(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンター
(51)【国際特許分類】
B41J 11/02 20060101AFI20240508BHJP
B41J 13/08 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
B41J11/02
B41J13/08
(21)【出願番号】P 2022572388
(86)(22)【出願日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 KR2021014178
(87)【国際公開番号】W WO2023286920
(87)【国際公開日】2023-01-19
【審査請求日】2022-11-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0091606
(32)【優先日】2021-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522456394
【氏名又は名称】ディリー カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、グンス
【審査官】宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-0566108(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2000-0009255(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0018337(KR,A)
【文献】特開2000-351477(JP,A)
【文献】米国特許第6619795(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 11/02
B41J 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターは
、
底面
に設置されるフレーム110と、
前記フレーム110の上部に
設置され、駆動モータの駆動で回転する
、お互いに離隔された一対の移送用ローラー
と、
前記一対の移送用ローラーに巻回され
て投入される出力媒体10を移送させ
る移送用メッシュベルト120と、
前記移送用メッシュベルト120下部に設置されることによって前記移送用ローラーの間に位置されて制御部の制御によって駆動する真空発生部の駆動によって移送される出力媒体を真空吸着させることができるように具備される真空吸着部125と
、
前記移送用メッシュベルト120上
側に離隔設置され
るヘッド用レールバー130と、
前記ヘッド用レールバー130に設置されて制御部10のディスプレイ部を通じて入力された情報に対応されるように前記ヘッド用レールバー130に沿って直線往復しながら出力媒体表面に印刷可能に具備されるヘッド部140と、
前記
ヘッド用レールバー130の投入部側に昇、下降可能に設置され
るセッティング部材150と、
前記フレーム110上面に昇、下降可能に設置されることによって前記セッティング部材150前方に位置されてフットスイッチを押すことで、制御部の制御に対応されるように作動することによる出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて前記真空吸着部125の上部に出力媒体が進入する前に出力媒体が安定に投入されることができるように具備される投入用加圧手段160と、
前記フレーム110上面に昇、下降可能に設置されることによって前記セッティング部材150後方に位置されて前記ヘッド部140によって表面に印刷されながら移送中の出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて出力媒体を平坦化させて前記出力媒体表面に印刷が安定的になされるように具備される平坦用加圧手段170と、
前記フレーム110上面に昇、下降可能に設置されることによって排出部に位置されて前記出力媒体の表面に印刷が完了しながら前記真空吸着部125を通過した以後排出が完了するまで出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて安定に排出されるように具備される排出用加圧手段180と、を含む
、
前記セッティング部材150は、前記フレーム110上側にて投入部の両側に固定設置される一対のセッティング用ハウジング151と、前記一対のセッティング用ハウジング151に両端部が設置されるセッティング用バー152と、前記一対のセッティング用ハウジング151にそれぞれ固定設置される一対のセッティング用シリンダー153を含む、前記一対のセッティング用ハウジングの各上端には凹字形状の、第1、第2溝151aが形成され、上面はヒンジ部を通じて覆い部によってそれぞれ開閉可能に具備され、前記一対のセッティング用ハウジング151の前記第1、第2溝151aに前記セッティング用バー152の一端と他端がそれぞれ挿入されるが、前記セッティング用バー152の一端は前記第1溝の両内側面を収容して係止されるように位置決定用溝152aが形成されたセッティング用固定片152bが具備され、前記セッティング用バー152の他端はハイブリッドインクジェットプリンターを長期間使用時に発生される熱によって伸びることに該当するように前記第2溝を通じて移動可能になるように平たい断面で形成された移動片152cが揃って具備され、前記一対のセッティング用シリンダー153は、前記一対のセッティング用ハウジング151にそれぞれ固定設置されることによって前記セッティング用バー152のセッティング用固定片152bと移動片152c下部にそれぞれ位置されて制御部の制御によって駆動して前記セッティング用バー152を昇、下降させることができるようにセッティング用ピストン153aをそれぞれ取り揃えて構成されたことを特徴とする連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンター。
