IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニムの特許一覧

<>
  • 特許-支持手段を備えた容器 図1a
  • 特許-支持手段を備えた容器 図1b
  • 特許-支持手段を備えた容器 図1c
  • 特許-支持手段を備えた容器 図2
  • 特許-支持手段を備えた容器 図3
  • 特許-支持手段を備えた容器 図4
  • 特許-支持手段を備えた容器 図5a
  • 特許-支持手段を備えた容器 図5b
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】支持手段を備えた容器
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/00 20060101AFI20240508BHJP
   B65D 85/08 20060101ALI20240508BHJP
   B60N 3/08 20060101ALI20240508BHJP
   B60N 3/12 20060101ALI20240508BHJP
   A24F 15/01 20200101ALI20240508BHJP
   A24F 19/00 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
B60N3/00 Z
B65D85/08
B60N3/08
B60N3/12
A24F15/01
A24F19/00 J
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020529226
(86)(22)【出願日】2018-12-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-22
(86)【国際出願番号】 EP2018085332
(87)【国際公開番号】W WO2019121580
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-12-06
(31)【優先権主張番号】17208200.0
(32)【優先日】2017-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】トゥン ジェフリー
【審査官】瀧本 絢奈
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-030797(JP,U)
【文献】特開2011-136749(JP,A)
【文献】特開2009-161190(JP,A)
【文献】実開平06-075877(JP,U)
【文献】登録実用新案第3025215(JP,U)
【文献】登録実用新案第3207049(JP,U)
【文献】米国特許第5105832(US,A)
【文献】DZ468 IQOS専用スタンド IBLACK,カーメイト 公式オンラインストア本店,株式会社カーメイト,2017年10月10日,[2023年9月25日検索]、インターネット<https://ps.carmate.co.jp/c/car/dz468>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 3/00-99/00
A24F 15/00-15/20
A24F 19/00-19/14
B65D 85/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両カップホルダーに受容されるように構成された容器であって、前記容器が、
内部区画を画定する本体部分であって、閉じた底部端および開いた上部端を含む前記本体部分と、
前記本体部分の前記開いた上部端を覆うように構成されたカバー部分とを備え、
前記カバー部分が、前記本体部分の前記内部区画にアクセスするための開口部、および前記カバー部分の外表面上に一つ以上の消費者物品を支持するための支持手段を備え、前記支持手段が、一つ以上の消費者物品を受容するための少なくとも一つの窪み部分を備え、前記窪み部分が前記カバー部分の上に位置付けられた二つの平行な上向きに突出するプレートによって画定されており、
前記カバー部分が漏斗をさらに備え、前記漏斗が前記開口部から前記本体部分の前記内部区画の中に延びる、容器。
【請求項2】
前記プレートのうちの少なくとも一つが、円弧状の周縁部を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記窪み部分が、消費者物品の外部横断面と一致するように構成された断面を備える、請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記支持手段が少なくとも一つの細長いチャネルを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の容器。
【請求項5】
前記支持手段に隣接した前記カバー部分の前記外表面の少なくとも一部分が波形にされて、一連の平行な隆起および溝になっている、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記プレートが前記カバー部分と一体的に形成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記平行なプレートの両方が円弧状の周縁部を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記プレートの高さが5mm~50mmである、請求項1~7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記カバー部分がリッドをさらに備え、前記リッドが前記開口部を覆う第一の位置と、前記内部区画が前記開口部を通してアクセス可能である第二の位置との間で前記リッドが移動可能であり、前記リッドが前記カバー部分にヒンジで接続されている、請求項1~のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記プレート間の距離が10mm~25mmである、請求項に記載の容器。
