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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】導光板及び光源モジュール
(51)【国際特許分類】
   G09F 13/18 20060101AFI20240508BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240508BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240508BHJP
   G02B 6/00 20060101ALI20240508BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240508BHJP
【FI】
G09F13/18 N
F21S2/00 435
G09F9/00 336E
G02B6/00 301
F21Y115:10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020006462
(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公開番号】P2020118972
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2022-06-27
(31)【優先権主張番号】201910061927.9
(32)【優先日】2019-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517364444
【氏名又は名称】誠屏科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】廖 俊謙
(72)【発明者】
【氏名】李 信宏
(72)【発明者】
【氏名】劉 勁谷
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-156317(JP,A)
【文献】特公昭48-010920(JP,B1)
【文献】特開2016-157582(JP,A)
【文献】特許第6402812(JP,B1)
【文献】特開2012-156132(JP,A)
【文献】特開2015-118128(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 13/00-13/46
F21S 2/00
F21V 8/00
G02B 6/00
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板体、複数の第一微細構造及び複数の第二微細構造を含む導光板であって、
前記板体は、第一入光面、第二入光面及び第一表面を有し、前記第一入光面は、前記第二入光面に隣接し、前記第一表面は、前記第一入光面及び前記第二入光面に接続され、
前記複数の第一微細構造は、前記第一表面に位置し、各前記第一微細構造は、第一光学面を有し、前記第一光学面は、前記第一入光面に面し、各前記第一微細構造の両側には、それぞれ、第一辺縁部があり、1つの前記第一辺縁部は、前記第二入光面に面し、且つ前記第二入光面に対して傾斜し、前記第二入光面に面する前記第一辺縁部と、前記第一表面との間には、第一夾角があり、
前記複数の第二微細構造は、前記第一表面に位置し、各前記第二微細構造は、第二光学面を有し、前記第二光学面は、前記第二入光面に面し、各前記第二微細構造の両側には、それぞれ、第二辺縁部があり、1つの前記第二辺縁部は、前記第一入光面に面し、且つ前記第一入光面に対して傾斜し、前記第一入光面に面する前記第二辺縁部と、前記第一表面との間には、第二夾角があり、
各前記第一微細構造及び各前記第二微細構造が前記第一表面に窪む場合、前記第一夾角の範囲は、140度以上且つ179度以下であり、且つ前記第二夾角の範囲は、140度以上且つ179度以下であり、各前記第一微細構造及び各前記第二微細構造が前記第一表面に突出する場合、前記第一夾角の範囲は、1度以上且つ40度以下であり、且つ前記第二夾角の範囲は、1度以上且つ40度以下であり、
各前記第一微細構造は、さらに、第三光学面を有し、各前記第一微細構造の前記第一光学面及び前記第三光学面は、互いに接続されて第一稜線を形成し、前記第一稜線の中央から前記第一稜線の両端までは、それぞれ、単一の固定勾配を有し、前記第一稜線は、前記第一稜線の中央から前記第一稜線の両端に向かって傾斜している、導光板。
【請求項2】
請求項1に記載の導光板であって、
前記第一稜線は、円弧線であり、前記第二入光面に面する前記第一辺縁部は、前記第一光学面又は前記第三光学面に位置する、導光板。
【請求項3】
請求項2に記載の導光板であって、
各前記第二微細構造は、さらに、第四光学面を有し、各前記第二微細構造の前記第二光学面及び前記第四光学面は、互いに接続されて第二稜線を形成し、前記第二稜線は、円弧線であり、前記第一入光面に面する前記第二辺縁部は、前記第二光学面又は前記第四光学面に位置する、導光板。
【請求項4】
請求項2に記載の導光板であって、
前記第一辺縁部の長さと、前記第一微細構造の長さとの比の範囲は、5%~50%である、導光板。
【請求項5】
請求項3に記載の導光板であって、
前記第二辺縁部の長さと、前記第二微細構造の長さとの比の範囲は、5%~50%である、導光板。
【請求項6】
導光板、第一光源及び第二光源を含む光源モジュールであって、
前記導光板は、板体、複数の第一微細構造及び複数の第二微細構造を含み、
