(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】ライトニングダイヤラ
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20240508BHJP
H04M 3/42 20060101ALI20240508BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
G06Q30/015
H04M3/42 A
H04M11/00 302
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019171073
(22)【出願日】2019-09-20
【審査請求日】2022-04-13
(32)【優先日】2018-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506332063
【氏名又は名称】セールスフォース インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア シュナイヤー
(72)【発明者】
【氏名】ヴィクター ニコライ カルヌーガン オリヴェロス
(72)【発明者】
【氏名】アニー アブラハミアン
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド クライン
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-140119(JP,A)
【文献】特開2002-024513(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0099496(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04M 3/00 - 3/64
H04M 11/00 - 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実現される方法であって、
1つ以上のプロセッサにより、消費者からの通信に基づいて、前記消費者に関するデータの要求を受信するステップであり、前記データの要求は前記消費者からの前記通信を含む、ステップと、
前記1つ以上のプロセッサにより、前記データの要求に基づいて、前記消費者に関するデータを識別するステップと、
前記1つ以上のプロセッサにより、前記消費者に関する前記データを、第1のネットワークを通じて前記消費者から直接前記通信を受信するセカンダリサーバに送信するステップであり、前記セカンダリサーバは、第2のネットワークを通じて前記消費者に関する前記データ及び前記通信をモバイルデバイスに伝送するように構成される、ステップと、
前記1つ以上のプロセッサにより、エンティティの担当者の前記モバイルデバイスから前記消費者に関する更新データを受信するステップと、
前記1つ以上のプロセッサにより、前記モバイルデバイスから受信した前記消費者に関する前記データに基づいて、データベース内の前記消費者に関する前記データを更新するステップと、を含み、
前記受信するステップ、識別するステップ、送信するステップ、受信するステップ、及び更新するステッ
プが、前記エンティティにより管理され前記セカンダリサーバと異なるプライマリサーバ
の前記1つ以上のプロセッサにより実行され、前記プライマリサーバは、前記第1のネットワークと異なる前記第2のネットワークを通じて前記セカンダリサーバと通信するように構成され、前記プライマリサーバは、第3のネットワークを通じて前記モバイルデバイスと通信するように構成され、前記第3のネットワークは、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークと異なる、方法。
【請求項2】
前記データの要求は、前記セカンダリサーバにより前記エンティティの前記担当者の前記モバイルデバイスに伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記データの要求内の前記消費者に関する前記データは、前記モバイルデバイスに記憶された前記消費者に関するデータと異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記データの要求内の前記消費者に関する前記データは、前記消費者の識別情報を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記通信は電話呼び出しである、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
コンピュータにより実現される方法であって、
1つ以上のプロセッサにより、消費者に関する第1のデータを含む前記消費者からの通信を受信するステップと、
前記1つ以上のプロセッサにより、前記第1のデータを提示するステップと、
前記1つ以上のプロセッサにより、前記消費者に関する第2のデータを含む入力を受信するステップであり、前記第2のデータは前記第1のデータと異なる、ステップと、
前記1つ以上のプロセッサにより、前記第2のデータをエンティティにより管理されるプライマリサーバに送信するステップと、
を含み、
前記受信するステップ、提示するステップ、受信するステップ、及び送信するステッ
プが、前記エンティティの担当者のモバイルデバイス
の前記1つ以上のプロセッサにより実行され、
前記消費者からの前記通信は、前記プライマリサーバと異なるセカンダリサーバにより伝送され、前記モバイルデバイスは、第1のネットワーク及び第2のネットワークを通じて前記プライマリサーバ及び前記セカンダリサーバにそれぞれ接続され、前記第1のネットワークは前記第2のネットワークと異なり、前記プライマリサーバ及び前記セカンダリサーバは、前記第2のネットワークを通じて通信し、前記セカンダリサーバは、第3のネットワークを通じて前記消費者から前記通信を受信するように構成され、前記第3のネットワークは、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークと異なる、方法。
