(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】ターボ機械用の環状アセンブリ
(51)【国際特許分類】
F01D 25/28 20060101AFI20240508BHJP
F28F 9/00 20060101ALI20240508BHJP
F28F 21/08 20060101ALN20240508BHJP
【FI】
F01D25/28 A
F28F9/00 321
F28F21/08 A
(21)【出願番号】P 2021517247
(86)(22)【出願日】2019-09-25
(86)【国際出願番号】 FR2019052265
(87)【国際公開番号】W WO2020065220
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-09-08
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】516227272
【氏名又は名称】サフラン・エアクラフト・エンジンズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ギユ,ランスロ
(72)【発明者】
【氏名】オベールジェ,ステファーヌ・ルイ・リュシアン
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-025917(JP,A)
【文献】特開2013-124664(JP,A)
【文献】特開昭58-152108(JP,A)
【文献】独国特許発明第3305170(DE,C2)
【文献】特開2011-140942(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 25/24
F01D 25/28
F02C 3/06
F28F 9/00
F28F 21/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向軸線(A)を有し、ケーシング(12)であって、その片面が環状装置の一部を支持する環状シェル(14)を備えたケーシング(12)と、長手方向軸線(A)の周りに分布され、且つ装置(16)に環状シェル(14)に対して接線方向の自由度を与えることを可能にする、装置を環状シェル(14)に取り付ける複数の取付手段(18)と、を備える、デュアルフローターボ機械用の環状アセンブリであって、各取付手段(18)が、環状装置(16)と一体であり、且つ第1の半径方向内部プレート(22)と第2の半径方向外部プレート(24)との間で半径方向に配置され、第1の
半径方向内部プレート(22)と第2の
半径方向外部プレート(24)との間で接線方向に摺動可能なレール(20)を備え、取り外し可能な支持要素(56)が環状シェルならびに第1の
半径方向内部プレート(22)および第2の
半径方向外部プレート(24)に固定的に接続されていることを特徴とする、環状アセンブリ。
【請求項2】
レール(20)が開口部(26)を備え、開口部(26)が、第1の
半径方向内部プレート(22)または第2の
半径方向外部プレート(24)の第1の2つの接線面(48a)の長手方向において互いに実質的に接線方向にあり、且つ接線方向におけるレール(20)のガイドを確実にする少なくとも2つのエッジ(26a、26b)によって内部的に区切られた閉鎖輪郭を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記2つの第1の接線面(48a)が、それぞれ第1の
半径方向内部プレート(22)上に形成され、レール(20)の半径方向内側にある2つの第2の接線保持面に接続され、2つの第1の接線面(48a)が、2つの第2の接線面(48b)と共に、L字形セクションを形成する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
2つの第1の接線面(48a)および/または2つの第2の接線面(48b)が第1の
半径方向内部プレート(22)上に形成される、請求項2または3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
第1の
半径方向内部プレート(22)が、第2の
半径方向外部プレート(24)のオリフィスに堅く係合される中央管状部分(44)を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項6】
取り外し可能な支持要素(56)が、第1の
半径方向内部プレート(22)と一体の、少なくとも1つのロッド(56b)を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記ロッド(56b)が、第1の
半径方向内部プレートに螺合され、且つ装置(16)を担持するのとは反対側の環状シェル(14)の面に平坦軸受(56a)を備えるねじ付きロッドである、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
弾性手段(54)が、第1の
半径方向内部プレート(22)とレール(20)との間において半径方向に弾性的に拘束されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
第1の
半径方向内部プレート(22)が、例えば波形ワッシャなどの弾性手段(54)を受け入れるためのハウジング(52)を備える、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