【請求項11】
前記カバー部分が前記本体部分に取り外し可能に接続されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の容器。
【請求項12】
前記外表面の反対側の前記カバー部分の内表面が、前記本体部分の上に前記カバー部分が保持されるように、前記本体部分の前記上部端の内側面と係合するためのガスケットを備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の容器。
【請求項13】
前記上部端から前記底部端に直径が減少するように、前記本体部分が先細りしている、請求項1~12のいずれか一項に記載の容器。
【請求項14】
前記消費者物品が、エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生装置と、エアロゾル発生物品のパケットとのうちの一つ以上を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生物品のパケットなどの消費者物品で使用する容器に関する。特に、本発明は、支持手段を含む、および車両での使用に適した容器に関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻たばこなどのエアロゾル発生物品を消費した後、ユーザーが使用済みの物品を廃棄するための簡便な場所を見つけることは困難な場合がある。例えば、ユーザーは、灰皿または適切なごみ箱の近くに位置していない場合がある。従って、一部の状況において、ユーザーは使用済みの物品を適切に廃棄することが困難であると思う場合がある。この問題は、エアロゾル発生物品が使用中に燃焼することなく加熱される場合に悪化しうる。例えば、紙巻たばこ様のサイズおよび形状でありうるエアロゾル発生物品が、燃焼されるのではなく電気的に加熱される、多くのエアロゾル発生システムが周知である。こうしたシステムにおいて、物品は使用前および使用後の両方で、ほぼ同じサイズでありうる。従って、こうした物品の廃棄は、使用後には一般的にフィルターのみが残っている従来の紙巻たばこと比較して、ユーザーにとってより困難でありうる。
【0003】
消費者物品で使用する容器は当技術分野で周知である。例えば、従来の灰皿を備える容器であり、これは従来の紙巻たばこまたは類似の物品の消費後に廃棄物を受容するためのトレーまたは皿を提供する。灰皿はまた、加熱式たばこロッドなどのエアロゾル発生装置の廃棄物にも使用できる。灰皿などの廃棄物容器は典型的に、未使用の消費者物品の容器と併せて使用されない。ユーザーは典型的に、任意の廃棄物容器とは別々に消費者物品を携帯する。典型的に、消費者物品の容器、およびエアロゾル発生装置も、必要な時に手元にあるように、ユーザーによって携帯される。対照的に、灰皿などの容器は典型的に、その場所によって制限される。これは、ユーザーが移動している時に問題となりうる。
【0004】
米国特許第1,614,265号は、紙巻たばこホルダーと組み合わされた灰皿を開示している。組み合わされた灰皿およびホルダーは、テーブル上に置かれるように設計されていて、使用済みの紙巻たばこからの廃棄物を一区画に受容すること、および未使用の紙巻たばこを個別のホルダーに受容することができる。しかし、この特許に開示された装置は、移動車両での使用には適していない。紙巻たばこを受容する小さな開口を、運転中に片手でアクセスすることは容易でないであろう。加えて、装置を運転者の手の届く距離内に安定して位置付けることはできず、ともすると運転中に移動または落下する。最後に、本特許に開示された装置は、従来の紙巻たばことの使用にのみ適切であり、より現代的なエアロゾル発生物品または装置との使用には適切でない。
【発明の概要】
【0005】
従って、運転中に運転者によって便利に使用されうる、消費者物品を保持するための、かつ車両内で廃棄物を受容するための装置を提供することが望ましい。
【0006】
本発明によると、車両カップホルダー内に受容されるように構成されたカップ状の容器が提供されていて、容器は内部区画を画定する本体部分を備え、本体部分は閉じた底部端および開いた上部端を備える。容器はまた、本体部分の開いた上端を覆うように構成されたカバー部分を備え、カバー部分は、本体部分の内部区画にアクセスするための開口部、およびカバー部分の外表面上に一つ以上の消費者物品を支持するための支持手段を備え、支持手段は一つ以上の消費者物品を受容するための少なくとも一つの窪み部分を備え、窪み部分はカバー部分の上に位置付けられた二つの平行な上向きに突出するプレートによって画定されている。
【0007】
本明細書で使用される「消費者物品」という用語は、任意の方法で消費者によって使用されうる物品を指す。物品は、使用後に廃棄されなければならない単回使用物品であってもよい。物品は再使用可能であってもよく、消費者は使用と使用の間にホルダー内で物品を交換または保存することができるようにしてもよい。エアロゾル発生物品およびエアロゾル発生装置などの消費者物品の例を以下に提供する。消費者物品という用語はまた、上述の物品のいずれかのパッケージまたは容器を指しうる。