【請求項7】
前記セカンダリサーバは、前記消費者からの前記通信を受信するように構成される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記モバイルデバイスに記憶されたサードパーティアプリケーションにより、前記第1のデータが受信され、前記第2のデータが送信される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のデータの提示は、
前記第1のデータを前記担当者のモバイルデバイスに、前記第1のデータが前記モバイルデバイスにより直接受信されたように提示すること
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のデータの送信は、
前記1つ以上のプロセッサにより、前記プライマリサーバに記憶されたデータベースにアクセスすること、をさらに含み、
前記データベースは、前記第1のデータを含む前記消費者に関するデータを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記プライマリサーバは、前記モバイルデバイスで入力された前記第2のデータに基づいて前記データベースを更新するように構成される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデータは識別情報であり、前記モバイルデバイスが前記消費者から前記通信を受信する間、提示される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のデータは、前記モバイルデバイスが前記消費者から前記通信を受信している間、受信される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記消費者からの前記通信は電話呼び出しである、請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
会社の販売担当者は、典型的に、オフィスから離れている間に消費者(例えば、顧客及び潜在顧客)と連絡をとることを担う。そのようなものとして、販売担当者は、典型的に、自身のモバイルデバイスを使用して消費者と連絡をとることを求められる。しかしながら、販売担当者は、異なる消費者に絶えず連絡をとらなければならず、これら消費者から電話呼び出しを受けることもある。これら消費者の連絡先情報は、販売担当者のモバイルデバイスに保存されることがあり、あるいはそうでないこともある。販売担当者が路上にいる間にこの消費者情報を管理し、消費者のニーズに充分に応じることは、煩雑な可能性がある。
【発明の概要】
【0002】
本開示は、1以上の消費者とエンティティの1以上の担当者との間の通信を管理する、コンピュータにより実現される方法に関する。いくつかの実施形態において、当該コンピュータにより実現される方法は、(i)1つ以上のプロセッサにより、消費者に関する第1のデータを含む消費者からの通信を受信するステップと、(ii)1つ以上のプロセッサにより、第1のデータを提示するステップと、(iii)1つ以上のプロセッサにより、消費者に関する第2のデータを含む入力を受信するステップであり、第2のデータは第1のデータと異なる、ステップと、(iv)1つ以上のプロセッサにより、第2のデータをエンティティにより管理されるプライマリサーバに送信するステップと、を含む。受信するステップ、提示するステップ、受信するステップ、及び送信するステップのうち少なくとも1つが、エンティティの担当者のモバイルデバイスにより実行される。消費者からの通信は、プライマリサーバと異なるセカンダリサーバにより伝送される。
【0003】
他の実施形態において、コンピュータにより実現される方法は、(i)1つ以上のプロセッサにより、消費者からの通信に基づいて、消費者に関するデータの要求を受信するステップであり、要求は消費者からの通信を含む、ステップと、(ii)1つ以上のプロセッサにより、要求に基づいて、消費者に関するデータを識別するステップと、(iii)1つ以上のプロセッサにより、消費者に関するデータをセカンダリサーバに送信するステップと、(iv)1つ以上のプロセッサにより、エンティティの担当者のモバイルデバイスから消費者に関する更新データを受信するステップと、(iv)1つ以上のプロセッサにより、担当者のモバイルデバイスからの消費者についての受信データに基づいて、データベース内の消費者データを更新するステップと、を含む。受信するステップ、識別するステップ、送信するステップ、受信するステップ、及び更新するステップのうち少なくとも1つが、エンティティにより管理されセカンダリサーバと異なるプライマリサーバにより実行される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
添付の図面は、本明細書に組み込まれ、明細書の一部を構成する。
【
図1】いくつかの実施形態による、エンティティが1以上の消費者とエンティティの1以上の担当者との通信を管理するためのシステムの一例示的なブロック図を示す。
【
図2】いくつかの実施形態による、
図1に示すシステムの、担当者のモバイルデバイスのインターフェースの画面ショットを示す。
【
図3】いくつかの実施形態による、
図1に示すシステムの、担当者のモバイルデバイスのインターフェースの画面ショットを示す。
【
図4】いくつかの実施形態による、
図1に示すシステムの、担当者のモバイルデバイスのインターフェースの画面ショットを示す。
【
図5】いくつかの実施形態による、
図1に示すシステムの、担当者のモバイルデバイスのインターフェースの画面ショットを示す。
【
図6】いくつかの実施形態による、
図1に示すシステムの、担当者のモバイルデバイスのインターフェースの画面ショットを示す。
【
図7】いくつかの実施形態による、
図1に示すシステムの、担当者のモバイルデバイスのインターフェースの画面ショットを示す。
【
図8】いくつかの実施形態による、エンティティが1以上の消費者とエンティティの1以上の担当者との通信を管理するための処理を示す例示的なフローチャートを示す。