【請求項2】
前記セッティング部材150と平坦用加圧手段
170との間に位
置され
て、投入される出力媒体を加圧することによる前記出力媒体がいつも緊張状態を維
持できるように投入用テンションローラ200がさらに具備されたことを特徴とする請求項1に記載の連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンター。
【請求項3】
前
記排出用加圧手段180
の一側
に位置され
て、排出される出力媒体を加圧することによる前記出力媒体がいつも緊張状態を維持
できるように排出用テンションローラ210がさらに具備されたことを特徴とする請求項1に記載の連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターに関するものであり、より詳細には、出力媒体を入力部に入力させて出力部側に移動排出させる中にプリントがなされ、前記入力部と出力部に出力媒体の厚さに対応されるように出力媒体の表面を加圧させることができるように構成することで、連続出力が可能になって、出力媒体を安定的に移動させることができてプリントの不良を最小化することができるようにした連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近になってプリンターの発達で従来の一般的な出力媒体である紙または薄いプラスチックペーパーだけでなく、木板、ガラス板、石板等々多様な出力媒体に対しても出力が可能になった。
【0003】
このような技術的進歩はプリンターまたはプリンターにUVインクを使用することでなされた。UVインクは出力媒体に振り撒かれた後、紫外線を照射してくれるだけで固着される性質があるため、対象になる出力媒体を選り分けない。
【0004】
特に、従来のフレキシブルな紙ではない硬い板状の出力媒体に対する出力により関心が高くなった。
【0005】
その理由は、既存に屋外看板、インテリアー内外装材などはシルクスクリーンなどの方法で実写出力に寄り掛かったので工程が複雑で時間と費用がたくさん所用されるのみならず、出力された状態に対しても満足度が下がったからである。
【0006】
したがって、出力媒体が多様になることによってその出力媒体の厚さも多様になった。
【0007】
これに、板状の出力媒体に印刷をするためにフラットタイプのプロッタが開発されたことがある。
【0008】
しかし、前記のようなフラットタイプのプロッタでは媒体を固定させるため、真空吸着方式を使用するが、前記のような真空吸着のための吸着プレートによって吸着力を受けながら出力媒体を移送することは前記吸着プレートと出力媒体との間に摩擦力が存在するようになるので望ましくない。
【0009】
仮に、出力媒体を移送する度に真空吸着を解除させ、移送後に再び真空吸着を開始する方式にしたら、不便さはもちろん出力に必要となる時間も増えるようになる。
【0010】
したがって、吸着プレート上に出力媒体を固定させ、ヘッドが水平面上で平面運動をしながら前記出力媒体に所望のイメージを出力しなければならないが、このような方法はヘッドを作動させるための構造が複雑になって、ヘッド部が行き過ぎるほどに大きくなる短所があり、プリンターの製作単価も上がるようになる。
【0011】
それで、直線往復運動のみをするヘッド部を有するプリンターに好適であるように前記吸着プレート上で出力媒体を移送することができる手段を有するプリンターの技術開発が要求される。
【0012】
このような点を勘案して大韓民国特許出願番号10-2005-0013291号(大韓民国特許番号10-0566108号)にフラットベッドプリンターが提案されたことがある。
【0013】
詳しく見れば従来の一般なフラットベッドプリンターは、内部に連通路を有して上面には空気吸入口を有するベッドと、前記ベッドと一体で固定されてベッドを支持するフレームと、前記フレームと一体で固定されたローラーブラケットに固定されて前記ベッドの前方または後方に設置される駆動ローラー及び従動ローラーと、前記駆動ローラーにトルクを付与する駆動手段と、前記移送ローラーにかかられて回転し、下部面が前記ベッドの上を通り過ぎて、通気性がある組織で形成された移送ベルトと、前記連通路に連結されてベッド内部から空気を吸入する空気吸入器及び前記ベッド上でヘッドが横長方向に水平運動するように案内し、上下で高さ調節が可能なヘッドバーを含み、前記ベッドは複数の空気吸入口が形成された上板及び上部が開放された箱型として、一側には連通路が形成され、一端が開放された通路が形成されるように複数の隔壁が形成され、前記隔壁の開放された通路には開閉バルブがそれぞれ設置され、前記開閉バルブは前記連通路と連通されるように形成されたハウジングを含んで構成される。
【0014】