前記板体は、第一入光面、第二入光面及び第一表面を有し、前記第一入光面は、前記第二入光面に隣接し、前記第一表面は、前記第一入光面及び前記第二入光面に接続され、
前記複数の第一微細構造は、前記第一表面に位置し、各前記第一微細構造は、第一光学面を有し、前記第一光学面は、前記第一入光面に面し、各前記第一微細構造の両側には、それぞれ、第一辺縁部があり、1つの前記第一辺縁部は、前記第二入光面に面し、且つ前記第二入光面に対して傾斜し、前記第二入光面に面する前記第一辺縁部と、前記第一表面との間には、第一夾角があり、
前記複数の第二微細構造は、前記第一表面に位置し、各前記第二微細構造は、第二光学面を有し、前記第二光学面は、前記第二入光面に面し、
前記第一光源は、前記導光板の前記第一入光面の近傍に位置し、前記第一光源は、第一光束を提供し、前記第一光束は、前記第一入光面を経由して前記導光板に進入し、
前記第二光源は、前記導光板の前記第二入光面の近傍に位置し、前記第二光源は、第二光束を提供し、前記第二光束は、前記第二入光面を経由して前記導光板に進入し、
各前記第二微細構造の両側には、それぞれ、第二辺縁部があり、1つの前記第二辺縁部は、前記第一入光面に面し、且つ前記第一入光面に対して傾斜し、前記第一入光面に面する前記第二辺縁部と、前記第一表面との間には、第二夾角があり、
各前記第一微細構造及び各前記第二微細構造が前記第一表面に窪む場合、前記第一夾角の範囲は、140度以上且つ179度以下であり、且つ前記第二夾角の範囲は、140度以上且つ179度以下であり、各前記第一微細構造及び各前記第二微細構造が前記第一表面に突出する場合、前記第一夾角の範囲は、1度以上且つ40度以下であり、且つ前記第二夾角の範囲は、1度以上且つ40度以下であり、
各前記第一微細構造は、さらに、第三光学面を有し、各前記第一微細構造の前記第一光学面及び前記第三光学面は、互いに接続されて第一稜線を形成し、前記第一稜線の中央から前記第一稜線の両端までは、それぞれ、単一の固定勾配を有し、前記第一稜線は、前記第一稜線の中央から前記第一稜線の両端に向かって傾斜している、光源モジュール。
【請求項7】
請求項に記載の光源モジュールであって、
前記第一稜線は、円弧線であり、前記第二入光面に面する前記第一辺縁部は、前記第一光学面又は前記第三光学面に位置する、光源モジュール。
【請求項8】
請求項に記載の光源モジュールであって、
各前記第二微細構造は、さらに、第四光学面を有し、各前記第二微細構造の前記第二光学面及び前記第四光学面は、互いに接続されて第二稜線を形成し、前記第二稜線は、円弧線であり、前記第一入光面に面する前記第二辺縁部は、前記第二光学面又は前記第四光学面に位置する、光源モジュール。
【請求項9】
請求項に記載の光源モジュールであって、
前記第一辺縁部の長さと、前記第一微細構造の長さとの比の範囲は、5%~50%である、光源モジュール。
【請求項10】
請求項に記載の光源モジュールであって、
前記第二辺縁部の長さと、前記第二微細構造の長さとの比の範囲は、5%~50%である、光源モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導光板及び光源モジュールに関し、特に、複数の微細構造を有する導光板及び光源モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
今のところ、光源モジュールが主に、エッジ型光源モジュールと直下型光源モジュールに分けられる。エッジ型光源モジュールは、導光板を用いて、導光板の入光面に配置される光源が発する光束を導光板の出光面に導くことで、面光源を形成する。一般的に言えば、導光板の表面に、所定パターンを表示するための光学微細構造を形成することにより、パターン飾り効果を有する照明装置を形成する。
【0003】
一般的に言えば、照明装置に双パターンの飾り効果を呈するために、既知のやり方では、導光板の表面における複数の微細構造がそれぞれ水平及び垂直方向に延伸するように配置し、それぞれ垂直及び水平方向に入光する光源に対応するようにさせ、さらに光源のオン/オフ操作に合わせることで、その対応するパターンを個別に表示することができる。より詳細に言えば、水平方向に延伸する微細構造がパターンAを表示するためのものであれば、その対応する、垂直方向に入光する光源がオンになるときに、照明装置は、パターンAを表示することができる。垂直方向に延伸する微細構造がパターンBを表示するためのものであれば、その対応する、水平方向に入光する光源がオンになるときに、照明装置は、パターンBを表示することができる。しかし、実際には、パターンAを表示しようとするときに、垂直方向に入光する光源がオンになると、一部の光束が、パターンBを表示するための微細構造の光学面により人の目へと反射され得るため、パターンBが少し見えるクロストーク(crosstalk)現象が生じる恐れがある。
【0004】