【
図9】いくつかの実施形態による、エンティティが1以上の消費者とエンティティの1以上の担当者との通信を管理するための処理を示す例示的なフローチャートを示す。
【
図10】様々な実施形態を実現するのに有用な一例示的なコンピュータシステムを示す。
【0005】
図面において、同様の参照番号は、一般に、同一又は類似の要素を示す。さらに、一般に、参照番号の最左桁は、参照番号が最初に現れる図面を識別する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
1以上の消費者とエンティティの1以上の担当者(representatives)との通信を管理するためのシステム、装置、デバイス、方法、及び/又はコンピュータプログラムプロダクトの実施形態、及び/又はこれらの組み合わせ及びサブコンビネーションが本明細書において提供される。通信は、通信媒体を通じてのデータの転送を含むことができる。ゆえに、通信は、メッセージング及び/又は電話呼び出しの形式であってもよい。消費者は、任意の個人又は会社であってもよい。これらの線に沿って、消費者は、エンティティと何らかの関係を有することができる。例えば、消費者はまた、エンティティの担当者、担当者の管理者、又はエンティティに関連づけられた他の個人であってもよい。さらに、消費者は、顧客であってもよく、あるいはそうでなくてもよい。例えば、消費者は、担当者に対してリード(例えば、セールスリード)であってもよい。エンティティは、自身の代わりに行動し又は話すよう担当者に指示する個人又は会社であってもよい。担当者は、エンティティの従業員又は独立した請負であってもよい。そのようなものとして、担当者は、エンティティのための1つ以上の機能(例えば、販売又はサービス)を実行することができる。ゆえに、担当者は、販売担当者(sales representative)、販売代理人、販売管理者、アカウント管理者、サービス担当者、技術サポート、補充等であってもよい。これらの線に沿って、エンティティの担当者は、モバイルデバイス、例えば、セルラーフォン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、エンタープライズデジタルアシスタント、又はモバイルPCなどを介してデータを受信及び/又は送信することができる。
【0007】
次に、
図1を参照し、エンティティが1以上の消費者とエンティティの1以上の担当者との通信を管理するためのシステム100が提供される。システム100は、プライマリサーバ102、セカンダリサーバ104、担当者モバイルデバイス106、及び消費者デバイス108のうちの少なくとも1つを含む。プライマリサーバ102は、エンティティにより運用及び/又は管理されてもよい。セカンダリサーバ104は、サードパーティにより運用及び/又は管理されてもよい。プライマリサーバ102及びセカンダリサーバは、互いに通信することができる。担当者モバイルデバイス106は、プライマリサーバ102及び/又はセカンダリサーバ104と通信することができる。消費者デバイス108は、セカンダリサーバ104と通信することができ、ゆえに、プライマリサーバ102と通信しなくてもよい。
【0008】
消費者デバイス108は、第1のネットワーク110を通じてセカンダリサーバ104にデータを伝送することができる。第1のネットワーク110は、パブリックネットワーク及び/又はワイドエリアネットワークであってもよい。いくつかの実施形態において、消費者デバイスは電話であってもよく、通信は電話呼び出しであってもよく、かつ/あるいは第1のネットワークは公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)であってもよい。データを受信すると、セカンダリサーバ104は、プライマリサーバ102と通信して適切な担当者モバイルデバイスを受信して、消費者デバイス108からの通信と、適切な担当者モバイルデバイスに表示されるべき消費者に関するデータとを送信することができる。プライマリサーバ102及びセカンダリサーバ104は、第1のネットワーク110と異なる第2のネットワーク112を通じて通信することができる。第2のネットワークは、ボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice over Internet Protocol、VoIP)を含んでもよい。
【0009】
いくつかの実施形態において、セカンダリサーバ104は、要求をプライマリサーバ102に伝送して適切な担当者モバイルデバイスを受信して、消費者デバイス108からの通信と、適切な担当者モバイルデバイスに表示されるべき消費者に関するデータとを送信することができる。要求を受信した後、プライマリサーバ102は、複数の消費者に関するデータと消費者のうち1以上に関連づけられた担当者とを含むデータベース116にクエリする(query)ことができる。複数の消費者に関するデータは、識別データ及び/又はビジネスデータであってもよい。識別データは、名前、ピクチャ、職場、社会保障番号、生体測定記録、生年月日、出生地、母親の旧姓、及び消費者デバイス108にリンクされ又はリンク可能な任意の他のデータ(例えば、医療、教育、金融、及び雇用データ)のうち1つ以上を含んでもよい。エンティティデータは、例えば、消費者とエンティティとの間のビジネスデータを含む、エンティティに関連した任意タイプのデータであってもよい。
【0010】
ゆえに、プライマリサーバ102が消費者デバイス108を識別する場合、プライマリサーバ102は、担当者が消費者デバイス108における消費者に関連づけられているかを決定することができる。担当者が消費者デバイス108における消費者に関連づけられている場合、プライマリサーバ102は、こうした担当者と担当者モバイルデバイス106に表示されるべきデータとを含む応答をセカンダリサーバ104に送信することができる。そうでない場合、プライマリサーバ102は、適切な担当者を選択して消費者デバイス108における消費者に関連づけ、こうした担当者と担当者モバイルデバイス106に表示されるべきデータとを含む応答をセカンダリサーバ104に送信することができる。