しかし、このように構成された従来の一般なフラットベッドプリンターは、前記した構成らによって、真空吸着が可能なベッド上に多孔性移送ベルトを設置することで、出力媒体が吸着された状態で移送が可能になって、ヘッド部が固定された形態のフラットベッドプリンターで出力媒体を移送させなければならない場合、真空吸着状態を解除して出力媒体を移送する煩わしい点を解決することはあるが、プッシングローラが出力媒体の厚さに対応されるように加圧するように構成されていなくて出力媒体を安定的に移動させることができることにより、出力媒体にプリンティング時不良が発生されることがある短所がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
これに、本発明は上述した問題点を解消するために案出されたものであり、出力媒体を入力部に入力させて出力部側に移動排出する中にプリントがなされて、前記入力部と出力部に出力媒体の厚さに対応されるように出力媒体の表面を加圧させることができるように構成することで、連続出力が可能で生産性を向上させることができるし、出力媒体を安定的に移動させることができてプリントの不良を最小化することができるようにした連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターを提供することにその目的がある。
【0017】
本発明の他の目的らは技術が進行されながら明確になるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前述した目的を達成するための本発明の連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターは、出力媒体に印刷が進行中に他の出力媒体をあらかじめセッティングさせることによって、印刷中の出力媒体の印刷が完了すれば、同時にセッティングされた出力媒体を連続的に自動印刷が可能になるように底面に水平されるように設置可能になるように具備されるフレームと、前記フレームの上部に駆動モータの駆動で回転するお互いに離隔された一対の移送用ローラーに巻回されて表面に印刷させるために投入される出力媒体を移送させるために具備される移送用メッシュベルトと、前記移送用メッシュベルト下部に設置されることによって前記移送用ローラーの間に位置されて制御部の制御によって駆動する真空発生部の駆動によって移送される出力媒体を真空吸着させることができるように具備される真空吸着部と、前記フレームの前、後端に一端と他端が固定設置されることによって前記移送用メッシュベルト上面に縦方向に離隔設置されることによる出力媒体の投入部と排出部に区画可能に具備されるヘッド用レールバーと、前記ヘッド用レールバーに設置されて制御部のディスプレイ部を通じて入力された情報に対応されるように前記ヘッド用レールバーに沿って直線往復しながら出力媒体表面に印刷可能に具備されるヘッド部と、前記フレーム上面に昇、下降可能に設置されることによって投入部に位置されて投入される出力媒体の一端を一定にセッティングさせながら熱によって伸びることに対応可能になるように具備されるセッティング部材と、前記フレーム上面に昇、下降可能に設置されることによって前記セッティング部材前方に位置されてフットスイッチを押すことで制御部の制御に対応されるように作動することによる出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて前記真空吸着部の上部に出力媒体が進入する前に出力媒体が安定に投入されることができるように具備される投入用加圧手段と、前記フレーム上面に昇、下降可能に設置されることによって前記セッティング部材後方に位置されて前記ヘッド部によって表面に印刷しながら移送中の出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて出力媒体を平坦化させて前記出力媒体表面に印刷が安定的になされるように具備される平坦用加圧手段と、前記フレーム上面に昇、下降可能に設置されることによって排出部に位置されて前記出力媒体の表面に印刷が完了されながら前記真空吸着部を通過した以後排出が完了するまで出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて安定に排出されるように具備される排出用加圧手段と、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、前記したセッティング部材と平坦用加圧手段との間に位置されるように一端と他端は前記フレーム上面両側に設置された投入用作動シリンダーに連結されて前記投入用作動シリンダーが駆動することに対応されるように昇、下降されて投入される出力媒体を加圧することによる前記出力媒体がいつも緊張状態を維持しながら投入されて印刷時不良を最小化させることができるように投入用テンションローラがさらに具備されたことを特徴とする。
【0020】
そして、前記した投入部に具備された排出用加圧手段一側に位置されるように一端と他端は前記フレーム上面両側に設置された排出用作動シリンダーに連結されて前記排出用作動シリンダーが駆動することに対応されるように昇、下降されて排出される出力媒体を加圧することによる前記出力媒体がいつも緊張状態を維持しながら排出されるように排出用テンションローラがさらに具備されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
