IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ポリマー テクノロジーズ ワールドワイド,インク.の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】シルト細粒土壌のための混合装置
(51)【国際特許分類】
   E02D 3/12 20060101AFI20240508BHJP
   B01F 25/20 20220101ALI20240508BHJP
【FI】
E02D3/12 102
B01F25/20
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022578941
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(86)【国際出願番号】 US2019063176
(87)【国際公開番号】W WO2021107921
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-11-24
(73)【特許権者】
【識別番号】522354931
【氏名又は名称】ポリマー テクノロジーズ ワールドワイド,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドミンゲス,ヤミル
【審査官】高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】特開昭57-119015(JP,A)
【文献】特開2014-190154(JP,A)
【文献】特開平11-303597(JP,A)
【文献】特開2016-098481(JP,A)
【文献】特開2018-123555(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 3/12
B01F 25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの材料を地下で混合するための装置であって、前記装置は、
a.前記少なくとも2つの材料の容器と流体連通している少なくとも2つのホースであって、前記少なくとも2つのホースは各々、地盤に挿入可能な遠位端を含む、少なくとも2つのホースと、
b.前記遠位端に位置するミキサーであって、前記ミキサーは、前記少なくとも2つのホースを受け取るための少なくとも2つの孔を有し、前記ミキサーはさらに、混合槽において混合を容易にするために、前記少なくとも2つのホースを通って前記少なくとも2つの孔に入る前記少なくとも2つの材料を受け取るように前記少なくとも2つの孔と流体連通し、かつ直接伝達している前記混合槽を画定し、前記少なくとも2つの孔は、前記ミキサーの頂部に位置し、前記ミキサーは、前記少なくとも2つのホースを同心円状の配置でそこに差し込むためにその曲面の周囲に穴をさらに含み、前記ミキサーは、前記ミキサーの外周に設けられた、前記ミキサーを同心円状のチューブに嵌合させるための位置決め用突出部を含み、前記ミキサーは、少なくとも1つの出口を含む、ミキサーと、
c.前記ミキサーの前記少なくとも1つの出口に嵌合されるよう構成されるベースであって、前記ベースは前記ミキサーをしっかりと受け取るための開口部を有し、前記開口部は、半円錐形である第1の開口部分を有し、前記少なくとも1つの出口は、半円錐形を画定する、内側に突出する第1の部分を有し、前記少なくとも1つの出口の前記第1の部分は、前記第1の開口部分に受けられる、ベース
を含むことを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記ベースの前記開口部の第2の開口部分は、前記ミキサーの前記少なくとも1つの出口の第2の部分を受け取るネジ付き開口部であり、前記少なくとも1つの出口の前記第2の部分の外表面には、前記第2の開口部分に設けられたものと相補的なネジ状の構造が設けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ベースの前記開口部は、前記ミキサーの前記少なくとも1つの出口に設けられた突出部を受け取るための腔が設けられ、前記腔および前記突出部は、前記開口部への前記少なくとも1つの出口のスナップフィットを容易にするために相補的な構成を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
拡張アセンブリであって、前記拡張アセンブリは少なくとも1つの拡張セグメントを含み、前記拡張セグメントのうちの1つは、前記ミキサーの作用上面に設けられた、前記少なくとも2つの孔に相補的な突出部を有する、拡張アセンブリをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記拡張セグメントのうちの1つは、ハンドルを含み、前記ハンドルは、前記ミキサーを前記ベースに嵌合させるための、前記拡張アセンブリへの手動駆動を行うことを容易にする、請求項に記載の装置。