【0011】
消費者デバイス108からの通信の受信に適切な担当者と、担当者モバイルデバイス106上に表示されるべき消費者に関するデータとを受信した後、セカンダリサーバ104は、このデータを消費者デバイス108からの通信に結合することができる。その後、セカンダリサーバ104は、プライマリサーバ102から受信した消費者に関する情報と消費者デバイス108からの通信とを、担当者モバイルデバイス106に送信することができる。セカンダリサーバ104は、プライマリサーバ102から受信した消費者に関する情報と消費者デバイス108からの通信とを、同時に及び/又は単一の伝送で(in a single transmission)、担当者モバイルデバイス106に送信することができる。さらに、これは、第2のネットワーク(例えば、VoIP)を通じて行われてもよい。
【0012】
担当者モバイルデバイス106は、通信及び消費者に関するデータを受信するためのアプリケーションモジュール118を含むことができる。アプリケーションモジュール118は、担当者モバイルデバイス106に記憶されたアプリケーションの1つ以上のルールに従って、担当者モバイルデバイス106上で動作を実行することができる。そのようなものとして、通信及び消費者に関するデータを受信すると、アプリケーションモジュール118は、このデータを、あたかも担当者モバイルデバイス106がそれを消費者デバイス108から直接受信したのと同じように処理することができる。例えば、アプリケーションモジュール118は、担当者モバイルデバイス106に対して、あたかも消費者デバイス108からの電話呼び出しが担当者モバイルデバイス106に直接ルーティングされ、識別データが担当者モバイルデバイス106に記憶されていたのと同じように、消費者デバイス106における消費者からの電話呼び出しを受信及び処理し、プライマリサーバ102から受信した消費者の識別データ(例えば、名前及び電話番号)を表示するよう命令することができる。
【0013】
通信の間及び/又は後、担当者モバイルデバイス106は、プライマリサーバ102と通信することができる。そのようなものとして、担当者モバイルデバイス106は、プライマリサーバ102のデータベース116に記憶されたデータにアクセスすることができる。いくつかの実施形態において、データベース116は、顧客関係管理(CRM)システムであってもよい。そのようなものとして、データベース116又は顧客関係管理システムは、クラウドベースであってもよい。例えば、顧客関係管理システムは、例えば、1以上の消費者に関する販売、マーケティング、サービス、分析、データ、通信、アプリケーション、及びIOTを含む様々なCRMカテゴリ及びシステムを含んでもよい。
【0014】
さらに、上述のように、プライマリサーバ102のデータベース116に記憶されたデータは、識別データ及びエンティティデータを含んでもよい。ゆえに、担当者モバイルデバイス106は、消費者デバイス108における消費者に関するデータ及び/又はプライマリサーバ102に記憶されたエンティティに関するデータに、それが担当者モバイルデバイス106に物理的に記憶されることなくアクセスすることができる。これは、担当者モバイルデバイス106が、広範囲の消費者に関する多くのデータへのアクセスをこうしたデータを記憶する必要なく得ることを可能にできる。そのようなものとして、いくつかの実施形態において、担当者モバイルデバイス116は、例えば、消費者の販売、マーケティング、及びサービスデータを含むCRMシステムに記憶されたデータへのアクセスをオンザフライで(on the fly)得ることができる。
【0015】
これらの線に沿って、担当者モバイルデバイス106は、第3のネットワーク114を通じてプライマリサーバ102と通信することができる。第3のネットワーク114は、第1のネットワーク110及び/又は第2のネットワーク112と異なってもよい。例えば、第3のネットワーク114は、第1のネットワーク110と同じであり、第2のネットワーク112と異なってもよい。そのようなものとして、第3のネットワーク114及び第1のネットワーク110はPTSNであってもよく、第2のネットワーク112はVoIPであってもよい。代替的に、第3のネットワークは、第1のネットワーク110及び第2のネットワーク112と異なってもよい。そのようなものとして、第3のネットワーク114はプライベートネットワークであってもよく、第2のネットワーク112はVoIPであってもよく、第1のネットワーク110はPTSNであってもよい。
【0016】
次に、
図2の、消費者デバイス108(
図1に示す)における消費者から電話呼び出し(phone call)の形式で通信を受信する際の、担当者モバイルデバイス106(
図1に示す)の一例示的なインターフェース200を参照する。インターフェース200は、担当者モバイルデバイス106のロック画面202を含む。上述したように、担当者モバイルデバイス106は、セカンダリサーバ104(
図1に示す)からの通信を、あたかも担当者モバイルデバイス106がそれを消費者デバイス108から直接受信したのと同じように、受信及び処理することができる。そのようなものとして、ロック画面は、担当者モバイルデバイスの通信機能に特有の1つ以上のアイコン、及び/又は担当者モバイルデバイスに記憶されたアプリケーションの通信機能に特有の1つ以上のアイコンを表示することができる。担当者モバイルデバイスの通信機能に特有のアイコンは、担当者モバイルデバイスに応答するためのメカニズム210を含む。担当者モバイルデバイスに記憶されたアプリケーションの通信機能に特有のアイコンは、通信を受信するアプリケーションの名前204(例えば、ライトニングダイヤラ(Lighting Dialer))、消費者の個人情報206(例えば、名前、役職、及びイメージ)、及び消費者の個人メモ(personal notes)208(例えば、最後に会った時間、及び対応するビジネスのステータス)を含む。これは、販売担当者が、どの消費者が彼らに連絡をとっているのかと消費者に関する関連情報とを、消費者の情報のいずれも彼らのモバイルデバイスに記憶されることなく容易に知ることを可能にする。
