(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】デジタル侵入防犯・警備システム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/00 20060101AFI20240508BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20240508BHJP
G08B 13/196 20060101ALI20240508BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20240508BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240508BHJP
G08B 15/00 20060101ALI20240508BHJP
H04M 11/04 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
G08B25/00 510M
G08B25/04 E
G08B13/196
H04N7/18 D
H04N7/18 K
G06Q50/10
G08B15/00
H04M11/04
(21)【出願番号】P 2023553296
(86)(22)【出願日】2023-06-13
(86)【国際出願番号】 JP2023021917
【審査請求日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2022/037141
(32)【優先日】2022-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2022/039895
(32)【優先日】2022-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505048518
【氏名又は名称】株式会社 テクノミライ
(74)【代理人】
【識別番号】100108947
【氏名又は名称】涌井 謙一
(74)【代理人】
【識別番号】100117086
【氏名又は名称】山本 典弘
(74)【代理人】
【識別番号】100124383
【氏名又は名称】鈴木 一永
(74)【代理人】
【識別番号】100173392
【氏名又は名称】工藤 貴宏
(74)【代理人】
【識別番号】100189290
【氏名又は名称】三井 直人
(72)【発明者】
【氏名】三輪 和夫
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-015536(JP,A)
【文献】特開2020-140520(JP,A)
【文献】特開2013-131153(JP,A)
【文献】特許第6795667(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B13/00-15/02
19/00-31/00
H04M 3/00
3/16- 3/20
3/38- 3/58
7/00- 7/16
11/00-11/10
G06Q20/00-20/42
40/00-40/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G16Z99/00
G07D 1/00- 3/16
9/00-13/00
G07F 5/00- 9/10
19/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の防犯・警備対象にそれぞれ配備されている複数のデジタル画像撮影手段、複数の集音手段、複数の音情報出力手段及び、緊急事態発生情報送出手段と、ネットワークを介して、情報交信可能に接続されていて、
複数の前記デジタル画像撮影手段から送出されてきたそれぞれのデジタル画像情報を、各デジタル画像撮影手段を特定する情報に関連付けてデジタル画像情報記録手段に記録するデジタル画像情報取得手段と、
複数の前記集音手段から送出されてきたそれぞれの音情報を、各集音手段を特定する情報に関連付けて音情報記録手段に記録する音情報取得手段と、
デジタル画像情報取得手段で取得したデジタル画像情報の中に人物が含まれている場合に、当該人物の画像情報を分析し、当該人物の頭、腕、手の動作が、あらかじめ定められている要警戒動作であるか分析する人物動作画像情報分析手段と、
前記音情報取得手段で取得した音情報の中に人間の声情報が含まれている場合に、当該人間の当該声情報の中に要警戒音声情報が含まれているかどうかを分析する音声情報分析手段と、
前記人物動作画像情報分析手段が、要警戒動作であると分析判断した人物の画像情報が含まれている前記デジタル画像情報を送出してきた前記デジタル画像撮影手段の近辺に配備されている前記音情報出力手段に対して、あらかじめ定められている第一の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を送出する及び/又は前記音声情報分析手段が、要警戒音声情報が含まれていると分析判断した音情報を送出してきた前記集音手段の近辺に配備されている前記音情報出力手段に対して、あらかじめ定められている前記第一の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように前記第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を送出する危険行為排除音声警告情報送出手段と、
前記緊急事態発生情報送出手段から緊急事態発生情報を取得した際に、前記緊急事態
発生情報を送出してきた前記緊急事態発生情報送出手段が配備されている前記防犯・警備対象に配備されているデジタル画像撮影手段から送出されてきているデジタル画像情報を、前記防犯・警備対象の防犯・警備を担当している者が使用している防犯・警備会社端末及び/又は防犯・警備担当者端末へ、緊急事態発生を告知する緊急事態発生告知情報と共に、前記ネットワークを介して、送出する緊急事態画像情報告知手段と、
前記緊急事態発生告知情報を取得した防犯・警備会社端末及び/又は防犯・警備担当者端末から取得した通話要求情報に基づいて、前記緊急事態発生情報を送出してきた前記緊急事態発生情報送出手段が配備されている前記防犯・警備対象に配備されている前記集音手段及び前記音情報取得手段と、前記防犯・警備会社端末及び/又は防犯・警備担当者端末との間での、通話を可能にする通話機能接続手段と
を備えているデジタル侵入防犯・警備システム。
【請求項2】
前記危険行為排除音声警告情報送出手段が行う処理動作によって第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報が送出された後のあらかじめ定めてある時間が経過した時点でも、前記人物動作画像情報分析手段が要警戒動作であると分析判断する場合及び/又は前記音声情報分析手段が要警戒音声情報が含まれていると分析判断する場合に、前記危険行為排除音声警告情報送出手段は、前記第一の危険行為排除音声警告情報とは異なる内容の、あらかじめ定められている第二の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように第二の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を、前記音情報出力手段に対して、送出する
請求項1記載のデジタル侵入防犯・警備システム。
【請求項3】
デジタル画像情報取得手段で取得したデジタル画像情報が、ATM装置の近辺に配備されているデジタル画像撮影手段から送出されてきたデジタル画像情報であって、当該デジタル画像情報の中に人間が撮影されている場合に、当該人間が当該デジタル画像情報の中に入った時点からの時間の経過を計測する滞在時間計測手段と、
前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したときに、前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきた前記デジタル画像撮影手段の近辺に配備されている前記音情報出力手段に対して、あらかじめ定められている第一の特殊詐欺防止用注意音声情報の音声出力を行うように第一の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報を送出する特殊詐欺防止用注意情報送出手段と
を更に備えている請求項1又は2記載のデジタル侵入防犯・警備システム。
【請求項4】
前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したときに、前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきた前記デジタル画像撮影手段が近辺に配備されているATMが備えられている前記防犯・警備対象の入口近辺で、前記防犯・警備対象の外側において前記防犯・警備対象に入る人を撮影できる箇所に配備されている前記デジタル画像撮影手段から取得しているデジタル画像情報とを比較し、前記防犯・警備対象の外側に配備されている前記デジタル画像撮影手段から取得しているデジタル画像情報に人物が撮影されているときに、前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過した人物と同一であるか否かを比較し、同一人物であると判定できた際に、前記防犯・警備対象の外側に配備されている前記デジタル画像撮影手段に撮影されているデジタル画像情報に写っている人物が携帯電話又はスマートフォンで通話を行いながら前記防犯・警備対象に入ろうとしていたかどうかを判定する入店前動作情報確認手段を更に備えていて、
前記特殊詐欺防止用注意情報送出手段は、
前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過し、なおかつ、前記入店前動作情報確認手段での判定によって前記防犯・警備対象の外側に配備されている前記デジタル画像撮影手段に撮影されている前記デジタル画像情報に写っている人物が携帯電話・スマートフォンで通話を行いながら前記防犯・警備対象に入ろうとしていたと判定できたときに、