輪郭が、弾性手段の半径方向の支持に役立つレール(20)の一部を区切る凸状エッジ(
26d)を備える、
請求項2を引用する請求項7または請求項2を引用する請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項11】
環状シェルが、二次空気流の環状流路の外部環状シェルであり、装置が外部シェルの半径方向内面によって担持される、請求項1~10のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項12】
装置が、ケーシングシェルのチタンなどの材料の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する、例えばアルミニウムなどの材料から製造された熱交換器(16)である、請求項1~11のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のアセンブリを取り付ける方法であって、
-第1の取付手段(18)のそれぞれについて、レールが、互いに固定された第1の
半径方向内部プレート(22)と第2の
半径方向外部プレート(24)との間に配置され、レールが、熱交換器(16)の半径方向外面と一体にされ、次いで、
-前のステップにおいて実行されたアセンブリが、環状シェル(14)の半径方向内面の反対側に提示され、支持要素が、第1の
半径方向内部プレート(22)および第2の
半径方向外部プレート(24)のうちの一方に固定される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ターボ機械の環状部分によって担持される熱交換器の取り付けに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、他の可動部品または固定部品に対して摩擦する可動部品を備えるデュアルフローターボ機械10を表しており、この接続は、例えば、軸受である。摩擦による加熱によって破損しないように、部品は、最初に加熱を制限(または封じ込め)し、次に部品を潤滑して部品同士の滑りを促進するオイルが噴霧される。
【0003】
オイルは、
図2に示されるように、熱交換を達成するように成形された、曲がりくねったダクトの形態のマトリックスを有する熱交換器、特にオイル/空気交換器12を備えた回路を循環し、前記部品からのオイルは、導入された後、前記部品上に再度注入される前に冷却される。
図2に示される熱交換器12は、二次空気流の環状流路の半径方向外側または内側を区切る環状シェル14の半径方向内面または外面(ターボ機械の長手方向軸線14に対して)に取り付けられる環状熱交換器である。
【0004】
したがって、高温のオイルは、熱交換器12を通って流れることができ、ターボ機械の二次空気の環状流路からの冷気で冷却される。しかしながら、熱交換器12が、それが取り付けられている環状シェルと同じ材料から作製されていない場合、シェル14と熱交換器12を構成する材料との間の膨張の差異が、シェルへの熱交換器12の接続を弱める可能性があることに留意されたい。これらの膨張差は、熱交換器12のサイズが大きくなるほど大きくなり、これは、一般に、外部環状シェルに取り付けられている場合に当てはまる。膨張差はまた、環状シェル14と熱交換器12との間の温度差によっても増幅される。これらの膨張差は、熱交換器12に高い機械的応力をもたらす。したがって、これらの膨張の差異を考慮に入れることが不可欠である。さらにまた、交換器をシェル14に取り付けるために使用される要素が、シェルを損傷するのを防ぎながら、シェルへの交換器の容易な取り付けを保証することが重要である。
【0005】
上記の問題は、熱交換器12以外の装置によって発生する可能性があることに留意されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、特に、上記の問題に対する単純で効果的且つ安価な解決策を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、まず、長手方向軸線を有し、その片面が環状装置の一部を支持する環状シェルを備えたケーシングと、長手方向軸線の周りに分布され、且つ装置に環状シェルに対して接線方向の自由度を与えることを可能にする、装置を環状シェルに取り付ける複数の手段と、を備える、デュアルフローターボ機械用の環状アセンブリであって、各取付手段が、環状装置と一体であり、且つ第1の半径方向内部プレートと第2の半径方向外部プレートとの間で半径方向に配置され、第1のプレートと第2のプレートとの間で接線方向に摺動可能なレールを備え、取り外し可能な支持要素が環状シェルならびに第1のプレートおよび第2のプレートに固定的に接続されていることを特徴とする、デュアルフローターボ機械用の環状アセンブリに関する。
【0008】
提案された構成によれば、各取付手段は、ケーシングの環状シェルに固定された取り外し可能な支持要素と一体の2つのプレートを備え、これは、熱交換器への第1のプレートおよび第2のプレートの事前組み立てを可能にし、その後の支持要素の追加を容易にする。したがって、ケーシングの環状シェルの内面への熱交換器の取り付けは、より容易であり、交換器の取り付けが複雑であることが判明した以前の手法とは対照的に、ケーシング上に組み立てられるときに、支持要素と第1および第2のプレートとの接続を考慮に入れる必要がない。
【0009】