【請求項6】
前記突出部および前記少なくとも2つの孔は、四角形の輪郭を有する、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記拡張セグメントは、互いにスナップフィットするように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも2つのホースは、クイックコネクターを使用するか、またはネジで取り付けることで、前記少なくとも2つの孔を介して前記ミキサーに取り付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
トップブッシングおよびボトムブッシングであって、前記トップブッシングおよび前記ボトムブッシングの各々は、前記少なくとも2つのホースを通して前記少なくとも2つのホースが地下を進む際に誘導されるように適合される少なくとも1つの通路を有する、トップブッシングおよびボトムブッシングを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記2つの孔の数が、前記少なくとも2つのホースの数に一致する、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
少なくとも2つの材料を地下で混合するための装置であって、前記装置は、
a.前記少なくとも2つの材料の容器と流体連通している少なくとも2つのホースであって、前記少なくとも2つのホースは各々、地盤に挿入される遠位端を含む、少なくとも2つのホースと、
b.前記遠位端に位置するミキサーであって、前記ミキサーは、前記少なくとも2つのホースを受け取るための少なくとも2つの孔を有し、前記ミキサーはさらに、混合槽において混合を容易にするために、前記少なくとも2つのホースを通って前記少なくとも2つの孔に入る前記少なくとも2つの材料を受け取るように前記少なくとも2つの孔と流体連通し、かつ直接伝達している前記混合槽を画定し、前記少なくとも2つの孔は、前記ミキサーの頂部に位置し、前記ミキサーは、前記少なくとも2つのホースを同心円状の配置でそこに差し込むためにその曲面の周囲に穴をさらに含み、前記ミキサーは、前記ミキサーの外周に設けられた、前記ミキサーを同心円状のチューブに嵌合させるための位置決め用突出部を含む、ミキサーと、
c.前記ミキサーの少なくとも1つの出口に嵌合されるよう構成されるベースであって、前記ベースは前記ミキサーをしっかりと受け取るための開口部を有し、前記開口部は、半円錐形である第1の開口部分を有し、前記少なくとも1つの出口は、半円錐形を画定する、内側に突出する第1の部分を有し、前記少なくとも1つの出口の前記第1の部分は、前記第1の開口部分に受けられ、前記ベースの前記開口部の第2の開口部分は、前記ミキサーの前記少なくとも1つの出口の第2の部分を受け取るネジ付き開口部であり、前記少なくとも1つの出口の第2の部分の外表面には、前記第2の開口部分に設けられたものと相補的なネジ状の構造が設けられ、前記ベースの前記開口部は、前記ミキサーの前記少なくとも1つの出口に設けられた突出部を受け取るための腔が設けられ、前記腔および前記突出部は、前記開口部への前記少なくとも1つの出口のスナップフィットを容易にするために相補的な構成を有する、ベースと、
d.拡張アセンブリであって、前記拡張アセンブリは少なくとも1つの拡張セグメントを含み、前記拡張セグメントのうちの1つは、前記ミキサーの作用上面に設けられた、前記少なくとも2つの孔に相補的な突出部を有し、前記拡張セグメントのうちの1つは、ハンドルを含み、前記ハンドルは、前記ミキサーを前記ベースに嵌合させるための、前記拡張アセンブリへの手動駆動を行うことを容易にし、前記突出部および前記少なくとも2つの孔は、四角形の輪郭を有し、前記拡張セグメントは、互いにスナップフィットするように構成される、拡張アセンブリと
を含む、装置。
【請求項12】
少なくとも2つの材料を地下で混合するための装置であって、前記装置は、
a.前記少なくとも2つの材料の容器と流体連通している少なくとも2つのホースであって、前記少なくとも2つのホースは各々、地盤に挿入される遠位端を含む、少なくとも2つのホースと、
b.前記遠位端に位置するミキサーであって、前記ミキサーは、前記少なくとも2つのホースを受け取るための少なくとも2つの孔を有し、前記ミキサーはさらに、混合槽において混合を容易にするために、前記少なくとも2つのホースを通って前記少なくとも2つの孔に入る前記少なくとも2つの材料を受け取るように前記少なくとも2つの孔と流体連通し、かつ直接伝達している前記混合槽を画定し、前記少なくとも2つの孔は、前記ミキサーの頂部に位置し、前記ミキサーは、前記少なくとも2つのホースを同心円状の配置でそこに差し込むためにその曲面の周囲に穴をさらに含み、前記ミキサーは、前記ミキサーの外周に設けられた、前記ミキサーを同心円状のチューブに嵌合させるための位置決め用突出部を含む、ミキサーと、