【0008】
本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有するエアロゾル形成基体を含む物品を指す。エアロゾル形成基体は、加熱された時に揮発性化合物を放出しうる。エアロゾル発生物品は紙巻たばこであってもよく、またエアロゾル形成基体はたばこロッドを含みうる。エアロゾル発生物品は、例えば電気ヒーターを備えるエアロゾル発生装置内で加熱されるように設計されうる。
【0009】
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置に関する。エアロゾル発生装置は、電力供給源からエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体にエネルギーを供給して、ユーザーが吸入可能なエアロゾルを発生させるために使用される一つ以上の構成要素を備えうる。エアロゾル発生装置は、外部電源またはエアロゾル発生装置の一部を形成する搭載型電源でありうる電源を備えうる。
【0010】
本明細書で使用される「上部」、「底部」、「側部」、「前部」、「後部」、「下側」および「上側」という用語は、添付図面の例示的な実施形態に示す通り、容器が直立の位置にあり、かつ容器のカバー部分が容器の上部にある時の、本発明による容器の部分およびその構成要素の相対的な位置を指す。これらの用語は、本発明による容器を説明する時に、説明されている容器の向きに関係なく使用される。
【0011】
本発明の容器は、廃棄物用の受容部と、消費者物品を保持するためのホルダーとの両方を提供する。容器でこれら両方を使用できるようにすることの利点は、ユーザーが単一の容器のみを必要とすることを意味する。これら二つの使用は一体化されて、消費者物品を得るためにアクセスしやすい保持手段と、使用後に同様にアクセスしやすい廃棄物受容部とを提供する。消費者物品は、物品が容器から移動する、または滑り抜ける、または落ちることを防止する支持手段によって保持されている。支持手段は、いったん挿入された廃棄物が容器から漏れ出るのを防止するカバーの一部であり、これは容器の衛生を改善する。特に、保持手段および廃棄物受容部の両方を同一の容器の一部として提供することは、それら両方の位置が互いに非常に近いため、容器を直接見る必要なく、ユーザーが片手で物品を容器から取り外すことができる、または廃棄物を容器の中に挿入することができることを意味する。これは、消費者物品を使用するために一方の手のみが利用可能な車両運転者にとって特に有利であり、運転者は例えば走行中の道路に注意を払い続けるはずである。カップホルダーの中など、車両内の一貫した位置に本発明の容器を維持することは、運転者が物品を取り外すために、および廃棄物を挿入するために容器に繰り返し手を伸ばすことを可能にする。
【0012】
容器の内部区画は、底部壁と、底部壁から延びる少なくとも一つの側壁とによって画定されうる。側壁は、底部壁に対して実質的に直角を成して延びうる。少なくとも一つの側壁は、底部壁の全周囲の周りに延びる単一の壁、または容器の異なる面を画定する複数の側壁でありうる。側壁の終端は、容器の開いた上端を画定しうる。内部区画は、廃棄される消費者物品を受容するための廃棄物区画として構成されていることが好ましい。特に、内部区画は、使用後に単回使用エアロゾル発生物品などの単回使用消費者物品を受容するように構成されうる。このようにして、容器の内部区画は、ビン、灰皿または廃棄物受容器の機能を果たしうる。有利なことに、この種類の容器を提供することは、車両運転者が使用済みの消費者物品を運転中に廃棄することを可能にする。容器は、運転者の位置から簡単に届く範囲にあってもよく、廃棄する使用済みの消費者物品は、カップ状の容器の中に容易に入れられることができる。
【0013】
典型的に、車両カップホルダーに受容されるように構成された容器は、カップ状の容器である。本明細書で使用される「カップ状の」という用語は、容器が充填されている時と空の時の容器の形状を指す。カップ状の容器は、容器が空の時および容器が充填されている時に、内部くぼみまたは空間を提供する。カップ状の容器は、器と呼ばれうる。カップ状の容器は、固体または液体の物質を保持するように構成された内部くぼみまたは中空チャンバーを有しうることが好ましい。容器の外部形状は、車両のカップホルダー中に受容可能であるために、カップまたは類似の飲料容器に似ていることが好ましい。カップホルダーは典型的に、運転者の届く範囲内で車両に取り付けられた、かつ円筒状の横断面を有する器またはカップを受容するように構成された、円形のオリフィスを有する円形の環または本体である。カップホルダーは追加的に、容器の閉じた底部端を受容する基部部分を含みうる。
【0014】
上述の通り、本発明の容器は、本体部分の開いた上端を覆うように構成されたカバー部分を含む。カバー部分は、容器の開いた上端全体を実質的に覆ってもよい。この構成において、カバー部分は本体部分の内部区画を密封しうる。カバー部分の使用は、車両の移動中に内部区画内の任意の物質を保持しうる。カバー部分は、内部区画からの流出を防止または低減しうる。カバー部分が内部区画を密封する実施形態において、カバー部分はまた、使用済みの消費者物品からの匂いが内部区画から漏れ出るのを防止しうる。カバー部分の使用は、より衛生的な容器を提供しうる。
【0015】