なお、この「背景技術」の部分は、本発明の内容への理解を助けるためだけのものであるため、この「背景技術」の部分に開示されている内容は、当業者に知られていない技術を含む可能性がある。よって、この「背景技術」の部分に開示されている内容は、該内容、又は、本発明の1つ又は複数の実施例が解決しようとする課題が本発明の出願前に既に当業者に周知されていることを意味しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の1つの目的は、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することができる導光板を提供することにある。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、異なる光学パターンの表示をはっきりと(clearly)切り替えることができる光源モジュールを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的及び利点は、本発明に開示される技術的特徴からさらに理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の1つ又は一部又は全ての目的或いは他の目的を達成するために、本発明の一実施例によれば、導光板が提供される。導光板は、板体、複数の第一微細構造及び複数の第二微細構造を含む。板体は、第一入光面、第二入光面及び第一表面を有し、そのうち、第一入光面は、第二入光面に隣接し、第一表面は、第一入光面及び第二入光面に接続される。複数の第一微細構造は、第一表面に位置し、そのうち、各第一微細構造は、第一光学面を有し、第一光学面は、第一入光面に面し、各第一微細構造の両側には、それぞれ、第一辺縁部が有し、そのうち、第一辺縁部は、第二入光面に面し、且つ第二入光面に対して傾斜し、第二入光面に面する第一辺縁部と、第一表面との間には、第一夾角がある。複数の第二微細構造は、第一表面に位置し、そのうち、各第二微細構造は、第二光学面を有し、第二光学面は、第二入光面に面する。
【0009】
上述の1つ又は一部又は全ての目的或いは他の目的を達成するために、本発明の一実施例によれば、光源モジュールが提供される。光源モジュールは、前述の導光板、第一光源及び第二光源を含む。第一光源は、導光板の第一入光面の近傍に位置し、そのうち、第一光源は、第一光束を提供し、第一光束は、第一入光面を経由して導光板に進入する。第二光源は、導光板の第二入光面の近傍に位置し、そのうち、第二光源は、第二光束を提供し、第二光束は、第二入光面を経由して導光板に進入する。
【0010】
上述により、本発明の実施例は、少なくとも、次のような利点又は効果のうちの1つを有する。即ち、本発明の実施例では、本発明による光源モジュール及び導光板は、第一微細構造の第一辺縁部の配置により、パターン飾り効果を呈するための主要光学面に対して作用しない光束を鑑賞者の視角から逸脱させることで、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することができる。これにより、本発明による光源モジュールは、異なる光学パターンの表示をはっきりと切り替えることができる。
【0011】
本発明の上述の特徴及び利点をより明らかにするために、以下、実施例を挙げて、添付した図面を参照することにより、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施例における光源モジュールの構成図である。
図2図1に示す導光板の下面図である。
図3A】光束が図2に示す導光板の第一微細構造に入射する光路の立体図である。
図3B】光束が図2に示す導光板の第二微細構造に入射する光路の立体図である。
図3C】光束が図2に示す導光板の第一微細構造又は第二微細構造に入射する光路の側面図である。
図3D】光束が図2に示す導光板の他の第一微細構造又は第二微細構造に入射する光路の側面図である。
図3E】光束が他の第一微細構造又は第二微細構造に入射する光路の側面図である。
図3F】光束が他の第一微細構造又は第二微細構造に入射する光路の側面図である。
図4図1とは異なる導光板の下面図である。
図5A】光束が図4に示す導光板の第一微細構造及び第二微細構造に入射する光路の立体図である。
図5B図4とは異なる第一微細構造又第二微細構造の側面図である。
図6A図4とは異なる第一微細構造又第二微細構造の側面図である。
図6B図4とは異なる第一微細構造又第二微細構造の側面図である。
図7A】光束が異なる配列方式を有する第一微細構造及び第二微細構造に入射する側面図である。
図7B】光束が異なる配列方式を有する第一微細構造及び第二微細構造に入射する側面図である。
図7C】光束が異なる配列方式を有する第一微細構造及び第二微細構造に入射する側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の上述及び他の技術的内容、特徴、機能及び効果は、添付した図面に基づく以下のような好ましい実施例における詳細な説明により明確になる。なお、以下の実施例に言及されている方向についての用語、例えば、上、下、左、右、前、後などは、添付した図面の方向に過ぎない。よって、使用されている方向の用語は、本発明を説明するためだけのものであり、本発明を限定するためのものではない。
【0014】
図1は、本発明の一実施例における光源モジュールの構成図である。図2は、図1に示す導光板の下面図である。図1及び図2を参照する。本実施例の光源モジュール200は、導光板100、第一光源210及び第二光源220を含む。例を挙げて言えば、本実施例では、第一光源210及び第二光源220は、複数の発光ダイオード(light emitting diode、LED)素子又は他の種類の発光素子を含む光バーであっても良く、光束を提供するために用いられる。また、光源モジュール200が第一光源210をオン状態に切り替え、且つ第二光源220をオフ状態に切り替えるときに、光源モジュール200は、第一パターンを表示し、光源モジュール200が第二光源220をオン状態に切り替え、且つ第一光源210をオフ状態に切り替えるときに、光源モジュール200は、第二パターンを表示する。