前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきた前記デジタル画像撮影手段の近辺に配備されている前記音情報出力手段に対して、前記第一の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報による第一の特殊詐欺防止用注意音声情報の内容とは異なる内容の第二の特殊詐欺防止用注意音声情報の音声出力を行うように第二の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報を送出する
請求項3記載のデジタル侵入防犯・警備システム。
【請求項5】
前記複数の防犯・警備対象には、それぞれ、1又は複数の不審者撃退機器が配備されていて、
前記危険行為排除音声警告情報送出手段が行う処理動作によって第二の危険行為排除音声警告情報出力指示情報が送出された後のあらかじめ定めてある時間が経過した時点でも、前記人物動作画像情報分析手段が要警戒動作であると分析判断する場合及び/又は前記音声情報分析手段が要警戒音声情報が含まれていると分析判断する場合に、前記不審者撃退機器に対して、不審者撃退措置を実行するように、不審者撃退措置実行指示情報を送出する不審者撃退機器動作手段
を更に備えている請求項1又は2記載のデジタル侵入防犯・警備システム。
【請求項6】
前記不審者撃退機器は、
ガス噴出器であって、前記不審者撃退措置実行指示情報を受けて、前記ガス噴出器によるガスの噴出による不審者撃退措置が実行される、又は、
マーカーインキ噴出器であって、前記不審者撃退措置実行指示情報を受けて、前記マーカーインキ噴出器によるマーカーインキの噴出による不審者撃退措置が実行される
請求項5記載のデジタル侵入防犯・警備システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、銀行・郵便局・農協・コンビニエンストア、等の種々の店舗、等や、公共施設、等の種々の施設における防犯及び警備をコンピュータでのデジタル情報処理を使用して行うデジタル侵入防犯・警備システムに関する。また、新幹線、列車、電車、バス、種々の車両、種々の航空機、種々の船舶、等の交通手段、交通機関、等における防犯及び警備をコンピュータでのデジタル情報処理を使用して行うデジタル侵入防犯・警備システムに関する。
【0002】
本発明における防犯・警備対象となるものとしては、例えば、以下を例示できる。
【0003】
銀行・郵便局・農協・コンビニエンススト・貴金属店、等の種々の店舗、等や、公共施設、等の種々の施設。
【0004】
新幹線、列車、電車、バス、種々の車両、種々の航空機、種々の船舶、等の交通手段、交通機関、等。
【0005】
個人の住宅や、マンション、等の集合住宅、企業や、官公庁の建物、種々の商業施設、スポーツ施設、興行施設、工場、発電所、変電所、等の種々の施設、建物。
【0006】
商業施設のモール、デパート、スーパー、コンビニエンスストア、貴金属店等や、金融機関の本店、支店、出張所、郵便局、農協、これらの施設などに設置されているキャッシュディスペンサー、企業の事務所、研究所、工場、ホテル、美術館、両替店等。
【0007】
エアーターミナルまたは税関の出入口、イベントホール、スポーツ競技場、変電所、発電所、飛行機格納庫等の建物施設、等。
【0008】
以下、本明細書、請求の範囲において、上記のように例示した、本願発明のデジタル侵入防犯・警備システムによる防犯・警備の対象となるものを、単に、防犯・警備対象と表示する。
【背景技術】
【0009】
コンピュータでのデジタル情報処理を使用して施設などにおける防犯・警備を図る提案については従来から種々の提案が行われている。
【0010】
例えば、後述する特許文献1~5などが提案されている。
【0011】
本願出願人も、監視カメラを利用して、住宅、種々の建物、施設、等、防犯を必要とする建物の周囲に設定されている監視エリアの中への不審者の侵入を検知することで、前記建物、等における防犯を図ることに用いられるデジタルセフティ・レスポンスセキュリティシステムを提案している(特許文献6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】特開2010-238204号公報
【文献】特開2012-215959号公報
【文献】特開2013-131153号公報
【文献】特開2020-140520号公報
【文献】特許第6795667号公報
【文献】国際公開公報WO2021/084612A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
防犯・警備対象の防犯及び警備をコンピュータでのデジタル情報処理を使用して行うデジタル侵入防犯・警備システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本願発明のデジタル侵入防犯・警備システムは以下のように例示することができる。
[1]
複数の防犯・警備対象にそれぞれ配備されている複数のデジタル画像撮影手段、複数の集音手段、複数の音情報出力手段及び、緊急事態発生情報送出手段と、ネットワークを介して、情報交信可能に接続されていて、
複数の前記デジタル画像撮影手段から送出されてきたそれぞれのデジタル画像情報を、各デジタル画像撮影手段を特定する情報に関連付けてデジタル画像情報記録手段に記録するデジタル画像情報取得手段と、
複数の前記集音手段から送出されてきたそれぞれの音情報を、各集音手段を特定する情報に関連付けて音情報記録手段に記録する音情報取得手段と、
デジタル画像情報取得手段で取得したデジタル画像情報の中に人物が含まれている場合に、当該人物の画像情報を分析し、当該人物の頭、腕、手の動作が、あらかじめ定められている要警戒動作であるか分析する人物動作画像情報分析手段と、
前記音情報取得で取得した音情報の中に人間の声情報が含まれている場合に、当該人間の当該声情報の中に要警戒音声情報が含まれているかどうかを分析する音声情報分析手段と、
前記人物動作画像情報分析手段が、要警戒動作であると分析判断した人物の画像情報が含まれている前記デジタル画像情報を送出してきた前記デジタル画像撮影手段の近辺に配備されている前記音情報出力手段に対して、あらかじめ定められている第一の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を送出する及び/又は前記音声情報分析手段が、要警戒音声情報が含まれていると分析判断した音情報を送出してきた前記集音手段の近辺に配備されている前記音情報出力手段に対して、あらかじめ定められている前記第一の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように前記第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を送出する危険行為排除音声警告情報送出手段と、
前記緊急事態発生情報送出手段から緊急事態発生情報を取得した際に、前記緊急事態情報を送出してきた前記緊急事態発生情報送出手段が配備されている前記防犯・警備対象に配備されているデジタル画像撮影手段から送出されてきているデジタル画像情報を、前記防犯・警備対象の防犯・警備を担当している者が使用している防犯・警備会社端末及び/又は防犯・警備担当者端末へ、緊急事態発生を告知する緊急事態発生告知情報と共に、前記ネットワークを介して、送出する緊急事態画像情報告知手段と、
前記緊急事態発生告知情報を取得した防犯・警備会社端末及び/又は防犯・警備担当者端末から取得した通話要求情報に基づいて、前記緊急事態発生情報を送出してきた前記緊急事態発生情報送出手段が配備されている前記防犯・警備対象に配備されている音情報出力手段及び音情報取得手段と、前記防犯・警備会社端末及び/又は防犯・警備担当者端末との間での、通話を可能にする通話機能接続手段と
を備えているデジタル侵入防犯・警備システム。前記デジタル画像撮影手段は、例えば、通常のデジタルカメラ、3Dカメラ、赤外線カメラ、ドップラーカメラ、等、撮影情報をデジタル形式の情報で出力する撮像手段である。
【0015】
[2]
前記危険行為排除音声警告情報送出手段が行う処理動作によって第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報が送出された後のあらかじめ定めてある時間が経過した時点でも、前記人物動作画像情報分析手段が要警戒動作であると分析判断する場合及び/又は前記音声情報分析手段が要警戒音声情報が含まれていると分析判断する場合に、前記危険行為排除音声警告情報送出手段は、前記第一の危険行為排除音声警告情報とは異なる内容の、あらかじめ定められている第二の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように第二の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を、前記音情報出力手段に対して、送出する[1]のデジタル侵入防犯・警備システム。
【0016】
[3]
デジタル画像情報取得手段で取得したデジタル画像情報が、ATM装置の近辺に配備されているデジタル画像撮影手段から送出されてきたデジタル画像情報であって、当該デジタル画像情報の中に人間が撮影されている場合に、当該人間が当該デジタル画像情報の中に入った時点からの時間の経過を計測する滞在時間計測手段と、
前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したときに、前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきた前記デジタル画像撮影手段の近辺に配備されている前記音情報出力手段に対して、あらかじめ定められている第一の特殊詐欺防止用注意音声情報の音声出力を行うように第一の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報を送出する特殊詐欺防止用注意情報送出手段と
を更に備えている[1]又は[2]のデジタル侵入防犯・警備システム。
【0017】
[4]