前記したように本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターによれば、セッティング部材に出力媒体をセッティングさせた後、フットスイッチを押すことによって制御部の制御に対応されるように出力媒体を入力部に入力させて出力部側に移動排出する中にプリントがなされて連続出力が可能で生産性を向上させることができる効果と共に移送用メッシュベルト上面に設置された投入用加圧手段と平坦用加圧手段、そして、排出用加圧手段によって出力媒体の厚さに対応されるように出力媒体の表面を加圧と平坦化させることができて、出力媒体を安定的に移動させて出力媒体プリントによる不良率を低めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターを示した斜視図である。
【
図2】
図2は本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターを示した平面図である。
【
図3】
図3は本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターを示した側面図である。
【
図4】
図4は本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターを示した側断面図である。
【
図7】
図7は本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターの投入用加圧手段において動力伝達部分を示した図面である。
【
図8】
図8は本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターの投入用加圧手段において投入用加圧ローラー部を示した斜視図である。
【
図10】
図10は本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターの平坦用加圧手段において動力伝達部分を示した図面である。
【
図11】
図11は本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターの投入用加圧手段において平坦用加圧ローラー部を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では、本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターの一実施例を挙げて詳細に説明する。
【0024】
まず、図面らのうちで、同一な構成要素または部品らはできるだけ同一な参照符号を示していることに留意しなければならない。本発明を説明するにおいて、関連される公知機能、あるいは、構成に対する具体的な説明は発明の要旨を曖昧ではないようにするために略する。
【0025】
図示されたように本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンター100は、出力媒体10に印刷が進行中に他の出力媒体をあらかじめセッティングさせることによって印刷中の出力媒体の印刷が完了すれば、同時にセッティングされた出力媒体を連続的に自動印刷が可能になるように底面に水平されるように設置可能になるように具備されるフレーム110と、前記フレーム110の上部に駆動モータ(図示せず)の駆動で回転するお互いに離隔された一対の移送用ローラーに巻回されて表面に印刷させるために投入される出力媒体10を移送させるために具備される移送用メッシュベルト120と、前記移送用メッシュベルト120下部に設置されることによって前記移送用ローラーの間に位置されて制御部の制御によって駆動する真空発生部(図示せず)の駆動によって移送される出力媒体を真空吸着させることができるように具備される真空吸着部125と、前記フレーム110の前、後端に一端と他端が固定設置されることによって前記移送用メッシュベルト120上面縦方向に離隔設置されることによる出力媒体の投入部と排出部に区画可能に具備されるヘッド用レールバー130と、前記ヘッド用レールバー130に設置されて制御部10のディスプレイ部を通じて入力された情報に対応されるように前記ヘッド用レールバー130に沿って直線往復しながら出力媒体表面に印刷可能に具備されるヘッド部140と、前記フレーム110上面に昇、下降可能に設置されることによって投入部に位置されて投入される出力媒体の一端を一定にセッティングさせながら熱によって伸びることに対応可能になるように具備されるセッティング部材150と、前記フレーム110上面に昇、下降可能に設置されることによって前記セッティング部材150前方に位置されてフットスイッチ(図示せず)を押すことで制御部の制御に対応されるように作動することによる出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて前記真空吸着部125の上部に出力媒体が進入する前に出力媒体が安定に投入されることができるように具備される投入用加圧手段160と、前記フレーム110上面に昇、下降可能に設置されることによって前記セッティング部材150後方に位置されて前記ヘッド部140によって表面に印刷しながら移送中の出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて出力媒体を平坦化させて前記出力媒体表面に印刷が安定的になされるように具備される平坦用加圧手段170と、前記フレーム110上面に昇、下降可能に設置されることによって排出部に位置されて前記出力媒体の表面に印刷が完了しながら前記真空吸着部125を通過した以後排出が完了するまで出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて安定に排出されるように具備される排出用加圧手段180と、を含んでなされる。