【0017】
次に、
図3を参照し、消費者デバイス108(
図1に示す)における消費者から電話呼び出しの形式の通信を受信した後の担当者モバイルデバイス106(
図1に示す)の一例示的なインターフェース300が提供される。インターフェース300は、担当者モバイルデバイス106のメイン呼び出し画面であってもよい。ゆえに、インターフェース300は、上記で論じられたように、消費者の識別データ302、担当者モバイルデバイスの通信機能に特有の1つ以上のアイコン304、及び/又は担当者モバイルデバイスに記憶されたアプリケーションの通信機能に特有の1つ以上のアイコン306を含んでもよい。上述のように、消費者の識別データ302は、担当者モバイルデバイス106に記憶されなくてもよく、むしろプライマリサーバ102(
図1に示す)に記憶され得る。例示されるように、担当者モバイルデバイスの通信機能に特有のアイコン304は、スピーカーアイコン、ミュートアイコン、キーパッドアイコン、及び/又は電話を切る(hang-up)アイコンを含んでもよく、担当者モバイルデバイスに記憶されたアプリケーションに特有のアイコン306は、メモアイコンであってもよい。
【0018】
次に、
図4を参照し、メモアイコン306(
図3に示す)の選択の後の担当者モバイルデバイス106(
図1に示す)の一例示的なインターフェース400が提供される。インターフェース400は、消費者の識別データ402、消費者に関するメモ404、担当者モバイルデバイスの通信機能に特有の1つ以上のアイコン406、及びメモを入力するためのキーパッド408を含んでもよい。消費者の識別データ402及び消費者に関するメモ404は、メモアイコン306の選択の前の消費者の識別データ302及びアイコン304(各々
図3に示す)と異なってもよい。消費者に関するメモ404は、エンティティにより記憶されたもの、及び/又は担当者により入力されたものであってもよい。これらの線に沿って、消費者に関するメモ404は、エンティティに関するデータ(例えば、ビジネスプロダクト/活動)、消費者に関するデータ(例えば、識別データ)、及び/又は担当者の個人メモに関するデータであってもよい。
【0019】
そのようなものとして、消費者との電話呼び出しの前、間、及び/又は後に、前に記憶されたメモが自動的に表示されてもよい。これは、エンティティデータ(例えば、消費者に関するビジネス活動)及び消費者の識別データを含むことができる。これらの線に沿って、電話呼び出しの間及び/又は後に、さらなるメモが入力されてもよい。さらに、追加されたメモは、上記で論じられたように電話呼び出しが終了した後、及び/又は担当者が前の画面に戻った後に自動的に保存されてもよい。そのようなものとして、販売担当者が消費者との通信の間又は通信直後に自身のモバイルデバイスにメモを追加することを可能にすることにより、販売担当者はもはやそれらをエンティティの中央システムに手動で入力する必要がなくなる。
【0020】
次に、
図5の、担当者モバイルデバイス106(
図1に示す)に記憶されたアプリケーション502を実行する際の、担当者モバイルデバイス106の一例示的なインターフェース500を参照する。アプリケーション502は、セカンダリサーバ104を通してルーティングされた消費者からの通信及び識別データを受信するアプリケーションであってもよく、あるいはこれと異なるアプリケーションであってもよい。インターフェース500は、アプリケーションにオーバーレイするステータスバー504を含んでもよい。ステータスバー504は、消費者のデータ506(例えば、消費者の識別データ)と、担当者モバイルデバイスの前のインターフェースへのリンク508とを含んでもよい。消費者のデータ504は、識別データ(例えば、名前及びビジネスの場所)を含んでもよい。前のインターフェースは、インターフェース300(
図3に示す)又はインターフェース400(
図3に示す)であってもよい。
【0021】
次に、
図6及び
図7の、セカンダリサーバ104(
図1に示す)を通してルーティングされた消費者からの通信及び識別データを受信する、担当者モバイルデバイス106(
図1に示す)に記憶されたアプリケーションの例示的なインターフェース600、700を参照する。上述のように、担当者モバイルデバイス106は、セカンダリサーバ104から受信した消費者の通信及びデータの受信の間及び/又は後に、プライマリサーバ102(
図1に示す)と通信することができる。
【0022】
次に、
図6を参照し、インターフェース600は、キーパッド602、ボイスメールデータベース604、アドレス帳606、及び電話呼び出し履歴608のうちの1つ以上を含んでもよい。キーパッド602は、担当者がモバイルデバイス自体のキーパッドを通してと同じようにアプリケーションを通して電話呼び出しを行うことを可能にし得る。したがって、消費者の連絡先番号をキーパッド602に入力すると、消費者の識別データが(例えば、
図2~
図4に示されるように)担当者に提示されてもよい。これらの線に沿って、プライマリサーバ102(
図1に示す)にリンクされたアドレス帳604は、ゆえに、複数の消費者の連絡先情報へのアクセスを有することができる。そのようなものとして、アドレス帳606は、担当者モバイルデバイス106に記憶されていない1以上の消費者の連絡先へのアクセスを有することができる。同様に、ボイスメール604及び電話呼び出し履歴608は、担当者モバイルデバイス106に記憶されていない消費者の識別データ(例えば、連絡先情報)を提示することができる。さらに、アプリケーションは、エンティティを関連づけられた特有の電話番号を割り当てられてもよい。電話番号は、担当者モバイルデバイスに割り当てられた電話番号のものと異なってもよい。これは、消費者が担当者及び/又はエンティティを識別することを可能にできる。さらに、アプリケーションは、1つ以上の予め記録されたボイスメールを記憶することができる。そのようなものとして、消費者に連絡をとってそのボイスメールを受信したとき、販売担当者は、上記ボイスメールのうち1つを消費者のボイスメールに記録されるよう選択する(例えば、ドラッグアンドドロップする)ことができる。これは、彼らが同じボイスメールを異なる消費者に対し何度も繰り返し録音しないようにし、彼らの時間を節約する。