前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したときに、前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきた前記デジタル画像撮影手段が近辺に配備されているATMが備えられている前記防犯・警備対象の入口近辺で、前記防犯・警備対象の外側において前記防犯・警備対象に入る人を撮影できる箇所に配備されている前記デジタル画像撮影手段から取得しているデジタル画像情報とを比較し、前記防犯・警備対象の外側に配備されている前記デジタル画像撮影手段から取得しているデジタル画像情報に人物が撮影されているときに、前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過した人物と同一であるか否かを比較し、同一人物であると判定できた際に、前記防犯・警備対象の外側に配備されている前記デジタル画像撮影手段に撮影されているデジタル画像情報に写っている人物が携帯電話又はスマートフォンで通話を行いながら前記防犯・警備対象に入ろうとしていたかどうかを判定する入店前動作情報確認手段を更に備えていて、
前記特殊詐欺防止用注意情報送出手段は、
前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過し、なおかつ、前記入店前動作情報確認手段での判定によって前記防犯・警備対象の外側に配備されている前記デジタル画像撮影手段に撮影されている前記デジタル画像情報に写っている人物が携帯電話・スマートフォンで通話を行いながら前記防犯・警備対象に入ろうとしていたと判定できたときに、
前記滞在時間計測手段で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきた前記デジタル画像撮影手段の近辺に配備されている前記音情報出力手段に対して、前記第一の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報による第一の特殊詐欺防止用注意音声情報の内容とは異なる内容の第二の特殊詐欺防止用注意音声情報の音声出力を行うように第二の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報を送出する
[1]、[2]、[3]のいずれかのデジタル侵入防犯・警備システム。
【0018】
[5]
前記複数の防犯・警備対象には、それぞれ、1又は複数の不審者撃退機器が配備されていて、
前記危険行為排除音声警告情報送出手段が行う処理動作によって第二の危険行為排除音声警告情報出力指示情報が送出された後のあらかじめ定めてある時間が経過した時点でも、前記人物動作画像情報分析手段が要警戒動作であると分析判断する場合及び/又は前記音声情報分析手段が要警戒音声情報が含まれていると分析判断する場合に、前記不審者撃退機器に対して、不審者撃退措置を実行するように、不審者撃退措置実行指示情報を送出する不審者撃退機器動作手段
を更に備えている[1]、[2]、[3]、[4]のいずれかのデジタル侵入防犯・警備システム。
【0019】
[6]
前記不審者撃退機器は、
ガス噴出器であって、前記不審者撃退措置実行指示情報を受けて、前記ガス噴出器による濃霧ガスの噴出による不審者撃退措置が実行される、又は、
マーカーインキ噴出器であって、前記不審者撃退措置実行指示情報を受けて、前記マーカーインキ噴出器によるマーカーインキの噴出による不審者撃退措置が実行される
[5]のデジタル侵入防犯・警備システム。
【0020】
前記ガス噴出器は、濃霧ガス噴出器、催涙ガス噴出器などであって、前記不審者撃退措置実行指示情報を受けて、前記濃霧ガス噴出器による濃霧ガスの噴出や、前記催涙ガス噴出器による催涙ガスの噴出、等による不審者撃退措置が実行される構成にすることができる。
【発明の効果】
【0021】
この発明によれば、防犯・警備対象の防犯及び警備をコンピュータでのデジタル情報処理を使用して行うデジタル侵入防犯・警備システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムの一実施形態のシステム構成を説明する概略図。
【
図2】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムの中央サーバ装置の構成の一例を説明する図。
【
図3】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムが実施される防犯・警備対象の店舗などに配備される機器・装置の概要を説明する図。
【
図4】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムが、例えば、銀行のような店舗で実施される場合の実施形態の概要を説明する図。
【
図5】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムにおいて防犯・警備対象で、例えば、店舗などの買い上げ料金精算場所(レジスター)の近辺に配備されているデジタル画像撮影手段によって撮影される画像情報の一例を表す図。
【
図6】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムにおいて防犯・警備対象で、例えば、店舗などの買い上げ料金精算場所(レジスター)の近辺に配備されているデジタル画像撮影手段によって撮影される画像情報で要警戒動作情報と判定されるものの一例を表す図であって、(a)は不審者が片手で銃、スタンガン、刃物、等を持っている状態を表す図、(b)は不審者が両手で刃物を持っている状態を表す図。
【
図7】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムにおいて防犯・警備対象で、例えば、店舗などの買い上げ料金精算場所(レジスター)の近辺に配備されているデジタル画像撮影手段によって撮影される画像情報で要警戒動作情報と判定されるものの一例を表す図であって、(a)は不審者が片手で拳銃を持っている状態、(b)は不審者が両手で拳銃を持っている状態を表す図。
【
図8】(a)は本発明のデジタル侵入防犯・警備システムにおいて防犯・警備対象で、例えば、店舗などの買い上げ料金精算場所(レジスター)の近辺に配備されているデジタル画像撮影手段によって撮影される画像情報で要警戒動作情報と判定されるものの一例を表す図、(b)は店舗の従業員が両手を上げるように強制されている状態の一例を表す図。
【
図9】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムが実施されている店舗(例えば、銀行)において緊急事態発生情報送出手段が配備されている形態の一例を説明する図。
【
図10】(a)本発明のデジタル侵入防犯・警備システムが実施されている店舗(例えば、銀行)において緊急事態発生情報送出手段が配備されている形態の他の例を説明する図、(b)足踏み形式の緊急事態発生情報送出手段の一例を説明する側面図。
【
図11】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムが実施されている銀行などの店舗のATM装置近辺において本発明のデジタル侵入防犯・警備システムの実施形態の一例を説明する概念図。
【
図12】本発明のデジタル侵入防犯・警備システムが実施されている、店舗の貴金属売り場、腕時計売り場、等のレイアウトの一例を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
デジタル侵入防犯・警備システムの実施態様
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムの実施態様は、例えば、以下のように例示することができる。
【0024】
(実施の形態1)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムでは、例えば、コンビニエンスストアなどの小売店店舗において消費者が買い上げ商品の料金支払い・精算を行うレジスターの後方に通常のデジタルカメラ、3Dカメラ、赤外線カメラ、ドップラーカメラ、等、撮影情報をデジタル形式の情報で出力するデジタル画像撮影手段を配備しておく。
【0025】
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムでは、過去の事例を参照して、強盗などの要警戒動作に関する画像情報があらかじめデータ登録されている。
【0026】
データ登録されている要警戒動作に関する画像情報は、例えば、
図6、
図7に例示されているように、強盗行為であって、来店者がレジカウンターに近づき、片手または両手に刃物、拳銃等の凶器を持った画像情報である。また、過去の複数の犯罪事案における犯罪者の挙動に関する動画データが挙動不審者による要警戒動作に関する画像情報としてデータ登録されている。
【0027】
デジタル画像撮影手段によって、来店者の異常行為、例えば、強盗行為であって、来店者がレジカウンターに近づき、片手または両手に刃物、拳銃等の凶器を持った画像を予めデータベースに登録しておく。また、過去の複数の犯罪事案における犯罪者の挙動に関する動画データを挙動不審者による要警戒動作に関する画像情報としてデータベースに登録しておく。レジ廻り、例えば、レジ後方に設置したデジタルカメラ、3Dカメラ等の画像による人物の頭、両手、胴体等の通常の買い物客と、例えば、刃物、拳銃等の凶器による強盗行為、両手または片手に凶器を持ち金品を強要する画像を判別し、後者を侵入する強盗犯として判断する。
【0028】
また、予め防犯・警備対象となる建物などに設置したスピーカーが、例えば、
1)異常事態発生!
2)犯罪行為はやめなさい!
3)すぐに退去しなさい!
4)110番通報します!
5)貴方の画像は記録、送信しています!
等の予め入力設定したプログラムの自動音声とブザーまたはサイレン等で侵入者を警告する。
【0029】
(実施の形態2)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムでは、例えば、レジカウンター廻り、または売場通路、従業員の業務エリアにいる従業員を建物内に予め設置したデジタルカメラ、3Dカメラ等で撮影し、通常の従業員の動作状態を記憶しておく。
【0030】
例えば、人物の通常の頭、顔、胴体、両腕、手、脚、足等の動作の形状をデータベースに記憶し、通常の従業員の五体形状、動作を正常時または異常時の判断手段を特徴とする。