【0026】
また、前記したハイブリッドインクジェットプリンターの投入部と排出部は、左、右側に2枚の出力媒体を同時に投入及び投入された出力媒体表面に同時に印刷した後排出させることができるように構成される。
【0027】
また、前記したセッティング部材150と平坦用加圧手段160との間に位置されるように一端と他端は前記フレーム110上面両側に設置された投入用作動シリンダーに連結されて前記投入用作動シリンダーが駆動することに対応されるように昇、下降されて投入される出力媒体を加圧することによる前記出力媒体がいつも緊張状態を維持しながら投入されて印刷時不良を最小化させることができるように投入用テンションローラ200がさらに具備される。
【0028】
そして、前記した投入部に具備された排出用加圧手段180一側に位置されるように一端と他端は、前記フレーム110上面両側に設置された排出用作動シリンダーに連結されて前記排出用作動シリンダーが駆動することに対応されるように昇、下降されて排出される出力媒体を加圧することによる前記出力媒体がいつも緊張状態を維持しながら排出されるように排出用テンションローラ210がさらに具備される。
【0029】
一方、前記した本発明の構成に含まれたフレーム110と、移送用メッシュベルト120と、真空吸着部125と、ヘッド用レールバー130と、ヘッド部140は公知のものであって詳細な説明は略することにして、以下には前記したセッティング部材150と、投入用加圧手段160と、平坦用加圧手段170、そして、排出用加圧手段180に対して添付された
図1乃至
図11を参照してより詳細に説明すれば次のようである。
【0030】
先ず、前記した本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターのセッティング部材150は、前記フレーム110上面に昇、下降可能に設置されることによって投入部に位置されて投入される出力媒体の一端を一定にセッティングさせながら熱によって伸びることに対応可能になるように具備される。
【0031】
すなわち、前記したセッティング部材150は前記フレーム110上面両側に固定設置されるが、各一面には凹字形状の溝151aが形成され、上面ヒンジ部を通じて覆い部によってそれぞれ開閉可能に具備されるセッティング用ハウジング153と、前記セッティング用ハウジング153の溝151aに一端と他端がそれぞれ挿入されるが、一端の両側面は前記溝151aの両内側面を収容して係止されるように位置決定用溝152aが形成されたセッティング用固定片152bが揃って、他端はハイブリッドインクジェットプリンターを長期間使用時発生される熱によって伸びることに該当するように前記溝151aを通じて移動可能になるように平たい断面に形成された移動片152cが揃って具備されるセッティング用バー152と、前記セッティング用ハウジング151にそれぞれ固定設置されることによって前記セッティング用バー152のセッティング用固定片152bと移動片152c下部にそれぞれ位置されて制御部の制御によって駆動して前記セッティング用バー152を昇、下降させることができるようにセッティング用ピストン153aをそれぞれ取り揃えて具備されるセッティング用シリンダー153で構成される。
【0032】
前記した投入用加圧手段160は、前記フレーム110上面両側に設置された投入用固定片に一端と他端が昇、下降可能に設置されることによって前記セッティング部材150前方に位置されて制御部の制御に対応されるように作動することによる出力媒体の上面を厚さが薄いか、または厚い出力媒体に対応されるように加圧力を異にして加圧可能にさせて出力媒体が前記真空吸着部125の上部に進入する前に安定に投入されることができるように具備される。
【0033】
すなわち、前記した投入用加圧手段160は前記フレーム110上面両側に固定設置された投入用固定片161各一面に一端と他端が一対のLMガイド162を媒介で連結されて上、下方向に移動可能に具備される投入用移動片163と、前記投入用移動片163の各一面に一端と他端が固定されて具備される投入用設置フレーム164と、前記投入用設置フレーム164一面に固定設置されて制御部の制御に対応されるように駆動可能に減速機165aを取り揃えて具備される投入用駆動モータ165と、前記減速機165aに一端が連結されるが、他端には動力伝達のために投入用駆動ギア部166aが形成されて具備される投入用駆動軸166と、前記投入用駆動軸166の投入用駆動ギア部166aに一端がギアの噛み合わせがなされ、他端は前記投入用移動片163を貫通して回転可能に設置されるが、末端部投入用従動ギア部167aが形成されて具備される投入用従動軸167と、前記投入用固定片161の各一面に固定設置されて前記投入用従動軸167の投入用従動ギア部167aとギアの噛み合わせがなされて前記投入用駆動モータ165が駆動することに対応されるように前記投入用移動片163が昇、下降可能になるように具備される投入用ラックギア部168と、前記投入用設置フレーム164の一面に一定間隔で一端が固定されるが、他端は前記投入用移動片163が下降することに対応されるように投入された出力媒体の上面を加圧可能になるように具備される投入用加圧ローラー部169で構成される。