【0015】
具体的に言えば、図1及び図2を同時に参照し、本実施例では、導光板100は、板体130、複数の第一微細構造110及び複数の第二微細構造120を含む。板体130は、第一入光面SI1、第二入光面SI2及び第一表面S1を有し、そのうち、第一入光面SI1は、第二入光面SI2に隣接し、第一表面S1は、第一入光面SI1及び第二入光面SI2に接続される。具体的に言うと、図1及び図2を同時に参照し、本実施例では、第一微細構造110は、第一方向D1に延伸し、第二微細構造120は、第二方向D2に延伸し、板体130の法線方向を第三方向D3と定義すれば、複数の第一微細構造110及び複数の第二微細構造120は、ともに、第一表面S1に位置する。例を挙げて言えば、本実施例では、第一表面S1は、例えば、板体130の下表面であり、言い換えると、図2に示すように、本実施例では、複数の第一微細構造110及び複数の第二微細構造120は、全て、板体130の下表面に位置するが、本発明は、これに限られない。他の実施例では、第一表面S1は、板体130の上表面であっても良く、即ち、複数の第一微細構造110及び複数の第二微細構造120は、板体130の上表面に位置しても良い。
【0016】
さらに言うと、図3Aは、光束が図2に示す第一微細構造110に入射する光路の立体図である。図3Bは、光束が図2に示す第二微細構造120に入射する光路の立体図である。図2図3A及び図3Bを同時に参照する。本実施例では、第二方向D2は、大体、第一方向D1に垂直であり、即ち、第一微細構造110の延伸方向は、大体、第二微細構造120の延伸方向に垂直である。具体的に言えば、図2及び図3Aに示すように、本実施例では、各第一微細構造110は、第一光学面SP1を有し、そのうち、第一光学面SP1は、第一入光面SI1に面する。また、図1及び図2に示すように、第一光源210は、導光板100の第一入光面SI1の近傍に位置し、光源モジュール200が第一光源210をオン状態に切り替えるときに、第一光源210は、第一光束L1を提供し、第一光束L1は、第一入光面SI1を経由して導光板100に進入することができる。図2及び図3Aに示すように、本実施例では、第一光束L1は、第一入光面SI1を経由して導光板100に進入した後に、各第一微細構造110の第一光学面SP1により反射された出光することができる。このように、光源モジュール200は、これらの第一微細構造110の配列方式を設計することで、飾り効果に必要な第一パターンを表示することができる。
【0017】
同様に、図2及び図3Bに示すように、本実施例では、各第二微細構造120は、第二光学面SP2を有し、そのうち、第二光学面SP2は、第二入光面SI2に面する。また、図1及び図2に示すように、第二光源220は、導光板100の第二入光面SI2の近傍に位置し、そのうち、第二光源220は、第二光束L2を提供し、第二光束L2は、第二入光面SI2を経由して導光板100に進入することができる。図2及び図3Bに示すように、本実施例では、第二光束L2は、第二入光面SI2を経由して導光板100に進入した後に、各第二微細構造120の第二光学面SP2により反射された後に出光することができる。このように、光源モジュール200は、これらの第二微細構造120の配列方式を設計することで、飾り効果に必要な第二パターンを表示することができる。
【0018】
さらに言うと、図3Aに示すように、本実施例では、各第一微細構造110は、さらに、第三光学面SP3を有し、各第一微細構造110の両側には、それぞれ、第一辺縁部E110があり、そのうち、1つの第一辺縁部E110は、第二入光面SI2に面し、且つ第二入光面SI2に対して傾斜し、また、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E110と、第一表面S1との間には、第一夾角θ1を有する。より詳細に言うと、各第一微細構造110のうちの1つの第一辺縁部E110が第二入光面SI2に面するので、光源モジュール200が第二光源220をオン状態に切り替えるときに、一部の第二光束L2が第一微細構造110のうちの1つの第一辺縁部E110に入射することができる。
【0019】
図3Cは、光束が図2に示す導光板の第一微細構造110又は第二微細構造120に入射する光路の側面図である。図3Dは、光束が図2に示す導光板の他の第一微細構造110又は第二微細構造120に入射する光路の側面図である。なお、第一微細構造110及び第二微細構造120が板体130の第一表面S1に設置される延伸方向が異なるが、単一の第一微細構造110及び単一の第二微細構造120について言えば、構造設計上の制限範囲が同じであると見なすことができるので、説明を簡潔にするために、図3C及び図3Dでは、第一微細構造110及び第二微細構造120を1つの図に統合して説明する。また、第一微細構造110を説明するときに、図3C及び3Dが図2に示す第一方向D1に沿って切断される第一微細構造110の断面であると見なしても良く、第二微細構造120を説明するときに、図3C及び図3D図2に示す第二方向D2に沿って切断される第二微細構造120の断面であると見なして良い。より具体的に言えば、図3A及び図3Cを同時に参照し、本実施例では、各第一微細構造110の第一辺縁部E110は、第一側光学面SL1であり、即ち、図3Aに示すように、各第一微細構造110は、角柱状微細構造である。図2図3A及び図3Cを同時に参照する。第一側光学面SL1は、第一光学面SP1、第三光学面SP3及び第一表面S1に接続され、且つ第二入光面SI2に対して傾斜し、また、第一夾角θ1は、第一側光学面SL1と第一表面S1との間の夾角である。例を挙げて言えば、本実施例では、各第一微細構造110が第一表面S1に窪んだときに、第一夾角θ1の範囲は、140度以上であり、且つ179度以下である。