【0031】
(実施の形態2-1)
建物内の、例えば、売場、通路、レジカウンター前、金庫廻り、事務所内の来店客が、突然刃物、拳銃等の凶器を両手または右手等で構え、人間の腕・手に刃物または拳銃を差し向けている状態の画像を異常事態と判断する(
図6、
図7)。
【0032】
(実施の形態2-2)
侵入者がレジ周辺の従業員に、金を出せ! 静かにしろ!急げ !早くしろ! 手を挙げろ!等の言葉を発したら、本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは建物内に設置した集音マイクの音声入力と、予め記憶した前記、上述の言葉と照合して強盗犯と判断する。
【0033】
(実施の形態2-3)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、例えば、従業員または来店客が強盗犯等に強要または無意識のうちに両腕、両手を挙げて動作は停止すると、その画像を異常時と判断する(
図8(b))。
【0034】
(実施の形態2-4)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、上述した異常時と判断した場合は、建物内外に設置された、警告灯が点滅または回転し、侵入者の強盗行為のストップ及び退去を強制し、異常事態発生を建物の周囲に伝え知らせる。
【0035】
(実施の形態2-5)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、上述したように、建物内外で異常事態が発生すれば、該当企業または団体の本部、本社、警備会社、関連機関へリアルタイムに音声、画像が通知、アラート送信され、事故、事件に対応できる。
【0036】
(実施の形態3)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、侵入者が警告しても、該当建物または施設の敷地内から、予め定めた任意の所定時間に退去しなければ、デジタルカメラの画像を関係者のPCまたはスマートフォン、タブレット、PCディスプレィ等に音声、画像を送信しながら、音声で退去を警告し、予め設置した噴霧装置、例えばマーカーインキまたは、侵入者の視界が不良になる濃霧ガス、催涙ガス等を該当の位置場所で自動的に噴霧する。
【0037】
(実施の形態4)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、建物内外に設置された、警告灯が点滅または回転し、侵入者を警告する。ブザーまたはサイレンが発報し、侵入者を警告する。また、該システムはブザー、サイレン等も設置して対応してもよい。例えば、来店客に紛れた不審者が刃物または拳銃等で従業員を恐喝し、例えば、金を出せ!騒ぐな!静かにしろ!金を早く出せ!急げ!等の言葉を発したら、予め設置した集音マイクが、不審者の前記の言葉から強盗と判断し、建物内のスピーカーと警告灯により建物内外に発して、侵入者を退去させ、従業員の安全を図る。
【0038】
予め設置した集音マイクによって取得した音がボイスチェンジャーを介した人間の声である場合には、それを判別し、上述した措置を直ちに講じて侵入者を退去させ、従業員の安全を図るシステムである。
【0039】
(実施の形態6)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、建物内の従業員または来店客の身の安全を第一として、侵入した、例えば、強盗犯に気づかれないように、前記の侵入犯の金品の要求または脅迫により、侵入犯の刃物、拳銃等の凶器所持、従業員または来店客のホールドアップ、両腕、両手を挙げた状態を、予めデータベースに記録したホールドアップ画像と従業員と来店客の設置したデジタルカメラ、3Dカメラ等の動画、画像を照合し、異常時と判断する。
【0040】
(実施の形態7)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、例えば、金を出せ! 騒ぐな!静かにしろ! 金を早く出せ! 急げ!等の言葉を発したら、建物内の侵入犯に知られないように、建物内のスピーカー、警告灯を作動させないで、該当企業のまたは団体の本部、本社、警備会社、関連機関へリアルタイムに音声、画像が通知、アラート送信と、警察署へ110番通報できる。
【0041】
(実施の形態8)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、例えば、コンビニエンスストア、スーパー、貴金属店、ショッピングモール、百貨店、ホテル、銀行、駅、空港、一般住宅、集合住宅、病院、寮、工場、船舶等の事務所、金庫室、休憩室等と、多方面の施設、建物等に対応できる。
【0042】
(実施の形態9)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、侵入者が凶器等により従業員を恐喝し、金品を奪取する強盗行為を未然に対応するため、踏み板式の緊急事態発生情報通報手段を備えている。このような、侵入者に見つからないところに設置されている緊急事態発生情報通報手段は、カウンターレジ等の後、例えば、通常の接客業務等でカウンター内部の床面より、例えば、80~150mm程度上げて設置されている踏み板(プレスボード)である。
【0043】
(実施の形態9-1)
例えば、金融機関等の窓口カウンターまたは、商業施設等のレジカウンターの従業員が侵入した強盗犯を発見したら、窓口カウンターまたはレジカウンター後方でプレスボードを侵入者に気づかない様に、足で踏み、本部のPC、スマートフォン等へ緊急アラートを音声、画像を送信できる。
【0044】
侵入者を従業員が直接目視確認して、プレスボードを踏むので、緊急、誤作動は発生しない。
【0045】
侵入強盗犯のアラート送信は従業員が先にプレスボードを踏むとリミットスイッチ等で信号を送り、本部、または警察等へ異常時の発生を音声、画像でアラート送信し、誤認、誤動作を防止できるシステム機能である。
【0046】
プレスボードは、従業員のレジ後方のどの位置でも緊急対応できるように、例えば、レジの長手方向の全長としてもよい。従業員が、他の場所で対応できて、尚且つ、予め売場の要所に、来店客、強盗犯がわからない場所の、売場のコーナー、または後方通路等にも設置し対応できる。
【0047】
また、上述したプレスボードに限らず、従業員が、他の場所で対応できて、尚且つ、予め売場の要所に、来店客、強盗犯がわからない場所の、売場のコーナー、または後方通路等に緊急事態発生通報手段を設置し、侵入者、不審者に気づかれることなしに緊急事態の発生を警備担当者、警備会社警察、本部のPC、スマートフォン等へ緊急アラートを音声、画像を送信できる。
【0048】
(実施の形態10)
社会的に問題となっている、振り込め詐欺の中には、高齢者の方に、電話で詐欺集団が誘引し、さも子供、役所の振込担当または警察官等になりすまし、銀行の振込機により詐欺集団が振込手順をスマートフォンで通知し、その場で、振込機のタッチパネルやテンキーを押させものがある。詐欺集団の意図する銀行口座番号を操作する時間は約10~30秒で、振込または引出しに要する時間は約10~30秒である。スマートフォン等を取出して通話しながら、またはメールを見ながら振込機のタッチパネルやテンキーを操作することは無いのが通常と思われる。そこで、本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、これを考慮して、振り込め詐欺などの特殊詐欺による被害の発生を未然に防止する役割も果たす。
【0049】
(実施の形態10-1)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムでは、例えば、銀行、農協、郵便局、コンビニエンスストア等のキャッシュディスペンサー、銀行のATM等に設置されているタッチパネルやテンキーが見えない高さ、角度、位置に個人情報、金融情報の盗み見防止に金融機関の専用線やVPNに接続したデジタルカメラ等を設置しておく。ATMの操作範囲でスマートフォン等を取出し、前記の予め設定した、例えば、約50~100秒等の時間を、該当のデジタルカメラが利用者の滞在時間を計測する。本発明のデジタル侵入防犯・警備システムでは、振り込め詐欺被害者の要素があると、予め設置したスピーカーで、例えば、「振り込め詐欺に注意してください」、「振り込む前にお子さんや、お孫さんに電話して確認して下さい」等の自動音声で注意を喚起する。また、「『会社の金を落とした』、『他人とトラブルお金が必要』、『還付金が有り、払い戻しするので口座番号、暗証番号を教えてください』等の電話がかかってきているならば、特殊詐欺の可能性があります」等の自動音声で注意を喚起する。また、該当の来店客の顔を記憶し、注視して関係者のPCスマートフォンに送信して、直接従業員、保安員が振込み、なりすまし詐欺を注意、対応できる。
【0050】
(実施の形態10-2)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、前記の該当の利用者が居たら、該当金融機関の本部、本社、関係機関、警備会社のPC、スマートフォン等に対して、該当支店、操作機番号、画像、音声がリアルタイムにアラート送信される。これによって、該当関係者に、該当ATMにいる利用者の状況を見ながら、予め設置したスピーカーで直接、該当関係者が注意喚起し、詐欺被害を防止する。
【0051】
(実施の形態10-3)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、例えば、銀行、郵便局、農協、コンビニエンスストア等の、該当建物の敷地内の来店客のスマートフォン等の操作または通話等の検知と、敷地外の一般通行人のスマートフォン等の操作または通話等を検知し、例えば、該当金融機関等の利用者か、関係のない一般通行人かを区別する。
【0052】
(実施の形態10-4)
また、銀行、郵便局、農協、コンビニエンスストア等のATMエリア外の店内通路、ロビー等、ATM周辺で来店客がスマートフォン等を取出し、通話したり、または店内出入口、または店内ロビー等で通話した、等の来店客をデジタルカメラ等で記憶し、関係者、保安要員のPC、スマートフォン等に音声、画像が送信され、前記関係者、保安要員が声掛け対応ができる。また、本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、店内だけのスマートフォン等の操作または通話でも対応できるシステムである。例えば、デジタルカメラで撮影していることにより、