【0034】
ここで、前記した投入用加圧ローラー部169は、投入用設置フレーム164の一面に複数個のボルト及びナットを媒介に固定される投入用加圧ローラー固定片1691aが形成され、前記投入用加圧ローラー固定片1691aの両端から一方向及び下方向にそれぞれ折曲連結される投入用加圧ローラー折曲片1691bで構成された投入用加圧ローラー設置部材1691と、前記投入用加圧ローラー設置部材1691の下向き折曲された部分に回動用ピンを媒介で中間部が回動可能に連結されるが、内側面には上方向に折曲された投入用作動片1692aが形成されて具備される投入用加圧ローラー回動部材1692と、前記投入用加圧ローラー回動部材1692の一端に回転可能に設置されて前記投入用移動片163が下降することに対応されるように投入された出力媒体の上面を加圧可能になるように具備される投入用加圧ローラー1693と、前記投入用加圧ローラー回動部材1692の他端に設置された投入用第1係止用バー1694に一端が係止固定され、他端は前記投入用加圧ローラー設置部材1691の一方向切曲部に固定された投入用第2係止用バー1695に係止固定されて前記投入用加圧ローラー回動部材1692の他端をいつも引張させることができるように具備される投入用引張スプリング1696と、前記投入用加圧ローラー設置部材1691の一方向折曲部内側面に固定設置されて前記投入用加圧ローラー回動部材1692の一端が上方向に回動することに対応されるように前記投入用作動片1692aが近接することによって作動し、作動信号を制御部側に印加することによる前記投入用加圧ローラー1693の最初加圧力をセッティングさせるために具備される投入用センサー部1697で構成される。
【0035】
すなわち、投入部に投入される出力媒体の厚さに対応されるように前記制御部が前記投入用駆動モータの駆動時間を制御することによって厚さが厚い出力媒体は、前記投入用加圧ローラーがさらに加圧させるようにして、厚さが薄い出力媒体は不十分に加圧させるようにして出力媒体の厚さに対応されるように出力媒体を安定的に投入させることができるように構成される。
【0036】
前記した平坦用加圧手段170は、前記フレーム110上面両側に設置された印刷用固定片に一端と他端が昇、下降可能に設置されることによって前記セッティング部材150後方に位置されて前記ヘッド部140によって表面に印刷されながら移送中である出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて出力媒体を平坦化させて前記出力媒体表面に印刷が安定的になされるように具備される。
【0037】
前記した平坦用加圧手段170は前記フレーム110上面両側に固定設置された印刷用固定片171各一面に一端と他端が一対のLMガイド172を媒介で連結されて上、下方向に移動可能に具備される平坦用移動片173と、前記平坦用移動片173の各一面に一端と他端が固定されて具備される投入用設置フレーム174と、前記平坦用設置フレーム174一面に固定設置されて制御部の制御に対応されるように駆動可能に平坦用減速機175aを取り揃えて具備される平坦用駆動モータ175と、前記平坦用減速機175aに一端が連結されるが、他端には動力伝達のために平坦用駆動ギア部176aが形成されて具備される平坦用駆動軸176と、前記平坦用駆動軸176の平坦用駆動ギア部176aに一端がギアの噛み合わせがなされ、他端は前記平坦用移動片173に貫通して回転可能に設置されるが、末端部平坦用従動ギア部177aが形成されて具備される平坦用従動軸177と、前記平坦用固定片171の各一面に固定設置されて前記平坦用従動軸177の平坦用従動ギア部177aとギアの噛み合わせがなされて前記平坦用駆動モータ175が駆動することに対応されるように前記平坦用移動片173が昇、下降可能になるように具備される平坦用ラックギア部178と、前記平坦用設置フレーム174の一面に一定間隔で一端が固定されるが、他端は前記平坦用移動片173が下降することに対応されるように投入された出力媒体の上面を加圧可能になるように具備される平坦用加圧ローラー部179で構成される。
【0038】
ここで、前記した平坦用加圧ローラー部179は平坦用設置フレーム174の一面に複数個のボルト及びナットを媒介に固定される平坦用加圧ローラー固定片1791aが形成され、前記平坦用加圧ローラー固定片の両端から一方向に折曲連結される平坦用加圧ローラー折曲片1791bで構成された平坦用加圧ローラー設置部材1791と、前記平坦用加圧ローラー設置部材1791の平坦用加圧ローラー折曲片1791bに回動用バー1792を媒介で中間部が回動可能に連結されるが、内側面には上方向に折曲された平坦用作動片1793aが形成されて具備される平坦用加圧ローラー回動部材1793と、前記平坦用加圧ローラー回動部材1793の一端に回転可能に設置されて前記平坦用移動片が下降することに対応されるように投入された出力媒体の上面を加圧しながら平坦化させることができるように前記投入用加圧ローラー1693の幅よりさらに大幅に具備される平坦用加圧ローラー1794と、前記平坦用加圧ローラー回動部材1793の他端に設置された回動係止用バー1795両端に各一端が係止固定され、他端は前記平坦用加圧ローラー設置部材1791の平坦用加圧ローラー折曲片1791bに固定された固定係止用バー1796両端にそれぞれ係止固定されて前記平坦用加圧ローラー回動部材1793の他端をいつも引張させることができるように具備される一対の平坦用引張スプリング1797と、前記平坦用加圧ローラー設置部材1791の平坦用加圧ローラー折曲片1791b内側面に固定設置されて前記平坦用加圧ローラー回動部材1793の一端が上方向に回動することに対応されるように前記平坦用作動片1793aが近接することによって作動し、作動信号を制御部側に印加することによる前記平坦用加圧ローラー1794の最初加圧力をセッティングさせるために具備される投入用センサー部1798で構成される。