上述の通り、本発明の容器は、本体部分の内部区画にアクセスするためにカバー部分に開口部を含む。開口部は、廃棄する使用済みの消費者物品を受容するためにサイズ設定されうることが好ましい。開口部は、カバー部分の一方の側に向かって位置してもよい。開口部は、カバー部分内の中央に位置してもよい。開口部は、内部区画内に置かれる消費者物品に応じて、任意の適切な形状およびサイズを取りうる。例えば、開口部は円形であってもよい。開口部は細長くてもよい。開口部は半円形であってもよい。開口部は、カバー部分の外表面からカバー部分の下側表面に延び、下側表面は容器の内部区画の中に向けられる。ユーザーは、使用済みの消費者物品を、開口部を通して容器の内部区画の中に挿入しうる。
【0016】
上述の通り、本発明の容器は、一つ以上の消費者物品を支持するためのカバー部分上の支持手段を含む。支持手段は、ユーザーまたは運転者が運転中に支持手段によって保持された任意の消費者物品にアクセスできるように、カバー部分の外表面上に位置しうることが好ましい。容器が車両のカップホルダー内に位置する時に、カバー部分の外表面が運転者に最も近い容器の部分となりうるように、カバー部分は容器の最も上の部分であってもよい。支持手段は、単一の消費者物品を支持するように構成されうる。支持手段は、二つの消費者物品を同時に支持するように構成されうる。支持手段は、二つ以上の消費者物品を同時に支持するように構成されてよく、二つの消費者物品は相互に同じではないことが好ましい。例えば、支持手段は、エアロゾル発生物品およびエアロゾル発生装置を支持するように構成されうる。支持手段は、エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品のパケットとを支持するように構成されうる。支持手段は、車両が動いている時に消費者物品が容器から漏れ出るまたは落ちるのを防止するために、消費者物品を所定位置に保持しうる。支持手段は、運転中に消費者物品が同じ位置に保持されているため、運転者が直接見ることなく消費者物品にアクセスできる位置を提供しうる。
【0017】
有利なことに、支持手段は、一つ以上の消費者物品を受容するための少なくとも一つの窪み部分を備えうる。窪み部分は、カバー部分の外表面の窪みであってもよい。窪み部分は、カバー部分の外表面のブラインドくぼみであってもよい。窪み部分は、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のパケットなどの消費者物品を受容するように構成されうる。消費者物品は、上方から窪み部分の中に挿入され、上向きに引くことによって取り外されうる。窪み部分は、窪み部分を画定する側面を備えうる。側面は、消費者物品が支持手段によって保持されている間に、横方向の移動を防止するために、消費者物品と係合しうる。窪み部分は、締り嵌めによって消費者物品を窪み部分内に保持するように構成されうる。
【0018】
窪み部分は、消費者物品の外部横断面と実質的に一致するように構成された断面を備えることが好ましい。この構成は、消費者物品の壁または縁部に隣接またはぴったりと適合する窪み部分を提供する。これは、消費者物品に対してすべての側方向の支持を提供する。横断面は、物品の長軸方向と直角を成す断面である。エアロゾル発生物品のパケットまたはエアロゾル発生装置などの大半の消費者物品は、一方向が他方よりも長い。物品の最も長い範囲は長軸方向を提供する。窪み部分は、正方形の横断面を有する物品を受容するために正方形であってもよい。窪み部分は、円形断面を有する物品を受容するために円形であってもよい。窪み部分は、正方形である断面を有し、丸みのある縁部を有する物品を受容するために丸みのある縁部を有する正方形であってもよい。窪み部分は、直立位置のエアロゾル発生装置を受容するようにサイズ設定されてもよい。窪み部分は、直立位置のエアロゾル発生物品のパケットを受容するようにサイズ設定されてもよい。窪み部分は、直立位置の個別のエアロゾル発生物品を受容するようにサイズ設定されてもよい。
【0019】
本発明の特定の好ましい実施形態において、窪み部分は細長いチャネルである。細長いチャネルは、カバー部分の外表面上に位置付けられてもよい。細長いチャネルは、細長いエアロゾル発生物品を受容するように構成されてもよい。細長いチャネルは、横に寝かせた紙巻たばこまたは代替的なたばこロッドなどのエアロゾル発生物品を受容するためにサイズ設定されて、および形作られてもよい。ユーザーまたは運転者は、未使用の紙巻たばこまたはたばこロッドなどのエアロゾル発生物品に、カバー部分の外表面上の細長いチャネル内のその位置からアクセスしうる。
【0020】
窪み部分は、カバー部分の外表面から突出する突起部によって画定されていることが好ましい。突起部は、窪み部分の縁部を画定しうる。突起部はまた、カバー部分の外表面から突出すると考えられうる。
【0021】
突起部は、二つの対向する突起部の間の細長いチャネルを画定する二つの対向する突起部であってもよい。突起部は、窪み部分の全周辺部を画定しうる。窪み部分が細長いチャネルである時、チャネルはカバー部分の外表面から突出する長軸方向の突起部によって画定されうる。長軸方向の突起部は、細長いチャネルの縁部を画定しうる。長軸方向の突起部は、チャネル内に位置付けられた物品がチャネルから移動するまたは漏れ出るのを防止しうる。細長いチャネルは、二つの平行な長軸方向の突起部によって画定されうる。
【0022】
窪み部分は、カバー部分の本体内によって画定されうる。窪み部分は、カバー部分の本体の中に切り込まれた溝によって画定されうる。窪み部分は、カバー部分の表面のレベルより下にあってもよい。この配設は、カバー部分に実質的に平坦な表面を提供しうる。平坦な表面は、突出する要素を含む表面より損傷の影響を受けにくくなりうる。