図11に図示されているように、ATMエリアにおいてスマートフォンで通話している人や、スマートフォンの操作を行っている人を直ちに把握できる。同様に、デジタルカメラで撮影していることにより、
図11に図示されているように、ロビーにおいてスマートフォンで通話している人や、スマートフォンの操作を行っている人を直ちに把握できる。また、デジタルカメラで撮影していることにより、
図11に図示されているように、警備対象の建物の外側において、建物の敷地内あるいは敷地外においてスマートフォンで通話している人、スマートフォンの操作を行っている人を直ちに把握できる。
【0053】
(実施の形態11)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、ATM等に設置した集音マイクで関係者が詐欺防止の案内の自動音声と関係者の直接の声かけと、詐欺被害のおそれのある、スマートフォンを取出し、通常10~30秒以上滞在して、該当者に直接通話して被害防止を図る。
【0054】
(実施の形態11-1)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、例えば、金融機関の支店に在室行員または保安要員のPCディスプレィまたはスマートフォンへアラート送信され支店内の行員または保安要員が至急に駆けつけて、ATM室またはロビー等でスマートフォン等で通話したり、通話しながらATMを操作しようとしている来店客に声掛けして、操作振り込み前に直接対話し、振込詐欺防止ができる。
【0055】
(実施の形態12)
本発明のデジタル侵入防犯・警備システムは、例えば、防犯・警備対象における入口、等に通常のデジタルカメラ、3Dカメラ、赤外線カメラ、ドップラーカメラ、等、撮影情報をデジタル形式の情報で出力するデジタル監視カメラと、モニター、等の画像情報表示手段を設置し、前記入口、等を介して入場する人を前記デジタル監視カメラで撮影しつつ、前記モニターに出力・表示する形態にすることができる。これによって、防犯・警備対象へ不審者が侵入すること防止し、犯罪が発生することを未然に防止し、あるいは犯罪の発生を直ちに的確に把握して犯罪の拡大を抑止する、等、不審者の侵入・犯罪の発生などに対して備えを図ることができる。
【0056】
(実施の形態13)
該システムで採用されている上述のデジタル監視カメラは、撮影している画像情報の中に人間が映り込んだ場合、映り込んだ人間の顔、上肢、胴体、下肢、等について、デジタルカメラの画像を、1秒間に、例えば、5コマ~10コマで解析し、映り込んだ人間が、要警戒者あるいは、不審者であるか否かを判定する。ここで、1秒間に解析するコマ数は必要に応じて増加することができる。
【0057】
要警戒者あるいは、不審者であると判定できた場合であって、以下に例示するようなときには、該システムでは種々の対応が行われる。
【0058】
例えば、デジタル監視カメラで撮影している店舗などの画像情報及び、集音マイクで収集している店舗などの音情報から、例えば、一人または複数人の要警戒者あるいは、不審者が、該当の建物内に入り、上述した凶器を持ち、従業員または来店者に対して、例えば、「金を出せ!」、「声を立てるな!」、「静かにしろ!」等を発声していることが把握された場合である。
【0059】
あるいは、デジタル監視カメラで撮影している店舗などの画像情報及び、集音マイクで収集している店舗などの音情報から、例えば、ATM、金銭登録機、両替機または、レジ、陳列ケース、等が、上述した凶器で破壊されていることが把握された場合である。
【0060】
また、デジタル監視カメラで撮影している店舗などの画像情報及び、集音マイクで収集している店舗などの音情報から、例えば、要警戒者あるいは、不審者が持参してきたバック、等に、陳列されていた貴金属、腕時計、等の商品が詰め込まれていることが把握された場合である。
【0061】
このような場合、該システムは、関係者が使用しているPC、スマートフォン、タブレットへ、月、日、時間、分、秒を表示しつつ、前記要警戒者、前記不審者を撮影している画像情報を送信するアラート送信を行う。
【0062】
アラート送信を受けた関係者は、使用しているPC、スマートフォン、タブレットから、前記店舗などに配備されている音声出力手段を介して、要警戒者、不審者に対して警告を与えることができる。音声出力手段による警告としては、例えば、「犯罪行為はやめなさい」、「貴方の画像は記録されています」、「警察に通報します」等を例示できる。
【0063】
上述した音声出力手段による警告によっても要警戒者、不審者が退去しない場合、自動撃退装置が稼働し侵入者を撃退する形態にすることができる。要警戒者、不審者に対して自動的に、あるいは、関係者からの入力により音声で警告し、退去しなければ、あらかじめ設置している自動撃退装置で侵入者を撃退する。あらかじめ設置している自動撃退装置としては、例えば、濃霧ガス、催涙ガス、マーカーインキ等を噴出する装置を採用できる。
【0064】
関係者が使用しているPC、スマートフォン、タブレットで上述したアラートの受信を受けた後、あらかじめ定めている時間が経過しても、関係者が、アラートのリセット情報を送信してこない場合、該システムは、警察署などの関係機関へ通報を行う態様にすることができる。
【0065】
(実施の形態14)
上述した該システムが
図12に一例を示したレイアウトの店舗で実行される一例は次のようになる。
【0066】
図12は、上述した該システムが適用される、店舗の貴金属売り場、腕時計売り場、等のレイアウトの一例である。
【0067】
この売り場を監視しているデジタル監視カメラは、上述したように、撮影している画像情報の中に人間が映り込んだ場合、映り込んだ人間の顔、上肢、胴体、下肢、等について、デジタルカメラの画像を、1秒間に、例えば、5コマ~10コマで解析する。
【0068】
図12に図示されているレイアウトの売り場で、不審者K1が、通路1で商品を見ながら、その顔を不審者K2に向け、その後、K1は、また、周辺を見る様子でキョロキョロと顔を移動させていた。不審者K2を見て、不審者K3、K4の複数人がレジまたはATM等の金銭機の方向へ集まってきた。
【0069】
このような場合、上述した該システムでは、犯罪行動が発生すると判断し、関係者が使用しているPC、スマートフォン、タブレットへ、月、日、時間、分、秒を表示しつつ、前記要警戒者、前記不審者を撮影している画像情報を送信するアラート送信を行う。
【0070】
その上で、上述した音声による警告、自動撃退装置による撃退措置、警察署などの関係機関へ通報を行う。また関係者が確認しリセットするまで、何回も繰り返してアラート送信し、確認漏れを防ぐ手段を備えている構成にすることもできる。
【実施例】
【0071】
上述した本発明のデジタル侵入防犯・警備システムの一実施例を説明すると、例えば、以下のようになる。
【0072】
この実施例のデジタル侵入防犯・警備システムは、
図1図示のように、コンピュータからなる中央サーバ装置1が、防犯・警備対象3a、3b、3c、3d、3eのそれぞれに配備されている複数のデジタル画像撮影手段31a、31b、31c、31d、・・・、複数の集音手段32a、32b、32c、32d、32e、・・・、複数の音情報出力手段33a、33b、33c、33d、・・、緊急事態発生情報送出手段34a、34b、34c、34d、・・・、不審者撃退機器35a、35b、35c、35d、・・・と、無線あるいは有線、専用線などからなるネットワーク2を介して情報交信可能に接続されて構成される。デジタル画像撮影手段31a、31b、31c、31d、・・・は、例えば、通常のデジタルカメラ、3Dカメラ、赤外線カメラ、ドップラーカメラ、等、撮影情報をデジタル形式の情報で出力する撮像手段である。
【0073】
防犯・警備対象3a、3b、3c、3d、3eは、本明細書の冒頭に記載した種々の店舗、施設、等である。
図1では、防犯・警備対象として防犯・警備対象3a、3b、3c、3d、3eの4カ所が例示されている。本発明のデジタル侵入防犯・警備システムを採用することによって、防犯・警備対象へ不審者が侵入すること防止し、犯罪が発生することを未然に防止し、あるいは犯罪の発生を直ちに的確に把握して犯罪の拡大を抑止する、等、不審者の侵入・犯罪の発生などに対して備えを図ろうとする店舗、銀行、郵便局、農協などの防犯・警備対象の数が増えればネットワーク2を介して中央サーバ装置1に接続される防犯・警備対象の数が多くなる。以下、本明細書・図面において、防犯・警備対象3a、3b、3c、3d、3e、・・・を総称して防犯・警備対象3と表すことがある。
【0074】
コンピュータからなる中央サーバ装置1は、図示していないが、オペレーティングシステムや、インストールあるいはダウンロードした所定のコンピュータプログラムなどに従って、この実施形態のシステムの各種の機能が実現されるように制御を行うCPU、オペレーティングシステムや種々のコンピュータプログラムなどを記憶し、また、CPUが各制御のための処理を実行する上で必要なデータを記憶する記憶部としてのROM、CPUが処理を実行する上で必要なデータを記憶し、CPUによって情報が適宜書き換えられるワークエリアとしても利用されるRAMやハードディスク、通信インターフェース等の情報入出力部などが備えられていて、これらが必要なバスラインで接続されている構成になる。
【0075】
中央サーバ装置1が備えていて、後述する、デジタル画像情報取得手段7、音情報取得手段8、人物動作画像情報分析手段9、音声情報分析手段10、危険行為排除音声警告情報送出手段11、緊急事態画像情報告知手段12、通話機能接続手段13、滞在時間計測手段14、特殊詐欺防止用注意情報送出手段15、入店前動作情報確認手段16、不審者撃退機器動作手段17などが行う種々の処理動作は、このようなコンピュータのシステムによって実行される。
【0076】