熱交換器は、円周方向の変形を可能にする接続によってケーシングシェルによって支持され、これは、動作中に交換器が円周方向に膨張することを許容しながら、交換器の最適な保持を確実にする。実際に、ケーシングの環状シェルは、例えば、構造的には耐性が小さいが、熱膨張係数は、必ずしもそうとは限らないが、一般により高いアルミニウムなどの材料から作製された熱交換器の熱膨張係数よりも低い熱膨張係数(ただし、それ以上とすることもできる)を有する、例えばチタンなどの機械的に耐性のある材料から作製されている。この状況は、環状シェル(大気温度であるためかなり低温)と熱交換器(オイル温度であるためかなり高温)との間の温度差によって増幅され、これは、追加の差動円周変位を生じさせる。
【0010】
熱交換器の環状ケーシングシェルへのこの特定の接続は、交換器の半径方向の動きを制限し、これは、交換器が流路内で半径方向に移動し、したがって空気流に影響を与える可能性がある。半径方向および軸方向の堅固な接続は、環状シェルへの熱交換器の十分な接続を確実にし、ケーシング構造への振動の良好な伝達を確実にし、したがって、熱交換器の耐用年数を保証する。
【0011】
レールは、第1のプレートまたは第2のプレートの2つの第1の接線面の長手方向において互いに実質的に接線方向であり、且つ接線方向においてレールのガイドを確実にする少なくとも2つのエッジによって内部的に区切られた閉鎖輪郭を有する開口部を備えることができる。
【0012】
前記第1の接線面は、レールの2つの円周方向エッジについての摺動ガイドを提供する。したがって、各取付手段は、接線方向に摺動することができ、したがって、交換器の円周方向の摺動を確実にする。
【0013】
前記2つの接線面は、それぞれ第1のプレート上に形成され、レールの半径方向内側にある2つの第2の接線保持面に接続され、第1の接線面は、第2の接線面と共にL字形の断面を形成する。
【0014】
第1のプレートの2つの反対側のエッジのこのL字形は、半径方向内側への案内と保持を同時に提供する。
【0015】
第1のプレートは、第2のプレートのオリフィスに堅固に係合された中央管状部分を備える。
【0016】
取り外し可能な支持要素は、第1のプレートと一体の少なくとも1つのロッドを備えることができる。この構成では、ロッドは、第1のプレートに直接固定され、これは、第2のプレートへの取り付けとは異なり、レールが全ての状況において半径方向に拘束されたままとすることを可能にする。
【0017】
前記ロッドは、第1のプレートに螺合され、且つ装置を担持するのとは反対側の環状シェルの片面に平坦軸受面を備えるねじ付きロッドとすることができる。
【0018】
弾性手段は、第1のプレートとレールとの間において半径方向に弾性的に拘束されることができる。したがって、弾性手段は、シェルに対するレールの摺動運動を制限することを可能にする。したがって、ケーシングの環状シェルへの組み立て前に、第1のプレートおよび第2のプレートは、レール上で接線方向にブロックされ、様々な部品に損傷を与える可能性のある打撃や衝撃を回避する。
【0019】
第1のプレートは、波形ワッシャなどの弾性手段を受け入れるためのハウジングを備えることができる。
【0020】
輪郭は、弾性手段の半径方向の支持に使用されるレールの一部を区切る凸状エッジを備える。
【0021】
環状シェルは、二次空気流の環状流路の外部環状シェルとすることができ、装置は、外部シェルの半径方向内面によって担持される。
【0022】
本発明は、装置が、ケーシングシェルのチタンなどの材料よりも高い熱膨張係数を有する、例えばアルミニウムなどの材料から作製された熱交換器である場合に特に興味深い。
【0023】
本発明はまた、上述したアセンブリを取り付ける方法であって、
-第1の取り付けのそれぞれについて、レールが、互いに固定された第1のプレートと第2のプレートの間に配置され、レールが、熱交換器の半径方向外面と一体にされ、
-前のステップにおいて実行されたアセンブリが、環状シェルの半径方向内面の反対側に提示され、支持要素が、第1のプレートおよび第2のプレートの内の一方に固定される、方法に関する。
【0024】
本発明は、よりよく理解され、本発明の他の詳細、特徴および利点は、添付の図面を参照して、非限定的な例として与えられる以下の説明を読むと明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】既に上述した
図1は、従来技術に係るターボ機械の概略斜視図である。
【
図2】既に上述した
図2は、
図1のターボ機械に取り付けられた環状熱交換器の一部の概略斜視図である。
【
図3】
図3は、接線方向に自由度を有する取付手段を備える、本発明に係る熱交換器の概略斜視図である。
【
図4A】
図4Aは、本発明に係る取付手段の主要要素の概略斜視図である。
【
図4B】
図4Bは、本発明に係る取付手段の主要要素の概略斜視図である。
【
図5】
図5は、
図4Aの断面VV(断面の3または4Aに示されている)にしたがった、取付手段、熱交換器、およびケーシングの環状シェルの概略断面図である。
【
図6】
図6は、本発明に係るタービンエンジンブレード性能の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図3は、ターボ機械用の環状装置を示している。この装置16は熱交換器であり、本発明は、この特定の装置に関して以下に説明されるが、他の装置にも適用可能である。
【0027】
熱交換器16の本体は、通常、アルミニウムなどの良好な熱伝導材料の押し出しによって製造される。したがって、そのようなプロセスにより、交換器16の厚さでダクトを製造することが可能である。交換器16の扇形部分の一部のみが