有利なことに、突起部はカバー部分と一体的に形成されている。カバー部分は、突起部を提供するように形作られてもよい。カバー部分は、外表面に二つの平行な長軸方向の突起部を提供するように形作られてもよい。カバー部分は、窪み部分の周辺部を画定する接続された突起部を提供するように形作られてもよい。
【0023】
突起部は、別個にカバー部分に形成され、カバー部分に取り付けられうる。突起部はそれぞれ別々にカバー部分に取り付けられうる。突起部は、基部セクションによって接続されてもよく、基部セクションはカバー部分に取り付けられる。
【0024】
窪み部分は、カバー部分の上に位置付けられた二つの平行な上向きに突出するプレートによって画定されうる。例えば、窪み部分は、カバー部分の上に据え付けられた二つの平行な上向きのプレートによって画定されうる。プレートは、カバー部分の外表面から延びてもよい。プレートは、プレートの内側面間に窪み部分を画定しうる。プレートは、ベースプレートによって接続されてもよい。ベースプレートは、カバー部分の外表面上にあってもよい。窪み部分は、カバー部分の本体の窪みおよび二つの平行な上向きに突出するプレートの組み合わせによって画定されうる。この実施形態において、プレートは窪みの最も低い点から、カバー部分の外表面を越えて上向きに延びてもよい。プレートを接続するベースプレートは、カバー部分の本体内の窪みの最も低い点にあってもよい。
【0025】
プレートの少なくとも一つは、縁部がカバー部分から外向きに突出して円弧を形成するように形作られてもよい。言い換えれば、プレートの少なくとも一つは、円弧状の周縁部を有してもよい。この文脈において、「円弧」は、円、円錐曲線(楕円、放物線もしくは双曲線)、または長円形の任意の接続された部分を指す。縁部は、プレートの基部の中点、および円弧の最上点によって画定された垂直軸に対して対称であってもよい。縁部は、0.75未満、または0.5未満、または0.3未満、または0.1未満の偏心率を有する楕円の一部を形成しうる。縁部は円の一部を形成してもよい。縁部は半円の形態を取りうる。
【0026】
両方のプレートは同一の形状であってもよい。両方のプレートは、同一のサイズ(すなわち、同一の形状、同一の高さ、および同一の幅)であってもよい。プレートの一つは、もう一方のプレートよりも大きい高さ、または異なる形状、または大きい高さと異なる形状の両方であってもよい。例えば、容器の縁部により近い(それ故に、容器の中心からより遠い)プレートは、より大きい高さ、またはより大きい幅、またはより大きい高さとより大きい幅の両方でありうる。例えば、容器の中心に近いプレートの縁部は半円であってもよく、一方で容器の縁部により近いプレートの縁部は、楕円形、または長円形、または丸みのある縁部を有する正方形の形状であってもよい。容器の縁部により近いプレートの縁部が楕円形である場合、その楕円形は、その半長軸が容器の垂直軸と平行であるように配向されうる。
【0027】
プレートの縁部が円弧の一部を形成するように、少なくとも一つのプレート、好ましくは両方のプレートを提供することは有利である。言い換えれば、両方のプレートは、円弧状の周縁部を有してもよい。円弧状の縁部は、プレートの間に保持される消費者物品の挿入を容易にする。円弧状の縁部では、消費者物品をプレート間に挿入することがより容易である。特に、消費者物品を任意の側から斜めから挿入することは容易である(すなわち、消費者物品は円弧の頂部から挿入されてもよく、または任意の側から挿入されてもよい)。これは特に、容器が車内で使用される時に、好都合である。運転中、消費者物品が任意の方向から挿入されうるため、運転者は正しい方法で物品を正しい方向から挿入するために、道路から注意をそらす必要がない。円弧状の縁部はまた、プレート間の距離が、挿入される消費者物品の寸法と同じであるまたは非常に類似する状況において、有利である。
【0028】
少なくとも一つのプレート(すなわち、円弧を形成する周縁部)の高さは5mm~50mmとしうる。少なくとも一つのプレートの高さは、10mm~45mmとしうる。少なくとも一つのプレートの高さは、15mm~40mmとしうる。少なくとも一つのプレートの高さは、20mm~35mmとしうる。少なくとも一つのプレートの高さは、20mm~30mmとしうる。この文脈において、「プレートの高さ」は、カバー部分の基部から円弧の頂点までの距離を指す。
【0029】
プレート間の距離は、10mm~25mmとしうる。プレート間の距離は、12mm~18mmとしうる。プレート間の距離は、14mm~21mmとしうる。プレート間の距離は、15mm~20mmとしうる。例えば、プレート間の距離が20mmである場合、プレートは、それらの間に、例えば厚さが15mmでありうるエアロゾル発生物品のパケットを保持してもよく、またはユーザーの選択で、厚さ20mmでありうるエアロゾル発生装置を保持してもよい。従って、容器および特にプレートは、エアロゾル発生物品のパケットとエアロゾル発生装置の両方を保持できるように設計されうる。
【0030】
プレートの壁は、0.8mm~1.2mmの厚さを有しうる。プレートの壁は、0.8mm~1mmの厚さを有しうる。プレートの壁は、1mmの厚さを有しうる。こうした厚さは、プレートが消費者物品(例えばエアロゾル発生装置)を保持できるために十分な構造的完全性を提供しうる。
【0031】
容器はプラスチックまたは金属で作製されうる。容器のカバーは、プラスチックまたは金属で作製されうる。プレートはプラスチックまたは金属で作製されうる。
【0032】
