提供できる。サーバ100は、座席情報を格納することで、公演データを一元的に管理できる。
【0098】
例示的な実施例において、ユーザである観客は、本人が所持している端末と発光装置とを接続し、端末にインストールされたアプリケーションを介して公演演出のための制御関連情報を外部サーバからダウンロードしてメモリ550に格納できる。前記接続は、端末及び発光装置500間で近距離無線通信又は物理的接続によって行うことができる。
【0099】
例示的な実施例において、メモリ550が格納するデータは、入場前のチケット確認過程で入力することもできる。具体的に、観客は、公演会場の入場前に公演チケット確認段階を行える。この場合、公演スタッフは、チケットに含まれている座席情報を直接手書きで発光装置500に入力するか、情報確認装置(図示せず)を介してOCR機能又はバーコード、QRコード(登録商標)などで表現される2次元電子コードリーダ機能を用いてチケットに含まれている座席情報を受け取り、前記座席情報に対応する位置情報と関連する制御関連情報を発光装置500に提供してメモリ550に格納できる。
【0100】
例示的な実施例において、公演データは、公演会場内の各座席に関する位置情報であり得る。また、前記情報確認装置は、外部サーバ(例えば、図1の100)と公演会場でリアルタイム通信を介して発光装置500に位置情報と関連する制御関連情報を提供するか、公演企画段階で位置情報と関連する制御関連情報を予め格納して公演会場で発光装置500に提供できる。
【0101】
例示的な実施例において、前記情報確認装置は、キオスク(kiosk)(図示せず)のような電子装置を含むことができる。この場合、観客は、キオスクを介して直接公演チケット確認段階を行える。キオスクは、チケットに含まれている電子コード情報(即ち、バーコード、QRコード(登録商標)、RFID、NFCなどを介して読み取られる情報)を受け取り、電子コード情報に対応する位置情報と関連する制御関連情報を発光装置500に提供してメモリ550に格納できる。この場合、キオスクは、外部サーバ(図1、100)との通信を介して、又は公演企画段階で位置情報と関連する制御関連情報を予め格納できる。
【0102】
本開示の例示的な実施例によれば、メモリ550は、ライティングマップ、マスキングマップ、及び色データを予め格納できる。前述したように、演出オブジェクトデータは、発光装置500の生産段階で格納されるか、公演会場の入場前又は入場後の公演開始前に格納されるなど、公演前に予め格納されることで、公演中に円滑に照明効果を演出できる。
【0103】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップ、マスキングマップ、及び色データは、公演会場で放送(broadcasting)される制御信号に含まれて発光装置500に提供できる。例示的な実施例によれば、ライティングマップ、マスキングマップ、及び色データは、制御信号とは別の公演準備信号として発光装置500に提供できる。
【0104】
本開示の例示的な実施例によれば、演出オブジェクトデータは、演出形状の種類、演出形状の種類ごとにそれぞれ異なるように設定される表現レベル、演出形状の回転のために予め定められた角度ごとに計算された回転マッピングデータ、演出形状の大きさを調整するために予め計算されたリサイジングマッピングデータなどを含むことができる。例示的な実施例において、演出オブジェクトデータは、発光装置500の発光有無、色、振動、音の発生など動作判断の基礎情報として機能できる。
【0105】
本開示の例示的な実施例によれば、リサイジングマッピングテーブルは、データ表現範囲によって予め定められた大きさ通りに演出オブジェクトの倍率を調整するための表であり、回転マッピングテーブルは、演出オブジェクトを回転するために線形代数的に演算可能な回転変換値を一定角度ごとに予め演算しておいたルックアップテーブル(lookup table)であり得る。
【0106】
本開示の例示的な実施例によれば、色データは、データ表現範囲によって予め定められた色に発光するように設けられたRGB値を含むことができる。全ての色を表現するためには、3つのカラーチャネルを有するRGB値が3バイト(byte)として指示されなければならない。しかし、公演会場で演出しようとする場面(scene)では、実質的に総天然色を全て表現する必要がない場合があり、データの伝送量及び処理量を低減させる必要がある。従って、色データは、シナリオによって発光装置500が表出する一部の色に関するマッピングテーブルを含むことができる。
【0107】
発光部570は、1つ以上の光源素子を含むことができ、光源素子は、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などを用いることができる。また、発光部570は、光源素子を用いてRGB色情報による多様な色の光を出力できる。
【0108】
本開示の例示的な実施例によれば、発光装置500は、受信した座席情報に基づいて、客席での自身の座標を把握できる。発光装置500の通信部510は、演出形状を表現するように予め定義されたライティングマップ、演出形状の少なくとも一部を遮るように予め定義されたマスキングマップ、及び前記発光装置のデータ処理単位に符合するように予め定義された色データを受信でき、メモリ550は、ライティングマップ、マスキングマップ、及び色データを格納できる。しかし、本開示はこれに限定されず、通信方法を通さないまま直接データの入力を受けるか、ファームウェアの形態に工場出荷段階で予めライティングマップ、マスキングマップ、及び色データを格納する場合を排除しない。
【0109】
本開示の例示的な実施例によれば、発光装置500の通信部510は、ライティングマップに含まれている複数の部分オブジェクトのうちの少なくとも1つを指示するオブジェクト情報、マスキングマップに含まれている複数のマスキングレイヤのうちの少なくとも1つを指示するマスク情報、及び発光色を指示する色情報が含まれている制御パケットを受信できる。制御パケットは、ブロードキャストされたものであり得るが、通信部510は、ブロードキャストされた制御パケットを受信し、ヘッダ情報を探索するか、パイロット信号を検出するか、特定のデータパターンが含まれるか、特定のデータスロットに格納されたデータ値を確認することによって、制御パケットで発光装置500自身に関する情報であるかを判別できる。
【0110】
発光装置500は、オブジェクト情報及びマスク情報に基づいて、自身が指示された部分オブジェクトに含まれると判断される場合、前記発光色に相応するように発光し、指示された前記マスキングレイヤにも二重的に含まれると判断される場合、発光を省略することで、前記演出形状を動的に表現できる。演出形状を動的に表現することは、動くイメージ(例えば、gif形式のイメージデータなど)の形態に演出オブジェクトが表現されることを指すことができる。
【0111】
本開示の例示的な実施例によれば、発光装置500のメモリ550が格納する演出オブジェクトデータは、演出オブジェクトに関する情報を含み、演出オブジェクトデータは、演出オブジェクトの性格、設定、仕様に対する要約などを表す演出オブジェクト属性情報を更に含むことができる。例示的な実施例において、演出オブジェクト属性情報は、演出オブジェクトデータのヘッダ(header)に位置し得る。
【0112】
演出オブジェクトデータは圧縮できる。例えば、プロセッサ530は、演出オブジェクトデータの重複するデータビットに対して圧縮アルゴリズムを適用してデータ量を低減できる。例えば、プロセッサ530は。演出オブジェクトデータの隣接するデータ間の相互相関関係(colorrelation)を用いてデータ量を低減できる。
【0113】