また、コンピュータからなる中央サーバ装置1は、上述したデジタル画像情報取得手段7などが後述する処理動作を実行する際に参照するデータなどが格納・保存されているデジタル画像情報記録手段6a、音情報記録手段6b、要警戒音声情報記録手段6c、危険行為排除音声警告情報記録手段6e、特殊詐欺防止用注意音声情報記録手段6fなどを有する記憶部6を備えている。
【0077】
防犯・警備対象3には、
図3に一例を示すように、複数のデジタル画像撮影手段31a、31b、31c、31d、・・・、複数の集音手段32a、32b、32c、32d、32e、・・・、複数の音情報出力手段33a、33b、33c、33d、・・、緊急事態発生情報送出手段34a、34b、34c、34d、・・・、不審者撃退機器35a、35b、35c、35d、・・・が配備されている。
【0078】
デジタル画像撮影手段31a、31b、31c、31d、・・・は、ATM設備が配備されている警備対象であればATMが配備されている近辺及び、ATMが配備されているところへユーザーが入る前の状態を撮影できる防犯・警備対象施設の外側、小売店舗におけるレジスターの近辺、銀行の受付カウンターのように来店客に対して接客を行うカウンターの近辺、等、防犯・警備対象へ不審者が侵入すること防止し、犯罪が発生することを未然に防止し、あるいは犯罪の発生を直ちに的確に把握して犯罪の拡大を抑止する、等、不審者の侵入・犯罪の発生などに対して備えを図る上で必要と認められる、各防犯・警備対象3の複数個所に配備される。この実施形態では、防犯・警備対象における入口、等に通常のデジタルカメラ、3Dカメラ、赤外線カメラ、ドップラーカメラ、等、撮影情報をデジタル形式の情報で出力する撮像手段であるデジタル画像撮影手段31a、31b、31c、31d、・・・を設置し、また、前記入口、等にモニター、等の画像情報表示手段を設置する形態にすることができる。これにより、前記入口、等を介して入場する人をデジタル画像撮影手段31a、31b、31c、31d、・・・で撮影しつつ、前記モニターに出力・表示する形態にすることができる。これによって、防犯・警備対象へ不審者が侵入すること防止し、犯罪が発生することを未然に防止し、あるいは犯罪の発生を直ちに的確に把握して犯罪の拡大を抑止する、等、不審者の侵入・犯罪の発生などに対して備えを図ることができる。
【0079】
集音手段32a、32b、32c、32d、32e、・・・、音情報出力手段33a、33b、33c、33d、・・、緊急事態発生情報送出手段34a、34b、34c、34d、・・・、不審者撃退機器35a、35b、35c、35d、・・・も同じように、防犯・警備対象へ不審者が侵入すること防止し、犯罪が発生することを未然に防止し、あるいは犯罪の発生を直ちに的確に把握して犯罪の拡大を抑止する、等、不審者の侵入・犯罪の発生などに対して備えを図る上で必要と認められる、各防犯・警備対象3の複数個所に配備される。
【0080】
図3では、いずれの機器・装置も、防犯・警備対象における4カ所に配備されているが、各防犯・警備対象3の特性に応じて配備箇所、配備個数に変動が生じる。
【0081】
なお、集音手段32a、32b、32c、32d、32e、・・・と、音情報出力手段33a、33b、33c、33d、・・とは、少なくとも、デジタル画像撮影手段31a、31b、31c、31d、・・・が配備されている近辺にはそれぞれ配備されている形態にすることが望ましい。
【0082】
以下、本明細書、図面において、通常のデジタルカメラ、3Dカメラ、赤外線カメラ、ドップラーカメラ、等、撮影情報をデジタル形式の情報で出力する撮像手段であるデジタル画像撮影手段31a、31b、31c、31d、・・・を総称してデジタル画像撮影手段31と表すことがある。集音手段32a、32b、32c、32d、32e、・・・を総称して集音手段32と表すことがある。音情報出力手段33a、33b、33c、33d、・・を総称して音情報出力手段33と表すことがある。緊急事態発生情報送出手段34a、34b、34c、34dを総称して緊急事態発生情報送出手段34と表すことがある。不審者撃退機器35a、35b、35c、35d、・・・総称して不審者撃退機器35と表すことがある。
【0083】
このようにして、
図1、
図3図示のように、複数の防犯・警備対象3にそれぞれ配備されている複数のデジタル画像撮影手段31、複数の集音手段32、複数の音情報出力手段33及び、緊急事態発生情報送出手段34、不審者撃退機器35と、コンピュータからなる中央サーバ装置1とがネットワーク2を介して、情報交信可能に接続されて本実施例のデジタル侵入防犯・警備システムが構築されている。
【0084】
図1図示のように、コンピュータからなる中央サーバ装置1及び、複数の防犯・警備対象3にそれぞれ配備されている複数のデジタル画像撮影手段31、複数の集音手段32、複数の音情報出力手段33及び、緊急事態発生情報送出手段34は、前記防犯・警備対象の防犯・警備を担当している者が使用している防犯・警備会社端末4a、4b、4c、4d、4e、・・・及び、防犯・警備担当者端末5a、5b、5c、5d、5e、・・・ネットワーク2を介して情報交信可能に接続されている。
【0085】
防犯・警備会社端末4a、4b、4c、4d、4e、・・・は、前記防犯・警備対象の防犯・警備を担当している者(すなわち、民間の警備会社など)が使用している当該会社に備え付けのコンピュータシステムの端末である。
【0086】
防犯・警備担当者端末5a、5b、5c、5d、5e、・・・は、前記防犯・警備対象の防犯・警備を担当している者(すなわち、前記防犯・警備対象の店舗、銀行などにおける警備係、保安係などの人員が使用しているスマートフォンなどの端末である。
【0087】
図示では、防犯・警備会社端末4a、4b、4c、4d、4e、・・・、防犯・警備担当者端末5a、5b、5c、5d、5e、・・・としているが、これらの数は図示されているものに限られない。以下、本明細書・図面において防犯・警備会社端末4a、4b、4c、4d、4e、・・・を総称して防犯・警備会社端末4、防犯・警備担当者端末5a、5b、5c、5d、5e、・・・を総称して防犯・警備会社端末5と表すことがある。
【0088】
防犯・警備会社端末4、防犯・警備担当者端末5には、それぞれ、この実施例で説明するデジタル侵入防犯・警備システムによって実行される種々の処理動作の中で防犯・警備会社端末4、防犯・警備担当者端末5において実行される処理動作のために必要なアプリケーションプログラム、等がダウンロードされている。
【0089】
デジタル画像情報取得手段7は、複数のデジタル画像撮影手段31から送出されてきたそれぞれのデジタル画像情報を、各デジタル画像撮影手段31を特定する情報に関連付けてデジタル画像情報記録手段6aに記録する処理を行う。
【0090】
デジタル画像撮影手段31は3Dカメラ、CCDカメラのように撮影場所の画像情報をデジタル情報で取得し、ネットワーク2を介してデジタル画像情報取得手段7へ送出する。
【0091】
デジタル画像情報取得手段7は、デジタル画像撮影手段31から取得したデジタル画像情報を、当該デジタル画像撮影手段31が設置されている防犯・警備対象3と、その防犯警備対象3における設置場所(例えば、店舗内のどこに設置されているレジスターであるかを特定する情報)とを識別する情報と共にデジタル画像情報記録手段6aに記録する。
【0092】
音情報取得手段8は、複数の集音手段32から送出されてきたそれぞれの音情報を、各集音手段32を特定する情報に関連付けて音情報記録手段6bに記録する処理を行う。
【0093】
集音手段32は、デジタル画像撮影手段31が配備されている近傍や、警備対象の店舗のレジスターの近辺や、ATM装置のある近辺、接客を行うカウンターの近辺など、防犯・警備対象へ不審者が侵入すること防止し、犯罪が発生することを未然に防止し、あるいは犯罪の発生を直ちに的確に把握して犯罪の拡大を抑止する、等、不審者の侵入・犯罪の発生などに対して備えを図る上で必要と認められる、各防犯・警備対象3の複数個所に配備される。
【0094】
集音手段32としてはデジタル方式の集音マイクなどのマイクロフォンが採用され、配備場所で発生している音情報をデジタル方式の音情報にしてネットワーク2を介して音情報取得手段8へ送出する。
【0095】
音情報取得手段8は、集音手段32から取得したデジタル音情報を、当該集音手段32が設置されている防犯・警備対象3と、その防犯警備対象3における設置場所(例えば、店舗内のどこに設置されているレジスターであるかを特定する情報)とを識別する情報と共に音情報記録手段6bに記録する。
【0096】
人物動作画像情報分析手段9は、デジタル画像情報取得手段7で取得したデジタル画像情報の中に人物が含まれている場合に、当該人物の画像情報を分析し、当該人物の頭、腕、手の動作が、あらかじめ定められている要警戒動作であるか分析する処理を行う。また、デジタル画像情報取得手段7で取得したデジタル画像情報の中に人物が含まれている場合に、当該人物の画像情報が、覆面をした画像情報、全面マスク・サングラスを画像情報、棒などの凶器を手に持っている画像情報、等の要警戒人物画像情報であるか分析する処理を行う。更に、デジタル画像情報取得手段7で取得したデジタル画像情報の中に人物が含まれている場合に、過去の複数の犯罪事案における犯罪者の挙動に関する画像情報(挙動不審者画像情報)を参照して、当該人物の画像情報が、挙動不審者画像情報であるか分析する処理を行う。
【0097】
あらかじめ定められている要警戒動作、要警戒人物画像、挙動不審者画像情報に関する情報は、要警戒動作情報記録手段6cに記録されている。人物動作画像情報分析手段9は、デジタル画像情報取得手段7で取得したデジタル画像情報の中に人物が含まれている場合であって、人物の頭、腕、手の動作が、要警戒動作情報記録手段6cに記録されている要警戒の頭、腕、手の動作に相当するものであるかどうかを分析・判断する処理を行う。また、デジタル画像情報取得手段7で取得したデジタル画像情報の中に人物が含まれている場合であって、当該人物の画像情報が、要警戒動作情報記録手段6cに記録されている要警戒人物画像に相当するものであるかどうかを分析・判断する処理を行う。更に、デジタル画像情報取得手段7で取得したデジタル画像情報の中に人物が含まれている場合であって、過去の複数の犯罪事案における犯罪者の挙動に関する画像情報(挙動不審者画像情報)を参照して、当該人物の画像情報が、要警戒動作情報記録手段6cに記録されている挙動不審者画像に相当するものであるかどうかを分析・判断する処理を行う。