有利なことに、支持手段は複数の窪み部分を備えうる。支持手段は、消費者物品の外部横断面と一致するように構成された断面を備えるくぼみ部分と、細長いチャネルとの両方を備えうることが好ましい。このようにして、支持手段は二つの異なる消費者物品を支持しうる。例えば、支持手段は、エアロゾル発生装置と、装置で使用するエアロゾル発生物品の両方を同時に支持しうる。同様に、支持手段は、エアロゾル発生物品と発生物品のパケットの両方を支持しうる。支持手段は、複数のエアロゾル発生物品を、物品の横断面と一致する断面を有する窪み部分に直立して、または細長いチャネル内に寝かせて支持しうる。複数の細長いチャネルは、相互に平行であってもよい。複数の細長いチャネルのそれぞれは、同一の幅を有してもよい。複数の細長いチャネルのそれぞれは、同一の長さを有してもよい。複数の細長いチャネルのそれぞれは、同一の深さを有してもよい。複数の細長いチャネルのそれぞれは、異なる寸法を有してもよい。それぞれの細長いチャネルは、特定のエアロゾル発生物品を受容するように構成された寸法を有しうる。
【0033】
有利なことに、カバー部分は漏斗をさらに備えてもよく、漏斗は開口部から本体部分の内部区画の中に延びる。漏斗は典型的に、カバー部分に隣接した幅広い上端、および狭い下端を有する。漏斗は、幅広い上端および狭い下端から直径が減少するように、先細りでありうる。例えば、漏斗の少なくとも一部分は、円錐形またはトランペット形状であってもよい。漏斗は、部分的に平坦な壁を有しうる。先細りした本体は、幅広い上端から狭い下端に廃棄物を導きうる。漏斗の狭い下端は、本体部分の内部区画内に位置付けられうる。幅広い上端は、開口部の全周囲の周りに延びうる。この配設において、開口部を通して挿入された任意の物質は、漏斗の幅広い上端に入る。狭い下端は、容器の内部区画の中に物質を導きうる。狭い下端は、容器の内部区画から物質が漏れるまたは出るリスクを低減しうる。狭い下端は、容器の内部区画から漏れ出る任意の匂いを最小化しうる。
【0034】
有利なことに、カバー部分はリッドをさらに備えうる。リッドは、リッドが開口部を覆う閉位置と、内部区画が開口部を通してアクセス可能である開位置との間で移動可能であってもよい。リッドは、開口部が閉じること、および本体部分の内部区画がシールされることを可能にしうる。開位置において、物質は開口部を通して内部区画に挿入されうる。閉位置において、内部区画内の物質は、容器から漏れ出るまたは誤って出ることが防止されうる。閉位置において、リッドは、容器の内部区画から漏れる匂いを最小化しうる。
【0035】
特定の実施形態において、カバー部分はリッドおよび漏斗の両方を備えうる。リッドは、リッドが開口部および漏斗の幅広い第一の端を覆う第一の位置と、内部区画が開口部および漏斗を通してアクセス可能である第二の位置との間で移動可能でありうる。
【0036】
有利なことに、リッドはカバー部分にヒンジで接続されうる。リッドは、車両の運転者によって片手で開けることができてもよい。リッドは、取り外し不可能なようにカバー部分に固定されうる。この配設において、車両の運転者によってリッドが取り外されて、落下または紛失するリスクがほとんどない可能性がある。リッドは、リッドが内向きに開けることができるように、カバー部分にヒンジで接続されてもよい。この実施形態において、リッドは第一の位置において、カバー部分からカバー部分の内部区画の中に延びうる。リッドは付勢手段を備えうる。付勢手段は、リッドを第二の位置に保持するように構成されうる。この実施形態において、ユーザーは、容器の内部区画にアクセスするために、第二の位置から第一の位置にリッドを移動させるために、リッドを下向きに押すことができてもよい。
【0037】
カバー部分は本体部分に取り外し可能に接続されていることが好ましい。カバー部分は、容器を空にするために容器の本体部分から取り外し可能であってもよい。カバー部分は、らせん状のねじ山を含んでもよく、本体部分の側壁は、カバー部分および本体部分が取り外し可能に接続されうるように、相補的ならせん状のねじ山を含んでもよい。カバー部分は、締り嵌めによって本体部分の側壁に取り外し可能に接続されうる。カバー部分は、一つ以上のクリップを備えうる。クリップは、カバー部分を本体部分の側壁に固定するように構成されうる。
【0038】
有利なことに、外表面の反対側のカバー部分の内表面は、カバー部分が本体部分上に保持されるように、本体部分の上部端の内側面と係合するためのガスケットを備えうる。ガスケットは、カバー部分と本体部分の側壁との間に機械的なシールを提供しうる。ガスケットは、本体部分の側壁の終端と係合するように構成されたリングでありうる。ガスケットは、ゴムなどの弾性材料で形成されうる。「内表面」という用語は本明細書全体を通して、容器の内部くぼみに向かって面している組み立てられた容器の表面を指すために使用される。
【0039】
本体部分は円筒状でありうることが好ましい。本体部分は、長軸方向の中心軸を有して細長くてもよい。有利なことに、本体部分は円形の横断面を有する。本体部分の底部端は、円形の壁で形成されうる。本体部分の側壁は、底部壁の周囲の周りに延びる単一の側壁としうる。円筒状の本体部分は、車両内の従来のカップホルダーの円形リングの中にぴったりと適合しうる。本体部分は長楕円形の横断面を有しうる。「長軸方向」という用語は、底部から上部への方向またはその逆の方向を指す。上述の通り、「横断」という用語は、長軸方向に対して直角を成す方向を指す。
【0040】
本体部分は、上部端から底部壁に直径が減少するように、先細りでありうることが好ましい。本体部分の上部端は、第一のより大きい直径を有しうる。カバー部分は、本体部分の上部端と同じまたは類似した直径を有するように構成されうる。底部壁は第二のより狭い直径を有しうる。この先細りした構成において、底部壁は従来のカップホルダー内に受容されてもよく、容器は、本体部分の側壁がカップホルダーのリングの内径と係合するまで、カップホルダーの中に下降することができる。