本開示の例示的な実施例によれば、全ての発光装置500は、同一の制御パケットを受信できる。発光装置のそれぞれは、制御パケットをデコードし、制御パケットに含まれている演出形状、表現レベル、基準座標、及び発光色を確認できる。発光装置のそれぞれは、基準座標と発光装置自身の座標との間の位置関係を判断し、ライティングマップ及びマスキングマップの該当有無によって発光有無を決定できる。
【0114】
図4は、本開示の例示的な実施例に係るライティングマップ(LIGHTING MAP)を示す図である。図4は、オブジェクト原点(OO)に基づいて照明効果演出方法を説明するために参照できる。
【0115】
ライティングマップ(LIGHTING MAP)とは、演出オブジェクトとして表現できる全ての演出可能な場合の数を含む演出マップ(map)である。公演の演出者は、ライティングマップの一部又は全部を活用して公演会場の客席に位置する複数の発光装置に相応する単位オブジェクト(Unit Object)を選択でき、選択された個別のオブジェクトのそれぞれの集合は、1つの演出形状を表象する演出オブジェクトを形成できる。
【0116】
演出オブジェクトは、そのオブジェクトが表す外形的形状を有することができ、演出オブジェクトの視覚的形状は、演出形状と称することができる。本開示の例示的な実施例において、演出オブジェクトは絵、動画、文字列、又はフォントデータを表すことができるが、これに限定されない。
【0117】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップは、複数の演出オブジェクトを表すための演出可能なシナリオを全て表現するマップである。ライティングマップは、複数の部分オブジェクトを含むことができ、それぞれの部分オブジェクトは、1つの演出オブジェクトを形成するか、1つの演出オブジェクトの一部を形成できる。即ち、演出オブジェクトは、少なくとも1つの部分オブジェクトを含むことができる。
【0118】
ライティングマップは、観客席の大きさ、形状、座席数、公演の形態(現場公演及び非対面オンライン公演を含む)、公演の種類(コンサート、スポーツ競技など)によって異なって生成できる。演出者は、シミュレータ(図1、201)によって各公演のタイプに符合するライティングマップを生成できる。本開示では説明の便宜上、20×20(横×縦)の単位オブジェクトを有する公演会場の観客席が例示される。
【0119】
例示的な実施例によれば、観客席は、x軸及びy軸の座標空間として解析できる。例えば、横に20個の観客席、及び縦に20個の観客席、計400個の客席が1つの場面(SCENE)を演出するための単位オブジェクトとして設定できる。しかし、本開示の技術的思想は、開示された数字に限定されず、多様な横及び縦の値を有する単位オブジェクトに変形できる。
【0120】
本開示の例示的な実施例によれば、演出オブジェクトは、オブジェクト原点(Object Origin:OO)を含むことができ、オブジェクト原点(OO)の座標空間上の位置は、基準座標と称することができる。
【0121】
オブジェクト原点(OO)は予め設定されるか、特定の位置に定義することができる。例えば、オブジェクト原点は、演出オブジェクトの特徴的な部分、演出オブジェクトの外形的輪郭(outline)の重点、演出オブジェクトの重心(Center Of Mass:COM)などに設定又は定義できる。例えば、シミュレータ201は、特定の演出オブジェクトに対するオブジェクト原点が既に設定されている場合、同一の演出オブジェクトに対するオブジェクト原点を新たに設定する動作を省略できる。
【0122】
例えば、演出形状のライティングマップ上の中心座標をオブジェクト原点(OO)として設定できる(絶対座標方式)。しかし、これに限定されず、多様な演出形状の位置をオブジェクト原点(OO)に設定及び変更できる。オブジェクト原点(OO)は、予め定義でき、発光制御装置200及び発光装置500は、演出形状ごとに定義された同一のオブジェクト原点を共有できる。
【0123】
本開示の例示的な実施例として、絶対座標方式によれば、制御パケットを介してオブジェクトのオブジェクト原点(OO)の座標情報である基準座標を伝送する場合、基準座標が絶対的なオブジェクト原点(OO)であり得る。例えば、1番目のオブジェクトの基準座標が(10,10)、2番目のオブジェクトの基準座標が(30,10)、3番目のオブジェクトの基準座標が(50,10)、4番目のオブジェクトの基準座標が(260,10)である場合を想定できる。このうち、260を含む値を問題なく伝送するために表現範囲が0~255の1バイト(8ビット)を使用できず、それ以上であるデータ表現範囲を有する(0~65535)2バイト(16ビット)を用いなければならない。即ち、パケットに座標データの空間を2バイトだけ割り当てる場合が発生するが、これはパケットの大きさが十分な場合は問題にならない。
【0124】
本開示の例示的な実施例によれば、オブジェクト原点(OO)は、演出形状によって予め決定されるか、発光制御装置200の制御によって設定されて格納できる(相対座標方式)。オブジェクト原点(OO)は、発光制御装置200の制御によって変更できる。オブジェクト原点が変更されると、発光装置500は、変更された基準に従って座標情報をアップデートすることで、発光制御装置200との同期化を維持できる。
【0125】
図4を参照すると、ライティングマップ(LIGHTING MAP)には、演出形状が表示される有効領域、及び演出形状が表示されない空白領域(EA)を含めることができる。有効領域には、演出オブジェクト、又は演出オブジェクトを構成する部分オブジェクトを含めることができ、有効領域に含まれている発光装置は、発光制御装置200が指示した特定の色に発光できる。空白領域(EA)に含まれている発光装置は、既存の発光状態を維持するか、予め定められた色情報(例えば、黒色)に発光するように設定されるか、発光動作を中止、又は省略(omit)、スキップ(skip)するように設定できる。例えば、ライティングマップで空白領域(EA)は、1バイトの最大表現範囲である255(0xFF)に設定でき、この場合、RGBコードの割り当てに基づく発光色は黒色であり得る。空白領域(EA)が黒色に発光するか、発光しないようにスキップすることによって、公演会場の暗い背景と同一又は類似する環境を作ることができる。
【0126】
例示的な実施例によれば、発光制御装置200から送出(ブロードキャスティング)された制御パケットは、公演会場の観客席の区域ごとに互いに異なるように提供できる。図4を参照すると、表現レベルとして数字1、数字2、数字3、数字4、数字5が表示され、演出形状を示す有効領域に位置する発光装置には、制御パケットを提供でき、数字が表示されていない無効領域に位置する発光装置には、制御パケットを提供しないようにできる。
【0127】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップは、複数の部分オブジェクトを含むことができる。図4には、計16個の部分オブジェクト(1~9及びA~G)が示されているが、これに限定されるものではない。ライティングマップは、各部分オブジェクトに1ビットを割り当て、各ビットが活性化する時にのみ動作するようにすることで、ライティングマップ全体の発光シナリオのうちの何れかを演出できる。例えば、ライティングマップが16個の部分オブジェクトを有する場合、制御パケットに部分オブジェクト指示情報として2バイト(Byte)(=16ビット)を割り当てることができ、16ビットに各部分オブジェクトの活性化情報を割り当てて16の部分形状を1つの制御パケットを介して個別に活性又は非活性を指示できる。
【0128】