【0023】
次に、
図7を参照し、インターフェース700は、エンティティの担当者が前の呼び出しをロギングする(log)ことを可能にできる。インターフェース700は、通信のモード(mode of communication)702、メモ704、消費者の識別データ706(例えば、名前‐ジョン・スミス(John Smith))、及び消費者に関するエンティティデータ708(例えば、エンティティプロダクト‐Srini123)を含むことができる。メモ702は、
図3及び
図4に関して説明したように、電話呼び出しの間に前に入力されたもの、及び/又は電話呼び出しの後に入力されたものであってもよい。消費者に関するエンティティデータ608は、ビジネスプロダクトなどのビジネスデータであってもよい。
【0024】
前述したように、消費者との通信の前、間、及び/又は後に、メモ704、消費者の識別データ706、及び/又は消費者に関するエンティティデータ708は、プライマリサーバ102(
図1に示す)から自動的に引き出されてもよい。これらの線に沿って、消費者との通信の前、間、及び/又は後に、メモ704、消費者の識別データ706、及び/又は消費者に関するエンティティデータ708は、プライマリサーバ102に対し自動化されロギングされてもよい。さらに、メモ704、消費者の識別データ706、及び/又は消費者に関するエンティティデータ708は、呼び出しの間及び/又は後に担当者により手動で入力されてもよい。
【0025】
図8及び
図9は、いくつかの実施態様による、1以上の消費者とエンティティの1以上の担当者との通信を管理するための方法800、900のフローチャートを示す。方法800、900は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行する命令)、又はこれらの組み合わせを含み得る処理論理により実行されてもよい。本明細書に提供される開示を実行するために全てのステップが必要とはされない可能性があることを十分理解されたい。さらに、当業者により理解されるように、ステップのいくつかが同時に、又は
図8及び
図9に示されているものと異なる順序で実行されてもよい。
【0026】
次に、
図8を参照し、方法800を
図1を参照して説明する。しかしながら、方法800は、その例示的な実施形態に限定されない。
【0027】
802において、エンティティにより管理されるプライマリサーバ102が、消費者からの通信に基づいて、消費者に関するデータの要求を受信する。要求は、消費者からの通信を含む。要求は、第1のネットワーク(例えば、PTSN)を通じて受信されてもよい。
【0028】
804において、プライマリサーバ102が、要求に基づいて、顧客に関するデータを識別する。データベースは、複数の消費者の各々に関する識別データ及びエンティティデータを含むことができる。要求は、第1のネットワークと異なる第2のネットワークを通じて伝送されてもよい。第2のネットワークは、VoIPであってもよい。
【0029】
806において、プライマリサーバ102が、消費者に関するデータをプライマリサーバと異なるセカンダリサーバに送信する。
【0030】
808において、プライマリサーバ102が、エンティティの担当者のモバイルデバイスから、消費者の更新データを受信する。更新データは、第1のネットワークを通じて伝送されてもよい。
【0031】
810において、プライマリサーバ102が、モバイルデバイスにより受信された担当者からの消費者に関するデータに基づいて、データベース内の消費者データを更新する。そのようなものとして、データベースは、更新データを、消費者に関するその現在のデータに組み込むことができる。
【0032】
次に、
図9を参照して、方法900を
図1を参照して説明する。しかしながら、方法900は、その例示的な実施形態に限定されない。
【0033】
902において、担当者のモバイルデバイス106が、消費者に関する第1のデータを含む消費者からの通信を受信する。通信は、第1のネットワーク(例えば、PTSN)を通じて受信されてもよい。
【0034】
904において、担当者モバイルデバイス106が、消費者に関する第1のデータを提示する。第1のデータは、消費者に関する識別データであってもよい。
【0035】
906において、担当者モバイルデバイス106が、消費者に関する第2の情報を含む入力を受信する。第2の情報は、第1の情報と異なる。
【0036】
908において、担当者モバイルデバイス106が、第2の情報をサーバに送信する。サーバは、消費者データを含むデータベースを維持し(maintains)、第2の情報に基づいてデータベースを更新する。
【0037】
様々な実施形態が、例えば、
図10に示されるコンピュータシステム1000などの1つ以上の良く知られたコンピュータシステムを使用して実現できる。1つ以上のコンピュータシステム1000は、例えば、本明細書で論じられた実施形態のうち任意のもの、並びにこれらの組み合わせ及びサブコンビネーションを実現するために使用できる。
【0038】
コンピュータシステム1000は、1つ以上のプロセッサ(中央処理ユニット又はCPUとも呼ばれる)、例えばプロセッサ1004などを含むことができる。プロセッサ1004は、通信インフラストラクチャ又はバス1006に接続されてもよい。
【0039】
コンピュータシステム1000は、ユーザ入力/出力インターフェース1002を通して通信インフラストラクチャ1006と通信できる担当者入力/出力デバイス1003、例えば、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスなどをさらに含むことができる。
【0040】