【0041】
一部の実施形態において、本明細書は、車両カップホルダー内に受容されるように構成された容器を提供し、容器は、内部区画を画定する本体部分であって、閉じた底部端および開いた上部端を備える本体部分と、本体部分の開いた上部端を覆うように構成されたカバー部分とを備え、カバー部分は本体部分の内部区画にアクセスするための開口部と、カバー部分の外表面上に一つ以上の消費者物品を支持するための支持手段とを備える。
【0042】
容器の支持手段は、一つ以上の消費者物品を受容するための少なくとも一つの窪み部分を備えうる。
【0043】
窪み部分は、消費者物品の外部横断面と一致するように構成された断面を備えうる。窪み部分は細長いチャネルであってもよい。窪み部分は、カバー部分の外表面から突出する突起部によって画定されうる。
【0044】
突起部は、カバー部分と一体的に形成されてもよい。
【0045】
支持手段は複数の窪み部分を備えうる。支持手段は、消費者物品の外部横断面と一致するように構成された断面を有する少なくとも一つの窪み部分と、カバー部分の外表面から突出する突起部によって画定された少なくとも一つの細長いチャネルとを備えうる。
【0046】
カバー部分は漏斗をさらに備えてもよく、漏斗は開口部から本体部分の内部区画の中に延びる。カバー部分はリッドをさらに含んでもよく、リッドは、リッドが開口部を覆う第一の位置と、内部区画が開口部を通してアクセス可能である第二の位置との間で移動可能である。リッドはカバー部分にヒンジで接続されうる。カバー部分は、本体部分に取り外し可能に接続されうる。
【0047】
外表面の反対側のカバー部分の内表面は、カバー部分が本体部分上に保持されるように、本体部分の上部端の内側面と係合するためのガスケットを備えうる。
【0048】
容器の本体部分は、上部端から底部端に直径が減少するように、先細りでありうる。
【0049】
消費者物品は、エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生装置と、エアロゾル発生物品のパケットとのうちの一つ以上を含みうる。
【0050】
本発明による容器は、任意の適切な材料または材料の組み合わせによって形成されてもよい。本発明による容器は、成形プラスチック材料で形成されていることが好ましい。
本発明の特定の実施形態を例証としてのみ、以下の添付図面を参照しながらさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1図1aは、本発明の第一の実施形態による容器の斜視図である。
図1b図1bは、図1aの容器の側面図である。
図1c図1cは、カバー部分に漏斗がある図1aの容器の側面図である。
図1b図2は、本発明の第二の実施形態による容器の斜視図である。
図3図3は、本発明の第三の実施形態による容器の斜視図である。
図4図4は、本発明の第四の実施形態による容器の斜視図である。
図5a図5aは、本発明の第五の実施形態による容器の斜視図である。
図5b図5bは、車両のカップホルダー内の所定の位置にある図5aの容器の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
図1aおよび1bは、本発明の第一の実施形態による容器1を示す。容器1は本体部分2およびカバー部分3で形成されている。本体部分2は、円形断面を有する円筒状の側壁13で形成されている。側壁13は底部端12で先細りになっている。側壁13は、底部端12にて基部または底部端壁(図示せず)に接続している。側壁13の上部端14にて、側壁13の終端は円形の開口16を画定する。
【0053】
カバー部分3は平坦で円形のカバーである。カバー部分3は、外表面11、および外表面11と反対側の内表面17を有する。内表面17は、カバー部分3が本体部分2上に位置している時に、本体部分2の内部区画に露出されている。カバー部分3は、内表面17の周辺部が、円形の開口16を画定する側壁13の終端と係合するように形作られている。カバー部分3が円形の開口16の上に位置している時、カバー部分3は本体部分の内部区画を密封する。カバー部分3の内表面17は、内表面17の周りに延び、カバー部分3の縁部から内側に設定されたガスケット15を含む。カバー部分3が本体部分2の上に位置付けられている時、ガスケット15は側壁13の内側面18と係合する。
【0054】
カバー部分3の外表面11は支持手段4を含む。第一の実施形態において、支持手段4は、二つの平行な、上方に突出するプレート19の形態である。プレート19はカバー部分3に垂直に延びる。プレート19は半円形の形状であり、半円の平坦な側面はカバー部分3の外表面11に隣接し、半円の円弧はカバー部分から離れて延び、最も高い点は円弧の中心にある。窪み6はプレート19の間に画定されている。窪み6は、エアロゾル発生物品のパケット7またはエアロゾル発生装置9を受容するようにサイズ設定されている。プレート間の距離は15mm~20mmである。プレートの高さは20mm~30mmである。プレート19は、カバー部分3の外表面11と一体的に形成されている。
【0055】
カバー部分3はまた、カバー部分3を通って延びる開口部10を含む。開口部10は、カバー部分3のおよそ半分にわたって延び、半円形の形状であり、半円の平坦な側面はカバー部分3の直径を横切って延び、半円の円弧はカバー部分3の端の線に従っている。
【0056】