図5は、本開示の例示的な実施例に係る複数のマスキングレイヤを含むマスキングマップ(MASKING MAP)を示す図である。
【0129】
マスキングマップ(MASKING MAP)とは、演出オブジェクトとして表現できる全ての演出可能な演出オブジェクトの一部又は全部を遮るように構成された演出マップ(map)である。公演の演出者は、マスキングマップの一部又は全部を活用してライティングマップの一部又は全部を遮るように設定、及び/又は制御できる。
【0130】
本開示の例示的な実施例によれば、マスキングマップは、複数のマスキングレイヤを含むことができ、演出形状の一部を遮ることによって、演出オブジェクトの動的な表現を可能にする手段であり得る。それぞれのマスキングレイヤは、1つの演出オブジェクトを遮るか、1つの演出オブジェクトの一部を遮ることができる。即ち、演出オブジェクトは、少なくとも1つのマスキングレイヤによって遮ることができる。マスキングマップは、時間の流れによって順次(sequentially)演出オブジェクトを遮ることができ、これにより、公演会場内の発光装置は、演出オブジェクトとして動くイメージの効果のような動的効果を演出できる。
【0131】
例示的な実施例によれば、マスク情報は、演出オブジェクトを完全に遮るか、部分的に見えるようにするか、完全に表すための加重値(weight)に基づいて表現できる。例えば、8ビット情報で表現されたマスク情報が「0b00000000」(即ち、10進数0)で表現される場合、演出オブジェクトを0%表現するものと解析でき、マスク情報が「0b11111111」(即ち、10進数255)で表現される場合、演出オブジェクトを100%表すものと解析でき、マスク情報が「0b10000000」(即ち、10進数128)で表現される場合、オブジェクトを50%のみ表すものと解析できる。演出オブジェクトの基本色が白色であると仮定すると、演出オブジェクトを0%表す場合は黒色、オブジェクトを50%のみ表す場合は灰色、オブジェクトを100%表す場合は白色に表現するものと判断できる。
【0132】
マスク情報は、それぞれの発光部(図3、570)の色元素(赤色(R)、緑色(G)、青色(B))に区分してそれぞれの加重値を有することもできる。例えば、赤色100%、緑色50%、青色0%の加重値を有するマスク情報が前記プロセッサ530によって演算されることによって、発光部570は、該当色に符合するように発光できる。
【0133】
マスキングマップの表現レベルは、オブジェクトの中心に定義されたオブジェクト原点の形状を維持するように設定でき、中心座標との位置関係に比例して順次、高い表現レベルが設定できる。
【0134】
マスキングマップは、ライティングマップと同様に、観客席の大きさ、形状、座席数、公演の形態(現場公演及び非対面オンライン公演を含む)、公演の種類(コンサート、スポーツ競技など)によって異なるように生成できる。演出者は、シミュレータ(図1、201)によって各公演のタイプに符合するマスキングマップを生成できる。マスキングマップは、その特性上、ライティングマップと大きさ、形状、配列が同一であり得る。
【0135】
図5を参照すると、マスキングマップは、オブジェクト原点を有することができる。本開示では、マスキングマップのオブジェクト原点としてマスキングマップの中心が設定されたと仮定される。例えば、図5の例示的な実施例に係るマスキングマップの形状は正方形であり、基準座標との座席距離(又はピクセル距離と解析できる)によって等差的に表現レベルを決定でき、座席距離が遠くなるほど表現レベルが大きくなり得る。
【0136】
例えば、正方形状を有する形状の中心座標が基準座標である場合、基準座標の表現レベルは「1」であり、基準座標にすぐ隣接し、正方形状を維持するように予め設定された座席位置(又はピクセルと解析できる)の表現レベルは「2」である。同様の方式によって、表現レベル「2」の座席位置にすぐ隣接し、正方形状を維持するように予め設定された座席位置の表現レベルは「3」である。これと同様に、表現レベル「A」(即ち、マスキングレイヤA)までがすぐ隣接する直前の表現レベル「9」(即ち、マスキングレイヤ9)の形状を維持したまま順次、定義できる。
【0137】
図6は、ライティングマップ(LIGHTING MAP)のオブジェクト番号ごとの活性化有無、及び活性化によるビット表現を2進法及び16進法で表した表であり、図7は、マスキングマップ(MASKING MAP)のオブジェクト番号ごとの活性化有無、及び活性化によるビット表現を2進法及び16進法で表した表である。
【0138】
公演会場でシナリオによって演出する場面を構成するために、ライティングマップでの部分オブジェクト及びマスキングマップでのマスキングレイヤがそれぞれ選択される必要がある。図6及び図7、及び以下の図面では、次のような状況が仮定される。図4及び図5が共に参照される。
【0139】
ライティングマップで活性化する部分オブジェクト:1、2、3、4、6、9、C、F
【0140】
マスキングマップで活性化するマスキングレイヤ:1、2
【0141】
図6を参照すると、ライティングマップの部分オブジェクト16個にそれぞれ番号が付けられ、番号ごとに活性化有無に関する活性化情報(即ち、活性化有無)をマッピングできる。例えば、活性化された場合のビットは「1」であり、活性化されていない場合のビットは「0」に設定できるが、これとは反対、又は他の方式の情報表現方式を排除しない。
【0142】
例えば、ライティングマップにおいて、部分オブジェクトに対するオブジェクト番号1~4、6、9、12、15が活性化され、オブジェクト番号5、10、11、13、14、16が活性化されない場合を仮定すると、2進数「11110100」(bin)及び「10010010」(bin)の2バイト情報を生成できる。これは16進数「F4」(hex)及び「92」(hex)で表現できる。
【0143】
図7を参照すると、ライティングマップと同様、マスキングマップのマスキングレイヤ16個にもそれぞれ番号を付けることができ、番号ごとに活性化有無に関する活性化情報(即ち、活性化有無)をマッピングできる。例えば、マスキングレイヤに対するオブジェクト番号1及び2が活性化され、オブジェクト番号3~16が活性化されない場合を仮定すると、2進数「11000000」(bin)及び「00000000」(bin)の2バイト情報を生成できる。これは16進数「C0」(hex)及び「00」(hex)を生成できる。前記のような例示において、2番目の16進数のような同一のデータの繰り返し(例えば、8ビットが何れも「0」)が発生する場合、適切な圧縮アルゴリズムによってデータを更に低減でき、これにより制御パケットの伝送速度が向上し得る。
【0144】
図8は、本開示の例示的な実施例に係るビットストリーム(Bitstream1)の構造図であり、図9は、本開示の例示的な実施例に係る制御パケット(Packet1a)の構造図である。
【0145】
発光制御装置200から発光装置500にブロードキャストされる信号は、複数の制御パケットを含むことができる。演出オブジェクトを表すデータは、資料構造の形式としてファイルの形態、配列の形態、パケット単位のデータの連続であるビットストリームであり得るが、これに限定されない。本開示では、説明の便宜上、演出オブジェクトの情報を伝達する媒介体としてパケットを例示し、パケットは、ビットストリームの形態で情報を伝達するものと仮定される。
【0146】
また、本開示では、データ表現単位を1バイトと例示するが、これは説明の便宜に過ぎず、これに拘束されない。以下で1バイトのデータ表現単位としてデータ表現範囲が説明される。
【0147】