c.前記ミキサーの少なくとも1つの出口に嵌合されるよう構成されるベースであって、前記ベースは前記ミキサーをしっかりと受け取るための開口部を有し、前記開口部は、半円錐形である第1の開口部分を有し、前記少なくとも1つの出口は、半円錐形を画定する、内側に突出する第1の部分を有し、前記少なくとも1つの出口の前記第1の部分は、前記第1の開口部分に受けられ、前記ベースの前記開口部の第2の開口部分は、前記ミキサーの前記少なくとも1つの出口の第2の部分を受け取るネジ付き開口部であり、前記少なくとも1つの出口の第2の部分の外表面には、前記第2の開口部分に設けられたものと相補的なネジ状の構造が設けられ、前記ベースの前記開口部は、前記ミキサーの前記少なくとも1つの出口に設けられた突出部を受け取るための腔が設けられ、前記腔および前記突出部は、前記開口部への前記少なくとも1つの出口のスナップフィットを容易にするために相補的な構成を有する、ベースと、
d.拡張アセンブリであって、前記拡張アセンブリは少なくとも1つの拡張セグメントを含み、前記拡張セグメントのうちの1つは、前記ミキサーの作用上面に設けられた、前記少なくとも2つの孔に相補的な突出部を有し、前記拡張セグメントのうちの1つは、ハンドルを含み、前記ハンドルは、前記ミキサーを前記ベースに嵌合させるための、前記拡張アセンブリへの手動駆動を行うことを容易にし、前記突出部および前記少なくとも2つの孔は、四角形の輪郭を有し、前記拡張セグメントは、互いにスナップフィットするように構成される、拡張アセンブリと
のみからなる、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ミキサーの分野に関する。特に、本開示は、材料の地下での混合を容易にするために使用される装置に関する。
【背景技術】
【0002】
家屋や建物のような既設構造物の地盤強度を改良する、構造的に耐久性のある材料の注入により、土壌を強化することが知られている。これを達成するため、1つの方法は、土壌に安定性を与える反応をする原材料を地下に導入することで、地盤の強度を増加させることである。従って、この地下での混合、および原材料と組成物との間の反応を容易にするミキサーが必要とされる。
【0003】
ミキサーのいくつかの設計は、過去に行われている。しかしながら、それらはコンパクトで、簡単に使用できる構成をしている一方、地下での混合に使用可能であるとは知られていない。
【0004】
出願人は、関連する参考文献がHISAO KOJIMAによって出願された米国特許第5,104,233号に相当すると信じる。Kojimaの参考文献は、混合される流体が通る通路管、および該通路管の内部において複数の流体通路をもたらす流体構造を含む混合要素を開示している。しかしながら、Kojimaの参考文献は材料の地下での混合を容易にするいかなる手段も、開示していない。
【0005】
別の関連出願、ALFRED FUEJGLISTERによって出願された米国特許第7,040,802号である。Fueglister参考文献は、管片の形をしている、モノリスおよびスリーブ要素として作られる混合要素を含む高粘度流動流体用のスタティックミキサーを開示し、それによって、スリーブ要素が混合要素と一緒に挿入される住宅と同じように混合要素が配置される。しかしながら、Fueglisterの参考文献は、地下での材料の混合を容易にするいかなる手段も示さない。
【0006】
最も類似した主題について記載している他の文献は、能率的および経済的な方法で問題を解決することができない、程度の差はあるが多くの複雑な特徴をもたらす。これらの特許のどれも、本発明の新規の特徴を示唆しない。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、地下での材料の混合を容易にするためのミキサーを提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、地下での材料の混合を容易にするための単純な構成を有するミキサーを提供することをさらに別の目的とする。
【0009】
本発明のさらなる目的は本明細書の以下の部分で公開され、詳細な説明は、いかなる制限も課すことなく、本発明を完全に開示する目的のためである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
上記および他の関連する目的を鑑み、本発明は、以下の記載を添付図面と結びつけて読む場合に、より完全に理解されるよう、構築の詳細およびパーツの組み合わせから成り立つ。
図1本開示の一実施形態に従って、土壌状態を改善するためのシステム100を例示する。具体的には、キャップ108は第1のパイプ106の遠位端で示され、それらの両方が、土壌104に所定の距離分すでに挿入されており、および組成物は拡張要素114に注入される。