【0098】
音声情報分析手段10は、音情報取得手段8で取得した音情報の中に人間の声情報が含まれている場合に、当該人間の当該声情報の中に要警戒音声情報が含まれているかどうかを分析する処理を行う。
【0099】
あらかじめ定められている要警戒音声情報は、要警戒音声情報記録手段6dに記録されている。例えば、「動くな!」、「手を挙げろ」、「金を出せ」、「黙れ!」、「殺すぞ!」などの要警戒音声情報が要警戒音声情報記録手段6dに記録されている。音声情報分析手段10は、音情報取得手段8で取得した音情報の中に人間の声情報が含まれている場合に、当該人間の当該声情報の中に要警戒音声情報が含まれているかどうかを分析・判断する処理を行う。
【0100】
危険行為排除音声警告情報送出手段11は、人物動作画像情報分析手段9が、要警戒動作であると分析判断した人物の画像情報が含まれている前記デジタル画像情報を送出してきたデジタル画像撮影手段31の近辺に配備されている音情報出力手段33に対して、あらかじめ定められている第一の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を送出する処理を行う。
【0101】
また、危険行為排除音声警告情報送出手段11は、音声情報分析手段10が、要警戒音声情報が含まれていると分析判断した音情報を送出してきた音情報取得手段32の近辺に配備されている音情報出力手段33に対して、あらかじめ定められている前記第一の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように前記第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を送出する処理を行う。
【0102】
危険行為排除音声警告情報送出手段11は、上述した処理動作の一方のみを行う、あるいは、双方を行う、例えば、双方の処理動作を同時に行う構成にすることができる。
【0103】
音情報出力手段33は、例えば、スピーカーである。
【0104】
緊急事態画像情報告知手段12は、緊急事態発生情報送出手段34から緊急事態発生情報を取得した際に、前記緊急事態情報を送出してきた緊急事態発生情報送出手段が配備34されている防犯・警備対象に配備されているデジタル画像撮影手段31から送出されてきているデジタル画像情報を、前記防犯・警備対象の防犯・警備を担当している者が使用している防犯・警備会社端末4、及び/又は防犯・警備担当者端末5へ、緊急事態発生を告知する緊急事態発生告知情報と共に、ネットワーク2を介して、送出する処理を行う。
【0105】
ネットワーク2を介して、中央サーバ装置1へ、緊急事態の発生を知らせる緊急事態発生情報を送出する緊急事態発生情報送出手段34としては、例えば、足踏み式の緊急事態発生情報送出手段34を採用できる。
【0106】
足踏み式の緊急事態発生情報送出手段34は、店舗や、銀行、郵便局、農協、公共施設、等の建物において、レジ精算、接客などを行うカウンター等における従業員側の床面近傍に配備されている。このような位置は、不審者や、犯罪行為に及ぼうとしている者からは見えない位置になる。そこで、店舗で働いている従業員、等は、不審者や、犯罪行為に及ぼうとしている者に気づかれることなく、中央サーバ装置1へ、緊急事態の発生を知らせる事ができる。足踏み式の緊急事態発生情報送出手段34が足踏みされることで、ネットワーク2を介して、中央サーバ装置1へ、緊急事態の発生を知らせる緊急事態発生情報が送出される。
【0107】
これによって、前記店舗の警備を担当している者は、緊急事態が発生している前記カウンター近辺で発生している音声情報も含めた音情報を取得することで前記デジタル撮影画像情報と合わせて緊急事態の状態を把握し、「犯罪行為はやめなさい」、「貴方の画像情報は記録しています」、「警察に連絡しました」等の犯罪行為を停止させるための警告情報を音声出力することができる。
【0108】
前記緊急事態発生情報送出手段は、緊急事態発生情報を送出した際に、前記防犯警備対象の本店、本部などへも同時に緊急事態発生情報を送出するシステムにすることができる。これにより、本店、本部は、直ちに、警察など防犯・警備を行う当局へ通報することができ、また、前記デジタル画像情報などを取得して、前記防犯警備対象である銀行、店舗などにおいて発生している事態をリアルタイムで把握することができる。
【0109】
危険行為排除音声警告情報送出手段11が行う前述の処理動作によって第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報が送出された後のあらかじめ定めてある時間が経過した時点でも、人物動作画像情報分析手段9が要警戒動作であると分析判断する場合、危険行為排除音声警告情報送出手段11は、第一の危険行為排除音声警告情報とは異なる内容の、あらかじめ定められている第二の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように第二の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を、音情報出力手段33に対して送出する処理動作を行う。
【0110】
また、危険行為排除音声警告情報送出手段11が行う前述の処理動作によって第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報が送出された後の前述したあらかじめ定めてある時間が経過した時点でも、音声情報分析手段10が要警戒音声情報が含まれていると分析判断する場合、危険行為排除音声警告情報送出手段11は、第一の危険行為排除音声警告情報とは異なる内容の、あらかじめ定められている第二の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように第二の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を、音情報出力手段33に対して送出する処理動作を行う。
【0111】
危険行為排除音声警告情報送出手段11が行う前述の処理動作によって第一の危険行為排除音声警告情報出力指示情報が送出された後のあらかじめ定めてある時間が経過した時点でも、人物動作画像情報分析手段9が要警戒動作であると分析判断する場合であって、なおかつ、音声情報分析手段10が要警戒音声情報が含まれていると分析判断する場合に、危険行為排除音声警告情報送出手段11が、第一の危険行為排除音声警告情報とは異なる内容の、あらかじめ定められている第二の危険行為排除音声警告情報の音声出力を行うように第二の危険行為排除音声警告情報出力指示情報を、音情報出力手段33に対して送出する処理動作を行うようにすることもできる。
【0112】
第一の危険行為排除音声警告情報としては、「異常事態発生」、「犯罪行為はやめなさい」、「すぐに退去しなさい」等を例示することができる。第一の危険行為排除音声警告情報の後でも不審者による不審な行動が継続する場合に発せられる第二の危険行為排除音声警告情報としては、「警察に通報します」、「貴方の画像は記録されています」等を例示することができる。
【0113】
中央サーバ装置1は、更に、通話機能接続手段13を備えている構成にすることができる。
【0114】
通話機能接続手段13は、上述した緊急事態発生告知情報を取得した防犯・警備会社端末4及び/又は防犯・警備担当者端末5から取得した通話要求情報に基づいて、上述した緊急事態発生情報を送出してきた緊急事態発生情報送出手段34が配備されている防犯・警備対象に配備されている音情報出力手段33及び集音手段32と、防犯・警備会社端末4及び/又は防犯・警備担当者端末5との間での、通話を可能にする処理を行う。
【0115】
中央サーバ装置1は、更に、滞在時間計測手段14と、特殊詐欺防止用注意情報送出手段15とを備えている構成にすることができる。
【0116】
滞在時間計測手段14は、デジタル画像情報取得手段7で取得したデジタル画像情報が、ATM装置の近辺に配備されているデジタル画像撮影手段31から送出されてきたデジタル画像情報であって、当該デジタル画像情報の中に人間が撮影されている場合に、当該人間が当該デジタル画像情報の中に入った時点からの時間の経過を計測する処理を行う。
【0117】
特殊詐欺防止用注意情報送出手段15は、滞在時間計測手段14で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したときに、滞在時間計測手段14で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきたデジタル画像撮影手段31の近辺に配備されている音情報出力手段33に対して、あらかじめ定められている第一の特殊詐欺防止用注意音声情報の音声出力を行うように第一の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報を送出する処理を行う。
【0118】
中央サーバ装置1は、更に、入店前動作情報確認手段16を備えている構成にすることができる。
【0119】
入店前動作情報確認手段16は、滞在時間計測手段14で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したときに、滞在時間計測手段14で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきたデジタル画像撮影手段31が近辺に配備されているATMが備えられている前記防犯・警備対象の入口近辺で、前記防犯・警備対象の外側において前記防犯・警備対象に入る人を撮影できる箇所に配備されているデジタル画像撮影手段31から取得しているデジタル画像情報とを比較し、前記防犯・警備対象の外側に配備されているデジタル画像撮影手段31から取得しているデジタル画像情報に人物が撮影されているときに、滞在時間計測手段14で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過した人物と同一であるか否かを比較し、同一人物であると判定できた際に、前記防犯・警備対象の外側に配備されているデジタル画像撮影手段31に撮影されているデジタル画像情報に写っている人物が携帯電話又はスマートフォンで通話を行いながら前記防犯・警備対象に入ろうとしていたかどうかを判定する処理を行う。