図8は、本開示の例示的な実施例に係るビットストリーム(Bitstream1)の構造図である。図8を参照すると、第1ビットストリーム(Bitstream1)は、第1制御パケット(Packet1a)及び第2制御パケット(Packet2a)を含むことができ、順次受信される少なくとも1つの制御パケットを更に含むことができることは理解できるだろう。
【0148】
第1制御パケット(Packet1a)は、第1演出オブジェクト(Obj1)に関するものであり得る。例示的な実施例において、第1制御パケット(Packet1a)は、オブジェクト情報(Obj.Info)、マスク情報(Mask.Info)及び色情報(Color.Info)を含むことができる。同様に、第2制御パケット( Packet2a)は、第2演出オブジェクト(Obj2)に関するものであって、オブジェクト情報(Obj.Info)、マスク情報(Mask.Info)及び色情報(Color.Info)を含むことができる。
【0149】
本開示の例示的な実施例において、オブジェクト情報(Obj.Info)は、演出オブジェクトに関する情報であって、演出形状のうちの何れか1つを指示するオブジェクト番号(Obj.No)、活性化情報(ACT)、及び演出形状の基準座標(RefCoord)を含むことができる。オブジェクト情報(Obj.Info)は、発光制御装置(図1、200)で生成されるものであって、発光装置(図1、500)に予め格納されたオブジェクトデータのうちの一部を指示でき、発光装置500は、オブジェクト情報(Obj.Info)に基づいて予め格納されたオブジェクトデータからオブジェクト情報(Obj.Info)の指示に相応するデータをロードして特定の発光動作を行える。
【0150】
同様に、オブジェクト情報(Obj.Info)は、演出オブジェクトに関する情報であって、演出形状のうちの何れか1つを指示するオブジェクト番号(Obj.No)、活性化情報(ACT)、及び演出形状の基準座標(RefCoord)を含むことができる。
【0151】
例えば、演出オブジェクトは、1バイトで表現可能な256種類の演出形状を有することができる。例えば、基準座標は、一般に、演出オブジェクトの中心座標値として設定されるので、16を超えない数に決定でき、x座標及びy座標は、結局のところ、8ビット(bit)のみで表現できるので、1バイトだけでも表現できる。他の例において、基準座標は1~20の間のx座標値及び1~20の間のy座標値を表すので、2バイトで表現できる。例えば、表現レベルは、1バイトで表現可能な256種類のレベルを有することができる。従って、オブジェクト番号(Obj.No)の1バイトデータ範囲で、256種類の演出形状を有する演出オブジェクトを指示できる。
【0152】
図9は、本開示の例示的な実施例に係る制御パケット(Packet1a)の構造図である。図6及び図7が共に参照される。
【0153】
図9を参照すると、オブジェクト情報(Obj.Info)として、オブジェクト形状は、オブジェクト番号でマッピングされて表現できる。例えば、竜巻(螺旋)状のオブジェクト形状は、オブジェクト番号「1」でマッピングでき、10進数「1」は16進数0x01である。オブジェクト情報は、1バイトで表現できる。
【0154】
本開示の例示的な実施例によれば、演出オブジェクトを効果的に表現するために発光装置500に入力される演出オブジェクトは、区域別に同じ名称で呼び出される情報でもその情報の形態や大きさが異なることができる。例えば、20X20の大きさを有する単位オブジェクトには、20X20サイズの竜巻(螺旋)状の演出オブジェクトが1番のオブジェクト(即ち、オブジェクト番号「1」)であることができ、10X10の大きさを有する単位オブジェクトには、10X10サイズの竜巻(螺旋)状の演出オブジェクトが1番のオブジェクト(即ち、オブジェクト番号「1」)であり得る。
【0155】
オブジェクト情報(Obj.Info)の活性化情報(ACT)は、活性化する部分オブジェクトに関する情報を提供できる。例えば、図6を共に参照すると、部分オブジェクトに対するオブジェクト番号1~4、6、9、12、15が活性化され、オブジェクト番号5、10、11、13、14、16が活性化されない場合、16進数「F4」(hex)及び「92」(hex)で表現でき、それぞれは10進数で244、146である。
【0156】
オブジェクト情報(Obj.Info)として基準座標(RefCoord)は、x座標値、及びy座標値で表現できる。例えば、20×20の配列として表現される単位オブジェクトの基準座標は(10,10)であり得る。10進数「10」は16進数0x0Aであり、2つの16進数(即ち、x座標、y座標)として表現される基準座標は2バイトで表現できる。
【0157】
マスク情報(Mask.Info)として、マスク形状は、マスク番号でマッピングされて表現できる。例えば、正方形状のマスキング形状は、マスク番号「2」でマッピングでき、10進数「2」は16進数0x02である。
【0158】
マスク情報(Mask.Info)の活性化情報(ACT)は、活性化されるマスキングレイヤに関する情報を提供できる。例えば、図7を共に参照すると、マスキングレイヤに対するマスク番号1~2が活性化され、オブジェクト番号3~16が活性化されない場合、16進数「C0」(hex)及び「00」(hex)で表現でき、それぞれは10進数で192、0である。
【0159】
本開示の例示的な実施例によれば、活性化情報は、同じビットが繰り返される場合、ビットごとに活性化しない他の方法によって活性化情報を生成できる。例えば、オブジェクト番号3~16が何れもビット「0」でマッピングされる場合、活性化情報は「11000000」(bin)及び「00000000」(bin)の2バイト情報を生成する代わりに、データ「2」のみを活性化情報として提供することで、「2番目の最上位のビットまで活性化される」という情報を提供できる。他の方式によって、データ「1、2」のように、活性化ビットの最初の桁と最後の桁の情報のみを提供することもできる。
【0160】
色情報(Color.Info)は、表現レベルによる発光装置の発光色を指示できる。RGBデータは、3つのチャンネル(R、G、B)を有するので、3バイトを要求できるが、発光装置は、発光に必要な特定のRGB値を予め格納することで、1バイトが表す256種類の色でも公演会場で場面を演出できる。
【0161】
表現レベルが同じ色に発光するための方法で、場面の有効領域を論理値(Bool)「1」に制限でき、背景領域の論理値を「0」に制限できる。例示的な実施例によって、論理反転演算によって有効領域と背景領域は互いに反転し得る。この他にも、制御パケットに伝達される基準演算式を変更するか、論理反転演算(NOT演算)によって有効領域と背景領域が反転し得る。
【0162】
本開示の例示的な実施例において、発光装置のそれぞれは、表現レベルごとに互いに異なるように発光できる。図9を参照すると、部分オブジェクトに相応する「活性1」に該当する発光装置は、予め格納された黄色に該当するRGB値(例えば、#FFFF00)に発光できる。「活性2」に相応する発光装置は、予め格納された茶色に該当するRGB値に発光できる。同様に、「活性3」~「活性16」に相応する発光装置は、それぞれ予め格納された緑色、青色などに発光できる。このとき、「Don’t care」に指定された信号に該当する発光装置は発光を省略、又はスキップできる。
【0163】
図9で明示的に示されてはいないが、本開示の例示的な実施例によれば、異なる表現レベルごとに同一の色が参照され、表現レベルの大きさに基づく加重値(weight)を付与することによって、結果として、表現レベルごとに異なる色を表現できる。この場合、色情報(Color.Info)は、1つのカラーのみを指示できる。
【0164】