図2組成物を地下およびミキサー10へと輸送するために使用される、拡張要素114およびフィラーチューブ112の図を実証する。
図3Aベース24および拡張アセンブリ28を含む、地下での材料の混合を容易にさせる装置20の分解組立図を実証する。
図3Bループおよびクリップ構造28Dによって接続可能である、拡張アセンブリ28の拡張セグメント28Aの図を実証する。
図3Cミキサー10上の六角形の突出部10Dに接続可能な六角形の開口部28Cを有する、取付物28Bの図を実証する。
図4ミキサー10へ終端する、フィラーチューブ112の図を実証する。
図5フィラーチューブ112および拡張要素114の、地下での適切な配置を容易にする様々な要素を例示する。
図6Aボトムブッシング14の平面図を例示する。
図6Bボトムブッシング14の等角図を例示する。
図6Cボトムブッシング14の正面図を例示する。
図7A第1のパイプ106においてフィラーチューブを誘導するために使用される、フレキシブルホース34の概略図を例示する。
図7B第1のパイプ106内のミキサー10に接続されている、フィラーチューブ112の概略図を例示する。
図8A本発明の一実施形態に従って、ミキサー10の平面図を例示する。
図8B本発明の一実施形態に従って、ミキサー10の等角図を例示する。
図8C本発明の一実施形態に従って、ミキサー10の正面図を例示する。
図9A本発明の別の実施形態に従って、ミキサー10の平面図を例示する。
図9B本発明の別の実施形態に従って、ミキサー10の等角図を例示する。
図9C本発明の別の実施形態に従って、ミキサー10の正面図を例示する。
図10A本発明のさらに別の実施形態に従って、ミキサー10の平面図を例示する。
図10B本発明のさらに別の実施形態に従って、ミキサー10の正面図を例示する。
図10C本発明のさらに別の実施形態に従って、ミキサー10の断面図を例示する。
図10D本発明のさらに別の実施形態に従って、ミキサー10の等角図を例示する。
図11A本発明のさらに別の実施形態に従って、ミキサー10の平面図を例示する。
図11B本発明のさらに別の実施形態に従って、ミキサー10の等角図を例示する。
図11C本発明のさらに別の実施形態に従って、ミキサー10の正面図を例示する。
図12A本発明の一実施形態に従って、ミキサー10についての概略図を例示する。
図12B本発明の1つの別の実施形態に従って、ミキサー10の概略図を例示する。
図13A本発明の別の実施形態に従って、ミキサー10の正面図を例示する。
図13B本発明の別の実施形態に従って、ミキサー10の等角図を例示する。
図13C本発明の別の実施形態に従って、ミキサー10の平面図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明が全体的に番号10を用いて言及される図面、すなわち図1図13を参照することで、ミキサー10は、本発明に従って、地下で混合する必要がある原材料または組成物を搬送するホースのボトムエンドに設けられることを認めることができる。
【0012】
図1は、家屋200の土壌または基盤を強化するためのシステム100を例示する。システム100は、土壌、および家屋やあらゆる他の種類の建造物の基盤を含むがこれらに限定されないあらゆる種類の基盤を強化するために、土壌104に混合する必要がある組成物または原材料を含む容器102を含む。この組成物はまた、隙間を満たすことにより土壌および関連基盤を安定させるために土壌にも加えることができる。システムは、土壌104に削孔される第1の穴101内に配置された第1のパイプ106をさらに含む。第1のパイプ106の遠位端は、キャップ108により覆われる。システムは、容器102と流体連通している、1本以上のフィラーチューブ112をさらに含む。システムは、ミキサー10であって、ミキサー10に入る2つ以上の組成物の混合を容易にするためにフィラーチューブ112の作用(Operative)ボトムエンドに設けられるミキサー10をさらに含む。
【0013】
任意選択で、システム100は拡張要素114を含み得る。ミキサー10を出る組成物の混合物は、拡張要素114の内部に集められる。時に、組成物は、ミキサー10内での組成物の混合の際に、組成物同士の化学反応が混合物を拡張させるようにすることができる。拡張は、拡張要素114によって収容され得る。拡張の後、混合物は硬いブロックに変わることができ、これにより家屋200の基盤に強度が与えられる。
【0014】