プロセッサ1004の1つ以上が、グラフィックス処理ユニット(GPU)であってもよい。一実施形態において、GPUは、数学的に集中的なアプリケーションを処理するように設計された、特化された電子回路であるプロセッサでもよい。GPUは、コンピュータグラフィクスアプリケーション、画像、ビデオ等に共通の数学的に集中的なデータなどの、データの大きいブロックの並列処理に対して効率的な並列構造を有し得る。
【0041】
コンピュータシステム1000は、メイン又はプライマリメモリ1008、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)などをさらに含むことができる。メインメモリ1008は、1つ以上のレベルのキャッシュを含んでもよい。メインメモリ1008は、その中に制御論理(すなわち、コンピュータソフトウェア)及び/又はデータを記憶していてもよい。
【0042】
コンピュータシステム1000は、1つ以上のセカンダリストレージデバイス又はメモリ1010をさらに含むことができる。セカンダリメモリ1010は、例えば、ハードディスクドライブ1012及び/又は取外し可能ストレージデバイス若しくはドライブ1014を含んでもよい。取外し可能ストレージドライブ1014は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光学ストレージデバイス、テープバックアップデバイス、及び/又は任意の他のストレージデバイス/ドライブでもよい。
【0043】
取外し可能ストレージドライブ1014は、取外し可能ストレージユニット1018と対話することができる。取外し可能ストレージユニット1018は、コンピュータソフトウェア(制御論理)及び/又はデータを記憶させたコンピュータ使用可能又は読取可能ストレージデバイスを含んでもよい。取外し可能ストレージユニット1018は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光学ストレージディスク、及び/任意の他のコンピュータデータストレージデバイスでもよい。取外し可能ストレージドライブ1014は、取外し可能ストレージユニット1018から読み出し、かつ/あるいは取外し可能ストレージユニット1018に書き込むことができる。
【0044】
セカンダリメモリ1010は、コンピュータプログラム及び/又は他の命令及び/又はデータがコンピュータシステム1000によりアクセスされることを可能にする他の手段、デバイス、コンポーネント、媒介、又は他のアプローチを含んでもよい。こうした手段、デバイス、コンポーネント、媒介、又は他のアプローチは、例えば、取外し可能ストレージユニット1022及びインターフェース1020を含むことができる。取外し可能ストレージユニット1022及びインターフェース1020の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(例えば、ビデオゲームデバイスで見られるものなど)、取外し可能メモリチップ(例えば、EPROM又はPROMなど)及び関連づけられたソケット、メモリスティック及びUSBポート、メモリカード及び関連づけられたメモリカードスロット、及び/又は任意の他の取外し可能ストレージユニット及び関連づけられたインターフェースを含んでもよい。
【0045】
コンピュータシステム1000は、通信又はネットワークインターフェース1024をさらに含むことができる。通信インターフェース1024は、コンピュータシステム1000が(参照番号1028により個々に及び集合的に参照される)外部デバイス、外部ネットワーク、外部エンティティ等の任意の組み合わせと通信及び対話することを可能にし得る。例えば、通信インターフェース1024は、コンピュータシステム1000が通信経路1026を通じて外部又はリモートデバイス1028と通信することを可能にでき、通信経路1026は、有線及び/又は無線(又はこれらの組み合わせ)でもよく、通信経路1026は、LAN、WAN、インターネット等の任意の組み合わせを含んでもよい。制御論理及び/又はデータが、通信経路1026を介してコンピュータシステム1000に、及びコンピュータシステム1000から送信されてもよい。
【0046】
コンピュータシステム1000はまた、いくつかの非限定的な例を挙げると、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、デスクトップワークステーション、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ若しくは他のウェアラブル、電化製品、モノのインターネットの一部、及び/又は埋め込みシステム、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0047】
コンピュータシステム1000は、これらに限定されないがリモート若しくは分散クラウドコンピューティングソリューション、ローカル若しくはオンプレミスソフトウェア(「オンプレミス」クラウドベースソリューション)、「アズ・ア・サービス(as a service)」モデル(例えば、コンテンツ・アズ・ア・サービス(content as a service、CaaS)、デジタルコンテンツ・アズ・ア・サービス(digital content as a service、DCaaS)、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(software as a service、SaaS)、管理ソフトウェア・アズ・ア・サービス(managed software as a service、MSaaS)、プラットフォーム・アズ・ア・サービス(platform as a service、PaaS)、デスクトップ・アズ・ア・サービス(desktop as a service、DaaS)、フレームワーク・アズ・ア・サービス(framework as a service、FaaS)、バックエンド・アズ・ア・サービス(backend as a service、BaaS)、モバイルバックエンド・アズ・ア・サービス(mobile backend as a service、MBaaS)、インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(infrastructure as a service、IaaS)等)、及び/又は前述の例又は他のサービス若しくは配信パラダイムの任意の組み合わせを含むハイブリッドモデルを含む、任意の配信パラダイムを通して任意のアプリケーション及び/又はデータについてアクセス又はホストするクライアント又はサーバであってもよい。