本開示の例示的な実施例によれば、演出オブジェクト及びマスキングレイヤは、基準座標(RefCoord)を用いてオブジェクトの発光を制御するので、各オブジェクトの基準座標が互いに隣接した演出時に、各オブジェクトをオーバーレイできる。例えば、各オブジェクトの基準座標が隣接していると判断される場合、ビットストリームの前の情報が先に演算され、その後の情報が順にその上に演算されることで、オーバーレイ演出が可能である。しかし、演算の順序は、これに限定されない。
【0165】
図9のパケット(Packet1a)を基準に詳察すると、400個の発光装置を個別に制御する場合、少なくとも400バイトの情報が必要であるが、本発明は、少なくとも26バイトのみを用いて演出目標を達成でき、これによりデータ処理量を低減させ、データの伝送速度を向上させることができる。
【0166】
図10は、本開示の例示的な実施例に係るオブジェクト原点(OO)に基づく演出オブジェクトを示す第1場面(SCENE1)を示す図である。
【0167】
図10を参照すると、第1場面(SCENE1)は、座標(10,10)をオブジェクト原点(OO)とする演出オブジェクトを示す。例えば、部分オブジェクト番号1、2、3、4、6、9、Cが活性化され、残りの部分オブジェクト番号は非活性化し、マスキングレイヤ番号全体が活性化すると、第1場面(SCENE1)のような演出オブジェクトを生成できる。
【0168】
図11図15は、本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
【0169】
図11図15を参照して、演出オブジェクトに動くイメージのような動的イメージング効果を誘発する制御方法、及び/又は演出方法が図8図9、及び図10を参照して説明される。
【0170】
場面を構成する要素として、演出形状が表示される有効領域、及び演出形状が表示されない背景領域(EA)を区分できる。基準オブジェクト(Reference Object:RO)は、(10,10)の位置(即ち、演出オブジェクトの中心座標)に設定できる。
【0171】
図11を参照すると、場面(SCENE2a)を演出するために、オブジェクト情報(Obj.Info)として、部分オブジェクト番号1、2、3、4、6、9、C、Fが活性化され、部分オブジェクト番号5、7、8、A、B、D、Eが非活性化される。また、マスク情報(Mask.Info)としてマスキングレイヤ番号9、及びAが活性化され、マスキングレイヤ番号1~8、及び11(B)~15(G)が非活性化される。
【0172】
色情報(Color.Info)の活性1及び活性6は黄色を、活性2及び活性9は茶色、活性3及び活性12(C)は緑色、活性4及び活性15(F)は青色を表すことができる。
【0173】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップの演出オブジェクトの一部をマスキングレイヤで遮ることによって、第1演出オブジェクト(DOa)を表現できる。第1演出オブジェクト(DOa)は、図10の演出オブジェクトの形状の一部である。
【0174】
図12を参照すると、場面(SCENE2b)を演出するために、オブジェクト情報(Obj.Info)として、部分オブジェクト番号1、2、3、4、6、9、C、Fが活性化され、部分オブジェクト番号5、7、8、A、B、D、Eが非活性化される。また、マスク情報(Mask.Info)としてマスキングレイヤ番号7及び8が活性化され、マスキングレイヤ番号1~6、及び9~15(G)が非活性化される。
【0175】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップの演出オブジェクトの一部をマスキングレイヤで遮ることによって、第2演出オブジェクト(DOb)を表現できる。第2演出オブジェクト(DOb)は、図10の演出オブジェクトの形状を共有し、第1演出オブジェクト(DOa)に比べて中心方向に移動した形状であり得る。
【0176】
図13を参照すると、場面(SCENE2c)を演出するために、オブジェクト情報(Obj.Info)として、部分オブジェクト番号1、2、3、4、6、9、C、Fが活性化され、部分オブジェクト番号5、7、8、A、B、D、Eが非活性化される。また、マスク情報(Mask.Info)としてマスキングレイヤ番号5及び6が活性化され、マスキングレイヤ番号1~4、及び7~15(G)が非活性化される。
【0177】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップの演出オブジェクトの一部をマスキングレイヤで遮ることによって、第3演出オブジェクト(DOc)を表現できる。第3演出オブジェクト(DOc)は、図10の演出オブジェクトの形状を共有し、第2演出オブジェクト(DOb)に比べて中心方向に移動した形状であり得る。
【0178】
図14を参照すると、場面(SCENE2d)を演出するために、オブジェクト情報(Obj.Info)として、部分オブジェクト番号1、2、3、4、6、9、C、Fが活性化され、部分オブジェクト番号5、7、8、A、B、D、Eが非活性化される。また、マスク情報(Mask.Info)としてマスキングレイヤ番号3及び4が活性化され、マスキングレイヤ番号1~2、及び5~15(G)が非活性化される。
【0179】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップの演出オブジェクトの一部をマスキングレイヤで遮ることによって、第4演出オブジェクト(DOd)を表現できる。第4演出オブジェクト(DOd)は、図10の演出オブジェクトの形状を共有し、第3演出オブジェクト(DOc)に比べて中心方向に移動した形状であり得る。
【0180】
図15を参照すると、場面(SCENE2e)を演出するために、オブジェクト情報(Obj.Info)として、部分オブジェクト番号1、2、3、4、6、9、C、Fが活性化され、部分オブジェクト番号5、7、8、A、B、D、Eが非活性化される。また、マスク情報(Mask.Info)としてマスキングレイヤ番号1及び2が活性化され、マスキングレイヤ番号3~15(G)が非活性化される。
【0181】
本開示の例示的な実施例によれば、ライティングマップの演出オブジェクトの一部をマスキングレイヤで遮ることによって、第5演出オブジェクト(DOe)を表現できる。第5演出オブジェクト(DOe)は、図10の演出オブジェクトの形状を共有し、第4演出オブジェクト(DOd)に比べて中心方向に移動した形状であり得る。
【0182】
図16は、本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法のフローチャートである。
【0183】
図1図15で説明された内容は、図16と背馳しない範囲内で省略される。
【0184】
段階S110で、サーバ100は、演出オブジェクトデータを格納できる。演出オブジェクトデータは、演出形状の種類を含むオブジェクト情報及びマスキング形状を含むマスク情報、色情報、演出形状の回転のために予め定められた角度ごとに計算された回転マッピングデータ、演出形状の大きさを調整するために予め計算されたリサイジングマッピングデータなどを含むことができる。色データは、データ表現範囲によって予め定められた色に発光するように設けられたRGB値を含むことができる。
【0185】
段階S120で、サーバ100に格納されたオブジェクト情報及びマスク情報を発光装置500に提供できる。オブジェクト情報及びマスク情報が送信される時点は、公演の開始前になり得る。
【0186】
段階S130で、発光装置500は、オブジェクト情報及びマスク情報を受信し、これをメモリ(図1、550)に格納できる。図16で示した段階は、必ずしも時系列的に解析される必要はない。例えば、オブジェクトデータ及び色データは、発光装置500の生産段階で格納されるか、公演会場の入場前又は入場後の公演開始前に格納されるか、オブジェクトの演出直前に受信されるか、公演中の遊休時間に受信されるなど、公演前又は演出が必要な時点前にのみ予め確保できればよい。