【0120】
特殊詐欺防止用注意情報送出手段15は、滞在時間計測手段14で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過し、なおかつ、入店前動作情報確認手段16での判定によって前記防犯・警備対象の外側に配備されているデジタル画像撮影手段31に撮影されている前記デジタル画像情報に写っている人物が携帯電話・スマートフォンで通話を行いながら前記防犯・警備対象に入ろうとしていたと判定できたときに、滞在時間計測手段14で計測した時間があらかじめ定められている時間を経過したと判断された前記デジタル画像情報を送出してきたデジタル画像撮影手段31の近辺に配備されている音情報出力手段33に対して、前記第一の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報による第一の特殊詐欺防止用注意音声情報の内容とは異なる内容の第二の特殊詐欺防止用注意音声情報の音声出力を行うように第二の特殊詐欺防止用注意音声情報出力指示情報を送出する処理を行う。
【0121】
第一の特殊詐欺防止用注意音声情報としては、「振り込め詐欺に注意してください」、「電話を切って、お子さん、お孫さんに電話してください」、等を例示できる。
【0122】
第二の特殊詐欺防止用注意音声情報としては、「ATM操作で還付金が戻るという話はすべて詐欺です」、等を例示できる。
【0123】
上述した構成にすることで、防犯・警備対象の外側に配備されているデジタル画像撮影手段31に撮影されているデジタル画像情報に写っている人物が、防犯・警備対象の敷地エリアに侵入した際に第一段階の警備体制、敷地エリアへの侵入から更に進んで防犯・警備対象の建物に接近した際に第二段階の警備体制をとるように、段階的に警戒レベルを高める処置をとるようにすることもできる。
【0124】
この実施例のデジタル侵入防犯・警備システムにおいて、複数の防犯・警備対象には、それぞれ、1又は複数の不審者撃退機器35が配備されていて、中央サーバ装置1は、更に、不審者撃退機器動作手段17を備えている構成にすることができる。
【0125】
不審者撃退機器動作手段17は、危険行為排除音声警告情報送出手段11が行う処理動作によって第二の危険行為排除音声警告情報出力指示情報が送出された後のあらかじめ定めてある時間が経過した時点でも、人物動作画像情報分析手段9が要警戒動作であると分析判断する場合及び/又は音声情報分析手段10が要警戒音声情報が含まれていると分析判断する場合に、不審者撃退機器35に対して、不審者撃退措置を実行するように、不審者撃退措置実行指示情報を送出する処理を行う。
【0126】
不審者撃退機器35としては、例えば、ガス噴出器であって、前記不審者撃退措置実行指示情報を受けて、前記ガス噴出器によるガスの噴出による不審者撃退措置が実行される形態にすることができる。ガス噴出器から噴出されるガスとしては、民間での使用が許容されている催涙ガスを使用することができる。また、噴出されるガスを濃霧ガスや煙幕とし、不審者を濃霧ガスや煙幕で覆うようにすることで、不審者が不審行為を継続できなくなるようにすることもできる。
【0127】
また、不審者撃退機器35としては、例えば、マーカーインキ噴出器であって、前記不審者撃退措置実行指示情報を受けて、前記マーカーインキ噴出器によるマーカーインキの噴出による不審者撃退措置が実行される形態にすることができる。マーカーインキとしては不審者を撃退するために不審者に投げつけて不審者の体に衝突させることでインキを不審者に塗布することに用いられるカラーボールに使用されているカラーインキを採用できる。
【0128】
上述した実施例のデジタル侵入防犯・警備システムにおいて、防犯・警備対象の施設の出入り口近辺などに回転灯、回転点滅灯などを配備しておいて、不審者の侵入、強盗の発生等の事態が生じた際に、これらを回転点滅させて、外部に向けて緊急事態が発生していることを告知する形態にすることができる。
【0129】
また、防犯・警備対象の施設の出入り口近辺などにスピーカーなどを配備しておいて、不審者の侵入、強盗の発生等の事態が生じた際に、スピーカーから「緊急事態発生中。警察への通報をお願いします。」等、外部に向けて緊急事態が発生していることを告知する形態にすることもできる。
【0130】
以上に説明したように、本発明のデジタル侵入防犯・警備システムでは、建物、等の防犯・警備対象における複数の所定箇所や、公共交通機関の車両などにおける複数の所定箇所にそれぞれデジタル画像撮影手段が配備されている。
【0131】
各デジタル画像撮影手段は配備されている場所において撮影したデジタル画像情報を、警備対象時間の間、常時、デジタル画像情報取得手段に送出する。
【0132】
店舗や、公共施設、等の建物における複数の所定箇所は、例えば、コンビニエンスストア、等の小売店舗におけるレジカウンターの近辺、来客などに対して接受・接客などを行う店舗、等のカウンターの近辺、例えば、銀行のカウンターの近辺、銀行・郵便局・農協・コンビニエンスストアなどにおけるATM装置の近辺であって、当該ATMの操作画面を撮影できないが、当該ATMを操作する者を撮影できる箇所、等の店舗内における複数の所定箇所を例示できる。
【0133】
各デジタル画像撮影手段は配備されている場所において撮影したデジタル画像情報を、警備対象時間の間、常時、デジタル画像情報取得手段に送出する。
【0134】
第一の特殊詐欺防止用注意音声情報としては、「振り込め詐欺に注意してください」、「電話を切って、お子さん、お孫さんに電話してください」、等を例示できる。
【0135】
第二の特殊詐欺防止用注意音声情報としては、「ATM操作で還付金が戻るという話はすべて詐欺です」、等を例示できる。
【0136】
要警戒動作は、例えば、以下のようなものを例示できる。デジタル撮影画像情報の中に含まれている人物が手に凶器(ナイフ、木刀、銃、など)を持っている。デジタル撮影画像情報の中に含まれている人物が腕を上にあげて頭の近辺にまで持ち上げている。デジタル撮影画像情報の中に含まれている人物がストッキングをかぶっていたりフルフェイスのヘルメットで顔を隠している。デジタル撮影画像情報の中に含まれている人物が、顔にお面などを付けて顏相を視認できない。デジタル撮影画像情報の中に含まれている人物が、帽子をかぶり、サングラス、マスクをつけて店舗内に入ってきた。
【0137】
第一の危険行為排除音声警告情報としては、「異常事態発生」、「犯罪行為はやめなさい」、「すぐに退去しなさい」等を例示することができる。第一の危険行為排除音声警告情報の後でも不審者による不審な行動が継続する場合に発せられる第一の危険行為排除音声警告情報としては、「警察に通報します」、「貴方の画像は記録されています」等を例示することができる。
【0138】
要警戒音声情報としては、例えば、「金を出せ!」、「静かにしろ!」、「急げ!」、「早くしろ!」、「手を挙げろ!」等、強盗事件などで侵入者から発生られることがある音声情報、「口座番号を入力するのですか」、「振込先の番号を教えてください」、「これでいいんですか?」、等、いわゆる特殊詐欺で、携帯電話・スマートフォンで支持を受けている人が発する音声情報などがある。
【0139】
ネットワークを介して、中央サーバ装置へ、緊急事態の発生を知らせる緊急事態発生情報を送出する緊急事態発生情報送出手段としては、例えば、足踏み式の緊急事態発生情報送出手段を採用できる。
【0140】
足踏み式の緊急事態発生情報送出手段は、店舗や、公共施設、等の建物において、レジ精算、接客などを行うカウンター等における従業員側の床面近傍に配備されている。このような位置は、不審者や、犯罪行為に及ぼうとしている者からは見えない位置になる。そこで、店舗で働いている従業員、等は、不審者や、犯罪行為に及ぼうとしている者に気づかれることなく、中央サーバ装置へ、緊急事態の発生を知らせる事ができる。足踏み式の緊急事態発生情報送出手段が足踏みされることで、ネットワークを介して、中央サーバ装置へ、緊急事態の発生を知らせる緊急事態発生情報が送出される。
【0141】
これによって、前記店舗の警備を担当している者は、緊急事態が発生している前記カウンター近辺で発生している音声情報も含めた音情報を取得することで前記デジタル撮影画像情報と合わせて緊急事態の状態を把握し、「犯罪行為はやめなさい」、「貴方の画像情報は記録しています」、「警察に連絡しました」とうの犯罪行為を停止させるための警告情報を音声出力することができる。
【0142】
前記緊急事態発生情報送出手段は、緊急事態発生情報を送出した際に、前記防犯警備対象の本店、本部などへも同時に緊急事態発生情報を送出するシステムにすることができる。これにより、本店、本部は、直ちに、警察など防犯・警備を行う当局へ通報することができ、また、前記デジタル画像情報などを取得して、前記防犯警備対象である銀行、店舗などにおいて発生している事態をリアルタイムで把握することができる。
【0143】
複数の集音手段における集音手段は、各デジタル画像撮影手段の近傍に配備されている。集音手段は、例えば、集音マイクなどのマイクロフォンを例示できる。
【0144】
複数の音情報出力手段における各音情報出力手段が、各デジタル画像撮影手段の近傍及び、デジタル画像撮影手段が配備されているところ以外の、店舗、等における所定箇所に配備されている。
【0145】
音情報出力手段は、例えば、音声情報、等の音情報を出力するスピーカー、警報音・ブザー音、等の音情報を出力する警報機である。
【0146】
以上、本発明の実施形態、実施例を説明したが本発明は上述した実施形態、実施例に限られず特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
【要約】
防犯・警備対象の防犯及び警備をコンピュータでのデジタル情報処理を使用して行うデジタル侵入防犯・警備システムを提供する。
複数の防犯・警備対象にそれぞれ配備されている複数のデジタル画像撮影手段、複数の集音手段、複数の音情報出力手段及び、緊急事態発生情報送出手段と、ネットワークを介して、情報交信可能に接続されているデジタル侵入防犯・警備システム。