【0020】
このように、図2及び図3Cを同時に参照し、各第一微細構造110が第二入光面SI2に対して傾斜する第一辺縁部E110と、第一表面S1との間の傾斜面(即ち、第一側光学面SL1)が比較的に低平であるので、第一微細構造110の第一辺縁部E110に入射する第二光束L2は、反射角が比較的大きいため、鑑賞者の視角から逸脱することができる。このように、光源モジュール200が第二光束L2を提供して飾り効果に必要な第二パターンを表示するときに、第一微細構造110の第一辺縁部E110に入射するこれらの第二光束L2も、鑑賞者の目の中に第一パターンを同時に呈しないから、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することができる。
【0021】
また、同様に、本実施例では、第二微細構造120も角柱状微細構造であり、第一微細構造110に似た構造設計を有しても良い。具体的に言えば、図2図3B及び図3Cを同時に参照し、本実施例では、各第二微細構造120は、さらに、第四光学面SP4を有し、各第二微細構造120の両側には、それぞれ、第二辺縁部E120があり、そのうちの1つの第二辺縁部E120は、第一入光面SI1に面し、且つ第一入光面SI1に対して傾斜し、また、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E120と、第一表面S1との間には、第二夾角θ2がある。より詳細に言うと、各第二微細構造120のうちの1つの第二辺縁部E120が第一入光面SI1に面するので、光源モジュール200が第一光源210をオン状態に切り替えるときに、一部の第一光束L1が第二微細構造120のうちの1つの第二辺縁部E120に入射することができる。
【0022】
より具体的に言えば、図2図3A及び図3Cを同時に参照し、本実施例では、各第二微細構造120の第二辺縁部E120は、第二側光学面SL2であり、第二側光学面SL2は、第二光学面SP2、第四光学面SP4及び第一表面S1に接続され、且つ第一入光面SI1に対して傾斜し、また、第二夾角θ2は、第二側光学面SL2と、第一表面S1との間の夾角である。例を挙げて言えば、本実施例では、各第二微細構造120が第一表面S1に窪んだときに、第二夾角θ2の範囲は、140度以上であり、且つ179度以下である。
【0023】
このように、図2及び図3Cを同時に参照し、各第二微細構造120が第一入光面SI1に対して傾斜する第二辺縁部E120と、第一表面S1との間の傾斜面(即ち、第二側光学面SL2)が比較的に低平であるので、第二微細構造120の第二辺縁部E120に入射する第一光束L1は、反射角が比較的大きいため、鑑賞者の視角から逸脱することができる。このように、光源モジュール200が第一光束L1を提供して飾り効果に必要な第一パターンを表示するときに、第二微細構造120の第二辺縁部E120に入射するこれらの第一光束L1も、鑑賞者の目の中に第二パターンを同時に呈しないため、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することができる。
【0024】
なお、前述の第一微細構造110及び第二微細構造120は、そのうちの1つの第一辺縁部E110及びそのうちの1つの第二辺縁部E120のみに、低平傾斜面構造を持たせたが、本発明は、これに限られない。図3Dに示すように、図3Dの実施例では、第一微細構造110及び第二微細構造120は、両側の第一辺縁部E110及び両側の第二辺縁部E120に、全て、低平傾斜面構造を持たせることで、前述の第一微細構造110及び第二微細構造120の機能及び効果を達成することもできる。
【0025】
また、前述の実施例では、複数の第一微細構造110及び複数の第二微細構造120は、全て、板体130の下表面に対して窪んだが、本発明は、これに限定されない。他の実施例では、複数の第一微細構造110及び複数の第二微細構造120は、板体130の表面に対して突出しても良く、これらの第一微細構造110の第一光学面SP1及び第二微細構造120の第二光学面SP2がそれぞれ第一入光面SI1及び第二入光面SI2に面し、飾り効果に必要な第一パターン又は第二パターンを表示することができれば良い。また、この実施例では、第一辺縁部E110又は第二辺縁部E120の傾斜度を設計することで、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することもできる。以下、図3E及び図3Fに基づいてさらに説明する。
【0026】