【0187】
段階S140で、サーバ100は、座席情報を格納できる。座席情報は、チケットに表示された座席の位置情報、該当座席の識別情報、ユーザ情報のうちの少なくとも1つを含むことができ、座席情報は、入場前のチケット確認過程で取得されるか、観客席に位置しているユーザがユーザ端末にインストールされたアプリケーションを入力する過程で取得されるか、近距離通信を用いて特定の発光装置が近距離通信装置の一環である中継器(Router)、又はビーコン(Beacon)と一定の距離以内の場合などに取得でき、これに限定されない。
【0188】
段階S150で、サーバ100は、発光装置500に座席情報を提供でき、段階S160で、発光装置500は、座席情報を受信し、これをメモリ550に格納できる。
【0189】
本開示において、段階S140と段階S110は、互いに時間的に前後関係であることを意味しない。例えば、段階S140~段階S160の後、段階S110~段階S130を実行することもできることが理解できるだろう。
【0190】
段階S170で、発光制御装置200は、オブジェクト情報(Obj.Info)として、オブジェクト番号(Obj.No)、活性化情報(ACT)、基準座標(RefCoord)、マスク情報(Mask.Info)としてオブジェクト番号(Obj.No)、活性化情報(ACT)、基準座標(RefCoord)、及び色情報(Color.Info)を含む制御パケットを生成でき、段階S180で、制御パケットを発光装置500に送出(broadcasting)できる。
【0191】
段階S190で、発光装置500は、制御パケットを解析できる。例示的な実施例によれば、段階S191で、発光装置500は、演算限界を判断できる。例えば、発光装置500は、基準座標との距離が予め定められた限界距離よりも遠い場合、基準座標と発光装置500自身の座標との位置関係を判断せず、演算量を低減させることができる。例示的な実施例によれば、段階S192で、発光装置500は制御信号を処理できる。制御信号は、制御パケットに含まれ、発光装置500を制御するための各種信号であり得る。例えば、制御信号は、発光装置500の属性情報を指示するか、発光、振動、音の発生など発光装置500を具体的に制御する指示を含むことができる。
【0192】
段階S195で、発光装置500は、マスキングレイヤに基づいて選択的に発光するか、発光を省略するなどの制御によって、動くイメージのような動的効果を誘発するように発光できる。
【0193】
図17は、本開示の例示的な実施例に係る発光装置(図1、500)の照明効果演出方法のフローチャートである。
【0194】
段階S210で、発光装置500は、オブジェクト情報及びマスク情報を受信できる。発光装置500は、オブジェクト情報及びマスク情報と共に、色情報を更に受信できる。オブジェクト情報及びマスク情報は、図1及び図6で説明したものと類似するので、重複する説明は省略される。
【0195】
段階S220で、発光装置500は、座席情報を受信できる。座席情報は、図1及び図7で説明したものと類似するので、重複する説明は省略される。また、段階S210及び段階S220は、時間的な前後関係を予定しないことができる。
【0196】
段階S230で、発光装置500は、制御パケットを受信できる。例示的な実施例において、制御パケットは、オブジェクト情報を含むことができる。例示的な実施例において、制御パケットは、オブジェクト情報及び色情報を含むことができる。
【0197】
段階S240で、発光装置500は、制御パケットのヘッダを解読(decode)できる。例えば、制御パケットのヘッダには、オブジェクト番号、又はオブジェクト形状、又はオブジェクト原点などの演出オブジェクトに関するメタデータを含むことができる。
【0198】
段階S250で、発光装置500は、演算限界であるか否かを判断できる。例示的な実施例によれば、発光装置500は、演出形状、又はオブジェクト原点に基づいて演算限界を判断でき、演算が不要な部分を省略したまま演算することで、演算速度を向上させることができる。
【0199】
本開示の例示的な実施例によれば、発光装置500は、演出形状及びオブジェクト原点に基づいて自身の座標(即ち、装置座標)が予め定められた限界距離よりも遠い場合、オブジェクト原点と装置座標との間の位置関係の判断を省略し、演算量を低減できる(段階S255)。
【0200】
発光装置500がオブジェクト情報及びマスク情報のみを受信する場合、発光装置500の所定の発光色を固定できる。それにも拘らず、発光装置500は、表現レベルによる加重発光を行えるので、色データを受信しないか、色情報の不在にも拘らず、動的なオブジェクト演出を達成できる。
【0201】
段階S260で、発光装置500は、制御パケットのボディを解読できる。制御パケットのボディは、ヘッダを除くデータの実質的な領域であり、メタデータではなく、データの実体を意味し得る。例えば、制御パケットのボディには色情報を含むことができ、発光装置500は、自身が発光しなければならない色情報を確認できる。
【0202】
段階S270で、発光装置500は、オブジェクト原点に基づいて表現段階に応じた発光を行える。例示的な実施例において、発光装置500は、ボディを解読することによって、基準座標から離れた位置関係によって表現レベルを決定し、演出形状及び表現レベルに相応する色情報を解析でき、該当色に発光できる。また、発光装置500は、オブジェクト情報及びマスク情報に基づいて、演出オブジェクトをマスキングレイヤで選択的に遮ることによって、演出オブジェクトの動的効果を誘発できる。
【0203】
図18は、本開示の例示的な実施例に係る発光装置(図1、500)の照明効果演出方法のフローチャートである。
【0204】
段階S310で、発光装置500は、座席情報を受信し、発光装置の座標を把握できる。例えば、座席情報は、サーバから提供できる。例えば、座席情報を、観客が所持しているスマート装置で直接入力するか、該当座席の位置関係によって公演会場から自動的に提供することもできる。
【0205】
段階S320で、発光装置500は、ライティングマップ、マスキングマップ、色情報を受信して格納できる。段階S310及び段階S320の時間的な前後関係には制約がない。
【0206】
段階S330で、オブジェクト情報、マスク情報、及び色情報を含む制御パケットを受信できる。例えば、制御パケットは、発光制御装置から受信できる。例えば、制御パケットは、マスタ装置、又は送信機を介して受信できる。
【0207】
段階S340で、発光装置500は、オブジェクト情報が指示する部分オブジェクトに、発光装置500自身が位置するか否かを、又は部分オブジェクトの範囲に含まれるか否かを判断できる。発光装置500自身が、指示されたオブジェクト情報に相応する部分オブジェクト範囲に含まれない場合、発光装置500は発光しないことができる(段階S370)。
【0208】
段階S350で、発光装置500自身が、指示されたオブジェクト情報に相応する部分オブジェクトの範囲に含まれる場合、発光装置500は、マスク情報が指示するマスキングレイヤに発光装置500自身が位置するかを、又は指示されたマスキングレイヤの範囲に含まれるか否かを判断できる。発光装置500自身が、指示されたマスク情報に相応するマスキングレイヤに含まれる場合、発光装置500は発光しないことができる(段階S370)。
【0209】