図2を参照すると、拡張要素114の変化と同様にダクトも確認できる。図2で例示される例では、ミキサー10へ終端する2つのフィラーチューブ112がある。ミキサー10内で混合物の形成の後、先で論じたように、混合物は拡張要素114へと放出され、続いて混合物の拡張が拡張要素114に生じる。トップブッシング12は、フィラーチューブ112と拡張要素114を一体的に保持することを可能にする。ボトムブッシング14は、フィラーチューブ112と拡張要素114を保持するために、拡張要素114の作用ボトムエンドに設けられる。図5は、フィラーチューブ112と拡張要素114を地下で適切に配置するのを容易にする様々な構成部分、すなわち、トップブッシング12、ボトムブッシング14、フィラーチューブ112と拡張要素114をトップブッシング12に結び付けるメタリックリング16、およびフィラーチューブ112と拡張要素114をボトムブッシング14に結び付けるメタリックカバー18を例示する。図6A図6Cはボトムブッシング14の図を例示する。図6A図6Cで例示されたボトムブッシングの構成は単なる典型例に過ぎないことに留意されたい。ボトムブッシングの他の輪郭は、出願要件につき、十分本発明の範囲内に含まれる。
【0015】
図3A図3Cを参照すると、地下で2つ以上の材料を混合するための装置20が確認される。装置20は、混合されることになる材料または組成物の容器102と流体連通している少なくとも1つのホース112を含む。装置20は、少なくとも1つのホース112が終端されるミキサー10をさらに含む。ミキサー10は、少なくとも1つのホース112を受けるための少なくとも1つの孔10Aを有する。ミキサー10は、混合槽18であって、混合槽18中での混合を容易にするために各ホース112を通って各孔10Aへ入る材料を受けるように少なくとも1つの孔10Aとの流体連通している混合槽18を規定する。ミキサー10は、混合物を放出するための出口22をさらに規定する。
【0016】
装置20は、ミキサー10の出口22に嵌合するよう構成されるベース24をさらに含む。ベース24は、ミキサー10を確実に受けるための開口部24Aを有する。より具体的に、開口部24には、ミキサー10の出口22を確実に受けるか、またはこれと嵌合するために、ネジまたは他の手段を設けることができる。
【0017】
ミキサー10は、本発明に従って、ミキサー10の作用上表面に設けられる孔26を有する。装置20は、拡張アセンブリ28をさらに含む。拡張アセンブリ28は、複数の拡張セグメント28Aを含み、拡張セグメント28Aのうち1つはハンドル30を含み、一方では拡張セグメント28Aのうち別の1つは突出部32を含む。拡張アセンブリ28は、ミキサー10のベース24上への嵌合を容易にする。ベース24は、地下である、拡張要素114の作用ボトムエンドに設けられる。拡張アセンブリ28は、ミキサー10を第1のパイプ106に通してベース24へ向かわせる操作(manueuvering)を容易にすることで、ミキサー10のベース24への嵌合を容易にする。この目的のため、ハンドル30は、ミキサーを第1のパイプ106の下方へと操作するのに役立ち、一方で突出部32は、ハンドル30が回転したときにミキサー10の回転を容易にするべく拡張セグメント28Aとミキサー10との機械的結合を容易にするために、孔26と噛み合うように構成される。一実施形態では、突出部32および孔26は四角形の輪郭を呈する他の多角形の輪郭も本発明の範囲内にある。
【0018】
図3Bは拡張アセンブリ28の一実施形態を例示しており、そこでは突出部32の代わりに拡張セグメント28Aが、六角形開口部28Cを規定する取付物28Bが設けられている。六角形開口部28Cは、図3Cで確認されるように、ミキサー10上に設けられる六角形突出部10Dと係合するように構成される。図3Bで確認されるように、拡張セグメント28A間の接続は、ループおよびクリップ構造28Dによって容易にされる。
【0019】
図4は、内部に終端される3本のフィラーチューブ112を有するミキサー10の等角図を例示する。3本のフィラーチューブ112は、一例に従って、フィラーチューブ112のうち1つの第1の組成物、フィラーチューブ112のうち別の1つにある第2の組成物、および第3のフィラーチューブ112にある空気または水を運搬するのに使用される。ベース24はまた、ミキサー10の出口22を螺合により受けるとともに、補完を行うネジ山形成部を設けられる、ネジ付き開口部24Aを有することが示されている。
【0020】
図7Aは、装置20におけるダクトを例示する。図7Aで確認されるように、装置20はフィラーチューブ112を収容するフレキシブルホース34を含む。フレキシブルホース34の下流には、フィラーチューブ112を地下で収容する第1のパイプ106がある。削孔ケース36は、フレキシブルホース34を第1のパイプ106に接続し、同様にフィラーチューブ112を保持するためにも使用される。
【0021】
図7Bは、別の実施形態のように、装置20におけるダクトを例示する。図7Bで見られるように、装置20は、フィラーチューブ112がミキサー10へ終端するように、第1のパイプ106に挿入されるフィラーチューブ112を含む。フレキシブルホース34は、この実施形態においては存在しない。削孔ケース36は、フレキシブルホース34を第1のパイプ106に接続し、およびフィラーチューブ112も同様に保持するために使用される。