【0048】
コンピュータシステム1000における任意の適用可能なデータ構造、ファイルフォーマット、及びスキーマは、これらに限られないがJavaScript(登録商標) Object Notation(JSON)、拡張可能マークアップ言語(Extensible Markup Language、XML)、イェット・アナザー・マークアップ言語(Yet Another Markup Language、YAML)、拡張可能ハイパーテキストマークアップ言語(Extensible Hypertext Markup Language、XHTML)、ワイヤレスマークアップ言語(Wireless Markup Language、WML)、MessagePack、XMLユーザインターフェース言語(XML User Interface Language、XUL)、又は任意の他の機能的に同様の表現を単独又は組み合わせで含む、標準から導出されてもよい。代替的に、専有のデータ構造、フォーマット、又はスキーマが、排他的に、又は既知若しくはオープンの標準との組み合わせで使用されてもよい。
【0049】
いくつか実施形態において、制御論理(ソフトウェア)を記憶させた有形の非一時的コンピュータ使用可能又は読取可能媒体を含む有形の非一時的装置又は製造品が、本明細書でコンピュータプログラムプロダクト又はプログラム記憶装置としてさらに参照され得る。これは、これらに限られないがコンピュータシステム1000、メインメモリ1008、セカンダリメモリ1010、及び取外し可能ストレージユニット1018及び1022、並びに前述の任意の組み合わせを具現化した有形製造品を含む。こうした制御論理は、1つ以上のデータ処理デバイス(例えば、コンピュータシステム1000など)により実行されたとき、上記データ処理デバイスに本明細書で説明されたように動作させることができる。
【0050】
本開示に含まれる教示に基づき、
図10に示されるもの以外のデータ処理デバイス、コンピュータシステム、及び/又はコンピュータアーキテクチャを使用して本開示の実施形態を作成及び使用する方法が当業者に明らかになるであろう。詳細には、実施形態は、本明細書に説明されるもの以外のソフトウェア、ハードウェア、及び/又はオペレーティングシステム実装で動作してもよい。
【0051】
他のセクションでなく詳細な説明セクションが、特許請求の範囲を解釈するために使用されるよう意図されることを十分理解されたい。他のセクションは、発明者により企図されるすべてではないが1つ以上の例示的な実施形態を説明することがあり、ゆえに、いかなる方法でも本開示又は別記の特許請求の範囲を限定するようには意図されない。
【0052】
本開示は、例示的な分野及び適用に対して例示的な実施形態を説明するが、開示はそれに限定されないことを理解されたい。他の実施形態及びこれに対する変更が可能であり、本開示の範囲及び主旨の範囲内である。例えば、この段落の一般性を限定することなく、実施形態は、図面に例示され、及び/又は本明細書に説明されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はエンティティに限定されない。さらに、実施形態は(本明細書で明示的に説明されるか否かにかかわらず)、本明細書に説明される例を越えた分野及び適用に対して有意な有用性を有する。
【0053】
実施形態が、規定された機能及びその関係の実現を例示する機能構築ブロックを用いて本明細書で説明された。これら機能構築ブロックの境界は、説明の簡便さのために本明細書で任意的に定義されている。規定された機能及び関係(又は、その同等物)が適切に実行される限り、代替的な境界が定義されてもよい。さらに、代替的な実施形態が、本明細書に説明されるものと異なる順序づけを使用して機能ブロック、ステップ、動作、方法等を実行してもよい。
【0054】
本明細書において、「1つの実施形態」、「一実施形態」、「一例示的な実施形態」、又は同様のフレーズに対する参照は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、あらゆる実施形態が必ずしも上記特定の特徴、構造、又は特性を含み得るわけではないことを示す。さらに、こうしたフレーズは、必ずしも同じ実施形態を参照するわけではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が一実施形態に関連して説明されたとき、こうした特徴、構造、又は特性を本明細書で明示的に言及又は説明されているか否かにかかわらず他の実施形態に組み込むことは、当業者の知識の範囲内である。さらに、いくつかの実施形態は、表現「結合された」及び「接続された」をその派生形と共に使用して説明されることがある。これら用語は、必ずしも互いの同義語として意図されない。例えば、いくつかの実施形態は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触することを示すために、用語「接続された」及び/又は「結合された」を使用して説明されることがある。しかしながら、用語「結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触しないが、しかし依然として互いに協働又は対話することをさらに意味することがある。
【0055】
本開示の幅及び範囲は、上記で説明された例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきでなく、別記の特許請求の範囲及びその均等物に従ってのみ定義されるべきである。