図3E及び図3Fは、光束が他の第一微細構造110又は第二微細構造120に入射する光路の側面図である。なお、前述のように、説明を簡潔にするために、図3E及び図3Fでは、第一微細構造110及び第二微細構造120を1つの図に統合して説明する。また、第一微細構造110を説明するときに、図3E及び図3F図2に示す第一方向D1に沿って切断される第一微細構造110の断面であると見なしても良く、第二微細構造120を説明するときに、図3E及び図3F図2に示す第二方向D2に沿って切断される第二微細構造120の断面であると見なしても良い。図3E及び図3Fを参照する。本実施例の第一微細構造110及び第二微細構造120が、それぞれ、図3C及び図3Dの第一微細構造110及び第二微細構造120に類似したが、両者の相違点は、次の通りである。図3E及び図3Fの実施例では、各第一微細構造110及び各第二微細構造120は、第一表面S1に突出し、第一夾角θ1又は第二夾角θ2の範囲は、1度以上であり、且つ40度以下である。このように、図3E及び図3Fに示すように、各第一微細構造110の第一辺縁部E110及び各第二微細構造120の第二辺縁部E120と、第一表面S1との間の傾斜面(即ち、第一側光学面SL1及び第二側光学面SL2)が比較的に低平であるので、各第一微細構造110の第一辺縁部E110及び各第二微細構造120の第二辺縁部E120に入射する光束は、反射角が比較的大きいため、鑑賞者の視角から逸脱することができる。このように、光源モジュール200が第一光束L1又は第二光束L2を提供して飾り効果に必要な第一パターン又は第二パターンを表示するときに、パターン飾り効果を呈するための役割を果たさない、これらの主要光学面の光束も、鑑賞者の目の中にパターンを呈しないので、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することができる。
【0027】
このように、光源モジュール200及び導光板100は、第一微細構造110の第一辺縁部E110又は第二微細構造120の第二辺縁部E120の配置により、パターン飾り効果を呈するための主要光学面に対して作用しない光束を鑑賞者の視角から逸脱させることで、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することができる。これにより、本発明による光源モジュール200は、異なる光学パターンの表示をはっきりと切り替えることができる。
【0028】
図4は、図1とは異なる導光板の下面図である。図5Aは、光束が図4に示す第一微細構造及び第二微細構造に入射する光路の立体図である。図5Bは、図4に示す導光板の第一微細構造410又は第二微細構造420の側面図である。なお、第一微細構造410及び第二微細構造420が板体130の第一表面S1に設置される延伸方向が異なるが、単一の第一微細構造410及び単一の第二微細構造420について言えば、構造設計上の制限範囲が同じであると見なすことができるので、説明を簡潔にするために、図5Bでは、第一微細構造410及び第二微細構造420を1つの図に統合して説明する。図4を参照する。本実施例の導光板400が図2に示す導光板100に類似したが、両者の相違点は、次の通りである。図4図5Bに示すように、本実施例では、導光板400の第一微細構造410及び第二微細構造420が新月状構造であり、言い換えると、本実施例の第一微細構造410及び第二微細構造420は、第一側光学面SL1及び第二側光学面SL2を有せず、それぞれ、第一稜線(ridge line)SR1及び第二稜線SR2を有する。また、第一微細構造410を説明するときに、図5B図5Aの第一稜線SR1に沿って切断される第一微細構造410の断面であると見なしても良く、第二微細構造420を説明するときに、図5B図5Aの第二稜線SR2に沿って切断される第二微細構造420の断面であると見なしても良い。
【0029】
より具体的に言えば、図5Aに示すように、本実施例では、各第一微細構造410の第一光学面SP1及び第三光学面SP3は、互い接続されて第一稜線SR1を形成し、同様に、各第二微細構造420の第二光学面SP2及び第四光学面SP4も、互いに接続されて第二稜線SR2を形成する。図5Aに示すように、本実施例では、第一稜線SR1及び第二稜線SR2は、ともに、円弧線であり、第一稜線SR1及び第二稜線SR2は、それぞれ、第一光束L1及び第二光束L2に対して突出する。また、図4及び図5Aに示すように、本実施例では、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E410は、第一光学面SP1に位置し、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E420は、第二光学面SP2に位置する。
【0030】
また、具体的に言えば、図4図5A及び図5Bに示すように、本実施例では、第一夾角θ1は、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E410に位置する第一稜線SR1と、第一表面S1との間の夾角であり、第二夾角θ2は、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E420に位置する第二稜線SR2と、第一表面S1との間の夾角である。例を挙げて言えば、本実施例では、各第一微細構造410及び各第二微細構造420が第一表面S1に窪んだときに、第一夾角θ1及び第二夾角θ2の範囲は、140度以上であり、且つ179度以下である。
【0031】
このように、図5A及び図5Bに示すように、各第一微細構造410の第一辺縁部E410及び各第二微細構造420の第二辺縁部E420と、第一表面S1との間の傾斜面(即ち、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E410中の第一光学面SP1、及び、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E420中の第二光学面SP2)が比較的に低平であるため、各第一微細構造410の第一辺縁部E410及び各第二微細構造420の第二辺縁部E420に入射する光束は、反射角が比較的大きいため、鑑賞者の視角から逸脱することができる。このように、光源モジュール200が第一光束L1又は第二光束L2を提供して飾り効果に必要な第一パターン又は第二パターンを表示するときに、パターン飾り効果を呈するための役割を果たさない、これらの主要光学面の光束も、鑑賞者の目の中にパターンを呈しないから、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することができる。これにより、導光板400を採用する光源モジュール200も、異なる光学パターンの表示をはっきりと切り替えることができる。