本開示では説明の便宜上、多様な実施例のうちの何れか1つとして発光装置が発光しない場合について記述するが、本開示の技術的思想は、これに限定されない。本開示の例示的な実施例によれば、発光装置500は、部分オブジェクトにのみ含まれる場合、第1色に発光し、前記部分オブジェクト及び前記マスキングレイヤに何れも含まれる場合、第2色に発光できる。例えば、本開示の例示的な実施例によれば、発光装置500が部分オブジェクトに含まれないか、発光装置500が部分オブジェクトに含まれると同時に、マスキングレイヤに二重的に含まれる場合、発光装置500は、予め設定された色(例えば黒色)に発光できる。ここで、予め設定された色は、観客席の背景色に相応できるが、演出場面によって白色など多様な色が予め設定され得ることが理解できるだろう。
【0210】
段階S360で、発光装置500が、マスク情報が指示するマスキングレイヤに含まれない場合、指示された色情報に基づいて発光できる。
【0211】
本開示の例示的な実施例に係る基準座標に基づく演出オブジェクトの照明効果演出方法は、特定の座席に位置している発光装置が発光するか否かが予め定められない特徴がある。発光装置は、自身の発光有無を、制御パケットを受信及びデコードし、基準座標とオブジェクト情報を確認した後、発光装置自身の座標と基準座標との位置関係を判断した後、受信したオブジェクト情報及びマスク情報に基づいて初めて自身の発光有無を確認できる。
【0212】
本開示の例示的な実施例に係る基準座標に基づく演出オブジェクトの照明効果演出方法は、特定の発光装置を別にグループ化するか、グループ情報を格納する必要なく多様な演出形状を有する演出オブジェクトを観客席に表示することによって、より劇的、かつ動的な公演演出が可能である。また、形態や外郭線などが複雑な演出形状を少ないデータ処理量で表示できるので、発光装置500の処理時間によって誘発される演出オブジェクトの表示遅延時間(latency)の短縮を通じて効果的な公演会場の制御が可能である。
【0213】
図19は、本開示の例示的な実施例に係るビットストリーム(Bitstream2)の構造図であり、図20は、本開示の例示的な実施例に係る制御パケット(Packet3a)の構造図である。図19及び図20のビットストリーム構造図又は制御パケット構造図のうち、図8及び図9で開示された構造図と重複する説明は省略される。
【0214】
図19を参照すると、第1制御パケット(Packet3a)は、オブジェクト情報(Obj.Info)、マスク情報(Mask.Info)、回転情報(ROT)、リサイジング情報(RSZ)及び色情報(Color.Info)を含むことができる。同様に、第2制御パケット( Packet4a)は、第2演出オブジェクト(Obj2)に関するものであって、オブジェクト情報(Obj.Info)、マスク情報(Mask.Info)、回転情報(ROT)、リサイジング情報(RSZ)及び色情報(Color.Info)を含むことができる。
【0215】
回転情報(ROT)は、演出オブジェクトを回転させて表現するための情報である。例示的な実施例において、回転情報(ROT)は、線形代数(Linear Algebra)に基づく回転変換演算値を含むことができ、発光装置500は、回転情報(ROT)に基づいて演出オブジェクトを回転できる。例示的な実施例において、回転情報(ROT)は、平面に垂直な方向(即ち、法線方向)を回転軸とする回転以外にも、他の立体的な回転を表現できる。例えば、回転情報(ROT)は、演出オブジェクトのピッチ(pitch)、ロール(roll)、ヨー(yaw)を表現するための多様な数学的演算方法を用いることができ、発光装置500は、演出オブジェクトを前後方向に回転、及び/又は上下方向に回転できる。
【0216】
リサイジング情報(RSZ)は、演出オブジェクトの大きさを変換できる。例示的な実施例において、リサイジング情報(RSZ)は、演出オブジェクトの定められた大きさ(例えば、20X20)を予め定められた特定の比率(即ち、横X縦の比率相異)、又は特定の倍率(即ち、横X縦の比率同一)に変更できる。
【0217】
例示的な実施例において、回転情報(ROT)及びリサイジング情報(RSZ)の前後関係、又は優先関係は定めないようにできる。
【0218】
図20を参照すると、制御パケット(Packet3a)は、オブジェクト情報(Obj.Info)の一環として回転情報(ROT)、及び/又はリサイジング情報(RSZ)を含むことができる。この場合、倍率情報及び回転情報は、0~255の値を有する256種類(1バイト)の表現範囲を有することができる。
【0219】
他の実施例において、制御パケット(Packet3a)は、図8と同様、オブジェクト情報(Obj.Info)とは別の情報として回転情報(ROT)、及び/又はリサイジング情報(RSZ)を含むことができる。本開示では、それぞれ倍率(リサイジング)と回転の値に1バイトを想定したが、これに限定されない。回転情報及びリサイジング情報に、より大きなデータ単位が割り当てられると、より精密な倍率の調節、及び回転の調節が可能になる。
【0220】
回転情報(ROT)、及び/又はリサイジング情報(RSZ)が第3パケット(Packet3a)に含まれても、1バイト単位のデータの総サイズは28であって、回転情報(ROT)、及び/又はリサイジング情報(RSZ)がない時に比べて2ほどしか増えず、より精巧な場面演出が可能である。
【0221】
図21は、例示的な実施例に係る回転情報(ROT)を示す回転マッピングテーブルであり、図22は、例示的な実施例に係る回転された演出オブジェクトに対する場面(SCENE3)である。
【0222】
図21を参照すると、回転情報(ROT)を含む回転マッピングテーブルは256種類(1バイト)の表現範囲を有することができ、データ値ごとに一定の角度だけ異なることを示すことができる。例えば、回転情報(ROT)が10進数「0」を指示する場合、発光装置500は、回転マッピングテーブルをルックアップテーブル(Lookup Table)として利用でき、0に相応する角度、及びそれに相応するサイン(sin)値である0に応じて演出オブジェクトを原本角度として発光させることができる。同様に、回転情報(ROT)が10進数「20」を指示する場合、発光装置500は、第2マッピングテーブルに基づいて10進数「20」に相応する角度「30」及びサイン値「0.5」を確認でき、演出オブジェクトを原本の30度(degree)だけ回転させることができる。
【0223】
回転マッピングテーブルは、1バイト(8ビット)で可能な0~255値を用いて360degを256等分したものではなく、0~239の値を用いて360度(degree)を240等分した結果である。結果として、オブジェクト回転指示値1当りに1.5度(degree)を指示し、これはコサイン(cosine:cos)値に変換され易い。サインとコサインは、互いに90degの位相差を有する値であるので、予め演算された結果値表を1つだけ格納しても相互間の演算に適用でき、格納容量を低減してメモリを節約できる。
【0224】
オブジェクト回転値の加重値1当たり1.5deg程度の分解能を想定する場合、サイン及びコサインの演算された値は、小数第三位の桁まで取り扱っても回転演算には影響が少ない。
【0225】
図22を参照すると、演出オブジェクトの回転の結果である場面3(SCENE3)が示される。
【0226】
演出オブジェクトの回転は、イメージの回転と同じ方式でオブジェクトの座標のそれぞれに角度に合うコサインとサイン値を掛けて達成できるが、発光装置500のプロセッサ530は、大半がFPUやDSPを含まないため、実数の演算速度が高くない。本開示の例示的な実施例は、発光装置500の演算速度の向上のために三角関数を直接演算せず、マッピングテーブルによって予め定められた値の各角度に対応するサインとコサイン演算結果を整数化した結果を用いて演算速度を向上させることができる。
【0227】