【0022】
図8A図8Cは、本発明の一実施形態に従って、ミキサー10の図を例示する。ミキサー10は、円筒状の頂部10A、および頂部10Bから下方へ伸びる出口22を有する。前述のように、ミキサー10は、孔10Aと孔26を含む。孔26は、ミキサー10の本実施形態において、四角形の輪郭を有する。ミキサー10は、同心円状の配置における別のパイプに嵌合される一方、プラグか針の配置を容易にする穴10Cを、さらに含む。図8A図8Cにおいて例示された実施形態において、出口22は外表面上にネジ状の構造が提供されている。
【0023】
図9A図9Cは、本発明の別の実施形態に従って、ミキサー10の図を例示する。図9A図9Cにおいて例示されたミキサーに関する、この実施形態は、図8A図8Cにおいて例示された実施形態に類似しており、唯一の違いはミキサーの出口22の外表面上に設けられる構造である。そのように、図9A図9Cにおいて例示されたミキサー10の構築は、本開示を簡潔にするために、再度記載しない。また、図8A図8C、および図9A図9Cにおける同様の要素などは、単純化のため、同様の数字などによって参照される。出口22は、出口22の外表面上に設けられる螺旋状の突出部38が、設けられている。
【0024】
図10A図10Dは、本発明のさらに別の実施形態に従ってミキサー10の図を例示する。図10A図10Dにおいて例示されたミキサーのこの実施形態は、図8A図8Cにおいて例示された実施形態に類似しており、唯一の違いは孔26の構成である。そのように、図10A図10Dにおいて例示されたミキサー10の構築は、本開示を簡潔にするために、再度記載しない。また、図8A図8C、および図10A図10Dにおける同様の要素などは、単純化のため、同様の数字などによって参照される。孔26は、本実施形態において、円形形状をしている。孔26の円形形状は、ミキサー10を操作するために、円筒状の輪郭をした拡張セグメント28Aが、孔26に嵌合されることを可能にする。
【0025】
図11A図11Cは、本発明の別の実施形態に従って、ミキサー10の図を例示する。図11A図11Cにおいて例示されたミキサーのこの実施形態は、図8A図8Cにおいて例示された実施形態に類似しており、唯一の違いは、ミキサーの出口22の外表面上に設けられる構造である。そのように、図11A図11Cにおいて例示されたミキサー10の構築は、本開示を簡潔にするために、再度記載しない。また、図8A図8C、および図11A図11Cにおける同様の要素などは、単純化のため、同様の数字によって参照される。出口22には、出口22の外表面上の突出部40が設けられている。より具体的には、この実施形態では、ベース24には、ミキサー10の出口22上で提供される突出部40を受け取るための腔が設けられ、腔および突出部40には、出口22のベース24の開口部へのスナップフィットを容易にするための相補的な構成がある。
【0026】
図12Aおよび図12Bは、さらに別の実施形態に従い、ミキサー10の図を例示する。図12Aを参照すると、ミキサー10は、ミキサー10の外周からミキサー10の中心軸へ伸びる一対の傾斜付き通路42を、さらに含む。図12Bを参照すると、ミキサー10は、ミキサー10の外周からミキサー10の中心軸へ伸びる一対の水平通路44を、さらに含む。
【0027】
図13A図13Cを参照すると、ミキサーの外周上に設けられた、ミキサー10を同心円状のチューブに嵌合させるための突出部46を位置決めすることを含む、ミキサー10の実施形態が例示される。代替的な実施形態では、ミキサー10はYミキサーとして知られており、Y字型で構成されている。ミキサー10は、GPS装置をその上に搭載またはその中に収納することができ、地下を進む際に、ユーザーにミキサーの位置を通知する。
【0028】
前述の説明により、本発明の目的および利点が、最大限に理解することができる。様々な実施形態は、この発明の発明概念から成り立ちうる。本明細書で開示された全ての事項が、ただ単に実例として、および限定された意味ではないと解釈されると、理解される。
【0029】
産業上の利用可能性
本発明の産業上の利用可能性は、2つ以上の材料を地下で混合するための装置を含んでいる。装置は、単純な構成を用いて、地下での混合プロセスを容易にする。装置は、混合が必要な材料の容器と流体連通している、少なくとも1本のホースを含んでいる。装置は、少なくとも1本のホースが終端するミキサーを、さらに含んでいる。ミキサーは、少なくとも1つのホースを受け取るための少なくとも1つの孔を含んでいる。ミキサーは、混合槽内での混合を容易にするために、各ホースを通して各孔へ入る材料を受け取るための少なくとも1つの孔と流体連通している、混合槽を規定する。ミキサーは、結果として生じる混合物を放出するための出口をさらに含んでいる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C