【0032】
例を挙げて言えば、本実施例では、そのうちの1つの第一辺縁部E410の長さEL1と第一微細構造410の長さTL1との比の範囲が5%~50%にあり、本実施例では、そのうちの1つの第二辺縁部E420の長さEL2と、第二微細構造420の長さTL2との比の範囲が5%~50%にある。より詳細に言うと、図5Bに示すように、本実施例では、第一稜線SR1の辺縁及び第二稜線SR2の辺縁の一部のみが削平されるので、そのうちの1つの第一辺縁部E410の長さEL1と、第一微細構造410の長さTL1との比の範囲は、約5%~10%にあり、また、そのうちの1つの第二辺縁部E420の長さEL2と、第二微細構造420の長さTL2との比の範囲は、5%~10%にあるが、本発明は、これに限られない。以下、2つの実施例を挙げて説明する。
【0033】
図6A及び図6Bは、図4と異なる第一微細構造410又は第二微細構造420の側面図である。なお、前述のように、説明を簡潔にするために、図6A及び6Bでは、第一微細構造410及び第二微細構造420を1つの図に統合して説明する。また、第一微細構造410を説明するときに、図6A及び図6B図5Aの第一稜線SR1に沿って切断される第一微細構造410の断面であると見なしても良く、第二微細構造420を説明するときに、図6A及び図6B図5Aの第二稜線SR2に沿って切断される第二微細構造420の断面であると見なしても良い。図6Aに示すように、図6Aの実施例では、第一微細構造410(第二微細構造420)は、第一稜線SR1(第二稜線SR2)の中央から両側までの辺縁を全て削平することで、それぞれ、固定勾配を有する傾斜面構造を形成することができる。本実施例では、そのうちの1つの第一辺縁部E410の長さEL1と、第一微細構造410の長さTL1との比の範囲は、約50%であり、そのうちの1つの第二辺縁部E420の長さEL2と、第二微細構造420の長さTL2との比の範囲も、約50%である。このように、図6Aに示す実施例では、各第一微細構造410の第一辺縁部E410及び各第二微細構造420の第二辺縁部E420と、第一表面S1との間の傾斜面(即ち、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E410中の第一光学面SP1、及び、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E420中の第二光学面SP2)も比較的に低平であるので、このような第一微細構造410及び第二微細構造420は、図4の導光板400に応用されるときにも、前述の第一微細構造410及び第二微細構造420の機能及び効果を達成することができる。なお、ここでは、他の関連細部についての説明が省略される。
【0034】
また、図6Bに示すように、図6Aの実施例では、第一微細構造410(第二微細構造420)は、第一稜線SR1(第二稜線SR2)の中央からそのうちの一方側までの辺縁を削平することで、固定勾配を有する傾斜面構造を形成することができ、また、第一微細構造410(第二微細構造420)は、第一稜線SR1(第二稜線SR2)の中央から他方側までの辺縁の一部のみを削平することができる。言い換えると、本実施例では、そのうちの1つの第一辺縁部E410の長さEL1と、第一微細構造410の長さTL1との比の範囲は、約50%であり、もう1つの第一辺縁部E410の長さEL1と、第一微細構造410の長さTL1との比の範囲は、5%~10%にある。同様に、そのうちの1つの第二辺縁部E420の長さEL2と、第二微細構造420の長さTL2との比の範囲も、約50%であり、また、もう1つの第二辺縁部E420の長さEL2と、第二微細構造420の長さTL2との比の範囲は、5%~10%にある。このように、図6Bの実施例では、各第一微細構造410の第一辺縁部E410及び各第二微細構造420の第二辺縁部E420と、第一表面S1との間の傾斜面(即ち、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E410中の第一光学面SP1、及び、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E420中の第二光学面SP2)も比較的に低平であるから、このような第一微細構造410及び第二微細構造420は、図4の導光板400に適用されるときにも、前述の第一微細構造410及び第二微細構造420の機能及び効果を実現することができる。なお、ここでは、他の関連細部についての説明が省略される。
【0035】
図7A図7Cは、光束が異なる配列方式を有する第一微細構造及び第二微細構造に入射する側面図である。図5A及び図7A図7Cを同時に参照する。図7A及び図7Bにおける第一微細構造710が図5Aの第一微細構造410に類似しており、図7B及び図7Cにおける第二微細構造720が図5Aの第二微細構造420に類似しているが、相違点は、以下の通りである。
【0036】