図23は、本開示の例示的な実施例に係るリサイジング情報(RSZ)を含むリサイジングマッピングテーブルであり、図24は、例示的な実施例に係るリサイジングされた演出オブジェクトに対する場面(SCENE4)である。
【0228】
図23を参照すると、リサイジング情報(RSZ)を含むリサイジングマッピングテーブルは、256種類(1バイト)の表現範囲を有することができ、データ値ごとに一定の倍率を示すことができる。例えば、リサイジング情報(RSZ)が10進数「127」を指示する場合、発光装置500は、リサイジングマッピングテーブルをルックアップテーブル(Lookup Table)として利用でき、127に相応する倍率である「原本サイズ」に演出オブジェクトを発光できる。同様に、リサイジング情報(RSZ)が10進数「132」を指示する場合、発光装置500は、リサイジングマッピングテーブルに基づいて10進数「132」に相応する倍率「1.5倍」を確認でき、演出オブジェクトを原本サイズの1.5倍だけ大きく発光させることができる。
【0229】
オブジェクト倍率は、float、doubleなどのデータ処理単位を用いることもできるが、パケットのデータ節約のために予め約束されたリサイジングマッピングテーブルを利用できる。
【0230】
図23には、縦横に対する共通倍率を前提とするが、これに限定される必要はない。例えば、縦横の倍率が異なって適用され、横オブジェクト倍率指示値と縦オブジェクト倍率指示値の両方をパケットに含むこともできる。
【0231】
本開示の例示的な実施例において、負数の倍率をリサイジングマッピングテーブルに含むことができる。負数の倍率の場合は上下、又は左右を反転するものと予め定義されることができる。
【0232】
図24を参照すると、第4場面(SCENE4)は、ハート状のオブジェクトであり、大きさがリサイジングされたものであることができる。例示的な実施例において、発光装置500は、リサイジング情報(RSZ)を更に受信でき、リサイジング情報(RSZ)が指示する倍率によって演出オブジェクトを拡張させた結果を演出できる。特に、第4場面(SCENE4)は、演出単位に満ちたハート状を別に発光装置500に制御する必要なく、基準座標及び表現水準を含むオブジェクト情報、及びリサイジング情報(RSZ)だけで多様な演出オブジェクトの表現が可能である。このように本開示による照明効果演出方法は、公演会場での公演演出時にオブジェクトの演出位置や大きさ、回転などを指示して自由度の高い演出を達成できる。
【0233】
図面には示されていないが、演出オブジェクトはイメージだけでなく、文字(letter)、又はフォント(font)が対象であることもできる。イメージ形態の演出オブジェクトは、拡張及び縮小に比較的に自由になり得るが、文字、又はフォントは任意に拡大、又は縮小する場合、大きさが崩れる恐れがあり、言語として認識され難くなり得る。本開示の例示的な実施例によれば、文字は縮小又は拡大される代わりに、文字の一定の大きさ、倍率、比率によって予め定められた演出オブジェクトの形態を設けることができ、設けられた演出オブジェクトは、発光装置(図1、500)に予め格納できる。
【0234】
本開示による照明効果演出方法は、基準座標に基づいて演出オブジェクトを表現するので、複数の演出オブジェクトを重ねて表現可能であり、レイヤー効果を誘発できる。また、本開示による照明効果演出方法は、公演会場での公演演出時に発光装置を個別に制御することに比べて効率的に周波数帯域を利用でき、制御パケットを含む制御信号を処理するのにかかる遅延時間を短縮できる。更に、本開示による照明効果演出方法は、複数の発光装置のそれぞれを個別に制御するのとは異なり、無線で伝送される制御信号の大きさを低減させることができるため、速い応答速度を確保でき、これにより従来の技術よりも多数の発光装置をリアルタイムで同時に制御できる。
【0235】
本開示の実施例と関連して説明された方法又はアルゴリズムの段階は、ハードウェアで直接実現するか、ハードウェアによって実行されるソフトウェアモジュールで実現するか、又はそれらの結合によって実現できる。ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ハードディスク、着脱型ディスク、CD-ROM、又は本開示が属する技術分野において周知となっている任意の形態のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に常に存在することもできる。
【0236】
本開示の多様な実施例は、機器(machine)により読み取れる格納媒体(storage medium)(例えば、メモリ)に格納された1つ以上のインストラクションを含むソフトウェアとして実現できる。例えば、機器のプロセッサ(例えば、プロセッサ230、530)は、格納媒体から格納された1つ以上のインストラクションのうちの少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行できる。これは、機器が前記呼び出された少なくとも1つのインストラクションによって少なくとも1つの機能を行うように運用されることを可能にする。前記1つ以上のインストラクションは、コンパイラにより生成されたコード又はインタプリタにより実行可能なコードを含むことができる。機器で読み取れる格納媒体は、非一時的(non-transitory)な格納媒体の形態で提供できる。ここで、「非一時的な格納媒体」は、実際に存在する(tangible)装置であり、信号(signal)(例えば、電磁波)を含まないことを意味するだけであって、この用語は、データが格納媒体に半永久的に格納される場合と臨時的に格納される場合とを区分しない。例えば、「非一時的な格納媒体」は、データが臨時的に格納されるバッファを含むことができる。
【0237】
例示的な実施例によれば、本開示に開示された多様な実施例に係る方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供できる。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者及び購入者間で取り引きされることができる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取れる格納媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態に配布されるか、又はアプリケーションストア(例えば、プレイストア(登録商標))を介して、又は2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)間で直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)できる。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品(例えば、ダウンローダブルアプリ(downloadable app))の少なくとも一部は、製造会社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリといった機器で読み取れる格納媒体に少なくとも一時格納されるか、臨時的に生成できる。
【0238】
以上、添付の図面を参照して本開示の実施例を説明したが、本開示が属する技術分野における通常の技術者は、本開示がその技術的思想や必須な特徴を変更することなく、他の具体的な形態に実施され得るということが理解できるはずである。従って、以上で述べた実施例は、あらゆる面で例示的なものであり、制限的ではないものとして理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24