図3に示されている。この熱交換器16は、冷却されるオイルを循環させるための内部ダクトを備える。交換器16の円周方向端部は、オイルの再循環を可能にするインサートを有する。
【0028】
交換器16は、
図5に示される外部環状シェル14に交換器16を取り付けるための複数の取付手段18を備える。外部環状シェル14に適用されることが内部環状シェルにも適用されることが理解されるように、交換器16は、新たな説明を必要とせずに内部環状ケーシングシェルに取り付けられることができることに直ちに留意されたい。
【0029】
熱交換器16の取付手段18は、熱交換器16の円周の周り、すなわちターボ機械の長手方向軸線Aの周りに分布している。
図3は、取付手段18の2つの環状列を示している。
【0030】
以下に説明されるように、各取付手段18は、外部環状シェル14との熱交換器16の接線方向において1自由度を有する接続を可能にする。したがって、各取付手段18は、熱交換器16と一体であり且つ第1のプレート22と第2のプレート24との間に半径方向に挿入されたレール20を備える。
【0031】
レール20は、輪郭が閉じられた内部開口部26を備えた、略長方形の形状を有する。したがって、このレール20は、接線方向に配向され且つ第1の端部セクション30および第2の端部セクション32によって互いに接続されている2つの直線状の直立部28を備える。第1の端部セクション30および第2の端部セクション32は、それぞれ、レール20を熱交換器16の半径方向外部ボス38に固定するための固定ねじ36のためのリフィス34を備える(
図5)。レール20の第1の端部セクション32はまた、開口部26内に内側に延在する舌状部を形成するセクション40を備える。より具体的には、開口部26の輪郭は、2つの接線方向の平行なエッジ26a、26bによって区切られ、その内の第1のエッジ26aは、長手方向エッジ26cによって且つ長手方向エッジ26cの接線方向に反対側の凸状の湾曲エッジ26dによって、第1の直線状の直立部28上に形成され、第2のエッジ26bは、第2の直線状の直立部28上に形成される。この凸状エッジ26dは、長手方向エッジ26a、26bの端部に接続され、これらと共に、2つのスロット42を舌状部40の外部輪郭によって区切る。
【0032】
第1のプレート22はまた、略長方形の形状を有する。それは、レール20の開口部26を通過する中央管状部分44を有する。この管状部分44は、第2のプレート24のオリフィス46に強固に係合されている。第1のプレート22は、管状部分44のいずれかの側に形成され、且つそれぞれが第1の接線面48aおよび第2の接線面48bによって形成されるL字形セクション48に対して接線方向に延在する2つの部分を備える。第1の接線面48aは、レール20の接線方向のガイドを可能にするために、レール20の開口部26の輪郭の第1および第2のエッジ26a、26bに対して長手方向に対向している。第2の接線面48bは、第1のプレート22上のレール20の半径方向内側への保持を提供する。
【0033】
図4Bに見られるように、第1のプレート22は、レール20の舌状部40の凸状の湾曲エッジに面する凹状の湾曲エッジ50を有する端部を備える。凹状の湾曲エッジ50の端部は、レール20の上述したスロット42に適合するように設計されており、したがって、各取付手段18のコンパクトさを改善する。第1のプレート22の一方の接線方向の端部は、半径方向に弾性変形可能な弾性手段54が取り付けられたハウジング52を備える。これらの弾性手段54は、例えば、
図6に示されるような波形ワッシャである。それらは、第1のプレート22とレール20との間、ここでは、より具体的には、レール20の舌40の取り付け中に弾性的にプレストレスがかけられることができる。
【0034】
第1のプレート22は、レール20の開口部の長手方向寸法よりも大きい長手方向寸法を有することに留意されたい(
図4Aおよび
図4B)。より具体的には、レール20の直線状の直立部28は、第1のプレート22の管状部分44を取り付けるために、そのオリフィス46のいずれかの側で第2のプレート24上を摺動することができる。
【0035】
図示されていないが、レール20の第1および第2のエッジ26a、26bの第1の接線方向摺動案内面48aは、第2のプレート24上に形成されることができる。
【0036】
図5に見られるように、取り外し可能な支持要素56は、環状シェル14に取り付けられ、外部環状シェル14の半径方向外面に支持する平坦軸受56aと、第1のプレート22の管状部分44に螺合されたロッド56bとを備える。そのように取り付けられると、第1のプレート22および第2のプレート24は、外部環状シェル14に一体的に固定される。
【0037】
接線方向の自由度を有する各取付手段18は、以下のように取り付けられる:
-レール20は、互いに固定された第1のプレート22と第2のプレート24との間に配置され、レール20は、熱交換器16の半径方向外面と一体にされ、次いで、
-前のステップにおいて実行されたアセンブリは、外部環状シェル14の半径方向内面の反対側に提示され、支持要素56は、第1のプレート22および第2のプレート24の内の一方に固定される。
【0038】
そのようなアセンブリでは、各取付手段は、熱交換器16において事前に組み立てられ、これは、外部環状シェル14への熱交換器16の取り付けを単純化する。さらに、弾性手段54は、第2のプレート24に取り付けられた第1のプレート22がレール20上でブロックされるため、第1および第2のプレート22、24の不時の動きを防止する。