図1cは、漏斗21を含む本発明の第一の実施形態の代替的なカバー部分3を示す。漏斗21は、カバー部分3の内表面17から、本体部分2によって画定された内部区画の中に延びる。漏斗21の幅広い上部端22は、開口部10の周りに位置付けられていて、開口部10を通して挿入されているすべての廃棄物を捕捉する。漏斗21は、先細りしていて狭い端23を作っている。
【0057】
図2は、本発明の第二の実施形態による容器101を示す。容器101の本体部分2は、第一の実施形態の本体部分2と同じ構造を有する。第二の実施形態のカバー部分3は、第一の実施形態のカバー部分3と異なるサイズである。第二の実施形態のカバー部分3は、本体部分2の開口16よりも小さい直径を有する。第二の実施形態のカバー部分3は、内部区画を密封するために側壁13の上部端14によって囲まれた開口16内にある。
【0058】
第二の実施形態において、窪み6は、カバー部分3の外表面11に一体化されていないプレート19によって画定されている。プレート19は、下縁部に沿ってベースプレートによって結合されている。プレート19は、カバー部分3の外表面11の溝に受容されている。
【0059】
第二の実施形態において、開口部10はリッド24によって覆われている。リッド24はヒンジ式リッドであり、ヒンジは支持手段4に隣接して、円形カバー部分3の直径に沿って位置付けられている。リッド24は内向きに開き、すなわち開位置において、リッド24はカバー部分3から本体部分2の内部区画の中に下向きに延びる。リッド24は、それが開口部10を覆う閉位置に付勢されている。ユーザーがリッド24に下向きの力をかけた時、リッド24は内向きに開く。力が取り除かれると、リッド24は閉位置に戻る。
【0060】
図3は、本発明の第三の実施形態による容器201を示す。容器201の本体部分2は、第一および第二の実施形態の本体部分2と同じ構造を有する。第二の実施形態と同様に、第三の実施形態のカバー部分3は、側壁13の上部端14内にある。
【0061】
第三の実施形態において、開口部10はカバー部分3の半分未満にわたって延びる。開口部10は、半円の平坦な側面に沿ってカバー部分3にヒンジ連結されている半円リッド24によって覆われている。第二の実施形態と同様に、リッド24は内向きに開く。リッドは、それが開口部10を覆う閉位置に付勢されている。
【0062】
第三の実施形態において、窪み6は、カバー部分3の本体内の溝として画定されている。窪み6の周りにカバー部分3から突出する要素はない。この実施形態において、窪み6はエアロゾル発生装置9を受容するように形作られている。
【0063】
図4は、本発明の第四の実施形態による容器301を示す。容器1の本体部分2は、第一および第二の実施形態の本体部分2と同じ構造を有する。第二の実施形態と同様に、第四の実施形態のカバー部分3は、側壁13の上部端14内にある。第三の実施形態と同様に、開口部10はカバー部分3の半分未満にわたって延びる。開口部10は、半円の平坦な側面に沿ってカバー部分3にヒンジ連結されている半円リッド24によって覆われている。第二の実施形態と同様に、リッド24は内向きに開く。リッドは、それが開口部10を覆う閉位置に付勢されている。
【0064】
第四の実施形態において、カバー部分3の外表面11は、支持手段4を形成する幾つかの平行なチャネル5を含む。チャネル5は、カバー部分3の外表面11から上方に延びる平行な隆起25によって分離されている。チャネル5は、それぞれが一つのエアロゾル発生物品8を受容するように形作られている。支持手段4は、カバー部分3自体とは別個の要素である。支持手段4は、カバー部分3の外表面11に取り付けられている。チャネル5は、円形断面を有するエアロゾル発生物品8の輪郭に適合するように曲線の基部を有する。
【0065】
図5aは、本発明の第四の実施形態による容器401を示す。容器401の本体部分2は、第一および第二の実施形態の本体部分2と同じ構造を有する。第二の実施形態と同様に、第五の実施形態のカバー部分3は、側壁13の上部端14内にある。第三の実施形態と同様に、開口部10はカバー部分3の半分未満にわたって延びる。開口部10は、半円の平坦な側面に沿ってカバー部分3にヒンジ連結されている半円リッド24によって覆われている。第二の実施形態と同様に、リッド24は内向きに開く。リッドは、それが開口部10を覆う閉位置に付勢されている。
【0066】
第五の実施形態において、支持手段4は、エアロゾル発生物品8とエアロゾル発生装置9の両方を収容するように設計されている。支持手段4は、エアロゾル発生物品8のためのチャネル5と、エアロゾル発生装置9を受容するための窪み6との両方を含む。チャネル5は開口部10に隣接して位置付けられていて、窪み6は、開口部10に対してカバー部分3の反対側に位置付けられている。
【0067】
図5bは、エアロゾル発生物品8とエアロゾル発生物品のパケット7との両方を保持するように構成された第五の実施形態の代替的な形態を示す。この形態において、窪み6は、カバー部分3の外表面11から上向きに延びるプレート19を含む。窪み6は、エアロゾル発生物品のパケット7を受容するようにサイズ設定されている。図5bの容器401は、車両のカップホルダー20に受容されている。先細りした側壁13は、側壁13の外径がカップホルダーの内径と等しくなるまで、本体部分2の底部端12がカップホルダー20の中に挿入されることを可能にし、その後、容器401は所定位置に保持される。
【0068】
上述の特定の実施例で開示された特徴のいずれかは、上述の実施例に開示されたその他の特徴のいずれかと組み合わせて使用されうることが理解されよう。
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5a
図5b