【0039】
前記した排出用加圧手段180は、前記フレーム110上面両側に設置された排出用固定片に一端と他端が昇、下降可能に設置されることによって排出部に位置されて前記出力媒体の表面に印刷が完了されながら前記真空吸着部125を通過した以後排出が完了するまで出力媒体の上面を厚さに対応されるように加圧させて安定に排出されるように具備されることで、これは前記した投入用加圧手段160と同一な構成で詳細な説明は略することにする。
【0040】
このようになされた本発明による連続出力が可能なハイブリッドインクジェットプリンターで厚さ0.2mm厚さの出力媒体をプリントさせようとする場合、添付された
図1乃至
図11に示されたように先ず、制御部のディスプレイ部を通じて印刷させようとする内容と出力媒体の厚さを入力させる。
【0041】
以後、前記出力媒体の一端を投入部側に投入させてセッティング部材150のセッティング用バー152前面に接触させてセッティングさせる。
【0042】
前記のように出力媒体がセッティング部材150のセッティング用バー152にセッティングされれば、フットスイッチを足で押すことにさせる。
【0043】
前記フットスイッチが押されることによって、制御部の制御によって投入用加圧手段160の投入用駆動モータ165が駆動するようになる。
【0044】
前記投入用駆動モータ165の駆動で投入用移動片163が下向き移動することによって投入用設置フレーム164の前面に一定間隔で設置された投入用加圧ローラー部169の投入用加圧ローラー1693が出力媒体の上面に位置するようになる。
【0045】
この時、投入用加圧ローラー1693が出力媒体の上面に位置する中に投入用センサー部1697が投入用作動片1692aを感知するようになれば、これを制御部側に印加することによって、前記制御部の制御によって投入用駆動モータ165が停止するようになる。
【0046】
この時、前記投入用駆動モータ165の停止は出力媒体が投入されない状態として、前記投入用駆動モータ165が停止されると、制御部は予め入力された出力媒体の厚さに対応されるように投入用駆動モータ165を数秒間駆動させる。
【0047】
それによって、前記投入用加圧ローラー1693が出力媒体の上面を加圧させるようになる。
【0048】
前記のように投入用加圧ローラー1693が出力媒体の上面を加圧するようになれば、制御部の制御によってセッティング部材150のセッティング用バー152は上昇するようになる。
【0049】
前記セッティング部材150のセッティング用バー152が上昇されれば、制御部の制御によって駆動モータが駆動することに対応されるように移送用メッシュベルト120が移動するようになって、これにより出力媒体がヘッド用レールバー130下部側に移送される。
【0050】
前記出力媒体がヘッド用レールバー130下部側に移送されれば、制御部の制御によって平坦用加圧手段170の平坦用駆動モータ175が駆動するようになる。
【0051】
前記平坦用駆動モータ175の駆動で前記した投入用加圧手段160の作動手順と同一な手順で移送された出力媒体の表面を平坦用加圧ローラー部179の平坦用加圧ローラー1794が加圧させるようになる。
【0052】
それによって出力媒体は平坦化されながら排出部側に移送され、排出部側に移送される中に制御部の制御によってヘッド部140が前記ヘッド用レールバー130に沿って直線往復運動しながら出力媒体の表面にプリントを行うようになる。
【0053】
前記のように排出部側に出力媒体が移送されれば、制御部によって排出用加圧手段180が前記した投入用加圧手段160の作動手順と同一な手順に移送された出力媒体の表面を加圧させるようになる。
【0054】
それによって、出力媒体は安定的に移送されながら表面にプリント完了される。
【0055】
このように前記した移送用メッシュベルト上面に設置された投入用加圧手段と平坦用加圧手段、そして、排出用加圧手段によって出力媒体を安定的に移動させる中にプリントがなされるようになるので、プリントによる不良率を低めることができる。
【0056】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者なら本発明の本質的な特性から脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。よって、本発明に開示された実施例らは本発明の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下の請求範囲によって解釈されなければならないし、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれることで解釈されなければならないであろう。