例を挙げて言えば、図7Aに示すように、図7Aの実施例では、第一微細構造710の第一稜線SR1が第一光束L1に対して窪んだので、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E710は、第三光学面SP3に位置し、第二微細構造420の第二稜線SR2が第二光束L2に対して突出したので、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E420は、第二光学面SP2に位置する。
【0037】
図7Bに示すように、図7Bの実施例では、第一微細構造710の第一稜線SR1が第一光束L1に対して窪んだから、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E710は、第三光学面SP3に位置し、第二微細構造720の第二稜線SR2が第二光束L2に対して窪んだので、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E720は、第四光学面SP4に位置する。
【0038】
図7Cに示すように、図7Cの実施例では、第一微細構造410の第一稜線SR1が第一光束L1に対して突出したので、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E410は、第一光学面SP1に位置し、第二微細構造720の第二稜線SR2が第二光束L2に対して窪んだので、第一入光面SI1に面する第二辺縁部E720は、第四光学面SP4に位置する。
【0039】
言い換えると、上述の実施例では、第一微細構造410、710の第一稜線SR1及び第二微細構造420、720の第二稜線SR2は、第一光束L1及び第二光束L2に対して突出し又は窪むことに限定されず、これらの、第二入光面SI2に面する第一辺縁部E410、E710及び第一入光面SI1に面する第二辺縁部E420、E720と、第一表面S1との間の傾斜面が比較的に低平であり、各第一微細構造110の第一辺縁部E410、E710及び各第二微細構造120の第二辺縁部E420、E720に入射する光束の反射角を大きくし、該光束を鑑賞者の視角から逸脱させることができれば良い。このように、上述の実施例の第一微細構造710及び第二微細構造720は、図4の導光板400に用いられるときにも、前述の第一微細構造410及び第二微細構造420の機能及び効果を達成することができる。なお、ここでは、他の関連細部についての説明が省略される。
【0040】
また、前述の実施例では、複数の第一微細構造410、710及び複数の第二微細構造120は、全て、板体130の下表面に対して窪んだが、本発明は、これに限られない。他の実施例では、各第一微細構造410、710及び各第二微細構造420、720は、第一表面S1に突出する構造設計により、図3E及び図3Fに似た構造を形成しても良く、第一夾角θ1又は第二夾角θ2の範囲は、1度以上であり、且つ40度以下である。また、このような各第一微細構造410、710及び各第二微細構造420、720は、図4の導光板400に応用されるときにも、前述の図5A図7Cの第一微細構造410、710及び第二微細構造420、720の機能及び効果を実現することができる。なお、ここでは、他の関連細部についての説明が省略される。
【0041】
以上のことから、本発明の実施例は、少なくとも、次のような利点又は効果のうちの1つを有する。即ち、本発明の実施例では、本発明による光源モジュール及び導光板は、第一微細構造の第一辺縁部又は第二微細構造の第二辺縁部の配置により、パターン飾り効果を呈するための主要光学面に対して作用しない光束を鑑賞者の視角から逸脱させることで、異なる光学パターン間のクロストーク現象を低減することができる。これにより、本発明の光源モジュール異なる光学パターンの表示をはっきりと切り替えることができる。
【0042】
本発明は、前述した好適な実施例に基づいて以上のように開示されたが、前述した好適な実施例は、本発明を限定するためのものでなく、当業者は、本発明の技術思想と範囲を離脱しない限り、本発明に対して些細な変更と潤色を行うことができるので、本発明の保護範囲は、添付した特許請求の範囲に定まったものを基準とする。また、本発明の何れの実施例又は特許請求の範囲は、本発明に開示されたすべての目的又は利点又は特徴を達成する必要がない。また、要約の一部と発明の名称は、文献の検索を助けるためのみのものであり、本発明の技術的範囲を限定するものでない。また、本明細書又は特許請求の範囲に言及されている「第一」、「第二」などの用語は、要素(element)に名前を付け、又は、他の実施例又は範囲を区別するためのものみであり、要素の数量上での上限又は下限を限定するためのものでない。
【符号の説明】
【0043】
100、400:導光板
110、410、710:第一微細構造
120、420、720:第二微細構造
130:板体
200:光源モジュール
210:第一光源
220:第二光源
D1:第一方向
D2:第二方向
D3:第三方向
E110、E410、E710:第一辺縁部
E120、E420、E720:第二辺縁部
EL1、TL1、EL2、TL2:長さ
L1:第一光束
L2:第二光束
S1:第一表面
SI1:第一入光面
SI2:第二入光面
SL1:第一側光学面
SL2:第二側光学面
SP1:第一光学面
SP2:第二光学面
SP3:第三光学面
SP4:第四光学面
SR1:第一稜線
SR2:第二稜線
θ1:第一夾角
θ2:第二夾角。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C